JP2007247564A - インジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インジェクタ1の増圧機構4において、油密性と摺動性とを両方とも確保することにある。
【解決手段】増圧機構4は、軸方向に貫通する筒状ピストン23と、筒状ピストン23に遊挿されるとともに、先端部24が筒状ピストン23から先端側に突出しかつ筒状ピストン23に係合する棒状ピストン25とを有する。これにより、筒状ピストン23と棒状ピストン25とは互いに係合して移動するので、油密性を確保するために径大側、径小側摺動クリアランスを小さく設定しても、筒状ピストン23、棒状ピストン25が移動する際に、一方が他方から受ける拘束は弱い。このため、筒状ピストン23が移動する方向と棒状ピストン25が移動する方向との独立性が高くなり、筒状ピストン23および棒状ピストン25の先端部24が摺動不良を起こす虞が低下する。以上により、インジェクタ1の増圧機構4において、油密性と摺動性とを両方とも確保することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンに燃料を噴射供給するインジェクタに関する。
従来から、インジェクタは、例えば、ディーゼルエンジンのような直噴型のエンジンに搭載され、コモンレール等の燃料供給源から燃料を受け入れ、エンジンの気筒内に直接噴射供給するために用いられている。
近年、インジェクタから噴射される燃料の噴霧をさらに微粒化して燃焼効率を上げるため、インジェクタによる燃料の噴射圧力の高圧化が進んでいる。そして、単に、燃料供給源における燃料の供給圧力を高圧化するだけでなく、インジェクタに増圧機構を設けて、より積極的に高圧化を図る検討が進められている。
例えば、この増圧機構は、径大のシリンダに摺接して収容される大径ピストン部と、径小のシリンダに摺接して収容される小径ピストン部とが一体に設けられた増圧ピストンを具備する。また、増圧機構は、径大のシリンダを大径ピストン部により封鎖することで、増圧媒体となる燃料が流出入する増圧室を形成し、径小のシリンダを小径ピストン部により封鎖することで、増圧される燃料が流出入する被増圧室を形成する。
そして、増圧機構は、増圧室に露出して増圧室の燃料が圧力を及ぼす大径ピストン部の端面(増圧面)と、被増圧室に露出して被増圧室の燃料が圧力を及ぼす小径ピストン部の端面(被増圧面)との面積比に応じて被増圧室の燃料を増圧する(例えば、特許文献1参照)。
ところで、増圧機構における油密性を確保するには、径大のシリンダの内周面と大径ピストン部の外周面とのクリアランス(径大側摺動クリアランス)、および径小のシリンダの内周面と小径ピストン部の外周面とのクリアランス(径小側摺動クリアランス)を両方とも、例えば、1〜5μmのように小さく設定しなければならない。
しかし、大径ピストン部と小径ピストン部とを略同軸的にかつ一体に形成して増圧ピストンを設ける場合、摺動性を良好に保つために、大径ピストン部と小径ピストン部との軸心のズレ寸法値を、径大側、径小側摺動クリアランスよりも小さく設定する必要がある。そして、このように径大側、径小側摺動クリアランスを小さく設定しながら、大径ピストン部と小径ピストン部との同軸度を高精度に加工することは極めて困難である。
さらに、インジェクタをエンジンに組み付け固定する際にインジェクタに加えられる固定力は極めて強く、この固定力に起因して大径ピストン部と小径ピストン部との軸心位置にズレが生じる。そして、径大側、径小側摺動クリアランスが小さく設定され、かつ同軸度が高精度に加工されている増圧ピストンでは、このような軸心位置のズレにより大径、小径ピストン部の摺動不良が発生する虞が極めて高い。
このように、従来の増圧機構によれば、増圧機構における油密性確保のため、径大側、径小側摺動クリアランスを小さくする必要がある一方で、径大側、径小側摺動クリアランスが小さいことにより、大径、小径ピストン部の摺動不良が発生する虞が極めて高くなる。このため、従来の増圧機構を備えるインジェクタは、油密性と摺動性とを両方とも確保することが困難である。
特開2003−106235号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、インジェクタの増圧機構において、油密性と摺動性とを両方とも確保することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のインジェクタは、燃料を増圧する増圧機構を備え、増圧機構により増圧された燃料を噴射供給する。そして、このインジェクタにおいて、増圧機構は、軸方向に貫通する筒状ピストンと、筒状ピストンに遊挿されるとともに、一端部が筒状ピストンから突出しかつ筒状ピストンに係合する棒状ピストンとを有し、筒状ピストンは、第1のシリンダに摺動自在に収容され、棒状ピストンの一端部は、第1のシリンダと略同軸的かつ異径に形成された第2のシリンダに、摺動自在に収容されている。
これにより、筒状ピストンが第1のシリンダに摺動自在に収容され、棒状ピストンの一端部が筒状ピストンに係合することで、第1のシリンダの他端部が封鎖されて第1の燃料室が形成される。また、棒状ピストンの一端部が第2のシリンダに摺動自在に収容されることで、第2のシリンダの一端部が封鎖されて第2の燃料室が形成される。
このため、第1、第2の燃料室の内で径大の燃料室を増圧室、径小の燃料室を被増圧室とすれば、燃料の増圧を行うことができる。つまり、棒状ピストンの一端部および筒状ピストンの内で、径大の方を大径ピストン部とし、径小の方を小径ピストン部として用いることができる。
また、大径、小径ピストン部をなす棒状ピストンの一端部と筒状ピストンとは、一体に設けられるのではなく、互いに係合して移動する。このため、油密性を確保するために径大側、径小側摺動クリアランスをそれぞれ小さくしても、大径、小径ピストン部の一方がそれぞれのシリンダ内を摺動する際に他方から受ける拘束は弱くなる。この結果、大径ピストン部が摺動する方向と小径ピストン部が摺動する方向との独立性が高くなり、大径、小径ピストン部がそれぞれのシリンダ内で摺動不良を起こす虞が低下する。
以上により、インジェクタの増圧機構において、油密性と摺動性とを両方とも確保することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のインジェクタによれば、増圧機構は、第1のシリンダおよび第2のシリンダの内で径小のシリンダにより、増圧される燃料が流出入する被増圧室を形成し、第1のシリンダおよび第2のシリンダの内で径大のシリンダにより、増圧媒体となる燃料が流出入する増圧室を形成する。そして、増圧機構は、筒状ピストンおよび棒状ピストンの内で径小のシリンダに摺動自在に収容されるピストンを、被増圧室の燃料を減圧する方向に付勢する付勢手段を有する。
これにより、棒状ピストンの一端部と筒状ピストンとを確実に係合させ、係合部における油密性を高めることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のインジェクタによれば、筒状ピストンに棒状ピストンが遊挿されて環状の遊挿隙間が形成されている。そして、遊挿隙間は、径方向に対称な2箇所の寸法の合計の最小値が20μmである。
これにより、径大側、径小側摺動クリアランスがそれぞれ小さく設定された増圧機構において、インジェクタに加えられる固定力に起因する大径ピストン部と小径ピストン部との軸心位置のズレ量(つまり、棒状ピストンの一端部と筒状ピストンとの軸心位置のズレ量)を、確実に吸収することができる。このため、棒状ピストンの一端部および筒状ピストンの摺動性を確実に確保することができる。
最良の形態1のインジェクタは、燃料を増圧する増圧機構を備え、増圧機構により増圧された燃料を噴射供給する。そして、このインジェクタによれば、増圧機構は、軸方向に貫通する筒状ピストンと、筒状ピストンに遊挿されるとともに、一端部が筒状ピストンから突出しかつ筒状ピストンに係合する棒状ピストンとを有し、筒状ピストンは、第1のシリンダに摺動自在に収容され、棒状ピストンの一端部は、第1のシリンダと略同軸的かつ異径に形成された第2のシリンダに摺動自在に収容されている。
また、増圧機構は、第1のシリンダおよび第2のシリンダの内で径小のシリンダにより、増圧される燃料が流出入する被増圧室を形成し、第1のシリンダおよび第2のシリンダの内で径大のシリンダにより、増圧媒体となる燃料が流出入する増圧室を形成する。そして、増圧機構は、筒状ピストンおよび棒状ピストンの内で径小のシリンダに摺動自在に収容されるピストンを、被増圧室の燃料を減圧する方向に付勢する付勢手段を有する。
また、このインジェクタによれば、筒状ピストンに棒状ピストンが遊挿されて環状の遊挿隙間が形成されている。そして、遊挿隙間は、径方向に対称な2箇所の寸法の合計の最小値が20μmである。
〔実施例1の構成〕
実施例1のインジェクタ1の構成を、図1を用いて説明する。
インジェクタ1は、例えば、燃料を高圧化する燃料供給ポンプ(図示せず)、燃料供給ポンプで高圧化された燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール2等とともに、エンジン(図示せず)に燃料を噴射供給する蓄圧式の燃料噴射装置を構成する。そして、インジェクタ1は、エンジンに搭載されエンジンの気筒内に燃料を噴射する。
このインジェクタ1は、例えば、燃料を噴射するノズル3と、燃料を増圧しノズル3に供給する増圧機構4と、ノズル3および増圧機構4を駆動する制御弁5とを備える。
ノズル3は、噴孔7を開閉するニードル8を有する。また、ノズル3は、ニードル8に対し噴孔7を閉鎖する方向(閉弁方向)に圧力を及ぼす燃料が流出入する背圧室9、噴孔7を開放する方向(開弁方向)に圧力を及ぼす燃料が流出入するノズル室10を形成する。また、ノズル3は、ニードル8を閉弁方向に付勢する復元バネ11を、背圧室9に収容する。つまり、ニードル8は、背圧室9の圧力および復元バネ11により閉弁方向に付勢されるとともに、ノズル室10の圧力により開弁方向に付勢されている。
ここで、ノズル室10は、燃料流路13により後記する被増圧室14と連通する。この被増圧室14は、増圧機構4により燃料が増圧される燃料室である。また、背圧室9は、後記する増圧室15とコモンレール2とを連通する燃料流路16から分岐する燃料流路17によりコモンレール2と通じる。また、この燃料流路17には、背圧室9への燃料の流出入流量を規制する絞り18が設けられている。
さらに、絞り18をバイパスして背圧室9に通じる燃料流路19が、燃料流路17から分岐している。そして、燃料流路19には、背圧室9から燃料が流出するのを阻止するとともに、燃料流路19を通じて背圧室9に燃料が流入するのを許容する逆止弁20が配置されている。
以上により、ノズル3では、増圧機構4により燃料が増圧され増圧された燃料が燃料流路13を通じてノズル室10に流入すると、ニードル8がリフトして噴孔7が開放され、ノズル室10の燃料が噴射される。同時に、燃料流路17を通じて背圧室9から燃料が流出する。また、増圧機構4による燃料の増圧が停止されると、ニードル8が下降して噴孔7が閉鎖され、燃料の噴射が停止される。同時に、逆止弁20が開弁し、燃料流路17、19を通じて背圧室9に燃料が流入する。
増圧機構4は、軸方向に貫通する筒状ピストン23と、筒状ピストン23に遊挿されるとともに、先端部24が筒状ピストン23から先端側に突出しかつ筒状ピストン23の先端に係合する棒状ピストン25とを有する。
そして、筒状ピストン23は、第1のシリンダ26に摺動自在に収容され、棒状ピストン25の先端部24は、第1のシリンダ26と略同軸的かつ径小に形成された第2のシリンダ27に摺動自在に収容されている。つまり、先端部24は、筒状ピストン23の内径よりも径大に、かつ筒状ピストン23の外径よりも径小に設けられている。
ここで、第1のシリンダ26の内周面と筒状ピストン23の外周面とのクリアランス(径大側摺動クリアランス)、および第2のシリンダ27の内周面と先端部24の外周面とのクリアランス(径小側摺動クリアランス)は、両方とも油密性が確保できるように2μmに設定されている。
また、筒状ピストン23に棒状ピストン25が遊挿されて環状の遊挿隙間が形成されている。そして、この遊挿隙間は、径方向に対称な2箇所の寸法の合計の最小値が20μmとなるように(例えば、100μmに)設定されている。
また、増圧機構4は、増圧媒体となる燃料が流出入する増圧室15、燃料が増圧される被増圧室14、および被増圧室14の燃料を減圧する方向に圧力を及ぼす燃料が流出入する増圧制御室28を形成する。
増圧室15は、筒状ピストン23の外周面が第1のシリンダ26の内周面に摺接し、かつ、先端部24が筒状ピストン23の先端に係合することで形成されている。そして、増圧室15は、燃料流路16によりコモンレール2と連通し、コモンレール2に蓄圧された燃料を増圧媒体として受け入れる。また、増圧室15は、燃料流路31により後記する制御弁室32と連通する。
被増圧室14は、先端部24が第2のシリンダ27を後端側から封鎖することで形成されている。そして、被増圧室14は、燃料流路33により制御弁室32と連通し燃料流路16、増圧室15、燃料流路31、制御弁室32、および燃料流路33を通じて、コモンレール2から燃料を受け入れる。なお、燃料流路33には、被増圧室14で増圧された燃料が制御弁室32の方に逆流するのを阻止する逆止弁34が配置されている。
増圧制御室28は、筒状ピストン23の外周面が第1のシリンダ26の内周面に摺接し、先端部24が筒状ピストン23の先端に係合し、かつ、先端部24が第2のシリンダ27を後端側から封鎖することで形成されている。
そして、増圧制御室28は、燃料流路33から分岐する燃料流路35が接続し、燃料流路33、35を通じて制御弁室32に通じる。そして、燃料流路33、35を通じて、増圧制御室28と制御弁室32との間で燃料が流出入する。なお、燃料流路33、35における燃料の流れ方向の切り替えは、制御弁5により行われる。
以上により、増圧機構4では、燃料流路33、35を通じて増圧制御室28から燃料が流出すると増圧制御室28の圧力が低下する。これに伴い、筒状、棒状ピストン23、25が先端側に変位すると、燃料流路16を通じてコモンレール2から増圧室15に燃料が流入するとともに、被増圧室14の燃料が増圧されてノズル室10に供給される。
やがて、燃料流路33、35における燃料の流れ方向が切り替わると、燃料流路16、増圧室15、燃料流路31、制御弁室32、および燃料流路33、35を通じて、増圧制御室28に燃料が流入する。これにより、筒状、棒状ピストン23、25が後端側に変位して燃料の増圧が停止されるとともに、逆止弁34が開弁して、被増圧室14にも同様の経路を通じてコモンレール2から燃料が流入する。
また、増圧機構4は、棒状ピストン25を、被増圧室14の燃料を減圧する方向に(つまり、後端側に)付勢する復元バネ38を有する。復元バネ38は、棒状ピストン25の後端に装着されたEリング39と、第1のシリンダ26の内径側に突出するように設けられたバネ座40との間に配置されている。
そして、復元バネ38が被増圧室14の圧力とともに、棒状ピストン25を後端側に付勢し、増圧室15の圧力が筒状ピストン23を先端側に付勢することで、先端部24と筒状ピストン23の先端とが強固に係合する。これにより、筒状ピストン23と棒状ピストン25との係合部における油密性が保たれる。
なお、増圧制御室28の圧力は、筒状ピストン23を後端側に付勢するので、筒状ピストン23と棒状ピストン25との係合を弱める方向に作用する。また、増圧機構4による燃料の増圧が行われると、筒状ピストン23と棒状ピストン25との係合を弱める方向に作用する増圧制御室28の圧力が低下し、筒状ピストン23と棒状ピストン25との係合を強める方向に作用する被増圧室14の圧力が上昇する。
このため、増圧機構4による燃料の増圧が行われると、筒状ピストン23と棒状ピストン25との係合がさらに強固になり、筒状ピストン23と棒状ピストン25との係合部における油密性が高まる。
制御弁5は、燃料流路33、35における燃料の流れ方向を切り替える弁体42と、弁体42を駆動する電磁弁43とを有する。なお、電磁弁43は、通電を受けて開弁する周知構造を具備するものである。
弁体42は、所定の燃料室に摺動自在に収容されて、制御弁室32と制御室44を形成する。制御弁室32は、弁体42の弁部を移動自在に収容し、燃料流路31、33および燃料タンクに通じる燃料流路45の3流路が接続する。また、制御室44は、弁体42のピストン部により先端側から封鎖されて形成され、燃料流路16から分岐する燃料流路46、および燃料タンクに通じ電磁弁43により開閉される燃料流路47が接続する。なお、燃料流路46、47には、各々の流路における燃料の流量を規制する絞り48、49が設けられている。
以上により、電磁弁43が開弁し、燃料流路47を通じて制御室44から燃料タンクに燃料が流出すると、制御室44の圧力が低下するので弁体42が後端側に変位する。これにより、燃料流路31と燃料流路33とが遮断されるとともに、燃料流路33と燃料流路45とが連通する。
このため、燃料流路33、35、制御弁室32、燃料流路45を経由して増圧制御室28から燃料タンクに燃料が流出し、増圧制御室28の圧力が低下する。この結果、増圧機構4による燃料の増圧が行われ、被増圧室14からノズル室10に増圧された燃料が供給される。
また、電磁弁43が閉弁し燃料流路47を通じて制御室44から燃料が流出しなくなると、燃料流路16、46を経由してコモンレール2から制御室44に燃料が流入し、制御室44の圧力が上昇するので、弁体42が先端側に変位する。これにより、燃料流路33と燃料流路45とが遮断されるとともに、燃料流路31と燃料流路33とが連通する。
このため、燃料流路16、増圧室15、燃料流路31、制御弁室32、燃料流路33、35を経由してコモンレール2から増圧制御室28に燃料が流入し、さらに、逆止弁34が開弁して被増圧室14にも燃料が流入する。この結果、増圧制御室28の圧力が上昇して増圧機構4による燃料の増圧が停止され、被増圧室14からノズル室10への燃料の供給が停止される。
〔実施例1の効果〕
実施例1のインジェクタ1によれば、増圧機構4は、軸方向に貫通する筒状ピストン23と、筒状ピストン23に遊挿されるとともに、先端部24が筒状ピストン23から先端側に突出しかつ筒状ピストン23に係合する棒状ピストン25とを有する。そして、筒状ピストン23は、第1のシリンダ26に摺動自在に収容され、棒状ピストン25の先端部24は、第1のシリンダ26と略同軸的かつ径小に形成された第2のシリンダ27に摺動自在に収容されている。
これにより、筒状ピストン23と棒状ピストン25とは、互いに係合して移動する。このため、油密性を確保するために径大側、径小側摺動クリアランスをそれぞれ2μmのように小さく設定しても、筒状ピストン23、棒状ピストン25が移動する際に、一方が他方から受ける拘束は弱い。この結果、筒状ピストン23が移動する方向と棒状ピストン25が移動する方向との独立性が高くなり、筒状ピストン23および棒状ピストン25の先端部24が摺動不良を起こす虞が低下する。
以上により、インジェクタ1の増圧機構4において、油密性と摺動性とを両方とも確保することができる。
また、増圧機構4は、棒状ピストン25を後端側に付勢する復元バネ38を有する。
これにより、筒状ピストン23と棒状ピストン25との係合が強化され、筒状ピストン23と棒状ピストン25との係合部における油密性が高まる。
また、インジェクタ1によれば、筒状ピストン23に棒状ピストン25が遊挿されて環状の遊挿隙間が形成されている。そして、遊挿隙間は、径方向に対称な2箇所の寸法の合計の最小値が20μmである。
これにより、径大側、径小側摺動クリアランスがそれぞれ2μmのように小さく設定された増圧機構4において、インジェクタ1に加えられる固定力に起因する筒状ピストン23と棒状ピストン25との軸心位置のズレ量を確実に吸収することができる。このため、筒状ピストン23および先端部24の摺動性を確実に確保することができる。
〔変形例〕
実施例1の増圧機構4は、筒状ピストン23の外径よりも径小の先端部24が筒状ピストン23から先端側に突出して筒状ピストン23の先端に係合するものであったが、棒状ピストン25の後端部を筒状ピストン23の外径よりも径大に設け、この後端部を筒状ピストン23から後端側に突出させ筒状ピストン23の後端に係合させても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
インジェクタの構成を示す説明図である。
符号の説明
1 インジェクタ
4 増圧機構
14 被増圧室
15 増圧室
23 筒状ピストン
24 先端部(一端部)
25 棒状ピストン
26 第1のシリンダ
27 第2のシリンダ
38 復元バネ(付勢手段)

Claims (3)

  1. 燃料を増圧する増圧機構を備え、この増圧機構により増圧された燃料を噴射供給するインジェクタにおいて、
    前記増圧機構は、軸方向に貫通する筒状ピストンと、前記筒状ピストンに遊挿されるとともに、一端部が前記筒状ピストンから突出しかつ前記筒状ピストンに係合する棒状ピストンとを有し、
    前記筒状ピストンは、第1のシリンダに摺動自在に収容され、
    前記棒状ピストンの一端部は、前記第1のシリンダと略同軸的かつ異径に形成された第2のシリンダに、摺動自在に収容されていることを特徴とするインジェクタ。
  2. 請求項1に記載のインジェクタにおいて、
    前記増圧機構は、
    前記第1のシリンダおよび前記第2のシリンダの内で径小のシリンダにより、増圧される燃料が流出入する被増圧室を形成し、
    前記第1のシリンダおよび前記第2のシリンダの内で径大のシリンダにより、増圧媒体となる燃料が流出入する増圧室を形成し、
    前記筒状ピストンおよび前記棒状ピストンの内で前記径小のシリンダに摺動自在に収容されるピストンを、前記被増圧室の燃料を減圧する方向に付勢する付勢手段を有することを特徴とするインジェクタ。
  3. 請求項1に記載のインジェクタにおいて、
    前記筒状ピストンに前記棒状ピストンが遊挿されて環状の遊挿隙間が形成され、
    この遊挿隙間は、径方向に対称な2箇所の寸法の合計の最小値が20μmであることを特徴とするインジェクタ。
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