JP2007246113A - 被収納物のテーピング方法及びテーピング装置 - Google Patents

被収納物のテーピング方法及びテーピング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カバーテープの剥離強度ができるだけ均一になるように、カバーテープをキャリアテープに効率よく熱圧着することができる、被収納物のテーピング方法及びテーピング装置を提供する。
【解決手段】交互に配置された一連の収納ポケット14と桟部16とを有するキャリアテープ10の収納ポケット14内に被収納物5を収納し、収納ポケット14を覆うようにカバーテープ20をキャリアテープ10に重ね、キャリアテープ10の収納ポケット14及び桟部16に沿って隣接する部分15,17に対してカバーテープ20を熱圧着用コテ30で複数回押圧する。カバーテープ20を熱圧着用コテ30で押圧するとき、キャリアテープ10の収納ポケット14に隣接する部分15に対して押圧する回数が、キャリアテープ10の桟部16に隣接する部分17に対して押圧する回数よりも少なくなるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、被収納物のテーピング方法及びテーピング装置に関し、特に小型の電子部品の包装に好適な被収納物のテーピング方法及びテーピング装置に関する。
チップコンデンサや高周波モジュールなどの小型の電子部品は、テーピングして出荷される場合がある。
テーピングには、例えば特許文献1に開示されたような装置を用い、まずキャリアテープの収納ポケットに電子部品を収納し、その後カバーテープで覆った後、カバーテープの縁部分に熱圧着用コテ(アイロン)を当て、キャリアテープにカバーテープを熱圧着することによって封止する。このようにテーピングされた電子部品は、テープ(リール)の状態で出荷される。ユーザーは、カバーテープを外してキャリアテープから電子部品を取り出し、プリント配線基板等に実装する。
近年、実装速度の高速化に伴い、キャリアテープから電子部品を取り出すときの高速化も進んでいる。テープの剥離強度が一様でないと、キャリアテープから電子部品が飛び出すなどの不具合が生じ、高速実装の障害となることがある。
テープの剥離強度のばらつきを無くすため、例えば図5に示すように、熱圧着用コテ1のコテ先3(3−1,3−2)に、コテ幅を拡大する突起部4(4−1,4−2,4−3,4−4)を設けることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−40458号公報 特開平10−147367号公報
コテ先にコテ幅を拡大する突起部を設けた熱圧着用コテを用いると、熱圧着を安定して高速化することが容易でない。例えば、テープに対して熱圧着用コテが接離するタイミングがずれると、コテ幅を拡大した部分がキャリアテープの収納ポケットにかかり、ポケット部での接着剤の融解による変色や製品への付着などの不具合が発生し、外観や品質の悪化を招く危険性が高い。また、テープを送る際に、熱圧着用コテの突起部の放熱によってポケット部の接着剤の溶融を招かないように、熱圧着用コテをテープから十分に離間する必要があり、タクトタイムの短縮に限界がある。また、コテ自体の形状が複雑なため、加工が面倒である。
本発明は、かかる実情に鑑み、カバーテープの剥離強度ができるだけ均一になるように、カバーテープをキャリアテープに効率よく熱圧着することができる、被収納物のテーピング方法及びテーピング装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した被搬送物のテーピング方法を提供する。
被収納物のテーピング方法は、交互に配置された一連の収納ポケットと桟部とを有するキャリアテープの前記収納ポケット内に被収納物を収納し、前記収納ポケットを覆うようにカバーテープを前記キャリアテープに重ね、前記キャリアテープの一連の前記収納ポケットと前記桟部とに沿って隣接する部分(以下、「側部」という。)に対して前記カバーテープを熱圧着用コテで複数回押圧することにより、前記キャリアテープの前記側部に前記カバーテープが熱圧着した連続する熱圧着部を形成して、前記被収納物を封止する、タイプの被収納物のテーピング方法である。前記キャリアテープの前記側部のうち前記収納ポケットに隣接する部分(以下、「第1領域」という。)に前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧する回数が、前記キャリアテープの前記側部のうち前記桟部に隣接する部分(以下、「第2領域」という。)に前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧する回数よりも少なくなるように、前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧する。
キャリアテープの一連の収納ポケットと桟部とに沿って隣接する部分(側部)に対して、同じ熱圧着条件により熱圧着用コテでカバーテープを熱圧着しても、キャリアテープの収納ポケットに隣接する部分(第1領域)とキャリアテープの桟部に隣接する部分(第2領域)とで接着強度が異なり、第1領域の方が第2領域よりも強固に接着される。そのため、同じ熱圧着条件では接着強度が相対的に強くなる第1領域の熱圧着回数を、同じ熱圧着条件では接着強度が相対的に弱くなる第2領域の熱圧着回数よりも少なくすることで、第1領域と第2領域の接着強度を、できるだけ同一となるように揃えることができる。
熱圧着用コテのコテ先の幅(熱圧着用コテとキャリアテープ及びカバーテープとの相対移動方向に対して直角方向の寸法)を特に拡大する必要がないので、熱圧着用コテの接離タイミングがずれてもポケット部に悪影響が及びにくい。また、熱圧着用コテをカバーテープから離間する距離を小さくすることができる。
好ましくは、前記熱圧着用コテは、前記カバーテープを押圧するコテ先に、隣接する前記収納ポケットの間の間隔に相当する長さの切り欠き部が形成されている。該切り欠き部を、前記カバーテープを介して前記キャリアテープの前記第1領域に対向させながら、前記熱圧着用コテで前記キャリアテープに前記カバーテープを押圧する。コテ先の形状は単純であり、加工も容易である。
この場合、第1領域と第2領域とに対して同じ熱圧着用コテを用いて押圧を繰り返すことによって、第1領域の押圧回数を第2領域の押圧回数よりも少なくすることができる。
好ましくは、前記熱圧着用コテを平行移動させながら、前記カバーテープに対して接離させる。前記熱圧着用コテの前記カバーテープを押圧する押圧面は、前記熱圧着用コテを前記カバーテープから離間させたとき、前記キャリアテープに重ねた前記カバーテープとの間の間隔が、前記熱圧着用コテに対して前記カバーテープ及び前記キャリアテープが移動する方向に小さくなるように、前記カバーテープに対して斜めに配置する。
熱圧着用コテの押圧面とカバーフルムとの間の間隔が小さい部分ほど、熱圧着用コテによるカバーテープの押圧力が大きくなり、キャリアテープとカバーテープの接着を強くすることができる。熱圧着用コテで複数回の押圧を行う場合、同じ部分について見ると、熱圧着用コテの押圧面との間の間隔は、カバーテープ及びキャリアテープの相対移動に伴って徐々に小さくなり、接着を徐々に強化することができる。そのため、テープが波打ちすることなく均一に熱圧着し、カバーテープの剥離強度がより均一になるようにすることができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した被収納物のテーピング装置を提供する。
被収納物のテーピング装置は、交互に配置された一連の収納ポケットと桟部とを有するキャリアテープの前記収納ポケット内に被収納物を収納し、前記収納ポケットを覆うようにカバーテープを前記キャリアテープに重ね、前記キャリアテープの一連の前記収納ポケットと前記桟部とに沿って隣接する部分(以下、「側部」という。)に対して前記カバーテープを熱圧着用コテで複数回押圧することにより、前記キャリアテープの前記側部に前記カバーテープが熱圧着した連続する熱圧着部を形成して、前記被収納物を封止するタイプの装置である。被収納物のテーピング装置は、前記キャリアテープの前記側部のうち前記収納ポケットに隣接する部分(以下、「第1領域」という。)に前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧する回数が、前記キャリアテープの前記側部のうち前記桟部に沿って隣接する部分(以下、「第2領域」という。)に前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧する回数よりも少なくなるように、前記熱圧着用コテは、前記カバーテープを押圧するコテ先に、隣接する前記収納ポケットの間の間隔に相当する長さの切り欠き部が形成されている。
キャリアテープの一連の収納ポケットと桟部とに沿って隣接する部分(側部)に対して、同じ熱圧着条件により熱圧着用コテでカバーテープを熱圧着しても、キャリアテープの収納ポケットに隣接する部分(第1領域)とキャリアテープの桟部に隣接する部分(第2領域)とで接着強度が異なり、第1領域の方が第2領域よりも強固に接着される。上記構成によれば、熱圧着用コテのコテ先に切り欠き部を設け、第1領域と第2領域とに対して同じ熱圧着用コテを用いて押圧を繰り返すことによって、同じ熱圧着条件では接着強度が相対的に強くなる第1領域の熱圧着回数を、同じ熱圧着条件では接着強度が相対的に弱くなる第2領域の熱圧着回数よりも少なくすることで、第1領域と第2領域の接着強度を、できるだけ同一となるように揃えることができる。
熱圧着用コテのコテ先の幅(熱圧着用コテとキャリアテープ及びカバーテープとの相対移動方向に対して直角方向の寸法)を特に拡大する必要がないので、熱圧着用コテの接離タイミングがずれてもポケット部に悪影響が及びにくい。また、熱圧着用コテをカバーテープから離間する距離を小さくすることができる。コテ先の形状は単純であり、加工も容易である。
好ましくは、前記熱圧着用コテは、平行移動しながら、前記カバーテープに対して接離する。前記熱圧着用コテの前記カバーテープを押圧する押圧面は、前記熱圧着用コテを前記カバーテープから離間させたとき、前記キャリアテープに重ねた前記カバーテープとの間の間隔が、前記熱圧着用コテに対して前記カバーテープ及び前記キャリアテープが移動する方向に小さくなるように、前記カバーテープに対して斜めに配置されている。
熱圧着用コテの押圧面とカバーフルムとの間の間隔が小さい部分ほど、熱圧着用コテによるカバーテープの押圧力が大きくなり、キャリアテープとカバーテープの接着を強くすることができる。熱圧着用コテで複数回の押圧を行う場合、同じ部分について見ると、熱圧着用コテの押圧面との間の間隔は、カバーテープ及びキャリアテープの相対移動に伴って徐々に小さくなり、接着を徐々に強化することができる。そのため、テープが波打ちすることなく均一に熱圧着し、カバーテープの剥離強度がより均一になるようにすることができる。
また、本発明は、以下のように構成した熱圧着用コテを提供する。
熱圧着用コテは、上述した被収納物のテーピング方法に用いられる。熱圧着用コテは、前記カバーテープを押圧する押圧部分に、隣接する前記収納ポケットの間の間隔に相当する長さの切り欠き部が形成されている。
同じ熱圧着用コテを用いて押圧を繰り返すことによって、キャリアテープの収納ポケットに沿って隣接する部分(第1領域)に対してカバーテープを熱圧着用コテで押圧する回数が、キャリアテープの桟部に沿って隣接する部分(第2領域)に対してカバーテープを熱圧着用コテで押圧する回数よりも少なくなるようにして、第1領域と第2領域の接着強度を、できるだけ同一となるように揃えることができる。
本発明によれば、カバーテープの剥離強度ができるだけ均一になるように、カバーテープをキャリアテープに効率よく熱圧着することができる。
以下、本発明の実施の形態として実施例を、図1〜図4を参照しながら説明する。
<実施例1> 図1は、テーピング装置の要部斜視図である。
テーピング装置は、キャリアテープ10の上にカバーテープ20を重ね、熱圧着用コテ30で、キャリアテープ10にカバーテープ20を熱圧着する装置である。
キャリアテープ10は水平に搬送され、キャリアテープ10の搬送経路の上側に、熱圧着用コテ30が配置されている。熱圧着用コテ30は、上下に駆動されて平行移動し、キャリアテープ10の搬送経路に対して接離するようになっている。キャリアテープ10の搬送経路の下側には、熱圧着用コテ30に対向して支持台(図示せず)が配置されている。熱圧着用コテ30が下降したときに、支持台と熱圧着用コテ30との間に、キャリアテープ10とカバーテープ20とが挟持され、熱圧着用コテ30から加えられた熱と圧力とによって、カバーテープ20はキャリアテープ10に熱圧着される。熱圧着用コテ30が上昇し、カバーテープ20から離れたときに、キャリアテープ10及びカバーテープ20が搬送される。
キャリアテープ10は、細長い樹脂製のテープであり、複数の収納ポケット14と貫通孔18とが、キャリアテープ10の延在方向(長手方向)に一定間隔で交互に形成されている。
貫通孔18は、収納ポケット14のピッチに対応して形成されている。図1では、キャリアテープ10の一方の側縁に沿って貫通孔18が一列に形成されている場合を図示しているが、キャリアテープ10の両方の側縁にそれぞれ沿う2列の貫通孔を形成してもよい。貫通孔18には、キャリアテープ10を搬送するため、不図示のスプロケットや爪が係合する。
収納ポケット14は、例えばエンボス加工により形成され、キャリアテープ10の一方主面(図では下面)側が膨出し、キャリアテープ10の他方主面(図では上面)側に開口を有する。収納ポケット14には、被収納物5、例えばチップ状の電子部品(チップコンデンサや高周波モジュールなど)が収納される。収納ポケット14は、間欠的に形成されており、隣り合う収納ポケット14の間に桟部16が形成されている。
なお、図1では、収納ポケット14と貫通孔18とがキャリアテープ10の延在方向(長手方向)に交互に配置されているが、これに限るものではない。
カバーテープ20は、キャリアテープ10に対向する主面に、加熱すると溶融する接着剤層(図示せず)が形成されている。カバーテープ20の幅は、キャリアテープ10に一連に配置されている収納ポケット14及び桟部16の幅(キャリアテープ10の主面に沿ってキャリアテープ10の長手方向に対して直角方向の寸法)よりも大きく、収納ポケット14及び桟部16を覆う。すなわち、カバーテープ20の中央部がキャリアテープ10の収納ポケット14及び桟部16に重ねられ、キャリアテープ10の収納ポケット14及び桟部16にそれぞれ隣接する部分(側部15,17)に、カバーテープ20の側部が重ねられる。
熱圧着用コテ30は、キャリアテープ10の搬送経路側に突出した2列のコテ先32を有する。各コテ先32は、キャリアテープ10の収納ポケット14及び桟部16の両側の側部にそれぞれ対向し、熱圧着用コテ30が下降したとき、熱圧着用コテ30のコテ先32が、それぞれ、キャリアテープ10の収納ポケット14及び桟部16の両側の側部にカバーテープ20を押圧するようになっている。各コテ先32の長さ(キャリアテープ10の搬送方向の寸法)は、キャリアテープ10収納ポケット14及び桟部16のピッチの3倍の場合を図示しているが、これに限るものではなく、適宜な長さとすることができる。
各コテ先32の中間部分には、切り欠き部34が形成され、この切り欠き部34に対向する部分については、カバーテープ20はキャリアテープ10に押圧されない。切り欠き部34の長さ(キャリアテープ10の搬送方向の寸法)が、キャリアテープ10の収納ポケット14の1個分の長さ(キャリアテープ10の搬送方向の寸法)と同じであり、コテ先32は、切り欠き部34と一方端(図1では、右端)との間の長さがキャリアテープ10の桟部16の長さ(キャリアテープ10の搬送方向の寸法)に等しい場合を図示しているが、これに限るものではなく、切り欠き部34の長さや位置は適宜に選択すればよい。
次に、テーピング装置の動作について説明する。
キャリアテープ10の搬送中には、熱圧着用コテ30は上昇し、キャリアテープ10の搬送経路から退避している。
図1(A)に示すように、キャリアテープ10の搬送が停止したとき、キャリアテープ10の各コテ先32は、キャリアテープ10の収納ポケット14及び桟部16の両側の側部15,17にそれぞれ対向する。このとき、コテ先32の切り欠き部34は、キャリアテープ10の収納ポケット14に隣接する側部15の一つ15xに対向する。
次に、キャリアテープ10の搬送が停止した状態で、図1(B)において矢印6で示すように、熱圧着用コテ30が下降し、支持台(図示せず)との間に、キャリアテープ10及びカバーテープ20を挟持する。このとき、熱圧着用コテ30のコテ先32は、それぞれ、キャリアテープ10の収納ポケット14及び桟部16の両側の側部15,17にカバーテープ20を押圧するとともにカバーテープ20を加熱し、熱圧着を行う。ただし、コテ先32の切り欠き部34に対向する部分、すなわち、キャリアテープ10の収納ポケット14に隣接する側部15の一つ15xについては、熱圧着されない。
次に、キャリアテープ10の搬送が停止した状態で、図1(C)において矢印7で示すように、熱圧着用コテ30が上昇する。これによって、キャリアテープ10の側部15,17については、コテ先32の切り欠き部34に対向する部分15xを除き、コテ先32に対向する部分41〜45が熱圧着される。
次に、熱圧着用コテ30がキャリアテープ10の搬送経路から退避した状態で、図1(C)において矢印8で示す方向に、キャリアテープ10が搬送される。このとき、カバーテープ20の一部がキャリアテープ10に熱圧着されているため、カバーテープ20もキャリアテープ10とともに搬送される。
キャリアテープ10の搬送は、適宜距離行えばよいが、例えば、キャリアテープ10を、収納ポケット14及び桟部16の1ピッチ分搬送した後、搬送を停止すると、図1(A)に示した状態となる。
以上の動作を繰り返すと、熱圧着を複数回行い、連続する熱圧着部を形成することができる。図示例では、符号41,43で示した部分の熱圧着は1回であり、符号42,44で示した部分の熱圧着が2回であり、符号45で示した部分の熱圧着は3回である。したがって、キャリアテープ10及びカバーテープ20は、熱圧着用コテ30に対向する領域を通過した後、最終的には、キャリアテープ10の収納ポケット14に隣接する側部15については熱圧着が2回行われ、桟部16に隣接する側部17については熱圧着が3回行われる。
キャリアテープ10の収納ポケット14に隣接する側部15と桟部16に隣接する側部17とを比較すると、熱圧着の条件(回数、温度、時間)が同じであれば、収納ポケット14に隣接する側部15の方が、より強固にカバーテープ20が熱圧着される。そのため、キャリアテープ10の収納ポケット14に隣接する側部15と桟部16に隣接する側部17とについて、熱圧着の回数が同じであれば、カバーテープ20の剥離強度の変動が大きくなる。
上述したように、コテ先32に切り欠き部34を設けた熱圧着用コテ30を用い、収納ポケット14に隣接する側部15についての熱圧着の回数を、桟部16に隣接する側部17についての熱圧着回数よりも少なくすることによって、収納ポケット14に隣接する側部15と桟部16に隣接する側部17との接着強度をできるだけ揃え、カバーテープの剥離力の変動を小さくすることができる。
一例を挙げると、収納ポケット14のピッチの3倍の長さの熱圧着用コテ30について、カバーテープ20の剥離強度の変動幅(カバーテープ20の剥離に必要な荷重の最大値と最小値との差)は、切り欠き部34を設けない場合には0.26Nであるのに対し、桟部16に対応して切り欠き部34を設けると0.10Nに改善され、剥離力が安定する。
なお、切り欠き部34の形状は、図1に示した矩形であれば、加工が容易であり、熱の制御も容易であるが、これに限るものではない。例えば図2(A)に示した略三角形の切り欠き部35など、適宜な深さ、形状とすることができる。また、切り欠き部の位置や個数も任意である。
また、図2(A)に示したように、熱圧着用コテ30は、キャリアテープ10に対向するコテ先面36(図において下面)が、キャリアテープ10に対して平行な状態で、キャリアテープ10及びカバーテープ(図示せず)に対して接離するようにすれば、コテ先面36による押圧力が略均等に分布した状態で熱圧着を行うことができる。
これに対し、図2(B)に示すように、コテ先面36(図において下面)がキャリアテープ10に対して傾いた状態で、キャリアテープ10及びカバーテープ(図示せず)に対して接離するようにすれば、熱圧着を行う際の押圧力に分布を与えることができる。この場合、コテ先面36とカバーテープとの間の隙間が、矢印9で示すキャリアテープ10の搬送方向に小さくするようにすれば、熱圧着を次第に強くしていくことで、テープが波打ちすることなく均等に接着することができ、カバーテープ20の剥離力の変動をより小さくすることができる。
この場合、図示したように、キャリアテープ10の搬送方向下流側に切り欠き部35を設ける方が、剥離力の変動をより小さくすることができるので、好ましい。
<実施例2> 実施例1では一体に形成された一つの熱圧着用コテ30に切り欠き部34を形成したのに対し、実施例2では、図3に模式的に示すように、分割した熱圧着用コテ50,52を用い、熱圧着用コテ50,52の間の隙間54が、収納ポケット14に隣接する側部(第1の領域)に対向するようにする。
この場合も、実施例1と同様に、収納ポケット14に隣接する側部に対する押圧回数を、桟部16に隣接する側部に対する押圧回数よりも少なくして、テープの剥離強度を均一にすることができる。
<実施例3> 実施例1では熱圧着用コテ30の長さが収納ポケット14及び桟部16のピッチの整数倍(3倍を図示)であったのに対し、実施例3の熱圧着用コテ60は、図4に模式的に示すように、熱圧着用コテ60の長さが収納ポケット14及び桟部16のピッチの整数倍(3倍を図示)に、桟部16の長さを加えた長さにする。また、実施例1の熱圧着用コテ30には切り欠き部34が形成されているが、実施例3の熱圧着用コテ60には切り欠き部を形成していない。
実施例3の熱圧着用コテ60を用いて押圧を繰り返すと、収納ポケット14に隣接する側部に対する押圧回数を、桟部16に隣接する側部に対する押圧回数よりも少なくして、テープの剥離強度を均一にすることができる。例えば収納ポケット14及び桟部16の1ピッチ分ずつ、熱圧着用コテ60とキャリアテープ10及びカバーテープ(図示せず)とを相対的に移動させ、間欠的に押圧を繰り返すと、最終的には、キャリアテープ10の収納ポケット14に隣接する側部に対する押圧回数は3回、キャリアテープ10の桟部16に隣接する側部に対する押圧回数は4回となる。
<まとめ> 以上に説明したように、実施例1〜3の熱圧着用コテを用いると、収納ポケット14に隣接する側部に対する押圧回数を、桟部16に隣接する側部に対する押圧回数よりも少なくすることで、カバーテープ20の剥離強度ができるだけ均一になるように、カバーテープ20をキャリアテープ10に効率よく熱圧着することができる。
すなわち、熱圧着用コテのコテ先の幅(熱圧着用コテとキャリアテープ及びカバーテープとの相対移動方向に対して直角方向の寸法)を特に拡大する必要がないので、熱圧着用コテの接離タイミングがずれてもポケット部に悪影響が及びにくい。また、熱圧着用コテをカバーテープから離間する距離を小さくすることができる。そのため、タクトタイムを短くし、熱圧着を高速化することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、熱圧着用コテ30,50,52,60の長さ、切り欠き部34の長さ、熱圧着用コテ50,52の間の隙間54の長さ等は、熱伝達の状態が実施例と略同様であれば、多少、長くても、短くてもよい。
本実施例では、キャリアテープとしてエンボス加工を施した樹脂製のキャリアテープを例に挙げたが、エンボス加工を施した紙製のキャリアテープであってもよい。エンボス加工したものでなくてもよい。
ただし、特にエンボス加工を施した樹脂製のキャリアテープの場合、エンボス加工の際に収納ポケットの周辺部の表面が粗くなり、カバーテープとの接合強度が部分的に増大してしまいやすいので、本発明は、キャリアテープとしてエンボス加工を施した樹脂製のキャリアテープを用いる場合に適用することが好ましい。
テーピング装置の構成図である。(実施例1) テーピング装置の要部構成図である。(変形例) テーピング装置の構成図である。(実施例2) テーピング装置の構成図である。(実施例3) テーピング装置の要部構成図である。(従来例)
符号の説明
5 被収納物
10 キャリアテープ
14 収納ポケット
15 側部(第1の領域)
16 桟部
17 側部(第2の領域)
18 貫通孔
20 カバーテープ
30 熱圧着用コテ
32 コテ先
34,35 切り欠き部
41〜45 熱圧着部
50,52 熱圧着用コテ
60 熱圧着用コテ

Claims (6)

  1. 交互に配置された一連の収納ポケットと桟部とを有するキャリアテープの前記収納ポケット内に被収納物を収納し、前記収納ポケットを覆うようにカバーテープを前記キャリアテープに重ね、前記キャリアテープの一連の前記収納ポケットと前記桟部とに沿って隣接する部分(以下、「側部」という。)に対して前記カバーテープを熱圧着用コテで複数回押圧することにより、前記キャリアテープの前記側部に前記カバーテープが熱圧着した連続する熱圧着部を形成して、前記被収納物を封止する、被収納物のテーピング方法において、
    前記キャリアテープの前記側部のうち前記収納ポケットに隣接する部分(以下、「第1領域」という。)に前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧する回数が、前記キャリアテープの前記側部のうち前記桟部に隣接する部分(以下、「第2領域」という。)に前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧する回数よりも少なくなるように、前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧することを特徴とする、被収納物のテーピング方法。
  2. 前記熱圧着用コテは、前記カバーテープを押圧するコテ先に、隣接する前記収納ポケットの間の間隔に相当する長さの切り欠き部が形成され、
    該切り欠き部を、前記カバーテープを介して前記キャリアテープの前記第1領域に対向させながら、前記熱圧着用コテで前記キャリアテープに前記カバーテープを押圧することを特徴する、請求項1に記載の被収納物のテーピング方法。
  3. 前記熱圧着用コテを平行移動させながら、前記カバーテープに対して接離させ、
    前記熱圧着用コテの前記カバーテープを押圧する押圧面は、前記熱圧着用コテを前記カバーテープから離間させたとき、前記キャリアテープに重ねた前記カバーテープとの間の間隔が、前記熱圧着用コテに対して前記カバーテープ及び前記キャリアテープが移動する方向に小さくなるように、前記カバーテープに対して斜めに配置することを特徴とする、請求項1に記載の被収納物のテーピング方法。
  4. 交互に配置された一連の収納ポケットと桟部とを有するキャリアテープの前記収納ポケット内に被収納物を収納し、前記収納ポケットを覆うようにカバーテープを前記キャリアテープに重ね、前記キャリアテープの一連の前記収納ポケットと前記桟部とに沿って隣接する部分(以下、「側部」という。)に対して前記カバーテープを熱圧着用コテで複数回押圧することにより、前記キャリアテープの前記側部に前記カバーテープが熱圧着した連続する熱圧着部を形成して、前記被収納物を封止する、被収納物のテーピング装置において、
    前記キャリアテープの前記側部のうち前記収納ポケットに隣接する部分(以下、「第1領域」という。)に前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧する回数が、前記キャリアテープの前記側部のうち前記桟部に隣接する部分(以下、「第2領域」という。)に前記カバーテープを前記熱圧着用コテで押圧する回数よりも少なくなるように、前記熱圧着用コテは、前記カバーテープを押圧するコテ先に、隣接する前記収納ポケットの間の間隔に相当する長さの切り欠き部が形成されていることを特徴とする、被収納物のテーピング装置。
  5. 前記熱圧着用コテは、平行移動しながら、前記カバーテープに対して接離し、
    前記熱圧着用コテの前記カバーテープを押圧する押圧面は、前記熱圧着用コテを前記カバーテープから離間させたとき、前記キャリアテープに重ねた前記カバーテープとの間の間隔が、前記熱圧着用コテに対して前記カバーテープ及び前記キャリアテープが移動する方向に小さくなるように、前記カバーテープに対して斜めに配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の被収納物のテーピング装置。
  6. 請求項1に記載の被収納物のテーピング方法に用いられる熱圧着用コテであって、
    前記カバーテープを押圧する押圧部分に、隣接する前記収納ポケットの間の間隔に相当する長さの切り欠き部が形成されていることを特徴とする、熱圧着用コテ。
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