JP2007245975A - 車両の燃料タンク取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の自動車用の組立ラインを用いて車椅子仕様車を組み立てることができる車両の燃料タンク取付構造を提供する。
【解決手段】燃料タンク取付構造13は、固定フロアパネル25の後部25aにボルト止めされたスロープ部18と、スロープ部18の下方に配置されたタンク支持バー28と、スロープ部18および固定フロアパネル25の両部材に渡って配置された燃料タンク30と、タンク支持バー28を利用して燃料タンク30を支える左右のタンクバンド34,35とを備える。固定フロアパネル25は、燃料タンク30に当接する固定パネル荷重受部37を備え、スロープ部18は、燃料タンク30の上部32に当接するスロープ荷重受部38とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、フロアパネルの下方で、かつ車室の後部側に燃料タンクを備える車両の燃料タンク取付構造に関する。
自動車のなかには、車室の床部となるフロアパネルの下方に燃料タンクを備えたものがある。この自動車は、フロアパネルの下方に燃料タンクを配置し、燃料タンクの底部をタンクバンドで支えるとともに、燃料タンクの上部をフロアパネルに当接することで、燃料タンクを保持するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この自動車を組み立てる組立ラインとして、例えば、自動車用ボディの前後端部のそれぞれの下部をハンガ装置で支え、このハンガ装置を走行レールに沿って移動することで、ボディを組立ラインに沿って移動させ、組立ラインに備えたロボットでボディにフロアパネルを溶接したり、燃料タンクを取り付けたりするものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
ところで、自動車のなかには、車椅子の使用者が車椅子に乗ったままの状態で自動車の後部から車室内に乗り降りすることができる車椅子仕様(以下、「車椅子仕様車」という)のものがある。
この車椅子仕様車は、車椅子の乗り降りを容易にするために、後部フロアを低い位置まで下げている。後部フロアを低い位置まで下げることで、車椅子の使用者は、車椅子に乗ったままの状態で自動車に乗車することができる(例えば、特許文献3参照。)。
特開平5−96962号公報 特開平5−4595号公報 特開平5−85251号公報
ところで、この車椅子仕様車は、通常の自動車と比較して生産台数が少ないため、車椅子仕様車を組み立てる専用組立ラインを新たに備えることは好ましくない。例えば、車椅子仕様車の専用組立ラインを新たに備えると、車椅子仕様車のコストを抑えることが難しいからである。
このため、車椅子仕様車の組立を、例えば、通常の自動車を組み立てる特許文献2の組立ラインを用いて実施することが望ましい。
しかし、車椅子仕様車は後部フロアが低い位置まで下げられている。
一方、特許文献2に示す組立ラインは、自動車用ボディの前後端部のそれぞれの下部をハンガ装置で支えるものである。
よって、車椅子仕様車の組立に特許文献2の組立ラインを用いると、低い位置まで下げられた後部フロアがハンガ装置に干渉することが考えられる。
このため、車椅子仕様車を通常の組立ラインを用いて組み立てることは難しいとされていた。
本発明は、通常の自動車用の組立ラインを用いて組み立てることができる車両の燃料タンク取付構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ボディの底部を構成するフロアパネルの下方で、かつ車室の後部側に燃料タンクを備える車両の燃料タンク取付構造において、前記フロアパネルの後部を分割し、分割した部位を分割フロアパネル、その他の部位を固定フロアパネルとし、この分割フロアパネルを締結部材を用いて前記ボディに取り付け可能とし、この分割フロアパネルおよび前記固定フロアパネルの両部材に渡って前記燃料タンクを配置し、この燃料タンクを、前記分割フロアパネルが未装着状態において前記固定フロアパネル側のみで仮支持可能であり、装着状態において恒久的に支持可能なタンク取付部を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明において、前記タンク取付部は、前記分割フロアパネルの下方に配置され、前記ボディに設けられたタンク支持バーと、このタンク支持バーに後端部が設けられるとともに、前記燃料タンクの底部に沿って車体前方向に延び、前端部が燃料タンク前方の前記固定フロアパネルに設けられることで、燃料タンクを支えるタンクバンドと、このタンクバンドで前記燃料タンクの底部を支えた際に、燃料タンクに作用するタンクバンドの反力を受けるために、前記固定フロアパネルおよび前記分割フロアパネルにそれぞれ設けられた固定パネル荷重受部および分割パネル荷重受部と、を備え、前記分割フロアパネルが未装着状態において、前記固定パネル荷重受部で前記反力を受けることにより前記燃料タンクを前記固定フロアパネル側に仮支持可能としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明において、前記タンクバンドは、後端部が螺合部材を用いて前記タンク支持バーに設けられたことを特徴とする。
請求項4に係る発明において、前記タンク取付部は、前記燃料タンクの周壁から突出された突出片と、この突出片を前記固定フロアパネル側および前記分割フロアパネルに取り付けるねじ部材と、を備え、前記分割フロアパネルが未装着状態において、前記固定フロアパネル側に前記突出片を前記ねじ部材で取り付けることにより前記燃料タンクを前記固定フロアパネル側に仮支持可能としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、分割フロアパネルを締結部材を用いて取り付け可能に構成した。よって、作業者が締結部材を用いて分割フロアパネルをボディに取り付けることができる。
これにより、組立ラインにおいて、分割フロアパネルを溶接ロボットでボディに溶接する必要はない。
このように、組立ラインにおいて分割フロアパネルをボディに溶接する必要がないので、分割フロアパネルが組立ラインのハンガ装置に干渉する虞がなく、ハンガ装置でボディを良好に搬送することができる。
また、タンク取付部を備えることで、分割フロアパネルが未装着状態において固定フロアパネル側のみで燃料タンクを仮支持可能とした。
よって、仮支持した燃料タンクの燃料を用いて、組立ラインで組立完了した車両を、分割フロアパネルを組み付ける組付エリアまで自走させることができる。
組付エリアまで自走した後、組付エリアにおいて、作業者が締結部材を用いて分割フロアパネルをボディに取り付ける。
分割フロアパネルをボディに取り付けることで、仮支持されている燃料タンクを、タンク取付部で恒久的に支持することができる。
このように、請求項1によれば、組立ラインのハンガ装置でボディを搬送可能とし、さらに、組立ラインで組み付けた車両を、分割フロアパネルの組付エリアまで自走可能とし、加えて、分割フロアパネルをボディに取り付けることで燃料タンクを恒久的に支持することができる。
したがって、一般的な自動車用組立ラインを用いて、分割フロアパネルを備えた車両を組み立てることができるという利点がある。
加えて、請求項1に係る発明では、分割フロアパネルおよび固定フロアパネルの両部材に渡って燃料タンクを配置した。
これにより、燃料タンクの長さ寸法(車体前後方向の距離)を大きく確保して、燃料タンクの容量を十分に確保することができる。
請求項2に係る発明では、タンク取付部として、タンク支持バー、タンクバンド、固定パネル荷重受部および分割パネル荷重受部を備えた。
具体的には、分割フロアパネルの下方にタンク支持バーを設けた。そして、タンク支持バーにタンクバンドの後端部を設けるようにした。
さらに、固定フロアパネルに固定パネル荷重受部を備えた。そして、タンクバンドで燃料タンクを支えた状態において、燃料タンクに作用するタンクバンドの反力を固定パネル荷重受部のみで受けるようにした。
よって、ボディに分割フロアパネルを取り付けていない状態において、タンクバンドおよび固定パネル荷重受部で燃料タンクをボディに仮支持することができる。
そして、組付エリアにおいて、分割フロアパネルをボディに取り付けることで、燃料タンクに作用するタンクバンドの反力を、固定パネル荷重受部および分割パネル荷重受部で受けるようにした。よって、燃料タンクを恒久的に支持することができる。
このように、請求項2によれば、タンク取付部として、タンク支持バー、タンクバンド、固定パネル荷重受部および分割パネル荷重受部を備えるだけの簡単な構成で、燃料タンクを仮支持することができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、タンクバンドの後端部を螺合部材でタンク支持バーに設けた。この螺合部材を緩めることで、タンクバンドの後端部を下方に下げることができる。
タンクバンドの後端部を下方に下げることで、タンクバンドで支える燃料タンクを所定の取付位置から下方に下げることができる。
よって、分割フロアパネルをボディに取り付ける際に、分割パネル荷重受部が燃料タンクに当接しないので、分割フロアパネルをボディに容易に取り付けることができる。
分割フロアパネルをボディに取り付けた後に、螺合部材を締め付けて燃料タンクを所定の取付位置まで戻す。
燃料タンクに作用するタンクバンドの反力を、固定パネル荷重受部および分割パネル荷重受部で受けた状態になり、分割フロアパネルの取付作業を完了する。
これにより、請求項3によれば、螺合部材を緩めるだけで分割フロアパネルをボディに容易に取り付けることが可能になり、さらに、螺合部材を締め付けるだけで燃料タンクを所定の取付位置に取り付けることができる。
したがって、分割フロアパネルをボディに取り付ける作業を手間をかけないで簡単におこなうことができるという利点がある。
請求項4に係る発明では、タンク取付部として、突出片およびねじ部材を備えた。
具体的には、燃料タンクの周壁から突出片を突出した。この突出片を固定フロアパネル側および分割フロアパネルにねじ部材で取り付けるようにした。
そして、分割フロアパネルが未装着状態において、固定フロアパネル側に突出片をねじ部材で取り付けることで、燃料タンクを固定フロアパネル側に仮支持可能とした。
そして、組付エリアにおいて、分割フロアパネルをボディに取り付けた状態で、突出片を固定フロアパネル側および分割フロアパネルにねじ部材で取り付けるようにした。よって、燃料タンクを恒久的に支持することができる。
このように、請求項4によれば、タンク取付部として、突出片およびねじ部材を備えるだけの簡単な構成で、燃料タンクを仮支持することができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従い、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
なお、本実施の形態では車両として車椅子仕様車を例示するが、これに限らないで、通常の車両に適用することができる。
図1は本発明に係る車椅子仕様車(第1実施の形態)を示す斜視図である。
車椅子仕様車10は、ボディ11の後部12に車両の燃料タンク取付構造(以下、「燃料タンク取付構造」と略記する)13を備えるとともに、テールゲート14およびアンダードア15を備え、燃料タンク取付構造13の後部にスロープ部材16を折り畳み可能に備える。
スロープ部材16は、燃料タンク取付構造13のスロープ部(分割フロアパネル)18から車体後方に延びるように展開可能に構成されている。
この車椅子仕様車10に、車椅子21の使用者が車椅子21に乗ったままの状態で乗車する際には、まず、テールゲート14を開放するとともに、アンダードア15を開放する。
テールゲート14およびアンダードア15を開放した状態で、スロープ部材16を車体後方に展開する。
車体後方に展開したスロープ部材16に沿って、使用者が車椅子21に乗ったままの状態でスロープ部18まで移動する。
スロープ部18まで移動した車椅子21は、スロープ部18を経て車室23内の後部に乗り込む。
図2は第1実施の形態に係る車両の燃料タンク取付構造を示す分解斜視図、図3は第1実施の形態に係る車両の燃料タンク取付構造を裏面側から見た状態を示す斜視図である。
燃料タンク取付構造13は、ボディ11の底部を構成するフロアパネル17の下方で、かつ車室23の後部側に燃料タンク30を備える。
この燃料タンク取付構造13は、フロアパネル17の後部を分割し、分割した部位をスロープ部18、その他の部位を固定フロアパネル25とし、スロープ部18がボルト(締結部材)26…を用いてボディ12に取り付けられ、スロープ部18および固定フロアパネル25の両部材に渡って燃料タンク30を配置し、燃料タンク30を、スロープ部18が未装着状態において固定フロアパネル25側のみで仮支持可能であり、装着状態において恒久的に支持可能なタンク取付部20を備える。
タンク取付部20は、スロープ部18の下方に配置され、ボディ11に設けられたタンク支持バー28と、このタンク支持バー28の前方で、かつスロープ部18および固定フロアパネル25の両部材に渡って配置された燃料タンク30と、この燃料タンク30を支える左右のタンクバンド(タンクバンド)34,35とを備える。
タンク取付部20は、左右のタンクバンド34,35で燃料タンク30の底部31を支えた際に、燃料タンク30に作用する左右のタンクバンド34,35のバンド反力(反力)を受けるために、固定フロアパネル25およびスロープ部18にそれぞれ設けられた固定パネル荷重受部37およびスロープ荷重受部(分割パネル荷重受部)38とを備える。
このタンク取付部20は、スロープ部18が未装着状態において、固定パネル荷重受部37でバンド反力を受けることにより燃料タンク30を固定フロアパネル25側に仮支持可能としたものである。
固定パネル荷重受部37は、固定フロアパネル25に設けられ、左右のタンクバンド34,35で燃料タンク30を支えた状態において、燃料タンク30の上部32のうち、4箇所の部位32a〜32dに当接する部位である。
スロープ荷重受部38は、スロープ部18に設けられ、左右のタンクバンド34,35で燃料タンク30を支えた状態において、燃料タンク30の上部32のうち、2箇所の部位32e,32fに当接する部位である。
ボディ11は、左右側にそれぞれ車体前後方向に延びる左右のサイドシル41,42を備え、左サイドシル41の後端部に左リヤサイドフレーム44を備え、右サイドシル42の後端部に右リヤサイドフレーム45を備える。
固定フロアパネル25は、左右のサイドシル41,42に設けられ、車幅方向の中央部に車室23側に隆起する中央隆起部47を備え、後端部に車室23側に隆起した後隆起部48を備え、後隆起部48の裏面48a(図3参照)に固定パネル荷重受部37を備える。
固定フロアパネル25の中央隆起部47は、車体前後方向に延びる隆起部である。この中央隆起部47を横切るように、第1、第2のクロスメンバー51,52が左右のサイドシル41,42にそれぞれ架け渡されている。第2のクロスメンバー52は、左右のクロスメンバー52a,52bからなる。
後隆起部48は、第2のクロスメンバー52の後方に形成され、中央に中央後隆起部49を備える。
後隆起部48は、左右のリヤサイドフレーム44,45に渡って形成されている。
中央後隆起部49は、後隆起部48から車室23側にさらに隆起した部位であって、中央に開口部49aを備える。
スロープ部18は、略水平に形成された前水平部61と、前水平部61から後端部18aまで車体後方に向けて下り勾配に形成された傾斜部62と、前水平部61の裏面61a(図3参照)に設けられたスロープ荷重受部38と、前水平部61の裏面61aおよび傾斜部62の裏面62a(図3参照)に渡って設けられた支えバー63とを備える。
支えバー63は、車幅方向に対して平行に配置されている。
このスロープ部18は、固定フロアパネル25の後隆起部48にボルト(締結部材)26…で取り付けられるとともに、左右のサイドパネル65,66にボルト(締結部材)27…で取り付けられている。
左右のサイドパネル65,66は、左右のリヤサイドフレーム44,45にボルト(締結部材)68…でそれぞれ取り付けられている。
なお、固定フロアパネル25、スロープ部18および左右のサイドパネル65,66については図6で詳しく説明する。
図4は第1実施の形態に係る燃料タンクおよびタンク支持バーを示す分解斜視図、図5(a)は図4の5a−5a線断面図、図5(b)は図4の5b−5b線断面図である。
タンク支持バー28は、左右のリヤサイドフレーム44,45(図2参照)に渡って架け渡された断面矩形状の中空部材である。
このタンク支持バー28は、車体幅方向に略直線状に延びた中央部位71を備え、中央部71の左端に下方に折り曲げられた左傾斜部位72を備え、左傾斜部位72の下端から略水平に折り曲げられた左取付部位73を備え、中央部位71の右端に下方に折り曲げられた右傾斜部位74を備え、右傾斜部位74の下端から略水平に折り曲げられた右取付部位75を備える。
左右の取付部位73,75には、それぞれ一対のカラー77…が形成されている。それぞれのカラー77…にボルト78…を差し込み、ねじ部78a…を、左右のリヤサイドフレーム44,45(右リヤサイドフレーム45は図2参照)に溶接したナット79…にねじ結合する。
よって、左右の取付部位73,75がそれぞれ左右のリヤサイドフレーム44,45に取り付けられる。
これにより、タンク支持バー28が左右のリヤサイドフレーム44,45に渡って架け渡される。この状態で、中央部位71は、車体幅方向に対して平行に配置される。
なお、第1実施の形態では、タンク支持バー28を左右のリヤサイドフレーム44,45にボルト止めする例について説明するが、これに限らないで、タンク支持バー28を左右のリヤサイドフレーム44,45に溶接で固定することも可能である。
中央部位71は、左側に左タンク取付ナット81を備えるとともに、右側に右タンク取付ナット81を備える。
左右のタンク取付ナット81,81は、左右のタンクバンド34,35の後取付部位(後端部)34e,35eを支持ボルト(螺合部材)83.83でそれぞれ取り付けるためのねじ部である。
さらに、中央部位71は、左タンク取付ナット81の両側に一対のカラー77,77を備えるとともに、右タンク取付ナット81の両側に一対のカラー77,77を備える。
それぞれのカラー77…にボルト78…を差し込み、ねじ部78a…を、スロープ部18の支えバー63に溶接したナット79…(図7参照)にねじ結合する。
これにより、タンク支持バー28の中央部位71が、スロープ部18の支えバー63に取り付けられる。
燃料タンク30は、略立方体に形成され、厚さ寸法を比較的小さく抑えた中空のタンクである。
この燃料タンク30は、底部31(図8参照)の左右側に前後方向に延びる左右のバンド取付溝85,86(図3も参照)が形成され、上部32の前左右側にそれぞれ左右の隆起部87,88が形成され、中央に中央隆起部89が形成されている。
左隆起部87の前端および上部32の左前端32aで左前段差部が形成され、この左前段差部に左前ラバー部材92を、一例として接着剤で貼り付ける。
左隆起部87の後端および上部32の左中央32bで左中央段差部が形成され、この左中央段差部に左中央ラバー部材95を、一例として接着剤で貼り付ける。
右隆起部88の前端および上部32の右前端32cで右前段差部が形成され、この右前段差部に右前ラバー部材98を、一例として接着剤で貼り付ける。
右隆起部88の後端および上部32の右中央32dで右中央段差部が形成され、この右中央段差部に右中央ラバー部材102を、一例として接着剤で貼り付ける。
一方、上部32の左後端32eに左後ラバー部材104を、一例として接着剤で貼り付ける。上部32の右後端32fに右後ラバー部材105を、一例として接着剤で貼り付ける。
燃料タンク30の中央隆起部89には、燃料ポンプユニット107や、燃料メータユニット108が取り付けられている。
燃料ポンプユニット107や燃料メータユニット108は、燃料タンク30をボディ11(図6参照)に取り付けた状態において、フロアプレート25の開口部49aに臨むように配置される。
左右のタンクバンド34,35は、図3に示すように、左右のバンド取付溝85,86に沿って車体前後方向に延びる水平部位34a,35aを備える。
左右の水平部位34a,35aの前側に前傾斜部位34b,35bを介して前取付部位(前端部)34d,35dを備え、水平部位34a,35aの後側に後傾斜部位34c,35cを介して後取付部位34e,35eを備える。
左右の前取付部位34d,35dに前取付孔112,116が形成され、左右の後取付部位34e,35eに後取付孔113,117が形成されている。
左右のタンクバンド34は上面にラバー部材111,115が貼り付けられている。
左右のタンクバンド34,35の前取付孔112,116にボルト118,118を差し込み、ねじ部118a,118aを固定フロアパネル25のナット114(右側のナットのみ図8に示す)にねじ結合する。
左右のタンクバンド34の後取付孔113に支持ボルト83,83を差し込み、ねじ部83a,83aを、左右のタンク取付ナット81,81にねじ結合する。
すなわち、左右のタンクバンド34,35は、燃料タンク30の底部31に沿って車体前後方向に延び、それぞれの後取付部位(後端部)34e,35eがタンク支持バー28に設けられるとともに、それぞれの前取付部位(前端部)34d,35dが燃料タンク30前方の固定フロアパネル25に設けられる。
これにより、左右のタンクバンド34,35で燃料タンク30を支えることができる。
なお、図5(b)に示す補強プレート119は、左タンクバンド34の後取付部位34eを補強する部材である。
図6は第1実施の形態に係るフロアパネルおよびスロープ部を示す分解斜視図である。
固定フロアパネル25は、後隆起部48(中央後隆起部49も含む)の後部25aにおいて車幅方向の線上に複数の取付孔121…が間隔をおいて形成され、取付孔121…と同軸上にナット122…(図8に示す)が配置され、ナット122…が後隆起部48の裏面48a(図8に示す)に溶接されている。
後隆起部48の裏面48aには固定パネル荷重受部37が備えられている。
固定パネル荷重受部37は、取付孔121…の前方に設けられた左右の前当接部材124,125と、取付孔121…の後方に設けられた左右の中央当接部材126,127とを備える。
左右の前当接部材124,125は、左右対称の部材であり、後隆起部48の裏面48aから下方に突出した部材で、それぞれの底部125a(図8参照)が左右の前ラバー部材92,98(図4参照)に当接する部材である。
左右の中央当接部材126,127は、左右対称の部材であり、図8に示すように、後隆起部48の裏面48aから下方に突出した部材で、それぞれの底部127a(図8参照)が左右の中央ラバー部材95,102(図4参照)に当接する部材である。
ここで、スロープ部18の傾斜部62は車体後方に向けて下り勾配に形成されている。よって、スロープ部18の前水平部61は、スロープ部18のなかで最も高い部位になる。
加えて、固定フロアパネル25の後端部25aは、車室23側に隆起した後隆起部48の後端部である。
よって、スロープ部18の前水平部61および固定フロアパネル25の後端部25aの下方に比較的大きな空間24(図8も参照)を確保することが可能である。
このスロープ部18は、前水平部61の前端中央に隆起部131が形成され、左右の側部にそれぞれ左右の取付片132,133が上向きに折り曲げられている。
スロープ部18の前水平部61、傾斜部62、隆起部131および左右の取付片132,133は一体に曲げ形成された部材であり、平面視で略矩形状に形成されている。
隆起部131は、車室23側に上向きに隆起した部位である。
前水平部61の裏面61a(図7、図8参照)にスロープ荷重受部38が設けられている。
スロープ荷重受部38は、支えバー63前方の左右側に設けられた左右の後当接部材128,129を備える。
左右の後当接部材128,129は、左右対称な部材であり、図8に示すように、前水平部61の裏面61aから下方に突出した部材で、それぞれの底部129a(図8参照)が左右の後ラバー部材104,105(図4参照)に当接する部材である。
また、スロープ部18は、前水平部61の前端61bに複数の取付孔135…が形成されている。
前水平部61の前端61bを固定フロアパネル25の後隆起部48(中央後隆起部49も含む)に載せ、取付孔135…と後隆起部48の取付孔121…とにボルト26…を差し込み、ナット122…(図8参照)にねじ結合する。
これにより、スロープ部18の前水平部61が固定フロアパネル25の後隆起部48にボルト26…で取り付けられる。
さらに、スロープ部18は、左右の取付片132,133に複数の取付孔137…,138がそれぞれ形成されている。
左右の取付片132,133は、それぞれ左右のサイドパネル65,66にボルト止めされる。
左サイドパネル65は、上辺65aから水平折曲片141が左外側に折り曲げられ、水平折曲片141に複数の取付孔142…が形成され、下辺65bが左取付片132に沿うように形成され、下辺65bに複数の取付孔(図示せず)が形成され、これらの取付孔に対して同軸上に配置されたナット145…が左サイドパネル65の外面65cに溶接されている。
水平折曲片141を左リヤサイドフレーム44に載せ、それぞれの取付孔142…,143…にボルト68…を差し込み、左リヤサイドフレーム44の裏面に溶接したナット(図示せず)にねじ結合する。
よって、左サイドパネル65は、左リヤサイドフレーム44にボルト68…で取り付けられる。
左サイドパネル65の下辺65bに左取付片132を合わせ、左取付片132の取付孔137…および左サイドパネル65の取付孔にボルト27…を差し込み、ナット145…にねじ結合する。
よって、左サイドパネル65の下辺65bに左取付片132がボルト27…で取り付けられる。
右サイドパネル66は、左サイドパネル65に対して左右対称に形成されている。
よって、右サイドパネル66の折曲片147を右リヤサイドフレーム45に載せ、それぞれの取付孔148…,151…にボルト68…を差し込み、右リヤサイドフレーム45の裏面に溶接したナットにねじ結合することで、右サイドパネル66が、右リヤサイドフレーム45にボルト止めされる。
また、右サイドパネル66の下辺66bに右取付片133を合わせ、それぞれの取付孔152…,138…にボルト27…を差し込み、右サイドパネル66の外面66cに溶接したナットにねじ結合することで、右サイドパネル66の下辺66bに右取付片133がボルト27…で取り付けられる。
これにより、スロープ部18が、固定フロアパネル25の後隆起部48、および左右のサイドパネル65,66にボルト止めされる。
ここで、前述したように、スロープ部18の前水平部61および固定フロアパネル25の後端部25aの下方に比較的大きな空間24(図8も参照)を確保することができる。
そこで、スロープ部18の前水平部61および固定フロアパネル25の後端部25aの下方において、燃料タンク30を固定フロアパネル25の後端部25aおよびスロープ部18の前水平部61に渡って配置するようにした(図8も参照)。
これにより、燃料タンク30を比較的大きな空間24を利用して取り付けることができる。
燃料タンク30を比較的大きな空間24に取り付けることで、燃料タンク30を車体中央から右側や左側に寄せる必要がなく、ボディ11の中央(すなわち、車幅方向の中央)に取り付けることが可能になる。
そして、燃料タンク30をボディ11の中央に配置した状態で、燃料タンク30の左右端部30a,30b(図4参照)をボディ11の左右端部11a,11b近傍まで近づけることができる。
よって、燃料タンク30の横幅W(図4参照)を大きく確保することができるので、燃料タンク30の高さをある程度抑えることが可能になる。
したがって、車室23の空間を良好に保ちながら燃料タンク30の容量を十分に確保することができる。
図7は図3の7−7線断面図である。
スロープ部18が、固定フロアパネル25の後隆起部48、および左右のサイドパネル65,66(図6参照)にボルト止めされた状態において、支えバー63の底部63cにタンク支持バー28の中央部位71が接触する。
具体的には、中央部位71に4個のカラー77…(図4参照)が設けられ、それぞれのカラー77…の上面77a…が支えバー63の底部63cに接触する。
支えバー63は、前後の脚部63a,63bが前水平部61の裏面61aおよび傾斜部62の裏面62aに渡って設けられている。
支えバー63のカラー77にボルト78を差し込み、ねじ部78a…を、支えバー63の底部63cに溶接したナット79…にねじ結合する。
これにより、タンク支持バー28の中央部位71が、支えバー63を介してスロープ部18に取り付けられる。
図8は図3の8−8線断面図である。
右タンクバンド35の前取付孔116にボルト118を差し込み、ねじ部118aを、固定フロアパネル25のブラケット154に溶接されたナット114にねじ結合する。
右タンクバンド35の後取付孔117に支持ボルト83を差し込み、ねじ部83aを、タンク支持バー28の右タンク取付ナット81にねじ結合する。
図3に示す左タンクバンド34は、右タンクバンド35と同様に、前取付部位34dが固定フロアパネル25にボルト止めされるとともに、後取付部位34eが、図4に示す左タンク取付ナット81(タンク支持バー28)にボルト止めされる。
これにより、左右のタンクバンド34,35の前後端部をボルト止めして、左右のタンクバンド34,35で燃料タンク30を支えることができる。
左右のタンクバンド34,35で燃料タンク30を支えることで、右前当接部材125の底部125aに右前ラバー部材98が当接し、右後当接部材129の底部129aに右後ラバー部材105が当接する。
同様に、図6に示す左前当接部材124の底部に左前ラバー部材92が当接し、左後当接部材128の底部に左後ラバー部材104が当接する。
なお、左右の中央当接部材126,127の底部127aは左右の中央ラバー部材95,102の上方に間隔をおいて配置された状態を保つことが好ましいが、互いに当接させてもよい。
ここで、右中央当接部材127および左中央当接部材126は、それぞれ後隆起部48の後端部48bに取り付けられている。
後端部48bは、スロープ部18の前水平部61の下方に配置されている。
これにより、燃料タンク30を固定フロアパネル25およびスロープ部18の両部材に渡って配置することが可能になる。
したがって、燃料タンク30の長さ寸法(車体前後方向の距離)を大きく確保して、燃料タンク30の容量を十分に確保することができる。
つぎに、車両の燃料タンク取付構造の組付け手順を図9〜図13に基づいて説明する。
図9は第1実施の形態に係るタンク支持バーおよび燃料タンクを組み付ける手順を説明する図である。
ボディ11をハンガ装置(図示せず)で支え、ハンガ装置でボディ11を組立ラインに沿って搬送する。
組立ラインにおいて、タンク支持バー28の左右の取付部位73,75をボルト78…で左右のリヤサイドフレーム44,45に矢印A、矢印Bの如く取り付ける。
これにより、タンク支持バー28を左右のリヤサイドフレーム44,45に渡って架け渡す。
つぎに、左右のタンクバンド34,35の前取付部位34d,35dをボルト118,118で固定フロアパネル25(図3参照)にそれぞれ矢印C,Eの如く取り付ける。
さらに、左右のタンクバンド34,35の後取付部位34e,35eを支持ボルト83,83で左右のタンク取付ナット81,81にそれぞれ矢印D,Fの如く取り付ける。
左右のタンク取付ナット81,81はタンク支持バー28の中央部位71に設けられている。
これにより、左右のタンクバンド34,35で燃料タンク30を支える。
このように、左右のリヤサイドフレーム44,45にタンク支持バー28を架け渡すことで、スロープ部18(図6参照)が、固定フロアパネル25や左右のリヤサイドフレーム44,45などに取り付けられていなくても、左右のタンクバンド34,35で燃料タンク30を支えることができる。
図10(a),(b)は第1実施の形態に係る燃料タンクを組み付けた状態を説明する図であり、図10(b)は図10(a)の10b−10b線断面図である。
左右のタンクバンド34,35で燃料タンク30を支えることで、右前当接部材125の底部125aに右前ラバー部材98が当接するとともに、左前当接部材124の底部に左前ラバー部材92(図4参照)が当接する。
同様に、右中央当接部材127の底部127aに右中央ラバー部材102が当接するとともに、左中央当接部材126の底部に左中央ラバー部材95(図4参照)が当接する。
すなわち、固定パネル荷重受部37で、燃料タンク30の上部32のうち、4箇所の部位32a〜32d(図4参照)に当接することができる。
よって、左右のタンクバンド34,35および固定パネル荷重受部37で燃料タンク30をボディ11に仮支持することができる。
これにより、組立ラインで組立完了した車椅子仕様車10を、燃料タンク30の燃料を用いてスロープ部18を組み付ける組付エリアまで自走させることができる。
加えて、スロープ部18を用いずに、燃料タンクを仮支持することができるので、組立ラインにおいて、図2に示すスロープ部18を溶接ロボットでボディ11に溶接する必要はない。
これにより、スロープ部18が組立ラインのハンガ装置(図示せず)に干渉する虞がなく、ハンガ装置でボディ11を良好に搬送することができる。
図11(a),(b)は第1実施の形態に係るスロープ部を組み付ける例を説明する図である。
(a)において、車椅子仕様車10を組付エリアまで自走する。タンク支持バー28は左右のリヤサイドフレーム44,45にボルトまたは溶接で固定されている。この状態で、左右のタンクバンド34,35の後取付部位34e,35eを締め付けている支持ボルト83,83を緩める。
左右の支持ボルト83,83の頭部がそれぞれ下降する。よって、左右のタンクバンド34,35の後取付部位34e,35e(34eは図4参照)が、タンク支持バー28から間隔D2だけ下降して、燃料タンク30が所定の取付位置から矢印Gの如く下降する。
なお、タンク支持バー28がボルト78…(図4参照)で固定されている場合には、ボルト78…を緩めてタンク支持バー28を左右のリヤサイドフレーム44,45から下降させることも可能である。
これにより、支持ボルト83,83を緩めた場合と同様に、燃料タンク30を所定の取付位置から矢印Gの如く下降させることができる。
燃料タンク30が下降することで、左右の前当接部材124,125の底部125aから左右の前ラバー部材92,98が離れる。
同様に、左右の中央当接部材126,127の底部127aから左右の中央ラバー部材95,102が離れる。
すなわち、固定パネル荷重受部37からラバー部材92,95,98,102を離すことができる。
(b)において、左右のサイドパネル65,66の水平折曲片141,147を左右のリヤサイドフレーム44,45に載せる。
左右の水平折曲片141,147をボルト68…で左右のリヤサイドフレーム44,45に矢印H、矢印Iの如く取り付ける。
つぎに、スロープ部18の前端61bを固定フロアパネル25の後隆起部48に載せる。前端61bをボルト26…で後隆起部48に矢印Jの如く取り付ける。
ついで、左右のサイドパネル65,66の下辺65b,66bにスロープ部18の左右の取付片132,133を合わせる。
左右の取付片132,133をボルト27…で下辺65b,66bに矢印K、矢印Lの如く取り付ける。
これにより、スロープ部18が、固定フロアパネル25の後隆起部48や左右のサイドパネル65,66にボルト止めされる。
ここで、スロープ部18をボルト止めする前に、燃料タンク30を所定の取付位置から下降させて、固定パネル荷重受部37からラバー部材92,95,98,102を離した。
よって、スロープ部18をボルト止めする際に、スロープ荷重受部38が、燃料タンク30に備えた左右の後ラバー部材104,105に当接しない。これにより、スロープ部18を固定フロアパネル25の後隆起部48や左右のサイドパネル65,66に容易にボルト止めすることができる。
加えて、スロープ部18をボルト止めする際に、燃料タンク30をボディ11から外さないで組み付け作業をおこなうことができる。
これにより、スロープ部18の組み付け作業を一層簡単にすることができる。
図12(a),(b)は第1実施の形態に係る燃料タンクを所定の取付位置まで戻す例を説明する図である。
(a)において、スロープ部18を固定フロアパネル25の後隆起部48や左右のサイドパネル65,66にボルト止めした状態を示す。
スロープ部18をボルト(締結部材)26…,27…,68…を用いてボディ11に取り付ける構成としたので、組立ラインから離れた組付エリアで、作業者がスロープ部を手作業でボディ11に取り付けることができる。
(b)において、スロープ部18をボルト止めした後、燃料タンク30を所定の取付位置まで矢印Mの如く戻す。
図13は第1実施の形態に係る燃料タンクを所定の取付位置に取り付けた状態を説明する図である。
燃料タンク30が所定の取付位置まで戻ることで、右前当接部材125の底部125aに右前ラバー部材98が当接するとともに、左前当接部材124の底部に左前ラバー部材92(図4参照)が当接する。
すなわち、固定パネル荷重受部37に燃料タンク30の上部32のうち、2箇所の部位32a,32cが当接する。
加えて、右後当接部材129の底部129aに右後ラバー部材105が当接するとともに、左後当接部材128の底部に左後ラバー部材104(図4参照)が当接する。
すなわち、スロープ荷重受部38に燃料タンク30の上部32のうち、2箇所の部位32e,32fが当接する。
なお、前述したように、左右の中央当接部材126,127の底部127aは左右の中央ラバー部材95,102(左中央ラバー部材95は図4参照)の上方に間隔をおいて配置された状態を保つことが好ましいが、互いに当接させてもよい。
このように、固定フロアパネル25およびスロープ部18に渡って配置した燃料タンク30の上部32の所定の部位(32a,32c,32e,32f)に、固定フロアパネル25の固定パネル荷重受部37およびスロープ部18のスロープ荷重受部38を当接させることで、それぞれのパネル荷重受部37,38で燃料タンク30を恒久的に支持することができる。
燃料タンク30を所定の取付位置まで戻すことで、スロープ部18をボルト止めする取付作業が完了する。
以上説明したように、燃料タンク取付構造13によれば、組立ラインのハンガ装置でボディ11を搬送可能とし、さらに、組立ラインで組み付けた車椅子仕様車10を、スロープ部18を組み付ける組付エリアまで自走可能とし、加えて、スロープ部18をボディ11に取り付けることで燃料タンク30を恒久的に支持することができる。
したがって、一般的な自動車用組立ラインを用いて、車椅子仕様車10を組み立てることができる。
加えて、燃料タンク取付構造13によれば、支持ボルト83,83を緩めるだけでスロープ部18をボディ11に容易に取り付けることが可能になり、さらに、支持ボルト83,83を締め付けるだけで燃料タンク30を所定の取付位置に取り付けることができる。
したがって、スロープ部18をボディ11に取り付ける作業を手間をかけないで簡単におこなうことができる。
つぎに、車両の燃料タンク取付構造の第2実施の形態について説明する。なお、第2実施の形態において、第1実施の形態の燃料タンク取付構造13と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図14は本発明に係る車両の燃料タンク取付構造(第2実施の形態)を示す分解斜視図、図15は第2実施の形態に係る車両の燃料タンク取付構造を示す断面図である。
燃料タンク取付構造158は、第1実施の形態のタンク取付部20に代えてタンク取付部160を用いたもので、その他の構成は第1実施の形態と同様である。
タンク取付部160は、燃料タンク161をボルトでボディ11に取り付けるように構成されている。
具体的には、タンク取付部160は、燃料タンク161の周壁162から突出されたフランジ(突出片)163と、このフランジ163の左右側部にそれぞれ設けられた左右の突出片(突出片)164,164と、フランジ163の前端部163aを固定フロアパネル25に取り付けるボルト171,171・ナット176,176(ねじ部材)と、左突出片164を左リヤサイドフレーム44に取り付けるボルト172・ナット177(ねじ部材)と、右突出片164を右リヤサイドフレーム45に取り付けるボルト172・ナット177(ねじ部材)と、フランジ163の後端部163bをスロープ部18に取り付けるボルト174,174・ナット180,180(ねじ部材)とを備える。
燃料タンク161は、フランジ163の前端部163aを取付ブラケット170の取付部(底部)170aに下方から当て、前取付孔165、165および取付孔175、175にボルト171,171を差し込み、取付部170aの上面に溶接したナット176,176にねじ結合する。
よって、フランジ163の前端部163aが、固定フロアパネル25の裏面25bに溶接した取付ブラケット170の取付部170aにボルト止めされる。
左突出片164を左リヤサイドフレーム44の取付部(底部)に下方から当て、左突出片164の左取付孔166および取付部の取付孔にボルト172を差し込み、左リヤサイドフレーム44の取付部の上面に溶接したナット177にねじ結合する。
よって、左突出片164が左リヤサイドフレーム44の取付部にボルト止めされる。
右突出片164も、左突出片164と同様に、右リヤサイドフレーム45の取付部(底部)にボルト止めされる。
フランジ163の後端部163bをタンク支持バー173の取付部(底部)173aに下方から当て、後端部163bの後取付孔167、167および取付部173aの取付孔178、178にボルト174,174を差し込み、取付部173aの上面に溶接したナット180,180にねじ結合する。
よって、フランジ163の後端部163bが、スロープ部18の裏面に溶接したタンク支持バー173の取付部173aにボルト止めされる。
このように、フランジ163の前端部163aを取付ブラケット170に取り付け、左右の突出片164,164を左右のリヤサイドフレーム44,45に取り付け、フランジ163の後端部163bをタンク支持バー173に取り付けることで、燃料タンク161がボディ11にボルト止めされる。
タンク取付部160は、スロープ部18が未装着状態において、固定フロアパネル25側にフランジ163および左右の突出片164,164をボルト171,172・ナット176,177で取り付けることにより燃料タンク161を固定フロアパネル25側に仮支持することができる。
そして、組付エリアにおいて、スロープ部18をボディ11に取り付けた状態で、フランジ163の後端部163bをタンク支持バー173にボルト174,174・ナット180,180で取り付けるようにした。
これにより、燃料タンク161を恒久的に支持することができる。
なお、スロープ部18をボディ11に取り付ける祭に、ボルト171,172,174を緩めることで燃料タンク161を下げることができる。
したがって、第2実施の形態の燃料タンク取付構造160によれば、第1実施の形態の燃料タンク取付構造13と同様の効果を得ることができる。
なお、前記第1、第2実施の形態では、本発明に係る燃料タンク取付構造13,160を車椅子仕様車10に適用した例について説明したが、これに限らないで、例えば、通常の車両に適用することも可能である。
また、前記第1、第2実施の形態では、分割フロアパネルとしてスロープ部18を備えた車両に本発明を適用した例を説明したが、これに限らないで、例えば、分割フロアパネルとして、下方に大きく下げて車室側に収納スペースを設けたフロアパネルなどの他の分割パネルに本発明を適用しても同様の効果が得られる。
さらに、前記第1、第2実施の形態で例示したタンク支持バー28の形状は、ボディ11などの構成や形状に合わせて適宜変更が可能である。
また、前記第1実施の形態では、固定パネル荷重受部37として4個の当接部材124,125,126,127を例示したが、固定パネル荷重受部37を構成する当接部材の数はこれに限るものではなく、少なくとも3個以上備えていればよい。
すなわち、固定パネル荷重受部37として3個や5個の当接部材を備えることも可能である。
さらに、前記第1実施の形態では、スロープ荷重受部38として2個の当接部材128,129を例示したが、スロープ荷重受部38を構成する当接部材の数はこれに限るものではなく、少なくとも2個以上備えていればよい。
すなわち、スロープ荷重受部38として3個や4個の当接部材を備えることも可能である。
また、前記第1実施の形態では、固定パネル荷重受部37およびスロープ荷重受部38をラバー部材に当接させた例について説明したが、これに限らないで、燃料タンク30の上部32に直接当接させることも可能である。
さらに、前記第1、第2実施の形態では、スロープ部18を取り付ける締結部材としてボルト26,27,68を例示したが、これに限らないで、クリップなどの他の締結部材を用いることも可能である。
また、前記第1実施の形態では、燃料タンク30を支えるタンクバンドとして左右のタンクバンド34,35について例示したが、これに限らないで、タンクバンドとして、例えば左右のタンクバンドに加えて中央のタンクバンドを用いることも可能である。
さらに、前記第1、第2実施の形態では、図1で示すように、本発明に係る燃料タンク取付構造13を、車椅子21が車室23内の後部まで乗込み可能な車両に適用した例について説明したが、これに限らないで、車椅子21が車室23内の後部に乗り込んだ後、例えば案内通路を経て運転席の左横まで移動可能な車両に本発明を適用することも可能である。
本発明の燃料タンク取付構造は、フロアパネルの下方で、かつ車室の後部側に燃料タンクを備える車両への適用に好適である。
本発明に係る車椅子仕様車(第1実施の形態)を示す斜視図である。 第1実施の形態に係る車両の燃料タンク取付構造を示す分解斜視図である。 第1実施の形態に係る車両の燃料タンク取付構造を裏面側から見た状態を示す斜視図である。 第1実施の形態に係る燃料タンクおよびタンク支持バーを示す分解斜視図である。 図5(a)は図4の5a−5a線断面図、図5(b)は図4の5b−5b線断面図である。 第1実施の形態に係るフロアパネルおよびスロープ部を示す分解斜視図である。 図3の7−7線断面図である。 図3の8−8線断面図である。 第1実施の形態に係るタンク支持バーおよび燃料タンクを組み付ける手順を説明する図である。 第1実施の形態に係る燃料タンクを組み付けた状態を説明する図である。 第1実施の形態に係るスロープ部を組み付ける例を説明する図である。 第1実施の形態に係る燃料タンクを所定の取付位置まで戻す例を説明する図である。 第1実施の形態に係る燃料タンクを所定の取付位置に取り付けた状態を説明する図である。 本発明に係る車両の燃料タンク取付構造(第2実施の形態)を示す分解斜視図である。 第2実施の形態に係る車両の燃料タンク取付構造を示す断面図である。
符号の説明
10…車椅子仕様車(車両)、11…ボディ、13,158…車両の燃料タンク取付構造、17…フロアパネル、18…スロープ部(分割フロアパネル)、20,160…タンク取付部、21…車椅子、23…車室、25…フロアパネル、25a…フロアパネルの後部、26,27,68…ボルト(締結部材)、28…タンク支持バー、30,161…燃料タンク、31…燃料タンクの底部、32…上部、32a〜32d…燃料タンクの上部のうち4箇所の部位、32e,32f…燃料タンクの上面のうち2箇所の部位、34…左タンクバンド、34d…左タンクバンドの前取付部位(前端部)、34e…左タンクバンドの後取付部位(後端部)、35…右タンクバンド、35d…右タンクバンドの前取付部位(前端部)、35e…右タンクバンドの後取付部位(後端部)、37…固定パネル荷重受部、38…スロープ荷重受部(分割パネル荷重受部)、83…支持ボルト(螺合部材)、163…フランジ(突出片)、164…左右の突出片(突出片)、171・176,172・177,174・180…ボルト・ナット(ねじ部材)。

Claims (4)

  1. ボディの底部を構成するフロアパネルの下方で、かつ車室の後部側に燃料タンクを備える車両の燃料タンク取付構造において、
    前記フロアパネルの後部を分割し、分割した部位を分割フロアパネル、その他の部位を固定フロアパネルとし、
    この分割フロアパネルを締結部材を用いて前記ボディに取り付け可能とし、
    この分割フロアパネルおよび前記固定フロアパネルの両部材に渡って前記燃料タンクを配置し、
    この燃料タンクを、前記分割フロアパネルが未装着状態において前記固定フロアパネル側のみで仮支持可能であり、装着状態において恒久的に支持可能なタンク取付部を備えたことを特徴とする車両の燃料タンク取付構造。
  2. 前記タンク取付部は、
    前記分割フロアパネルの下方に配置され、前記ボディに設けられたタンク支持バーと、
    このタンク支持バーに後端部が設けられるとともに、前記燃料タンクの底部に沿って車体前方向に延び、前端部が燃料タンク前方の前記固定フロアパネルに設けられることで、燃料タンクを支えるタンクバンドと、
    このタンクバンドで前記燃料タンクの底部を支えた際に、燃料タンクに作用するタンクバンドの反力を受けるために、前記固定フロアパネルおよび前記分割フロアパネルにそれぞれ設けられた固定パネル荷重受部および分割パネル荷重受部と、
    を備え、
    前記分割フロアパネルが未装着状態において、前記固定パネル荷重受部で前記反力を受けることにより前記燃料タンクを前記固定フロアパネル側に仮支持可能としたことを特徴とする請求項1に記載の車両の燃料タンク取付構造。
  3. 前記タンクバンドは、後端部が螺合部材を用いて前記タンク支持バーに設けられたことを特徴とする請求項2記載の車両の燃料タンク取付構造。
  4. 前記タンク取付部は、
    前記燃料タンクの周壁から突出された突出片と、
    この突出片を前記固定フロアパネル側および前記分割フロアパネルに取り付けるねじ部材と、
    を備え、
    前記分割フロアパネルが未装着状態において、前記固定フロアパネル側に前記突出片を前記ねじ部材で取り付けることにより前記燃料タンクを前記固定フロアパネル側に仮支持可能としたことを特徴とする請求項1に記載の車両の燃料タンク取付構造。
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