JP5464336B2 - 自動車の燃料容器の固定構造 - Google Patents
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Description
車体に燃料容器が燃料容器支持装置を介して固定され、
前記燃料容器支持装置は、前記車体に固定される基台と、前記燃料容器を保持する保持部とから成る自動車の燃料容器の固定構造に関する。
この為、上記従来の構造のように基台10と保持部30を一体に固着した燃料容器支持装置100に燃料容器50を支持させる場合、燃料容器50を保持部30に取り付けた状態で燃料容器支持装置100を車体に固定する必要があった(同様の技術として特許文献1の技術がある)。
車体に燃料容器が燃料容器支持装置を介して固定され、
前記燃料容器支持装置は、前記車体に固定される基台と、前記燃料容器を保持する保持部とから成る自動車の燃料容器の固定構造であって、
前記基台と保持部が分割され、
前記保持部を前記基台に対して位置決めする位置決め手段が設けられ、
前記位置決め手段により前記保持部が前記基台に位置決めされた状態で前記保持部が前記基台に連結され、
前記基台は、左右一対の支持壁と、前記左右一対の支持壁の上端部同士を連結する連結部材とを備え、
前記保持部は、前記燃料容器の下半部を取り囲む環状の枠体と、前記枠体に架設され、前記燃料容器を下側から受け止め支持する下側バンドと、前記燃料容器を前記下側バンドとの協働で上側から締め付ける上側バンドとを備え、
前記下側バンドは、車幅方向に沿う車両前方側の枠体部分と車幅方向に沿う車両後方側の枠体部分との間に架設され、
前記連結部材は、前記支持壁の車両後方側の上端部部分同士を連結して前記車両後方側の枠体部分の下方に位置し、
前記車両前方側の枠体部分に左右一対の第1連結部が設けられ、
前記左右一対の支持壁の車両前方側の上端部部分が前記第1連結部に対する第1被連結部に構成され、
前記車両後方側の枠体部分に第2連結部が設けられ、
前記第2連結部に対する第2被連結部が前記連結部材に設けられている点にある。(請求項1)
これにより、燃料容器の配管接続部の位置を目標位置に配置することができる。また、車体への基台の固定作業時には燃料容器が邪魔になることがなくなるので、作業スペースを広く取ることができて作業性を向上させることができる。そして、燃料容器のレイアウトの自由度及び燃料容器の容量の自由度を大きくすることができる。このような作用は、狭いスペースに燃料容器を搭載しなければならない場合に特に有効となる。
また、基台の構造を簡素化することができ、保持部が燃料容器から大きくはみだすことを回避することができて、保持部による燃料容器の保持構造をコンパクト化することができる。
また、前記下側バンドは、車幅方向に沿う車両前方側の枠体部分と車幅方向に沿う車両後方側の枠体部分との間に架設されているから、下側バンドで枠体を補強することができて保持部の強度を強くすることができる。
また、前記連結部材は、支持壁の車両後方側の上端部部分同士を連結して車両後方側の枠体部分の下方に位置し、車両後方側の枠体部分に第2連結部が設けられ、第2連結部に対する第2被連結部が前記連結部材に設けられているから、支持壁の車両後方側の端部と保持部の車両後方側の端部とを確実に連結することができる。
さらに、前記車両前方側の枠体部分に左右一対の第1連結部が設けられ、左右一対の支持壁の車両前方側の上端部部分が第1連結部に対する第1被連結部に構成されているから、支持壁の車両前方側の端部と保持部の車両前方側の端部とを確実に連結することができる。これにより、基台で保持部及び燃料容器を安定して支持することができる。(請求項1)
前記位置決め手段は、前記基台と保持部のいずれか一方に形成された位置決めピンと他方に形成された位置決め孔とから成ると、位置決め手段の構造を簡素化することができ、保持部を基台に対して簡単かつ確実に位置決めすることができて、位置決め作業の作業性を向上させることができる。(請求項2)
前記第1被連結部と第1連結部のいずれか一方に前記位置決めピンが設けられ、
他方に前記位置決め孔が形成されていると、第1連結部を第1被連結部に連結しながら、位置決めピンを位置決め孔に挿入嵌合することができて、作業性を向上させることができる。(請求項3)
前記枠体と連結部材はそれぞれパイプ部材で形成され、
前記支持壁は中空の箱状に形成されていると、枠体と連結部材と支持壁の強度・剛性を確保できる構造でありながら、材料コストを低廉化できるとともに、自動車の燃料容器の固定構造を軽量化することができる。(請求項4)
狭いスペースヘ燃料容器を搭載する場合であっても、車体への燃料容器支持装置の固定作業の作業性を向上させることができ、燃料容器のレイアウトの自由度及び燃料容器の容量の自由度を大きくすることができる自動車の燃料容器の固定構造を提供することができた。
図2〜図4に示すように、燃料容器支持装置100は、フロアパネル1に載置固定される基台10と、ガスタンク50を保持する保持部30とから成り、基台10と保持部30が上下に分割されている。
図2,図4,図5に示すように、基台10は、フロアパネル1に載置されたスペアタイヤ5を挟んで位置する左右一対の支持壁11と、左右一対の支持壁11の上端部のうち車両後方側Rrの上端部部分11J2同士を連結する連結部材12とを備えている。支持壁11は中空の箱状に形成され、連結部材12は断面円形のパイプ部材で形成されている。これにより、基台10の剛性・強度を確保できる構造でありながら、基台10の軽量化を図ることができる。また基台10の材料コストを低廉化できて、燃料容器支持装置100の製作コストを低廉化することができる。
図3(a),図3(b),図4に示すように、保持部30は、ガスタンク50の下半部を取り囲む平面視長方形の環状の枠体39と、枠体39に架設され、ガスタンク50を下側から受け止め支持する左右一対の円弧状の下側バンド32と、ガスタンク50を下側バンド32との協働で上側から締め付け固定する左右一対の円弧状の上側バンド36とを備えている。
また、後側枠部材38が前側枠部材31の後ろ下方に位置することから、後側枠部材38の左端部に連結する左側枠部材33の車幅方向に沿う後端部33Bは、左側枠部材33の車幅方向に沿う前端部33Aよりも下方に位置し、後側枠部材38の右端部に連結する右側枠部材37の車幅方向に沿う後端部37Bは、右側枠部材37の車幅方向に沿う前端部37Aよりも下方に位置する。
前記下側バンド32は前側枠部材31と後側枠部材38の間に架設されている。
(1) 保持部30を基台10から分離して基台10だけをフロアパネル1にボルト固定する。つまり、基台10の支持壁11の取り付けフランジ11Fをフロアパネル1に重ね合わせてボルトで固定する。
(2) 保持部30を基台10から分離した状態でガスタンク50を保持部30の下側バンド32に載置して支持させる。
(3) 上側バンド36と下側バンド32との長手方向の端部の取り付け片36F,32F同士を互いに重ね合わせてボルトBで固定することで、ガスタンク50を上下のバンド36,32で締め付ける(図3(b)参照)。
(4) 保持部30の第2取り付けブラケット34の下壁34Kを基台10の支持壁11の車両前方側Frの上端部部分11J1に載置してボルトBで連結する。また、前記支持壁11の車両前方側Frの上端部部分11J1に設けられた位置ピンPを、第2取り付けブラケット34の下壁34Kに形成された位置決め孔Hに挿入嵌合して、前記上端部部分11J1と下壁34Kの位置を決め、基台10に対する保持部30の位置を決める。
(5) 保持部30の第3取り付けブラケット35の下壁35Kを、基台10の第1ブラケット13の上壁13Jに上方から嵌合してボルトで連結する。
10 基台
11 支持壁
11J1 第1被連結部(支持壁の車両前方側の上端部部分)
12 連結部材
13 第2被連結部(第1取り付けブラケット)
30 保持部
31,33A,37A 車両前方側の枠体部分
32 下側バンド
34 第1連結部(第2取り付けブラケット)
35 第2連結部(第3取り付けブラケット)
36 上側バンド
38 車両後方側の枠体部分(後側枠部材)
39 枠体
50 燃料容器
70 位置決め手段
100 燃料容器支持装置
H 位置決め孔
P 位置決めピン
Claims (4)
- 車体に燃料容器が燃料容器支持装置を介して固定され、
前記燃料容器支持装置は、前記車体に固定される基台と、前記燃料容器を保持する保持部とから成る自動車の燃料容器の固定構造であって、
前記基台と保持部が分割され、
前記保持部を前記基台に対して位置決めする位置決め手段が設けられ、
前記位置決め手段により前記保持部が前記基台に位置決めされた状態で前記保持部が前記基台に連結され、
前記基台は、左右一対の支持壁と、前記左右一対の支持壁の上端部同士を連結する連結部材とを備え、
前記保持部は、前記燃料容器の下半部を取り囲む環状の枠体と、前記枠体に架設され、前記燃料容器を下側から受け止め支持する下側バンドと、前記燃料容器を前記下側バンドとの協働で上側から締め付ける上側バンドとを備え、
前記下側バンドは、車幅方向に沿う車両前方側の枠体部分と車幅方向に沿う車両後方側の枠体部分との間に架設され、
前記連結部材は、前記支持壁の車両後方側の上端部部分同士を連結して前記車両後方側の枠体部分の下方に位置し、
前記車両前方側の枠体部分に左右一対の第1連結部が設けられ、
前記左右一対の支持壁の車両前方側の上端部部分が前記第1連結部に対する第1被連結部に構成され、
前記車両後方側の枠体部分に第2連結部が設けられ、
前記第2連結部に対する第2被連結部が前記連結部材に設けられている自動車の燃料容器の固定構造。 - 前記位置決め手段は、前記基台と保持部のいずれか一方に形成された位置決めピンと他方に形成された位置決め孔とから成る請求項1記載の自動車の燃料容器の固定構造。
- 前記第1被連結部と第1連結部のいずれか一方に前記位置決めピンが設けられ、
他方に前記位置決め孔が形成されている請求項1又は2記載の自動車の燃料容器の固定構造。 - 前記枠体と連結部材はそれぞれパイプ部材で形成され、
前記支持壁は中空の箱状に形成されている請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動車の燃料容器の固定構造。
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