JP2007244397A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】穀粒排出オーガが停止する作業位置は、旋回セット操作スイッチ153を一回押す毎に、収納位置からの旋回量が最も小さい作業位置から順に大きい作業位置へ変更され、旋回セット操作スイッチ153を作業位置の数よりも一回多く押すと穀粒排出オーガ15の旋回が停止し、さらに旋回セット操作スイッチ153を一回押すと再び穀粒排出オーガ15が停止する作業位置が収納位置からの旋回量が最も小さい作業位置に変更される。
【選択図】図8
Description
このような自動旋回用スイッチは、一度押すと穀粒排出オーガの旋回中に停止スイッチを押さない限り、スイッチから手を離した状態でも目標となる位置まで穀粒排出オーガが旋回する。また、穀粒排出オーガの旋回中に別の自動旋回用スイッチを押すと、後に押した自動旋回用スイッチの目標位置に向かって穀粒排出オーガが旋回する。
さらに、これらの自動旋回用スイッチの近傍にはそれぞれ点灯手段である表示ランプが設けられ、作業者が押した自動旋回スイッチに対応する表示ランプが穀粒排出オーガの旋回時に点灯する構成となっている。その他、手動操作により穀粒排出オーガの上昇・下降および左右旋回を行う操作レバーや穀粒排出オーガ内の螺旋体を駆動力の伝達・遮断を行うクラッチ入切スイッチも設けられている。
本発明は以上の如き状況に鑑み、穀粒排出オーガの自動旋回に係る旋回指令手段をシンプルで操作が容易なものとし、かつ、穀粒排出オーガの自動旋回に係る誤操作を防止するコンバインを提供するものである。
即ち、請求項1においては、旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回するとともに、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降する穀粒排出オーガと、旋回方向に沿って設定された収納位置および旋回方向に沿って設定された単数または複数の作業位置の間で前記穀粒排出オーガを旋回させるための指令を発する旋回指令手段と、該旋回指令手段から発せられた指令に基づいて穀粒排出オーガを目標となる収納位置または作業位置に旋回させる制御手段とを備えるコンバインにおいて、穀粒排出オーガを収納位置に近づく方向に旋回させる収納操作スイッチと穀粒排出オーガを収納位置から遠ざかる方向に旋回させる旋回セット操作スイッチとからなる自動旋回用の操作スイッチが設けられた旋回指令手段と、旋回セット操作スイッチを押す回数に応じて予め定められた作業位置まで穀粒排出オーガを旋回させる制御手段とを備えるものである。
また、穀粒排出オーガが停止する作業位置は、旋回セット操作スイッチを一回押す毎に、収納位置からの旋回量が最も小さい作業位置から順に大きい作業位置へ変更され、旋回セット操作スイッチを作業位置の数よりも一回多く押すと穀粒排出オーガの旋回が停止し、さらに旋回セット操作スイッチを一回押すと再び穀粒排出オーガが停止する作業位置が収納位置からの旋回量が最も小さい作業位置に変更されるものである。
また、収納操作スイッチの操作は穀粒排出オーガが旋回を停止した状態でのみ受け付けられるものである。
また、前記旋回指令手段に備えられた複数の操作スイッチのいずれかを押して穀粒排出オーガが旋回している最中に異なる操作スイッチを押すと、穀粒排出オーガの旋回が中止されるものである。
請求項1に示す如く、旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回するとともに、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降する穀粒排出オーガと、旋回方向に沿って設定された収納位置および旋回方向に沿って設定された単数または複数の作業位置の間で前記穀粒排出オーガを旋回させるための指令を発する旋回指令手段と、該旋回指令手段から発せられた指令に基づいて穀粒排出オーガを目標となる収納位置または作業位置に旋回させる制御手段とを備えるコンバインにおいて、穀粒排出オーガを収納位置に近づく方向に旋回させる収納操作スイッチと穀粒排出オーガを収納位置から遠ざかる方向に旋回させる旋回セット操作スイッチとからなる自動旋回用の操作スイッチが設けられた旋回指令手段と、旋回セット操作スイッチを押す回数に応じて予め定められた作業位置まで穀粒排出オーガを旋回させる制御手段とを備えるので、操作性に優れ、誤操作を防止可能であるとともに、部品点数の削減が可能である。
また、穀粒排出オーガが停止する作業位置は、旋回セット操作スイッチを一回押す毎に、収納位置からの旋回量が最も小さい作業位置から順に大きい作業位置へ変更され、旋回セット操作スイッチを作業位置の数よりも一回多く押すと穀粒排出オーガの旋回が停止し、さらに旋回セット操作スイッチを一回押すと再び穀粒排出オーガが停止する作業位置が収納位置からの旋回量が最も小さい作業位置に変更されるので、操作性に優れ、誤操作を防止可能であるとともに、部品点数の削減が可能である。
また、操作性に優れ、誤操作を防止可能であるとともに、部品点数の削減が可能である。
また、操作性に優れ、誤操作を防止可能であるとともに、部品点数の削減が可能である。
また、収納操作スイッチの操作は穀粒排出オーガが旋回を停止した状態でのみ受け付けられるので、操作スイッチの誤操作を防止し、操作性を向上させることが可能である。
また、前記旋回指令手段に備えられた複数の操作スイッチのいずれかを押して穀粒排出オーガが旋回している最中に異なる操作スイッチを押すと、穀粒排出オーガの旋回が中止されるので、操作スイッチを誤操作してもすぐに穀粒排出オーガの旋回を停止させることが可能である。また、穀粒排出オーガの旋回を停止させるための専用のスイッチを旋回指令手段に設ける必要がなく、部品点数を削減可能であるとともに、専用の停止スイッチを設けた場合と比較して、誤操作の停止が容易である。
なお、本発明は、実施の一形態であるコンバイン201に限定されず、旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回するとともに、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降する穀粒排出オーガを備えるコンバイン(自脱型・汎用型)に広く適用可能である。
そして、該グレンタンク13の底部には排出コンベア16が前後方向に配設され、該排出コンベア16から前記穀粒排出オーガ15に動力が伝達されて、穀粒排出オーガ15先端よりトラック等へグレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。更に、脱穀部12下方には、選別部17が配設され、脱穀部12から流下する穀粒や藁屑等(以下「処理物」とする)から穀粒を選別し、前記グレンタンク13に搬送するようにしている。
エンジン101の前方出力軸101bは、クローラ式走行装置1を駆動するための走行用ミッションケース47の入力軸と連結され、クローラ式走行装置1へ駆動力を伝達する。一方、後方出力軸101aには、脱穀部12や選別部17へ駆動力を伝達するためのプーリ102・102・102と、グレンタンク13および穀粒排出オーガ15へ駆動力を伝達するためのプーリ103とが嵌設される。
前記後方出力軸101a後端に嵌設されたプーリ103と、駆動ケース入力軸105前端に嵌設されたプーリ106とにVベルト107が巻回され、エンジン101の駆動力の一部が駆動ケース104の入力軸105に伝達される。
また、Vベルト107には該Vベルト107のテンションプーリを兼ねるオーガクラッチ118が設けられ、駆動力を駆動ケース104より下流側へ伝達・遮断可能に構成される。
駆動ケース104内には互いに噛合する平歯車108a・108bが収納されており、平歯車108aは駆動ケース104に軸支された前記入力軸105の後端に外嵌固定され、平歯車108bは排出コンベア16の前端に嵌設された回転軸であるコンベア駆動軸56に外嵌固定される。また、平歯車108bの歯数は平歯車108aの歯数より多くなるよう構成されているので、スクリュー式の排出コンベア16の回転数はエンジン101の回転数より小さくなり、穀物を排出する際に大きな回転トルクを発生可能である。
なお、実施の一形態であるコンバイン201では駆動ケース104内の減速機構として二枚の平歯車108a・108bを使用したが、三枚以上使用しても良く、平歯車の個数は限定されない。
なお、コンバイン201における昇降用アクチュエータであるオーガ昇降シリンダ130は油圧式のシリンダであるが、その他の電気式または油圧式のモータでも良く、限定されない。
縦オーガ15aの中途部には平歯車133aが外嵌固定されており、旋回用アクチュエータであるオーガ旋回モータ134の回転軸134aに嵌設された平歯車133bと互いに噛合している。該オーガ旋回モータ134を作動させることにより、縦オーガ15aおよび穀粒排出オーガ15は一体的に旋回する。また、平歯車133bと同軸にオーガ旋回角センサ135が設けられる。
なお、コンバイン201における旋回用アクチュエータであるオーガ旋回モータ134は電気式のモータであるが、油圧式のモータでも、その他の油圧シリンダでも良く、限定されない。また、オーガ旋回角センサ135はレゾルバ、回転式ポテンショメータ、ロータリーエンコーダなどであり、該オーガ旋回角センサ135により、穀粒排出オーガ15の旋回角度を検知することが可能である。
このように構成することにより、排出ケース136の下面から落下した穀物を周囲に飛散させず、穀物排出口138の直下近傍に集中して排出することが可能である。
オーガレスト52は、穀粒排出オーガ15を使用しないときに穀粒排出オーガ15を支持する部材である。以下では、穀粒排出オーガ15の旋回方向に関して「収納位置にある」とは、基本的には平面視で穀粒排出オーガ15がオーガレスト52上に位置する状態を指す。
オーガレスト52は、主にレスト部52aと支柱部52bとで構成される。レスト部52aは正面視略U字型に形成され、不使用時の穀粒排出オーガ15はオーガレスト52に載置固定される。該レスト部52aの上面(U字型に形成された内面)にはゴムや樹脂などの弾性部材が取り付けられており、穀粒排出オーガ15の胴体部が載置されていても走行中に振動音を発生することがない。支柱部52bは正面視で上半分がコンバインの左側方にやや屈曲した形状をした角パイプである。
すなわち、従来のオーガレストはグレンタンク13の上面に設けられていたが、穀粒排出オーガ15の重量を支持するために、グレンタンク13上面を補強しなければならず、グレンタンク13の重量増加の原因になっていた。また、グレンタンク13は、メンテナンス性などの観点から縦オーガ15aを中心軸として側方に回動するように構成されているが、該グレンタンク13を側方に回動する際にはメンテナンス作業とは直接関係がない穀粒排出オーガ15を上方に回動させる必要があるため、作業性に問題があった。
コンバイン201におけるオーガレスト52は、コンバインの機体を構成する構造体であるフレームに固設されており、十分な強度を有するとともに、穀粒排出オーガ15をオーガレスト52に載置固定したままでグレンタンク13を側方に回動可能であり、作業性が向上する。また、グレンタンク13上面を補強する必要がないので、グレンタンク13を軽量化可能である。
さらに、オーガレスト52は機体を構成するフレームに固設されており、運転室14の筐体であるキャビンに直接固設されていないので、走行中などにおいて穀粒排出オーガ15の振動が直接運転室14に伝播し、運転室14内の作業者の居住性を損ねることがない。
「収納位置」とは、走行中など穀粒排出オーガ15を使用しない時に該穀粒排出オーガ15が停止している位置である。コンバイン201においては、平面視で穀粒排出オーガ15がオーガレスト52上に位置する状態を指す。実際には、平面視で穀粒排出オーガ15がオーガレスト52上に位置する状態から昇降用アクチュエータであるオーガ昇降シリンダ130が短縮して穀粒排出オーガ15が下方に回動し、穀粒排出オーガ15がオーガレスト52上に載置された状態である。
「作業位置」とは、コンバイン201のグレンタンク13に貯溜された収穫物(穀粒)をトラックの荷台などに移載するなど穀粒排出オーガ15を使用する時に該穀粒排出オーガ15が停止している位置である。コンバイン201においては、平面視で穀粒排出オーガ15の先端部(排出ケース136)がコンバイン201の機体右側方に突出した「右側方作業位置」、穀粒排出オーガ15の先端部がコンバイン201の機体左側方に突出した「左側方作業位置」、穀粒排出オーガ15の先端部がコンバイン201の機体後方に突出した「後方作業位置」の計三箇所の作業位置が設定されている。
なお、コンバイン201においては作業位置が三箇所設定されているが、一箇所でも、二箇所でも、四箇所以上でも設定可能であり作業位置の設定箇所の数は限定されない。また、作業位置の収納位置からの旋回角度についても、例えば右側方作業位置を右側方やや後方寄りとしたり、後方作業位置を後方やや右側方寄りとしても良く、限定されない。
以下では、図9を用いて本発明における旋回指令手段の第一実施例である旋回指令手段150について説明する。
旋回指令手段150は、旋回方向に沿って設定された収納位置および旋回方向に沿って設定された複数の作業位置の間で前記穀粒排出オーガ15を旋回させるための指令を発するものである。旋回指令手段150は片手で持って操作できる程度の大きさの略直方体形状を呈し、運転室14内に設けられた座席14aの側方のサイドコラムに配置される。また、旋回指令手段150は有線で後述の制御手段53aに接続され、旋回指令手段150を座席14aの側方のサイドコラムから着脱可能に係止されている。
以上の如く構成することにより、作業者が運転室14内で後方を向いて作業する場合でも、旋回指令手段150を座席14aの側方のサイドコラムから取り外し、作業者の手元で操作することが可能であり作業性に優れる。
なお、該旋回指令手段150と制御手段53aとの送受信を有線ではなく無線にて行う構成としても良い。また、座席14aの側方のサイドコラムに限定せず、前方や後方等運転室14内の別の場所に旋回指令手段150を着脱可能に取り付けても良い。
収納操作スイッチの実施の一形態であるリターンスイッチ152は旋回指令手段150の操作面に設けられ、穀粒排出オーガ15を収納位置に近づける方向に自動旋回させる指令を発するためのスイッチである。
旋回セット操作スイッチの実施の一形態であるセットスイッチ153は旋回指令手段150の操作面に設けられ、穀粒排出オーガ15を収納位置から遠ざかる方向(収納位置から作業位置に向かう方向)に自動旋回させる指令を発するためのスイッチである。
なお、オーガ手動操作スイッチ156において「手動操作」とは、スイッチを押している間だけ穀粒排出オーガ15が上昇、下降、右旋回または左旋回し、スイッチから手を離したときの位置で穀粒排出オーガ15が停止することを指す。
制御手段53aは、旋回指令手段150からの指令に基づいてオートリターン作業(リターンスイッチ152を押して穀粒排出オーガ15を収納位置に自動旋回させる作業)やオートセット作業(セットスイッチ153を押して穀粒排出オーガ15を作業位置に自動旋回させる作業)などの穀粒排出オーガ15の自動旋回・上昇を行うとともに、その他手動による穀粒排出オーガ15の旋回・上昇を行うものであり、主にCPU54aとデータ記憶部55aとで構成される。
CPU54aは各種入力信号およびデータ記憶部55aに記憶された各種データを基にオートリターンおよびオートセットに関する演算処理を行い、各種出力信号を出力する。
データ記憶部55aは、穀粒排出オーガ15のオートセットやオートリターンに関する種々のデータが記憶される。また、該データには、穀粒排出オーガ15と、コンバイン201の他の構成部材との干渉を考慮した情報も含まれる。
そこで、穀粒排出オーガ15と運転室14のキャビンやその他の構成部材とが干渉する可能性のある位置に対応するオーガ旋回角度をデータ記憶部55aに記憶させておき、該位置に穀粒排出オーガ15が到達したときには自動的に穀粒排出オーガ15を上昇させるように構成する。
なお、制御手段の第一実施例ではデータ記憶部55aとしてEEPROM(Electrionically Erasable and Programmable Read Only Memory:不揮発性半導体メモリの一種で、電気的に内容を書き込み可能な読み出し専用記憶装置)を用いたが、その他の形式のROMや他の記憶媒体などでも良い。また、制御手段53aは、コンバイン201を構成する他の構成部材を制御するための別の制御手段と別体としても、一体としても良い。
続いて、図8から図10を用いて旋回指令手段の第一実施例である旋回指令手段150、および制御手段の第一実施例である制御手段53aを用いた自動旋回作業(オートリターン作業およびオートセット作業)の第一の実施形態について説明する。
図8に示す如く、コンバイン201の機体前方やや左寄りとなる方向に収納位置が設定される。また、機体右側方となる方向には右側方作業位置、機体後方となる方向には後方作業位置、機体左側方となる方向には左側方作業位置がそれぞれ設定される。
これら収納位置、右側方作業位置、後方作業位置および左側方作業位置に穀粒排出オーガ15が位置するときのオーガ旋回角センサ135の信号(電流値または電圧値)に関する情報がデータ記憶部55aに予め記憶されている。
図8に示す如く、収納位置に穀粒排出オーガ15が位置しているときにセットスイッチ153を一回押すと、穀粒排出オーガ15は旋回時にオーガレスト52と干渉しない位置まで上方に回動し、右回り(時計回り)に旋回する。そして、収納位置から最も近い作業位置である右側方作業位置まで右回り(時計回り)に旋回後、停止する。
次に、右側方作業位置に穀粒排出オーガ15が位置しているときにセットスイッチ153を一回押すと、穀粒排出オーガ15は旋回時にコンバイン201の他の部材と干渉しない位置まで上方に回動し、右回り(時計回り)に旋回する。そして、旋回方向において右側方作業位置から最も近い作業位置である後方作業位置まで右回り(時計回り)に旋回後、停止する。
続いて、後方作業位置に穀粒排出オーガ15が位置しているときにセットスイッチ153を一回押すと、穀粒排出オーガ15は旋回時にコンバイン201の他の部材と干渉しない位置まで上方に回動し、右回り(時計回り)に旋回する。そして、旋回方向において後方作業位置から最も近い作業位置である左側方作業位置まで右回り(時計回り)に旋回後、停止する。
また、収納位置で一回セットスイッチ153を押し、収納位置から右側方作業位置に向かって穀粒排出オーガ15が旋回している最中にセットスイッチ153を二回押すと、穀粒排出オーガ15は右側方作業位置および後方作業位置で停止せずに旋回を続け、左側方作業位置まで旋回後、停止する。
続いて、図8から図11を用いて旋回指令手段の第一実施例である旋回指令手段150、および制御手段の第一実施例である制御手段53aを用いた自動旋回作業(オートリターン作業およびオートセット作業)の第二の実施形態について説明する。
図11に示す如く、コンバイン201の機体前方やや左寄りとなる方向に収納位置181が設定される。また、機体右側方となる方向には右側方作業位置182、機体後方となる方向には後方作業位置183、機体左側方となる方向には左側方作業位置184がそれぞれ設定される。
これら収納位置181、右側方作業位置182、後方作業位置183および左側方作業位置184に穀粒排出オーガ15が位置するときのオーガ旋回角センサ135の信号(電流値または電圧値)に関する情報がデータ記憶部55aに予め記憶されている。
また、本実施形態においては、前記収納位置および複数の作業位置とは別に、機体前方となる位置から穀粒排出オーガ15が30度ずつ時計回りに旋回した位置に第一停止位置191から第七停止位置197までの計七箇所の停止位置が設定される(収納位置または作業位置と重なる位置および平面視でコンバイン201と重なる位置を除く)。これらの停止位置に穀粒排出オーガ15が位置するときのオーガ旋回角センサ135の信号(電流値または電圧値)に関する情報も、データ記憶部55aに予め記憶されている。
収納位置181に穀粒排出オーガ15が位置しているときにセットスイッチ153を押すと、穀粒排出オーガ15は旋回時にオーガレスト52と干渉しない位置まで上方に回動し、右回り(時計回り)に旋回する。このとき、穀粒排出オーガ15は収納位置181から見て、作業位置および停止位置のうち最も近い第一停止位置191まで右回り(時計回り)に旋回後、第一停止位置191で旋回を停止する。
このように、セットスイッチ153を押す度に、穀粒排出オーガ15はセットスイッチ153の旋回方向である右回り(時計回り)に旋回する。そして、セットスイッチ153を押したときに穀粒排出オーガ15があった位置から見て、停止位置、収納位置および作業位置のうち旋回方向に関して最も近い位置に停止する。このとき、制御手段53aにより、セットスイッチ153を押したときに穀粒排出オーガ15があった位置から見て、停止位置、収納位置および作業位置のうち旋回方向に関して最も近い位置が判断され、その位置まで穀粒排出オーガ15を旋回するようにオーガ旋回モータ134に信号が発せられ、オーガ旋回モータ134が作動する。
いずれかの作業位置または停止位置に穀粒排出オーガ15が停止しているとき、リターンスイッチ152を押すと、穀粒排出オーガ15は収納位置に向かって旋回するが、旋回中にリターンスイッチ152を押してもその操作については受け付けられないように構成される。このように構成することにより、操作スイッチの誤操作を防止し、操作性を向上させることが可能である。
第一に、穀粒排出オーガ15の自動旋回にかかる操作スイッチがリターンスイッチ152とセットスイッチ153の二つだけであり、操作性に優れ、誤操作を防止可能であるとともに、部品点数の削減が可能である。
第二に、自動旋回に係る操作スイッチを押したときに穀粒排出オーガ15があった位置から見て、停止位置、収納位置および作業位置のうち旋回方向に関して最も近い位置まで穀粒排出オーガ15が旋回後停止するので、作業者が誤って作業者の意図とは異なる操作スイッチを押した場合でも、穀粒排出オーガ15が一度に目標とする位置まで自動旋回せず、一回の操作スイッチの操作による旋回角度が従来と比較して小さい。従って、穀粒排出オーガ15を誤って干渉物に接触させることを防止することが可能である。
第三に、穀粒排出オーガ15が自動旋回しているとき(リターンスイッチ152またはセットスイッチ153を押して穀粒排出オーガ15が旋回しているとき)に、異なる操作スイッチを押すと、その時点で穀粒排出オーガ15は旋回を中止するので、操作スイッチを誤操作してもすぐに穀粒排出オーガ15の旋回を停止させることが可能である。また、穀粒排出オーガ15の旋回を停止させるための専用のスイッチを旋回指令手段150に設ける必要がなく、部品点数を削減可能であるとともに、専用の停止スイッチを設けた場合と比較して、誤操作の停止が容易である(専用の停止スイッチを設けた場合、誤操作をすると作業者が慌ててしまい、専用のスイッチをうまく押すことができない場合がある)。
続いて、図8から図10を用いて旋回指令手段の第一実施例である旋回指令手段150、および制御手段の第一実施例である制御手段53aを用いた自動旋回作業(オートリターン作業およびオートセット作業)の第三の実施形態について説明する。
このように構成することにより、前記旋回指令手段の第一実施例である旋回指令手段150、および制御手段の第一実施例である制御手段53aを用いた自動旋回作業の第二の実施形態と略同様の効果を奏する。
このとき、所定の旋回角度は、全周において一定でも良く、オーガ旋回角センサにより検知される穀粒排出オーガの位置によって変化させても良い。
また、旋回指令手段150に設けられた一個の表示ランプ154を、穀粒排出オーガ15の旋回中または停止中において、目標とする収納位置または作業位置または停止位置毎に異なる点滅周期または発光色または点滅周期と発光色との組み合わせで点灯するように構成することも可能である。
例えば、収納位置では緑色に点灯し、作業位置に停止したときには赤色に点灯し、回動時には点滅するようにする。または、収納位置では点灯し、第一停止位置では一回点灯して暫く消灯することを繰り返し、第二停止位置では2回点滅して暫く消灯することを繰り返し、第三停止位置では3回点滅を繰り返して暫く消灯等とする。または、点滅する周期を変更する。例えば、収納位置では点灯し、第一停止位置では点灯と消灯の時間が長く、第二、第三と収納位置より離れるに従って点灯と消灯の時間をそれぞれ所定の時間ずつ短くするのである。または、旋回指令手段150にブザーまたはスピーカを設けて音で認識させることもできる。例えば、収納位置では連続ONと一定時間鳴らし、第一停止位置では「ピッ」と鳴る。第二停止位置では「ピッ・ピッ」と鳴るという様にするのである。
このように構成することにより、作業者は穀粒排出オーガ15の状態(目標とする収納位置または作業位置または停止位置の区別、旋回中または停止中の区別、穀粒排出オーガ15の停止している位置など)を容易に把握することが可能であるとともに、作業者に穀粒排出オーガ15の状態を認識させるための部品点数を削減可能である。
以下では、図12を用いて本発明における旋回指令手段の第二実施例である旋回指令手段160について説明する。
旋回指令手段160は、旋回方向に沿って設定された収納位置および旋回方向に沿って設定された複数の作業位置の間で前記穀粒排出オーガ15を旋回させるための指令を発するものである。旋回指令手段160は片手で持って操作できる程度の大きさの略直方体形状を呈し、運転室14内に設けられた座席14aの側方のサイドコラムに配置される。また、旋回指令手段160は有線で後述の制御手段53bに接続され、旋回指令手段160を座席14aの側方のサイドコラムから着脱可能に係止されている。
以上の如く構成することにより、作業者が運転室14内で後方を向いて作業する場合でも、旋回指令手段160を座席14aの側方のサイドコラムから取り外し、作業者の手元で操作することが可能であり作業性に優れる。
なお、該旋回指令手段160と制御手段53bとの送受信を有線ではなく無線にて行う構成としても良い。また、座席14aの右側方のサイドコラムに限定せず、運転室14内の別の場所に旋回指令手段160を着脱可能に取り付けても良い。
収納操作スイッチの実施の一形態であるリターンスイッチ162は旋回指令手段160の操作面に設けられ、穀粒排出オーガ15を収納位置に近づける方向(図14において、収納位置181と穀粒排出オーガ15の旋回中心とを結ぶ直線D−Dよりも機体右側の領域においては左回り(反時計回り)であり、直線D−Dよりも機体左側の領域においては右回り(時計回り)である)に自動旋回させる指令を発するためのスイッチである。
旋回セット操作スイッチの実施の一形態である右旋回セットスイッチ163aは旋回指令手段160の操作面に設けられ、穀粒排出オーガ15を右回り(時計回り)で自動旋回させる指令を発するためのスイッチである。
旋回セット操作スイッチの実施の一形態である左旋回セットスイッチ163bは旋回指令手段160の操作面に設けられ、穀粒排出オーガ15を左回り(反時計回り)で自動旋回させる指令を発するためのスイッチである。
なお、オーガ手動操作スイッチ166において「手動操作」とは、スイッチを押している間だけ穀粒排出オーガ15が上昇、下降、右旋回または左旋回し、スイッチから手を離したときの位置で穀粒排出オーガ15が停止することを指す。
制御手段53bは、旋回指令手段160からの指令に基づいてオートリターン作業(リターンスイッチ162を押して穀粒排出オーガ15を収納位置に自動旋回させる作業)やオートセット作業(右旋回セットスイッチ163aまたは左旋回セットスイッチ163bを押して穀粒排出オーガ15を作業位置に自動旋回させる作業)などの穀粒排出オーガ15の自動旋回・上昇を行うとともに、その他手動による穀粒排出オーガ15の旋回・上昇を行うものであり、主にCPU54bとデータ記憶部55bとで構成される。
CPU54bは各種入力信号およびデータ記憶部55bに記憶された各種データを基にオートリターンおよびオートセットに関する演算処理を行い、各種出力信号を出力する。
データ記憶部55bは、穀粒排出オーガ15のオートセットやオートリターンに関する種々のデータが記憶される。また、該データには、穀粒排出オーガ15と、コンバイン201の他の構成部材との干渉を考慮した情報も含まれる。
そこで、穀粒排出オーガ15と運転室14のキャビンやその他の構成部材とが干渉する可能性のある位置に対応するオーガ旋回角度をデータ記憶部55bに記憶させておき、該位置に穀粒排出オーガ15が到達したときには自動的に穀粒排出オーガ15を上昇させるように構成する。
なお、制御手段の第二実施例では該データ記憶部55bとしてEEPROM(Electrionically Erasable and Programmable Read Only Memory:不揮発性半導体メモリの一種で、電気的に内容を書き込み可能な読み出し専用記憶装置)を用いたが、その他の形式のROMや他の記憶媒体などでも良い。また、制御手段53bは、コンバイン201を構成する他の構成部材を制御するための別の制御手段と別体としても、一体としても良い。
続いて、図8、および図12から図14を用いて旋回指令手段の第二実施例である旋回指令手段160、および制御手段の第二実施例である制御手段53bを用いた自動旋回作業(オートリターン作業およびオートセット作業)の第一の実施形態について説明する。
図14に示す如く、コンバイン201の機体前方やや左寄りとなる方向に収納位置181が設定される。また、機体右側方となる方向には右側方作業位置182、機体後方となる方向には後方作業位置183、機体左側方となる方向には左側方作業位置184がそれぞれ設定される。
これら収納位置181、右側方作業位置182、後方作業位置183および左側方作業位置184に穀粒排出オーガ15が位置するときのオーガ旋回角センサ135の信号(電流値または電圧値)に関する情報がデータ記憶部55bに予め記憶されている。
また、本実施形態においては、前記収納位置および複数の作業位置とは別に、機体前方となる位置から穀粒排出オーガ15が30度ずつ時計回りに旋回した位置に第一停止位置191から第七停止位置197までの計七箇所の停止位置が設定される(収納位置または作業位置と重なる位置および平面視でコンバイン201と重なる位置を除く)。これらの停止位置に穀粒排出オーガ15が位置するときのオーガ旋回角センサ135の信号(電流値または電圧値)に関する情報も、データ記憶部55bに予め記憶されている。
収納位置181に穀粒排出オーガ15が位置しているときに右旋回セットスイッチ163aを押すと、穀粒排出オーガ15は旋回時にオーガレスト52と干渉しない位置まで上方に回動し、右回り(時計回り)に旋回する。このとき、穀粒排出オーガ15は収納位置181から見て、作業位置および停止位置のうち最も近い第一停止位置191まで右回り(時計回り)に旋回後、第一停止位置191で旋回を停止する。
このように、右旋回セットスイッチ163aを押す度に、穀粒排出オーガ15は右旋回セットスイッチ163aの旋回方向である右回り(時計回り)に旋回する。そして、右旋回セットスイッチ163aを押したときに穀粒排出オーガ15があった位置から見て、停止位置、収納位置および作業位置のうち旋回方向に関して最も近い位置に停止する。このとき、制御手段53bにより、右旋回セットスイッチ163aを押したときに穀粒排出オーガ15があった位置から見て、停止位置、収納位置および作業位置のうち旋回方向に関して最も近い位置が判断され、その位置まで穀粒排出オーガ15を旋回するようにオーガ旋回モータ134に信号が発せられ、オーガ旋回モータ134が作動する。
いずれかの作業位置または停止位置に穀粒排出オーガ15が停止しているとき、リターンスイッチ162を押すと、穀粒排出オーガ15は収納位置に向かって旋回するが、旋回中にリターンスイッチ162を押してもその操作については受け付けられないように構成される。このように構成することにより、操作スイッチの誤操作を防止し、操作性を向上させることが可能である。
また、右旋回セットスイッチ163aの操作は穀粒排出オーガ15が右旋回中または旋回を停止した状態でのみ受け付けられ、左旋回セットスイッチ163bの操作は穀粒排出オーガ15が左旋回中または旋回を停止した状態でのみ受け付けられるように構成される。このように構成することにより、操作スイッチの誤操作を防止し、操作性を向上させることが可能である。
第一に、穀粒排出オーガ15の自動旋回にかかる操作スイッチがリターンスイッチ162と右旋回セットスイッチ163aと左旋回セットスイッチ163bの三つだけであり、操作性に優れ、誤操作を防止可能であるとともに、部品点数の削減が可能である。
第二に、自動旋回に係る操作スイッチを押したときに穀粒排出オーガ15があった位置から見て、停止位置、収納位置および作業位置のうち旋回方向に関して最も近い位置まで穀粒排出オーガ15が旋回後停止するので、作業者が誤って作業者の意図とは異なる操作スイッチを押した場合でも、穀粒排出オーガ15が一度に目標とする位置まで自動旋回せず、一回の操作スイッチの操作による旋回角度が従来と比較して小さい。従って、穀粒排出オーガ15を誤って干渉物に接触させることを防止することが可能である。
第三に、穀粒排出オーガ15が自動旋回しているとき(リターンスイッチ162、右旋回セットスイッチ163aまたは左旋回セットスイッチ163bを押して穀粒排出オーガ15が旋回しているとき)に、異なる操作スイッチを押すと、その時点で穀粒排出オーガ15は旋回を中止するので、操作スイッチを誤操作してもすぐに穀粒排出オーガ15の旋回を停止させることが可能である。また、穀粒排出オーガ15の旋回を停止させるための専用のスイッチを旋回指令手段150に設ける必要がなく、部品点数を削減可能であるとともに、専用の停止スイッチを設けた場合と比較して、誤操作の停止が容易である(専用の停止スイッチを設けた場合、誤操作をすると作業者が慌ててしまい、専用のスイッチをうまく押すことができない場合がある)。
続いて、図8、および図12から図14を用いて旋回指令手段の第二実施例である旋回指令手段160、および制御手段の第二実施例である制御手段53bを用いた自動旋回作業(オートリターン作業およびオートセット作業)の第二の実施形態について説明する。
旋回指令手段の第二実施例である旋回指令手段160、および制御手段の第二実施例である制御手段53bを用いた自動旋回作業の第二の実施形態は、前記旋回指令手段の第二実施例である旋回指令手段160、および制御手段の第二実施例である制御手段53bを用いた自動旋回作業の第一の実施形態と異なり、停止位置を設定する代わりに、自動旋回時における「所定の旋回角度」(例えば、30度)を予め設定しておき、穀粒排出オーガ15は押されたリターンスイッチ162、右旋回セットスイッチ163aまたは左旋回セットスイッチ163bにより定められた旋回方向において所定の旋回角度以内に収納位置または作業位置があるときは収納位置または作業位置まで旋回し、旋回方向において所定の旋回角度以内に収納位置または作業位置がないときは所定の旋回角度だけ旋回する。
このように構成することにより、前記旋回指令手段の第二実施例である旋回指令手段160、および制御手段の第二実施例である制御手段53bを用いた自動旋回作業の第一の実施形態と略同様の効果を奏する。
このとき、所定の旋回角度は、全周において一定でも良く、オーガ旋回角センサにより検知される穀粒排出オーガの位置によって変化させても良い。
続いて、図8、図12および図13を用いて旋回指令手段の第二実施例である旋回指令手段160、および制御手段の第二実施例である制御手段53bを用いた自動旋回作業(オートリターン作業およびオートセット作業)の第三の実施形態について説明する。
図8に示す如く、コンバイン201の機体前方やや左寄りとなる方向に収納位置が設定される。また、機体右側方となる方向には右側方作業位置、機体後方となる方向には後方作業位置、機体左側方となる方向には左側方作業位置がそれぞれ設定される。
これら収納位置、右側方作業位置、後方作業位置および左側方作業位置に穀粒排出オーガ15が位置するときのオーガ旋回角センサ135の信号(電流値または電圧値)に関する情報がデータ記憶部55bに予め記憶されている。
図8に示す如く、収納位置に穀粒排出オーガ15が位置しているときに右旋回セットスイッチ163aを一回押すと、穀粒排出オーガ15は旋回時にオーガレスト52と干渉しない位置まで上方に回動し、右回り(時計回り)に旋回する。そして、右側方作業位置まで右回り(時計回り)に旋回後、停止する。
次に、右側方作業位置に穀粒排出オーガ15が位置しているときに右旋回セットスイッチ163aを一回押すと、穀粒排出オーガ15は旋回時にコンバイン201の他の部材と干渉しない位置まで上方に回動し、右回り(時計回り)に旋回する。そして、後方作業位置まで右回り(時計回り)に旋回後、停止する。
続いて、後方作業位置に穀粒排出オーガ15が位置しているときに右旋回セットスイッチ163aを一回押すと、穀粒排出オーガ15は旋回時にコンバイン201の他の部材と干渉しない位置まで上方に回動し、右回り(時計回り)に旋回する。そして、左側方作業位置まで右回り(時計回り)に旋回後、停止する。
また、収納位置で一回右旋回セットスイッチ163aを押し、収納位置から右側方作業位置に向かって穀粒排出オーガ15が旋回している最中に右旋回セットスイッチ163aを二回押すと、穀粒排出オーガ15は右側方作業位置および後方作業位置で停止せずに旋回を続け、左側方作業位置まで旋回後、停止する。
また、旋回指令手段160に設けられた一個の表示ランプ164を、穀粒排出オーガ15の旋回中または停止中において、目標とする収納位置または作業位置または停止位置毎に異なる点滅周期または発光色または点滅周期と発光色との組み合わせで点灯するように構成することも可能である。
例えば、収納位置では緑色に点灯し、作業位置に停止したときには赤色に点灯し、回動時には点滅するようにする。または、収納位置では点灯し、第一停止位置では一回点灯して暫く消灯することを繰り返し、第二停止位置では2回点滅して暫く消灯することを繰り返し、第三停止位置では3回点滅を繰り返して暫く消灯等とする。または、点滅する周期を変更する。例えば、収納位置では点灯し、第一停止位置では点灯と消灯の時間が長く、第二、第三と収納位置より離れるに従って点灯と消灯の時間をそれぞれ所定の時間ずつ短くするのである。または、旋回指令手段160にブザーまたはスピーカを設けて音で認識させることもできる。例えば、収納位置では連続ONと一定時間鳴らし、第一停止位置では「ピッ」と鳴る。第二停止位置では「ピッ・ピッ」と鳴るという様にするのである。
このように構成することにより、作業者は穀粒排出オーガ15の状態(目標とする収納位置または作業位置または停止位置の区別、旋回中または停止中の区別、穀粒排出オーガ15の停止している位置など)を容易に把握することが可能であるとともに、作業者に穀粒排出オーガ15の状態を認識させるための部品点数を削減可能である。
以下では、図15を用いて本発明における旋回指令手段の第三実施例である旋回指令手段220について説明する。
ただし、旋回指令手段220については、作業位置が右側方作業位置と後方作業位置の二箇所について設定されている。
このように構成することにより、作業者はオーガクラッチ118の作動状況を容易に把握することが可能であり、作業性に優れる。
このように構成することにより、作業者は穀粒排出オーガ15の作動状況(収納位置または二箇所の作業位置のいずれに向かって旋回しているか)を容易に把握することが可能であり、作業性に優れる。
130 オーガ昇降シリンダ(昇降用アクチュエータ)
134 オーガ旋回モータ(旋回用アクチュエータ)
150 旋回指令手段
152 リターンスイッチ(収納操作スイッチ)
153 セットスイッチ(旋回セット操作スイッチ)
154 表示ランプ(点灯手段)
201 コンバイン
Claims (5)
- 旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回するとともに、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降する穀粒排出オーガと、旋回方向に沿って設定された収納位置および旋回方向に沿って設定された単数または複数の作業位置の間で前記穀粒排出オーガを旋回させるための指令を発する旋回指令手段と、該旋回指令手段から発せられた指令に基づいて穀粒排出オーガを目標となる収納位置または作業位置に旋回させる制御手段とを備えるコンバインにおいて、
穀粒排出オーガを収納位置に近づく方向に旋回させる収納操作スイッチと穀粒排出オーガを収納位置から遠ざかる方向に旋回させる旋回セット操作スイッチとからなる自動旋回用の操作スイッチが設けられた旋回指令手段と、旋回セット操作スイッチを押す回数に応じて予め定められた作業位置まで穀粒排出オーガを旋回させる制御手段とを備え、穀粒排出オーガが停止する作業位置は、旋回セット操作スイッチを一回押す毎に、収納位置からの旋回量が最も小さい作業位置から順に大きい作業位置へ変更され、旋回セット操作スイッチを作業位置の数よりも一回多く押すと穀粒排出オーガの旋回が停止し、さらに旋回セット操作スイッチを一回押すと再び穀粒排出オーガが停止する作業位置が収納位置からの旋回量が最も小さい作業位置に変更されることを特徴とするコンバイン。 - 旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回するとともに、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降する穀粒排出オーガと、旋回方向に沿って設定された収納位置および旋回方向に沿って設定された単数または複数の作業位置の間で前記穀粒排出オーガを旋回させるための指令を発する旋回指令手段と、該旋回指令手段から発せられた指令に基づいて穀粒排出オーガを目標となる収納位置または作業位置に旋回させる制御手段とを備えるコンバインにおいて、
穀粒排出オーガを収納位置に近づく方向に旋回させる収納操作スイッチと穀粒排出オーガを収納位置から遠ざかる方向に旋回させる旋回セット操作スイッチとからなる自動旋回用の操作スイッチが設けられた旋回指令手段と、収納位置と作業位置との間または隣接する二つの作業位置の間に単数または複数の停止位置を設定するとともに、押された操作スイッチにより定められた旋回方向において、停止位置または収納位置または作業位置のうち最も近い位置まで穀粒排出オーガを旋回させる制御手段とを備えることを特徴とするコンバイン。 - 旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回するとともに、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降する穀粒排出オーガと、旋回方向に沿って設定された収納位置および旋回方向に沿って設定された単数または複数の作業位置の間で前記穀粒排出オーガを旋回させるための指令を発する旋回指令手段と、該旋回指令手段から発せられた指令に基づいて穀粒排出オーガを目標となる収納位置または作業位置に旋回させる制御手段とを備えるコンバインにおいて、
穀粒排出オーガを収納位置に近づく方向に旋回させる収納操作スイッチと穀粒排出オーガを右方向に旋回させる右旋回操作スイッチと穀粒排出オーガを左方向に旋回させる左旋回操作スイッチとからなる自動旋回用の操作スイッチが設けられた旋回指令手段と、収納位置と作業位置との間または隣接する二つの作業位置の間に単数または複数の停止位置を予め設定するとともに、押された操作スイッチにより定められた旋回方向において、停止位置または収納位置または作業位置のうち最も近い位置まで穀粒排出オーガを旋回させる制御手段とを備えることを特徴とするコンバイン。 - 旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回するとともに、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降する穀粒排出オーガと、旋回方向に沿って設定された収納位置および旋回方向に沿って設定された単数または複数の作業位置の間で前記穀粒排出オーガを旋回させるための指令を発する旋回指令手段と、該旋回指令手段から発せられた指令に基づいて穀粒排出オーガを目標となる収納位置または作業位置に旋回させる制御手段とを備えるコンバインにおいて、
穀粒排出オーガを収納位置に近づく方向に旋回させる収納操作スイッチと穀粒排出オーガを右方向に旋回させる右旋回操作スイッチと穀粒排出オーガを左方向に旋回させる左旋回操作スイッチとからなる自動旋回用の操作スイッチが設けられた旋回指令手段と、右旋回操作スイッチを押した回数により予め設定された作業位置に向かって穀粒排出オーガを右旋回させるとともに、左旋回操作スイッチを押した回数により予め設定された作業位置に向かって穀粒排出オーガを左旋回させる制御手段とを備えることを特徴とするコンバイン。 - 右旋回操作スイッチの操作は穀粒排出オーガが右旋回中または旋回を停止した状態でのみ受け付けられ、左旋回操作スイッチの操作は穀粒排出オーガが左旋回中または旋回を停止した状態でのみ受け付けられ、前記収納操作スイッチの操作は穀粒排出オーガが旋回を停止した状態でのみ受け付けられ、前記旋回指令手段に備えられた複数の操作スイッチのいずれかを押して穀粒排出オーガが旋回している最中に異なる操作スイッチを押すと、穀粒排出オーガの旋回が中止されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のコンバイン。
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