JP2007242693A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加工工程を減らすことができる半導体装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の半導体チップ1は、素子の配された回路面側1aの主面に配されたパッド電極2と、回路面側1aの主面と対向する裏面側1bの主面からパッド電極2に至るように形成された貫通孔30と、貫通孔30の壁面に、回路面側1aから裏面側1bまで形成されており、回路面側1aの部分がパッド電極2に接している貫通電極15と、貫通電極15と連続的に形成され、裏面側1b上に延在する突起電極16とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の半導体チップ1は、素子の配された回路面側1aの主面に配されたパッド電極2と、回路面側1aの主面と対向する裏面側1bの主面からパッド電極2に至るように形成された貫通孔30と、貫通孔30の壁面に、回路面側1aから裏面側1bまで形成されており、回路面側1aの部分がパッド電極2に接している貫通電極15と、貫通電極15と連続的に形成され、裏面側1b上に延在する突起電極16とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に半導体素子の裏面への電極形成に関するものである。
図12は特許文献1の半導体装置でチップオンチップ構造を示す断面図である。半導体チップ111a,111bの表面から裏面へ貫通孔を設けた後、金属を貫通させ、半導体チップの表面と裏面をつなぐ電極接続を可能にしている。半導体チップ111bと半導体チップ113はフェイスツーフェイス、半導体チップ111aは配線基板112にフェイスダウンで接続され、半導体チップ111aと半導体チップ111bはバックツーバックでそれぞれ接続されている。また、貫通電極106と配線106はともにバンプで形成され、配線108と配線108aは盛り上がったバンプで形成されている。
一方、図13は特許文献2の半導体装置でフリップチップ構造を示す断面図である。回路チップ202の表面202aの配線パターン207の直下にスルーホール212、213を設け、その側壁に電極を形成すると同時にバンプ用の配線電極216、217を回路チップ裏面202bに延在している。ここで、スルーホール内の側壁の電極と回路チップ裏面のバンプ用の配線電極は連続的に形成されている。さらに、バンプ214、215を設け、誘電体基板201の表面201aに形成された配線204、210と回路チップ上の配線パターンをスルーホール内の電極を介して電気的に接続している。
特開2000−252412号公報
特開平9−97818号公報
しかし、従来の半導体装置では以下の問題があった。
1.特許文献1に記載の半導体装置では貫通電極を有する半導体チップをフェイスツーフェイスで半導体チップと電気的に接続する場合やフェイスダウンで配線基板と電気的に接続する場合、貫通電極を有する半導体チップの接続部に該当する部分のバンプはバンプの一部にさらにバンプを盛り上げ一段高く形成する構造であるため、メッキ工程、フォトレジストによるパターン形成工程を繰り返し行う必要があり製造コストが高くなっていた。
2.特許文献2に記載の半導体装置では回路チップにスルーホールを設けその側壁に電極を形成後、チップ裏面に連続的にバンプ用の配線電極を延在する構造で、誘電体基板と接続するため新たにバンプを設ける必要があり、加工工程が増え製造コストが高くなっていた。
1.特許文献1に記載の半導体装置では貫通電極を有する半導体チップをフェイスツーフェイスで半導体チップと電気的に接続する場合やフェイスダウンで配線基板と電気的に接続する場合、貫通電極を有する半導体チップの接続部に該当する部分のバンプはバンプの一部にさらにバンプを盛り上げ一段高く形成する構造であるため、メッキ工程、フォトレジストによるパターン形成工程を繰り返し行う必要があり製造コストが高くなっていた。
2.特許文献2に記載の半導体装置では回路チップにスルーホールを設けその側壁に電極を形成後、チップ裏面に連続的にバンプ用の配線電極を延在する構造で、誘電体基板と接続するため新たにバンプを設ける必要があり、加工工程が増え製造コストが高くなっていた。
そこで、本発明は、加工工程を減らすことができる半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の半導体装置は、半導体基板の少なくとも第1の主面に素子が配される半導体装置において、前記素子の配された前記第1の主面に配された第1の電極と、前記第1の主面と対向する第2の主面から前記第1の電極に至るように形成された貫通孔と、前記貫通孔の壁面に、前記第1の主面側から前記第2の主面まで形成されており、前記第1の主面側の部分が前記第1の電極に接している貫通電極と、前記貫通電極と連続的に形成され、前記第2の主面上に延在する突起電極と、を有する。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の少なくとも第1の主面に素子が配される半導体装置の製造方法において、前記第1の主面に設けられた第1の電極の直下に、側壁に絶縁膜を有する貫通孔を、前記第1の主面に対向する面である第2の主面側から形成する工程と、前記貫通孔および前記第2の主面の全面に第1の金属層を形成する工程と、前記第2の主面にレジストを形成した後に、前記貫通孔を囲いかつ前記貫通孔より延在した領域に前記レジストの開口部を形成する工程と、前記貫通孔の前記第1の金属層上および前記貫通孔より延在した領域に電界メッキ処理により第2の金属層を形成することにより、前記貫通孔の壁面に、前記第1の主面側から前記第2の主面まで形成されており、前記第1の主面側の部分が前記第1の電極に接している貫通電極と、前記貫通電極と連続的に形成され、前記第2の主面上に延在する突起電極とを同時に形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、新たに接続用のバンプを設ける必要がないとともにバンプに段差をつけるなどの再加工の必要もないため、加工工程を減らすことができる。
[実施例1]
以下に本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
以下に本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1は本実施例の半導体装置の要部拡大断面図である。半導体チップ1の回路面側1aにはパッド電極2が形成されている。このパッド電極2の直下には貫通孔30が形成されており、その側壁および半導体チップ1の裏面側1bにはそれぞれ側壁絶縁膜11および絶縁膜7が形成されている。これら側壁絶縁膜11および絶縁膜7は、半導体チップ1に対して貫通電極15およびシードメタル4を電気的に絶縁している。貫通電極15はパッド電極2の裏面に接触しており、貫通孔30から半導体チップ1の裏面側1bまで連続的に形成されており、さらにこの裏面側1bに突起電極16を形成している。
本実施例の半導体装置は、半導体チップ1の裏面側1bに突起電極16が延在しているため、配線基板(不図示)との接続を直接、突起電極16と行うことができる。すなわち、配線基板と接続するために新たに突起電極を設ける必要が無く、またチップ裏面に延在した突起電極16は貫通電極15と同時形成されるため、再配線工程およびメッキ工程が省略され製造コストを低減することができる。この発明の半導体装置に使用する突起電極16の材質は特に限定されたものではなくAu,Cu,Ni,Al,Sn,Sn・Pb合金,Sn・Ag合金,Sn・Bi合金などの材料でも構わない。また例えば、Cuの表面にAuメッキ等を施すなど積層構造をとってもよい。さらに、本実施例ではパッド電極2の裏面と貫通孔30の側壁に貫通電極15を形成し、貫通孔30内の中央部が空洞になる構造で示したが、貫通孔30内すべてに金属充填しても構わない。
次に、本実施例の半導体チップの製造工程の一例を図2に示す。
図2(a)に示す半導体チップ1の裏面1bをバックグラインドで薄く研磨した後(図2(b))、研磨した半導体チップ1の裏面1bにプラズマ−CVD(Chemical Vapor Deposition)法でP−SiOからなる絶縁膜7を形成した(図2(c))。
次に、半導体チップ1の回路面にあるパッド電極2の直下に、外径がパッド電極2より小さいレジスト開口部9を設け、絶縁膜7をドライエッチング後(図2(d))、ドライエッチング工程でSi及びフィールド酸化膜10を順次エッチングし、貫通孔30を形成した(図2(e))。
そして、貫通孔30の側壁にはプラズマ−CVD法で側壁絶縁膜11(P−SiO)を形成し、パッド電極2の直下に、同時に形成された絶縁膜をドライエッチングで除去し、側壁絶縁膜形成工程を完成させた(図2(f))。
つづいて、SP(スパッタリング)法で、Ta/TN/Cuからなるシードメタル12をチップ裏面と貫通孔30内に形成(図2(g))した。その後、貫通孔30を囲うように貫通電極15を形成するためのレジスト開口部13を設ける(図2(h))。これと同時に、突起電極16を形成するため、レジスト開口部13の一部を拡張して延在部14を形成した(図2(h))。
さらに、レジスト開口部13および延在部14のシードメタル12にメッキ処理を行い、パッド電極2の裏面と貫通孔側壁に貫通電極15を形成し、同時に裏面1bに連続的に突起電極16を形成した(図2(i))。メッキ処理はCuメッキ後、Ni/Auメッキを行った。最後に、レジスト剥離、シードメタル12のエッチングを行い工程を完成させた(図2(j))。
本実施例ではここで説明した製造方法においては特に限定されることは無く、例えばプラズマ−CVD法で絶縁膜7としてP−SiOを形成したが形成方法、膜質は限定されないのは言うまでもない。またSP法でシードメタル12としてTa/TN/Cuを形成したが形成方法、材質は限定されないのは言うまでもない。さらに、ドライエッチングでSi、フィールド酸化膜10をエッチングしたが、エッチング方法はこれに限定されないのは言うまでもない。メッキ処理はCuメッキ後、Ni/Auメッキの3層構成で行ったが、材質、積総数などは限定されないのは言うまでもない。このように本実施例のように、半導体チップ裏面に直接、突起電極を形成し、さらに、貫通電極と同時形成することが可能で低価格で信頼性の高い半導体チップを提供できた。
[実施例2]
[実施例2]
以下に本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図3は本実施例の半導体装置をチップ裏面から見た平面図である。半導体チップ20のチップ裏面に延在した電源用の突起電極17、18が形成されており、これら突起電極17、18は配線19によって接続されている。この配線19はチップ裏面に形成した突起電極17、18と同時形成している。
一方、図4は外部回路基板23に接続された半導体チップ20の平面図である。半導体チップ20には突起電極17、18、裏面配線19が形成されており、外部回路基板23には電極21および配線22が形成されている。すなわち、本実施例の半導体チップ20は電源用の突起電極17、18の接続が外部回路基板23側ではなくチップ裏面で裏面配線19によってなされている。また、本実施例の半導体チップ20は、半導体チップ20の何れかの突起電極(例えば突起電極17)または配線19の途中によって、外部回路基板23の電極21と突起電極(例えば突起電極18)とをあわせて同時に接続する。
これにより、外部回路基板23の配線方法の単純化、配線数の削減ができ、外部回路基板23の小型化が可能となり製作コストが低減できる。また、外部回路基板23のパターン設計も容易になるため設計にかかるコストも低減できる。さらに、半導体チップ裏面で配線されることで半導体チップ回路面のパッド電極の配置に制約がなくなる。このため半導体チップの設計自由度が拡がる。本実施例では電源用の突起電極17、18を例に説明したが、グランド用、信号用の突起電極等についても同様に適用でき特に限定されない。また、2個の突起電極17、18の接続について説明したが、3個以上の突起電極の接続についても同様に適用可能である。さらに外部回路基板23は有機系基板、セラミック基板などに限定されないのは言うまでもない。
[実施例3]
[実施例3]
以下に本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。
図5は本発明に係わる半導体装置をチップ裏面から見た平面図である。図6は図5に示すA−A´線での断面図である。図5、6に示すように、半導体チップ24には、パッド電極25、貫通電極26および突起電極27が形成されている。
本実施例では半導体チップ24の回路面側24aにパッド電極25が形成されている。このパッド電極25の直下に形成された貫通孔の側壁面には貫通電極26が設けられている。裏面側24bに形成された突起電極27は貫通電極26と連続的に形成されたものであり、図5に示すように半導体チップ24の中心部24cに向けて形成されている。パッド電極25は半導体チップ24の回路面側24aの外周部分に複数形成されている。これら各パッド電極25を結んだ仮想的な線を仮想閉塞線25Aとする。突起電極27は仮想閉塞線25Aによって形成された閉じた領域内であって、半導体チップ24の中心部24cに向いて延在している。つまり、突起電極27がパッド電極25より内側に配置されるようにすることでチップサイズの大型化を回避することができる。このように、本実施例によれば、貫通電極26を有し半導体チップ24の裏面側24bに突起電極27を備えた半導体チップ24を従来と同等なチップサイズとすることができる。
[実施例4]
[実施例4]
以下に本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。図7は本発明に係わる半導体装置の要部拡大断面図である。半導体チップ28には裏面側28bからドライエッチングにより空けられた貫通孔30が形成されている。半導体チップ28の回路面側28aにはパッド電極29が形成されており、裏面側28bにはプラズマCVDによりP−SiO膜31が形成されている。貫通孔30の側壁面30aにはCVD法により絶縁膜32、32Aが形成されている。なお、半導体チップ28の回路面側28aの絶縁膜32Aの膜厚より裏面側28bの絶縁膜32のほうを厚く堆積した。すなわち、応力が裏面側28bにある開口部でより強く働くため、裏面側28bの絶縁膜32のみを厚く堆積し、一方、裏面側28bに比べてかかる応力が小さい回路面側28aの絶縁膜32Aを薄く堆積したものである。本実施例の場合、かかる応力に合わせてその絶縁膜の厚みを適正化したことにより、回路面側28aの絶縁膜32Aを裏面側28bの絶縁膜32の厚みと均一にする場合に比べて短い絶縁膜形成時間で信頼性の高い絶縁膜を形成できる。
[実施例5]
[実施例5]
以下に本発明の実施例5を図面に基づいて説明する。
図8は本実施例の半導体装置の断面図である。
半導体チップ33の回路面33a上にはパッド電極34、34aが形成されており、これらパッド電極34、34a上にはそれぞれバンプ35、35aが形成されている。一方、半導体チップ36はパッド電極37b、37c直下にそれぞれ貫通電極37、37aを有し、その裏面36bに貫通電極37、37aと一体に形成された突起電極38、38aが形成されている。半導体チップ36は圧接工法を用いて接触接合用部材であるACP(Anisotropic Conductive Paste:異方性導電接着剤)39により、半導体チップ33に対してフェイスツーフェイスで電気的に接続されている。
配線基板40の表面には電極41、41aが設けられており、各電極41、41aはそれぞれ半導体チップ36の突起電極38、38aに対して圧接工法を用いてACP42により電気的に接続されている。
配線基板40に対する半導体チップ36の電気的な接続は、半導体チップ36がその裏面36bに突起電極38、38aを有することで以下の点で有利である。すなわち、ACPを用いた圧接工法で行えば電極部材へのプラズマ処理等の表面処理が不要、フラックス等の接合部材も不要など製造工程を大幅に短縮できる。また、接続に際し、特定の電極部材を必要としない方法であるため、半導体チップの電極部材および配線基板の電極部材を低価格なもので構成でき、半導体チップと配線基板のコストを下げることができる。
なお、本実施例では半導体チップ33、36の2層構成について説明したが単層でも3層構成以上でも構わない。また、チップ間、チップと配線基板間の接続を本実施例では異方性導電接着剤で行った例で説明したがNCP等他の接触接合用部材を用いても構わない。
次に、本実施例の半導体装置の加工工程の一例を図9に示す。
まず、半導体チップ33の回路面33aに、ACP39をディスペンサー39aなどを用いて塗布する(図9(a))。
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次に、半導体チップ36のパッド電極37b、37cを、半導体チップ33のバンプ35、35aに対して位置決めした後、半導体チップ36を半導体チップ33にフェイスダウンで近接させる(図9(b))。この操作でACP39が、バンプ35、35aとパッド電極37b、37cとの間、およびチップ間に流入、充填される。その後、半導体チップ33に半導体チップ36側から圧力を加え、加温すれば、半導体チップ33のバンプ35、35aと半導体チップ36のパッド電極37b、37cが電気的に接合されると同時に半導体チップ間がACP39で接着固定される。
次に、半導体チップ36の裏面36bにディスペンサー42aなどを用いてACP42を塗布する(図9(c))。
配線基板40の電極41aを、半導体チップ36の裏面36bの突起電極38、38aに対して位置決めし、近接させる。この操作でACP42が、電極41、41aと突起電極38、38aとの間、および配線基板40と半導体チップ36との間に流入、充填される(図9(d))。
その後、半導体チップ36に配線基板40側から圧力を加え、加温すれば、半導体チップ36の突起電極38、38aと配線基板40の電極41、41aが電気的に接合すると同時に配線基板40と半導体チップ36間がACP42で接着固定される(図9(e))。
以上のようにして、図8に示した半導体装置が製造される。
[実施例6]
[実施例6]
以下に本発明の実施例6を図面に基づいて説明する。
図10は本実施例の固体撮像装置である半導体装置の断面図である。固体撮像素子チップ48は、複数の光電変換素子43及びその表面にマイクロレンズが形成された半導体チップである。固体撮像素子チップ48は、光電変換素子43側に形成されたパッド電極46、46aの直下に貫通電極47、47aが形成されており、貫通電極47、47aから連続的に形成された突起電極49と49aはチップの裏面48bに延在している。
透光性基板51は、固体撮像素子チップ48と同等の大きさであり、その表面には反射防止膜45が設けられている。この反射防止膜45は、固体撮像素子チップ48の感度低下を防止するためのものである。固体撮像素子チップ48と透光性基板51とは対向して設置されており、その間に接合層44を有している。接合層44は、光電変換素子43の周辺を囲むようにして形成されている。
枠50は絶縁性を有しており、対向配置された固体撮像素子チップ48および透光性基板51の外周に設けられている。この枠50は、透光性基板51の端面の反射光が迷光となって光電変換素子43の領域内へと入射するのを抑制し、画像品質を高レベルで維持するためのものである。
本実施例の固体撮像装置は、本発明の固体撮像素子チップ48に接合層44を介して透光性基板51を対向配置したことで小型化、薄型化されたものとすることができる。また、本実施例の固体撮像装置は、構成部品が固体撮像素子チップ48、透光性基板51および接合層44のみなので部品コストの削減が可能である。
また、接合層44として紫外線硬化型の接着剤を用いると、熱硬化が不要となることで工程短縮が可能となり好適である。紫外線硬化型接着剤を接合層44として用い、透光性基板51側から紫外線を照射した場合、透光性基板51から紫外線硬化型接着剤を経て固体撮像素子チップ48の表面まで紫外線を遮るものがない。このため、熱による養生、熱硬化が不要で紫外線のみで硬化でき、工程を短縮することができることとなる。なお、例えば固体撮像素子チップ48と透光性基板51との電気的接続にTAB(Tape Auto Bonding)を用いた場合には紫外線のみの硬化は不可能で熱硬化との併用が不可欠である。TABはインナーリードがあるため、このインナーリードが紫外線を遮ってしまうためである。
さらに、遮光マスクによってマスキングし、これに平行光学系を通した紫外線を照射することで形成する接合層44の幅の高精度な管理が可能となり、信頼性の高い固体撮像装置を提供できる。なお、紫外線による光電変換素子43への影響を排除するため光電変換素子43の領域には別の遮光マスクを併設するとさらに好適である。
本実施例では透光性基板51の反射防止膜45を片面のみ設けた例を示したが両面設けても良い。また、反射防止膜45は単層でも良いし多層膜でよく、その膜質はSiO2、フッ化マグネシュウム、TiO2などであってもよい。透光性基板51としては硝子材の他、石英、水晶または樹脂材などを用いてもよい。
また、接合層44を紫外線硬化型接着剤としたが、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系などの材料を用いるのが好適であるが、これらに限定されるものではなく、接合層44の硬化システムは紫外線と熱を併用したものを用いても良い。
さらにマイクロレンズ付きの固体撮像素子チップ48の実装例として、固体撮像素子チップ48の周辺部分に接合層44を設けた例を示したがマイクロレンズを形成しない場合、接合層44は固体撮像素子チップ48の全面に亘って形成しても構わない。枠50は固体撮像素子チップ48の側面のみに設置しても構わない。また、枠50は機械的に固定されても接着剤により固定されても構わない。
次に、図10に示した固体撮像装置の製造工程の一例を図11に示す。
まず、透光性基板51の指定エリア56にディスペンサーなどを用いて紫外線硬化型接着剤52を塗布した(図11(a)(b)(b´))。ここで、指定エリア56とは、透光性基板51の下に積設された第1の遮光マスク53および第2の遮光マスク54により形成された開口部55より外側部分の透光性基板上の領域を指す。第1の遮光マスク53は第2の遮光マスク54の外周に、紫外線を透過させるための隙間である開口部55を形成する。第2の遮光マスク54は、紫外線で固体撮像素子チップ48の光電変換素子43が劣化するのを防止するために設けたものであり、遮光部の大きさは光電変換素子43と同等以上とした。
固体撮像装置の製造工程において、接合層44の幅は固体撮像装置のそりや耐湿性に影響するため、高精度の管理が要求される。そこで、本発明では第1の遮光マスク53により、以下のようにして接合層44の幅(位置)を規定した。
紫外線硬化型接着剤52は、固体撮像素子チップ48に押されることでマスク遮光部の内側に向かって流動する。紫外線は、第1の遮光マスク53の遮光部端を接するようにして下側から通り、第1の遮光マスク53の遮光部端に位置する透光性基板上で紫外線硬化型接着剤52に触れる。これにより、紫外線硬化型接着剤52は内側側壁部のみが硬化して流動が止まり、接合層44の幅が規定される。さらに、位置精度を増すため紫外線の照射を平行光学系を通して行った。また、塗布形状は空気内圧による影響を無くすため、図11(a)に示すように、スリット57の形成されたパターンとした。
次に、図11(b)のように透光性基板51をステージ58にセットし、固体撮像素子チップ48を専用冶具59にセットした後、紫外線硬化型接着剤52が塗布された透光性基板51に固体撮像素子チップ48がセットされた専用冶具59を位置決めセットした。ステージ58には固体撮像素子チップ48の光電変換領域43に該当する部分のガラス表面が接触しないように段差60を設け、さらに材質は紫外線の透過損失が少ない石英を用いた。なお、透光性基板51と固体撮像素子チップ48との間の隙間は専用冶具59の脚部61で管理した。
続いて、図11(c)のようにセット後、開口部55から紫外線を照射62した。透光性基板51上の紫外線硬化型接着剤52は専用冶具59にセットされた固体撮像素子チップ48に押され、透光性基板51と固体撮像素子チップ48との間で拡がる。紫外線硬化型接着剤52は流動を続け、やがて開口部55を形成する第1の遮光マスク53の遮光部端に該当する透光性基板51上に到達する。この位置まで紫外線硬化型接着剤52が到達すると予め照射していた紫外線62に触れ、紫外線硬化型接着剤52の4辺内側の側壁部のみが硬化し接合層44の幅が規定されることとなる。
この後、第1の遮光マスク53を取り除く。これにより、透光性基板51から紫外線硬化型接着剤52を経て固体撮像素子チップ48の表面まで紫外線62を遮るものがない状態となる。この状態で紫外線硬化型接着剤52に紫外線62が照射されることで紫外線硬化型接着剤52は完全硬化し接合層44が完成する(図11(d))。
最後に透光性基板51と固体撮像素子チップ48の側面部に枠50を接着固定し、固体撮像装置を完成させた(図11(e))。
なお、本実施例で使用した固体撮像素子チップ48をセットした専用冶具59の形状、透光性基板51と固体撮像素子チップ48との間の隙間設定方法およびステージ58の形状、材質等は特に限定されるものではない。
以上のように、本実施例によれば信頼性の高い低価格な固体撮像装置を提供できる。
1 半導体チップ
1a 回路面側
1b 裏面側
2 パッド電極
15 貫通電極
16 突起電極
30 貫通孔
1a 回路面側
1b 裏面側
2 パッド電極
15 貫通電極
16 突起電極
30 貫通孔
Claims (7)
- 半導体基板の少なくとも第1の主面に素子が配される半導体装置において、
前記素子の配された前記第1の主面に配された第1の電極と、
前記第1の主面と対向する第2の主面から前記第1の電極に至るように形成された貫通孔と、
前記貫通孔の壁面に、前記第1の主面側から前記第2の主面まで形成されており、前記第1の主面側の部分が前記第1の電極に接している貫通電極と、
前記貫通電極と連続的に形成され、前記第2の主面上に延在する突起電極と、を有することを特徴とする半導体装置。 - 前記第2の主面上に形成された複数の前記突起電極が互いに電気的に接続されている、請求項1記載の半導体装置。
- 前記突起電極は、複数の前記第1の電極の外側部分を結んでできた仮想線で囲まれた領域内に形成されている、請求項1または2に記載の半導体装置。
- 前記貫通孔の壁面に形成した絶縁膜の厚さが、前記第2の主面側のほうが前記第1の主面側のほうよりも厚くなるように形成されている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記突起電極と他の基板の導電部とが直接接触することで電気的に接続されている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記素子は光電変換素子である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 半導体基板の少なくとも第1の主面に素子が配される半導体装置の製造方法において、
前記第1の主面に設けられた第1の電極の直下に、側壁に絶縁膜を有する貫通孔を、前記第1の主面に対向する面である第2の主面側から形成する工程と、
前記貫通孔および前記第2の主面の全面に第1の金属層を形成する工程と、
前記第2の主面にレジストを形成した後に、前記貫通孔を囲いかつ前記貫通孔より延在した領域に前記レジストの開口部を形成する工程と、
前記貫通孔の前記第1の金属層上および前記貫通孔より延在した領域に電界メッキ処理により第2の金属層を形成することにより、前記貫通孔の壁面に、前記第1の主面側から前記第2の主面まで形成されており、前記第1の主面側の部分が前記第1の電極に接している貫通電極と、前記貫通電極と連続的に形成され、前記第2の主面上に延在する突起電極とを同時に形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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JP2006059532A JP2007242693A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 半導体装置およびその製造方法 |
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- 2006-03-06 JP JP2006059532A patent/JP2007242693A/ja active Pending
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