JP2007242471A - 押ボタンスイッチ - Google Patents

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Kikuyoshi Nishikawa
亀久善 西川
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Abstract

【課題】滑らかで素早いスイッチ操作を得るとともに、明確な投入操作感覚を得る。
【解決手段】シーソー部材3には、揺動部31の両端位置に操作押ボタン21、22と係合する係止部32が設けられると共に揺動部31の中央位置に操作押ボタン21、22の押し込み方向に突出した可動接片操作部4が備えられ、操作押ボタンの内端部には、係止部32が嵌め込まれてシーソー部材3の揺動にて係止部32が一対の操作押ボタン21、22の配列方向に移動可能でありしかも最小のクリアランスを有して係止部32との間で相互に滑る係止凹部253が形成された。
【選択図】図1

Description

本発明は、操作押ボタンの押圧操作によって操作方向に揺動するシーソー部材を介して可動接点を投入又は切り離す押ボタンスイッチに関する。
一対の操作押ボタンの押圧によってこの操作押ボタンに係止されたシーソー部材を揺動させて、接点の入り切り(投入又は切り離し)を行う押ボタンスイッチがある。この種のシーソー部材を用いた押ボタンスイッチは、種々存在するが、図16はこの種の押ボタンスイッチの従来例を示す。図16において、一対の操作押ボタン21,22の頭部が外部に出ているケーシング1の内部には、この操作押ボタン21、22に対応して備えられシーソー部材3の一部をなして操作押ボタン21、22の押圧によって支点(軸30)を中心に操作方向(図16中上下方向)に揺動される揺動部31、この揺動部31の中央にて操作押ボタンの押し下げ方向(図16中下方向)に突出され、揺動部31の操作方向の揺動に伴い操作押ボタンの配列方向(図16中左右方向)に揺動する可動接片操作部4、この可動接片操作部4にて固定端子5と6とが入り切りされる可動接片7がそれぞれ収納されている。そして、この可動接片7の入り切り(投入切り離し)にて図16では、電気回路の断続を行うようになっている。
ところが、この従来の押ボタンスイッチでは、スイッチ操作時の部材同士の摩擦が大きいという問題がある。すなわち、一対の操作押ボタンの一方を押し下げることによって揺動部31の片端を押し下げ可動接片操作部4を左右方向に揺動するに際し、シーソー部材3ひいては揺動部31の両端は、揺動部31の中央に位置する支点である軸30に対して弧を描くように動く。このため、操作押ボタン21の押し下げに伴いこの操作押ボタン21の先端と接触する揺動部31の端部表面は、左右方向に擦れることになり、操作押ボタン21の先端と揺動部31の端部とは摩擦が生じる。そして、この摩擦は、操作押ボタン21の操作にあたり滑らかで素早い操作を阻害する。
更に、図16に示すようにケーシング1の一部に操作押ボタン21、22の摺動部分を密着させて隙間を無くしあるいは硬質ゴムのパッキン23を摺動部分に嵌め込んで隙間を無くすことにより防水・防塵効果を持たせている場合には、操作押ボタン21の押し下げに伴いケーシング1と摺動部分やパッキン23との間でも摩擦が生じ、更にはこの操作押ボタン21の押し下げに基づき押し上げられる操作押ボタン22の摺動部分やパッキン23でもケーシング1との間で摩擦を生ずる。このようにケーシング1との摩擦がある場合には、滑らかで素早い操作を一層阻害する。
同時に、この操作押ボタン21、22に備えられたゴム製のパッキン23にてケーシング1との間で隙間をなくしている場合には、スイッチ操作にあたりゴムの弾性によってゴムを引きずるような状況が生じ、操作感覚としては極めて悪くなる。
また、図16においてはスイッチ操作時操作押ボタン21の先端が揺動部31の片端を押し下げることになるが、スイッチ操作に当たって操作押ボタン21の先端と揺動部31の片端との間に遊び(空間)があると、投入操作感覚が明確に得られないことがある。そしてこの場合、操作押ボタン22の先端と揺動部31の他の片端との間で更に遊びがあると、操作押ボタン21が揺動部31の片端を押し下げたのち操作押ボタン22を押し上げる力が加わるような場合、操作押ボタン21の投入操作感覚としては更に明確さを欠く。このような遊びは製造上の精度のばらつきとも相俟って図16の構造では無くすことはできにくい。また、操作押ボタン21の押し下げ時、前述したような摩擦が作用する場合には投入操作感覚は、更に紛らわしいものとなる。
本発明は、上述の問題点に鑑み発明されたもので、滑らかで素早いスイッチ操作を得るとともに、明確な投入操作感覚を得るようにした押ボタンスイッチの提供を目的とする。
上述の目的を達成する本発明は、一対の操作押ボタンのいずれかの押圧操作に対応して揺動部の両端のいずれかを操作方向に揺動するシーソー部材をケーシング内に備えた押ボタンスイッチにおいて、シーソー部材には、揺動部の両端位置に操作押ボタンと係合する係止部が設けられると共に揺動部の中央位置に操作押ボタンの押し込み方向に突出した可動接片操作部が備えられ、操作押ボタンの内端部には、係止部が嵌め込まれてシーソー部材の揺動にて係止部が一対の操作押ボタンの配列方向に移動可能でありしかも最小のクリアランスを有して係止部との間で相互に滑る係止凹部が形成され、可動接片操作部の突出端には弾性を有しU字形状に湾曲した可動接片の一端が係止され、この可動接片の他端側の中間部と接して可動接片操作部と共に可動接片を弾性的に挟持しかつ可動接片の他端に対する回動支点を構成する第1固定端子が設けられ、この可動接片の他端には可動接点が備えられ、この可動接点を接離する第2固定端子が設けられた、ことを特徴とする。
この発明によれば、操作押ボタンとシーソー部材の揺動部との係止する部分は、係止部と係止凹部との間で摩擦が生じにくく極めて滑らかに接触することになるので、滑らかで素早いスイッチ操作が可能となる。また、係止部と係止凹部とは、最小のクリアランスにてそれら間のがたつきや空隙はなくなるので、操作押ボタンの操作位置に応じて可動接片操作部や可動接片が追従することになり、明確な投入操作感覚を得ることができる。
ここで、図1乃至図15を参照して本発明の押ボタンスイッチの実施形態を説明する。なお、この実施形態においては、図面あるいは図の向きに起因した方向として上下、左右、及び前後(図面の表裏を示す)をその説明に用いる。
〔実施形態〕
図1は、本実施形態の押ボタンスイッチの一例を示す断面図である。なお、図1の要部を拡大した図11及び図1の要部の構造を簡略した模型にて簡略して示した図7については、各部の説明に必要な場合に参照する。
図1において、押ボタンスイッチのケーシング1は、内部ボックス1aと外部ボックス1bとからなり、内部ボックス1aには外部ボックス1bの一部(図1中下部)が密に嵌め込まれている。内部ボックス1aの上部には、この内部ボックス1aに蓋を被せるように開口12を有する可動接片操作部支持部材11が備えられ、また内部ボックス1aの下部にはその底を塞ぐように底壁13が備えられている。そして、内部ボックス1a内には、可動接片操作部支持部材11(以下支持部材11という)の開口12に遊嵌・貫通されこの開口12位置にて図1中左右方向に揺動可能に支持される可動接片操作部4の下部、この可動接片操作部4の下部の突出端41に一端が係止され弾性を有するU字形状の可動接片7、可動接片7の他端に備えられた可動接点8、可動接片7の他端側の中間部71にてこの可動接片7を挟持して可動接点8の回動支点となる第1固定端子6(固定端子6という)、可動接点8に接離される第2固定端子5(固定端子5という)が存在する。また、内部ボックス1aの外部には、低壁13から突出するように固定端子6につながる接続片61、及び固定端子5につながる接続片51を有する。図7に示す簡略模型図では、内部ボックス1aの覆いとなる支持部材11、支持部材11に貫通される可動接片操作部4、可動接片操作部4と可動接片7の一端との係止状態、可動接片7の回動支点となる中間部71を図示する。
図1に戻り、内部ボックス1aの上方にあって外部ボックス1b内には、頭部が外部に突出可能に備えられた一対の操作押ボタン21、22が並べて配列され、この操作押圧ボタン21、22は下方向(押し下げ方向)に押圧操作可能となっている。並べて配列された操作押ボタン21、22の下方には、シーソー部材3の一部である揺動部31が位置する。この揺動部31の両端部は、操作押ボタン21、22の下部に係止され、操作押ボタン21あるいは22の押圧操作にてこの揺動部31が操作押ボタン21あるいは22の押し下げ方向に揺動され、言い換えれば押圧操作される操作押ボタン21あるいは22に対応する揺動部31の片端部が下方に押し下げられる構造を有する。また、揺動部31の中央部は、前述の支持部材11の開口12に備えられる可動接片操作部4の上端が固定される。ここでのシーソー部材3の揺動部31両端の動きは、可動接片操作部4の後述する支点を中心にして上下方向に揺動し、このシーソー部材3の可動接片操作部4の突出端41の動きは、この支点を中心にして左右方向に揺動することになる。また、可動接片操作部4の上端と揺動部31との間に密着されるようにして支持部材11を覆うように変形可能なパッキン9が配置されている。図7については、操作押ボタン22の押し下げに対する揺動部31の傾斜状態ならびに可動接片操作部4の傾き状態を示している。なお、後述の図2に示す操作押ボタン21、22の湾曲壁面251も示す。
本実施形態の押ボタンスイッチは、図1に示す上述のような構造であるが、ここで更に各部について詳細に説明する。図2は、図1に示す操作押ボタン22を図示したものである。なお、操作押ボタン21については、操作押ボタン22と同じ構造であり、ボタン頭部表面の刻印表示であるI(オンを意味する)のみ異なるので、その説明を省略する。因みに、操作押ボタン21の刻印表示はO(オフを意味する)である。
図2に示す操作押ボタン22において、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図、(e)は(a)のII−II線断面図である。操作押ボタン22は、(b)(d)に示すように頭部24と下部25とからなり、塊状の樹脂からなる頭部24の上面は平坦で刻印表示Iが施されている。頭部24の下端から下部25の下端にかけては、次第に肉薄となって湾曲した空間を形成する湾曲壁面251が形成される。この湾曲壁面251は、図1のシーソー部材3の揺動部31が支点を中心に揺動するのに際し、揺動部31の端部が湾曲した弧状の軌跡を描くので、この揺動部31の端部が操作押ボタン22に突き当たらないような空間を得るために形成されている。
湾曲壁面251の図1あるいは図2(b)に示す奥行き方向(図面の表裏方向)、言い換えれば図2(d)の左右方向の両端部には、この湾曲壁面251の一部に突起252が形成されている。この突起252は、図2(d)に示す操作押ボタン22の下部25にあってシーソー部材3の揺動部31を案内しかつ湾曲壁面251の両端下側にコ字形状の係止凹部253を形成するために設けられる。すなわち、突起252間の間隔は後述する揺動部31の幅が収まる長さを有し、また突起252の下側は、揺動部31の端部に形成される円形断面の係止部(図1の符号32;詳細は後述する)が嵌まり込んで係合するための係止凹部253の上側(上脚)254を形成する。そして、この係止凹部253の下側は、湾曲壁面251の下端より突き出た舌脚(下脚)255となっている。この場合、この係止凹部253を形成するコ字形状の上脚254と下脚255とは、揺動部31の両端の円形断面の係止部との間で、遊び(空隙)なく最小のクリアランスで相互に極めてよく滑るように平坦で滑らかな面に形成されている。また、この上脚254及び下脚255ひいては操作押ボタン22と、揺動部31の両端の円形断面の係止部ひいては揺動部31との相互の材質は、相互に摩擦なく滑らかに接触する例えば一方がPBT(ポリブチレンテレフタレート)他方がナイロンのような材質の組み合わせにて形成されている。
操作押ボタン22の下部25にあって湾曲壁面251の上部外側には、外部ボックス1bとの間でストッパ(図1参照)となる段差256を有し、湾曲壁面251の図2(d)の両側にはその上部から下端にかけて壁部257が形成されている。そして、湾曲壁面251、突起252、舌脚255、壁部257からなる下部25は、頭部24と共に樹脂の一体成形によって形成されている。図2において、操作押ボタン22の下端外側に位置する突部258は、外部ボックス1bの内側との接触端であり、また、係止凹部253の下側の舌脚255の下面2551は、後述する変形可能なパッキン9を傷つけないように傾斜面となっている。
図3は、図1に示すシーソー部材3の揺動部31を示している。図3において、(a)は、揺動部31を斜め上から見た斜視図であり、(b)は、(a)のIII−III線断面図、(c)は、(a)を側方cからみた部分側面図、(d)は、(a)を斜め下方dから見た斜視図である。図3において、揺動部31は、その幅が前述の操作押ボタン22の下部25に設けた突起252間の間隔に収まり(図2(d)参照)、長手方向両側は、図2に示す操作押ボタン22の湾曲壁面251の形状に沿う下方に湾曲した形状を有する。そして、揺動部31の長手方向両端には、円形断面の係止部32が形成されている。この係止部32は、揺動部31の長手方向に対し直角方向(幅方向)両側に突き出た円形断面棒状に形成されている。この係止部32は、図2に示す操作押ボタン下部25に設けられた係止凹部253を形成する上脚254及び下脚255間の寸法と同じ長さの直径を有し、表面は上脚254及び下脚255に対して摩擦なく滑らかな面である。したがって、係止凹部253に対して係止部32は、前述したように空隙やがたつきがなく最小のクリアランスを有して上脚254及び下脚255それぞれに対して線接触可能であり、しかも操作押ボタンの押し下げ操作に伴う揺動部31の両端部の弧を描く軌跡伴う長手方向(図1の左右方向:横方向)の動きに対して、係止部32は、係止凹部253内を滑らかに移動する。この係止部32と係止凹部253との位置関係及びクリアランスは図11にて例示する。
図3に戻り、揺動部31の長手方向中央部には、下方に向かって嵌め込み突起33が形成されている。この嵌め込み突起33は、図1に示す可動接片操作部4の上端開口に嵌め込まれる棒状を有し、先端部331が先細く形成されてフランジ332が形成され、更に先端部331を縦に二つに分けるように中央軸方向に切り欠き333が形成された構造である。また、嵌め込み突起33の基端部334は、可動接片操作部4の上端開口に確実に係止させるため先端部331より若干太く形成されている。そして、可動接片操作部4の上端開口内に嵌め込み突起33が圧入された状態では先端部331の狭められた切り欠き333の広がり力にてフランジ332が可動接片操作部4に密着され、また基端部334の太径部分335が可動接片操作部4に密着される。なお、揺動部31ひいては嵌め込み突起33がナイロン等にて形成された場合には、この嵌め込み突起33が可動接片操作部4の上端開口に圧入された状態でフランジ332が擦り削られ得る。図11では、嵌め込み突起33を可動接片操作部4の上端開口に嵌め込んだ状態を拡大して例示する。
図4は、図3に示す揺動部31の嵌め込み突起33が圧入される上端開口を備えた可動接片操作部4を示したものである。この図4では、(a)に可動接片操作部4の平面図、(b)に正面図、(c)に側面図、(d)にIV−IV線断面図を示す。図4において、可動接片操作部4の上部は、上端開口421を有する筒部42を有し、この可動接片操作部4の下部は、二股に分かれた胴部43を有する。胴部43の先端は、図1に示す可動接片7の一端に係止する突出端41が形成され、更にこの突出端41から先細くなって突き出る先細部44を有する。突出端41及び先細部44は、可動接片7より弾性力を受ける受け機能を有し、シーソー部材3の揺動部31の揺動に伴う可動接片操作部4の図1の左右方向の動きを可動接片7に作用させる機能を有する。この場合、突出端41は、後述する可動接片7の一端の凹み(図8の符号70)に係止され、先細部44は、可動接片7一端の凹みに隣接する長穴(図8の符号72)に貫通配置される。図7、図11は、この突出端41及び先細部44の形状更にはこれらと可動接片7との係合状態を例示する。この突出端41の先端は、可動接片7の凹部との間で接触面積が少なくかつ滑りやすく形成されている。
図4(a)(b)に示す可動接片操作部4の左右両側には、上下に長い形状の位置保持用突部45が設けられている。この位置保持用突部45は、後述する支持部材11に対する可動接片操作部4の保持位置を決定し、図1左右方向に揺動する支点ならびに揺動範囲の止め機能を有する。
図5、図6は、可動接片操作部4の支持部材11であり、図1に示すように内部ボックス1aの上部にて蓋となる開口12を有する覆いである。図5にあって、(a)は支持部材11の上面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図、図6にあって、(a)は図5(a)のV−V線断面図、(b)は図5(a)のVI―VI線断面図、(c)は図6(a)のC部分拡大図である。内部ボックス1aを覆うようにして配置された支持部材11は、矩形平面を有する中央突部14が備えられ、この中央突部14の中央には開口12が形成されている。この開口14は、図4に示す可動接片操作部4の上部にある筒部42が挿通される大きさを有し、円形の両側を切り欠いて対向辺121とした平面形状を有する。開口12の対向辺121を除く円形部分は、図5(a)(c)、図6(a)(b)に示すようにその上端が開口傾斜部122を有し、この下側に開口傾斜部122と一体の壁部123を有し、この壁部123の下側は、段差を有してすそ広がりの空洞となる広がり部124を有する。また、図5(c)、図6(a)(b)に示すように対向辺121の壁面には、下部が広がった台形に形成された凹み壁125が形成される。これら開口12内の形状は、この開口12内に前述の可動接片操作部4を配置した状態で、この保持と図1の左右方向の揺動空間を確保するように形成される。すなわち開口14の上端から可動接片操作部4の筒部42が突出するように配置した状態で、可動接片操作部4の位置保持用突部45が凹み壁125の上端(係合凹部)に衝合するように配置する。この場合、位置保持用突部45の凹み壁125への衝合は、可動接片操作部4の突出端41に係る可動接片7からの弾性力による。そして、位置保持用突部45の上端と凹み壁125の上端とは、摩擦なく少ない接触面積となるように構成される。ここでは、図6(a)に示すように凹み壁125の直線状の上端に対し図4(c)に示すように位置保持用突部45の上端を湾曲した形状に形成する。この位置保持用突部45を凹み壁125の上端に衝合した状態で、可動接片操作部4を左右方向に揺動させた場合、位置保持用突部45の両側面(図4(a)(c)の45a、45b)が開口12の対向辺121に形成された凹み壁125の両側壁(図5(c)図6(a)の125a、125b)に当り、この凹み壁125の両側壁125a、125b間にて可動接片操作部4が揺動可能となる。すなわち、両側壁125a、125bは位置保持用突部45の両側面45a、45bのストッパとなる。この場合、可動接片操作部4の揺動にあたり、筒部42の動き及び胴部43の動きの障害とならない空間を形成するために、開口12の上端にて開口傾斜部122が形成され、壁部123下側に広がり部124が形成される。凹み壁125の両側壁125a、125bが位置保持用突部45の両側面45a、45bのストッパとなる様子は、図7、図11にて例示する。また、可動接片操作部4の揺動範囲は、開口傾斜部122によって規制できる様子も図11にて例示する。
図5、図6において、支持部材11が図1に示すように内部ボックスの1aの覆いとなることから、この支持部材11の矩形をなす周辺は、内部ボックス1aの側壁の形状と一致している。更に、支持部材11の周辺下部には、図6(c)に拡大して示す係止片15が設けられる。この係止片15は、内部ボックス1aの側壁部分に係止される構造を有し、この側壁部分に支持部材11を固定する。また、支持部材11の周辺上部には、突起16が設けられ、この突起16は後述するパッキン9の周縁部に対するストッパとなっている。
図8は、可動接片7を示す。図8において、(a)は可動接片7の平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。この可動接片7は、U字形状の弾性を有する帯状体であり、その一端に前述した可動接片操作部4の突出端41を係止する凹み70が形成され、この凹み70にて挟まれるようにして長穴72が形成されている。そしてこの長穴72には可動接片操作部4の先細部44が貫通して嵌合される。U字形状に曲げられた可動接片7の他端側にあってその中間部71は固定端子6にて支持される。この中間部は、その両側に切り欠き73が形成され、この切り欠き73間を固定端子6にて挟むようにして中間部が固定端子6に回動可能に支持される。この場合、図8では省略するが、切り欠き73に植立する後述の固定端子6の脚と可動接片7の中間部との位置ずれを無くし、可動接片7の他端を容易に回動させる回動支点となるように、可動接片7の中間部を掬い植立部分で脚を押圧する導体板バネ74による補強が施される(図1、図7、図11参照)。可動接片7の他端には、可動接点8が備えられ、可動接片7の中間部71を回動支点として可動接片7が回動することにより、可動接点8がもう一つの固定端子5に対して入り切り(接離)することになる。
図9は、可動接片7をその中間部71にて支持する固定端子6を示したものである。この図9にあって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図8に示す可動接片7の切り欠き73は、固定端子6に挟持される構造を有する。すなわち、図9において、固定端子6の上方にコ字形状に開くように配置された一対の脚60が形成され、この脚60に対して直角に曲げられて板状部62が形成される。この場合、脚60の間は、可動接片7を線接触させて回動しやすくするため可動接片7の長手方向に傾斜64が設けられる。この板状部62の下側は、コ字状に折り曲げられたコ字状体63の背が結合され、板状部62とコ字状体63とは相互に固定されている。コ字状体63の一方の脚は前述した固定端子6の接続片61を構成する。そして、このコ字状体63の上端及び板状部62は、図1に示す内部ボックス1aの底を構成する底部13に貫通配置され固定されている。このコ字状体63及び接続片61の構造は、可動接片7の他端に設けられた可動接点8に接離する固定端子5も同じである。
図10は、図1に示す支持部材11を覆うように配置されたパッキン9を示す。図10にあって、(a)はパッキンの平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のX−X線断面図である。図10に示すパッキン9は、支持部材11と同様矩形平面を有して薄いゴム等からなり変形可能に形成されており、上部91、筒状部92、水平周辺部93からなる。ここにおいて、上部91には、中央開口94が形成され、この中央開口94は上から拡大開口941、鍔部942にて狭められた中央孔943からなる。この上部91の中央開口94は、図1に示す可動接片操作部4の上端と揺動部31との下側との間に挟まれるように図3に示す揺動部31の嵌め込み突起33の基端部334の上端に嵌め合わされる。すなわち、中央開口94の拡大開口941は、嵌め込み突起33の基端部334の最上端太径部に嵌め合わされ、鍔部942にて狭められた中央孔943は、最上端太径部の下側の基端部33の太径部分335の上端に嵌め合わされる。この嵌め合わせ状態は、図11にて拡大して例示する。一方、パッキン9の水平周辺部93の縁は、図5に示す支持部材11の突起16に当てられ図1に示す外部ボックス1bの中間突部にて押圧固定される。こうしてパッキン9によって支持部材11、可動接片操作部4を含めた内部ボックス1a内を外部に対して密閉することができる。
以上図1乃至図11にて本実施形態を説明してきた。次にこの押しボタンスイッチの組み立て状態を簡単に説明する。図1において、内部ボックス1aの底部13に、接続片51及び61を外部に突き出すようにして固定端子5及び6を設置する。固定端子6の脚60間に可動接片7の中間部71にある切り欠き73を係合させ、導体板バネ74の補強をする。可動接片7の一端の凹み70及び長穴72に可動接片操作部4の突出端41及び先細部44が係止され、可動接片操作部4の位置保持用突部45を支持部材11の凹み壁125に位置させるように可動接片操作部4の筒部42を支持部材11の開口12内に通す。一方、外部ボックス1b内に操作押ボタン21、22を向かい合わせに配置し、次いで外部ボックス1b内にパッキン9の中央開口94を嵌め込み突起33に嵌め込んだ揺動部31を配置し、この揺動部31の係止部32を操作押ボタン21、22の係止凹部253に係合させる。この後、可動接片操作部4の上端開口421に嵌め込み突起33を圧入し、パッキン9の水平周辺部93の縁を外部ボックス1bと支持部材11の端との間に噛み込ませる。このような組立工程を取ることによって図1に示す押ボタンスイッチを得ることができる。
図12乃至図15は、この実施形態の押ボタンスイッチの動作を説明するものである。図12及び13は、操作押ボタン22を押圧してスイッチを投入した状態を示す。図12(a)に示すように操作押ボタン22を押圧すると、図12(b)、図13に示すように右側の係止凹部253が係止部32を押し下げると、この操作押ボタン22の押し下げ量に応じて円滑に係止部32及び揺動部31が揺動し、可動接片操作部4が図中右方向に傾き可動接片操作部4の先端が左方向に移動する。このとき、可動接片7の一端も左方向に移動し可動接片7の中間部71を回動支点として弾性により可動接点8が固定端子5に圧接され、可動接片7を介して固定端子6と5とが接続してスイッチが投入される。このとき、操作押ボタン21は、その動きが左側の係止部32と係止凹部253にて規制され滑らかに上昇し、また、段差256や外部ボックス1bの隔壁1b1の存在もあって、操作押ボタン21が外部に飛び出すこともない。
図14、図15に示す押ボタンスイッチ21を押圧してスイッチを切り離す状態では、操作押ボタン21を押圧する。この押圧により左側の係止凹部253が係止部32を押し下げると、この操作押ボタン21の押し下げ量に応じて円滑に係止部32及び揺動部31が揺動し、可動接片操作部4が図中左方向に傾き可動接片操作部4の先端が右方向に移動する。このとき、可動接片7の一端も右方向に移動し可動接片7の中間部71を回動支点として弾性により可動接点8が固定端子5より切り離され、固定端子6と5とが離間してスイッチが切り離される。
以上のようにして本実施形態の押ボタンスイッチにおいては、操作押ボタン21、22の係止凹部253と係止部32との円滑な接触と移動によってこれら間に滑らかな移動が可能となり、しかも遊びはほとんど無くすことができ、操作押ボタン21、22に追従したシーソー部材の揺動が可能となる。また、位置保持用突部45と凹み壁125、可動接片操作部4の先端と可動接片7の一端、可動接片7の中間部71と固定端子6のそれぞれの部分は、摩擦なく接触可能であり、パッキン9は別途設けており、操作押ボタン21、22の動きを阻害する要因はない。この結果、押ボタンスイッチの滑らかで素早いスイッチ操作を得るとともに、明確な投入操作感覚を得ることができる。
本発明の一実施形態を示す断面図である。 図1の操作押ボタンの構成図である。 図1の揺動部の構成図である。 図1の可動接片操作部の構成図である。 図1の支持部材の構成図である。 図6の支持部材の断面図と部分拡大図である。 図1の要部を示す簡略模型図である。 図1の可動接片の構成図である。 図1の固定端子の構成図である。 図1のパッキンの構成図である。 図1の要部構成図である。 押しボタンスイッチの投入動作時の状態図である。 投入動作時の簡略模型図である。 押しボタンスイッチの切り離し動作時の状態図である。 切り離し動作時の簡略模型図である。 従来例の断面図である。

Claims (4)

  1. 一対の操作押ボタンのいずれかの押圧操作に対応して揺動部の両端のいずれかを操作方向に揺動するシーソー部材をケーシング内に備えた押ボタンスイッチにおいて、
    上記シーソー部材には、揺動部の両端位置に上記操作押ボタンと係合する係止部が設けられると共に上記揺動部の中央位置に上記操作押ボタンの押し込み方向に突出した可動接片操作部が備えられ、
    上記操作押ボタンの内端部には、上記係止部が嵌め込まれて上記シーソー部材の揺動にて上記係止部が上記一対の操作押ボタンの配列方向に移動可能でありしかも最小のクリアランスを有して上記係止部との間で相互に滑る係止凹部が形成され、
    上記可動接片操作部の突出端には弾性を有しU字形状に湾曲した可動接片の一端が係止され、この可動接片の他端側の中間部と接して上記可動接片操作部と共に上記可動接片を弾性的に挟持しかつ上記可動接片の他端に対する回動支点を構成する第1固定端子が設けられ、この可動接片の他端には可動接点が備えられ、この可動接点を接離する第2固定端子が設けられた、ことを特徴とする押ボタンスイッチ。
  2. 中央開口に上記可動接片操作部が挿通され、上記中央開口の内周縁部が上記可動接片操作部とシーソー部材との間により密に挟まれると共に、周辺部がケーシング内部に密閉して取り付けられ、上記可動接片操作部、可動接片、第1固定端子、第2固定端子を含む上記ケーシング内部を外部に対し密閉する変形可能なパッキンを備えたことを特徴とする請求項1に記載の押ボタンスイッチ。
  3. 上記揺動部の両端に形成される係止部は円形断面をなし、この係止部が嵌め込まれる係止凹部はコ字形状をなし、上記係止部の円形断面と係止凹部のコ字形状の両脚面はそれぞれ線接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の押ボタンスイッチ。
  4. 上記シーソー部材と上記可動接片との間において、上記可動接片操作部に位置保持用突部が設けられ、この位置保持用突部が位置し上記可動接片により弾性が与えられて押し付けられて係合する係合凹部を有する可動接片操作部支持部材を上記ケーシングに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の押ボタンスイッチ。
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