JP2007242199A - 光記録媒体および光記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の光記録媒体に比べて、短波長に発振波長を有する半導体レーザを用いる追記型DVDディスクシステムに適用可能な光記録媒体、特に高速記録に適したメディアの層構成を提供することを課題とする。
【解決手段】基板上に、少なくとも記録層、中間層、反射層を順に積層してなる光記録媒体において、該記録層に有機色素を主成分としたもの、該中間層に無機材料を主成分としたものが用いられ、中間層の膜厚が1nm〜10nmであり、600〜720nmの記録波長で記録可能であることを特徴とする光記録媒体。
【選択図】図1
【解決手段】基板上に、少なくとも記録層、中間層、反射層を順に積層してなる光記録媒体において、該記録層に有機色素を主成分としたもの、該中間層に無機材料を主成分としたものが用いられ、中間層の膜厚が1nm〜10nmであり、600〜720nmの記録波長で記録可能であることを特徴とする光記録媒体。
【選択図】図1
Description
本発明は、データ用大容量追記光ディスク(大容量追記型コンパクトディスク、DVD−R、DVD+R)に関するものであり、大容量光カードに応用される。
従来技術として、中間層を設けたものが、特許文献1(特開2003−228882号公報)、特許文献2(特開2002−092947号公報)、特許文献3(特開2001−184716号公報)、特許文献4(特開2001−171232号公報)、特許文献5(特開2000−289341号公報)、特許文献6(特開平11−167748号公報)、特許文献7(特開平11−162009号公報)、特許文献8(特開平11−162008号公報)、特許文献9(特開平11−162007号公報)、特許文献10(特開平11−162006号公報)、特許文献11(特開平11−154349号公報)、特許文献12(特開平10−320829号公報)、特許文献13(特開平10−320832号公報)、特許文献14(特開平08−263873号公報)、特許文献15(特開平06−195746号公報)に記載されている。
現在、大容量光ディスクとして追記型DVDメディアの開発が進められている。記録容量向上の要素技術として、記録ピット微少化のための記録材料開発、MPEG2に代表される画像圧縮技術の採用、記録ピット読み取りのための半導体レーザの短波長化等の技術開発が必要である。
これまで赤色波長域の半導体レーザとしては、バーコードリーダ、計測器用に670nm帯のAlGaInP半導体レーザが商品化されているのみであったが、光ディスクの高密度化に伴い、赤色レーザが本格的に光ストレージ市場で使用されつつある。DVDドライブの場合、光源として630〜690nm帯の半導体レーザの波長で規格化されている。一方、再生専用のDVD−ROMドライブは波長約650nmで商品化されている。
このような状況下で最も好ましい追記型DVDメディアは、波長630〜690nmで記録、再生が可能なメディアである。高速で記録、再生が可能ならなお好ましい。ただし、追記型DVDメディアを高速で記録すると、記録パワーに対するマージンが少なくなると言った問題点が生じることがあった。
本発明は、従来の光記録媒体に比べて、短波長に発振波長を有する半導体レーザを用いる追記型DVDディスクシステムに適用可能な光記録媒体、特に高速記録に適したメディアの層構成を提供することを課題とする。
本発明者等は、記録層と反射層の間に無機膜を設けることにより、高速記録時に記録パワーに対するマージンを広げることが可能であることを見いだし、本発明に至った。
すなわち、上記課題は、以下に示す本発明の(1)〜(8)によって解決される。
(1)「基板上に、少なくとも記録層、中間層、反射層を順に積層してなる光記録媒体において、該記録層に有機色素を主成分としたもの、該中間層に無機材料を主成分としたものが用いられ、中間層の膜厚が1nm〜10nmであり、600〜720nmの記録波長で記録可能であることを特徴とする光記録媒体」、
(2)「前記中間層が、TiOC、NbS、ZnSのいずれかであることを特徴とする前記第(1)項に記載の光記録媒体」、
(3)「前記反射層が、金、銀、銅及びアルミニウムの中から選ばれる金属であるか、又はこれらの金属の合金であることを特徴とする前記第(1)又は第(2)項に記載の光記録媒体」、
(4)「前記反射層の厚みが900〜1700Åであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の光記録媒体」、
(5)「記録再生波長±5nmの波長領域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦0.3であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の光記録媒体」、
(6)「前記基板上の案内溝の深さが1000〜2500Åであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の光記録媒体」、
(7)「前記基板上のトラックピッチが0.7〜0.8μmであり、溝幅が半値幅で、0.18〜0.40μmであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の光記録媒体」、
(8)「前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の光記録媒体に600〜720nmの記録波長で記録することを特徴とする光記録方法」
すなわち、上記課題は、以下に示す本発明の(1)〜(8)によって解決される。
(1)「基板上に、少なくとも記録層、中間層、反射層を順に積層してなる光記録媒体において、該記録層に有機色素を主成分としたもの、該中間層に無機材料を主成分としたものが用いられ、中間層の膜厚が1nm〜10nmであり、600〜720nmの記録波長で記録可能であることを特徴とする光記録媒体」、
(2)「前記中間層が、TiOC、NbS、ZnSのいずれかであることを特徴とする前記第(1)項に記載の光記録媒体」、
(3)「前記反射層が、金、銀、銅及びアルミニウムの中から選ばれる金属であるか、又はこれらの金属の合金であることを特徴とする前記第(1)又は第(2)項に記載の光記録媒体」、
(4)「前記反射層の厚みが900〜1700Åであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の光記録媒体」、
(5)「記録再生波長±5nmの波長領域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦0.3であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の光記録媒体」、
(6)「前記基板上の案内溝の深さが1000〜2500Åであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の光記録媒体」、
(7)「前記基板上のトラックピッチが0.7〜0.8μmであり、溝幅が半値幅で、0.18〜0.40μmであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の光記録媒体」、
(8)「前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の光記録媒体に600〜720nmの記録波長で記録することを特徴とする光記録方法」
本発明によれば、請求項1乃至5の光記録媒体により、従来の追記型DVDメディアに比べて記録パワーに対するマージンの広い新しい層構成の光記録媒体を提供することができた。
請求項6乃至8の光記録媒体により、安定した高反射率かつ高変調度で記録再生できる媒体が提供できた。
請求項9および10により記録波長の限定をすることで新規な記録法、光記録媒体の提供が可能となった。
請求項6乃至8の光記録媒体により、安定した高反射率かつ高変調度で記録再生できる媒体が提供できた。
請求項9および10により記録波長の限定をすることで新規な記録法、光記録媒体の提供が可能となった。
本発明の光記録媒体は、基板上に記録層、中間層、反射層の順に積層してなることを特徴とする。一般に、有機材料を記録層に用いている追記型DVDメディアは、ヒートモードによりピット(マーク)が形成されることになる。低速記録時にはその記録の際に生じる熱が緩和される時間が十分にあるため、熱の蓄積はあまり問題にならなかったが、記録が高速になると、熱の緩和に十分な時間が取れなくなり、その結果、記録パワーに対するマージンの低下等の問題が生じるようになってきている。本発明では、高速記録時に蓄積してしまう熱を適度に逃がす役割を持たせた中間層を設けることにより、高速記録時のマージンの増大を図ることを目的とする。
本発明の光記録媒体の記録層を構成するのに必要な項目として、光学特性および耐光性が挙げられる。
光学特性として、記録再生波長である600〜720nmに対して短波長側に大きな吸収帯を有し、かつ記録再生波長が該吸収帯の長波長端近傍にあることが好ましい。これは、記録再生波長である600〜720nmで大きな屈折率と消衰係数を有することを意味する。
光学特性として、記録再生波長である600〜720nmに対して短波長側に大きな吸収帯を有し、かつ記録再生波長が該吸収帯の長波長端近傍にあることが好ましい。これは、記録再生波長である600〜720nmで大きな屈折率と消衰係数を有することを意味する。
具体的には、記録再生波長±5nmの波長領域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5以上3.0以下であり、消衰係数kが0.02以上0.3以下の範囲にあることが好ましい。nが1.5以上の場合には、十分な光学的変化が得られるため、記録変調度が高くなるため好ましく、nが3.0以下の場合には、波長依存性が高くならず、記録再生波長領域であっても再生エラーが起きにくく好ましい。また、kが0.02以上の場合には、記録感度が良くなるため好ましく、kが0.3以下の場合には、50%以上の反射率を得やすく好ましい。また、吸光係数が大きいほど屈折率nも大きく取れるため、そのlogε(εはモル吸光係数)は5以上のものが好ましい。
さらに耐光性として、繰り返し100万回以上の再生安定性と、室内放置下で褪色しない堅牢性があることが好ましい。
また、本発明の光記録媒体は、ジッターマージンが±7%を超え、PI−エラーマージンが±10%を超えるものであることが好ましい。
さらに耐光性として、繰り返し100万回以上の再生安定性と、室内放置下で褪色しない堅牢性があることが好ましい。
また、本発明の光記録媒体は、ジッターマージンが±7%を超え、PI−エラーマージンが±10%を超えるものであることが好ましい。
次に、本発明の光記録媒体の構成について述べる。
図1は、本発明の光記録媒体に適用し得る層構成例を示す図で、これは追記型光ディスクの例である。基板(1)の上に、必要に応じて下引き層(3)を介して、記録層(2)、中間層(9)、反射層(6)を順に設け、更に必要に応じ保護層(4)が設けられている。また、必要に応じて基板(1)の下にハードコート層(5)を設けることができる。
図2は、本発明の光記録媒体に適用し得る別のタイプ(DVD用)の層構成例を示す図で、この場合、図1の構成の保護層(4)の上に接着層(8)と保護基板(7)が設けられている。
図1は、本発明の光記録媒体に適用し得る層構成例を示す図で、これは追記型光ディスクの例である。基板(1)の上に、必要に応じて下引き層(3)を介して、記録層(2)、中間層(9)、反射層(6)を順に設け、更に必要に応じ保護層(4)が設けられている。また、必要に応じて基板(1)の下にハードコート層(5)を設けることができる。
図2は、本発明の光記録媒体に適用し得る別のタイプ(DVD用)の層構成例を示す図で、この場合、図1の構成の保護層(4)の上に接着層(8)と保護基板(7)が設けられている。
<基板>
基板の必要特性としては、基板側より記録再生を行なう場合のみ使用レーザ光に対して透明でなければならず、記録層側から記録、再生を行なう場合、基板は透明である必要はない。従って、本発明では、基板2枚をサンドイッチ状で用いる場合は、例えば一方の基板(第2の基板)のみが透明であれば、他方の基板(第1の基板)の透明、不透明は問わない。
基板材料としては例えば、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド等のプラスチック、ガラス、セラミックあるいは金属等を用いることができる。
基板は通常、深さ1000〜2500Åの案内溝を有している。深さが1000Å未満であると記録変調度が十分取れなくなる恐れがあり、深さ2500Åを超えると反射率が十分取れなくなることがある。トラックピッチは、通常、0.7〜1.0μmであるが、高容量化の用途には0.7〜0.8μmが好ましい。溝幅は、半値幅で0.18〜0.40μmが好ましい。0.18μm以上では十分なトラッキングエラー信号強度を得やすく好ましい。また、0.40μm以下の場合には、記録したときに記録部が横に広がりにくく好ましい。
基板の必要特性としては、基板側より記録再生を行なう場合のみ使用レーザ光に対して透明でなければならず、記録層側から記録、再生を行なう場合、基板は透明である必要はない。従って、本発明では、基板2枚をサンドイッチ状で用いる場合は、例えば一方の基板(第2の基板)のみが透明であれば、他方の基板(第1の基板)の透明、不透明は問わない。
基板材料としては例えば、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド等のプラスチック、ガラス、セラミックあるいは金属等を用いることができる。
基板は通常、深さ1000〜2500Åの案内溝を有している。深さが1000Å未満であると記録変調度が十分取れなくなる恐れがあり、深さ2500Åを超えると反射率が十分取れなくなることがある。トラックピッチは、通常、0.7〜1.0μmであるが、高容量化の用途には0.7〜0.8μmが好ましい。溝幅は、半値幅で0.18〜0.40μmが好ましい。0.18μm以上では十分なトラッキングエラー信号強度を得やすく好ましい。また、0.40μm以下の場合には、記録したときに記録部が横に広がりにくく好ましい。
<記録層>
記録層はレーザ光の照射により何らかの光学的変化を生じ、その変化により情報を記録できることが必要である。
記録層はレーザ光の照射により何らかの光学的変化を生じ、その変化により情報を記録できることが必要である。
記録層の形成にあたっては前記本発明の特徴とする色素を1種、又は複数の組み合わせで用いてもよい。さらに、本発明の特徴とする前記色素の他に、光学特性、記録感度、信号特性等の向上の目的で他の有機色素と混合又は積層化しても良い。
このような他の有機色素の例としては、ポリメチン色素、ナフタロシアニン系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン(インダンスレン)系、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェナンスレン系、トリフェノチアジン系染料、及び金属キレート化合物等が挙げられ、これら色素は単独で用いてもよいし、2種以上の組み合わせにしてもよい。特に金属キレート化合物は、耐光性を向上させる意味でも好ましい。
前記色素中に金属、金属化合物、例えばIn、Te、Bi、Se、Sb、Ge、Sn、Al、Be、TeO2、SnO、As、Cd等を分散混合あるは積層の形態で用いることもできる。
さらに、前記色素中に高分子材料、例えば、アイオノマー樹脂、ポリアミド系樹脂、ビニル系樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴム等の種々の材料もしくはシランカップリング剤等を分散混合して用いてもよいし、あるいは特性改良の目的で安定剤(例えば遷移金属錯体)、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤等を一緒に用いることもできる。
記録層の形成は蒸着、スパッタリング、CVDまたは溶液塗布等の通常の手段によって行なうことができる。塗布法を用いる場合には前記染料等を有機溶剤等に溶解してスプレー、ローラーコーティング、ディッピング、およびスピンコーティング等の慣用のコーティング法によって行なわれる。
用いられる有機溶剤としては一般にメタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、四塩化炭素、トリクロロエタン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、キシレン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族類、メトキシエタノール、エトキシエタノール等のセロソルブ類、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の炭化水素類、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール等のフッ素化アルコール類等が挙げられる。
記録層の膜厚は好ましくは100Å〜10μm、より好ましくは200〜2000Åが適当である。
記録層の膜厚は好ましくは100Å〜10μm、より好ましくは200〜2000Åが適当である。
<下引き層>
下引き層は(a)接着性の向上、(b)水又はガス等のバリアー、(c)記録層の保存安定性の向上、(d)反射率の向上、(e)溶剤からの基板や記録層の保護、(f)案内溝・案内ピット・プレフォーマット等の形成等を目的として使用される。
下引き層は(a)接着性の向上、(b)水又はガス等のバリアー、(c)記録層の保存安定性の向上、(d)反射率の向上、(e)溶剤からの基板や記録層の保護、(f)案内溝・案内ピット・プレフォーマット等の形成等を目的として使用される。
(a)の目的に対しては高分子材料、例えばアイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、天然樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴム等の種々の高分子物質、およびシランカップリング剤等を用いることができ、(b)及び(c)の目的に対しては、前記高分子材料以外に無機化合物、例えばSiO2、MgF2、SiO、TiO2、ZnO、TiN、SiN等、さらに金属、又は半金属、例えばZn、Cu、Ni、Cr、Ge、Se、Au、Ag、Al等を用いることができる。また(d)の目的に対しては金属、例えばAl、Ag等や、金属光沢を有する有機薄膜、例えばメチン染料、キサンテン系染料等を用いることができ、(e)及び(f)の目的に対しては紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂等を用いることができる。
下引き層の膜厚は好ましくは0.01〜30μm、より好ましくは0.05〜10μmが適当である。
下引き層の膜厚は好ましくは0.01〜30μm、より好ましくは0.05〜10μmが適当である。
<金属反射層>
金属反射層の材料としては、単体で高反射率の得られる腐食されにくい金属、半金属等が挙げられ、これの具体例としてはAu、Ag、Cr、Ni、Al、Fe、Sn、Cu等が挙げられるが、反射率、生産性の点からAu、Ag、Al、Cuが最も好ましく、これらの金属、半金属は単独で使用しても良く、2種以上の合金としても良い。
金属反射層の膜形成法としては蒸着、スパッタリング等が挙げられ、膜厚は、好ましくは900〜1700Åである。900Å未満だと反射率が十分取れなくなることがあり、1700Åを超えると記録感度が低下する、等の問題が生じることがある。
金属反射層の材料としては、単体で高反射率の得られる腐食されにくい金属、半金属等が挙げられ、これの具体例としてはAu、Ag、Cr、Ni、Al、Fe、Sn、Cu等が挙げられるが、反射率、生産性の点からAu、Ag、Al、Cuが最も好ましく、これらの金属、半金属は単独で使用しても良く、2種以上の合金としても良い。
金属反射層の膜形成法としては蒸着、スパッタリング等が挙げられ、膜厚は、好ましくは900〜1700Åである。900Å未満だと反射率が十分取れなくなることがあり、1700Åを超えると記録感度が低下する、等の問題が生じることがある。
<保護層、基板表面ハードコート層>
保護層又は基板表面ハードコート層は、(a)記録層(反射吸収層)の傷、ホコリ、汚れ等からの保護、(b)記録層(反射吸収層)の保存安定性の向上、(c)反射率の向上等を目的として使用される。
これらの目的に対しては、前記下引き層に示した材料を用いることができる。
また、無機材料としてSiO、SiO2等も用いることができ、有機材料としてポリメチルアクリレート、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪族炭化水素樹脂、芳香族炭化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂、紫外線硬化樹脂も用いることができる。前記材料のうち保護層、又は基板表面ハードコート層に最も好ましい例としては生産性に優れた紫外線硬化樹脂である。
保護層又は基板表面ハードコート層の膜厚は好ましくは0.01〜30μm、より好ましくは0.05〜10μmが適当である。
保護層又は基板表面ハードコート層は、(a)記録層(反射吸収層)の傷、ホコリ、汚れ等からの保護、(b)記録層(反射吸収層)の保存安定性の向上、(c)反射率の向上等を目的として使用される。
これらの目的に対しては、前記下引き層に示した材料を用いることができる。
また、無機材料としてSiO、SiO2等も用いることができ、有機材料としてポリメチルアクリレート、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪族炭化水素樹脂、芳香族炭化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂、紫外線硬化樹脂も用いることができる。前記材料のうち保護層、又は基板表面ハードコート層に最も好ましい例としては生産性に優れた紫外線硬化樹脂である。
保護層又は基板表面ハードコート層の膜厚は好ましくは0.01〜30μm、より好ましくは0.05〜10μmが適当である。
本発明においては、前記下引き層、保護層、及び基板表面ハードコート層には記録層の場合と同様に、安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤等を含有させることができる。
<保護基板>
保護基板はこの保護基板側からレーザ光を照射する場合、使用レーザ光に対し透明でなくてはならず、単なる保護板として用いる場合、透明性は問わない。使用可能な基板材料は前記の基板材料と全く同様であり、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド等のプラスチック、又はガラス、セラミックあるいは金属等を用いることができる。
保護基板はこの保護基板側からレーザ光を照射する場合、使用レーザ光に対し透明でなくてはならず、単なる保護板として用いる場合、透明性は問わない。使用可能な基板材料は前記の基板材料と全く同様であり、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド等のプラスチック、又はガラス、セラミックあるいは金属等を用いることができる。
<接着材、接着層>
2枚の光記録媒体を接着できる材料なら何でもよく、生産性を考えると、紫外線硬化型もしくはホットメルト型接着剤が好ましい。
2枚の光記録媒体を接着できる材料なら何でもよく、生産性を考えると、紫外線硬化型もしくはホットメルト型接着剤が好ましい。
<中間層>
中間層に用いる無機材料としては、熱伝導率が大きく、透明性が高いものであれば良く、具体的には、TiOC、NbS、ZnS等が挙げられる。これらの無機膜は厚さ1〜10nmにすることが好ましい。厚さ1nm未満では中間層としての効果が無く、均一性を確保するのも難しい。10nmを超えると、無機膜自体の吸収により、追記型DVD所定の反射率が得られなくなる等の問題が生じることがある。
中間層に用いる無機材料としては、熱伝導率が大きく、透明性が高いものであれば良く、具体的には、TiOC、NbS、ZnS等が挙げられる。これらの無機膜は厚さ1〜10nmにすることが好ましい。厚さ1nm未満では中間層としての効果が無く、均一性を確保するのも難しい。10nmを超えると、無機膜自体の吸収により、追記型DVD所定の反射率が得られなくなる等の問題が生じることがある。
(実施例1)
溝深さ1600Å、半値幅0.25μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝を有する厚さ0.6mm射出成形ポリカーボネート基板上に、下記化合物例(I)と化合物例(II)の60:40(重量比)の混合物を固形分濃度が1.0%になるように2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して厚さ900Åの有機色素層を形成し、次いでスパッタ法によりTiOC:5nmの中間層、銀1100Åの反射層を順に設け、その上にアクリル系フォトポリマーにて5μmの保護層を設けた。さらに厚さ0.6mmの射出成形ポリカーボネート基板をアクリルフォトポリマーにて接着し光記録媒体とした。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
溝深さ1600Å、半値幅0.25μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝を有する厚さ0.6mm射出成形ポリカーボネート基板上に、下記化合物例(I)と化合物例(II)の60:40(重量比)の混合物を固形分濃度が1.0%になるように2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して厚さ900Åの有機色素層を形成し、次いでスパッタ法によりTiOC:5nmの中間層、銀1100Åの反射層を順に設け、その上にアクリル系フォトポリマーにて5μmの保護層を設けた。さらに厚さ0.6mmの射出成形ポリカーボネート基板をアクリルフォトポリマーにて接着し光記録媒体とした。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
(実施例2)
実施例1において、中間層をNbS:10nmにした以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
実施例1において、中間層をNbS:10nmにした以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
(実施例3)
実施例1において、中間層をZnS:3nmにした以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
実施例1において、中間層をZnS:3nmにした以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
(実施例4)
実施例1において、化合物(I)と(II)の混合物の代わりに下記化合物例(III)を用いた以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.22、k=0.15(660nm)であった。
実施例1において、化合物(I)と(II)の混合物の代わりに下記化合物例(III)を用いた以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.22、k=0.15(660nm)であった。
(比較例1)
実施例1において中間層を形成しなかった以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
実施例1において中間層を形成しなかった以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
(比較例2)
実施例1において、中間層の膜厚を15nmにした以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
実施例1において、中間層の膜厚を15nmにした以外は、実施例1と全く同様に光記録媒体を形成した。この光記録媒体の記録層の屈折率n、消衰係数kは、それぞれ、n=2.39、k=0.12(660nm)であった。
<記録条件>
これらの記録体に発振波長658nm、ビーム径1.0μmの半導体レーザ光を用い、トラッキングしながら(線速42m/sec.)記録し、発振波長658nmの半導体レーザの連続光(再生パワー0.7mW)で再生し、再生波形の観察を行なった。また、記録パワーに対するJitter、PI−Errorのマージンを測定した。その結果を表1に示す。
これらの記録体に発振波長658nm、ビーム径1.0μmの半導体レーザ光を用い、トラッキングしながら(線速42m/sec.)記録し、発振波長658nmの半導体レーザの連続光(再生パワー0.7mW)で再生し、再生波形の観察を行なった。また、記録パワーに対するJitter、PI−Errorのマージンを測定した。その結果を表1に示す。
1:基板
2:記録層
3:下引き層
4:保護層
5:ハードコート層
6:反射層
8:接着層
7:保護基板
9:中間層
2:記録層
3:下引き層
4:保護層
5:ハードコート層
6:反射層
8:接着層
7:保護基板
9:中間層
Claims (8)
- 基板上に、少なくとも記録層、中間層、反射層を順に積層してなる光記録媒体において、該記録層に有機色素を主成分としたもの、該中間層に無機材料を主成分としたものが用いられ、中間層の膜厚が1nm〜10nmであり、600〜720nmの記録波長で記録可能であることを特徴とする光記録媒体。
- 前記中間層が、TiOC、NbS、ZnSのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
- 前記反射層が、金、銀、銅及びアルミニウムの中から選ばれる金属であるか、又はこれらの金属の合金であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光記録媒体。
- 前記反射層の厚みが900〜1700Åであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光記録媒体。
- 記録再生波長±5nmの波長領域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦0.3であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光記録媒体。
- 前記基板上の案内溝の深さが1000〜2500Åであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光記録媒体。
- 前記基板上のトラックピッチが0.7〜0.8μmであり、溝幅が半値幅で、0.18〜0.40μmであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光記録媒体。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の光記録媒体に600〜720nmの記録波長で記録することを特徴とする光記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006066889A JP2007242199A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | 光記録媒体および光記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006066889A JP2007242199A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | 光記録媒体および光記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007242199A true JP2007242199A (ja) | 2007-09-20 |
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ID=38587560
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JP2006066889A Pending JP2007242199A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | 光記録媒体および光記録方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007242199A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8310913B2 (en) | 2007-09-26 | 2012-11-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium capable of using wide ranges of linear velocity recording |
-
2006
- 2006-03-13 JP JP2006066889A patent/JP2007242199A/ja active Pending
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