JP2007241776A - 出動要請方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管理対象施設を管理する管理センタ(16)の管理サーバ(18)に出動要請を行う人員(14)の人数、必要資格等の出動要請条件が入力され、管理サーバが出動要請条件に合致する人員を人員データベース(22)から抽出するとともに人員の携帯通信端末(24)に電子メールを送信して出動要請の連絡を行う。出動要請を受信した人員が即時の出動が不可能な場合に、前記管理サーバが、そのまま待機可能か否かを尋ねその返信連絡を受け、待機可能な場合には、該人員を待機者リストに登録する。 別の管理対象施設に不具合が発生した場合には、待機者リストに登録された人員に出動命令を行う。
【選択図】 図3
Description
また、例えば雷、台風、豪雪などの天災による停電の場合、複数の不具合が同時期または時間差で次々と発生することが多く、その場合には大勢の人員を確保する必要があり、呼び出し作業の時間と手間は甚大なものとなっていた。さらに呼び出し作業は、停電状況の情報収集や遠方制御装置による復旧作業と平行して行わなければならなかったため、円滑かつ迅速に人員を確保することは極めて困難であった。
ここで出動要請の連絡を行った際に、その人員がやむをえない事情によって直ちに出動することはできないが、後の出動のために待機が可能な場合にはこれを管理サーバの待機者リストに登録しておくことで、別の不具合が発生した際にも待機者リストに登録された人員を迅速に出動させることができる。
以下、本発明の出動要請方法の好ましい実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明の出動要請方法に利用される出動要請システムの全体構成を示した図であり、電力会社が電気所や送配電線等の設備で発生した不具合を復旧するための人員の出動要請を想定している。
入出力部35は、管理センタの当直者の入力を受けて電子メールの送受信または自動音声案内の発信およびプッシュ操作音の受信を行う部分であり、インターネット回線に常時接続し、または公衆電話回線や専用電話回線と接続されている。
データ処理部37は、図示しない各種アプリケーション・プログラムを記録したROMとプログラムを実行するための演算処理装置、後述する待機者リストを登録するためのRAM等から構成される。各種アプリケーション・プログラムには、人員抽出プログラム、電子メール作成・処理プログラム、HP(ホームページ)作成・処理プログラム、音声案内生成・処理プログラム、本人認証プログラムが含まれる。
人員抽出プログラムは、人員データベース22と連携することで、出動要請条件に合致する人員14に関する情報を抽出してその人員リストを作成する。
電子メール作成・処理プログラムは、人員抽出プログラムによって作成した人員リストから、人員14およびその近親者の携帯電話に出動要請の内容や不具合の発生状況を報告するための電子メールの作成、人員等から送られた返信の電子メールに入力された出動の可否、出動場所到着までの予想所要時間(または到着予定時間)、待機の可否、待機可能な場合の待機可能時間帯などの文字データの抽出・処理等を行う。
ホームページ作成・処理プログラムは、出動要請の内容や不具合の発生状況が記載されたホームページの作成や、ホームページ上で入力された出動の可否、出動場所到着までの予想所要時間(または到着予定時間)、待機の可否、待機可能な場合の待機可能時間帯などの文字データの抽出・処理等を行う。
音声案内生成・処理プログラムは、人員の自宅の固定電話又は人員14およびその近親者の携帯電話24,24’に出動要請の内容や不具合の発生状況、その他のガイダンスを音声により報告するための音声案内や、音声案内に従ったプッシュ操作音の解析・処理等を行い、出動の可否、出動場所到着までの予想所要時間(または到着予定時間)、待機の可否、待機可能な場合の待機可能時間帯などのデータを抽出する。
本人認証プログラムは、返信の電子メールやホームページ上で人員14によって入力されたIDおよび暗証番号を、人員データベースに記録されたIDおよび暗証番号と照会することによって、人員本人による入力送信であるか否かを判断する。なお電子メールによる返信連絡ではその送信者のメールアドレスから人員本人(又はその近親者)を特定することもできる。
データベース部39は、各人員14に関する情報が格納された人員データベース22を有している。人員データベース22に記録されている各人員14に関する情報には、氏名、住所、IDおよび暗証番号、固定電話の電話番号、人員本人およびその近親者の携帯電話の電話番号、人員本人およびその近親者の携帯電話のメールアドレス、人員の保有資格(社内資格・設備運用責任者の資格の有無)、過去の出動履歴(出動回数および過去の出動時間)などが含まれている。
この段階は、管理対象施設12を管理する管理センタ16の管理サーバ18に出動要請を行う人員の人数、必要資格等の出動要請条件が入力される段階である。
雷、台風、豪雪などの天災による停電など電気所や送配電線等の管理対象施設12の各種設備に不具合が発生した場合、監視システム13の警報または、その施設に現地状況調査のために出向いた現地確認者が固定電話や無線装置などの通信手段を用いて管理センタ16に連絡を行う。管理センタ16では監視システムの画面表示または現地確認者からの状況報告等の連絡を受けて、緊急性の高低のレベル、出動要請を行う人員の人数や不具合の修復に当たり出動する人員に必要とされる資格等の出動要請条件を管理サーバ18に入力する。ここでレベルとは、(A)緊急復旧を要する緊急レベル、(B)緊急性を要しないが迅速な対応が好ましい通常レベル、(C)人員の一斉呼び出しを行う一斉呼出レベルをいう。
なお管理センタ16で管理サーバ18に出動要請条件の入力を行うのではなく、管理サーバと通信回線を通じて接続した管理対象施設に設置したパソコンから直接的に出動要請条件の入力を行うようにすることも勿論可能である。
この段階は、管理サーバ18が、出動要請条件に合致する人員を各人員に関するデータを記録した人員データベース22から抽出する段階である。
出動要請条件の入力を受け付けた管理サーバ18は、人員抽出プログラムを実行することにより、人員データベース22から出動要請条件を満たす複数の人員を抽出する。なお復旧作業にあたる人員の一部にのみ資格が必要とされる場合には、資格が必要とされる人員と、資格が必要とされない人員とは分離して以下の出動要請が行われる。
また上記(C)の一斉呼出レベルの場合には、資格の有無を問わずに営業区域内の全ての人員が抽出される。
この段階は、管理サーバ18が、抽出した人員(およびその近親者)の携帯通信端末24,24’に電子メールを送信し、または電話26による自動音声案内を用いて出動要請の連絡を行う段階である。
人員抽出段階で複数の人員を抽出した管理サーバ18は、電子メール作成・処理プログラムを実行することにより、不具合の発生した施設、設備、不具合状況等を記述し、また即時出動の可否を訊ねる内容の出動要請の電子メールを作成し、これを人員本人(およびその近親者)の携帯電話に送信する。
また管理サーバ18は、電子メールの送信に代えて、または、電子メールの送信と並行して、抽出した人員(およびその近親者)の携帯電話や自宅の電話に、音声案内生成・処理プログラムを実行することにより、自動音声案内によって不具合の発生した施設、設備、不具合状況等を報告し、また即時出動の可否を尋ねる内容の出動要請を行う。
この段階は、電子メールや電話での自動音声案内による出動要請を受信した人員が、即時の出動の可否を電子メールまたは電話の番号プッシュ操作によって管理サーバに返信連絡する段階である。
電子メールによる返信連絡の場合は、即時の出動の可否を訊ねる内容の出動要請の電子メールに対し、各人員が即時出動可否を例えば「○」「×」で記載した返信の電子メールを管理サーバ18に送信する。管理サーバ18は返信の電子メールのテキストデータから各人員について即時出動が可能か否かを判断する。なお管理サーバ18から送信する電子メールに即時出動の可否を訊ねこれに返答するためのホームページのURLをハイパーリンク形式で記載し、ホームページ上から各人員の返答を受け付けるようにすることも勿論可能である。
電話の番号プッシュ操作での返信連絡の場合は、即時出動の可否を自動音声案内に従って、各人員が例えば即時出動可能は「1#」、即時出動不可は「9#」をプッシュ操作する。管理サーバ18はそのプッシュ操作音から各人員について即時出動が可能か否かを判断する。
また本段階で即時出動が可能な旨の返信連絡を行う場合に、その返信連絡に出動場所到着までの予想所要時間または到着予定時間の時間情報を含ませることも好ましい。管理サーバ18はかかる時間情報をもとに、緊急復旧を要する緊急レベルの際に、後述する出動要請段階(S5)または出動再要請段階(S8)において、最も早く出動場所に到着することができる人員に出動命令を行うことが可能となる。
この段階は、出動要請を受けた人員が即時の出動が可能な場合に、前記管理サーバが該人員に出動命令を行う段階である。
電子メールまたは電話の番号プッシュ操作により即時出動可能な旨の返信連絡を受けた管理サーバ18は、(A)緊急復旧を要する緊急レベルおよび(C)人員の一斉呼び出しを行う一斉呼出レベルの場合には、返信連絡を受けた順番に出動命令を行う。また、(B)緊急性を要しないが迅速な対応が好ましい通常レベルの場合には、例えば出動要請の連絡をしてから15分の間に即時出動可能の連絡を受けた人員の中から、人員データベースに記録された出動履歴から過去一定期間の出動回数が少ない人員に優先して出動命令を行うものとする。
なお出動命令を行いたい人数以上の人員から即時出動可能の連絡を受けた場合は、出動命令を行う人員以外の人員には、後述する待機要請段階の連絡が行われる。
この段階は、出動要請を受けた人員が即時の出動が不可能な場合に、前記管理サーバが、そのまま待機可能か否かを尋ねその返信連絡を受ける段階である。
電子メールまたは電話の番号プッシュ操作により即時出動が不可能な旨の返信連絡を受けた管理サーバ18は、その人員に対し即時の出動は不可能だがそのまま待機することが可能か否かを訊ねるとともに待機可能な場合には待機可能な時間帯の待機時間情報の入力を求める。例えば、20時に出動要請の連絡を受けたが即時に出動できないが、21時から24時の間での待機が可能である場合には、その時間を待機時間情報として管理サーバに返信連絡する。
なお待機時間情報の入力を、返信連絡段階(S4)における返信連絡の電子メールやホームページ上からの入力に含ませることが好ましい。
この段階は、待機可能の返信連絡を受けた前記管理サーバが、該人員を待機者リストに登録する段階である。
待機要請段階(S6)で待機時間情報を含む返信連絡を受けた管理サーバ18は、返信連絡をした人員の待機時間情報をデータ処理部のRAMに記録する。
この段階は、別の管理対象施設に不具合が発生した場合に、待機者リストに登録された人員に出動命令を行う段階である。
先の出動要請段階(S5)で出動命令を行った後に、別の管理対象施設に不具合が発生し、管理サーバ18に出動要請条件の入力が行われた場合、管理サーバは出動要請条件に従い人員データベース22にアクセスして出動要請条件を満たす人員を抽出するとともに、その中から待機者リストに登録されている人員に対して出動命令を行う。ここで待機者リスト中の人員への出動命令は、待機要請段階(S6)で入力された待機時間情報で指定された時間帯内にある人員に対して行われる。
12 管理対象施設
13 監視システム
14 人員
16 管理センタ
18 管理サーバ
22 人員データベース
24,24’ 携帯通信端末
26 電話
35 入出力部
37 データ処理部
39 データベース部
S1 要請条件入力段階
S2 人員抽出段階
S3 出動連絡段階
S4 返信連絡段階
S5 出動要請段階
S6 待機要請段階
S7 待機者リスト登録段階
S8 出動再要請段階
Claims (6)
- 管理対象施設(12)での事故・故障等の不具合発生時等に、人員(14)を円滑に呼び出すための出動要請方法であって、
管理対象施設を管理する管理センタ(16)の管理サーバ(18)に出動要請を行う人員の人数、必要資格等の出動要請条件が入力される要請条件入力段階(S1)と、
前記管理サーバが、前記出動要請条件に合致する人員を各人員に関するデータを記録した人員データベース(22)から抽出する人員抽出段階(S2)と、
前記管理サーバが、抽出した人員の携帯通信端末(24)に電子メールを送信して出動要請の連絡を行う出動連絡段階(S3)と、
電子メールによる出動要請を受信した人員が、即時の出動の可否を電子メールによって前記管理サーバに返信連絡する返信連絡段階(S4)と、
出動要請を受けた人員が即時の出動が可能な場合に、前記管理サーバが該人員に出動命令を行う出動要請段階(S5)と、
出動要請を受けた人員が即時の出動が不可能な場合に、前記管理サーバが、そのまま待機可能か否かを尋ねその返信連絡を受ける待機要請段階(S6)と、
待機可能の返信連絡を受けた前記管理サーバが、該人員を待機者リストに登録する待機者リスト登録段階(S7)と、
別の管理対象施設に不具合が発生した場合に、待機者リストに登録された人員に出動命令を行う出動再要請段階(S8)と、を含む、ことを特徴とする出動要請方法。 - 管理対象施設(12)での事故・故障等の不具合発生時等に、人員(14)を円滑に呼び出すための出動要請方法であって、
管理対象施設を管理する管理センタ(16)の管理サーバ(18)に出動要請を行う人員の人数、必要資格等の出動要請条件が入力される要請条件入力段階(S1)と、
前記管理サーバが、前記出動要請条件に合致する人員を各人員に関するデータを記録した人員データベース(22)から抽出する人員抽出段階(S2)と、
前記管理サーバが、抽出した人員に電話(26)による自動音声案内を用いて出動要請の連絡を行う出動連絡段階(S3)と、
電話での自動音声案内による出動要請を受けた人員が、即時の出動の可否を電話の番号プッシュ操作によって前記管理サーバに返信連絡する返信連絡段階(S4)と、
出動要請を受けた人員が即時の出動が可能な場合に、前記管理サーバが該人員に出動命令を行う出動要請段階(S5)と、
出動要請を受けた人員が即時の出動が不可能な場合に、前記管理サーバが、そのまま待機可能か否かを尋ね、その返信連絡を受ける待機要請段階(S6)と、
待機可能の返信連絡を受けた前記管理サーバが、該人員を待機者リストに登録する待機者リスト登録段階(S7)と、
別の管理対象施設に不具合が発生した場合に、待機者リストに登録された人員に出動命令を行う出動再要請段階(S8)と、を含む、ことを特徴とする出動要請方法。 - 前記待機要請段階(S6)において、人員から前記管理サーバ(18)への返信連絡には待機可能な時間帯の待機時間情報が含まれ、前記待機者リスト登録段階(S7)では該待機時間情報が該人員とともに待機者リストに登録され、
前記出動再要請段階(S8)での出動命令は、出動要請時刻が前記時間帯情報に記録された時間帯内にある人員に行われる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の出動要請方法。 - 前記要請条件入力段階(S1)で入力される出動要請条件には、緊急性の高低のレベルが含まれ、
緊急性が低い場合には前記管理サーバ(18)は、前記出動要請段階(S5)または出動再要請段階(S8)において、前記人員データベース(22)に記録された過去一定期間における出動履歴から出動回数や出動時間の少ない人員から優先して出動命令を行う、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の出動要請方法。 - 前記返信連絡段階(S4)における返信連絡には、出動場所到着までの予想所要時間または到着予定時間の時間情報が含まれ、
前記管理サーバ(18)は、前記出動要請段階(S5)または出動再要請段階(S8)において、最も早く出動場所に到着することができる人員に出動命令を行う、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の出動要請方法。 - 前記出動連絡段階(S3)における電子メールの送信は、各人員の携帯通信端末(24)の他、人員の家族など予め登録された近親者の携帯通信端末(24’)にも行われる、ことを特徴とする請求項1に記載の出動要請方法。
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