JP2007241136A - クロムレス位相シフトマスク用フォトマスクブランク、クロムレス位相シフトマスク、及びクロムレス位相シフトマスクの製造方法 - Google Patents

クロムレス位相シフトマスク用フォトマスクブランク、クロムレス位相シフトマスク、及びクロムレス位相シフトマスクの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】CDパフォーマンスが大幅に改善されたクロムレス位相シフトマスク及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 露光光に対して透明な基板に掘り込み部を設け、透過する光の位相を制御したクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記基板掘り込み部に隣接する部分又は基板周辺部に設けられた遮光膜が、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいてエッチング可能な材料からなる膜Aを含むことを特徴とするクロムレス位相シフトマスク。
【選択図】図2

Description

本発明は、クロムレス位相シフトマスク用フォトマスクブランク、クロムレス位相シフトマスク、及びクロムレス位相シフトマスクの製造方法に係り、特に、半導体集積回路、CCD(電荷結合素子)、LCD(液体表示素子)用カラーフィルタ、及び磁気ヘッド等の製造に用いられるクロムレス位相シフトマスクに関する。
近年、半導体素子の微細化に伴い、投影露光装置にも高い解像性が求められている。そこで、フォトマスクの分野においては、転写パターンの解像性を向上させる手法として、位相シフト法がある。位相シフト法の原理は、隣接する開口部を通過した透過光の位相が反転するように開口部の一方に位相シフト部を設けることによって、透過光が干渉し合う際に境界部での光強度を弱め、その結果として転写パターンの解像性及び焦点深度を向上させるものである。
位相シフト法により解像性を向上させるために、開口部の一方に位相シフト部を設ける方法としては、現在、石英基板をエッチング等により掘り込んでシフター部を設ける掘り込み型が主流である。
このように位相シフト法により解像性を向上させたフォトマスクとして、クロムレス位相シフトマスク(CPL:Chromeless Phase Lithography)がある。CPLには、ライン上の遮光層を完全に除去したタイプと、ライン上の遮光層をパターニングしたタイプとがある。
このようなCPLマスクを製造するためのマスクブランクは、透明基板上に、Crからなる遮光層とCrOからなる低反射層を積層したCrO/Cr遮光膜を有するものが知られており(例えば、特許文献1参照)であり、トータルの膜厚は、70〜100nmである。
一般に、フォトマスクのCDパフォーマンスの改善には、遮光膜とそれを形成するためのレジストの薄膜化が有効である。しかし、遮光膜を薄膜化すると、OD値(光学濃度)が減少してしまう。現状のCrO/Cr遮光膜では、一般に必要とされているOD=3を達成するために、64nmのトータルの膜厚が最低限必要であり、大幅な薄膜化は困難である。また、遮光膜が薄膜化できないと、レジストとの選択比が原因でレジストも薄膜化することができない。したがって、大きなCDの改善を望むことができない。
特開平7−43885号公報
本発明は、以上のような事情の下になされ、CDパフォーマンスの大幅な改善が可能なクロムレス位相シフトマスク用フォトマスクブランク、クロムレス位相シフトマスク、及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、露光光に対して透明な基板に掘り込み部を設け、透過する光の位相を制御したクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記基板掘り込み部に隣接する部分又は基板周辺部に設けられた遮光膜が、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいてエッチング可能な材料からなる膜Aを含むことを特徴とするクロムレス位相シフトマスクを提供する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記遮光膜が、前記膜Aと、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいて前記膜Aよりもエッチング速度の遅い膜Bを少なくとも有し、前記フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスとは異なるエッチング条件でエッチングしたときのエッチング速度が、前記膜Bの方が膜Aよりも速いことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスとは異なるエッチング条件が、塩素系ガスを主体とするエッチングガスを用いるエッチングであることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項に3記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記膜Aが、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいてエッチング可能であるとともに、塩素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスに対し耐性を有し、前記膜Bが、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスに耐性を有し、塩素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいてエッチング可能であることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記膜Aが、Mo及び/又はSiを主な材料とする膜からなることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記Mo及び/又はSiを主な材料とする膜が、MoSi又はMoSi化合物を主な材料とする膜であることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項5に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記膜Aが、MoSi又はMoSi化合物を主な材料とする膜からなり、前記膜Bが、Cr又はCr化合物を主な材料とする膜からなることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項6又は8に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記化合物が、酸化物、窒化物又は酸窒化物であることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項5〜8のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記遮光膜は、Crを含む第1の層、MoSiを主体とする第2の層、及びCrを含む第3の層が順次積層されていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記Crを含む第1の層は、Cr、CrN、CrO、若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜であり、2nm〜20nmの膜厚を有することを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項9に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記MoSiを主体とする第1の層は、20nm〜60nmの膜厚を有することを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項9記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記Crを含む第3の層は、CrO、CrN若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜であり、2nm〜30nmの膜厚を有することを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項9に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記第1の膜、第2の膜、及び第3の膜のトータルの露光光に対する光学濃度は3.0〜4.0であり、表面反射率は30%以下であることを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項1〜8のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記遮光膜は、Crを含む第1の層及びMoSiを主体とする第2の層が順次積層されていることを特徴とする。
請求項15に係る発明は、請求項11に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記Crを含む第1の層は、Cr、CrN、CrO、若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜であり、2nm〜20nmの膜厚を有することを特徴とする。
請求項16に係る発明は、請求項14に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記MoSiを主体とする第2の層は、MoSi、MoSiN、MoSiO、若しくはMoSiONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜であり、30nm〜80nmの膜厚を有することを特徴とする。
請求項17に係る発明は、請求項14に記載のクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記第1の膜及び第2の膜のトータルの露光光に対する光学濃度は3.0〜4.0であり、表面反射率は20%以下であることを特徴とする。
請求項18に係る発明は、請求項1〜17のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、前記基板掘り込み部に隣接する部分又は基板周辺部に設けられた遮光膜を加工する工程は、塩素系ガスを主体として用いるエッチングプロセス及びフッ素系ガスを主体として用いるエッチングプロセスの両方を含むことを特徴とする。
請求項19に係る発明は、請求項1〜17のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、前記基板掘り込み部に隣接する部分又は基板周辺部に設けられた遮光膜を加工する工程で、塩素系ガスを主体として用いるエッチングプロセス及びフッ素系ガスを主体として用いるエッチングプロセスを交互に使用することを特徴とする。
請求項20に係る発明は、請求項18又は19に記載のクロムレス位相シフトマスクの製造方法であって、表面に前記膜Bを有するマスクブランクを用いるか、又は前記基板表面に前記膜Bと同様のエッチング特性を有する膜Cを形成する工程を具備することを特徴とする。
請求項21に係る発明は、請求項20に記載のクロムレス位相シフトマスクの製造方法であって、前記膜Cを除去する工程を具備することを特徴とする。
請求項22に係る発明は、請求項18〜21のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクの製造方法であって、前記膜Aと基板を同時にエッチングする工程を具備することを特徴とする。
請求項23に係る発明は、請求項18〜22のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクの製造方法であって、前記膜Bを複数層有するマスクブランクを用い、前記膜Bを複数層同時にエッチングする工程を具備することを特徴とする。
請求項24に係る発明は、請求項9〜13のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、前記第3の膜上に第1のレジストパターンを形成する工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンを除去する工程、前記第3の膜上に、遮光領域の一部を覆い、位相シフトパターン領域を覆わないように、第2のレジストパターンを形成する工程、前記第2のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜の露出する部分をエッチングする工程、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜の露出する部分を除去し、かつ透明基板の露出する部分を掘り込む工程、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜の露出する部分を除去する工程、及び前記第2のレジストパターンを除去する工程を具備することを特徴とする。
請求項25に係る発明は、請求項9〜13のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、前記第3の膜上に第1のレジストパターンを形成する工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンを除去する工程、前記第3の膜上に、遮光領域の一部を覆い、位相シフトパターン領域をパターン状に覆うように、第2のレジストパターンを形成する工程、前記第2のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜の露出する部分を除去する工程、前記第2のレジストパターンを除去する工程、及び前記第3の膜上に、遮光領域の一部を覆うように、第3のレジストパターンを形成する工程、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜の露出する部分を除去し、かつ透明基板の露出する部分を掘り込む工程、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜及び第1の膜のそれぞれ露出する部分を除去する工程、及び前記第3のレジストパターンを除去する工程を具備することを特徴とする。
請求項26に係る発明は、請求項14〜17のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、前記第2の膜上にCrを主な材料とする膜厚2nm〜30nmの第3の膜を形成する工程、前記第3の膜上に第1のレジストパターン形成する工程、前記マスクブランクの前記第3の膜上に第1のレジストパターンを形成する工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンを除去する工程、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜及び第1の膜の露出する部分をエッチングする工程、前記第2の膜上に、遮光領域の一部を覆い、位相シフトパターン領域を覆わないように、第2のレジストパターンを形成する工程、前記第2のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜の露出する部分を除去し、かつ透明基板の露出する部分を掘り込む工程、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜の露出する部分を除去する工程、及び前記第2のレジストパターンを除去する工程を具備することを特徴とする。
請求項27に係る発明は、請求項14〜17のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、前記第2の膜上にCrを主な材料とする膜厚2nm〜20nmの第3の膜を形成する工程、前記第3の膜上に第1のレジストパターンを形成する工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜をパターニングする工程、前記第1のレジストパターンを除去する工程、前記第3の膜上に、遮光領域の一部を覆い、位相シフトパターン領域をパターン状に覆うように、第2のレジストパターンを形成する工程、前記第2のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜の露出する部分を除去する工程、前記第2のレジストパターンを除去する工程、及びフッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜の露出する部分を除去し、かつ透明基板の露出する部分を掘り込む工程、及び前記第3の膜及び第1の膜の露出する部分を除去する工程を具備することを特徴とする。
本発明に係るクロムレス位相シフトマスクでは、遮光膜を、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいてエッチング可能な材料からなる膜Aにより構成しているため、CDが改善されたクロムレス位相シフトマスクを得ることができる。また、膜A上に、膜Aよりもエッチング速度の遅い膜Bを設けることにより、膜Bがエッチングストッパーの役割を果たし、遮光膜のダメージを防止することができる。また、この膜Bは薄い膜厚で十分であるため、レジストの薄膜化も可能であり、これらによって大幅にCDが改善されたクロムレス位相シフトレスマスクを得ることが可能である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一態様に係るクロムレス位相シフトマスクでは、遮光膜が、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいてエッチング可能な材料からなる膜を含んでいる。このような膜を構成する材料としては、Siと遷移金属の化合物、酸化物、窒化物、又は酸化窒化物を挙げることができる。また、遷移金属としては、チタン、バナジウム、コバルト、ニッケル、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ハフニウム、タンタル、タングステンを挙げることができる。これらの中では、MoSiを主体とする材料が好ましい。
図1は、本発明の一実施形態に係るクロムレス位相シフトマスク(以下、クロムレスマスクとする。)用のフォトマスクブランクを示す断面図である。図1において、透明基板11上には、Crを含む第1の膜12、MoSiを主体とする第2の膜13、及びCrを含む第3の膜14が順次形成されている。
透明基板11としては、例えば石英ガラス、CaF、アルミノシリケートガラス等を用いることができる。
Crを含む第1の膜12の材質としては、Cr、CrN、CrO、若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜が挙げられ、5nm〜10nmの膜厚を有することが好ましい。薄すぎるとエッチングストッパーとしての機能が得にくくなり、厚すぎる場合には高精度の加工が困難となる。
MoSiを主体とする第2の膜13は、第1の膜12とともに、クロムレスマスクのパターン領域を区画する遮光膜を構成するものである。そのため、その膜厚は、30〜80nmであるのが好ましい。
膜厚が薄すぎる場合には、クロムレスマスクのパターン領域を区画するに十分な遮光性を得ることができず、厚すぎる場合には、高精度の加工が困難となる。
MoSiを主体とする第2の膜13の材質としては、MoSi、MoSiN、MoSiO、若しくはMoSiONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜を挙げることができる。MoSi膜は、導電性が高いため、電子線による描画を行う際のチャージアップ抑制効果に優れている。また、優れた反射防止効果も有する。
MoSiには、酸素(O)、窒素(N)、及び炭素(C)の少なくとも1種を添加することができる。これらの添加元素の添加量は、窒素(N)、及び炭素(C)が40原子%以下、酸素(O)が20原子%以下であるのが好ましい。これらの添加量が多すぎる場合には、クロムレスマスクの遮光膜を構成するに十分な遮光性を得ることが困難となる。
添加元素の添加量は、膜厚方向に傾斜させることができる。例えば、酸素(O)及び窒素(N)を添加させた場合、第1の膜12を、MoSiからなる下層からMoSiONからなる上層まで酸素(O)及び窒素(N)の濃度を増加させた傾斜膜により構成することができる。このような傾斜膜とすることにより、露光波長での消衰係数のプロファイルを基板11側から遮光膜の表面側へ漸次減少するようにすることができ、それによって遮光性と反射防止性を高くすることができる。
この傾斜膜の膜厚は、十分な遮光性及び加工の容易性のためには、30nm〜80nmであるのが好ましい。
第1の膜12及び第2の膜13は、それら積層体でクロムレスマスクの遮光膜を構成するため、露光光に対する光学濃度がトータルで3.0〜4.0であることが望ましい。光学濃度が3.0未満では、クロムレスマスクの遮光膜として十分な遮光性を得ることが困難となり、4.0を超えると、薄膜化が困難となる。
また、第1の膜12及び第2の膜13は、表面反射率が20%以下であることが望ましい。
Crを含む第3の膜14は、クロムレスマスクの製造工程におけるMoSiを主体とする第2の膜13のためのエッチングマスクとして機能するものであり、MoSiを主体とする第2の膜13との間で高いエッチング選択比を有する材質を用いることができる。そのような材質として、Cr、CrO,CrN若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜を挙げることができる。
Crを含む第3の膜14は、5〜10nmの膜厚を有することが好ましい。膜厚が薄すぎる場合には、エッチングマスクとしての機能を十分に果たすことが困難となり、厚すぎる場合には、CDの改善を図ることが困難となる。
図2は、クロムレスマスクの斜視図を示し、そのうち図2(a)は、CPLパターンのライン上に遮光膜パターンが形成されていない、通常のタイプのクロムレスマスクを、図2(b)は、CPLパターンのライン上に遮光膜パターンが形成されている、いわゆるゼブラタイプのクロムレスマスクをそれぞれ示す。
図2(a)において、石英基板21の表面には、Crを含む第1の膜22とMoSiを主体とする第2の膜23からなる遮光膜24が形成され、これらの間に挟まれた領域に、CPLパターンが設けられている。このCPLパターンは、石英基板21に複数の溝状の凹部が掘り込まれることにより形成され、凹部は、凹部とそれに隣接する非凹部を通過する透過光の位相が交互に反転するように掘り込まれている。
図2(b)に示すクロムレスマスクでは、CPLパターンのライン上に、Crを含む第1の膜22とMoSiを主体とする第2の膜23からなる遮光膜パターン25が形成されている。
なお、いずれのクロムレスマスクにおいても、第2の膜としてMoSiONからなる上層とMoSiからなる下層を含む傾斜膜を用いた場合、上層であるMoSiONは、従来のCrO膜に比べ低反射であり、マスク表面の反射を大幅に抑制することができる。
図3は、本発明の他の実施形態に係るクロムレス位相シフトマスク(以下、クロムレスマスクとする。)用のフォトマスクブランクを示す断面図である。図3において、透明基板31上には、Crを含む第1の膜32、MoSiを主体とする第2の膜33、及びCrを含む第3の膜34が順次形成されている。
透明基板31としては、例えば石英ガラス、CaF、アルミノシリケートガラス等を用いることができる。
Crを含む第1の膜32の材質としては、Cr、CrO,CrN若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜(を挙げることができる。Crを含む第1の膜32は、5〜10nmの膜厚を有することが好ましい。薄すぎるとエッチングストッパーとしての機能が得にくくなり、厚すぎる場合には高精度の加工が困難となる。
MoSiを主体とする第2の膜33は、Crを含む第1の膜32及びCrを含む第3の膜34とともにクロムレスマスクの遮光膜を構成するものである。そのため、その膜厚は、20〜60nmであるのが好ましい。膜厚が薄すぎる場合には、クイロムレスマスクの遮光膜を構成するに十分な遮光性を得ることができず、厚すぎる場合には、高精度の加工が困難となる。
MoSiを主体とする第2の膜33の材質としては、MoSi、MoSiN、MoSiO、若しくはMoSiONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜を挙げることができる。MoSi膜は、導電性が高いため、電子線による描画を行う際のチャージアップ抑制効果に優れている。
Crを含む第3の膜34は、Crを含む第1の膜32及びMoSiを主体とする第1の膜32とともにクロムレスマスクの遮光膜を構成するものである。CrOだけでなく、CrN、若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜等を用いることができる。また、最上層以外にCrを用いることもできる。
傾斜膜は、露光波長での消衰係数のプロファイルを基板31側から第3の膜の表面側へ漸次減少するようにすることができ、それによって遮光性と反射防止性を高くすることができる。
Crを含む第3の膜34は、5〜30nmの膜厚を有することが好ましい。膜厚が薄すぎる場合には、遮光性膜、反射防止膜、エッチングストッパーとしての機能を十分に果たすことが困難となり、厚すぎる場合には、及び高精度の加工が困難となる。
クロムレスマスクの遮光膜を構成する第1、第2及び第3の膜の積層膜は、トータルで露光光に対する光学濃度が3.0〜4.0であることが望ましい。光学濃度が3.0未満では、クロムレスマスクの遮光膜として十分な遮光性を得ることが困難となり、4.0を超えると、薄膜化が困難となる。
また、第1、第2及び第3の膜の積層膜は、表面反射率が30%以下であることが望ましい。表面反射率が30%を超えると、十分な反射防止機能が得られない。
図4は、クロムレスマスクの斜視図を示し、そのうち図4(a)は、CPLパターンのライン上に遮光膜パターンが形成されていない、通常のタイプのクロムレスマスクを、図4(b)は、CPLパターンのライン上に遮光膜パターンが形成されている、いわゆるゼブラタイプのクロムレスマスクをそれぞれ示す。
図4(a)において、石英基板41の表面には、Crを含む第1の膜42、MoSiを主体とする第2の膜43、及びCrを含む第3の膜からなる遮光膜44が形成され、これらの間に挟まれた領域に、CPLパターンが設けられている。このCPLパターンは、石英基板41に複数の溝状の凹部が掘り込まれることにより形成され、凹部は、凹部とそれに隣接する非凹部を通過する透過光の位相が交互に反転するように掘り込まれている。
図4(b)に示すクロムレスマスクでは、CPLパターンのライン上に、Crを含む第1の膜42、MoSiを主体とする第2の膜43、及びCrを含む第3の膜からなる遮光膜パターン45が形成されている。
以下、本発明の実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
なお、以下の実施例における塩素系ガスによるドライエッチング条件、及びフッ素系ガスによるドライエッチング条件は、いずれの場合も、次の通りである。
ガス流量:100sccm
圧力:1.5Pa
放電電力:500W
塩素系ガスとしてはClとOの混合ガスが使用され、必要に応じてHeなどの不活性ガスを混合することもできる。また、フッ素系ガスとしてはCFが使用され、CF以外に、CやSFを挙げることができ、必要に応じてHeなどの不活性ガスを混合することもできる。
実施例1
図5(a)〜(i)は、図1に示すマスクブランクを用いて、図2(a)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す断面図である。
まず、石英基板51上に、第1の膜として膜厚10nmのCrN膜52、第2の膜として膜厚68nmのMoSiON/MoSi傾斜膜53、及び第3の膜として膜厚10nmのCr膜54を、例えば、スパッタリングにより順次成膜して、マスクブランクを作製した。
CrN膜52は、窒素を含むガスを流してCrをターゲットとして用いたスパッタリングにより成膜した。スパッタリング条件は、次の通りである。
スパッタリングガス:流量40sccmのN
圧力:0.25Pa
放電電力:300W
MoSiON/MoSi傾斜膜53は、最初にSiターゲット及びMoターゲットを用い、或いはSiMoターゲットを用いてMoSi層を形成し、次いで酸素を含むガス及び窒素を含むガスを含むガスを、順次ガス流量を増加させて導入し、反応性スパッタリングを行うことにより成膜した。スパッタリング条件は、次の通りである。
スパッタリングガス:Ar、O及びN流量を30sccmから50sccmまで変化
圧力:0.25Pa
放電電力:1000W
また、Cr膜54は、Crをターゲットとして用いたスパッタリングにより成膜した。スパッタリング条件は、次の通りである。
スパッタリングガス:流量30sccmのAr
圧力:0.25Pa
放電電力:300W
次に、以上のように作製されたマスクブランクに、膜厚200nmのポジ型レジストを塗布し、描画・現像し、図5(a)に示すように、第1のレジストパターン55を形成した。
次いで、図5(b)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン55をマスクとしてCr膜54をエッチングした。
なお、続いて、図5(c)に示すように、フッ素系ガスとしてCFとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン55をマスクとしてMoSiON/MoSi傾斜膜53をドライエッチングした。
そして、図5(d)に示すように、第1のレジストパターン55を剥離した。
次に、図5(e)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、Cr膜54及びCrN膜52の露出する部分をエッチングした。
次いで、膜厚400nmのポジ型レジストを塗布し、描画・現像し、図5(f)に示すように、第2のレジストパターン56を形成した。この時、レジストパターン56は、CPLパターン領域の周縁にあるMoSiON/MoSi傾斜膜53のエッジ部を除く領域のみを覆うように形成した。
その後、図5(g)に示すように、フッ素系ガスとしてCFとOの混合ガスを用いて、第2のレジストパターン56をマスクとして、MoSiON/MoSi傾斜膜53及び石英基板51のそれぞれ露出する部分をエッチングした。
この時のエッチングは、石英基板51の掘り込み部と非掘り込み部の位相差が反転する深さになるように行った。
そして、図5(h)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、CrN膜52の露出する部分をエッチングした。
最後に、図5(i)に示すように、第2のレジストパターン56を剥離し、クロムレスマスクが完成した。
以上説明したクロムレスマスクの製造プロセスは、石英基板51上に、第1の膜として膜厚10nmのCrN膜52、第2の膜として膜厚68nmのMoSiON/MoSi傾斜膜53、及び第3の膜として膜厚10nmのCr膜54を順次成膜したマスクブランクを用いて行われている。
フォトマスクのCDは、第3の膜のパターニングにより決定されるが、第1のレジストパターンは、膜厚10nmの第3の膜をエッチングするためだけにあればよいので、従来の膜厚70nm〜100nmのCrO/Cr膜をエッチングする場合に比べ、大幅に薄膜化が可能であり、また第3の膜は、膜厚10nmと薄いため、膜厚70nm〜100nmのCrO/Cr膜のパターニングによりCDが決定される従来のフォトマスクに比べ、大幅なCDの改善が可能である。
以上のようにして製造されたクロムレスマスクについて、SEM式線幅測定装置により線幅の測長を行い、それによるリニアリティー特性を調べた結果の一例を図12に示す。図12は、ライン密度50%のラインアンドスペースパターンのライン部について測長した結果である。従来のCr遮光膜を使用したクロムレスマスクの場合には、線幅が細くなるに従ってドライエッチング加工性が悪くなってしまう。すなわち、設計寸法(デザインCD:横軸)が小さくなるに従って、設計寸法からの線幅のズレ量(ΔCD:縦軸)が大きくなってしまう。これに対して本発明では、この傾向は圧倒的に低減し、非常に優れたパターニング特性を得られている。
図12からも分かる通り、本発明に係るクロムレスマスクは、従来のクロムレスマスクに比較して、0.8μm以下の線幅で若干優位になり、0.4μm以下の線幅では特に優位な傾向が見られる。このため、本発明は、0.8μm以下の線幅のパターンを有するマスクを作製する際に有効であり、0.4μm以下の線幅のパターンを有するマスクを作製する場合には特に有効である。
実施例2
図6及び図7は、図1に示すマスクブランクを用いて、図2(b)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す図である。なお、図6(a1)〜(e1)及び図7(a1)〜(e1)は断面図を、図6(a2)〜(e2)及び図7(a2)〜(e2)はそれぞれの断面図に対応する上面図を示す。
まず、石英基板61上に、第1の膜として膜厚10nmのCrN膜62、第2の膜として膜厚68nmのMoSiON/MoSi傾斜膜63、及び第3の膜として膜厚10nmのCr膜64を、例えば、スパッタリングにより順次成膜して、マスクブランクを作製した。これらの膜の成膜条件は、実施例1と同様である。
次に、以上のように作製されたマスクブランクに、膜厚400nmのポジ型レジストを塗布し、描画・現像し、図6(a1),(a2)に示すように、第1のレジストパターン65を形成した。
次いで、図6(b1),(b2)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン65をマスクとしてCr膜64をエッチングした。
続いて、図6(c1),(c2)に示すように、フッ素系ガスとしてCFとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン65をマスクとしてMoSiON/MoSi傾斜膜63をドライエッチングした。
更に、図6(d1),(d2)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン65をマスクとしてCr膜64をエッチングし、石英基板61上にラインの形状のパターンを形成した。
そして、図6(e1),(e2)に示すように、第1のレジストパターン65を剥離した。
次いで、膜厚400nmのポジ型レジストを塗布し、描画・現像し、図7(a1),(a2)に示すように、第2のレジストパターン66を形成した。この時、レジストパターン66は、CPLパターン領域の周縁にあるMoSiON/MoSi傾斜膜63のエッジ部を除く領域を覆うとともに、ライン上に縞状のパターンを形成した。
次に、図7(b1),(b2)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、Cr膜64の露出する部分をエッチングした。
そして、図7(c1),(c2)に示すように、第2のレジストパターン66を剥離した。
その後、図7(d1),(d2)に示すように、フッ素系ガスとしてCFとOの混合ガスを用いて、残留するCr膜64をマスクとして、MoSiON/MoSi傾斜膜63及び石英基板61のそれぞれ露出する部分をエッチングした。
この時のエッチングは、石英基板61の掘り込み部と非掘り込み部の位相差が反転する深さになるように行った。
最後に、図7(e1),(e2)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、Cr膜64及びCrN膜62の露出する部分をエッチングし、クロムレスマスクが完成した。
以上説明したクロムレスマスクの製造プロセスでは、第2のレジストパターンの形成時にも第3の膜を残留させているため、CPLパターンのライン上に、遮光膜パターンを形成することが可能であり、それによっていわゆるゼブラタイプのクロムレスマスクを得ることができる。
実施例3
図8(a)〜(i)は、図1に示すマスクブランクを用いて、図4(a)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す断面図である。
まず、石英基板71上に、第1の膜として膜厚10nmのCrN膜72、第2の膜として膜厚48nmのMoSi膜73、及び第3の膜として膜厚18nmのCrO膜74を、例えば、スパッタリングにより順次成膜して、マスクブランクを作製した。
CrN膜72は、窒素を含むガスを流してCrをターゲットとして用いたスパッタリングにより成膜した。スパッタリング条件は、次の通りである。
スパッタリングガス:流量40sccmのN
圧力:0.25Pa
放電電力:300W
MoSi膜73は、Siターゲット及びMoターゲット、或いはMoSiターゲットを用いたスパッタリングにより成膜した。スパッタリング条件は、次の通りである。
スパッタリングガス:流量30sccmのAr
圧力:0.25Pa
放電電力:1000W
また、CrO膜74は、また、酸素を含むガスを流してCrをターゲットとして用いたスパッタリングにより成膜した。スパッタリング条件は、次の通りである。
スパッタリングガス:流量40sccmのArとO
圧力:0.25Pa
放電電力:300W
次に、以上のように作製されたマスクブランクに、膜厚400nmのポジ型レジストを塗布し、描画・現像し、図8(a)に示すように、第1のレジストパターン75を形成した。
次いで、図8(b)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン75をマスクとしてCrO膜74をエッチングした。
続いて、図8(c)に示すように、フッ素系ガスとしてCFとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン75をマスクとしてMoSi膜73をドライエッチングした。
次に、図8(d)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、CrN膜74をドライエッチングした。
そして、図8(e)に示すように、第1のレジストパターン75を剥離した。
次いで、膜厚400nmのポジ型レジストを塗布し、描画・現像し、図8(f)に示すように、第2のレジストパターン76を形成した。この時、レジストパターン76は、CPLパターン領域の周縁にあるCrO膜74のエッジ部を除く領域のみを覆うように形成した。
その後、図8(g)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、第2のレジストパターン76をマスクとして、CrO膜74の露出する部分をエッチングした。
次に、図8(h)に示すように、フッ素系ガスとしてCFとOの混合ガスを用いて、第2のレジストパターン76をマスクとしてドライエッチングし、MoSi膜73の露出する部分を除去し、石英基板71の露出する部分を掘り込んだ。
この時のエッチングは、石英基板71の掘り込み部と非掘り込み部の位相差が反転する深さになるように行った。
そして、図8(i)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、CrN膜32の露出する部分をエッチングした。
最後に、図8(j)に示すように、第2のレジストパターン76を剥離し、クロムレスマスクが完成した。
以上説明したクロムレスマスクの製造プロセスは、石英基板71上に、第1の膜として膜厚10nmのCrN膜72、第2の膜として膜厚48nmのMoSi膜73、及び第3の膜として膜厚18nmのCrO膜74を順次成膜したマスクブランクを用いて行われている。
フォトマスクのCDは、第3の膜のパターニングにより決定されるが、第3の膜は、膜厚18nmと薄いため、膜厚70nm〜100nmのCrO/Cr膜のパターニングによりCDが決定される従来のフォトマスクに比べ、大幅なCDの改善が可能である。
実施例4
図9〜図11は、図3に示すマスクブランクを用いて、図4(b)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す図である。なお、図9(a1)〜(e1)、図10(a1)〜(e1)、及び図11は(a1)〜(b1)は断面図を、図9(a2)〜(e2)、図10(a2)〜(e2)、及び図11(a2)〜(b2)はそれぞれの断面図に対応する上面図を示す。
まず、石英基板81上に、第1の膜として膜厚10nmのCrN膜82、第2の膜として膜厚48nmのMoSi膜83、及び第3の膜として膜厚18nmのCrO膜84を、例えば、スパッタリングにより順次成膜して、マスクブランクを作製した。これらの膜の成膜条件は、実施例3と同様である。
次に、以上のように作製されたマスクブランクに、膜厚400nmのポジ型レジストを塗布し、描画・現像し、図9(a1),(a2)に示すように、第1のレジストパターン85を形成した。
次いで、図9(b1),(b2)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン85をマスクとしてCrO膜84をエッチングした。
続いて、図9(c1),(c2)に示すように、フッ素系ガスとしてCFとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン85をマスクとしてMoSi膜83をドライエッチングした。
更に、図9(d1),(d2)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、第1のレジストパターン85をマスクとしてCr膜84をエッチングし、石英基板81上にラインの形状のパターンを形成した。
そして、図9(e1),(e2)に示すように、第1のレジストパターン85を剥離した。
次いで、膜厚400nmのポジ型レジストを塗布し、描画・現像し、図10(a1),(a2)に示すように、第2のレジストパターン86を形成した。この時、レジストパターン86は、CPLパターン領域の周縁にあるMoSiON/MoSi傾斜膜83のエッジ部を除く領域を覆うとともに、ライン上に縞状のパターンを形成した。
次に、図10(b1),(b2)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、CrO膜84の露出する部分をエッチングした。
そして、図10(c1),(c2)に示すように、第2のレジストパターン86を剥離した。
その後、膜厚400nmのポジ型レジストを塗布し、描画・現像し、図10(d1),(d2)に示すように、第3のレジストパターン87を形成した。この時、レジストパターン87は、CrO膜84のエッジ部を除く領域を覆うように形成した。
次に、図10(e1),(e2)に示すように、フッ素系ガスとしてCFとOの混合ガスを用いて、第3のレジストパターン87及び残留するCrO膜84をマスクとして、MoSi膜83及び石英基板81のそれぞれ露出する部分をエッチングした。
この時のエッチングは、石英基板81の掘り込み部と非掘り込み部の位相差が反転する深さになるように行った。
次いで、図11(a1),(a2)に示すように、塩素系ガスとしてClとOの混合ガスを用いて、CrO膜84及びCrN膜82の露出する部分をエッチングした。
最後に、第3のレジストパターン87を剥離し、図11(b1),(b2)に示すように、クロムレスマスクが完成した。
以上説明したクロムレスマスクの製造プロセスでは、CPLパターンのライン上に、遮光膜パターンを形成することが可能であり、それによっていわゆるゼブラタイプのクロムレスマスクを得ることができる。
本発明は、LSIなどの半導体素子の製造に用いる露光マスクとして広範に適用することが出来る。
本発明の一実施形態に係るクロムレスマスク用のマスクブランクを示す断面図。 図1に示すマスクブランクを用いて得たクロムレスマスクを示す断面図。 本発明の他の実施形態に係るクロムレスマスク用のマスクブランクを示す断面図。 図3に示すマスクブランクを用いて得たクロムレスマスクを示す断面図。 図1に示すマスクブランクを用いて、図2(a)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す断面図。 図1に示すマスクブランクを用いて、図2(b)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す断面図。 図1に示すマスクブランクを用いて、図2(b)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す断面図。 図3に示すマスクブランクを用いて、図4(a)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す断面図。 図3に示すマスクブランクを用いて、図4(b)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す断面図。 図3に示すマスクブランクを用いて、図4(b)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す断面図。 図3に示すマスクブランクを用いて、図4(b)に示すクロムレスマスクを製造するプロセスを工程順に示す断面図。 実施例1により製造されたクロムレスマスクと従来のクロムレスマスクのリニアリティー特性を比較して示す特性図。
符号の説明
11,21,31,41,51,61,71,81…透明基板、12,22,32,42,52,62,72,82…第1の膜、13,23,33,43,53,63,73,83…第2の膜、14,34,44,54,64,74,84…第3の膜、35,45,55,65…第1のレジストパターン、36,46,66,76…第2のレジストパターン、87…第3のレジストパターン。

Claims (27)

  1. 露光光に対して透明な基板に掘り込み部を設け、透過する光の位相を制御したクロムレス位相シフトマスクにおいて、前記基板掘り込み部に隣接する部分又は基板周辺部に設けられた遮光膜が、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいてエッチング可能な材料からなる膜Aを含むことを特徴とするクロムレス位相シフトマスク。
  2. 前記遮光膜が、前記膜Aと、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいて前記膜Aよりもエッチング速度の遅い膜Bを少なくとも有し、前記フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスとは異なるエッチング条件でエッチングしたときのエッチング速度が、前記膜Bの方が膜Aよりも速いことを特徴とする請求項1に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  3. 前記フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスとは異なるエッチング条件が、塩素系ガスを主体とするエッチングガスを用いるエッチングであることを特徴とする請求項2に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  4. 前記膜Aが、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいてエッチング可能であるとともに、塩素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスに対し耐性を有し、前記膜Bが、フッ素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスに耐性を有し、塩素系ガスを主体とするエッチングガスを用いたエッチングプロセスにおいてエッチング可能であることを特徴とする請求項3に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  5. 前記膜Aが、Mo及び/又はSiを主な材料とする膜からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスク。
  6. 前記Mo及び/又はSiを主な材料とする膜が、MoSi又はMoSi化合物を主な材料とする膜であることを特徴とする請求項5に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  7. 前記膜Aが、MoSi又はMoSi化合物を主な材料とする膜からなり、前記膜Bが、Cr又はCr化合物を主な材料とする膜からなることを特徴とする請求項5に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  8. 前記化合物が、酸化物、窒化物又は酸窒化物であることを特徴とする請求項6又は8に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  9. 前記遮光膜は、Crを含む第1の層、MoSiを主体とする第2の層、及びCrを含む第3の層が順次積層されていることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスク。
  10. 前記Crを含む第1の層は、Cr、CrN、CrO、若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜であり、2nm〜20nmの膜厚を有することを特徴とする請求項9に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  11. 前記MoSiを主体とする第2の層は、20nm〜60nmの膜厚を有することを特徴とする請求項9に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  12. 前記Crを含む第3の層は、CrO,CrN若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜であり、2nm〜30nmの膜厚を有することを特徴とする請求項9記載のクロムレス位相シフトマスク。
  13. 前記第1の膜、第2の膜、及び第3の膜のトータルの露光光に対する光学濃度は3.0〜4.0であり、表面反射率は30%以下であることを特徴とする請求項9に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  14. 前記遮光膜は、Crを含む第1の層及びMoSiを主体とする第2の層が順次積層されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスク。
  15. 前記Crを含む第1の層は、Cr、CrN、CrO、若しくはCrONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜であり、2nm〜20nmの膜厚を有することを特徴とする請求項11に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  16. 前記MoSiを主体とする第2の層は、MoSi、MoSiN、MoSiO、若しくはMoSiONの単層膜、又はこれらの複数層膜若しくは傾斜膜であり、30nm〜80nmの膜厚を有することを特徴とする請求項14に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  17. 前記第1の膜及び第2の膜のトータルの露光光に対する光学濃度は3.0〜4.0であり、表面反射率は20%以下であることを特徴とする請求項14に記載のクロムレス位相シフトマスク。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、前記基板掘り込み部に隣接する部分又は基板周辺部に設けられた遮光膜を加工する工程は、塩素系ガスを主体として用いるエッチングプロセス及びフッ素系ガスを主体として用いるエッチングプロセスの両方を含むことを特徴とするクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
  19. 請求項1〜17のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、前記基板掘り込み部に隣接する部分又は基板周辺部に設けられた遮光膜を加工する工程で、塩素系ガスを主体として用いるエッチングプロセス及びフッ素系ガスを主体として用いるエッチングプロセスを交互に使用することを特徴とするクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
  20. 表面に前記膜Bを有するマスクブランクを用いるか、又は前記基板表面に前記膜Bと同様のエッチング特性を有する膜Cを形成する工程を具備することを特徴とする請求項18又は19に記載のクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
  21. 前記膜Cを除去する工程を具備することを特徴とする請求項20に記載のクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
  22. 前記膜Aと基板を同時にエッチングする工程を具備することを特徴とする請求項18〜21のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
  23. 前記膜Bを複数層有するマスクブランクを用い、前記膜Bを複数層同時にエッチングする工程を具備することを特徴とする請求項18〜22のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
  24. 請求項9〜13のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、
    前記第3の膜上に第1のレジストパターンを形成する工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンを除去する工程、
    前記第3の膜上に、遮光領域の一部を覆い、位相シフトパターン領域を覆わないように、第2のレジストパターンを形成する工程、
    前記第2のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜の露出する部分をエッチングする工程、
    フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜の露出する部分を除去し、かつ透明基板の露出する部分を掘り込む工程、
    塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜の露出する部分を除去する工程、及び
    前記第2のレジストパターンを除去する工程
    を具備することを特徴とするクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
  25. 請求項9〜13のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、
    前記第3の膜上に第1のレジストパターンを形成する工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンを除去する工程、
    前記第3の膜上に、遮光領域の一部を覆い、位相シフトパターン領域をパターン状に覆うように、第2のレジストパターンを形成する工程、
    前記第2のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜の露出する部分を除去する工程、
    前記第2のレジストパターンを除去する工程、及び
    前記第3の膜上に、遮光領域の一部を覆うように、第3のレジストパターンを形成する工程、
    フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜の露出する部分を除去し、かつ透明基板の露出する部分を掘り込む工程、
    塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜及び第1の膜のそれぞれ露出する部分を除去する工程、及び
    前記第3のレジストパターンを除去する工程
    を具備することを特徴とするクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
  26. 請求項14〜17のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、
    前記第2の膜上にCrを主な材料とする膜厚2nm〜30nmの第3の膜を形成する工程、
    前記第3の膜上に第1のレジストパターン形成する工程、
    前記マスクブランクの前記第3の膜上に第1のレジストパターンを形成する工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンを除去する工程、
    塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜及び第1の膜の露出する部分をエッチングする工程、
    前記第2の膜上に、遮光領域の一部を覆い、位相シフトパターン領域を覆わないように、第2のレジストパターンを形成する工程、
    前記第2のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜の露出する部分を除去し、かつ透明基板の露出する部分を掘り込む工程、
    塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜の露出する部分を除去する工程、及び
    前記第2のレジストパターンを除去する工程
    を具備することを特徴とするクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
  27. 請求項14〜17のいずれかに記載のクロムレス位相シフトマスクを製造する方法であって、
    前記第2の膜上にCrを主な材料とする膜厚2nm〜30nmの第3の膜を形成する工程、
    前記第3の膜上に第1のレジストパターンを形成する工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第1の膜をパターニングする工程、
    前記第1のレジストパターンを除去する工程、
    前記第3の膜上に、遮光領域の一部を覆い、位相シフトパターン領域をパターン状に覆うように、第2のレジストパターンを形成する工程、
    前記第2のレジストパターンをマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第3の膜の露出する部分を除去する工程、
    前記第2のレジストパターンを除去する工程、及び
    フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、前記第2の膜の露出する部分を除去し、かつ透明基板の露出する部分を掘り込む工程、及び
    前記第3の膜及び第1の膜の露出する部分を除去する工程
    を具備することを特徴とするクロムレス位相シフトマスクの製造方法。
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