JP2007239930A - リニアガイド装置のエンドキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブロック体2の正面(凹部に嵌めたときにスライダ本体側となる面)2Aに、第1の油路構成溝4を形成する。背面(凹部の底面側となる面)2Bに、第2の油路構成溝5を形成する。側面(凹部の側面側となる面)2Cに、第1の油路構成溝4と第2の油路構成溝5を連通させる第3の油路構成溝6を形成する。
【選択図】図5
Description
図11の状態で、潤滑剤の供給を胴部の中央部に設けた給油口14から行うと、上側の油溝11aには潤滑剤が流入しない。上側に配置された側面の給油口15aを使用した場合でも、上側の油溝11aには潤滑剤がほとんど流入しない。よって、上側に配置されたスライダ脚部11の方向転換路に、潤滑剤が十分に供給されないという問題点がある。
なお、下記の特許文献1には、エンドキャップの胴部のスライダ本体側の面に凹部を設け、油路構成溝が形成されたブロック体を前記凹部に嵌めることで、エンドキャップに油路を形成する発明が開示されている。この文献には、エンドキャップの正面(スライダ本体側の面)、側面、および上面にある各給油口に対応させて、ブロック体の正面と背面に油路構成溝(給油路形成溝)を設けることが記載されている。
本発明は、スライダ本体はそのままで、エンドキャップに対する工夫により、スライダの両脚部を上下方向に配置してリニアガイド装置を使用した場合に、潤滑剤が、上側に配置されたスライダ脚部の方向転換路にも十分に行き渡るようにすることを課題とする。
よって、両脚部を上下方向に配置し、胴部の中央部に設けた給油口から第2の油路構成溝に潤滑剤を供給して使用する場合には、前記給油口より下側に配置される第2の油路構成溝の一部を閉塞部材で塞いだ状態で、ブロック体を凹部に嵌めて使用することで、第2の油路構成溝に供給された潤滑剤を、上側の第3の油路構成溝に積極的に向かわせることができる。
胴部を水平に配置して、胴部の一側面の給油口から潤滑剤を供給した場合、分岐溝と端溝の断面積が同じであると、第1の油路構成溝の一方の端部に入った潤滑剤は、重力の作用で殆どが分岐溝に向かい、端溝にあまり向かわない状態になり易いが、分岐溝の断面積を端溝の断面積よりも小さくすることで、分岐溝と端溝の両方に潤滑剤が向かうようになる。これにより、潤滑剤を第1の油路構成溝の一方の端部から他方の端部まで至らせて、両方の脚部の油路に行き渡らせるようにすることができる。
図1は、凹部にブロック体を嵌める前の、エンドキャップのスライダ本体側の面(正面)を示す図である。図2はエンドキャップの上面図、図3はエンドキャップの背面(凹部の底面側の面)を示す図、図4はエンドキャップの側面図である。
図5はブロック体を示す図である。図5において、(a)は、正面(凹部に嵌めたときにスライダ本体側となる面)を示す図であり、(b)は、背面(凹部の底面側となる面)を示す図であり、(c)は(a)のA−A断面図であり、(d)は、側面(凹部の側面側となる面)を示す図であり、(e)は(a)のB−B断面図である。
エンドキャップ1の胴部12の中央に給油口14が形成され、側面にも給油口15が形成されている。また、脚部11と胴部12に、エンドキャップ1をスライダ本体にボルトで固定するためのボルトを通す貫通穴16a,16bが形成されている。
第1の油路構成溝4は、貫通穴21の周囲となるリング状溝41と、給油口14とほぼ同じ円の円形溝42と、両溝41,42を連結する水平溝43と、第3の油路構成溝6とリング状溝41を連結する端溝44と、第3の油路構成溝6の潤滑剤を脚部11の油路11aに向かわせる分岐溝45とからなる。端溝44は、第3の油路構成溝6の潤滑剤を胴部12の中央に向かわせる溝に相当する。
また、ブロック体2の正面2A、背面2B、および側面3Cには、第1の油路構成溝4、第2の油路構成溝5、および第3の油路構成溝6の外周全体に、小さな凸部7が形成されている。ブロック体2を凹部3に嵌めた状態で、エンドキャップ1をスライダ本体に固定すると、この凸部7が弾性変形してブロック体2とスライダ本体に密着するため、油路から潤滑剤が漏れ難くなる。
図7に示すように、スライダの両脚部を上下方向に配置してリニアガイド装置を使用する場合には、図8に示すように、第2の油路構成溝5の下側に配置される側の水平溝53を閉塞部材8で塞ぐ。これにより、図9に示すように、給油口14から供給された潤滑剤は、第2の油路構成溝5の閉塞部材8より下側の水平溝53に向かわず、全て第2の油路構成溝5の上側に向かう。そして、端溝54から第3の油路構成溝6に向かい、正面側の第1の油路構成溝4に入る。
この実施形態のエンドキャップ1によれば、両脚部11を上下方向に配置し、胴部12の中央部に設けた給油口14から第2の油路構成溝5に潤滑剤を供給して使用する場合には、給油口14より下側に配置される第2の油路構成溝5の一部を閉塞部材8で塞いだ状態で、ブロック体2を凹部3に嵌めて使用することで、第2の油路構成溝5に供給された潤滑剤を、上側の第3の油路構成溝6に積極的に向かわせることができる。
また、リニアガイド装置の設置姿勢(例えば、傾斜姿勢)と使用する給油口に応じて、閉塞部材を使用するしない、使用する場合には塞ぐ位置を選択することで、様々な場合に即座に対応することができる。
これにより、図6に示すように、胴部12を水平に配置して、胴部の例えば左側面の給油口15から潤滑剤を供給した場合に、給油口15と連通させた穴18を介して第1の油路構成溝4の左端部に至った潤滑剤が、左の分岐溝45だけでなく端溝44にも向かって右端部まで至り、左右両方の脚部11の油路11aに行き渡るようになる。
11 エンドキャップの脚部
11a 脚部の油溝
12 エンドキャップの胴部
13 方向転換路の外側溝
131 第1のリターンガイド
132 第2のリターンガイド
14 給油口
15 給油口
16a,16b 貫通穴
17 円筒体
17a 円筒体の内面
18 側面の給油口と凹部を連通させる穴
2 ブロック体
2A ブロック体の正面
2B ブロック体の背面
3C ブロック体の側面
21 貫通穴
22 突出部
3 ブロック体を嵌める凹部
31 凹部の底面
32 凹部の側面
33 凹部の下面
34 凹部の位置決め部
4 第1の油路構成溝
41 リング状溝
42 円形溝
43 水平溝
44 端溝
45 分岐溝
5 第2の油路構成溝
51 リング状溝
52 円形溝
53 水平溝
54 端溝
6 第3の油路構成溝
7 凸部
8 閉塞部材
9 Oリング(閉塞部材)
Claims (3)
- リニアガイド装置のスライダ本体の直動方向端部に固定して使用され、
案内レールの幅方向両側に配置される脚部と、両脚部と直交する方向に延びて両脚部を連結する胴部と、からなり、
前記両脚部のスライダ本体側の面に、転動体の方向転換路の外側溝が形成され、
前記胴部に給油口が形成され、この給油口から前記方向転換路に向かう油路が形成されているエンドキャップであって、
前記胴部のスライダ本体側の面に凹部が形成され、この凹部にブロック体を嵌めることで前記油路が形成され、
このブロック体は、前記凹部に嵌めたときにスライダ本体側の面となる正面に第1の油路構成溝が形成され、前記凹部の底面側の面となる背面に第2の油路構成溝が形成され、前記凹部の側面側の面となる側面に、第1の油路構成溝と第2の油路構成溝を連通させる第3の油路構成溝が形成されていることを特徴とするリニアガイド装置のエンドキャップ。 - 両脚部を上下方向に配置し、胴部の中央部に設けた給油口から第2の油路構成溝に潤滑剤を供給して使用され、前記給油口より下側に配置される第2の油路構成溝の一部を閉塞部材で塞いだ状態で、ブロック体が凹部に嵌めてある請求項1記載のエンドキャップ。
- 第1の油路構成溝の第3の油路構成溝側の端部は、第3の油路構成溝の潤滑剤を脚部の油路に向かわせる分岐溝と、胴部中央に向かわせる端溝とに分けられていて、分岐溝の断面積が端溝の断面積よりも小さくなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のエンドキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006064703A JP4715569B2 (ja) | 2006-03-09 | 2006-03-09 | リニアガイド装置のエンドキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006064703A JP4715569B2 (ja) | 2006-03-09 | 2006-03-09 | リニアガイド装置のエンドキャップ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007239930A true JP2007239930A (ja) | 2007-09-20 |
JP4715569B2 JP4715569B2 (ja) | 2011-07-06 |
Family
ID=38585666
Family Applications (1)
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JP2006064703A Active JP4715569B2 (ja) | 2006-03-09 | 2006-03-09 | リニアガイド装置のエンドキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4715569B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009084652A1 (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-09 | Thk Co., Ltd. | 運動案内装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6218735Y2 (ja) * | 1982-12-28 | 1987-05-14 | ||
JPH0643345U (ja) * | 1992-11-12 | 1994-06-07 | 日本トムソン株式会社 | 直動転がり案内ユニットの潤滑装置 |
JP2005155909A (ja) * | 2003-11-07 | 2005-06-16 | Nsk Ltd | 直動案内装置 |
-
2006
- 2006-03-09 JP JP2006064703A patent/JP4715569B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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JP4715569B2 (ja) | 2011-07-06 |
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