JP2007239303A - 旋回作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】居住乃至操縦空間を狭めることなくメータ表示部を設置することができると共に、旋回作業機の操縦の際にメータの視認性がよくなるようにする。
【解決手段】旋回台に運転席が設けられると共に、運転席の前方に操縦ボックスが設けられ、操縦ボックスの上端面に、操作用レバーが配置されたレバー配置部が設けられた旋回作業機において、
操縦ボックスの上部に、操縦ボックスの上端面を前後に広げるべく前後方向の一方側に膨出した膨出部が設けられ、操縦ボックスの上端面における前記膨出部に対応するレバー配置部の後方又は前方に、メータ表示部が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、バックホー等の旋回作業機に関する。
バックホー等の従来の旋回作業機には、旋回台に運転席が設けられると共に、運転席の前方に操縦ボックスが設けられ、操縦ボックスの上端面に、操作用レバーが配置されたレバー配置部が設けられたものがある(例えば特許文献1又は特許文献2)。
この種の従来の旋回作業機、特に超小旋回型や後方旋回型等の小型の旋回作業機では、運転席と操縦ボックスとの間の操縦空間が狭いため、エンジンの回転数等を表示するためのメータ表示部を、運転席の右側方に設けるのが一般的であった(特に公知文献としてはないが、実際の旋回作業機にそのように実施していた)。
特開2002−61229号公報 特開2002−285588号公報
従って、従来の場合、旋回作業機を操縦する際のメータの視認性が悪く、また、メータ表示部によって運転席の周囲の居住乃至操縦空間を狭めるという問題もあった。
本発明は上記問題点に鑑み、居住乃至操縦空間を狭めることなくメータ表示部を設置することができると共に、旋回作業機の操縦の際にメータの視認性がよくなるようにしたものである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、旋回台に運転席が設けられると共に、運転席の前方に操縦ボックスが設けられ、操縦ボックスの上端面に、操作用レバーが配置されたレバー配置部が設けられた旋回作業機において、
操縦ボックスの上部に、操縦ボックスの上端面を前後に広げるべく前後方向の一方側に膨出した膨出部が設けられ、操縦ボックスの上端面における前記膨出部に対応するレバー配置部の前方又は後方に、メータ表示部が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記メータ表示部に、エンジンの回転速度、アワメータ等の複数のメータをデジタル表示にて切り替えて表示するようにした点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記膨出部が操縦ボックスの前側に設けられ、メータ表示部がレバー配置部の前方に設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、操縦ボックスの後面の下部側に、運転席と操縦ボックスとの間の下部側の操縦スペースを広げるべく前方に向けて凹んだ凹面部が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記膨出部の内部に各種電装部品が集中配置されている点にある。
本発明によれば、操縦ボックスの上部に、操縦ボックスの上端面を前後に広げるべく前後方向の一方側に膨出した膨出部が設けられ、この膨出部に対応する操縦ボックスの上端面にメータ表示部が設けられているので、運転者の居住乃至操縦空間を狭めることなくメータ表示部を設置することができる。しかも、操縦ボックスのレバー配置部の後方又は前方にメータ表示部があるため、従来のように運転席の側方にメータ表示部が配置されたものと比べて、旋回作業機の操縦の際のメータの視認性がよくなる。
以下、本発明を超小旋回型の旋回作業機1に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明していく。
図1及び図2に示す如く、本発明に係る旋回作業機1は、上部旋回体2と、下部走行体3とから構成されている。
下部走行体3は、トラックフレーム5の左右両側に備えたサイドフレームに、アイドラ6と駆動輪7と複数の転輪8とを回転自在に支持すると共に、これらアイドラ6と駆動輪7と転輪8とに亘ってクローラベルト9を巻き掛けて構成されていて、走行用油圧モータにより駆動輪7を回転駆動させることにより、クローラベルト9を循環回走させて前後方向に走行可能としたクローラ式走行装置が採用されている。トラックフレーム5は左右のサイドフレームを左右方向移動自在に支持し、図示省略の拡縮用油圧シリンダで左右に拡縮可能とし、これにより下部走行体3(クローラ式走行装置)は左右に拡縮可能な可変脚となっている。
また、下部走行体3の前部には、ドーザ10が配備されている。
上部旋回体2は、下部走行体3に上下方向の軸心廻りに枢支された旋回台11と、該旋回台11に取り付け支持された作業装置12とから構成されている。
作業装置12は、旋回台11に左右軸廻りに揺動自在に支持されたブーム14と、該ブーム14の先端部に左右軸廻りに揺動自在に連結されたアーム15と、該アーム15の先端部に左右軸廻りに揺動自在に連結されたバケット16とを備えている。
ブーム14は、旋回台11との間に介装されたブームシリンダ17により上下に揺動駆動され、アーム15は、ブーム14との間に介装されたアームシリンダ18により前後に揺動駆動され、バケット16は、アーム15との間に介装されたバケットシリンダ19により掻き込み揺動駆動される。
また、ブーム14は、旋回台11に支持された第1ブーム部材20と、該第1ブーム部材20の先端部に支持軸廻りに左右揺動自在に連結された第2ブーム部材21と、該第2ブーム部材21の先端部に支持軸廻りに左右揺動自在に連結された支持ブラケット22とを備えている。また、該支持ブラケット22にアーム15の基端部が連結されている。
また、第1ブーム部材20の先端部近傍と支持ブラケット22とに亘って連係リンク23が取り付けられている。該連係リンク23の一端部が、第1ブーム部材20に突設した上下一対の取付ブラケット24に支持軸廻りに揺動自在に枢支されると共に、連係リンク23の他端部が支持ブラケット22に突設した上下一対の取付ブラケット25に支持軸廻りに揺動自在に枢支されている。これにより、連係リンク23、第1ブーム部材20、第2ブーム部材21及び支持ブラケット22により平行4連リンクが構成されていることとなる。該平行4連リンクは、オフセットシリンダ26により第1ブーム部材20に対して第2ブーム部材21を左右揺動させることによって、アーム15を左右方向に平行移動(オフセット)させることが可能となっている。
旋回台11は、下部走行体3に支持される図4に示す旋回フレーム30を備えている。また、図1〜図3に示す如く、旋回台11は、作業装置12を支持する支持部31を備えると共に、該支持部31の一側(左側)に操縦部32を備え、さらに、該支持部31の他側(右側)に複数の車輌機器を収容する収容空間34を備えている。また、該支持部31、操縦部32及び収容空間34の後方となる位置には、エンジンEを収容するエンジンルーム33が設けられている。
図4に示す如く、旋回フレーム30は、旋回台11の底板を形成する旋回基板35を備えている。該旋回基板35は、厚板材によって構成されており、前部及び側部を切り欠いて形成される切欠円形状を呈している。また、図1に示す如く、旋回基板35の略中心部が旋回ベアリング27を介して下部走行体3のトラックフレーム5に旋回自在に支持されている。
図2及び図3に示す如く旋回基板35の後部には、ウエイト取付体を介してカウンタウエイト36が取付固定されている。
また、図4〜図6に示す如く、旋回基板35上の左右中央部から右側寄りには、板材からなり左右方向対向状に配置された左右一対の縦リブ38L、38Rが溶接等によって立設されている。また、該左右一対の縦リブ38L、38Rは、旋回基板35の前部から中途部に亘って配備されている。また、該左右一対の縦リブ38L、38Rの後端部は、旋回基板35の前後方向中央部を左右方向に伸びる横リブ39に連結されている。
図1及び図2に示す如く、旋回基板35には、該旋回基板35の外縁部に沿って側部カバー43が配備されている。側部カバー43は、一方(左側)の縦リブ38Lからカウンタウエイト35の一側(左側)まで延設された第1側部カバー部材43Lと、他方(右側)の縦リブ38Rからカウンタウエイト35の他側(右側)まで延設された第2側部カバー部材43Rとを備えている。
エンジンルーム33には、エンジンEが横置き配備され、エンジンEの左側にはラジエータ及びオイルクーラが配備されている。収容空間34は、オイルタンク、燃料タンク、バッテリ等からなる車輌機器を収容する空間であって、右側の縦リブ38Rと第2側部カバー部材43Rとの間に設けられている。
また、エンジンルーム33及び収容空間34はボンネット55によって覆われている。該ボンネット55は、収容空間34を前方から側方に亘って覆うサイドボンネット56と、エンジンルーム33を前方から側方に亘って覆うフロントボンネット57と、エンジンルーム33を後方より覆うリアボンネット58とを備えている。該リアボンネット58は、旋回台11の後方に向けて開閉自在に枢支されている。また、サイドボンネット56の上方には、前記収容空間34を開閉自在に覆うタンクカバー59が配備されている。
操縦部32は、フロントボンネット57の前方に設けられている。また、操縦部32は、前記第1側部カバー部材43Lの上端部から操縦部側となる左側の縦リブ38Lに亘って配備されたステップ60を備え、該ステップ60の前部に操縦ボックス61が配備されている。また、フロントボンネット57には、操縦ボックス61と対向する位置に、シートサポートを介して運転席62が配備されている。
図1及び図2に示す如く、運転席62と支持部31の間となる位置には、キャノピ63が配備されている。該キャノピ63は、運転席62と支持部31の間を仕切る側壁部64と、該側壁部64の上端部から運転席62の上方に向けて片持ち梁状に突出する天板部65とから構成されている。側壁部64は、前後一対の支柱66に複数の梁材や透明又は不透明の樹脂板等を架け渡して構成されている。従って、旋回台11に運転席62が設けられると共に、運転席62の前方に操縦ボックス61が設けられ、旋回台11の運転席62から操縦ボックス61に亘る範囲が操縦部32とされている。
図1〜図3、図7に示すように、操縦ボックス61は旋回台3上の前部に配置され、操縦ボックス61の上端面に、後述する操作用レバーが配置されたレバー配置部68が設けられている。操縦ボックス61の上部に、操縦ボックス61の上端面を前方に広げるべく前方に膨出した膨出部69が設けられ、膨出部69に対応する操縦ボックス61の上端面にメータ表示部71が設けられ、メータ表示部71はレバー配置部68の前方に配置されている。このメータ表示部71に、エンジンEの回転速度、アワメータ等の複数のメータをデジタル表示にて切り替えて表示するように構成されている。操縦ボックス61の後面の下部側に、運転席62と操縦ボックス61との間の下部側の操縦スペースを広げるべく前方に向けて凹んだ凹面部70が設けられている。
図1〜図3、図7〜図11に示すように、操縦ボックス61は、操作用レバーとして、レバー配置部68から上方に突出された左右一対の操縦レバー72L,72Rと、この操縦レバー27L,27R間に設けられた左右一対の走行レバー73L,73Rと、一方の操縦レバー72Rの側方に設けられたドーザレバー75とを備えている。ドーザレバー75の頭部に、旋回作業機1の走行速度を2速に切り替えるための2速切り替え用のスイッチ76が設けられている。
また、操縦ボックス61は操縦フレーム77とカバー部材78とを備え、操縦フレーム77は、横フレーム80と、横フレーム80から上方突出した左右一対の上縦フレーム81と、左右一対の上縦フレーム81の上端間に連結された上フレーム83と、横フレーム80から下方突出された左右一対の下縦フレーム84とを有している。
操縦フレーム77の上フレーム83に、一対の操縦レバー72L,72Rが上方突出状に支持されると共に、上フレーム83の下面側に、パイロットバルブユニット86L,86Rが取り付けられ、操縦レバー72L,72Rによりパイロットバルブユニット86L,86Rを操作可能とされ、左右一対の下縦フレーム84間に、コントロールバルブユニット88が支持されている。これにより、操縦フレーム77の下部に、コントロールバルブユニット88が装着され、操縦フレーム77の上端部に、一対の操縦レバー72L,72Rが上方突出状に取り付けられ、操縦フレーム77の操縦レバー72L,72R下方にパイロットバルブユニット86が装着されている。
一対の下縦フレーム84の前側下部間に取付板90が連結固定され、この取付板90の前側にマルチバルブ(又はスーパーチェンジバルブ)91が取り付けられ、これにより、操縦フレーム77のパイロットバルブユニット86L,86Rの下方に、マルチバルブ91が装着されている。このマルチバルブ91は、パイロットバルブユニット86L,86Rからコントロールバルブユニット88に至る圧油の経路中に介装され、マルチバルブ91の操作部の操作により、パイロットバルブユニット86L,86Rからコントロールバルブユニット88に至る圧油の経路を変更して一対の操縦レバー72L,72Rの操作パターンを切り換えるためのものである。
図4〜図6に示すように、旋回台11の前部に左右一対の支持脚92,93が設けられている。一対の支持脚92,93のうち右側の支持脚93は、旋回台11の左側の縦リブ38Lに左側方に突設した支持板により構成され、左側の支持脚92は、旋回台11の旋回基板35から上方突設したL字状の支持板により構成されている。
前記左右一対の支持脚92,93間に、操縦フレーム77の横フレーム80の両端部が載置されて図4及び図5に示すボルト等の締結具94により固定され、これにより、旋回台11に突設した支持脚92,93に操縦フレーム77が締結具94により着脱自在に取り付けられ、操縦フレーム77の下部が旋回台11内に挿入された状態で操縦フレーム77が前記一対の支持脚92,93間に固定されて、操縦フレーム77の下部に設けたコントロールバルブユニット88が旋回台11内に配置されている。
図8及び図10に示すように、T字形の支持部材95に、センサ、スイッチ、表示灯、ホーン、ヒューズ等の各種電装部品96が取り付けられ、この支持部材95が操縦フレーム77の前側にボルト等の締結具により取り付けられ、これにより、各種電装部品96が支持部材95を介して操縦フレーム77に取り付けられ、電装部品96が操縦ボックス61の前側に集中配置されている。
図7に示すように、操縦ボックス61のカバー部材78は、前カバー97と後カバー98と上カバー99とを有し、操縦フレーム77に前カバー97と後カバー98と上カバー99とがそれぞれ別個に取り付けられ、前記各種電装部品96及び支持部材95を操縦フレーム77と共にカバー部材78(前カバー97、後カバー98、上カバー99)により覆っている。従って、上カバー99の上面側に前記レバー配置部68とメータ表示部71とが形成され、上カバー99及び前カバー97に亘って前記膨出部69が形成され、膨出部69の内部に各種電装部品96が集中配置されている。また、後カバー98の後面側に前記凹面部70が形成されている。
前記コントロールバルブユニット88は、上部旋回体2を旋回動作させるための旋回モータや作業装置12を駆動するシリンダ等の油圧アクチュエータへの圧油を制御する多数のコントロールバルブVを集中配置させたものであり、この多数のコントロールバルブVにはメカ操作式のものとパイロット操作式のものとがある。前記一対の走行レバー73L,73Rやドーザレバー75は、使用頻度が比較的少ない操作部材であり、リンク及びロッドを介してメカ操作式のコントロールバルブVに連動連結されている。これに対して、旋回モータ、ブームシリンダ17、アームシリンダ18及びバケットシリンダ19といった頻繁かつ繊細な操作を必要とする油圧アクチュエータは、左右一対の操縦レバー72L,72Rによってパイロットバルブユニット86L,86Rのパイロットバルブを介してパイロット操作式のコントロールバルブVによって制御されるようになっている。即ち、旋回モータ、ブームシリンダ17、アームシリンダ18及びバケットシリンダ19を制御する各コントロールバルブVは、パイロット操作式のものが採用されており、左右一対の操縦レバー72L,72Rで操作されるパイロットバルブユニット86L,86Rのパイロットバルブからのパイロット圧油によって切り換えられるように油圧回路が構成されている。
左右一対の操縦レバー72L,72Rは作業装置12を操縦等するためのもので、左右一対の操縦レバー72L,72Rのうち、左側の操縦レバー72Lは、前後方向及び左右方向に揺動操作自在となるように左側のパイロットバルブユニット86Lのケーシングに支持されており、このケーシング内のパイロットバルブを切り換え操作すると、旋回用のコントロールバルブVとアーム用のコントロールバルブVを制御できるようになっている。また、右側の操縦レバー72Rは、同じく前後方向及び左右方向に揺動操作自在となるように右側のパイロットバルブユニット86Rのケーシングに支持されており、このケーシング内のパイロットバルブを切り換え操作することにより、ブーム用のコントロールバルブVとバケット用のコントロールバルブVを制御できるようになっている。
前記ドーザレバー75は、ドーザシリンダを動かして、ドーザ10を上下動作させるためのものである。
図2に示すように、第1側部カバー部材43Lの前部に開口窓107が設けられ、この開口窓107は操縦ボックス61に設けたコントロールバルブユニット88及びマルチバルブ91に対応しており、ここからコントロールバルブユニット88の各コントロールバルブVの調整操作やマルチバルブ91の操作等を簡単になすことができるようになっている。さらに、開口窓107で操作パターンの切り替えが可能になっている。また、第1側部カバー部材43Lを旋回台11から取り外すことにより各コントロールバルブVや油圧ホース等のメンテナンス等を容易になすこともできる。
図4〜図6及び図12に示すように、旋回台11の旋回基板35に運転席62の側方に位置して支持フレーム108が立設されている。支持フレーム108は下端に台座109を有し、支持フレーム108は台座109を介して旋回基板35にボルト等に締結具により固定されている。この支持フレーム108に、アクセルレバー111とアンロードレバー112とが前後に離間して運転席62の側方に位置するように取り付けられ、前記支持フレーム108のアクセルレバー111及びアンロードレバー112の下方に、切替バルブ113が取り付けられると共に、切替バルブ113を操作するための1本の切替レバー114が上下操作可能に取り付けられている。切替バルブ113は支持フレーム108に設けた取付板115に固定されている。
アクセルレバー111は、エンジンEの回転を制御するものである。アンロードレバー112は、上方乃至前方に揺動操作可能であり、上方に操作することにより、アンロード弁をオフに切換えて、操縦レバー72L,72Rによる作業装置12(アーム15やブーム14やバケット16)の操縦を不能とする。また、前方に操作することにより、アンロード弁をオンに切換えて、操縦レバー72L,72Rによる作業装置12の操縦を可能にする。
切替バルブ113は、ドーザ6の上下動とクローラ式走行装置の拡縮とを切り替えるためのもので、切替レバー114の上下操作により、ドーザシリンダによるドーザ6の上下動と、拡縮用油圧シリンダによるクローラ式走行装置の拡縮動作とを切り替えるように回路構成されている。支持フレーム108に盗難防止ユニット117が取り付けられている。盗難防止ユニット117は、例えば支持フレーム108に取り付けたスイッチ118,119等の操作によって、走行用油圧モータ等の作動を不能にして盗難を防止するためのものである。
図1、図2及び図13に示すように、前記運転席62の外側方に支持フレーム108の上方及び外側方を覆うカバー体121が設けられ、カバー体121の前側の外側部に、後方及び内側方に陥没した操作凹部122が設けられ、切替レバー114は、運転席62から操作可能となるように、支持フレーム108からカバー体121の挿通窓122を通して操作凹部122内に突出されている。アクセルレバー111及びアンロードレバー112は、支持フレーム108からカバー体121の挿通窓124,125を通してカバー体121上方に突出され、アクセルレバー111及びアンロードレバー112は運転席62から操作可能である。また、スイッチ118及びスイッチ119は、カバー体121の開口窓126を通してカバー体121の前側に露出可能となっていて、開口窓126はカバー体121に設けた蓋体127により開閉自在に塞がれている。
図4〜図6に示すように、旋回台11の操縦ボックス61の左端部と支持フレーム108との間に干渉防止用バルブユニット133が設けられている。干渉防止用バルブユニット133は旋回基板35の左端部に突設した支持板135にボルト等により固定されている。干渉防止用バルブユニット133は、操作部の調整操作に応じて、作業装置12のバケット16等が操縦部32側のキャノピ63と干渉しないようにブームシリンダ17、アームシリンダ18及びバケットシリンダ19の伸縮動作を規制するためのものである。
上記実施形態によれば、操縦ボックス61の上部に、操縦ボックス61の上端面を前後に広げるべく前方に膨出した膨出部69が設けられ、操縦ボックス61の上端面における前記膨出部69に対応するレバー配置部68の前方に、メータ表示部71が設けられているので、運転席62の周囲及び操縦レバー72L,72Rの周囲の操作スペースを確保することができて、運転者の居住乃至操縦空間を狭めることなくメータ表示部71を設置することができる。しかも、操縦ボックス61のレバー配置部68の前方にメータ表示部71があるため、従来のように運転席の側方にメータ表示部が配置されたものと比べて、旋回作業機の操縦の際のメータの視認性がよくなる。
また、メータ表示部71に、エンジンEの回転速度、アワメータ等の複数のメータをデジタル表示にて切り替えて表示するようにしたので、電子制御部品が使用可能になり、メータ表示部71の部品点数を減少させて、メータ表示部71をコンパクトに構成することができると共に、メンテナンス性を向上させることができる。さらに、操縦ボックス61の後面の下部側に、前方に向けて凹んだ凹面部70が設けられているので、凹面部70によって運転席62と操縦ボックス61との間の下部側の操縦スペースを効果的に広げることができる。
また、操縦ボックス61の操縦フレーム77は、操縦レバー72L,72R、パイロットバルブユニット86L,86R及びコントロールバルブユニット88が装着された状態で、一対の支持脚92,93間に載置してボルト等の締結具94で固定可能に構成されているので、操縦フレーム77に操縦レバー72L,72R、パイロットバルブユニット86L,86R及びコントロールバルブユニット88を装着して、パイロットバルブユニット86L,86R側とコントロールバルブユニット88側との間にリンクやホース等を組み付けた後に、操縦フレーム77を左右一対の支持脚92,93間に載置して、ボルト等の締結具で簡単に固定することができ、操縦機構部分の組み付けが簡単で組み付けの作業工程が少なくなる。
しかも、操縦フレーム77の下部が旋回台11内に挿入された状態で操縦フレーム77が前記一対の支持脚92,93間に載置固定されて、操縦フレーム77の下部に設けたコントロールバルブユニット88が旋回台11内に配置されているので、操縦レバー72L,72R、パイロットバルブユニット86L,86R及びコントロールバルブユニット88を操縦フレーム77コンパクトに配置することができて、操縦ボックス61を極力小型に形成することができ、この点からも運転者の居住乃至操縦空間を広げることができる。
また、操縦フレーム77の上端部に、操縦レバー72L,72Rの他に、ドーザ6を操作するためのドーザレバー75が設けられ、ドーザレバー75の頭部に、走行速度の2速切り替え用のスイッチ76が設けられているので、エンジンEをスタートさせて路上走行する際や路上走行からドーザ作業に変更する際等に、ドーザレバー75の頭部のスイッチ76を押圧操作することによって、走行速度を1速から2速へ又は2速から1速に容易に変更することができ、路上走行やドーザ作業等の作業性を向上させることができる。
また、各種電装部品96が支持部材95を介して操縦フレーム77に取り付けられ、前記各種電装部品96及び支持部材95を操縦フレーム77と共に操縦ボックス61のカバー部材78により覆っており、支持部材95は操縦フレーム77の前側に取り付けられ、前記電装部品96が操縦ボックス61の前側に集中配置されているので、電装部品96の取り付けが非常に簡単になるし、電装部品96を操縦ボックス61の前側に集中してコンパクトに配置することができる。
操縦ボックス61のカバー部材78は、前カバー97と後カバー98と上カバー99とを有し、操縦フレーム77に前カバー97と後カバー98と上カバー99とがそれぞれ別個に取り付けられているので、操縦フレーム77に対して前カバー97、後カバー98及び上カバー99をそれぞれ単独で簡単に着脱することができ、必要とする箇所のカバーのみを操縦フレーム77から取り外すことができ、メンテナンス等も容易になり、便利である。
また、旋回台11に運転席62の側方に位置して支持フレーム108が立設され、この支持フレーム108に、エンジンEの回転を制御するためのアクセルレバー111と、操縦レバー72L,72Rによる作業装置12の操縦を不能にするためのアンロードレバー112とが、前後に離間して運転席62の側方に位置するように取り付けられ、支持フレーム108のアクセルレバー111及びアンロードレバー112の下方に、ドーザ6の上下動と下部走行体3の拡縮とを切り替えるための切替バルブ113が取り付けられると共に、切替バルブ113を操作するための切換レバー114が取り付けられているので、支持フレーム108にアクセルレバー111とアンロードレバー112と切替バルブ113と切替レバー114とを取り付けた後に、そのアクセルレバー111やアンロードレバー112を取り付けた支持フレーム108を、旋回台11に運転席62の側方に位置して立設すればよく、アクセルレバー111、アンロードレバー112、切替バルブ113及び切替レバー113の旋回台11への取り付けが非常に簡単で、各部材の組付作業の工程数も少なくて済むようになるし、アクセルレバー111、アンロードレバー112、切替バルブ113及び切替レバー113を運転席62の側方に集中してコンパクトに配置することができ、非常に便利である。
また、支持フレーム108の上方及び外側方を覆うカバー体121が設けられ、カバー体121の前側の外側部に、後方及び内側方に陥没した操作凹部122が設けられ、切替レバー114は、運転席62から操作可能となるように、支持フレーム108から操作凹部122内に突出されているので、運転者が運転席62に座った状態で、運転席62の運転者が操作凹部122の前部開口又は外側部開口から操作凹部122内に手を挿入して切替レバー114を簡単に操作することができる。また、アクセルレバー111及びアンロードレバー112は、運転席62から操作可能となるように、支持フレーム108からカバー体121の上方に突出されているので、運転者は運転席62に座った状態で、運転席62の運転者がアクセルレバー111及びアンロードレバー112を簡単に操作することができる。
なお、前記実施の形態では、膨出部69が操縦ボックス61の前側に設けられ、メータ表示部71がレバー配置部68の前方に設けられているが、これに代え、図2に鎖線で示すように、操縦ボックス61の上部に、操縦ボックス61の上端面を後方に広げるべく後方側に膨出した膨出部69を設け、操縦ボックス61の上端面における膨出部69に対応するレバー配置部68の後方に、メータ表示部71を設けるようにしてもよい。
本発明の一実施の形態を示す旋回作業機の正面図である。 同旋回作業機の左側面図である。 同作業装置を取り外した状態の旋回作業機の平面図である。 同旋回台の平面図である。 同旋回台の正面図である。 同旋回台の左側面図である。 同操縦ボックスの左側面図である。 同操縦ボックスのカバー部材を外した状態の左側面図である。 同操縦ボックスのカバー部材を外した状態の平面図である。 同操縦ボックスのカバー部材を外した状態の正面図である。 同操縦ボックスのカバー部材を外した状態の背面図である。 同支持フレーム及びアクセル等のレバー部分の斜視図である。 同カバー体前部の斜視図である。
符号の説明
1 旋回作業機
3 下部走行体
10 ドーザ
11 旋回台
12 作業装置
61 操縦ボックス
62 運転席
68 レバー配置部
69 膨出部
70 凹面部
71 メータ表示部
72L 操縦レバー
72R 操縦レバー
77 操縦フレーム
78 カバー部材
80 横フレーム
81 上縦フレーム
83 上フレーム
84 下縦フレーム
86L パイロットバルブユニット
86R パイロットバルブユニット
88 コントロールバルブユニット
91 マルチバルブ
92 支持脚
93 支持脚
94 締結具
95 支持部材
96 電装部品
97 前カバー
98 後カバー
99 上カバー
108 支持フレーム
111 アクセルレバー
112 アンロードレバー
113 切替バルブ
114 切替レバー
117 盗難防止ユニット
122 操作凹部

Claims (5)

  1. 旋回台(11)に運転席(62)が設けられると共に、運転席(62)の前方に操縦ボックス(61)が設けられ、操縦ボックス(61)の上端面に、操作用レバーが配置されたレバー配置部(68)が設けられた旋回作業機において、
    操縦ボックス(61)の上部に、操縦ボックス(61)の上端面を前後に広げるべく前後方向の一方側に膨出した膨出部(69)が設けられ、操縦ボックス(61)の上端面における前記膨出部(69)に対応するレバー配置部(68)の前方又は後方に、メータ表示部(71)が設けられていることを特徴とする旋回作業機。
  2. 前記メータ表示部(71)に、エンジンの回転速度、アワメータ等の複数のメータをデジタル表示にて切り替えて表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機。
  3. 前記膨出部(69)が操縦ボックス(61)の前側に設けられ、メータ表示部(71)がレバー配置部(68)の前方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機。
  4. 操縦ボックス(61)の後面の下部側に、運転席(62)と操縦ボックス(61)との間の下部側の操縦スペースを広げるべく前方に向けて凹んだ凹面部(70)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機。
  5. 前記膨出部(69)の内部に各種電装部品(96)が集中配置されていることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機。
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