JP2007239033A - 多元薄膜形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単かつコンパクトな機構の多元薄膜形成装置を低コストで提供することを課題とする。
【解決手段】真空チャンバ内で処理基板に対向させて同一円周上に配置した複数の蒸発源と、いずれかの蒸発源の蒸発粒子が他の蒸発源に再付着することを防止するために各蒸発源を遮る複数の遮蔽手段とを備え、この遮蔽手段は、上記円周の中心を通る線を回転中心として回動自在に設けられたアーム部と、このアーム部の先端に設けられたシャッター部とを有し、少なくとも2本のアーム部に対し、押圧力または引張力のいずれか一方を加えて、上記蒸発源を開放する開放位置と上記シャッター部によって遮蔽する遮蔽位置とに回動させる移動手段を備えたことを特徴とする多元薄膜形成装置を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、処理基板上に所定の薄膜を形成することに用いられる薄膜形成装置、特に、複数の蒸発源を設けた多元薄膜形成装置に関する。
合金または化合物の薄膜形成では、成膜しようとする薄膜の組成に応じて作製した複数の蒸発源(ターゲット)を設けた多元薄膜形成装置が知られている。
この多元薄膜装置における成膜処理では、成膜処理中のターゲットから発生するスパッタ粒子が、成膜処理に使用していないターゲットに再付着することを防止するためにターゲットの数と同数の遮蔽手段を備えている場合がある。この複数の遮蔽手段のうち、ターゲットを開放するものについては、真空チャンバ内で待機させるスペースを確保する必要がある。
従来、この待機スペースによって真空チャンバ内の容積が増大し、真空排気速度の低下を防ぐために、各ターゲットを同一円周上に配置し、この円周の中心を回転中心とする1個の回転軸と、この回転軸に同心に配置された各ターゲットの数より少ない本数でかつ真空チャンバへの突出長さを回転軸より段階的に短くした中空回転軸とを設け、回転軸、中空回転軸に遮蔽手段をそれぞれ連結すると共に、ターゲットを開放する開放位置とターゲットを遮る遮蔽位置との間で回転軸、中空回転軸を介して遮蔽手段を移動させる駆動手段を設けた多元薄膜形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特願2005−324347(請求項1の記載)
しかしながら、上記従来の多元薄膜形成装置では、複数の遮蔽手段にそれぞれ駆動手段を設ける必要があるため、機構が複雑になり、装置が大型化するという不都合が生じていた。
また、遮蔽手段ごとに駆動手段を設けるため、部品点数が増えてコストが高くなるという不都合もあった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、簡単かつコンパクトな機構の多元薄膜形成装置を低コストで提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる多元薄膜形成装置は、真空チャンバ内で処理基板に対向させて同一円周上に配置した複数の蒸発源と、いずれかの蒸発源の蒸発粒子が他の蒸発源に再付着することを防止するために各蒸発源を遮る複数の遮蔽手段とを備え、この遮蔽手段は、上記円周の中心を通る線を回転中心として回動自在に設けられたアーム部と、このアーム部の先端に設けられたシャッター部とを有し、少なくとも2本のアーム部に対し、押圧力または引張力のいずれか一方を加えて、上記蒸発源を開放する開放位置と上記シャッター部によって遮蔽する遮蔽位置とに回動させる移動手段を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、1の移動手段で、2以上の遮蔽手段を上記開放位置と遮蔽位置とに回動させることができる。
上記移動手段は、上記押圧力を加える押圧手段と、この押圧手段を駆動する駆動手段と、上記押圧されたアーム部を上記引張力によって回動前の位置に引き戻す引張手段とから構成される、ものであってもよい。
上記押圧手段は、2本のアーム部間に配設され、上記駆動手段により、いずれか一方に回動させると、一方のアーム部を上記引張手段に抗して上記開放位置または遮蔽位置に向けて押圧回動し、上記駆動手段により、他方に回動させると、他方のアーム部を上記引張手段に抗して上記開放位置または遮蔽位置に向けて押圧回動するように構成されたものであってもよい。
また、上記押圧手段は、台座とこの台座に立設させた1対の突起部とを有し、回動前の状態でこの1対の突起部は2本のアーム部にそれぞれ内接し、2本のアーム部を上記円周方向に所定角度の間隔を保持して位置決めできるように形成されたものであってもよい。
上記引張手段は、上記2本のアーム部間で挟持された固定部と、各々の一端がこの固定部で支持されると共に、各々の他端が各アーム部に支持された引張力を有する1対の弾性体とを有し、上記押圧手段により上記開放位置または遮蔽位置に回動したアーム部を回動前の位置に引き戻すように構成されたものであってもよい。
また、上記引張手段は、上記2本のアーム部が、回動前の状態で上記円周方向に所定角度の間隔を保持して位置決めできるうように固定部が形成されたものであってもよい。
この構成によれば、上記2本のアーム部は、上記押圧手段の突起部と引張手段の固定部とによって回動前の位置決めがより確実にできる。
上記遮蔽手段に代えてまたは加えて、蒸着粒子の飛行経路を選択的に遮ることで成膜速度の調整及び上記処理基板への薄膜の膜厚分布の調整を少なくとも一方を可能とする1個以上の開口部を設けた調整手段を備えたものであれば、多元同時成膜によって合金または化合物の薄膜を形成する際にその組成の調整ができてよい。
上記押圧手段の台座が、上記同一円周上に配置された相互に隣接する蒸発源の間隔に応じて円周方向に伸縮自在に形成されたものであってもよい。この構成によれば、上記蒸発源の配置間隔を変更するごとに、押圧手段を交換する必要がなくなる。
上記引張手段に代えてまたは加えて、上記押圧されたアーム部の回動に伴って他のアーム部を同一方向に引き寄せる牽引手段を設ければ、2以上の遮蔽手段を遮蔽位置又は開放位置のいずれかの方向に一時に回動させることができる。
たとえば、上記弾性体を有する2本のアーム部間に上記引張手段の固定部に代えて1本以上のアーム部を全体で同時に回動自在になるように設け、上記押圧手段により、上記2本のアーム部のいずれか一方が、押圧回動すると、押圧されたアーム部側に支持された弾性体が上記牽引手段として、上記1本以上のアーム部を牽引するように構成すればよい。
なお、上記蒸発源は、ターゲットを有するスパッタリングカソードとしてもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明にかかる多元薄膜形成装置は、複数の遮蔽手段を1つの移動手段で回動させることができるので、従来の多元薄膜形成装置に比べて、簡単かつコンパクトな機構にすることが可能になるという効果を奏する。
また、高価な駆動手段を従来の半数以下に抑えることが可能になるため、低コストで装置を提供することができるという効果を奏する。
図1乃至図3を参照して、1は、本発明にかかる多元スパッタリング装置(以下、「スパッタ装置」という)である。スパッタ装置1は、ロータリーポンプ、ターボ分子ポンプなどの真空排気手段(図示せず)を介して所定の真空度に保持できるたとえば内壁円筒形状の真空チャンバ11を有する。真空チャンバ11の下部空間には、真空チャンバ11の中央に位置して基板ステージ2が設けられている。基板ステージ2は、ガラス基板やウェハなどの処理基板3の載置を可能とする載置部21を有し、この載置部21には、図示しないモータなどの駆動手段の回転軸22が連結され、スパッタリング中、処理基板3を一定の回転速度で回転自在に保持する役割を果たす。
また、真空チャンバ11には、ガス導入手段(図示せず)が設けられている。このガス導入手段は、例えばマスフローコントローラを設けたガス管を介してガス源に連通しており、Arなどのスパッタガスや反応性スパッタリングの際に用いるO、HO、H、Nなどの反応ガスを真空チャンバ11内に一定の流量で導入できる。真空チャンバ11内の上部空間には、回転軸22からの延長線上の点を中心とする同一の円周上に位置して、相互に等間隔に複数の蒸発源、すなわち、本実施の形態では、スパッタリングカソード4が設けられている。
各スパッタリングカソード4は、それぞれターゲット41を有する。本実施の形態では、ターゲット41は、処理基板3と平行になるように対向させているが、この形態に限定する趣旨ではない。従って、ターゲットを回転軸22からの延長線に対して所定の角度で傾斜させるようにしてもよい。
各ターゲット41は、Al、Ti、Mo、ITOなど、処理基板3上に成膜しようとうする薄膜の組成に応じて公知の方法で作製され、略円柱形(上面視において円形)に形成されている。各ターゲット41は、スパッタリング中、ターゲット41を冷却する銅製のバッキングプレートに、インジウムやスズなどのボンディング材を介して接合され、真空チャンバ11取り付けられている。
成膜処理は、まず、真空チャンバ11内の圧力が所定値に達するまで真空排気し、上記ガス導入手段を介して所定のスパッタガスや反応ガスを真空チャンバ11内に導入する。そして、ターゲット41に、スパッタ電源(図示せず)を介して負の直流電圧または高周波電圧を印加すると、ターゲット41の前方にプラズマが発生してターゲット41がスパッタリングされることで、基板ステージ2上の処理基板3表面に所定の薄膜が形成される。
ところで、上記成膜処理を行なう際、各スパッタリングカソード4のうち、少なくとも2個を作動させて処理基板3表面に合金または化合物の薄膜を形成したり、各スパッタリングカソード4を順次作動させて処理基板3表面に多層膜を形成する場合がある。この場合、その成膜処理に用いるターゲット41からの蒸発粒子、すなわち、本実施の形態ではスパッタ粒子が、その成膜処理に用いない他のターゲット41に再付着することを防止する必要がある。
本発明にかかるスパッタ装置1は、上記スパッタ粒子の再付着という問題を解決するために、ターゲット41と同数の遮蔽手段5を設けた(図3参照)。遮蔽手段5は、上記円周の周方向に回動自在なアーム部51と、アーム部51の先端に設けられ、上記再付着を防止するためにターゲット41を遮るシャッター部52を有する。
アーム部51は、中空円筒形状の回転部511を有し、回転部511の側面から径方向外側にアーム部51のアームが突設されている。この回転部511は、固定支軸53に回動自在に挿通されている。この固定支軸53は、真空チャンバ11に固定され、上記円周の中心から処理基板3方向に突出させて設けられている。本実施の形態では、回転部511と固定支軸53との間に摩擦低減部材(ボールベアリング)54を介在させるため、固定支軸53を回転部511に挿通した場合に、収納孔が形成されるようになっている。
各アーム部51の回転部511は、固定支軸53の長手方向に仕切板531を介して連設され、固定支軸53の先端は、ストッパ532で回転部511が脱落しないように止められている。
シャッター部52は、アルミニウム合金などから作製された円形の板材であり、ターゲット41のスパッタ面の面積よりも大きい面積を有する。本実施の形態では、ターゲット41と略平行になるように設けられているが、上記スパッタ粒子の再付着を防止できれば、平行に設けることに限定されるものではない。また、上記したように、ターゲット41を回転軸22からの延長線に対して所定の角度で傾斜させ場合、この傾斜に合わせてシャッター部52をアーム部51に対して角度をつけて設けるようにしてもよい。
本発明にかかるスパッタ装置1は、少なくとも2本のアーム部51をターゲット41の開放位置又は遮蔽位置のいずれかの方向に回動させて、成膜処理に使用するターゲット41を開放して薄膜形成し、又は成膜処理に使用しないターゲット41をシャッター部52によって遮蔽することにより、成膜処理に使用しないターゲット41に上記スパッタ粒子が再付着することを防止する。
上記アーム部51を移動させる移動手段は、アーム部51を上記遮蔽位置方向又は開放位置方向に押圧する押圧手段6と、押圧手段6を上記遮蔽位置または開放位置のいずれかの方向に駆動する駆動手段7と、上記押圧されたアーム部51を移動前の位置に引き戻す引張手段8とから構成される。
なお、本発明にかかるスパッタ装置1は、回動前の遮蔽手段5の定常位置を開放位置と遮蔽装置のいずれでにしてもよいが、以下便宜的に本実施の形態では、定常位置を遮蔽位置として説明する。
本実施の形態では、押圧手段6は、台座61とこの台座61上に立設させた2本の突起部62とから構成され、隣接する2本のアーム部51間に配設させた。上記定常位置では、2本の突起部62は、上記2本のアーム部51にそれぞれ内接している。すなわち、押圧手段6は、回動前の状態で、この2本の突起部62が、2本のアーム部51を上記円周方向に所定角度の間隔を保持して位置決めできるように形成されたものである。
なお、複数のターゲット41は、成膜しようとする薄膜の組成や大きさ等に応じて配置する間隔を変更する場合がある。この場合、この配置間隔に応じた押圧手段6を作製し、その都度取り替えるのでは作業効率の低下を招く。
そこで、相互に隣接するターゲット41を配置する間隔に応じて台座61を上記円周方向に伸縮自在に形成すればよい(図示せず)。このようにすれば、ターゲット41の配置間隔を変更するごとに、押圧手段6を取替えなくても、上記間隔に応じて台座61を伸縮させればよい。
駆動手段7は、モータなどの駆動源71と、駆動源71の作動を制御する制御手段72と、駆動源71の駆動力を伝達する回転軸73と、回転軸73の先端に取り付けられ、回転軸72の回転動力を押圧手段6に伝達する伝達手段74とを有する。
引張手段8は、上記2本のアーム部51に挟持され、真空チャンバ11の内壁天井部に固定された固定部81と、一端が上記2本のアーム部51にそれぞれ取り付けられ、他端が固定部81に取り付けられている引張力を有する弾性体82とから構成されている。この引張手段8は、押圧手段6により上記開放位置または遮蔽位置に回動したアーム部51を回動前の位置に引き戻す。
この固定部81は、上記2本のアーム部51が、移動前の状態で上円周方向に所定角度の間隔を保持して位置決めできるうように形成されたものである。
従って、上記2本のアーム部51は、上記押圧手段6の突起部62とこの引張手段8の固定部81とによって移動前の位置決めが確実にできる。
以下、スパッタ装置1の作用について図3に従って説明する。定常位置である遮蔽位置C1にある遮蔽手段5のシャッター部52aは、押圧手段6の突起部62aを介して、駆動手段7により開放位置O1方向に駆動される。すなわち、この突起部62aは、駆動手段7によって加えてられた回転力をアーム部51aに押圧力として伝達する。アーム部51aは、引張手段8の弾性体82aに抗して上記周方向に押圧回動し、シャッター部52aを上記開放位置O1に到達させ、ターゲット41aを開放する。この場合、弾性体82aは、伸びた状態になっている。アーム部51aを引き戻して開放したターゲット41aを再び遮蔽するときは、上記アーム部51aにかかる押圧力を停止し、上記弾性体82aの収縮する方向にかかる引張力を利用してアーム部51aを遮蔽位置C1に戻すようにすればよい。
逆に、定常位置である遮蔽位置C2にある遮蔽手段5のシャッター部52bは、押圧手段6の突起部62bを介して、駆動手段7により開放位置O2方向に駆動される。すなわち、この突起部62bは、駆動手段7によって加えてられた回転力をアーム部51bに押圧力として伝達する。アーム部51bは、引張手段8の弾性体82bに抗して上記周方向に押圧回動し、シャッター部52bを上記開放位置O2に到達させ、ターゲット41bを開放する。この場合、弾性体82bは、伸びた状態になっている。アーム部51bを引き戻して開放したターゲット41bを再び遮蔽するときは、上記アーム部51bにかかる押圧力を停止し、上記弾性体82bの収縮する方向にかかる引張力を利用してアーム部51bを遮蔽位置C2に戻すようにすればよい。
上記引張手段8に代えてまたは加えて、上記押圧されたアーム部51の移動に伴って他のアーム部51を同一方向に引き寄せる牽引手段(図示せず)を備えるようにしてもよい。
たとえば、2本のアーム部51間に、上記引張手段8の固定部81に代えて1本以上のアーム部を全体で同時に回動自在になるように設け、上記押圧手段6により、上記2本のアーム部51のいずれか一方が、押圧回動すると、押圧されたアーム部51側に支持された弾性体82が上記牽引手段として、上記1本以上のアーム部51を牽引するように構成すればよい。
このような構成によれば、2本以上の遮蔽手段5を1の駆動手段7で一時に回動させることができる。
上記遮蔽手段5に代えてまたは加えて、蒸着粒子の飛行経路を選択的に遮ることで成膜速度の調整及び上記処理基板への薄膜の膜厚分布の調整を少なくとも一方を可能とする1個以上の開口部を設けた調整手段(図示せず)を設けてもよい。
以上の通り、スパッタ装置1は、複数の遮蔽手段を1つの移動手段で移動させることができるので、従来のスパッタ装置に比べて、簡単かつコンパクトな機構にすることが可能になる。
また、高価な駆動手段を従来の半数以下に抑えることが可能になるため、低コストのスパッタ装置を提供することもできる。
なお、本実施の形態では、多元スパッタ装置1について説明したが、これに限定される趣旨ではなく、真空チャンバ11内に複数の蒸発源を設け、いずれかの蒸発源を適宜遮蔽して成膜処理を行なうものであれば本発明を適用できる。
本発明にかかる多元薄膜形成装置であるスパッタ装置を概略的に示す断面図 遮蔽手段の斜視図 ターゲットと遮蔽手段との配置を示す平面図
符号の説明
1 スパッタ装置
2 基板ステージ
3 処理基板
4 スパッタリングカソード
5 遮蔽手段
6 押圧手段
7 駆動手段
8 引張手段

Claims (11)

  1. 真空チャンバ内で処理基板に対向させて同一円周上に配置した複数の蒸発源と、いずれかの蒸発源の蒸発粒子が他の蒸発源に再付着することを防止するために各蒸発源を遮る複数の遮蔽手段とを備え、この遮蔽手段は、上記円周の中心を通る線を回転中心として回動自在に設けられたアーム部と、このアーム部の先端に設けられたシャッター部とを有し、少なくとも2本のアーム部に対し、押圧力または引張力のいずれか一方を加えて、上記蒸発源を開放する開放位置と上記シャッター部によって遮蔽する遮蔽位置とに回動させる移動手段を備えたことを特徴とする多元薄膜形成装置。
  2. 上記移動手段は、上記押圧力を加える押圧手段と、この押圧手段を駆動する駆動手段と、上記押圧されたアーム部を上記引張力によって回動前の位置に引き戻す引張手段とから構成されることを特徴とする請求項1記載の多元薄膜形成装置。
  3. 上記押圧手段は、2本のアーム部間に配設され、上記駆動手段により、いずれか一方に回動させると、一方のアーム部を上記引張手段に抗して上記開放位置または遮蔽位置に向けて押圧回動し、上記駆動手段により、他方に回動させると、他方のアーム部を上記引張手段に抗して上記開放位置または遮蔽位置に向けて押圧回動するように構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の多元薄膜形成装置。
  4. 上記押圧手段は、台座とこの台座に立設させた1対の突起部とを有し、回動前の状態でこの1対の突起部は2本のアーム部にそれぞれ内接し、2本のアーム部を上記円周方向に所定角度の間隔を保持して位置決めできるように形成されたものであることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の多元薄膜形成装置。
  5. 上記引張手段は、上記2本のアーム部間で挟持された固定部と、各々の一端がこの固定部で支持されると共に、各々の他端が各アーム部に支持された引張力を有する1対の弾性体とを有し、上記押圧手段により上記開放位置または遮蔽位置に回動したアーム部を回動前の位置に引き戻すように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の多元薄膜形成装置。
  6. 上記引張手段は、上記2本のアーム部が、回動前の状態で上記円周方向に所定角度の間隔を保持して位置決めできるうように固定部が形成されたものであることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の多元薄膜形成装置。
  7. 上記遮蔽手段に代えてまたは加えて、蒸着粒子の飛行経路を選択的に遮ることで成膜速度の調整及び上記処理基板への薄膜の膜厚分布の調整の少なくとも一方を可能とする1個以上の開口部を設けた調整手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項6記載の多元薄膜形成装置。
  8. 上記押圧手段の台座が、上記同一円周上に配置された相互に隣接する蒸発源の間隔に応じて円周方向に伸縮自在に形成されたものであることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の多元薄膜形成装置。
  9. 上記引張手段に代えてまたは加えて、上記押圧されたアーム部の回動に伴って他のアーム部を同一方向に引き寄せる牽引手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の多元薄膜形成装置。
  10. 上記弾性体を有する2本のアーム部間に上記引張手段の固定部に代えて1本以上のアーム部を全体で同時に回動自在になるように設け、上記押圧手段により、上記2本のアーム部のいずれか一方が、押圧回動すると、押圧されたアーム部側に支持された弾性体が上記牽引手段として、上記1本以上のアーム部を牽引するように構成されたものであることを特徴とする請求項9記載の多元薄膜形成装置。
  11. 上記蒸発源は、ターゲットを有するスパッタリングカソードであることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれかに記載の多元薄膜形成装置。
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