JP2007237841A - クロス連結型ショックアブソーバシステムと能動操舵アシスト装置を備えた車輌 - Google Patents

クロス連結型ショックアブソーバシステムと能動操舵アシスト装置を備えた車輌 Download PDF

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Abstract

【課題】一対の前輪の左右のショックアブソーバの作動油圧と一対の後輪の左右のショックアブソーバの作動油圧とを段付きフリーピストンにより対向させたクロス連結型ショックアブソーバシステムを備えた車輌に於ける作動油漏洩に係る問題に着目し、車輌が能動操舵アシスト装置を備えているとき、これを利用して作動油漏洩の問題を解決する。
【解決手段】クロス連結型ショックアブソーバシステムに作動油の漏洩が生じたとき、作動油の漏洩に応じて能動操舵アシストを作動させて作動油の漏洩が操舵状態に及ぼす影響を抑える。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車輌の車輪懸架装置に係り、特に4室のフリーピストン式シリンダ−ピストン装置を備え、一対の後輪のショックアブソーバが一対の前輪のショックアブソーバに対しクロスした関係にてシリンダ−ピストン装置に連結されているクロス連結型のショックアブソーバシステムと、一対の前輪または一対の後輪の少なくとも一方の操舵角を補正する能動操舵アシスト装置とを有する車輌の車輪懸架装置に関する改良に係わる。
左右一対の前輪および左右一対の後輪を有する4輪自動車等の車輌に於いて、各輪をそれぞれがショックアブソーバを組み込んだ車輪懸架装置により車体に懸架することは、この技術の分野に於いては周知である。また、そのような4つのショックアブソーバに段付きシリンダと段付きフリーピストンを備えたシリンダ−ピストン装置を組み合わせ、一対の前輪に対する左右のショックアブソーバの作動油圧を段付きフリーピストンの一つの段の両側に作用させて互いに対向させ、該段付きフリーピストンの他の一つの段の両側に一対の後輪に対する左右のショックアブソーバの作動油圧を作用させて互いに対向させること、或は一対の前輪に対する左右のショックアブソーバのうちの一方の側のショックアブソーバの作動油圧に対する他方の側のショックアブソーバの作動油圧の差と一対の後輪に対する左右のショックアブソーバのうちの同じ一方の側のショックアブソーバの作動油圧に対する同じ他方の側のショックアブソーバの作動油圧の差とをフリーピストンにより対向させること(即ち、上記のクロス連結型のショックアブソーバシステムを構成すること)、或は4つのショックアブソーバの作動油圧の対向状態を、平行連通状態と交叉連通状態の間に切り換わる切換弁により、車輌の運転状態に応じて上記2つのモードの間で切り換えることが、下記の特許文献1に記載されている。
特開2004-322755
一方、左右一対の前輪および左右一対の後輪を有する4輪自動車等の車輌に於いて、一対の前輪または一対の後輪の少なくとも一方の操舵角を車輌の走行状態に応じてコンピュータ制御により補正し、運転者による車輌の操舵を助ける能動操舵アシスト装置(アクティブステアリングシステム)がこの技術の分野に於いて知られている。
ショックアブソーバは作動油を伴って作動するシリンダ−ピストン装置であり、クロス連結型ショックアブソーバシステムには、車輪のバウンド/リバウンドに伴って車輪と共に上下動するショックアブソーバと車体に固定されたシリンダ−ピストン装置とを連結する油圧配管であってフレキシブルチューブ等による可動油圧配管部が不可避的に存在することから、そのようなショックアブソーバおよび可動油圧配管部には、その一部に部材の疲労破壊等により作動油の漏洩が生ずる恐れがある。クロス連結型ショックアブソーバシステムに於いてその何処かに作動油の漏洩が生ずると、その漏洩箇所の如何によっては、車輌の操舵状態が乱され、或いはまた車輌の前輪部或いは後輪部に於けるロール剛性が変化し、操舵感覚に狂いが生じる恐れがある。
本発明は、クロス連結型ショックアブソーバシステムを備えた車輌に於ける上記の作動油漏洩に係る問題に着目し、車輌が能動操舵アシスト装置を備えているとき、これを利用して上記の作動油漏洩の問題を解決することを課題としている。
上記の課題を解決するものとして、本発明は、左右一対の前輪および左右一対の後輪の各々に対するショックアブソーバと、前記一対の前輪の左右のショックアブソーバのうちの一方の側のショックアブソーバの作動油圧に対する他方の側のショックアブソーバの作動油圧の差と前記一対の後輪の左右のショックアブソーバのうちの前記一方の側のショックアブソーバの作動油圧に対する前記他方の側のショックアブソーバの作動油圧の差とを対向させるフリーピストンを備えたシリンダ−ピストン装置とからなるクロス連結型ショックアブソーバシステムと、前記一対の前輪または前記一対の後輪の少なくとも一方の操舵角を補正する能動操舵アシスト装置とを有する車輌にして、前記能動操舵アシスト装置は前記クロス連結型ショックアブソーバシステムに生じた作動油の漏洩に応じて能動操舵アシスト作動を行うようになっていることを特徴とする車輌を提案するものである。
この場合、能動操舵アシスト装置が一対の前輪に対して設けられているときには、能動操舵アシスト装置は、クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を右に切りまた右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を左に切る操舵アシストを行い、またクロス連結型ショックアブソーバシステムの左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を右に切りまた右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を左に切る操舵アシストを行い、またクロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油および左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を右に切りまた右前輪に対するショックアブソーバの作動油および右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を左に切る操舵アシストを行うようになっていてよい。
また能動操舵アシスト装置が一対の後輪に対して設けられているときには、能動操舵アシスト装置は、クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を左に切りまた右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を右に切る操舵アシストを行い、またクロス連結型ショックアブソーバシステムの左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を左に切りまた右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を右に切る操舵アシストを行い、またクロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油および左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を左に切りまた右前輪に対するショックアブソーバの作動油および右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を右に切る操舵アシストを行うようになっていてよい。
更にまた、車輌がパワーステアリングによる前輪操舵車であってパワーステアリング操舵ゲイン制御手段を有しているときには、クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油および右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたときパワーステアリングの操舵ゲインを下げ、クロス連結型ショックアブソーバシステムの左後輪に対するショックアブソーバの作動油および右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたときパワーステアリングの操舵ゲインを上げるようになっていてよい。
上記の如く、左右一対の前輪および左右一対の後輪の各々に対するショックアブソーバと、前記一対の前輪の左右のショックアブソーバのうちの一方の側のショックアブソーバの作動油圧に対する他方の側のショックアブソーバの作動油圧の差と前記一対の後輪の左右のショックアブソーバのうちの前記一方の側のショックアブソーバの作動油圧に対する前記他方の側のショックアブソーバの作動油圧の差とを対向させるフリーピストンを備えたシリンダ−ピストン装置とからなるクロス連結型ショックアブソーバシステムと、前記一対の前輪または前記一対の後輪の少なくとも一方の操舵角を補正する能動操舵アシスト装置とを有する車輌に於いて、前記能動操舵アシスト装置が前記クロス連結型ショックアブソーバシステムに生じた作動油の漏洩に応じて能動操舵アシスト作動を行うようになっていれば、クロス連結型ショックアブソーバシステムに作動油の漏洩が生じることにより車輌の操舵状態が乱されることを防止することができる。
即ち、後程を実施の形態についてより詳細に説明する通り、上記の如きクロス連結型ショックアブソーバシステムに於いて、左前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとすると、車体の右後輪部が他の3輪の部位に対して押し上げられるので、車輌は左旋回方向に偏向する傾向を呈し、また逆に右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとすると、車体の左後輪部が他の3輪の部位に対して押し上げられるので、車輌は右旋回方向に偏向する傾向を呈する。そこで、能動操舵アシスト装置が一対の前輪に対して設けられているときには、これらの場合に対し能動操舵アシスト装置を作動させて前輪をそれぞれ右または左に切る能動操舵アシストを行うことによりにより、作動油の漏洩により操舵が乱されることを防止することができる。
尚、クロス連結型ショックアブソーバシステムの左後輪または右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたときについても、車輌の偏向方向は左前輪または右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき同じであり、ただその度合が異なることが考えられる。更に、クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪と左後輪の両方または右前輪と右後輪の両方に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたときについても、車輌の偏向方向は左前輪または右前輪或いは左後輪または右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき同じであり、この場合にもその度合は異なることが考えられる。
また、上記の如くクロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪または右前輪、或は左後輪または右後輪、或は左前輪と左後輪の両方または右前輪と右後輪の両方に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたことに対し、一対の後輪に作用するよう設けられた能動操舵アシスト装置により対処する場合には、後輪操舵は車輌の旋回方向と逆に行なわれるので、能動操舵アシスト装置による後輪の操舵アシストの方向は前輪に作用するよう設けられた能動操舵アシスト装置による操舵アシストの方向とは逆にされればよく、またその操舵アシストの度合も後輪に対する能動操舵アシスト装置の作動性能に応じて前輪漏洩、後輪漏洩、前後輪漏洩の各場合に対し適当に定められればよい。
更に、クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪と右前輪の両方についてショックアブソーバの作動油に漏洩が生じると、車輌の前輪部に於けるロール剛性が低下し、車輌は操舵され易くなり、操舵感覚に狂いが生ずる恐れがある。そこで、この場合にはパワーステアリングの操舵ゲインを下げる制御が行われば、それを防止することができる。また逆にクロス連結型ショックアブソーバシステムの左後輪と右後輪の両方についてショックアブソーバの作動油に漏洩が生じると、車輌の後輪部に於けるロール剛性が低下し、車輌は操舵され難くなるので、この場合にはパワーステアリングの操舵ゲインを上げる制御が行わればよい。
図1は、本発明による車輌の一つの実施の形態を本発明に係る構成の要部について示す概略図である。但し、本発明は、クロス連結型ショックアブソーバシステムの作動油漏洩に関連した能動操舵アシスト装置の制御に関するソフトウェア的事項を発明の要旨とするものであり、図1に現れている構成自身は公知のものである。
図1に於いて、10fl,10fr,10rl,10rrはそれぞれ左前輪、右前輪、左後輪、右後輪であり、各車輪はそれぞれサスペンションアーム12fl,12fr,12rl,12rrにより車体14に対し上下に変位可能に懸架されており、それぞれショックアブソーバ16fl,16fr,16rl,16rrによりその車体に対する上下の変位が緩衝されるようになっている。尚、図には示されていないが、この技術の分野に於いては周知の通り、サスペンションアーム12fl,12fr,12rl,12rrには、ショックアブソーバ16fl,16fr,16rl,16rrに並列に配置されたサスペンションスプリングも作用しており、各車輪はサスペンションスプリングとショックアブソーバの並列組合せにより車体に対し懸架されている。
ショックアブソーバ16fl,16fr,16rl,16rrにはそれぞれ油路18fl,18fr,18rl,18rrが接続されており、これらの油路にはそれぞれ蓄圧室20fl,20fr,20rl,20rr、絞り弁22fl,22fr,22rl,22rr、圧力センサ24fl,24fr,24rl,24rrが接続されている。
26はマイクロコンピュータを備えた車輌の電子制御装置(ECU)であり、本発明に係る制御だけでなく、車輌の自動制御に関する種々の演算を行う電子頭脳である。電子制御装置26には、圧力センサ24fl,24fr,24rl,24rrよりショックアブソーバ16fl,16fr,16rl,16rrの各々の作動油圧Pfl,Pfr,Prl,Prrを示す信号、操舵角センサ28により検出された操舵角を示す信号、図には示されていない車高センサ、車速センサ、前後加速度センサ、横加速度センサ、ヨーレートセンサより各車輪の部位に於ける車高、車速、前後加速度、横加速度、ヨーレートを示す信号が送られる他、電子制御装置26による車輌の自動制御のために必要なその他の種々の信号がそれらの信号発生装置より送られるようになっている。
ショックアブソーバ16flの作動油圧は油路18flを経てシリンダ30とフリーピストン32を備えたシリンダ−ピストン装置34の油圧室36flに導入され、ショックアブソーバ16frの作動油圧は油路18frを経てシリンダ−ピストン装置34の油圧室36frに導入され、ショックアブソーバ16rlの作動油圧は油路18rlを経てシリンダ−ピストン装置34の油圧室36rlに導入され、ショックアブソーバ16rrの作動油圧は油路18rrを経てシリンダ−ピストン装置34の油圧室36rrに導入されている。
シリンダ−ピストン装置34のフリーピストン32は、中央の大径ピストン部とその両側にある一対の同径の小径ピストン部とが互いにシャフトにて連結された段付きピストンであり、シリンダ30は、大径ピストン部が摺動する中央の大径シリンダ部とその両側にあって前記一対の小径ピストン部が摺動する一対の同径の小径シリンダ部とを有する段付きシリンダである。
左右の前輪に作用するショックアブソーバの作動油圧はフリーピストンに対し左右の対応する端面に付与されており、左右の後輪に作用するショックアブソーバの作動油圧はフリーピストンに対し左右逆に対応する端面に付与されており、従って、車輌が左旋回することにより車体が遠心力により右方へ傾動し、右前輪のショックアブソーバの作動油圧が左前輪のショックアブソーバの作動油圧より上昇してフリーピストンを図にて左方へ付勢するときには、右後輪のショックアブソーバの作動油圧が左後輪のショックアブソーバの作動油圧より上昇してフリーピストンを図にて右方へ付勢する。
図示の如く左右の小径ピストン部は同径のDeであるとし、中央の大径ピストン部の直径をDcとし、シャフトの直径をDsとすると、図にて左端の小径ピストン部は、その左面に油圧室36flの油圧Pflを受け、(π/4)De×Pflの力にて図にて右方へ付勢される。図にて右端の小径ピストン部は、その右面に油圧室36frの油圧Pfrを受け、(π/4)De×Pfrの力にて図にて左方へ付勢される。中央の大径ピストン部は、その右面に油圧室36rlの油圧Prlを受け、(π/4)(Dc−Ds)×Prlの力にて図にて左方へ付勢されるが、その付勢力の一部は同油圧がそれとシャフトにて連結された右端の小径ピストン部に図にて右方へ作用することによる(π/4)(De−Ds)×Prlの力にて相殺されるので、ピストン全体としては、油圧Prlにより(π/4)(Dc−De)×Prlの力にて図にて左方へ付勢される。同様にして、ピストン全体としては、油圧Prrにより(π/4)(Dc−De)×Prrの力にて図にて右方へ付勢される。
左右一対の前輪10flおよび10frはナックルアーム38fl,38frを介してサスペンションアーム12fl,12frより操舵方向に回動可能に支持されており、また図示の実施の形態では左右一対の後輪10rlおよび10rrもナックルアーム38rl,38rrを介してサスペンションアーム12rl,12rrよりアシスト操舵の範囲で操舵方向に回動可能に支持されている。両端にて一対のナックルアーム38fl,38frと連結されたタイロッド40fはパワーステアリングユニット42を貫通する部分にてステアリングホイール(ハンドル)44の回動角に応じて動力により補助されて図にて左右に駆動されるようになっている。パワーステアリングユニット42の一部にはステアリングホイール44の回動角に対するタイロッド40fの左右の偏倚を調節する操舵アシスト装置46fが設けられており、この操舵アシスト装置46fが電子制御装置26により制御されることにより、車輌の運転をより好ましいものとするよう車輌の運転状態に応じて電子制御装置のマイクロコンピュータにより行われる制御演算に基づいて運転者による操舵を補助するようになっている。そしてそのような操舵アシスト制御の一環として、上記のクロス連結型ショックアブソーバシステムに於いてショックアブソーバ作動油の漏洩が生じたとき、それに対処する制御を行うようになっている。
左右一対の後輪10rlおよび10rrを支持するナックルアーム38rl,38rrもまた、これらと両端にて連結された後輪に対するタイロッド40rが後輪用操舵アシスト装置46rを貫通する部分にて左右に駆動され、車輌の運転をより好ましいものとするよう車輌の運転状態に応じて電子制御装置のマイクロコンピュータにより行われる制御演算に基づいて操舵アシストのために制御されるようになっている。そしてまた、そのような操舵アシスト制御の一環として、上記のクロス連結型ショックアブソーバシステムに於いてショックアブソーバ作動油の漏洩が生じたとき、それに対処する制御を行うようになっている。
図2は、上記の如きクロス連結型ショックアブソーバシステムと、一対の前輪に対するパワーステアリングユニット42および前輪用能動操舵アシスト装置46fと、一対の後輪に対する後輪用能動操舵アシスト装置46rとを有する車輌に於いて、前輪用能動操舵アシスト装置46fと後輪用能動操舵アシスト装置46rとが本発明に従って制御され、またこれに関連した制御としてパワーステアリングユニット42の操舵ゲインが制御される要領の一例を示すフローチャートである。かかるフローチャートに沿った制御は、図1には示されていないイグニションスイッチの如き車輌運転スイッチの閉成により開始され、車輌の運行中数10〜数100ミリセカンドの周期にて繰り返されてよい。
制御が開始されると、ステップ10に於いて、クロス連結型ショックアブソーバシステムに於ける左前輪のショックアブソーバの作動系に作動油の漏洩が生じたか否かが判断される(X−システムFL系油漏れ?)。これは、例えば油圧センサ24flの指示値を車高センサによる左前輪部の車高と比較することにより検出されてよい。答がイエス(Y)であると、制御はステップ20へ進み、制御開始時に0にリセットされているフラグFflが1にセットされる。答がノー(N)であれば、制御はステップ30へ進む。
ステップ30に於いては、同様の要領にて右前輪のショックアブソーバの作動系に作動油の漏洩が生じたか否かが判断される(X−システムFR系油漏れ?)。答がイエスであると、制御はステップ40へ進み、制御開始時に0にリセットされているフラグFfrが1にセットされる。答がノーであれば、制御はステップ50へ進む。こうしてステップ70までに左右の前輪および左右の後輪のそれぞれに対するショックアブソーバの作動油の漏洩がチェックされ、その結果がフラグFfl〜Frrによって表される。
続いて制御はステップ90へ進み、先ずフラグFflが1であるか否かが判断される。答がノーであれば、制御はステップ100へ進み、フラグFfrが1であるか否かが判断される。答がノーであれば、制御はステップ110へ進み、フラグFrlが1であるか否かが判断される。答がノーであれば、制御はステップ120へ進み、フラグFrrが1であるか否かが判断される。いずれの車輪に対するショックアブソーバの作動油にも漏洩が生じていないときには、ステップ90〜120の答は全てノーであり、この回の制御はこれにて終了する。
左前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じると、フラグFflが1にセットされるので、制御はステップ90よりステップ130へ進み、ここでフラグFfrが1であるか否かが判断される。右前輪に対するショックアブソーバの作動油には漏洩は生じていない場合には、ステップ130答はノーであり、制御はステップ140へ進む。ステップ140に於いては、フラグFrlが1であるか否か判断される。左後輪に対するショックアブソーバの作動油にも漏洩は生じていなければ、答はノーであり、制御はステップ150へ進む。ステップ150に於いては、フラグFrrが1であるか否か判断される。右後輪に対するショックアブソーバの作動油にも漏洩は生じていなければ、答はノーであり、制御はステップ160へ進む。かくしてステップ160は、左前輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生じている場合に制御が到達するステップである。
左前輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生ずると、図1で見てフリーピストン32は左方へ変位し、それに伴って右前輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積および左後輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積は増大するのに対し、右後輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積は減小する。従って、この場合、左前輪、右前輪、左後輪の車高はいずれも低下するのに対し、右後輪の車高のみは増大し、車体は右後輪部にて押し上げられた状態となる。かかる状態では車輌には左旋回方向の偏向が生ずる。そこでこれに対しステップ160に於いては、図1に示す如く一対の前輪および一対の後輪対して能動操舵アシスト装置が設けられている場合には、前輪を或るアシスト角θaだけ右へ切り、後輪を或るアシスト角θb左へ切る操舵アシストが行われる。
左前輪に対するショックアブソーバの作動油には漏洩は生じておらず、右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じると、フラグFfrが1にセットされるので、制御はステップ100よりステップ170へ進み、ここでフラグFrlが1であるか否かが判断される。左後輪に対するショックアブソーバの作動油には漏洩は生じていない場合には、ステップ170答はノーであり、制御はステップ180へ進む。ステップ180に於いては、フラグFrrが1であるか否か判断される。右後輪に対するショックアブソーバの作動油にも漏洩は生じていなければ、答はノーであり、制御はステップ190へ進む。かくしてステップ190は、右前輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生じている場合に制御が到達するステップである。
右前輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生ずると、図1で見てフリーピストン32は右方へ変位し、それに伴って左前輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積および右後輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積は増大するのに対し、左後輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積は減小する。従って、この場合、左前輪、右前輪、右後輪の車高はいずれも低下するのに対し、左後輪の車高のみは増大し、車体は左後輪部にて押し上げられた状態となる。かかる状態では車輌には右旋回方向の偏向が生ずる。これは、左前輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生じたステップ160に於ける状態と左右逆である。そこでこれに対しステップ190に於いては、前輪を上記のアシスト角θaだけ左へ切り、後輪を上記のアシスト角θb右へ切る操舵アシストが行われる。
左前輪および右前輪に対するショックアブソーバのいずれにも作動油の漏洩は生じておらず、左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じると、フラグFrlが1にセットされるので、制御はステップ110よりステップ200へ進み、ここでフラグFrrが1であるか否かが判断される。右後輪に対するショックアブソーバの作動油には漏洩は生じていない場合には、ステップ200答はノーであり、制御はステップ210へ進む。かくしてステップ210は、左後輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生じている場合に制御が到達するステップである。
左後輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生ずると、図1で見てフリーピストン32は右方へ変位し、それに伴って右後輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積および左前輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積は増大するのに対し、右前輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積は減小する。従って、この場合、左後輪、右後輪、左前輪の車高はいずれも低下するのに対し、右前輪の車高のみは増大し、車体は右前輪部にて押し上げられた状態となる。かかる状態では車輌には左旋回方向の偏向が生ずる。そこでこれに対しステップ210に於いては、前輪を或るアシスト角θcだけ右へ切り、後輪を或るアシスト角θd左へ切る操舵アシストが行われる。
左前輪、右前輪、左後輪に対するショックアブソーバのいずれにも作動油の漏洩は生じておらず、右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じると、フラグFrrが1にセットされるので、制御はステップ120よりステップ220へ進む。かくしてステップ220は、右後輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生じている場合に制御が到達するステップである。
右後輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生ずると、図1で見てフリーピストン32は左方へ変位し、それに伴って左後輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積および右前輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積は増大するのに対し、左前輪に対するショックアブソーバの作動油系の容積は減小する。従って、この場合、左後輪、右後輪、右前輪の車高はいずれも低下するのに対し、左前輪の車高のみは増大し、車体は左前輪部にて押し上げられた状態となる。かかる状態では車輌には右旋回方向の偏向が生ずる。これは、左後輪に対するショックアブソーバの作動油にのみ漏洩が生じたステップ210に於ける状態と左右逆である。そこでこれに対しステップ220に於いては、前輪を上記のアシスト角θcだけ左へ切り、後輪を上記のアシスト角θd右へ切る操舵アシストが行われる。
左前輪と左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたが、右前輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油には漏洩は生じていない場合には、フラグFflとFrlが1にセットされるので、制御はステップ140よりステップ230へ進む。そしてステップ230の答はノーであるので、制御はこれよりステップ240へ進む。かくしてステップ240は、左前輪と左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じている場合に制御が到達するステップである。
左前輪と左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生ずると、フリーピストン32は右前輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油の対向によって略中立位置に保たれ、右前輪と右後輪に於ける車高はほぼ正常に保たれるが、左前輪および左後輪に於いてはショックアブソーバの作動油が抜けるので、車輌には左旋回方向の偏向が生ずる。そこでこれに対しステップ240に於いては、前輪を或るアシスト角θeだけ右へ切り、後輪を或るアシスト角θfだけ左へ切る操舵アシストが行われる。
逆に、右前輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたが、左前輪と左後輪に対するショックアブソーバの作動油には漏洩は生じていない場合には、フラグFrlとFrrが1にセットされるので、制御はステップ180よりステップ250へ進む。かくしてステップ250は、右前輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じている場合に制御が到達するステップである。
右前輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生ずると、フリーピストン32は左前輪と左後輪に対するショックアブソーバの作動油の対向によって略中立位置に保たれ、左前輪と左後輪に於ける車高はほぼ正常に保たれるが、右前輪および右後輪に於いてはショックアブソーバの作動油が抜けるので、車輌には右旋回方向の偏向が生ずる。これはステップ240に於ける状態と左右逆であるである。そこでこれに対しステップ250に於いては、前輪をアシスト角θeだけ左へ切り、後輪をアシスト角θfだけ右へ切る操舵アシストが行われる。
左前輪と右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたが、左後輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油には漏洩は生じていない場合には、フラグFflとFfrが1にセットされるので、制御はステップ130よりステップ260へ進む。そしてステップ260の答はノーであり、それによって更に制御がステップ270へ進んでも答はノーであるのでるので、制御はこれよりステップ280へ進む。かくしてステップ280は、左前輪と右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じている場合に制御が到達するステップである。
左前輪と右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生ずると、フリーピストン32は左後輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油の対向によって略中立位置に保たれ、左後輪と右後輪に於ける車高はほぼ正常に保たれるが、左前輪および右前輪に於いてはショックアブソーバの作動油が抜けるので、車輌の前部に於けるロール剛性が車輌の後部に於けるロール剛性に対比して低下し、車輌は操舵され易くなるので、操舵感覚に変化が生ずる恐れがある。そこでこれに対しステップ280に於いては、操舵アシストではないが、パワーステアリングユニットの操舵ゲインを下げる制御が行われる。
逆に左後輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたが、左前輪と右前輪に対するショックアブソーバの作動油には漏洩は生じていない場合には、フラグFrlとFrrが1にセットされるので、制御はステップ200よりステップ290へ進む。かくしてステップ290は、左後輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じている場合に制御が到達するステップである。
左後輪と右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生ずると、フリーピストン32は左前輪と右前輪に対するショックアブソーバの作動油の対向によって略中立位置に保たれ、左前輪と右前輪に於ける車高はほぼ正常に保たれるが、左後輪および右後輪に於いてはショックアブソーバの作動油が抜けるので、車輌の後部に於けるロール剛性が車輌の前部に於けるロール剛性に対比して低下し、車輌は操舵され難くなるので、やはり操舵感覚に変化が生ずる恐れがある。そこでこれに対しステップ290に於いては、操舵アシストではないが、パワーステアリングユニットの操舵ゲインを上げる制御が行われる。
ステップ150に於いて答がイエスとなったとき、即ち左前輪および右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたときには、フリーピストン32は図にて左方へ変位するが、この場合には前後左右のいずれの車輪に対するショックアブソーバの作動油にも実質的な圧力は作用しなくなるので、車輌の操舵が影響を受けることはない。従って、この場合には、制御は操舵アシストを行なうことなく、そのまま終了する。同様にステップ170に於いて答がイエスとなったとき、即ち右前輪および左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたときには、フリーピストン32は図にて右方へ変位するが、この場合にも前後左右のいずれの車輪に対するショックアブソーバの作動油にも実質的な圧力は作用しなくなるので、車輌の操舵が影響を受けることはない。従って、この場合にも、制御は操舵アシストを行なうことなく、そのまま終了する。また同様のことは、ステップ260の答がイエスとなったとき、即ち左右の前輪および左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき、またはステップ270の答がイエスとなったとき、即ち左右の前輪および右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき、またはステップ230の答がイエスとなったとき、即ち左前輪および左右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたときにも生ずるので、これらの場合にも、制御は操舵アシストを行なうことなく、そのまま終了する。
以上に於いては本発明を一つの実施の形態について詳細に説明したが、かかる実施の形態について本発明の範囲内にて種々の変更が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
本発明による車輌の一つの実施の形態を本発明に係る構成の要部について示す概略図。 クロス連結型ショックアブソーバシステムと、一対の前輪および一対の後輪に作用する能動操舵アシストとを有する車輌に於いて、能動操舵アシストが本発明に従って制御される要領の一例を示すフローチャート。
符号の説明
10fl,10fr,10rl,10rr…左前輪、右前輪、左後輪、右後輪、12fl,12fr,12rl,12rr…サスペンションアーム、14…車体、16fl,16fr,16rl,16rr…ショックアブソーバ、18fl,18fr,18rl,18rr…油路、20fl,20fr,20rl,20rr…蓄圧室、22fl,22fr,22rl,22rr…絞り弁、24fl,24fr,24rl,24rr…圧力センサ、26…電子制御装置(ECU)、28…操舵角センサ、30…シリンダ、32…フリーピストン、34…シリンダ−ピストン装置、36fl,36fr,36rl,36rr…油圧室、38fl,38fr,38rl,38rr…ナックルアーム、40f,40r…タイロッド、42…パワーステアリングユニット、44…ステアリングホイール(ハンドル)、46f,46r…操舵アシスト装置

Claims (9)

  1. 左右一対の前輪および左右一対の後輪の各々に対するショックアブソーバと、前記一対の前輪の左右のショックアブソーバのうちの一方の側のショックアブソーバの作動油圧に対する他方の側のショックアブソーバの作動油圧の差と前記一対の後輪の左右のショックアブソーバのうちの前記一方の側のショックアブソーバの作動油圧に対する前記他方の側のショックアブソーバの作動油圧の差とを対向させるフリーピストンを備えたシリンダ−ピストン装置とからなるクロス連結型ショックアブソーバシステムと、前記一対の前輪または前記一対の後輪の少なくとも一方の操舵角を補正する能動操舵アシスト装置とを有する車輌にして、前記能動操舵アシスト装置は前記クロス連結型ショックアブソーバシステムに生じた作動油の漏洩に応じて能動操舵アシスト作動を行うようになっていることを特徴とする車輌。
  2. 前記能動操舵アシスト装置は前記一対の前輪に対して設けられており、前記クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を右に切りまた右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を左に切る操舵アシストを行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
  3. 前記能動操舵アシスト装置は前記一対の前輪に対して設けられており、前記クロス連結型ショックアブソーバシステムの左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を右にきりまた右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を左に切る操舵アシストを行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
  4. 前記能動操舵アシスト装置は前記一対の前輪に対して設けられており、前記クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油および左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を右に切りまた右前輪に対するショックアブソーバの作動油および右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を左に切る操舵アシストを行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
  5. 前記能動操舵アシスト装置は前記一対の後輪に対して設けられており、前記クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を左にきりまた右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を右に切る操舵アシストを行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
  6. 前記能動操舵アシスト装置は前記一対の後輪に対して設けられており、前記クロス連結型ショックアブソーバシステムの左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を左に切りまた右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を右に切る操舵アシストを行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
  7. 前記能動操舵アシスト装置は前記一対の後輪に対して設けられており、前記クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油および左後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき後輪を左に切りまた右前輪に対するショックアブソーバの作動油および右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたとき前輪を右に切る操舵アシストを行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
  8. 車輌はパワーステアリングによる前輪操舵車であってパワーステアリング操舵ゲイン制御手段を有し、前記クロス連結型ショックアブソーバシステムの左前輪に対するショックアブソーバの作動油および右前輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたときパワーステアリングの操舵ゲインを下げるようになっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車輌。
  9. 車輌はパワーステアリングによる前輪操舵車であってパワーステアリング操舵ゲイン制御手段を有し、前記クロス連結型ショックアブソーバシステムの左後輪に対するショックアブソーバの作動油および右後輪に対するショックアブソーバの作動油に漏洩が生じたときパワーステアリングの操舵ゲインを上げるようになっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車輌。
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