JP2007236504A - 注文飲食物搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】注文飲食物を注文飲食客に、手軽に、且つ確実に送り届けること。
【解決手段】厨房エリアC内に設けられた飲食物投入部13’、15’と、配膳エリアB内に設けられた飲食物取出部13”、15”とを有する搬送路13、15と、飲食物投入部から投入される飲食物容器6の飲食物容器識別情報と、当該飲食物容器6に載置される飲食物を注文した注文客の客席番号とを対応付けて記憶し、飲食物取出部13”、15”の近傍に設けた飲食物容器識別情報取得手段30a,b、31a,bによって取得した飲食物容器識別情報に対応付けて記憶されている客席特定情報を表示出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲食客にて注文された注文飲食物を搬送する注文飲食物搬送装置に関する。
従来、回転寿司と称されている寿司店等においては、飲食カウンター等の飲食台に沿って設けられ、無端回走するクレセントチェーンコンベヤ等よりなる循環搬送路上に、飲食物となる寿司等を盛り付けした飲食皿を載置して、飲食客エリアを循環搬送させることにより、客に飲食物を提供するようになっている(特許文献1参照)。
また、これら循環搬送路上を循環搬送されている飲食物に、所望する飲食物がない場合において飲食客から注文された飲食物についても、注文した飲食客を特定できるように、例えば、座席番号を記した表示物を飲食皿の置台に付けて一般の循環搬送路に投入したり、或いは、注文した飲食客の客席番号を表示する表示部を有する載置台に飲食皿を配置して循環搬送路に投入して、該飲食物を注文した飲食客に当該飲食物を循環搬送路上から取り出してもらうものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−46956号公報(第2,3頁、図1) 特開2004−209063号公報(第4頁、第2図)
このように、飲食客からの注文された注文飲食物を、循環搬送路を用いて飲食客に供給することは、出来るだけ多くの種類の飲食物を循環搬送路に投入しておく場合に比較して、注文時に飲食物を調理したり、循環搬送路上に投入することにより、長時間に亘り飲食されない飲食物が乾燥したり、鮮度が低下することを極力回避できるようになるとともに、これら注文飲食物を、該飲食物を注文した飲食客に店員が一々持ち運ばなくてもよく、効率的に注文飲食物を提供できるものの、これら注文飲食物が循環搬送路上を搬送されて供給されるので、これらの注文飲食物が、注文客以外の他の飲食客によって循環搬送路から取り出されてしまい、注文飲食物が注文客に提供されない場合が多く発生していまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、注文飲食物を注文飲食客に、手軽に、且つ確実に送り届けることのできる注文飲食物搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の注文飲食物搬送装置は、
飲食物を調理するための厨房エリア内に設けられ、該飲食物を載置した飲食物容器が投入される飲食物投入部と、
飲食客が飲食を行う複数の客席が設けられた飲食客エリアに臨むように設けられ、飲食客にて注文された注文飲食物の配膳を許諾された配膳人によって前記飲食物投入部から投入された飲食物容器が取り出される飲食物取出部と、
前記飲食物投入部から投入された注文飲食物が載置された飲食物容器を、前記飲食客が取り出し不能な状態にて前記飲食物取出部に搬送する搬送路と、
前記飲食物投入部から投入される前記飲食物容器を個々に識別可能な飲食物容器識別情報と、当該飲食物容器に載置される飲食物を注文した注文客の客席を特定可能な客席特定情報とを対応付けて記憶する注文情報記憶手段と、
前記飲食物取出部の近傍位置に設けられ、該飲食物取出部に搬送された飲食物容器の飲食物容器識別情報を取得する飲食物容器識別情報取得手段と、
前記飲食物取出部の近傍位置に設けられ、前記飲食物容器識別情報取得手段にて取得した飲食物容器識別情報に対応付けて前記注文情報記憶手段に記憶されている客席特定情報を出力する客席特定情報出力手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、飲食客にて注文された注文飲食物を載置した飲食物容器が、厨房エリア内の飲食物投入部から投入されることで、飲食客が取り出し不能とされた搬送路にて飲食物取出部に搬送されるとともに、該飲食物取出部において、当該搬送された飲食物容器に載置されている飲食物を注文した注文客の客席の客席特定情報が出力されるので、配膳人は、該出力される客席特定情報から特定される注文客の客席に飲食物取出部から取り出した注文飲食物が載置された飲食物容器を運ぶことができるようになり、よって、注文飲食物が他の飲食客に取られてしまうことがなく、これら注文飲食物を、手軽に、且つ確実に注文飲食客に送り届けることができる。
本発明の請求項2に記載の注文飲食物搬送装置は、請求項1に記載の注文飲食物搬送装置であって、
前記注文情報記憶手段は、投入される飲食物容器に載置された飲食物の品種を特定可能な品種特定情報をさらに記憶し、
前記客席特定情報出力手段は、前記飲食物容器識別情報取得手段にて取得した飲食物容器識別情報に対応付けて前記注文情報記憶手段に記憶されている品種特定情報から特定される飲食物の品種を、前記客席特定情報とともに出力することを特徴としている。
この特徴によれば、配膳人は、客席特定情報出力手段にて出力された品種と、飲食物取出部から取り出す飲食物容器に載置された飲食物の品種とが一致しているか否かを判別することができ、誤った品種の飲食物が注文客に届けられてしまう注文ミスを低減できる。
本発明の請求項3に記載の注文飲食物搬送装置は、請求項1または2に記載の注文飲食物搬送装置であって、
前記搬送路上において連続して搬送される少なくとも2以上の所定数の飲食物容器の飲食物容器識別情報に対応して前記注文情報記憶手段に記憶されている前記客席特定情報が同一で有るか否かを判定する同一判定手段と、
該同一判定手段にて同一であると判定されたことを条件に、当該同一であると判定された先行する飲食物容器が前記飲食物取出部に搬送されたときに、該飲食物容器と同一の客席に配膳する後続の飲食物容器が存在することを報知する報知手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、配膳人は、飲食物取出部に搬送されてきた飲食物容器と同一の客席に配膳する必要のある後続の飲食物容器が存在することを配膳に際して認識することができるので、同一の客席に配膳する複数の飲食物容器を、同時に配膳することが可能となるので、配膳の効率を向上させることができる。
本発明の請求項4に記載の注文飲食物搬送装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の注文飲食物搬送装置であって、
前記飲食物取出部の近傍位置に前記配膳人が操作可能に設けられ、少なくとも前記客席特定情報を含む注文情報を入力するための注文入力手段を備え、
前記注文情報記憶手段は、前記注文入力手段にて入力された注文情報に含まれる客席特定情報と、前記飲食物容器識別情報とを対応付けて記憶することを特徴としている。
この特徴によれば、注文入力手段が飲食物取出部の近傍位置に設けられているので、配膳人は、飲食物取出部において注文情報を入力した後に、該入力中において飲食物取出部に搬送されてきた飲食物容器を、迅速に配膳することができるばかりか、これら客席特定情報を含む注文情報が配膳人により入力されるので、厨房エリアにいる店員等に声でオーダーを通す必要等がなく、配膳人等の労力を低減できるとともに、入力間違い等も低減できる。
本発明の請求項5に記載の注文飲食物搬送装置は、請求項4に記載の注文飲食物搬送装置であって、
前記注文入力手段においては、注文客が注文した飲食物の品種が入力されるとともに、前記注文情報には、飲食物の品種を特定可能な品種特定情報を含み、
前記厨房エリア内に設けられ、前記注文情報に基づいて、注文された飲食物の品種を出力する注文品種出力手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、厨房エリア内の店員(調理人)は、どの品種の飲食物が注文されたかを注文品種出力手段により把握することができ、該注文された品種の飲食物が載置された飲食物容器を、的確に飲食物投入部に投入することができる。
本発明の請求項6に記載の注文飲食物搬送装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の注文飲食物搬送装置であって、
前記搬送路が前記飲食客エリア内の各客席に沿って設けられているとともに、該搬送路上の各客席に対応する位置に、前記飲食物取出部並びに該飲食物取出部から取り出した飲食物容器を貯留するための貯留部とが設けられており、
各飲食物取出部の近傍位置に設けられ、該飲食物取出部の近傍位置に設けられている前記飲食物容器識別情報取得手段にて取得した飲食物容器識別情報に対応付けて前記注文情報記憶手段に記憶されている前記客席特定情報から特定される客席が、当該飲食物取出部に対応する客席に該当するか否かを判定する取出判定手段と、
該取出判定手段における判定結果が該当するとの判定結果であることを条件に、該判定対象とした飲食物容器識別情報の飲食物容器を、前記貯留部に取り出す取り出し手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、注文飲食物が載置された飲食物容器が、その注文飲食物を注文した飲食客の客席に対応する貯留部に、例えば、配膳人が他の客席への配膳の実施中においても自動的に貯留されるようになるので、注文飲食物を各客席へ運ぶ配膳人の労力をより一層軽減できるばかりか、配膳人による配膳先の客席間違い等の発生も低減することができる。
本発明の請求項7に記載の注文飲食物搬送装置は、
飲食物を調理するための厨房エリア内に設けられ、該飲食物を載置した飲食物容器が投入される飲食物投入部と、
飲食客が飲食を行う複数の客席が設けられた飲食客エリアに臨むように設けられ、飲食客にて注文された注文飲食物の配膳を許諾された配膳人によって前記飲食物投入部から投入された飲食物容器が取り出される飲食物取出部と、
前記飲食物投入部から投入された注文飲食物が載置された飲食物容器を、前記飲食客が取り出し不能な状態にて前記飲食物取出部に搬送する搬送路と、
前記飲食物投入部から投入される前記飲食物容器に載置される飲食物を注文した注文客の客席を特定可能な客席特定情報を記憶する当該飲食物容器に設けられた注文情報記憶手段と、
前記飲食物取出部の近傍位置に設けられ、該飲食物取出部に搬送された飲食物容器の前記注文情報記憶手段に記憶されている客席特定情報を取得する客席特定情報取得手段と、
前記飲食物取出部の近傍位置に設けられ、前記客席特定情報取得手段にて取得した客席特定情報を出力する客席特定情報出力手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、飲食客にて注文された注文飲食物を載置した飲食物容器が、厨房エリア内の飲食物投入部から投入されることで、飲食客が取り出し不能とされた搬送路にて飲食物取出部に搬送されるとともに、該飲食物取出部において、当該搬送された飲食物容器に載置されている飲食物を注文した注文客の客席の客席特定情報が出力されるので、配膳人は、該出力される客席特定情報から特定される注文客の客席に飲食物取出部から取り出した注文飲食物が載置された飲食物容器を運ぶことができるようになり、よって、注文飲食物が他の飲食客に取られてしまうことがなく、これら注文飲食物を、手軽に、且つ確実に注文飲食客に送り届けることができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1及び図2は、本発明の注文飲食物搬送装置となるカウンタ用注文搬送装置12並びにテーブル用注文搬送装置14とが適用された本実施例の循環型飲食物搬送装置1を有する回転寿司店舗を示すもので、該回転寿司店舗は、図1に示すように、主に、飲食客が飲食を行う飲食カウンタ8や飲食テーブル10とカウンタ席9a,9bやテーブル席9cとが設けられた飲食客エリアAと、該飲食客エリアAと隔壁W(図2参照)で仕切られた厨房エリアCと、各種の寿司等の飲食物が載置された寿司皿6等の飲食物容器が厨房エリアCにて投入されることにより、該投入された飲食物容器(寿司皿6)を飲食客エリアAの飲食客に循環搬送する無端状の循環搬送路5にて囲まれ、隔壁Wから飲食客エリアAに突出するように形成されることにより、該飲食客エリアAに臨むように形成された配膳エリアB、とが設けられている。
本実施例の循環搬送路5は、例えば、公知の無端状のクレセントチェーンコンベヤ4で構成されており、隔壁Wで仕切られた厨房エリアC内にて投入された寿司皿6を搬送して飲食客エリアA内の飲食客に提供した後、再び厨房エリアCに戻るようになっている。
尚、本実施例に用いた寿司皿6には、個々に固有とされたIDが記憶されているとともに、該記憶されているIDを非接触にて送信可能なRF−IDチップが付与されており、外部のRF−IDリーダによって、RF−IDチップに記憶されているIDを読み取ることが可能とされている。
この本実施例の循環搬送路5によって囲まれた配膳エリアBには、配膳エリアBへの進入が許諾された配膳人MH1、MH2が、厨房側の進入口から進入可能とされているが、進入が許諾されていない飲食客エリアAの飲食客は進入不可とされており、循環搬送路5の上流側となる上流側部、並びに配膳エリアBの先端側となる辺部には、図1に示すように、循環搬送路5に沿って飲食カウンタ8と、所定間隔毎にカウンタ席9a,9bが設けられている。
また、この本実施例の循環搬送路5の下流側となる配膳エリアBの側部には、図1に示すように、グループ同士や家族等、多人数の客が利用可能なテーブル10a〜cとテーブル席9cが、所定間隔おきに複数設置されている。
そして、各テーブル10a〜cには、飲食客が操作可能な客用注文端末21a〜cが設けられており、該客用注文端末21a〜cにおいて、各テーブルの飲食客が、各種の寿司や飲み物やデザート等を注文できるようになっており、各客用注文端末21a〜cには、当該テーブルに固有に割り当てられたテーブル番号(T01〜T03)が、客席番号に代えて割り当てられている。つまり、テーブル番号も後述する客席番号と同様に注文客の客席を特定できるので、該テーブル番号も本発明における客席特定情報に該当する。
本実施例の循環搬送路5の配膳エリアB内には、図1並びに図2に示すように、循環搬送路5に沿って、本実施例のカウンタ用注文搬送装置12を成すカウンタ用注文搬送路13と、テーブル用注文搬送装置14を成すテーブル用注文搬送路15とが設けられおり、これら長さの異なるカウンタ用注文搬送路13並びにテーブル用注文搬送路15と、飲食客エリアA内の飲食客とが、循環搬送路5により仕切られることで、該カウンタ用注文搬送路13並びにテーブル用注文搬送路15上を搬送される注文飲食物が載置された寿司皿6が、飲食客からは見えないとともに、該寿司皿6の飲食客による取り出しが不能とされている。
この本実施例に用いたカウンタ用注文搬送路13並びにテーブル用注文搬送路15は、その一方端が、いずれも、前記厨房エリアCに位置するように設けられているとともに、その他方端が、いずれも配膳エリアB内に位置するように設けられており、カウンタ用注文搬送路13並びにテーブル用注文搬送路15の搬送方向が、厨房エリアC側から配膳エリアB側方向とされることで、搬送方向の上流となる厨房エリアC側の端部領域によって、飲食物投入部13’、15’が形成されているとともに、搬送方向の下流側となる配膳エリアB側の終端部領域によって、飲食物取出部13”、15”が形成されている。
本実施例においては、カウンタ用注文搬送路13の飲食物取出部13”から取り出した寿司皿6の配膳対象をカウンタ席9aとしていることから、飲食物取出部13”をカウンタ席9aの長手方向のほぼ中央位置となる配膳エリアBの長手方向のほぼ中央付近に設けているとともに、テーブル用注文搬送路15の飲食物取出部15”から取り出した寿司皿6の配膳対象をカウンタ席9bとしていることから、飲食物取出部15”をカウンタ席9bに近い位置となる、厨房エリアC側から見て遠方となる配膳エリアBの先端部付近に設けている。
また、本実施例のテーブル用注文搬送路15には、テーブル用注文搬送路15の終端領域に設けられた飲食物取出部15”に加えて、図1に示すように、各テーブル10a〜cに対応するテーブル用注文搬送路15上の途中位置に飲食物取出部15”a〜cが設けられており、これら各飲食物取出部15”a〜cには、これら各飲食物取出部15”a〜cへの寿司皿6の近接を検知するとともに、該近接した寿司皿6に付与されているRF−IDチップのIDを読み取るための読み取りユニット20a〜cと、該テーブル用注文搬送路15上を搬送される寿司皿6を該テーブル用注文搬送路15から取り出すための、開閉可能された進路変更板25を有する取り出しユニット26が設けられており(図2参照)、読み取りユニット20a〜cによって読み取られたRF−IDチップのIDから特定される寿司皿6に載置されている飲食物が、対応するテーブル10a〜cにおける客用注文端末21a〜cにて注文された注文飲食物である場合において、取り出しユニット26が作動して、当該寿司皿6がテーブル用注文搬送路15上から自動的に取り出されるようになっている。
また、本実施例の飲食物取出部13”には、該飲食物取出部13”に停止される飲食物容器(寿司皿6)の近接を赤外線により検知するとともに、該検知した飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物の品種と、該飲食物を注文した注文客(飲食客)の客席番号とが表示される、2つの取出部ユニット31a,31bが、飲食物取出部13”に隣接して停止される2つの飲食物容器(寿司皿6)の近接を検知できるように、カウンタ用注文搬送路13に沿って所定位置に並設されているとともに、該飲食物取出部13”の近傍位置には、配膳人MH1が操作可能となるように、循環搬送路5の内方側面に設けられた注文端末23が設けられており、該注文端末23において、カウンタ席9aにいる飲食客からの注文を受けて、配膳人MH1が、該注文を実施した飲食客の客席番号と、注文された飲食物の品種とからなる注文情報を入力できるようになっている。
同様に、本実施例の飲食物取出部15”にも、該飲食物取出部15”に停止される寿司皿6の近接を検知して、該近接した寿司皿6に付与されているRF−IDチップのIDを読み取るとともに、該IDの読み取りを実施した寿司皿6に載置されている飲食物の品種と該飲食物を注文した注文客の客席番号とが表示されるID取出部ユニット30a、30bが、飲食物取出部15”に隣接して停止される2つの寿司皿6に付与された各RF−IDチップのIDを、個別に読み取り可能なように、テーブル用注文搬送路15に沿って所定位置に並設されているとともに、該飲食物取出部15”の近傍位置には、配膳人MH2が操作可能となるように、循環搬送路5の内方側面に設けられた注文端末22が設けられており、該注文端末22において、カウンタ席9bにいる飲食客からの注文を受けて、配膳人MH2が、該注文を実施した飲食客の客席番号と、注文された飲食物の品種とからなる注文情報を入力できるようになっている。
尚、循環搬送路5の内方側面上部位置には、図5に示すように、各客席9a,9bを特定可能な本発明における客席特定情報となる客席番号、または、各テーブル10a〜cのテーブル番号が印刷表示された客席番号プレートが、各客席9a,9bまたは各テーブル10a〜cに対応する位置に設けられており、配膳人MH1,MH2が該客席番号プレートを、配膳に際して容易に確認できるようになっている。
ここで、本実施例に用いたテーブル用注文搬送路15について説明すると、テーブル用注文搬送路15は、図2に示すように、循環搬送路5を成すクレセントチェーンコンベヤ4が架設された高さ位置よりも低い位置に、配膳エリアB内の循環搬送路5に沿って左右のフレーム11が設けられており、該左右のフレーム11間を、図面の前後方向に無端回走する搬送手段、すなわちベルトコンベヤ2と、その終端の駆動ローラ3を回転させるための駆動モータ7とを備え、駆動ローラ3の従動プーリ24と駆動モータ7の駆動プーリ16とに掛け回したVベルト17により駆動ローラ3を回転させることにより、ベルトコンベヤ2の上側のベルト搬送面2aが、所定方向となる紙面前方から後方、すなわち、厨房アリアC側から配膳エリアB側に一方向に移動されるようになっている。なお、ベルトコンベヤ2の移動速度は、循環搬送路5における移動速度よりも若干速くしてある。
また、本実施例の循環搬送路5の下部領域は、図2に示すように空隙とされており、各テーブル10a〜cに対応する位置、つまり、各テーブル10a〜cにテーブル用注文搬送路15が臨む各位置には、飲食物取出部15”a〜cから取り出しユニット26a〜cにより取り出された寿司皿6を一時貯留するための貯留部Hが設けられており、該貯留部Hに貯留された寿司皿6が、配膳人MH2によって各テーブル10a〜cに配膳される。尚、図2中の19は、飲食物取出部15”a〜cから取り出しユニット26a〜cにて取り出された寿司皿6を、貯留部Hに誘導するための誘導路を形成する案内板19であり、19’は、貯留部Hに誘導された寿司皿6を停止させるための係止片であり、本実施例の貯留部Hには、最大5皿の寿司皿6を貯留できるようになっている。
また、本実施例に用いた取り出しユニット26a〜cは、図2に示すように、進路変更板25を上下動させて開閉させる開閉機構を有しており、開状態においては、テーブル用注文搬送路15上を搬送される寿司皿6が、該取り出しユニット26a〜cを通過でき、閉状態においては、テーブル用注文搬送路15上を搬送される寿司皿6が進路変更板25に当接することで、その進路が案内板19により形成される誘導路側に変更されて、該寿司皿6が貯留部Hに取り出されるようになっており、これら各取り出しユニット26a〜cの開閉動作は、これら取り出しユニット26a〜cとともに飲食物取出部15”a〜cの近傍に設けられた読み取りユニット20a〜cにて読み取られた寿司皿6に付与されているRF−IDチップのIDに基づいて、後述する制御装置45により制御される。
また、本実施例に用いたカウンタ用注文搬送路13の断面構成は、図示しないが、基本的にテーブル用注文搬送路15と同様に、ベルトコンベヤにより形成されているとともに、循環搬送路5との配置関係等は、全てテーブル用注文搬送路15と同様とされているので、詳細な説明は省略する。尚、カウンタ用注文搬送路13の場合には、取り出しユニット26a〜cが設けられていないので、テーブル用注文搬送路15の場合のような貯留部Hは設けられていないが、該循環搬送路5の下方の空間は、配膳人MH1が飲食物取出部13”から取り出した飲食物容器(寿司皿6)を、一時的に配置して保管できる空間とされており、配膳人MH1が何らかの理由で、飲食物取出部13”から取り出した寿司皿6を即座に配膳できない場合等において、該取り出した寿司皿6を配膳する客席番号の客席番号プレート直下の該空間内に一時的に保管しておけるようになっていて、発生した緊急事由の解消後において、該空間に保管している飲食物容器(寿司皿6)を間違いなく該飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物の注文客(飲食客)に提供できるようになっている。
次に、厨房エリアCについて説明すると、隔壁Wで仕切られた厨房エリアC内においては、図1に示すように、該厨房エリアCにおいて、注文されていない各種の寿司や飲み物、或いはデザートが載置された寿司皿6やその他の飲食物容器が、店員MC1によって循環搬送路5に投入されることで、循環搬送路5上を循環搬送されて各飲食客に注文されることなく提供される。
また、カウンタ用注文搬送路13の飲食物投入部13’の近傍位置には、図1並びに図3に示すように、飲食物取出部13”の近傍に設けられている注文端末23にて入力された注文情報に基づく、注文された飲食物の品種(寿司の場合にはネタ種別)が表示される投入端末32が設けられており、該投入端末32において、投入予定の飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物に対応する注文を指定した後、カウンタ用注文搬送路13上の最後尾に該飲食物容器(寿司皿6)を投入することで、該指定した注文と本発明における飲食物容器識別情報となる投入順番号とが、後述する制御装置18において対応付けて記憶されるようになる。
また、テーブル用注文搬送路15の飲食物投入部15’の近傍位置には、図1に示すように、飲食物取出部15”の近傍に設けられている注文端末22にて入力された注文情報、並びに各テーブル10a〜cに設けられている客用注文端末21a〜cにて入力された注文情報に基づき、注文された飲食物の品種(寿司の場合にはネタ種別)が表示されるとともに、該カウンタ用注文搬送路15上に飲食物投入部15’から投入する寿司皿6の飲食物容器識別情報となる、該寿司皿6に付与されたRF−IDチップのIDと、該寿司皿6に載置されている寿司が対応する注文を指定して、注文とRF−IDチップのIDとを対応付けて記憶させるための2つの投入端末27a,27bが、テーブル用注文搬送路15を挟むようにして設けられている。
図3は、本実施例のカウンタ用注文搬送装置12の構成並びに動作状況を示す図である。本実施例のカウンタ用注文搬送装置12は、図3に示すように、カウンタ用注文搬送路13と、該カウンタ用注文搬送路13の飲食物投入部13’の近傍に設けられた投入端末32と、カウンタ用注文搬送路13の飲食物取出部13”の近傍に設けられた取出部ユニット31a、31bと、該飲食物取出部13”の近傍位置に設けられた注文端末23と、これら各端末やユニットに接続されて、カウンタ用注文搬送装置12の動作制御を行う制御装置18から構成されており、該カウンタ用注文搬送装置12とテーブル用注文搬送装置14とは、個別に動作するようになっている。
この本実施例に用いた取出部ユニット31a、31bには、取出部ユニット31a、31bが設けられた飲食物取出部13”の各位置に、カウンタ用注文搬送路13上を搬送されてきた飲食物容器(寿司皿6)が存在することを、自己が放射する赤外線が該飲食物容器(寿司皿6)にて反射されることにより検知するアクティブ型の赤外線近接センサ37や、後続する所定範囲(本実施例では2)の飲食物容器(寿司皿6)に同一の客席に配膳する飲食物容器(寿司皿6)が存在するか否かを報知するための赤色並びに緑色並びに橙色に点灯可能なLEDランプ36や、対応する位置に到達した飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物の品種(寿司ネタ、飲み物の種別、デザートの種別)並びに該飲食物容器(寿司皿6)の配膳先(注文客)の客席番号を表示可能な液晶パネル35や、赤外線近接センサ37による検知情報を制御装置18に送信したり、制御装置18の指示に基づいてLEDランプ36の点灯や液晶パネル35の表示を制御する図示しないコントローラ等が設けられている。
また、本実施例に用いた注文端末23の表面には、制御装置18に登録されている注文可能な飲食物のメニュー一覧が表示されるとともに、該メニュー一覧上において注文された飲食物の選択入力と、該選択入力した飲食物を注文した飲食客の客席番号とを指触にて入力することのできるタッチパネル式表示装置が設けられており、配膳人MH1は、該タッチパネル式表示装置上において、カウンタ席9aの飲食客から受付けた注文の飲食物の選択入力と客席番号の入力とを対話形式にて実施できるようになっており、これら入力された飲食物の品名と客席番号とを含む注文情報が該注文端末23から制御装置18に送信されるようになっている。
また、本実施例に用いた投入端末32には、制御装置18に記憶されている後述する受注品テーブルデータに記憶されている受注品、つまり、まだカウンタ用注文搬送路13に投入されていない受注品の品種一覧が、図3に示すように表示されるとともに、表示されている各受注品の投入を入力することのできるタッチパネル式表示装置33が設けられている。
また、本実施例に用いた制御装置18は、各端末やユニットとのデータ通信等を行うためのデータ通信部や、制御内容が記述された制御プログラムや、図3に示すように、注文端末23から送信される注文情報に含まれる飲食物の品種と客席番号とが、注文の古い順に記憶される受注品テーブルデータや、飲食物投入部13’からカウンタ用注文搬送路13上に投入された飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物の品種と客席番号とが、該飲食物容器(寿司皿6)の投入順番号に対応付けて記憶された搬送品テーブルデータや、注文端末23に表示される各飲食物のメニューデータ等が記憶される記憶装置や、制御プログラムを実行する中央演算処理装置等を有する比較的小型のコンピュータである。
以下、本実施例のカウンタ用注文搬送装置12の動作について、図3に基づいて説明すると、まず、カウンタ席9aの飲食客から注文があった場合において配膳人MH1は、注文端末23において、注文を受けた飲食物の品種を、メニュー一覧から選択して入力するとともに、該飲食物を注文した注文客(飲食客)の客席番号を、該飲食物の品種の選択入力の後に表示される客席入力ウインドウ上において入力する。
このようにして入力された飲食物の品名と注文客(飲食客)の客席番号は、注文情報として制御装置18に送信されることで、制御装置18において、該送信された注文情報に含まれる飲食物の品名と客席番号とが、受注品テーブルデータの最も下位の順位に登録される。
このようにして受注品テーブルデータに登録された注文飲食物の品名と客席番号は、図3に示すように、飲食物投入部13’の近傍に設けられている投入端末32のタッチパネル式表示装置33に一覧表示されることで、投入端末32を担当する調理人となる店員MC2が、どの品種が注文されているという注文状況を、該タッチパネル式表示装置33上において確認することができるようになっている。
そして、注文状況を確認した店員MC2は、調理の仕上がり状況や、ネタの補充状況等を考慮しつつ、出来るだけ、上位に表示されている品種を調理、或いは、既に調理済みである場合には該調理済みの飲食物を飲食物容器(飲食物が寿司であれば寿司皿6で良いが、飲食物が寿司以外であれば、寿司皿6でなくても良い)に載置する、例えば、図3に示すようなタッチパネル式表示装置33の表示状況であれば、マグロの寿司を寿司皿6に載置する。
そして、該マグロの寿司が載置された寿司皿6を飲食物投入部13’からカウンタ用注文搬送路13上に投入する際に、タッチパネル式表示装置33に表示されている該マグロの注文に対応する「投入」のボタン部34を指触にて入力することで、投入する寿司皿6に載置されている飲食物の注文がどれであるかを指定入力した後、該マグロの寿司が載置された寿司皿6を、カウンタ用注文搬送路13にて搬送されている飲食物容器(寿司皿6或いはその他の容器もある)の最後尾に投入する。
この「投入」のボタン部34の入力操作に基づいて投入端末32からは、該入力操作された「投入」のボタン部34に対応して表示されている客席番号と品種とを含む投入情報が制御装置18に対して送信されることにより、制御装置18において、搬送品テーブルデータに記憶されている最下位の投入順番号に次ぐ投入順番号、例えば最下位の投入順番号が00XW番であれば00XX番と特定し、該特定した00XX番に対応付けて投入情報に含まれる客席番号と品種とを搬送品テーブルデータに登録する一方、受注品テーブルデータにおいて該投入情報に含まれる客席番号と品種と同一の客席番号と品種とが登録されているデータの内、最も注文順位が高いものの登録を消去する。
このようにすることで制御装置18の受注品テーブルデータには、飲食客にて注文されたが、まだカウンタ用注文搬送路13に投入されていない注文飲食物の注文情報のみが登録されるようになるため、投入端末32のタッチパネル式表示装置33には、これらカウンタ用注文搬送路13に未投入の注文飲食物の一覧が表示されることになる一方、搬送品テーブルデータにおいては、寿司皿6を含む投入された各飲食物容器の投入順番号、すなわち、本実施例では飲食物容器を最後尾に投入するようにしているので、該投入順番号はすなわち搬送順序となるので、これら搬送順序により、飲食物容器を個々に識別できることから、このように本発明の飲食物容器識別情報に該当することになる投入順番号に対応付けて、注文客の客席を特定可能な客席番号と品種を特定可能な品種特定情報となる品種自体が記憶されるようになっており、該搬送品テーブルデータを記憶している制御装置18によって本発明における注文情報記憶手段が形成されている。
そして、カウンタ用注文搬送路13に投入された飲食物容器、例えば寿司皿6は、カウンタ用注文搬送路13上を搬送されて、最終的に飲食物取出部13”に到達する。
この飲食物取出部13”においては、カウンタ用注文搬送路13上を搬送されてきた寿司皿6は、飲食物取出部13”にて停止されるようになるので、カウンタ用注文搬送路13上を搬送されることによって通過する場合において赤外線近接センサ37が飲食物容器、例えば寿司皿6を検知する時間以上に亘って継続して飲食物容器が検知されるようになるので、これらの所定時間以上に亘って継続して飲食物容器が赤外線近接センサ37により検知された場合において、取出部ユニット31a、31bから制御装置18に対し、該取出部ユニット31a、31bに付与されたユニットIDを含む検知通知が送信される。
この検知通知の受信に応じて制御装置18は、該検知通知の送信元の取出部ユニット31a、31bに到達した飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物の注文情報を、取出部ユニット31aの場合には搬送品テーブルデータにおいて最も若い投入順番号、取出部ユニット31bの場合には搬送品テーブルデータにおいて最も若い投入順番号に次いで若い投入順番号に対応して記憶されている注文情報(客席番号、品種)から特定するとともに、その取出部ユニット31a、31bにて到達を検知した飲食物容器(寿司皿6)に後続して搬送されている所定数(本実施例では2)の飲食物容器が存在する場合、具体的には、最も若い投入順番号に次いで若い投入順番号以降の投入順番号の登録が搬送品テーブルデータに存在する場合には、これら登録のある投入順番号の内、最も若い投入順番号から数えて3順番までの投入順番号に対応付けて記憶されている注文情報(客席番号、品種)を特定することにより、後続する所定数の飲食物容器に載置されている飲食物の注文情報を更に特定する注文情報特定処理を実施する。
そして、更に、これら注文情報特定処理にて特定した注文情報に、同一の客席番号を含む注文情報が存在するか否かを判定して、LEDランプ36の点灯態様を決定する同一判定処理を実施する。
具体的に本実施例の同一判定処理においては、例えば、図6(a)に示すように、先行する飲食物容器(寿司皿6)のみが取出部ユニット31aに到達して、後続する飲食物容器(寿司皿6)が、まだ取出部ユニット31bに到達しておらず、取出部ユニット31aのみから検知通知が送信されてきた場合であって、既に、後続の複数の飲食物容器(寿司皿6)が飲食物投入部13’から投入されて搬送品テーブルデータに登録されている場合おいて、制御装置18は、搬送品テーブルデータにおいて最も若い投入順番号を含む3順位の投入順番号に対応する注文情報を特定し、該特定した注文情報の内、最も若い投入順番号と次の投入順番号に対応する注文情報に含まれる客席番号が同一である場合、すなわち、後続する次の飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物を注文した飲食客が、先行して到達した該飲食物容器(寿司皿6)と同一である場合には点灯態様を緑色と決定し、最も若い投入順番号と次の投入順番号に対応する注文情報に含まれる客席番号が違う場合であって、最も若い投入順番号と次の次の投入順番号に対応する注文情報に含まれる客席番号が同一である場合、すなわち、2つ後に後続する飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物を注文した飲食客が、先行して到達した該飲食物容器(寿司皿6)と同一である場合には点灯態様を赤色と決定する。
そして、注文情報特定処理にて特定した当該取出部ユニット31aに到達した飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物の注文情報を、検知通知の送信元の該取出部ユニット31aに返信して、該注文情報に含まれる客席番号と品種とを液晶パネル35に表示させるとともに、同一判定処理において決定した点灯態様にLEDランプ36を点灯させるための点灯指示を、各検知通知の送信元の該取出部ユニット31aに送信して、LEDランプ36を該決定した点灯態様の色に点灯させる。尚、複数の飲食物容器(寿司皿6)がほぼ同時に到達して取出部ユニット31aとともに、取出部ユニット31bからも検知通知が送信された場合には、取出部ユニット31aと同様に、該取出部ユニット31bに到達した飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物の注文情報、すなわち、客席番号と品種とが液晶パネル35に表示されるとともに、前述の同一判定処理にて決定された表示態様にLEDランプ36が点灯される。
これら、LEDランプ36の点灯態様に応じて、配膳人MH1は、飲食物取出部13”からの取り出し方を、効率良く行うことができる。具体的に、前述した図6(a)に示すように、先行する飲食物容器(寿司皿6)のみが取出部ユニット31aに対応する位置に到達していて、後続する飲食物容器(寿司皿6)が、まだ取出部ユニット31bに到達していない状況において緑色或いは赤色のいずれでもLEDランプ36が点灯している場合には、後続する2つの飲食物容器(寿司皿6)のいずれかに同一の客席に配膳する必要のある注文品が存在することが判るので、先行して到達した飲食物容器(寿司皿6)を配膳してしまうと、再度、同一の飲食客に配膳する必要が生じることから、後続する飲食物容器(寿司皿6)が到達するまで、先行して到達した飲食物容器(寿司皿6)の配膳を留保すれば良い。
そして、図6(a)に示すように、取出部ユニット31aのLEDランプ36が赤色に点灯している場合において、図6(b)に示すように、後続の飲食物容器(寿司皿6)が取出部ユニット31bに到達した場合には、該取出部ユニット31bの液晶パネル35に表示される品種が間違っていないかを確認するとともに、間違っていない場合には該取出部ユニット31bの液晶パネル35に表示される客席番号を把握した後、該取出部ユニット31bに到達した飲食物容器(寿司皿6)を取り出して、該客席番号の飲食客に取出部ユニット31aに到達している飲食物容器(寿司皿6)よりも先行して配膳する。
尚、このように飲食物容器(寿司皿6)を取り出したことは、赤外線近接センサ37により飲食物容器(寿司皿6)が検知されなくなることにより、該取出部ユニット31bのユニットIDと、液晶パネル35に表示される客席番号と品種とを含む取り出し通知が制御装置18に送信されることにより、搬送品テーブルデータに登録されている当該取り出し通知に含まれる客席番号と品種とを含む注文情報(客席番号、品種)、具体的には、搬送品テーブルデータにおいて最も若い投入順番号に次いで若い投入順番号に対応して記憶されている注文情報(客席番号、品種)が消去される。
そして、これら取り出し通知の受信による搬送品テーブルデータの更新に基づいて、制御装置18は、再度、前述の注文情報特定処理並びに同一判定処理を実施することにより、図6(c)に示すように、取出部ユニット31aのLEDランプ36が緑色に点灯されるとともに、後続の飲食物容器(寿司皿6)が取出部ユニット31bに新たに検知されることにより、該取出部ユニット31bの液晶パネル35に客席番号と品種とが表示されるので、該取出部ユニット31bの液晶パネル35に表示される品種が間違っていないかを確認するとともに、該取出部ユニット31bの液晶パネル35に表示される客席番号が、取出部ユニット31aの液晶パネル35に表示される客席番号と同一であることを確認して、これら取出部ユニット31a、31bに対応する位置に到達した各飲食物容器(寿司皿6)を取り出して、該客席番号の飲食客に配膳すれば良い。
また、先行して飲食物容器(寿司皿6)が到着した取出部ユニット31aのLEDランプ36が緑色に点灯している場合においては、後続の飲食物容器(寿司皿6)が取出部ユニット31bに到達した段階において、該取出部ユニット31bの液晶パネル35に表示される品種が間違っていないか否かを確認するとともに、該取出部ユニット31bの液晶パネル35に表示される客席番号が、取出部ユニット31aの液晶パネル35に表示される客席番号と同一であることを確認して、これら取出部ユニット31a、31bに対応する位置に到達した飲食物容器(寿司皿6)を取り出して、該客席番号の飲食客に配膳すれば良い。尚、この際、取出部ユニット31bのLEDランプ36が、更に緑色に点灯した場合であって、後続する飲食物容器(寿司皿6)が連続している場合においては、取出部ユニット31a、31bに対応する位置に到達した飲食物容器(寿司皿6)を取り出した後、該取り出した2つの飲食物容器(寿司皿6)を配膳せずに、更に後続する飲食物容器(寿司皿6)が取出部ユニット31aに到達した段階において、該取出部ユニット31aの液晶パネル35に表示される品種が間違っていないかを確認するとともに、該取出部ユニット31aの液晶パネル35に表示される客席番号が、既に取り出した飲食物容器(寿司皿6)の客席番号と同一であることを確認して取り出し、これら取り出した3つの飲食物容器(寿司皿6)を該客席番号の飲食客に配膳すれば良い。但し、これら後続する飲食物容器(寿司皿6)の到着に時間がかかる場合や、飲食物によっては、多数を同時に配膳することが好ましくない場合においては、このように同時に配膳しなくとも良い。
このようにすることで、取出部ユニット31a、31bの液晶パネル35には、図5に示すように、各取出部ユニット31a、31bに到達した飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物を注文した飲食客の客席番号と、注文した飲食物の品種とが表示されるようになり、配膳人MH1は、これら表示された品種と、対応する飲食物容器(寿司皿6)に載置されている飲食物とを対比して、品種が間違っていないかを確認できるとともに、その飲食物を注文した飲食客の客席番号を正確に認識して、該飲食物が載置されている飲食物容器(寿司皿6)を、手軽に、且つ確実に注文した飲食客に送り届けることができる。
図4は、本実施例のテーブル用注文搬送装置14の構成並びに動作状況を示す図である。本実施例のテーブル用注文搬送装置14は、図4に示すように、テーブル用注文搬送路15と、該テーブル用注文搬送路15の飲食物投入部15’の近傍に設けられた投入端末27a,27bと、テーブル用注文搬送路15の飲食物取出部15”の近傍に設けられたID取出部ユニット30a、30bと、該飲食物取出部15”の近傍位置に設けられた注文端末22と、飲食物取出部15”a〜cの近傍に設けられた取り出しユニット26a〜c並びに読み取りユニット20a〜cと、各テーブル10a〜cに設けられている客用注文端末21a〜c、これら各端末やユニットに接続されて、テーブル用注文搬送装置14の動作制御を行う制御装置45から構成されており、該テーブル用注文搬送装置14と前述のカウンタ用注文搬送装置12とは、個別に動作するようになっている。
この本実施例に用いたID取出部ユニット30a、30bには、前述のカウンタ用注文搬送装置12のカウンタ用注文搬送路13において飲食物取出部13”に設けられている取出部ユニット31a、31bと同様に、ID取出部ユニット30a、30bが設けられた飲食物取出部15”の各位置において、テーブル用注文搬送路15上を搬送されてきた寿司皿6が存在することを、各寿司皿6に付与されているRF−IDチップとの通信により検知するとともに、該RF−IDチップに記憶されたIDを読み取るRF−IDリーダ42や、後続する所定範囲(本実施例では2)の寿司皿6に同一の客席に配膳する寿司皿6が存在するか否かを報知するための赤色並びに緑色並びに橙色に点灯可能なLEDランプ43や、対応する寿司皿6に載置されている飲食物の品種(寿司ネタ、飲み物の種別、デザートの種別)並びに該寿司皿6の配膳先(注文客)の客席番号を表示可能な液晶パネル44や、RF−IDリーダ42にて読み取ったIDを含む検知情報を制御装置45に送信したり、制御装置45の指示に基づいてLEDランプ43の点灯や液晶パネル44の表示を制御する図示しないコントローラ等が設けられている。
また、本実施例に用いた読み取りユニット20a〜cは、図4に示すように、テーブル用注文搬送路15上を搬送されてきた寿司皿6の近接を自己が放射する赤外線が寿司皿6にて反射されることにより検知するアクティブ型の赤外線近接センサ40を搬送上流部側に突出形成された検出部に有するとともに、搬送されてきた寿司皿6に付与されているRF−IDチップに記憶されたIDを読み取るRF−IDリーダ41とを有しており、比較的高速にて移動搬送される寿司皿6の近接を、検出部の赤外線近接センサ40によって事前に検出して、該寿司皿6に付与されているRF−IDチップのIDを確実にRF−IDリーダ41にて読み取ることができるようになっている。
また、本実施例に用いた注文端末22の表面には、制御装置45に登録されている注文可能な飲食物のメニュー一覧が表示されるとともに、該メニュー一覧上において注文された飲食物の選択入力と、該選択入力した飲食物を注文した飲食客の客席番号とを指触にて入力することのできるタッチパネル式表示装置が設けられており、配膳人MH2は、該タッチパネル式表示装置上において、カウンタ席9bの飲食客から注文を受けた飲食物の選択入力と客席番号の入力を対話形式にて実施できるようになっており、これら入力された飲食物の品名と客席番号とを含む注文情報が該注文端末22から制御装置45に送信されるようになっている。
また、本実施例に用いた投入端末27a,27bには、制御装置45に記憶されている後述する受注品管理テーブルデータにおいて皿IDが登録されていない受注品、つまり、テーブル用注文搬送路15に未投入の受注品の品種一覧が、図4に示すように表示されるとともに、表示されている各受注品の投入を入力することのできるタッチパネル式表示装置28a,28b、並びにテーブル用注文搬送路15に投入する寿司皿6に付与されたRF−IDチップのIDを読み取るためのRF−IDリーダ29a,29bが設けられている。
また、本実施例に用いた制御装置45は、各端末やユニットとのデータ通信等を行うためのデータ通信部や、制御内容が記述された制御プログラムや、図4に示すように、注文端末22や、客用注文端末21a〜cから送信される注文情報に含まれる飲食物の品種と客席番号(テーブル番号を含む)とが、当該飲食物が載置された寿司皿6に付与されたRF−IDチップのIDである皿ID並びに搬送順位とに対応付けて、注文の古い順に記憶される受注品管理テーブルデータや、注文端末22や客用注文端末21a〜cに表示される各飲食物のメニューデータ等が記憶される記憶装置や、制御プログラムを実行する中央演算処理装置等を有する比較的小型のコンピュータである。
以下、本実施例のテーブル用注文搬送装置14の動作について、図4に基づいて説明すると、まず、カウンタ席9bの飲食客から注文があった場合において配膳人MH2は、注文端末22において、注文を受けた飲食物の品種を、メニュー一覧から選択して入力するとともに、該飲食物を注文した注文客(飲食客)の客席番号を、該飲食物の品種の選択入力の後に表示される客席入力ウインドウ上において入力する。
このようにして入力された飲食物の品名と注文客(飲食客)の客席番号は、注文情報として制御装置45に送信されることで、制御装置45において、該送信された注文情報に含まれる飲食物の品名と客席番号とが、受注品管理テーブルデータの最も下位の順位に登録される。
また、各テーブル10a〜cの飲食客は、これら各テーブル10a〜cに設けられている客用注文端末21a〜cにおいて、所望する飲食物の品種をメニュー一覧から選択して入力することで、入力された飲食物の品名とこれら各客用注文端末21a〜cに付与されているテーブル番号を含む注文情報が制御装置45に送信されることで、制御装置45において、該送信された注文情報に含まれる飲食物の品名と客席番号(テーブル番号;以下客席番号にはテーブル番号を含む)とが、受注品管理テーブルデータの最も下位の順位に登録される。尚、飲食客が同一品種の飲食物を複数注文したい場合には、メニュー一覧からの選択入力後において数量を指定入力することができ、該数量が指定入力された場合には、例えば、該指定数量と同じ注文情報が複数回、送信されることで、同一の品名と客席番号とを含む複数の注文情報が受注品管理テーブルデータに記憶されるようになる。
このようにして受注品テーブルデータに登録されている品名と客席番号とを含む注文情報の内、皿IDが登録されていない、すなわち、テーブル用注文搬送路15に投入されていない注文飲食物の注文情報である品名と客席番号は、図4に示すように、飲食物投入部15’の近傍に設けられている投入端末27a,27bのタッチパネル式表示装置28a,28bに一覧表示されることで、投入端末27a,27bを担当する調理人となる店員MC3(投入端末27a担当)、店員MC4(投入端末27b担当)が、どの品種が注文されているという注文状況を、該タッチパネル式表示装置28a,28b上において確認することができるようになっている。
そして、これら注文状況を確認した店員MC3、MC4は、調理の仕上がり状況や、ネタの補充状況や、互いに割り当てられた品種、例えば、店員MC3が通常の寿司を担当し、店員MC4が軍艦巻きや、デザートや飲料等を担当する場合等を考慮しつつ、出来るだけ、上位に表示されている品種を調理、或いは、既に調理済みである場合には、該調理済みの飲食物を寿司皿6に載置、例えば、図4に示すようなタッチパネル式表示装置28a,28bの表示状況であれば、店員MC3はハマチの寿司を調理して寿司皿6に載置する一方、店員MC4はウニの軍艦巻きを調理して寿司皿6に載置する。
そして、これら調理した各種の寿司が載置された寿司皿6を飲食物投入部15’からテーブル用注文搬送路15上に投入する際に、タッチパネル式表示装置28a,28bに表示されている当該調理した品種の注文に対応する「投入」のボタン部、具体的には、調理した品種がハマチであれば、店員MC3はタッチパネル式表示装置28bのハマチに対応する「投入」のボタン部を、調理した品種がウニであれば、店員MC4はタッチパネル式表示装置28aのウニに対応する「投入」のボタン部を指触にて入力して、該表示を反転表示させた後、これら各寿司を載置した寿司皿6を、RF−IDリーダ29a,29bが内臓されている読み取り部に近接させて、投入しようとする寿司皿6に付与されているRF−IDチップのIDをRF−IDリーダ29a,29bに読み取らせて投入端末27a,27bに入力した後、飲食物投入部15’に投入する。尚、読み取りが完了したことは、音により店員MC3、MC4に報知されるとともに、反転表示された注文の表示がタッチパネル式表示装置28a,28bの表示から削除される。
また、飲食物投入部15’への投入に際しては、前述のカウンタ用注文搬送装置12の場合の飲食物投入部13’のように、最後尾に投入する必要はなく、テーブル用注文搬送路15上の空いている領域にランダムに投入することができる。
このRF−IDリーダ29a,29bにおけるIDの読み取りに基づいて投入端末27a,27bからは、該読み取ったIDと、その時点において反転表示されている客席番号と品種とを含む投入情報が制御装置45に対して送信されることにより、制御装置45は、受注品管理テーブルデータにおいて該投入情報に含まれる客席番号と品種と同一の客席番号と品種とが登録されているデータの内、最も注文順位が高いものに対応する皿IDに、受信した投入情報に含まれるIDを登録する。
そして、飲食物投入部15’への投入された寿司皿6は、テーブル用注文搬送路15上を搬送されていき、各飲食物取出部15”a〜cに到達し、該寿司皿6に載置されている飲食物が、該飲食物取出部15”a〜cが対応するテーブル10a〜cにて注文されたものである場合には、取り出しユニット26a〜cが作動されて該寿司皿6がテーブル用注文搬送路15上から取り出される。
具体的には、例えば、投入された寿司皿6が飲食物取出部15”cにさしかかると、該飲食物取出部15”cに設けられている読み取りユニット20cの赤外線近接センサ40にて寿司皿6の近接が検知されることで、該寿司皿6に付与されているRF−IDチップに記憶されたIDを読み取るための問い合わせ信号がRF−IDリーダ41から送信され、RF−IDリーダ41に近接した寿司皿6のRF−IDチップに記憶されたIDがRF−IDリーダ41によって読み取られる。
そして、読み取りユニット20cからは、該読み取りユニット20cに付与されているユニットIDと、RF−IDリーダ41によって読み取ったIDとを含む通過情報を制御装置45に対して送信する。
このようにして送信された通過情報に基づいて制御装置45は、該通過情報に含まれるIDに対応して受注品管理テーブルデータに記憶されている注文情報を特定し、該特定した注文情報に含まれる客席番号(テーブル番号)が、受信した該通過情報に含まれるユニットIDが対応するテーブル、すなわちT03に一致するか否かを判定する。
そして、一致する場合には、該ユニットIDに対応する取り出しユニット26cに対して、取り出し要求を送信して取り出しユニット26cを閉動作させることで、進路変更板25により飲食物取出部15”cに到達した当該寿司皿6が、テーブル10cに対応する貯留部Hへ取り出されるようになるとともに、該注文情報が受注品管理テーブルデータから削除される。
一方、通過情報に含まれるユニットIDが対応するテーブル、すなわちT03に一致しない場合に制御装置45は、取り出し要求を送信しないことで、食物取出部15”cに到達した当該寿司皿6を該飲食物取出部15”cを通過させて下流に搬送されるようにするとともに、受注品管理テーブルデータに登録されている最下位の搬送順位に次ぐ搬送順位、例えば、最下位の搬送順位が100番であれば101番と特定し、該特定した搬送順位を受注品管理テーブルデータの当該IDに対応する搬送順位に登録する。このようにすることで、どのIDのRF−IDチップが付与された寿司皿6が、どの順番にて搬送されているかを制御装置45が管理できるようになっている。
尚、寿司皿6が飲食物取出部15”a,bにさしかかった場合にも、上記した飲食物取出部15”cと同様の処理が実施されることで、各飲食物取出部15”a,bに対応するテーブル10a,bに設けられている客用注文端末21a,bにて注文された飲食物を載置した寿司皿6が、飲食物取出部15”a,bから自動的に取り出されるようになる。
そして、これら飲食物取出部15”a〜cのいずれにおいても取り出されなかった寿司皿6は、飲食物取出部15”に到達する。
この飲食物取出部15”においては、テーブル用注文搬送路15上を搬送されてきた寿司皿6は、ID取出部ユニット30aまたはID取出部ユニット30bにより、その到達がRF−IDリーダ42から逐次送信される問い合わせ信号に応じてRF−IDチップから返信される応答信号の受信により検知されるとともに、該RF−IDチップに記憶されているIDが読み取られ、該読み取られたIDとID取出部ユニット30a、30bに付与されたユニットIDを含む検知通知が、ID取出部ユニット30aまたはID取出部ユニット30bから制御装置45に対して送信される。
この検知通知の受信に応じて制御装置45は、該検知通知の送信元のID取出部ユニット30a、30bに到達した寿司皿6に載置されている飲食物の注文情報を、受信した検知通知に含まれるIDに対応付けて受注品管理テーブルデータに記憶されている注文情報(客席番号、品種)から特定するとともに、そのID取出部ユニット30a、30bに到達した寿司皿6に後続して搬送されている所定数(本実施例では2)の寿司皿6が存在する場合、具体的には、特定した注文情報に対応する搬送順位に所定数(2)を加算した搬送順位の範囲内の搬送順位が登録された注文情報が存在する場合には、これら登録のある搬送順位に対応付けて記憶されている注文情報(客席番号、品種)を特定することにより、後続する所定数(2)の寿司皿6に載置されている飲食物の注文情報を更に特定する注文情報特定処理を実施する。
そして、更に、これら注文情報特定処理にて特定した注文情報に、同一の客席番号を含む注文情報が存在するか否かを判定して、LEDランプ43の点灯態様を決定する同一判定処理を実施する。
具体的に本実施例の同一判定処理においては、例えば、図6(a)に示すように、先行する寿司皿6のみがID取出部ユニット30aに到達して、後続する寿司皿6が、まだID取出部ユニット30bに到達しておらず、ID取出部ユニット30aのみから検知通知が送信されてきた場合であって、既に、後続の複数の寿司皿6が飲食物投入部15’から投入されて、飲食物取出部15”cを通過することにより搬送順位が登録されている場合おいて、制御装置45は、受注品管理テーブルデータにおいて、検知通知に含まれるIDに対応して記憶されている搬送順位(1)と、該搬送順位に所定数である2を加えた搬送順位(3)の範囲内の搬送順位に対応する注文情報を特定し、特定した注文情報の内、検知通知に含まれるIDに対応して記憶されている搬送順位(1)に次ぐ搬送順位(2)に対応する注文情報に含まれる客席番号が、検知通知に含まれるIDに対応して記憶されている注文情報に含まれる客席番号と同一である場合、すなわち、後続する次の寿司皿6に載置されている飲食物を注文した飲食客が、先行して到達した寿司皿6と同一である場合には点灯態様を緑色と決定し、搬送順位(2)に対応する注文情報に含まれる客席番号が違う場合であって、搬送順位(3)に対応する注文情報に含まれる客席番号が同一である場合、すなわち、2つ後に後続する寿司皿6に載置されている飲食物を注文した飲食客が、先行して到達した該寿司皿6と同一である場合には点灯態様を赤色と決定する。
そして、注文情報特定処理にて特定した当該ID取出部ユニット30aに到達した寿司皿6に載置されている飲食物の注文情報を、検知通知の送信元の取出部ユニット30aに返信して、該注文情報に含まれる客席番号と品種とを液晶パネル44に表示させるとともに、同一判定処理において決定した点灯態様にLEDランプ43を点灯させるための点灯指示を、各検知通知の送信元の該取出部ユニット31aに送信して、LEDランプ43を該決定した点灯態様の色に点灯させる。尚、複数の寿司皿6がほぼ同時に到達してID取出部ユニット30aとともに、ID取出部ユニット30bからも検知通知が送信された場合には、ID取出部ユニット30aと同様に、該ID取出部ユニット30bに到達した寿司皿6に載置されている飲食物の注文情報、すなわち、客席番号と品種とが液晶パネル44に表示されるとともに、前述の同一判定処理にて決定された表示態様にLEDランプ43が点灯される。
これら、LEDランプ43の点灯態様に応じて、配膳人MH2は、飲食物取出部15”からの取り出し方を、効率良く行うことができる。具体的に、前述した図6(a)に示すように、先行する寿司皿6のみがID取出部ユニット30aに対応する位置に到達していて、後続する寿司皿6が、まだID取出部ユニット30bに到達していない状況において緑色或いは赤色のいずれでもLEDランプ43が点灯している場合には、後続する2つの寿司皿6のいずれかに同一の客席に配膳する必要のある注文品が存在することが判るので、先行して到達した寿司皿6を配膳してしまうと、再度、同一の飲食客に配膳する必要が生じることから、後続する寿司皿6が到達するまで、先行して到達した寿司皿6の配膳を留保すれば良い。
そして、図6(a)に示すように、ID取出部ユニット30aのLEDランプ43が赤色に点灯している場合において、図6(b)に示すように、後続の寿司皿6がID取出部ユニット30bに到達した場合には、該ID取出部ユニット30bの液晶パネル44に表示される品種が間違っていないかを確認するとともに、該ID取出部ユニット30bの液晶パネル44に表示される客席番号を把握した後、該ID取出部ユニット30bに到達した寿司皿6を取り出して、該客席番号の飲食客にID取出部ユニット30aに到達している寿司皿6よりも先行して配膳する。
尚、このように寿司皿6を取り出したことは、RF−IDリーダ42から逐次送信される問い合わせ信号に対する応答信号が受信されなくなることにより、取り出された寿司皿6から読み取ったIDと、該ID取出部ユニット30bのユニットIDとを含む取り出し通知が制御装置45に送信されることにより、受注品管理テーブルデータに登録されている当該取り出し通知に含まれるIDに対応する注文情報(客席番号、品種)が消去される。
そして、これら取り出し通知の受信による受注品管理テーブルデータの更新に基づいて、制御装置45は、再度、前述の注文情報特定処理並びに同一判定処理を実施することにより、図6(c)に示すように、ID取出部ユニット30aのLEDランプ43が緑色に点灯されるとともに、後続の寿司皿6がID取出部ユニット30bに新たに検知されてそのIDが読み取られることにより、該ID取出部ユニット30bの液晶パネル44に客席番号と品種とが表示されるので、該ID取出部ユニット30bの液晶パネル44に表示される品種が間違っていないかを確認するとともに、該ID取出部ユニット30bの液晶パネル44に表示される客席番号が、ID取出部ユニット30aの液晶パネル44に表示される客席番号と同一であることを確認して、これらID取出部ユニット30a、30bに対応する位置に到達した各寿司皿6を取り出して、該客席番号の飲食客に配膳すれば良い。
また、先行して寿司皿6が到着したID取出部ユニット30aのLEDランプ43が緑色に点灯している場合においては、後続の寿司皿6がID取出部ユニット30bに到達した段階において、該ID取出部ユニット30bの液晶パネル44に表示される品種が間違っていないかを確認するとともに、該ID取出部ユニット30bの液晶パネル44に表示される客席番号が、ID取出部ユニット30aの液晶パネル44に表示される客席番号と同一であることを確認して、これらID取出部ユニット30a、30bに対応する位置に到達した寿司皿6を取り出して、該客席番号の飲食客に配膳すれば良い。尚、この際、ID取出部ユニット30bのLEDランプ43が、更に緑色に点灯した場合であって、後続する寿司皿6が連続している場合においては、ID取出部ユニット30a、30bに対応する位置に到達した寿司皿6を取り出した後、該取り出した2つの寿司皿6を配膳せずに、更に後続する寿司皿6がID取出部ユニット30aに到達した段階において、該ID取出部ユニット30aの液晶パネル44に表示される品種が間違っていないかを確認するとともに、該ID取出部ユニット30aの液晶パネル44に表示される客席番号が、既に取り出した2つの寿司皿6の客席番号と同一であることを確認して取り出し、これら取り出した3つの寿司皿6を該客席番号の飲食客に配膳すれば良い。但し、これら後続する寿司皿6の到着に時間がかかる場合や、飲食物によっては、多数を同時に配膳することが好ましくない場合においては、このように同時に配膳しなくとも良い。
このようにすることで、ID取出部ユニット30a、30bの液晶パネル44には、図5に示すカウンタ用注文搬送装置12の場合と同様に、各ID取出部ユニット30a、30bに到達した寿司皿6に載置されている飲食物を注文した飲食客の客席番号と、注文した飲食物の品種とが表示されるようになり、配膳人MH2は、これら表示された品種と、対応する寿司皿6に載置されている飲食物とを対比して、品種が間違っていないかを確認できるとともに、その飲食物を注文した飲食客の客席番号を正確に認識して、該飲食物が載置されている寿司皿6を、手軽に、且つ確実に注文した飲食客に送り届けることができる。
つまり、本実施例によれば、注文情報記憶手段となる制御装置18、45の搬送品テーブルデータ並びに受注品管理テーブルデータにおいて、飲食物容器識別情報となる投入順番号または寿司皿6に付与されたRF−IDチップのIDに対応付けて、客席特定情報となる客席番号(テーブル番号)並びに品種特定情報となる品種自体が記憶され、本発明における飲食物容器識別情報取得手段を成す取出部ユニット31a、31b並びにID取出部ユニット30a、30bからの検知情報に基づいて、飲食物取出部13”,15”に搬送されてきた飲食物容器(寿司皿6)の投入順番号またはIDが、制御装置18、45において取得されて、該取得した投入順番号またはIDに対応付けて搬送品テーブルデータ並びに受注品管理テーブルデータに記憶されている客席番号と品種とが取出部ユニット31a、31b並びにID取出部ユニット30a、30bに表示出力されるので、配膳人MH1,MH2は、表示された品種と、飲食物容器(寿司皿6)に載置されている実際の飲食物の品種とが一致しているか否かを判別することができ、誤った品種の飲食物が注文客に届けられてしまう注文ミスを低減できるとともに、該表示出力される客席番号から特定される注文客の客席に飲食物取出部13”,15”から取り出した注文飲食物が載置された飲食物容器(寿司皿6)を運ぶことができるようになり、よって、注文飲食物が他の飲食客に取られてしまうことがなく、これら注文飲食物を、手軽に、且つ確実に注文飲食客に送り届けることができる。
また、本実施例によれば、本発明における同一判定手段となる同一判定処理を実施する制御装置18、45と、該同一判定処理にて決定された点灯態様に本発明における報知手段を成すLEDランプ36,43が点灯されることによって、同一の客席に配膳する後続の飲食物容器(寿司皿6)が存在することが報知されるので、配膳人MH1,MH2は、飲食物取出部13”,15”に搬送されてきた飲食物容器(寿司皿6)と同一の客席に配膳する必要のある後続の飲食物容器(寿司皿6)が存在することを配膳に際して認識することができるので、同一の客席に配膳する複数の飲食物容器(寿司皿6)を、同時に配膳することが可能となるので、配膳の効率を向上させることができる。
また、本実施例によれば、飲食物取出部13”,15”の近傍位置に、本発明の注文入力手段となる注文端末22,23が設けられており、該注文端末22,23にて入力された注文情報が、制御装置18、45において飲食物容器識別情報となる投入順番号または寿司皿6に付与されたRF−IDチップのIDに対応付けて記憶されるようになるので、配膳人MH1,MH2は、飲食物取出部13”,15”において注文情報を入力した後に、該入力中において飲食物取出部13”,15”に搬送されてきた飲食物容器(寿司皿6)を、迅速に配膳することができるばかりか、これら注文情報が配膳人により入力されるので、厨房エリアCにいる店員等に声でオーダーを通す必要等がなく、配膳人MH1,MH2等の労力を低減できるとともに、入力間違い等も低減できる。
また、本実施例によれば、厨房エリアC内に、本発明の注文品種出力手段となる投入端末27a,27b、32が設けられており、該投入端末27a,27b、32に、注文情報が一覧表示されるようになるので、厨房エリアC内の店員(調理人)MC2〜4は、どの品種の飲食物が注文されたかを把握することができ、該注文された品種の飲食物が載置された飲食物容器(寿司皿6)を、的確に飲食物投入部13’,15’に投入することができる。
また、本実施例によれば、本発明における取出判定手段となる制御装置45において、各飲食物取出部15”a〜cの近傍位置に設けられ、該飲食物取出部15”a〜cの近傍位置に設けられている本発明の飲食物容器識別情報取得手段となる読み取りユニット20a〜cにて取得した飲食物容器識別情報であるIDに対応付けて注文情報記憶手段を成す制御装置45の受注品管理テーブルデータに記憶されている客席特定情報となるテーブル番号から特定されるテーブル(客席)が、当該飲食物取出部15”a〜cに対応する客席であるテーブル10a〜cに該当するか否かが判定され、該当するとの判定結果であることを条件に、該判定対象としたIDのRF−IDチップが付与された飲食物容器(寿司皿6)を、貯留部Hに取り出す取り出し手段となる取り出しユニット26a〜cを備えているので、注文飲食物が載置された飲食物容器(寿司皿6)が、その注文飲食物を注文した飲食客のテーブル(客席)に対応する貯留部Hに、例えば、配膳人MH2が他の客席への配膳の実施中においても自動的に貯留されるようになるので、注文飲食物を各客席へ運ぶ配膳人MH2の労力をより一層軽減できるばかりか、配膳人MH2による配膳先の客席間違い等の発生も低減することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、制御装置45の受注品管理テーブルデータにおいて、寿司皿6に付与されているRF−IDチップのID(皿ID)と飲食物の品種と客席番号(テーブル番号を含む)を含む注文情報とを対応付けて記憶することで、制御装置45を本発明の注文情報記憶手段として用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、RF−IDチップが書き換え記憶可能な不揮発性メモリを搭載したチップであって、外部からの記憶データの更新記憶が可能なものである場合には、投入端末27a,27bにおいて、載置されている飲食物の品種と客席番号(テーブル番号を含む)をRF−IDチップに書き込んで記憶することで、ID(識別情報)と飲食物の品種と客席番号(テーブル番号を含む)を含む注文情報とを対応付けて記憶するようにしても良く、この場合にあっては、RF−IDチップ自体も本発明における注文情報記憶手段となる。
また、更には、これらRF−IDチップとしては、予めIDが記憶されていないものであっても良く、これら不揮発性メモリを搭載してデータを書き込み可能とされたRF−IDチップに飲食物の品種と客席番号(テーブル番号を含む)を含む注文情報を直接記憶しておき、該記憶された注文情報を、ID取出部ユニット30a、30bにて読み取り、該読み取った注文情報を液晶パネル44に表示するようにしても良い。つまり、この場合にあっては、RF−IDチップは飲食物投入部15’から投入される寿司皿6に載置される飲食物を注文した注文客の客席を特定可能な客席特定情報となる客席番号若しくはテーブル番号と注文された飲食物の品種を含む注文情報を記憶する当該寿司皿6に設けられた注文情報記憶手段に該当し、ID取出部ユニット30a、30bが、飲食物取出部15”の近傍位置に設けられ、該飲食物取出部15”に搬送された寿司皿6のRF−IDチップ(注文情報記憶手段)に記憶されている客席番号若しくはテーブル番号(客席特定情報)と注文された飲食物の品種を取得する客席特定情報取得手段に該当する。尚、記憶する注文情報としては、飲食物の品種を含まないものであっても良い。
また、前記実施例では、本発明における搬送路として、厨房エリアCから配膳エリアBに一方向に搬送を行うベルトコンベヤ2を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら搬送路として、図7に示すように、循環搬送路5と同様に、クレセントチェーンコンベヤにて無端状に循環搬送路5の配膳エリアB側の内方に沿って注文搬送路50を形成するようにしても良く、この場合にあっては、厨房エリアCを通過する領域50’が、飲食物投入部となる。
また、このクレセントチェーンコンベヤによる注文搬送路50の場合にも、テーブル用注文搬送装置14と同様に、飲食物投入部50’の近傍に投入端末27’a,27’bを配置するとともに、各テーブル10a〜cに対応する位置に、飲食物取出部50”a〜cや、読み取りユニット20’a〜c、並びに取り出しユニット26’a〜cを設けることができる。
また、注文搬送路50では、カウンタ席9bに沿って移動搬送が可能となるので、飲食物取出部15”に代えて、カウンタ席9bが配置された長手方向のほぼ中央部に、飲食物取出部50”dを設けて、ここにも、テーブル用注文搬送装置14と同様に、読み取りユニット20’d、並びに取り出しユニット26’dを設けることで、飲食物取出部50”dに到達した寿司皿6を一時的に退避路51に取り出して貯留し、該退避路51にID取出部ユニット30’a、30’bを並設させるようにして、該ID取出部ユニット30’a、30’bにて、退避路51に貯留された寿司皿6の配膳先の客席番号と品種とを表示させるようにしても良い。
また、図7に示す注文搬送路50は、カウンタ用注文搬送路13を兼ねることになるので、カウンタ席9aが配置された長手方向のほぼ中央部に、飲食物取出部50”eを設けて、ここに、前述の取り出しユニット26と同様の開閉機構を有して、閉状態において注文搬送路50上の寿司皿6の移動を停止させる停止ユニット26’eと、ID取出部ユニット30’c、30’dを並設させるようにして、該ID取出部ユニット30’c、30’dにて、停止ユニット26’eによって飲食物取出部50”eに停止された寿司皿6の配膳先の客席番号と品種とを表示させるようにしても良い。
また、前記実施例においては、取出部ユニット31a、31b並びにID取出部ユニット30a、30bにおいて、客席番号に加えて品種を表示出力するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら品種を表示出力せずに、客席番号のみを表示出力するようにしても良い。
また、前記実施例においては、客席番号と品種とを表示によって出力しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら出力の形態を、例えば、取出部ユニット31a、31b並びにID取出部ユニット30a、30bに小型のプリンタを液晶パネル35,44に代えて、若しくは液晶パネル35,44に加えて設けて、印字出力するようにしても良い。
また、前記実施例においては、寿司皿6にRF−IDチップを付与してIDを読み取るようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらIDは読み取り可能なものであれば良く、例えば、寿司皿6にIDがシンボル化された小型の二次元バーコードを印刷しておき、これら二次元バーコードを読み取るようにしても良い。
また、前記実施例においては、同一の客席に配膳する後続の飲食物容器(寿司皿6)が存在することを、LEDランプ36,43の点灯により報知するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの報知を液晶パネル35,44の画面色等にて報知したり、音声にて報知しても良く、これらの報知形態は適宜に選択すれば良い。
また、前記実施例においては、各飲食物取出部13”,15”に、2つづつ取出部ユニット31a、31b並びにID取出部ユニット30a、30bを設けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら取出部ユニットやID取出部ユニットの数は、1つでも良いし、逆に3つ以上としても良い。
また、前記実施例においては、各取出部ユニット31a、31b並びにID取出部ユニット30a、30bに液晶パネル35,44を設けており、このようにすることは、配膳人MH1,MH2が、飲食物取出部13”,15”に到達した飲食物容器(寿司皿6)毎の客席番号と品種とを、感覚的に認識することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各取出部ユニット31a、31b並びにID取出部ユニット30a、30bに液晶パネル35,44を設けずに、共通の大きな表示パネルを飲食物取出部13”,15”に設けて、客席番号と品種とを表示するようにしても良い。
また、前記実施例においては、品種特定情報として品種自体を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら品種特定情報としては、例えば、ネタ番号や、品種番号等を用いるようにしても良い。
また、前記実施例においては、配膳人MH1,MH2が操作可能に注文端末22,23を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら注文情報を、例えば、各客席にインターホン等を設けておき、厨房エリア側において店員が注文を受付けて、注文情報を厨房エリアにて入力するようにしても良い。
また、前記実施例では、制御装置45において読み取りユニット20cからの通過情報に基づいて、搬送順位を登録するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら搬送順位をより早く登録できるようにするために、厨房エリアC側のテーブル用注文搬送路15における搬送終端部位置等に、読み取りユニット20a〜cとは個別に読み取りユニットを設けるようにしても良い。
また、前記実施例では、テーブル用注文搬送路15上に飲食物取出部15”a〜cを設けるとともに、該飲食物取出部15”a〜cに対応して読み取りユニット20a〜cと取り出しユニット26a〜cとを設けて、飲食物取出部15”a〜cから寿司皿6が自動的に取り出されるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら飲食物取出部15”a〜c、読み取りユニット20a〜c、取り出しユニット26a〜cを有しないテーブル用注文搬送装置14としても良い。
また、前記実施例では、循環搬送路5を設けた構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら循環搬送路5を有しないものとしても良い。
また、前記実施例では、カウンタ用注文搬送装置12と、テーブル用注文搬送装置14の双方を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのいずれか一方のみを有するものであっても良い。
また、前記実施例では、貯留部Hを形成するために、循環搬送路5の直下位置を空隙として、カウンタ用注文搬送装置12並びにテーブル用注文搬送装置14を、配膳エリアB内に循環搬送路5に沿って設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカウンタ用注文搬送装置12並びにテーブル用注文搬送装置14や、注文搬送路50を循環搬送路5の直下位置に架設するようにしても良い。
また、前記実施例では、飲食客エリアAと配膳エリアBとが完全に区分けされた例となる回転寿司店舗を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら回転寿司店舗以外の店舗にも本発明の注文飲食物搬送装置を適用でき、この場合においては、飲食客エリアAと配膳エリアBとが完全に区分けされていない店舗であっても良い。
本発明の実施例における循環型飲食物搬送装置の全体像を示す平面図である。 同じく、図1のA−A線の拡大縦断面図である。 本発明の実施例の循環型飲食物搬送装置におけるカウンタ用注文搬送装置の動作状況を説明する説明図である。 本発明の実施例の循環型飲食物搬送装置におけるテーブル用注文搬送装置の動作状況を説明する説明図である。 本発明の実施例の飲食物取出部を示す斜視図である。 本発明の実施例の飲食物取出部における点灯状態の変化を示す説明図である。 その他の形態の注文飲食物搬送装置を示す平面図である。
符号の説明
1 循環型飲食物搬送装置
2 ベルトコンベヤ
3 駆動ローラ
4 クレセントチェーンコンベヤ
5 循環搬送路
6 寿司皿
12 カウンタ用注文搬送装置
13 カウンタ用注文搬送路13
14 テーブル用注文搬送装置
15 テーブル用注文搬送路
18 制御装置
20a〜c 読み取りユニット
21a〜c 客用注文端末
22 注文端末
23 注文端末
26a〜c 取り出しユニット
27a、b 投入端末
28a、b タッチパネル式表示装置
29a、b RF−IDリーダ
30a、b ID取出部ユニット
31a、b 取出部ユニット
32 投入端末
33 タッチパネル式表示装置
35 液晶パネル
36 LEDランプ
37 赤外線近接センサ
40 赤外線近接センサ
41 RF−IDリーダ
42 RF−IDリーダ
43 LEDランプ
44 液晶パネル
45 制御装置

Claims (7)

  1. 飲食物を調理するための厨房エリア内に設けられ、該飲食物を載置した飲食物容器が投入される飲食物投入部と、
    飲食客が飲食を行う複数の客席が設けられた飲食客エリアに臨むように設けられ、飲食客にて注文された注文飲食物の配膳を許諾された配膳人によって前記飲食物投入部から投入された飲食物容器が取り出される飲食物取出部と、
    前記飲食物投入部から投入された注文飲食物が載置された飲食物容器を、前記飲食客が取り出し不能な状態にて前記飲食物取出部に搬送する搬送路と、
    前記飲食物投入部から投入される前記飲食物容器を個々に識別可能な飲食物容器識別情報と、当該飲食物容器に載置される飲食物を注文した注文客の客席を特定可能な客席特定情報とを対応付けて記憶する注文情報記憶手段と、
    前記飲食物取出部の近傍位置に設けられ、該飲食物取出部に搬送された飲食物容器の飲食物容器識別情報を取得する飲食物容器識別情報取得手段と、
    前記飲食物取出部の近傍位置に設けられ、前記飲食物容器識別情報取得手段にて取得した飲食物容器識別情報に対応付けて前記注文情報記憶手段に記憶されている客席特定情報を出力する客席特定情報出力手段と、
    を備えることを特徴とする注文飲食物搬送装置。
  2. 前記注文情報記憶手段は、投入される飲食物容器に載置された飲食物の品種を特定可能な品種特定情報をさらに記憶し、
    前記客席特定情報出力手段は、前記飲食物容器識別情報取得手段にて取得した飲食物容器識別情報に対応付けて前記注文情報記憶手段に記憶されている品種特定情報から特定される飲食物の品種を、前記客席特定情報とともに出力することを特徴とする請求項1に記載の注文飲食物搬送装置。
  3. 前記搬送路上において連続して搬送される少なくとも2以上の所定数の飲食物容器の飲食物容器識別情報に対応して前記注文情報記憶手段に記憶されている前記客席特定情報が同一で有るか否かを判定する同一判定手段と、
    該同一判定手段にて同一であると判定されたことを条件に、当該同一であると判定された先行する飲食物容器が前記飲食物取出部に搬送されたときに、該飲食物容器と同一の客席に配膳する後続の飲食物容器が存在することを報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の注文飲食物搬送装置。
  4. 前記飲食物取出部の近傍位置に前記配膳人が操作可能に設けられ、少なくとも前記客席特定情報を含む注文情報を入力するための注文入力手段を備え、
    前記注文情報記憶手段は、前記注文入力手段にて入力された注文情報に含まれる客席特定情報と、前記飲食物容器識別情報とを対応付けて記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注文飲食物搬送装置。
  5. 前記注文入力手段においては、注文客が注文した飲食物の品種が入力されるとともに、前記注文情報には、飲食物の品種を特定可能な品種特定情報を含み、
    前記厨房エリア内に設けられ、前記注文情報に基づいて、注文された飲食物の品種を出力する注文品種出力手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の注文飲食物搬送装置。
  6. 前記搬送路が前記飲食客エリア内の各客席に沿って設けられているとともに、該搬送路上の各客席に対応する位置に、前記飲食物取出部並びに該飲食物取出部から取り出した飲食物容器を貯留するための貯留部とが設けられており、
    各飲食物取出部の近傍位置に設けられ、該飲食物取出部の近傍位置に設けられている前記飲食物容器識別情報取得手段にて取得した飲食物容器識別情報に対応付けて前記注文情報記憶手段に記憶されている前記客席特定情報から特定される客席が、当該飲食物取出部に対応する客席に該当するか否かを判定する取出判定手段と、
    該取出判定手段における判定結果が該当するとの判定結果であることを条件に、該判定対象とした飲食物容器識別情報の飲食物容器を、前記貯留部に取り出す取り出し手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注文飲食物搬送装置。
  7. 飲食物を調理するための厨房エリア内に設けられ、該飲食物を載置した飲食物容器が投入される飲食物投入部と、
    飲食客が飲食を行う複数の客席が設けられた飲食客エリアに臨むように設けられ、飲食客にて注文された注文飲食物の配膳を許諾された配膳人によって前記飲食物投入部から投入された飲食物容器が取り出される飲食物取出部と、
    前記飲食物投入部から投入された注文飲食物が載置された飲食物容器を、前記飲食客が取り出し不能な状態にて前記飲食物取出部に搬送する搬送路と、
    前記飲食物投入部から投入される前記飲食物容器に載置される飲食物を注文した注文客の客席を特定可能な客席特定情報を記憶する当該飲食物容器に設けられた注文情報記憶手段と、
    前記飲食物取出部の近傍位置に設けられ、該飲食物取出部に搬送された飲食物容器の前記注文情報記憶手段に記憶されている客席特定情報を取得する客席特定情報取得手段と、
    前記飲食物取出部の近傍位置に設けられ、前記客席特定情報取得手段にて取得した客席特定情報を出力する客席特定情報出力手段と、
    を備えることを特徴とする注文飲食物搬送装置。
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