JP2007235919A - イヤースピーカ装置及び眼鏡型映像表示装置 - Google Patents

イヤースピーカ装置及び眼鏡型映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自然な音像定位を与えながら高品質な再生音をユーザに聴取させるようにする。
【解決手段】
ユーザの鼻で保持する鼻当て部15と、鼻当て部15と連結された略棒状の柄7及び8でなり、ユーザの左右の耳に引っ掛けることにより保持する耳掛け部9及び10と、柄7及び8の途中に設けられた筐体部21L及び21Rと、鼻当て部15及び耳掛け部9及び10を介してユーザに装着された際、ユーザの外耳道入口102Lとの間に所定距離が設けられるように筐体部21L及び21Rの一面に取り付けられたスピーカユニット22L及び22Rと、筐体部21L及び21Rによって生じさせた音をユーザの外耳道入口102L近傍まで到達させるよう延長された管状ダクト23L及び23Rとを設けるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明はイヤースピーカ装置及び眼鏡型映像表示装置に関し、例えば眼鏡型のヘッドマウントディスプレイに適用して好適なものである。
従来、ヘッドマウントディスプレイにおいては、眼鏡のように装着される構造のものが主流であり、眼鏡型映像表示部にコンテンツの映像を表示してユーザに目視確認させると共に、ヘッドホンを介して当該コンテンツの音声をユーザに聴取させるようになされたものが広く普及している(例えば、特許文献1参照)。
特許第3163701号明細書(図1)
ところで、かかる構成のヘッドマウントディスプレイにおいては、眼鏡型映像表示部に写し出された映像についてはユーザの眼の前方にあるのに対し、ヘッドホンからユーザの耳に到達される音像については、ユーザの頭内に定位することになるため、映像と音像とが一致せず、当該ユーザに不自然な印象を与えてしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、自然な音像定位を与えながら高品質な再生音をユーザに聴取させ得るイヤースピーカ装置及び眼鏡型映像表示装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、ユーザの鼻で保持する鼻当て部と、鼻当て部と連結された略棒状の柄でなり、ユーザの左右の耳に引っ掛けることにより保持する耳掛け部と、柄の途中に設けられた筐体部と、鼻当て部及び耳掛け部を介してユーザに装着された際、ユーザの外耳道入口との間に所定距離が設けられるように筐体部の一面に取り付けられたスピーカユニットと、筐体部によって生じさせた音をユーザの外耳道入口近傍まで到達させるよう延長された管状ダクトとを設けるようにした。
これにより、鼻当て部と耳掛け部による3点支持によって装着状態を安定させながら、ユーザの外耳道入口よりも所定距離だけ前方に設けられた筐体部のスピーカユニットから出力する音声によって自然な音像定位を与えつつ、筐体部によって生じさせた音を管状ダクトを介してユーザの外耳道入口近傍から外耳道内の鼓膜へ直接到達させることができるため、充分なレベルでかつ高品質な再生音を当該ユーザに聴取させることができる。
また本発明においては、ユーザの鼻で保持する鼻当て部が設けられた眼鏡型映像表示部と、眼鏡型映像表示部の両端部から延設された略棒状の柄でなり、ユーザの左右の耳に引っ掛けることにより保持する耳掛け部と、柄の途中に設けられた筐体部と、鼻当て部及び耳掛け部を介してユーザに装着された際、ユーザの外耳道入口との間に所定距離が設けられるように筐体部の一面に取り付けられたスピーカユニットと、筐体部によって生じさせた音をユーザの外耳道入口近傍まで到達させるよう延長された管状ダクトとを設けるようにする。
これにより、眼鏡型映像表示部に対する装着状態を鼻当て部と耳掛け部による3点支持によって安定させながら、ユーザの外耳道入口よりも所定距離だけ前方に設けられた筐体部のスピーカユニットから出力する音声によって眼鏡型映像表示部に表示する映像と一致した自然な音像定位を与えつつ、筐体部によって生じさせた音を管状ダクトを介してユーザの外耳道入口近傍から外耳道内の鼓膜へ直接到達させることができるため、充分なレベルでかつ高品質な再生音を当該ユーザに聴取させることができる。
本発明によれば、鼻当て部と耳掛け部による3点支持によって装着状態を安定させながら、ユーザの外耳道入口よりも所定距離だけ前方に設けられた筐体部のスピーカユニットから出力する音声によって自然な音像定位を与えつつ、筐体部によって生じさせた音を管状ダクトを介してユーザの外耳道入口近傍から外耳道内の鼓膜へ直接到達させることができるため、充分なレベルでかつ高品質な再生音を当該ユーザに聴取させることができ、かくして自然な音像定位を与えながら高品質な再生音をユーザに聴取させ得るイヤースピーカ装置を実現することができる。
また本発明によれば、眼鏡型映像表示部に対する装着状態を鼻当て部と耳掛け部による3点支持によって安定させながら、ユーザの外耳道入口よりも所定距離だけ前方に設けられた筐体部のスピーカユニットから出力する音声によって眼鏡型映像表示部に表示する映像と一致した自然な音像定位を与えつつ、筐体部によって生じさせた音を管状ダクトを介してユーザの外耳道入口近傍から外耳道内の鼓膜へ直接到達させることができるため、充分なレベルでかつ高品質な再生音を当該ユーザに聴取させることができ、かくして自然な音像定位を与えながら高品質な再生音をユーザに聴取させ得る眼鏡型映像表示装置を実現することができる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイの全体構成
図1及び図2において、1は全体として眼鏡型映像表示装置としてのイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイを示し、イヤースピーカを構成するための左右の電気音響変換部2L及び2Rがヘッドマウントディスプレイ3の柄7及び8に対して一体に取り付けられた構造を有している。
このイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1のヘッドマウントディスプレイ3は、ユーザの装着時に眼の前方に位置する眼鏡型の本体部4と、この本体部4の左右両端に設けられたヒンジ部5及び6を介して内側へ折り曲げ自在に取り付けられた1対の柄7、8とによって構成されている。
従ってイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1としては、このようなヘッドマウントディスプレイ3における柄7、8の途中部分に対し、電気音響変換部2L及び2Rがそれぞれ一体的に取り付けられた構造でなり、ユーザに対して装着された際、電気音響変換部2L及び2Rがユーザの外耳道入口(図示せず)よりも所定距離だけ前方に位置するようになされている。
なお、電気音響変換部2L及び2Rは、必ずしも柄7、8に対して一体的に取り付けられている必要はなく、着脱自在に取り付けられていても良く、またユーザ毎に外耳道入口との距離を調整するべく柄7、8の長手方向へ沿ってスライド自在に取り付けられていても良い。
本体部4は、その前面11が半透明部材としてのハーフミラー(又は着色ガラス)でなり、その上面12、背面13及び底面(図示せず)が不透明部材でなり、全体として中空筐型の構造を有している。
この本体部4の背面13には、ユーザの左右一対の眼球と対向する位置に一対の接眼窓部14A及び14Bが形成されていると共に、本体部4の底面には、ほぼ中央部に逆V字形でなる鼻当て部15が形成されている。
なおイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1では、本体部4の背面13に形成された接眼窓部14A及び14Bと、ハーフミラー構造の前面11とを介して外の様子をユーザに対して目視確認させ得るようになされている。
またイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、本体部4における左右両端のヒンジ部5及び6を介して内側へ折り曲げ自在に取り付けられた1対の柄7、8の先端にツル状の耳掛け部9及び10が設けられており、その耳掛け部9及び柄7の内部を通って本体部4へ映像信号を伝送するための接続コード18が取り付けられている。
因みに、この接続コード18の取付場所としては、ここに限るものではなく、電気音響変換部2L又は2Rに対して直接取り付けられるようにしても良く、また本体部4に対して直接取り付けられるようにしても良い。
従ってイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1では、この接続コード18を介してDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ等の外部の電子機器から供給されるコンテンツの映像信号に基づく再生映像を接眼窓部14A及び14Bの奥に設けられている液晶パネル(図示せず)に表示し、これを接眼窓部14A及び14Bの接眼レンズ14AL及び14BLを介してユーザに目視確認させ得るようになされている。
またイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、液晶パネルに表示されるコンテンツの再生映像に対応した音声信号を外部の電子機器から入力し、その音声信号を再生音に変換し、これを電気音響変換部2L及び2Rを介してユーザに聴取させ得るようになされている。
この電気音響変換部2L及び2Rは、球体が垂直方向に4等分されたような形状でなる筐体部21L及び21Rを有し、その筐体部21L及び21Rは、装着時にユーザの外耳道方向へ向かう後方向に平面部分が形成されていると共に、左右方向の内側にも平面部分が形成されている。
筐体部21L及び21Rの後方向に形成された平面部分であるバッフル板21AL及び21ARには、コンテンツの音声信号を再生音に変換するスピーカユニット22L及び22Rが取り付けられている。このスピーカユニット22L及び22Rは、電子機器から接続コード18を介して供給されるコンテンツの音声信号に応じて、振動板を振動させることにより放音するようになされている。
また筐体部21L及び21Rのバッフル板21AL及び21ARには、金属製でなり、所定太さを有する中空の部材が側面略U字状に曲げられた管状ダクト23L及び23Rが取り付けられている。この管状ダクト23L及び23Rは、その先端部分がユーザの外耳道入口へ向かってそれぞれ左右内側方向へ曲げられており、さらに先端部分のほぼ中央にそれぞれ孔部23AL及び23ARが設けられている。
なお、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、図1及び図2に示したように電気音響変換部2L及び2Rがほぼ左右対称に構成されているため、以下では主に左側の電気音響変換部2Lを例に説明する。
実際上、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、図3の左側面図に示すように、柄7、8の耳掛け部9及び10がユーザの耳に引っ掛けられると共に、本体部4の鼻当て部15がユーザの鼻に押し当てられることにより装着され、本体部4をユーザの眼の正面に位置させると共に、電気音響変換部2Lをユーザの耳介101Lよりもやや前方に位置させるようになされている。
これによりイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lは、スピーカユニット22Lから放射された中高音をユーザの外耳道入口102Lへ直接到達させると共に、当該ユーザの頬や耳介101L等で反射された反射音をも外耳道入口102Lへ到達させることができるため、一般的な据置型スピーカを介して聴取した場合と同様の、自然な音像定位を与え得るようになされている。
このときイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、ユーザに対して正常に装着された際、スピーカユニット22Lが耳介101L及び外耳道入口102Lのやや前方に位置し、管状ダクト23Lの孔部23ALが外耳道入口102Lの近傍に位置するようになされている。
因みに管状ダクト23Lは、その先端が略U字状に形成されているため、ユーザの外耳道内へ入り込まないようになされている。これによりイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、当該ユーザがイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の装着時等に、誤って管状ダクト23Lにより当該外耳道内を傷つけてしまうことを未然に防止し得るようになされている。
ここで図3におけるQ1−Q2断面を図4に示すように、筐体部21Lはスピーカユニット22Lが取り付けられた状態で管状ダクト23Lを除き密閉された空間を形成しており、スピーカユニット22Lに対して筐体部21L及び当該管状ダクト23Lにより共振回路を形成するようになされている。
また管状ダクト23Lは、筐体部21Lの内部から筐体部21Lのバッフル板21ALを貫通してユーザの外耳道入口102Lの近傍に到達している。実際上、電気音響変換部2Lは、管状ダクト23Lをバスレフダクトとして作用させることにより、全体としてバスレフ型のスピーカとして動作するようになされている。
ところで、一般的なバスレフ型スピーカでは、ダクトが筐体の内部のみに設けられ、外部へは延長しないようになされている。そこで、電気音響変換部2Lとの比較用に、図4の対応部分に同一符号を付した図5に示すような電気音響変換部32Lを想定する。
この電気音響変換部32L(図5)は、一般的なバスレフ型スピーカと同様に構成されており、電気音響変換部2Lの管状ダクト23L(図4)に代えて、筐体部21Lの内側のみに2本の管状ダクト38L及び39Lを有している。
この電気音響変換部32Lの場合、スピーカユニット22Lの位置を仮想的な音源の位置(以下、これを仮想音源位置と呼ぶ)PMと見なしたときの、当該スピーカユニット22Lから放射された中高音がユーザの鼓膜103Lに到達するまでの経路長EMと、孔部38AL及び39ALを仮想音源位置PL2と見なしたときの、管状ダクト38L内及び39L内を伝わり当該孔部38AL及び39ALから放射された低音がユーザの鼓膜103Lに到達するまでの経路長EL2とを比較すると、経路長EM≒経路長EL2となっている。
ここで、電気音響変換部32Lにより鼓膜103Lに到達する音の周波数特性を図6に示す。この図6に示すように、一般的なバスレフ型の電気音響変換部32Lは、スピーカユニット22Lから放射される、特性曲線SMに示すような周波数特性でなる中高音と、管状ダクト38L内及び39L内を伝わり孔部38AL及び39ALから放射される、特性曲線SL2に示すような周波数特性でなる低音とを合わせてユーザの鼓膜103Lまで到達させることになる。
これにより電気音響変換部32Lは、特性曲線SM及び特性曲線SL2が合成された特性曲線SG2に示すように、特性曲線SMにおける低音域の音圧レベルがある程度上昇された再生音をユーザに聴取させることができる。
一方、本発明によるイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2L(図4)では、スピーカユニット22Lを仮想音源位置PMとみなしたときの、当該スピーカユニット22Lから放射された中高音がユーザの鼓膜103Lに到達するまでの経路長EMと、孔部23ALを仮想音源位置PL1と見なしたときの、管状ダクト23L内を伝わり当該孔部23ALから放射された低音がユーザの鼓膜103Lに到達するまでの経路長EL1とを比較すると、経路長EM>経路長EL1となっている。
ここで、電気音響変換部2Lにより鼓膜103Lに到達する音の周波数特性を図7に示す。電気音響変換部2Lは、上述したようにバスレフ型スピーカの一種であるため、図6に示した場合と同様、スピーカユニット22Lから放射される、特性曲線SMに示すような周波数特性でなる中高音と、管状ダクト23Lを伝わり孔部23ALから放射される、特性曲線SL1に示すような周波数特性でなる低音とを合わせてユーザの鼓膜103Lまで到達させることになる。
ところで、一般に音源からの距離と音圧レベルとは反比例の関係にある。ここで電気音響変換部2L(図4)と電気音響変換部32L(図5)との経路長を比較すると、経路長EL1<経路長EL2の関係となる。
すなわち電気音響変換部2L(図4)は、仮想音源位置PL1が電気音響変換部32L(図5)の仮想音源位置PL2よりもユーザの外耳道入口102L近傍に位置しているため、管状ダクト23L内を伝わり孔部23AL(仮想音源位置PL1)から放射される低音を、電気音響変換部32Lの場合よりも高い音圧レベルで鼓膜103Lまで到達させ得るようになされている。
すなわち、2つの特性曲線SL1及びSL2を重ねた図8に示すように、管状ダクト23Lによる低音の特性曲線SL1は、経路長EL1<経路長EL2の関係により、管状ダクト38L及び39Lによる低音の特性曲線SL2と比較して全体的な音圧レベルが高くなる。
この結果、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1における電気音響変換部2Lは、特性曲線SM及び特性曲線SL1が合成された特性曲線SG1に示すように、特性曲線SMにおける低音域の音圧レベルが電気音響変換部32Lの場合(特性曲線SG2)よりも上昇された、比較的低い周波数帯まで十分な音圧レベルの再生音をユーザに聴取させ得るようになされている。
ここで特性曲線SG1と特性曲線SG2とを比較すると、特性曲線SG2では低音域側へ進むに連れて比較的急峻に音圧レベルが低下しているのに対して、特性曲線SG1では低音域側へ進むに連れて音圧レベルの低下度合いが緩やかになっていることが分かる。
すなわちイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lは、電気音響変換部32Lと比較して、広い周波数帯域に渡って高い音圧レベルでなる、すなわち充分な低音域が含まれる良好な再生音をユーザの鼓膜103に伝達して聴取させ得るようになされている。
この場合、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lは、図3及び図4に示したように、ユーザの外耳道入口102Lの近傍に管状ダクト23Lの先端部を位置させるものの、当該外耳道入口102Lを完全には閉塞しない。
このためイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lは、スピーカユニット22Lから放射する中高音及び管状ダクト23Lの孔部23ALから放射する低音を合わせた再生音に加えて、ユーザの周囲で発生した音(以下これを周囲音と呼ぶ)を遮断することなく当該ユーザの鼓膜103Lまで到達させ聴取させ得るようになされている。
因みにイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lは、筐体部21Lの内容積が10[ml]、スピーカユニット22Lの外径が21[mm]、当該スピーカユニット22Lの振動板における有効振動半径が8.5[mm]、振動系の等価質量が0.2[g]、最低共振周波数f0が360[Hz]、共振のQ0が1.0とされている。
また管状ダクト23L(図4)は、内径が1.8[mm]、当該管状ダクト23Lの筐体部21L内に位置する内部端23BLから孔部23ALまでの有効長が50[mm]、バッフル板21ALの表面から孔部23ALまでの距離が約35[mm]とされている。
ここで管状ダクト23Lは、その側面がU字状に形成され、外端部の中央に孔部23ALが設けられているため、実質的に上半分及び下半分による2本のバスレフダクトを構成しているのと同じであり、当該管状ダクト8Lを1本の管状ダクトに換算した場合の内径(この場合は約2.5[mm]に相当する)が考慮された上で、その内径及び有効長が決定されている。
すなわち管状ダクト23Lは、側面U字状に形成されたことにより、1本の管状ダクトとした場合に比べてその有効長を短く設定し得ると共に、デザイン性及び安全性を大きく向上させ得るようになされている。
このイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2L(図4)及び一般のバスレフ型スピーカの電気音響変換部32L(図5)について、人間の耳介及び外耳道を模した測定用治具を用いて実際の周波数特性を測定したところ、図9に示すような特性曲線SG11(電気音響変換部2Lの場合)及び特性曲線SG12(電気音響変換部32Lの場合)が得られた。
この図9では、図8に示した理論的な周波数特性と同様、およそ500[Hz]以下の低音域において、電気音響変換部2Lの特性曲線SG11が電気音響変換部32Lの特性曲線SG12よりも高い音圧レベルとなっている。すなわち、実際にイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lがユーザに対して充分な低音を含む良好な再生音を聴取させ得ることが示されている。
このようにイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、ユーザの頭部100に装着された際、スピーカユニット22Lをユーザの外耳道入口102Lからやや離れた場所に位置させ、そのスピーカユニット22Lから再生音の中高音を放射すると共に、筐体部21Lから当該外耳道入口102Lの近傍まで延長されバスレフダクトとして作用する管状ダクト23Lの孔部23ALから再生音の低音を放射することにより、自然な音像定位を与えながら充分な低音を含む高品質な再生音を当該ユーザに聴取させ得るようになされている。
なお、上述したイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の管状ダクト23L及び23R(図1)では、孔部23AL及び23ARがユーザの外耳道入口102Lの近傍で、当該外耳道入口102Lの方とは逆方向へ向いた状態で設けられている。実際上、孔部23AL及び23ARは、管状ダクト23L及び23Rの側面U字状に形成された先端部分の内側に設けられている。
この場合イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1では、管状ダクト23L及び23Rの孔部23AL及び23ARが外耳道入口に対して逆方向を向いていても、管状ダクト23L及び23Rの孔部23AL及び23ARから放射される低音が指向性を持たないため、その低音がユーザの外耳道入口102Lに対して確実に到達し得る一方、孔部23AL及び23ARから僅かに漏れて放射される中高音については、管状ダクト23L及び23Rの孔部23AL及び23ARが外耳道入口102Lに対して逆方向を向き、かつ中高音が指向性を有しているため、ユーザの外耳道に殆ど到達することがない。
従ってイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1では、再生音の中高音をスピーカユニット22L及び22Rから出力してユーザの外耳道入口102Lへ到達させると共に、管状ダクト23L及び23Rの孔部23AL及び23ARから再生音の低音だけをユーザの外耳道入口に到達させる一方、僅かに漏れる中高音についてはユーザの外耳道入口102Lとは逆方向に向いた孔部23AL及び23ARから指向性を持った状態で出力されるので、その漏れた中高音がユーザの外耳道入口102Lに到達することがなく、主として中高音が作用するユーザの音像定位に対して悪影響を与えずに済むようになされている。
これによりイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1では、スピーカユニット22L及び22Rから出力される中高音により自然な音像定位を与えながら、管状ダクト23L及び23Rの孔部23AL及び23ARを介して充分なレベルの低音を当該ユーザに聴取させ得るようになされている。
因みに、孔部23AL及び23ARの位置としては、この場所に限られるものではなく、ユーザの外耳道入口102Lに対して逆方向を向きさえすれば管状ダクト23L及び23R上の何れの場所であってもよい。
(2)動作及び効果
以上の構成において、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1では、本体部4の鼻当て部15と、柄7、8の耳掛け部9、10の3点によって頭部100に保持されるので、一般的なヘッドホンに比べて重たい本体部4を有する構造でありながら装着状態を一段と安定させることが出来る。
このような優れた装着状態のイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、ユーザの頭部100に装着された場合、電気音響変換部2Lの筐体部21Lに設けられたスピーカユニット22Lを当該ユーザの外耳道入口102Lよりもやや前方に位置させると共に、当該筐体部21Lから後方に延長されバスレフダクトとして作用する管状ダクト23Lの先端部分を外耳道入口102Lの近傍に位置させた状態で、所定の電子機器から供給されるコンテンツの音声信号に基づいた再生音を出力する。
このときイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2L(図4)では、スピーカユニット22Lから放射される中高音がユーザの鼓膜103Lに到達するまでの経路長EMよりも、管状ダクト23Lの孔部23ALから放射される低音が当該鼓膜103Lに到達するまでの経路長EL1が短くなるため、特性曲線SM(図8)に示したような中高音に対して、特性曲線SL1に示したように比較的音圧レベルが高い低音を当該鼓膜103Lに到達させることができる。
従ってイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lは、スピーカユニット22Lから放射された中高音を当該ユーザの頬や耳介101L等で反射させて鼓膜103Lに到達させることにより、一般的なスピーカを介して再生音を聴取する場合と似た特性の再生音を当該ユーザに聴取させ、音像が頭外に位置しているような自然な定位感を与えることができ、かくして本体部4の液晶パネルに表示されるコンテンツの再生映像と再生音の音像定位とを対応させ、ユーザに違和感を生じさせることがない。
さらにイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lは、管状ダクト23Lがユーザの外耳道入口102L近傍まで延長されていることにより、特性曲線SG1(図8)及び特性曲線SG11(図9)に示したような、低音域まで比較的充分な音圧レベルでなる高品質な再生音をユーザに聴取させることができる。
この場合、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lは、管状ダクト23Lがユーザの外耳道入口102L近傍まで延長されているため、一般的なバスレフ型の電気音響変換部32L(図5)において、管状ダクト38L及び39Lから出力される特性曲線SL2(図6)のような低音と比較して、特性曲線SL1(図8)のような音圧レベルが大きい低音をユーザの鼓膜103Lに到達させることができ、その結果スピーカユニット22Lの口径が比較的小さく外耳道入口102Lからやや離れていることにより不足しがちな低音を、十分な音圧レベルでユーザに聴取させることができる。
さらにイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、低音の再生音量を上げるのではなく、低音の放射口である管状ダクト23Lの孔部23ALを鼓膜103Lに近づけることによりユーザの鼓膜103L(図4)に充分な低音を到達させているため、例えば大口径のスピーカやサブウーファー等を用いて低音を再生するような場合と比較して、周囲に漏れる低音や振動をほぼ皆無にすることができる。
従って、例えばユーザが深夜にイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1を介して再生音を聴取する場合等に、近隣や周囲への迷惑を殆ど気にすることなく、充分な低音が含まれる良好な再生音を堪能することができる。
また管状ダクト23Lは、ユーザの外耳道入口102Lを塞ぐことがないため、再生音と共に、当該ユーザの周囲で発生した周囲音を遮断することなく鼓膜103Lに到達させて聴取させることができる。
これによりイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1では、ユーザが歩行するときやスポーツを行うときなど、ユーザが周囲音を聴取する必要がある場合にも、良好な再生音に加えて確実に周囲音を聴取させることができる。
またイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、従来の密閉型ヘッドホンのように、ユーザの耳介101L等を電気音響変換部2Lによって覆ってしまうことがないため、密閉型ヘッドホンを装着したユーザが感じるような閉塞感や蒸れといった不快感を与えることがない。さらにイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1では、密閉空間を形成しないため、密閉型ヘッドホンを使用した場合に生じ得る、外耳道における共振周波数の変化を生じさせることもなく、ユーザに違和感を与えることもない。
そのうえイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、低音の放射口である管状ダクト23Lの孔部23ALを鼓膜103Lに近づけることによりユーザに十分な音量レベルの低音を聴取させ得るため、スピーカユニット22Lの口径を不必要に大きくする必要が無く、筐体部21Lの大きさを必要最小限に止めることができる。
これによりイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1では、全体の大きさや重量を必要最小限に抑えることができるので、ユーザがイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1を装着した際の大きさや重さによる煩わしさを極力抑えることができる。
以上の構成によれば、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1は、ユーザの頭部100に対して3点支持により安定した状態で装着され得ることに加えて、電気音響変換部2Lのスピーカユニット22Lを当該ユーザの外耳道入口102Lよりもやや前方に位置させると共に、管状ダクト23Lの孔部23ALを外耳道入口102Lの近傍に位置させた状態で再生音を出力することにより、バスレフダクトとして作用する管状ダクト23Lの孔部23ALから放射する低音を十分な音圧レベルで鼓膜103に到達させることができるので、自然な音像定位を与えながら比較的低音域まで充分な音圧レベルでなる良好な再生音をユーザに聴取させることができる。
(3)他の実施の形態
なお上述した実施の形態においては、管状ダクト23Lが側面略U字状に形成され、孔部23ALを境に2本のバスレフダクトとして機能させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該管状ダクト23Lを1本や3本以上の管状ダクトによって構成するようにしても良い。
例えば図10に示すように、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1の電気音響変換部2Lにおいては、筐体部21Lからバスレフダクトとして機能する1本の管状ダクト98Lが後方へ延長されるようにしても良く、さらに当該管状ダクト98Lの先端部にユーザの外耳道入口102Lを傷つけないための保護部99Lが取り付けられていても良い。この場合、保護部99Lは、音を通しやすいスポンジ状の部材等で構成されることにより、周囲音を遮断せずユーザに聴取させることができる。
また上述した実施の形態においては、金属等の固い材料で形成された管状ダクト23Lを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、可撓性を有する樹脂等の柔らかい材料で形成された管状ダクト23Lを用いるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、管状ダクト23Lが筐体部21Lのバッフル板21ALを貫通するように設けられた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該管状ダクト23Lが当該筐体部21Lにおける他の側面を貫通するよう設けられていても良い。
さらに上述した実施の形態においては、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1がユーザの頭部100(図3)に装着された際、スピーカユニット22Lの放音面がほぼ後方向を向くようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばスピーカユニット22Lの放音面がやや内側を向くようにしても良く、要は当該スピーカユニット22Lの放音面がおおよそ外耳道入口102Lの方向に向き、放射する中高音が効率良く鼓膜103Lへ到達されれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ1が左右の電気音響変換部2L及び2Rを有し、2チャンネルの再生音を出力するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば左側の電気音響変換部2Lのみを有し1チャンネルの再生音を出力するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、筐体部21Lに中高音用のスピーカユニット22Lを設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば中音用及び高音用といった2つのスピーカユニットを1つの筐体部21Lに設けて2ウェイスピーカとするなど、複数のスピーカユニットを筐体部21Lに設けるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、球体を垂直方向に4等分したような形状でなる筐体部21Lを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば立方体状や円柱状等の種々の形状であっても良く、要はバスレフ型スピーカのエンクロージャとして機能し得るようなほぼ密閉された空間を内部に有していれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、管状ダクト23L(図4)の内端部23BLの端部にエッジが残された状態の筐体部21Lを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、管状ダクト23Lの内端部23BLの端部に対してR状の丸みが形成された筐体部21Lを用いるようにしても良い。この場合、筐体部21Lでは、スピーカユニット22Lの背面側から押し出される空気がエッジに当って風切り音を発生するようなことがなく、ノイズのない低音だけを管状ダクト23Lの孔部23ALから放射することができる。
さらに上述した実施の形態においては、筐体部21L及び21Rに対して管状ダクト23L及び23Rが一体に取り付けられているようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、取り付け及び取り外し可能な構成としても良い。
例えば、図4との対応部分に同一符号を付した図11に示すように、筐体部21L1では、当該筐体部21L1のバッフル板21ALに形成された凹形状のダクト保持部21L2に対し、管状ダクト23L1のダクト勘合部23L2を嵌め合わせることにより取り付け、またダクト保持部21L2とダクト勘合部23L2との勘合状態を解消することにより、管状ダクト23L1を取り外すことが可能となる。
さらに上述した実施の形態においては、孔部23ALから内端部23BLまでのダクト長がそれぞれ同じ長さに設定された管状ダクト23Lを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、それぞれ異なる長さのダクト長に設定された管状ダクトを用いるようにしても良い。
例えば、図3との対応部分に同一符号を付した図12に示すように、孔部23ALから内端部23BL1までの長さL1と、孔部23ALから内端部23BL2までの長さL2とが異なる管状ダクト23L3が設けられた筐体部21L3では、長さL1のダクト部分と、長さL2のダクト部分とでは共振特性の位相ずれが生じ、その結果、孔部23ALから僅かに出力される中高域の周波数成分を相殺し、管状ダクト23L3の孔部23ALから中高音が打ち消された低音だけを放射し得るようになされている。
さらに上述した実施の形態においては、スピーカユニット22Lの後方すなわち筐体部21Lの内部空間で生じた低音を管状ダクト23Lにより出力する電機音響変換部2Lを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図4との対応部分に同一符号を付した図13に示す電気音響変換部202Lのように、スピーカユニット207Lの前方で発生した中高音を、半球形状でなるカバー部204LBに設けられた管状ダクト208Lの孔部208ALを介して鼓膜103Lへ到達させるようにしても良い。
この電気音響変換部202Lの筐体部204Lは、スピーカユニット207Lの前面空間が管状ダクト208Lの孔部208ALを除き密閉されており、スピーカユニット207Lに対してカバー部204LB及び当該管状ダクト208Lにより共振回路を形成するようになされている。
また管状ダクト208Lは、筐体部204Lの内部から筐体部204Lのカバー部204LBを介してユーザの外耳道入口102Lの近傍に到達している。実際上、電気音響変換部202Lは、スピーカユニット207Lの前面から放射される主に中高音を、カバー部204LB及び管状ダクト208Lを介して集め、当該管状ダクト208Lの孔部208ALからユーザの鼓膜103へダイレクトに到達させることにより、音漏れの少ない状態で充分な音声レベルの中高音をユーザに聴取させ得るようになされている。
なお、この半球形状のカバー部204LBの構成としては、例えば四角錐や三角錐等の形状であっても良く、要はスピーカユニット207Lから出力された中高音を集められ、かつ外部に漏れない構造であれば良い。
また、スピーカユニット207Lの後方を閉塞した構造の半球状部204LAが設けられた構造の筐体部204L(図13)に限らず、図14に示すように、スピーカユニット207Lの後方に貫通孔305〜308が形成されると共に、その貫通孔305〜308を内側から塞ぐようなスポンジ等でなる音響抵抗体309が取り付けられた半球状部304LAを有する筐体部304Lを用いるようにしても良い。
この場合の筐体部304L(図14)では、スピーカユニット207Lの後方側が貫通孔305〜308によって開放されたことによって当該スピーカユニット207Lの振動板が音声信号に対して追従し易くなると共に、貫通孔305〜308が形成されたことによる音質の低下を音響抵抗体309によって防ぐことができるので、高音質な中高音を管状ダクト208Lの孔部208ALから放射することができる。
因みに、筐体部304L(図14)では、音響抵抗体309が必ずしもなければならない訳ではなく、必要に応じて音響抵抗体309を取り付け、またその長さ及び厚さを変更したものを取り付けることにより音質を調整することが可能である。
さらに、スピーカユニット207Lの後方を閉塞した構造の半球状部204LAが設けられた筐体部204L(図13)に限らず、図15に示すように、スピーカユニット207Lの前方に貫通孔405〜408が形成されると共に、その貫通孔405〜408を内側から塞ぐようなスポンジ等でなる音響抵抗体409及び410が取り付けられたカバー部404LBを有する筐体部404Lを用いるようにしても良い。
この場合の筐体部404L(図15)では、スピーカユニット207Lの前方側が貫通孔405〜408によって開放されたことによって当該スピーカユニット207Lの振動板が音声信号に対して追従し易くなると共に、貫通孔405〜408が形成されたことによる音質の低下を音響抵抗体409及び410によって防ぐことができるので、高音質な中高音を管状ダクト208Lの孔部208ALから放射することができる。
因みに、筐体部404L(図15)においても、音響抵抗体409及び410が必ずしもなければならない訳ではなく、必要に応じて音響抵抗体409及び410を取り付け、またその長さ及び厚さを変更したものを取り付けることにより音質を調整することが可能である。
さらに、カバー部204LBの表面に管状ダクト208Lが設けられた筐体部204L(図13)に限らず、図16に示すように半球状部504LAの表面に管状ダクト508Lが一体に設けられた筐体部504Lを用いるようにしても良い。
この場合、筐体部504L(図16)は所謂ケルトン型のスピーカ装置と同様の構造を有することになり、スピーカユニット207Lの前方の空間に中高音を閉じ込める一方、スピーカユニット207Lの後方から所定の周波数帯域の低音だけを、管状ダクト508Lの孔部508ALを介して放射させることができる。
因みに、筐体部504L(図16)の構造としては、これに限るものではなく、スピーカユニット207Lの後方を半球状部によって閉塞し、カバー部204LBの表面の何れかに管状ダクトを設けることによりケルトン型とすることも考えられる。
さらに、カバー部204LBの表面に管状ダクト208Lが一体化した状態で形成された筐体部204L(図13)に限らず、図17に示すようにカバー部604LBに形成された勘合部604LBSと、管状ダクト608Lの一方に形成された保持部608LSとを相互に勘合することにより、当該管状ダクト608Lがカバー部604LBに対して着脱自在に設けられた構成の筐体部604Lを用いるようにしても良い。
これにより筐体部604L(図17)では、ユーザにとって必要なときにのみ管状ダクト608Lが取り付けられた状態で使用され、ユーザにとって不必要なときには管状ダクト608Lが取り外された状態で使用されるようになるため、ユーザの使い勝手を大幅に向上させることができる。
さらに、カバー部204LBの内側であって、管状ダクト208Lの付け根部分にエッジが残った状態の筐体部204L(図13)に限らず、図18に示すようにカバー部704LBの内側であって、カバー部704LBと一体化された管状ダクト708Lの付け根部分にR状のラウンド部711が形成された筐体部704Lを用いるようにしても良い。
この筐体部704L(図18)では、スピーカユニット207Lの前面側から押し出される空気がエッジに当って風切り音を発生するようなことがなく、高音質な中高音だけを管状ダクト708Lの孔部708ALから放射することができる。
さらに、カバー部204LBの表面に管状ダクト208Lが一体化した状態で形成された筐体部204L(図13)に限らず、カバー部204LBと管状ダクト208Lとを区別することなく、スピーカユニット207Lの前面側を包み込むような形状で先端に行くに連れて細い管状に形成された管状ダクトがバッフル板204ALに取り付けられた構造の筐体部を用いるようにしても良い。
さらに、孔部208ALを中心としたカバー部204LBの表面までのダクト長がそれぞれ同じ長さに設定された管状ダクト208Lに限らず、それぞれ異なる長さのダクト長に設定された管状ダクトを用いるようにしても良い。
例えば、図12との対応部分に同一符号を付した図19に示すように、孔部808ALから内端部808BL1までの長さL3と、孔部808ALから内端部808BL2までの長さL4とが異なる管状ダクト808Lが設けられた筐体部804Lでは、長さL3のダクト部分と、長さL4のダクト部分とでは互いに共振特性の位相ずれが生じ、その結果、孔部808ALから僅かに出力される中高域の周波数成分を相殺し、管状ダクト208L2の孔部808ALから中高音が打ち消された低音だけを放射し得るようになされている。
さらに上述した実施の形態においては、ヘッドマウントディスプレイ3の柄7及び8の途中に電気音響変換部2L及び2Rを一体に取り付けた構造のイヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ3を適用対象とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、眼鏡やサングラスの柄の途中に電気音響変換部2L及び2Rを一体に取り付けた構造のものや、レンズのないフレームだけの眼鏡の柄の途中に電気音響変換部2L及び2Rを一体に取り付けた構造のものを適用対象としても良い。
さらに上述した実施の形態においては、鼻当て部としての鼻当て部15と、耳掛け部としての耳掛け部9及び10と、筐体部としての電気音響変換部2L及び2Rと、スピーカユニットとしてのスピーカユニット22L及び22Rと、管状ダクトとしての管状ダクト23L及び23Rとによってイヤースピーカ装置及び眼鏡型映像表示装置を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる鼻当て部と、耳掛け部と、筐体部と、スピーカユニットと、管状ダクトとによってイヤースピーカ装置及び眼鏡型映像表示装置を構成するようにしても良い。
本発明は、ヘッドマウントディスプレイ以外にも、立体映像を目視させるための眼鏡型映像表示装置に利用することができる。
イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイの全体構成(1)を示す略線的斜視図である。 イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイの全体構成(2)を示す略線的斜視図である。 イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイの装着状態(1)を示す略線的側面図である。 イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイの装着状態(2)を示す略線的上断面図である。 一般的なバスレフ型のイヤースピーカを示す略線的上断面図である。 従来のバスレフ型のイヤースピーカにおける周波数特性を示す略線図である。 イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイにおける電気音響変換部の周波数特性を示す略線図である。 理論的な周波数特性を示す略線図である。 実測による周波数特性を示す略線図である。 他の実施の形態における管状ダクトの構成例(1)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による管状ダクトの構成例(2)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による管状ダクトの構成例(3)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態における電気音響変換部の構成を示す略線的上断面図である。 他の実施の形態による筐体部の構成例(1)を示す略線的断面図である。 他の実施の形態による筐体部の構成例(2)を示す略線的断面図である。 他の実施の形態による筐体部の構成例(3)を示す略線的断面図である。 他の実施の形態による管状ダクトの構成(5)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による管状ダクトの構成(6)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による管状ダクトの構成(7)を示す略線的斜視図である。
符号の説明
1……イヤースピーカ付きヘッドマウントディスプレイ、2L、2R……電気音響変換部、3……ヘッドマウントディスプレイ、4……本体部、5、6……ヒンジ部、7、8……柄、9、10……耳掛け部、11……前面11、12……上面、13……背面、15……鼻当て部、21L、21R……筐体部、22L、22R……スピーカユニット、23L、23R……管状ダクト、23AL、23AR……孔部、100……頭部、101L……耳介、102L……外耳道入口、103L……鼓膜。

Claims (10)

  1. ユーザの鼻で保持する鼻当て部と、
    上記鼻当て部と連結された略棒状の柄でなり、上記ユーザの左右の耳に引っ掛けることにより保持する耳掛け部と、
    上記柄の途中に設けられた筐体部と、
    上記鼻当て部及び上記耳掛け部を介して上記ユーザに装着された際、上記ユーザの外耳道入口との間に所定距離が設けられるように上記筐体部の一面に取り付けられたスピーカユニットと、
    上記筐体部によって生じさせた音を上記ユーザの外耳道入口近傍まで到達させるよう延長された管状ダクトと
    を具えることを特徴とするイヤースピーカ装置。
  2. 上記管状ダクトは、
    上記筐体部から上記ユーザの外耳道入口近傍まで延長されると共に上記筐体部へ再度戻る略U字状に形成され、上記ユーザの上記外耳道入口近傍に放音用の孔部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載のイヤースピーカ装置。
  3. 上記管状ダクトは、
    上記外耳道入口近傍に位置する端部が上記ユーザの外耳道内部へ入り込むことを防止するための保護部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載のイヤースピーカ装置。
  4. 上記筐体部は、
    上記ユーザの頭部に装着された際、上記スピーカユニットの放音面をおおよそ上記ユーザの外耳道入口の方向へ向けさせる
    ことを特徴とする請求項1に記載のイヤースピーカ装置。
  5. 上記管状ダクトは、上記筐体部の内部空間に生じた音を上記ユーザの外耳道入口近傍まで到達させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のイヤースピーカ装置。
  6. ユーザの鼻で保持する鼻当て部が設けられた眼鏡型映像表示部と、
    上記眼鏡型映像表示部の両端部から延設された略棒状の柄でなり、上記ユーザの左右の耳に引っ掛けることにより保持する耳掛け部と、
    上記柄の途中に設けられた筐体部と、
    上記鼻当て部及び上記耳掛け部を介して上記ユーザに装着された際、上記ユーザの外耳道入口との間に所定距離が設けられるように上記筐体部の一面に取り付けられたスピーカユニットと、
    上記筐体部によって生じさせた音を上記ユーザの外耳道入口近傍まで到達させるよう延長された管状ダクトと
    を具えることを特徴とする眼鏡型映像表示装置。
  7. 上記管状ダクトは、
    上記筐体部から上記ユーザの外耳道入口近傍まで延長されると共に上記筐体部へ再度戻る略U字状に形成され、上記ユーザの上記外耳道入口近傍に放音用の孔部が設けられた
    ことを特徴とする請求項6に記載の眼鏡型映像表示装置。
  8. 上記管状ダクトは、
    上記外耳道入口近傍に位置する端部が上記ユーザの外耳道内部へ入り込むことを防止するための保護部が設けられた
    ことを特徴とする請求項6に記載の眼鏡型映像表示装置。
  9. 上記筐体部は、
    上記ユーザの頭部に装着された際、上記スピーカユニットの放音面をおおよそ上記ユーザの外耳道入口の方向へ向けさせる
    ことを特徴とする請求項6に記載の眼鏡型映像表示装置。
  10. 上記管状ダクトは、上記筐体部の内部空間に生じた音を上記ユーザの外耳道入口近傍まで到達させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の眼鏡型映像表示装置。
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