JPH03162099A

JPH03162099A - ヘッドホン装置

Info

Publication number: JPH03162099A
Application number: JP30136589A
Authority: JP
Inventors: Kouji Touno; 耕治投野
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1989-11-20
Filing date: 1989-11-20
Publication date: 1991-07-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、マルチウエイのヘッドホン装置に関する。

［発明の概要］この発明は、高音用及び低音用の複数の放音ユニットを
備えるマルチウエイのヘッドホン装置において、気室及
びダクトよりなる音響的低域フィルタを介して、低音用
ユニットの音響出力を導出することにより、高音用ユニ
ットの音響出力とのバランスが駆動増幅器の出力インピ
ーダンスに影響されず、広帯域の音響を安定して再生す
ることができるようにしたものである。

［従来の技術］従来、第４図及び第５図に示すように、高音用及び低音
用の放音ユニット（１１）及び（ｌ２）を備える、いわ
ゆるマルチウエイのヘッドホン（１０）であって、駆動
増幅器（１）の出力が、帯域分割回路（２）のコイル（
３）及びコンデンサ（４）を介して、ユニッ｝　（１１
）及び（１２）にそれぞれ供給され、例えば、１００−
１５０００　Ｈｚの広帯域の音響を忠実に再生すること
ができるようにしたものが知られている。放音ユニット
（１１）及び（Ｉ２）は共通の前面板（１３）に取り付
けられ、パッド（１４）を介して、一方の耳介Ｅに対向
し、両ユニッ｝　（１１）　，　（１２）の音響出力が
耳介Ｅとの間の前面気室（負荷）　（１５）に供給され
る。なお、図示は省略するが、他方の耳介にも同じ構成
のヘッドホンが対応する。

帯域分割により、両放音ユニットの音響出力の干渉が防
止されて、中高域の再生音圧・周波数特性に急峻な山・
谷が生ずることはない。

［発明が解決しようとする課題］ところが、前述のような従来のマルチウェイのヘッドホ
ン（１０）では、両ユニット（１１）及び（１２）の入
力インピーダンスが必ずしも等しくない。また、増幅器
（１）の出力インピーダンスも、スピーカ駆動用の大出
力の増幅器のヘッドホン端子と、いわゆるヘンドホンス
テレオ装置のような小出力増幅器の出力端子とでは、例
えば、２００Ωと１０Ωのように大幅に異なる。

このため、増幅器（１）の出力インピーダンスにより、
帯域分割回路（２）の周波数特性が大きく変動して、両
ユニソト（１１）及び（１２）の出力音圧のバランスが
崩れてしまい、増幅器を特定しないと、良質の再生音が
得られないという問題があった。

かかる点に鑑み、この発明の目的は、高音及び低音のバ
ランスが駆動増幅器の出力インピーダンスに影響されず
、広帯域の音響を安定して再生することができるヘッド
ホン装置を提供するところにある。

［課題を解決するための手段］この発明は、高音用及び低音用の複数の放音ユニッ｝　
（１１）及び（１２）を備えるヘッドホン装置において
、気室（１６）及び音響管（１７）よりなる音響的低域
フィルタを設け、この低域フィルタを介して上記低音用
放音ユニットの音響出力を導出するようにしたヘッドホ
ン装置である。

［作用］かかる構戒によれば、高音及び低音のバランスが駆動増
幅器の出力インピーダンスに影響されず、広帯域の音響
が安定して再生される。

［実施例コ以下、第１図及び第２図を参照しながら、この発明によ
るヘッドホン装置の一実施例について説明する。

この発明の一実施例の機械的構成を第１図に示す。この
第１図において、前出第４図に対応する部分には同一の
符号を付して重複説明を省略する。

第１図において、（ＩＯＦ）はヘッドホン装置を全体と
して示し、低音用ユニット（１２）の振動板（１２ｄ）
の前面に気室（１６）が設けられ、この気室（１６〉が
音響管（ダク｝Ｈ１７）を介して前面板（１３）に取り
付けられる。気室（１６）及びダクト（ｌ７）により音
響的低域フィルタが構威され、この低域フィルタを通じ
て、低音用ユニッ｝　（１２）の音響出力が耳介Ｅとの
間の前面気室（１５）に導出される。その余の構或は前
出第４図と同様である。

次に、第２図の等価回路をも参照しながら、第１図の実
施例の動作について説明する。

この実施例においては、高音用及び低音用の放音ユニッ
｝　（１１）及び（１２）が、共通の増幅器（前出第５
図参照）により並列に駆動される。音響的には、第２図
に示すように、高音用ユニット（１１）が振動系の信号
源（駆動力）　（ｌｌｆ），コンブライアンス（ｌｌｃ
），等価質量（Ｉｌｍ）及び背面制動回路（Ｉｌｂ）で
表され、同様に、低音用ユニッ｝　（１２）が振動系の
駆動力（１２ｆ），コンブライアンス（１２ｃ），等価
質量（１２ｍ）及び背面制動回路（１２ｂ）で表される
。各制動回路（ｌｌｂ），　（１２ｂ）の抵抗或分は、
例えば、不織布の通気抵抗から形威される。なお、低音
用制動回路（１２ｂ）には、図中に破線で示すように、
適宜の開管などによる低音増強用の質量戒分を付加する
ことが好ましい。

（１５ｃ）は負荷となる前面気室（１５）の空気のコン
ブライアンス、（１５ｒ）は漏洩損失であり、また、（
１６ｃ）は気室（■６）の空気のコンブライアンス、（
１７ｍ）はダクト（１７）の空気の等価質量であって、
同図から明らかなように、コンブライアンス（１６ｃ）
及び等価質量（１７ｍ）により音響的低域フィルタが構
威される。

この低域フィルタの遮断周波数ｆｃは、例えば高音用ユ
ニント（１１）の低域共振周波数１０に等しく設定され
る。

ｆ　ｃ＝　ｆ　０＝２００Ｈｚの場合、ダクト（１７）
の内径及び長さが、例えばｄ　１７＝１．５ｍｍ，　　　　４２　１？＝２５ｍｍ
に設定されると、気室（工６）の内径及び高さが、例え
ばｄ　１６　＝　２３ｍｍ，　　　　　　ｈ　１６　＝　
１２ｍｍに設定されて、　気室（１６）の容積はＶＬ６
＝５ｃｃとなる。

また、ｒ　ｃ　＝　ｆ　ｏ　＝　４００Ｈｚの場合、ダ
クト（１７）が同一寸法、気室（１６）の内径がそのま
まとすれば、気室（１６）の高さはｈｌ６＝３ｍｍと低く設定される。

これにより、高音用及び低音用のユニット（１１）及び
（１２）が、低域フィルタの遮断周波数ｆｃ以上及び以
下の周波数帯域をそれぞれ分担することとなり、両ユニ
ッ｝　（１１）及び（１２）からそれぞれ再生される高
音及び低音のバランスが、駆動増幅器の出力インピーダ
ンスに影響されず、広帯域の音響が安定して再生される
。

更に、ダク｝　（１７）の空気の等価質量（１７ｍ）が
低音用ユニッ｝　（１２）の振動系の等価質１ｔ（１２
ｍ）に加わって、このユニソト（１２）の低域共振周波
数ｆ０が低下する効果もある。

次に、第３図を参照しながら、この発明によるヘノドホ
ン装置の他の実施例について説明する。

この発明の他の実施例の構成を第３図に示す。

この第３図において、前出第１図及び第４図に対応する
部分には同一の符号を付して重複説明を省略する。

第３図の実施例において、（ＩＩＥ）は挿入型の高音用
ユニットであって、耳介Ｅ内に挿入され、前面板及びパ
ンドを必要としない。低音用ユニット（１２）の背面に
気室（１６）が設けられ、この気室（１６）に連続する
Ｌ字状のダクＩ−　（１８）の開口（１８ａ）が高音用
ユニット（ＩＩＥ）に隣接して取り付けられる。

その余の構威は前出第１図と同様である。

この実施例においても、第１図の実施例と同様に作用し
、同様の効果を奏する。

［発明の効果］以上詳述のように、この発明によれば、マルチウエイの
ヘッドホン装置において、気室及びダクトよりなる音響
的低域フィルタを介して、低音用ユニットの音響出力を
導出するようにしたので、高音用ユニットの音響出力と
のバランスが駆動増幅器の出力インピーダンスに影響さ
れず、広帯域の音響を安定して再生することができるヘ
ッドホン装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるヘッドホン装置の一実施例の機
械的構成を示す略線断面図、第２図はこの発明の一実施
例の音響的構成を示す等価回路図、第３図はこの発明の
他の実施例の機械的構戒を示す略線断面図、第４図及び
第５図は従来のヘッドホン装置の構威例を示す路線断面
図及び結線図である。（１１）　，　（ＬＩＥ）は高音用放音ユニット、（１
２）は低音用放音ユニット、（１６）は気室、（１７）
　，　（１８）は音響管（ダクト）である。代理人松隈秀盛弟２凶第３図

Claims

【特許請求の範囲】高音用及び低音用の複数の放音ユニットを備えるヘッド
ホン装置において、気室及び音響管よりなる音響的低域フィルタを設け、この低域フィルタを介して上記低音用放音ユニットの音
響出力を導出するようにしたことを特徴とするヘッドホ
ン装置。