JP2007235060A - 両面冷却型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

両面冷却型半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却チューブ40、50と冷却チューブ40、50に当接する部材との密着性を向上することにより、より冷却性能を向上することができる両面冷却型半導体装置1を提供する。
【解決手段】両面冷却型半導体装置1は、半導体素子12を内部に有する半導体モジュール10と、半導体モジュール10を挟持する一対の絶縁部材20、30と、一対の絶縁部材20、30を挟持する一対の冷却チューブ40、50とを備える。そして、絶縁部材20、30は、冷却チューブ40、50側に、凸状の絶縁凸部22を有する。冷却チューブ40、50には、絶縁凸部22に対応する凹状部42、52が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体モジュールを両面から冷却する両面冷却型半導体装置及びその製造方法に関するものである。
冷却性能を向上するために、半導体モジュールを両面から冷却する両面冷却型半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この両面冷却型半導体装置は、半導体モジュールの両面側に一対の絶縁板及び一対の熱伝導性スペーサを配置し、当該一対の絶縁板及び一対の熱伝導性スペーサを冷却チューブで挟持するように配置する構成からなる。
このような、両面冷却型半導体装置では、一対の冷却チューブにより、半導体モジュール及び絶縁板などを挟圧している。これにより、冷却チューブと冷却チューブに当接する部材(上記においては、熱伝導性スペーサ)との密着性を向上させ、十分な冷却性能を確保している。
特開2001−352023号公報
ここで、冷却チューブに当接する部材の当接面積は、半導体モジュールの両面の面積よりも非常に大きく形成されている。確かに、冷却チューブに当接する部材の当接面積を大きくすることで、熱伝導性を向上することにより、冷却性能を向上することはできる。
しかし、両面冷却型半導体装置における冷却性能は、冷却チューブに当接する部材の当接面積を十分に確保することに加えて、冷却チューブと冷却チューブに当接する部材との密着性が影響する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、冷却チューブと冷却チューブに当接する部材との密着性を向上することにより、より冷却性能を向上することができる両面冷却型半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の両面冷却型半導体装置は、半導体素子を有する電子部品と、電子部品を挟持するように配置され、内部に冷却媒体を流通させる一対の冷却チューブとを備える。そして、電子部品は、両面に第1凸状部を有し、冷却チューブは、第1凸状部に当接し第1凸状部に対応した凹状部を形成するようにしている。
この本発明の両面冷却型半導体装置は、従来の装置に比べて、主として、冷却チューブに当接する部分が凸状に形成されている点が相違する。このように、電子部品が第1凸状部を有することで、電子部品と冷却チューブとの当接面積が減少することになる。
ところで、両面冷却型半導体装置では、電子部品と冷却チューブとを確実に当接させるために、冷却チューブにより電子部品側を挟圧している。この場合、上述したように、電子部品が第1凸状部を有することで、当該第1凸状部と冷却チューブとが相互に押圧し合うことになる。そして、電子部品と冷却チューブとが相互に押圧する力が従来と同等の場合、本発明のように第1凸状部を有することで、電子部品と冷却チューブとが相互に押圧する応力が従来に比べて大きくなる。つまり、電子部品と冷却チューブとの密着性が向上する。その結果、冷却性能が向上する。
また、上述した電子部品は、半導体素子を有する半導体モジュールと、半導体モジュールを挟持するように配置され、第1凸状部を有する一対の絶縁部材とを備えるものとしてもよい。このように、絶縁部材を有する構成であっても、確実に適用することができる。つまり、絶縁部材による十分な絶縁性を確保しつつ、冷却性能を向上することができる。
ここで、電子部品が、半導体モジュールと絶縁部材とを有する場合には、半導体素子が発生した熱は、絶縁部材を介して冷却チューブへ伝達される。従って、半導体モジュールと絶縁部材との当接面積、及び、絶縁部材と冷却チューブとの当接面積が、冷却性能に大きく影響を及ぼす。より詳細には、半導体モジュールと絶縁部材との当接面と、絶縁部材と冷却チューブとの当接面との重複範囲の面積が、冷却性能に大きく影響を及ぼす。
そして、例えば、半導体モジュールが両面に矩形状凸面からなる第2凸状部を有し、絶縁部材が矩形状凸面からなる第1凸状部を有する場合には、第2凸状部の矩形状凸面と第1凸状部の矩形状凸面との重複範囲の面積が冷却性能に影響を及ぼす。
そこで、半導体モジュールは、両面に矩形状凸面からなる第2凸状部を有し、絶縁部材の第1凸状部の凸面は、矩形状からなり、第1凸状部の凸面のそれぞれの輪郭辺長は、第2凸状部の矩形状凸面のそれぞれの輪郭辺長と略同等とするとよい。ここで、略同等とは、±5%の範囲である。これにより、半導体モジュールから絶縁部材へ伝達された熱は、十分に冷却チューブへ伝達されることになる。つまり、絶縁部材が第1凸状部を有することにより冷却チューブとの当接面積が減少するとしても、上記条件を満たすことで、確実に冷却性能を向上することができる。
ここで、上記においては、電子部品は、半導体モジュールと絶縁部材を有する場合について説明した。この他に、電子部品は、半導体素子を有し、両面に前記第1凸状部を有する半導体モジュールであるとしてもよい。すなわち、半導体モジュールが直接的に冷却チューブに当接する場合にも、確実に適用することができる。
また、上述した両面冷却型半導体装置は、以下のような製造方法により製造することができる。すなわち、本発明の両面冷却型半導体装置の製造方法は、半導体素子を有する電子部品と、電子部品を挟持するように配置され、内部に冷却媒体を流通させる一対の冷却チューブとを備える両面冷却型半導体装置の製造方法であって、電子部品は、両面に第1凸状部を有し、電子部品を一対の冷却チューブに加圧して一対の冷却チューブに第1凸状部に応じた第1凹状部を形成する加圧工程を有する。
すなわち、冷却チューブと電子部品とを相互に押圧し合うことにより、冷却チューブに第1凹状部を形成するようにしている。そして、この第1凹状部は、電子部品の第1凸状部に対応する形状となる。これにより、電子部品と冷却チューブとの密着性を確実に向上することができるので、結果として冷却性能を向上することができる。
また、両面冷却型半導体装置の製造方法は、以下のようにしてもよい。すなわち、一対の冷却チューブに第1凸状部に応じた基礎凹状部を予め形成する基礎凹状部形成工程を有し、加圧工程は、電子部品を基礎凹状部に加圧して、基礎凹状部よりも深い第1凹状部を形成する。
つまり、冷却チューブには、予め基礎凹状部が形成されている。そして、加圧工程においては、冷却チューブの基礎凹状部に電子部品の第1凸状部を嵌め合わせるように配置しておき、電子部品と冷却チューブとを相互に押圧し合う。これにより、電子部品と冷却チューブとの当接面の位置決めを非常に容易に且つ正確に行うことができる。
ここで、冷却チューブの内部は、例えば、所定間隔を隔てて冷媒流通方向に延在する多数の隔壁で区画されているものがある。このような冷却チューブなどを含めて、冷却チューブのうち電子部品との当接面の剛性が位置によって異なる。そして、電子部品と冷却チューブとが相互に押圧し合うことによる密着性は、電子部品と冷却チューブとの相対的な位置によって異なる。そこで、冷却チューブに基礎凹状部を予め形成しておくことで、電子部品と冷却チューブとの相対的な位置決めが正確にされていれば、電子部品と冷却チューブとの密着性が確実に高い状態にすることができる。従って、冷却性能をより向上することができる。
なお、本発明の両面冷却型半導体装置の製造方法において、電子部品は、半導体素子を有する半導体モジュールと、半導体モジュールを挟持するように配置され、第1凸状部を有する一対の絶縁部材とを備えるようにしてもよい。このように、絶縁部材を有する構成であっても、当該製造方法を適用することができる。つまり、絶縁部材による十分な絶縁性を確保しつつ、冷却性能を向上することができる。
また、半導体モジュールは、両面に矩形状凸面からなる第2凸状部を有し、絶縁部材の第1凸状部の凸面は、矩形状からなり、第1凸状部の凸面のそれぞれの輪郭辺長は、第2凸状部の矩形状凸面のそれぞれの輪郭辺長と略同等であるとしてもよい。ここで、略同等とは、±5%の範囲である。これにより、半導体モジュールから絶縁部材へ伝達された熱は、十分に冷却チューブへ伝達されることになる。つまり、絶縁部材が第1凸状部を有することにより冷却チューブとの当接面積が減少するとしても、上記条件を満たすことで、確実に冷却性能を向上することができる。
本発明の両面冷却型半導体装置及びその製造方法によれば、電子部品と冷却チューブとの密着性を向上することにより、より冷却性能を向上することができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態の両面冷却型半導体装置1について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、両面冷却型半導体装置1の正面図を示す。図2は、両面冷却型半導体装置1の右側面図を示す。以下、特に説明しない限り、上下方向とは図1及び図2の上下方向を意味し、水平方向とは図1及び図2の水平方向(横方向)を意味する。そして、冷媒流通方向とは図1の左右方向(図2の前後方向)を意味し、チューブ幅方向とは図1の前後方向(図2の左右方向)を意味する。
図1及び図2に示すように、両面冷却型半導体装置1は、半導体モジュール10と、一対の絶縁部材20、30と、一対の冷却チューブ40、50と、放熱グリス61〜64とから構成される。
半導体モジュール10は、扁平矩形状の樹脂ケース11と、半導体素子12と、複数の端子13・・13と、一対の放熱板14、15とを備える。半導体素子12は、扁平矩形状からなり、例えば、電力変換回路を構成するIGBT素子などである。この半導体素子12は、樹脂ケース11の内部に配置されている。複数の端子13・・13は、半導体素子12に電気的に接続されている。そして、これら複数の端子13・・13は、樹脂ケース12の図2の左右側面から外側へ水平方向に延在する。これらの端子13・・13は、他の電気部品に接続される。
一対の放熱板14、15(第1の放熱板14及び第2の放熱板15)は、それぞれ、金属からなり、樹脂ケース11よりも小さな扁平矩形状からなる。具体的には、それぞれの放熱板14、15の冷媒流通方向の幅(本発明における輪郭辺長)はHa1であり、それぞれの放熱板14、15のチューブ幅方向の幅(本発明における輪郭辺長)はHa2である。
そして、一対の放熱板14、15は、半導体素子12の上下側の両面を挟持するように配置されている。つまり、第1の放熱板14は、半導体素子12の上面に当接して配置されている。さらに、第1の放熱板14の上面側は、樹脂ケース11の上面よりも上側へ突出している。そして、第2の放熱板15は、半導体素子12の下面に当接して配置されている。さらに、第2の放熱板15の下面側は、樹脂ケース11の下面よりも下側に突出している。つまり、半導体モジュール10全体として見た場合には、上側及び下側に凸状部(本発明における第2凸状部)を有する形状をなしている。この上側の凸状部は、第1の放熱板14により形成され、下側の凸状部は、第2の放熱板15により形成される。そして、これらの凸状部の矩形状凸面のそれぞれの輪郭辺長がHa1、Ha2となる。
一対の絶縁部材20、30(第1の絶縁部材20及び第2の絶縁部材30)は、板状からなり、電気絶縁性及び良熱伝導性を備えた材料、例えば、セラミックス、エポキシ等の樹脂材料、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)等からなる。この一対の絶縁部材20、30は、半導体素子12及び一対の放熱板14、15を上下側から挟持するように配置されている。そして、この一対の絶縁部材20、30のそれぞれは、基板部21と、絶縁凸部22とを有している。
基板部21は、矩形の平板状からなる。この基板部21は、樹脂ケース11の上面とほぼ同等の大きさからなる。そして、第1の絶縁部材20の基板部21の下面側は、第1の放熱板14の上面側に当接している。ただし、当該基板部21の下面と第1の放熱板14の上面との間には、僅かな放熱グリス61が介在している。また、第2の絶縁部材30の基板部21の上面側は、第2の放熱板15の下面側に当接している。ただし、当該基板部21の上面と第2の放熱板15の下面との間には、僅かな放熱グリス62が介在している。
絶縁凸部22は、基板部21よりも小さな矩形の平板状からなる。すなわち、絶縁凸部22の冷媒流通方向の幅及びチューブ幅方向の幅は、基板部21の冷媒流通方向の幅及びチューブ幅方向の幅よりも小さい。具体的には、絶縁凸部22の冷媒流通方向の幅(本発明における輪郭辺長)はHb1であり、絶縁凸部22のチューブ幅方向の幅(本発明における輪郭辺長)はHb2である。そして、絶縁凸部22の冷媒流通方向の幅Hb1は、一対の放熱板14、15の冷媒流通方向の幅Ha1とほぼ同等である。より詳細には、絶縁凸部22の冷媒流通方向の幅Hb1は、一対の放熱板14、15の冷媒流通方向の幅Ha1に対して±5%の範囲内に含まれている。また、絶縁凸部22のチューブ幅方向の幅Hb2は、一対の放熱板14、15のチューブ幅方向の幅Ha2とほぼ同等である。より詳細には、絶縁凸部22のチューブ幅方向の幅Hb2は、一対の放熱板14、15のチューブ幅方向の幅Ha2に対して±5%の範囲内に含まれている。
そして、第1の絶縁部材20において、絶縁凸部22は、基板部21の上面側に配置されている。すなわち、第1の絶縁部材20全体として見た場合には、上側に凸状部(本発明における第1凸状部)を有する形状をなしている。そして、この上側の凸状部は、絶縁凸部22により形成され、当該凸状部の矩形状凸面のそれぞれの輪郭辺長がHb1、Hb2である。さらに、この第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の冷媒流通方向位置及びチューブ幅方向位置は、第1の放熱板14の冷媒流通方向位置及びチューブ幅方向位置とほぼ一致するように配置している。つまり、当該絶縁凸部22は、第1の放熱板14の直上に位置している。このことは、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22は、半導体素子12の直上に位置していることになる。
また、第2の絶縁部材30において、絶縁凸部22は、基板部21の下面側に配置されている。すなわち、第2の絶縁部材30全体として見た場合には、下側に凸状部(本発明における第1凸状部)を有する形状をなしている。そして、この下側の凸状部は、絶縁部凸部22により形成され、当該凸状部の矩形状凸面のそれぞれの輪郭辺長がHb1、Hb2である。さらに、この第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の冷媒流通方向位置及びチューブ幅方向位置は、第2の放熱板15の冷媒流通方向位置及びチューブ幅方向位置とほぼ一致するように配置している。つまり、当該絶縁凸部22は、第2の放熱板15の直下に位置している。このことは、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22は、半導体素子12の直下に位置していることになる。
一対の冷却チューブ40、50(第1の冷却チューブ40及び第2の冷却チューブ50)は、アルミニウムからなる扁平状の長尺体である。この一対の冷却チューブ40、50は、半導体素子12、一対の放熱板14、15、及び、一対の絶縁部材20、30を上下側から挟持するように配置されている。
そして、冷却チューブ40、50の内部には、長手方向(図1の左右方向)に向かって冷却媒体を流通させる流路41、51が、チューブ幅方向に複数本並列して形成されている。つまり、冷却チューブ40、50は、非常に薄肉な板状部材から形成されている。さらに、これらの冷却チューブ40、50には、絶縁部材20、30の絶縁凸部22に対応する凹状部42、52が形成されている。
具体的には、第1の冷却チューブ40の下面側には、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22に対応する第1の凹状部42が形成されている。そして、この第1の凹状部42に、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22が嵌め入れられた状態となっている。さらに、第1の凹状部42の凹面には、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の凸面が当接している。ただし、第1の凹状部42の凹面と第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の凸面との間には、僅かな放熱グリス63が介在している。
また、第2の冷却チューブ50の下面側には、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22に対応する第2の凹状部52が形成されている。そして、この第2の凹状部52に、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22が嵌め入れられた状態となっている。さらに、第2の凹状部52の凹面には、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の凸面が当接している。ただし、第2の凹状部52の凹面と第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の凸面との間には、僅かな放熱グリス64が介在している。
ここで、上述した構成からなる両面冷却型半導体装置1の製造方法について、図3及び図4を参照して説明する。ここで説明する製造方法とは、半導体モジュール10及び一対の絶縁部材20、30が予め一体的に接合されたものと、一対の冷却チューブ40、50との接合に関する製造方法である。ここで、図3は、第1の製造方法を説明する図である。図3(a)は、前記接合前の状態を示し、図3(b)は、前記接合後の状態を示す。また、図4は、第2の製造方法を説明する図である。図4(a)は、前記接合前の状態を示し、図4(b)は、前記接合後の状態を示す。なお、図3及び図4において、第1の絶縁部材20及び第1の冷却チューブ40は、図示しない。
図3(a)に示すように、第1の冷却チューブ40の下面、及び、第2の冷却チューブ50の上面は、何れも平坦面をなしている。すなわち、この段階では、冷却チューブ40、50には、上述した第1の凹状部42及び第2の凹状部52は形成されていない。
そして、第2の絶縁部材30を第2の冷却チューブ50の上面に押圧する(本発明における加圧工程)。また、図示しないが、第1の絶縁部材20を第1の冷却チューブ40の下面に押圧する(本発明における加圧工程)。ここで、冷却チューブ40、50は、非常に薄肉の板状部材により形成されており、且つ、内部に流路51を形成しているため、絶縁部材20、30よりも剛性が低い。従って、第2の絶縁部材30を第2の冷却チューブ50の上面に押圧することにより、図3(b)に示すように、第2の冷却チューブ50の上面に第2の凹状部52が形成される。また、図示しないが、第1の絶縁部材20を第1の冷却チューブ40の下面に押圧することにより、第1の冷却チューブ40の下面に第1の凹状部42が形成される。
そして、第1の絶縁部材20を第1の冷却チューブ40の下面に押圧することにより、第1の絶縁部材20と第1の冷却チューブ40との密着性が非常に高くなる。また、第2の絶縁部材30を第2の冷却チューブ50の下面に押圧することにより、第2の絶縁部材30と第2の冷却チューブ50との密着性が非常に高くなる。これは、絶縁部材20、30が凸状部を有しない場合に比べると、絶縁部材20、30が冷却チューブ40、50を押圧する応力が大きくなるためである。従って、第1の絶縁部材20から第1の冷却チューブ40へ、及び、第2の絶縁部材30から第2の冷却チューブ50への熱伝導性が非常に良好となる。
また、半導体素子12が発生した熱は、一対の放熱板14、15及び一対の絶縁部材20、30を介して、一対の冷却チューブ40、50へ伝達される。つまり、半導体素子12から第1の冷却チューブ40への熱伝達においては、第1の放熱板14と第1の絶縁部材20との当接面積と、第1の絶縁部材20と第1の冷却チューブ40との当接面積との重複範囲が大きいほど熱伝導性が良好となる。一方、半導体素子12から第2の冷却チューブ50への熱伝達においては、第2の放熱板15と第2の絶縁部材30との当接面積と、第2の絶縁部材30と第2の冷却チューブ50との当接面積との重複範囲が大きいほど熱伝導性が良好となる。
そして、一対の絶縁部材20、30の絶縁凸部22の冷媒流通方向位置及びチューブ幅方向位置は、一対の放熱板14、15の冷媒流通方向位置及びチューブ幅方向位置にほぼ一致している。従って、放熱板14、15と絶縁部材20、30との当接面積と、絶縁部材20、30と冷却チューブ40、50との当接面積との重複範囲は、放熱板14、15の矩形状凸面の面積にほぼ等しい。これにより、十分な熱伝達面積を確保しているので、この点からも冷却性能を十分に確保できる。
次に、図4(a)(b)を参照して第2の製造方法について説明する。図4(a)に示すように、第2の冷却チューブ50の上面には、予め第1の基礎凹状部53が形成されている(本発明における基礎凹状部形成工程)。この第1の基礎凹状部53の深さは、上述した第2の凹状部52より浅くされている。また、図示しないが、第1の冷却チューブ40の下面には、予め第2の基礎凹状部が形成されている(本発明における基礎凹状部形成工程)。この第2の基礎凹状部の深さは、上述した第1の凹状部42より浅くされている。さらに、第1、第2の基礎凹状部53は、第1、第2の絶縁部材20、30の絶縁凸部22に対応する形状からなる。すなわち、それぞれの冷媒流通方向の幅及びチューブ幅方向の幅は、Hb1、Hb2とほぼ同等である。
そして、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22を第2の基礎凹状部53へ嵌め合わせるように位置決めする。また、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22を第1の基礎凹状部へ嵌め合わせるように位置決めする。
続いて、第2の絶縁部材30を第2の冷却チューブ50の上面に押圧する(本発明における加圧工程)。また、図示しないが、第1の絶縁部材20を第1の冷却チューブ40の下面に押圧する(本発明における加圧工程)。このように、第2の絶縁部材30を第2の冷却チューブ50の上面に押圧することにより、図4(b)に示すように、第2の冷却チューブ50の上面に第2の基礎凹状部53よりも深さの深い第2の凹状部52が形成される。また、図示しないが、第1の絶縁部材20を第1の冷却チューブ40の下面に押圧することにより、第1の冷却チューブ40の下面に第1の基礎凹状部より深さの深い第1の凹状部42が形成される。
このように、冷却チューブ40、50に予め第1、第2の基礎凹状部53を形成することで、絶縁部材20、30を冷却チューブ40、50へ押圧する際に、両者の位置決めをすることができる。従って、押圧することによる位置ずれなどが生じることを防止できる。また、冷却チューブ40、50は位置によって剛性が異なるため、絶縁部材20、30を冷却チューブ40、50に押圧することによる密着性は、位置によって異なるおそれがある。しかし、上記のように位置決めすることで、密着性が確実に高くなる位置に両者を当接することができる。従って、冷却性能が向上する。
なお、上記実施形態においては、半導体モジュール10は、全体として見た場合に、上下方向に凸状部を有するような形状とした。これは、一対の放熱板14、15が樹脂ケースよりも小さな矩形状からなるためである。そこで、放熱板14、15の周囲に、樹脂部材71、72を配置して、半導体モジュール10全体として見た場合に、凸状部を有しない平坦な矩形状としてもよい。
なお、上記実施形態において、一対の絶縁部材20、30を有しない構成であってもよい。
両面冷却型半導体装置1の正面図を示す。 両面冷却型半導体装置1の右側面図を示す。 両面冷却型半導体装置1の第1の製造方法を説明する図である。 両面冷却型半導体装置1の第2の製造方法を説明する図である。 他の実施形態の両面冷却型半導体装置を示す図である。
符号の説明
1:両面冷却型半導体装置、
10:半導体モジュール、 11:樹脂ケース、 12:半導体素子、
13:端子、 14、15:放熱板、
20、30:絶縁部材、 21:基板部、 22:絶縁凸部、
40、50:冷却チューブ、 41、51:流路、 42、52:凹状部、
53:基礎凹状部、 61〜64:放熱グリス、 71、72:樹脂部材

Claims (8)

  1. 半導体素子を有する電子部品と、
    前記電子部品を挟持するように配置され、内部に冷却媒体を流通させる一対の冷却チューブと、
    を備える両面冷却型半導体装置であって、
    前記電子部品は、両面に第1凸状部を有し、
    前記冷却チューブは、前記第1凸状部に当接し前記第1凸状部に対応した凹状部を形成することを特徴とする両面冷却型半導体装置。
  2. 前記電子部品は、
    前記半導体素子を有する半導体モジュールと、
    前記半導体モジュールを挟持するように配置され、前記第1凸状部を有する一対の絶縁部材と、
    を備える請求項1記載の両面冷却型半導体装置。
  3. 前記半導体モジュールは、両面に矩形状凸面からなる第2凸状部を有し、
    前記絶縁部材の前記第1凸状部の凸面は、矩形状からなり、
    前記第1凸状部の凸面のそれぞれの輪郭辺長は、前記第2凸状部の前記矩形状凸面のそれぞれの輪郭辺長と略同等である請求項2記載の両面冷却型半導体装置。
  4. 前記電子部品は、前記半導体素子を有し、両面に前記第1凸状部を有する半導体モジュールである請求項1記載の両面冷却型半導体装置。
  5. 半導体素子を有する電子部品と、
    前記電子部品を挟持するように配置され、内部に冷却媒体を流通させる一対の冷却チューブと、
    を備える両面冷却型半導体装置の製造方法であって、
    前記電子部品は、両面に第1凸状部を有し、
    前記電子部品を前記一対の冷却チューブに加圧して前記一対の冷却チューブに前記第1凸状部に応じた第1凹状部を形成する加圧工程を有することを特徴とする両面冷却型半導体装置の製造方法。
  6. 前記一対の冷却チューブに前記第1凸状部に応じた基礎凹状部を予め形成する基礎凹状部形成工程を有し、
    前記加圧工程は、前記電子部品を前記基礎凹状部に加圧して、前記基礎凹状部よりも深い前記第1凹状部を形成する請求項5記載の両面冷却型半導体装置の製造方法。
  7. 前記電子部品は、
    前記半導体素子を有する半導体モジュールと、
    前記半導体モジュールを挟持するように配置され、前記第1凸状部を有する一対の絶縁部材と、
    を備える請求項6記載の両面冷却型半導体装置の製造方法。
  8. 前記半導体モジュールは、両面に矩形状凸面からなる第2凸状部を有し、
    前記絶縁部材の前記第1凸状部の凸面は、矩形状からなり、
    前記第1凸状部の凸面のそれぞれの輪郭辺長は、前記第2凸状部の前記矩形状凸面のそれぞれの輪郭辺長と略同等である請求項7記載の両面冷却型半導体装置の製造方法。
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