JP2007234100A - 情報記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な回路構成でサーボ制御を行え、安価に作製することが可能な情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】光ディスクからの反射光を受光する複数に分割された光センサ14各々のアナログ出力信号を、複数のΔΣ変換回路19〜22を用いて1ビットのデジタル出力に変換し、演算回路を用いて前記複数のΔΣ変換回路の1ビットの出力信号を演算処理し、n(n>1)ビットのサーボエラー信号を生成する。また、単一のデシメーションフィルタ34により前記演算回路のサーボエラー信号をm(m≧n)ビットのサーボエラー信号に変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク等の情報記録媒体に情報を記録又は再生する情報記録再生装置、特に、フォーカスやトラッキング等のサーボ制御に関するものである。
従来より光ディスクを記録媒体とした記録再生装置においては、記録または再生時にピックアップ内のレーザ光源から出射したレーザ光のスポットを光ディスク上の所望のトラック中心に追従させるためにサーボ制御を行っている。
光ディスク装置のサーボ制御装置の基本的な構成を図6に示す。光ディスク装置により記録又は再生動作を始める際、まず、スピンドルモータ2が回転し、その後、ピックアップ3内の図示しないレーザ光源が点灯する。レーザ光源が点灯した後、光ディスク1からの反射光をピックアップ3内の図示しない複数に分割された光センサにより受光し、電流信号に変換する。その複数の光センサによって検出された各々の電流信号は、図示しない複数のIV変換回路により複数の電圧信号に変換される。
フォーカスエラー生成回路4は複数のIV変換回路の出力からフォーカスエラー信号を生成する。このフォーカスエラー信号は光スポットの焦点と光ディスク1の記録面とのずれ量を示す。AD変換回路5はフォーカスエラー信号をデジタル値に変換し、フォーカス位相補償回路6はデジタル値に変換されたフォーカスエラー信号に対し位相補償処理を行う。
フォーカス位相補償回路6の出力はフォーカスサーボゲイン回路7に送られ、フォーカスサーボループゲインの乗算処理を行う。フォーカスサーボゲイン回路7の出力はフォーカスアクチュエータドライバ回路8に入力される。フォーカスアクチュエータドライバ回路8はフォーカスサーボゲイン回路7の出力からピックアップ3内の図示しないフォーカスアクチュエータの駆動信号を生成し、その駆動信号に基づいてピックアップ3内の図示しない対物レンズがフォーカス方向に駆動される。
この様にして、レーザ光源から出射したスポット光の焦点が光ディスク1の記録面に合う様にフォーカス制御を行う。
同様に複数のIV変換回路の出力からトラッキングエラー信号生成回路9はトラッキングエラー信号を生成する。このトラッキングエラー信号の大きさは光ディスク1上のトラック中心と光スポットとの光ディスク1の半径方向のずれ量を示す。トラッキングエラー信号はAD変換回路10によりデジタル値に変換され、フォーカス制御と同様にトラッキング位相補償回路11は位相補償処理を行う。
次にトラッキングサーボゲイン回路12によりサーボループゲインの乗算処理を行い、トラッキングアクチュエータドライバ回路13によりピックアップ内のトラッキングアクチュエータの駆動信号を生成する。この駆動信号により光ディスク1上の所望のトラック中心にスポット光が走査する様にトラッキング制御を行う。
この様なフォーカスまたはトラッキングサーボ系において、AD変換器には、通常逐次比較型のAD変換器が用いられる。但し、精度良くフォーカスまたはトラッキング制御を行う為にはAD変換器に高い精度、即ち多くの分解能が要求される。しかしAD変換器の分解能が増えるという事はそれだけAD変換器のコストが高くなる。
そこで、特開2001−307345号公報には、図7に示す様にフォーカスサーボ系の構成が提案されている(特許文献1)。図7では図6と同じ機能を持つものには同じ番号を付している。図7にはフォーカスサーボ系、特にフォーカスエラー信号の生成に関わる部分を詳細に示しているが、トラッキングサーボ系に対しても同じ構成を適用できる。
このサーボ系において、光ディスクへの記録または再生を開始する場合には、スピンドルモータが回転し、ピックアップ内のレーザ光源から光スポットが光ディスクに照射される。レーザ光源が点灯した後、フォーカス/トラッキングサーボ制御を始める。
まず、フォーカス制御を始める際には、光ディスクからの反射光をピックアップ内の四分割された光センサ14が受光し、光センサ14のそれぞれの受光部分A〜Dにおいて反射光量に対応する電流信号を生成する。その電流信号をIV変換回路15〜18が電圧信号に変換し、この電圧信号をΔΣ変換回路19〜22は1ビットのデジタル信号に変換する。
ΔΣ変換回路19〜22の基本構成を図8に示す。図8の入力信号は図7のIV変換回路15〜18の電圧信号となる。ΔΣ変換回路19〜22は積分器28、積分器28の出力を2値化し、1ビットの出力信号を生成するコンパレータ29、コンパレータ29の出力を1サンプル分遅延させる遅延器30、遅延器30の出力と入力信号との減算を行う減算回路27から構成されている。
図8に示すΔΣ変換回路19〜22により四分割された光センサ14のそれぞれの出力から生成された電圧信号を各々1ビットのデジタルデータに変換し、各々の1ビットデータはそれぞれデシメーションフィルタ23〜26に入力される。
デシメーションフィルタ23〜26は、入力された1ビットデータをΔΣ変換回路19〜22のサンプリング周波数よりも低いサンプリング周波数であり、且つ、多ビットの情報を持つデータに変換する。多ビットに変換されたデータはフォーカスエラー生成回路4に入力され、フォーカスエラー生成回路4は光センサ14から出力された複数の多ビットのデータからフォーカスエラー信号を生成する。
例えば、非点収差法によりフォーカスエラー信号を生成する場合には、光センサ14の(A+C)−(B+D)に相当する演算を光センサ14からの電圧信号を多ビットのデジタル信号に変換した信号から生成する。フォーカス位相補償回路6は生成されたフォーカスエラー信号に対して位相補償処理を行う。
フォーカス位相補償回路6の出力はフォーカスサーボゲイン回路7に送られ、フォーカスサーボループゲインの乗算処理が行われた後、フォーカスアクチュエータドライバ回路8に入力される。フォーカスアクチュエータドライバ回路8の出力によりピックアップ内のフォーカスアクチュエータを駆動し、フォーカスサーボ制御を行う。
同様にトラッキングサーボを行う場合には、光センサ14の出力から生成された電圧信号をΔΣ変換回路に入力し、その出力をデシメーションフィルタに入力する。そして、デシメーションフィルタの出力から所定の演算を行い、トラッキングエラー信号を生成することでトラッキングサーボ制御を行う。
この様に従来のサーボ制御装置では、光センサの出力をΔΣ変換により1ビットデータに変換し、その1ビットデータをデシメーションフィルタにより多ビットデータに変換したデータからフォーカスやトラッキングエラー信号を生成している。この構成では、高い分解能を持つAD変換器を必要とせず、しかも精度の高いサーボを実現できる。
特開2001−307345号公報
従来のサーボ制御装置は、上述のように分割された光センサから生成する電圧信号の各々に対してΔΣ変換回路及びΔΣ変換回路の出力を多ビットのデータに変換するデシメーションフィルタを備えている。例えば、サーボ制御装置のフォーカスエラー信号を非点収差法により4つのセンサ出力から演算してフォーカスエラー信号を生成する場合には、ΔΣ変換回路とデシメーションフィルタは4つずつ必要となる。
また、トラッキングエラー信号を差動プッシュプル法により8つのセンサ出力から演算してトラッキングエラー信号を生成する場合には、ΔΣ変換回路とデシメーションフィルタは8つずつ必要となる。
以上の様に、例えば、フォーカスエラー信号の生成方式が非点収差法で、トラッキングエラー信号の生成方式が差動プッシュプル法でフォーカス・トラッキングサーボを行う場合には、ΔΣ変換回路とデシメーションフィルタは8個ずつ必要となる。但し、フォーカスとトラッキングサーボでΔΣ変換回路とデシメーションフィルタを共用した場合とする。
また、サーボエラーの生成方式によっては、ΔΣ変換回路とデシメーションフィルタの必要個数は更に増える可能性がある。従って、サーボ方式により多くのデシメーションフィルタを必要とし、回路規模の増大に繋がる。また、回路規模が増大すれば、それだけ製品のコストが上がるという問題があった。
本発明の目的は、簡単な回路構成でサーボ制御を行うことができ、しかも、安価に作製することが可能な情報記録再生装置を提供することにある。
本発明は、情報記録媒体からの反射光を受光する複数に分割された光センサ各々のアナログ出力信号を、複数のΔΣ変換回路を用いてΔΣ変調方式により1ビットのデジタル出力に変換し、演算回路を用いて前記複数のΔΣ変換回路の1ビットの出力信号を演算処理し、n(n>1)ビットのサーボエラー信号を生成する。また、単一のデシメーションフィルタにより前記演算回路のサーボエラー信号をm(m≧n)ビットのサーボエラー信号に変換する。即ち、演算回路は従来のフォーカスエラー生成回路或いはトラッキングエラー生成回路の働きをし、デシメーションフィルタは1つあれば良いため、非常に簡単な回路構成となる。
本発明によれば、簡単な回路構成でフォーカス/トラッキングサーボ等のサーボ制御が行うことができ、しかも簡単な構成であるため装置を安価に作製することができる。また、サーボエラー信号を一定振幅レベルにする正規化処理を少ないビット数で行うことができ、情報記録媒体の同一面内の反射率のバラツキや光学系の個体差を吸収した安定したサーボ制御を簡単な回路構成で行うことが可能となる。更に、光センサ出力の電気的なオフセット値を簡単な回路構成で除去でき、より正確なサーボ制御を行うことが可能となる。
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。図中、図6、図7と同じ機能を持つブロックには同じ番号を付している。また、図1では本発明に係るフォーカスエラー信号の生成に関わる部分を詳細に示している。図6の光ディスク1、スピンドルモータ2、ピックアップ3、その他の光ディスク1に情報を記録又は再生するために必要な回路等は周知であるので省略している。ピックアップ3内にはレーザ光源、対物レンズ、四分割の光センサ14、フォーカス、トラッキングアクチュエータ等が設けられている。
まず、装置の電源が入った時、或いは光ディスク1に記録または再生動作を始める際には、スピンドルモータ2が回転する。スピンドルモータ2の回転数が所定の値に達すると、光ディスク1にピックアップ3からレーザ光が照射される。
次に、レーザ光をピックアップ3内の対物レンズを通して光ディスク1の記録面に集光させる為のフォーカス制御を開始する。本発明による合焦点と光ディスクの記録面上との距離の差を示す信号であるフォーカスエラー信号の生成方法について詳しく述べる。本実施形態ではフォーカスエラー信号の生成手段として、非点収差法に基づく生成方法を例に説明するが、本発明は他のフォーカスエラー信号の生成方法にも適用できる。
まず、ピックアップ3内の対物レンズを通して光ディスク1に照射されたレーザ光は光ディスク1から反射され、その反射光はピックアップ3内の四分割された光センサ14に入射する。そして、光センサ14の四分割されたA〜Dのそれぞれの受光部分で入射光量に応じた電流信号に変換され、その後、IV変換回路15〜18によりそれぞれ電圧信号へ変換される。
光センサ14のA〜Dに入射した光ディスク1からの反射光量に応じた電圧信号は、それぞれΔΣ変換回路19〜22に入力される。ΔΣ変換回路19〜22は図8に示す構成を有し、電圧信号を1ビットの情報に変換する機能を持ち、光センサ14のA〜Dのそれぞれの受光部分からの電圧信号は各々1ビットの信号に変換される。
このΔΣ変換回路のサンプリング周波数は、後段の位相補償回路等の処理のサンプリング周波数より十分高い周波数となっている。例えば、位相補償回路の処理のサンプリング周波数が100KHzであるのに対して、ΔΣ変換回路のサンプリング周波数は10MHzという様にΔΣ変換回路のサンプリング周波数は十分高いものになっている。
ΔΣ変換回路によりA〜Dのそれぞれの光センサからの電圧信号が1ビットの情報になった状態で、非点収差法に基づくフォーカスエラー信号の生成を行う。
まず、加算器31はΔΣ変換回路19と21の出力、即ち、光センサ14のAとCへの入射光量に基づく1ビットの信号同士を加算する。加算器31の入力のビット幅は1ビットとなり、出力は2ビットのビット幅を持つ。
加算器32はΔΣ変換回路20と22の出力、即ち、光センサ14のBとDへの入射光量に基づく1ビットの信号同士を加算する。加算器32の入力のビット幅は1ビットとなり、出力は2ビットのビット幅を持つ。
それぞれ2ビットの情報を持つ加算器31からの(A+C)と加算器32からの(B+D)の信号はそれぞれ減算器33に入力される。減算器33は入力が2ビットのビット幅を持ち、出力は3ビットのビット幅を持つ。減算器33の出力である3ビットの信号は非点収差法によるフォーカスエラー信号となる。
この3ビットの信号はデシメーションフィルタ34に入力され、ΔΣ変換回路のサンプリング周波数よりも低いサンプリング周波数を持ち、且つ、少なくとも3ビット以上のビット幅を持つ信号に変換され、フォーカスエラー信号となる。デシメーションフィルタ34の出力はフォーカス位相補償回路6に入力され、フォーカス位相補償回路6がデシメーションフィルタ34の出力を読み込むタイミングは、ΔΣ変換回路、デシメーションフィルタ34の動作周波数より十分低いものになっている。
その後、図7と同様にフォーカス位相補償回路6の出力はフォーカスサーボゲイン回路7に送られ、乗算処理が行われた後、フォーカスアクチュエータドライバ回路8に入力される。フォーカスアクチュエータドライバ回路8の出力によりピックアップ3内のフォーカスアクチュエータを駆動し、フォーカスサーボ制御を行う。
本実施形態では、光センサ14の各出力を各々ΔΣ変換回路で1ビットの情報に変換し、その1ビットの信号同士を加減算することにより、少ないビット数でサーボエラー信号の演算を行うことが可能となる。
また、サーボエラー信号の演算を行うアナログ回路等が不要である為、非常に簡単な回路構成で光ディスクドライブのサーボシステムを構成できる。更に、光センサの出力をΔΣ変換器に入力し、1ビットの情報信号に変換するという従来技術においては、それぞれのセンサ出力からの1ビットの情報信号が各々デシメーションフィルタ14に入力される。
この構成だと、例えば、非点収差法によるフォーカスエラー信号の生成方法の場合には、デシメーションフィルタは4つ必要となり、回路構成が複雑になってしまう。また、デシメーションフィルタによりビット数の増えた光センサ出力からサーボエラー信号の演算を行うということも回路構成が複雑になることに繋がる。
これに対して、本実施形態によるフォーカスエラー信号の生成方法ではデシメーションフィルタは1つのみ必要となり、従来と比べて非常に簡単な回路構成となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態ついて説明する。第1の実施形態ではフォーカスサーボにおけるフォーカスエラー信号の生成方法を説明したが、本発明は、トラッキングサーボにおけるトラッキングエラー信号についても同様に生成することができる。
図2は差動プッシュプル法によりトラッキングエラー信号を生成する場合の実施形態を示す。図2では図1と同一部分には同一符号を付している。また、図2では図6の光ディスク1、スピンドルモータ2、ピックアップ3、その他の光ディスク1に情報を記録又は再生するための回路等は省略している。ピックアップ3内にはレーザ光源、対物レンズ、四分割の光センサ14、フォーカス、トラッキングアクチュエータ等が設けられている。
フォーカスエラー信号の生成方法と同様にトラッキングエラー信号も光ディスク1からの反射光を分割された光センサで受光し、受光量に応じた電気信号からトラッキングエラー信号を生成する。但し、差動プッシュプル法によりトラッキングエラー信号を生成する場合には、レーザ光源から出射した光ビームを回折格子等により3つのビームに分割し、それぞれのビームによる光ディスク1からの反射光を図2に示す3つの光センサでそれぞれ受光する。
具体的には、まず、A〜Dの受光部分に四分割された光センサ14で所望のトラック上に照射されるメインビームによる反射光を受光する。また、所望のトラックより半トラック分ずれた位置に照射される2つのサブビームによる反射光をそれぞれE〜F、G〜Hの2分割された光センサ35、36でそれぞれ受光する。
光センサ14、35、36は、センサ部分A〜Hのそれぞれの受光部分の入射光量に応じた電流信号を出力し、それぞれの出力はIV変換回路15〜18、37〜38、39〜40により電圧信号に変換される。各IV変換回路の出力はそれぞれΔΣ変換回路19〜22、41〜42、43〜44に入力され、それぞれの電圧信号は1ビットの信号に変換される。そして、それぞれのセンサ出力が1ビットの信号に変換された状態で、差動プッシュプル法によるトラッキングエラー信号の生成を行う。
具体的には、まず、加算器45及び46でA+D及びB+Cの演算を1ビットの信号同士で行う。加算器45、46の出力は2ビットのビット幅を持つ。減算器47は加算器45及び46の出力同士を減算し、(A+D)−(B+C)を演算する。減算器47の出力は3ビットのビット幅を持つ。また、減算器48及び49はE−F及びG−Hの演算を行う。
減算器48及び49の出力は2ビットのビット幅を持つ。加算器50は減算器48及び49の出力同士の加算を行い、(E−F)+(G−H)の演算結果を出力する。加算器50の出力は3ビットのビット幅を持つ。乗算器51は加算器50の出力に対し、所定のゲインを乗算する。このゲインの値はメインビームとサブビームの光量比で決まる値である。
この乗算器51のゲインのビット幅が2ビットである場合、乗算器51の出力は5ビットのビット幅を持つ。減算器52はこの乗算器51の出力と減算器47の出力を減算する。減算器47の出力は乗算器51のゲインのビット幅が2ビットである場合、6ビットのビット幅を持つ。減算器52の出力が差動プッシュプル法によるトラッキングエラー信号となる。
減算器52の出力はデシメーションフィルタ53に入力され、ΔΣ変換回路よりも低いサンプリング周波数を持ち、且つ、少なくとも減算器52の出力のビット幅(前述の例で言うと6ビット)以上のビット幅を持つデータに変換される。
デシメーションフィルタ53の出力であるトラッキングエラー信号はトラッキング位相補償回路11に入力される。トラッキング位相補償回路11の出力はトラッキングサーボゲイン回路12によりトラッキングサーボループゲインの乗算処理が行われた後、トラッキングアクチュエータドライバ回路13に入力される。トラッキングアクチュエータドライバ回路13の出力に応じてピックアップ3内の図示しないトラッキングアクチュエータが駆動され、光スポットを光ディスク1上の所望のトラック中心に制御するトラッキングサーボ制御を行う。
本実施形態では、トラッキングサーボを行う際にも光ディスクからの反射光を受光するセンサ出力に対応する電圧信号をΔΣ変換回路により1ビットの信号に変換し、1ビットの信号からトラッキングエラー信号の演算を行う。そうする事で、複雑なアナログ回路が不要となり、少ないビット数でサーボエラー信号の演算が行え、更に、デシメーションフィルタが1つあれば良い事等から非常に簡単な回路構成でトラッキングサーボシステムを構成できる。
なお、以上の実施形態では、フォーカス/トラッキングサーボ制御を例に説明したが、本発明はレンズ位置信号等を生成する際にも適用できる。
(第3の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。図中、図1と同じ機能を持つブロックには同じ番号を付している。図3では本発明に係るフォーカスエラー信号の生成に関わる部分を詳細に示している。また、図3では図6の光ディスク1、スピンドルモータ2、ピックアップ3、その他の光ディスク1に情報を記録又は再生するための回路等は省略している。ピックアップ3内にはレーザ光源、対物レンズ、四分割の光センサ14、フォーカス、トラッキングアクチュエータ等が設けられている。
本実施形態においても、まず、装置の電源が入った時、或いは光ディスク1に記録又は再生動作を始める際、スピンドルモータ2が回転する。スピンドルモータ2の回転数が所定の値に達すると、光ディスク1にピックアップ3からレーザ光が照射される。レーザ光源が点灯した後、フォーカス/トラッキングサーボを行う。
フォーカス/トラッキングサーボを行う際のフォーカスエラー信号或いはトラッキングエラー信号を生成するには、図1や図2と同様の構成を用いる。即ち、光ディスクからの反射光を受光する光センサ出力に応じた電圧信号をΔΣ変換回路により1ビットの信号に変換し、1ビットの信号同士を加減算或いは乗算処理してフォーカスエラー信号或いはトラッキングエラー信号を生成する。この様に生成したフォーカスエラー信号或いはトラッキングエラー信号に基づきフォーカス/トラッキングサーボを行う。
但し、光ディスクは一般に同一面内でもレーザ光の反射率にばらつきを持つ為、レーザ光源の出射パワーが同一でもその反射光から生成するサーボエラー信号の振幅が異なることがある。そのばらつきを吸収する為にサーボエラー信号を光ディスクからの全反射光量と対応する和信号で除算処理をするという正規化処理を行う。
本実施形態では、フォーカスエラー信号を和信号レベルにより正規化する方法を詳述する。本実施形態のフォーカスエラー信号の生成方法は図1の実施形態と同様に非点収差法に基づくものとする。図1の第1の実施形態と同様に光ディスクからの反射光を受光する光センサの出力に対応する電圧信号をΔΣ変換回路により1ビットの信号に変換し、1ビットの信号同士を加減算し、フォーカスエラー信号を生成する。
また、フォーカスエラー信号とは別に光センサ14のA〜Dの受光部分の全光量に対応する和信号を加算器31及び32の出力から生成する加算器54を備えている。加算器54の入力は2ビットのビット幅を持ち、出力は3ビットのビット幅を持つ。この様に生成されたフォーカスエラー信号と和信号はそれぞれ除算回路55に入力される。
この除算回路55はフォーカスエラー信号÷和信号の処理を行う。非点収差法によりフォーカスエラー信号を生成する場合には、除算回路55の2つの入力はいずれも3ビットのビット幅を持ち、3ビット同士のデータの除算処理を行う。よって、除算回路55の出力は6ビットのビット幅を持つ。
除算処理を行う場合には、光センサの構成では和信号のビット幅は3ビットとなっており、それが除算回路55に入力されている。そこで、除算回路55は3ビットのビット幅を持つ和信号レベルに対応した3ビット分のテーブルを持つ。除算回路55はこのテーブルを基に和信号レベルの逆数をテーブルから参照し、その参照した値をフォーカスエラー信号に乗算する事で和信号レベルによる正規化処理を行う。
除算回路55による正規化処理を行うことで、光ディスクの同一面内における反射率のばらつきに影響される事なく、常にサーボエラー信号の振幅が一定となる。
除算回路55の出力はデシメーションフィルタ34に入力され、ΔΣ変換回路よりも低いサンプリング周波数を持ち、且つ、少なくとも除算回路55の出力のビット幅(前述の例で言うと6ビット)以上のビット幅を持つデータに変換される。
この後は、図1と同様である。即ち、デシメーションフィルタ34の出力であるフォーカスエラー信号はフォーカス位相補償回路6に入力される。フォーカス位相補償回路6の出力はフォーカスサーボゲイン回路7に出力され、サーボゲインの乗算処理を行われた後、フォーカスアクチュエータドライバ回路8に入力される。そして、その出力によりフォーカスアクチュエータを駆動することでフォーカスサーボ制御を行う。
本実施形態では、簡単な回路構成で安定したフォーカスサーボを行うことが可能となる。また、除算回路55の持つ和信号レベルに対応する逆数テーブルのビット数は和信号レベルに相当するビット数分を持てば良いので、非常に少ないビット数のテーブルを持つだけで済む。
(第4の実施形態)
図4は本発明の第4の実施形態を示す。図4では差動プッシュプル法によりトラッキングエラー信号を生成し、図3と同様に和信号を用いて正規化する。図4では図2と同じ機能を持つブロックには同じ番号を付している。また、図4では図6の光ディスク1、スピンドルモータ2、ピックアップ3、その他の光ディスク1に情報を記録又は再生するための回路等は省略している。ピックアップ3内にはレーザ光源、対物レンズ、四分割の光センサ14、フォーカス、トラッキングアクチュエータ等が設けられている。
図2と同様に差動プッシュプル法によりトラッキングエラー信号を生成する場合には、メインビームを受光する光センサ14の出力から減算器47は(A+D)−(B+C)の演算を行う。また、減算器48、49は2つのサブビームを受光する光センサ35、36の出力から(E−F)、(G−H)の演算をそれぞれ行い、それぞれのビームからプッシュプル信号を生成する。
これら3つの減算器の出力は除算回路59、60、61にそれぞれ入力される。また、除算回路59、60、61には減算器の出力とは別に加算器56、57、58の出力が入力される。加算器56はメインビームを受光する光センサ14の出力から(A+B+C+D)の演算を行い、加算器57、58は2つのサブビームを受光する光センサ35、36の出力から(E+F)、(G+H)の演算をそれぞれ行い、それぞれのビームから和信号を生成する。
それぞれの加算器の出力は加算器56が3ビット、加算器57、58が2ビットのビット幅をそれぞれ持つ。除算回路59、60、61はそれぞれの加算器からの入力であるメインビーム、2つのサブビームから生成した和信号レベルに対応する逆数の値を除算回路自身が備えるテーブルから導出する。
テーブルのビット数としてはメインビームから生成した和信号が入力される除算回路59が持つテーブルは3ビット、サブビームから生成した和信号が入力される除算回路60、61が持つテーブルは2ビットとなる。
次にそれぞれの除算回路は導出した和信号レベルに対応する逆数の値を、除算回路の別の入力であるプッシュプル信号に乗算する処理をそれぞれ行う。また、除算回路59の出力は6ビット、除算回路60、61の出力は4ビットのビット幅をそれぞれ持つ。除算回路がこの乗算処理を行う事で、メインビーム、2つのサブビーム各々から生成したプッシュプル信号を和信号レベルにより正規化出来、常にプッシュプル信号の振幅を一定にできる。
後は図2の実施形態と同様に除算回路60、61の出力は加算器50に入力され、正規化されたサブビームのプッシュプル信号の和を生成する。加算器50の出力は乗算器51に入力され、乗算器51は入力されたサブビームのプッシュプル信号の和に一定のゲイン値を乗算する。乗算器51の出力と除算回路59の出力が減算器52に入力され、これが差動プッシュプル法によるトラッキングエラー信号となる。
減算器52の出力はデシメーションフィルタ53に入力され、ΔΣAD変換器よりも低いサンプリング周波数を持ち、且つ、少なくとも加算器の出力のビット幅(前述の例で言うと6ビット)以上のビット幅を持つデータに変換される。
この後は、フォーカスサーボと同様にデシメーションフィルタ53の出力であるトラッキングエラー信号はトラッキング位相補償回路11に入力される。トラッキング位相補償回路11の出力はトラッキングサーボゲイン回路12に送られ、サーボゲインの乗算処理を行われた後、トラッキングアクチュエータドライバ回路13に入力される。そして、その出力に基づいてトラッキングアクチュエータを駆動することでトラッキングサーボ制御を行う。
この様に差動プッシュプル法によりトラッキングサーボを行う場合でも、光ディスクの同一面内における反射率のばらつきに影響される事なく、常にサーボエラー信号の振幅が一定となり、安定したトラッキングサーボを行うことが可能となる。また、除算回路の持つ和信号レベルに対応する逆数テーブルのビット数はそれぞれのビームから生成する和信号レベルに相当するビット数分を持てば良いので、非常に少ないビット数のテーブルを持つだけで済む。結果として、非常に簡単な回路構成で安定したトラッキングサーボを行うことが可能となる。
以上の様に本実施形態においては、少ないビット数でサーボエラー信号の正規化を行うので、簡単な回路構成で且つ光ディスクの同一面内における反射率のばらつき、対物レンズや回折格子等といった光学系の光学効率のばらつきに影響されない安定したトラッキングサーボを行うことが可能となる。
(第5の実施形態)
図5は本発明の第5の実施形態を示すブロック図である。図中、図1等と同じ機能を持つブロックには同じ番号を付している。また、図5では図6の光ディスク1、スピンドルモータ2、ピックアップ3、その他の光ディスク1に情報を記録又は再生するために必要な回路等は省略している。ピックアップ3内にはレーザ光源、対物レンズ、四分割の光センサ14、フォーカス、トラッキングアクチュエータ等が設けられている。
通常、アナログ回路である光センサ及びIV変換回路は電気的なオフセットを持つ。このオフセットがある状態だと、生成するサーボエラー信号にもオフセットが含まれた状態となる。本来、フォーカスエラー信号が0の状態で光スポットが光ディスクの記録面上に照射される状態が、いわゆる合焦状態となる。オフセットがフォーカスエラー信号に含まれると、フォーカスエラー信号が0となる合焦状態と異なり、最悪の場合フォーカスサーボを行えない。
そこで、本実施形態のオフセットの調整方法を非点収差法によりフォーカスエラー信号を生成するフォーカスサーボ系を例に詳述する。
まず、装置に電源が入った時、スピンドルモータを回転させる前に光センサ14の各出力に接続されているIV変換回路15〜18の出力値をそれぞれ対応するΔΣ変換回路19〜22に入力する。この状態でのそれぞれのΔΣ変換回路の出力値が前述したオフセット値となる。コントローラ63はΔΣ変換回路19の出力がデシメーションフィルタ34に入力される様にスイッチ62を切り換える。
デシメーションフィルタ34によりIV変換回路15から発生したオフセット値を多ビットのデータに変換し、コントローラ63はこのデータをオフセット記憶回路64に記憶させる。オフセット記憶回路64にIV変換回路15から発生したオフセット値の記憶が完了したら、次にコントローラ63はΔΣ変換回路20の出力がデシメーションフィルタ34に入力される様にスイッチ62を切り換える。
ΔΣ変換回路19の出力が入力された時と同様にデシメーションフィルタ34によりIV変換回路16から発生したオフセット値を多ビットのデータに変換し、コントローラ63はこのデータをオフセット記憶回路65に記憶させる。以下同様にΔΣ変換回路21、22の出力がスイッチ62の切り換えによりデシメーションフィルタ34に順番に入力され、多ビットに変換された値がIV変換回路17、18から発生するオフセット値として、オフセット記憶回路66、67にそれぞれ記憶される。
この様に光センサ14のすべてのセンサ部分から発生するオフセット値がオフセット記憶回路64〜67に記憶されると、スピンドルモータを回転させ、その後、レーザ光源が点灯して通常のフォーカスサーボ動作に移行する。また、コントローラ63はデシメーションフィルタ34に減算器33の出力が入力される様にスイッチ62を切り換える。
スイッチ62が切り換わった後、ΔΣ変換器68の出力は減算器72に入力される。その時、ΔΣ変換回路68にはオフセット記憶回路64が記憶したオフセット値が入力され、ΔΣ変換回路68によりオフセット値は1ビットデータに変換される。この1ビットデータに変換されたオフセット値は減算器72の入力端子に入力され、減算器72の別の入力端子には光センサ14のAの受光部分に基づくΔΣ変換回路19の信号が入力される。
この状態で、レーザ光源が点灯されると、光センサ14のAの受光部分に基づくΔΣ変換回路19の出力からオフセット記憶回路64のオフセット値が除去されるため、減算器72の出力は電気的なオフセットが完全に除去される。そのため、光センサ14のAの受光部分に入射した受光量のみに基づく電気信号となる。
同様にオフセット記憶回路65が記憶したオフセットの多ビットデータはΔΣ変換回路69により1ビットデータに変換され、減算器73に入力される。減算器73の別の入力端子にはΔΣ変換回路20の出力が入力され、結果的に光センサ14のBの受光部分の電気信号から電気的なオフセットを除去できる。同様に、オフセット記憶回路66、67及び減算器74、75により、光センサ14のCの受光部分とDの受光部分の電気信号から電気的なオフセットを除去した信号が生成される。
以上の様に光センサ14の各出力から電気的なオフセットを除去した状態になった後は、先述した実施形態と同様に光センサ14のA〜Dのセンサ部分の出力から非点収差法に基づきフォーカスエラー信号を生成し、フォーカスサーボ制御を行う。
この様に装置の電源が入った際、直ちにフォーカスサーボに移行するのではなく、まず、レーザ光源が点灯していない状態で各センサの出力値を記憶し、フォーカスサーボに移行する前に各センサの出力値からオフセットを減算しながらフォーカスサーボを行う。こうする事で、フォーカスエラー信号が0となる点と光スポットの合焦点が一致し、より正確なフォーカスサーボ制御を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、フォーカスエラー信号を生成する場合のオフセットの除去を例として説明したが、本発明は、トラッキングエラー信号の生成に関しても同様にオフセットを除去することが可能である。即ち、先の実施形態で説明した差動プッシュプル法によりトラッキングエラー信号を生成する場合にも、装置の電源が入った際、スピンドルモータが回転する前の状態で各センサのオフセット値を記憶させる。オフセット値を記憶させた後、トラッキングサーボを行う際に各センサの出力から記憶した各センサのオフセット値を減算し、各センサの出力から電気的なオフセットを除去する。
オフセットが除去された状態でセンサ出力からトラッキングエラー信号を生成し、そのトラッキングエラー信号を用いてトラッキングサーボを行うと、トラッキングエラー信号がゼロとなる点と目標トラックの中心が一致し、より正確なトラッキングサーボ制御を行うことが可能となる。
以上の様に本実施形態によれば、センサ出力に発生する電気的なオフセットを装置の電源投入時にΔΣ変換回路とデシメーションフィルタによりデジタル値に変換し、フォーカス/トラッキングサーボ制御を行う際には各センサの出力からオフセット値を減算する。そうすることで、より正確なフォーカス/トラッキングサーボ制御を行うことが可能となる。
また、本実施形態の構成としては、各センサ出力に対しΔΣ変換回路とオフセットを記憶する回路のみ追加すればよい。オフセット値を多ビットに変換するデシメーションフィルタは実際にサーボ制御を行う時のものを電源投入時のみ使えば良いので、殆ど回路規模が増えることなく、より正確なフォーカス/トラッキング制御を行うことが可能である。
更に、センサ出力からオフセット値を減算する処理は1ビットの信号同士の演算なので、非常に簡単な構成でオフセットの除去ができる。また、装置の電源投入時だけではなく、オフセットの経時変化にも対応するため、装置の電源投入時から所定時間経過した後の例えば光ディスク交換時等のレーザ光源が消灯している時間にΔΣ変換回路のオフセット値を記憶し直す構成にしても良い。この様な構成にすることで、オフセットの経時変化にも正確に対応でき、常に正確なサーボ制御が可能となる。
本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態を示すブロック図である。 従来技術の光ディスク装置を示すブロック図である。 従来技術のフォーカスサーボ系を示すブロック図である。 ΔΣ変換回路の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
3 ピックアップ
4 フォーカスエラー生成回路
5 AD変換回路
6 フォーカス位相補償回路
7 フォーカスサーボゲイン回路
8 フォーカスアクチュエータドライバ回路
9 トラッキングエラー生成回路
10 AD変換回路
11 トラッキング位相補償回路
12 トラッキングサーボゲイン回路
13 トラッキングアクチュエータドライバ回路
14 光センサ
15〜18 IV変換回路
19〜22 ΔΣ変換回路
23〜26 デシメーションフィルタ
27 減算回路
28 積分器
29 コンパレータ
30 遅延器
31、32 加算器
33 減算器
34 デシメーションフィルタ
35、36 光センサ
37〜40 IV変換回路
41〜44 ΔΣ変換回路
45、46 加算器
47〜49 減算器
50 加算器
51 乗算器
52 減算器
53 デシメーションフィルタ
54 加算器
55 除算回路
56〜58 加算器
59〜61 除算回路
62 スイッチ
63 コントローラ
64〜67 オフセット記憶回路
68〜71 ΔΣ変換回路
72〜75 減算器

Claims (6)

  1. 情報記録媒体からの反射光を受光する複数に分割された光センサと、前記複数に分割された光センサ各々のアナログ出力信号をそれぞれΔΣ変調方式により1ビットのデジタル出力に変換する複数のΔΣ変換回路と、前記複数のΔΣ変換回路の1ビットの出力信号を演算処理し、n(n>1)ビットのサーボエラー信号を生成する演算回路と、前記演算回路のサーボエラー信号をm(m≧n)ビットのサーボエラー信号に変換するデシメーションフィルタとを備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 前記演算回路は、前記複数のΔΣ変換回路の1ビットの出力信号を用いて加算、減算又は乗算、或いはその組み合わせによってサーボエラー信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 前記演算回路は、前記加算、減算又は乗算或いはその組み合わせによってサーボエラー信号を生成する場合、演算に必要な入出力ビット数を確保していることを特徴とする請求項2に記載の情報記録再生装置。
  4. 前記複数のΔΣ変換回路の出力から前記演算回路により生成されたサーボエラー信号を、前記複数のΔΣ変換回路の出力から生成された前記光センサ出力の総和の和信号で割る除算処理を行うことにより、前記サーボエラー信号を正規化する手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報記録再生装置。
  5. 前記正規化手段は、除算演算の除数に相当する入力信号の逆数演算結果をテーブルで有し、被除数に相当する入力信号と前記逆数演算結果を乗算することで正規化処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報記録再生装置。
  6. 記録又は再生用光源を消灯した状態において前記複数に分割された光センサ出力に含まれるそれぞれのオフセット値を、前記複数のΔΣ変換回路により1ビットのデジタル値に変換した後、前記デシメーションフィルタによりmビット(m>1)のデジタル値にそれぞれ変換して記憶するオフセット記憶手段と、前記オフセット記憶手段に記憶したmビットのデジタル値を1ビットのデジタル値に変換する第2のΔΣ変換回路とを有し、サーボ制御時において前記複数のΔΣ変換回路により1ビットのデジタル値に変換された前記光センサ出力から、前記第2のΔΣ変換回路により1ビットのデジタル値に変換されたオフセット値を減算することにより、前記光センサ出力に含まれるオフセット値を除去することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報記録再生装置。
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