JP2006331509A - サーボ信号生成装置および光ディスク再生装置 - Google Patents

サーボ信号生成装置および光ディスク再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006331509A
JP2006331509A JP2005151623A JP2005151623A JP2006331509A JP 2006331509 A JP2006331509 A JP 2006331509A JP 2005151623 A JP2005151623 A JP 2005151623A JP 2005151623 A JP2005151623 A JP 2005151623A JP 2006331509 A JP2006331509 A JP 2006331509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
servo signal
signal generation
digital filter
outputs
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005151623A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Fujiwara
恒夫 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005151623A priority Critical patent/JP2006331509A/ja
Publication of JP2006331509A publication Critical patent/JP2006331509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 回路オフセットや光学的オフセットおよびゲインバランスをデジタル回路にて除去してサーボ誤差信号を生成するサーボ信号生成装置において、コストダウンおよび実装面積の削減を実現する。
【解決手段】 サブビーム用の光検出器15,16の4つの出力は、電流−電圧変換増幅器17によって電流−電圧変換された後、セレクタ21に入力される。セレクタ21は、入力される光検出器15,16からの出力を順次切り替えてAD変換器22に出力することで、AD変換器22を光検出器15,16からの4つの出力に対して共有化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクなどの光学的情報記録媒体上に光ビームを照射して情報を再生する光ディスク再生装置において、光学的オフセット、回路オフセットおよびゲインバランスをデジタル回路で正確に除去したサーボ誤差信号を生成するサーボ信号生成装置に関するものである。
従来、CDやDVD等の光ディスク記録媒体を再生する光ディスク再生装置では、フォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御を行っている。フォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御では、これらの制御を行うためのフォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号を以下のように生成する。すなわち、光ピックアップからのレーザー光を光ディスクに照射し、その戻り光を光ピックアップ内の多分割光検出器で検出し、それらの検出信号よりフォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号を生成する。
通常、光ディスク再生装置では、ディスクの脱着時にスピンドルモータの回転軸と光ディスクの案内溝(トラック)との中心のずれ、いわゆる偏心が生じる。このため、トラッキングサーボ制御によって光スポットを案内溝に追従させる時に、光ピックアップの対物レンズとディスク回転中心との距離が1周内で変動し、案内溝に対して対物レンズが大きくシフトした状態が発生する。このように、対物レンズが大きくシフトすると、多分割光検出器上の光スポットもシフトするため、トラッキングサーボ誤差信号においてオフセット(光学的オフセット)が発生し、正確なトラッキング制御が行えなくなる。尚、光学的オフセットには、光ピックアップ内の光学部品の加工精度や取り付け精度、光検出器の感度ばらつきにより発生する定常的な光学的オフセットと、レンズシフトやディスクチルト等によって発生する動的な光学的オフセットとがある。ここでの光学的オフセットとは、動的な光学的オフセットを意味しているものとする。
このような光学的オフセットを解決するための方法が、例えば特許文献1において提案されている。特許文献1の方法では、メインビームの前後に、案内溝の回折による信号、いわゆるプッシュプル信号が発生しないように工夫したサブビームを照射する。そして、このサブビームの反射光を2分割光検出器に導き、2分割光検出器の出力から差動信号を生成してレンズシフト検出信号とする。
図8は、上記特許文献1の方法でトラッキング誤差信号を生成する場合の、サーボ信号生成装置の主要部の構成を示すブロック図である。図8に示すサーボ信号生成装置は、メインビーム用多分割光検出器101、サブビーム用2分割光検出器102,103、加算器104,105,106、差動増幅器107,108,109,110、およびゲイン調整用増幅器111を含んでいる。
メインビーム用多分割光検出器101は、メインビームの戻り光Mを4つの受光素子A〜Dにおいて検出する。サブビーム用2分割光検出器102は、サブビームの戻り光S1を2つの受光素子E,Fにおいて検出する。サブビーム用2分割光検出器103は、サブビームの戻り光S2を2つの受光素子G,Hにおいて検出する。
上記検出系において、メインビームの戻り光Mと、サブビームの戻り光S1,S2とは、光ピックアップの対物レンズがシフトすることによって、メインビーム用多分割光検出器101およびサブビーム用2分割光検出器102,103の上を移動する。さらに、サブビームの戻り光には案内溝による回折の影響が現れないように工夫されているため、サブビームの戻り光をサブビーム用2分割光検出器102,103で検出し、その出力の差動信号によってレンズシフトが検出できる。
すなわち、メインビーム用多分割光検出器101の出力は、加算器104によって受光素子AおよびBの出力が加算され、加算器105によって領域CおよびDの出力が加算される。加算器104の出力と加算器105の出力とは差動増幅器107によって差分が取られ、プッシュプル信号が生成される、
また、サブビーム用2分割光検出器102において、受光素子E,Fの出力からは差動増幅器108によってその差動信号が出力され、サブビーム用2分割光検出器103において、受光素子G,Hの出力からは差動増幅器109によってその差動信号が出力される。差動増幅器108の出力と差動増幅器109の出力とは、加算器106によって加算された後、ゲイン調整用増幅器111によってゲイン調整される。このゲイン調整用増幅器111の出力が、レンズシフトによるオフセット信号となる。
そして、差動増幅器107の出力(すなわち前記プッシュプル信号)から、ゲイン調整用増幅器111の出力(すなわち前記オフセット信号)を差動増幅器110により差し引くことで、レンズシフトによる光学的オフセットが除去されたトラッキング誤差信号が得られる。
また、サーボ信号生成装置において、多分割光検出器に入射される光量は、微弱であるが故にその出力は小さく、後段の増幅器によって大きく増幅する必要がある。このため、多分割光検出器の出力から生成されるプッシュプル信号には、無視できない量の回路オフセットが発生する。また、この回路オフセット量は、光ピックアップ内の光学部品の加工精度や取り付け精度、光検出器の感度、あるいは増幅器のゲイン等のばらつきの影響を受ける。このため、回路的にオフセット調整や、ゲインバランスの調整等を行わなければ、正確なフォーカスサーボやトラッキングサーボを行うことができない。
したがって、従来は、増幅器の後段において、サーボ誤差信号を生成すると同時にオフセット調整やゲインバランス調整を行うアナログ回路網(マトリクス回路)を具備している。しかしながら、このようなアナログ回路による調整は装置の高コスト化を将来するため、例えば特許文献2においては、多分割光検出器の出力を各々個別にAD変換し、AD変換器の後段のデジタル回路で上記各調整を行う方式が提案されている。
上記特許文献2における方式(すなわち、デジタル回路でオフセット調整やゲインバランス調整を行う方式)を、特許文献1において示された方式(すなわち、レンズシフトによる光学的オフセットを除去する方式)に適用すれば、図9に示すような構成となる。
すなわち、図9に示す構成では、多分割光検出器121,122,123の出力は、電流−電圧変換増幅器124で増幅され、さらに、AD変換器125によりアナログ−デジタル変換が施される。電流−電圧変換増幅器124およびAD変換器125は、多分割光検出器の出力に1対1で対応するよう複数備えられている。
AD変換器125によりアナログ−デジタル変換が施された多分割光検出器121,122,123の出力は、後段のデジタル信号処理回路126でオフセット調整、ゲインバランス調整、フォーカス、トラッキング誤差信号生成が行われる。
特開2001−250250号公報(公開日:2001年9月14日) 特開2002−150575号公報(公開日:2002年5月24日)
しかしながら、図9に示す従来の装置においては、当然ながらAD変換器125を、多分割光検出器の121,122,123の出力数と同じだけ具備する必要があり、AD変換器125の数が多くなればなる程ハードウェア量の増大を招く。
また、光ディスク記録再生装置のサーボ系に用いるAD変換器125は、サーボ制御に精度が必要とされるため非常に高分解能が要求される。このため、仮にAD変換器125と後段のデジタル信号処理回路126等とをモノリシックLSIとして実装し、部品点数を削減したとしても、LSIチップ上でのAD変換器125の占有面積が増大する。この場合には、AD変換器125がLSIチップ上で他の回路のスペースを圧迫し、その結果LSIチップが大きくなり高コストになるばかりか、LSIチップの消費電力が増加してしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路オフセットや光学的オフセットおよびゲインバランスをデジタル回路にて除去してサーボ誤差信号を生成するサーボ信号生成装置において、コストダウンおよび実装面積の削減を実現することにある。
本発明に係るサーボ信号生成装置は、上記課題を解決するために、光ディスク記録媒体に照射される光ビームの戻り光からサーボ信号を生成するサーボ信号生成装置において、上記光ディスク記録媒体に照射されるメインビームの戻り光から得られる複数の検出信号のそれぞれを量子化する第1の量子化手段と、上記光ディスク記録媒体に照射されるサブビームの戻り光から得られる複数の検出信号のそれぞれを量子化する第2の量子化手段と、上記第1の量子化手段および第2の量子化手段の出力から、デジタル回路処理によってサーボ信号を生成するサーボ信号生成手段とを備えており、上記第2の量子化手段は、少なくともその一部の構成を、サブビームの戻り光から得られる上記複数の検出信号に対して共有されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記サーボ信号生成装置は、光ディスク記録媒体に照射される光ビーム(メインビームおよびサブビーム)の戻り光から得られる複数の検出信号を、第1の量子化手段および第2の量子化手段によってそれぞれ量子化し(デジタル変換し)、その量子化された検出信号に基づいて、サーボ信号生成手段がデジタル回路処理によってサーボ信号を生成している。このため、サーボ信号生成時におけるオフセット調整やゲインバランス調整を、アナログ回路網(マトリクス回路)によって行う構成に比べて、サーボ信号生成装置の低コスト化を図ることができる。
さらに、上記の構成では、上記第2の量子化手段は、少なくともその一部の構成を、サブビームの戻り光から得られる上記複数の検出信号に対して共有されている。すなわち、複数の検出信号を量子化するために、該検出信号の数と同じだけの量子化手段(例えば、AD変換器)を具備することはハードウェア量の増大を招くが、上記第2の量子化手段の少なくとも一部の構成を共有することで、そのようなハードウェア量の増大を抑制できる。
また、上記サーボ信号生成装置では、上記サブビームは、レンズシフトによる光学的オフセットを検出するために用いられるものであることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記第2の量子化手段の少なくとも一部の構成を、サブビームの戻り光から得られる上記複数の検出信号に対して共有することで、該第2の量子化手段における標本化周波数は、該第2の量子化手段の最大定格の4分の1以下に制限される。しかしながら、上記サブビームは、レンズシフトによる光学的オフセットを検出するために用いられるものであることから、サブビームの戻り光から得られる検出信号は、ディスク回転周波数付近の低周波となり、なんら問題は無い。
また、上記サーボ信号生成装置は、サブビームの戻り光から得られる複数の検出信号を切り替えて出力する選択手段を有し、上記第2の量子化手段は、上記選択手段の出力を量子化する構成とすることができる。
上記の構成によれば、サブビームの戻り光から得られる複数の検出信号は、上記選択手段によって切り替えられて、第2の量子化手段に出力される。これにより、第2の量子化手段全体が、サブビームの戻り光から得られる複数の検出信号に対して共有される。
また、上記サーボ信号生成装置では、上記第2の量子化手段は、上記サブビームの戻り光から得られる複数の検出信号のそれぞれを量子化する複数のデルタシグマ型AD変換手段と、上記デルタシグマ型AD変換手段によって量子化された各検出信号に対して、その入力の高域を遮断するデジタルフィルタ手段とを有しており、さらに、上記デルタシグマ型AD変換手段の出力を切り替えて出力する選択手段を有し、上記デジタルフィルタ手段は、上記選択手段の出力に対してその高域を遮断する構成とすることができる。
上記の構成によれば、上記第2の量子化手段は、サブビームの戻り光から得られる検出信号に対し、上記デルタシグマ型AD変換手段による量子化処理と、デジタルフィルタ手段による高域の遮断処理とを含む。そして、上記選択手段は、上記デルタシグマ型AD変換手段の出力を切り替えて上記デジタルフィルタ手段にする。これにより、第2の量子化手段では、上記デジタルフィルタ手段が、サブビームの戻り光から得られる複数の検出信号に対して共有される(第2の量子化手段の一部が共有される)。
また、上記サーボ信号生成装置では、上記デジタルフィルタ手段は、シフトレジスタと、上記シフトレジスタの複数個おきに配置された掛け算手段と、上記掛け算手段の出力を加算する加算手段とを備えたFIR型のデジタルフィルタを含む構成、あるいは、シフトレジスタと、上記シフトレジスタの複数個おきに配置された掛け算手段と、上記掛け算手段の出力を加算する加算手段とを備えたIIR型のデジタルフィルタを含む構成とすることができる。
本発明に係るサーボ信号生成装置は、以上のように、上記光記録媒体に照射されるメインビームの戻り光から得られる複数の検出信号のそれぞれを量子化する第1の量子化手段と、上記光記録媒体に照射されるサブビームの戻り光から得られる複数の検出信号のそれぞれを量子化する第2の量子化手段と、上記第1の量子化手段および第2の量子化手段の出力から、デジタル回路処理によってサーボ信号を生成するサーボ信号生成手段とを備えており、上記第2の量子化手段は、少なくともその一部の構成を、サブビームの戻り光から得られる上記複数の検出信号に対して共有されている構成である。
それゆえ、上記検出信号と同じ数の量子化手段を必要としないので、低コストかつ低消費電力な構成で、回路オフセットや光学的オフセットおよびゲインバランスをデジタル回路で正確に除去したサーボ信号が生成できるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図7に基づいて説明すると以下の通りである。先ずは、本実施の形態に係るサーボ信号生成装置を適用した光ディスク再生装置の概略構成を、図1を参照して説明する。
図1に示す光ディスク再生装置は、光ピックアップ10、AD変換器20、セレクタ21、共用型AD変換器22、デジタルサーボ信号生成回路30、DA変換器23、電流ドライバ24、スピンドルモータ25を備えて構成されている。また、光ピックアップ10は、光学系11、対物レンズ12、アクチュエータ13、光検出器14〜16、電流−電圧変換増幅器17、RF用加算増幅器18を備えて構成されている。
尚、図1に示す光ディスク記録再生装置において、サーボ信号生成装置は、少なくとも、セレクタ21、共用型AD変換器22、およびデジタルサーボ信号生成回路30を含んで構成されている。
光ピックアップ10内の光学系11は、半導体レーザ、ビームスプリッタ、集光レンズ等を有する一般的な構成であり、半導体レーザから出射された光ビームは、ビームスプリッタ、集光レンズ等を通過した後、対物レンズ12により集光され、光ディスク50の記録層上に照射される。光ディスク50に照射されたメインビームの反射光は、光学系11によって案内され、メインビーム用の光検出器14に入射される。光検出器14は、光ディスク50の案内溝(トラック)の左右上下に対応して4分割された受光素子A〜Dを有する。
また、光学系11は、上記背景技術において説明したように、レンズシフトによる光学的オフセットを除去するために使用するサブビームを生成する。このサブビームの反射光も、光学系11によって案内され、サブビーム用の光検出器15,16に入射される。光検出器15は、光ディスク50の案内溝(トラック)の左右(すなわち、光ディスク50の半径方向)に対応して2分割された受光素子E,Fを有する。同様に光検出器16は、光ディスク50の案内溝(トラック)の左右に対応して2分割された受光素子G,Hを有する。
光検出器14における受光素子A〜Dの電流出力、光検出器15における受光素子E,Fの電流出力、および光検出器16における受光素子G,Hの電流出力、合計8つの電流出力は、後段の電流−電圧変換増幅器17によって電圧に変換されると同時に増幅される。電流−電圧変換増幅器17は、光検出器14〜16の8つの出力に対して1対1に対応するように複数備えられている。
電流−電圧変換増幅器17の8つの電圧出力のうち、メインビーム用の光検出器14に対応した出力は、それぞれAD変換器20に入力される。AD変換器20は、光検出器14の4つの出力に対して1対1に対応するように複数備えられており、入力を各々量子化してデジタルサーボ信号生成回路30に入力する。
また、電流−電圧変換増幅器17の出力のうち、サブビーム用光検出器15,16に対応した出力は、アナログスイッチからなるセレクタ21に入力され、所定のタイミングで切り替えられて、共用型AD変換器22に入力される。共用型AD変換器22は、セレクタ21が順次切り替えて出力する光検出器15,16に対応した出力をそれぞれ量子化し、デジタルサーボ信号生成回路30に入力する。尚、セレクタ21における出力切替タイミングを制御するための制御手段は、ここではデジタルサーボ信号生成回路30が兼ねている。
RF用加算増幅器18は、電流−電圧変換増幅器17が出力する光検出器14の受光素子A〜Dの出力を電流−電圧変換した信号を全加算すると同時に増幅することによって、メインビームの反射光の強度変化に相当する信号を出力する。このRF用加算増幅器18の出力は後段の再生信号処理回路(図示せず)において光ディスク50の記録層上に記録された情報の再生信号として使用される。
ここで、共用型AD変換器22の概略構成を図2に示す。共用型AD変換器22は、AD変換器20と同様の構成であるAD変換器221に、シフトレジスタ222およびレジスタ223を接続してなる構成である。共用型AD変換器22において、シフトレジスタ222およびレジスタ223は、AD変換器221の出力をシリアル−パラレル変換する。共用型AD変換器22における動作タイミングを、図3を参照して説明すると以下の通りである。
AD変換器221の変換タイミングは、セレクタ21における出力の切替えタイミングに一致する。また、レジスタ223は4つのメモリ素子をパラレルに配置した構成であり、レジスタ223への入力には、AD変換器221からの直接の入力と、シフトレジスタ222を介しての入力とが存在する。このため、レジスタ223の入力には、常に、光検出器15,16における各受光素子E〜Hの出力に対応したAD変換値が含まれる。さらに、レジスタ223は、AD変換器221の変換タイミングの4倍の周期となるラッチタイミングでその入力をラッチするため、レジスタ223の出力は図3に示すようなものとなる。
このように、レジスタ223は、AD変換器221の動作タイミングの4回に1回の割合で、サブビーム用の光検出器15,16の各出力に対応したデータを出力する。したがって、光検出器15,16の出力をデジタル化する際の標本化周波数は、AD変換器221の最大定格の4分の1以下に制限される。しかしながら、サブビームは案内溝の回折の影響を受けないように工夫されており、光検出器15,16の出力はディスク回転周波数付近の低周波となるため、なんら問題は無い。
こうして、デジタルサーボ信号生成回路30には、各光検出器14ないし16の量子化されたデータが入力される。そして、デジタルサーボ信号生成回路30では、オフセット調整およびゲインバランス調整がデジタル回路によって正確になされたサーボ信号(フォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号)を生成する。デジタルサーボ信号生成回路30によって生成されたトラッキング誤差信号およびフォーカス誤差信号は、DA変換器23によってアナログ信号(電流信号)に変換された後、アクチュエータ13を駆動制御する電流ドライバ24に与えられ、これによってトラッキングサーボおよびフォーカスサーボが行われる。
本実施の形態において、デジタルサーボ信号生成回路30は、信号処理用プロセッサ(いわゆるDSP)とメモリデバイスとメモリデバイス内のソフトウェアコードとで構成することが好適である。
上記図1の構成によれば、サブビーム用の光検出器15,16の出力を量子化するための共用型AD変換器22は、光検出器15,16の各受光素子から出力に対して共有される。すなわち、共用型AD変換器22におけるAD変換器221は、光検出器15,16からの複数の出力に対して1つでよい。このため、上記図1に示す構成のサーボ信号生成装置では、低コストかつ低消費電力となる構成で、回路オフセット、光学的オフセットおよびゲインバランスを、デジタル回路で正確に除去したサーボ信号が生成できる。
図4は、本発明に係るサーボ信号生成装置の、図1とは異なる構成を示すものである。図4に示すサーボ信号生成装置は、図1のサーボ信号生成装置と類似した構成を有するため、図1と同一構成の部材については図1と同一の部材番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4に示すサーボ信号生成装置は、光ピックアップ11の後段にデルタシグマ型AD変換器26を備え、さらにその後段にデジタルフィルタ27、および共用型デジタルフィルタ28を備えた構成である。
上記サーボ信号生成装置において、電流−電圧変換増幅器17の出力は、デルタシグマ型AD変換器26に入力される。デルタシグマ型AD変換器26は、光検出器14〜16の8つの出力に対して1対1に対応するように複数備えられている。上記各デルタシグマ型AD変換器26は、例えば図5に示すような構成の1ビットAD変換器であり、減算器261、積分器262、コンパレータ263、フリップフロップ264、および1ビットDA変換器265にて構成されている。
上記デルタシグマ型AD変換器26では、入力されたアナログ信号と1ビットDA変換器265の出力との差分値が減算器261により演算され、その出力が積分器262で積分される。コンパレータ263は、積分器262の出力を所定の電圧レベルと比較して2値化する。その2値化データは、該デルタシグマ型AD変換器26の出力となると共に、フリップフロップ264にて1クロック分だけ遅延され、1ビットDA変換器265を駆動し、1ビットDA変換器265は所定の電圧の2値信号として減算器261に出力する。
上記デルタシグマ型AD変換器26の構成は、いわゆるノイズシェーパとよばれる。この構成では、2値化により発生する大きな量子化ノイズは高域に追いやられるため、後段にデジタルフィルタを配置して高域を遮断することで、非常に高分解能なAD変換器を少ないハードウェア量で簡単に得ることができる。図4におけるサーボ信号生成装置では、メインビーム用にデジタルフィルタ27を備え、サブビーム用に共用型デジタルフィルタ28を備えている。
このようなデルタシグマ型AD変換器は、AD変換器部分のハードウェア量が小さい反面、後段のデジタルフィルタではハードウェア量がかなり大きくなってしまう。このため、上記サーボ信号生成装置では、サブビーム用のデジタルフィルタとして、光検出器15,16に対応した4つの入力を切り替えながら高域遮断フィルタリングを行う共用型デジタルフィルタ28を備えている。尚、メインビーム用のデジタルフィルタ27は、光検出器14の4つの出力に対して1対1に対応するように複数備えられている。
この場合、共用型デジタルフィルタ28を用いることで、光検出器15,16の出力をデジタル化する際の標本化周波数はAD変換器の最大定格の4分の1以下に制限される。しかしながら、サブビームは案内溝の回折の影響を受けないように工夫されており、光検出器15,16の出力はディスク回転周波数付近の低周波となるため、なんら問題は無い。
図4の構成では、サブビーム用の光検出器15,16の出力を量子化するためのデルタシグマ型AD変換器26においても、光検出器15,16の出力と同数が具備される。しかしながら、このようなデルタシグマ型AD変換器26は、1ビットAD変換器のような低分解能AD変換器で構成できるため、ハードウェア量が少なく、光検出器の出力数と同数だけ具備してもそのハードウェア量は負担にならない。
そして、上記図4の構成では、サブビームに関連する高域遮断デジタルフィルタを、光検出器15,16の各受光素子からの出力に対して共有される共用型デジタルフィルタ28としている。このため、上記図4に示す構成のサーボ信号生成装置では、低コストかつ低消費電力となる構成で、回路オフセット、光学的オフセットおよびゲインバランスを、デジタル回路で正確に除去したサーボ信号が生成できる。
また、デルタシグマ型AD変換器26は、量子化ノイズを高域に追いやり、後段のデジタルフィルタで高域を遮断してデシメーション(間引き)処理を行う、といった特徴をもつため、オーバーサンプリングが行われる。したがって、共用型AD変換器28の出力が1出力当たり4分の1の動作速度となっても十分に速く、各光検出器間での量子化データのサンプリング時間に差がでにくい。このため、後段のデジタル信号処理回路30で適切な処理を行えば、光ビームが記録領域から無記録領域に突入した場合のように反射率が急激に変化した場合であっても、サーボ信号にパルス状のノイズが発生しにくいという効果を併せてもつ。
ここで、共用型デジタルフィルタ28の一構成例を図6に示す。
図6において、共用型デジタルフィルタ28は、選択器281、シフトレジスタ282、掛け算器283、加算器284、シフトレジスタ285、およびレジスタ286を具備して構成されている。
選択器281は、入力された4つの1ビットAD変換器の出力を順次切り替えて出力し、図示したような接続のシフトレジスタ282に入力する。シフトレジスタ282の出力は、4個毎に掛け算器283に入力され、掛け算器283の出力は加算器284で加算される。共用型デジタルフィルタ28では、シフトレジスタ282と掛け算器283と加算器284とでFIRフィルタを構成しており、掛け算器283の掛け算係数を適切に選択すれば高域遮断特性を得ることができる。シフトレジスタ282の出力は4個毎に掛け算器283に入力されるため、4つの入力を順次切り替えながらフィルタリング処理していることと等価となる。
加算器284の出力は、シフトレジスタ285およびレジスタ286によってシリアル−パラレル変換され、共用型デジタルフィルタ28では、4つの入力に対応した4つの出力が得られる。
図6の構成の共用型デジタルフィルタ28によれば、ハードウェア量が大きくなる掛け算器283をデジタルフィルタ1個分だけ具備すればよい。このため、低コストかつ低消費電力となる構成で、回路オフセット、光学的オフセットおよびゲインバランスをデジタル回路で正確に除去できるサーボ信号生成装置を得ることができる。
また、共用型デジタルフィルタ28の他の構成例を図7に示す。
図7において、共用型デジタルフィルタ28は、選択器281、加算器287、シフトレジスタ288、掛け算器289、およびレジスタ286を具備して構成されている。
選択器281は、入力された4つの1ビットAD変換器の出力を順次切り替えて出力し、加算器287とシフトレジスタ288と掛け算器289とからなるIIR型デジタルフィルタに入力する。この構成でも、掛け算器289の掛け算係数を適切に選択すれば高域遮断特性を得ることができる。シフトレジスタ288の出力は4個毎に掛け算器289に入力されるため、4つの入力を順次切り替えながらフィルタリング処理していることと等価となる。
加算器287の出力は、シフトレジスタ288(の一部)およびレジスタ286によってシリアル−パラレル変換され、共用型デジタルフィルタ28では、4つの入力に対応した4つの出力が得られる。
図7の構成の共用型デジタルフィルタ28によっても、ハードウェア量が大きくなる掛け算器289をデジタルフィルタ1個分だけ具備すればよい。このため、低コストかつ低消費電力となる構成で、回路オフセット、光学的オフセットおよびゲインバランスをデジタル回路で正確に除去できるサーボ信号生成装置を得ることができる。
光ディスクからの反射光を用いてサーボ信号を生成するサーボ信号生成装置において、低コストかつ低消費電力な構成で回路オフセットや光学的オフセットおよびゲインバランスをデジタル回路で正確に除去でき、CDプレーヤ、DVDプレーヤ等の光ディスク装置、あるいは次世代型光ディスク装置に適用できる
本発明の実施形態を示すものであり、光ディスク再生装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の光ディスク再生装置に備えられる共用型AD変換器の構成を示すブロック図である。 上記共用型AD変換器の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態を示すものであり、図1とは異なる光ディスク再生装置の概略構成を示すブロック図である。 図4の光ディスク再生装置に備えられるデルタシグマ型AD変換器の構成を示すブロック図である。 図4の光ディスク再生装置に備えられる共用型デジタルフィルタの一構成例を示すブロック図である。 図4の光ディスク再生装置に備えられる共用型デジタルフィルタの他の構成例を示すブロック図である。 従来のサーボ信号生成装置の要部構成を示すブロック図である。 従来の光ディスク再生装置の要部構成を示すブロック図である。
符号の説明
50 光ディスク(光ディスク記録媒体)
20 AD変換器(第1の量子化手段)
21 セレクタ(選択手段)
22 共用型AD変換器(第2の量子化手段)
26 デルタシグマ型AD変換器(第1の量子化手段、第2の量子化手段、デルタシグマ型AD変換手段)
27 デジタルフィルタ(第1の量子化手段)
28 共用型デジタルフィルタ(第2の量子化手段、デジタルフィルタ手段)
30 デジタルサーボ信号生成回路(サーボ信号生成手段)
281 選択器(選択手段)
282 シフトレジスタ
283 掛け算器(掛け算手段、FIR型のデジタルフィルタ)
284 加算器(加算手段、FIR型のデジタルフィルタ)
287 加算器(加算手段、IIR型のデジタルフィルタ)
288 シフトレジスタ(IIR型のデジタルフィルタ)
289 掛け算器(掛け算手段、IIR型のデジタルフィルタ)

Claims (7)

  1. 光ディスク記録媒体に照射される光ビームの戻り光からサーボ信号を生成するサーボ信号生成装置において、
    上記光ディスク記録媒体に照射されるメインビームの戻り光から得られる複数の検出信号のそれぞれを量子化する第1の量子化手段と、
    上記光ディスク記録媒体に照射されるサブビームの戻り光から得られる複数の検出信号のそれぞれを量子化する第2の量子化手段と、
    上記第1の量子化手段および第2の量子化手段の出力から、デジタル回路処理によってサーボ信号を生成するサーボ信号生成手段とを備えており、
    上記第2の量子化手段は、少なくともその一部の構成を、サブビームの戻り光から得られる上記複数の検出信号に対して共有されていることを特徴とするサーボ信号生成装置。
  2. 上記サブビームは、レンズシフトによる光学的オフセットを検出するために用いられるものであることを特徴とする請求項1に記載のサーボ信号生成装置。
  3. サブビームの戻り光から得られる複数の検出信号を切り替えて出力する選択手段を有し、
    上記第2の量子化手段は、上記選択手段の出力を量子化することを特徴とする請求項1に記載のサーボ信号生成装置。
  4. 上記第2の量子化手段は、
    上記サブビームの戻り光から得られる複数の検出信号のそれぞれを量子化する複数のデルタシグマ型AD変換手段と、
    上記デルタシグマ型AD変換手段によって量子化された各検出信号に対して、その入力の高域を遮断するデジタルフィルタ手段とを有しており、
    さらに、上記デルタシグマ型AD変換手段の出力を切り替えて出力する選択手段を有し、
    上記デジタルフィルタ手段は、上記選択手段の出力に対してその高域を遮断することを特徴とする請求項1に記載のサーボ信号生成装置。
  5. 上記デジタルフィルタ手段は、シフトレジスタと、上記シフトレジスタの複数個おきに配置された掛け算手段と、上記掛け算手段の出力を加算する加算手段とを備えたFIR型のデジタルフィルタを含むことを特徴とする請求項4に記載のサーボ信号生成装置。
  6. 上記デジタルフィルタ手段は、シフトレジスタと、上記シフトレジスタの複数個おきに配置された掛け算手段と、上記掛け算手段の出力を加算する加算手段とを備えたIIR型のデジタルフィルタを含むことを特徴とする請求項4に記載のサーボ信号生成装置。
  7. 上記請求項1ないし6の何れかに記載のサーボ信号生成装置を含む光ディスク再生装置。
JP2005151623A 2005-05-24 2005-05-24 サーボ信号生成装置および光ディスク再生装置 Pending JP2006331509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005151623A JP2006331509A (ja) 2005-05-24 2005-05-24 サーボ信号生成装置および光ディスク再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005151623A JP2006331509A (ja) 2005-05-24 2005-05-24 サーボ信号生成装置および光ディスク再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006331509A true JP2006331509A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37553055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005151623A Pending JP2006331509A (ja) 2005-05-24 2005-05-24 サーボ信号生成装置および光ディスク再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006331509A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001110074A (ja) 光記録再生機器用エラー信号検出装置及び再生信号検出装置
JP3879060B2 (ja) 光ディスク用サーボエラー検出回路
JP4125753B2 (ja) 光ディスク装置
JP2006294112A (ja) チルト量検出装置及びチルト補正装置、並びに光ディスク装置
JP2006331509A (ja) サーボ信号生成装置および光ディスク再生装置
US20070217294A1 (en) Tracking Control Apparatus And Method, And Signal Processing Apparatus
KR100694024B1 (ko) 광디스크 기록/재생장치의 트랙킹 에러 검출방법 및 장치 그리고 합신호 발생장치
JP3681682B2 (ja) 光ディスク装置、半導体集積回路及びトラック外れ検出方法
JP2000113595A (ja) クロストーク除去方法、およびクロストーク除去装置
US7068571B2 (en) Optical recording apparatus and control method thereof
US7760593B2 (en) Information/recording/reproducing apparatus including ΔΣ conversion circuit
JP2001307345A (ja) ディスク再生装置
JP2000322744A (ja) 時間遅延を補償した再生信号検出方法及びその回路
JP4395510B2 (ja) 再生装置及び方法
JP3132692B2 (ja) 光デイスク装置
JP3839298B2 (ja) ディスク再生装置の調整機構および調整方法
JP3337210B2 (ja) 光ディスク装置
JP4948450B2 (ja) 信号処理装置
JPH10105997A (ja) サーボ信号処理装置、光ディスク装置並びにオフセット除去方法
JP2005032373A (ja) 光検出装置、光ピックアップ装置、光記録装置および集積回路
JP4380345B2 (ja) 光検出装置、光ピックアップ及び光ディスク装置
KR20080032152A (ko) 가변 대역폭을 가진 광 드라이브
JP2005038536A (ja) チップ、光ピックアップおよび光ディスク記録再生装置
JP2005149704A (ja) トラッキング制御装置および方法、フォーカス制御装置および方法、並びに信号処理装置
JP2000020973A (ja) サーボ信号処理装置及び光ディスク装置