JPH1097724A - 光ディスク再生システムのトラッキング制御装置 - Google Patents

光ディスク再生システムのトラッキング制御装置

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JPH1097724A
JPH1097724A JP20440997A JP20440997A JPH1097724A JP H1097724 A JPH1097724 A JP H1097724A JP 20440997 A JP20440997 A JP 20440997A JP 20440997 A JP20440997 A JP 20440997A JP H1097724 A JPH1097724 A JP H1097724A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、簡易な構成で広範囲に亘ってのト
ラッキング残留誤差の補正を容易に行なうことが可能で
ある光ディスク再生システムのトラッキング制御装置を
提供することを目的としている。 【解決手段】光学式ピックアップに設けられた複数の受
光部からそれぞれ得られる出力信号を遅延することによ
って、トラッキング誤差信号に含まれるトラッキング残
留誤差を補正するトラッキング制御装置において、対物
レンズを光ディスクの一方側及び他方側に向けてそれぞ
れ半径方向に一定距離だけ移動させたときに得られる各
トラッキング誤差信号の中心値に基づいて、トラッキン
グ残留誤差をなくすことのできる遅延量を決定してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばCD(Co
mpact Disk)やDVD(Digital Video Disk)等の光デ
ィスクを再生する光ディスク再生システムに係り、特に
その光学式ピックアップに対してトラッキング制御を施
すためのトラッキング制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、首記の如き光ディスクを
再生する光ディスク再生システムにあっては、光ディス
クに微細な幅で形成されたトラックから記録情報を読み
取るために、光学式ピックアップに対して高精度なトラ
ッキング制御を施すことが必要となる。
【0003】このトラッキング制御手段としては、記録
情報の読み取り用の光ビームとは別に、トラッキング制
御専用の補助光ビームを光ディスクに照射してトラッキ
ング誤差の検出を行なう方式と、同一の光ビームを用い
て記録情報の読み取りとトラッキング誤差の検出とを行
なう方式とがある。
【0004】後者の方式によるトラッキング制御手段に
は、光ディスクからの反射光を複数の受光領域を有する
光電変換器に受光させ、各受光領域からそれぞれ出力さ
れる電気的信号の位相差に基づいてトラッキング誤差信
号を生成するようにした、いわゆる位相差方式によるト
ラッキング誤差信号の生成手段が、一般的に使用されて
いる。
【0005】ところで、この位相差方式によるトラッキ
ング誤差信号の生成手段では、光学式ピックアップの対
物レンズが光ディスクの半径方向にシフトされた場合、
シフト後にトラッキング誤差の無い状態、つまり、光ス
ポットが正確にオントラック状態になったとしても、ト
ラッキング誤差信号に直流オフセット(以下、トラッキ
ング残留誤差という)が発生する。
【0006】このため、位相差方式によるトラッキング
誤差信号の生成手段を使用したトラッキング制御手段に
は、トラッキング残留誤差の補正手段を設置することが
必要となる。このトラッキング残留誤差の補正手段とし
ては、従来より、光電変換器の各受光領域からそれぞれ
出力された電気的信号を、遅延手段によって選択的に遅
延させる方式が、広く採用されている。
【0007】このトラッキング誤差信号に発生するトラ
ッキング残留誤差は、光ディスクに形成されたピットの
深さ及び形状に依存するため、各光ディスク毎に固有の
値となっている。このため、光ディスク再生システムで
は、光ディスクを交換する毎に、トラッキング残留誤差
を補正するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CDでは、
光学式ピックアップから照射されるレーザ光の波長をλ
とすると、そのピットの突出誤差が略λ/8〜λ/6の
範囲内にあるので、トラッキング残留誤差もこの範囲に
応じて発生することになる。このため、上記遅延手段と
しては、このピットの突出誤差の範囲内でのみ、トラッ
キング残留誤差を補正することができる性能のものであ
ればよいことになる。
【0009】一方、近時では、片面に5ギガバイトもの
デジタルデータを記録可能な、DVDと称される超高密
度光ディスクが開発されている。このDVDでは、記録
容量を高めるためにトラックピッチを狭くする反面、再
生出力を高めるためにピットの深さをλ/4相当まで深
くするように設計されている。
【0010】この場合、光ディスクの製造上のばらつき
も考慮すると、DVDのピットの深さは、λ/4を中心
としてそれより深い部分や浅い部分が存在していること
になる。すなわち、DVDでは、CDに比してトラッキ
ング残留誤差の補正範囲が非常に広くなっている。
【0011】このため、上述した従来のトラッキング残
留誤差の補正手段では、例えばDVD等のようにピット
が深く形成される光ディスクに対しても、トラッキング
残留誤差を正確に補正し得るような性能を有する遅延手
段を設計製作することが非常に困難であり、広範囲に亘
ってのトラッキング残留誤差の補正に対処することがで
きないという問題が生じている。
【0012】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、簡易な構成で広範囲に亘ってのトラッキ
ング残留誤差の補正を容易に行なうことが可能である極
めて良好な光ディスク再生システムのトラッキング制御
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光ディス
ク再生システムのトラッキング制御装置は、光ディスク
に対して対物レンズを介して光ビームを照射するととも
に、光ディスクからの反射光を複数の受光部を有する光
検出器で受光する光学式ピックアップを備えた光ディス
ク再生システムを対象としている。
【0014】そして、光学式ピックアップの光検出器か
ら各受光部毎にそれぞれ得られる出力信号の一部を遅延
するもので、その遅延量が一定の範囲内で可変可能な第
1の遅延手段と、光学式ピックアップの光検出器から各
受光部毎にそれぞれ得られる出力信号の残りの部分を遅
延するもので、その遅延量が、第1の遅延手段の遅延量
と同じ遅延量を含んで、第1の遅延手段と逆の増加方向
に可変可能に設定された第2の遅延手段と、第1の遅延
手段の出力信号の一部と第2の遅延手段の出力信号の一
部とを加算する第1の加算手段と、第1の遅延手段の出
力信号の残りの部分と第2の遅延手段の出力信号の残り
の部分とを加算する第2の加算手段と、第1の加算手段
の出力信号と第2の加算手段の出力信号との位相差に基
づいて、光ディスクに形成されたトラックに対する対物
レンズのトラッキング誤差に対応したトラッキング誤差
信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、光学
式ピックアップの対物レンズを光ディスクの一方の半径
方向に一定距離だけ移動させた状態で、トラッキング誤
差信号生成手段から得られるトラッキング誤差信号の最
大値と最小値とから、その中心値を算出する第1の算出
手段と、光学式ピックアップの対物レンズを光ディスク
の他方の半径方向に一定距離だけ移動させた状態で、ト
ラッキング誤差信号生成手段から得られるトラッキング
誤差信号の最大値と最小値とから、その中心値を算出す
る第2の算出手段と、第1及び第2の算出手段からそれ
ぞれ得られる中心値に基づいて、第1の遅延手段の遅延
量と第2の遅延手段の遅延量との相対的な関係を決定す
る決定手段とを備え、決定手段で決定された関係となる
ように、第1及び第2の遅延手段の遅延量を制御するよ
うにしたものである。
【0015】また、この発明に係る光ディスク再生シス
テムのトラッキング制御装置は、光ディスクに対して対
物レンズを介して光ビームを照射するとともに、光ディ
スクからの反射光を複数の受光部を有する光検出器で受
光する光学式ピックアップを備えた光ディスク再生シス
テムを対象としている。
【0016】そして、光学式ピックアップの光検出器か
ら各受光部毎にそれぞれ得られる出力信号の一部を遅延
するもので、その遅延量が一定の範囲内で可変可能な第
1の遅延手段と、光学式ピックアップの光検出器から各
受光部毎にそれぞれ得られる出力信号の残りの部分を遅
延するもので、その遅延量が、第1の遅延手段と逆の増
加方向に可変可能に設定された第2の遅延手段と、第1
の遅延手段の出力信号の一部と第2の遅延手段の出力信
号の一部とを加算する第1の加算手段と、第1の遅延手
段の出力信号の残りの部分と第2の遅延手段の出力信号
の残りの部分とを加算する第2の加算手段と、第1の加
算手段の出力信号と第2の加算手段の出力信号との位相
差に基づいて、光ディスクに形成されたトラックに対す
る対物レンズのトラッキング誤差に対応したトラッキン
グ誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段
と、光学式ピックアップと第1及び第2の遅延手段との
間に設置され、該光学式ピックアップの光検出器から各
受光部毎に得られる出力信号の一部及び残りの部分を、
第1及び第2の遅延手段にそれぞれ供給する状態と、光
学式ピックアップの光検出器から各受光部毎に得られる
出力信号の一部及び残りの部分を、第2及び第1の遅延
手段にそれぞれ供給する状態とに切り替える切替手段
と、光学式ピックアップの対物レンズを光ディスクの一
方の半径方向に一定距離だけ移動させた状態で、トラッ
キング誤差信号生成手段から得られるトラッキング誤差
信号の最大値と最小値とからその中心値を算出する第1
の算出手段と、光学式ピックアップの対物レンズを光デ
ィスクの他方の半径方向に一定距離だけ移動させた状態
で、トラッキング誤差信号生成手段から得られるトラッ
キング誤差信号の最大値と最小値とからその中心値を算
出する第2の算出手段と、第1及び第2の算出手段から
それぞれ得られる中心値に基づいて、切替手段の切替方
向及び第1の遅延手段の遅延量と第2の遅延手段の遅延
量との相対的な関係を決定する決定手段とを備え、決定
手段で決定された関係となるように、第1及び第2の遅
延手段の遅延量及び切替手段を制御するようにしたもの
である。
【0017】さらに、この発明に係る光ディスク再生シ
ステムのトラッキング制御装置は、光ディスクに対して
対物レンズを介して光ビームを照射するとともに、光デ
ィスクからの反射光を複数の受光部を有する光検出器で
受光する光学式ピックアップを備えた光ディスク再生シ
ステムを対象としている。
【0018】そして、光学式ピックアップの光検出器か
ら各受光部毎にそれぞれ得られる出力信号の一部及び残
りの部分を選択的に遅延するもので、その遅延量が一定
の範囲内で可変可能な遅延手段と、この遅延手段の出力
信号の一部と、光学式ピックアップの光検出器から各受
光部毎にそれぞれ得られる出力信号の残りの部分とを加
算する第1の加算手段と、遅延手段の出力信号の残りの
部分と、光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎
にそれぞれ得られる出力信号の一部とを加算する第2の
加算手段と、第1の加算手段の出力信号と第2の加算手
段の出力信号との位相差に基づいて、光ディスクに形成
されたトラックに対する対物レンズのトラッキング誤差
に対応したトラッキング誤差信号を生成するトラッキン
グ誤差信号生成手段と、光学式ピックアップと遅延手段
との間に設置され、該光学式ピックアップの光検出器か
ら各受光部毎に得られる出力信号の一部を遅延手段に供
給する状態と、光学式ピックアップの光検出器から各受
光部毎に得られる出力信号の残りの部分を遅延手段に供
給する状態とに切り替える切替手段と、光学式ピックア
ップの対物レンズを光ディスクの一方の半径方向に一定
距離だけ移動させた状態で、トラッキング誤差信号生成
手段から得られるトラッキング誤差信号の最大値と最小
値とからその中心値を算出する第1の算出手段と、光学
式ピックアップの対物レンズを光ディスクの他方の半径
方向に一定距離だけ移動させた状態で、トラッキング誤
差信号生成手段から得られるトラッキング誤差信号の最
大値と最小値とからその中心値を算出する第2の算出手
段と、第1及び第2の算出手段からそれぞれ得られる中
心値に基づいて、切替手段の切替方向及び遅延手段の遅
延量を決定する決定手段とを備え、決定手段で決定され
た関係となるように、遅延手段の遅延量及び切替手段を
制御するようにしたものである。
【0019】上記のような構成によれば、対物レンズを
光ディスクの一方側に向けて半径方向に一定距離だけ移
動させたときのトラッキング誤差信号の中心値と、対物
レンズを光ディスクの他方側に向けて半径方向に一定距
離だけ移動させたときのトラッキング誤差信号の中心値
とに基づいて、トラッキング残留誤差をなくすことので
きる遅延量を決定するようにしたので、簡易な構成で広
範囲に亘ってのトラッキング残留誤差の補正を容易に行
なうことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。図1におい
て、符号11は光ディスクである。この光ディスク11
は、ディスクモータ12によって回転駆動されるように
なっている。この光ディスク11の信号記録面側には、
光ディスク11から情報を読み取るための光学式ピック
アップ13が配置されている。
【0021】この光学式ピックアップ13は、光ディス
ク11のトラッキング方向に移動自在に支持されてい
る。そして、この光学式ピックアップ13は、光ディス
ク11のトラッキング方向に微駆動可能に支持された対
物レンズ13aを介して、レーザ光を光ディスク11の
信号記録面に集光させ、その反射光を光電変換器13b
に受光させている。
【0022】この光電変換器13bは、それぞれ受光量
に応じた電気的信号を発生する、4つのフォトディテク
タA,B,C,Dによって構成されている。この場合、
図中左右方向、つまり、フォトディテクタA,B及びフ
ォトディテクタC,Dの配列方向が、光ディスク11の
トラッキング方向に対応し、図中上下方向、つまり、フ
ォトディテクタA,D及びフォトディテクタB,Cの配
列方向が、光ディスク11に形成されたトラック方向
(タンジェンシャル方向)に対応している。
【0023】これらフォトディテクタA,B,C,Dか
ら出力される各電気的信号は、それぞれ、前置増幅回路
14a,14b,14c,14dによって増幅された
後、波形等化回路15a,15b,15c,15dに供
給されて、エッジ位置が確定された信号に補正される。
【0024】その後、波形等化回路15a,15bの各
出力信号は、それぞれ、第1の遅延回路16a,16b
を介して加算回路17a,17bの一方の入力端に供給
されている。また、波形等化回路15c,15dの各出
力信号は、それぞれ、第2の遅延回路16c,16dを
介して加算回路17a,17bの他方の入力端に供給さ
れている。
【0025】すなわち、光電変換器13bを構成する4
つのフォトディテクタA,B,C,Dのうち、対角的な
位置関係にあるフォトディテクタA,C及びフォトディ
テクタB,Dから出力された各信号が、加算回路17
a,17bによってそれぞれ加算されていることにな
る。
【0026】上記第1の遅延回路16a,16b及び第
2の遅延回路16c,16dの遅延量つまり遅延時間
は、詳細は後述するが、遅延制御回路18から出力され
る制御電圧に応じて可変される。この遅延制御回路18
は、光ディスク再生システムの動作を統括的に制御する
ための、例えばマイクロコンピュータ等を内蔵してなる
システム制御回路19によって制御されている。
【0027】各加算回路17a,17bの出力信号は、
共に位相差検出回路20に供給されている。この位相差
検出回路20は、加算回路17a,17bから出力され
た両信号の位相差を検出し、その位相差に応じた検出信
号をトラッキング誤差信号生成回路21に出力してい
る。
【0028】このトラッキング誤差信号生成回路21
は、入力された検出信号に基づいてトラッキング誤差に
対応したトラッキング誤差信号を生成し、ここに、位相
差方式によるトラッキング誤差信号の生成が行なわれる
ことになる。このトラッキング誤差信号生成回路21で
生成されたトラッキング誤差信号は、上記システム制御
回路19に供給されて、遅延制御回路18の制御に供さ
れている。
【0029】図2は、上記第1の遅延回路16a,16
b及び第2の遅延回路16c,16dの遅延時間と、遅
延制御回路18から出力される制御電圧との関係を示し
ている。第1の遅延回路16a,16bは、共に、図2
に直線aで示すように、遅延制御回路18から出力され
る制御電圧のレベルがV1〜V3と高くなるのに比例し
て遅延時間がd1〜d3と増大するような、同一の特性
を有している。
【0030】また、上記第2の遅延回路16c,16d
は、共に、図2に直線bで示すように、遅延制御回路1
8から出力される制御電圧のレベルがV1〜V3と高く
なるのに比例して遅延時間がd3〜d1と短縮されるよ
うな、同一の特性を有している。
【0031】なお、直線a,bが交わる点、つまり、第
1の遅延回路16a,16bと第2の遅延回路16c,
16dとが同じ遅延時間d2となる制御電圧レベルV2
は、λ/4相当の深さのピットを有する光ディスク11
のトラッキング残留誤差を補正する場合の遅延時間に相
当している。
【0032】また、図3は、制御電圧レベルがV1〜V
3と変化するのに伴なう、第1の遅延回路16a,16
bの遅延時間1と第2の遅延回路16c,16dの遅延
時間2との差(遅延時間1−遅延時間2)の変化を示し
ている。すなわち、制御電圧レベルがV1のときには、
フォトディテクタC,Dの出力信号がフォトディテクタ
A,Bの出力信号よりd1−d3だけ遅延され、制御電
圧レベルがV3のときには、フォトディテクタA,Bの
出力信号がフォトディテクタC,Dの出力信号よりd3
−d1だけ遅延されている。
【0033】次に、図4は、この第1の実施の形態にお
ける、トラッキング残留誤差の補正動作を説明するため
のフローチャートを示している。まず、トラッキング残
留誤差の補正が開始(ステップS1)されると、上記し
た光ディスク再生システムのシステム制御回路19は、
ステップS2で、トラッキング制御をオフ状態に設定し
て光ディスク11の再生を行なわせる。
【0034】その後、システム制御回路19は、ステッ
プS3で、遅延制御回路18から所定レベルの制御電圧
を発生させて、第1の遅延回路16a,16bの遅延時
間1と第2の遅延回路16c,16dの遅延時間2とを
初期設定する。この場合、初期設定される遅延時間は、
第1の遅延回路16a,16bの遅延時間1と第2の遅
延回路16c,16dの遅延時間2とが等しくなる遅延
時間d2(遅延時間1=遅延時間2)に設定される。
【0035】そして、システム制御回路19は、ステッ
プS4で、光学式ピックアップ13の対物レンズ13a
を光ディスク11の外側に向けて半径方向に一定距離だ
け移動させ、ステップS5で、このときに得られたトラ
ッキング誤差信号の最大値と最小値とから、その中心値
1を算出する。このステップS4で対物レンズ13aを
移動させる距離は、例えば対物レンズ13aに設定され
たトラッキング制御の最大幅に対応し、実際には約30
0μmである。
【0036】その後、システム制御回路19は、ステッ
プS6で、光学式ピックアップ13の対物レンズ13a
を光ディスク11の内側に向けて半径方向に一定距離だ
け移動させ、ステップS7で、このときに得られたトラ
ッキング誤差信号の最大値と最小値とから、その中心値
2を算出する。このステップS6で対物レンズ13aを
移動させる距離も、上記と同様に約300μmである。
【0037】そして、システム制御回路19は、ステッ
プS8で、中心値1から中心値2を減算し、その減算結
果Xを保存した後、ステップS9で、この保存された値
Xが予め設定された一定値以内にあるか否かを判別し、
一定値以内にある(YES)と判断された場合、補正動
作を終了(ステップS10)する。
【0038】また、ステップS9で保存された値Xが一
定値以内にない(NO)と判断された場合、システム制
御回路19は、ステップS11で、保存された値Xの絶
対値|X|に対応する、第1の遅延回路16a,16b
の遅延時間1と第2の遅延回路16c,16dの遅延時
間2との相対的な差(遅延時間1−遅延時間2)の絶対
量|Y|を算出する。
【0039】ここで、図5は、中心値1から中心値2を
減算した結果Xと、この値Xに対応してトラッキング残
留誤差をなくすことができる、第1の遅延回路16a,
16bと第2の遅延回路16c,16dとの相対的な遅
延時間差Yとの、対応関係を示している。つまり、Xの
値に対応した遅延時間差Yに設定することにより、トラ
ッキング残留誤差をなくすことができる。
【0040】このように、ステップS11で遅延時間差
Yの絶対量|Y|が算出されると、システム制御回路1
9は、ステップS12で、Xが正(X>0)であるか否
かを判別する。そして、X>0である(YES)と判断
された場合、システム制御回路19は、ステップS13
で、Yが正の値となる制御電圧を設定してステップS4
の処理に戻される。また、ステップS12でX>0でな
い(NO)と判断された場合、システム制御回路19
は、ステップS14で、Yが負の値となる制御電圧を設
定してステップS4の処理に戻される。
【0041】上記した第1の実施の形態によれば、トラ
ッキング方向に隣接する2つのフォトディテクタA,B
の出力と、トラッキング方向に隣接する他の2つのフォ
トディテクタC,Dの出力とを、制御電圧に対して遅延
時間の増減方向が互いに逆向きの特性に設定された、第
1の遅延回路16a,16bと第2の遅延回路16c,
16dとによって、それぞれ遅延させるようにしてい
る。
【0042】このため、ピットの深さが、λ/4を中心
としてそれより深い範囲や浅い範囲が存在する光ディス
ク11に対しても、広範囲に亘ってトラッキング残留誤
差を補正することができるようになる。
【0043】また、対物レンズ13aを光ディスク11
の外側に向けて半径方向に一定距離だけ移動させたとき
のトラッキング誤差信号の中心値1と、対物レンズ13
aを光ディスク11の内側に向けて半径方向に一定距離
だけ移動させたときのトラッキング誤差信号の中心値2
との差Xの絶対値|X|から、トラッキング残留誤差を
なくすことのできる、第1の遅延回路16a,16bの
遅延量と第2の遅延回路16c,16dの遅延量との相
対関係を決定している。
【0044】要するに、中心値1から中心値2を減算し
た結果Xの絶対値|X|から、第1の遅延回路16a,
16bと第2の遅延回路16c,16dとの遅延時間差
Yの絶対量|Y|を求めるとともに、この減算結果Xの
正負に応じて遅延時間差Yの正負を決定するようにして
いるので、第1の遅延回路16a,16bと第2の遅延
回路16c,16dのうち、いずれの遅延量を|Y|だ
け多くすればよいかを容易に決定することができ、トラ
ッキング残留誤差の補正を容易に行なうことができるよ
うになる。
【0045】次に、図6は、この発明の第2の実施の形
態を示している。図6において、図1と同一部分には同
一符号を付して示している。すなわち、前記波形等化回
路15aの出力信号は、スイッチ22aによって、第1
の遅延回路23aと第2の遅延回路23cとに選択的に
供給され、前記波形等化回路15bの出力信号は、スイ
ッチ22bによって、第1の遅延回路23bと第2の遅
延回路23dとに選択的に供給されるようになってい
る。
【0046】また、前記波形等化回路15cの出力信号
は、スイッチ22cによって、第2の遅延回路23cと
第1の遅延回路23aとに選択的に供給され、前記波形
等化回路15dの出力信号は、スイッチ22dによっ
て、第2の遅延回路23dと第1の遅延回路23bとに
選択的に供給されるようになっている。
【0047】そして、第1の遅延回路23aの出力信号
と第2の遅延回路23cの出力信号とが、前記加算回路
13aで加算され、第1の遅延回路23bの出力信号と
第2の遅延回路23dの出力信号とが、前記加算回路1
7bで加算されるようになっている。
【0048】また、スイッチ22a,22b,22c,
22dは、前記システム制御回路19によって制御され
るスイッチ制御回路24により、波形等化回路15a,
15b,15c,15dの出力信号を、第1及び第2の
遅延回路23a,23b,23c,23dにそれぞれ導
く状態と、第2及び第1の遅延回路23c,23d,2
3a,23bにそれぞれ導く状態とに切り替え制御され
る。
【0049】上記した第1の遅延回路23a,23b及
び第2の遅延回路23c,23dの遅延時間は、システ
ム制御回路19によって制御される遅延制御回路25か
ら出力された制御電圧に応じて可変される。図図は、第
1の遅延回路23a,23b及び第2の遅延回路23
c,23dの遅延時間と、遅延制御回路25から出力さ
れる制御電圧との関係を示している。
【0050】第1の遅延回路23a,23bは、共に、
図7に直線aで示すように、遅延制御回路25から出力
される制御電圧のレベルがV1〜V2と高くなるのに比
例して遅延時間がd2〜d3と増大するような、同一の
特性を有している。また、第2の遅延回路23c,23
dは、共に、図7に直線bで示すように、遅延制御回路
25から出力される制御電圧のレベルがV1〜V2と高
くなるのに比例して遅延時間がd2〜d1と短縮される
ような、同一の特性を有している。
【0051】図8は、上記した第2の実施の形態におけ
る、トラッキング残留誤差の補正動作を説明するための
フローチャートを示している。まず、ステップS15〜
S26までの各処理は、それぞれ先に図4で示したステ
ップS1〜S12までの各処理と同様であるので、その
説明は省略する。
【0052】なお、図9は、この第2の実施の形態のス
テップS25においての、中心値1から中心値2を減算
した結果Xの絶対値|X|と、この絶対値|X|に対応
してトラッキング残留誤差をなくすことができる、第1
の遅延回路23a,23bと第2の遅延回路23c,2
3dとの相対的な遅延時間差との、対応関係を示してい
る。
【0053】そして、ステップS26でX>0である
(YES)と判断された場合、システム制御回路19
は、ステップS27で、各スイッチ22a,22b,2
2c,22dを図6で上側、つまり、波形等化回路15
a,15b,15c,15dの出力信号が、第1及び第
2の遅延回路23a,23b,23c,23dにそれぞ
れ導かれる状態に切り替えてステップS18の処理に戻
される。
【0054】また、ステップS26でX>0でない(N
O)と判断された場合、システム制御回路19は、ステ
ップS28で、各スイッチ22a,22b,22c,2
2dを図6で下側、つまり、波形等化回路15a,15
b,15c,15dの出力信号が、第2及び第1の遅延
回路23c,23d,23a,23bにそれぞれ導かれ
る状態に切り替えてステップS18の処理に戻される。
【0055】この第2の実施の形態によれば、スイッチ
22a,22b,22c,22dによって、波形等化回
路15a,15b,15c,15dと第1及び第2の遅
延回路23a,23b,23c,23dとの接続関係を
切り替えるようにしたので、上記した第1の実施の形態
と同様に、広範囲に亘ってのトラッキング残留誤差の補
正を容易に行なうことが可能となる。
【0056】特に、この第2の実施の形態では、第1及
び第2の遅延回路23a,23b,23c,23dに要
求される遅延時間の可変範囲が、第1の実施の形態で用
いられた第1及び第2の遅延回路16a,16b,16
c,16dの遅延時間の可変範囲に比して狭くて済むた
め、第1及び第2の遅延回路23a,23b,23c,
23dの設計が容易になるという利点がある。
【0057】次に、図10は、この発明の第3の実施の
形態を示すもので、図6と同一部分には同一符号を付し
ている。すなわち、前記波形等化回路15a,15b,
15c,15dからアナログ形式で出力される信号は、
A/D(Analogue/Digital)変換回路26a,26b,
26c,26dに供給されて、それぞれデジタル化され
る。
【0058】A/D変換回路26aの出力信号は、スイ
ッチ22aによって、遅延回路27aを介して加算回路
17aの一方の入力端と、加算回路17aの他方の入力
端とに選択的に供給され、A/D変換回路26bの出力
信号は、スイッチ22bによって、遅延回路27bを介
して加算回路17bの一方の入力端と、加算回路17b
の他方の入力端とに選択的に供給される。
【0059】また、A/D変換回路26cの出力信号
は、スイッチ22cによって、加算回路17aの他方の
入力端と、遅延回路27aを介して加算回路17aの一
方の入力端とに選択的に供給され、A/D変換回路26
dの出力信号は、スイッチ22dによって、加算回路1
7bの他方の入力端と、遅延回路27bを介して加算回
路17bの一方の入力端とに選択的に供給される。
【0060】そして、上記遅延回路27a,27bの遅
延時間は、前記システム制御回路19によって制御され
る遅延制御回路28から出力された制御電圧に応じて可
変される。図11は、遅延回路27a,27bの遅延時
間と、遅延制御回路28から出力される制御電圧との関
係を示している。すなわち、遅延回路27a,27b
は、共に、遅延制御回路28から出力される制御電圧の
レベルがV1〜V2と高くなるのに比例して、遅延時間
が0〜dと増大するような、同一の特性を有している。
【0061】この第3の実施の形態では、A/D変換回
路26a,26b,26c,26dの後段に接続され
る、遅延回路27a,27b、加算回路17a,17
b、位相差検出回路20及びトラッキング誤差信号生成
回路21等は、全てデジタル信号処理を行なうために論
理演算要素で構成されることになる。
【0062】このようにデジタル信号処理を行なうこと
により、第1及び第2の実施の形態のように、4つの遅
延回路16a〜16d,23a〜23dを用いることな
く、2つの遅延回路27a,27bを用いて実現するこ
とが可能となる。すなわち、アナログ信号処理を行なう
遅延回路では、その特性上、最大遅延量に対して小さい
方の遅延量に最小限界があるため、2種類の遅延回路の
遅延量を組み合わせることにより、小さい遅延量を得る
ようにしてる。
【0063】ところが、デジタル信号処理を行なう遅延
回路では、その遅延量を、ゼロから最大値まで自由に生
成することができるので、小さい遅延量も容易に作るこ
とができ、2種類の遅延回路を用いなくても済むことに
なる。そして、この第3の実施の形態に示される構成に
よっても、上記第1及び第2の実施の形態と同様な効果
を得ることができる。なお、この発明は上記した各実施
の形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸
脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
簡易な構成で広範囲に亘ってのトラッキング残留誤差の
補正を容易に行なうことが可能である極めて良好な光デ
ィスク再生システムのトラッキング制御装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光ディスク再生システムのトラ
ッキング制御装置の第1の実施の形態を示すブロック構
成図。
【図2】同第1の実施の形態における第1及び第2の遅
延回路の特性を説明するために示す図。
【図3】同第1の実施の形態における第1及び第2の遅
延回路相互間の遅延時間差の変化を説明するために示す
図。
【図4】同第1の実施の形態におけるトラッキング残留
誤差の補正動作を説明するために示すフローチャート。
【図5】同第1の実施の形態におけるトラッキング残留
誤差の補正動作を説明するために示す特性図。
【図6】この発明に係る光ディスク再生システムのトラ
ッキング制御装置の第2の実施の形態を示すブロック構
成図。
【図7】同第2の実施の形態における第1及び第2の遅
延回路の特性を説明するために示す図。
【図8】同第2の実施の形態におけるトラッキング残留
誤差の補正動作を説明するために示すフローチャート。
【図9】同第2の実施の形態におけるトラッキング残留
誤差の補正動作を説明するために示す特性図。
【図10】この発明に係る光ディスク再生システムのト
ラッキング制御装置の第3の実施の形態を示すブロック
構成図。
【図11】同第3の実施の形態における遅延回路の特性
を説明するために示す図。
【符号の説明】
11…光ディスク、 12…ディスクモータ、 13…光学式ピックアップ、 14a〜14d…前置増幅回路、 15a〜15d…波形等化回路、 16a,16b…第1の遅延回路、 16c,16d…第2の遅延回路、 17a,17b…加算回路、 18…遅延制御回路、 19…システム制御回路、 20…位相差検出回路、 21…トラッキング誤差信号生成回路、 22a〜22d…スイッチ、 23a,23b…第1の遅延回路、 23c,23d…第2の遅延回路、 24…スイッチ制御回路、 25…遅延制御回路、 26a〜26d…A/D変換回路、 27a,27b…遅延回路、 28…遅延制御回路。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対して対物レンズを介して
    光ビームを照射するとともに、前記光ディスクからの反
    射光を複数の受光部を有する光検出器で受光する光学式
    ピックアップを備えた光ディスク再生システムにおい
    て、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の一部を遅延するもので、その
    遅延量が一定の範囲内で可変可能な第1の遅延手段と、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の残りの部分を遅延するもの
    で、その遅延量が、前記第1の遅延手段の遅延量と同じ
    遅延量を含んで、前記第1の遅延手段と逆の増加方向に
    可変可能に設定された第2の遅延手段と、 前記第1の遅延手段の出力信号の一部と前記第2の遅延
    手段の出力信号の一部とを加算する第1の加算手段と、 前記第1の遅延手段の出力信号の残りの部分と前記第2
    の遅延手段の出力信号の残りの部分とを加算する第2の
    加算手段と、 前記第1の加算手段の出力信号と前記第2の加算手段の
    出力信号との位相差に基づいて、前記光ディスクに形成
    されたトラックに対する前記対物レンズのトラッキング
    誤差に対応したトラッキング誤差信号を生成するトラッ
    キング誤差信号生成手段と、 前記光学式ピックアップの対物レンズを前記光ディスク
    の一方の半径方向に一定距離だけ移動させた状態で、前
    記トラッキング誤差信号生成手段から得られるトラッキ
    ング誤差信号の最大値と最小値とから、その中心値を算
    出する第1の算出手段と、 前記光学式ピックアップの対物レンズを前記光ディスク
    の他方の半径方向に一定距離だけ移動させた状態で、前
    記トラッキング誤差信号生成手段から得られるトラッキ
    ング誤差信号の最大値と最小値とから、その中心値を算
    出する第2の算出手段と、 前記第1及び第2の算出手段からそれぞれ得られる中心
    値に基づいて、前記第1の遅延手段の遅延量と前記第2
    の遅延手段の遅延量との相対的な関係を決定する決定手
    段とを具備し、 前記決定手段で決定された関係となるように、前記第1
    及び第2の遅延手段の遅延量を制御するようにしてなる
    ことを特徴とする光ディスク再生システムのトラッキン
    グ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の遅延手段は、互いに
    遅延量の可変範囲が同じであり、その遅延量の可変範囲
    の中央で同じ遅延量となるような特性を有していること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク再生システムの
    トラッキング制御装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクに対して対物レンズを介して
    光ビームを照射するとともに、前記光ディスクからの反
    射光を複数の受光部を有する光検出器で受光する光学式
    ピックアップを備えた光ディスク再生システムにおい
    て、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の一部を遅延するもので、その
    遅延量が一定の範囲内で可変可能な第1の遅延手段と、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の残りの部分を遅延するもの
    で、その遅延量が、前記第1の遅延手段と逆の増加方向
    に可変可能に設定された第2の遅延手段と、 前記第1の遅延手段の出力信号の一部と前記第2の遅延
    手段の出力信号の一部とを加算する第1の加算手段と、 前記第1の遅延手段の出力信号の残りの部分と前記第2
    の遅延手段の出力信号の残りの部分とを加算する第2の
    加算手段と、 前記第1の加算手段の出力信号と前記第2の加算手段の
    出力信号との位相差に基づいて、前記光ディスクに形成
    されたトラックに対する前記対物レンズのトラッキング
    誤差に対応したトラッキング誤差信号を生成するトラッ
    キング誤差信号生成手段と、 前記光学式ピックアップと前記第1及び第2の遅延手段
    との間に設置され、該光学式ピックアップの光検出器か
    ら各受光部毎に得られる出力信号の一部及び残りの部分
    を、前記第1及び第2の遅延手段にそれぞれ供給する状
    態と、前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部
    毎に得られる出力信号の一部及び残りの部分を、前記第
    2及び第1の遅延手段にそれぞれ供給する状態とに切り
    替える切替手段と、 前記光学式ピックアップの対物レンズを前記光ディスク
    の一方の半径方向に一定距離だけ移動させた状態で、前
    記トラッキング誤差信号生成手段から得られるトラッキ
    ング誤差信号の最大値と最小値とからその中心値を算出
    する第1の算出手段と、 前記光学式ピックアップの対物レンズを前記光ディスク
    の他方の半径方向に一定距離だけ移動させた状態で、前
    記トラッキング誤差信号生成手段から得られるトラッキ
    ング誤差信号の最大値と最小値とからその中心値を算出
    する第2の算出手段と、 前記第1及び第2の算出手段からそれぞれ得られる中心
    値に基づいて、前記切替手段の切替方向及び前記第1の
    遅延手段の遅延量と前記第2の遅延手段の遅延量との相
    対的な関係を決定する決定手段とを具備し、 前記決定手段で決定された関係となるように、前記第1
    及び第2の遅延手段の遅延量及び前記切替手段を制御す
    るようにしてなることを特徴とする光ディスク再生シス
    テムのトラッキング制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の遅延手段は、互いに
    遅延量の可変範囲が異なり、前記第1の遅延手段の遅延
    量の可変範囲の一端部の遅延量と、前記第2の遅延手段
    の遅延量の可変範囲の一端部の遅延量とが一致する特性
    を有していることを特徴とする請求項3記載の光ディス
    ク再生システムのトラッキング制御装置。
  5. 【請求項5】 前記決定手段は、前記第1及び第2の算
    出手段からそれぞれ得られる中心値の差に基づいて、前
    記第1の遅延手段の遅延量と前記第2の遅延手段の遅延
    量との相対的な差を決定していることを特徴とする請求
    項1または3記載の光ディスク再生システムのトラッキ
    ング制御装置。
  6. 【請求項6】 前記決定手段は、前記第1及び第2の算
    出手段からそれぞれ得られる中心値の一方から他方を減
    算した結果の正負に応じて、前記第1及び第2の遅延手
    段のうちいずれの遅延量を多くするかを決定しているこ
    とを特徴とする請求項5記載の光ディスク再生システム
    のトラッキング制御装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の遅延手段に設定され
    た同一の遅延量は、前記光学式ピックアップから照射さ
    れる光ビームの波長をλとした場合、略λ/4相当のピ
    ット深さを有する前記光ディスクに対して、そのトラッ
    キング残留誤差を補正し得る値であることを特徴とする
    請求項1または3記載の光ディスク再生システムのトラ
    ッキング制御装置。
  8. 【請求項8】 光ディスクに対して対物レンズを介して
    光ビームを照射するとともに、前記光ディスクからの反
    射光を複数の受光部を有する光検出器で受光する光学式
    ピックアップを備えた光ディスク再生システムにおい
    て、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の一部及び残りの部分を選択的
    に遅延するもので、その遅延量が一定の範囲内で可変可
    能な遅延手段と、 この遅延手段の出力信号の一部と、前記光学式ピックア
    ップの光検出器から各受光部毎にそれぞれ得られる出力
    信号の残りの部分とを加算する第1の加算手段と、 前記遅延手段の出力信号の残りの部分と、前記光学式ピ
    ックアップの光検出器から各受光部毎にそれぞれ得られ
    る出力信号の一部とを加算する第2の加算手段と、 前記第1の加算手段の出力信号と前記第2の加算手段の
    出力信号との位相差に基づいて、前記光ディスクに形成
    されたトラックに対する前記対物レンズのトラッキング
    誤差に対応したトラッキング誤差信号を生成するトラッ
    キング誤差信号生成手段と、 前記光学式ピックアップと前記遅延手段との間に設置さ
    れ、該光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎に
    得られる出力信号の一部を前記遅延手段に供給する状態
    と、前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎
    に得られる出力信号の残りの部分を前記遅延手段に供給
    する状態とに切り替える切替手段と、 前記光学式ピックアップの対物レンズを前記光ディスク
    の一方の半径方向に一定距離だけ移動させた状態で、前
    記トラッキング誤差信号生成手段から得られるトラッキ
    ング誤差信号の最大値と最小値とからその中心値を算出
    する第1の算出手段と、 前記光学式ピックアップの対物レンズを前記光ディスク
    の他方の半径方向に一定距離だけ移動させた状態で、前
    記トラッキング誤差信号生成手段から得られるトラッキ
    ング誤差信号の最大値と最小値とからその中心値を算出
    する第2の算出手段と、 前記第1及び第2の算出手段からそれぞれ得られる中心
    値に基づいて、前記切替手段の切替方向及び前記遅延手
    段の遅延量を決定する決定手段とを具備し、 前記決定手段で決定された関係となるように、前記遅延
    手段の遅延量及び前記切替手段を制御するようにしてな
    ることを特徴とする光ディスク再生システムのトラッキ
    ング制御装置。
  9. 【請求項9】 前記遅延手段は、デジタル信号処理によ
    って遅延動作を行なうものであることを特徴とする請求
    項8記載の光ディスク再生システムのトラッキング制御
    装置。
  10. 【請求項10】 前記光学式ピックアップに設けられた
    光検出器が有する複数の受光部は、4つのフォトディテ
    クタで構成され、前記第1及び第2の加算手段は、それ
    ぞれ対角に位置する2つのフォトディテクタから得られ
    る信号を加算していることを特徴とする請求項1,3及
    び8いずれかに記載の光ディスク再生システムのトラッ
    キング制御装置。
  11. 【請求項11】 光ディスクに対して対物レンズを介し
    て光ビームを照射するとともに、前記光ディスクからの
    反射光を複数の受光部を有する光検出器で受光する光学
    式ピックアップを備えた光ディスク再生システムにおい
    て、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の一部を遅延するもので、その
    遅延量が一定の範囲内で可変可能な第1の遅延手段と、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の残りの部分を遅延するもの
    で、その遅延量が、前記第1の遅延手段の遅延量と同じ
    遅延量を含んで、前記第1の遅延手段と逆の増加方向に
    可変可能に設定された第2の遅延手段と、 前記第1の遅延手段の出力信号の一部と前記第2の遅延
    手段の出力信号の一部とを加算する第1の加算手段と、 前記第1の遅延手段の出力信号の残りの部分と前記第2
    の遅延手段の出力信号の残りの部分とを加算する第2の
    加算手段と、 前記第1の加算手段の出力信号と前記第2の加算手段の
    出力信号との位相差に基づいて、前記光ディスクに形成
    されたトラックに対する前記対物レンズのトラッキング
    誤差に対応したトラッキング誤差信号を生成するトラッ
    キング誤差信号生成手段とを具備してなることを特徴と
    する光ディスク再生システムのトラッキング誤差信号生
    成装置。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2の遅延手段は、互い
    に遅延量の可変範囲が同じであり、その遅延量の可変範
    囲の中央で同じ遅延量となるような特性を有しているこ
    とを特徴とする請求項11記載の光ディスク再生システ
    ムのトラッキング誤差信号生成装置。
  13. 【請求項13】 光ディスクに対して対物レンズを介し
    て光ビームを照射するとともに、前記光ディスクからの
    反射光を複数の受光部を有する光検出器で受光する光学
    式ピックアップを備えた光ディスク再生システムにおい
    て、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の一部を遅延するもので、その
    遅延量が一定の範囲内で可変可能な第1の遅延手段と、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の残りの部分を遅延するもの
    で、その遅延量が、前記第1の遅延手段と逆の増加方向
    に可変可能に設定された第2の遅延手段と、 前記第1の遅延手段の出力信号の一部と前記第2の遅延
    手段の出力信号の一部とを加算する第1の加算手段と、 前記第1の遅延手段の出力信号の残りの部分と前記第2
    の遅延手段の出力信号の残りの部分とを加算する第2の
    加算手段と、 前記第1の加算手段の出力信号と前記第2の加算手段の
    出力信号との位相差に基づいて、前記光ディスクに形成
    されたトラックに対する前記対物レンズのトラッキング
    誤差に対応したトラッキング誤差信号を生成するトラッ
    キング誤差信号生成手段とを具備してなることを特徴と
    する光ディスク再生システムのトラッキング誤差信号生
    成装置。
  14. 【請求項14】 前記第1及び第2の遅延手段は、互い
    に遅延量の可変範囲が異なり、前記第1の遅延手段の遅
    延量の可変範囲の一端部の遅延量と、前記第2の遅延手
    段の遅延量の可変範囲の一端部の遅延量とが一致する特
    性を有していることを特徴とする請求項13記載の光デ
    ィスク再生システムのトラッキング誤差信号生成装置。
  15. 【請求項15】 光ディスクに対して対物レンズを介し
    て光ビームを照射するとともに、前記光ディスクからの
    反射光を複数の受光部を有する光検出器で受光する光学
    式ピックアップを備えた光ディスク再生システムにおい
    て、 前記光学式ピックアップの光検出器から各受光部毎にそ
    れぞれ得られる出力信号の一部及び残りの部分を選択的
    に遅延するもので、その遅延量が一定の範囲内で可変可
    能な遅延手段と、 この遅延手段の出力信号の一部と、前記光学式ピックア
    ップの光検出器から各受光部毎にそれぞれ得られる出力
    信号の残りの部分とを加算する第1の加算手段と、 前記遅延手段の出力信号の残りの部分と、前記光学式ピ
    ックアップの光検出器から各受光部毎にそれぞれ得られ
    る出力信号の一部とを加算する第2の加算手段と、 前記第1の加算手段の出力信号と前記第2の加算手段の
    出力信号との位相差に基づいて、前記光ディスクに形成
    されたトラックに対する前記対物レンズのトラッキング
    誤差に対応したトラッキング誤差信号を生成するトラッ
    キング誤差信号生成手段とを具備してなることを特徴と
    する光ディスク再生システムのトラッキング誤差信号生
    成装置。
  16. 【請求項16】 前記遅延手段は、デジタル信号処理に
    よって遅延動作を行なうものであることを特徴とする請
    求項15記載の光ディスク再生システムのトラッキング
    誤差信号生成装置。
  17. 【請求項17】 前記光学式ピックアップに設けられた
    光検出器が有する複数の受光部は、4つのフォトディテ
    クタで構成され、前記第1及び第2の加算手段は、それ
    ぞれ対角に位置する2つのフォトディテクタから得られ
    る信号を加算していることを特徴とする請求項11,1
    3及び15いずれかに記載の光ディスク再生システムの
    トラッキング誤差信号生成装置。
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