JP2007234087A - 光ピックアップヘッド装置、光記憶媒体再生装置および光記憶媒体再生方法 - Google Patents

光ピックアップヘッド装置、光記憶媒体再生装置および光記憶媒体再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】記録または再生を目的とする情報記録層からの反射光と当該情報記録層以外の情報記録層からのすべての反射光とを完全に分離すること。
【解決手段】光ピックアップヘッド装置において、半導体レーザ100からから出射されたビームを少なくとも0次回折光と±1次回折光とに回折する回折光学素子113と、0次回折光と±1次回折光とを、片面多層型の光ディスク114の情報記録層106に集光させる対物レンズ105と、光ディスク115の反射光を検出する受光部111を有する光検出器110と、0次回折光と±1次回折光が情報記録層106により反射した反射光108を受光部111に導入するとともに、0次回折光と±1次回折光が情報記録層106以外の情報記録層107で反射した複数の反射光112を受光部111以外の部位に導入する制限素子114とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光源から光ビームを出射し、出射されたビームを複数の情報記録層を有する光記憶媒体に対して集光し、情報記録層からの反射光を受光する光ピックアップヘッド装置、光記憶媒体再生装置および光記憶媒体再生方法に関するものである。
近年、記録または再生を行う情報記録層を複数形成した片面多層型光ディスクによる大容量化が注目されている。このような片面多層型光ディスク用の光ピックアップヘッド装置では、記録または再生を目的とする情報記録層に光ビームを集光して、その情報記録層からの反射光を受光することにより、各情報記録層に対して片面から記録または再生を行う。具体的には、光源としての半導体レーザから出射されたレーザ光は偏光ビームスプリッタを透過し、立上げミラーにより光ディスクに向けて垂直入射され、偏光素子を透過して対物レンズにより、記録または再生を目的とする情報記録層に集光される。そして、記録または再生を目的する情報記録層からの反射光は偏光素子を再度透過することにより、入射時の偏光方向とほぼ直交した直線偏光となり、偏光ビームスプリッタで反射し、検出レンズにより光検出器の受光素子に集光される。
しかしながら、片面多層型の光ディスクでは、片面から複数の情報記録層に対して記録または再生を可能とすべく、レーザ光の入射側から最も遠い情報記録層以外の情報記録層の反射膜は半透明に形成されている。このため、記録または再生を目的とする情報記録層以外の情報記録層からの反射光が光検出器の受光素子に大きくデフォーカスして照射されてしまうという層間クロストークが生じる。そして、このような記録またが再生を目的とする情報記録層以外の情報記録層からの反射光が迷光となって、光検出器の検出信号に劣化が生じてしまう。
このような層間クロストークを低減する従来技術として、光ディスクからの反射光の光軸付近における領域を、トラッキング制御に使用するプッシュプル信号として使用しないことにより、プッシュプル信号から迷光を除去する技術が特許文献1に開示されている。
特開2004−281026号公報
しかしながら、かかる特許文献1の技術では、記録または再生を目的とする層以外の情報記録層からの反射光の光軸付近における領域をプッシュプル信号として使用しないだけであるため、プッシュプル信号を生成する際に必要となる±1次回折光を除去することはできない。すなわち、隣接した2つの情報記録層からの反射光のうち、±1次回折光では、それぞれの中央付近の光線が完全に重畳してしまうため、光軸付近の光をプッシュプル信号として使用しないだけでは、プッシュプル信号から迷光を除去して層間クロストークを完全に除去することは不可能である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、片面多層型の光記憶媒体に対して記録または再生を行う際に、記録または再生を目的とした情報記録層からの反射光と当該情報記録層以外の情報記録層からの反射光とを分離して層間クロストークをより低減することができる光ピックアップヘッド装置、光記憶媒体再生装置および光記憶媒体再生方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ビームを出射する光源と、 前記光源から出射された前記ビームを、複数の情報記録層を有する光記憶媒体の第1の情報記録層に集光させる集光手段と、前記光記憶媒体からの反射光を検出する受光部を有する光検出手段と、前記光ビームが前記第1の情報記録層により反射した第1の反射光を前記受光部に導入するとともに、前記光ビームが第2の情報記録層で反射した第2の反射光の前記受光部への入射を制限または遮蔽する制限手段と、を備えたことを特徴とする光ピックアップヘッド装置である。
また、本発明は、ビームを出射する光源と、前記光源から出射された前記ビームを、複数の情報記録層を有する光記憶媒体の第1の情報記録層に集光させる集光手段と、前記光記憶媒体からの反射光を検出する受光部を有する光検出手段と、前記光ビームが前記第1の情報記録層により反射した第1の反射光を前記受光部に導入するとともに、前記光ビームが第2の情報記録層で反射した第2の反射光の前記受光部への入射を制限または遮蔽する制限手段と、を備えたことを特徴とする光記憶媒体再生装置である。
また、本発明は、光源から出射された前記ビームを、複数の情報記録層を有する光記憶媒体の第1の情報記録層に集光させる工程と、前記光記憶媒体からの反射光を受光部で検出する工程と、前記光ビームが前記第1の情報記録層により反射した第1の反射光を前記受光部に導入するとともに、前記光ビームが第2の情報記録層で反射した第2の反射光の前記受光部への入射を制限または遮蔽する工程と、を含むことを特徴とする光記憶媒体再生方法である。
本発明によれば、記録または再生を目的とした情報記録層からの反射光と当該情報記録層以外の情報記録層からの反射光とを分離して層間クロストークをより低減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光ピックアップヘッド装置、光記憶媒体再生装置および光記憶媒体再生方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる光記憶媒体再生装置は、片面2層型の光ディスクに記録された情報を再生するものであり、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータと、光ディスクに記録された情報を読み取るための光ピックアップヘッド装置と、光ピックアップヘッド装置を保持するキャリッジとを主に備えている。
図1は、実施の形態1にかかる光記憶媒体再生装置の構成として光学系の構成を主体的に示した模式図である。実施の形態1にかかる光記憶媒体再生装置は、光ピックアップヘッド装置の光学系の構成として、半導体レーザ100と、コリメータレンズ101と、回折光学素子113と、偏光ビームスプリッタ102と、立ち上げミラー103と、偏光素子104と、対物レンズ105と、制限素子114と、検出レンズ109と、光検出器110とを備えている。
半導体レーザ100は、レーザ光(ビーム)を出射するものであり、コリメータレンズ101は、半導体レーザ100から入射された発散ビームを平行化するものである。回折光学素子113は、入射されたビームを、0次回折光と±1次回折光(2つの一次回折光)に回折する素子である。偏光ビームスプリッタ102は、所定の方向に振動する直線偏光を透過し、この所定の方向に対し垂直な方向に振動する直線偏光のビームを反射、すなわち半導体レーザ100から出射したのち光ディスク115に向かうビームを透過し、偏光素子104にて偏光された光ディスク115からの反射ビームを反射させるものである。
立ち上げミラー103は、入射されたビームを垂直に反射して光ディスク115に入射させるものである。偏光素子104は、例えば、1/4波長板であり、入射される直線偏光のビームを円偏光のビームに変換する一方、入射される円偏光のビームを直線偏光のビームに変換するものである。対物レンズ105は、入射されたビームを、光ディスク115の情報記録層に集光させるものである。
検出レンズ109は、入射されるビームを光検出器110に集光するものである。光検出器110は、ビームのパワーを電気信号に変換するものであり、ビームを受光する受光部111を備えている。
制限素子114(制限手段)は、入射されるビームのうち、記録または再生の目的とする情報記録層以外の情報記録層からの反射光のすべての光検出器110の受光部111への導入を制限する素子であり、詳細については後述する。
光ディスク115は、片面2層型の光記憶媒体であり、再生または記録層として2つの情報記録層106,107が積層された構造となっている。そして、この光ディスク115では、片面から2つの情報記録層106,107に対して記録または再生を可能とすべく、ビームの入射側に近い層である情報記録層106の反射膜は半透明に形成されている。また、本実施の形態では、光ディスク115は、追記型のDVD−Rや書き換え型のDVD−RW等、ランド/グルーブ構造となっている。
半導体レーザ100から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ101で平行光化され、回折光学素子113によって、メインビームである0次回折光と、サブビームである±1次回折光に回折される。これらの回折光は、偏光ビームスプリッタ102に直線偏光として入射してほぼ100%が透過する。そして、偏光ビームスプリッタ102を透過した0次回折光と±1次回折光は、立ち上げミラー103により光ディスクに向けて垂直入射され、偏光素子104を透過して円偏光に変換され、対物レンズ105で光ディスク115上の情報記録層に集光される。なお、図1では、光ディスク115へ入射する0次回折光と、0次回折光の情報記録層106からの反射光108と情報記録層107からの反射光112のみが示されている。
また、実施の形態1にかかる光記憶媒体再生装置は、上記光学系の構成の他に、図1に示すように、光ディスク115を回転駆動するスピンドルモータ123を備え、また、光ピックアップヘッド装置の内部に、対物レンズ105をディスク径方向およびディスク径方向と垂直な方向に移動させるアクチュエータ122と制御部121とを備えている。
制御部121は、光検出器110の受光部111から出力される信号に基づいてアクチュエータ122を駆動して、フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボを行う。実施の形態1にかかる光ピックアップヘッド装置では、ナイフエッジ法によるフォーカシングサーボを行い、またDPP(Differential Push-Pull)法によるトラッキングサーボを行っている。また、制御部121は、スピンドルモータ123の回転駆動制御を行う。
図2は、片面2層型の光ディスク115の一方の情報記録層106を再生または記録の目的として、ビームを集光させた場合の状態を示す模式図である。図2では、光ディスク115に入射する0次回折光と、0次回折光の2つの情報記録層106,107からの反射光のみが示されている。また、本実施の形態では、説明の都合上、情報記録層106を記録または再生を目的とする層とし、情報記録層107を、記録または再生の目的の層以外の層とする。図2に示すように、記録または再生を目的として情報記録層106では、入射するビーム201は集光して正反射するが、情報記録層106の反射膜が半透明であるため、情報記録層107にもビーム201が到達し、記録または再生を目的としない情報記録層107からも反射光202が生じる。
光ディスク115の情報記録層106および107によるそれぞれの反射光は、偏光ビームスプリッタ102に入射してほぼ100%が反射される。そして、制限素子114により、情報記録層107からの反射光112が受光部111への導入が制限される一方、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光108が受光部111へ集光して受光される。
次に、制限素子114の詳細について説明する。制限素子114は、光検出器110の受光部111を照射する反射光108、112の光軸を含む一定範囲のビームの光量を制限することによって、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光112の受光部111への照射を制限するものである。このような制限素子114としては、例えば、開口制限素子や部分減衰フィルタなどを用いることができる。また、制限パターンや制限レベルを電気的に変調できる液晶素子を制限素子として用いてもよい。
図3は、情報記録層107に入射するビームを集光させた場合における情報記録層106からの反射光の光軸を含む一定範囲の光量を制限した状態の光検出器110への照射状態を示す模式図である。図4は、情報記録層106に入射するビームを集光させた場合における情報記録層107からの反射光の光軸を含む一定範囲の光量を制限した状態の光検出器110への照射状態を示す模式図である。
図3および4からわかるように、記録または再生を目的とした層以外の情報記録層からの反射光は光検出器110の受光部111と共役の関係にはなく、光検出器110に大きくデフォーカスして照射される。このため、かかる反射光の光軸を含む一定範囲の光量を制限すると、光検出器110には光量が制限された範囲の強度分布が投影され、光量が制限された範囲に相当する領域において反射光の照射が制限される領域があることがわかる。
これに対し、記録または再生を目的とした情報記録層106からの反射光は、光検出器110の受光部111と共役の関係にあるため、光軸を含む一定範囲で光量を制限した場合でも、受光部111に光スポットを形成して集光することになる。
従って、制限素子114のサイズを、光検出器110における反射光の照射が制限される領域のサイズが受光部111の領域サイズより大きくなるように形成すればよい。
図5は、光検出器110に投影された反射光108、112の分布を示す模式図である。なお、図5では、0次回折光が情報記録層106で反射した反射光108と0次回折光が情報記録層107で反射した反射光112のみが光検出器110上に照射された状態を示している。
図5において、符号315は、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光108が光検出器110に照射して形成された光スポットである。符号316は、記録または再生を目的としていない情報記録層107からの反射光112が光検出器110に大きくデフォーカスされた領域であり、その中央部に反射光112の照射が制限される領域が存在していることがわかる。
従って、図5に示すように、反射光112の照射が制限される領域が受光部111のサイズより大きく形成されるように、制限素子114のサイズを定めている。
このように実施の形態1にかかる光記録媒体再生装置、光ピックアップヘッド装置では、偏光ビームスプリッタ102と検出レンズ109との間に、反射光の光軸を含む一定範囲のビームを制限する制限素子114を配置し、記録または再生を目的としていない反射光112の照射が制限される領域が、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光108が集光してスポットを形成する受光部111のサイズより大きく形成されるように、制限素子114の一定範囲のサイズを定めているので、記録または再生を目的とした情報記録層からの反射光と当該情報記録層以外の情報記録層からの反射光とを分離して層間クロストークを低減することができる。
なお、実施の形態1にかかる光記録媒体再生装置、光ピックアップヘッド装置では、制限素子114を、偏光ビームスプリッタ102と検出レンズ109との間に配置しているが、かかる位置に限定されるものではなく、例えば、光検出器110と検出レンズ109との間に配置するように構成してもよい。また、実施の形態1にかかる光記録媒体再生装置、光ピックアップヘッド装置では、制限素子114を情報記録層107からの反射光の光量を制限する素子としているが、情報記録層107からの反射光の遮蔽するように構成してもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1にかかる光記録媒体再生装置の光ピックアップヘッド装置は、偏光ビームスプリッタ102と検出レンズ109の間に配置された開口制限素子114によって記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光を除去するものであったが、実施の形態2にかかる光ピックアップヘッド装置は、対物レンズ105と立ち上げミラー103との間に配置された偏光素子によって、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光を制限するものである。
実施の形態2にかかる光記憶媒体再生装置も、実施の形態1と同様に、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータと、光ディスクに記録された情報を読み取るための光ピックアップヘッド装置と、光ピックアップヘッド装置を保持するキャリッジとを主に備えている。図6は、実施の形態2にかかる光記憶媒体再生装置の構成として光学系の構成を主体的に示した模式図である。実施の形態2にかかる光記憶媒体再生装置は、光ピックアップヘッド装置の光学系の構成として、半導体レーザ100と、コリメータレンズ101と、偏光ビームスプリッタ102と、立ち上げミラー103と、偏光素子1004(制限手段)と、対物レンズ105と、検出レンズ109と、光検出器110とを備えた構成となっている。
ここで、半導体レーザ100、コリメータレンズ101、偏光ビームスプリッタ102、立ち上げミラー103、対物レンズ105、検出レンズ109については実施の形態1と同様の機能を有している。また、実施の形態2にかかる光記憶媒体再生装置も、上記光学系の構成の他に、実施の形態1と同様にスピンドルモータ123を備え、光ピックアップヘッド装置の内部に、アクチュエータ122と制御部121とを備えている。
実施の形態2にかかる光記憶媒体再生装置では、制御部121は、ナイフエッジ法によるフォーカシングサーボを行い、またプッシュプル法によるトラッキングサーボを行っている。
実施の形態2にかかる光ピックアップヘッド装置では、偏光素子1004によって、記録または再生の目的の層以外の情報記録層107からの反射光について、光検出器110の受光部111への照射を制限するように回折している点が実施の形態1と異なっている。
図7は、反射光のうち0次回折光の反射の状態を示す模式図である。図7において、実線は、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光の光路を示し、点線は、記録または再生を目的とする層とは異なる情報記録層107からの反射光の光路を示している。図7に示すように、2つの0次回折光である反射光において光軸上を通過する光線が完全に重なってしまうことがわかる。
図8は、反射光のうち±1次回折光の反射の状態を示す模式図である。図8において、実線は、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光の光路を示し、点線は、記録または再生を目的とする層とは異なる情報記録層107からの反射光の光路を示している。図8に示すように、2つの±1次回折光である反射光において、プッシュプル信号に使用される反射光の±1次回折光が通過する領域(以下、「プッシュプル部」という。)の中央付近の光線801が完全に重なってしまうことがわかる。このように、隣接した2つの情報記録層からの反射光のうち、±1次回折光では、それぞれの中央付近の光線が重畳してしまうため、光軸付近の反射光を制限するだけでは、迷光を制限して層間クロストークをより低減することができない。
従って、上記のような性質に鑑みて、光軸付近の領域で記録または再生を目的としない情報記録層107からの0次回折光の反射光を回折し、プッシュプル部の中央付近で情報記録層107からの±1次回折光の反射光を回折させれば、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の受光部111への導入を制限することができる。
図9は、プッシュプル部中央付近の位置を求めるための説明図である。図9に示すように、反射光の±1次回折光の中で重なる2つの光線の空気中における反射角は、光軸からの角度をθPPとすると、(1)式で求められる。
sinθPP=λ/(2a) ・・・(1)
ここで、λはレーザ光の波長、aは光ディスクのグルーブピッチである。
このため、図10に示すように、反射光の±1次回折光が通過する2つの領域のそれぞれ中央付近を(1)式により求め、かかる位置と光軸中央付近で、情報記録層107からの反射光を回折して受光部111への照射を制限するように偏光素子1004を領域分割して構成すればよい。
本実施の形態では、反射光を回折して受光部111への照射を制限すればよいため、偏光素子1004を偏光ホログラムによって形成している。図11は、実施の形態2にかかる偏光素子1004の開口分割の構成を示す模式図である。かかる開口分割は、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光により、フォーカシングサーボとしてナイフエッジ法を、トラッキングサーボとしてプッシュプル法をそれぞれ使用することが可能な受光部1011に対応した分割構成となっている。
偏光素子1004の開口1117は、6個の領域1118ab,1118c,1118d,1118e,1118f,1118gに分割されており、この中で5つの領域1118ab,1118c,1118d,1118e,1118fを通過した情報記録層106の反射光は、後述する受光部1011a〜1011fにおいて、それぞれ独立して検出される。また、領域1118c,1118dは、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光の±1次回折光が通過する領域と一致するように設けられている。さらに、領域1118abにはホログラムは形成されておらず、フォーカス誤差信号のための情報記録層106からの反射光を後述する受光部1011a,1011bに導入する。
領域1118gは、上述したように、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の0次回折光と±1次回折光とを回折させるため、光軸付近(情報記録層107からの反射光の0次回折光が通過する領域)とプッシュプル部中央付近(情報記録層107からの反射光の±1次回折光が通過する領域)を含む領域として形成されている。
実施の形態2では、光検出器110の受光部1011は、偏光素子1004の開口分割に対応して6個の受光部から構成されている。図12は、実施の形態2にかかる受光部1011の構成と、受光部1011における反射光の分布の状態を示す説明図である。なお、図12では、説明の都合上、図6に示す情報記録層106と情報記録層107とを入れ替えた場合について説明する。すなわち、記録または再生を目的とする情報記録層106がビームの入射側から見て遠い位置に形成されており、記録または再生を目的としない情報記録層107が入射側に形成されおり、情報記録層107からの反射光がデフォーカスしている状態を示している。
受光部1011は、図12に示すように、6個の受光部1011a,1011b,1011c,1011d,1011e,1011fから構成されている。受光部1011a,1011bからの信号の差信号によりナイフエッジ法によるフォーカス誤差信号が生成される。受光部1011c,1011dからの信号の差信号よりトラッキング誤差信号であるプッシュプル信号が生成される。また、受光部1011e,1011fからの信号を用いることにより、対物レンズ105を移動させることによるプッシュプル信号のオフセットを補正することができるようになっている。
図11および図12を参照して説明すると、領域1118c〜1118fはそれぞれほぼ100%の効率で、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光を、受光部1011c〜1011fのそれぞれに向けて照射するように回折させる。
また、偏光素子1004の領域1118gは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の、受光部1011a〜1011fへの入射を制限するように回折させている。具体的には、偏光素子1004の領域1118gは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光を、受光部1011a〜1011fへの方向とは異なる方向へと回折させている。
図12において、1215ab,1215c、1215d、1215e,1215f,1220c,1220dは、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光が各受光部1011a〜1011fに集光した光スポットである。また、1216ab,1216c,1216d,1216e,1216fは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光のうち0次回折光の照射状態を示し、1221c,1221dは、この情報記録層107からの反射光のうち1次回折光の照射状態を示している。
なお、情報記録層107からの反射光がデフォーカスした際に反射光1216abの端部が受光部1011e,1011fに入射することを防止するため、偏光素子1004における領域1118abから端部を除いている。
このように実施の形態2にかかる光記録媒体再生装置、光ピックアップヘッド装置では、偏光素子1004によって、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の0次回折光、±1次回折光は、受光部1011a〜1011fへの入射を制限するように回折される。一方、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光が各受光部1011a〜1011fにそれぞれ集光して光スポットを形成する。このため、記録または再生を目的とした情報記録層106からの反射光と他の情報記録層107からの反射光とを分離して層間クロストークを低減することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3にかかる光記録媒体再生装置の光ピックアップヘッド装置は、光検出器の受光部が、ダブルナイフエッジ法によるフォーカス制御とプッシュプル法によるトラッキング制御を行うために反射光を受光するように構成された場合において、記録または再生を目的としない情報記録層の反射光を制限するものである。
実施の形態3にかかる光記録媒体再生装置の構成および光ピックアップヘッド装置の光学系の構成は、図6で説明した実施の形態2の構成と同様である。実施の形態3にかかる光ピックアップヘッド装置では、偏光素子1004の開口分割の構成が実施の形態2と異なっている。また、実施の形態3にかかる光ピックアップヘッド装置では、制御部121は、ダブルナイフエッジ法によるフォーカシングサーボを行い、またプッシュプル法によるトラッキングサーボを行っている。
図13は、実施の形態3にかかる偏光素子1004の開口分割の構成を示す模式図である。かかる開口分割は、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光により、フォーカシングサーボとしてダブルナイフエッジ法を、トラッキングサーボとしてプッシュプル法をそれぞれ使用することが可能な受光部1011に対応した分割構成となっている。
偏光素子1004の開口1317は、領域1318ab,2個の領域1318c,2個の領域1318d,領域1318g,領域1318hiの7個の領域に分割されており、この中で2個の領域を有する領域1318cおよび領域1318dと、領域1318ab,1318hiを通過した情報記録層106の反射光は、後述する受光部1011a,1011b,1011c,1011d,1011h,1011iにおいて、それぞれ独立して検出される。また、領域1318c,1318dは、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光の±1次回折光が通過する領域に設けられている。
領域1318gは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の0次回折光と±1次回折光とを回折させるため、光軸付近(情報記録層107からの反射光の0次回折光が通過する領域)とプッシュプル部中央付近(情報記録層107からの反射光の±1次回折光が通過する領域)を含む領域として形成されている。
実施の形態3では、光検出器110の受光部1011は、6個の受光部から構成されている。図14は、実施の形態3にかかる受光部1011の構成と、受光部1011における反射光の分布の状態を示す説明図である。なお、図14では、説明の都合上、図6に示す情報記録層106と情報記録層107とを入れ替えた場合について説明する。すなわち、記録または再生を目的とする情報記録層106がビームの入射側から見て遠い位置に形成されており、記録または再生を目的としない情報記録層107が入射側に形成されおり、情報記録層107からの反射光がデフォーカスしている状態を示している。
受光部1011は、図14に示すように、6個の受光部1011a,1011b,1011c,1011d,1011h,1011iから構成されている。受光部1011a,1011bからの信号の差信号と受光部1011h,1011iからの信号の差信号との和信号によりダブルナイフエッジ法によるフォーカス誤差信号が生成される。受光部1011c,1011dからの信号の差信号よりトラッキング誤差信号であるプッシュプル信号が生成される。
図13および図14を参照して説明すると、領域1318ab,1318c,1318d,1318hiはそれぞれほぼ100%の効率で、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光を、受光部1011a〜1011d,1011h,1011iのそれぞれに向けて照射するように回折させる。
また、偏光素子1004の領域1318gは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の、受光部1011a〜1011d,1011h,1011iへの入射を制限するように回折させている。具体的には、偏光素子1004の領域1318gは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光を、受光部1011a〜1011d,1011h,1011iへの方向とは異なる方向へと回折させている。
図14において、1415ab,1415c,1415d、1415hi,1420c,1420dは、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光が各受光部1011a〜1011d,1011h,1011iに集光した光スポットである。また、1416ab,1416c,1416d,1416hiは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光のうち0次回折光の照射状態を示し、1421c.1421dは、この情報記録層107からの反射光のうち±1次回折光の照射状態を示している。
このように実施の形態3にかかる光記録媒体再生装置、光ピックアップヘッド装置では、偏光素子1004によって、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の0次回折光、±1次回折光は、受光部1011a〜1011d,1011h,1011iへの入射を制限するように回折される。一方、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光が各受光部1011a〜1011d,1011h,1011iにそれぞれ集光して光スポットを形成し、さらにフォーカス制御としてダブルナイフエッジ法を使用可能な構成の受光部を有している。このため、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光と他の情報記録層107からの反射光とを分離して層間クロストークを低減することができるとともに、より高精度なフォーカス制御を実現することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4にかかる光記録媒体再生装置の光ピックアップヘッド装置は、偏光素子1004において、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光を回折させるための領域を、光軸付近と±1次回折光の通過位置(プッシュプル部中央付近)に設けた分割構成を採用したものである。
実施の形態4にかかる光記録媒体再生装置の構成および光ピックアップヘッド装置の光学系の構成は、図6で説明した実施の形態2の構成と同様である。実施の形態4にかかる光ピックアップヘッド装置では、偏光素子1004の開口分割の構成が実施の形態2および3と異なっている。
図15は、実施の形態4にかかる偏光素子1004の開口分割の構成を示す模式図である。かかる開口分割は、実施の形態3と同様に、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光により、フォーカシングサーボとしてダブルナイフエッジ法を、トラッキングサーボとしてプッシュプル法をそれぞれ使用することが可能な受光部1011に対応した分割構成となっている。
偏光素子1004の開口1517は、領域1518ab,領域1518c,領域1518d,3個の領域1518g,領域1518hiの7個の領域に分割されており、この中で領域1518c、領域1518d、領域1518ab,領域1518hiを通過した情報記録層106の反射光は、後述する受光部1011c,1011d,1011a,1011b,1011h,1011iにおいて、それぞれ独立して検出される。また、領域1518c,1518dは、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光の±1次回折光が通過する領域に設けられている。
3つの領域1518gのそれぞれは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の0次回折光と±1次回折光とを回折させるため、光軸付近(情報記録層107からの反射光の0次回折光が通過する領域)と2つのプッシュプル部中央付近(情報記録層107からの反射光の±1次回折光が通過する領域)に形成されている。
実施の形態4では、光検出器110の受光部1011は、実施の形態2と同様に、6個の受光部から構成されている。図16は、実施の形態4にかかる受光部1011の構成と、受光部1011における反射光の分布の状態を示す説明図である。なお、図16では、説明の都合上、図6に示す情報記録層106と情報記録層107とを入れ替えた場合について説明する。すなわち、記録または再生を目的とする情報記録層106がビームの入射側から見て遠い位置に形成されており、記録または再生を目的としない情報記録層107が入射側に形成されおり、情報記録層107からの反射光がデフォーカスしている状態を示している。
受光部1011は、図16に示すように、6個の受光部1011a,1011b,1011c,1011d,1011h,1011iから構成されている。実施の形態2と同様に、受光部1011a,1011bからの信号の差信号と受光部1011h,1011iからの信号の差信号との和信号によりダブルナイフエッジ法によるフォーカス誤差信号が生成される。また、受光部1011c,1011dからの信号の差信号よりトラッキング誤差信号であるプッシュプル信号が生成される。
図15および図16を参照して説明すると、領域1518ab,1518c,1518d,1518hiはそれぞれほぼ100%の効率で、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光を、受光部1011a〜1011d,1011h,1011iのそれぞれに向けて照射するように回折させる。
また、偏光素子1004の3つの領域1518gは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の、受光部1011a〜1011d,1011h,1011iへの入射を制限するように回折させている。具体的には、偏光素子1004の領域1318gは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光を、受光部1011a〜1011d,1011h,1011iへの方向とは異なる方向へと回折させている。
図16において、1615ab,1615c,1615d、1615hi,1620c,1620dは、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光が各受光部1011a〜1011d,1011h,1011iに集光した光スポットである。また、1616ab,1616c,1616d,1616hiは、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光のうち0次回折光の照射状態を示し、1621c.1621dは、この情報記録層107からの反射光のうち±1次回折光の照射状態を示している。
このように実施の形態4にかかる光記録媒体再生装置、光ピックアップヘッド装置では、偏光素子1004によって、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の0次回折光、±1次回折光は、受光部1011a〜1011d,1011h,1011iへの入射を制限するように回折される。一方、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光が各受光部1011a〜1011d,1011h,1011iにそれぞれ集光して光スポットを形成し、さらにフォーカス制御としてダブルナイフエッジ法を使用可能な構成の受光部を有する。このため、記録または再生を目的とした情報記録層106からの反射光と他の情報記録層107からの反射光とを分離して層間クロストークを低減することができるとともに、より高精度なフォーカス制御を実現することができる。
また、実施の形態4にかかる光ピックアップヘッド装置では、偏光素子1004の領域1518gが、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光の0次回折光と±1次回折光とを回折させるため、光軸付近(情報記録層107からの反射光の0次回折光が通過する領域)と2つのプッシュプル部中央付近(情報記録層107からの反射光の±1次回折光が通過する領域)に形成されているので、光の利用効率を向上させることができる。
実施の形態2〜4にかかる光ピックアップヘッド装置における偏光素子1004の分割構成および受光部の構成は、これらのものに限定されるものではなく、記録または再生を目的としない情報記録層107からの反射光を回折して受光部への照射を制限する構成であればあらゆる構成を採用することができる。
実施の形態1〜4にかかる光ピックアップヘッド装置では、光検出器110の受光部が、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光を検出する構成となっているが、反射光の利用効率を犠牲にしているため、記録または再生を目的とする情報記録層106からの反射光の分離の度合いには限界がある。また、現実には受光部のサイズの小型化にも物理的理由や必要な調整精度の理由などから限界がある。しかしながら、受光部のサイズの物理的制約については、例えば、大きな受光部に小さな開口部を設けたシールを貼り付けるなど、受光部の一部を覆うことにより、光を受光する範囲を制限することができる。また、光利用効率については、例えば、部分透過率フィルタや微少の開口制限を使用すること等によって他の情報記録層の影響を減少させることにより、従来の層間クロストークの効果と同等以上の効果を得ることができる。さらに、片面単層ディスクの使用時等に光の利用効率を向上させる場合は、液晶素子などによる開口制限の電気的制御手段を使用するように構成すればよい。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
実施の形態1にかかる光記憶媒体再生装置の構成として光学系の構成を主体的に示した模式図である。 片面2層型の光ディスク115の一方の情報記録層106を再生または記録の目的として、ビームを集光させた場合の状態を示す模式図である。 情報記録層107に入射するビームを集光させた場合における情報記録層106からの反射光の光軸を含む一定範囲において光量を制限した状態の光検出器110への照射状態を示す模式図である。 情報記録層106に入射するビームを集光させた場合における情報記録層107からの反射光の光軸を含む一定範囲を遮光した状態の光検出器110への照射状態を示す模式図である。 光検出器110に投影された反射光108、112の分布を示す模式図である。 実施の形態2にかかる光記憶媒体再生装置の構成として光学系の構成を主体的に示した模式図である。 反射光のうち0次回折光の反射の状態を示す模式図である。 反射光のうち±1次回折光の反射の状態を示す模式図である。 プッシュプル部中央付近の位置を求めるための説明図である。 反射光の±1次回折光が通過する2つの領域のそれぞれ中央付近を求めるための説明図である。 実施の形態2にかかる偏光素子1004の開口分割の構成を示す模式図である。 実施の形態2にかかる受光部1011の構成と、受光部1011における反射光の分布の状態を示す説明図である。 実施の形態3にかかる偏光素子1004の開口分割の構成を示す模式図である。 実施の形態3にかかる受光部1011の構成と、受光部1011における反射光の分布の状態を示す説明図である。 実施の形態4にかかる偏光素子1004の開口分割の構成を示す模式図である。 実施の形態4にかかる受光部1011の構成と、受光部1011における反射光の分布の状態を示す説明図である。
符号の説明
100 半導体レーザ
102 偏光ビームスプリッタ
103 立ち上げミラー
104,1004 偏光素子
105 対物レンズ
106 情報記録層
106,107 情報記録層
108,112 反射光
109 検出レンズ
111,1011 受光部
113 回折光学素子
115 光ディスク
1117,1317,1517 開口

Claims (7)

  1. ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された前記ビームを、複数の情報記録層を有する光記憶媒体の第1の情報記録層に集光させる集光手段と、
    前記光記憶媒体からの反射光を検出する受光部を有する光検出手段と、
    前記光ビームが前記第1の情報記録層により反射した第1の反射光を前記受光部に導入するとともに、前記光ビームが第2の情報記録層で反射した第2の反射光の前記受光部への入射を制限または遮蔽する制限手段と、
    を備えたことを特徴とする光ピックアップヘッド装置。
  2. 前記制限手段は、少なくとも前記第2の反射光の通過位置を含む領域で前記第2の反射光を回折させることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップヘッド装置。
  3. 前記制限手段は、前記第2の反射光の通過位置を含む領域で、前記第2の反射光の光量を制限することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップヘッド装置。
  4. 前記光検出手段は、フォーカス誤差信号を生成するための複数の第1の受光部と、トラッキング誤差信号を生成するための複数の第2の受光部と、前記トラッキング誤差信号を補正するための信号を生成する第3の受光部とを有し、
    前記制限手段は、前記第1の反射光を、前記複数の第1の受光部と前記複数の第2の受光部と前記第3の受光部に導入し、前記第2の反射光を前記複数の第1の受光部および前記複数の第2の受光部ならびに前記第3の受光部への方向とは異なる方向へと回折させることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップヘッド装置。
  5. 前記光検出手段は、フォーカス誤差信号を生成するための複数の第1の受光部と、トラッキング誤差信号を生成するための複数の第2の受光部を有し、
    前記制限手段は、前記第1の反射光を、前記複数の第1の受光部と前記複数の第2の受光部に導入し、前記第2の反射光を前記複数の第1の受光部および前記複数の第2の受光部への方向とは異なる方向へと回折させることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップヘッド装置。
  6. ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された前記ビームを、複数の情報記録層を有する光記憶媒体の第1の情報記録層に集光させる集光手段と、
    前記光記憶媒体からの反射光を検出する受光部を有する光検出手段と、
    前記光ビームが前記第1の情報記録層により反射した第1の反射光を前記受光部に導入するとともに、前記光ビームが第2の情報記録層で反射した第2の反射光の前記受光部への入射を制限または遮蔽する制限手段と、
    を備えたことを特徴とする光記憶媒体再生装置。
  7. 光源から出射された前記ビームを、複数の情報記録層を有する光記憶媒体の第1の情報記録層に集光させる工程と、
    前記光記憶媒体からの反射光を受光部で検出する工程と、
    前記光ビームが前記第1の情報記録層により反射した第1の反射光を前記受光部に導入するとともに、前記光ビームが第2の情報記録層で反射した第2の反射光の前記受光部への入射を制限または遮蔽する工程と、
    を含むことを特徴とする光記憶媒体再生方法。
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