JP2007233822A - 自動運転装置及び自動運転装置が有する可動部の移動方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動運転装置(100)は、可動部(10、20)を撮影した画像データを取得する撮像部(30)と、各動作ステップにおける移動経路情報及び動作ステップの順序に基づいて可動部を移動させる制御部(40)とを有し、制御部(40)は、画像データに基づいて可動部の位置を検出する位置検出手段(42)と、可動部の位置及び移動経路情報に基づいて可動部が停止している動作ステップを推定する動作ステップ推定手段(44)とを有し、可動部をその推定された動作ステップから上記順序又はその逆順にしたがって所定の位置へ移動させる。
【選択図】図1
Description
係る構成により、煩雑な操作を行うことなく、可動部を所定の位置へ移動させることができる。さらに、動作ステップの順序又はその逆順にしたがって可動部を移動させることにより、可動部は予め通ることを想定された経路に沿って移動するため、安全に所定位置まで移動することができる。特に自動運転装置が複数の可動部を有する場合、それら可動部同士が移動中に衝突して自動運転装置が故障することを防止できる。
さらに、請求項3に記載のように、可動部(10、20)が所定の動作ステップにおける移動開始位置へ移動した後、自動運転を開始することにより、各可動部の位置調整作業を行わなくても自動運転を開始することができる。そのため、自動運転装置が自動運転を開始する際に要する時間や労力を大幅に軽減することができる。
本発明の自動運転装置を適用した自動組み立て装置100は、搬送ユニット、上下ユニットなど複数の可動部を有する。そして自動組み立て装置100は、1回の動作中に複数の動作ステップを有し、各動作ステップにおいて、所定の可動部がその動作ステップで定められた移動経路情報にしたがって移動目的地へ移動する。自動組み立て装置100は、可動部を撮影した画像データに基づいて可動部に付されたマーカを検出することにより、可動部の位置を検出し、可動部が移動目的地へ移動したか否かを判断する。そして、可動部が移動目的地へ到達したと判断した場合、動作ステップを終了する。ある動作ステップが終了すると、自動組み立て装置100は予め定められた順序にしたがって次の動作ステップに移行する。このように所定の順序にしたがって各動作ステップの動作を行い、またこのような動作を繰り返して実行することにより、自動運転を行う。
本発明の実施形態に係る自動組み立て装置100は、一例として、直径50mm、高さ50mmの円筒形をした基幹部品(ワーク)2の中心に、直径20mm、高さ10mmの円筒形の部品3を上方から嵌め込んで完成品4を製造するものである。
本発明の実施形態に係る自動組み立て装置100では、ワーク2は、ワーク搬送路1に沿ってワーク搬入部60から搬入され、ワーク排出部90により排出される。一方、部品3は、部品投入部70により、ワーク搬入部60と略直交する方向から投入され、ワーク搬入部60とワーク排出部90の中間にある組み立て部80で、ワーク2に組み付けられる。
制御部40及び記憶部50は、パーソナルコンピュータ(PC)及びその周辺機器で構成することができる。ここで制御部40は、PCの中央演算装置(CPU)、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの半導体メモリ、PCに読み込まれたプログラム、及びRS232Cといった外部出力ポートなどで構成される。さらに、搬送ユニット10などの可動部に対して制御信号を与えるためのドライバを内蔵する。そして、外部出力ポートを通じて各可動部に接続される。
位置検出手段42は、まず画像データ上に、検出マークがそれぞれ一つずつ含まれるように関心領域を設定する。この様子を図3に示す。図3は、可動部の位置検出に用いる画像データの概略図であり、図3において、ハッチングで示された略円形の領域が、各検出マーク13、14、25、26である。そして、関心領域ROI1〜ROI4が、各検出マークをそれぞれ一つずつ含むように設定される。そして位置検出手段42は、各関心領域ROI1〜ROI4において、画像データを検出マークに対応する画素とその他の画素に分離するように2値化する。2値化の閾値は、撮像部30で実際に撮影した画像データに基づいて、経験的に設定する。2値化が終了すると、位置検出手段42は、各関心領域ROI1〜ROI4において、検出マークに相当する画素の重心Mgi(i=13,14,25,26)を算出する。その重心Mgiを各可動部の位置とする(ただし搬送ユニット10については、検出マーク13と14の二つを有しているため、Mg13又はMg14の何れか一方を、その位置とする)。このように、位置検出手段42は、それぞれ一つだけ検出マークを含む関心領域において検出マークの重心を求めるため、ある検出マークの位置を検出する際に、誤って他の検出マークの位置を検出することを防止できる。
この例では、画像データを2値化する代わりに、検出マークの外形形状に沿って存在する、近傍画素との信号値の差が大きい画素(エッジ画素という)を検出する。図4を用いて、このエッジ画素の検出に使用するフィルタの概略を説明する。例えば、画像データ上で、検出マークが図4(a)に示される略円形状をしており、検出マークに相当する画素が、その周辺画素と比較して輝度が高い(画素値が大きい)場合、図4(b)に示すように、検出マークの外径形状に沿って差分演算を行うフィルタを用いて、関心領域内でフィルタリング処理を行う。フィルタリング処理の結果は、フィルタの中心画素Cに相当する画素に出力される。そして、そのフィルタリング処理の出力結果が最も高くなる画素を、検出マークの中心Mcとして検出する。そして、検出マークの中心Mcを可動部の位置とする。このように検出マークの外径形状に基づいて検出マークの位置を認識する場合、各検出マークがそれぞれ異なる形状及び/又は異なる大きさを有するように設計しておけば、検出マークごとに関心領域を設定しなくても、他の検出マークを誤認識する危険性を低下させることができる。特に、異なる検出マークが、画像データ上のほぼ同じ位置を通る可能性がある場合、すなわち、一つの検出マークのみを含むような関心領域の設定が不可能な場合に有効である。
なお、本発明で使用可能な位置検出処理は上記のものに限られず、他にもパターンマッチングに基づく処理などを使用することができる。
なお、可動部が移動目的地に到達したか否かについては、以下のように判定できる。まず、動作指示情報から、可動部に対する、その動作ステップにおける移動目的地Peを取得する。そして、位置検出手段42により検出した可動部の位置と、移動目的地Peとの距離dを算出する。その距離dが所定の閾値Thd以下であれば、移動終了判定手段43は、可動部が移動目的地Peに到達したと判定する。そして、制御部40は、動作指示手段41を通じて、可動部を停止させる。一方、距離dが上記の閾値Thdよりも大きい場合には、可動部は移動を終了していないと判定する。なお、所定の閾値Thdは、画像データの解像度と要求される可動部の位置精度に基づいて決定され、例えば1画素のような値とすることができる。
動作ステップ推定手段44は、記憶部50から、全ての動作ステップについて各可動部の移動経路情報を取得し、その移動経路情報に示される移動目的地を所定の基準点に設定する。そして、動作ステップ推定手段44は、移動終了判定手段43において可動部が移動目的地に到達したか否かを判定するのと同様に、各可動部が、各動作ステップにおけるその可動部の移動目的地(基準点)から所定の範囲内に存在しているか否かを判定する。もし、ある動作ステップjについて、可動部が移動目的地から所定の範囲内に存在していると判定された場合、動作ステップ推定手段44は、その動作ステップに可動部が幾つ存在するかを表す度数Csjを1増加させる。なお、上記の所定の範囲は、画像データの解像度と要求される可動部の位置精度に基づいて決定され、例えば1画素のような値に設定することができる。
また操作部55は、表示デバイス上に、自動組み立て装置100の状態を表す情報を表示することもできる。
図5は、自動組み立て装置100の1回の動作を示すフローチャートである。また図6は、自動組み立て装置100の可動部である搬送ユニット10、上下ユニット20の動作のタイミングチャートを示す。図6において、上部に示したS101等の記号501は、後述する各動作ステップの実行タイミングを示す。また、各可動部の動作を横欄毎に示し、タイミングチャート線502がその横欄に存在する場合、各可動部はその横欄の左側欄503に示された動作を行うことを表す。どちらの動作を示す欄にも属さず、中間線上にタイミングチャート線502が存在する場合、その可動部は動作を行わず、その前状態を保持し続けることを表す。
以下に説明する各動作ステップでは、搬送ユニット10などの可動部が移動目的地まで移動したか否かを、撮像部30が撮影した画像データに基づいて制御部40が判断し、移動目的地に存在すると判断した場合、その動作ステップを終了する。そして、その移動目的地は、次の動作ステップにおける、各可動部の移動開始位置となる。
最初に、制御部40は、動作指示手段41を通じて搬送ユニット10に対してワーク搬送路1に近づくよう前進動作させる制御信号を送信する。その制御信号に基づいて、搬送ユニット10がワークを掴むために前進動作する(ステップS101)。
制御部40は、上部ユニット21の下降動作は終了したと判定した場合、次の動作として、ワークチャック23を閉じるよう、動作指示手段41を通じて上部ユニット21のサーボモータに制御信号を送信する。その制御信号に基づいてワークチャック23が閉じる。そしてワークチャック23が組み立て部80にある部品3を捕捉する(チャック動作)(ステップS104)。
制御部40は、上部ユニット21の上昇動作は終了したと判定した場合、次の動作として、搬送ユニット10を送り動作させ、その後前進動作させるよう、動作指示手段41を通じて搬送ユニット10のサーボモータに制御信号を送信する。その制御信号に基づいて、搬送ユニット10は、ワーク2を組み立て部80に搬送するためにワーク2を保持したままワーク搬送路1に沿って送り動作し、その後前進動作する(ステップS106)。
制御部40は、上部ユニット21の上昇動作は終了したと判定した場合、次の動作として、部品組み付け済みのワーク(完成品)4を捕捉するため、搬送ユニット10を前進させる。そのため、制御部40は、動作指示手段41を通じて搬送ユニット10のサーボモータに対して制御信号を送信する。その制御信号に基づいて、搬送ユニット10は前進動作する(ステップS110)。
制御部40は、搬送ユニット10の後退が終了したと判定した場合、動作指示手段41を通じて、搬送ユニット10のサーボモータに対して送り動作及び前進動作をさせる制御信号を送信する。その制御信号に基づき、搬送ユニット10は完成品4をワーク排出部90へ排出するために、完成品4を保持したまま、送り動作し、その後前進する(ステップS112)。
上記のように、自動組み立て装置100は、ステップS101からS113までを1サイクルとして繰り返し動作することによって、ワーク2と部品3を組み立てて完成品4を製造する。
そして制御部40は、搬送ユニット10、上下ユニット20の上部ユニット21、ワークチャック23のうち、着目する可動部を可動部iとして設定する(ステップS203)。可動部iを設定すると、制御部40の位置検出手段42は、可動部iの位置を検出する(ステップS204)。可動部iの位置が検出されると、制御部40の動作ステップ推定手段44は、ステップS101を着目する動作ステップjとして設定する(ステップS205)。その後動作ステップ推定手段44は、記憶部50から動作ステップjにおける可動部iの移動経路情報として、移動目的地の画像データ上の位置座標を取得する。そして位置検出手段42は、移動目的地と可動部iの位置とを比較して、可動部iが動作ステップjにおける移動目的地から所定の範囲内に存在するか否かを判定する(ステップS206)。
例えば、動作ステップ推定手段44において、可動部がどの動作ステップで停止しているかを推定する際、移動経路情報としてその動作ステップの移動目的地のみを用いる代わりに、その動作ステップにおける可動部の移動経路上の各点の画像データ上の座標を用いてもよい。例えば、各動作ステップにおいて可動部が直線的に移動する場合、各動作ステップごとにその可動部の移動開始点と移動目的地とを結ぶ直線を予め求めておく。そして、その直線と画像データから検出された可動部の位置との距離を求め、その距離が所定の許容範囲内(例えば、2画素以内)であれば、その可動部はその動作ステップに存在すると判定する。同様に、ワークチャック23のように可動部が円弧状に移動する場合は、その円弧にしたがって可動部の移動経路を設定する。また、搬送ユニット10のように、途中で移動方向が変化する場合は、その移動方向が変化する屈曲点と移動開始位置とを結ぶ線分、及び屈曲点と移動目的地を結ぶ線分とをそれぞれ移動経路として予め求めておけばよい。
1 搬送路
2 ワーク
3 部品
4 完成品
5 組み立て装置本体部
6 制御装置
10 搬送ユニット(可動部)
11 部材
12 グリッパ
13、14 検出マーク
20 上下ユニット(可動部)
21 上部ユニット
22 下部ユニット
23 ワークチャック
24 チャックシリンダ
25、26 検出マーク
30 撮像部
40 制御部
41 動作指示手段
42 位置検出手段
43 移動終了判定手段
44 動作ステップ推定手段
50 記憶部
55 操作部
60 ワーク搬入部
61 ワーク取得位置
70 部品挿入部
80 組み立て部
90 ワーク排出部
91 ワーク排出位置
Claims (7)
- 1回の動作を複数の動作ステップに分割し、該複数の動作ステップの予め定められた順序にしたがって移動する少なくとも一つの可動部(10、20)を有する自動運転装置(100)であって、
前記可動部(10、20)を撮影した画像データを取得する撮像部(30)と、
前記可動部(10、20)の各動作ステップにおける移動経路情報及び前記動作ステップの順序に基づいて、前記可動部(10、20)を移動させる制御部(40)とを有し、
該制御部(40)は、
前記画像データに基づいて、前記可動部(10、20)の位置を検出する位置検出手段(42)と、
前記可動部(10、20)が停止している場合において、前記可動部(10、20)の検出された位置及び前記移動経路情報に基づいて、前記可動部(10、20)が停止している動作ステップを推定する動作ステップ推定手段(44)とを有し、前記可動部(10、20)を、停止していると推定された動作ステップから前記動作ステップの順序又はその逆順にしたがって所定の位置へ移動させることを特徴とする自動運転装置。 - 前記所定の位置は、前記複数の動作ステップのうちの所定の動作ステップにおける前記可動部(10、20)の移動開始位置である、請求項1に記載の自動運転装置。
- 前記可動部(10、20)が前記所定の動作ステップにおける移動開始位置へ移動した後、自動運転を開始する請求項2に記載の自動運転装置。
- 前記動作ステップ推定手段(44)は、前記可動部(10、20)が停止している動作ステップを推定できなかった場合、前記制御部(40)は、前記可動部(10、20)を予め定めた方向に移動させ、
前記撮像部(30)は前記移動させられた可動部(10、20)を撮像した第2の画像データを取得し、
前記位置検出手段(42)は前記第2の画像データに基づいて前記移動させられた可動部(10、20)の第2の位置を検出し、
前記動作ステップ推定手段(44)は、前記第2の位置に基づいて前記移動させられた可動部(10、20)が停止している動作ステップを推定する、請求項1〜3の何れか一項に記載の自動運転装置。 - 前記少なくとも一つの可動部(10、20)は、複数の可動部を含み、
且つ前記動作ステップ推定手段(44)は、各動作ステップ毎に、前記複数の可動部(10、20)のそれぞれについて、前記可動部(10、20)の位置が前記移動経路情報に含まれる所定の基準点から所定の範囲内にある前記可動部(10、20)の数を計数し、前記可動部(10、20)の数が最も多い動作ステップを前記可動部(10、20)が停止している動作ステップと推定する、請求項1〜4の何れか一項に記載の自動運転装置。 - 前記所定の基準点は、各動作ステップにおける前記可動部(10、20)の移動経路上の任意の点である、請求項5に記載の自動運転装置。
- 1回の動作を複数の動作ステップに分割し、該複数の動作ステップの予め定められた順序にしたがって移動する少なくとも一つの可動部(10、20)を有する自動運転装置(100)において、停止中の該可動部(10、20)を所定の位置へ移動させる方法であって、
前記可動部(10、20)を撮影した画像データを取得し(S201)、
前記画像データに基づいて前記可動部(10、20)の位置を検出し(S204)、
検出された前記可動部(10、20)の位置及び前記可動部(10、20)の各動作ステップにおける移動経路情報に基づいて、前記可動部(10、20)が停止している動作ステップを推定し(S215)、
前記動作ステップの順序又は逆順にしたがって、前記可動部(10、20)を停止していると推定された動作ステップから前記所定の位置へ移動させる(S217)、
ことを特徴とする方法。
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JPS61131001A (ja) * | 1984-11-29 | 1986-06-18 | Toyota Motor Corp | ロボツト用制御装置 |
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