JP2007233533A - Icタグの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、ICタグ1を貼付対象物に取り付けするICタグ1の取付構造であって、前記ICタグと、ICタグ1をその内部に収容する収容部11と、ICタグを貼付対象物に取り付けする偏平な台丘状基体10とからなり、前記偏平な台丘状基体10の台面頭頂中央部には、前記収容部11を着脱自在に嵌め込みする収納孔12を有するとともに、前記偏平な台丘状基体10の底面には粘着剤層16を備えることを特徴とする。 台丘状基体は偏平な円形丘状体または偏平な四角形丘状体にでき、収容部11は、円柱状の透明樹脂成形体であって、内部にICタグが前記偏平な台丘状基体の底面に平行にインサート成形されたものとすることもできる。
【選択図】 図1
Description
しかし、取付対象物が貴重な家具や備品、機器類、ガラス床面、ショウウィンドウ等のガラスである場合は、穴を掘ってICタグを埋め込みすることはできない。そこで、これらの対象物の場合は、ICタグを表面に貼着することが必要となるが、人が歩行したり、人体が接触する部分である場合は、できるかぎり突出高さを小さくして接触の際、人体等に衝撃や損傷を与えないことと、接触してもICタグ側をも破壊しないように保護する機能を考慮する必要がある。
また、前記収容部が、円柱状または角柱状の透明樹脂成形体であって、内部にICタグが前記偏平な台丘状基体の底面に平行になるようにインサート成形されていてもよく、台丘状基体の底面側に開口を有する蓋状の透明樹脂成形体であって、開口の内部にICタグが前記偏平な台丘状基体の底面に平行になるように貼着されていてもよい。ICタグが台丘状基体の底面に平行に挿入されていて外部から視認できるのが好ましい。
さらに、前記収容部及び前記収納孔の嵌め込み構造は、一方の側面に設けられた雄ねじ部と、他方の側面に設けられた雌ねじ部と、がねじ結合するものであってよい。この場合は、一般的の嵌め込み構造として採用される。
また、収納孔の底面には、薄層の金属板が前記偏平な台丘状基体の底面と略平行面になるように敷設されていれば、ICタグの安定した読み取りを可能にする。
前記偏平な台丘状基体は、30mmから300mmの底面最大幅を有し、3mmから30mmの高さを有し、底面最大幅と高さの比が、2対1から50対1の範囲にあるようにすれば、一般的に扱い易く、接触時の衝撃を少なくする形態となる。
また、前記偏平な台丘状基体の材質は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、液晶ポリマー、ガラス、金属、セラミックから選択されたいずれかの材質とすることができる。
台丘状基体の表面からICタグを読み取り書き込みすることができ、ICタグ自体は、収納部に収容されているので、外から衝撃を受けても破壊を免れる。
収納部は偏平な台丘状基体の収納孔に着脱自在に嵌め込みできるようにされているので、必要に応じて随時ICタグを交換使用することができる。
請求項7の実施形態では、収納孔の底面に薄層の金属板が前記偏平な台丘状基体の底面と略平行面になるように敷設されているので、ICタグの通信性能の安定を図れる。
図1は、本発明の非接触ICタグの取付構造を示す図、図2は、ICタグの形態を示す図、図3は、収容部の各種形態を示す断面図、図4は、収容部の表面形状を示す図、である。
図1(A)(B)のように、台丘状基体10の頭頂中央部には、ICタグ収容部11を嵌め込み可能な収納孔12が形成されている。収容部11の内部にはICタグ1がインサート成形により納められているか、内面に貼着等ができるようにされている。
台丘状とは側面がなだらかで、全体が丘状になっていることを意味する。台面の頭頂部10tは平面になっている。収容部11は、台丘状基体10の平面な頭頂部10tの中央部から底面に向って、基体を貫通または略貫通する程度の孔状に形成されている。収納孔12は収容部11と略同寸法にされ、収容部11を嵌め込みできる構造にされている。
図1(A)の場合、台丘状基体10は平面視四角形の丘状体にされているが、平面視円形状の丘状体であってもよく、その他の形状であってもよい。
最小寸法のICタグ1は5mm角程度のものもあり、この場合は、最大底面幅Wが30mm程度に小型化も可能である。カードサイズ(54mm×86mm)程度のICタグ1では、200mm程度の最大底面幅Wが必要となる。
収容部11は透光性の樹脂により成形し、台丘状基体10の表面外部からICタグ1の種別等を識別できるようにするのが好ましい。
インレット基材5は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂材料を用いて上方から見た平面形状が略長方形であるシート状に形成されている。
ICチップ3は、インレット基材5のアンテナ2が形成された面部の、アンテナ2の両端部が近接するように形成された両端子に装着されている。表面側保護フィルム4には、図2(B)のように、ICタグ1の識別を可能にするバーコード6による固有番号等の情報を保持していてもよいが、必須ではない。図2(C)は、ICタグ1が収容体11にインサート成形で埋め込まれた状態をしめしている。後述するが埋め込みの他に各種の取り付け方法を採用できる。
図2では、コイル状アンテナ2のICタグ1が図示されているが、UHF帯用のダイポールアンテナであってもよい。この場合は、台丘状基体10の平面形状もアンテナ形状に合わせて縦長になり易い。
図3(B)は、インサート成形の成形物であり、ポリプロピレン等の樹脂成形物の内部に、ICタグ1がインサート成形により樹脂封止されている。この場合、ICタグ1を交換する際は、インサート成形物である収容部11自体を交換することになる。比較的小型のICタグでは使い捨てになる材料も少なくなるので採用し易くなる。この場合、成形物の底面に、アルミニウム蒸着するかアルミ箔を貼着して、前記金属板15に代替できる。
この場合は樹脂成形体13と収容部11の底面の間にICタグ1を挟むだけでも良いので厳密には収容部11とはいえないかもしれない。
なお、図3、図4においては円柱状の収容部11のみの形態を図示しているが、形状は円柱状に限定されないのは、前記したとおりである。
偏平な台丘状基体10は各種の方法で製造できる。熱可塑性樹脂のポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、液晶ポリマー、ABS樹脂により射出成形してもよく、熱硬化性樹脂を成形型を用いて成形するものでもよい。p−ヒドロキシ安息香酸とPETからなる液晶ポリエステル(LCP)、p−ヒドロキシ安息香酸とテレフタル酸、4,4’−ジヒドロキシビフェニルからなるLCP(液晶ポリマー)等も耐熱性、耐久性の高い材料として好ましく使用できる。磁器等のセラミックを焼成して成形するものでもよい。
ガラスによる成形品は透明性が得られ意匠性の優れたものにできる。重歩行面や車道に用いるような高度の耐久性が必要な場合は、金属材料を用いて研削し、あるいはプレス成形し、鋳型によりまたはダイカスト成形してもよい。
収容部11は、例えば、透明なポリプロピレン樹脂を使用した射出成形によって略円柱状等に形成した成形品である。ICタグ1をインサート成形により密閉状態に収容する場合は、例えば3気圧(3039hPa)の防水性能を備えさせられる。ねじ構造も同時に成形できる。ただし、ポリプロピレン樹脂に限らず、他の樹脂、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、塩化ビニル、アクリル系樹脂等も使用できる。
2 アンテナ
3 ICチップ
4 保護フィルム
5 インレット基材
6 バーコード
10 台丘状基体
11 収容部
12 収納孔
15 金属板
16 粘着剤層
17 剥離紙
Claims (9)
- ICタグを貼付対象物に取り付けするICタグの取付構造であって、
前記ICタグと、
前記ICタグをその内部に収容する収容部と、
ICタグを貼付対象物に取り付けする偏平な台丘状基体とからなり、前記偏平な台丘状基体の台面頭頂中央部には、前記収容部を着脱自在に嵌め込みする収納孔を有するとともに、前記偏平な台丘状基体の底面には粘着剤層を備えること、
を特徴とするICタグの取付構造。 - 前記偏平な台丘状基体が偏平な円形丘状体または偏平な四角形丘状体であることを特徴とする請求項1記載のICタグの取付構造。
- 前記収容部が、円柱状または角柱状の透明樹脂成形体であって、内部にICタグが前記偏平な台丘状基体の底面に平行になるようにインサート成形されていることを特徴とする請求項1記載のICタグの取付構造。
- 前記収容部が、台丘状基体の底面側に開口を有する蓋状の透明樹脂成形体であって、開口の内部にICタグが前記偏平な台丘状基体の底面に平行になるように貼着されていることを特徴とする請求項1記載のICタグの取付構造。
- 前記収容部及び前記収納孔の一方の側面に設けられた雄ねじ部と、他方の側面に設けられた雌ねじ部と、がねじ結合することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項記載のICタグの取付構造。
- 前記収容部の表面には、着脱器具と嵌合する「+」または「−」形状、あるいは2個乃至4個の凹孔が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項記載のICタグの取付構造。
- 収納孔の底面には、薄層の金属板が前記偏平な台丘状基体の底面と略平行面になるように敷設されていることを特徴とする請求項1記載のICタグの取付構造。
- 前記偏平な台丘状基体が、30mmから300mmの底面最大幅を有し、3mmから30mmの高さを有し、底面最大幅と高さの比が、2対1から50対1の範囲であることを特徴とする請求項1記載のICタグの取付構造。
- 前記偏平な台丘状基体の材質が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、液晶ポリエステル、ガラス、金属、セラミックから選択されたいずれかの材質からなることを特徴とする請求項1記載のICタグの取付構造。
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