JP2007232364A - 燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法およびその燃焼 - Google Patents

燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法およびその燃焼 Download PDF

Info

Publication number
JP2007232364A
JP2007232364A JP2007101791A JP2007101791A JP2007232364A JP 2007232364 A JP2007232364 A JP 2007232364A JP 2007101791 A JP2007101791 A JP 2007101791A JP 2007101791 A JP2007101791 A JP 2007101791A JP 2007232364 A JP2007232364 A JP 2007232364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
oxidant
fluid
cavities
burner assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007101791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4081129B2 (ja
Inventor
Louis C Philippe
ルイス・シー・フィリップ
Harley A Borders
ハーレイ・エー・ボーダーズ
Kenneth A Mulderink
ケニス・エー・ムルデリンク
Pierre Bodelin
ピエール・ボデラン
Patrick Recourt
パトリック・ルクール
Lahcen Ougarane
ラーエン・ウガラーンス
Remi Tsiava
レミ・ツァバ
Bernard Dubi
ベルナール・デュビ
Laurent Rio
ローラン・リオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
Original Assignee
Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/668,758 external-priority patent/US5984667A/en
Application filed by Air Liquide SA, LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude filed Critical Air Liquide SA
Publication of JP2007232364A publication Critical patent/JP2007232364A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4081129B2 publication Critical patent/JP4081129B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/235Heating the glass
    • C03B5/2353Heating the glass by combustion with pure oxygen or oxygen-enriched air, e.g. using oxy-fuel burners or oxygen lances
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D14/00Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
    • F23D14/20Non-premix gas burners, i.e. in which gaseous fuel is mixed with combustion air on arrival at the combustion zone
    • F23D14/22Non-premix gas burners, i.e. in which gaseous fuel is mixed with combustion air on arrival at the combustion zone with separate air and gas feed ducts, e.g. with ducts running parallel or crossing each other
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D14/00Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
    • F23D14/32Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid using a mixture of gaseous fuel and pure oxygen or oxygen-enriched air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23MCASINGS, LININGS, WALLS OR DOORS SPECIALLY ADAPTED FOR COMBUSTION CHAMBERS, e.g. FIREBRIDGES; DEVICES FOR DEFLECTING AIR, FLAMES OR COMBUSTION PRODUCTS IN COMBUSTION CHAMBERS; SAFETY ARRANGEMENTS SPECIALLY ADAPTED FOR COMBUSTION APPARATUS; DETAILS OF COMBUSTION CHAMBERS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F23M5/00Casings; Linings; Walls
    • F23M5/02Casings; Linings; Walls characterised by the shape of the bricks or blocks used
    • F23M5/025Casings; Linings; Walls characterised by the shape of the bricks or blocks used specially adapted for burner openings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D2900/00Special features of, or arrangements for burners using fluid fuels or solid fuels suspended in a carrier gas
    • F23D2900/00012Liquid or gas fuel burners with flames spread over a flat surface, either premix or non-premix type, e.g. "Flächenbrenner"
    • F23D2900/00013Liquid or gas fuel burners with flames spread over a flat surface, either premix or non-premix type, e.g. "Flächenbrenner" with means for spreading the flame in a fan or fishtail shape over a melting bath
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Combustion Of Fluid Fuel (AREA)
  • Nozzles For Spraying Of Liquid Fuel (AREA)
  • Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
  • Air Supply (AREA)

Abstract

【課題】 炎の長さと形状を改善するための制御を行える燃焼方法及びバーナー・アセンブリに代表する燃焼装置を提供する。
【解決手段】 少なくとも1つの燃料インレットから燃料流動体を搬送する手段(燃料キャビティ(1a,1b,1c))と、少なくとも1つのオキシダントインレットからオキシダント流動体を搬送する手段(オキシダントキャビティ(3a,3b))とを有し、これらの流動体を燃焼室中に供給するために、所定個数を所定位置に設けた燃料用とオキシダント用のインジェクタの配置構成において、燃料流とオキシダント流とに所定の角度を付けて生成される2つの面(2)(4)が交差するよう設定して、この混合気体を点火燃焼させることにより、NOxの少ない火炎の幅、長さ及びその輝炎の状態を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱炉の燃焼室(チャンバ)に燃料とオキシダント(酸化物質)と流れを分離して導くための分離形のインジェクション(噴射・噴霧)を含む燃焼プロセスおよびその装置に関し、例えば、オキシダントと共に燃料が広い範囲の輝炎で燃焼する際にこのオキシダントと燃料の燃焼により窒素酸化物(NOx)の量を削減する燃焼方法およびその燃焼装置に関する。
従来、工業上の高温プロセス、例えば、ガラス又はフリット(窯ゆう薬)の融解や、鉄金属や非鉄金属材の融解は、様々の自然そのままの原料を、高温溶融産物(ホット・モルテンプロダクト)に変えるために多くのエネルギーを使っていた。そして、部材を包囲するケースに蓄積され成形されるか、又は、この工業上のプロセスの更なるステージ工程に供給される。この様な運用は通常、大型の加熱炉において行われ、1日におけるモルテンプロダクトが毎日500トンほど生成される。化石燃料、例えば、天然ガスや、アトマイズ、例えば、噴霧された燃料オイルや、プロパン又はそれらに類するものの燃焼においては、酸素を混入する好適な方法がエネルギー供給の方法として有る。それらの内の幾つかの場合、燃焼は電気的な加熱の助けにより行われる。
通常、燃料およびオキシダントは、炎を生成するためにバーナーを通過して加熱炉に導かれる。炎からのエネルギーの金属/非金属材への伝搬は、その材料表面における対流との組合せでその溶融を結果的に生じさせると共に、もし仮にその部材が輻射に対して透過であれば、その表面またはその内部への放射・輻射が行われる。炎は極めて高い放射・輻射源である(ただし通常は、輝炎として生ずる)。よって、これらの炎はその高い熱伝搬を提供してくれるので、更に高い燃焼効率で好適に利用される。
炎の加熱のためには、金属/非金属材の表面の上部に供給された炎からのエネルギーであっても保有することが勿論極めて重要である。しかしながら、加熱炉には熱い部位と冷たい部位が混在するが、これは望ましいことではない。このような状態の加熱炉内で融解された材料を伴う産物の品質はしばしば劣悪なものとなる。例えば、モルテンガラスの浴槽においては、冷たい部位にガラス石が在り、一方、熱い部位にはガラスの促進された揮発物が在るとする。また、広い幅の炎は勿論、ガラス浴槽全体を良好な熱状態に保つために必要とされる。
多数の国、特に米国では、NOxの発生に鑑がみてその排出制限が益々厳しくされてきた。よって、NOxの構成(フォーメーション)が制限されるような燃焼技術の開発が重要である。極めて高温なプロセスにおいては、NOxの構成が炎や加熱炉の高温部における酸素と窒素の分子の長い滞留時間によって促進される。オキシダントの気体として、実質的に純粋な酸素(90%のO、またはそれ以上)を代用することは、90%程度のNOx発散の削減に極めて有効であることが証明されている。これはすべての窒素分が無くなるからである。しかし、実質的に純粋な酸素による気体の代用は火炎温度の上昇をもたらす。よって、この気体との燃焼により全体として減少しても、加熱炉内に酸素を伴う窒素の活性化された高温部を生じる。勿論、加熱炉からすべての窒素を排除することは実際上は可能である。なぜならば、工業用炉の気密性はあまく、燃料は常に窒素を含み、酸素は非冷却の資源、例えば、Vacuum Swing Adsorption plant(VSA)で生成された酸素が供給される。
加熱炉のための燃料及び酸素の従来の燃焼方法は、いわゆる「オキシーフュエル」混合バーナーを用いている。この従来のバーナーは金属製であり、燃料とオキシダントの入口を備えて酸素分子を集中的に供給している。また、このバーナーのチップに配されたマルチプル・インジェクタへ続く分離した同軸なチャネルで燃料等の流れを搬送する手段を有する。
これらバーナーの1つの欠点は、その先端の狭いペンシル形状で加熱炉内に高温の炎を生成する結果、加熱炉が融解する高温に達しないように冷却する必要がある。例えば、水を循環させて冷却する方式の装置が英国特許1,215,925号明細書に開示されている。しかし、加熱炉の大気に蓄積する蒸気が含まれる場合は、冷却用のジャケットには分離・腐食の問題が生ずる。
ガス冷式バーナーは水冷式バーナーを改良したものであり、バーナー本体は、例えば、耐火レンガを用いた耐火ブロックで放射熱が防がれる。この形状は、加熱炉の向きに開口された実質的に円柱形を成している。バーナーは加熱炉の後ろに登載され、キャビティに配された燃料とオキシダント用の集中型のインジェクタが加熱炉内壁から引っ込んだ状態に含まれている。これらのレンガやバーナーは周辺を環流するガス流によって冷却される。この様なバーナーについては、例えば、米国特許第5,346,390号明細書および米国特許第5,267,850号明細書に開示されている。このタイプのバーナーによれば、加熱炉に達する前に燃焼が開始する。つまり、火炎はこの中に閉じ込められ細い軸対称のジェット流になって、加熱炉中の融解対象物を不十分に包囲する。これらの炎は高温であり多量のNOxを発生する。この理由の1つは、燃料と酸素が希釈されること無く直接的に結合することに起因する。
バーナーを冷却するこれらのガスの他の欠点は、火炎が過熱して加熱炉壁面に損傷を与えることである。この原因は炎がこの壁自体から始まる故である。この炎の基での再循環領域は、勿論、この加熱炉の大気と壁材とが化学反応する際に、この耐火構造体自体を加熱する結果、加熱炉の耐用年数を減ずる。
英国特許第1,079,826号明細書および、米国特許第5,299,929号明細書は、フラッタ(平坦)炎を得るために、酸素と燃料用の多数のインジェクタを平行に含むバーナーの例を開示している。確かにこれは融解物の包囲する事に関しての改良をもたらすが、なお多くのNOxを発生する。これらのバーナーの他の欠点は平坦な炎を得るためには、装置が機械的に複雑であることである。
また、分離して離間するインジェクタから燃料とオキシダントを燃焼室に流出させて、耐火構造体に狙いを定めて、炉壁から離れた処から火炎を生成することも知られている。例えば、燃料とオキシダントのジェット流がある角度で加熱炉内に噴射されるような装置の一例が米国特許第5,302,112号明細書に開示され、燃焼効率の向上と炎の短縮化が図られた。しかしながら、このバーナーの炎は高温で多量の窒素酸化物が炉内に作られる。そこで、この高温度を低下させ、NOxの生成を減少させるための、米国特許第4,378,205号明細書が開示されており、燃料および/またはオキシダのジェット流を高速化し、これらの分離に用いて実際の燃焼以前に希釈している。しかしながら、このバーナーで生成された炎のほとんどは不可視火炎である事が、コラム9,58〜65行に述べられている。よって、燃焼領域の位置を決定および/または制御することは、この炉のオペレータには極めて困難であると共に危険である。また、このバーナーの他の欠点は、燃焼の液滴同伴(エントレイメント)が炉内を再循環するガスの流れを生み出すことにあり、加熱炉の耐火壁へガスを強力に高圧力で供給できるようにすることである。
また、高速のオキシダントジェット流を用いることは当然、高圧のオキシダントの供給が必要となり、これはオキシダントガスの高圧生成または供給を意味する(但し、燃料は通常は高圧である)。オキシダントガス、例えば低圧酸素ガスは、前述のVSAユニットによって供給されるので、加熱炉内に入る前に再度圧縮しなければならない。
今日、通常使用されているバーナーは、液体燃料のスプレーによるガス状気体燃料または液体燃料を使用するように設計されているが、これらを同時または、容易に切り替えて使用することはできない。
液体燃料には、燃焼技工のそれ自体の問題がある。液体燃料は通常、アトマイズ(例えば、微小滴化)されるが、このアトマイズ処理のためには異なる数種の技術が存在する。これらは液体燃料流動体の微小滴(「スプレー」とも呼ぶ)のジェット流を生成することが目的である。
液体燃料は液体の状態にあるが特に引火性ではない。つまり、ガス状気体の場合のみ、酸化作用によって迅速な火炎の発生を提供できる。もし、燃料によって安定な炎を求める際、その大気温度において、液体または粘性は基本的な難しさとして、火炎内部において酸化作用を促すため「鋭敏な状態」における迅速な気化を行うことである。
この「鋭敏な状態」を達成するのに一時的に用いられた方法は、燃料のアトマイジングで微小滴の形態に構成されている。すなわち、与えられた燃料の量に関しては、液体燃料の液体表面の量を実質的に増加させることが可能になる。(すなわち、滴が微小になるに従って、界面蒸発の場所が大きくなる)。
簡単には、液体のアトマイゼーションを達成するための3つの主要な手法が存在する。
1. 動く機械要素のエアーで流動体を細断すること、を含む、ローテーティング・カップ・アトマイゼーション。
2. 化学的なアトマイゼーションにおいては、燃料が極めて高圧(15〜30bars)に圧縮され、それを高い運動エネルギーにする。
このエネルギーは、その液体が外気に接触し分離して、その結果、微小滴が形成される。
3. ガス状流動体に施されるアトマイゼーションは、セーブした高圧(2〜6bars)で達成されると同様な結果を達成するのに利用できる。
つまり、これを単純化すると、ガス状流動体に対するアトマイゼーションは2つのタイプに分類できる。すなわち、液体燃料と微小滴化された流動体とがアトマイザヘッドの内側または外側の何れに接触しているか否かに基づいて分類できる。これらのタイプは「内側アトマイゼーション」および「外側アトマイゼーション」と称して参照できる。
この「内側アトマイゼーション」は、エマルジョン・チャンバ内に液体燃料とアトマイジング流動体とを閉じ込めることが特徴である。この2つの流動体のチャンバへの導入モードは様々に変更可能であるが、このチャンバから出るエマルジョンの特性には直接的な影響を与える。同様に、このチャンバの内部形状(例えば、全容積、生成回転のための遠心ファン、入口や出口の個数と直径、等)もまた、燃やされる前の燃料/アトマイジング流動体の混合体の特性に影響を与える。
アトマイジングのこのモードは、良好なアトマイゼーションの質を生じさせる。つまり、極小の粒子から成るエマルジョンが狭い小径に極小サイズで分布する。与えられた燃料の供給レートにおいては、このエマルジョンの質は、そのアトマイジング流動体の供給レートおよび、アトマイジング・チャンバの内部の圧力レベルの関数となる。
一方、「外側アトマイゼーション」は、閉込みエンクロージャの外部に生ずる2つのフェーズ、すなわち2相の接触する処において、エマルジョンは主に、そのアトマイジング流動体によって液体燃料のジェット流が分割されることで生成される。これら2つの流動体の為の出口の形状は、そのアトマイジングの質を決定的に影響し、微小滴のサイズは広い直径の分布・分散に表れる。(小さい粒子と大きい粒子の同時期における共存)。
液体燃料のアトマイゼーションの分野においては、発明の為に重要な要旨が欧州特許出願公開第0687858A1号明細書に記載されている。これは、非常に狭い角度(15°以下)の外部アトマイゼーション・デバイスについての権利を請求している。この件では特に、アトマイジング流動体と液体燃料との間の角度は5°〜30°であれば良好であることを請求している。
また、液体燃料のアトマイゼーション・デバイスに関する他の開示は、欧州特許出願公開第0335728A3号明細書にみられる。これは、メインのコンジットから数本に分岐したコンジットの促進部を通って流動体を燃焼室へ誘導する装置を開示している。低圧で運用されるバーナーの必要性が1つあり、特に、オキシダントガスのためのもので、広くて平坦で且つ、NOxの発散が削減された輝炎を生成することであり、加熱炉に使われる炎の長さを制御できるようなものである。
また、従来技術においても同様なニーズはあり、例えば、ガス状燃料や液体燃料が同時または交代に燃焼可能な特性を有するバーナーが求められていた。
英国特許1,215,925号明細書 米国特許第5,346,390号明細書 米国特許第5,267,850号明細書 英国特許第1,079,826号明細書 米国特許第5,299,929号明細書 米国特許第5,302,112号明細書 米国特許第4,378,205号明細書 欧州特許出願公開第0687858A1号明細書 欧州特許出願公開第0335728A3号明細書
上述のように、従来からこの分野には運用上において不具合となるまだ解決されない多くの課題が存在している。
そこで本発明の目的は、上述したような従来技術の不具合を最少化し、またはそれらを解消することのできる改良された燃焼方法とその燃焼装置を提供することにある。
本発明の目的を達成するために、次のような手段を講ずる。
すなわち、本発明の1つの態様によれば、
燃料をオキシダント(酸化物質)と共に燃焼させる燃焼方法は、
a) オキシダント流動体の流れの供給を提供するステップと、b) 前記オキシダント流動体の流れを、燃焼チャンバ内に噴射して少なくとも1つのオキシダント流動体の流れを生成するステップと、c) 1つの燃料流動体の流れを提供するステップと、d) 前記燃料流動体の流れを、前記燃焼チャンバ内に噴射して少なくとも2つの燃料流動体の流れを生成するステップと、e) 前記燃焼チャンバ内において、少なくとも2つの噴射された燃料流動体の流れにより実質的に平坦なシート状の幕体を第1平面として生成し、少なくとも2つの噴射されたオキシダント流動体の流れで、実質的に第1の燃料流動体の流れ平面(第1平面)に供給するステップと、f) 前記燃焼チャンバ内において、前記オキシダント流動体の流れを第2平面として生成し、前記燃料流動体の流れのシート状の幕体(第1平面)と交差するステップと、g) 前記燃焼チャンバ内において、前記オキシダント流動体と前記燃料流動体を燃焼させるステップと、から成ることを特徴とする燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法を提供する。
また、本発明のその他の態様により次の手段を講じる。
耐火ブロックは、オキシダントおよび燃料の資源に接続する流れに接合されて成り、前記耐火ブロックは、燃料およびオキシダントのそれぞれの入口端部と、出口端部とを有し、前記耐火ブロックは更に、複数の燃料キャビティと、第1平面を定義する少なくとも2つの燃料キャビティと、第2平面を定義する複数のオキシダントキャビティを有し、前記燃料キャビティは前記オキシダントキャビティよりも多数在って成り、改善された炎長および炎形状の制御を有することを特徴とするバーナー・アセンブリを提供する。
耐火ブロックは、この下方位置に燃料を加熱炉の燃焼チャンバに噴射するための3つのキャビティを有し、この上方位置には加熱炉の燃焼チャンバに前記オキシダントを噴射するための2つのキャビティを有していることを特徴とするバーナー・アセンブリを提供する。
改善された炎長および炎形状制御を有するバーナー・アセンブリであって、耐火ブロックは、燃料およびオキシダントのそれぞれの入口端部と、出口端部とを有し、耐火ブロックは更に、単一の燃料キャビティと、複数のオキシダントを有し、オキシダントキャビティは、第1オキシダント平面を定義し、2つの燃料キャビティと、第2オキシダント平面を定義する複数のオキシダントキャビティを有し、耐火ブロックの上方部であり、燃料キャビティの上方に配置されて成ることを特徴とするバーナー・アセンブリを提供する。
改善された炎長および炎形状制御を有するバーナー・アセンブリであって、耐火ブロックは、燃料およびオキシダントのそれぞれの入口端部と、出口端部とを有し、耐火ブロックは更に、複数の燃料キャビティと、複数のオキシダントキャビティを有し、オキシダントキャビティの少なくとも2つは、1つのオキシダント平面(即ち、第1オキシダント平面)を定義して耐火ブロックの上部に配置され、燃料キャビティの上にあり、1つの燃料平面(即ち、第1燃料平面)を定義し、ここには、少なくとも複数の燃料キャビティが、1つの第2オキシダント平面を定義する複数のオキシダントキャビティを有し、第2オキシダント平面における少なくとも1つの前記オキシダントキャビティの1つは、対応するオキシダントキャビティの直径よりも小さい口径を有する1つの燃料インジェクタをその中に有することを特徴とするバーナー・アセンブリを提供する。
オキシダントキャビティが1つの「非円形」出口を有することを特徴とするバーナー・アセンブリを提供する。
隣接するオキシダント流動体の流れは、最終的な発散角度が15°よりも小さいことを特徴とする燃焼方法を提供する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
I. 概要:
本発明の一態様によれば、燃焼プロセスおよびそのための装置は、例えば、真空スイング吸着酸素生成装置のように、低圧のオキシダント供給圧力で運用するために提供される。この低圧のオキシダントとは、105000〜170000Pa(絶対圧力)(50mbar〜0.7bar/相対圧力)程度の圧力を意味する。
本発明によれば、燃料およびオキシダントが、バーナー・アセンブリ内の分離したキャビティを通って加熱炉に導かれる。ここでの「燃料」とは、本発明によれば例えば、メタン、天然ガス、液化天然ガス、プロパン、噴霧オイルまたは、これに類するものであり、ガス状または液状で常温(25℃)又は予め加熱された形態のもののいずれかである。また、ここでの「オキシダント」とは、本発明によれば例えば、少なくとも50%の酸素モル濃度を伴う1種類のガスを意味し、少なくとも50体積%の酸素・濃縮のエアーや、酸素、例えば「工業用」純粋酸素(99.5%)を含む気体である。
なお、この純粋酸素は、低温エアー分離プラント又は、前述の真空スイング吸着プロセス(88体積%O又はそれ以上)により生成された非純粋な酸素、又は、エアーや他のソース・資源から例えば、ろ過、吸着、薄膜分離、またはこれらに類する手法によって常温か予め加熱された形態で余熱され生成された「非純粋」な酸素である。
ここで定義した「キャビティ」とは、セラミックブロック又は加熱炉の隔壁を通る通路であり、好適には円筒形状の断面を有している。なお、この他の形状でも使用される。例えば、方形、三角形、楕円体、楕円形等でもよい。また、インジェクタは、その対応するキャビティに添った外形状を有する中空部材としてここでは定義され、これは、溶解・溶融バーナー・ブロックの使用に伴い延長して対応するキャビティに配されている。インジェクタは、金属チューブ、セラミック製終端材を伴う金属チューブ又はパイプ、セラミックチューブ、又はそれらの組合せから成る。このインジェクタのチューブの為に適するセラミック材は、アリミナ、ジルコニア、イットリア、シリコンカーバイトおよびこれに類する材料である。なお、このインジェクタが金属である場合は各種のステンレス鋼も利用できる。金属インジェクタは熱防御用の耐火コーティングが施され、例えば、セラミックインジェクタの為の前述の材料も利用できる。
なお、このようなインジェクタは絶対的に必要なものではない。例えば、セラミックやその他の高温に耐え、しかもガスがブロックを通過しようとする浸透を防ぐ材料によって、このキャビティがカバーまたはコーティングされていれば上述の様なインジェクタは不要であろう。
これらのインジェクタは、加熱炉を通ってキャビティ内に開口されインストールされているか、耐火またはセラミックブリックが加熱炉の隔壁にマウントされている。数種の実施例においては、このインジェクタの長さは、バーナー・ブロック内のキャビティ自体の長さに対応するに十分な長さに延長され作られている。即ち、この長さは、燃料又はオキシダントの流れがインジェクタからキャビティ内へ達し、次にこのキャビティから加熱炉の燃焼チャンバまでの長さである。
このように、本発明の数種の実施例では、キャビティの幾何形状によって伝搬されるガスの流れの方向の変化が生ずる以前にその流れを止める。
一方、他の実施例においては、このインジェクタは、耐火ブロックの外部に突出してもよく、その燃焼チャンバ内に在ってもよい。また、その他の実施例ではインジェクタがまったく存在しなくともよい。
燃料のインジェクション、即ち噴射は、少なくとも2つ、好適には単独な1つで形成されており、キャビティはその軸を好ましくは同一な平面になるように配し、更にこれを「第1平面(燃料平面)」と呼び、参照している。燃料およびオキシダントのアウトレット(出口)は物理的に分離され、幾何学的に配置されており、これら燃料流動体の流れおよびオキシダント流動体の流れを、それぞれ燃料流動体の流れとオキシダント流動体の流れとが成す「角度」および「速度」が、その燃料の燃焼状態において安定的に、広くかつ輝く炎(以下、輝炎と称す)になるように、それらの流れを伝搬させるため配置されている。
好適実施例においては、燃料キャビティは初期的角度において偏向し、次にこの初期の発散角度は、この燃料が最終的な発散角度まで至って燃焼チャンバに入る直前まで徐々に増加する。ただしこの最終的な発散角度は、初期の発散角度よりもわずかに2〜3°だけ大きい。なお、隣接する2つのキャビティ間の好ましい最終的な発散角度は3〜10°の間にある。また、燃料が加熱炉内に入る時の、キャビティの肢の間隔lは、第1平面における各燃料インジェクタの内径dの4〜10倍であることが好ましい。この第1平面は、融解表面に対して必ずしも平行である必要はない。例えば、燃料インジェクタ又はキャビティが円形でない場合は、この値「d」はその断面の領域を表す等価な値である。燃料キャビティからの燃料噴射(ジェット流)は1つの燃料「シート」(即ち、薄膜)を形成する。燃料から成るこの「シート」によれば、燃料が実質的に連続して形成された霧幕(即ち雲)(但し、液体の場合)または、燃料ガスであることを意味し、第1平面の角度が最大で120°、好ましくは20°〜60°であり、そして好ましくは、燃料キャビティの長手方向の軸に対して対称である。また、この燃料ガスのキャビティ中における速度は、好ましくは少なくとも15m/sである。
本発明の1つの好適実施例によれば、燃料流動体の「シート」が加熱されるべきその表面の上部に生成されるとき、1つのプロセスが提供される。なお、この加熱は、例えば、1つの最終的な発散角度が15°よりも小さい少なくとも2つの燃料キャビティの手段により行われ、この燃料キャビティは第1平面に内に在り、オキシダント流動体は燃料流動体の速度よりも遅い速度、(好ましくは、加熱されるべきその表面の上部に生成されるときに60m/sを超過しない速度)を有し、好ましくは、少なくとも2つの酸素キャビティと、最終的な発散角度が15°よりも小さくなるような2つの隣接する酸素キャビティとを伴っている。
これらのキャビティは、好ましくは第2平面内に配され、この面は燃焼チャンバ内における第1平面に集中し且つ交差する。この燃料シートと交差する低速度のオキシダント流動体ジェット流は、その燃料シートに沿って燃料の流れを引きずり、このシートに沿って延長された1つの燃焼ゾーンを形成する。したがって、燃焼チャンバの燃焼ゾーンの先頭においては、燃料が豊富な部分が、その燃料の霧幕の下方に形成され、この部分は極めて多量のススが生成される。このススおよび燃料は次に、オキシダントにより累進的に酸化処理され、この燃焼ゾーンに沿って発散される。
例えば、次のように実施する。すなわち、燃料をオキシダントと共に燃焼させる燃焼方法を、a) オキシダント流動体の流れの供給を提供するステップと、b) 前記オキシダント流動体の流れを、燃焼チャンバ内に噴射して少なくとも1つのオキシダント流動体の流れを生成するステップと、c) 1つの燃料流動体の流れを提供するステップと、d) 前記燃料流動体の流れを、前記燃焼チャンバ内に噴射して少なくとも2つの燃料流動体の流れを生成するステップと、e) 前記燃焼チャンバ内において、少なくとも2つの噴射された燃料流動体の流れにより実質的に平坦なシート状の幕体を第1平面として生成し、少なくとも2つの噴射されたオキシダント流動体の流れで、実質的に第1の燃料流動体の流れ平面(第1平面)に供給するステップと、f) 前記燃焼チャンバ内において、前記オキシダント流動体の流れを第2平面として生成し、前記燃料流動体の流れのシート状の幕体(第1平面)と交差するステップと、g) 前記燃焼チャンバ内において、前記オキシダント流動体と前記燃料流動体を燃焼させるステップと、から構成した燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法を実施する。
さらに、本発明は、燃料および/又はオキシダントの軸方向の噴射を伴う、炎のスタビライゼーション(即ち、安定化)も提供する。
本発明の他の実施例によれば、更なる燃料キャビティを有することも可能であり、例えばこれは第2の燃料平面に配され、そして第1燃料平面の下方でありしかも、その平面に平行かわずかにその第1燃料平面に集中するように配されてもよい。また、オキシダント流動体の噴射は少なくとも2つ作られ、好ましくは、単独で、キャビティの軸は同様ないわゆる「第1オキシダント平面」と呼ぶ面に配されている。なお、オキシダントキャビティの先端(ここでオキシダントの流れが炉の燃焼チャンバの中に入る)の間の軸間隔Lは、第2平面における各オキシダントキャビティの内径Dの2〜10倍(又は、先に「d」と定義した値と同一の直径)であることが好適である。これらの2つの隣接するオキシダントキャビティは、最終的な発散角度が(その流れの方向において)0〜15°、好ましくは、0〜7°である。これらのキャビティにおけるオキシダントの速度は、第1オキシダント平面のキャビティにおける燃料の速度よりは遅く、例えば好ましくは、60(m/s)よりは遅い。また、本発明の数種の実施例では、オキシダントキャビティは、通称「スワーラー」と呼ばれる「うず流(渦流)」を含み、そのオキシダント・スワーリングモーション(即ち、渦流動作)をそのオキシダントの流れに与えて、燃焼ゾーン内のオキシダントの流の発散を増加させ、オキシダントと燃料との間の更なる混合を図るものである。最適な渦流は、金属性フィンまたは、ツイストされた金属製のツイスト帯を、そのキャビティまたはインジェクタに配置されている。
この燃焼システムにより使用される燃料とオキシダントの総量は、燃料の流れの完全燃焼をもたらすために必要な酸素の理論上の化学量論の流れとして、0.95〜1.05の範囲にある。
また、この記述の他の表現としては、0.95〜1.05の範囲の「燃焼レシオ」であるとも言う。
第1燃料平面と第2(オキシダント)平面との間の角度αは、0〜20°であり、第1燃料平面と第2(オキシダント)平面は、燃焼チャンバに向かうに従って集中している。また、第1燃料平面と第2(オキシダント)平面との間の距離hは、そのキャビティの出口における鉛直面における直径Dの少なくとも2倍に等しい。なお、ここでは第1燃料平面が実質的に水平であると仮定した場合である。
また、次のように実施する。すなわち、少なくとも2つの燃料流動体キャビティと、少なくとも1つのオキシダント流動体キャビティと、少なくとも1つの噴射出口面を有し、この面では、燃料流動体キャビティの少なくとも1つ、又は、前記オキシダント流動体キャビティの少なくとも1つ、又はこれら流動体の両方が共に集束するようにして燃焼させるバーナー・アセンブリであって、
a) オキシダント流動体の流れを供給する手段と、b) 少なくとも1つのオキシダント流動体の流れを生成するため、前記オキシダント流動体の流れを少なくとも1つのオキシダント流動体キャビティに噴射する手段と、c) 1つの燃料流動体の流れを供給する手段と、d) 前記燃料流動体の流れを、少なくとも2つの燃料流動体の流れとして生成するため、少なくとも2つの燃料流動体チャネルに噴射する手段と、e) 前記オキシダント流動体の流れおよび前記燃料流動体の流れの方向は、実質的に燃焼領域において集中および交差し、少なくとも2つの隣接する燃料流動体チャネルの方向は分岐して構成することを特徴とするバーナー・アセンブリを実施する。
図1には、上述の2つの平面の配置構成が図示されている。本発明の燃焼バーナー・アセンブリの第1の溶融ブロック要素5が、図1に示され、(第1平面2の中に)3つの燃料流動体キャビティ1a,1b,1cおよび、第2平面4の中に2つのオキシダント流動体キャビティ3a,3bを有している。この第1および第2平面(2および4)は、角度αを成す。また、3つの燃料流動体キャビティ1a,1b,1cは、それぞれ隣接する同士の間で同じ角度βを成している。好ましくは、中央の燃料キャビティ1bの軸は、溶融ブロック5の出口面10に対して垂直である。
図2は、図1のブロック5の正面図を示している。図示の如く、dは、出口(ガス噴出面)10における燃料キャビティla,lb,lcの直径を表し、lは、出口10における当該燃料キャビティに対応する軸間隔を表し、Dは、出口10におけるオキシダントキャビティ3a,3bの直径を表し、Lは、出口10における当該オキシダントキャビティに対応する軸間隔を表し、“h”は、出口10における当該第1平面2と第2平面4との間隔を表している。なお、ここに図2を参照して記述されたすべてのディメンジョンは、使用される燃料の種類に基づいて変更されてもよいことがわかる。例えば、燃料オイルが用いられる場合は、間隔hは、燃料として天然ガスが用いられた場合に比べて大きく設定され得る。
図3には、図1又は図2に示すような設定の燃焼システムの運用を側断面図で示し、図4には、図1〜図3のシステムを斜視図で示している。図3を参照すると、燃料「シート」または「霧幕」と呼ぶものが、第1平面2(燃料平面)における燃料キャビティから噴出する燃料流動体によって形成される。また、オキシダント6のジェット流が第2平面4(オキシダント平面)のキャビティから噴出し、加熱炉の燃焼チャンバ70内の燃料シートと交差する。このオキシダントの交差を伴う燃料の燃焼は互いに交わって融解体の上方に炎8を生成する。燃焼プロセスの初期の段階では、この炎の下部は濃い燃料の状態であり、これは、カーボン粒子(即ち、スス)の構成を生み出してその炎の輝きを強調する。これは本発明の1つの特徴である。すなわち、一平面に燃料を散布し、そして、溶解又は融解部位の全体に対して実質的に平行な平面または「シート」状の面を作り、そして、この「シート」の方向へ酸素を上方から指向させ、続いて、この燃料流動体とオキシダント流動体とが互いに交差する所の間で所望する燃焼が起こる。これら2平面の交差する以前には、それらのフロー(流れ)はまっすぐに成層され、その炎(但し、溶融部に近い炎)の下部は特に燃料が濃縮であり、よって、燃料過剰であるのでその高温の炎によりそれがクラックされる故にその付近でススが生成される。このススはまた、それらの平面が交差する所より先方にガス状の気体によって再度利用されて、益々明るく輝く炎でさらに再燃(reburned)される。
図1〜図3に示された配置構成は、試験的な寸法(幅1m×長さ2.5m)の方形または矩形の加熱炉でテストされた。この加熱炉は、補助的な酸素・天然ガスバーナーの助けによって820℃(1500゜F)以上に加熱された。加熱炉の温度が充分に高い状態になると、本発明の燃焼システムは始動され、一方、補助的なバーナーは止められた。観測ポートを有する加熱炉の側面から炎が観測された。図1に示した耐火ブロックを含むこのバーナー・アセンブリは、(例えば、90度)回されて、観測ポートからその炎の状態が見やすくなるように調整される。経験したすべてにおいては、天然ガスキャビティの第1平面は、加熱炉の壁(側壁または底壁)の1つに平行であった。
テストされた燃焼システムは、燃料流動体として32nm/hr(1200scfh)の天然ガス流および、オキシダント流動体として65nm/hr(2400scfh)の純粋酸素流が使用され、この加熱炉上において100mbarの圧力の基で行われた。これは「燃焼レシオ」が1であることを表す。また、酸素キャビティ間の間隔Lは15cmであり、その天然ガスキャビティ間の角度は5度であった。第1平面と第2平面との間隔hは2.5cm〜10cmで変更することも許される。さらに、2つの酸素キャビティに関する角度も0〜5度で変更できる。このキャビティは、セラミック窯(ムライト)チューブ製のインジェクタを含む。なお、ステンレススチール・チューブも既にテストされた。すべてのキャビティは、耐火部材(これは例えば、耐火ブロック5として参照される部材)に貫通して配されていた。この天然ガスキャビティの直径は、0.925cm〜1.58cm(0.364および0.622インチ)で変更され、流動体の速度が44m/s,26m/s,16m/sになるように設定された。また、酸素キャビティの直径は、1.9cm〜2.66cm(0.75および10.49インチ)で変更され、酸素流動体の速度が16m/s,27m/s,31m/sになるように設定された。燃料ガス中のCO、O、COおよびNOxは、継続的にモニタされた。過剰な酸素を伴う同様な条件および、加熱炉のリーク(即ち、漏れやエアー入来)は、全テスト期間中にわたって、様々な組成からのNOxの発散が比較され得るように調整された。加熱炉の平均温度は、全テストにおいて1450℃であった。また、サンプリング・プローブは加熱炉の中に挿入され、ブロック5からの2メーターの距離で、炎の中のローカルなCOの集中が測定するために設けられた。このサンプリング・プローブにより低い値に測定されたCOの集中は、短い炎を表している。この加熱炉のための短い炎によって表される他の事項としては、相対的に低い温度の炉筒ガスの存在である。
勿論、試験的なこの加熱炉においてテストされたものには、ポストミックスタイプの酸素−天然ガスバーナーがあり、類似概念の「チューブの中にチューブが在る」デザインのもの、すなわち、環状の酸素システムによって包囲された天然ガスのインジェクションである。このバーナーは1つのレファレンスとして使用されたものである。またこのバーナーは加熱炉の壁に取り付けられ、炉筒ガス中に500ppmのNOxを生成する。
本発明によるシステムのためには、例えば、間隔hが2.5cmに等しい場合、および、2つの平面の成す角度が0度に等しい場合には、1つの安定した炎が生成され、そのバーナー・ブロックから取り外(detached)される。なお、燃料ジェットと酸素ジェットとの極めて良好な混合の生成が在った。炎長は、特に燃料速度が酸素速度の2〜4倍である場合に、短い値(例えば1.5m)を示した。また、NOxの集中は400ppmである。その炎は、わずかにレファレンスの炎に比べて広いように示された。
間隔hが増加した場合(まだα=0°に保持されている場合)、天然ガスと酸素との混合が遅延し、その炎の中に幾らかのススが形成された。h=8cmの場合には、炎は極めてそのボリュームを増すと共に、非常に長くなった。ススは、バーナーがインストールされたブロックから2メーター離れた所に設けられた水冷のサンプリング・プローブには、多量のススが発生した。その炎は目に見えたが、炎の明るさ等の程度は、その炎の状態が不安定であったので定義することは困難だった。加熱炉の圧力は、この不安定度により、重要な圧力変動(フラクチュエーション)であることを呈した。NOxの発散は60ppmまでに劇的に削減された。しかし、燃焼の質的要素は相対的に劣化するように見えるたが、燃料ガス中にはCOの残留が無かった。
また、h=8cmの場合に、第1平面と第2平面との成す角度が5°,10°および20°である場合に、その炎の安定性の改善が得られた。角度α=20°がベストな安定性を与えてくれた。一方、この20°を超過して増加する角度においては、発生するススの量および炎の輝きの改善は見られず、また炎の幅の減少も無かった。しかし、炉筒ガス中のNOxの集中が増大すると共に、炎の長さを減少させた。勿論、酸素の衝突ジェットが角度20°で燃料シート上に噴射し、例え、酸素速度が減少したり、この「シート」の形状が変更された場合であっても、第1平面に対して平行な壁に向かってそのジェットを偏向し、それが不可欠であることが認識された。その炎は、例えば、角度が5°〜15°の場合には、その状態が「安定」又は「極めて安定」(h=8cmの場合)であると考えられる。
与えられたコンフィギュレーション(構成配置の設定)において、酸素速度に対する天然ガス速度のレシオが増加することは、生成される炎の安定性を確実なものにする。例えば、コンフィギュレーションにおいてα=10°でh=8cmに設定された場合には、燃料速度が70m/sでかつ酸素速度が16m/sである場合には炎も安定する。しかしながら、この安定性の作用効果は炎の長さおよびその輝きに対しては有害な関係にある。さらに大きな天然ガスの速度は、天然ガスのすべてがその2つのガスキャビティの出口(噴出口)から流出されるように、第1平面の中央に在る天然ガスインジェクタを閉じていくことにより得られる。
この図5には、本発明のバーナー組立の耐火ブロック要素の第2の実施例を概念図で示している。
なお、期待しないで得られた事項があるが、これは、炎の輝度やその長さに影響すること無くその炎の安定性が得られたことであり、これは、1つの天然ガスインジェクタが、図5に示されたように、例えば、第2平面の2つの酸素キャビティの間に配置された場合である。好ましくは、第1平面2の1つの天然ガスインジェクタ21が第2平面4に移動されるか、または、そのインジェクタを閉じ、酸素インジェクタ23,24のそれぞれから実質的に等しい距離に設けられた場合である。なお、その他の2つの燃料キャビティ20,22は同じ位置を維持している。最も好適な例としては、3つのガスキャビティ20,21,22および2つの酸素キャビティ23,24が提供され、第1平面2には2つの天然ガスキャビティ20,22が、一方、第2平面4には2つの酸素キャビティ23,24が配置され、第3の天然ガスキャビティ21が第2平面4上またはそれに近い位置に配置されている場合であり、好ましくは、燃料キャビティからは実質的に等しい距離に配され、その距離は2つの酸素キャビティからの距離よりも近いかほぼ等しいかのいずれかであることが望まれる。炎の安定を図るために、例えば、第1平面2からのガスの約1/3が分離されてもよい。また、燃焼安定化領域(スタビライゼーション・ゾーン)が第1平面2と第2平面4との間に設けられ、メイン燃料シートの上部での燃焼を始動する。安定化したジェット流の好ましい配置位置は、酸素キャビティ間にある中間平面が望ましい。条件としては、天然ガス速度44m/s、酸素速度16m/s、間隔hは8cmであり、角度αは10°である。その結果、天然ガスキャビティが酸素キャビティ間に配置され場合に、低いNOxの発生(63ppm)が得られた。そして、この天然ガスキャビティがこれらの何れかの酸素キャビティの近くに配された場合にもNOxの発生(74ppm)が得られた。しかし、これら両方の場合のNOxの発生は共に低いものであった。
角度αの変更は、第1平面方向の隔壁への熱の伝搬を増加させるために利用できる。角度αが0°から10°に増加することにより、第1平面近傍の隔壁とその反対側の隔壁との温度差が0℃〜27℃だけ異なることが観られた。また、α=20°においては、この温度差は32℃であった。
このように、本発明の燃焼システムによれば、熱伝搬の効率を増加させると共に、加熱炉のクラウン(頭頂部)の温度上昇を減少させることができる。
本発明の他の実施例によると、図6に示す例の如く、炎の安定化の改善が得られ、これは、図示の燃料キャビティ20,22の第1平面2に酸素インジェクタ25がインストールされた場合に可能である。(なお、この例は図5で開示したのと同じ相対的な位置関係である。)この配置設定においては、第2平面4に2つの酸素キャビティが在り、第1平面2には2つの燃料キャビティ20,22および1つの酸素インジェクタ25が在る。
上記の燃焼システムの運用操作の記述から明かなことは、炎の長さの調節は酸素キャビティの第2平面4と燃料キャビティの第1平面2とが成す角度αを変化させることにより可能である。また、この炎の安定性は、酸素キャビティの近傍での燃料の噴射によって適合された炎の長さに関して促進および修正される。また、2つの炎の間の角度の変更は、加熱炉の火路方向への伝搬を増加させるためにも利用できる。ガラス製の加熱炉においては、その加熱炉のどこかに対しての付加的な熱伝搬も便利であり、融解ガラスの対流循環を促進したり、かつ/または、ガラスの品質に関わる加熱炉内の融解ガラスの滞留時間を増やすために有効である。
本発明の燃焼システムは、例えば、既存の加熱炉のエアー・燃料の燃焼システムに代わるものか、又は、新しい加熱炉内のメインソースとして使用されることを目指している。
また、本発明の他の実施例によれば、オキシダントの出口(噴出口)を有するバーナーが示され、これらの出口はわずかに側面側に曲がっており、通常それらは等高で、好ましくは先端部(即ち、出口面10)にラウンド(曲率R)が施されている。驚くべき事項として、これらの曲げられて成る出口は酸素流を許容し、よって、炎をより幅広くすると共に、燃えないで残留する燃料をなくする効果を発揮した。さらに、これらのラウンドが施された先端部は、乱流が無いので、炎の形状に関しての良好な制御を与える。
実際、適正な炎形状を得ることは最も重要なことであり、利用者が求めるものに合致するように炎を調整することができることは極めて有利なことである。
続いて、本発明のその他の内容として、図7〜図12を参照しながら以下に説明する。
図7に示す本発明の好適なバーナー・アセンブリの一例は、次の主要な要素から構成されている。すなわち、1)耐火ブロック5と; 2)搭載ブラケットアセンブリ72と; 3)前記ブラケットアセンブリの下部に配された燃料ディストリビュータ74と; 4)前記ブラケットアセンブリの上部に配された酸素ディストリビュータ76と;から主に構成されている。燃料はインレット78を通って供給され、オキシダントはインレット80を通ってバーナー・アセンブリに供給される。
図8(A)は本発明のバーナー組立の一例が示され(平面図)、図8(B)はその裏面図、図8(C)はその側面図である。図に示す如く、燃料キャビティおよびオキシダントキャビティは、耐火ブロック5を貫通するまっすぐな穴である。各オキシダントキャビティおよび各燃料キャビティのガス噴出口は、その反対側にある角張ったエッジ(角部)に対し、ラウンドが施されたエッジの形状を成している。これらのラウンド付きエッジは、ブロックからその周囲の大気中に排出されるガス流のグラジエント(gradient)を減速させ、またこれは、それらキャビティのアウトレットの周囲に形成される粒子又は揮発種がこの大気中に含まれることを防いでいる。この様なキャビティの形状は、逆に、キャビティの幾何学的な特徴にかわるものである。またこれは、特に天然ガスキャビティの場合には重要な特徴となる。その理由は、上記物質の形成プロセスは、天然ガスのサーマルクラッキングおよび、加熱炉から出る天然ガスにおける炭素付着のフォーメーションによって凝集されることが可能であり、またこれは、加熱炉内の流れを変化させることができる。
燃料用に使用される下部キャビティは、シート状のパターンにその燃料を散布するために発散角度βを形成する。例えば、図8(A)に代表して示された角度βは5度である。角度の数値上のシミュレーションの結果から、天然ガスキャビティの角度が増加によって炎の幅を増幅することができることが解った。例えば、角度β=7.5の場合の方が角度β=5の場合よりも更に広い幅の炎を生じさせ、しかもその炎の長さを激減させることなしに達成できる。
図9(A)(側面図)および図9(B)(平面図)に示された本発明のバーナー・アセンブリの耐火ブロックは5本のキャビティを有し、その内の3つは加熱炉の燃料インジェクション用としてこのブロックの下部に設けられ、残る2つはオキシダントインジェクション用としてその上部に設けられている。図9(A),(B)に示された耐火ブロック5は、好ましくは、多数のキャビティ又はこのブロック中を貫通する穴(スルーホール)を有した単一の耐熱性材料で(一体的に形成されている。これらの例としては、図示するオキシダント用のキャビティ91,92および、燃料用のキャビティ94,96,98である。
図9(A),(B)に例示された実施例においては、オキシダント用キャビティ91,92は(構造上の)初期的においては、燃料用キャビティと互いに平行である(即ち、部分91a,92a)。しかし、角度2θの角度で左右に互いに離れていき、且つ、角度μで燃料キャビティに向かって偏向して形成されている。また、燃料用キャビティ94,98(ブロック5中の両側へ向かう2つ)は、好ましくは、角度θで中心におる燃料キャビティからそれぞれ反対方向に離れていく。このデザインは、図8に示された実施例におけるデザインよりも、燃料キャビティの出口の配置が互いに近くに設定される可能性を許容している。
この様な燃料の出口は、その使用する燃料が燃料オイルである場合に有用であろう。
耐火ブロックのための適切な材料は、融解ジルコニア(ZrO)、融解キャストAZS(アルミナ・ジルコニア・シリカ)、再ボンデッド(reboned)アルミナ・ジルコニア・シリカまたは、融解キャストアルミナ(Al)である。最適な材料の選択は、ガラスタンク中で融かされるガラスの種類によって、他のパラメータを考慮して選ばれる。
図8に示された様ないわゆる「ストレートキャビティ」は、ガス用アウトレットが何らかの材料で閉塞(ブロック)された場合にそれをクリーニングするには容易な構造である。しかしながら、その燃料ガス流に対する1つの発散角度を添えるためには、これらキャビティの最後の2〜3センチに及ぶ部分の角度付けで充分である。
この様なキャビティのデザインは、図10(A)〜(D)に例示され、(A)は耐火ブロックのオキシダントキャビティのみを示す平断面図、(B)は燃料キャビティとオキシダントキャビティを示す平面図、(C)はその裏面図、(D)はその側面図をそれぞれ示している。
オキシダントキャビティ91,92は、2本のストレートな流通路(フローパス、即ち、部分91a,92a)から成り、その構造上の初期においては互いに平行で、その出口近傍でわずかに外側に偏向している。このわずかな角度で偏向させる目的は、オキシダント流を外側方向に指向させる為であり、前述の燃料ガスのジェット流の場合と同じ形態である。
実験および試験する分野においては、オキシダント(但し、酸素を使用した)キャビティの角度付けは、炎の更なる安定を提供すると共に、炎の著しい長さの減少も無くその幅を広げることにより、有益な効果が得られる。好適な設定としては、例えば、2つのオキシダントキャビティの各終端部で成す角度が、両側の2つの燃料ガスキャビティが成す角度と互いに等しい場合である。
図11(A)〜(E)に例示された実施例は、図10に示された実施例に類似している。ただし、図11(E)は、出口付近で外側にわずかに角度付けされた2つの両側の燃料インジェクタを例示している。つまり、オキシダントキャビティ91b,92bの両方は、出口面10の近傍で外側に曲がっているのみならず、燃料インジェクタ94b,98bの両側の2つもその近傍で外側に曲がっている。
図8、図10および図11からは、酸素キャビティが、好ましくは天然ガスキャビティに向かって下方向に角度付けされていることが解る。この角度は図示によれば10度である。所定の条件の基では、これより小さな角度(例えば、7.5度)が使える。またここでも、その酸素ジェット流と天然ガスのジェット流との間に施される発散角度を添えるには、これらキャビティの最後の2〜3インチに及ぶ部分の角度付けで充分である。
図12(A)に示された本発明のバーナー・アセンブリは、耐火ブロック5の上部と下部との両方に配された2つの部分から成る1つのマウントブラケットを含み、これは、プレートPにねじ込まれたボルト32で互いに締結されている。また、マウントブラケットアセンブリは、耐火ブロックの鉛直グルーブG1およびG2に滑入又は挿填し、ボルト60および61によりしっかりと取り付けられている。
図12(B)のオキシダントディストリビュータ30は、ボルト32によってマウントブラケットアセンブリ上のプレート34に取り付けられている。このオキシダントディストリビュータとブロックとの間はガスケット36によって確実に封止されている。また、このディストリビュータ30は、オキシダントインジェクタ40,41が溶接(welded)された上にある1枚のプレート38を備えている。これらのオキシダントインジェクタがバーナーの上に登載された場合、このブロック5のバーナー内にこのインジェクタが貫入し、そして、そのブロックの出口面10から約10cm(4インチ)だけ離れて止まる。ただしこれは、このオキシダントキャビティの幾何学的な特徴により分けられる流れの方向に何等の変化が無い以前の状態である。
一方、図12(C)の燃料ガスディストリビュータ50は、1枚のプレート52の上にマウントされて、クイックコネクトクランプ53a,53bで取り付けられている。このプレート52と耐火ブロック5との間はガスケット56によって確実に封止されている。また、これら3つのガスインジェクタ58a,58b,58cは、このブロック5のバーナー内にこのインジェクタが貫入し、そして、そのブロックの出口面10から約10cm(4インチ)だけ離れて止まる。ただしこれも、この燃料キャビティの幾何学的な特徴により分けられる流れの方向に何等の変化が無い以前の状態であるとする。これらの燃料ガスキャビティのインレットの頭部は、このインジェクタ60とプレート52の間に囲まれる如くに挟持されている。燃料ガスインジェクタの取着されている「きつさ」は、その燃料ガスインジェクタのインレットの頭部のOリング62,64によって確実に係止されている。なお、図12(D)にはこのインジェクタのチューブに関するシーリングの詳しい拡大図が特に示されている。
図13(A)〜(C)には、本発明のバーナー・アセンブリの耐火ブロックが示されている。図13(A)は本発明の有用なブロック5の斜視図であり、2つのオキシダントキャビティ91a,91bと、3つの燃料ガスキャビティ94a,94b,94cおよび、1つの液体燃料キャビティ95が描かれている。
図13(B)は、図13(A)の耐火ブロックに在る各ガス出口の間隔dおよびdを示し、dは、2つのオキシダントキャビティ(91a,91b)を含む平面(第2平面)と1つの液体燃料キャビティ95との間隔を表し、dはこの第2平面と3つの燃料ガスキャビティ(94a〜94c)を含む第1平面との間隔を表している(但し、dは図2中のhとしての間隔と等しい距離である)。
図13(C)は、図13(A)の耐火ブロックのために設計されたガスの出口の他の側面図を示している。図示の如く、ガス状の燃料の出口が存在しない例を示しているが、ただ1つの液体燃料出口97が存在している。(なお、2つのオキシダントガス出口は図13(A)に例示したと同様である)。
この発明のバーナーのパワーすなわち出力と、図2、図13(B)、図22に示された間隔d=h,d,d,D,Lおよび2・lには、何らかの相関関係があることが解った。すなわち、バーナーの酸素出口および天然ガス出口との距離が、間隔dによって次のように表される。すなわち、少なくとも1つの液体燃料インジェクタを、前記第1燃料平面の下方に配置し、次式で表される距離dを満たし、
= dρFO/ρNG [(IFO + IAIR)/ING](10-3
但し、
FO = キャビティ又はインジェクタ内の液体燃料の運動量、
AIR = キャビティ又はインジェクタ内のアトマイジングエアーの運動量、
NG = ガス状燃料の運動量、
ρFO = 液体燃料の比重、
ρNG = ガス状燃料の重量、および、
第1平面および第2平面が次式で表される距離dで離され、
= A(P/1000)1/2
但し、Pは、バーナーキャパシティ(kW)、
Aは、500mm< A <150mm
であるバーナー・アセンブリを実施する。
また、上記のバーナー・アセンブリは、
FO = 0.06 N
AIR = 1.79 N
NG = 1.56 N
ρFO = 0.9 kg/dm3
ρNG = 0.74 kg/dm3
更に、次表に示された値では、
dは、ガス燃料の出口の直径、
Dは、オキシダントの出口の直径、
Lは、外部オキシダントの出口の間隔(距離)、
lは、燃料出口の2つの出口の間隔(距離)であるとすると、
Figure 2007232364
−であることを特徴とするバーナー・アセンブリを実施する。
図14には、耐火ブロックの無いバーナー・アセンブリの側断面が示されており、本発明のバーナー・アセンブリの実施例に従って、オキシダントインジェクタ102および燃料インジェクタ104だけが加熱炉又はガラス融解タンクの隔壁を通ってしっかりと装着されている。オキシダントインジェクタは、まっすぐな状態で描かれており、角度の変化は無いが、勿論、このオキシダンインジェクタは、燃料インジェクタに最初平行で、続いて向きを変えて、燃料とオキシダントの混合気体を燃焼チャンバの中に供給している。この実施例は、燃料が液体燃料の場合にも使用できる。この様なアレンジメントのみならず図17に示された実施例は、その燃焼チャンバ内で燃える燃料により、その燃料とオキシダントの組合せにおいては有効となり得ると共に、その燃料の燃焼効率を増大させる。
図15は耐火ブロックの平面図であり、キャビティ(オキシダント用又は燃料用)91a,91bが示されている。図16は、図15の耐火ブロックを示す平面図であり、キャビティ内部に短いインジェクタ102a,102bを有する一実施例が描かれている。また、図17には、図15の耐火ブロックを示す平面図であり、キャビティの外部に突出して成る長いインジェクタ102a,102bを有する一実施例が描かれている。
II. 液体燃料のアトマイゼーション(噴霧・微粒化)のための仕様:
図18は、本発明において有用な液体燃料アトマイザ(噴霧器)200を示す断面図である。
発明の背景として前述のように、本発明の内容・要旨は、液体燃料の噴霧または微粒化に関し第三のモードに到達する。すなわち、これは、ここに述べるようなバーナーアセンブルの様に例えば、ガス状流動体を使用する液体燃料の噴霧・微粒化を制御できる完成されたデバイスである。
本発明においては、流動体の導入部材の形状が幾何学的に同じであるとしても、燃焼ゾーンに流入する流動体の導入形態には、アトマイゼーションガスの2相(フェーズ)混合および、液体燃料の微小滴である。さらに、本発明の詳しい特徴は、アトマイゼーションがノズルの外側において行われること(即ち、外部アトマイゼーション)であり、また、相対的に大きな角度(5°〜30°)を有して明らかに異なるスプレージェット流の形成を可能にすることに在る。
高温(1400℃〜1700℃)の燃焼ゾーンにおける液体燃料用アトマイザの運用を行う際の基本的な強制条件には、耐久・持続性がある。さらに、このインジェクタのアウトレット(出口)で発生する炎は、オキシ(即ち、酸素)炎であり、これは、より高い温度(>2200℃)でも存続する。これらの高い温度は、本デバイスを構成する要素に何等のダメージを与える様な環境条件であってはならない。本デバイスは、これらの条件下で継続的にしかも月単位の周期の観察においても正常に機能すべきである。
本発明の液体燃料アトマイザは、単一の火炎の生成と、単一な長い炎または、それと同時に短い炎も生成することが確実なものである。
本発明のアトマイザにおける主要な内容は、外部のアトマイゼーションに適合するものである。この選択は、第三世代のバーナー(分離型のインジェクタを伴うセルフ冷却化バーナー等)に使用される際、インジェクタの温度に対する抵抗力およびメンテナンスの強制力によって必ず課せられるものであった。その効果においては、このタイプのバーナーの燃料インジェクタによって潜在的に達する温度レベルは、第一世代および第二世代のバーナーと組み合わされたものの場合に比較して極めて高い値に達する。
よって、これらの温度レベルは、燃料スプレーと高温の金属部材との間の直接的な接触は許さない。この接触は、インジェクタの先端部において(不具合な)コークスの生成を招き、この先端部のプラグ締めは短い期間でしか使えない。
外部のアトマイゼーションは、この困難性を取り除けるようなアトマイゼーションのモードだけが適用可能であり、これによって、一ケ月単位のサービス周期のインジェクタを確実なものにできる。また、効果においても、このアトマイゼーションはインジェクタの外部のスプレーのフォーメーションによって特徴付けられ、スプレーと金属部材との間の接触がすべて除去されている。
さらに、デバイスの記述から解るように、液体燃料はアトマイジング流動体によって継続的に「シース」即ちサヤのように包囲保護され、これは、所望により加熱されて、インジェクタに伝達されるヒートフラックスが除去される。冷却のための熱伝搬流動体の役割を用いることで、このアトマイジング流動体はコークスの生成のきっかけをつくる過熱状態からこの液体燃料を守る。
A. 液体アトマイゼーション・デバイスについての記述(参照:図18):本発明のアトマイゼーション・デバイスは、液体燃料インジェクタ、および、このインジェクタを完全に包囲して成る外部ノズルが特徴的である。
アトマイゼーション・デバイスのクリーニングに備えるため、このノズルは2つの対称形状を成すカウル(通気帽)から構成され、これらが互いに対面した場合には、この燃料インジェクタを完全に取り囲んで、外部ノズルを形成する。
図18〜図19にそのレファレンスを示す。図18には液体燃料用のアトマイザの一例が示され、液体燃料インジェクタ200は、内径DOIおよび外径DOEが中空の基本的なコンジットC,C,Cに達する所定の数値を有した中空シリンダから構成されている。液体燃料は、内径DOIのシリンダ内に供給され、次にすべての中空のコンジット(導管)の内部に供給された後、この液体燃料インジェクタ(但し、燃焼チャンバ側)の外部に抜け出る。これら基本的なコンジットの数は2〜5(通常、2又は3)本である。すべての基本的コンジットの軸は同一な平面(「スプレー平面」と称す)の上に在る。なお、この平面は中空シリンダ(DOI;DOE)の軸を含んでいる。
図18およびそれに付随した記述において、シンボル“i”で表すものは、良好なポジションでこのアトマイゼーション・デバイスと共に配された「基本的アトマイザi」のように参照され、このiは、基本的インジェクタの個数によって例えば1,2,3,4または5と等しい値である。
中空のコンジット(導管)のそれぞれは、内径D (この内部を液体燃料が流れる)および、外径D を有する。このコンジットの外形状は円柱形である必要は無い。すなわち、矩形の部分を有して平行であってもよい。この場合、D はこの矩形(正方形)の一辺であり「スプレー平面」に平行である。
これらコンジットのそれぞれは中空シリンダ(DOI;DOE)の軸に対する所定の取付け角度αi1を有し、この角度は「スプレー平面」にある。
これらの各コンジットの長さ(即ち、シリンダ(DOI;DOE)とコンジットの終端部との距離)はL である。
B. 外部ノズルについての記述(参照:図19(A),(B)):外部ノズルは中空のシリンダ(内径DFIおよび外径DFE)で形成され、1つの拡張部分によって広げられている。直径DFEのシリンダを含むチャネルによってこの拡張されたノズルの一部分は穴開けされ、このチャネルと交わっている。チャネルの数は、本発明の液体燃料インジェクタの数と等しい。すべてのチャネルの軸は「スプレー平面」にあり、この平面は中空シリンダ(DFI;DFE)の軸を含んでいる。
これらチャネルは、長さL および直径D を有する。チャネルの形状は燃料インジェクタの基本的コンジットのものと同等である。すなわち、円柱形または平行管(parallelepipedal)でもよく、矩形の部分(前者ではD がシリンダの直径)を有し、後者ではD がこの矩形(正方形)の一辺であり「スプレー平面」に平行である。
これらチャネルのそれぞれは、中空シリンダ(DFI;DFE)の軸に対する所定の取付け角度α を有し、この角度は「スプレー平面」にある。
中空シリンダ(DOI;DOE)の軸は、中空シリンダ(DFI;DFE)の軸に一致する。また、アトマイジング流動体は、外部ノズルの内部に供給され、液体燃料インジェクタに達する。
C.「エレメンタリ・アトマイザ(基本的噴霧器)」についての詳細(参照:図18):
このエレメンタリ・アトマイザは主に次の要素により構成されている。
・液体燃料が流れる中空なコンジットの内部。
このコンジットの外部は、円柱形または矩形部分伴う平行管であり、このコンジットの幾何学的内部形状は円柱形である。
・中空コンジットがアレンジされた切削チャネル。
このチャネルの幾何学的形状は、中空コンジットの外部的形状と同じである。アトマイジング流動体はこのチャネルを循環してコンジットの全体に廻る。
液体燃料の外部的アトマイゼーション(霧状・粒子化)を提供するために、アトマイジング流動体によって、本発明のアトマイゼーション・デバイスを構成するすべての基本的なアトマイザには特有な技術基準を適合させる。
なお、シンボル“i”で表すものは、良好なポジションでこのアトマイゼーション・デバイスと共に配された「基本的アトマイザi」で参照され、このiは、基本的インジェクタの個数によって例えば1,2,3,4または5と等しい。
本発明のアトマイゼーション・デバイスは、次のように適用される。
1. 液体燃料が循環する場合、中空コンジットのプラギング(栓締め)を避けるためには、
≧ 0.5mm および、通常、D = 2mm
2. 中空コンジットの厚さは可能な限り薄くなければならず、その外縁(外周)に沿って流れるアトマイジング流動体により、このコンジットから出るように、液体燃料のジェット流の迅速な分配を可能にする。すなわち、燃料とアトマイジング流動体とを分離する部材の厚さが薄ければ薄いほど、これら2つの流動体は迅速に送出され、よって、効果的な2つのジェットのシャリングが行える。さらに、このコンジットの厚さの削減は、角度の狭いスプレーの配置構成を可能にする。
3. この厚さの減少はまた、燃焼チャンバからの熱放出を起こす部材の量を削減する。すなわち、コンジットの厚さが薄くなれば、このコンジットにより得られた熱量も制限される。その結果、コンジットの温度は低減される。
それに反して、この厚さは、そのアトマイゼーション・デバイスの操作中に起きるショックに対する機械的耐久性を充分に与えるべきである。
− D ≦ 6 mm および、好適には、
− D = 1 mm である。
なお、中空コンジットの外部とチャネルの内部(「火炎」)との間の空間は、アトマイジング流、即ち噴霧流動体(Vatomizing fluid)の流れの速度に比例するべきである。
Mach 0.3 ≦ Vatomizing fluid ≦ Mach 1.2
よって、アトマイズされようとする燃料の供給レートに従って次式が適用する。
0.2mm ≦ (D − D ) ≦ 6mm
および、通常は、 (D − D ) = 1mmである。
基本的アトマイザのそれぞれの目的は、正確な方向に微小滴のスプレーを噴出させることである。その方向は、チャネルおよび液体燃料用の中空コンジットの軸方向である。
スプレーされる微小滴の飛翔経路の正確な方位を確実にするには、チャネルと中空コンジットとの完全な同軸状態を有することが必要となる。そこで、この判定基準を次式に示す。
α = α
さらに、中空コンジットとチャネルの長さは、対応するコンジットにおける2つの流動体の流れを確実に維持するに充分でなければならない。もし、2つの流動体が、速度ベクトルの座標成分の同一方位をもって流入することを所望する場合は、下式が示す条件が好ましい。
≧ 5・D および、通常は、L = 10・D
≧ 5(D − D ) および、
通常は、L = 15(D − D
D. 異なるエレメンタリ・アトマイザ間の流動体の分配・配給について:
このデバイスを形成する異なる基本的なコンジット間の液体燃料の適切な供給を確実にするためには、次式に示す判定条件が満たされる。
OI ≧ 1.3Σ および、通常、DOI = 4mm
さらに、コンジットの1つ1つの長さは可能な限り近似であるべきである。すなわち、i,jを異なる2つの基本的なアトマイザと仮定すると、次式が満足される。
= L
それぞれの基本的コンジットに対し、異なる液体燃料供給レートで配給したいか否かに基づいて、各コンジットにD の値を選んでもよい。値D が大きくなれば、アトマイザiによってより多量の燃料が運ばれる。
また、このデバイスを形成する基本的なチャネルにアトマイジング流動体を適切に供給することを確実にするためには、次式に示す判定条件が満たされる。
FP − DOE ≧ 1.3Σ(D − D
さらに、コンジットの1つ1つの長さは可能な限り近似であるべきである。すなわち、i,jを異なる2つの基本的なアトマイザと仮定すると、次式が満足される。
= L
E. 異なるエレメンタリ・アトマイザ間の関連する角度: 例えば3つのエレメンタリ・アトマイザを有するデバイスの例(図18):
異なる基本的アトマイザ間の角度は、そのアトマイゼーション・デバイスを構成する基本的なアトマイザの個数の関数であり、炎の形態学的特徴は次式が得られることが期待される。
0°≦ α ≦ 60° および 0°≦ α ≦ 60°
通常、基本的アトマイザの個数が多いほど、これら関連するアトマイザ間の角度は大きくなり、また、炎は幅広くそしてその長さがより長くなる。
2つの基本的アトマイザを有するアトマイゼーション・デバイスで、小さな角度(例えば、10°オーダーで、α = α = 5° 且つ α = α = 5°)では、長くてまっすぐな炎を生成する。
また実例としては、ガラス加熱炉および試験的な加熱炉における工業上のテストにおいて、2つのアトマイゼーション・デバイスを有し、それぞれが3つの基本的アトマイザをもっている場合では、燃料オイル供給レート=100kg/h;アトマイジングエアー供給レート=20kg/hの条件下では、次のような結果が得られた。すなわち、
・デバイスA(図18)の場合:
α = α = 16°;
α = α = 0°;
α = α = 16°;
= D = D = 2.0mm
可視火炎の長さ = 3.5m、
可視火炎の幅 = 1.5m。
・デバイスB(図18)の場合:
α = α = 12°;
α = α = 0°;
α = α = 12°;
= D = D = 2.0mm
可視火炎の長さ = 4.5m、
可視火炎の幅 = 0.7m。
また、基本的アトマイザの角度や中空コンジットの直径に基づけば、各々のアトマイザからは分離した炎も得られる。
次の例は前例と同じ燃料オイルとアトマイジングエアーの供給レートでの場合である。すなわち、
・デバイスC(図18)の場合:
α = α = 20°;
α = α = 0°;
α = α = 20°;
= D = D = 2.0mm
3つの可視火炎の長さ = 4.5m、
3つの分離した可視火炎の幅 = 0.7m。
F. ガラス加熱炉における、アトマイゼーション・デバイスの使用に関する、外部ノズルの更なる特徴について(図19(A)および図19(B)):
図19には、図18に示す液体燃料アトマイザの部分が断面図で示されている。
このデバイスをガラス加熱炉(温度が1500℃〜1670℃の範囲で変化する燃焼チャンバ)に継続的に利用する場合において、本発明のアトマイゼーション・デバイスは一ケ月の単位で安定した炎を生成することが確実でなければならない。
アトマイゼーションの基本理念は、デバイスを構成する金属部材の温度を1100℃に維持されるように選択される。よって、工業テスト中のそのデバイスの頭頂部で測定された温度は、ガラス加熱炉において1ケ月にわたり、1600℃で、決して800℃を越えない。
これらの温度は、ガラス融解温度(〜1350℃)に比べれば決して高くはなく、加熱炉中に在るガラス質の材料によって堆積現象が生じる。
外部ノズルの外側のガラス層の堆積層の形成を避けるためには、2つの対称形の穴が図19(A),(B)が示すノズルに設けられている。
直径DORおよび高さHORは、この穴から噴出する霧状の流動体のジェット流がこの外部ノズルの終端の全面をカバーするように設定されている。これらは通常、DORは1mmまたはそれ以内であり、HORは10mmまたはそれ以内である。
G. 固定的な幾何学的な炎の長さの制御について:
本発明のデバイスにおけるアトマイゼーションの与えられた幾何学形のためには、このデバイスに使用するバーナーによって生成された1つまたは複数の炎の例えば長さを変えることが可能である。一定の燃料供給率における炎の長さに関する事項のフレキシビリティ(自由度)は、このデバイスがレシオ1〜3(即ち、炎の長さが、3.7〜1.2m)のガラス加熱炉が開発された時に決まる。
この炎の長さの制御は、外部ノズルと液体燃料インジクタとの間を流れる霧状流動体の流れの供給率を増減することによって達成される。この供給率のバリエーションは、アトマイゼーション・デバイスからの流動体の流れる圧力のバリエーションに直接的にリンクする。
通常使用においては、このアトマイジング流動体の圧力は、相体的に1〜6である。つまり、この圧力が高いほどこの率も高くなり、一方、炎の長さが短い場合ほどこの率は「むずかしい」小さい値である。この現象は、スプレーを構成する液体燃料の微小滴の供給における変化に直接的に帰属する現象である。つまり、アトマイジング流動体の供給率の増加は、その微小滴の直径の減少に作用し、そして、この意味する値についての供給範囲を成す直径を狭くする。逆に、この流動体の供給率の減少は、その微小滴の直径を増加させ、供給範囲を広げる。
液体燃料の燃焼メカニズムは3つの特徴的時間を示し、与えられたアトマイゼーション(霧状微粒子化)から得られる炎のタイプをすべて決定する。これらの3つの特徴的時間とは、「蒸発時間」「化学的時間」および「ハイドロダイナミック時間」である。極小な滴の直径の狭い範囲の供給を得ることは、その小滴の蒸発のための時間を減少させると共に、急激な爆燃(deflagration)を増加させる。何故ならば、化学的時間はほぼ一定であるからである。
よって、このような供給即ち、高いアトマイジング流動体供給率によるスプレーは、急速な燃焼をするタイプの短い長さの炎を極めて局所的な空間に生成する。
なお、好適な加圧されたアトマイザション流動体としては、例えば、エアー、スチーム、水蒸気およびそれらに類するものが採用される。
III. 他のバーナー・アセンブリの実施例:
図20(A)は耐火ブロック5と燃料ガスキャビティ94を同図中に表し、一方、図20(B)は直径D’のキャビティスロートと、ガス噴出口の直径Dのインジェクタ又はキャビティを示している。燃料ガスのためには、lのレシオ(即ち、図2からわかる隣接するガスの噴出口間の距離間隔)およびD’(即ち、燃料キャビティ又はインジェクタスロートの直径)の範囲が1.5〜10であり、好ましくは、1.5〜3で、2が最適である。図20(A)にはまた耐火ブロック内のキャビティも図示され、ガス流の方向において直径が変更されたものを有してもよいことを示している。そして、ガスの出口は通常、等しい高さにあり、それらの出口がプラグ(即ち差込み)されるようにはなっていない。
図21および図22には、本発明の耐火ブロックのガスの出口終端部の実施例が示されている。また、オキシダントキャビティ91a,91bが示されている。
図21が示す実施例は燃料ガスキャビティ94は、各キャビティにおいて同心のガスインジェクタを含んでもよく、例えば、低圧パワーでの運用で燃料が小さい直径の燃料ガスインジェクタ94’にインジェクトされ、直径の大きい方の燃料ガスインジェクタ94だけか、又は燃料ガスインジェクタ94’の両方から高圧パワーでのバーナーの運用を行ってもよい。これらインジェクタ94と94’との間の燃料の流れに関する制御は、適切なバルブのアレンジによって制御されるか又は、インジェクタ94と94’の一方または両方の供給ラインにおける口穴の使用を通して行われてもよい。なお、液体燃料イジェクータ95もまた図示されている。
図22は、本発明の耐火ブロックの極めて重要な一実施例を示し、外周のオキシダントインジェクタ91a,91bが図示の如く配置され、離された間隔Lが隣接する燃料インジェクタ間の間隔lの2倍の場合(即ち、L>2・lの場合)、炎の安定性が著しく高くなることがわかる。またこの傾向は、燃料とオキシダントがこれらのインジェクタだけを経由してインジェクトされる場合のほうが、耐火ブロックを使う場合よりも確実である。
図23〜31は、本発明のバーナーアセンブルの正面に関する他の実施例を断面図でそれぞれ示している。
まず、図23には、2つのオキシダントキャビティ91a,91bが矩形の出口を有すると共に、3つの燃料ガス出口94および1つの液体燃料の出口95を有する一実施例が示されている。
図24には、オキシダントが発散する2つのオキシダント出口91a,91bおよび、燃料出口94’を取り巻く3つの同心部91’を有する一実施例が示されている。
図25には、1つのオキシダント出口91を有する例が示され、特にこれは幅がその高さに比べて著しく長い長方形を成している。この実施例では、このオキシダントキャビティの出口の幅と高さの比が、1:1〜4:1の範囲にある。
図26には、楕円形を成す出口をもつ2つのオキシダントキャビティ91a,91bを有すると共に、3つの燃料ガスの出口94を有する一実施例が示されている。
図27には、図26が示す実施例に類似し、円形の更なる液体燃料キャビティ95を有する一実施例が示されている。
図28には、円形の3つの燃料ガスキャビティ94と共に、楕円形の単一のオキシダント出口91を有する一実施例が示されている。
図29には、図28が示す実施例に類似し、円形の更なる液体燃料キャビティ95を有する一実施例が示されている。
図30には、円形の2つの燃料ガスキャビティ94と共に、楕円形の単一のオキシダント出口91を有する一実施例が示されている。
図31には、図30が示す実施例に類似し、円形の2つの燃料ガスキャビティ94、及び円形の1つの液体燃料キャビティ95と共に、楕円形の単一のオキシダント出口91を有する一実施例が示されている。
また、図32および図33は、燃料出口の上部および下部にはオキシダントが発散する1つ又はそれ以上の出口を有する複数の実施例を示している。これらの実施例において、燃料キャビティは、下部のオキシダントキャビティに平行であり、上部のオキシダント流動体が燃料流動体に集中し、下部のオキシダント流動体が燃焼チャンバ内に流入するように角度付け(アングルダウン)されている。
図32においては、1つの燃料キャビティ94の上下にそれぞれオキシダント出口91a,91bが配置されている。
また、図33にはこれと類似する例が示されているが、特に、燃料出口94の上下に2つのオキシダント出口91a,91a’および、91b,91b’が各々配置されている。また、2つ以上の燃料出口があってもよく、それに伴ってそれらの上下には対応するオキシダント出口が備えられてもよい。
(その他の実施形態)
以上の内容を理解した当業者によれば、その他の実施形態も種々あり得る。
なお、図8〜図11に例示されたように、すべての実施例におけるオキシダントおよび燃料の出口は、好適には等しい高さに配置されていることに留意する必要がある。
また、以上に説明した本発明は、この発明の要旨を著しく逸脱しない範囲で修正・変更して実施することも可能である。
(発明の効果)
このように、本発明の燃焼方法および、バーナー・アセンブリに代表される燃焼装置によれば、生成する炎の大きさおよびその炎の形状が用途に対して最適に制御できると共に、これに加熱炉を用いることでユーザーが所望するように安全・確実に使用することができる。
本発明のバーナー組立の耐火ブロック要素の第1実施例を示す概念図であり、燃料「シート」は第1平面に在る3つの燃料インジェクタを使い形成され、オキシダントは第2平面に在る2つのインジェクタにより供給されることを示す。 図1に示した配置の正面図。 図1又は図2に示した配置設定を用いた場合の加熱炉で生ずる燃焼プロセスを示す側断面図。 図3の燃焼プロセスを上方から示す斜視図。 本発明のバーナー組立の耐火ブロック要素の第2実施例を示す概念図であり、燃料「シート」は第1平面に在る2つの燃料キャビティを用いて形成され、オキシダントは第2平面に在る2つのキャビティにより供給され、炎の安定化は第2平面の補助的な燃焼インジェクションにより提供されることを示す。 本発明のバーナー組立の耐火ブロック要素の第3実施例を示す概念図であり、燃料「シート」は第1平面に在る2つの燃料キャビティを用いて形成され、オキシダントは第2平面に在る2つのキャビティにより供給され、炎はその燃料キャビティ間の第1平面に在る補助的なオキシダントキャビティによって安定化されることを示す。 本発明のバーナー組立の一例を示す斜視図。 本発明のバーナー組立の一例を示し、(A)はその平面図、(B)はその裏面図、(C)はその側面図。 本発明のバーナー組立の耐火ブロック要素を示し、(A)はその側面図、(B)はその平面図。 本発明のバーナー組立の耐火ブロック要素を示し、(A)は断面図、(B)はその平面図、(C)はその裏面図、(D)はその側面図。 本発明のその他のバーナー・ブロック組立要素、酸素ディストリビュータおよび燃料ディストリビュータを示し、(A)は断面図、(B)はその平面図、(C)はその側面図、(D)はその裏面図、(E)はその他の断面図。 本発明のバーナー組立要素を示し、(A)は平断面図、(B)は側面図、(C)は底断面図、(D)は特にチューブシーリングの詳細拡大図。 (A)は本発明のバーナー・組立要素の耐火ブロックの斜視図を示し、(B)は図13(A)の耐火ブロックの側面図を示し、(C)は図13(A)の耐火ブロックの他の側面図を示す。 耐火ブロックが無いバーナー・組立要素の側断面図。 耐火ブロックを示す平面図であり、キャビティを描写している。 図15の耐火ブロックを示す平面図であり、キャビティ内部に短いインジェクタを有する一実施例を描写している。 図15の耐火ブロックを示す平面図であり、キャビティの外部に突出した長いインジェクタを有する一実施例を描写している。 本発明において有用な液体燃料アトマイザ(噴霧器)を示す側断面図。 図18に示す液体燃料アトマイザの部分を示し、(A)はこの断面図、(B)はこのフロントエンドの断面図。 耐火ブロックとキャビティを表し、(A)はこのブロックとキャビティの断面図、(B)はスロートの直径とインジェクタ又はキャビティのためのガス噴出口の関係を示す断面図。 本発明の一実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の一実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明の他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明のその他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。 本発明のその他の実施例を示す耐火ブロックの正面図。
符号の説明
1a,1b,1c…燃料キャビティ、
2…第1平面(燃料平面)、
3a,3b…オキシダントキャビティ、
4…第2平面(オキシダント平面)、
5…耐火ブロック、
8…炎(火炎)、
9…溶融体、
10…ガス出口面(噴出面)、
11,12…ガラス溶解タンク、
20,21,22…燃料キャビティ、
21…天然ガスインジェクタ、
23,24…酸素インジェクタ、
70…燃焼チャンバ(燃焼室)、
72…ブラケットアセンブリ、
74…燃料ディストリビュータ、
76…酸素ディストリビュータ、
78,80…インレット(入口)、
91,92…酸素キャビティ、
96…中央キャビティ、
94,98…燃料キャビティ、
200…アトマイザ。

Claims (50)

  1. 燃料をオキシダントと共に燃焼させる燃焼方法であって:
    a) オキシダント流動体の流れを供給し;
    b) 前記オキシダント流動体の流れの主なる部分を、少なくとも2つのオキシダント流動体の流れの状態で燃焼チャンバ内に噴射し;
    c) 燃料流動体の流れを供給し;
    d) 前記燃料流動体の流れを前記燃焼チャンバ内に噴射して、少なくとも2つの噴射された燃料流動体の流れを生成する;
    燃焼方法において、
    e) 前記燃焼チャンバ内に噴射された前記少なくとも2つの噴射された燃料流動体の流れで、燃料流動体の実質的に平面状のシートを、前記燃焼チャンバ内に生成し、ここで、前記噴射された燃料流動体の流れの内の少なくとも2つは、第1の燃料平面(2)の中に実質的に位置しており、第1の燃料平面(2)と、前記少なくとも2つのオキシダンダント流動体により規定される第2のオキシダント平面(4)との間の距離hは、流動体キャビティの出口での垂直面内で、オキシダントインジェクタ(23,24)の直径の少なくとも2倍であり;
    f) 前記オキシダント流動体の流れを、燃料流動体の前記シートと、前記燃焼チャンバ内で交差させ、
    g) 前記燃焼チャンバ内において、前記燃料流動体を前記オキシダント流動体で燃焼させ;
    ここで、前記第1の燃料平面(2)と、第2のオキシダント平面(4)との間の角度αは、20度未満であること、を特徴とする燃焼方法
  2. 2つの隣接する前記燃料流動体の流れは、最終的な発散角度を有し、その角度は15°より大きくないことを特徴とする、請求項1に記載の燃焼方法。
  3. 前記燃料流動体の流れの主なる部分は、実質的に前記第1の燃料平面(2)内にあり、前記第1の燃料平面は前記オキシダント流動体の下側にあることを特徴とする、請求項1または2に記載の燃焼方法。
  4. 前記燃料流動体の流れのすべては、実質的に前記第1の燃料平面内にあり、前記第1の燃料平面(2)は前記オキシダント流動体の流れの下側にあることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  5. 前記燃料流動体は、ガス状の燃料であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  6. 記燃料流動体の流れは、メタン、天然ガス、液化天然ガス、スチームリフォームド天然ガス、プロパン、カーボンモノキサイド、水素、噴霧オイルまたは、これらの混合体から構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  7. 前記オキシダント流動体は、酸素含有ガスであり、少なくとも50体積%の酸素を有していることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  8. 前記最終的な発散角度は、3°〜10°であることを特徴とする、請求項2から7のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  9. 前記オキシダントのすべては、前記第2のオキシダント平面(4)を規定する少なくとも2つのオキシダント流動体の流れの中に噴射されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  10. 互いに隣接する2つのオキシダント流動体の流れは、15°よりも小さい最終的な発散角度を作ることを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  11. 前記の燃料流動体の流れの噴射は、燃料の霧幕を発生させ、その拡散角度が最大でも120°であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  12. 前記拡散角度は、10°〜60°であることを特徴とする、請求項11に記載の燃焼方法。
  13. 前記燃料の速度は、少なくとも、15m/sec.であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  14. 前記第1の燃料平面は、3つの燃料流動体の流れと、2つのオキシダント流動体の流れを有することを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  15. 少なくとも2つの噴射されたオキシダント流動体の流れを有し、1つの天然ガスの流れが、これらの少なくとも2つの噴射されたオキシダント流動体の流れの間に噴射されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  16. オキシダントが低い圧力で供給されることを特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  17. 前記オキシダントは、50体積%以上の酸素を含み、好ましくは、88体積%以上の酸素を含むことを特徴とする、請求項1から16のいずれか1項に記載の燃焼方法。
  18. バーナー・アセンブリであって、少なくとも2つの燃料流動体キャビティ(1a,1b,1c、または、20,22)と、少なくとも2つのオキシダント流動体キャビティ(3a,3b、または、23,24)と、少なくとも1つの出口面を有し、
    この出口面で、前記燃料流動体キャビティの内の少なくとも2つ、又は、前記オキシダント流動体キャビティの内の少なくとも2つ、又は、その両者が終結する、バーナー・アセンブリにおいて、
    a) オキシダント流動体の流れを供給するための手段と;
    b) 前記オキシダント流動体の流れを、少なくとも2つのオキシダント流動体キャビティの中に噴射して、少なくとも2つの噴射されたオキシダント流動体の流れを生成するための手段と;
    c) 燃料流動体の流れを供給するための手段と;
    d) 前記燃料流動体の流れを、少なくとも2つの燃料流動体キャビティの中に噴射して、第1の燃料平面(2)を規定する少なくとも2つの噴射された燃料流動体の流れを生成するための手段と;
    を有し、
    e) 前記オキシダント流動体の流れと前記燃料流動体の流れの噴射方向は、0度から20度の間の角度αで実質的に収束し、且つ燃焼領域で交差し、これに対して、少なくとも2つの互いに隣接する燃料流動体キャビティの方向は、発散し、
    更に、第1の燃料平面(2)と、前記少なくとも2つのオキシダンダント流動体により規定される第2のオキシダント平面(4)との間の距離hは、流動体キャビティの出口での垂直面内で、オキシダントインジェクタの直径の少なくとも2倍であること;
    を特徴とするバーナー・アセンブリ。
  19. バーナー・アセンブリであって、
    オキシダントの供給源および燃料の供給源に、流路的に接続されるように構成された耐火ブロック(5)を更に有し、
    前記耐火ブロック(5)は、燃料の入口端部およびオキシダントの入口端部と、燃料の出口端部およびオキシダントの出口端部と、を有し、
    前記出口端部は、燃料の出口及びオキシダントの出口を有し、
    前記耐火ブロック(5)は更に、複数の燃料キャビティ及び複数のオキシダントキャビティを有し、
    前記燃料キャビティの内の少なくとも2つは、第1の燃料平面(2)を規定し、
    複数のオキシダントキャビティは、第2のオキシダント平面(4)を規定し、
    前記燃料キャビティは、前記オキシダントキャビティよりも数が多いこと、
    を特徴とするバーナー・アセンブリ。
  20. 前記オキシダントの出口は、前記燃料の出口よりも大きいことを特徴とする、請求項19に記載のバーナー・アセンブリ。
  21. マウンティング・ブラケット・アセンブリ(72)が、前記耐火ブロックの、前記燃料の入口端部およびオキシダントの入口端部に対して取り外し可能に取り付けられており、
    前記マウンティング・ブラケット・アセンブリは、ガス分配面を有していることを特徴とする、請求項19または20に記載のバーナー・アセンブリ。
  22. 前記ガス分配面の下部に、燃料ディストリビュータ(74)が配置されていることを特徴とする、請求項21に記載のバーナー・アセンブリ。
  23. 前記ガス分配面の上部に、オキシダントディストリビュータ(76)が配置されていることを特徴とする、請求項19に記載のバーナー・アセンブリ。
  24. 前記耐火ブロックは、融解ジルコニア、融解キャスト・アルミナ・ジルコニア・シリカ、再ボンデッド・アルミナ・ジルコニア・シリカまたは、融解キャスト・アルミナから構成されるグループから選択される材料であることを特徴とする、請求項19から23のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  25. 前記キャビティの内の1つまたはそれ以上は、その中に1つのインジェクタを有していることを特徴とする、請求項19から24のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  26. 前記耐火ブロックは、少なくとも5つのキャビティを有していることを特徴とする、請求項19から25のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  27. 前記耐火ブロックは、その下部の部分に、前記燃料を炉の燃焼チャンバ内に噴射するための3つのキャビティ(1a,1b,1c)を有し、
    その上部の部分に、前記オキシダントを前記炉の燃焼チャンバ内に噴射するための2つのキャビティ(3a,3b)を有していることを特徴とする、請求項19から26のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  28. 前記燃料の出口およびオキシダントの出口は、円形であることを特徴とする、請求項19から27のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  29. 前記キャビティは、前記耐火ブロック(5)を通過する真直ぐな穴であり、前記キャビティの出口にはなだらかな曲線が付けられていることを特徴とする、請求項19から28のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  30. 前記燃料を噴射するための前記下部の部分の前記3つのキャビティは、前記燃料の出口端部および前記オキシダントの出口端部において、最終的な発散角度でそれぞれセットされ、この角度は、互いに隣接する燃料キャビティに対して、3°〜15°の範囲にあることを特徴とする、請求項27から29のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  31. 前記燃料を噴射するための前記下部の部分の前記3つのキャビティは、前記燃料の出口端部および前記オキシダントの出口端部において、最終的な発散角度でそれぞれセットされ、その角度は、互いに隣接する燃料キャビティに対して、3°〜10°の範囲にあることを特徴とする、請求項27から30のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  32. 前記オキシダントを噴射するための前記上部の部分の前記2つのキャビティは、前記燃料の出口端部および前記オキシダントの出口端部において、互いに最終的な発散角度をなして配置され、その角度は、0°〜15°の範囲にあることを特徴とする、請求項27から31のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  33. 前記オキシダントを噴射するための前記上部の部分の前記2つのキャビティは、前記燃料の出口端部および前記オキシダントの出口端部において、互いに最終的な発散角度をなして配置され、その角度は、7°〜15°の範囲にあることを特徴とする、請求項27から32のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  34. 前記オキシダントディストリビュータ(76)は、締結手段によって、前記マウンティング・ブラケット・アセンブリ(72)に直接的に取付けられていることを特徴とする、請求項23から33のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  35. 前記燃料ディストリビュータ(74)は、締結手段によって、前記マウンティング・ブラケット・アセンブリ(72)に直接取付けられていることを特徴とする、請求項22から34のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  36. 前記燃料ディストリビュータ(74)は、単一の一体化されたなコンポーネントであり、前記耐火ブロック(5)の1つのキャビティの内部に装着され、前記燃料ディストリビュータ(74)は、複数の燃料の出口を有することを特徴とする、請求項27から35のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  37. 前記燃料キャビティのそれぞれは、直径D’のスロートと、直径dの出口と、を有し、
    前記燃料キャビティ出口は、互いに距離lの間隔を開けて配置されていることを特徴とする、請求項19から36のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  38. 前記距離lの前記燃料キャビティスロートの最小の直径D’に対する比率は、1.5〜10の範囲にあることを特徴とする、請求項37に記載のバーナー・アセンブリ。
  39. 前記距離lの前記直径D’に対する比率は、1.5〜3の範囲にあることを特徴とする、請求項36に記載のバーナー・アセンブリ。
  40. 前記比率は2であることを特徴とする、請求項38または39に記載のバーナー・アセンブリ。
  41. 前記燃料キャビティのそれぞれは、直径dの出口を有し、
    前記燃料キャビティの前記出口は、互いに距離lの間隔を開けて配置され、
    (l/d)の比率は、4〜10の範囲であることを特徴とする、請求項19から40のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  42. 前記オキシダントキャビティのそれぞれは、直径Dの出口を有し、
    前記オキシダントキャビティの前記出口は、互いに距離Lの間隔を開けて配置され、
    (L/D)の比率は、2〜10の範囲であることを特徴とする、請求項19から41のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  43. 少なくとも1つの液体燃料インジェクタを有し、この液体燃料インジェクタは、前記第1の燃料平面の下方に、下記の式で規定される距離dで配置され、
    = dρFO/ρNG [(IFO + IAIR)/ING](10-3
    但し、
    FO = キャビティ又はインジェクタ内の液体燃料の運動量、
    AIR = キャビティ又はインジェクタ内のアトマイジングエアーの運動量、
    NG = ガス状燃料の運動量、
    ρFO = 液体燃料の比重、
    ρNG = ガス状燃料の重量、および、
    前記第1の燃料平面と第2のオキシダント平面が次式で表される距離dで離され、
    = A(P/1000)1/2
    但し、
    Pは、バーナーキャパシティ(kW)、
    Aは、500mm< A <150mm
    であることを特徴とする、請求項19から42のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  44. 少なくとも2つの周辺オキシダントキャビティ(91a,91b)を有し、それらは、距離Lで離され、
    前記燃料キャビティ(94)の内の互いに隣接するもの同士は、距離lで離され、
    Lは、lの少なくとも2倍であることを特徴とする、請求項19から43のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  45. 前記第1の燃料平面内の前記燃料流動体キャビティ(94)の内の少なくとも1つは、前記キャビティ内に1つのチューブ(94’)を有し、
    前記チューブの外径は、前記キャビティの内径よりも実質的に小さいことを特徴とする、請求項19から44のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  46. 前記第2のオキシダント平面と前記第1の燃料平面は、0°〜15°の範囲の角度で収束するように配置されていることを特徴とする、請求項19から45のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  47. 少なくとも1つのキャビティは、その中に、1つのインジェクタを有していることを特徴とする、請求項20から46のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
  48. 前記インジェクタは、前記燃焼チャンバ内に突出していることを特徴とする、請求項47に記載のバーナー・アセンブリ。
  49. 前記インジェクタは、前記燃焼チャンバ内に突出することなく前記耐火ブロックの内部で終結するような長さを有していることを特徴とする、請求項47または48に記載のバーナー・アセンブリ。
  50. 噴霧化された液体燃料の流れを形成するための、単一の液体燃料キャビティを有し、
    ガス燃料が噴射されて、少なくとも2つの燃料流動体の流れを形成するか、あるいは、液体燃料が前記単一の液体燃料キャビティに噴射されて、噴霧化された液体燃料の流れを形成するかのいずれかであることを特徴とする、請求項19から49のいずれか1項に記載のバーナー・アセンブリ。
JP2007101791A 1995-07-17 2007-04-09 燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法およびその燃焼 Expired - Lifetime JP4081129B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US50333695A 1995-07-17 1995-07-17
US08/668,758 US5984667A (en) 1995-07-17 1996-06-24 Combustion process and apparatus therefore containing separate injection of fuel and oxidant streams

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18794696A Division JP3989984B2 (ja) 1995-07-17 1996-07-17 燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法およびその燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007232364A true JP2007232364A (ja) 2007-09-13
JP4081129B2 JP4081129B2 (ja) 2008-04-23

Family

ID=27054469

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18794696A Expired - Lifetime JP3989984B2 (ja) 1995-07-17 1996-07-17 燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法およびその燃焼装置
JP2007101791A Expired - Lifetime JP4081129B2 (ja) 1995-07-17 2007-04-09 燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法およびその燃焼

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18794696A Expired - Lifetime JP3989984B2 (ja) 1995-07-17 1996-07-17 燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法およびその燃焼装置

Country Status (7)

Country Link
US (2) US5833447A (ja)
EP (1) EP0754912B1 (ja)
JP (2) JP3989984B2 (ja)
CN (1) CN1195172C (ja)
CA (1) CA2181292C (ja)
DE (1) DE69632666T2 (ja)
ES (1) ES2220965T3 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011527412A (ja) * 2008-07-08 2011-10-27 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード バーナーアセンブリおよび燃焼方法
WO2012102206A1 (ja) 2011-01-26 2012-08-02 大陽日酸株式会社 バーナの燃焼方法
JP2015165180A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッドAir Products And Chemicals Incorporated 過渡加熱バーナー及び過渡加熱方法
JP6121024B1 (ja) * 2016-04-22 2017-04-26 大阪瓦斯株式会社 溶解炉用の燃焼装置、及びそれを備えた溶解炉

Families Citing this family (103)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1195172C (zh) * 1995-07-17 2005-03-30 液体空气乔治洛德方法利用和研究有限公司 用氧化剂燃烧燃料的方法以及燃烧器装置
US5975886A (en) * 1996-11-25 1999-11-02 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Combustion process and apparatus therefore containing separate injection of fuel and oxidant streams
US6071116A (en) 1997-04-15 2000-06-06 American Air Liquide, Inc. Heat recovery apparatus and methods of use
JP3522506B2 (ja) * 1997-09-01 2004-04-26 東京瓦斯株式会社 酸素燃焼バーナと該バーナを持つ燃焼炉
FR2777068B1 (fr) * 1998-04-02 2000-05-05 Air Liquide Procede de combustion par injections separees du combustible et du comburant
EP0967440A3 (en) 1998-06-25 2002-12-18 L'air Liquide, S.A. à Directoire et Conseil de Surveillance pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Optical monitoring and control system for oil combustion
US6132204A (en) * 1998-06-30 2000-10-17 Praxair Technology, Inc. Wide flame burner
JP3960444B2 (ja) * 1998-08-28 2007-08-15 東京瓦斯株式会社 蓄熱燃焼装置
FR2782780B1 (fr) * 1998-09-02 2000-10-06 Air Liquide Procede de combustion pour bruler un combustible
JP3741883B2 (ja) * 1998-11-20 2006-02-01 東京瓦斯株式会社 酸素燃焼バーナと該バーナを持つ燃焼炉
JP3741884B2 (ja) * 1998-11-27 2006-02-01 東京瓦斯株式会社 酸素燃焼バーナと該バーナを持つ燃焼炉
DE19914666B4 (de) * 1999-03-31 2009-08-20 Alstom Brenner für einen Wärmeerzeuger
US6113389A (en) * 1999-06-01 2000-09-05 American Air Liquide, Inc. Method and system for increasing the efficiency and productivity of a high temperature furnace
US6126438A (en) * 1999-06-23 2000-10-03 American Air Liquide Preheated fuel and oxidant combustion burner
US6705117B2 (en) * 1999-08-16 2004-03-16 The Boc Group, Inc. Method of heating a glass melting furnace using a roof mounted, staged combustion oxygen-fuel burner
US6422041B1 (en) 1999-08-16 2002-07-23 The Boc Group, Inc. Method of boosting a glass melting furnace using a roof mounted oxygen-fuel burner
US7168269B2 (en) 1999-08-16 2007-01-30 The Boc Group, Inc. Gas injection for glass melting furnace to reduce refractory degradation
DE60025924D1 (de) * 1999-08-17 2006-04-20 Nippon Furnace Kogyo K K Verbrennungsverfahren und brenner
AU737544B2 (en) * 1999-10-18 2001-08-23 Air Products And Chemicals Inc. Method and apparatus for backing-up oxy fuel combustion with air-fuel combustion
US6540508B1 (en) 2000-09-18 2003-04-01 The Boc Group, Inc. Process of installing roof mounted oxygen-fuel burners in a glass melting furnace
US6544029B2 (en) 2000-09-27 2003-04-08 L'air Liquide - Societe' Anonyme A Directoire Et Conseil De Surveillance Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Methods and apparatus for combustion in high volatiles environments
US6715319B2 (en) * 2001-03-23 2004-04-06 Pilkington Plc Melting of glass
US7115226B2 (en) * 2003-06-20 2006-10-03 Mold-Masters Limited Stack mold having a melt homogenizing element
ITMI20032327A1 (it) * 2003-11-28 2005-05-29 Techint Spa Bruciatore a gas a basse emissioni inquinanti.
FR2863689B1 (fr) * 2003-12-16 2006-05-05 Air Liquide Procede de combustion etagee mettant en oeuvre un oxydant prechauffe
US7500849B2 (en) * 2004-01-16 2009-03-10 Air Products And Chemicals, Inc. Emulsion atomizer nozzle, and burner, and method for oxy-fuel burner applications
US7303388B2 (en) * 2004-07-01 2007-12-04 Air Products And Chemicals, Inc. Staged combustion system with ignition-assisted fuel lances
SE528808C2 (sv) * 2004-09-15 2007-02-20 Aga Ab Förfarande vid förbränning, jämte brännare
FR2879284B1 (fr) * 2004-12-09 2007-01-19 Air Liquide Procede de fusion d'une composition de matieres premieres par un bruleur en voute
US20070037106A1 (en) * 2005-08-12 2007-02-15 Kobayashi William T Method and apparatus to promote non-stationary flame
FR2892497B1 (fr) * 2005-10-24 2008-07-04 Air Liquide Procede de combustion mixte dans un four a regenerateurs
US7581948B2 (en) * 2005-12-21 2009-09-01 Johns Manville Burner apparatus and methods for making inorganic fibers
US7802452B2 (en) 2005-12-21 2010-09-28 Johns Manville Processes for making inorganic fibers
US20070231761A1 (en) * 2006-04-03 2007-10-04 Lee Rosen Integration of oxy-fuel and air-fuel combustion
US20100159409A1 (en) * 2006-06-05 2010-06-24 Richardson Andrew P Non-centric oxy-fuel burner for glass melting systems
US20070281264A1 (en) * 2006-06-05 2007-12-06 Neil Simpson Non-centric oxy-fuel burner for glass melting systems
FR2903478B1 (fr) * 2006-07-06 2008-09-19 L'air Liquide Procede de chauffage d'une charge, notamment d'aluminium
DE102006060869A1 (de) * 2006-12-22 2008-06-26 Khd Humboldt Wedag Gmbh Verfahren zur Regelung des Betriebes eines Drehofenbrenners
FR2917155A1 (fr) * 2007-06-08 2008-12-12 Saint Gobain Emballage Sa Combustion diluee
US8454354B2 (en) * 2008-05-08 2013-06-04 Air Products And Chemicals, Inc. Highly radiative burner and combustion process
EP2329190B1 (en) * 2008-08-29 2018-10-10 L'Air Liquide Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Method for generating combustion by means of a burner assembly
WO2010083410A1 (en) * 2009-01-16 2010-07-22 Air Products & Chemicals, Inc. Multi-mode combustion device and method for using the device
US8404018B2 (en) 2009-07-06 2013-03-26 Air Products And Chemicals, Inc. Burner and method for processing oxidizable materials
US8172566B2 (en) * 2010-02-18 2012-05-08 Air Products And Chemicals, Inc. Liquid fuel combustion process and apparatus
US8603203B2 (en) * 2010-04-12 2013-12-10 Samsung Sdi Co., Ltd. Burner nozzle assembly and fuel reformer having the same
SE1050442A1 (sv) * 2010-05-04 2011-04-26 Linde Ag Förfarande för att öka värmehomogeniteten i en gropugn
US8875544B2 (en) 2011-10-07 2014-11-04 Johns Manville Burner apparatus, submerged combustion melters including the burner, and methods of use
US8707739B2 (en) 2012-06-11 2014-04-29 Johns Manville Apparatus, systems and methods for conditioning molten glass
US10322960B2 (en) 2010-06-17 2019-06-18 Johns Manville Controlling foam in apparatus downstream of a melter by adjustment of alkali oxide content in the melter
US9096452B2 (en) 2010-06-17 2015-08-04 Johns Manville Methods and systems for destabilizing foam in equipment downstream of a submerged combustion melter
US8973400B2 (en) 2010-06-17 2015-03-10 Johns Manville Methods of using a submerged combustion melter to produce glass products
US8997525B2 (en) 2010-06-17 2015-04-07 Johns Manville Systems and methods for making foamed glass using submerged combustion
US9776903B2 (en) 2010-06-17 2017-10-03 Johns Manville Apparatus, systems and methods for processing molten glass
US8650914B2 (en) 2010-09-23 2014-02-18 Johns Manville Methods and apparatus for recycling glass products using submerged combustion
US8707740B2 (en) 2011-10-07 2014-04-29 Johns Manville Submerged combustion glass manufacturing systems and methods
US8973405B2 (en) 2010-06-17 2015-03-10 Johns Manville Apparatus, systems and methods for reducing foaming downstream of a submerged combustion melter producing molten glass
US8991215B2 (en) 2010-06-17 2015-03-31 Johns Manville Methods and systems for controlling bubble size and bubble decay rate in foamed glass produced by a submerged combustion melter
US9021838B2 (en) 2010-06-17 2015-05-05 Johns Manville Systems and methods for glass manufacturing
US9032760B2 (en) 2012-07-03 2015-05-19 Johns Manville Process of using a submerged combustion melter to produce hollow glass fiber or solid glass fiber having entrained bubbles, and burners and systems to make such fibers
US8769992B2 (en) 2010-06-17 2014-07-08 Johns Manville Panel-cooled submerged combustion melter geometry and methods of making molten glass
TWI398613B (zh) * 2010-07-01 2013-06-11 Air Prod & Chem 加工可氧化材料的燃燒器及方法
US8827691B2 (en) * 2010-07-12 2014-09-09 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Distributed combustion process and burner
KR101778655B1 (ko) * 2010-09-14 2017-09-14 오사까 가스 가부시키가이샤 용해로용 연소 장치 및 용해로
EP2479492A1 (en) * 2011-01-21 2012-07-25 Technip France Burner, furnace
EP2500640A1 (en) 2011-03-16 2012-09-19 L'AIR LIQUIDE, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Low NOx combustion process and burner therefor
MX2014003946A (es) * 2011-10-03 2014-05-14 Saint Gobain Emballage Combustor de emisiones reducidas.
JP5134736B1 (ja) * 2012-03-23 2013-01-30 中外炉工業株式会社 燃焼装置及び加熱炉
US9533905B2 (en) 2012-10-03 2017-01-03 Johns Manville Submerged combustion melters having an extended treatment zone and methods of producing molten glass
EP2903941A4 (en) 2012-10-03 2016-06-08 Johns Manville METHOD AND SYSTEMS FOR DESTABILIZING FOAM IN A DEVICE HAVING BEEN SWITCHED DOWN UNDERWATER COMBUSTION FURNACE
US9227865B2 (en) 2012-11-29 2016-01-05 Johns Manville Methods and systems for making well-fined glass using submerged combustion
US20140162204A1 (en) * 2012-12-11 2014-06-12 Neil G. SIMPSON Oxy-fuel boosting of zero port area in glass melter using a reversing system
US10654740B2 (en) 2013-05-22 2020-05-19 Johns Manville Submerged combustion burners, melters, and methods of use
US9777922B2 (en) 2013-05-22 2017-10-03 Johns Mansville Submerged combustion burners and melters, and methods of use
EP2999923B1 (en) 2013-05-22 2018-08-15 Johns Manville Submerged combustion melter with improved burner and corresponding method
US10138151B2 (en) 2013-05-22 2018-11-27 Johns Manville Submerged combustion burners and melters, and methods of use
US10131563B2 (en) 2013-05-22 2018-11-20 Johns Manville Submerged combustion burners
SI3003997T1 (sl) 2013-05-30 2021-08-31 Johns Manville Potopni zgorevalni gorilniki s sredstvi za izboljšanje mešanja za talilne peči za steklo in uporaba
US9731990B2 (en) 2013-05-30 2017-08-15 Johns Manville Submerged combustion glass melting systems and methods of use
WO2015009300A1 (en) 2013-07-18 2015-01-22 Johns Manville Fluid cooled combustion burner and method of making said burner
US9677758B2 (en) 2013-09-06 2017-06-13 Honeywell International Inc. Gaseous fuel-oxygen burner
KR101518609B1 (ko) * 2013-11-01 2015-05-11 주식회사 포스코 연소 장치 및 방법
GB201501310D0 (en) * 2015-01-27 2015-03-11 Knauf Insulation And Knauf Insulation Gmbh And Knauf Insulation Doo Skofja Loka And Knauf Insulation Burner for submerged combustion melter
CN104728832B (zh) * 2015-02-11 2017-04-19 中国石油化工股份有限公司 一种分段式燃烧装置
US9751792B2 (en) 2015-08-12 2017-09-05 Johns Manville Post-manufacturing processes for submerged combustion burner
US10041666B2 (en) 2015-08-27 2018-08-07 Johns Manville Burner panels including dry-tip burners, submerged combustion melters, and methods
US10670261B2 (en) 2015-08-27 2020-06-02 Johns Manville Burner panels, submerged combustion melters, and methods
US9815726B2 (en) 2015-09-03 2017-11-14 Johns Manville Apparatus, systems, and methods for pre-heating feedstock to a melter using melter exhaust
US9982884B2 (en) 2015-09-15 2018-05-29 Johns Manville Methods of melting feedstock using a submerged combustion melter
US10837705B2 (en) 2015-09-16 2020-11-17 Johns Manville Change-out system for submerged combustion melting burner
US10081563B2 (en) 2015-09-23 2018-09-25 Johns Manville Systems and methods for mechanically binding loose scrap
US10144666B2 (en) 2015-10-20 2018-12-04 Johns Manville Processing organics and inorganics in a submerged combustion melter
US10246362B2 (en) 2016-06-22 2019-04-02 Johns Manville Effective discharge of exhaust from submerged combustion melters and methods
CN106277718B (zh) * 2016-08-19 2019-03-15 巨石集团有限公司 一种玻璃纤维池窑用玻璃液通道加热方法
US10301208B2 (en) 2016-08-25 2019-05-28 Johns Manville Continuous flow submerged combustion melter cooling wall panels, submerged combustion melters, and methods of using same
US10337732B2 (en) 2016-08-25 2019-07-02 Johns Manville Consumable tip burners, submerged combustion melters including same, and methods
US10196294B2 (en) 2016-09-07 2019-02-05 Johns Manville Submerged combustion melters, wall structures or panels of same, and methods of using same
US10233105B2 (en) 2016-10-14 2019-03-19 Johns Manville Submerged combustion melters and methods of feeding particulate material into such melters
ES2792044T3 (es) * 2017-07-21 2020-11-06 Engie Un método de combustión aplicado a materiales de fusión tales como el vidrio en un horno de llama longitudinal
CN110963673B (zh) * 2018-12-19 2022-07-12 液化空气(中国)研发有限公司 一种自冷却浸没式燃烧器及包括该燃烧器的玻璃窑炉
EP3715717B9 (fr) * 2019-03-26 2021-11-24 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Procédé de combustion et brûleur pour sa mise en oeuvre
US11598522B2 (en) 2019-10-21 2023-03-07 Air Products And Chemicals, Inc. Multi-burner rotary furnace melting system and method
JP2023523122A (ja) * 2020-02-12 2023-06-02 シーラス ヒート テクノロジー カンパニー エルエルシー 酸素フラットフレームバーナ及びブロックのアセンブリ
CN111796051B (zh) * 2020-07-10 2022-09-16 天津大学 无焰燃烧自燃温度测试装置、系统及方法

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1899926A (en) * 1930-01-29 1933-03-07 Surface Combustion Corp Furnace
US1919764A (en) * 1930-12-13 1933-07-25 Air Reduction Cutting torch
US1931927A (en) * 1932-07-02 1933-10-24 Combustion Utilities Corp Diffusion flame combustion using liquid fuel
US2003943A (en) * 1933-04-08 1935-06-04 Combustion Utilities Corp Heating process and apparatus
US1950046A (en) * 1933-05-12 1934-03-06 Surface Combustion Corp Gas burner
US2149980A (en) * 1937-11-04 1939-03-07 Jr Henry Wilbur Paret Method and apparatus for controlling furnace combustion
US2517642A (en) * 1946-02-19 1950-08-08 Dod Cedric Oxygen jet metal-cutting nozzle
US2649903A (en) * 1949-05-17 1953-08-25 Emhart Mfg Co Forehearth burner block
US2911035A (en) * 1956-12-05 1959-11-03 Bethlehem Apparatus Company In Polymix gas burner
US3174527A (en) * 1962-06-13 1965-03-23 Zink Co John Combination oil and/or gaseous fuel burner
GB1074826A (en) * 1965-03-26 1967-07-05 Gas Council Fuel gas/oxygen burner
GB1215925A (en) * 1967-02-03 1970-12-16 Gas Council Fuel gas/oxygen burner
US4378205A (en) * 1980-04-10 1983-03-29 Union Carbide Corporation Oxygen aspirator burner and process for firing a furnace
US4725299A (en) * 1986-09-29 1988-02-16 Gas Research Institute Glass melting furnace and process
CA1337097C (en) * 1988-04-01 1995-09-26 Loo Tjay Yap Method and apparatus for gas lancing
US5256058A (en) * 1992-03-30 1993-10-26 Combustion Tec, Inc. Method and apparatus for oxy-fuel heating with lowered NOx in high temperature corrosive environments
US5267850A (en) * 1992-06-04 1993-12-07 Praxair Technology, Inc. Fuel jet burner
US5299929A (en) * 1993-02-26 1994-04-05 The Boc Group, Inc. Fuel burner apparatus and method employing divergent flow nozzle
US5302112A (en) * 1993-04-09 1994-04-12 Xothermic, Inc. Burner apparatus and method of operation thereof
BR9502777A (pt) * 1994-06-13 1996-04-23 Praxair Technology Inc Equipamento e processo para a atomização de combustível líquido
US5601425A (en) * 1994-06-13 1997-02-11 Praxair Technology, Inc. Staged combustion for reducing nitrogen oxides
US5597298A (en) * 1994-12-13 1997-01-28 Praxair Technology, Inc. Laminar flow burner
US5560305A (en) * 1994-12-15 1996-10-01 The Boc Group, Inc. Burner block and method for furnace
US5500033A (en) * 1995-01-23 1996-03-19 The Boc Group, Inc. Melt heating method
CN1195172C (zh) * 1995-07-17 2005-03-30 液体空气乔治洛德方法利用和研究有限公司 用氧化剂燃烧燃料的方法以及燃烧器装置
US5984667A (en) * 1995-07-17 1999-11-16 American Air Liquide, Inc. Combustion process and apparatus therefore containing separate injection of fuel and oxidant streams
US5975886A (en) * 1996-11-25 1999-11-02 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Combustion process and apparatus therefore containing separate injection of fuel and oxidant streams

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011527412A (ja) * 2008-07-08 2011-10-27 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード バーナーアセンブリおよび燃焼方法
WO2012102206A1 (ja) 2011-01-26 2012-08-02 大陽日酸株式会社 バーナの燃焼方法
CN103429957A (zh) * 2011-01-26 2013-12-04 大阳日酸株式会社 燃烧器的燃烧方法
CN103429957B (zh) * 2011-01-26 2015-10-21 大阳日酸株式会社 燃烧器的燃烧方法
US9261276B2 (en) 2011-01-26 2016-02-16 Taiyo Nippon Sanso Corporation Burner combustion method
JP2015165180A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッドAir Products And Chemicals Incorporated 過渡加熱バーナー及び過渡加熱方法
US9976741B2 (en) 2014-02-28 2018-05-22 Air Products And Chemicals, Inc. Transient heating burner and method
JP6121024B1 (ja) * 2016-04-22 2017-04-26 大阪瓦斯株式会社 溶解炉用の燃焼装置、及びそれを備えた溶解炉
JP2017194253A (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 大阪瓦斯株式会社 溶解炉用の燃焼装置、及びそれを備えた溶解炉

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09112814A (ja) 1997-05-02
JP3989984B2 (ja) 2007-10-10
CA2181292C (en) 2008-07-15
ES2220965T3 (es) 2004-12-16
US5833447A (en) 1998-11-10
DE69632666T2 (de) 2005-06-09
EP0754912A3 (en) 1998-12-16
CA2181292A1 (en) 1997-01-18
CN1148151A (zh) 1997-04-23
EP0754912A2 (en) 1997-01-22
CN1195172C (zh) 2005-03-30
EP0754912B1 (en) 2004-06-09
DE69632666D1 (de) 2004-07-15
US6068468A (en) 2000-05-30
JP4081129B2 (ja) 2008-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4081129B2 (ja) 燃料およびオキシダント流の分離噴射を含む燃焼方法およびその燃焼
US5984667A (en) Combustion process and apparatus therefore containing separate injection of fuel and oxidant streams
US5567141A (en) Oxy-liquid fuel combustion process and apparatus
US5944507A (en) Oxy/oil swirl burner
JP3836542B2 (ja) 同軸の燃料および酸化剤出口を有するオキシ−燃料バーナー
US5617997A (en) Narrow spray angle liquid fuel atomizers for combustion
KR101363851B1 (ko) 다중 모드 연소 장치 및 이 장치를 사용하기 위한 방법
CN101135442B (zh) 柯恩达气体燃烧器装置和方法
US5979191A (en) Method and apparatus for melting of glass batch materials
JPH0777316A (ja) 液状及び又はガス状の燃料のための燃料ランス及びそれを運転する方法
JP2651969B2 (ja) 流体バーナー
CZ49293A3 (en) Combustion system employing oxygen and fuel
US5547368A (en) Process and device for combustion-enhanced atomization and vaporization of liquid fuels
JPH11132420A (ja) 酸素燃焼バーナと該バーナを持つ燃焼炉
JP2000161614A (ja) 酸素燃焼バーナと該バーナを持つ燃焼炉
JP2981959B2 (ja) 液体燃料用バーナー
JP2023504084A (ja) 燃料燃焼のための燃焼器及びその燃焼方法
JP2000161615A (ja) 酸素燃焼バーナと該バーナを持つ燃焼炉
JPH0223764B2 (ja)
KR101044226B1 (ko) 교차분사형 무화염 저질소산화물 산소연소기
JP2001214252A (ja) 物質を形成する高速熱スプレー装置及びこのスプレー装置によりコーティングまたは塊状物質を形成する方法
CN117795251A (zh) 高性能低NOx燃烧器和系统
JPH0611273A (ja) 加熱炉

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140215

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term