JP2007231525A - 被覆ブロック及び被覆ブロックの製造方法及び被覆ブロック用の鋼製矩形枠材 - Google Patents

被覆ブロック及び被覆ブロックの製造方法及び被覆ブロック用の鋼製矩形枠材 Download PDF

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Akihiro Morita
昭宏 森田
Masabumi Tatsuki
正文 田附
Tomoki Terajima
知己 寺島
Noriyuki Sakai
範幸 酒井
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Abstract

【課題】鋼材及びコンクリートの使用量が少なく済み、かつ容易に製造できる被覆ブロックを提供する。
【解決手段】被覆ブロック20は、底面が開口した2つの第1山形鋼板11と同じく底面が開口した2つの第2山形鋼板12とを、それぞれ矩形の異なる対辺を構成するように接合して形成した鋼製矩形枠体13の各山形鋼板内部空間にコンクリートを充填した矩形枠15と、該矩形枠15の上下面に張設した上面スクリーン材18および底面スクリーン材16と、該矩形枠15とスクリーン材とで囲まれた空間に充填した中詰め材17とからなる。型枠となる鋼材が単なる山形鋼板なので、製作が容易であり、かつ、鋼材の使用量を節減できる。また、コンクリートの使用量も節減できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、防波堤や護岸堤等における法面や法尻あるいは天端面における基礎地盤表面を被覆する防護工として用いられる被覆ブロック、及び、この被覆ブロックを製造する被覆ブロックの製造方法、並びに、被覆ブロックに用いる鋼製矩形枠体に関する。
護岸工事等に用いるこの種の被覆ブロックとして、図8、図9に示した被覆ブロック1のように、角形鋼管2、3を溶接して形成した鋼管製矩形枠体4の管内にコンクリート又はモルタル5を充填した矩形枠7を用いたものがある。この矩形枠7の底面に底面スクリーン材6を溶接固定した後、その内部に石等の中詰め材8を充填し、その上から上面スクリーン材9を固定して被覆ブロック1とする(特許文献1)。10は吊り金具である。
特開平9−111968
上記の被覆ブロック1は、一般的な矩形スラブ状コンクリートブロックや矩形枠状コンクリートブロック等のようにすべてを施工現場の近傍で製造する必要のある被覆ブロックと異なり、工場で鋼管製矩形枠体4又はその2辺のみを結合させたアングル枠等として製作し、これらを施工現場近傍の組立現場に搬入し、そこで鋼管製矩形枠体4の管内にコンクリート又はモルタル5を充填することで被覆ブロック1を組み立てることができる。この構造によれば、鋼管2、3が捨て型枠となるので型枠が不要であり、現場での組立作業の負荷が軽減され、また、短い養生期間で現場に設置可能なので施工期間も短縮できる等の長所がある。
しかし、上記のように鋼材とコンクリート又はモルタルとを一体化した構造の被覆ブロック1では、矩形枠の材料として厚肉大形の角形鋼管を使用しているので、鋼材の使用量が多く、また、そのような鋼管はどの加工業者でも容易に製作できる訳ではない。
本発明は上記背景のもとになされたもので、鋼材とコンクリート又はモルタルとを一体化した構造の被覆ブロックを構成する場合に、鋼材の使用量を極力少なくすることができ、また、鋼材加工が容易でコストも安く済む被覆ブロック、及び、この被覆ブロックを製造する被覆ブロックの製造方法、並びに、被覆ブロックに用いる鋼製矩形枠体を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の被覆ブロックは、底面が開口した2つの第1山形鋼板と同じく底面が開口した2つの第2山形鋼板とを、それぞれ矩形の異なる対辺を構成するように接合して形成した鋼製矩形枠体の各山形鋼板内部空間にコンクリート又はモルタルを充填した矩形枠と、該矩形枠の上下面に張設した上面スクリーン材および底面スクリーン材と、該矩形枠とスクリーン材とで囲まれた空間に充填した中詰め材とからなることを特徴とする。
請求項2は、請求項1の被覆ブロックにおいて、上面スクリーン材が平鋼からなるとともに、矩形の鋼製矩形枠体の対向する山形鋼板の山形頂部に掛け渡され、かつその端部が山形頂部の外側面に倣って曲げられていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2の被覆ブロックにおいて、鋼製矩形枠体の一方の対辺をなす第1山形鋼板の端部は三角形の端面板によって閉塞され、他方の対辺をなす第2山形鋼板の端部は前記第1山形鋼板の傾斜側面に突き当て接合されて閉塞されていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3記載の被覆ブロックにおいて、鋼製矩形枠体の外側の傾斜側面に吊り金具が設けられるとともに、この吊り金具はその下端が山形鋼板を貫通して前記コンクリート又はモルタル内に挿入されていることを特徴とする。
請求項5は、請求項4の被覆ブロックにおいて、吊り金具が、その上端がいずれの山形鋼板の上端よりも上に突出しないように設けられていることを特徴とする。
請求項6は、請求項1〜5の被覆ブロックにおいて、鋼製矩形枠体における第2山形鋼板の上端が第1山形鋼板の上端より低い位置にあり、かつ、第2山形鋼板の外側の傾斜側面の下端が、第1山形鋼板の端部下端より内側に位置していることを特徴とする。
請求項7は、請求項6の被覆ブロックにおいて、第2山形鋼板の外側の傾斜側面に前記吊り金具を、第1山形鋼板の上端より上に突出せずかつ第1山形鋼板の長さ方向端面より外側に突出しない態様で固定したことを特徴とする。
請求項8は、請求項1〜7の被覆ブロックにおいて、前記底面スクリーン材が平鋼からなるとともに、その幅方向が底面と直交する向きをなしかつ長さ方向端部が山形鋼板に形成された切り込みに嵌入する態様で山形鋼板に固定されていることを特徴とする。
請求項1〜8のいずれかに記載した被覆ブロックの製造方法であって、
底面が開口した2つの第1山形鋼板と同じく底面が開口した2つの第2山形鋼板とを、それぞれ矩形の異なる対辺を構成するように接合して鋼製矩形枠体を構成し、該鋼製矩形枠体の底面に底面スクリーン材を固定し、該枠体の底面を上にして各山形鋼板内部空間にコンクリート又はモルタルを充填し、コンクリート又はモルタルが固化した後該枠体を反転させて中詰め材を充填し、次いで、該枠体の上面に上面スクリーン材を固定することを特徴とする。
請求項10の発明は、被覆ブロック用の鋼製矩形枠材であって、底面が開口した2つの第1山形鋼板と同じく底面が開口した2つの第2山形鋼板とを、それぞれ矩形の異なる対辺を構成するように接合したことを特徴とする。
本発明によれば、コンクリート又はモルタルを充填する型枠となる鋼材が単なる山形鋼板であり、角形鋼管を使用する場合などと比べて、鋼材の使用量を節減することができ、また、平板の単なるV曲げ加工なので容易に製作できる。
この場合、鋼板とコンクリート又はモルタルが一体化していることで、山形で断面積が小さくても十分高い剛性が得られるので、コンクリート又はモルタルの使用量も節減することができる。
また、本発明の被覆ブロックが水中に施工された場合は、矩形枠の各辺(山形鋼板)の外面が斜面なので、藻が着生し易く、また、鋼板で外被されているので、溶出した鉄イオンが藻の成育を促進する。
請求項2によれば、上面スクリーン材である平鋼の端部が山形頂部の外側面に倣って曲げられているので鋼製矩形枠体の上端に溶接固定する際に、平鋼の位置決めが容易である。
請求項3によれば、各山形鋼板の開放端面を閉塞するために、4つの山形鋼板のうちの一方の対辺をなす2つの山形鋼板(第1山形鋼板)のみについて端面板で閉塞すればよいので、端面板が半分の4枚で済み、したがって、部材点数が少なく済みかつ加工も容易である。
請求項4によれば、吊り金具の下端が山形鋼板を貫通してコンクリートまたはモルタルに挿入されているので、コンクリートまたはモルタルが型枠(山形鋼板)から脱落することを防ぐ効果があり、したがって、コンクリート又はモルタル脱落防止のために山形鋼板内に設ける脱落防止用部材を少なくすることができ、この点でも鋼材の使用量を節減できる。
請求項5によれば、吊り金具が矩形枠の上面から上に突出しないので、積み重ねに支障にならず、また運搬や種々の作業に便利である。
請求項6によれば、第2山形鋼板の長さ方向端面を第1山形鋼板の傾斜側面に溶接固定する際に、溶接強度を容易に確保できる。
請求項7によれば、吊り金具が矩形枠の最外側輪郭の外側には突出しないので、積み重ねだけでなく横に並べる際にも支障にならず、また運搬や種々の作業に便利である。
請求項8によれば、底面スクリーン材が、幅方向を底面と直交する向きにした平鋼でありかつ長さ方向端部を山形鋼板の切り込みに嵌入固定しているので、中詰め材の荷重を受け止めるに必要な剛性を効率的に確保できる。この点でも、平鋼は安価であることと相まって、コストダウンが図られる。
請求項9の被覆ブロックの製造方法によれば、山形鋼板が通常の捨て型枠と同様に扱えるので、山形鋼板内にコンクリート又はモルタルを充填する作業が容易である。また、コンクリートまたはモルタルが固化しなくても積み重ねることができるので、被覆ブロック製造に際しても広い場所を必要としない。
以下、本発明の被覆ブロック、及びその製造方法、並びに、被覆ブロックに用いる鋼製矩形枠体の実施例を、図1〜図7参照して説明する。
図1は本発明の一実施例の被覆ブロック20の斜視図、図2は中詰め材を入れる前の構造である底面スクリーン材付きの矩形枠15の斜視図、図3は図2の平面図、図4は図3のA−A拡大断面図、図5は図3のB−B拡大断面図である。
これらの図に示すように、この被覆ブロック20は、底面が開口した2つの第1山形鋼板11と同じく底面が開口した2つの第2山形鋼板12とを、それぞれ矩形の異なる対辺を構成するように接合して形成した鋼製矩形枠体13の各山形鋼板内部空間にコンクリート又はモルタル(以下ではコンクリート14として説明する)を充填した矩形枠15と、該矩形枠15の上下面に張設した上面スクリーン材18および底面スクリーン材16と、該矩形枠15とスクリーン材16、18とで囲まれた空間に充填した中詰め材17とからなる構成である。また、前記2つの第2山形鋼板12の両端近傍における外側の傾斜側面12aに吊り金具19を固定している。
前記第1山形鋼板11及び第2山形鋼板12はいずれも、細長い長方形の鋼板を単にプレスでV曲げ加工したものである。各山形鋼板11、12の内部には、充填したコンクリート14が脱落することがないように、複数の丸鋼22、23をそれぞれ水平に溶接固定している。この丸鋼22、23は山形鋼板11、12が変形(角度が変化)するのを防ぐ働きも有する。
前記鋼製矩形枠体13の一方の対辺をなす第1山形鋼板11の両端部は、その端部に溶接固定された三角形の端面板24によって閉塞され、他方の対辺をなす第2山形鋼板12の両端部は前記第1山形鋼板11の内側の傾斜側面11aに突き当て溶接接合されて閉塞されている。
鋼製矩形枠体13はコンクリートを充填する捨て型枠となるので、各山形鋼板11、12の開放端面を閉塞する必要があるが、上記のようにすると、4つの山形鋼板11、12のうちの一方の対辺をなす2つの山形鋼板(第1山形鋼板11)のみについて端面板24で閉塞すればよいので、端面板が半分の4枚で済み、したがって、部材点数が少なく済みかつ加工も容易である。
また、前記第2山形鋼板12は、その上端が第1山形鋼板11の上端より低い位置(図5で寸法hだけ低い位置)にあり、かつ、第2山形鋼板12の外側の傾斜側面12aの下端が、第1山形鋼板11の端部下端より内側に位置(図3で寸法aだけ内側に位置)している。
これにより、第2山形鋼板12の長さ方向端面を第1山形鋼板11の傾斜側面11aに溶接固定する際に、溶接強度を容易に確保できる。
前記吊り金具19は、丸鋼を両側の脚長さが異なるU字形に曲げ加工したもので、図5にも示すように、U字形の両側の脚を第2山形鋼版12の外側の斜面12aにあけた穴12bを貫通させ、この穴12bの部分で吊り金具19を第2山形鋼板12に溶接固定している。
したがって、その後第2山形鋼板12の内部にコンクリートを充填した状態では、吊り金具19の両下部がコンクリート14内に挿入された状態となる。
このように吊り金具19の下端が山形鋼板12を貫通してコンクリート14に挿入されているので、充填したコンクリート14が型枠(山形鋼板12)から脱落することを防ぐ効果があり、したがって、コンクリート脱落防止のために山形鋼板内に設ける脱落防止用の部材(丸鋼23)が少なく済み、この点でも鋼材の使用量を節減できる。
なお、吊り金具19に異形棒鋼を用いると、コンクリート14と一体結合するので、吊り上げ荷重で外れることがないように第2山形鋼板12に強固に固定される。
また、吊り金具19は、第1山形鋼板11の上端より上に突出しないように第2山形鋼板12に固定されている。第1山形鋼板11の方が第2山形鋼板12より高いので、吊り金具19はいずれの山形鋼板11、12の上端よりも上に突出しない。すなわち、矩形枠15の上面から上に突出しない。
したがって、被覆ブロック20の積み重ねの支障にならず、また運搬や種々の作業に便利である。
また、吊り金具19は、第1山形鋼板11の長さ方向端面より外側に突出しない態様で、第2山形鋼板の外側の傾斜側面に溶接固定されている。
このように、吊り金具19は矩形枠15の最外側輪郭の外側には突出しないように取り付けられており、上記の積み重ねの場合だけでなく、横に並べる際にも支障にならず、また運搬や種々の作業に便利である。
前記底面スクリーン材16は、平鋼からなるとともに、図4、図5にも示すように、その幅方向が底面と直交する向きをなしかつ長さ方向端部が図示例では第1山形鋼板11に形成された切り込み11bに嵌入する態様で第1山形鋼板11に溶接固定されている。
底面スクリーン材16が上記のように平鋼を縦にしてその両端を山形鋼板11の切り込み11bに嵌入し溶接固定した構成であるから、中詰め材17の荷重を受け止めるに必要な剛性を効率的に確保できる。この点でも、平鋼が安価であることと相まって、コストダウンが図られる。
前記上面スクリーン材18は、平鋼からなるとともに、図1、図4に示すように、矩形の鋼製矩形枠体13の対向する山形鋼板(図示例の場合は第1山形鋼板11)の山形頂部間に掛け渡され、かつその端部が山形頂部の外側面に倣って曲げられている構成であり、山形鋼板11の頂部に溶接固定される。
上面スクリーン材18が平鋼でかつ上記のような形状なので、鋼製矩形枠体13の上端に溶接固定する際に、上面スクリーン材18の位置決めが容易である。
上記の被覆ブロック20を製造する要領について説明する。
細長い長方形の鋼板をプレスでV曲げ加工して第1山形鋼板11及び第2山形鋼板12を得る。
それぞれ2つの第1山形鋼板11及び第2山形鋼板12を、それぞれ矩形の異なる対辺を構成するように溶接接合して鋼製矩形枠体13を得る。次いで、鋼製矩形枠体13の底面に底面スクリーン材16を溶接固定する。また、吊り金具19を第2山形鋼板12に溶接固定する。工場ではこの段階まで製作しておき、これを施工現場の近傍の組立現場に運搬する。
ただし、工場では鋼製矩形枠体13まで組み立てずに、それを部分に分けた分割片を製作するにとどめて、その分割片を施工現場近傍の組立現場に搬入し、組立現場で鋼製矩形枠体13に組み立てることも可能である。例えば、図6(イ)のように、工場では鋼製矩形枠体13の4つの各辺部分を、互いに接合しないバラの状態の分割片(図6(イ)ではその1つのみを示す)31として製作し、そのバラの状態で組立現場に搬入し鋼製矩形枠体13に組み立ててもよい。また、図6(ロ)に示すように、隣接する2辺部分をそれぞれL字形の分割片32として製作し、これを組立現場に搬入し鋼製矩形枠体13に組み立ててもよい。
組立現場において鋼製矩形枠体13の各山形鋼板11、12内にコンクリートを充填する。この場合、底面スクリーン材16付きの鋼製矩形枠体13を、図7のように上下反転させると、鋼製矩形枠体13の各辺の底面が開放しているので、鋼製矩形枠体13の各山形鋼板内部空間13aが容器状となり、単に上からコンクリートを注ぐだけで、コンクリート充填が可能である。
したがって、従来の角形鋼管の場合のように内部にコンクリートを注入するために特別な工夫をする必要はなく、極めて能率的にコンクリート充填を行うことができる。なお、吊り金具19が鋼製矩形枠体13の上面から突出していないので、上下反転した時に吊り金具19が邪魔になることはない。
次いで、コンクリートの養生をするが、山形鋼板11、12が捨て型枠であるから、脱型する必要のあるコンクリートブロックの場合より、短い養生期間で施工現場に設置することができ、施工期間が短く済む。
こうして得られた底面スクリーン材付きの矩形枠15の内部に石等の中詰め材17を充填した後、図1に示すように、その上から矩形枠15の上面に上面スクリーン材18を溶接固定する。この場合、上面スクリーン材18が平鋼からなり両端が山形頂部の外側面に倣って曲げられた形状なので、鋼製矩形枠体13の上端に溶接固定する際に、上面スクリーン材18の位置決めが容易である。
こうして得られた被覆ブロック20は、吊り金具19にてワイヤ掛けされクレーンで施工現場に運搬されて、所定の位置に設置される。
上記の被覆ブロック20によれば、コンクリート14を充填する型枠となる鋼材が単なる山形鋼板11、12なので、角形鋼管を使用する場合などと比べて、鋼材の使用量を節減することができ、また、平板の単なるV曲げ加工なので容易に製作できる。
この場合、鋼板とコンクリート又はモルタルが一体化していることで、山形で断面積が小さくても十分高い剛性が得られるので、コンクリートの使用量も節減することができる。
また、被覆ブロック20が水中に施工された場合は、矩形枠15の各辺(山形鋼板)の外面が斜面なので、藻が着生し易く、また、鋼板で外被されているので、溶出した鉄イオンが藻の成育を促進する。
本発明における第1山形鋼板又は第2山形鋼板は、必ずしも1枚の細長い長方形の鋼板をV曲げ加工したものに限らず、2枚の長方形鋼板をハの字形に一体結合したものを用いることができる。2枚の長方形鋼板をハの字形に一体結合する方法としては、2枚の長方形鋼板をハの字形に配し、実施例における水平な丸鋼22、23のように丸鋼を溶接して一体結合する方法、あるいは、ハの字形に配したその頂部を溶接するなどの方法を採用できる。
また、本発明において、中詰め材は石塊に限らず、コンクリートブロックその他の中詰め材を用いることができ、例えば、貝殻を袋詰したものも使用できる。
また、底面スクリーン材あるいは上面スクリーン材は、平鋼に限らず、エキスパンドメタル、多孔板その他の鋼材を使用可能である。
本発明の一実施例の被覆ブロックの斜視図である。 図1の被覆ブロックにおける、石詰めする前の構造である底面スクリーン材付きの矩形枠の斜視図である。 図2の矩形枠の平面図である。 図3におけるA−A拡大断面図である。 図3におけるB−B拡大断面図である。 図2の矩形枠における、コンクリート又はモルタル充填前の構造である鋼製矩形枠体をさらに部分に分けて施工現場に搬入する場合について説明するもので、(イ)は各辺毎に分割する場合の分割片の斜視図、(ロ)は隣接する2辺からなるL形に分割する場合の分割片の斜視図である。 上記鋼製矩形枠体にコンクリート又はモルタルを充填する要領を説明するもので、上下反転させた鋼製矩形枠体の斜視図である。 従来の被覆ブロックの平面図である。 図8のC−C断面図である。
符号の説明
11 第1山形鋼板
11a 傾斜側面
11b 切り込み
12 第2山形鋼板
12a 傾斜側面
13 鋼製矩形枠体
14 コンクリート
15 矩形枠
16 底面スクリーン材
17 中詰め材
18 上面スクリーン材
19 吊り金具
20 被覆ブロック
22、23 丸鋼
24 端面板

Claims (10)

  1. 底面が開口した2つの第1山形鋼板と同じく底面が開口した2つの第2山形鋼板とを、それぞれ矩形の異なる対辺を構成するように接合して形成した鋼製矩形枠体の各山形鋼板内部空間にコンクリート又はモルタルを充填した矩形枠と、該矩形枠の上下面に張設した上面スクリーン材および底面スクリーン材と、該矩形枠とスクリーン材とで囲まれた空間に充填した中詰め材とからなることを特徴とする被覆ブロック。
  2. 前記上面スクリーン材が平鋼からなるとともに、矩形の鋼製矩形枠体の対向する山形鋼板の山形頂部に掛け渡され、かつその端部が山形頂部の外側面に倣って曲げられていることを特徴とする請求項1記載の被覆ブロック。
  3. 前記鋼製矩形枠体の一方の対辺をなす第1山形鋼板の端部は三角形の端面板によって閉塞され、他方の対辺をなす第2山形鋼板の端部は前記第1山形鋼板の傾斜側面に突き当て接合されて閉塞されていることを特徴とする請求項1又は2記載の被覆ブロック。
  4. 前記鋼製矩形枠体の外側の傾斜側面に吊り金具が設けられるとともに、この吊り金具はその下端が山形鋼板を貫通して前記コンクリート又はモルタル内に挿入されていることを特徴とする請求項1〜3記載の被覆ブロック。
  5. 前記吊り金具は、その上端がいずれの山形鋼板の上端よりも上に突出しないように設けられていることを特徴とする請求項4記載の被覆ブロック。
  6. 前記鋼製矩形枠体における第2山形鋼板の上端が第1山形鋼板の上端より低い位置にあり、かつ、第2山形鋼板の外側の傾斜側面の下端が、第1山形鋼板の端部下端より内側に位置していることを特徴とする請求項1〜5記載の被覆ブロック。
  7. 前記第2山形鋼板の外側の傾斜側面に前記吊り金具を、第1山形鋼板の上端より上に突出せずかつ第1山形鋼板の長さ方向端面より外側に突出しない態様で固定したことを特徴とする請求項6記載の被覆ブロック。
  8. 前記底面スクリーン材が平鋼からなるとともに、その幅方向が底面と直交する向きをなしかつ長さ方向端部が山形鋼板に形成された切り込みに嵌入する態様で山形鋼板に固定されていることを特徴とする請求項1〜7記載の被覆ブロック。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載した被覆ブロックの製造方法であって、
    底面が開口した2つの第1山形鋼板と同じく底面が開口した2つの第2山形鋼板とを、それぞれ矩形の異なる対辺を構成するように接合して鋼製矩形枠体を構成し、該鋼製矩形枠体の底面に底面スクリーン材を固定し、該枠体の底面を上にして各山形鋼板内部空間にコンクリート又はモルタルを充填し、コンクリート又はモルタルが固化した後該枠体を反転させて中詰め材を充填し、次いで、該枠体の上面に上面スクリーン材を固定することを特徴とする被覆ブロックの製造方法。
  10. 底面が開口した2つの第1山形鋼板と同じく底面が開口した2つの第2山形鋼板とを、それぞれ矩形の異なる対辺を構成するように接合したことを特徴とする被覆ブロック用の鋼製矩形枠材。
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