JP2007230542A - キャスター連結装置、連結装置付きキャスター、段差乗り越え装置および車椅子 - Google Patents

キャスター連結装置、連結装置付きキャスター、段差乗り越え装置および車椅子 Download PDF

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Abstract

【課題】運搬装置に取り付けることにより、簡単な構造で、段差を容易かつ快適に乗り越えることができる運搬装置を形成できるキャスター連結装置を提供する。
【解決手段】本体フレーム8に取り付けられる本体フレーム取付部2と、キャスター9が取り付けられるキャスター取付部3と、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とを回動可能に連結するヒンジ部4と、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とのなす角度が小さくなるように付勢する戻りバネ5とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子や台車などの運搬装置が備えるキャスターが段差を容易に乗り越えられるようにするための装置に関するものである。
車椅子や台車には運搬装置を移動可能に支えるキャスターが取り付けられている。従来のキャスターの取り付け構造は、図19に示すように、キャスターの回転軸60が運搬装置のフレーム61に直接取り付けられている構造である。このキャスターが段差を乗り上げるときの状況を図20に示す。
キャスターの車輪62が段差に当たると、車輪は停止するが、荷重(運搬装置および積荷)は前進をしようとして慣性力Fが車軸に作用する。この慣性力は段差のエッジに向かう力Fと、これに垂直な分力Fに分けられ、Fは段差からの抵抗力とつりあう。また、分力Fは段差のエッジを中心とし、車輪の半径をモーメントアームとする回転モーメントを生み出し、これにより荷重は持ち上げられ、段差を乗り越えることができる。
段差が高くなると分力Fはしだいに小さくなり、段差の高さが車輪の半径に等しくなると、分力Fは0になる。このため、乗り越えられる高さは、車輪の半径が限界になる。また、水平方向であった速度ベクトルが瞬間的に上向きに方向を変えるため、衝撃が発生する。このため、上記のキャスターを車椅子に用いると乗り心地が悪くなり、台車に用いる場合は積荷が弾んで傷が付くなどの問題が発生しやすい。
そのため、段差の乗り越えを容易にするための技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の段差越え車輪は、図21に示すように、主車輪が段差にあたると先行する補助車輪64側に支点が移動し、主車輪63の荷重の負担が軽減されるので、段差の乗り上げが容易になるものである。
特許文献2に記載の段差走行型車輪装置は、図22に示すように、車輪65の前に小車輪66aとつめ66bを供えた揺動部材66を配し、段差につめ66bが引っかかることで小車輪66aを支点としたてこの作用を発生させて車体を持ち上げるものである。
特許文献3に記載の補助車輪装備の段差適用車輪は、図23に示すように、2つの補助輪を有する揺動部材67が車輪の前方にあり、これが段差にあたると揺動部材67が回転して車輪68を持ち上げるものである。
特許文献4に記載の車椅子の段差乗り越え車輪では、図24に示すように、キャスターの車輪69の前に小車輪70があり、これが一体となって回転フレームに取り付けられている。段差に車輪69があたると回転フレームが回転し、小車輪70を支点に車体を持ち上げる。
特許文献5に記載の車椅子前輪に装着する振子式自動段差解消器では、図25に示すように、自由回転するように配置された半円アーム72が配されており、これが段差にかかると、車輪73を持ち上げるように構成されている。
特許文献6に記載の段差乗り越え車輪では、特許文献5に記載の発明と同じように、図26に示すように、脚部材74が自由回転するように配置され、これが段差にかかると、車輪75を持ち上げるように構成されている。
特許文献7に記載の段差のりこえ用補助車輪は、多数の一列に配されたローラを有する段差乗り越え手段である。図27に示すように、キャスターの車輪76の前に一列に並んだローラが斜めに配置され、この先行するローラ列77によって段差乗り上げが補助される。
特許文献8に記載の段差走行輪付き車椅子の駆動装置は、図28に示すように、3つの小車輪78を合成して1つの複合車輪としたもので、通常は小車輪78で走行し、段差に当たると複合車輪全体が回転して上の車輪が段差を上に乗り上げるものである。
特許文献9に記載の段差乗り越え装置では、図29に示すように、段差にキャスターの側面から当たった場合に、段差に乗り上げやすいようにカバー79が取り付けられている。
市販されているものでは、図30に示すように、バネ80を用いて衝撃を緩和させるものがある。
特許文献10に記載の壁面作業台車は、図31に示すように、車体81に対して回転可能に設けられた車輪支持脚82を有している。この車輪支持脚82は、段差に接触すると進行方向後方に回転し、障害物を乗り越えると、バネの力により元の位置(車体に対して垂直な位置)に戻る。
特許文献11に記載の車輪の支持構造では、図32に示すように、車輪83の回転軸84は、車体85に対して移動可能であり、車輪83が段差に接触すると、車輪83は進行方向前方の基準位置86から進行方向後方へ移動する。
特開平11−1102号公報(1999年1月6日公開) 特開平10−234783号公報(1998年9月8日公開) 特開2001−1906号公報(2001年1月9日公開) 特開昭59−200646号公報(1984年11月14日公開) 特開平10−297206号公報(1998年11月10日公開) 特開平2002−2206号公報(2002年1月8日公開) 特開平11−89885号公報(1999年4月6日公開) 特開平10−243967号公報(1998年9月14日公開) 特開2001−161755号公報(2001年6月19日公開) 特開平8−2952725号公報(1996年11月12日公開) 特開2005−186920号公報(2005年7月14日公開)
ところが、上記従来の構成では、以下の問題が生ずる。
特許文献1〜4に記載の発明では、補助車輪等を用いて段差乗り上げを助ける構成を採用しているが、補助車輪とその支持構造が必要なため、車輪構造が複雑になるという問題が生じる。また、特許文献2〜4に記載の発明では、図2に示すキャスターと同様に、速度の方向が急に変わるので、衝撃が発生し、乗り心地が悪くなるという問題が生じる。
特許文献5および6に記載の発明は、半円アーム72あるいは脚部材74を用いて一時的に回転半径を大きくするものであるが、高い段差では半円アーム72あるいは脚部材74が段差に当たって後ろ側に逃げてしまい効果が発揮できない虞がある。また、図2に示すキャスターと同様に、速度の方向が急に変わるので、衝撃が発生し、乗り心地が悪くなるという問題が生じる。
特許文献7および8に記載の発明では、キャスターが複雑で大掛かりなものになり、重量増加を招く虞がある。
特許文献9に記載の発明は、カバー79の形状に基づく傾斜を利用して段差を乗り上げるものであるため、摩擦による抵抗力が大きく、また、図2に示すキャスターと同様に、速度の方向が急に変わるので、衝撃が発生し、乗り心地が悪くなるという問題が生じる。
上記市販のキャスターでは、バネ80による衝撃吸収効果があるため、衝撃は緩和されるが、荷重が大きいと、バネ80が極限まで圧縮されて効果が無くなるという問題が生じる。また、図2に示すキャスターと同様に、速度の方向が急に変わるので、衝撃が発生し、乗り心地が悪くなるという問題がある。
特許文献10に記載の発明では、複数の車輪のひとつが障害物に衝突したときに、当該車輪を進行方向後方に傾けることにより、障害物を乗り越えることを前提としたものであり、左右の前輪の両方が段差に衝突すると車体が前方に傾く。そのため、乗り心地が悪くなるという問題が生じる。
特許文献11に記載の発明では、キャスターの車輪83を一方向回転の歯車87に押し当てることによって回転方向を制限し、これによって段差のエッジを中心とした移動軌跡の半径を大きくするものである。そのため、歯車87を有する、車輪83をスライドさせるための複雑な構造を構築しなければならないという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、簡単な構造により、段差を容易かつ快適に乗り越えることができる運搬装置を実現できる、キャスター連結装置、連結装置付きキャスター、段差乗り越え装置および車椅子を提供することにある。
本発明に係るキャスター連結装置は、上記の課題を解決するために、運搬用構造物とキャスターとを連結することにより運搬装置を形成するキャスター連結装置であって、運搬用構造物に取り付けられる第1取付部と、キャスターが取り付けられる第2取付部と、上記第1取付部と上記第2取付部とを回動可能に連結する連結部と、上記第1取付部と上記第2取付部とのなす角度が小さくなるように付勢する引戻し手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、運搬用構造物の、例えば底部に第1取付部を取り付け、第2取付部にキャスター(脚輪)を取り付けることにより、運搬用構造物とキャスターとを連結する。このとき、第1取付部は、連結部が運搬装置の進行方向とは反対側に位置するように運搬用構造物に取り付けられる。
ここで、上記運搬用構造物とは、人や荷物を載せるための台またはその一部であり、板状や箱状のものであってもよいし、キャスターを支持するための棒状の部材であってもよい。
通常の状態では、引戻し手段の作用により、第1取付部と第2取付部とは閉じた状態、すなわち、第1取付部と第2取付部とのなす角度が最小となる状態になっている。
上記の構成を有する運搬装置のキャスターの車輪が走行中に段差に衝突したとき、運搬用構造物には、進行方向に向かって斜め上方に移動する力が働く。このとき、キャスターの車輪が段差に当接した状態であれば、運搬用構造物が斜め上方に向かうのに伴い、第2取付部は、第1取付部から乖離し、進行方向に向かって斜め下方に傾く。その結果、運搬用構造物は、一時的に車輪とは独立して運動することになる。
運搬用構造物が、進行方向に向かって斜め上方に移動すれば、重力によりキャスターを押し下げていた荷重が削減され、上向きの慣性力により、キャスターにかかる荷重が一時的に極めて小さいものになる。このとき、引戻し手段によって、第2取付部が通常の位置に引戻される。すなわち、第2取付部は、第1取付部と第2取付部とのなす角度が小さくなるように引戻される。この引戻し手段の作用により、キャスターの車輪は段差を乗り越え、通常の位置に戻る。
それゆえ、上記キャスター連結装置を運搬装置に取り付けることにより、簡単な構造で段差を容易かつ快適に乗り越えることができる運搬装置を実現することができる。
また、上記第2取付部は、上記連結部に隣接する端部とは反対側の端部から延出する延長部を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、キャスターの車輪が走行中に段差に衝突し、第2取付部が進行方向に向かって斜め下方に傾いたときに、延長部の先端は段差の上段に当接する可能性が高い。このとき、延長部の先端を支点としてキャスターが持ち上げられる。その結果、キャスターの車輪が段差を乗り越えることをより容易にすることができる。
また、上記延長部の先端には、回転体が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、キャスターの車輪が走行中に段差に衝突し、第2取付部が、進行方向に向かって斜め下方に傾き、延長部の先端が段差の上段に当接したときに、当該先端には回転体が設けられているため、第2取付部を進行方向によりスムーズに移動させることができる。その結果、キャスターの車輪が段差を乗り越えることをより容易にすることができる。
本発明に係る連結装置付きキャスターは、上記の課題を解決するために、上記キャスター連結装置にキャスターが連結されており、上記キャスターは、上記第2取付部とは反対の方向に延出する延出部を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、キャスターの車輪が走行中に段差に衝突し、第2取付部が進行方向に向かって斜め下方に傾いたときに、延出部の先端は段差の上段に当接する可能性が高い。このとき、延出部の先端を支点としてキャスターが持ち上げられる。その結果、キャスターの車輪が段差を乗り越えることをより容易にすることができる。
また、上記延出部の先端には、回転体が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、キャスターの車輪が走行中に段差に衝突し、第2取付部が進行方向に向かって斜め下方に傾き、延出部の先端が段差の上段に当接したときに、当該先端には回転体が設けられているため、キャスターを進行方向によりスムーズに移動させることができる。その結果、キャスターの車輪が段差を乗り越えることをより容易にすることができる。
本発明に係るキャスター連結装置は、上記の課題を解決するために、運搬用構造物とキャスターとを連結することにより運搬装置を形成するキャスター連結装置であって、運搬用構造物に対して回動可能に連結できる連結部を一方の端部に有する第1リンクと、上記第1リンクの、他方の端部と回動可能に連結する第2リンクと、上記第2リンクの、上記第1リンクと連結する端部とは反対側の端部と回動可能に連結するキャスター取付部と、一方の端部が上記運搬用構造物に固定されており、他方の端部が上記キャスター取付部に回動可能に連結されている支持部とを備え、上記第1リンクと上記第2リンクとの連結部は、上記キャスター取付部に直接的または間接的に当接することができ、上記キャスター取付部は、上記第2リンクが連結されている部位から、上記支持部が取り付けられる部位とは反対の方向へ延びる延長部を有していることを特徴としている。
上記の構成によれば、運搬用構造物に第1リンクの一方の端部を連結し、第1リンクとキャスター取付部とを第2リンクによってつなぐ。運搬用構造物、第1リンク、第2リンクはそれぞれ回動可能に連結されている。一方、支持部は、その一方の端部が運搬用構造物に固定されており、他方の端部がキャスター取付部に回動可能に連結されている。
第1リンクと第2リンクとの連結部は、直接的または間接的にキャスター取付部に当接することができるため、第1リンクと支持部とによって、運搬用構造物をキャスター取付部において支持できる。
キャスター取付部にキャスターを取り付けることにより、運搬用構造物とキャスターとを連結する。このとき、第1取付部は、支持部が運搬装置の進行方向とは反対側に位置するように運搬用構造物に取り付けられる。
上記の構成を有する運搬装置のキャスターの車輪が走行中に段差に衝突したとき、運搬用構造物には、進行方向に向かって斜め上方に移動する力が働く。このとき、キャスターの車輪が段差に当接した状態であれば、運搬用構造物が斜め上方に向かうのに伴い、キャスター取付部は、運搬用構造物との距離を広げつつ、進行方向に向かって斜め下方に傾く。このキャスター取付部の動作は、第1リンクおよび第2リンクの回動および展開運動によって実現される。その結果、運搬用構造物は、一時的に車輪とは独立して運動することになる。
運搬用構造物が、進行方向に向かって斜め上方に移動すれば、キャスターにかかる荷重が一時的に極めて小さいものになる。このとき、進行方向に向かって延びる延長部の先端は段差の上段に当接し、この延長部の先端を支点としてキャスターが持ち上げられる。その結果、キャスターの車輪は段差を乗り越える。
キャスターの車輪が段差を乗り越えた後は、運搬用構造物の荷重により、第1リンクおよび第2リンクは折りたたまれ、運搬用構造物が第1リンクと支持部とによって支持された状態(通常の走行状態)となる。
それゆえ、上記キャスター連結装置を運搬装置に取り付けることにより、簡単な構造で段差を容易かつ快適に乗り越えることができる運搬装置を実現することができる。
また、上記延長部の先端には、回転体が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、キャスターの車輪が走行中に段差に衝突し、キャスター取付部が進行方向に向かって斜め下方に傾き、延長部の先端が段差の上段に当接したときに、当該先端には回転体が設けられているため、キャスター取付部を進行方向によりスムーズに移動させることができる。その結果、キャスターの車輪が段差を乗り越えることをより容易にすることができる。
本発明に係る段差乗り越え装置は、上記の課題を解決するために、キャスターを備える運搬装置用の段差乗り越え装置であって、上記運搬装置の底部に形成された開口部に配され、キャスターが取り付けられるキャスター取付部と、上記キャスター取付部に回動可能に連結され、上記運搬装置の内部へと延びるシリンダロッドと、上記シリンダロッドを受け入れるシリンダと、上記シリンダと配管によって接続された突き上げ手段とを備え、上記キャスター取付部は、その一方の端部において、上記底部と回動可能に連結するための接続部を備えており、他方の端部側において上記シリンダロッドと連結し、上記一方の端部は、上記他方の端部よりも上記運搬装置の進行方向前方側に設けられており、上記シリンダは、上記運搬装置の本体と回動可能に連結されているとともに、上記シリンダロッドを、上記キャスター取付部が上記底部に対して平行になる位置まで押し戻す押し出し手段を備えており、上記シリンダ内には、圧力を伝達するための圧力伝達物質が充填されており、上記シリンダロッドにより上記圧力伝達物質が圧縮されることによって生じる圧力が上記配管を通じて伝達されたときに、上記突き上げ手段は、上記運搬装置用の荷台を上方に突き上げることを特徴としている。
上記の構成によれば、キャスター取付部に取り付けられたキャスターの車輪が走行中に段差に衝突したとき、キャスター取付部は、進行方向に向かって斜め下方に傾く。このキャスター取付部の動作に伴い、キャスター取付部に連結されたシリンダロッドはシリンダ内に押し込まれる。
このシリンダロッドの動作により、シリンダ内に充填された圧力伝達物質が圧縮される。このとき生じた圧力は、配管を通じて突き上げ手段に伝達される。この圧力が伝達されると、突き上げ手段は、運搬装置用の荷台を上方に突き上げる。その結果、荷台にかかっている荷重は一時的に小さくなり、キャスターにかかる荷重も一時的に小さくなる。その結果、キャスターの車輪は段差を乗り越え易くなる。
キャスターの車輪が段差を乗り越えた後は、押し出し手段によりシリンダロッドが通常の位置(キャスター取付部が底部に対して平行になる位置)まで押し戻され、これに伴いキャスター取付部およびキャスターは通常の位置に戻る。
それゆえ、上記段差乗り越え装置を運搬装置に取り付けることにより、簡単な構造で段差を容易かつ快適に乗り越えることができる運搬装置を実現することができる。
なお、上記キャスター連結装置、上記段差乗り越え装置を備えた車椅子も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係るキャスター連結装置は、以上のように、運搬用構造物に取り付けられる第1取付部と、キャスターが取り付けられる第2取付部と、上記第1取付部と上記第2取付部とを回動可能に連結する連結部と、上記第1取付部と上記第2取付部とのなす角度が小さくなるように付勢する引戻し手段とを備えている構成である。
また、本発明に係るキャスター連結装置は、以上のように、運搬用構造物に対して回動可能に連結できる連結部を一方の端部に有する第1リンクと、上記第1リンクの、他方の端部と回動可能に連結する第2リンクと、上記第2リンクの、上記第1リンクと連結する端部とは反対側の端部と回動可能に連結するキャスター取付部と、一方の端部が上記運搬用構造物に固定されており、他方の端部が上記キャスター取付部に回動可能に連結されている支持部とを備え、上記第1リンクと上記第2リンクとの連結部は、上記キャスター取付部に直接的または間接的に当接することができ、上記キャスター取付部は、上記第2リンクが連結されている部位から、上記支持部が取り付けられる部位とは反対の方向へ延びる延長部を有している構成である。
それゆえ、上記キャスター連結装置を運搬装置に取り付けることにより、簡単な構造で段差を容易かつ快適に乗り越えることができる運搬装置を実現することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(キャスターマウント1の構成)
図2に示すように、キャスターマウント1は、本体フレーム取付部2(第1取付部)、キャスター取付部3(第2取付部)、ヒンジ部4(連結部)を備えている。
本体フレーム取付部2は、板状の部材であり、本体フレーム8に対して平行に固定されるものである。その固定方法は、特に限定されず、ねじ等を用いればよく、後述する、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3との開閉運動を妨げないものであればよい。
本体フレーム8は、キャスター9が取り付けられる、運搬装置(例えば、台車や車椅子)の一部分(運搬用構造物)である。本体フレーム8には、後述するキャスター9の回転軸9cを受け入れるための開口部8aが形成されている。また、本体フレーム8の上には、積荷11が載置されており、キャスター9に荷重がかかっている。
キャスター取付部3は、板状の部材であり、図3に示すように、キャスター9を取り付けるためのキャスター取り付け穴3aを有している。
キャスター9は、図2に示すように、車輪9a、キャスターフレーム9b、回転軸9cを有している。キャスターフレーム9bは、回転軸9cを軸として回転可能である。キャスター9は、回転軸9cをキャスター取り付け穴3aに挿入した状態で、取り付けねじ10によりキャスター取付部3に固定されている。
本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とは、ヒンジ部4(連結部)によって、互いに回動可能に連結されている。
ヒンジ部4の内部には、図2および図3に示すように、戻りバネ5(引戻し手段)が設けられており、この戻りバネ5は、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とが閉じた状態になるように付勢している。換言すれば、戻りバネ5は、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3となす角度が0に近づくように付勢する。
キャスター取付部3は、本体フレーム取付部2よりも長く、図3に示すように、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とが閉じた状態において、キャスター取り付け穴3aは、本体フレーム取付部2に覆われない位置に設けられている。そのため、キャスター9をキャスター取付部3に取り付けた状態で、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とを閉じることができる。
また、本体フレーム8の開口部8aに回転軸9cを挿入することにより、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とを閉じた状態で、本体フレーム取付部2を本体フレーム8に取り付けることができる。
また、キャスター取付部3の、ヒンジ部4とは反対側の端部の近傍には、緩衝材6が設けられている。この緩衝材6は、キャスターマウント1が本体フレーム8に連結された状態において、本体フレーム8とキャスター取付部3との間の隙間を埋めるものである。緩衝材6によって、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とが閉じる時の衝撃を緩衝できる。
なお、車輪9aの車軸9dとヒンジ部4とを結ぶ線と、車軸9dから本体フレーム8に下ろした垂線とによって形成される角度(図2において角度θ)は、0°より大きく90°より小さいことが好ましい。角度θは、ヒンジ部4と回転軸9c(キャスター取り付け穴3a)との距離に依存している。この距離が重要であることは、後述する実験2によって示されている。
(キャスターマウント1の作用機構)
図1に示すように、キャスター9の車輪9aが段差12に当たると、段差12に押されてキャスター取付部3が傾く。このとき、ヒンジ部4は、矢印13のように円弧を描きながら進行方向かつ斜め上方に移動する。換言すれば、キャスター9の車軸9dとヒンジ部4とを結ぶ斜めの線が立つことによってヒンジ部4の高さが高くなる。
その結果、本体フレーム8と積荷11とを上方に押し上げる力(矢印14)が発生する。この力により、積荷11は進行方向かつ斜め上方に移動し、本体フレーム8も元の位置(図1において破線で示す位置)から進行方向かつ斜め上方に移動する。
積荷11の質量は、一般にキャスター9に比べて大きいため慣性力が大きく、積荷11が重力に逆らって一旦斜め上方に動き出すと、その上昇運動は一定時間継続される。積荷11が斜め上方に運動を始めると、キャスター9にかかっていた荷重が軽減されるため、図4に示すように、矢印15の方向に積荷11が下降する前にキャスター9は戻りバネ5によって本体フレーム8に近づくように引き上げられ、段差12の上段に移動することができる。段差乗り上げ後は、重力によって元の状態に戻る。
以上のように、キャスターマウント1は、キャスター9が段差に当たったときの段差からの反力を利用して積荷11を上方に跳ね上げ、キャスター9が段差に乗り上げ易くなるようにするものである。
(実験1)
以下に、キャスターマウント1の効果について検証した実験の結果について説明する。本実験では、図5に示す、キャスターマウント1の模型16を用いた。この模型16は、本体フレーム8に相当する木板A16aに、本体フレーム取付部2に相当する木板B16bを接着し、キャスター取付部3に相当する木板C16cを木板B16bに対してヒンジ16dによって連結したものである。そして、木板B16bと木板C16cとが閉じるように戻りバネ16eを設けた。この戻りバネ16eのバネ定数は、0.187N/mmであり、キャスターの直径は、25mmである。
図6に示すように、木板を用いて傾斜角8°の坂と、10mmの高さの段差とをつくり、どの程度の助走距離があれば、模型16は段差を乗り越えることができるかを測定した。なお、模型16にはおもりを6Kgまで1Kgずつのせていった。
キャスターマウント1の模型(ヒンジ式キャスター)との比較のため、従来のキャスターを木板に取り付けた模型(ノーマルキャスター)についても同様の実験を行った。本実験の結果を図7に示す。
図7に示すように、両者ともに荷重が大きくなるに従って、段差を乗り越えるために必要な助走距離(乗り上げ可能距離)は短くなったが、同じ荷重を加えた場合には、ヒンジ式キャスターの方が、ノーマルキャスターよりも助走距離は短くてすむことが明らかになった。つまり、ヒンジ式キャスターの方が段差を乗り越え易いことが明らかになった。
(実験2)
次に、キャスター取り付け穴3aとヒンジ部4との間の距離(r)を変えることによって、段差の乗り越え易さが変化するか否かを調べた。具体的には、実験1の模型とは別に車椅子に取り付ける実寸大のヒンジ式キャスターを製作した。その車椅子の後輪に速度計を取り付け、段差に衝突するときの速度を測定できるようにした。そして、上記距離rを4通り(137、139、142、146mm)に変え、段差を乗り越えることができる速度のうち、最も遅い速度(乗り上げ速度)を求めた。
なお、段差の高さは30mmであり、戻りバネのバネ定数は15.79N/mmであり、車輪径は170mm、実験装置に加えた荷重は16.9Kgである。その他の条件は、実験1と同様である。
本実験の結果を図8に示す。図8に示すように、上記距離rが146mmの時に乗り上げ速度が最も小さくなった。すなわち、上記距離rは、段差の乗り越え易さに影響を与えるものであり、上記4通りの距離rの中では、距離rが146mmの場合に最も段差を乗り越え易いことが明らかとなった。
(実験3)
次に、上記距離rが146mmである実験装置を用いて、戻りバネ16eのバネ定数を5通り(3.226、5.787、7.49、9.89、15.79N/mm)に変化させ、上記乗り上げ速度を測定した。なお、本実験では4通りの段差の高さ(20、27、30、38mm)を設けた。また、実験装置に加えた荷重は16.9Kgである。その他の条件は、実験1と同様である。
本実験の結果を図9に示す。図9に示すように、バネ定数が3.226N/mmの場合には、実験装置は20mmの段差を、乗り上げ速度0.67m/sで乗り越えることができたが、20mmより高い段差を乗り越えることはできなかった。
バネ定数が5.787N/mmの場合には、実験装置は20mmおよび27mmの段差を、それぞれ乗り上げ速度0.59、0.95m/sで乗り越えることができたが、27mmより高い段差を乗り越えることはできなかった。
バネ定数が7.49N/mmの場合には、実験装置は20、27、30mmの段差を、それぞれ乗り上げ速度0.56、0.81、1.05m/sで乗り越えることができたが、38mmの段差を乗り越えることはできなかった。
バネ定数が9.89N/mmの場合には、実験装置は20、27、30、37mmの段差を、それぞれ乗り上げ速度0.55、0.87、0.89、1.76m/sで乗り越えることができた。
バネ定数が15.79N/mmの場合には、実験装置は20、27、30、37mmの段差を、それぞれ乗り上げ速度0.54、0.73、0.82、1.74m/sで乗り越えることができた。
一方、ノーマルキャスターの場合には、各段差を乗り越えることができたが、乗り上げ速度は、いずれもヒンジ式キャスターの場合よりも大きかった。
以上の結果から、戻りバネのバネ定数を段差の高さに応じて適切なものに設定すれば、ヒンジ式キャスターは、ノーマルキャスターよりも段差を乗り越え易くなることが明らかとなった。
(変更例)
キャスターは、一般的に垂直軸周りに回転可能で、移動方向に応じて向きを自動調整するものが多い。上述の説明では、移動方向に応じて向きを調整できるキャスターを用いる構成について説明したが、本発明は進行方向が一定のキャスターを用いても原理的に同様の効果がある。
また、上記の構成では、キャスター9の回転軸9cは、キャスター取付部3を貫通しているが、回転軸9cがキャスター取付部3を貫通しないようにキャスター9をキャスター取付部3に取り付けても構わない。この場合には、本体フレーム8に開口部8aを設ける必要はなくなる。
また、上記の構成では、戻りバネ5はヒンジ部4の内部に配されているが、戻りバネ5の位置はこれに限定されない。例えば、戻りバネ5の一方の端部を本体フレーム8に接続し、他方の端部をキャスター取付部3の、ヒンジ部4とは反対側の端部に接続してもよい。
また、キャスター取付部3は、キャスター取り付け穴3aから、ヒンジ部4とは反対の方向(進行方向)へ延びる延長部(不図示、後述する延長部21aに相当)を有していることが好ましい。
上記の構成では、車輪9aが走行中に段差に衝突し、キャスター取付部3が進行方向に向かって斜め下方に傾いたときに、延長部の先端は段差の上段に当接する可能性が高い。このとき、延長部の先端を支点としてキャスター9が持ち上げられる。その結果、車輪9aが段差を乗り越えることをより容易にすることができる。
また、上記延長部の先端には、回転体が設けられていることが好ましい。この構成では、延長部の先端が段差の上段に当接したときに、当該先端には回転体が設けられているため、キャスター取付部3を進行方向によりスムーズに移動させることができる。
また、図10に示すように、キャスター9は、進行方向前方に配されるとともにキャスター取付部3とは反対の方向(地面に向かう方向)に延出する補助脚部7(延出部)を備えていることが好ましい。
上記の構成では、車輪9aが走行中に段差12に衝突し、キャスター取付部3が進行方向に向かって斜め下方に傾いたときに、補助脚部7の先端は段差12の上段に当接する可能性が高い。このとき、補助脚部7の先端を支点としてキャスターが持ち上げられる。その結果、車輪9aが段差を乗り越えることがより容易になる。
また、補助脚部7の先端には、回転体7aが設けられていることが好ましい。この構成による効果は、上記延長部の先端に回転体を設ける効果と同様である。なお、上記回転体は、車輪であってもよいし、ボールキャスターであってもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図11〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施形態1と同様の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
(キャスターマウント20の構成)
本実施形態のキャスターマウント20は、図11に示すように、キャスター取付部3に相当するサブフレーム21(キャスター取付部)、サブフレーム21を本体フレーム8に対して回動可能に連結する、リンクA22(第2リンク)、リンクB23(第1リンク)、サポート24(支持部)を備えている。
リンクB23は、ヒンジ部23aを一方の端部に有しており、このヒンジ部23aにより本体フレーム8(運搬用構造物)に対して回動可能に連結している。リンクB23の他方の端部にヒンジ部23bが設けられており、このヒンジ部23bにリンクA22が回動可能に連結されている。
このリンクB23は、ヒンジ部23aを有する端部23cとヒンジ部23bを有する端部23dとの間に湾曲部を有しており、この湾曲部により角の丸まったL字型をしている。
リンクA22の他方の端部には、ヒンジ部22aが設けられており、このヒンジ部22aによりリンクA22はサブフレーム21に回動可能に連結されている。
サポート24の一方の端部24aは、本体フレーム8に平行に固定されており、他方の端部は、本体フレーム8に対してほぼ垂直に起立している。この他方の端部にはヒンジ部24bが設けられており、このヒンジ部24bによってサブフレーム21に回動可能に連結されている。また、サポート24は、リンクA22およびリンクB23よりも進行方向後方側に配されている。
本体フレーム8とサブフレーム21とが平行な状態において、リンクB23の端部23cは本体フレーム8に平行であり、本体フレーム8の表面に設けられた緩衝材25に当接している。このとき、端部23dは、本体フレーム8に対してほぼ垂直に起立している。
一方、本体フレーム8とサブフレーム21とが平行な状態において、リンクA22は、サブフレーム21に対してほぼ平行になるように傾倒している。このとき、リンクA22はヒンジ部24bに近づく方向(進行方向後方)に傾倒し、ヒンジ部23bは、本体フレーム8の表面に設けられた緩衝材26に当接している。
ヒンジ部22aとヒンジ部24bとの間に、キャスター9が取り付けられるキャスター取り付け穴(不図示)が設けられている。
また、サブフレーム21は、ヒンジ部22aから、ヒンジ部24bとは反対の方向(進行方向)へ延びる延長部21aを有している。この延長部21aの先端には、小径の補助輪21bが設けられている。
(キャスターマウント20の作用機構)
図12に示すように、運搬装置が移動し、キャスター9の車輪9aが段差12に当たると、段差12から車輪9aに抵抗力Fが作用し、キャスター9はリンクA22とともに傾く。このとき、サブフレーム21はリンクA22により押し下げられ、一端をサポート24に支えられながら、延長部21aの先端を段差上に接触させる。また、リンクB23はリンクA22により押し出され、本体フレーム8とその上に搭載されている積荷11に対して上向きの力Fを与える。
その後、運搬装置がさらに前進すれば、図13に示すように、段差上に接している延長部21aの先端を支点としてキャスター9は上方に、段差12の高さまで持ち上げられ、段差12に乗り上げていき、ついにはキャスター9は、段差12に完全に乗り上げる。
その後、図14に示すように、積荷11の下降により本体フレーム8が下がり、リンクB23によりリンクA22がサブフレーム21とともに引き起こされ、リンクB23が緩衝材25に当接するところまで回転して元の状態に戻る。以上により、運搬装置は安全に段差12の上に乗り上げることができる。
このように、キャスター9が運搬装置の前進運動を妨げないので、段差乗り上げ移動がスムーズにできる。さらに、乗り上げられる段差の高さはキャスター9の車輪9aの半径に限定されないため、高い段差を乗り越えることができる。
(変更例)
上記の構成では、延長部21aの先端に補助輪21bが設けられているが、延長部21aの先端に補助輪21bを設けずに、延長部21aの先端を湾曲した形状にしてもよい。また、延長部21aの先端にソリのような、湾曲した形状の部材を設けてもよい。
リンクA22、リンクB23、サポート24は、板状の部材であってもよいし、棒状の部材であってもよい。これらの部材を棒状の部材とする場合には、キャスター9を挟むようにして各部材を2本ずつ配するようにすることが好ましい。この構成によりサブフレーム21を安定的に支持することができる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに別の実施形態について図15〜図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。ここでは、キャスター9を前輪として有する運搬装置ための前輪変位装置30(キャスター連結装置)について説明する。この前輪変位装置30は、前輪を有する乗物や台車に適用できるが、以下では、三輪車31に前輪変位装置30を適用した例について説明する。
(三輪車31の構成)
図15に示すように、三輪車31は、前輪としてのキャスター9、後輪39を備えている。
キャスター9は、キャスター取付部32に取り付けられている。キャスター取付部32は、三輪車31の底部38(運搬装置の底部)に設けられた開口部38aに位置しており、進行方向前方においてサブフレーム33(接続部)とヒンジ33aにより回動可能に連結している。キャスター取付部32は、通常の走行状態では、三輪車31の底部38とほぼ平行になっている。
サブフレーム33は、板状の部材であり、開口部38aの近傍、かつ、進行方向前方側において、底部38に固定されている。
底部38の進行方向前方側の端部には、小車輪41が設けられている。
キャスター取付部32の進行方向後方側の端部の近傍には、油圧シリンダ34(シリンダ)のシリンダロッド34aの端部34bが回動可能に連結されている。
油圧シリンダ34の、シリンダロッド34aが延出している側とは反対側の端部34cは、三輪車31の本体の一部であるサポート40に回動可能に取り付けられている。
油圧シリンダ34の内部には、戻りバネ34d(押し出し手段)が設けられている。この戻りバネ34dは、シリンダロッド34aによって油圧シリンダ34の内部で圧縮されることにより、シリンダロッド34aを外に押し出す力を発生するものである。戻りバネ34dにより、シリンダロッド34aは、キャスター取付部32を三輪車31の底部38に対してほぼ平行に維持する基準位置まで押し戻す。
油圧シリンダ34は、油圧配管35によって油圧ピストン36(突き上げ手段)につながれている。油圧シリンダ34の内部に充填された作動油(圧力伝達物質)がシリンダロッド34aによって圧縮されると、その圧力が油圧配管35を伝って油圧ピストン36に伝達される。
油圧ピストン36は、伝達された圧力を利用して本体フレーム37(荷台)を上方に押し上げるものである。本体フレーム37は、通常走行状態では、底部38に対して平行に配置されており、油圧ピストン36によって押し上げられると、進行方向後方側の端部37aを支点として斜めに傾くようになっている。本体フレーム37は、積荷11を支えている。
(前輪変位装置30の作用機構)
図16に示すように、三輪車31が前進してキャスター9の車輪9aが段差12に当たるとキャスター取付部32が傾き、戻りバネ34dに抗してシリンダロッド34aを油圧シリンダ34に押し込む。すると、作動油が油圧配管35を経由して油圧ピストン36に送られ、油圧ピストン36のピストン36aが押し出されて本体フレーム37を介して積荷11を突き上げる。
このような動作は、上述した実施の形態2におけるリンクの働きを油圧装置に置き換えたものであり、実施の形態2と同様に積荷11の重力による押し付け力をキャスター9から抜いて段差に乗り上げることができる。
(変更例)
上記圧力伝達物質は作動油に限定されず、空気やその他の液体であってもよく、圧力を伝達できるものであればよいが、非圧縮性の流体であることが好ましい。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに別の実施形態について図17および図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。ここでは、実施の形態1のキャスターマウント1を備える車椅子50について説明する。
車椅子50は、前輪としてのキャスター9と、前輪よりも半径の大きい後輪52とを備えている。
車椅子50の前輪を支える脚部51の先端に、キャスターマウント1の本体フレーム取付部2が取り付けられている。ヒンジ部4は、車椅子50の進行方向後方側に位置している。
図17に示すように、キャスター9の車輪9aが段差12に当たったときは、図18に示すように、キャスターマウント1が作用してキャスター9が傾き、前輪であるキャスター9にかかる荷重を跳ね上げることによって、キャスター9が段差12に乗り上げ易くなる。
〔実施の形態5〕
本発明のさらに別の実施形態について図33〜図36に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(キャスターマウント100の構成)
図33は、本実施形態のキャスターマウント100の構成を示すものであり、(a)は正面図であり、(b)は、側面図である。図33(a)および(b)に示すように、キャスターマウント100は、双輪型キャスターを有するものであり、車軸102を回転軸とする双輪101、レバー(第2取付部)103、フレーム(第1取付部)104、小車輪105、旋回軸106および緩衝材107を備えている。
フレーム104の一方の面(上面)には、旋回軸106が設けられている。この旋回軸106を、荷重108である上位構造物(運搬用構造物)に埋入させることにより、フレーム104が、上位構造物に回転可能に取り付けられている。そのため、通常のキャスターと同じように、キャスターマウント100において、進行方向に双輪101を向けることができる。
フレーム104は、その他方の面(下面)側において、下方(地面に向かう方向)に延びる延出部104aを有している。この延出部104aの先端において、フレーム104は、レバー103の一方の端部(第1端部103a)と回転可能に接続されている。
レバー103は、フレーム104と回転可能に接続される第1端部(連結部)103aと、第1端部103aとは反対側の端部である第2端部103bを有しており、第1端部103aと第2端部103bとの間に双輪101の車軸102が固定されている。
第2端部103bには、小車輪105が回転可能に設けられている。第2端部103bは、上位構造物の進行方向を向いているため、小車輪105は、双輪101よりも進行方向側に位置している。
緩衝材107は、レバー103が閉じた状態において、フレーム104とレバー103とが接する位置(第2端部103bの近傍)に設けられている。この緩衝材107は、フレーム104とレバー103とが接する時の衝撃を吸収するものであり、緩衝材107によって荷重108をレバー103が無理なく支えられるようになっている。
以上のように、キャスター機能を包含したキャスターマウント100は、運搬用構造物とキャスターとを連結することにより運搬装置を形成するキャスター連結装置であって、運搬用構造物に取り付けられるフレーム104(第1取付部)と、キャスターの双輪101が取り付けられるレバー103(第2取付部)とを備えており、レバー103は、第1端部103aと、第1端部103aとは反対側の端部である第2端部103bとを有しており、レバー103は、第1端部103aにおいてフレーム104と回転可能に接続されており、第1端部103aと第2端部103bとの間に双輪101の車軸102が固定されており、第2端部103bには、小車輪105が回転可能に設けられている。
また、フレーム104は、レバー103が位置する側に延びる延出部104aを有しており、この延出部104aにおいてレバー103と回転可能に接続されることが好ましい。
なお、キャスターマウント100が備える車輪は、双輪であることが好ましいが、単輪であってもよい。
(キャスターマウント100の動作)
次に、キャスターマウント100の動作について、図34を参照しつつ説明する。図34(a)〜(c)は、キャスターマウント100の動作を説明するための図である。
図34(a)に示すように、双輪101が段差109に接すると、当該双輪101の前進は止まり、前進力によりレバー103には回転モーメント(矢印110および111によって示す力)が発生する。
この回転モーメントの発生により、図34(b)に示すように、フレーム104を介して荷重108は上向き(矢印112の方向)に押し上げられるとともに、小車輪105が段差109の上段に接し、てこの原理により双輪101を確実に段差の上に引き上げる。
その後、双輪101が段差の上段に上がると、双輪101の前進を妨げていた段差109の抵抗力がなくなり、図34(c)に示すように、小車輪105と双輪101とは、段差上を前進する。そして、荷重108は、フレーム104を押し下げ、キャスターマウント100は、元の状態に復帰する。
(キャスターマウント100の効果)
以上のように、キャスターマウント100において、双輪101を用いることにより、機構を双輪101の内部に収納でき、キャスターマウントの小型化および軽量化を図ることができるとともに、キャスターマウントの高さを低くできる。また、ヒンジ部(レバー103)がキャスターと共に回転するため、進行方向により段差乗り上げ効果が減じることが少ない。また、てこの原理により、双輪101が段差109の上段に確実に乗り上げることができる。
(実験4)
キャスターマウント100の効果を確認するための実験について、図35および図36を参照しつつ説明する。図35は、本実験に使用したキャスターマウント100を示す図である。双輪101の車輪の直径は42mmである。
本実験は、キャスターマウント100を段差に押し当て、押し付け力の大きさと段差の高さを計測したものである。比較のため、レバー103を動かないように固定した状態のもの(通常のキャスターと同様の機能を有するキャスター)を用いて実験を行った。
図36は、本実験の実験結果を示すグラフである。図36に示すように、キャスターマウント100においては、通常のキャスターに比べ段差乗り上げに必要な押し付け力は少なく、段差が高くなるにつれ、その差は拡大することが分かった。また、通常のキャスターでは原理的に上れない、車輪の半径の高さ(21mm)の1.3倍の段差までキャスターマウント100は乗り上げることができることが明らかとなった。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本発明は、以下のようにも表現できる。
すなわち、本発明の撥ね上げ式キャスターマウントは、進行方向を自由に変えられるキャスターを用いた荷重運搬装置において、キャスター取り付け部材と、荷重を支えるフレームと、前記キャスター取付部材とフレームを回転結合するヒンジ部材と、キャスター取り付け部材を元の位置に戻す復元バネで構成され、段差などの障害物によりキャスターの進行が妨げられたとき、前記キャスター取り付け部が前記ヒンジ部材により回転することにより、前記フレームおよび搭載荷重に反重力方向に加速度を与えることによってキャスターにかかる荷重を軽減し、復元バネによってキャスターを引き上げることによって障害物を容易に乗り越えることができるものである。
上記撥ね上げ式キャスターマウントにおいて、キャスターの進行方向に突起部を設け、キャスターが傾くとき、この突起部を支点にしてキャスターが容易に障害物の上に乗り上げるようにしたものであることが好ましい。
上記撥ね上げ式キャスターマウントは、進行方向を自由に変えられるキャスターを用いた荷重運搬装置において、キャスター取り付け部材と、荷重を支える本体フレームと、本体フレームに回転可能に支持されたサブフレームと、前記キャスター取り付け部材と該サブフレームを回転結合するヒンジ部材と、前記キャスター取り付け部材と該本体フレームを結合するリンク部材を備え、段差などの障害物によりキャスターの進行が妨げられたとき、前記キャスター取り付け部が前記ヒンジ部材により回転することにより、前記サブフレームが障害物を押し下げるとともに前記リンクが前記本体フレームに反重力方向に加速度を与えることによってキャスターにかかる荷重を軽減し、また同時にキャスターが持ち上げられることによって障害物を容易に乗り越えることができるものである。
上記撥ね上げ式キャスターマウントにおいて、前記キャスター取り付け部材と該本体フレームを結合するリンク部材の代わりに、油圧式力伝達手段を用いることがことが好ましい。
上記荷重運搬装置は車椅子であってもよい。
上記サブフレームにおいて、障害物に接する先端部に車輪を取り付けることが好ましい。
上記キャスターは、進行方向が一定の車輪装置であってもよい。
キャスターが段差を乗り越え易くするものであるため、キャスターを有する各種の運搬装置に適用できる。
一実施形態のキャスターマウントの作用機構を示す側面図である。 一実施形態のキャスターマウントの構成を示す側面図である。 一実施形態のキャスターマウントの構成を示す平面図である。 一実施形態のキャスターマウントの作用機構を示す側面図である。 実験で用いたヒンジ式キャスターの模型の写真を示す図である。 実験方法を説明するための図である。 搭載荷重と乗り上げ可能距離との関係を示すグラフである。 キャスター取り付け位置と乗り上げ可能距離との関係を示すグラフである。 段差と乗り上げ速度との関係を示すグラフである。 一実施形態のキャスターマウントの変更例を示す側面図である。 別の実施形態のキャスターマウントの構成を示す側面図である。 別の実施形態のキャスターマウントの作用機構を示す側面図である。 別の実施形態のキャスターマウントの作用機構を示す側面図である。 別の実施形態のキャスターマウントの作用機構を示す側面図である。 一実施形態の三輪車が備える前輪変位装置の構成を示す側面図である。 一実施形態の三輪車が備える前輪変位装置の作用機構を示す側面図である。 一実施形態の車椅子の構成を示す側面図である。 一実施形態の車椅子が備えるキャスターマウントの作用機構を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す正面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 従来のキャスター構造を示す側面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るキャスターマウントの構成を示すものであり、(a)は正面図であり、(b)は、側面図である。 (a)〜(c)は、上記キャスターマウントの動作を説明するための図である。 上記キャスターマウントの効果を検証するための実験に使用したキャスターマウントを示す図である。 上記実験の結果を示すグラフである。
符号の説明
1 キャスターマウント(キャスター連結装置)
2 本体フレーム取付部(第1取付部)
3 キャスター取付部(第2取付部)
4 ヒンジ部(連結部)
5 戻りバネ(引戻し手段)
7 補助脚部(延出部)
7a 回転体
8 本体フレーム(運搬用構造物)
9 キャスター
20 キャスターマウント(キャスター連結装置)
21 サブフレーム(キャスター取付部)
21a 延長部
21b 補助輪(回転体)
22 リンクA(第2リンク)
23 リンクB(第1リンク)
23a ヒンジ部(連結部)
24 サポート(支持部)
30 前輪変位装置(段差乗り越え装置)
31 三輪車(運搬装置)
33 サブフレーム(接続部)
34 油圧シリンダ(シリンダ)
34a シリンダロッド
34d 戻りバネ(押し出し手段)
35 油圧配管(配管)
36 油圧ピストン(突き上げ手段)
37 本体フレーム(荷台)
38 底部
38a 開口部
50 車椅子(運搬装置)
51 脚部
100 キャスターマウント
103 レバー(第2取付部)
103a 第1端部(連結部)
104 フレーム(第1取付部)

Claims (10)

  1. 運搬用構造物とキャスターとを連結することにより運搬装置を形成するキャスター連結装置であって、
    運搬用構造物に取り付けられる第1取付部と、
    キャスターが取り付けられる第2取付部と、
    上記第1取付部と上記第2取付部とを回動可能に連結する連結部と、
    上記第1取付部と上記第2取付部とのなす角度が小さくなるように付勢する引戻し手段とを備えていることを特徴とするキャスター連結装置。
  2. 上記第2取付部は、上記連結部に隣接する端部とは反対側の端部から延出する延長部を有していることを特徴とする請求項1に記載のキャスター連結装置。
  3. 上記延長部の先端には、回転体が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のキャスター連結装置。
  4. 請求項1に記載のキャスター連結装置にキャスターが連結されており、
    上記キャスターは、上記第2取付部とは反対の方向に延出する延出部を備えていることを特徴とする連結装置付きキャスター。
  5. 上記延出部の先端には、回転体が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の連結装置付きキャスター。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のキャスター連結装置と、
    上記キャスター連結装置に取り付けられたキャスターと、
    上記キャスター連結装置を支持する脚部とを備え、
    上記第1取付部は、上記連結部が進行方向とは反対側に位置するように上記脚部に取り付けられていることを特徴とする車椅子。
  7. 運搬用構造物とキャスターとを連結することにより運搬装置を形成するキャスター連結装置であって、
    運搬用構造物に対して回動可能に連結できる連結部を一方の端部に有する第1リンクと、
    上記第1リンクの、他方の端部と回動可能に連結する第2リンクと、
    上記第2リンクの、上記第1リンクと連結する端部とは反対側の端部と回動可能に連結するキャスター取付部と、
    一方の端部が上記運搬用構造物に固定されており、他方の端部が上記キャスター取付部に回動可能に連結されている支持部とを備え、
    上記第1リンクと上記第2リンクとの連結部は、上記キャスター取付部に直接的または間接的に当接することができ、
    上記キャスター取付部は、上記第2リンクが連結されている部位から、上記支持部が取り付けられる部位とは反対の方向へ延びる延長部を有していることを特徴とするキャスター連結装置。
  8. 上記延長部の先端には、回転体が設けられていることを特徴とする請求項7に記載のキャスター連結装置。
  9. キャスターを備える運搬装置用の段差乗り越え装置であって、
    上記運搬装置の底部に形成された開口部に配され、キャスターが取り付けられるキャスター取付部と、
    上記キャスター取付部に回動可能に連結され、上記運搬装置の内部へと延びるシリンダロッドと、
    上記シリンダロッドを受け入れるシリンダと、
    上記シリンダと配管によって接続された突き上げ手段とを備え、
    上記キャスター取付部は、その一方の端部において、上記底部と回動可能に連結するための接続部を備えており、他方の端部側において上記シリンダロッドと連結し、
    上記一方の端部は、上記他方の端部よりも上記運搬装置の進行方向前方側に設けられており、
    上記シリンダは、上記運搬装置の本体と回動可能に連結されているとともに、上記シリンダロッドを、上記キャスター取付部が上記底部に対して平行になる位置まで押し戻す押し出し手段を備えており、
    上記シリンダ内には、圧力を伝達するための圧力伝達物質が充填されており、
    上記シリンダロッドにより上記圧力伝達物質が圧縮されることによって生じる圧力が上記配管を通じて伝達されたときに、上記突き上げ手段は、上記運搬装置用の荷台を上方に突き上げることを特徴とする段差乗り越え装置。
  10. 請求項9に記載の段差乗り越え装置と、
    上記段差乗り越え装置に取り付けられたキャスターとを備えることを特徴とする車椅子。
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