JP2007230143A - フィルムの横延伸機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ベアリングが当たったときの耐荷重を向上させて振動、異音の発生を防止して騒音を低下させ、耐久性を高め、かつテンタークリップをスムーズに走行させて高速走行や、高荷重走行が可能なフィルムの横延伸機を提供する。
【解決手段】拡幅部25を構成する鋼板37の積層体38に継ぎ目部39を設け、テンタークリップ3の走行方向に沿って継ぎ目部39の下流側の下流側積層体41に上流側積層体40の金属板よりも板厚が大きい第2のガイドブロック42b,42cを一体に形成し、かつ第2のガイドブロック42b,42cの端縁部外面側にテンタークリップ3の走行方向に沿ってガイド用凹部43を延設し、継ぎ目部39の上流側の上流側積層体40の外面側の金属板の下流側先端に、ガイド用凹部43内に係脱可能に挿入され、ガイド用凹部43に沿ってテンタークリップ3の走行方向に移動可能な係合凸部44を設けた。
【選択図】図7

Description

本発明は、プラスチックフィルムをその送り方向と直交する横方向へ延伸するフィルムの横延伸機に関する。
一般に、プラスチックフィルムの横延伸機にはフィルムの両側をそれぞれ把持する左右各複数対のテンタークリップと、各テンタークリップの走行を案内する左右一対のガイドレールとが設けられている。
さらに、ガイドレールには両ガイドレール間の間隔をフィルムの走行方向に沿って徐々に拡大する横延伸ガイド部(拡幅部)が形成されている。そして、テンタークリップによってフィルムの両側の耳部をそれぞれ把持させた状態で、ガイドレールの横延伸ガイド部上を走行する各テンタークリップの走行にともないフィルムを横方向へ延伸するようになっている。
また、長いガイドレールは、一般に複数のレール構成体がフィルムの走行方向に沿って直列に連結されて形成されている。ここで、前後のレール構成体間の継ぎ目の部分には各レール構成体の高さ方向に分割され、高さ方向にラップする高さ方向ラップ部と、厚さ方向に分割され、厚さ方向にラップする厚さ方向ラップ部とが形成されている。そして、ガイドレールの横延伸ガイド部の拡開角度を変化させる場合のようにガイドレールの長さ方向の伸縮量が変化する場合にはガイドレールの継ぎ目の高さ方向ラップ部および厚さ方向ラップ部のラップ量を変化させることによってその伸縮量の変化を吸収するようになっている。
また、クリップ本体にはガイドレール上に沿って転動するベアリングが装着されている。ここで、各テンタークリップ本体にはガイドレールの上に配置される自重受け用ベアリングと、ガイドレールの両側面に配置される横振れ防止用(水平方向荷重受け用)のベアリングとが設けられている。さらに、各クリップにはローラチェーンが取付けられている。
そして、横延伸機の駆動時にはテンタークリップによってフィルムの両側の耳部をそれぞれ把持させた状態で、ローラチェーンを介してガイドレール上の各テンタークリップが駆動されるようになっている。このとき、ガイドレールの横延伸ガイド部上を走行する各テンタークリップの走行にともないフィルムを横方向へ延伸するようになっている。
また、ガイドレール上を各テンタークリップが走行する走行中、各クリップ本体のベアリングがガイドレールの継ぎ目の部分を通過する際にはガイドレールの高さ方向ラップ部および厚さ方向ラップ部によってガイドレールの継ぎ目の部分の前後のどちらかのガイドレールに各クリップ本体のベアリングが必ず連続的に接しているようにすることで、スムーズなクリップ走行を実現するようになっている。
また、特許文献1では複数枚の鋼板等の金属製の薄板を重ね合わせて積層した積層体によってガイドレールが形成されている。そして、積層体を構成する各薄板鋼板をテンタークリップの走行方向に間隔を設けて配置することにより、ガイドレールの継ぎ目の部分が形成されている。ここで、積層体の最外部に配置される薄板鋼板の継ぎ目の部分にはこの継ぎ目の左右の薄板鋼板の一方側にフィルムの送り方向に沿ってガイド用の切欠部が延設され、他方側にこの切欠部内に挿入される舌片状の突設部が形成されている。そして、舌片状の突設部がガイド用の切欠部内に挿入された状態で係合されている。
また、特許文献2には、複数枚の鋼板等の金属製の薄板を重ね合わせて積層した積層体によってガイドレールを形成するとともに、ガイドレールの継ぎ目の部分では、フィルムの送り方向に沿って下流側部分の積層体に代えて積層体を構成する薄板鋼板の2枚分の板厚のガイドブロックを設けた構成が示されている。
実公平7−36935号公報 特開平11−170360号公報
ところで、特許文献1のように薄板鋼板を積層した積層体によってガイドレールを形成し、積層体を構成する各薄板鋼板をテンタークリップの走行方向に間隔を設けて配置することにより、ガイドレールの継ぎ目の部分を形成した場合には積層体の最外部に配置される薄板鋼板の継ぎ目の部分の機械的強度が小さくなる問題がある。すなわち、積層体の最外部に配置される左右の薄板鋼板の一方側の薄板鋼板の継ぎ目用の切欠部の周縁部分や、他方側の薄板鋼板の継ぎ目用の突設部の端縁部の部分(角部分)の機械的強度が小さいので、テンタークリップの走行時にはテンタークリップのベアリングが積層体の最外部の継ぎ目の部分を通る際に、継ぎ目の部分の薄板鋼板が変形し、振動や、異音(騒音)が発生するおそれがある。
さらに、積層体の最外部に配置される薄板鋼板の継ぎ目の部分には構造上、フィルムの送り方向に対して下流側を向いている部分と、上流側を向いている部分とが存在する。ここで、上流側を向いている薄板鋼板の端縁部分には転走してきたテンタークリップのベアリングが座屈を与える方向で接触する。そのため、テンタークリップの高速走行時や、高荷重走行時においては、特にガイドレールの横延伸ガイド部の部分ではガイドレールの積層体の最外部に配置される薄板鋼板における上流側を向いている角部分にテンタークリップのベアリングが接触した際に作用する座屈を与える方向の衝撃力により、ガイドレールが破損しやすくなる問題がある。そして、薄板鋼板の角部分が折損した場合にはテンタークリップが破損するおそれがある。
また、特許文献2のようにガイドレールの継ぎ目の部分では、フィルムの送り方向に沿って下流側部分の積層体に代えて積層体を構成する薄板鋼板の2枚分の板厚のガイドブロックを設けることにより、クリップの走行方向、つまりベアリングの転送方向に対し、上流側を向いた薄板鋼板の角部をなくしている。その結果、ガイドレールの継ぎ目の下流側部分で上流側を向いた薄板鋼板の角部が高速走行するベアリングと当接する際の衝撃によって折損することを防止するようにしている。
しかしながら、この場合には、ガイドブロックにおける最上部手前の角は水平方向の荷重のみならず、上下方向の荷重も分担して受ける構成になっている。そのため、ベアリングの転送方向からすれば下流を向くことにより、有利である反面、テンタークリップが高速走行する場合や、大荷重、高温、ガイドレールの屈曲角度が大きい部位などの悪条件下では、折損するケースもあった。特に、各薄板ガイドレールの上面に小さいながらも段差が生じた場合には折損の危険が高くなる問題がある。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、ガイドレールの継ぎ目部分において、ベアリングが当たったときの耐荷重を向上させて振動、異音の発生を防止し、騒音を低下させることができるとともに、ガイドレールや、テンタークリップの耐久性を一層高め、かつテンタークリップをスムーズに走行させ、テンタークリップの高速走行や、高荷重走行を可能にすることができるフィルムの横延伸機を提供することにある。
請求項1の発明は、フィルムの両側部をそれぞれ把持する左右各複数対のテンタークリップと、上記各テンタークリップの走行を案内する左右一対のガイドレールとを備え、上記ガイドレールの上面に沿って転動し、上記テンタークリップ本体に作用する垂直方向荷重を受ける自重受け用ベアリングと、上記ガイドレールの側面に沿って転動し、上記テンタークリップ本体に作用する水平方向荷重を受ける水平方向荷重受け用ベアリングとが上記テンタークリップの本体にそれぞれ装着され、かつ上記両ガイドレール間の間隔を上記フィルムの走行方向に沿って下流側に向かうにしたがって徐々に拡大する拡幅部が上記ガイドレールに形成され、上記テンタークリップによって上記フィルムの両側部をそれぞれ把持させた状態で、上記ガイドレールの上記拡幅部上を走行する上記各テンタークリップの走行にともない上記フィルムを横方向へ延伸するフィルムの横延伸機において、複数枚の金属板を重ね合わせて積層した積層体によって上記ガイドレールの拡幅部を構成し、上記拡幅部の積層体に上記テンタークリップの走行方向に沿って上記ガイドレールを前後に分割する継ぎ目部を設けるとともに、上記テンタークリップの走行方向に沿って上記継ぎ目部の下流側に配設される下流側積層体に上記上流側積層体の金属板よりも板厚が大きいガイドブロックを一体に形成し、かつ上記ガイドブロックの端縁部外面側に上記テンタークリップの走行方向に沿って凹部を延設し、上記継ぎ目部の上流側に配設される上流側積層体の外面側の金属板の下流側先端に、上記ガイドブロックのガイド用凹部内に係脱可能に挿入され、上記ガイド用凹部に沿って上記テンタークリップの走行方向に移動可能な係合凸部を設け、上記継ぎ目部において少なくとも片方の上記金属板またはガイドブロックのどちらか一方が上記自重受け用ベアリングおよび上記水平方向荷重向けベアリングを支持可能なように配置したことを特徴とするフィルムの横延伸機である。
そして、本請求項1の発明では、下流側積層体のガイドブロックの端縁部外面側にテンタークリップの走行方向に沿って延設されたガイド用凹部内に上流側積層体の外面側の金属板の下流側先端の係合凸部を係脱可能に挿入することにより、継ぎ目部の上流側に配設される上流側積層体の外面側の金属板の下流側先端をテンタークリップの走行方向に対して下流側に向けている状態に配置することができるとともに、ガイドレールの最上部をガイドブロック側で構成することにより、上流側積層体の外面側の金属板の下流側先端の係合凸部にはテンタークリップ側からの垂直方向荷重を直接には受けないようにしている。これにより、下流側積層体のガイドブロックのガイド用凹部内に係脱可能に挿入される上流側積層体の外面側の金属板の下流側先端の係合凸部の機械的強度を高め、衝撃に強い構造にしてテンタークリップの走行時に、ベアリング転送部位に座屈力等を与えることなく、テンタークリップをスムーズに走行させて騒音も低くなるようにしたものである。
請求項2の発明は、上記ガイドレールは上記拡幅部の上記積層体を構成する複数の上記金属板毎に上記継ぎ目部を上記テンタークリップの走行方向に沿ってずらして配置し、上記テンタークリップの全ての上記ベアリングを上記積層体の少なくとも1枚の金属板に常時接触させた状態で支持させる支持手段を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載のフィルムの横延伸機である。
そして、本請求項2の発明では、拡幅部を通過するテンタークリップのベアリングの転送面の転換点を複数化してテンタークリップのベアリングのスムーズな転送ができるようにしたものである。
請求項3の発明は、上記ガイドレールは上記フィルムの走行方向に沿って上記拡幅部の上流側に配置される上流側ガイド部と、上記拡幅部の下流側に配置される下流側ガイド部と、上記下流側ガイド部と上記上流側ガイド部との間を連結する戻しガイド部とを備えた循環回路によって構成され、上記テンタークリップは上記拡幅部の積層体における上記継ぎ目部のガイド用凹部と係合凸部とのラップ部上に沿って上記水平方向荷重受け用ベアリングが転動されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルムの横延伸機である。
そして、本請求項3の発明では、テンタークリップの走行時にはテンタークリップは循環回路に沿って循環駆動され、さらにテンタークリップがガイドレールの上流側ガイド部から拡幅部を経て下流側ガイド部に導かれるテンタークリップの走行中に、拡幅部上を走行する各テンタークリップの走行にともないフィルムが横方向へ延伸される。このとき、各テンタークリップの水平方向荷重受け用ベアリングは拡幅部の積層体における継ぎ目部のガイド用凹部と機械的強度が高く、衝撃に強い構造の一体構造体の係合凸部との接合部上に沿って転動されるようにしたものである。
請求項4の発明は、上記継ぎ目部は、上記ガイドブロックのガイド用凹部の溝深さを上記上流側積層体の外面側の金属板の板厚よりも大きくして上記上流側積層体の外面側の金属板の先端部が上記水平方向荷重受け用ベアリングからの水平方向荷重を受けることを防止する上記上流側積層体の金属板の保護手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のフィルムの横延伸機である。
そして、本請求項4の発明では、継ぎ目部の上流側積層体の金属板の保護手段によってガイドブロックのガイド用凹部の溝深さを上流側積層体の外面側の金属板の板厚よりも大きくすることにより、上流側積層体の外面側の金属板の先端部が水平方向荷重受け用ベアリングからの水平方向荷重を受けることを防止するようにしたものである。
本発明によれば、ガイドレールの継ぎ目部分において、ベアリングが当たったときの耐荷重を向上させて振動、異音の発生を防止し、騒音を低下させることができるとともに、ガイドレールや、テンタークリップの耐久性を一層高め、かつテンタークリップをスムーズに走行させ、テンタークリップの高速走行や、高荷重走行を可能にすることができるフィルムの横延伸機を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1(A),(B)乃至図12を参照して説明する。図1に示すように本実施の形態のフィルムの横延伸機1には図1中で、左側に図示しない縦延伸機で縦延伸されたフィルムFを受入れるフィルム入口部1A、右側に本実施の形態の横延伸機1で横延伸されたフィルムFの出口部1Bがそれぞれ配置されている。そして、このフィルム入口部1Aとフィルム出口部1Bとの間に横延伸されるフィルムFの走行路Rが形成されている。
また、本実施の形態のフィルムの横延伸機1にはフィルム走行路Rの両側(左右)にそれぞれ鋼板レールを縦置きに配置した状態で配設されるガイドレール2と、各ガイドレール2にそれぞれ複数装着されるテンタークリップ3(図2(A),(B)に示す)とが設けられている。
さらに、テンタークリップ3にはクリップ本体4と、駆動チェーン5とが設けられている。ここで、クリップ本体4にはクリップ台6の上側に図2(A)に示すように左右一対のレバー支持体7が突設されている。
また、一対のレバー支持体7間には支軸8が架設されている。この支軸8にはフィルムFの側部(耳部)を係脱可能にクリップして把持するクリップレバー9が回動自在に軸支されている。そして、このクリップレバー9は図2(B)中に実線で示すクリップ位置でフィルムFをクリップし、このクリップ位置から同図中に仮想線で示すように支軸8を中心に時計回り方向に回動された状態でフィルムFのクリップを解除するようになっている。
また、クリップ台6の下側には駆動チェーン5のチェーンボックス10が配設されている。このチェーンボックス10の上下の両壁面には連結ピン11の上下の両端部がそれぞれ固着されている。
さらに、チェーンボックス10内にはローラ12と、このローラ12の上下のリンクプレート13とが配設されている。2枚のリンクプレート13間は円筒状のブッシュ14により連結されている。このブッシュ14はローラ12内に挿入されている。さらに、このブッシュ14内には連結ピン11が挿入されている。これにより、チェーンボックス10とリンクプレート13との間が連結ピン11を介して連結され、エンドレスチェーンが形成されている。
また、テンタークリップ本体4には1つの自重受け用ベアリング15と、4つの横振れ防止用(水平方向荷重受け用)のベアリング16〜19とが設けられている。ここで、自重受け用ベアリング15はガイドレール2の上面に沿って転動し、このクリップ本体4に作用する垂直方向荷重を受けるようになっている。
さらに、横振れ防止用の4つのベアリング16〜19のうち2つのベアリング16,17はガイドレール2の一側面側に配置され、図3に示すようにテンタークリップ3の走行方向に沿って並設されている。また、他の2つのベアリング18,19はガイドレール2の他側面側に配置され、図2(B)および図4に示すようにテンタークリップ3の上下にそれぞれ配設されている。そして、これらの4つのベアリング16〜19はガイドレール2の側面に沿って転動し、クリップ本体4に作用する水平方向荷重(フィルムFの延伸力、慣性力及びクリップ3同志を連結させる駆動チェーン5の張力)を受けるようになっている。
また、クリップ台6には図2(B)に示すようにクリップレバー9とは反対側にベアリング支持体20が延設されている。そして、このベアリング支持体20には2つのベアリング16,17のそれぞれの支軸21,22の上端部が固定されている。そして、一方の支軸21の下端部にベアリング16が、また他方の支軸22の下端部にベアリング17がそれぞれ回転自在に軸支されている。
さらに、クリップ台6には図4に示すように上下方向に向けて他の2つのベアリング18,19の支軸23が取付けられている。そして、この支軸23の上端部に上側のベアリング18、下端部に下側のベアリング19がそれぞれ回転自在に軸支されている。
また、ベアリング支持体20上には自重受け用ベアリング15の支軸24が固定されている。そして、この支軸24の一端部に自重受け用ベアリング15が回転自在に軸支されている。
また、ガイドレール2には図1中で、横延伸機1内のフィルム走行路Rの略中央部位に左右の両ガイドレール2間の間隔をフィルムFの走行方向に沿って下流側に向かうにしたがって徐々に拡大する拡幅部25が形成されている。さらに、フィルム走行路Rにおける拡幅部25の上流側(図1中で左側)には直線形状の上流側ガイド部26、拡幅部25の下流側には直線形状の下流側ガイド部27、下流側ガイド部27と上流側ガイド部26との間には戻しガイド部28がそれぞれ配置されている。そして、フィルム走行路Rの両側のガイドレール2は上流側ガイド部26と、拡幅部25と、下流側ガイド部27と、戻しガイド部28とを順次連結させた循環回路によってそれぞれ構成されている。
また、横延伸機1内のフィルム入口部1Aおよびフィルム出口部1Bには駆動チェーン5の図示しないアイドラスプロケットおよび図示しない駆動スプロケットがそれぞれ配設されている。そして、この駆動チェーン5の駆動にともないガイドレール2の循環回路に沿って各テンタークリップ3が走行されるようになっている。このとき、各テンタークリップ3はフィルム入口部1Aでクリップレバー9が図2(B)中に実線で示すクリップ位置に移動されてフィルムFをクリップし、フィルムFを把持したままの状態で上流側ガイド部26に沿って走行し、拡幅部25に導かれるようになっている。そして、各テンタークリップ3がこの拡幅部25に沿って走行する動作にともないフィルムFの両側のテンタークリップ3間の間隔が徐々に拡大し、これにともないフィルムFが横方向に延伸されるようになっている。
さらに、各テンタークリップ3は拡幅部25で横延伸されたフィルムFをクリップしたままの状態で続いて下流側ガイド部27に沿ってフィルム出口部1Bまで導かれるようになっている。そして、フィルム出口部1Bでは図示しないクリップ解除装置によって各テンタークリップ3のクリップレバー9がクリップ解除位置まで回動され、フィルムFのクリップが解除されるようになっている。そのため、横延伸されたフィルムFは次の工程の図示しない引取ユニット側に導かれるとともに、フィルムFのクリップが解除された各テンタークリップ3は続いて戻しガイド部28側に導かれるようになっている。
さらに、ガイドレール2は、図1に示すように各テンタークリップ3の走行方向に沿って複数のレール構成要素29に分割され、これら複数のレール構成要素29が直列に連結されて構成されている。
また、ガイドレール2の各レール構成要素29は図5に示すように剛性が高い鋳物レール30と、縦置きに配置された鋼板レール31とが組み合わされて構成されている。ここで、前後の各レール構成要素29間の連結部には各鋳物レール30の端部間を互いに重ね合わせた重ね合わせ部32が設けられている。そして、前後のレール構成要素29の各鋳物レール30の重ね合わせ部32間が互いに支点ピン33を介して回動可能に連結されている。
また、各支点ピン33はフィルムFの走行方向に対して直交する方向にのみ移動可能なレールスタンド34上に取付けられている。ここで、横延伸機1には各レールスタンド34をフィルムFの走行方向に対して直交する方向に移動可能に支持するベースフレーム35が設けられている。そして、各レールスタンド34はこのベースフレーム35に沿ってフィルムFの走行方向に対して直交する方向に移動可能に支持されている。
また、レールスタンド34上には各支点ピン33の受け台36が取付けられている。この受け台36には各支点ピン33との連結部に主に各レール構成要素29の熱変形による長さ変化を吸収するための遊びである長さ変化吸収部が設けられている。そして、フィルムの横延伸機の駆動中の各レール構成要素29の鋳物レール30の熱変形による長さ変化は各支点ピン33と受け台36との連結部の遊びの部分のスペースによって吸収させるようになっている。
また、本実施の形態の横延伸機1ではガイドレール2の拡幅部25は図6に示すように複数枚の鋼板(金属板)37を重ね合わせて積層した積層体38によって構成されている。さらに、拡幅部25の積層体38には、図7(A),(B)中に矢印で示すテンタークリップ3の走行方向に沿ってガイドレール2を前後に分割する継ぎ目部39が設けられている。なお、テンタークリップ3の走行方向は、図7(A),(B)中に矢印で示す通り左側から右側に向けて流れる状態に設定されている。
ここで、テンタークリップ3の走行方向に沿って継ぎ目部39の上流側(図7(A),(B)中で左側)に配設される上流側積層体40は、複数枚、本実施の形態では図6に示すように5枚の薄板鋼板の鋼板ガイドレール37a〜37eを重ね合わせた薄板鋼板重合部によって形成されている。さらに、継ぎ目部39の下流側に配設される下流側積層体41は複数枚、本実施の形態では3つのガイドブロック42a〜42cを重ね合わせたガイドブロック重合部によって形成されている。
また、上流側積層体40は、この上流側積層体40の幅方向の中央位置に図9(A)に示す形状の第1の鋼板ガイドレール37cが配設されている。さらに、この第1の鋼板ガイドレール37cの両側には、図9(B)に示す形状の第2の鋼板ガイドレール37b,37d、上流側積層体40の外面側には、図9(C)に示す形状の第3の鋼板ガイドレール37a,37eがそれぞれ配設されている。
第1の鋼板ガイドレール37cは、上面にテンタークリップ3の走行をガイドする上面走行ガイド面37c1が形成されている。さらに、下流側積層体41との接合面側の端縁部には係合用の突出部37c2が突設されている。
第2の鋼板ガイドレール37b,37dは、上面にテンタークリップ3の走行をガイドする上面走行ガイド面37b1,37d1が形成されている。これらの上面走行ガイド面37b1,37d1は、第1の鋼板ガイドレール37cの上面走行ガイド面37c1よりも長さが長くなる状態に設定されている。
第3の鋼板ガイドレール37a,37eは、上面にテンタークリップの走行をガイドする上面走行ガイド面37a1,37e1が形成されている。これらの上面走行ガイド面37a1,37e1は、第2の鋼板ガイドレール37b,37dの上面走行ガイド面37b1,37d1よりも長さが長くなる状態に設定されている。
これにより、第3の鋼板ガイドレール37a,37eの上面走行ガイド面37a1,37e1と、第2の鋼板ガイドレール37b,37dの上面走行ガイド面37b1,37d1と、第1の鋼板ガイドレール37cの上面走行ガイド面37c1とがテンタークリップ3の走行方向に沿って異なる長さにそれぞれ設定されている。
また、下流側積層体41の3つのガイドブロック42a〜42cは、次の通り構成されている。すなわち、下流側積層体41の幅方向の中央位置には図10(A),(B)に示すように上流側積層体40の各鋼板ガイドレール37a〜37eの薄板鋼板と同じ板厚の第1のガイドブロック42aが配設されている。さらに、この第1のガイドブロック42aの両側には、図11(A),(B)に示すように上流側積層体40の各鋼板ガイドレール37a〜37eの薄板鋼板を2枚重ねた板厚の第2のガイドブロック42b,42cが配設されている。
第1のガイドブロック42aは、図10(A)に示すように上面にテンタークリップ3の走行をガイドする上面走行ガイド面42a1が形成されている。さらに、上流側積層体40との接合面側の端縁部に第1の鋼板ガイドレール37cの突出部37c2と対応する形状の係合凹部42a2が形成されている。
また、第2のガイドブロック42b,42cは、上面にテンタークリップ3の走行をガイドする上面走行ガイド面42b1,42c1が形成されている。さらに、上流側積層体40との接合面側の端縁部外面側に、テンタークリップ3の走行方向に沿って2つのガイド用の凹部43が延設されている。これらのガイド用凹部43は、第2のガイドブロック42b,42cの外面側に切削加工されて形成されている。
さらに、図9(C)に示すように上流側積層体40の外面側の金属板である第3の鋼板ガイドレール37a,37eの下流側先端には、第2のガイドブロック42b,42cのガイド用凹部43内に係脱可能に挿入され、ガイド用凹部43に沿ってテンタークリップ3の走行方向に移動可能な係合凸部44が設けられている。
そして、上流側積層体40と下流側積層体41との連結時には、図12(A)に示すように第1の鋼板ガイドレール37cと第1のガイドブロック42aとの間が連結される。このとき、第1のガイドブロック42aの係合凹部42a2に第1の鋼板ガイドレール37cの突出部37c2が係脱可能に係合される。そして、第1の鋼板ガイドレール37cの上面走行ガイド面37c1と、第1のガイドブロック42aの上面走行ガイド面42a1との間に所定の間隔の第1の継ぎ目部39aが形成されている。
さらに、上流側積層体40の第2の鋼板ガイドレール37b,37dおよび第3の鋼板ガイドレール37a,37eと、下流側積層体41の第2のガイドブロック42b,42cとの間が連結される。このとき、第3の鋼板ガイドレール37a,37eの係合凸部44が第2のガイドブロック42b,42cのガイド用凹部43内に係脱可能に挿入される。そして、図12(B)に示すように第2の鋼板ガイドレール37b,37dの上面走行ガイド面37b1,37d1と、第2のガイドブロック42b,42cの上面走行ガイド面42b1,42c1との間に所定の間隔の第2の継ぎ目部39bが形成されている。同様に、図12(C)に示すように第3の鋼板ガイドレール37a,37eの上面走行ガイド面37a1,37e1と、第2のガイドブロック42b,42cの上面走行ガイド面42b1,42c1との間に所定の間隔の第3の継ぎ目部39cが形成されている。
本実施の形態の横延伸機1では図7(A),(B)に示すようにガイドレール2の上面には拡幅部25の積層体38を構成する複数の鋼板37毎に第1〜3の継ぎ目部39a〜39cがテンタークリップ3の走行方向に沿ってずらして配置されている。これにより、テンタークリップ3の自重受け用ベアリング15を積層体の少なくとも1枚の鋼板37に常時接触させた状態で支持させる支持手段が形成されている。
また、各テンタークリップ3の4つの横振れ防止用のベアリング16〜19はガイドレール2の両側面の継ぎ目部39における上流側積層体40の第3の鋼板ガイドレール37a,37eの2つの係合凸部44と下流側積層体41の第2のガイドブロック42b,42cの2つのガイド用凹部43との間のラップ部に合わせて配置されている。
次に、上記構成の本実施の形態のフィルムの横延伸機1の作用について説明する。本実施の形態の横延伸機1の駆動時には駆動チェーン5の駆動にともないガイドレール2の循環回路に沿って各テンタークリップ3が走行される。このとき、各テンタークリップ3の自重受け用ベアリング15はガイドレール2の上面に沿って転動する。そして、この自重受け用ベアリング15によってクリップ本体4に作用する垂直方向荷重を受けるようになっている。
さらに、横振れ防止用の4つのベアリング16〜19のうち2つのベアリング16,17はガイドレール2の一側面に沿って転動し、他の2つのベアリング18,19はガイドレール2の他側面に沿って転動する。そして、これらの4つのベアリング16〜19によってクリップ本体4に作用する水平方向荷重(フィルムFの延伸力、慣性力及びクリップ3同志を連結させる駆動チェーン5の張力)を受けるようになっている。
また、走行中の各テンタークリップ3はフィルム入口部1Aでクリップレバー9が図2(B)中に実線で示すクリップ位置に移動されてフィルムFの耳部をクリップする。そして、フィルムFの耳部を把持したままの状態で上流側ガイド部26に沿って走行し、拡幅部25に導かれる。
この拡幅部25では各テンタークリップ3の走行動作にともないフィルムFの両側のテンタークリップ3間の間隔が徐々に拡大し、これにともないフィルムFが横方向に延伸される。
また、拡幅部25を走行しているテンタークリップ3が上流側積層体40と下流側積層体41との間の継ぎ目部39上を通る際には各テンタークリップ3の自重受け用ベアリング15はまず、図7(A),(B)に示すようにガイドレール2の上流側積層体40の中央位置に配設された第1の鋼板ガイドレール37cと、下流側積層体41の中央位置に配設された第1のガイドブロック42aとの間の第1の継ぎ目部39a上を通る。このT1時点では、自重受け用ベアリング15は上流側積層体40の中央位置以外の各鋼板37の第2の継ぎ目部39b,第3の継ぎ目部39cの位置に達していないので、自重受け用ベアリング15は上流側積層体40の中央位置以外の各鋼板37とは接触状態で保持される。そのため、振動、騒音の発生が防止される。
また、自重受け用ベアリング15が上流側積層体40の中央位置の第1の鋼板ガイドレール37cの両側の第2の鋼板ガイドレール37b,37dと、下流側積層体41の第2のガイドブロック42b,42cとの間の第2の継ぎ目部39bの位置に達したT2時点では、自重受け用ベアリング15は下流側積層体41の中央位置の第1のガイドブロック42aおよび上流側積層体40の外側位置の第3の鋼板ガイドレール37a,37eとは接触状態で保持される。そのため、この場合も振動、騒音の発生が防止される。
さらに、自重受け用ベアリング15が上流側積層体40の外側位置の第3の鋼板ガイドレール37a,37eと、下流側積層体41の第2のガイドブロック42b,42cとの間の第3の継ぎ目部39cの位置に達したT3時点では、自重受け用ベアリング15は下流側積層体41の中央位置の第1のガイドブロック42aおよびその両側の第2のガイドブロック42b,42cの第3の継ぎ目部39c以外の部分とは接触状態で保持される。そのため、この場合も振動、騒音の発生が防止される。
また、各テンタークリップ3の4つの横振れ防止用のベアリング16〜19が拡幅部25の上流側積層体40と下流側積層体41との間の継ぎ目部39上を通る際には各テンタークリップ3の4つの横振れ防止用のベアリング16〜19はガイドレール2の両側面の継ぎ目部39における上流側積層体40の係合凸部44と下流側積層体41のガイド用凹部43との間のラップ部を通る。そのため、各テンタークリップ3の4つの横振れ防止用のベアリング16〜19は拡幅部25の上流側積層体40または下流側積層体41の一部と常に接触状態で保持されるので、この場合も振動、騒音の発生が防止される。
さらに、各テンタークリップ3は拡幅部25で横延伸されたフィルムFをクリップしたままの状態で続いて下流側ガイド部27に沿ってフィルム出口部1Bまで導かれる。このフィルム出口部1Bでは図示しないクリップ解除装置によって各テンタークリップ3のクリップレバー9がクリップ解除位置まで回動され、フィルムFのクリップが解除される。そのため、横延伸されたフィルムFは次の工程の図示しない引取ユニット側に導かれる。また、フィルムFのクリップが解除された各テンタークリップ3は続いて戻しガイド部28側に導かれる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では複数枚の鋼板37を重ね合わせた積層体38によってガイドレール2の拡幅部25を構成し、拡幅部25の積層体38に継ぎ目部39を設けるとともに、下流側積層体41と上流側積層体40との連結部には、下流側積層体41の第2のガイドブロック42b,42cの端縁部外面側にテンタークリップ3の走行方向に沿って延設されたガイド用凹部43を設け、上流側積層体40の外面側の金属板である第3の鋼板ガイドレール37a,37eの下流側先端に設けた係合凸部44をガイド用凹部43内に係脱可能に係合させている。これにより、継ぎ目部39の上流側に配設される上流側積層体40の外面側の金属板の下流側先端をテンタークリップ3の走行方向に対して下流側に向けている状態に配置することができる。さらに、ガイドレール2の継ぎ目部39では、ガイドレール2の最上部を機械的強度が高い第2のガイドブロック42b,42c側で構成することができる。これにより、上流側積層体40の外面側の金属板である第3の鋼板ガイドレール37a,37eの下流側先端の係合凸部44にはテンタークリップ3側からの垂直方向荷重を直接には受けないようにしている。その結果、下流側積層体41の第2のガイドブロック42b,42cのガイド用凹部43内に係脱可能に挿入される上流側積層体40の第3の鋼板ガイドレール37a,37eの係合凸部44の機械的強度を高め、衝撃に強い構造にすることができる。そのため、テンタークリップ3の走行時に、ベアリング転送部位に座屈力等を与えることなく、テンタークリップ3をスムーズに走行させて騒音も低く抑えることができる。
さらに、ガイドレール2の両側面の継ぎ目部39における上流側積層体40の係合凸部44と下流側積層体41のガイド用凹部43との間のラップ部に合わせて各テンタークリップ3の4つの横振れ防止用のベアリング16〜19を配置したので、ベアリング16〜19がガイドレール2の両側面の継ぎ目部39に当たったときのガイドレール2の耐荷重を向上させることができる。そのため、振動、異音の発生を防止し、騒音を一層、低下させることができるとともに、ガイドレール2や、テンタークリップ3の耐久性を高め、かつテンタークリップ3をスムーズに走行させ、テンタークリップ3の高速走行や、高荷重走行を可能にすることができる。
さらに、拡幅部25の積層体38を構成する複数の鋼板ガイドレール37a〜37e毎に継ぎ目部39をテンタークリップ3の走行方向に沿ってずらして配置し、テンタークリップ3の全てのベアリング15〜19を積層体38の5枚の薄板鋼板の鋼板ガイドレール37a〜37eのうち少なくともいずれか1つに常時接触させた状態で保持させるようにしたので、拡幅部25を通過するテンタークリップ3のベアリング15〜19の転送面の転換点を複数化してテンタークリップ3のベアリング15〜19のスムーズな転送ができる効果がある。
また、テンタークリップ3の走行時にテンタークリップ3がガイドレール2の循環回路に沿って循環駆動され、テンタークリップ3がガイドレール2の上流側ガイド部26から拡幅部25を経て下流側ガイド部27に導かれるテンタークリップ3の走行中に、拡幅部25上を走行する各テンタークリップ3の走行にともないフィルムFが横方向へ延伸される際に、各テンタークリップ3の横振れ防止用の4つのベアリング16〜19が拡幅部25の積層体38における継ぎ目部39の下流側積層体41の機械的強度が高く、衝撃に強い構造の第2のガイドブロック42b,42cのガイド用凹部43と、上流側積層体40の係合凸部44とのラップ部上に沿って転動させるようにしたので、横振れ防止用ベアリング16〜19が当たったときのガイドレール2の耐荷重を一層向上させて振動、異音の発生を防止し、騒音を低下させることができるとともに、ガイドレール2や、テンタークリップ3の耐久性を高めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、継ぎ目部39は、第2のガイドブロック42b,42cのガイド用凹部43の溝深さを上流側積層体40の外面側の金属板である第3の鋼板ガイドレール37a,37eの係合凸部44の板厚よりも大きくして上流側積層体40の外面側の第3の鋼板ガイドレール37a,37eの係合凸部44が横振れ防止用の4つのベアリング16〜19からの水平方向荷重を受けることを防止する上流側積層体40の金属板の保護手段を設けてもよい。さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
本発明は、プラスチックフィルムをその送り方向と直交する横方向へ延伸するフィルムの横延伸機の分野、このフィルムの横延伸機を製造、使用する技術分野に有効である。
本発明の第1の実施の形態のフィルムの横延伸機全体の概略構成図。 第1の実施の形態の横延伸機で使用されるテンタークリップを示すもので、(A)は正面図、(B)は側面図。 第1の実施の形態のテンタークリップの平面図。 第1の実施の形態のテンタークリップの自重受け用ベアリングと、横振れ防止用ベアリングの配置状態を説明するための説明図。 第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの取付け状態を示す縦断面図。 第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの取付け状態を示す要部の縦断面図。 第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの要部構成を示すもので、(A)はガイドレールの継ぎ目部の斜視図、(B)は同平面図。 第1の実施の形態の横延伸機におけるガイドレールの組付けユニットを示すもので、(A)はガイドレールの継ぎ目部の周辺の正面図、(B)は同側面図。 第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの継ぎ目部の上流側積層体に積層される鋼板ガイドレールの形状を示すもので、(A)は上流側積層体の中央位置の第1の鋼板ガイドレールを示す正面図、(B)は第1の鋼板ガイドレールの外側の第2の鋼板ガイドレールを示す正面図、(C)は上流側積層体の外面側の第3の鋼板ガイドレールを示す正面図。 第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの継ぎ目部の下流側積層体に積層される中央位置の第1のガイドブロックを示すもので、(A)は正面図、(B)は同側面図。 第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの継ぎ目部の下流側積層体の外面側に積層される第2のガイドブロックを示すもので、(A)は正面図、(B)は同側面図。 第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの継ぎ目部の鋼板ガイドレールとガイドブロックとの連結部を示すもので、(A)は第1の鋼板ガイドレールと第1のガイドブロックとの連結部を示す正面図、(B)は第2の鋼板ガイドレールと第2のガイドブロックとの連結部を示す正面図、(C)は第3の鋼板ガイドレールと第2のガイドブロックとの連結部を示す正面図。
符号の説明
2…ガイドレール、F…フィルム、3…テンタークリップ、4…テンタークリップ本体、15…自重受け用ベアリング、16、17、18、19…横振れ防止用ベアリング(水平方向荷重受け用ベアリング)、25…拡幅部、26…上流側ガイド部、27…下流側ガイド部、37…鋼板(金属板)、37c…第1の鋼板ガイドレール、37b,37d…第2の鋼板ガイドレール、37a,37e…第3の鋼板ガイドレール、38…積層体、39…継ぎ目部、40…上流側積層体、41…下流側積層体、42a…第1のガイドブロック、42b,42c…第2のガイドブロック、43…ガイド用凹部、44…係合凸部、42a…第1のガイドブロック。

Claims (4)

  1. フィルムの両側部をそれぞれ把持する左右各複数対のテンタークリップと、上記各テンタークリップの走行を案内する左右一対のガイドレールとを備え、
    上記ガイドレールの上面に沿って転動し、上記テンタークリップ本体に作用する垂直方向荷重を受ける自重受け用ベアリングと、上記ガイドレールの側面に沿って転動し、上記テンタークリップ本体に作用する水平方向荷重を受ける水平方向荷重受け用ベアリングとが上記テンタークリップの本体にそれぞれ装着され、
    かつ上記両ガイドレール間の間隔を上記フィルムの走行方向に沿って下流側に向かうにしたがって徐々に拡大する拡幅部が上記ガイドレールに形成され、
    上記テンタークリップによって上記フィルムの両側部をそれぞれ把持させた状態で、上記ガイドレールの上記拡幅部上を走行する上記各テンタークリップの走行にともない上記フィルムを横方向へ延伸するフィルムの横延伸機において、
    複数枚の金属板を重ね合わせて積層した積層体によって上記ガイドレールの拡幅部を構成し、
    上記拡幅部の積層体に上記テンタークリップの走行方向に沿って上記ガイドレールを前後に分割する継ぎ目部を設けるとともに、
    上記テンタークリップの走行方向に沿って上記継ぎ目部の下流側に配設される下流側積層体に上記上流側積層体の金属板よりも板厚が大きいガイドブロックを一体に形成し、かつ上記ガイドブロックの端縁部外面側に上記テンタークリップの走行方向に沿って凹部を延設し、
    上記継ぎ目部の上流側に配設される上流側積層体の外面側の金属板の下流側先端に、上記ガイドブロックのガイド用凹部内に係脱可能に挿入され、上記ガイド用凹部に沿って上記テンタークリップの走行方向に移動可能な係合凸部を設け、
    上記継ぎ目部において少なくとも片方の上記金属板またはガイドブロックのどちらか一方が上記自重受け用ベアリングおよび上記水平方向荷重向けベアリングを支持可能なように配置したことを特徴とするフィルムの横延伸機。
  2. 上記ガイドレールは上記拡幅部の上記積層体を構成する複数の上記金属板毎に上記継ぎ目部を上記テンタークリップの走行方向に沿ってずらして配置し、上記テンタークリップの全ての上記ベアリングを上記積層体の少なくとも1枚の金属板に常時接触させた状態で支持させる支持手段を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載のフィルムの横延伸機。
  3. 上記ガイドレールは上記フィルムの走行方向に沿って上記拡幅部の上流側に配置される上流側ガイド部と、上記拡幅部の下流側に配置される下流側ガイド部と、上記下流側ガイド部と上記上流側ガイド部との間を連結する戻しガイド部とを備えた循環回路によって構成され、
    上記テンタークリップは上記拡幅部の積層体における上記継ぎ目部のガイド用凹部と係合凸部とのラップ部上に沿って上記水平方向荷重受け用ベアリングが転動されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルムの横延伸機。
  4. 上記継ぎ目部は、上記ガイドブロックのガイド用凹部の溝深さを上記上流側積層体の外面側の金属板の板厚よりも大きくして上記上流側積層体の外面側の金属板の先端部が上記水平方向荷重受け用ベアリングからの水平方向荷重を受けることを防止する上記上流側積層体の金属板の保護手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のフィルムの横延伸機。
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