JPS5840502B2 - 延伸装置におけるグリツパ−チエ−ン装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、チェーン軌道を取り囲むケーシングの被加工
シートと反対側にある背壁に配置されたウェブあるいは
ピンに締結されかつ被加工シートの平面に対してほぼ対
称に上下にのびる複数枚の薄い銅帯を層状に密着・固定
してなる非撓性の無端垂直案内レールを有し、この案内
レールの上下における両側走行面にそれぞれ水平の横方
向張力を受ける水平ローラが当接し、案内レールの上下
の端面から垂直（こ立ち上がりかつグリッパ−チェーン
の重量を受ける垂直ローラが設けられているような、延
伸装置のグリッパ−チェーン、％ｌこプラスチックフィ
ルム延伸機における引張りグリッパ−チェーン装置に関
する。

ころがり支承装置付の引張りグリッパ−すなわちつかみ
部材は実際Ｉこ多くのものが知られており、これらは繊
維工業における幅出機や熱可塑性プラスチックフィルム
の延伸機（こおいて用いられている。

この種のグリッパ−は水平方向および垂直方向の支持と
案内のためにローラを有している。

西ドイツ特許第１，６３５，２５０号明細書に記載のよ
うに、垂直案内レールが、引張りグリッパ−の水平走行
ローラに対する走行面が支点箇所の上側並びに下側に被
加工シートの平面に対して対称的に形成されるように、
被加工シートから離れて締結されているような装置にお
けるころがり支承装置付きの引張りグリッパ−を有する
グリッパ−チェーンが知られている。

その案内レールはグリッパ−チェーン軌道を取り囲むケ
ーシングの背壁に設けられたウェブの上に締結されてい
る。

このように形成された案内レールの場合引張りグリッパ
−は水平走行ローラに対して２個の走行面を有している
。

すなわち、案内レールの締結箇所の上下および被加工シ
ートの緊締箇所の上下に走行面を有している。

そして、チェーンの重量は、グリッパ−チェーン軌道の
Ｕ字形下側部分に配置された案内軌道に当接するローラ
によって支持されている。

さらに、西ドイツ特許出願公開第１９２５．２８４号公
報に記載のよう（こ、垂直に配置された案内レールを有
し、水平の引張り力を受ける案内要素が案内レールの反
グリッパ一台側でグリッパ一台の高さで案内され、グリ
ッパ−チェーンの重量が案内レールの端面（こ当接する
案内要素によって支持されているような引張りグリッパ
−チェーンも知られている。

これらの周知のグリッパ−チェーンは、横方向力および
支持力のために少くとも２個の案内レールを用いなけれ
ばならない欠点を有している。

すなわち、第１の例の場合、横方向張力を受ける垂直な
案内レールが設けられ、これから離れてケーシング内壁
の下に配置されてチェーン重量を支持する第２の案内レ
ールが配置されている。

上述した別の例の場合Ｉこは、互いに平行に直立した２
個のＵ字状案内レールが配置され、両案内レールの間に
横方向張力ローラが当接し、それから反被加■シート側
のレールがその端（こ当接するローラ（こノ よってチェーン重量を支持している。

両方の従来例の場合、支持ローラの望ましくない持ち上
がりが生ずる。

支持ローラの上に配置され弾性的に支持された（後者の
従来例に見られるような）支持レールは、特にグリッパ
−チェーンの周速が大きい場合に必要な静かで跳上がり
のない走行ができない。

さらに、始動の際ローラが、回転方向転向部の対向レー
ル（転向ヘッド）で傷み易い。

また、案内レールの形状が複雑で成形加工、曲げ加工が
困難であるため、レールの曲り部を設けるためには、直
線状のレールどうしを継ぎ合わせねばならず、その結果
、急激な折れ点からなる曲り部しか得られない。

したがって、その急激な折れ点をグリッパ−が通過する
際に振動が生じ、製品の品質が劣悪になってしまうこと
があった。

本発明の課題は、かかる問題から出発し、横方向張力ロ
ーラと上下の支持ローラとを有しグリッパ−チェーンで
保持されたグリッパ−がただひとってありかつ緩かな曲
り部を有する案内レールに支持され、横方向張力および
垂直力がこの唯一の案内レールで受けられるようなグリ
ッパ−チェーンを得ることにある。

そして、同時に、それによって支持ローラないしグリッ
パ−の垂直運動も防止しようとするものである。

この課題は本発明によれば、複数枚の薄い鋼帯を層状に
密着固定してなる案内レールを設けると共に、この案内
レールの上端に当接する上側垂直ローラに対向して案内
レールの下側の端面に垂直に直立して案内レールに当接
する下側ローラを配置し、上側ローラをこの下側ローラ
と断面Ｕ形部材によって連結することによって解決され
る。

案内レールの下側端面Ｉこ当接するローラはすべてのグ
リッパ−に配置しない。

本発明により得られる利点は、断面Ｕ形部材によってひ
とつにまとめられた二重チェーンないし形成されたグリ
ッパ−チェーンの上下に横力向ローラ、上側垂直ローラ
および下側垂直ローラを配置することによって、また横
方向力および支持力を受ける唯一かつ層状の案内レール
を配置することによって、全体のチェーン軌道の構造が
簡単（こなると共に、グリッパ−の走行性が向上するこ
とにある。

そして、重量、摩擦、駆動力およびコストが節減できる
利点が生ずる。

さらに、案内レールの下側端面（こ保持ローラを全グリ
ッパ−のうちの数個に配置することによって、共通の案
内レールの上側端面上を走る支持ローラの持ち上りが防
止されるという効果を得つつ、全グリッパ−に下側垂直
ローラを設ける場合に比して重量、コストを低減するこ
とができる。

両方のチェーンはそれぞれ上側の水平ローラの組および
下側ローラの組によって案内され、そのローラ組のロー
ラは垂直に配置されるかないしは締結された案内レール
の両側の走行面に当接し、発生する横方向力を受ける。

その場合、二重チェーンの全重量は案内レールの緊締面
の上側にある部分の端面に当接するローラによって支持
されている。

上側の支持ローラに対向して位置し案内レールの下側部
分の端面側のローラは、グリッパ−ローラを上側垂直ロ
ーラの案内レール端面からの持ち上りに対して保持する
。

この下側垂直ローラはすべてのグリッパ−に配置されて
おらず、たとえば２個ごと、３個ごとのグリッパ−に配
置されている。

その場合、ローラ数が少なくなったにも拘らず、比較的
大きなグリッパ−速度ないしチェーン速度が得られる。

以下、図面に示す実施例について詳細に説明する。

第１図に示す断面図（こおいて、チェーン軌道ケーシン
グ２内における案内レール１は薄い厚さの銅帯を複数枚
層状（こ密着固定してなり、ウェブ３にボルト４によっ
て垂直（こ締結されている。

締結面および被加工物軌道面５に対してほぼ対称的にウ
ェブ３から上下に突き出した案内レール１の端部の側面
は、垂直な走行面６．６’；７，７’として形成されて
いる。

これらの走行面には、横方向に付勢された水平ローラ８
，８′、８″、８″′および９ 、９／、 ９／／、
９／／／が当接支持されている。

案内レール１の上側半部および下側半部（こおける同様
に走行面として形成された端面１０，１０’＋こは、ロ
ーラ１１，１２が当接支持されている。

それによって、ローラ１１はグリッパ−ないしグリッパ
チェーン１３の重量を支持し、これに対してロラ１２は
上側ローラ１１の垂直方向の浮き上がりないし跳上がり
に対する保持装置として設けられている。

したがって、これはすべてのグリッパ−に対して配置さ
れておらず、散在して配置されている。

上側ローラ８．８／、 ８／／、 ８／／／、 １１お
よび下側ローラ９ 、９’、 ９″、 ９”’、 １２
は、上側グリッパチェーン１５および下側グリッパ−チ
ェーン１５′をひとつの二重チェーン１６！とまとめる
断面Ｕ形部材１４によって互い（こ接続されている。

この部材１４は同時にグリッパ−１７のホルダを兼ねて
いる。

第２図には第１図におけるグリッパ−チェーン１３ない
し１６を上から見た国が示されている。

複数の薄い鋼帯から成りかつ垂直に配置された案内レー
ル１の両側走行面６．６’、７．７’には、横方向ｔこ
付勢されたローラ８，８′、８″、８″′、９゜９′、
９″、９″′が当接している。

なお、走行面７゜７′およびローラ９ 、９！ 、 ９
／／ 、 ９／／／は第２図には図示されていない。

走行面として形成された端面１０の上には、グリッパ−
ないしグリッパ−チェーンの重量を支持するローラ１１
が当接している。

ローラ８ 、８’、 ８″、 ８″′、 １１および９
、９’。

９／／、 ９／／′、 １２は、断面Ｕ形部材１４によ
ってまとめられるかないしはその中にポル１−１８．１
８’。

１８″、１８″′および１９ 、１９’、 １９’／、
１９”’で回転自在に支持されている（第１図参照）
。

ボルト１８ 、１８’、 １８’／、 １８”は同時（
こチェーン接目板２０のホルダを兼ねている。

断面Ｕ形部材１４はグリッパ−１７のホルダでもある（
第１図参照）。

【図面の簡単な説明】

第１図は案内ローラと案内レールとをもったグリッパ−
チェーンの断面図、第２図は第１図におけるグリッパ−
チェーンの平面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ チェーン軌道を取り囲むケーシング２の被加工シー
   トと反対側にある背壁に設けられたウェブ３あるいはピ
   ンに締結されかつ被加工シートの平面に対してほぼ対称
   的に上下にのびる複数枚の薄い鋼帯を層状に密着固定し
   てなる非撓性の無端垂直案内レール１を有し、この案内
   レール１の上下における両側走行面（こそれぞれ水平横
   方向張力を受ける水平ローラ（８、８’、 ８”、 ８
   ”／ 、 ９ 、９’。 ９／／、９／／／）が当接し、案内レール１の上端面１
   ０から垂直に立ち上がりかつグリッパ−チェーンの重量
   を受ける上側垂直ローラ１１が設けられ、この上側垂直
   ローラ１１に対向して案内レール１の下側端面１０′に
   垂直に直立してそこに当接する下側垂直ローラ１２を配
   置し、前記上側垂直ローラ１１をこの下側垂直ローラ１
   ２と断面Ｕ形部材１４で連結すると共に、前記下側垂直
   ローラ１２がすべてのクリッパー１７に配置されていな
   いことを特徴とする延伸装置におけるグリッパ−チェー
   ン装置。