JPH11115044A - フィルムの横延伸機 - Google Patents

フィルムの横延伸機

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JPH11115044A
JPH11115044A JP28060897A JP28060897A JPH11115044A JP H11115044 A JPH11115044 A JP H11115044A JP 28060897 A JP28060897 A JP 28060897A JP 28060897 A JP28060897 A JP 28060897A JP H11115044 A JPH11115044 A JP H11115044A
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JP
Japan
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film
guide
rail
guide portion
along
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JP28060897A
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English (en)
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Takayoshi Sano
孝義 佐野
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は横延伸ガイド部のレール構成要素の屈
曲角度を大きくすることができ、フィルムの横延伸速度
を高め、フィルムの横延伸作業の作業能率の向上を図る
ことができるフィルムの横延伸機を提供することを目的
とする。 【解決手段】横延伸ガイド部9の屈曲角度θの変化に応
じて変化するフィルムの走行方向のガイドレール2全体
の長さ変化を吸収する長さ変化吸収手段25を横延伸ガ
イド部9の近傍の後方側の出口側ガイド部10の直線部
分のレール構成要素12に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばプラスチック
フィルム等のフィルムを横方向(フィルムの送り方向に
対して直角方向)へ延伸するフィルムの横延伸機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラスチックフィルムを二軸延
伸するフィルム製造装置にはTダイ、キャストロール、
縦延伸機、横延伸機、引取ユニット、巻取機等の各種装
置が設けられている。そして、Tダイから吐出された溶
融樹脂はキャストロールでシート状に成形されて原反シ
ートが成形され、さらにこの原反シートは縦延伸機で縦
延伸された後、横延伸機で横延伸され、引取ユニットを
経て巻取機で巻取られる構成になっている。
【0003】また、上記フィルム製造装置に組み込まれ
て使用されるフィルムの横延伸機として例えば実開昭5
9−107219号公報に示されているテンタークリッ
プ方式のものが知られている。この横延伸機にはフィル
ムの両側をそれぞれ把持する左右各複数対のテンターク
リップと、各テンタークリップの走行を案内する左右一
対のガイドレールと、各テンタークリップをガイドレー
ルに沿って走行駆動するためのチェーン伝動式のクリッ
プ駆動装置とが設けられている。
【0004】また、左右の各ガイドレールには図8に示
すようにフィルム走行路aの入口側に配設された直線形
状の入口側ガイド部bと、フィルム走行路aの出口側に
配設された直線形状の出口側ガイド部cと、これらの入
口側ガイド部bと出口側ガイド部cとの間に配置され、
左右の両ガイドレール間の間隔をフィルムの走行方向に
沿って徐々に拡大する横延伸ガイド部(拡開部)dと、
出口側ガイド部cから入口側ガイド部bまでテンターク
リップを戻すための戻しガイド部eとからなるエンドレ
スの長いクリップ循環路が設けられている。ここで、ガ
イドレールのクリップ循環路は、一般にフィルムの走行
方向に沿って複数のレール構成要素fに分割され、これ
ら複数のレール構成要素fが直列に連結されて構成され
ている。そして、横延伸機の使用時には左右の各ガイド
レールの横延伸ガイド部dのレール構成要素fはフィル
ムの走行方向(横延伸機の中心線方向)に対して適宜の
屈曲角度で拡開された状態にセットされている。
【0005】また、クリップ駆動装置には左右の各ガイ
ドレールの入口側に配置された入口側スプロケットと、
出口側に配置された出口側スプロケットと、入口側およ
び出口側の両スプロケット間に架け渡されたエンドレス
チェーンであるローラチェーンとが設けられている。そ
して、出口側ガイド部cにはこのクリップ駆動装置の駆
動部が配設されている。
【0006】また、各テンタークリップのクリップ本体
にはガイドレール上に沿って転動するベアリングと、ロ
ーラおよびリンクプレート等のローラチェーンの構成要
素とが装着されている。
【0007】そして、フィルムの横延伸機の駆動時には
クリップ駆動装置によって各テンタークリップが駆動さ
れ、左右の各ガイドレールに沿って循環走行される。こ
のとき、フィルム走行路aの入口側で各テンタークリッ
プによってフィルムの両側をそれぞれ把持させてクラン
プした状態で、ガイドレールの横延伸ガイド部d上を走
行する各テンタークリップの走行にともないフィルムを
横方向へ延伸するようになっている。
【0008】また、ガイドレールの各レール構成要素f
は剛性が高い鋳物レールの上に鋼板レールが取付けられ
て構成されている。そして、前後のレール構成要素fの
鋳物レール間が互いに支点ピンgを介して回動可能に連
結されている。ここで、前後のレール構成要素fの鋼板
レール間には前後方向に長さ調整可能な長さ調整部が形
成されている。
【0009】さらに、各支点ピンgはフィルムの走行方
向に対して直交する方向にのみ移動可能なレールスタン
ド上に取付けられている。ここで、レールスタンド上に
は各支点ピンgの受け台が取付けられている。この受け
台には各支点ピンgとの連結部に主に各レール構成要素
fの熱変形を吸収するための遊びが設けられている。そ
して、フィルムの横延伸機の駆動中の各レール構成要素
fの熱変形は各支点ピンgと受け台との連結部の遊びの
部分のスペースによって吸収させるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、横延伸ガイ
ド部dのレール構成要素fの屈曲角度を変化させる場合
にはレールスタンドをフィルムの走行方向に対して直交
する方向に移動させるようにしている。この場合、上記
従来構成のものにあっては出口側ガイド部cにはクリッ
プ駆動装置の駆動部が配設されているので、この出口側
ガイド部cにおけるクリップ駆動装置の駆動部の装着部
分は固定状態で保持される。そのため、横延伸ガイド部
dのレール構成要素fの屈曲角度を変化させた場合には
出口側ガイド部cの固定位置を基準としてレールスタン
ド上の受け台と各支点ピンgとの連結部の遊びスペース
の範囲でガイドレールの各レール構成要素fが出口側へ
移動することになるので、横延伸ガイド部dのレール角
度の変化に応じてフィルムの走行方向に沿うガイドレー
ル全体の長さが変化する。このとき、ガイドレールの入
口側ガイド部bではフィルムの走行方向に沿うガイドレ
ールの各レール構成要素fの移動量が累積されるので、
入口側のガイドレールの各レール構成要素fが出口側へ
移動する移動距離x1 が大きくなる問題がある。
【0011】例えば、横延伸ガイド部dのレール構成要
素fの屈曲角度が0°の状態から図8に示すように横延
伸ガイド部dのレール構成要素fの屈曲角度をαに変化
させた場合にはフィルムの走行方向に沿う入口側のガイ
ドレールの各レール構成要素fが出口側へ移動する移動
距離x1 は次の式(1)の通りとなる。ここで、横延伸
ガイド部dのレール構成要素fの長さはA、横延伸ガイ
ド部dのレール構成要素fのレールスタンド間の距離は
Lである。
【0012】 x1 =2L−2A・cosα (1) この式からも明らかなように横延伸ガイド部dのレール
構成要素fの屈曲角度αが大きくなるにしたがってガイ
ドレールの各レール構成要素fがレールスタンド上で入
口側へ移動する移動距離x1 も大きくなる。通常、Aお
よびLは1000〜1500mm程度が一般的であるか
ら、仮に、横延伸ガイド部dのレール構成要素fの屈曲
角度αが20°〜30°以上になる場合はx1 は200
〜300mm程度になる。
【0013】しかしながら、ガイドレールの各レール構
成要素fが入口側へ移動する移動距離x1 が大きい場合
にはガイドレールとこのガイドレールのレール構成要素
fの周辺に配設された他の周辺機器(例えばオーブン
や、加熱ノズル等)との位置関係が変化するので、フィ
ルム走行路aのセンターラインに対する横延伸ガイド部
dのレール構成要素fの屈曲角度を大きくすることが難
しい問題がある。そのため、プラスチックフィルム等の
フィルムを横方向へ延伸する延伸速度を高めることが難
しいので、フィルムの横延伸作業の作業能率の向上を図
るうえで問題がある。
【0014】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、横延伸ガイド部のレール構成要素の屈
曲角度を大きくすることができ、フィルムの横延伸速度
を高め、フィルムの横延伸作業の作業能率の向上を図る
ことができるフィルムの横延伸機を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明はフィル
ムの両側をそれぞれ把持する左右各複数対のクリップ
と、上記各クリップの走行を案内する左右一対のガイド
レールとを備え、上記ガイドレールが上記フィルムの走
行方向に沿って複数のレール構成要素を直列に連結した
連結体によって形成されるとともに、上記ガイドレール
に上記両ガイドレール間の間隔を上記フィルムの走行方
向に沿って徐々に拡開する横延伸ガイド部が形成され、
上記クリップによって上記フィルムの両側をそれぞれ把
持させた状態で、上記ガイドレールの上記横延伸ガイド
部上を走行する上記各クリップの走行にともない上記フ
ィルムを横方向へ延伸するフィルムの横延伸機におい
て、上記横延伸ガイド部の屈曲角度の変化に応じて変化
する上記フィルムの走行方向の上記ガイドレール全体の
長さ変化を吸収する長さ変化吸収手段を上記横延伸ガイ
ド部の近傍の前後の少なくともいずれか一方の上記ガイ
ドレールの直線部分のレール構成要素に設けたことを特
徴とするフィルムの横延伸機である。
【0016】そして、本請求項1の発明では横延伸ガイ
ド部の屈曲角度の変化時のガイドレール全体の長さ変化
を横延伸ガイド部の近傍の長さ変化吸収手段によって吸
収することにより、横延伸ガイド部の前後に配置された
ガイドレールの直線部分のレール構成要素におけるフィ
ルムの走行方向への移動を防止し、横延伸ガイド部のレ
ール構成要素の屈曲角度を大きくできるようにしたもの
である。
【0017】請求項2の発明は上記長さ変化吸収手段は
上記横延伸ガイド部の前後の上記ガイドレールの直線部
分の少なくとも一方の上記レール構成要素の長さを上記
フィルムの走行方向に沿って伸縮させる伸縮機構によっ
て形成されたものであることを特徴とする請求項1に記
載のフィルムの横延伸機である。そして、本請求項2の
発明では横延伸ガイド部の屈曲角度の変化時には伸縮機
構によって横延伸ガイド部の前後のガイドレールの直線
部分の少なくとも一方のレール構成要素の長さをフィル
ムの走行方向に沿って伸縮させることにより、ガイドレ
ール全体の長さ変化を吸収させるようにしたものであ
る。
【0018】請求項3の発明は上記伸縮機構は上記レー
ル構成要素の受け台に上記フィルムの走行方向に沿って
長い長穴を形成するとともに、上記長穴内に上記フィル
ムの走行方向に沿ってスライド可能に挿入されたガイド
ピンを上記レール構成要素に突設し、上記長穴に沿って
上記ガイドピンをスライドさせることにより、上記レー
ル構成要素の長さを上記フィルムの走行方向に沿って伸
縮させるものであることを特徴とする請求項2に記載の
フィルムの横延伸機である。そして、本請求項3の発明
では横延伸ガイド部の屈曲角度の変化時にはレール構成
要素の受け台の長穴に沿ってレール構成要素のガイドピ
ンをスライドさせることにより、レール構成要素の長さ
をフィルムの走行方向に沿って伸縮させるようにしたも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1(A),(B)乃至図7(A),(B)を参照し
て説明する。本実施の形態のフィルムの横延伸機1には
図1(A)または図1(B)に示すように横延伸される
フィルムの走行路Rの両側にそれぞれガイドレール2が
配設されている。
【0020】さらに、フィルムの走行路Rの両側の左右
のガイドレール2にはフィルムの両側をそれぞれ把持
し、横方向に延伸する図2に示すテンタークリップ3が
それぞれ複数装着されている。
【0021】また、各テンタークリップ3にはフィルム
を把持するクリップ本体4と、駆動チェーン5とが設け
られている。ここで、クリップ本体4にはフィルムを係
脱可能にクリップするクリップレバー6が設けられてい
る。このクリップレバー6はフィルムをクリップするク
リップ位置と、フィルムのクリップを解除するクリップ
解除位置とに移動可能になっている。
【0022】また、クリップ本体4にはガイドレール2
に沿って転動する複数のベアリング7がそれぞれ回転自
在に軸支されている。そして、フィルムの横延伸機1の
駆動時にはクリップ駆動装置によって各テンタークリッ
プ3の駆動チェーン5が駆動され、各テンタークリップ
3が左右の各ガイドレール2に沿って循環走行されるよ
うになっている。
【0023】また、横延伸機1内の左右の各ガイドレー
ル2には図1(B)に示すように縦延伸機で縦延伸され
たフィルムを受入れるフィルム走行路Rの入口側に配設
された直線形状の入口側ガイド部8と、フィルムを横延
伸する横延伸ガイド部9と、横延伸されたフィルムを次
工程の引取ユニット側に送り出すフィルム走行路Rの出
口側に配設された直線形状の出口側ガイド部10と、こ
の出口側ガイド部10から入口側ガイド部8までテンタ
ークリップ3を戻すためのクリップ戻しガイド部11と
からなるエンドレスの長いクリップ循環路が設けられて
いる。ここで、フィルム走行路Rの入口側は図1(B)
中で、左端部、出口側は右端部にそれぞれ配置されてい
る。
【0024】さらに、ガイドレール2のクリップ循環路
は、フィルムの走行方向に沿って複数のレール構成要素
12に分割され、これら複数のレール構成要素12が直
列に連結されて構成されている。
【0025】また、前後の各レール構成要素12間の連
結部は図3(A),(B)に示すように構成されてい
る。ここで、ガイドレール2の各レール構成要素12は
図4に示すように剛性が高い鋳物レール13と、湾曲変
形可能な鋼板レール14とが組み合わされて構成されて
いる。さらに、前後のレール構成要素12の各鋳物レー
ル13の端部には互いに重ね合わされる重ね合わせ部1
5が設けられている。そして、前後のレール構成要素1
2の各鋳物レール13の重ね合わせ部15間が互いに支
点ピン16を介して回動可能に連結されている。
【0026】また、各支点ピン16はフィルムの走行方
向に対して直交する方向にのみ移動可能なレールスタン
ド17上に取付けられている。ここで、横延伸機1には
各レールスタンド17をフィルムの走行方向に対して直
交する方向に移動可能に支持するベースフレーム18が
設けられている。そして、各レールスタンド17はこの
ベースフレーム18に沿ってフィルムの走行方向に対し
て直交する方向に移動可能に支持されている。
【0027】また、レールスタンド17上には各支点ピ
ン16の受け台19が取付けられている。この受け台1
9には各支点ピン16との連結部に主に各レール構成要
素12の熱変形による長さ変化を吸収するための遊びで
ある長さ変化吸収部が設けられている。そして、フィル
ムの横延伸機の駆動中の各レール構成要素12の鋳物レ
ール13の熱変形による長さ変化は各支点ピン16と受
け台19との連結部の遊びの部分のスペースによって吸
収させるようになっている。
【0028】また、各レール構成要素12の鋼板レール
14は複数枚、本実施の形態では図5に示すように4枚
の鋼板20を重ね合わせた鋼板重合部によって形成され
ている。そして、前後のレール構成要素12の鋼板レー
ル14間には前後方向に長さ調整可能な長さ調整部21
が形成されている。
【0029】この長さ調整部21には図3(B)に示す
ように前後のレール構成要素12の鋼板レール14の一
方側にフィルムの走行方向に沿って延設された2つの長
孔状のガイド孔22と、鋼板レール14の押え板23と
が設けられている。さらに、押え板23には各ガイド孔
22に挿入される複数の固定ねじ23aが取付けられて
いる。
【0030】そして、鋼板レール14のガイド孔22に
挿入された固定ねじ23の先端の雄ねじ部を鋳物レール
13のねじ穴に螺着することにより、鋳物レール13に
対して鋼板レール14をフィルムの走行方向にスライド
可能に固定するようになっている。なお、前後のレール
構成要素12の鋼板レール14の他方側は鋳物レール1
3に固定されている。そして、固定側の鋼板レール14
の端部とスライド側の鋼板レール14の端部との間に互
いに重ね合わされる重ね合わせ部24が形成され、固定
側の鋼板レール14に対してスライド側の鋼板レール1
4をスライドさせることにより、この重ね合わせ部24
の長さを調整する構成になっている。
【0031】また、左右の各ガイドレール2の横延伸ガ
イド部9のレール構成要素12は左右の両ガイドレール
2間の間隔をフィルムの走行方向に沿って徐々に拡大す
るようにフィルムの走行方向(横延伸機1の中心線方
向)に対して適宜の屈曲角度θで拡開された状態にセッ
トされている(図1(B)参照)。
【0032】そして、横延伸ガイド部9の屈曲角度θを
変化させる場合には横延伸機1の各レールスタンド17
をベースフレーム18に沿ってフィルムの走行方向に対
して直交する方向に移動させるようになっている。
【0033】また、横延伸ガイド部9の近傍の前後の少
なくともいずれか一方、本実施の形態では図1(A),
(B)に示すように横延伸ガイド部9の後方側の出口側
ガイド部10の直線部分のレール構成要素12に横延伸
ガイド部9の屈曲角度θの変化に応じて変化するフィル
ムの走行方向のガイドレール2全体の長さ変化を吸収す
る図6(A),(B)および図7(A),(B)に示す
長さ変化吸収手段25が設けられている。
【0034】この長さ変化吸収手段25には横延伸ガイ
ド部9の後方側の出口側ガイド部10の直線部分のレー
ル構成要素12の長さをフィルムの走行方向に沿って伸
縮させる伸縮機構26が設けられている。この伸縮機構
26は次のように構成されている。
【0035】すなわち、レールスタンド17上の受け台
19にはフィルムの走行方向に沿って長い長穴27が形
成されている。この長穴27内には滑りガイド部材28
が挿入されている。
【0036】この滑りガイド部材28は長穴27に沿っ
てフィルムの走行方向にスライド可能に装着されてい
る。さらに、この滑りガイド部材28の上面にはガイド
ピン挿入穴29が形成されている。
【0037】また、伸縮機構26の位置のレール構成要
素12の鋳物レール13にはこのガイドピン挿入穴29
に挿入されるガイドピン30が突設されている。そし
て、横延伸ガイド部9の屈曲角度θの変化時にはガイド
ピン30を介して滑りガイド部材28を押圧し、この滑
りガイド部材28を受け台19の長穴27に沿ってスラ
イドさせることにより、横延伸ガイド部9の屈曲角度θ
の変化に応じて変化するフィルムの走行方向のガイドレ
ール2全体の長さ変化を吸収するようになっている。
【0038】なお、図6(A),(B)は本実施の形態
の横延伸機1におけるガイドレール2の長さ変化吸収手
段25の伸縮機構26を最短位置にスライドさせた状態
を示すものである。このように伸縮機構26を最短位置
にスライドさせた場合には滑りガイド部材28が図6
(A),(B)中で、受け台19の長穴27の右端部位
置に移動されるようになっている。
【0039】さらに、図7(A),(B)はこの伸縮機
構26を最長位置にスライドさせた状態を示すものであ
る。このように伸縮機構26を最長位置にスライドさせ
た場合には滑りガイド部材28が図7(A),(B)中
で、受け台19の長穴27の左端部位置に移動されるよ
うになっている。
【0040】次に、上記構成の本実施の形態のフィルム
の横延伸機1の作用について説明する。本実施の形態の
横延伸機1の運転時にはテンタークリップ3の駆動チェ
ーン5が駆動される。そして、各テンタークリップ3は
駆動チェーン5の駆動にともない横延伸機1内のガイド
レール2に沿って入口側ガイド部8、横延伸ガイド部
9、出口側ガイド部10、および戻しガイド部11間の
エンドレスの長いクリップ循環路で順次循環駆動され
る。このとき、各テンタークリップ3はフィルム走行路
Rの入口でクリップレバー6がクリップ位置に移動され
てフィルムをクリップし、フィルムを把持したままの状
態で入口側ガイド部8から横延伸ガイド部9に導かれ
る。
【0041】また、横延伸ガイド部9では各テンターク
リップ3がガイドレール2の横延伸ガイド部9の拡開部
に沿って走行する動作にともないフィルムの両側の2つ
のテンタークリップ3間の間隔が徐々に拡大し、これに
ともないフィルムが横方向に延伸される。
【0042】さらに、横延伸ガイド部9の各テンターク
リップ3は横延伸されたフィルムをクリップしたままの
状態で続いて出口側ガイド部10に沿ってフィルム走行
路Rの出口まで導かれる。そして、フィルムの出口では
図示しないクリップ解除装置によって各テンタークリッ
プ3のクリップレバー6がクリップ解除位置まで回動さ
れ、フィルムのクリップが解除される。そのため、横延
伸されたフィルムは次の工程の引取ユニット側に導かれ
るとともに、フィルムのクリップが解除された各テンタ
ークリップ3は続いて戻しガイド部11側に導かれる。
【0043】また、本実施の形態のフィルムの横延伸機
1では横延伸ガイド部9の屈曲角度θを変化させる場合
には横延伸機1の各レールスタンド17をベースフレー
ム18に沿ってフィルムの走行方向に対して直交する方
向に移動させる。ここで、横延伸ガイド部9の屈曲角度
θが図1(A)に示すように小さい状態から図1(B)
に示すように横延伸ガイド部9の屈曲角度θを大きくす
る方向に変化させる場合には横延伸ガイド部9の屈曲角
度θの変化にともないフィルムの走行方向のガイドレー
ル2全体の長さを縮小させる方向の力が作用する。その
ため、この場合にはガイドレール2の長さ変化吸収手段
25の伸縮機構26の滑りガイド部材28は図7
(A),(B)に示すように受け台19の長穴27の左
端部位置方向に移動され、これによって横延伸ガイド部
9の屈曲角度θの変化時のガイドレール2全体の長さ変
化が吸収される。その結果、横延伸ガイド部9の屈曲角
度θを大きくする方向に変化させた場合であってもガイ
ドレール2の長さ変化吸収手段25の伸縮機構26以外
の場所でガイドレール2の長さ変化が生じることが防止
される。
【0044】また、横延伸ガイド部9の屈曲角度θが図
1(B)に示すように大きい状態から図1(A)に示す
ように横延伸ガイド部9の屈曲角度θを小さくする方向
に変化させる場合には横延伸ガイド部9の屈曲角度θの
変化にともないフィルムの走行方向のガイドレール2全
体の長さを伸長させる方向の力が作用する。そのため、
この場合にはガイドレール2の長さ変化吸収手段25の
伸縮機構26の滑りガイド部材28は図6(A),
(B)に示すように受け台19の長穴27の右端部位置
方向に移動され、これによって横延伸ガイド部9の屈曲
角度θの変化時のガイドレール2全体の長さ変化が吸収
される。その結果、横延伸ガイド部9の屈曲角度θを小
さくする方向に変化させた場合であってもガイドレール
2の長さ変化吸収手段25の伸縮機構26以外の場所で
ガイドレール2の長さ変化が生じることが防止される。
【0045】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では左右のガイド
レール2の横延伸ガイド部9の近傍の後部側に長さ変化
吸収手段25の伸縮機構26を設け、横延伸ガイド部9
の屈曲角度θの変化時には出口側ガイド部10の直線部
分のレール構成要素12の長さをフィルムの走行方向に
沿って伸縮させることにより、フィルムの走行方向への
ガイドレール2全体の長さ変化を吸収させるようにした
ものである。そのため、横延伸ガイド部9の前後に配置
された入口側ガイド部8および出口側ガイド部10の直
線部分における伸縮機構26以外の部分のレール構成要
素12のフィルムの走行方向への移動を防止することが
できる。その結果、横延伸ガイド部9の屈曲角度θの変
化後、ガイドレール2とこのガイドレール2のレール構
成要素12の周辺に配設された他の周辺機器(例えばオ
ーブンや、加熱ノズル等)との位置関係が変化するおそ
れがないので、横延伸ガイド部9のレール構成要素12
の屈曲角度θを従来に比べて大きくすることができる。
【0046】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施の形態では左右のガ
イドレール2の横延伸ガイド部9の近傍の後部側に長さ
変化吸収手段25の伸縮機構26を設けた構成を示した
が、横延伸ガイド部9の近傍の前部側に長さ変化吸収手
段25の伸縮機構26を配設する構成にしても良い。さ
らに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形実施できることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、横延伸ガイド
部の屈曲角度の変化時のガイドレール全体の長さ変化を
横延伸ガイド部の近傍の長さ変化吸収手段によって吸収
することができるので、横延伸ガイド部の前後に配置さ
れたガイドレールの直線部分のレール構成要素における
フィルムの走行方向への移動を防止することができる。
これにより、横延伸ガイド部のレール構成要素の屈曲角
度を大きくすることができ、特に高延伸速度を実現して
フィルムの横延伸作業の作業能率の向上を図ることがで
きる。
【0048】請求項2の発明によれば横延伸ガイド部の
屈曲角度の変化時には伸縮機構によって横延伸ガイド部
の前後のガイドレールの直線部分の少なくとも一方のレ
ール構成要素の長さをフィルムの走行方向に沿って伸縮
させてガイドレール全体の長さ変化を吸収させることに
より、横延伸ガイド部の前後に配置されたガイドレール
の直線部分のレール構成要素におけるフィルムの走行方
向への移動を防止し、これにより横延伸ガイド部のレー
ル構成要素の屈曲角度を大きくしてフィルムの横延伸作
業の作業能率の向上を図ることができる効果がある。
【0049】請求項3の発明によれば横延伸ガイド部の
屈曲角度の変化時にはレール構成要素の受け台の長穴に
沿ってレール構成要素のガイドピンをスライドさせるこ
とにより、レール構成要素の長さをフィルムの走行方向
に沿って伸縮させるようにしたので、横延伸ガイド部の
前後に配置されたガイドレールの直線部分のレール構成
要素におけるフィルムの走行方向への移動を防止し、こ
れにより横延伸ガイド部のレール構成要素の屈曲角度を
大きくしてフィルムの横延伸作業の作業能率の向上を図
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のフィルムの横延伸
機におけるガイドレールのレールパターンを示すもの
で、(A)は横延伸ガイド部のレール構成要素の屈曲角
度が0°の状態を示す平面図、(B)は横延伸ガイド部
のレール構成要素の屈曲角度を大きくした状態を示す平
面図。
【図2】第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの
要部構成を示す平面図。
【図3】第1の実施の形態の横延伸機におけるガイドレ
ールのレール構成要素間の連結部を示すもので、(A)
は平面図、(B)は側面図。
【図4】第1の実施の形態の横延伸機におけるガイドレ
ールの取付け状態を示す要部の縦断面図。
【図5】第1の実施の形態の横延伸機における鋼板レー
ルの取付け状態を示す縦断面図。
【図6】第1の実施の形態の横延伸機におけるガイドレ
ールの長さ変化吸収用の伸縮機構を最短位置にスライド
させた状態を示すもので、(A)は平面図、(B)は側
面図。
【図7】第1の実施の形態の横延伸機におけるガイドレ
ールの長さ変化吸収用の伸縮機構を最長位置にスライド
させた状態を示すもので、(A)は平面図、(B)は側
面図。
【図8】従来の横延伸機のガイドレール全体の概略構成
を示す平面図。
【符号の説明】
2 ガイドレール 3 テンタークリップ 8 入口側ガイド部 9 横延伸ガイド部 10 出口側ガイド部 12 レール構成要素 25 長さ変化吸収手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの両側をそれぞれ把持する左右
    各複数対のクリップと、上記各クリップの走行を案内す
    る左右一対のガイドレールとを備え、上記ガイドレール
    が上記フィルムの走行方向に沿って複数のレール構成要
    素を直列に連結した連結体によって形成されるととも
    に、 上記ガイドレールに上記両ガイドレール間の間隔を上記
    フィルムの走行方向に沿って徐々に拡開する横延伸ガイ
    ド部が形成され、上記クリップによって上記フィルムの
    両側をそれぞれ把持させた状態で、上記ガイドレールの
    上記横延伸ガイド部上を走行する上記各クリップの走行
    にともない上記フィルムを横方向へ延伸するフィルムの
    横延伸機において、 上記横延伸ガイド部の屈曲角度の変化に応じて変化する
    上記フィルムの走行方向の上記ガイドレール全体の長さ
    変化を吸収する長さ変化吸収手段を上記横延伸ガイド部
    の近傍の前後の少なくともいずれか一方の上記ガイドレ
    ールの直線部分のレール構成要素に設けたことを特徴と
    するフィルムの横延伸機。
  2. 【請求項2】 上記長さ変化吸収手段は上記横延伸ガイ
    ド部の前後の上記ガイドレールの直線部分の少なくとも
    一方の上記レール構成要素の長さを上記フィルムの走行
    方向に沿って伸縮させる伸縮機構によって形成されたも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のフィルムの
    横延伸機。
  3. 【請求項3】 上記伸縮機構は上記レール構成要素の受
    け台に上記フィルムの走行方向に沿って長い長穴を形成
    するとともに、上記長穴内に上記フィルムの走行方向に
    沿ってスライド可能に挿入されたガイドピンを上記レー
    ル構成要素に突設し、上記長穴に沿って上記ガイドピン
    をスライドさせることにより、上記レール構成要素の長
    さを上記フィルムの走行方向に沿って伸縮させるもので
    あることを特徴とする請求項2に記載のフィルムの横延
    伸機。
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