JPH10249934A - フィルムの横延伸機 - Google Patents

フィルムの横延伸機

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JPH10249934A
JPH10249934A JP5937797A JP5937797A JPH10249934A JP H10249934 A JPH10249934 A JP H10249934A JP 5937797 A JP5937797 A JP 5937797A JP 5937797 A JP5937797 A JP 5937797A JP H10249934 A JPH10249934 A JP H10249934A
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JP
Japan
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guide rail
tenter clip
film
rail
clip
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Application number
JP5937797A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Sano
孝義 佐野
Hiroto Ishizawa
浩人 石沢
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はガイドレールの継ぎ目部の前後のレー
ル構成要素間の伸縮量を大幅に大きくし、ガイドレール
の横延伸ガイド部の拡開角度を大幅に変化させてフィル
ムの横延伸効率を高めることができるフィルムの横延伸
機を提供することを目的とする。 【解決手段】テンタークリップ本体10に2つの自重受
けベアリング21,22をそれぞれ独立に設け、ガイド
レールの継ぎ目部44の前後のガイドレール45,48
に2つの自重受けベアリング21,22のうち、常時少
なくても一方のベアリングを乗せてクリップ自重を支持
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルムをその送り
方向と直交する横方向へ延伸するフィルムの横延伸機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フィルムの横延伸機として例え
ば実開昭59−107219号公報に示されている構成
のものが知られている。この横延伸機にはフィルムの両
側をそれぞれ把持する左右各複数対のテンタークリップ
と、各テンタークリップの走行を案内する左右一対のガ
イドレールとが設けられている。
【0003】さらに、ガイドレールには両ガイドレール
間の間隔をフィルムの走行方向に沿って徐々に拡大する
横延伸ガイド部が形成されている。そして、テンターク
リップによってフィルムの両側をそれぞれ把持させた状
態で、ガイドレールの横延伸ガイド部上を走行する各テ
ンタークリップの走行にともないフィルムを横方向へ延
伸するようになっている。
【0004】また、長いガイドレールは、一般に複数の
レール構成体がフィルムの走行方向に沿って直列に連結
されて形成されている。ここで、前後のレール構成体間
の継ぎ目の部分には各レール構成体の高さ方向に分割さ
れ、高さ方向にラップする高さ方向ラップ部と、厚さ方
向に分割され、厚さ方向にラップする厚さ方向ラップ部
とが形成されている。そして、ガイドレールの横延伸ガ
イド部の拡開角度を変化させる場合のようにガイドレー
ルの長さ方向の伸縮量が変化する場合にはガイドレール
の継ぎ目の高さ方向ラップ部および厚さ方向ラップ部の
ラップ量を変化させることによってその伸縮量の変化を
吸収するようになっている。
【0005】また、クリップ本体にはガイドレール上に
沿って転動するベアリングが装着されている。ここで、
各テンタークリップ本体にはガイドレールの上に配置さ
れる自重受けベアリングと、ガイドレールの両側面に配
置される横振れ防止用のベアリングとが設けられてい
る。さらに、各クリップにはローラチェーンが取付けら
れている。
【0006】そして、横延伸機の駆動時にはテンターク
リップによってフィルムの両側をそれぞれ把持させた状
態で、ローラチェーンを介してガイドレール上の各テン
タークリップが駆動されるようになっている。このと
き、ガイドレールの横延伸ガイド部上を走行する各テン
タークリップの走行にともないフィルムを横方向へ延伸
するようになっている。
【0007】また、ガイドレール上を各テンタークリッ
プが走行する走行中、各クリップ本体のベアリングがガ
イドレールの継ぎ目の部分を通過する際にはガイドレー
ルの高さ方向ラップ部および厚さ方向ラップ部によって
ガイドレールの継ぎ目の部分の前後のどちらかのガイド
レールに各クリップ本体のベアリングが必ず連続的に接
しているようにすることで、スムーズなクリップ走行を
実現するようになっている。
【0008】なお、ガイドレールの直線部の部分のよう
に前後のレール構成体間の伸縮量が少ない部分では、ガ
イドレールの前後のレール構成体間の継ぎ目の部分にベ
アリングとの接触部を設けることなく、チェーン張力の
みでクリップを走行させる場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あってはガイドレールの前後のレール構成体間の継ぎ目
の高さ方向ラップ部および厚さ方向ラップ部の部分で
は、レールを高さ方向および厚さ方向にそれぞれ2分割
する必要があるので、レールの高さ寸法および厚さ寸法
が小さくなる。そのため、ガイドレールの前後のレール
構成体間の継ぎ目の部分の機械的強度が他の部分に比べ
て小さくなるので、ガイドレールの前後のレール構成体
間の伸縮量は、例えば100mm程度が限度であった。
したがって、上記従来構成のものにあってはガイドレー
ルの前後のレール構成体間の継ぎ目の部分の伸縮量をこ
れ以上大きくすることができないので、ガイドレールの
横延伸ガイド部の拡開角度を大幅に変化させることがで
きない問題がある。
【0010】また、ガイドレールの前後のレール構成体
間の継ぎ目の部分にベアリングとの接触部を設けること
なく、チェーン張力のみでクリップを走行させる場合に
はガイドレールの前後のレール構成体間の継ぎ目の部分
の伸縮量は実用上、低速時でも数十mm程度が限度であ
った。
【0011】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、ガイドレールの前後のレール構成要素
間の継ぎ目の部分の伸縮量を大幅に大きくすることがで
き、ガイドレールの横延伸ガイド部の拡開角度を大幅に
変化させてフィルムの横延伸効率を高めることができる
フィルムの横延伸機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明はフィル
ムを把持するテンタークリップと、このテンタークリッ
プの走行を案内するガイドレールとを備え、上記テンタ
ークリップの本体に上記ガイドレール上に沿って転動す
るベアリングが装着され、上記テンタークリップによっ
て上記フィルムの両側をそれぞれ把持させた状態で、上
記ガイドレール上を走行する上記テンタークリップの走
行にともない上記フィルムを横方向へ延伸するフィルム
の横延伸機において、上記テンタークリップ本体に上記
テンタークリップの自重を受ける複数の自重受けベアリ
ングをそれぞれ独立に設けるとともに、上記ガイドレー
ルに上記テンタークリップの走行方向に分割され、上記
ガイドレールの長さ調整を行う継ぎ目部を設け、この継
ぎ目部の前後の上記ガイドレールの構成要素に上記テン
タークリップの複数の自重受けベアリングのうち、常時
少なくても一方のベアリングを乗せて上記テンタークリ
ップの自重を支持する手段を設けたことを特徴とするフ
ィルムの横延伸機である。そして、本請求項1の発明で
はテンタークリップの走行中、ガイドレールの継ぎ目部
をテンタークリップ本体が通過する際に、継ぎ目部の前
後のガイドレールの構成要素にテンタークリップの複数
の自重受けベアリングのうち、常時少なくても一方のベ
アリングを乗せてテンタークリップの自重を支持するよ
うにしたものである。
【0013】請求項2の発明は上記テンタークリップ本
体は上記ガイドレールの側面に沿って転動して上記テン
タークリップ本体が水平方向に横振れすることを防止す
る横振れ防止用ベアリングを備えたものであることを特
徴とする請求項1に記載のフィルムの横延伸機である。
【0014】そして、本請求項2の発明ではテンターク
リップの走行中、テンタークリップ本体の横振れ防止用
ベアリングがガイドレールの側面に沿って転動すること
により、テンタークリップ本体が水平方向に横振れする
ことを防止するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面を参照して説明する。図1はプラスチックフィル
ムを二軸延伸するフィルム製造装置1全体の概略構成を
示すものである。このフィルム製造装置1にはTダイ
2、キャストロール3、縦延伸機4、横延伸機5、引取
ユニット6、巻取機7等の各種装置が設けられている。
そして、Tダイ2から吐出された溶融樹脂はキャストロ
ール3でシート状に成形されて原反シートが成形され、
さらにこの原反シートは縦延伸機4で縦延伸された後、
横延伸機5で横延伸され、引取ユニット6を経て巻取機
7で巻取られる構成になっている。
【0016】また、本実施の形態のフィルムの横延伸機
5にはフィルムの両側をそれぞれ把持し、横方向に延伸
する図2(A),(B)および図3、図4に示すテンタ
ークリップ8と、このテンタークリップ8の走行を案内
する図5に示す左右2列のガイドレール9とが設けられ
ている。
【0017】さらに、テンタークリップ8にはフィルム
を把持するクリップ本体10と、駆動チェーン11とが
設けられている。ここで、クリップ本体10にはクリッ
プ台12の上側に図2(A)に示すように左右一対のレ
バー支持体13が突設されている。
【0018】また、一対のレバー支持体13間には支軸
14が架設されている。この支軸14にはクリップレバ
ー15が回動自在に軸支されている。そして、このクリ
ップレバー15は図2(B)に示すクリップ位置でフィ
ルムをクリップし、支軸14を中心に同図中で時計回り
方向に回動された状態でフィルムのクリップを解除する
ようになっている。
【0019】また、クリップ台12の下側には駆動チェ
ーン11のチェーンボックス16が配設されている。こ
のチェーンボックス16の上下の両壁面には連結ピン1
7の上下の両端部がそれぞれ固着されている。
【0020】さらに、チェーンボックス16内にはロー
ラ18と、このローラ18の上下のリンクプレート19
とが配設されている。2枚のリンクプレート19間は円
筒状のブッシュ20により連結されている。このブッシ
ュ20はローラ18内に挿入されている。さらに、この
ブッシュ20内には連結ピン17が挿入されている。こ
れにより、チェーンボックス16とリンクプレート19
との間が連結ピン17を介して連結され、エンドレスチ
ェーンが形成されている。
【0021】また、クリップ本体10には図3、図4に
示すように自重受け用の2つのベアリング21,22
と、横振れ防止用の4つのベアリング23〜26とが設
けられている。ここで、横振れ防止用の4つのベアリン
グ23〜26のうち2つのベアリング23,24は図3
に示すようにテンタークリップ8の走行方向に沿って並
設され、他の2つのベアリング25,26は図4に示す
ようにテンタークリップ8の上下にそれぞれ配設されて
いる。さらに、第2の自重受けベアリング22は第1の
自重受けベアリング21に対してテンタークリップ8の
走行方向以外の方向、本実施の形態ではテンタークリッ
プ8の走行方向と直交する方向に並設され、それぞれ独
立に設けられている。
【0022】また、クリップ台12には図2(B)に示
すようにクリップレバー15とは反対側にベアリング支
持体27が延設されている。そして、このベアリング支
持体27には2つのベアリング23,24のそれぞれの
支軸28,29の上端部が固定されている。そして、一
方の支軸28の下端部にベアリング23が回転自在に軸
支され、他方の支軸29の下端部にベアリング24が回
転自在に軸支されている。
【0023】さらに、クリップ台12には図4に示すよ
うに上下方向に向けて他の2つのベアリング25,26
の支軸30が取付けられている。そして、この支軸30
の上端部に上側のベアリング25、下端部に下側のベア
リング26がそれぞれ回転自在に軸支されている。
【0024】また、ベアリング支持体27上には2つの
自重受けベアリング21,22の支軸31が固定されて
いる。そして、この支軸31の一端部に一方の第1の自
重受けベアリング21、他端部に他方の第2の自重受け
ベアリング22がそれぞれ回転自在に軸支されている。
【0025】また、横延伸機5内のフィルム搬送路Rに
は図5に示すように縦延伸機4で縦延伸されたフィルム
32を受入れるフィルム受入れ部33と、フィルム32
を横延伸する横延伸部34と、横延伸されたフィルム3
2を引取ユニット6側に送り出すフィルム出口部35と
が設けられている。
【0026】さらに、フィルム搬送路Rの両側にはテン
タークリップ走行路36がそれぞれ配設されている。各
テンタークリップ走行路36にはテンタークリップ8の
駆動チェーン11のアイドラスプロケット37と駆動ス
プロケット38とがそれぞれ配設されている。ここで、
駆動チェーン11のアイドラスプロケット37および駆
動スプロケット38は横延伸機5内のフィルム受入れ部
33およびフィルム出口部35にそれぞれ配設されてい
る。
【0027】また、横延伸機5内の各テンタークリップ
8のガイドレール9にはフィルム受入れ部33のアイド
ラスプロケット37と横延伸部34との間を結ぶ入口側
直線ガイド部39と、横延伸部34に配設された横延伸
ガイド部40と、横延伸部34とフィルム出口部35の
アイドラスプロケット37との間を結ぶ出口側直線ガイ
ド部41と、フィルム出口部35のアイドラスプロケッ
ト37と駆動スプロケット38との間に配設され、ガイ
ドレール9全体の長さを伸縮調整する伸縮部42と、フ
ィルム出口部35の駆動スプロケット38とフィルム受
入れ部33の駆動スプロケット38とアイドラスプロケ
ット37との間を結ぶ戻しガイド部43とがそれぞれ設
けられている。
【0028】そして、各テンタークリップ走行路36上
の各テンタークリップ8は駆動スプロケット38の駆動
にともない横延伸機5内のガイドレール9に沿って入口
側直線ガイド部39、横延伸ガイド部40、出口側直線
ガイド部41、伸縮部42および戻しガイド部43間で
順次循環駆動されるようになっている。このとき、各テ
ンタークリップ8はフィルム受入れ部33でクリップレ
バー15が図2(B)に示すクリップ位置に移動されて
フィルム32をクリップし、フィルム32を把持したま
まの状態で横延伸部34に導かれるようになっている。
そして、この横延伸部34では各テンタークリップ8が
ガイドレール9の横延伸ガイド部40に沿って走行する
動作にともないフィルム32の両側の2つのテンターク
リップ8間の間隔が徐々に拡大し、これにともないフィ
ルム32が横方向に延伸されるようになっている。
【0029】さらに、横延伸部34の各テンタークリッ
プ8は横延伸されたフィルム32をクリップしたままの
状態で続いて出口側直線ガイド部41に沿ってフィルム
出口部35まで導かれるようになっている。そして、フ
ィルム出口部35では図示しないクリップ解除装置によ
って各テンタークリップ8のクリップレバー15がクリ
ップ解除位置まで回動され、フィルム32のクリップが
解除されるようになっている。そのため、横延伸された
フィルム32は次の工程の引取ユニット6側に導かれる
とともに、フィルム32のクリップが解除された各テン
タークリップ8は続いて伸縮部42を経て戻しガイド部
43側に導かれるようになっている。
【0030】また、ガイドレール9の伸縮部42には図
6および図8に示すようにガイドレール9の継ぎ目部4
4が形成されている。この継ぎ目部44の前側に配置さ
れた前側ガイドレール45には2つのレール構成要素4
6,47が取付部材45aに締結ボルトを介して取付け
られている。さらに、継ぎ目部44の後ろ側に配置され
た後ろ側ガイドレール48にも同様に2つのレール構成
要素49,50が取付部材48aに締結ボルトを介して
取付けられている。そして、ガイドレール9全体の長さ
調整時にはガイドレール9の伸縮部42の前側ガイドレ
ール45のレール構成要素46,47と、後ろ側ガイド
レール48のレール構成要素49,50との間が各テン
タークリップ8の走行方向にスライドし、これによりガ
イドレール9全体の長さ調整が行われるようになってい
る。
【0031】さらに、前側ガイドレール45の一方のレ
ール構成要素46と、後ろ側ガイドレール48の一方の
レール構成要素49との間には伸縮部42が最大に伸長
した状態でガイドレール9の厚さ方向にラップする厚さ
方向ラップ部51(図8および図9(B)参照)がそれ
ぞれ形成されている。そして、前側ガイドレール45の
一方のレール構成要素46と、後ろ側ガイドレール48
の一方のレール構成要素49との間の厚さ方向ラップ部
51によってテンタークリップ8の自重受け用の2つの
ベアリング21,22のいずれか一方を常に接触状態で
保持する接触状態保持手段53が形成されている。ま
た、前側ガイドレール45の他方のレール構成要素47
と後ろ側ガイドレール48の他方のレール構成要素50
との間には同様に伸縮部42が最大に伸長した状態でガ
イドレール9の高さ方向にラップする高さ方向ラップ部
52(図9(B)参照)がそれぞれ形成されている。
【0032】次に、上記構成の本実施の形態のフィルム
の横延伸機5の作用について説明する。本実施の形態の
横延伸機5のガイドレール9全体の長さ調整時にはガイ
ドレール9の伸縮部42の前側ガイドレール45のレー
ル構成要素46,47と、後ろ側ガイドレール48のレ
ール構成要素49,50との間が各テンタークリップ8
の走行方向にスライドし、これによりガイドレール9全
体の長さ調整が行われる。
【0033】そして、ガイドレール9の伸縮部42が最
も収縮された場合にはガイドレール9の継ぎ目部44は
図6および図7(A)〜(C)に示す状態で保持され
る。ここで、各テンタークリップ8がガイドレール9の
継ぎ目部44の前側ガイドレール45側に配置されてい
る場合には各テンタークリップ8の自重受け用の一方の
ベアリング21は前側ガイドレール45の一方のレール
構成要素47上に配置され、他方のベアリング22は前
側ガイドレール45の他方のレール構成要素46上に配
置された状態でそれぞれ転動する。このとき、横振れ防
止用の2つのベアリング23,24は前側ガイドレール
45の2つのレール構成要素46,47の両側面間に配
置され、他の2つのベアリング25,26は前側ガイド
レール45の一方のレール構成要素47の側面上を転動
するようになっている。
【0034】また、各テンタークリップ8がガイドレー
ル9の継ぎ目部44に配置されている場合には図7
(A)〜(C)に示すように各テンタークリップ8の自
重受け用の一方のベアリング21は前側ガイドレール4
5の一方のレール構成要素47上に配置され、他方のベ
アリング22は前側ガイドレール45の他方のレール構
成要素46と後ろ側ガイドレール48の一方のレール構
成要素49上に配置された状態でそれぞれ転動する。こ
のとき、横振れ防止用の2つのベアリング23,24は
前側ガイドレール45の2つのレール構成要素46,4
7の両側面間に配置され、他の2つのベアリング25,
26のうち上側のベアリング25は前側ガイドレール4
5の一方のレール構成要素47の側面上を転動し、下側
のベアリング26は前側ガイドレール45の一方のレー
ル構成要素47の側面および後ろ側ガイドレール48の
他方のレール構成要素50の側面上を転動するようにな
っている。
【0035】さらに、各テンタークリップ8がガイドレ
ール9の継ぎ目部44の後ろ側ガイドレール48側に配
置されている場合には各テンタークリップ8の自重受け
用のベアリング22は後ろ側ガイドレール48の一方の
レール構成要素49上に配置された状態で転動する。こ
のとき、横振れ防止用の2つのベアリング23,24は
後ろ側ガイドレール48の一方のレール構成要素49の
側面上を転動し、他の2つのベアリング25,26のう
ち下側のベアリング26は後ろ側ガイドレール48の他
方のレール構成要素50の側面上を転動するようになっ
ている。
【0036】また、ガイドレール9の伸縮部42が最大
に伸長された場合にはガイドレール9の継ぎ目部44は
図8および図9(A)〜(C)に示す状態で保持され
る。ここで、各テンタークリップ8がガイドレール9の
継ぎ目部44の前側ガイドレール45側に配置されてい
る場合には図9(A)に示すように各テンタークリップ
8の自重受け用の一方のベアリング21は前側ガイドレ
ール45の一方のレール構成要素47上に配置され、他
方のベアリング22は前側ガイドレール45の他方のレ
ール構成要素46上に配置された状態でそれぞれ転動す
る。このとき、横振れ防止用の2つのベアリング23,
24は前側ガイドレール45の2つのレール構成要素4
6,47の両側面間に配置され、他の2つのベアリング
25,26は前側ガイドレール45の一方のレール構成
要素47の側面上を転動するようになっている。
【0037】また、各テンタークリップ8がガイドレー
ル9の継ぎ目部44に配置されている場合には図9
(B)に示すように各テンタークリップ8の自重受け用
の一方のベアリング21は前側ガイドレール45の一方
のレール構成要素47上を転動し、他方のベアリング2
2は前側ガイドレール45の他方のレール構成要素46
と後ろ側ガイドレール48の一方のレール構成要素49
上に配置され、この厚さ方向ラップ部51上を転動す
る。このとき、横振れ防止用の2つのベアリング23,
24は前側ガイドレール45の2つのレール構成要素4
6,47の両側面間に配置され、他の2つのベアリング
25,26のうち上側のベアリング25は前側ガイドレ
ール45の一方のレール構成要素47の側面上を転動
し、下側のベアリング26は前側ガイドレール45の一
方のレール構成要素47の側面および後ろ側ガイドレー
ル48の他方のレール構成要素50の側面上に配置さ
れ、この高さ方向ラップ部52上を転動するようになっ
ている。
【0038】さらに、各テンタークリップ8がガイドレ
ール9の継ぎ目部44の後ろ側ガイドレール48側に配
置されている場合には図9(C)に示すように各テンタ
ークリップ8の自重受け用のベアリング22は後ろ側ガ
イドレール48の一方のレール構成要素49上に配置さ
れた状態で転動する。このとき、横振れ防止用の上下の
2つのベアリング25,26のうち下側のベアリング2
6は後ろ側ガイドレール48の他方のレール構成要素5
0の側面上を転動するようになっている。
【0039】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、テンタークリップ本体10に2
つの自重受けベアリング21,22をそれぞれ独立に設
け、ガイドレール9の伸縮部42の継ぎ目部44の前後
のガイドレール45,48に2つの自重受けベアリング
21,22のうち、常時少なくても一方のベアリングを
乗せてテンタークリップ8の自重を支持するようにした
ので、従来のガイドレールのように継ぎ目部の高さ方向
ラップ部および厚さ方向ラップ部の部分で、レールを高
さ方向および厚さ方向にそれぞれ2分割する必要がな
い。そのため、ガイドレール9の伸縮部42の継ぎ目部
44の機械的強度が他の部分に比べて小さくなるおそれ
がないので、ガイドレール9の継ぎ目部44の伸縮量を
従来に比べて大幅に大きくすることができる。例えば、
本実施の形態ではガイドレール9の伸縮部42を最大で
例えば500mm伸縮させても、テンタークリップ8が
スムーズに走行可能となった。したがって、ガイドレー
ル9の横延伸ガイド部40の拡開角度を従来に比べて大
幅に変化させることができ、フィルム32の横延伸効率
を高めることができる。
【0040】さらに、テンタークリップ本体10にガイ
ドレール9の側面に沿って転動してテンタークリップ本
体10が水平方向に横振れすることを防止する横振れ防
止用ベアリング23〜26を設けたので、テンタークリ
ップ8の走行中、テンタークリップ本体10の横振れ防
止用ベアリング23〜26がガイドレール9の側面に沿
って転動することにより、テンタークリップ本体10が
水平方向に横振れすることを防止することができる。な
お、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、テンタークリ
ップ本体にテンタークリップの自重を受ける複数の自重
受けベアリングをそれぞれ独立に設けるとともに、ガイ
ドレールにテンタークリップの走行方向に分割され、ガ
イドレールの長さ調整を行う継ぎ目部を設け、この継ぎ
目部の前後のガイドレールの構成要素にテンタークリッ
プの複数の自重受けベアリングのうち、常時少なくても
一方のベアリングを乗せてテンタークリップの自重を支
持する手段を設けたので、ガイドレールの前後のレール
構成要素間の継ぎ目の部分の伸縮量を大幅に大きくする
ことができ、ガイドレールの横延伸ガイド部の拡開角度
を大幅に変化させてフィルムの横延伸効率を高めること
ができる。
【0042】請求項2の発明によればテンタークリップ
本体にガイドレールの側面に沿って転動してテンターク
リップ本体が水平方向に横振れすることを防止する横振
れ防止用ベアリングを設けたので、テンタークリップの
走行中、テンタークリップ本体の横振れ防止用ベアリン
グがガイドレールの側面に沿って転動することにより、
テンタークリップ本体が水平方向に横振れすることを防
止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のフィルムの横延伸
機が組み込まれるフィルム製造装置全体の概略構成図。
【図2】第1の実施の形態の横延伸機で使用されるテン
タークリップを示すもので、(A)は正面図、(B)は
縦断面図。
【図3】第1の実施の形態のテンタークリップの平面
図。
【図4】第1の実施の形態のテンタークリップの自重受
け用の2つのローラと、横振れ防止用の4つのローラの
配置状態を説明するための説明図。
【図5】第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの
概略構成図。
【図6】第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの
伸縮部を示す平面図。
【図7】(A)は図6の7A−7A線断面図、(B)は
図6の7B−7B線断面図、(C)は図6の7C−7C
線断面図。
【図8】第1の実施の形態の横延伸機のガイドレールの
伸縮部を伸長させた伸長状態を示す平面図。
【図9】(A)は図8の9A−9A線断面図、(B)は
図8の9B−9B線断面図、(C)は図8の9C−9C
線断面図。
【符号の説明】
8 テンタークリップ 9 ガイドレール 10 テンタークリップ本体 21 第1の自重受けベアリング 22 第2の自重受けベアリング 32 フィルム 44 継ぎ目部 45 前側ガイドレール 46,47,49,50 レール構成要素 48 後ろ側ガイドレール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを把持するテンタークリップ
    と、このテンタークリップの走行を案内するガイドレー
    ルとを備え、上記テンタークリップの本体に上記ガイド
    レール上に沿って転動するベアリングが装着され、上記
    テンタークリップによって上記フィルムの両側をそれぞ
    れ把持させた状態で、上記ガイドレール上を走行する上
    記テンタークリップの走行にともない上記フィルムを横
    方向へ延伸するフィルムの横延伸機において、 上記テンタークリップ本体に上記テンタークリップの自
    重を受ける複数の自重受けベアリングをそれぞれ独立に
    設けるとともに、 上記ガイドレールに上記テンタークリップの走行方向に
    分割され、上記ガイドレールの長さ調整を行う継ぎ目部
    を設け、この継ぎ目部の前後の上記ガイドレールの構成
    要素に上記テンタークリップの複数の自重受けベアリン
    グのうち、常時少なくても一方のベアリングを乗せて上
    記テンタークリップの自重を支持する手段を設けたこと
    を特徴とするフィルムの横延伸機。
  2. 【請求項2】 上記テンタークリップ本体は上記ガイド
    レールの側面に沿って転動して上記テンタークリップ本
    体が水平方向に横振れすることを防止する横振れ防止用
    ベアリングを備えたものであることを特徴とする請求項
    1に記載のフィルムの横延伸機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011068016A (ja) * 2009-08-27 2011-04-07 Ube Industries Ltd テンター装置
JP2012082032A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Ube Industries Ltd テンター装置
CN103009617A (zh) * 2012-12-26 2013-04-03 桂林电器科学研究院 薄膜拉伸生产线的链铗结构
DE112011101680T5 (de) 2010-05-19 2013-05-08 Toshiba Kikai K.K. Teststückdehungsvorrichtung und Teststückdehungsverfahren
US9352498B2 (en) 2009-10-09 2016-05-31 Ube Industries, Ltd. Method of manufacturing polyimide film and tenter apparatus

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