以下に、本発明のスイッチ装置の実施形態について図1〜図15を参照して説明する。尚、以下の説明では、図3における上方をスイッチ装置の前方、図3における下方をスイッチ装置の後方と規定する。
(実施形態1)
本実施形態のスイッチ装置1は、図2に示す回路構成を有する(単極単投の接点構成を有する)片切型のスイッチ装置であって、図1〜図8に示すように、商用電源等の電源ACから照明(白熱灯や蛍光灯)等の負荷Lへの給電をオンオフするスイッチ機構部SW1を有するスイッチブロック2と、電源AC及び負荷Lがそれぞれ接続される端子部T1,T2を有する端子ブロック3と、該スイッチ機構部SW1と電源ACが接続される端子部T1との間に1次巻線N1が介装された電流トランス(カレントトランス)CTを有するトランスブロック4と、電流トランスCTの2次巻線N2の両端部間に接続され、電源ACから負荷Lへの給電がオンのときに発光する発光ダイオードLEDを有する照光ブロック5と、スイッチブロック2と端子ブロック3とトランスブロック4と照光ブロック5とが収納される器体6とを備えている。
まず、器体6について説明する。器体6は、図3に示すように、ともに合成樹脂成形品からなるボディ60とカバー61とで構成されており、その外形寸法は、例えば、JIS規格で規格化されている大角形連用(JISC8304参照)の埋め込み配線器具の1連用の取付枠(図示せず)の開口窓の長手方向の1/3を占める寸法(言い換えれば、開口窓の長手方向に3個並べて取付枠に取付可能な寸法)に形成されている。
ボディ60は、図3に示すように、前面が開口した矩形箱状に形成されており、その底壁部における長手方向中央部には、トランスブロック4収納用の凹所(図示せず)が設けられている。また、上記底壁部における長手方向一端側(図3における右下側)には、電源AC用の電源線を器体6内に挿入するための電源用挿入孔(図示せず)と、送り配線用の電源線を器体6内に挿入するための送り用挿入孔(図示せず)とが、ボディ60の短手方向に並設されている。
加えて、ボディ60の短手方向一端側(図3における左下側)の内側面には、後述する開閉子23の軸部23bを揺動自在に支持するための軸受け部(図示せず)が設けられている。さらに、ボディ60の底壁部における長手方向他端側(図3における左上側)には、負荷L用の電源線を器体6内に挿入するための負荷用挿入孔(図示せず)が設けられるとともに、各挿入孔の近傍には、マイナスドライバ等の治具を挿入するための治具挿入孔(図示せず)が貫設されている。一方、ボディ60の短手方向両側面における長手方向両端側には、カバー61をボディ60に取り付けるために用いられる係止爪60aがそれぞれ設けられている。
カバー61は、ボディ60の前面開口を覆うようにしてボディ60に被着されるものであり、後面が開口した矩形箱状に形成されている。このカバー61の前面側における長手方向一端側(図3における右下側)には、後述する押釦ハンドル62を前後方向に移動自在に収納するための略矩形状の凹部61aが設けられており、この凹部61aの底部には、後述する反転ハンドル24をカバー61から外部に臨ませるための孔部61bが貫設されている。
また、凹部61aにおける長手方向両端側の内側面には、押釦ハンドル62を前後方向に移動自在に取り付けるための取付溝部61cが設けられている。この取付溝部61cは、前端部が開放されておらず、これにより押釦ハンドル62がカバー61から外れてしまうことを防止している。さらに、上記孔部61bにおける短手方向の両内側面には、反転ハンドル24を揺動自在に支持するための軸受け部61dがそれぞれ設けられている。
一方、カバー61の前面側における長手方向他端側(図3における左上側)には、照光ブロック5の発光ダイオードLEDとネオンランプNEの光を器体6から外方に出射するための開口窓61eが貫設されており、この開口窓61eには、透光性を有するランプカバー63が取り付けられ、これにより発光ダイオードLED及びネオンランプNEの点灯/消灯の状態はランプカバー63を通して視認することができるようになっている。
さらに、カバー61の前面側における長手方向他端側には、押釦ハンドル62を操作するためのピアノハンドル(図示せず)を揺動自在に取り付けるための軸部61fが突設されている。加えて、カバー61の短手方向両側面の後端部には、その長手方向両端側にそれぞれ矩形状の係止片61gが突設されており、各係止片61gの中央部には、ボディ60の係止爪60aと嵌合する係止孔61hが設けられている。尚、カバー61の長手方向両側面には、上記の取付枠(図示せず)に取り付けるための一対の取付爪61i,61iがそれぞれ設けられている。
ここで、押釦ハンドル62は、合成樹脂成形品であって、カバー61の凹部61aと略同寸法の矩形板状に形成されている。そして、押釦ハンドル62の長手方向両側部には、カバー61の取付溝部61cに対応する取付爪部62aが突設されており、この取付爪部62aを取付溝部61cに嵌入することによって、押釦ハンドル62はカバー61の凹部61a内に前後方向に移動自在に取り付けられることになる。
この押釦ハンドル62をカバー61に取り付ける際には、復帰ばね64と、スライドカム(図示せず)とが、押釦ハンドル62とカバー61との間に介在される。復帰ばね64は、押釦ハンドル62を前方に付勢するためのものであって、板ばね等が用いられる。スライドカムは、押釦ハンドル62の押操作に応じて、反転ハンドル24を揺動させるものであって、押釦ハンドル62を1回押操作する毎に、反転ハンドル24の向き(つまりは、スイッチ機構部SW1のオンオフ)が切り替わるように構成されている。尚、このようなスライドカムの構成については、従来周知のものであるから説明を省略する。
器体6には、図3に示すように、中枠20と、支持板21と、スイッチ機構部SW1を構成する固定接点22及び可動接点(図示せず)と、開閉子23と、反転ハンドル24と、反転ばね25とを有するスイッチブロック2が収納されるとともに、電源用端子板30と、負荷用端子板31と、3個の鎖錠ばね32と、2個の解除釦33とを有する端子ブロック3が収納される。さらに、基体6には、トランスブロック4と、照光ブロック5とが収納される。
まず、トランスブロック4について説明する。トランスブロック4は、図4に示すように、電流トランスCTと、電流トランスCTが収納されるケース40と、電流トランスCTの2次巻線N2の両端部がそれぞれ電気的に接続された一対の接続部41,41とを備えている。電流トランスCTは、1次巻線N1と、2次巻線N2と、両巻線N1,N2が巻装されるコアFCとを備えている。尚、図4では、1次巻線N1については両端部N1a,N1bのみを図示し、2次巻線N2については図示を省略している。
上記のケース40は、前面が開口した箱状に形成され、その内部が電流トランスCTの収納部として用いられる。また、ケース40の前端面における四隅部のうちの3箇所には、中枠20を取り付けるための嵌合凹部40aがそれぞれ設けられている。
接続部41は、銅板等の導電性を有する金属板を用いて長尺状に形成され、その基端部には、電流トランスCTの2次巻線N2の端部が絡げられる絡げ部41bが設けられており、その先端部41aが照光ブロック5との電気的接続に用いられる。このように形成された一対の接続部41,41は、各々の先端部41a及び絡げ部41bをケース40から露出させるとともに、先端部41aを前方に向けて並行配置された状態で、ケース40にインサートされている。また、ケース40にインサートされた一対の接続部41,41は、先端部41a,41aを揃えるために、その中腹部が合成樹脂製の補強部42で覆われている。
以上述べたケース40には、電流トランスCTが、1次巻線N1の一方の端部N1aを前方に、他方の端部N1bを側方にそれぞれ導出されるとともに、2次巻線N2の両端部を一対の接続部41の絡げ部41bにそれぞれ絡げられた状態で収納され、これによりトランスブロック4が完成する。
中枠20は、合成樹脂成形品であって、上記ケース40の前面開口を閉塞できる程度の大きさに形成された略矩形状の台部20aを備えており、この台部20aの前面には、電源用端子板30及び負荷用端子板31をそれぞれ支持する支持部20b,20cと、後述する開閉子23の軸部23cを揺動自在に支持するための軸受け部(図示せず)及び開閉子23の揺動範囲を規制する規制溝部(図示せず)を有するリブ20dとが突設されている。また台部20aには、電流トランスCTの1次巻線N1の一方の端部N1aが前後方向に挿通される挿通孔20eが設けられている。さらに、台部20aの後面には、トランスブロック4のケース40に設けられた各嵌合凹部40aとそれぞれ凹凸嵌合する嵌合突部(図示せず)が突設されている。
支持板21は、銅板等の導電性を有する金属板から曲成され、開閉子23の後端縁が接触されるとともに、開閉子23を揺動自在に支持する平板部21aと、電流トランスCTの1次巻線N1の他方の端部N1bが電気的に接続されるコイル接続部21bとを一体に備えている。
固定接点22は、後述する負荷用端子板31に設けられている。
開閉子23は、銅板等の導電性を有する金属板からなり、その一面側に固定接点22と接離する可動接点が固着されている。また、開閉子23の先端部(前端部)には、反転ばね25の後端縁と係合される係合突起23aが設けられており、開閉子23の基端部(後端部)における幅方向の一側部(図3における左下側の側部)には、ボディ60の上記軸受け部に揺動自在に支持される軸部23bが突設されている。さらに、開閉子23の幅方向の他側部(図3における右上側の側部)には、中枠20の上記軸受け部に揺動自在に支持される軸部23cが上記軸部23bと同軸となるように突設されるとともに、中枠20の上記規制溝部に挿入されて開閉子23の揺動範囲を規制する規制突起23dが突設されている。
反転ハンドル24は、開閉子23を操作するためのものであって、合成樹脂を用いて略矩形状に形成されており、その後面側には、反転ばね25の前端側が嵌入される保持孔部(図示せず)が設けられている。また、反転ハンドル24の短手方向の両側面には、カバー61の一対の軸受け部61dに個別に支持される軸部24aがそれぞれ突設されており、これにより反転ハンドル24をカバー61に揺動自在に取り付けることができるようになっている。さらに、反転ハンドル24の前端部における長手方向両端部には、上記のスライドカムと係合する係合突起24bがそれぞれ突設されており、これにより押釦ハンドル62の押操作に応じて反転ハンドル24が揺動するようになっている。
反転ばね25は、例えばコイルスプリングであって、反転ハンドル24と開閉子23とを連結するために用いられる。そして、この反転ばね25は、反転ハンドル24の揺動中心において最も圧縮された状態となるように、反転ハンドル24と開閉子23との間に介在されている。
電源用端子板30は、図3に示すように、銅板等の導電性を有する金属板から曲成されて、長手方向(器体6の短手方向)一端側に形成されて、ボディ60の電源用挿入孔から挿入された電源線が接触接続される電源用端子部30aと、長手方向他端側に形成されて、ボディ60の送り用挿入孔から挿入された電源線が接触接続される送り用端子部30bと、長手方向中央部に形成されて、上記電流トランスCTの1次巻線N1における一方の端部N1aが接続されるコイル接続部30dとを一体に備えている。
ここで、電源用端子部30aは、鎖錠ばね32と、解除釦33とともに、電源用挿入孔から挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる端子部T1を構成するものであり、鎖錠ばね32を狭持するように延設された一対の押さえ片30c,30cを有している。一方、送り用端子部30bは、鎖錠ばね32と、解除釦33とともに、送り用挿入孔から挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる端子部T3を構成するものであり、上記電源用端子部30aと同様に一対の押さえ片30c,30cを有している。
負荷用端子板31は、図3に示すように、上記電源用端子板30と同様に銅板等の導電性を有する金属板から曲成されており、ボディ60の負荷用挿入孔から挿入された電源線が接触接続される負荷用端子部31aと、固定接点22が設けられた接点板31bとを一体に備えている。ここで、負荷用端子部31aは、鎖錠ばね32と、解除釦33とともに、負荷用挿入孔から挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる端子部T2を構成するものであり、鎖錠ばね32を狭持するように延設された一対の押さえ片31c,31cを有している。
鎖錠ばね32は、図3に示すように、略ム字状に形成された板ばねであって、電源用端子部30aの押さえ片30c、又は送り用端子部30bの押さえ片30c、或いは負荷用端子部31aの押さえ片31cとの間で電源線を狭持するとともに、電源線に食い込んでこれらの抜けを防止するための鎖錠片32aを有している。
前述の解除釦33は、合成樹脂成形品であって、ボディ60の治具挿入孔からボディ60の外部に臨む操作部33aと、両側に鎖錠ばね32の鎖錠片32aを押圧するための押圧片33bとを有して、ボディ60に揺動自在に収納される。そして、治具挿入孔からボディ60内に差し込んだ治具の先部で操作部33aを押操作することで、押圧片33bによって鎖錠ばね32の鎖錠片32aが押圧され、これにより鎖錠ばね32による電源線の鎖錠を解除することができるようになっている。
照光ブロック5は、図2に示すように、電流トランスCTの2次巻線N2の両端部間に接続され、電源ACから負荷Lへの給電がオンのときに発光する発光素子である発光ダイオードLEDを有する点灯回路部Aと、負荷側端子板31に接続される第1の接続端子と電源用端子板30に接続される第2の接続端子との間に接続され電源ACから負荷Lへの給電がオフである際に発光する表示灯であるネオンランプNEを有する表示回路部Bとを備えており、図5(a)に示すように、リード板LPから打ち抜き形成された第1〜第6のリード端子51〜56と、これらリード端子51〜56が埋設(インサート)された合成樹脂製の成形基体57とで構成された本体50に、後述する電子部品を実装することで構成されている。
前述の電子部品は、図2に示すように、電源ACから負荷Lへの給電がオンのときに発光(例えば赤色に発光)する発光素子である発光ダイオードLEDと、発光ダイオードLEDを逆方向電圧から保護するためのダイオードDと、発光ダイオードLEDを大電流から保護するための限流用の抵抗R1と、発光ダイオードLEDの誤動作を防止するためのバイパス用のコンデンサCと、電源ACから負荷Lへの給電がオフのときに発光する(例えば緑色に発光する)表示灯であるネオンランプNEと、ネオンランプNEを大電流から保護するための限流用の抵抗R2と、ネオンランプNEに点灯用の電圧を与えるための抵抗R3とからなる。
尚、これらの電子部品は、いずれも表面実装型のものであって、リフロー半田付けによって本体50に実装できるようにしている。また尚、バイパス用のコンデンサCの替わりに、抵抗を用いるようにしてもよい。
以下に、リード板LPから打ち抜き形成された第1〜第6のリード端子51〜56について図6(a),(b)を参照して説明する。
第1〜第3のリード端子51〜53は、発光ダイオードLEDを、電流トランスCTの2次巻線N2の両端部間に接続するために用いられている。
第1のリード端子51は、電流トランスCTの2次巻線N2の一方の端部を、抵抗R1の一方の端子に電気的に接続するためのものであって、第1のリード端子51を略S字状に曲成してなる第1のばね片51aと、第1のばね片51aの基端部(図7にP1で示す部位)に対向するように第1のリード端子51を略く字状に曲成してなり、第1のばね片51aとともにトランスブロック4の接続部41の先端部41aを狭持する第2のばね片51bとを有している。さらに、第1のリード端子51は、抵抗R1の一方の端子が半田付けされるランド部51cを有している。
第2のリード端子52は、抵抗R1の他方の端子を、発光ダイオードLEDのアノード端子及びダイオードDのカソード端子並びにコンデンサCの一方の端子にそれぞれ電気的に接続するためのものであって、第1のリード端子51のランド部51cの近傍に配置されて抵抗R1の他方の端子が半田付けされるランド部52aと、発光ダイオードLEDのアノード端子が半田付けされるランド部52bと、ダイオードDのカソード端子及びコンデンサCの一方の端子がそれぞれ半田付けされるランド部52cとを有している。
第3のリード端子53は、発光ダイオードLEDのカソード端子及びダイオードDのアノード端子並びにコンデンサCの他方の端子を、電流トランスCTの2次巻線N2の他方の端部にそれぞれ電気的に接続するためのものであって、第3のリード端子53を略S字状に曲成してなる第1のばね片53aと、第1のばね片53aの基端部(図6(b)にQ1で示す部位)に対向するように第3のリード端子53を略く字状に曲成してなり、第1のばね片53aとともにトランスブロック4の接続部41の先端部41aを狭持する第2のばね片53bとを有している。
さらに、第3のリード端子53は、第2のリード端子52のランド部52bの近傍に配置されて発光ダイオードLEDのカソード端子が半田付けされるランド部53cと、第2のリード端子52のランド部52cの近傍に配置されてダイオードDのカソード端子及びコンデンサCの他方の端子がそれぞれ半田付けされるランド部53dとを有している。
したがって、これら第1〜第3のリード端子51〜53によれば、電流トランスCTの2次巻線N2の一方の端部を抵抗R1の一方の端子に、抵抗R1の他方の端子を発光ダイオードLEDのアノード端子及びダイオードDのカソード端子並びにコンデンサCの一方の端子に、発光ダイオードLEDのカソード端子及びダイオードDのアノード端子並びにコンデンサCの他方の端子を電流トランスCTの2次巻線N2の他方の端部に、それぞれ電気的に接続することが可能となり、これにより図2に示すような点灯回路部Aが構成されることになる。
一方、第4〜第6のリード端子54〜56は、ネオンランプNEを接続するために用いられている。本実施形態のスイッチ装置は、図2に示すように、片切り型のものであるため、第4〜第6のリード端子54〜56は、ネオンランプNEを、電源ACと負荷Lとの間に、スイッチ機構部SW1と並列に接続するために用いられる。
第4のリード端子54は、両抵抗R2,R3の一方の端子のそれぞれを電源用端子板30に接続するための上記第1の接続端子として用いられるものであって、電源用端子板30に弾接される電源用接触子54aを有するとともに、抵抗R2,R3の一方の端子がそれぞれ半田付けされるランド部54b,54cを有している。ところで、この第4のリード端子54は、その中腹部54dが本体50から露出するように構成されており、この中腹部54dは、照光ブロック5を3路型のスイッチ装置に採用する際に、第2の負荷用端子板34(図10参照)に接続するために用いられる。この点については後に詳細に説明する。
第5のリード端子55は、抵抗R2の他方の端子を、ネオンランプNEの一方の端子に接続するためのものであって、第4のリード端子54のランド部54bの近傍に配置されて抵抗R2の他方の端子が半田付けされるランド部55aと、ネオンランプNEの一方の端子をかしめ固定するためのかしめ端子55bとを有している。
第6のリード端子56は、抵抗R3の他方の端子及びネオンランプNEの他方の端子を、負荷用端子板31に接続するための上記第2の接続端子として用いられるものであって、負荷用端子板31に弾接される負荷用接触子56aを有するとともに、第5のリード端子55のかしめ端子55bの近傍に配置され、ネオンランプNEの他方の端子をかしめ固定するためのかしめ端子56bと、第4のリード端子54のランド部54cの近傍に配置されて抵抗R3の他方の端子が半田付けされるランド部56cとを有している。
したがって、これら第4〜第6のリード端子54〜56によれば、電源用端子板30を両抵抗R2,R3の一方の端子に、抵抗R2の他方の端子をネオンランプNEの一方の端子に、抵抗R3の他方の端子及びネオンランプNEの他方の端子を負荷用端子板31に、それぞれ電気的に接続することが可能となり、これにより図2に示す表示回路部Bが構成されることになる。
次に、上記の第1〜第6のリード端子51〜56が埋設される成形基体57について説明する。この成形基体57は、図5(a)に示すように、略矩形状に形成されており、前面の長手方向一端側(図5(a)における右端側)における短手方向一端側(図5(a)における上端側)には、ランド部51c及びランド部52aを前面に露出させる第1の窓孔57aが設けられており、短手方向他端側(図5(a)における下端側)には、ランド部52c及びランド部53dを露出させる第2の窓孔57bが2つ設けられている。また、成形基体57の前面中央部には、ランド部52b及びランド部53cを露出させる第3の窓孔57cが設けられている。
さらに、成形基体57の前面の長手方向他端側(図5(a)における左端側)における短手方向一端側には、ランド部54c及びランド部56cを露出させる第4の窓部57dが設けられ、短手方向他端側には、ランド部54b及びランド部55aを露出させる第5の窓孔57eが設けられている。
一方、成形基体57の長手方向一端側の中央部には、第1のリード端子51の両ばね片51a,51bと、第3のリード端子53の両ばね片53a,53bとを突出させる第1の切欠部57fが設けられている。また、成形基体57の長手方向一端側の中央部には、第1のリード端子51の第1のばね片51aの先端部(図7にP2で示す部位)と、第3のリード端子53の第1のばね片53aの先端部(図6(b)にQ2で示す部位)とにそれぞれ対向するようにリブ57gが突設されており、このリブ57gは、第1のばね片51a,53aとともにトランスブロック4の接続部41の先端部41aを狭持するために用いられる。
尚、第1のリード端子51と第3のリード端子53とは、第1のリード端子51の両ばね片51a,51bと、第3のリード端子53の両ばね片53a,53bとが、成形基体57の短手方向において線対称となるように配置されている。
さらに、成形基体57の短手方向一端側における中央部には、上述したように第4のリード端子54の中腹部54dを露出させる第2の切欠部57hが設けられ、成形基体57の短手方向他端側における中央部には、第6のリード端子56の負荷用接触子56aを突出させる第3の切欠部57iが設けられている。尚、成形基体57の短手方向他端側における長手方向他端側からは、かしめ端子55b,56bが突出される。
このようにして照光ブロック5の本体50は構成されており、この本体50には、発光ダイオードLEDと、ダイオードDと、抵抗R1〜R3と、コンデンサCと、ネオンランプNEとが次のようにして実装されている。すなわち、抵抗R1は、第1の窓孔57aから露出するランド部51c及びランド部52aに実装され、ダイオードDは、一方の第2の窓孔57bから露出するランド部52c及びランド部53dに実装され、コンデンサCとは、他方の第2の窓孔57bから露出するランド部52c及びランド部53dに実装されている。
そして、発光ダイオードLEDは、第3の窓孔57cから露出するランド部52b及びランド部53cに実装されている。また、抵抗R3は、第4の窓孔57dから露出するランド部54c及びランド部56cに実装され、抵抗R2は、第5の窓孔57eから露出するランド部54b及びランド部55aに実装され、ネオンランプNEは、成形基体57の短手方向他端側における長手方向他端側から突出されたかしめ端子55b,56bに、両端子がそれぞれかしめ固定されている。
以上により、図5(a)に示すような照光ブロック5が構成されており、この照光ブロック5では、図7に示すように、第1のリード端子51の第1のばね片51aと、第1のばね片51aの先端部P2に対向するように成形基体57に一体に突設されて第1のばね片と51aとともに接続部41の先端部41aを狭持するリブ57gと、第1のばね片51aの基端部P1に対向するように第1のリード端子51を曲成してなり、第1のばね片51aとともに接続部41の先端部41aを狭持する第2のばね片51bとで、電流トランスCTの2次巻線N2の一方の端部が電気的に接続された接続部41が差し込み接続される被接続部58が構成されている。
同様に、図6(b)に示すように、第3のリード端子53を曲成してなる第1のばね片53aと、第1のばね片53aの先端部Q2に対向するように成形基体57に一体に突設されて第1のばね片53aとともに接続部41の先端部41aを狭持するリブ57gと、第1のばね片53aの基端部Q1に対向するように第3のリード端子53を曲成してなり、第1のばね片53aとともに接続部41の先端部41aを狭持する第2のばね片53bとで、電流トランスCTの2次巻線N2の他方の端部が電気的に接続された接続部41が差し込み接続される被接続部59が構成されている。
また、照光ブロック5においては、第4のリード端子54が、照光ブロック5の一端部側(図6(a)における上端部側)に設けられており、上記電子部品は、照光ブロック5の他端部側(図6(b)における下端部側)に設けられている。
上記の部材によりスイッチ装置1は構成されており、次にその組み立て方法について説明する。まず、トランスブロック4に中枠20を、中枠20の挿通孔20eから電流トランスCTの1次巻線N1の一方の端部N1aを前方に突出させた状態で、中枠20の各嵌合突部をトランスブロック4のケース40の各嵌合凹部40aに凹凸嵌合することによって被着する。この後に、支持板21の平板部21aを中枠20の台部20aの前面に載置するとともに、支持板21のコイル接続部21bに1次巻線N1の他方の端部N1bを半田付け等により電気的に接続する。そして、このように中枠20及び支持板21が取り付けられたトランスブロック4を、接続部41,41の先端部41a,41aを前方に向けた状態で、ボディ60の底壁部の長手方向中央部の凹所に収納する。
次に、2個の解除釦33を、操作部33aがボディ60の各治具挿入孔からボディ60の外部に臨むようにしてボディ60にそれぞれ収納し、3個の鎖錠ばね32を、鎖錠片32aが解除釦33の押圧片33bと対向するとともに、ボディ60の各挿入孔に対向するようにしてボディ60に収納する。
そして、電源用端子板30を、電源用端子部30a及び送り用端子部30bの各一対の押さえ片30c,30cが鎖錠ばね32と対向するようにして中枠20の支持部20b上に載置することで、ボディ60に収納する。これにより、電源用挿入孔から挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる端子部T1、及び送り用挿入孔から挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる端子部T3が構成されることになる。
このように電源用端子板30をボディ60に収納した際には、電源用端子板30のコイル接続部30dに、中枠20の挿通孔20eから突出させた1次巻線N1の一方の端部N1aを半田付け等により電気的に接続する。また、電源用端子板30の収納に並行して、負荷用端子板31を、負荷用端子部31bの一対の押さえ片31c,31cが鎖錠ばね32と対向するとともに、固定接点22が電源用端子板30側を向くようにして中枠20の支持部20c上に載置することで、ボディ60に収納する。これにより、負荷用挿入孔から挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる端子部T2が構成されることになる。
以上により図1(a)に示すように、トランスブロック4と、中枠20と、支持板21と、電源用端子板30と、負荷用端子板31と、3個の鎖錠ばね32と、2個の解除釦33とがボディ60に収納された状態となり、この後には、照光ブロック5を以下のようにして収納する。すなわち、照光ブロック5を、図1(b)に示すように、照光ブロック5の各被接続部58,59に、トランスブロック4の各接続部41の先端部41aをそれぞれ差し込み接続するとともに、電源用端子板30及び負荷用端子板31に照光ブロック5の電源用接触子54a及び負荷用接触子56aをそれぞれ弾接させた状態で、ボディ60に収納するのである。
ここで、図16(a),(b)に示す従来例では、照光ブロック5を収納する際に、照光ブロック5をトランスブロック4に半田付けする必要があったが、本実施形態では、差し込み接続によって照光ブロック5をトランスブロック4に接続できるため、半田付けを行う必要がなくなっている。
図1(b)に示すように照光ブロック5を収納したボディ60には、開閉子23を、開閉子23の基端部が支持板21の平板部21aに接触導通されるとともに、軸部23bをボディ60の軸受け部に、軸部23cを中枠20のリブ20dの軸受け部に、規制突起23dを中枠20のリブ20dの規制溝部に、それぞれ挿入された状態で収納し、この後に、ボディ60にカバー61を被着する。ここで、カバー61には、軸部24aをカバー61の一対の軸受け部61dにそれぞれ支持させることで、反転ハンドル24を取り付けており、また、カバー61には、上述したように、押釦ハンドル62と、ランプカバー63と、復帰ばね64と、スライドカムとが取り付けられている。
ボディ60にカバー61を被着する際には、反転ハンドル24の後端開口に反転ばね25の前端側を嵌入させるとともに、反転ばね25の後端縁に開閉子23の係合突起23aに係合させておき、この状態で、カバー61の各係止片61gの係止孔61hに、ボディ60の各係止爪60aを凹凸嵌合させることによって、カバー61をボディ60に被着する。
これにより図8に示すスイッチ装置1が得られ、このスイッチ装置1は、固定接点22及び可動接点を有し可動接点を固定接点22に接離させるスイッチ機構部SW1、固定接点22に電気的に接続される固定側端子板となる負荷用端子板31、及び可動接点に電気的に接続される可動側端子板となる電源用端子板30を備える片切型のものである。そして、このスイッチ装置1は、取付爪61i,61iを用いて取付枠(図示せず)に取り付けられ、さらに軸部61fを用いてピアノハンドル(図示せず)が揺動自在に取り付けられた状態で、使用に供される。
次にスイッチ装置1の動作について簡単に説明する。スイッチ装置1は、図2に示すように、端子部T1に電源ACの一端が接続され、電源ACの他端に負荷Lの一端が接続され、負荷Lの他端が端子部T2に接続された状態(つまりは電源ACと負荷Lとの間に直列に接続された状態)で使用される。
尚、初期状態では、スイッチ機構部SW1がオフ(つまりは、反転ハンドル24の後端側が電源用端子板30に近接する位置に位置して、開閉子23の可動接点が固定接点22から離間し、電源ACから負荷Lへの給電が行われていない状態)であるとする。この初期状態では、図2に示すように、端子部T1、抵抗R3、端子部T2の電路、及び端子部T1、抵抗R2、ネオンランプNE、端子部T2の電路で電流が流れることになるため、ネオンランプNEが点灯し、これにより暗闇でもスイッチ装置1の位置がわかるようになっている。勿論、ネオンランプNEが点灯している際には、負荷Lへの給電が不十分となるようにして、負荷Lが動作しないようにしている。
上記初期状態から押釦ハンドル62が押操作されると、スライドカムによって反転ハンドル24が揺動し(すなわち、反転ハンドル24の後端側が電源用端子板30から離間して負荷用端子板31に近接する向きに揺動し)、このように反転ハンドル24が揺動すると揺動範囲の中間で反転ばね25が最も圧縮される位置を通過する。この位置の前後において反転ばね25から開閉子23に作用するばね力の向きが反転する。このような反転ばね25のばね力により開閉子23が急速に揺動して、開閉子23の可動接点が負荷用端子板31の固定接点22に接触し、これによりスイッチ機構部SW1がオンとなる。
そして、スイッチ機構部SW1がオンとなった際には、端子部T1、電流トランスCTの1次巻線N1、スイッチ機構部SW1、端子部T2の電路で電流が流れ、これにより電源から負荷Lに十分な電力が給電されて負荷Lが動作可能となるとともに、ネオンランプNEには電流が殆ど流れなくなってネオンランプNEが消灯される。同時に、電流トランスCTの1次巻線N1に流れる電流によって電流トランスCTの2次巻線N2に誘導起電力が生じ、2次巻線N2側では、2次巻線N2、抵抗R1、発光ダイオードLED、2次巻線N2の電路で電流が流れて、発光ダイオードLEDが点灯する。これによりスイッチ装置1を見ることによって負荷Lへの給電が行われていることを視認できる。
この後に、再度押釦ハンドル62を押操作すると、反転ハンドル24が初期状態に戻るように揺動し(すなわち、反転ハンドル24の後端側が負荷用端子板31から離間して電源用端子板30に近接する向きに揺動し)、これによりスイッチ機構部SW1がオフである上記の初期状態に戻り、負荷Lの動作がオフとなるとともに、発光ダイオードLEDが消灯し、代わりにネオンランプNEが点灯することになる。
以上述べた本実施形態のスイッチ装置1によれば、電流トランスCTの2次巻線N2と照光ブロック5との接続を、トランスブロック4の接続部41を照光ブロック5の被接続部58,59に差し込み接続するだけの簡単な作業で行うことができるので、スイッチ装置1の組立を容易に行えるという効果を奏する。また、図16(a),(b)に示す従来のスイッチ装置のように電流トランスの2次巻線と照光ブロックとを接続する際に半田付けを行う必要がなくなるから、半田付けによる悪影響(半田ボール、フラックスの飛散、焦げ、半田付け不良、半田付け時の熱による変形、半田による短絡等)の防止を図ることができるという効果を奏する。また、半田付けのような時間のかかる作業を行う必要がないことから、組立にかかる時間の短縮を図ることができ、これにより製造のサイクルタイムを向上できるという効果を奏する。
加えて、照光ブロック5の被接続部58,59は、図7に示すように(図7では被接続部58のみを示している)、第1及び第3のリード端子51,53を曲成してなる第1のばね片51a,53aと、第1のばね片51a,53aの先端側P2,Q2と対向する合成樹脂製のリブ57gと、第1のばね片51a,53aの基端側P1,Q1に対向するように第1及び第3のリード端子51,53を曲成してなる第2のばね片51b,53bとで構成されている。
このように各被接続部58,59は、その先端側においては、合成樹脂製のリブ57gが被接続部58,59の一部を構成しているので、金属板であるリード端子を曲成する場合に比べて、被接続部58,59用の形状の作成が行い易くなるという効果を奏する。加えて、リブ57gは、金属板であるリード端子を曲成してなるばね片とは異なり接続部41の差し込み時に変形することがないから、被接続部58,59の変形を抑制することができるという効果する。
また、各被接続部58,59は、その基端側においては、金属板であるリード端子51,53を曲成してなる第1のばね片51a,53a及び第2のばね片51b,53bによって被接続部58,59を構成しているので、合成樹脂製のリブ57gを用いる場合とは異なり熱によって変形してしまうことがなくなり、これにより耐熱性を向上できるという効果を奏する。
さらに、第1のばね片51a,53aと第2のばね片53a,53bとは、ともに導電性を有しているから、一方を合成樹脂成製のリブ57gとする場合に比べて、接触信頼性を向上できるという効果を奏する。加えて、合成樹脂製のリブ57gとは異なり、クリープが生じることがないという効果を奏する。
ところで、以上述べたスイッチ装置1は、上述したように片切型のスイッチ装置であるが、スイッチ装置としては、片切型のものの他に図17に示すような3路型のものが従来から提供されている。このような片切型のスイッチ装置と、3路型のスイッチ装置とは、回路構成が異なっているために部品数や形状も異なっており、図16(a),(b)に示す従来の片切型のスイッチ装置100と、図17に示す従来の3路型のスイッチ装置200とでは、それぞれ異なる形状の照光ブロック120,220を用いている。
これに対して、上記の照光ブロック5は、図2に示す回路構成を有する(単極単投の接点構成を有する)片切型のスイッチ装置に対応するように構成されるとともに、第4のリード端子54を図5(a)にC1,C2で示す切断部位で切断することによって、図9に示す回路構成を有する(単極切換えの接点構成を有する)3路型のスイッチ装置にも対応できるように構成されている。以下、この点について図9〜図11を参照して説明する。
図9に示すスイッチ装置1Aは、3路型のスイッチ装置であって、図9〜図11に示すように、商用電源等の電源ACから照明等の負荷Lへの給電をオンオフするスイッチ機構部SW2を有するスイッチブロック2Aと、電源用の端子部T1及び第1の負荷用の端子部T2並びに第2の負荷用の端子部T4を有する端子ブロック3Aと、トランスブロック4と、電流トランスCTの2次巻線N2の両端部間に接続され、電源ACから負荷Lへの給電がオンのときに発光する発光ダイオードLEDを有する照光ブロック5Aと、スイッチブロック2Aと端子ブロック3Aとトランスブロック4と照光ブロック5Aとが収納される器体6Aとを備えている。尚、上記のスイッチ装置1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
まず、器体6Aについて説明する。器体6Aは、図10に示すように、ともに合成樹脂成形品からなるボディ60Aとカバー61とで構成されており、その外形寸法は、上記の器体6と同様の寸法に形成されている。
ボディ60Aは、図10に示すように、上記のボディ60と同様のものであるが、底壁部における長手方向他端側(図10における左上側)に、負荷の電源線を器体6A内に挿入するための第1の負荷用挿入孔(図示せず)及び第2の負荷用挿入孔60bが設けられている点で異なっている。
以上述べたボディ60Aとカバー61とからなる器体6Aには、図10に示すように、中枠20Aと、支持板21と、スイッチ機構部SW2を構成する第1の固定接点22A及び第2の固定接点(図示せず)並びに各固定接点と接離する可動接点と、開閉子23Aと、反転ハンドル24と、反転ばね25とを有するスイッチブロック2Aが収納されている。また、器体6Aには、電源用端子板30と、第1の負荷用端子板31Aと、第2の負荷用端子板34と、4個の鎖錠ばね32と、2個の解除釦33とを有する端子ブロック3Aが収納されている。さらに、器体6Aには、トランスブロック4と照光ブロック5Aとが収納されている。
中枠20Aは、上記の中枠20と同様のものであるが、台部20aの前面に、第2の負荷用端子板34を支持する支持部20eが突設されている点で異なっている。
開閉子23Aは、上記の開閉子23と同様のものであるが、一面側に第1の固定接点22と接離する可動接点(図示せず)が固着されるとともに、他面側に第2の固定接点と接離する可動接点26が固着されている点で異なっている。
第1の負荷用端子板31Aは、図10に示すように、上記の負荷用端子板31と同様のものであり、ボディ60Aの第1の負荷用挿入孔から挿入された電源線が接触接続される負荷用端子部31aと、第1の固定接点22Aが設けられた接点板31bとを一体に備え、負荷用端子部31aは、鎖錠ばね32を狭持するように延設された一対の押さえ片31c,31cを有している。そして、負荷用端子部31aは、鎖錠ばね32と、解除釦33とともに、第1の負荷用挿入孔から挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる第1の負荷用の端子部T2を構成する。
第2の負荷用端子板34は、図10に示すように、上記第1の負荷用端子板31Aと同様に銅板等の導電性を有する金属板から曲成されており、ボディ60Aの第2の負荷用挿入孔60bから挿入された電源線が接触接続される負荷用端子部34aと、第1の固定接点22と対向配置される第2の固定接点が設けられた接点板34bとを一体に備えている。ここで、負荷用端子部34aは、鎖錠ばね32と、解除釦33とともに、第2の負荷用挿入孔60bから挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる第2の負荷用の端子部T4を構成するものであり、鎖錠ばね32を狭持するように延設された一対の押さえ片34c,34cを有している。
照光ブロック5Aは、図5(a)に示す照光ブロック5と同様の構成を有しているものであるが、図9に示すようにスイッチ装置が3路型のものであるため、第4〜第6のリード端子54〜56が、ネオンランプNEを、第1の負荷用の端子部T2と第2の負荷用の端子部T4との間に、接続するために用いられる点で異なっている。
第4のリード端子54は、図5(a)に示す切断線C1,C2で切断されている点で上記の例とは異なっている。すなわち、第4のリード端子54は、切断線C2で切断されることによって、図5(b)に示すように、所定部位、つまりは電源用接触子54aが除去されており、これにより第4のリード端子54が電源用端子板30に電気的に接続されないようになっている。また、第4のリード端子54は、中腹部54dが切断線C1において切断されるとともに、この中腹部54dを用いて、第2の負荷用端子板34に弾接される第2の負荷用接触子54eが構成されている。
したがって、第4のリード端子54は、図5(b)に示すように、第2の負荷用端子板34に弾接される負荷用接触子54eを有するとともに、抵抗R2,R3の一方の端子がそれぞれ半田付けされるランド部54b,54cを有することになる。つまり、第4のリード端子54は、図2に示すような片切型のスイッチ装置では、電源用端子板30に接続され、図9に示すような3路型のスイッチ装置では、所定部位で切断が切断されることによって、第2の負荷用端子板34に接続可能に構成されているのである。
一方、第6のリード端子56は、3路型のスイッチ装置では、負荷用接触子56aが第1の負荷用端子板31Aに弾接される。つまり、第6のリード端子56は、片切型のスイッチ装置においては、負荷用端子板31に接続され、3路型のスイッチ装置においては、第1の負荷用端子板31Aに接続可能に構成されている。
以上述べた第4〜第6のリード端子54〜56によれば、第2の負荷用端子板34を両抵抗R2,R3の一方の端子に、抵抗R2の他方の端子をネオンランプNEの一方の端子に、抵抗R3の他方の端子及びネオンランプNEの他方の端子を第1の負荷用端子板31Aに、それぞれ電気的に接続することが可能となり、これにより図9に示す表示回路部Bが構成されることになる。
上記の部材によりスイッチ装置1Aは構成されており、次にその組み立て方法について説明する。尚、トランスブロック4を収納するまでは上記の通りであるから説明を省略する。トランスブロック4がボディ60Aに収納した後には、2個の解除釦33を、操作部33aがボディ60Aの各治具挿入孔からボディ60Aの外部に臨むようにしてボディ60Aにそれぞれ収納し、4個の鎖錠ばね32を、鎖錠片32aが解除釦33の押圧片33bと対向するとともに、ボディ60の各挿入孔に対向するようにしてボディ60Aに収納する。
この後に、電源用端子板30を、上述したようにボディ60Aに収納し、第1の負荷用端子板31Aを、負荷用端子部31bの一対の押さえ片31c,31cが鎖錠ばね32と対向するとともに、第1の固定接点22が電源用端子板30側を向くようにして中枠20Aの支持部20c上に載置することで、ボディ60Aに収納する。これにより、第1の負荷用挿入孔から挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる第1の負荷用の端子部T2が構成されることになる。次に、第2の負荷用端子板34を、負荷用端子部34bの一対の押さえ片31c,31cが鎖錠ばね32と対向するとともに、第2の固定接点が第1の固定接点22Aと対向するようにして中枠20Aの支持部20e上に載置することで、ボディ60Aに収納する。これにより、第2の負荷用挿入孔60bから挿入された電線線を鎖錠する速結端子からなる第2の負荷用の端子部T2が構成されることになる。
以上により図11に示すように、トランスブロック4と、中枠20Aと、支持板21と、電源用端子板30と、第1の負荷用端子板31Aと、第2の負荷用端子板34と、4個の鎖錠ばね32と、2個の解除釦33とがボディ60Aに収納された状態となり、この後には、照光ブロック5Aを以下のようにして収納する。すなわち、照光ブロック5Aを、照光ブロック5の各被接続部58,59に、トランスブロック4の各接続部41の先端部41aを差し込み接続し、また第1の負荷用端子板31A及び第2の負荷用端子板34に照光ブロック5の第1の負荷用接触子56a及び第2の負荷用接触子54eをそれぞれ弾接させた状態で、ボディ60Aに収納する。
したがって、差し込み接続によって照光ブロック5Aをトランスブロック4に接続できるため、半田付けを行う必要がない。
照光ブロック5Aを収納したボディ60Aには、開閉子23Aを、開閉子23Aの基端部が支持板21の平板部21aに接触導通されるとともに、軸部23bをボディ60の軸受け部に、軸部23cを中枠20のリブ20dの軸受け部に、規制突起23dを中枠20のリブ20dの規制溝部に、それぞれ挿入された状態で、且つ第1の固定接点22Aに第1の可動接点を、第2の固定接点に第2の可動接点26をそれぞれ対向させた状態で収納し、この後にボディ60Aに、上述したようにカバー61を被着する。
これによりスイッチ装置1Aが得られ、このスイッチ装置1Aは、第1の固定接点、及び第2の固定接点、並びに各固定接点に接離される可動接点を有し、可動接点を第1の固定接点及び第2の固定接点の一方に選択的に接触させるスイッチ機構部SW2と、第1の固定接点に電気的に接続される第1の端子板として用いられる第1の負荷用端子板31Aと、第2の固定接点に電気的に接続される第2の端子板として用いられる第2の負荷側端子板34と、可動接点に電気的に接続される第3の端子板として用いられる電源用端子板30とを備える3路型のものである。尚、3路型のスイッチ装置では、使用形態によって各端子板30,31A,34の接続先が変わるため、必ずしも電源用端子板30及び負荷用端子板31A,34に、電源ACの電源線及び負荷の電源線がそれぞれ接続されるとは限らない(例えば、図9に示す右方のスイッチ装置1Aでは、電源用端子板30に負荷Lの電源線が接続されている)が、片切型のスイッチ装置の構成と対比するために上記ように表記している。
そして、スイッチ装置1Aは、取付爪61i,61iを用いて取付枠(図示せず)に取り付けられ、さらに軸部61fを用いてピアノハンドル(図示せず)が揺動自在に取り付けられた状態で、使用に供される。
次にスイッチ装置1Aの動作について簡単に説明する。スイッチ装置1Aは、主に2つセットで用いられるものであり、図9に示すように、一方のスイッチ装置1A(図9における左方のスイッチ装置1A)の端子部T1に電源ACの一端を接続し、電源ACの他端に負荷Lの一端を接続し、負荷Lの他端を他方のスイッチ装置1A(図9における右方のスイッチ装置1A)の端子部T1に接続し、両スイッチ装置1A,1Aの端子部T2,T4同士を接続した状態(つまりは、電源ACと負荷Lとの間に両スイッチ装置1A,1Aが直列接続された状態)で使用される。
尚、初期状態では、一方のスイッチ装置1Aの端子部T1が端子部T2に接続されており(第1の可動接点が第1の固定接点22Aに接触し、第2の可動接点26が第2の固定接点から離間した状態)、他方のスイッチ装置1Aの端子部T1が端子部T4に接続されている(第1の可動接点が第1の固定接点22Aから離間し、第2の可動接点26が第2の固定接点に接触した状態)とする。
この初期状態では、図9に示すように、一方のスイッチ装置1Aの端子部T1、電流トランスCTの1次巻線N1、スイッチ機構部SW2、表示回路部B、端子部T4、他方のスイッチ装置1Aの端子部T4、スイッチ機構部SW2、電流トランスCTの1次巻線N1、端子部T1の電路で電流が流れるとともに、一方のスイッチ装置1Aの端子部T1、電流トランスCTの1次巻線N1、スイッチ機構部SW2、端子部T2、他方のスイッチ装置1Aの端子部T2、表示回路部B、スイッチ機構部SW2、電流トランスCTの1次巻線N1、端子部T1の電路で電流が流れ、これにより各スイッチ装置1AのネオンランプNEが点灯し、これにより暗闇でも各スイッチ装置1Aの位置がわかるようになっている。勿論、ネオンランプNEが点灯している際には、負荷Lへの給電が不十分となるようにして、負荷Lが動作しないようにするとともに、発光ダイオードLEDが点灯しないようにしている。
上記初期状態から一方のスイッチ装置1Aの押釦ハンドル62を押操作すると、スライドカムによって反転ハンドル24が揺動し、このように反転ハンドル24が揺動すると揺動範囲の中間で反転ばね25がもっとも圧縮される位置を通過する。この位置の前後において反転ばね25から開閉子23Aに作用するばね力の向きが反転する。このような反転ばね25のばね力により開閉子23Aが急速に揺動して、開閉子23Aの第1の可動接点が第1の負荷用端子板31Aの第1の固定接点22Aから離間し、開閉子23Aの第2の可動接点26が第1の負荷用端子板34の第2の固定接点に接触し、これによりスイッチ機構部SW2が切り替えられて、端子部T1が端子部T4に接続されることになる。
そして、スイッチ機構部SW2が切り替えられた際には、一方のスイッチ装置1Aの端子部T1、電流トランスCTの1次巻線N1、スイッチ機構部SW2、端子部T4、他方のスイッチ装置1Aの端子部T4、スイッチ機構部SW2、電流トランスCTの1次巻線N1、端子部T1の電路で電流が流れ、これにより電源ACから負荷Lに十分な電力が給電されて負荷Lが動作可能となるとともに、各スイッチ装置1AのネオンランプNEには電流が殆ど流れなくなってネオンランプNEが消灯される。同時に、各スイッチ装置1Aの電流トランスCTの1次巻線N1に十分な電流が流れることによって、電流トランスCTの2次巻線N2に誘導起電力が生じる。そして、2次巻線N2側では、2次巻線N2、抵抗R1、発光ダイオードLED、2次巻線N2の電路で電流が流れて、発光ダイオードLEDが点灯し、これにより各スイッチ装置1Aを見ることによって負荷Lへの給電が行われていることを視認できるようになっている。
この後に、再度一方のスイッチ装置1Aの押釦ハンドル62を押操作すると、反転ハンドル24が初期状態に戻るように揺動し、これによりスイッチ機構部SW2が切り替えられて上記の初期状態に戻り、負荷Lの動作がオフとなるとともに、各スイッチ装置1Aの発光ダイオードLEDが消灯し、代わりに各スイッチ装置1AのネオンランプNEが点灯することになる。
ところで、上記初期状態から他方のスイッチ装置1Aの押釦ハンドル62を押操作した際には、上記と同様の動作によってスイッチ機構部SW2が切り替えられて、端子部T1が端子部T2に接続されることになる。そして、このようにスイッチ機構部SW2が切り替えられた際には、一方のスイッチ装置1Aの端子部T1、電流トランスCTの1次巻線N1、スイッチ機構部SW2、端子部T2、他方のスイッチ装置1Aの端子部T2、スイッチ機構部SW2、電流トランスCTの1次巻線N1、端子部T1の電路で電流が流れることになる。したがって、上記初期状態から一方のスイッチ装置1Aの押釦ハンドル62を押操作した際と同様に、電源ACから負荷Lに十分な電力が給電されて負荷Lが動作可能となるとともに、各ネオンランプNEが消灯され、代わりに発光ダイオードLEDが点灯することになる。この後に、再度他方のスイッチ装置1Aの押釦ハンドル62を押操作すると、反転ハンドル24が初期状態に戻るように揺動し、これによりスイッチ機構部SW2が切り替えられて上記の初期状態に戻り、負荷Lの動作がオフとなるとともに、各スイッチ装置1Aの発光ダイオードLEDが消灯し、代わりに各スイッチ装置1AのネオンランプNEが点灯することになる。
以上述べたように照光ブロック5は、第4のリード端子54を所定部位で切断することによって、図2に示すような回路構成を有する片切型のスイッチ装置だけではなく、図9に示すような回路構成を有する3路型のスイッチ装置にも用いることができるように構成されている。そのため、照光ブロック5を片切型のスイッチ装置と3路型のスイッチ装置とで共用することが可能となって、照光ブロック5の初期投資費用(金型投資金額等)を抑えることができるとともに、製造コストを低減できるという効果を奏する。
また、照光ブロック5においては、第4のリード端子54が、照光ブロック5の一端部側(図6(a)における上端部側)に設けられており、上記電子部品は、照光ブロック5の他端部側(図6(b)における下端部側)に設けられているため、第4のリード端子54を切断し易くなっており、これにより照光ブロック5に第4のリード端子54を切断するためのスペースを設ける必要がなくなるから、照光ブロック5のコンパクト化を図ることができるという効果を奏する。
(実施形態2)
本実施形態のスイッチ装置は、照光ブロック、特に被接続部58B,59Bの構成に特徴があり、その他の構成については上記実施形態1と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の照光ブロックは、図12(a),(b)に示すように、リード板LPから打ち抜き形成された第1〜第6のリード端子51B,52,53B,54,55,56と、これらリード端子51B,52,53B,54,55,56が埋設(インサート)される合成樹脂製の成形基体57とで構成された本体50Bに、実施形態1と同様の電子部品を実装することで構成されている。
ここで、第1のリード端子51Bは、第2のばね片51bを有していない点で実施形態1の第1のリード端子51と異なっている。同様に、第3のリード端子53Bは、第2のばね片53bを有していない点で実施形態1の第3のリード端子53と異なっている。
したがって、本実施形態の照光ブロックの本体50Bでは、図13に示すように、第1のリード端子51Bの第1のばね片51aと、第1のばね片51aの先端部P2に対向するように成形基体57に一体に突設されて第1のばね片51aとともに接続部41の先端部41aを狭持するリブ57gとで、電流トランスCTの2次巻線N2の一方の端部が電気的に接続された接続部41が差し込み接続される被接続部58Bが構成されている。
同様に本体50Bでは、図12(b)に示すように、第3のリード端子53Bを曲成してなる第1のばね片53aと、第1のばね片53aの先端部Q2に対向するように成形基体57に一体に突設されて第1のばね片53aとともに接続部41の先端部41aを狭持するリブ57gとで、電流トランスCTの2次巻線N2の他方の端部が電気的に接続された接続部41が差し込み接続される被接続部59Bが構成されている。
つまり、上記実施形態1の照光ブロック5では、第1のばね片51aと、リブ57gと、第2のばね片51bとで被接続部58が構成されているのに対して、本実施形態の照光ブロックでは、第1のばね片51aと、リブ57gとで被接続部58Bが構成されている。同様に、上記実施形態1の照光ブロック5では、第1のばね片53aと、リブ57gと、第2のばね片53とで被接続部59が構成されているのに対して、本実施形態の照光ブロックでは、第1のばね片53aと、リブ57gとで被接続部59Bが構成されている。尚、この他の点は、上記実施形態1と同様である。
したがって、本実施形態のスイッチ装置によれば、上記実施形態1と同様に、電流トランスCTの2次巻線N2と照光ブロック5との接続を、トランスブロック4の接続部41を照光ブロック5の被接続部58B,59Bに差し込み接続するだけの簡単な作業で行うことができるので、スイッチ装置1の組立を容易に行えるという効果を奏する。また、図16(a),(b)に示す従来のスイッチ装置のように電流トランスの2次巻線と照光ブロックとを接続する際に半田付けを行う必要がなくなるから、半田付けによる悪影響(半田ボール、フラックスの飛散、焦げ、半田付け不良、半田付け時の熱による変形、半田による短絡)の防止、及び組立にかかる時間の短縮を図ることができるという効果を奏する。
また、上述したように、各被接続部58B,59Bでは、合成樹脂製のリブ57gが被接続部58B,59Bの一部を構成しているので、金属板であるリード端子を曲成する場合に比べて、被接続部58B,59B用の形状の作成が行い易くなるという効果を奏する。加えて、リブ57gは、金属板であるリード端子を曲成してなるばね片とは異なり接続部41の差し込み時に変形することがないから、被接続部58B,59Bの変形を抑制することができるという効果する。
(実施形態3)
本実施形態のスイッチ装置は、照光ブロック、特に被接続部58C,59Cの構成に特徴があり、その他の構成については上記実施形態1と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の照光ブロックは、図14(a),(b)に示すように、リード板LPから打ち抜き形成された第1〜第6のリード端子51C,52,53C,54,55,56と、これらリード端子51C,52,53C,54,55,56が埋設(インサート)される合成樹脂製の成形基体57Cとで構成された本体50Cに、実施形態1と同様の電子部品を実装することで構成されている。
ここで、第1のリード端子51Cは、第1のばね片51aの基端部P1に対向するように第1のリード端子51Cを略く字状に曲成してなる第2のばね片51bを有する代わりに、第1のばね片51aの全体(すなわち基端部P1及び先端部P2の両方)に対向するように第1のリード端子51Cを略S字状に曲成してなる第2のばね片51dを有している点で、実施形態1の第1のリード端子51と異なっている。
また、第3のリード端子53Cも同様に、第1のばね片53aの基端部Q1に対向するように第3のリード端子53Cを略く字状に曲成してなる第2のばね片53bを有する代わりに、第1のばね片53aの全体(すなわち基端部Q1及び先端部Q2の両方)に対向するように第3のリード端子53Cを略S字状に曲成してなる第2のばね片53eを有している点で、実施形態1の第3のリード端子53と異なっている。
一方、成形基体57Cは、第1のばね片51a,53aの先端部P2,Q2に対向するように成形基体57に一体に突設されて第1のばね片51a,53aとともに接続部41の先端部41aを狭持するリブ57gを有していない点で実施形態1の成形基体57と異なっている。
したがって、本実施形態の照光ブロックの本体50Cでは、図15に示すように、第1のリード端子51Cの第1のばね片51aと、第1のばね片51aの全体に対向するように第1のリード端子51Cを略S字状に曲成してなる第2のばね片51dとで、電流トランスCTの2次巻線N2の一方の端部が電気的に接続された接続部41が差し込み接続される被接続部58Cが構成されている。
同様に本体50Cでは、図14(b)に示すように、第3のリード端子53Cの第1のばね片53aと、第1のばね片53aの全体に対向するように第3のリード端子53Cを略S字状に曲成してなる第2のばね片53eとで、電流トランスCTの2次巻線N2の他方の端部が電気的に接続された接続部41が差し込み接続される被接続部59Cが構成されている。
つまり、上記実施形態1の照光ブロック5では、第1のばね片51aと、リブ57gと、第2のばね片51bとで被接続部58が構成されているのに対して、本実施形態の照光ブロックでは、第1のばね片51aと、第2のばね片51dとで被接続部58Cが構成されている。同様に、上記実施形態1の照光ブロック5では、第1のばね片53aと、リブ57gと、第2のばね片53bとで被接続部59が構成されているのに対して、本実施形態の照光ブロックでは、第1のばね片53aと、第2のばね片53eとで被接続部59Cが構成されている。尚、この他の点は、上記実施形態1と同様である。
したがって、本実施形態のスイッチ装置によれば、上記実施形態1と同様に、電流トランスCTの2次巻線N2と照光ブロック5との接続を、トランスブロック4の接続部41を照光ブロック5の被接続部58C,59Cに差し込み接続するだけの簡単な作業で行うことができるので、スイッチ装置1の組立を容易に行えるという効果を奏する。また、図16(a),(b)に示す従来のスイッチ装置のように電流トランスの2次巻線と照光ブロックとを接続する際に半田付けを行う必要がなくなるから、半田付けによる悪影響(半田ボール、フラックスの飛散、焦げ、半田付け不良、半田付け時の熱による変形、半田による短絡)の防止、及び組立にかかる時間の短縮を図ることができるという効果を奏する。
加えて、金属板であるリード端子51,53を曲成してなる第1のばね片51a,53a及び第2のばね片51d,53dによって被接続部58C,59Cを構成しているので、合成樹脂製のリブ57gを用いる場合とは異なり熱によって変形してしまうことがなくなり、これにより耐熱性を向上できるという効果を奏する。さらに、第1のばね片51a,53aと第2のばね片51d,53eとは、ともに導電性を有しているから、一方を合成樹脂成製のリブ57gとする場合に比べて、接触信頼性を向上できるという効果を奏する。加えて、合成樹脂製のリブ57gとは異なり、クリープが生じることがないという効果を奏する。