JP2007227030A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】低背化と小型化が可能で、電池モジュール全体を均一に冷却する電池パック。
【解決手段】筐体内に、複数の電池セルを積層して構成された電池モジュール10と、冷媒導入口8aを介して筐体内に導入された冷媒を、電池モジュールの方向に供給する内部吸気ダクト8と、電池モジュールの方向から導出される冷媒を、冷媒排出口9aを介して筐体外部へ排出する内部排気ダクト9と、を有する。冷媒導入口と冷媒排出口は、筐体の同じ面側に設置され、冷媒導入口は、該冷媒導入口を通る冷媒を第1の方向に誘導し、内部吸気ダクトは、該内部吸気ダクトの導出口から導出される冷媒を、第1の方向と実質的に直交する第2の方向に偏向させる整流手段を有する。各電池セルは、隣接する電池セルとの間に、冷媒が流れる多数の流通路を有し、電池モジュールには、前記流通路を流れる冷媒の流速を均一化する手段78が設けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、電気自動車等に搭載される電池パックに関する。
近年、電動機を駆動源として用いる電気自動車や、電動機とその他の駆動源とを組み合わせた、いわゆるハイブリッド電気自動車が実用化されている。このような車両においては、電動機に電気エネルギーを供給するための電池が搭載される。この電池としては、例えば繰り返し充放電が可能なニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池またはリチウムイオン電池等の二次電池が用いられる。
通常二次電池は、電池セルを積層した電池モジュールとして構成され、この電池モジュールが筐体内に収容された状態で車両等に搭載される。この筐体と、筐体内に収容された電池モジュールおよびその他の構成物品を電池パックと称する。
電池モジュールは、内部での電気化学反応によって発熱し、その温度が上昇する。電池モジュールは、高温になると発電効率が低下するため、例えば筐体内に外部から冷却風等を導入して、電池モジュールを冷却することが行われる。
この冷却風を用いた電池パックの冷却構造としては、種々のものが提案されている。例えば、電池モジュールの長手方向において均一に冷媒が供給されるように、電池モジュールをその長手方向において傾斜させた状態で筐体内に収容し、電池セルへの冷却風供給路の断面積を上流側から下流側に向かって低下させる方法が提案されている(特許文献1)。
また車両に電池パックを搭載する際の搭載空間の関係から、電池パックには低背化が要求される。従って通常、電池パックの吸気ファンおよび排気ファンは、電池モジュールの長手方向を挟む両側面に突き出すようにして、配置される。
特開平7-320794号公報
しかしながら、上述の配置により電池パックの低背化を図った場合、電池モジュールの吸気ファンと排気ファンが電池パックの反対側に配置されるため十分な小型化が図れず、電池パックを車両空間に設置できなくなるという問題がある。
また、この問題の対処方法として、吸気ファンと排気ファンを電池パックの同じ側に設置することができるように、電池パックの冷却流路を構成することが考えられるが、この場合、筐体内で冷却風の流れを偏向させる必要があり、電池モジュールに供給する冷却風の流れを均一に維持することが難しい。そのため、電池モジュールに温度分布が生じて良好な性能が得られなくなるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、電池パックの低背化と小型化を可能にするとともに、電池モジュール全体を均一に冷却することの可能な冷却構造を有する電池パックを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため本発明では、筐体内に、複数の電池セルを積層して構成された電池モジュールと、冷媒導入口を介して筐体内に導入された冷媒を、電池モジュールの方向に供給する内部吸気ダクトと、電池モジュールの方向から導出される冷媒を、冷媒排出口を介して筐体外部へ排出する内部排気ダクトと、を有する電池パックであって、前記冷媒導入口と前記冷媒排出口は、筐体の同じ面側に設置され、前記冷媒導入口は、該冷媒導入口を通る冷媒を第1の方向に誘導し、内部吸気ダクトは、該内部吸気ダクトの導出口から導出される冷媒を、前記第1の方向と実質的に直交する第2の方向に偏向させる整流手段を有し、各電池セルは、隣接する電池セルとの間に、冷媒が流れる多数の流通路を有し、電池モジュールには、前記流通路を流れる冷媒の流速を均一化する手段が設けられることを特徴とする電池パックが提供される。
電池パックの構造をこのように定めることにより、電池パックの低背化および小型化が可能になる。また整流手段と流速均一化手段によって、内部吸気ダクト内において冷媒の流れを偏向させても乱流等が生じにくく、さらに電池モジュール内に形成された冷媒の各流通路に、冷媒を均一に流通させることが可能となる。
ここで前記整流手段は、内部吸気ダクトの底面に設置された複数のスリットで構成され、
前記複数のスリットの各々は、前記内部吸気ダクトの導出口にそれぞれの開口を有し、実質的に前記第2の方向に沿って、内部吸気ダクトの底面を切れ目なく仕切るように設置されても良い。整流手段の形状をこのように構成することで、冷媒の流れを偏向させるときに生じるおそれのある乱流の抑制効果を容易に得ることができる。
また、前記冷媒の流速を均一化する手段は、電池モジュールと筐体の間に形成された仕切板であって、該仕切板は、上部から見たとき、電池モジュールの前記第2の方向と略垂直な下流側端面から、前記第2の方向と略平行な方向に伸びる所定の長さ(L)と、電池モジュールの前記第1の方向の幅とほぼ等しい幅(W)で形成される領域を覆うように設置されても良い。一般に、電池モジュールを筐体内で第2の方向に対して傾斜させた電池パック構造(電池モジュールの第2の方向の上流側が下流側に比べて高くなっている構造)では、圧力差の関係で電池モジュールの第2の方向下流側にある冷媒流通路ほど、冷媒が流れやすい傾向にある。しかし、このような仕切り板を設けた場合、第2の方向の下流側にある前記多数の流通路に冷媒が流れにくくなるため、多数の流通路に均等に冷媒が流れるようになり、電池モジュールをより均一に冷却することが可能となる。
ここで、前記所定の長さ(L)は、電池モジュールの第2の方向の長さの略1/3以下であることが好ましい。通常の場合、電池モジュールの出口側に近いこの範囲にある流通路において、冷媒の流速が大きくなる傾向にあるためである。
また電池セルは、該電池セルの上面から所定の距離(h)に、該電池セルと平行に設置されたバッフル板であって、前記第1の方向から見たとき、電池セルの前記第2の方向と略垂直な下流側側面から、前記第2の方向と略平行な方向に延伸するバッフル板を有し、各電池セルを積層することにより、前記仕切板が構成されても良い。この場合、各電池セルを積層するだけで、流速均一化手段としての仕切板を構成することができるため、仕切板の設置工程を簡略化することができる。
ここで前記所定の距離(h)は、電池モジュールの上部と筐体の間に形成される空間の最大高さの1/5以上であることが好ましい。これ未満の距離hでは、仕切板の設置により、電池モジュールの第2の方向の下流側冷媒流通路での圧力損失の影響が顕著となり、逆に第2の方向下流側にある冷媒流通路に流れる冷媒量が少なくなり過ぎてしまうためである。
また前記第1の方向は、実質的にセルの積層方向と平行な方向であっても良い。これにより、積層された各電池セルをより均一に冷却することが可能となる。
本発明の電池パックは、冷媒の筐体への導入部と排気部が筐体の同じ側面に設置されるため、電池パックの低背化および小型化が可能となる。また内部吸気ダクト内に設けられた整流手段、および電池モジュールに設けられた流速均一化手段によって、冷媒が電池モジュールに設けられた多数の冷媒流路に均一に供給されることが可能となるため、電池モジュール全体を均一に冷却することが可能となる。
以下、本発明に基づいた実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態における電池パックの車両への搭載状態の一例を示したものである。図1では、電池パック1は、車両の後部座席500の後部側に搭載される。ただし、電池パック1の搭載場所は、特に限られないことに留意する必要がある。電池パック1内に導入される冷媒としては、例えば車両室内の空気による冷却風が用いられる。車両室内の空気を電池パック1に誘導するための外部吸気ダクト80と、電池パック1に導入された冷却風を外部に排気するための外部排気ダクト90とが、電池パック1の同一の側面側に連結されている。
図2は、本発明による電池パックを有する電池システムで車両100を駆動させる場合のブロック図である。車両100は、制御部101と、電池パックを備える電池部102と、駆動部103とを備える。制御部101は、電池パック1の内部に配置された機器ボックス30(図3参照)内に設置され、電池102および駆動部103を制御する。駆動部103は、電池部102から供給される電流によって駆動するモータ等の電動機の他、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関を有しても良い。すなわち車両100には、電気自動車の他、ガソリンエンジンのような電動機以外の駆動手段を備えたハイブリッドカーも含まれる。
図3は、本発明の電池パックの斜視図であり、図4は、図3に示す電池パックのIII−III線に沿った断面模式図である。なお本実施例の電池パック1の冷却構造は、冷媒が電池モジュールの内部を下方から上方に向かって流れる、いわゆるアップフロー型となっている。また各図において白抜矢印は、大まかな冷媒の流れを示す。以下の説明では、この冷媒が冷却風である場合を例に説明する。ただし本発明において冷媒は、これに限られるものではないことは、当業者に明らかである。
図3および図4に示すように、電池パック1は、上部ケース3および下部ケース4からなる筐体2と、筐体2の内部に配置された電池モジュール10と、内部吸気ダクト8と、内部排気ダクト9と、機器ボックス30とを有する。
筐体2は、上部ケース3と下部ケース4とを組み合わせて端部をボルト33で締結することにより構成され、内部には空間を有する。
電池モジュール10は、図5に示すように、複数の電池セル11を積層することにより構成される。電池セルとしては例えば、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池またはリチウムイオン電池等の二次電池を用いることができる。電池セル11は、いわゆる角型平板状の外形を有している。
個々の電池セル11の側面(図4のY方向両端側)には突出部11aが設けられており、この突出部11aは、電池セル11の積層後に、電池モジュール10の側面に延在する突出部を構成する。電池モジュール10の積層方向(X方向)における両端には、電池モジュール10の積層状態を維持するエンドプレート15が配置され(図5参照)、これら一対のエンドプレート15は、上述の電池モジュール10の側面に形成された突出部に係合するブランケット26および拘束ベルト16(図4参照)によって連結される。
また、個々の電池セル11およびエンドプレート15の上部には、これらの冷却風出口側(Y方向下流側)端部から、Y方向上流側に向かって延伸するバッフル板78aおよび78bが設けられている。図5に示すように、電池セル11のバッフル板78aのX方向の幅は、電池セル11の幅と実質的に等しく、エンドプレート15のバッフル板78bのX方向の幅は、エンドプレート15の幅と実質的に等しくなっている。個々の電池セル11およびエンドプレート15が連結された際には、これらのバッフル板78aおよび78bがX方向に隙間なく並設され、電池モジュール10のX方向の長さとほぼ等しい長さの仕切板78が形成される(図5参照)。なお、エンドプレート15上部のバッフル板78bは、必ずしも必要ではなく、別の実施例では削除されても良い。仕切板78の機能については後述する。
個々の電池セル11のX方向と垂直な少なくとも1つの端面(以下、電池セル11の主表面11bという)には、後述するX方向に突出した複数の突起(図4には示されていない)が設けられており、これらの突起(正確には突起と突起の間の空間)によって、積層された電池セル11の間に、冷却風を流通させる通路の一部(以下「冷却風流通路65」という)が形成される(図4には示されていない)。冷却風流通路65の詳細については後述する。なお本実施例においては、電池モジュール10は、下部ケース4の底面に対して所定の角度の傾斜(図4のY方向の傾斜)を有するように設置される。内部吸気ダクト8から排出される冷却風を、電池モジュール10の下面側に均一に供給するためである。
筐体2の内部空間は、電池モジュール10によって区画されている。電池モジュール10の上面と上部ケース3の間には、上部空間が形成され、この上部空間により上部冷却流路5が定形される。また電池モジュール10の下面と下部ケース4の間には、下部空間が形成され、この下部空間により下部冷却流路6が定形される。従って、上部冷却流路5、下部冷却流路6および電池モジュール10が設置される空間(上述の突起によって形成される多数の冷却風流通路65)によって、筐体2内に冷却流路が構成される。セル11の積層(X)方向と平行な電池モジュール10の側端面(Y方向と直交する側端面)の一方と、これに対向する上部ケース3および底部ケース4の側面の間には、第1の側部空間7aが形成される。またセル11の積層(X)方向と平行な電池モジュール10の側端面(Y方向と直交する側端面)の他方と、これに対向する上部ケース3および底部ケース4の側面の間には、第2の側部空間7bが形成される。
次に、電池モジュール10内に形成される冷却風流通路65の構造について説明する。図6には、図3のX方向と垂直な面に沿って、ある電池セルと、該電池セルと隣接する電池セルの間で、筐体2を切断したときの概略断面図を示す。前述のように隣接電池セル対の間には、電池モジュール10の高さ方向に平行な複数列の冷却風流通路65を形成するための突起が、各電池セル11の主表面11b(あるいは各電池セル11の主表面11bの片面)に多数設けられている。より正確には、ある電池セル11の主表面11bに設置された突起の先端は、隣接電池セル11の対向する主表面11bに接し、あるいは隣接電池セル11の対向する主表面11bに設置された突起の先端と接するように配置される。ここで、各電池セル11の主表面11bに設置される突起の形状は、特に限定されるものではなく、例えば突起は、電池モジュール10の高さ方向に沿って平行に設置された、複数列の点状リブで構成されても良く、複数列の直線状リブであっても良い。これにより、電池セル11の主表面11bには、突起によってセル間の隙間が塞がれ冷却風の流れない閉塞部64(図6の斜線部)と、該閉塞部64に隣接した冷却風の流れる冷却風流通路65(白抜き部)とが交互に形成される。従って、下部冷却流路6からの冷却風は、冷却風流通路65(白抜き部)を通って、電池モジュール10内を上方に流れ、上部冷却流路5に達することができる。
上部冷却流路5と、第1の側部空間7aおよび第2の側部空間7bの間には、ガスケット23が設置されており、これらの空間同士の気密性が確保されている。また下部冷却流路6と、第1の側部空間7aおよび第2の側部空間7bの間には、ガスケット23が設置されており、これらの空間同士の気密性が確保されている。このガスケット23には、例えば独立発泡のEPDMゴム等が用いられる。
電池モジュール10の側面側に位置する第1の側部空間7aおよび第2の側部空間7bには、それぞれ、内部吸気ダクト8および内部排気ダクト9が設置される。図3のように、内部吸気ダクト8の長手方向(X方向)の向きに冷却風が供給されるように筐体の一面には、吸気口8aが設けられ、内部吸気ダクト8は、この吸気口8aに連通する。また内部排気ダクト9の長手方向(X方向)の向きに冷却風が排出されるように、吸気口8aの設けられた面と同一の筐体面に、排気口9aが設けられ、内部排気ダクト9は、この排気口9aに連通する。内部吸気ダクト8は、冷却風導入口に相当する吸気口8aと冷却流路の一部である下部冷却流路6とを連通する連通部に相当する。同様に内部排気ダクト9は、冷却風導出口に相当する排気口9aと冷却流路の一部である上部冷却流路5とを連通する連通部に相当する。
このように本発明による電池パック1によれば、冷却風の筐体への導入部と排気部が筐体の同じ側面に設置されるため、電池パックの低背化および小型化が可能となる。
ただし本発明の電池パックの冷却構造では、冷却風が内部吸気ダクト8に導入されてから、電池モジュール10(正確には下部冷却流路6)の方向に冷却風を偏向させる必要がある。一般に、冷却風の偏向は乱流や渦流を発生させる原因となる。このような冷却風の乱流や渦流が生じる状況では、内部吸気ダクト8から下部冷却流路6を介して導入される冷却風が、電池モジュール10側に均一に供給されず、電池モジュールに局部的温度上昇が生じる可能性がある。このような電池モジュールの局部的温度上昇は、電池性能を劣化させ、電池の信頼性を損なうおそれがある。
これに対して本発明では、このような内部吸気ダクト8から導出される冷却風の不均一分布を抑制することを目的として、内部吸気ダクト8に整流手段が設けられることに第1の特徴がある。すなわち、内部吸気ダクト8内で冷却風を偏向させても、本発明の整流手段によって、乱流や渦流の発生を効果的に抑制することが可能となる。従って、内部吸気ダクト8から、均一な冷却風を下部冷却流路6に供給することができる。
ただし、内部吸気ダクト8に整流手段を設けただけでは、内部吸気ダクト8の導出口から導出される冷却風の整流化は可能になるものの、電池モジュール10の各セル間に設けられた冷却風流通路65全体にわたって、冷却風を均等に流通させることは難しい。実際に、隣接する電池セル対の間(一つの電池セル11の主表面11b全面)に構成される多数の冷却風流通路65を同一主表面11b内で比べた場合、圧力差の影響により、Y方向に対して上流側にある冷却風流通路65よりも下流側にある冷却風流通路65の方に、より多くの冷却風が流れる傾向にあることが観測されている。従って、このような冷却風の流速分布状態では、各電池セル11が、面内に温度分布を有するようになり、信頼のある特性が得られなくなるおそれがある。
そこで本発明では、さらに第2の特徴として、電池モジュール10に流速均一化手段を設けることによって、セル間の冷却風流通路65を流れる冷却風の流速を均一化させ、前述のような電池セル11の主表面11b内に生じる温度分布を抑制する。このような第1および第2の特徴によって、本発明の電池パック1では、低背化とともに電池モジュール10の均一冷却が可能となる。
以下、本発明の特徴的部分について詳細に説明する。
まず最初に、内部吸気ダクト8に設けられる前述の整流手段について、具体例を示して説明する。
図5には、内部吸気ダクト8、内部排気ダクト9および電池モジュール10の位置関係を示す。また図7には、図5のVIで囲まれた部分の拡大斜視図を示す。内部吸気ダクト8は、Y方向と垂直な3つの面(それぞれY方向に沿った冷却風の進行方向の上流側から順に、第1の面8d1、第2の面8d2、第3の面8d3)を有する。内部吸気ダクト8の第3の面8d3には、内部吸気ダクト8の内部に、整流手段として設けられた複数のスリット55の各々に対応する開口が一列に設けられている。これらの複数のスリット55は、内部吸気ダクト8の底面において、Y方向に沿って延びており、第3の面8d3から内部吸気ダクト8の第1の面8d1まで、内部吸気ダクト8の底面を仕切るように設置されている。なお図5および7において、スリット55の間隔は、等間隔で示されているが、本発明の態様はこれに限られるものではなく、スリット55の間隔は、吸気口から遠ざかるにつれて、漸次狭まるように設定しても良い。ただし、設計パラメータが多くなることを回避する上では、スリット間隔は等間隔であることが好ましい。
内部吸気ダクト8に、整流手段としてこのような複数スリット55を設置したため、内部吸気ダクト8内で冷却風を偏向させても、乱流や渦流の発生を効果的に抑制することが可能となる。
次に、流速均一手段として電池モジュール10に形成される仕切板78の効果について説明する。
本発明では、前述の冷却風が電池モジュール10のY方向上流側の冷却風流通路65に流れにくくなるという問題を解消するため、図4、図5または図6に示す形状の仕切板78を電池モジュール10に設置する。前述の電池パック構造では、圧力差の関係から、通常、Y方向上流側にある冷却風流通路65よりも下流側にある冷却風流通路65の方に、より多くの冷却風が流れる。そこで電池モジュール10のY方向の下流側にのみ仕切板78を設けることで、この仕切板78の下側に位置する冷却風流通路65を通る冷却風の圧力損失を高め、電池セルの主表面11bに形成された各冷却風流通路65を通る冷却風の流速を均一化させることが可能となる。
なお図6の例では、仕切板78は、各電池セル11の上面全体のうち、Y方向下流側に位置する約1/3程度の部分が覆われるように構成されている。これは通常、この領域下内にある冷却風流通路65に流れる冷却風の流速が大きくなる傾向にあるためである。すなわち、図に示した仕切板78のY方向の長さは、一例であって、実際の電池モジュール10内を流れる冷却風の流速分布に応じて、仕切板78のこの長さは変更しても良い。
また、仕切板78の高さh(電池セル11の上面から仕切板78までの距離)は、上部冷却流路の最大高さHの約1/5以上であって、Hよりも小さいことが好ましい。仕切板78の高さh がH/5未満では、仕切板78の設置による圧力損失の影響が顕著となり、逆にY方向下流側にある冷却風流通路65を流れる冷却風量が少なくなり過ぎるためである。
このように、内部吸気ダクト8の内部に整流手段を設け、さらに電池モジュール10の冷却風流通路65を前述のように配置することで、以下の効果が生じる。まず、内部吸気ダクト8の内部にスリット55等の整流手段を設けたため、内部吸気ダクト8において冷却風の流れを偏向させるときに生じる冷却風の乱れを有意に防止することが可能となる。さらに、電池モジュール10に流速均一化手段を設けたため、内部吸気ダクト8から下部冷却流路6に供給される冷却風を、隣接セル対のそれぞれの隙間に形成される多数の冷却風流通路65に、均等に導入させることが可能となる。従って、電池パックの低背化、小型化が可能となるとともに、電池モジュール10の均一冷却が可能となる。
なお上記の各実施例では、電池パック1の冷媒として車両室内の空気を用いる場合を例に説明したが、他の冷媒気体、あるいは液体を用いても良い。またこれらの冷媒は、熱交換器等を介して循環させても良い。
さらに本発明は、同様の効果が得られれば、内部吸気ダクト、電池モジュールおよび内部排気ダクトはいかなる配置関係で筐体内に構成されても良いことに留意する必要がある。
電池パックの車両への搭載状態を示す図である。 本発明による電池パックを有する電池システムで車両を駆動させる場合のブロック図である。 本発明の第1の態様による、電池パックの概略斜視図である。 図3のIII−III線に沿った断面の模式図である。 本発明による電池パックの内部吸気ダクト、内部排気ダクトおよび電池モジュールの位置関係を示す分解斜視図である。 筐体および電池モジュールのY方向に沿った概略断面図である。 図5においてVIで囲まれた部分の拡大図である。
符号の説明
1 電池パック
2 筐体
3 上部ケース
4 下部ケース
5 上部冷却流路
6 下部冷却流路
7a 第1の側部空間
7b 第2の側部空間
8 内部吸気ダクト
8a 吸気口
8d1 内部吸気ダクトのY方向と垂直な第1の面
8d2 内部吸気ダクトのY方向と垂直な第2の面
8d3 内部吸気ダクトのY方向と垂直な第3の面
9 内部排気ダクト
9a 排気口
10 電池モジュール
11 電池セル
11b 主表面
15 エンドプレート
30 機器ボックス
55 スリット
64 閉塞部
65 冷却風流通路
78 仕切板
78a、78b バッフル板
80 外部吸気ダクト
90 外部排気ダクト
100 車両
101 制御部
102 電池部
103 駆動部
500 後部座席。

Claims (7)

  1. 筐体内に、複数の電池セルを積層して構成された電池モジュールと、冷媒導入口を介して筐体内に導入された冷媒を、電池モジュールの方向に供給する内部吸気ダクトと、電池モジュールの方向から導出される冷媒を、冷媒排出口を介して筐体外部へ排出する内部排気ダクトと、を有する電池パックであって、
    前記冷媒導入口と前記冷媒排出口は、筐体の同じ面側に設置され、前記冷媒導入口は、該冷媒導入口を通る冷媒を第1の方向に誘導し、
    内部吸気ダクトは、該内部吸気ダクトの導出口から導出される冷媒を、前記第1の方向と実質的に直交する第2の方向に偏向させる整流手段を有し、
    各電池セルは、隣接する電池セルとの間に、冷媒が流れる多数の流通路を有し、
    電池モジュールには、前記流通路を流れる冷媒の流速を均一化する手段が設けられることを特徴とする電池パック。
  2. 前記整流手段は、内部吸気ダクトの底面に設置された複数のスリットで構成され、
    前記複数のスリットの各々は、前記内部吸気ダクトの導出口にそれぞれの開口を有し、実質的に前記第2の方向に沿って、内部吸気ダクトの底面を切れ目なく仕切るように設置されることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記冷媒の流速を均一化する手段は、電池モジュールと筐体の間に形成された仕切板であって、該仕切板は、上部から見たとき、電池モジュールの前記第2の方向と略垂直な下流側端面から、前記第2の方向と略平行な方向に伸びる所定の長さ(L)と、電池モジュールの前記第1の方向の幅とほぼ等しい幅(W)で形成される領域を覆うように設置されることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の電池パック。
  4. 前記所定の長さ(L)は、電池モジュールの前記第2の方向の長さの略1/3以下であることを特徴とする請求項3に記載の電池パック。
  5. 電池セルは、該電池セルの上面から所定の距離(h)に、該電池セルと平行に設置されたバッフル板であって、前記第1の方向から見たとき、電池セルの前記第2の方向と略垂直な下流側側面から、前記第2の方向と略平行な方向に延伸するバッフル板を有し、各電池セルを積層することにより、前記仕切板が構成されることを特徴とする請求項3または4に記載の電池パック。
  6. 前記所定の距離(h)は、電池モジュールの上部と筐体の間に形成される空間の最大高さの1/5以上であることを特徴とする請求項5に記載の電池パック。
  7. 前記第1の方向は、実質的に電池セルの積層方向と平行な方向であることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の電池パック。
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