JP2020161219A - 電池パックの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池パック内のレイアウトの自由度を高めるとともに、電池パックに収容された組電池をむらなく冷却する。【解決手段】電池パック10が備える冷却構造であって、吸気通路31は、電池モジュール20の積層方向に延び、ファン12から送出される冷却風を流入させる吸気口14Aを、吸気通路31のうちその長手方向の一端側に備え、排気通路32は、電池モジュール20の積層方向に延び、通気用通路21を通過した冷却風を外部に排出する排気口15Aを、排気通路32のうち吸気口14Aと同じ側である排気通路の長手方向の一端32A側に備え、排気通路32を区画する壁部15Bのうち、排気口15Aが設けられた一端に対して反対側となる他端32B寄りの位置に、排気通路32内の空気の一部を排出する孔部17を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電池パックに収容された組電池を冷却する電池パックの冷却構造に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等の車両には、一般的に組電池等を有する電池パックが搭載されている。組電池は、複数の単電池から構成される電池モジュールを複数組み合わせたものである。
単電池は充放電などに伴う温度上昇によりその性能が低下する。そこで、電池パックに、空冷式の冷却構造を設けて、単電池の温度上昇を抑制することで、組電池の性能の維持が図られるようにしている。また、電池モジュール間で温度のばらつきが大きくなると、充電状態のばらつきが発生して一部の電池モジュールが過充電状態や過放電状態となる可能性がある。このように一部の電池モジュールに過充電や過放電が発生すると、組電池の電池特性が規制されることがある。このため、単電池を単に冷却するだけでなく、組電池をむらなく冷却する必要がある。
特許文献1に記載された冷却構造は、組電池をむらなく冷却するためのものであり、吸気チャンバーと、電池モジュール間に設けられた通気用通路と、排気チャンバーとを有している。この冷却構造では、冷却風が流入する吸気チャンバーのうち、吸気口付近にチャンバー内突起を設けている。そして、チャンバー内突起により、吸気チャンバー内の吸気口付近の静圧を高めて吸気チャンバー内の静圧の偏りを抑制することで、電池モジュール間の通気量のばらつきを抑制し、組電池をむらなく冷却するようにしている。
特開2017−183240号公報
特許文献1に記載された冷却構造は、吸気チャンバーにチャンバー内突起を設けるものであるが、吸気チャンバーの構造や小型化への制約となる等の理由により、チャンバー内突起を設けることが難しい場合もある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池パック内のレイアウトの自由度を高めるとともに、電池パックに収容された組電池をむらなく冷却することにある。
上記課題を解決する電池パックの冷却構造は、複数の電池モジュールが、隣接する前記電池モジュールの間に通気用通路を設けて積層された組電池と、前記組電池のうち前記通気用通路が開口する一方の面に配置された吸気通路と、前記組電池のうち前記通気用通路が開口する他方の面に配置された排気通路と、を有する電池パックが備える冷却構造であって、前記吸気通路は、前記電池モジュールの積層方向に延び、送風機から送出される冷却風を流入させる吸気口を、前記吸気通路のうち当該吸気通路の長手方向の一端側に備え、前記排気通路は、前記電池モジュールの積層方向に延び、前記通気用通路を通過した前記冷却風を外部に排出する排気口を、前記排気通路のうち、前記吸気通路の吸気口と同じ側である前記排気通路の長手方向の一端側に備え、前記排気通路を区画する壁部のうち、前記排気通路のうち前記排気口が設けられた一端に対して反対側となる他端寄りの位置に、前記排気通路内の空気の一部を排出する連通部を備える。
排気口が、吸気口が設けられた側と同じ側に設けられる冷却構造は、吸気通路を流れた冷却風が、通気用通路で方向を転換し、排気通路では吸気通路内を流れる方向と逆方向に流れるため、Uターン式冷却構造といわれる。この冷却構造では、排気通路のうち、排気口が設けられた一端側よりも、その反対側となる他端側における静圧が高くなる場合があることが発明者らによって判明した。上記構成によれば、排気通路のうち、排気口が設けられた一端に対して反対側となる他端寄りの位置に空気の一部を排出する連通部を設けたので、この他端側における空気の流速を高める一方で静圧を低下させて、排気通路の長手方向における静圧の偏りを抑制することができる。これにより、吸気通路の静圧と排気通路の静圧との差である差圧を均一化することができる。そして、このように差圧を均一化することによって、電池モジュールの間の通気用通路の通気量のばらつきが抑制されるため、電池モジュール間の温度ばらつきを抑制することができる。また、排気通路を区画する壁部に連通部を設ける構成のため、例えば吸気通路31内に突起を設ける場合と比べて電池パック内のレイアウトの自由度を高めることができる。
上記冷却構造について、前記連通部として、第1孔部及び当該第1孔部よりも開口面積が大きい第2孔部が設けられ、前記第2孔部は、前記第1孔部よりも前記排気通路の前記他端に近い位置に設けられることが好ましい。
排気通路の排気口が設けられた一端側に対して反対側となる他端側の温度は、一端側の温度よりも高いことが発明者らによって判明した。上記構成によれば、他端に近い位置に設けられる第2孔部の開口面積を第1孔部よりも大きくしたので、排気通路の他端側の静圧の上昇を抑制するとともに、他端側の温度を低下させることができる。
上記冷却構造について、前記連通部として、1乃至複数の第1孔部と、複数の第2孔部とが設けられ、前記第2孔部は、前記第1孔部よりも前記排気通路の前記他端寄りの位置に設けられるとともに、前記第2孔部の開口面積の総和は、前記第1孔部の開口面積の総和よりも大きいことが好ましい。
排気通路の排気口が設けられた一端側に対して反対側となる他端側の温度は、一端側の温度よりも高いことが発明者らによって判明した。上記構成によれば、他端に近い位置に設けられる第2孔部の開口面積の総和を第1孔部の開口面積の総和よりも大きくしたので、排気通路の他端側の静圧の上昇を抑制するとともに、他端側の温度を低下させることができる。
上記課題を解決する電池パックの冷却構造は、複数の電池モジュールが、隣接する前記電池モジュールの間に通気用通路を設けて積層された組電池と、前記組電池のうち前記通気用通路が開口する一方の面に配置された吸気通路と、前記組電池のうち前記通気用通路が開口する他方の面に配置された排気通路と、を有する電池パックが備える冷却構造であって、前記吸気通路は、前記電池モジュールの積層方向に延び、送風機から送出される冷却風を流入させる吸気口を、前記吸気通路のうち当該吸気通路の長手方向の一端側に備え、前記排気通路は、前記電池モジュールの積層方向に延び、前記通気用通路を通過した前記冷却風を外部に排出する排気口を、前記排気通路の長手方向の両端にそれぞれ備え、前記排気通路を区画する壁部のうち長手方向の中央部であって前記吸気通路の吸気口と同じ側である一端寄りの位置に、前記排気通路内の空気の一部を排出する連通部を備える。
排気通路の両端部に設けられた排気口から空気を排出する、いわゆる両側排気式冷却構造では、排気通路のうち中央部であって、特に吸気口が設けられた一端側と同じ側の静圧が高くなる場合があることが発明者により判明した。上記構成によれば、排気通路を区画する壁部のうちその長手方向の中央部であって吸気口と同じ側である一端寄りの位置に連通部を設けたので、特に圧力が高い箇所における空気の流速を高める一方で静圧を低下させて、排気通路の長手方向における静圧の偏りを抑制することができる。これにより、吸気通路の静圧と排気通路の静圧との差である差圧を均一化することができる。そして、このように差圧を均一化することによって、電池モジュールの間の通気用通路の通気量のばらつきが抑制されるため、電池モジュール間の温度ばらつきを抑制することができる。
上記冷却構造について、前記連通部として、第1孔部及び当該第1孔部よりも開口面積が大きい第2孔部が設けられ、前記第2孔部は、前記第1孔部よりも前記排気通路の前記一端に近い位置に設けられることが好ましい。
排気通路の中央部であって、吸気口に近い側の一端寄りの位置の温度は、他端側の温度よりも高いことが発明者らによって判明した。上記構成によれば、一端に近い位置に設けられる第2孔部の開口面積を第1孔部よりも大きくしたので、排気通路の中央部の静圧の上昇を抑制し、中央部のうち一端寄りの温度を低下させることができる。
上記冷却構造について、前記連通部として、1乃至複数の第1孔部と、複数の第2孔部とが設けられ、前記第2孔部は、前記第1孔部よりも前記排気通路の前記一端に近い位置に設けられ、前記第2孔部の開口面積の総和は、前記第1孔部の開口面積の総和よりも大きいことが好ましい。
排気通路の中央部であって、吸気口に近い側の一端寄りの位置の温度は、他端側の温度よりも高いことが発明者らによって判明した。上記構成によれば、一端に近い位置に設けられる第2孔部の開口面積の総和を、第1孔部の開口面積の総和よりも大きくしたので、排気通路の中央部の静圧の上昇を抑制し、中央部のうち一端寄りの温度を低下させることができる。
本発明によれば、電池パック内のレイアウトの自由度を高めるとともに、電池パックに収容された組電池をむらなく冷却することができる。
電池パックの冷却構造を具体化した第1実施形態について、Uターン式の冷却構造を備えた電池パックの断面構造を示す図。 同実施形態における冷却構造での冷却風の流れを説明する模式図。 従来の電池パックにおける吸気通路の静圧と排気通路の静圧との差圧を示すグラフ。 同実施形態における冷却構造における吸気通路の静圧と排気通路の静圧との差圧を示すグラフ。 電池パックの冷却構造を具体化した第2実施形態について、その冷却構造を説明する模式図。 電池パックの冷却構造を具体化した第3実施形態について、両側排気式の冷却構造を備えた電池パックの断面構造を示す図。 同実施形態における冷却構造での冷却風の流れを説明する模式図。 同実施形態における冷却構造における吸気通路の静圧と排気通路の静圧との差圧を示すグラフ。 電池パックの冷却構造の変形例であって、(a)はUターン式冷却構造の孔部の配置を示す図、(b)は両側排気式冷却構造の孔部の配置を示す図。
(第1実施形態)
図1〜図4に従って、電池パックの冷却構造を具体化した第1実施形態について説明する。電池パック10は、電気自動車もしくはハイブリッド自動車といった車両に搭載され、電動モータ等に電力を供給する。
図1に示すように、電池パック10は、組電池11を備える。組電池11を構成する複数の電池モジュール20は、表面積が大きい面を有する壁部を相互に向かい合わせるように、一定の方向に並べられている。この表面積が大きい面は、放熱面として機能する。電池モジュール20は、ニッケル水素二次電池やリチウムイオン二次電池であり、外形が直方体形状の密閉式電池である。なお、電池モジュール20が並べられる方向を、以下においては積層方向という。積層方向は、図1においてX方向である。なお、図1では7個の電池モジュール20が積層された組電池11を示しているが、複数であればよい。
組電池11は、複数の電池モジュール20を挟むエンドプレート23,24と、それら2つのエンドプレート23,24を連結する連結バー25,26とを備えている。連結バー25,26が連結された2つのエンドプレート23,24により、複数の電池モジュール20は固定された状態となる。また、互いに隣接する電池モジュール20の間、一方の端に設けられた電池モジュール20とエンドプレート23のとの間、他方の端に設けられた電池モジュール20とエンドプレート24のとの間には、通気用通路21が設けられている。通気用通路21は、組電池11の各面のうち、図1中下側の面である一方の面11Aと、図1中上側の面である他方の面11Bとで開口している。
また、電池パック10は、組電池11を冷却する空冷式の冷却構造30を備えている。冷却構造30は、吸気チャンバー14、排気チャンバー15、及び通気用通路21を有する。
吸気チャンバー14は、長尺状の形状を有し、その長手方向が、組電池11の積層方向Xと平行又は略平行となるように延設されている。吸気チャンバー14内には、吸気通路31が設けられている。吸気チャンバー14は、組電池11のうち通気用通路21が開口する一方の面11A側に設けられている。
吸気チャンバー14は、長手方向(延設方向)の一端に吸気口14Aを備えている。また、吸気チャンバー14の長手方向の他端に壁部16が設けられることにより、吸気通路31の他端は閉塞されている。吸気口14Aには、供給通路13を介して、ファン12が連結されている。ファン12は、例えば遠心送風機であって、吸気ダクト51を介して吸い込んだ空気を冷却風として供給通路13を介して吸気通路31に供給する。
排気チャンバー15は、長尺状の形状を有し、その長手方向が、組電池11の積層方向Xと平行又は略平行となるように延設されている。例えば、排気チャンバー15は、組電池11側に配置される下側部材と、その上側に配置される上側部材とを有していてもよい。そして、下側部材及び上側部材を組み合わせたときの内部の空間によって、排気通路32を構成してもよい。排気チャンバー15の長さは、吸気チャンバー14の長さとほぼ同じである。排気チャンバー15内には、排気通路32が設けられている。排気チャンバー15は、組電池11のうち通気用通路21が開口する他方の面11B側に設けられている。
排気チャンバー15は、その長手方向(延設方向)の一端に排気口15Aを備えている。排気口15Aには排気ダクト52が接続されている。排気チャンバー15の長手方向の他端に壁部16が設けられることにより、排気通路32の他端32Bは閉塞されている。つまり、排気チャンバー15の排気口15Aと、吸気チャンバー14の吸気口14Aは、平行又は略平行に延びる排気通路32及び吸気通路31の同じ側(図1中左側)に配置されている。
また、排気通路32を区画する壁部であって、排気チャンバー15の長手方向に延設された壁部15Bには、1対の孔部17が設けられている。排気チャンバー15が、下側部材及び上側部材から構成されるとき、それらの隙間を孔部17としてもよい。この場合、孔部17は、排気チャンバー15の側方(紙面奥側及び紙面手前側)に設けられる。孔部17は、組電池11の積層方向において異なる位置に設けられている。孔部17の開口の形状は、円形状でもよく、紙面奥側に延びるスリット状でもよい。孔部17の内径は、壁部15Bの厚み方向において一定である。排気通路32は、この孔部17を介して、電池パック10の外部と連通される。なお、これらの孔部17が連通部に対応する。なお、図1及び図2では、排気チャンバー15の長手方向における孔部17の位置を示しており、孔部17は、図1及び図2において上側の壁部15Bに形成されていてもよく、排気チャンバー15の側方(紙面奥側及び紙面手前側)に形成されてもよい。
図2〜図4を参照して、電池パック10の冷却構造の作用について、従来の電池パック10が備える冷却構造と比較しながら説明する。
図2は、電池パック10内の冷却風の流れる方向を示す。なお、図2において、エンドプレート23,24を破線で示し、連結バー25,26は便宜上図示を省略している。吸気口14Aから流入した冷却風は、主に各電池モジュール20の積層方向に沿って吸気通路31を通過し、各通気用通路21へ分配される。通気用通路21に流入した冷却風は、電池モジュール20の壁部との接触により、電池モジュール20の熱を奪いながら、排気チャンバー15に流入する。排気チャンバー15に流入した冷却風は、主に積層方向と平行であって、積層方向と反対方向(反X方向)に排気通路32を通過し、排気口15Aから排出される。つまり、吸気通路31を流れる冷却風の方向は、排気通路32を冷却風の方向とほぼ逆方向となる。このように、冷却風が、吸気通路31の一端に設けられた吸気口14Aから流入し、通気用通路21を通過して、排気通路32のうち吸気口14Aと同じ側である一端に設けられた排気口15Aから排出される冷却構造を、Uターン式冷却構造という。
また、排気通路32を区画する壁部15Bに設けられた孔部17は、排気通路32のうち他端32Bに近い部分の空気を電池パック10外に排出する。1対の孔部17は、排気通路32のうち排気口15A側の一端32Aに対して反対側となる他端32B寄りの位置に設けられる。つまり、孔部17は、排気通路32の中央と他端32Bとの間の領域に設けられればよい。より好ましくは、孔部17は、その領域のなかでも他端32B寄りの位置に設けられる。
次に、吸気通路31及び排気通路32の圧力について説明する。吸気通路31は、排気通路32に対して上流側にあるため排気通路32よりも圧力が高い。ここでいう圧力とは、静圧である。
ファン12の送風量を一定としたとき、吸気チャンバー14及び排気チャンバー15のうち、流速が高い部分は静圧が低い傾向となり、流速が低い部分は静圧が高い傾向となる。
また、通気用通路21を通過する冷却風の通気量は、吸気通路31の静圧と排気通路32の静圧との差に応じて変化する。つまり、差圧が大きければ、通気用通路21の通気量が大きくなり、差圧が小さければ通気用通路21の通気量が小さくなる。
従来の電池パックの冷却構造においては、組電池11の積層方向において差圧のばらつきが大きいことが発明者らによって判明した。
図3を参照して、吸気通路31及び排気通路32の差圧について説明する。図3に示すグラフは、ファン12から冷却風を一定時間供給した後の従来の電池パック内で生じる差圧を示す。従来の電池パックは、排気チャンバー15に孔部17を有さない点が本実施形態の電池パック10と異なる。グラフの横軸は吸気口14Aの相対距離及び排気口15Aからの相対距離(m)であり、縦軸は静圧(Pa)である。また、圧力変化線101,102は、流体解析によって求められたものであり、吸気通路31の静圧の変化と、排気通路32の静圧の変化をそれぞれ示す。また、差圧変化線103は、積層方向(図1中X方向)の同一位置での吸気通路31の静圧から排気通路32の静圧を減算した値を積層方向の相対距離に対応させて示したものである。
圧力変化線101に示すように、吸気通路31に流入した直後の吸気口14Aの近傍では冷却風の流速が大きく静圧は低い。そして、吸気通路31を進むにつれて冷却風の流速は低くなり、閉塞された他端では流速が「0」になる。このため、吸気通路31の他端側では静圧が高くなる。また、圧力変化線102に示すように、排気チャンバー15の排気口15Aの近傍では、流速が高いために静圧は低い。また、閉塞された他端では流速が「0」になる。このため、排気通路32の他端側では静圧が高くなる。
このように吸気チャンバー14及び排気チャンバー15の両方で、吸気口14Aからの相対距離又は排気口15Aからの相対距離が大きくなるにつれ静圧が高まる傾向にあるため、従来は、その差圧は積層方向において大きく変化しないと考えられていた。しかし、発明者らが流体解析等を用いて検討したところ、差圧は相対距離が大きくなるに伴い小さくなることがあるという知見が得られた。より詳細には、圧力変化線101に示すように、吸気通路31では、吸気口14Aからその反対側の他端に向かって、静圧が「10〜15Pa」上昇するのに対し、排気通路32では、排気口15Aからその反対側の他端に向かって、吸気通路31の1.5倍から2倍上昇する。このように排気通路32において排気口15Aから他端にかけて静圧が大きく上昇する傾向にあるので、吸気通路31及び排気通路32の差圧はその端部にかけて減少することがある。発明者らはその詳しい理由について未だ特定できていないが、排気通路32における冷却風の屈曲や乱れ等に起因するものではないかと考察している。
そして、上述したように差圧が吸気口14Aからの相対距離及び排気口15Aからの相対距離が大きくなるに伴い減少することにより、排気通路32の他端寄りの位置で開口する通気用通路21における通気量は、吸気口14A及び排気口15Aに近い通気用通路21における通気量よりも小さくなる。このように各通気用通路21で通気量が異なると、電池モジュール20間で温度ばらつきが生じる。
一方、本実施形態の電池パック10では、排気通路32の他端32B寄りの位置に孔部17を有する。この孔部17により、排気通路32のうち特に静圧が高まる他端32B側の端部の空気を電池パック10の外へ排出することができる。これにより、他端32B側における静圧を適度に低下させることができる。
図4は、ファン12から冷却風を一定時間供給した後の本実施形態の電池パック10内で生じる差圧を示すグラフである。圧力変化線111,112は、流体解析によって求められたものであり、吸気通路31の長手方向に沿った静圧の変化と、排気通路32の長手方向に沿った静圧の変化をそれぞれ示す。差圧変化線113は、それらの圧力差を示す。圧力変化線112に示すように、排気チャンバー15の壁部15Bに孔部17を設けることにより、排気チャンバー15のうち排気口15Aに対して反対側の他端よりの位置における静圧が低下する。このため、差圧変化線113に示すように、図3に示す差圧変化線103に比べて、排気口15Aに対して反対側となる他端側において差圧の増大が抑制された結果、積層方向における差圧の大きな変化が抑制される。そして、このように積層方向において差圧の大きな変化が抑制されることにより、積層方向に並ぶ各通気用通路21の通気量のばらつきが抑制され、電池モジュール20間の温度ばらつきが抑制される。また、電池モジュール20間の温度ばらつきを抑制するための孔部17は、排気チャンバー15の壁部15Bに設けられるものであり、電池パック10の内側の構成ではないため、電池パック10内のレイアウトの自由度を高めることができる。
また、電池パック10が設けられた車両内の空間には、車両のエンジン等の熱源も搭載されている。このため、電池パック10が設けられた空間内の空気は熱源によって加熱されており、加熱された空気がファン12の駆動により電池パック10の内部に冷却風として取り込まれる。吸気通路31では、吸気口14Aと反対側となる端部における温度が上昇することが発明者らの実験等により判明している。端部における温度の高い空気は、主に吸気口14Aから離れた通気用通路21、すなわち吸気口14Aからみて奥側となる通気用通路21に流入するが、この通気用通路21を区画する電池モジュール20における冷却効果が低下することにより、電池モジュール20間の温度のばらつきが生じる。
このため、排気通路32のうち、温度が高い冷却風が流入する端部、つまり他端32B側の端部の空気を、孔部17を介して排出することにより、他端32B側の静圧を低くするだけでなく、熱の放出を促進することができる。これにより、電池モジュール20間の温度のばらつきをさらに抑制することができる。
第1実施形態の効果について説明する。
(1)排気チャンバー15のうち、排気口15Aが設けられた一端に対して反対側となる他端32B寄りの位置に、空気の一部を排出する連通部である孔部17を設けたので、この他端32B側における静圧を適度に低下させて、排気通路32の長手方向における静圧の偏りを抑制することができる。これにより、吸気通路31の静圧と排気通路32の静圧との差である差圧が積層方向において大きく変化することを抑制できる。そして、このように差圧の大きな変化を抑制することによって、電池モジュール20の間の通気用通路21の通気量のばらつきが抑制されるため、電池モジュール20間の温度ばらつきを抑制することができる。また、排気通路32を区画する壁部15Bに孔部17を設ける構成のため、例えば吸気通路31内に突起を設ける場合と比べて電池パック10内のレイアウトの自由度を高めることができる。
(第2実施形態)
図5に従って、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、排気チャンバー15の壁部15Bに孔部17を設ける点で第1実施形態と共通し、孔部17の構成で第1実施形態と異なる。そこで、以下では、主に第1実施形態と相違する構成について詳細に説明することとし、説明の便宜上、同様の構成については詳細な説明を割愛する。
図5に示すように、壁部15Bには、1対の孔部17が設けられている。排気チャンバー15の排気口15A寄りの孔部17を孔部17A(第1孔部),他端32B寄りの孔部17を孔部17B(第2孔部)とする。孔部17の開口の形状は、円形状であってもよく、紙面奥側に延びるスリット状であってもよい。孔部17Aの内径は壁部15Bの厚み方向において一定であり、孔部17Bの内径も壁部15Bの厚み方向において一定である。また、孔部17Bの開口径D2は、孔部17Aの開口径D1よりも大きい。つまり、壁部15Bのうち排気通路32側の面とその反対側の面とにおける孔部17Bの開口面積は、孔部17Aの開口面積よりも大きい。
他端32B寄りの孔部17Bの開口面積を大きくすることによって、排気通路32のうち、他端32B側の静圧をさらに低くするとともに、温度が特に上昇する他端32B側の端部の空気を孔部17を介して排出することにより、熱の放出をさらに促進することができる。これにより、電池モジュール20間の温度のばらつきを抑制することができる。
第2実施形態によれば、第1実施形態に記載の(1)に記載の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(2)排気通路32の排気口15Aが設けられた一端32A側に対して反対側となる他端32Bに近い位置に設けられる孔部17Bの開口面積を、孔部17Aよりも大きくしたので、排気通路32の他端32B側の静圧の上昇をさらに抑制するとともに、他端32B側の温度をさらに低下させることができる。
(第3実施形態)
図6〜図8に従って、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、排気チャンバー15の壁部15Bに孔部17を設ける点で、第1実施形態と共通しているが、全体的な冷却構造が第1実施形態と異なる。そこで、以下では、主に第1実施形態と相違する構成について詳細に説明することとし、説明の便宜上、同様の構成については詳細な説明を割愛する。
図6に示すように、吸気チャンバー14は、長手方向(延設方向)の一側方の端部に吸気口14Aを備えている。吸気チャンバー14の他側方の端14Dは壁部16によって閉塞されている。排気チャンバー15は、長手方向の両端に、排気口15A,15Gを備えている。排気口15Aは、吸気口14Aに近く、排気口15Gは、排気口15Aに比べ吸気口14Aから遠い。排気口15A,15Gには排気ダクト52がそれぞれ接続されている。また、排気チャンバー15の壁部15Bには、1対の孔部17が設けられている。なお、図6及び図7では、排気チャンバー15の長手方向における孔部17の位置を示しており、孔部17は、図6及び図7において上側の壁部15Bに形成されていてもよく、排気チャンバー15の側方(紙面奥側及び紙面手前側)に形成されてもよい。
1対の孔部17は、壁部15Bのうち、排気通路32の長手方向の中央部32Cに対応する領域であって、中央部32Cのうち排気口15A寄りの位置に設けられる。換言すると、孔部17は、排気通路32の長手方向の中央の位置よりも排気口15A側に位置する。なお、中央部32Cは、排気通路32を3等分したときの中央の部分である。
図7及び図8を参照して、電池パック10の冷却構造の作用について説明する。図7に示すように、吸気通路31に流入した冷却風は、各電池モジュール20の積層方向に沿って流れ、各通気用通路21へ分配される。排気通路32では、冷却風は、2つの方向に分岐し、積層方向(図7中X方向)とその反対方向(反X方向)とに沿って通過し、排気口15A,15Gから排出される。このように、冷却風が、電池パック10の一端側から流入し、通気用通路21を通過して排気チャンバー15の両端から排出される冷却構造を、両側排気式冷却構造という。
両側排気式冷却構造では、排気チャンバー15の両側に排気口15A,15Gが設けられるため、排気通路32の長手方向において差圧に大きな変化はないと考えられていた。しかし、排気通路32の中央部32Cであって、特に排気口15A寄りの位置における静圧が局所的に高い傾向にあることから、この位置での吸気通路31及び排気通路32の差圧が小さくなることが判明した。中央部32Cのうち排気口15A寄りの位置の静圧が局所的に高い理由は、中央部32Cは排気通路32のうち排気口15A,15Gから遠いため静圧が比較的高くなり、特に排気口15A寄りの位置は、吸気チャンバー14の吸気口14Aに近く特に空気が滞留しやすいためであると考えられている。このため、中央部32Cのうち、排気口15A寄りの位置に孔部17を設けることにより、孔部17近傍の空気を、孔部17から電池パック10の外へ排出することができる。これにより、圧力が局所的に高い部分における静圧を適度に低下させることができる。
図8は、ファン12から冷却風を一定時間供給した後の本実施形態の電池パック10内で生じる差圧を示すグラフである。実線で示す圧力変化線121,122は、吸気通路31の長手方向に沿った静圧の変化と、排気通路32の長手方向に沿った静圧の変化をそれぞれ示す。また、破線で示す圧力変化線123は、孔部17が設けられていない排気通路32における圧力の変化を示すものである。実線で示す差圧変化線124は、圧力変化線121,122の圧力差を示す。また、破線で示す差圧変化線125は、吸気通路31と孔部17が設けられていない排気チャンバー15の排気通路32との間の差圧を示す。
破線で示す圧力変化線123は中央部にかけて静圧が高くなっているが、実線で示す圧力変化線122は、圧力変化線123に比べ、中央部付近の静圧が低くなっている。このため、実線で示す差圧変化線124は、破線で示す差圧変化線124よりも平坦となり、の差圧の大きな変化が無いことがわかる。このように両側排気式の冷却構造でも、局所的に圧力が高い箇所に孔部17を設けることにより、積層方向における差圧の大きな変化を抑制することができる。
第3実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(3)両側排気式の冷却構造30において、排気通路32を区画する壁部15Bのうち排気通路32の長手方向の中央部32Cに対応する領域であって吸気口14Aと同じ側である一端32A寄りの位置に連通部である孔部17を設けたので、特に圧力が高い箇所における静圧を低下させて、排気通路32の中央部の静圧を小さくすることができる。これにより、吸気通路31の静圧と排気通路32の静圧との差である差圧の大きな変化を抑制することができる。そして、このように差圧の大きな変化を抑制することによって、電池モジュール20の間の通気用通路21の通気量のばらつきが抑制されるため、電池モジュール20間の温度ばらつきを抑制することができる。また、排気通路32を区画する壁部15Bに孔部17を設ける構成のため、例えば吸気通路31内に突起を設ける場合と比べて電池パック10内のレイアウトの自由度を高めることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第3実施形態では、第2実施形態のように、孔部17A,17Bの開口面積を異ならせてもよい。つまり、排気口15A寄りの孔部17Aの開口面積を、他端32B寄りの孔部17Bの開口面積よりも大きくしてもよい。これによれば、排気通路32の中央部32Cの静圧の上昇を抑制するとともに、中央部32Cのうち局所的に温度が上昇した空気の熱を放出することができる。
・図9に示すように、排気チャンバー15に設けられる孔部17は、位置に応じて数を変更してもよい。図9(a)は、Uターン式冷却構造の一部であって、壁部15Bのうち排気通路32側の面を示す。第2実施形態と同様に、排気口15A寄りの孔部17を孔部17Aとし、排気口15Aに対して反対側の他端32B寄り(奥側)の孔部17を孔部17Bとする。孔部17A及び孔部17Bは、同じ開口径を有するが、孔部17Bは複数設けられている。孔部17Bは、壁部15Bのうち、孔部17Aよりも他端32B側である奥側に設けられていればよく、例えば積層方向Xにおける同じ位置に設けられ、積層方向Xと直交する方向に並んでいる。したがって、孔部17Bの開口面積の総和は、孔部17Aの開口面積よりも大きい。このため、排気通路32のうち他端32B側の空気が多く排出されるため、他端32B側の静圧の上昇を抑制し、他端32B側の温度を低下させることができる。図9(b)は、両側排気式冷却構造の一部であって、壁部15Bのうち排気通路32側の面を示す。孔部17C,17Dは、同じ開口径を有するが、排気口15A寄りの孔部17Cは複数設けられている。奥側の孔部17Cは、壁部15Bのうち、孔部17Dよりも排気口15A寄りに位置していればよく、例えば積層方向Xにおける同じ位置に設けられ、積層方向Xと直交する方向に並んでいる。したがって、孔部17Cの開口面積の総和は、孔部17Dの開口面積よりも大きい。このため、排気通路32のうち中央部32Cであって、特に排気口15A寄りの空気が多く排出されるため、中央部32Cの排気口15A寄りの位置における静圧の上昇を抑制し、中央部32Cのうち排気口15A寄りの温度を低下させることができる。
・第1実施形態及び第2実施形態では、吸気通路31の他端と排気通路32の他端とを壁部16によって閉塞したが、これらを閉塞する部材は壁部16に限定されず、それぞれ別の部材により閉塞されてもよい。又は、壁部16ではなく、エンドプレート24により閉塞してもよい。
・上記各実施形態では、排気チャンバー15の壁部15Bに、1対の孔部17を設けた。この態様以外に、第1実施形態及び第3実施形態では孔部17を一つにしてもよい。
・上記各実施形態では、3つ以上の孔部17を設けてもよい。
・電池パック10は、電気自動車、ハイブリッド自動車、ガソリン自動車やディーゼル自動車等の車両やその他の移動体に用いられてもよい。又は、固定設置されてもよい。
10…電池パック、11…組電池、12…ファン、13…供給通路、14…排気チャンバー15…吸気チャンバー、14A…吸気口、15…排気チャンバー、15A…排気口、15B…壁部、15G…排気口、15J…面、16…壁部、17,17A〜17D…孔部、20…電池モジュール、21…通気用通路、23,24…エンドプレート、25,26…連結バー、30…冷却構造、31…吸気通路、32…排気通路、32A…一端、32B…他端、32C…中央部。

Claims (6)

  1. 複数の電池モジュールが、隣接する前記電池モジュールとの間に通気用通路を設けて積層された組電池と、
    前記組電池のうち前記通気用通路が開口する一方の面に配置された吸気通路と、
    前記組電池のうち前記通気用通路が開口する他方の面に配置された排気通路と、を有する電池パックが備える冷却構造であって、
    前記吸気通路は、前記電池モジュールの積層方向に延び、送風機から送出される冷却風を流入させる吸気口を、前記吸気通路のうち当該吸気通路の長手方向の一端側に備え、
    前記排気通路は、前記電池モジュールの積層方向に延び、前記通気用通路を通過した前記冷却風を外部に排出する排気口を、前記排気通路のうち、前記吸気通路の吸気口と同じ側である前記排気通路の長手方向の一端側に備え、
    前記排気通路を区画する壁部のうち、前記排気通路のうち前記排気口が設けられた一端に対して反対側となる他端寄りの位置に、前記排気通路内の空気の一部を排出する連通部を備える
    電池パックの冷却構造。
  2. 前記連通部として、第1孔部及び当該第1孔部よりも開口面積が大きい第2孔部が設けられ、
    前記第2孔部は、前記第1孔部よりも前記排気通路の前記他端に近い位置に設けられる
    請求項1に記載の電池パックの冷却構造。
  3. 前記連通部として、1乃至複数の第1孔部と、複数の第2孔部とが設けられ、
    前記第2孔部は、前記第1孔部よりも前記排気通路の前記他端寄りの位置に設けられるとともに、前記第2孔部の開口面積の総和は、前記第1孔部の開口面積の総和よりも大きい
    請求項1に記載の電池パックの冷却構造。
  4. 複数の電池モジュールが、隣接する前記電池モジュールとの間に通気用通路を設けて積層された組電池と、
    前記組電池のうち前記通気用通路が開口する一方の面に配置された吸気通路と、
    前記組電池のうち前記通気用通路が開口する他方の面に配置された排気通路と、を有する電池パックが備える冷却構造であって、
    前記吸気通路は、前記電池モジュールの積層方向に延び、送風機から送出される冷却風を流入させる吸気口を、前記吸気通路のうち当該吸気通路の長手方向の一端側に備え、
    前記排気通路は、前記電池モジュールの積層方向に延び、前記通気用通路を通過した前記冷却風を外部に排出する排気口を、前記排気通路の長手方向の両端にそれぞれ備え、
    前記排気通路を区画する壁部のうち長手方向の中央部であって前記吸気通路の吸気口と同じ側である一端寄りの位置に、前記排気通路内の空気の一部を排出する連通部を備える
    電池パックの冷却構造。
  5. 前記連通部として、第1孔部及び当該第1孔部よりも開口面積が大きい第2孔部が設けられ、
    前記第2孔部は、前記第1孔部よりも前記排気通路の前記一端に近い位置に設けられる
    請求項4に記載の電池パックの冷却構造。
  6. 前記連通部として、1乃至複数の第1孔部と、複数の第2孔部とが設けられ、
    前記第2孔部は、前記第1孔部よりも前記排気通路の前記一端に近い位置に設けられ、前記第2孔部の開口面積の総和は、前記第1孔部の開口面積の総和よりも大きい
    請求項4に記載の電池パックの冷却構造。
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