JP4961876B2 - 電池冷却構造 - Google Patents

電池冷却構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4961876B2
JP4961876B2 JP2006200600A JP2006200600A JP4961876B2 JP 4961876 B2 JP4961876 B2 JP 4961876B2 JP 2006200600 A JP2006200600 A JP 2006200600A JP 2006200600 A JP2006200600 A JP 2006200600A JP 4961876 B2 JP4961876 B2 JP 4961876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
battery
cooling air
suction passage
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006200600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007250515A (ja
Inventor
修一 永田
俊之 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006200600A priority Critical patent/JP4961876B2/ja
Publication of JP2007250515A publication Critical patent/JP2007250515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4961876B2 publication Critical patent/JP4961876B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

この発明は、一般的には、電池冷却構造に関し、より特定的には、積層された複数の電池モジュール間の隙間に冷媒通路が形成される電池冷却構造に関する。
従来の電池冷却構造に関して、たとえば、特開2001−167803号公報には、電池収容ケース内に収容された組電池の各電池モジュールを冷却風によって冷却しない場合に、各電池モジュールの温度のばらつきを防止することを目的とした電池パックが開示されている(特許文献1)。特許文献1では、吸気チャンバと排気チャンバとの間に組電池が配置されている。冷却風は、吸気チャンバ、組電池を構成する複数の電池モジュール間の隙間、排気チャンバと順に流れる。吸気チャンバおよび排気チャンバには、それぞれ同一方向の冷却風流れが形成される。
また、特開2001−319697号公報には、単電池の列の最も手前側に配置されたものを確実に冷却して、各単電池の温度を均一に保つことを目的とした組電池が開示されている(特許文献2)。特許文献2でも、上述の特許文献1と同様の方向に流れる冷却風流れが形成される。
また、特開2000−251951号公報には、安価な構成で、各単電池を効果的に冷却することを目的とした集合型密閉2次電池が開示されている(特許文献3)。また、特開2005−183343号公報には、バッテリケースを簡素化および小型化し、かつレイアウトの自由度を確保しながら多数のバッテリモジュールを均等に冷却することを目的としたバッテリの冷却構造が開示されている(特許文献4)。また、特開2005−251459号公報には、複数の蓄電機構の電池温度のばらつきを抑制して、出力性能の低下を防ぐことを目的とした蓄電機構の冷却装置が開示されている(特許文献5)。
特開2001−167803号公報 特開2001−319697号公報 特開2000−251951号公報 特開2005−183343号公報 特開2005−251459号公報
上述の特許文献1では、組電池に向けて冷却風が供給されない場合に、吸気チャンバおよび排気チャンバ内の空気が外部に放出しないように開閉弁が設けられている。これにより、吸気チャンバおよび排気チャンバの内部からの放熱を防止し、各電池モジュールの温度を均一に保持している。しかしながら、設定される冷却風通路の経路によっては、各電池モジュールに供給される冷却風流量に差が生じる場合がある。この場合、組電池内の電池モジュールの温度にばらつきが生じる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、電池モジュールの温度のばらつきを小さく抑える電池冷却構造を提供することである。
この発明の1つの局面に従った電池冷却構造は、組電池と、冷媒が流れる複数の冷媒通路と、複数の冷媒通路に供給する冷媒が流れる冷媒吸入通路と、複数の冷媒通路から排出された冷媒が流れる冷媒排出通路とを備える。組電池は、所定の方向に積層された複数の電池モジュールからなる。複数の冷媒通路は、互いに隣り合う複数の電池モジュール間にそれぞれ形成されている。冷媒吸入通路は、所定の方向に延びるとともに複数の冷媒通路に連通する。冷媒排出通路は、所定の方向に延びるとともに複数の冷媒通路に連通する。冷媒吸入通路および冷媒排出通路には、所定の方向に沿って互いに反対方向に冷媒が流れる。電池冷却構造は、さらに冷媒流れ変更部材を備える。冷媒流れ変更部材は、冷媒吸入通路に設けられ、冷媒吸入通路が複数の冷媒通路に連通する位置よりも冷媒吸入通路の冷媒流れの上流側に配置されている。冷媒流れ変更部材は、冷媒の流れ方向を組電池から遠ざかる側に変化させる。
このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒吸入通路の冷媒流れの下流側に配置された冷媒通路よりも、冷媒吸入通路の冷媒流れの上流側に配置された冷媒通路の方が、冷媒流量が大きくなる傾向がある。このため、冷媒流れ変更部材によって、複数の冷媒通路に流入する前の冷媒の流れ方向を組電池から遠ざかる方向に変化させることにより、冷媒吸入通路の冷媒流れの上流側に配置された冷媒通路の冷媒流量を減少させ、冷媒吸入通路の冷媒流れの下流側に配置された冷媒通路の冷媒流量を増大させることができる。これにより、複数の冷媒通路により均等に冷媒を供給し、複数の電池モジュール間に温度差が生じることを抑制できる。
また好ましくは、冷媒流れ変更部材は、冷媒吸入通路を規定する壁面から突出する。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒が壁面から突出する冷媒流れ変更部材に衝突することによって、冷媒の流れ方向が変化される。
また好ましくは、冷媒流れ変更部材は、壁面に対して、冷媒吸入通路に形成される冷媒流れの上流側から下流側に向かうに従って組電池から遠ざかる方向に傾斜する表面を有する。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒吸入通路内で冷媒流れの圧損が増大することを抑制しつつ、冷媒の流れ方向を変化させることができる。
また好ましくは、冷媒流れ変更部材は、冷媒吸入通路に面する表面を有する。その表面は、壁面から連なり、冷媒吸入通路に形成される冷媒流れの上流側から下流側に湾曲しながら延在する。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒吸入通路内で冷媒流れの圧損が増大することを抑制しつつ、冷媒の流れ方向を変化させることができる。
また好ましくは、冷媒流れ変更部材は、冷媒吸入通路に形成される冷媒流れの上流側に面し、その冷媒流れの直交方向に延在する表面を有する。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒吸入通路内の冷媒の流れ方向を大きく変化させることで、冷媒通路間の冷媒流量差が大きい場合であっても、その流量差を効果的に縮小することができる。
また好ましくは、電池冷却構造は、冷媒流れ変更部材を駆動させ、冷媒の流れ方向を複数の方向に変化させる駆動部をさらに備える。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒の流速、電池モジュールの温度等の各条件に基づいて、複数の冷媒通路に流通させる冷媒流量を調整することができる。
また好ましくは、冷媒吸入通路は、冷媒吸入通路を規定する壁面から凹み、冷媒流れ変更部材が配設される凹部を有する。駆動部は、冷媒流れ変更部材を、壁面から突出する状態と凹部に収容される状態との間で駆動させる。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒流れ変更部材が壁面から突出する形状を変化させることにより、冷媒の流れ方向を自在に制御することができる。
また好ましくは、冷媒流れ変更部材は、冷媒吸入通路に面する表面を有する。駆動部により冷媒流れ変更部材が回動運動し、壁面と表面とがなす角度が変化する。このように構成された電池冷却構造によれば、壁面と表面とがなす角度を変化させることにより、冷媒の流れ方向を自在に制御することができる。
また好ましくは、表面は、冷媒流れ変更部材が凹部に収容された状態で壁面と連続して延在する。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒流れ変更部材が凹部に収容された状態で、冷媒吸入通路内の冷媒流れの圧損が増大することを防止できる。
また好ましくは、冷媒流れ変更部材は、凹部の開口を塞ぐ膜体と、駆動部によって駆動され、膜体を壁面から突出する形状に変形させる押し出し部材とを含む。このように構成された電池冷却構造によれば、膜体が壁面から突出する形状を変化させることにより、冷媒の流れ方向を自在に制御することができる。
この発明の別の局面に従った電池冷却構造は、積層された複数の電池モジュールからなる組電池と、複数の電池モジュール間に形成され、冷媒が流れる複数の冷媒通路と、複数の冷媒通路に連通し、複数の冷媒通路に供給する冷媒が流れる冷媒吸入通路と、複数の冷媒通路に連通し、複数の冷媒通路から排出された冷媒が流れる冷媒排出通路とを備える。冷媒吸入通路における冷媒の流れ方向のベクトルと、冷媒排出通路における冷媒の流れ方向のベクトルとは、90°よりも大きく180°以下の角度をなす。複数の冷媒通路は、冷媒吸入通路における冷媒流れの上流側から下流側および冷媒排出通路における冷媒流れの下流側から上流側に向けて並ぶ。電池冷却構造は、さらに、冷媒吸入通路に設けられ、冷媒吸入通路が複数の冷媒通路に連通する位置よりも冷媒吸入通路の冷媒流れの上流側に配置され、冷媒の流れ方向を組電池から遠ざかる側に変化させる冷媒流れ変更部材を備える。
このように構成された電池冷却構造によれば、複数の冷媒通路のうち、冷媒吸入通路の冷媒流れの下流側に配置された冷媒通路よりも、冷媒吸入通路の冷媒流れの上流側に配置された冷媒通路の方が、冷媒流量が大きくなる傾向がある。このため、冷媒流れ変更部材によって、複数の冷媒通路に流入する前の冷媒の流れ方向を組電池から遠ざかる方向に変化させることにより、冷媒吸入通路の冷媒流れの上流側に配置された冷媒通路の冷媒流量を減少させ、冷媒吸入通路の冷媒流れの下流側に配置された冷媒通路の冷媒流量を増大させることができる。これにより、複数の冷媒通路により均等に冷媒を供給し、電池モジュールの温度にばらつきが生じることを抑制できる。
また好ましくは、冷媒吸入通路における冷媒の流れ方向のベクトルと、冷媒排出通路における冷媒の流れ方向のベクトルとは、180°の角度をなす。複数の電池モジュールは、冷媒吸入通路および冷媒排出通路における冷媒の流れ方向に積層されている。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒吸入通路および冷媒排出通路における冷媒の流れ方向に積層された複数の電池モジュール間で温度差が生じることを抑制できる。
また好ましくは、冷媒吸入通路における冷媒の流れ方向のベクトルと、冷媒排出通路における冷媒の流れ方向のベクトルとは、180°の角度をなす。複数の電池モジュールは、冷媒吸入通路および冷媒排出通路における冷媒の流れ方向の直交方向に積層されている。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒吸入通路および冷媒排出通路における冷媒の流れ方向の直交方向に積層された複数の電池モジュールの各々において温度分布が生じることを抑制できる。
また好ましくは、組電池は、冷媒吸入通路における冷媒の流れ方向の長さが、複数の冷媒通路における冷媒の流れ方向の長さよりも大きくなる形状を有する。このように構成された電池冷却構造によれば、冷媒は、冷媒吸入通路を流れる間に組電池から徐々に受熱するため、冷媒吸入通路の下流側から冷媒通路に供給される冷媒の温度よりも、冷媒吸入通路の上流側から冷媒通路に供給される冷媒の温度の方が低くなる傾向が生じる。このような傾向は、組電池の形状が、冷媒吸入通路における冷媒の流れ方向に長い場合に顕著となり、冷媒通路に供給される冷媒流量の差とともに、冷媒吸入通路の上流側および下流側の間で電池モジュールの温度に差が生じる原因となる。このため、電池温度のばらつきが低減される本発明を、より有効に適用することができる。
以上説明したように、この発明に従えば、電池モジュールの温度のばらつきを小さく抑える電池冷却構造を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における電池冷却構造が適用された電池パックを示す斜視図である。図中では、電池パックの外装をなすケース体が透視して描かれている。図1を参照して、電池パック10は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な2次電池とを動力源とするハイブリッド車両に搭載されている。
電池パック10は、複数の電池モジュール33から構成された組電池32を備える。複数の電池モジュール33は、矢印500に示す一方向(以降、電池モジュール33の積層方向と呼ぶ)に積層されている。各電池モジュール33は、電池モジュール33の積層方向に対して並列に並べられた電池セル33mおよび33nを含む。複数の電池モジュール33は、図示しないバスバーにより、互いに電気的に直列に接続されている。
電池モジュール33は、リチウムイオン電池から形成されている。なお、電池モジュール33は、充放電可能な2次電池であれば特に限定されず、たとえばニッケル水素電池であっても良い。
積層された電池モジュール33の両側には、エンドプレート40および41が配置されている。エンドプレート40とエンドプレート41とは、複数の電池モジュール33を挟み込んだ状態で拘束バンド42によって互いに結合されている。このような構成により、複数の電池モジュール33が一体に保持されている。
電池モジュール33は、互いに反対側に面する一対の側面33aを有する。側面33aは、電池モジュール33が有する複数の表面のうち最も大きい面積を有する表面である。複数の電池モジュール33は、電池モジュール33の積層方向に隣り合う位置で側面33aが互いに向い合うように配置されている。
電池パック10は、さらに吸気チャンバ34および排気チャンバ35を備える。吸気チャンバ34および排気チャンバ35は、電池モジュール33の積層方向に直交する方向において組電池32の両側に配設されている。吸気チャンバ34は、積層された複数の電池セル33mと隣り合って設けられており、排気チャンバ35は、積層された複数の電池セル33nに隣り合って設けられている。吸気チャンバ34および排気チャンバ35は、少なくとも積層方向の両端に配置された電池モジュール33間で連続して延びている。吸気チャンバ34および排気チャンバ35は、互いに平行に延びている。吸気チャンバ34および排気チャンバ35は、電池モジュール33の積層方向に平行に延びている。吸気チャンバ34および排気チャンバ35は、組電池32の両側で直線上に延びている。
吸気チャンバ34および排気チャンバ35は、組電池32を挟んで水平方向に並んでいる。電池パック10では、高さを低く抑えるため、冷却風が水平方向に流通する横流し方式が採られている。
積層方向に隣り合う電池モジュール33の間には、スペーサ21が配設されている。スペーサ21は、互いに向い合う側面33aによって挟持されている。スペーサ21は、ポリプロピレン(polypropylene)やポリプロピレンの重合体等の樹脂材料から形成されている。スペーサ21には、互いに向い合う側面33aの間に隙間を確保するためのボスやリブが設けられている。このような構成により、積層方向に隣り合う電池モジュール33間にそれぞれ冷却風通路26が形成されている。複数の冷却風通路26は、組電池32の両側で吸気チャンバ34および排気チャンバ35に連通している。
電池パック10は、さらに機器ボックス46を備える。機器ボックス46内には、バッテリコンピュータ、組電池32の高電圧回路を制御するリレー、組電池32の総電圧と充放電電流とを検知する各種センサ、電池パック10の点検・整備時に高電圧回路を遮断するサービスプラグ等の機器が収容されている。
機器ボックス46は、吸気チャンバ34と排気チャンバ35との間に配置されている。機器ボックス46は、組電池32と隣り合って設けられている。本実施の形態では、機器ボックス46の両脇を吸気チャンバ34および排気チャンバ35が通るため、スペースを有効に利用することができる。機器ボックス46は、壁面46bを有する。壁面46bは、吸気チャンバ34内に面している。壁面46bは、電池モジュール33の積層方向に平行に延在している。
図2は、図1中の電池パックを模式的に表わした平面図である。図1および図2を参照して、排気チャンバ35から車外に向けて延びる排気通路の経路上には、ファン15が設けられている。ファン15は、たとえば電動のシロッコファンである。ファン15は、複数の冷却風通路26が排気チャンバ35に連通する位置よりも冷却風流れの下流側に配置されている。ファン15は、電池モジュール33を冷却した後の冷却風が流れる排気経路上に配置されている。
ファン15を駆動させることにより車両室内から電池パック10に導入された冷却風は、吸気チャンバ34から複数の冷却風通路26に流れ込む。冷却風通路26に流れ込んだ冷却風は、側面33aに沿って流れ、この間、まず電池セル33mを冷却し、その後、電池セル33nを冷却する。電池モジュール33との熱交換によって温度上昇した冷却風は、冷却風通路26から排気チャンバ35に排出される。このとき、吸気チャンバ34および排気チャンバ35には、電池モジュール33の積層方向に沿って互いに反対方向に冷却風が流れる。すなわち、冷却風は、吸気チャンバ34、冷却風通路26、排気チャンバ35と順に流れる間、Uターンする。
吸気チャンバ34には、冷却風流れ変更部材12が設けられている。冷却風流れ変更部材12は、複数の冷却風通路26が吸気チャンバ34に連通する位置よりも冷却風流れの上流側に配置されている。
本実施の形態では、冷却風流れ変更部材12は、壁面46bから吸気チャンバ34内に向けて突出するように設けられている。冷却風流れ変更部材12は、機器ボックス46に一体に成形されても良いし、機器ボックス46に取り付けられても良い。冷却風流れ変更部材12は、複数の電池モジュール33を一体に保持するエンドプレート41に形成されても良い。
冷却風流れ変更部材12は、表面12aを有する。表面12aは、平面に形成されている。表面12aは、吸気チャンバ34に形成される冷却風流れの上流側に面している。表面12aは、吸気チャンバ34に形成される冷却風流れの上流側から下流側に向かうに従って壁面46bから徐々に遠ざかるように、壁面46bに対して傾斜している。このような構成により、冷却風流れ変更部材12は、吸気チャンバ34に流れる冷却風の流れ方向を組電池32から遠ざかる方向に変化させるように設けられている。
図2中では、吸気チャンバ34に形成される冷却風流れの上流側から下流側に向けて、冷却風通路26pから26tが順に並んでいる。言い換えれば、排気チャンバ35に形成される冷却風流れの下流側から上流側に向けて、冷却風通路26pから26tが順に並んでいる。図3は、図2中の2点鎖線IIIで囲まれた範囲を拡大して示す平面図である。
図2および図3を参照して、冷却風がUターンする電池パック10では、冷却風通路26pで冷却風の流路長が最も短くなり、冷却風が流れ易い。一方、冷却風通路26pから冷却風通路26tに向かうに従って冷却風の流路長が徐々に長くなり、冷却風が流れ難くなっていく。また、ファン15から最も近くに位置する冷却風通路26pでは、ファン15による吸引圧力が他の冷却風通路26よりも大きくなる。一方、冷却風通路26pから冷却風通路26tに向かうに従ってファン15から徐々に遠ざかるため、ファン15による吸引圧力が減少していく。したがって、冷却風がUターンする電池パック10では、冷却風の流量が、冷却風通路26tで最も大きくなり、冷却風通路26pから冷却風通路26tに向かうに従って徐々に小さくなる傾向が生じる。
これに対して、本実施の形態では、冷却風流れ変更部材12を設けることによって、吸気チャンバ34に流れる冷却風の流れ方向が、組電池32から遠ざかる方向に強制的に変更される。これにより、冷却風流れ変更部材12のすぐ下流に位置する冷却風通路26、すなわち吸気チャンバ34の冷却風流れの上流側に配置された冷却風通路26に、冷却風が流入し難くなり、冷却風の流量が減少する。反対に、吸気チャンバ34の冷却風流れの下流側に配置された冷却風通路26に流入する冷却風の流量は増大する。
この発明の実施の形態1における電池冷却構造は、組電池32と、冷媒としての冷却風が流れる複数の冷媒通路としての冷却風通路26と、複数の冷却風通路26に供給する冷却風が流れる冷媒吸入通路としての吸気チャンバ34と、複数の冷却風通路26から排出された冷却風が流れる冷媒排出通路としての排気チャンバ35とを備える。組電池32は、所定の方向に積層された複数の電池モジュール33からなる。複数の冷却風通路26は、互いに隣り合う複数の電池モジュール33間にそれぞれ形成されている。吸気チャンバ34は、所定の方向に延びるとともに複数の冷却風通路26に連通する。排気チャンバ35は、所定の方向に延びるとともに複数の冷却風通路26に連通する。吸気チャンバ34および排気チャンバ35には、所定の方向に沿って互いに反対方向に冷却風が流れる。電池冷却構造は、さらに冷媒流れ変更部材としての冷却風流れ変更部材12を備える。冷却風流れ変更部材12は、吸気チャンバ34に設けられ、吸気チャンバ34が複数の冷却風通路26に連通する位置よりも吸気チャンバ34の冷却風流れの上流側に配置されている。冷却風流れ変更部材12は、冷却風の流れ方向を組電池32から遠ざかる側に変化させる。
吸気チャンバ34は、組電池32と所定の方向の直交方向に隣り合うように設けられている。排気チャンバ35は、組電池32に対して吸気チャンバ34の反対側に設けられている。
電池冷却構造は、積層された複数の電池モジュール33からなる組電池32と、複数の電池モジュール33間に形成され、冷媒としての冷却風が流れる複数の冷媒通路としての冷却風通路26と、複数の冷却風通路26に連通し、複数の冷却風通路26に供給する冷却風が流れる冷媒吸入通路としての吸気チャンバ34と、複数の冷却風通路26に連通し、複数の冷却風通路26から排出された冷却風が流れる冷媒排出通路としての排気チャンバ35とを備える。吸気チャンバ34における冷却風の流れ方向のベクトルと、排気チャンバ35における冷却風の流れ方向のベクトルとは、90°よりも大きく180°以下の角度としての180°をなす。複数の冷却風通路26は、吸気チャンバ34における冷却風流れの上流側から下流側および排気チャンバ35における冷却風流れの下流側から上流側に向けて並ぶ。電池冷却構造は、さらに、吸気チャンバ34に設けられ、吸気チャンバ34が複数の冷却風通路26に連通する位置よりも吸気チャンバ34の冷却風流れの上流側に配置され、冷却風の流れ方向を組電池32から遠ざかる側に変化させる冷媒流れ変更部材としての冷却風流れ変更部材12を備える。
このように構成された、この発明の実施の形態1における電池冷却構造によれば、複数の冷却風通路26に流れる冷却風の流量にばらつきが生じることを抑え、複数の電池モジュール33間の温度差を低減することができる。これにより、組電池32の電池性能を十分に発揮させるとともに、組電池32が早期に劣化することを防止できる。
なお、電池パック10の構造は、図1中に示す形態に限定されない。図1中に示す電池パック10では、冷却風が水平方向に流通する横流し方式が採られているが、冷却風が上下方向に流通する縦流し方式が採られても良い。また、複数の電池モジュール33を積層する形態は、図1中に示す形態に限定されない。たとえば、冷却風の流れ方向に1つの電池セルのみが存在しても良いし、3以上の電池セルが並べられても良い。また、ファン15は、電池モジュール33を冷却する前の冷却風が流れる吸気経路上に配置されても良い。
また、本発明を、燃料電池と2次電池とを駆動源とする燃料電池ハイブリッド車両(FCHV:Fuel Cell Hybrid Vehicle)または電気自動車(EV:Electric Vehicle)に適用することもできる。本実施の形態におけるハイブリッド車両では、燃費最適動作点で内燃機関を駆動するのに対して、燃料電池ハイブリッド車両では、発電効率最適動作点で燃料電池を駆動する。また、2次電池の使用に関しては、両方のハイブリッド車両で基本的に変わらない。
続いて、図2中に示す冷却風流れ変更部材の変形例について説明を行なう。図4は、図2中の冷却風流れ変更部材の変形例を示す平面図である。図4(A)を参照して、本変形例では、冷却風流れ変更部材12が、湾曲面により構成された表面12aを有する。表面12aは、吸気チャンバ34に形成される冷却風流れの上流側から下流側に向けて湾曲しながら延在し、壁面46bに連なっている。
図4(B)を参照して、本変形例では、冷却風流れ変更部材12が、壁面46bに対して45°よりも小さい角度で交わる表面12aを有する。図4(A)および図4(B)に示す変形例では、冷却風流れ変更部材12によって吸気チャンバ34内の圧損が増大することを効果的に抑制できる。
図4(C)を参照して、本変形例では、冷却風流れ変更部材12が、吸気チャンバ34内の冷却風の流れ方向に対して直交方向に延在する表面12aを有する。このような構成により、冷却風流れ変更部材12によって吸気チャンバ34の冷却風流れの上流側に配置された冷却風通路26に冷却風が流入し難くなる効果をより顕著に得ることができる。これにより、複数の冷却風通路26に流れる冷却風流量に大きく差が生じる電池パック10であっても、冷却風流量の均等化を図ることが可能となる。
なお、冷却風流れ変更部材12は、以上に説明した壁面46bから突出する形状に限定されず、壁面46bから凹む形状を有しても良い。この場合、凹部形状に形成された冷却風流れ変更部材12によって、吸気チャンバ34内の壁面46bに沿った位置で冷却風流れに乱流が生じる。これにより、冷却風流れ変更部材12の下流側で冷却風の流れ方向を組電池32から遠ざかる方向に変更させることができる。
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2における電池冷却構造を示す電池パックの平面図である。本実施の形態における電池冷却構造は、実施の形態1における電池冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造についてはその説明を繰り返さない。
図5を参照して、本実施の形態では、図2中の冷却風流れ変更部材12に替えて表面71aを有する冷却風流れ変更部材71が設けられている。冷却風流れ変更部材71には、駆動部としてのモータ61が接続されている。機器ボックス46には、壁面46bから凹み、冷却風流れ変更部材71を収容する凹部65が形成されている。
モータ61を駆動させることにより、冷却風流れ変更部材71が回動し、壁面46bと表面71aとが交わる角度αが変化する。冷却風流れ変更部材71が凹部65に収容されたとき、すなわち角度αが0°となったとき、表面71aは壁面46bと同一平面上に延在する。
このように構成された、この発明の実施の形態2における電池冷却構造によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施の形態によれば、モータ61の駆動によって、壁面46bから突出する冷却風流れ変更部材71の形状が可変となる。これにより、電池モジュール33の温度や冷却風の流量等によって決定される冷却要求に応じて、冷却風の流れ方向を変更し、各冷却風通路26に供給される冷却風流量を調整することができる。また、冷却風流量の調整が必要ないモードにおいては、冷却風流れ変更部材71を凹部65に収容することによって、吸気チャンバ34内の圧損の増大を抑えることができる。
図6および図7は、図5中の冷却風流れ変更部材の変形例を示す平面図である。図6は、冷却風の流れ方向を変更させるモードを示し、図7は、冷却風の流れ方向を変更させないモードを示す。
図6および図7を参照して、本変形例では、機器ボックス46に、壁面46bに開口する凹部85が形成されている。壁面46bには、凹部85の開口を塞ぐように弾性を有するフィルム82が固定されている。凹部85には、押し出し部材81が収容されている。本変形例では、フィルム82および押し出し部材81によって、冷媒流れ変更部材が構成されている。
押し出し部材81は、駆動部としてのシリンダ83に接続されている。シリンダ83を駆動させることにより、押し出し部材81が、吸気チャンバ34に向かって突出し、フィルム82を押し出す位置と、凹部85に収容される位置との間で移動する。このような構成により、上述の効果を同様に得ることができる。
(実施の形態3)
図8は、この発明の実施の形態3における電池冷却構造が適用された電池パックを示す斜視図である。図中では、電池パックの外装をなすケース体が透視して描かれている。本実施の形態における電池冷却構造は、実施の形態1における電池冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造についてはその説明を繰り返さない。
電池パック110は、組電池132を備える。組電池132は、略直方体形状を有する。組電池132は、一方向に積層された複数の電池モジュール131から構成されている。複数の電池モジュール131は、図示しないバスバーにより、互いに電気的に直列に接続されている。各電池モジュール131は、電池モジュール131の積層方向に直交する方向に積層された複数の電池セル130を含む。
積層された複数の電池モジュール131の両側には、エンドプレート140および141が配設されている。エンドプレート140とエンドプレート141とは、複数の電池モジュール131を挟み込んだ状態で拘束プレート142によって互いに結合されている。拘束プレート142は、金属製の板部材から形成されている。このような構成により、複数の電池モジュール131が一体に保持されている。
なお、本実施の形態では、複数の電池モジュール131を拘束する拘束部材として、拘束プレート142を用いたが、これに限定されず、電池モジュール131の積層方向に締め付け力を発生させるゴムや紐、テープ等を用いても良い。
電池モジュール131は、互いに反対方向に面する一対の側面131aを有する。側面131aは、電池モジュール131が有する複数の表面のうち最も大きい面積を有する表面である。複数の電池モジュール131は、電池モジュール131の積層方向に隣り合う位置で側面131aが互いに向い合うように配置されている。
図9は、図8中のIX−IX線上に沿った電池パックの断面図である。図8および図9を参照して、組電池132は、ケース体としての電池ケース112に収容されている。電池ケース112内には、吸気チャンバ123および排気チャンバ124が形成されている。吸気チャンバ123および排気チャンバ124は、組電池132を挟んでその両側に形成されている。吸気チャンバ123および排気チャンバ124は、組電池132を挟んでその上下に設けられている。吸気チャンバ123および排気チャンバ124は、電池ケース112および組電池132によって区画形成されている。
なお、本実施の形態では、吸気チャンバ123および排気チャンバ124を組電池132の上下に配設する構造としたが、組電池132と吸気チャンバ123および排気チャンバ124とが水平方向に隣り合うように、吸気チャンバ123および排気チャンバ124を組電池132の左右に配設する構造としても良い。
吸気チャンバ123には、所定の方向(図9中の矢印201に示す方向)に冷却風が流通する。排気チャンバ124には、吸気チャンバ123に流通する冷却風とは反対方向(図9中の矢印202に示す方向)に冷却風が流通する。つまり、吸気チャンバ123における冷却風の流れ方向のベクトルと、排気チャンバ124における冷却風の流れ方向のベクトルとが、180°をなす。吸気チャンバ123および排気チャンバ124には、電池モジュール131の積層方向に直交する方向に冷却風が流通する。吸気チャンバ23および排気チャンバ124には、電池セル130の積層方向に冷却風が流通する。
なお、吸気チャンバ123および排気チャンバ124に冷却風が流通する方向は、必ずしも反対方向である必要はなく、吸気チャンバ123における冷却風の流れ方向のベクトルと、排気チャンバ124における冷却風の流れ方向のベクトルとが、90°よりも大きく180°以下の角度で交われば良い。この点は、実施の形態1および2における電池冷却構造においても同様である。
積層方向に隣り合う電池モジュール131の間には、スペーサ121が配設されている。スペーサ121は、互いに向い合う側面131aによって挟持されている。スペーサ121は、ポリプロピレン(Polypropylene)やポリプロピレンの重合体等の樹脂材料から形成されている。スペーサ121は、互いに向い合う側面131aの間に隙間を確保している。
スペーサ121によって、積層方向に隣り合う電池モジュール131間には、複数の冷却風通路122が形成されている。複数の冷却風通路122は、組電池132の両側で吸気チャンバ123および排気チャンバ124に連通している。複数の冷却風通路122は、吸気チャンバ123に形成される冷却風流れの上流側から下流側および排気チャンバ124に形成される冷却風流れの下流側から上流側に並んで設けられている。
冷却風通路122には、吸気チャンバ123および排気チャンバ124における冷却風の流れ方向に直交する方向(図9中の矢印221に示す方向)に冷却風が流通する。冷却風通路122には、電池モジュール131の積層方向および電池セル130の積層方向の双方に直交する方向に冷却風が流通する。電池ケース112内に導入された冷却風は、吸気チャンバ123、冷却風通路122、排気チャンバ124と順に流れ、その後、電池ケース112外に排出される。この間、冷却風は、Uターンするように流れる。
冷却風通路122は、電池セル130毎に形成されている。隣り合う冷却風通路122は、スペーサ121により、互いに隣り合う電池セル130の境界位置で区画されている。冷却風通路122は、複数の電池セル130毎に形成されても良い。1つの電池セル130毎に複数の冷却風通路122が形成されても良い。
組電池132は、吸気チャンバ123における冷却風の流れ方向の長さL1が、冷却風通路122における冷却風の流れ方向の長さL2に対し長い形状を有する(L1>L2)。
吸気チャンバ123には、冷却風流れ変更部材12が設けられている。冷却風流れ変更部材12は、複数の冷却風通路122が吸気チャンバ123に連通する位置よりも冷却風流れの上流側に配置されている。冷却風流れ変更部材12は、吸気チャンバ123に流れる冷却風の流れ方向を組電池132から遠ざかる方向に変化させるように設けられている。冷却風流れ変更部材12は、吸気チャンバ123を規定する壁面123bから吸気チャンバ123内に向けて突出するように設けられている。なお、冷却風流れ変更部材12は、実施の形態1および2で説明された各種の形態で設けられても良い。
この発明の実施の形態3における電池冷却構造は、積層された複数の電池モジュール131からなる組電池132と、複数の電池モジュール131間に形成され、冷媒としての冷却風が流れる複数の冷媒通路としての冷却風通路122と、複数の冷却風通路122に連通し、複数の冷却風通路122に供給する冷却風が流れる冷媒吸入通路としての吸気チャンバ123と、複数の冷却風通路122に連通し、複数の冷却風通路122から排出された冷却風が流れる冷媒排出通路としての排気チャンバ124とを備える。吸気チャンバ123における冷却風の流れ方向のベクトルと、排気チャンバ124における冷却風の流れ方向のベクトルとは、90°よりも大きく180°以下の角度としての180°をなす。複数の冷却風通路122は、吸気チャンバ123における冷却風流れの上流側から下流側および排気チャンバ124における冷却風流れの下流側から上流側に向けて並ぶ。電池冷却構造は、さらに、吸気チャンバ123に設けられ、吸気チャンバ123が複数の冷却風通路122に連通する位置よりも吸気チャンバ123の冷却風流れの上流側に配置され、冷却風の流れ方向を組電池132から遠ざかる側に変化させる冷媒流れ変更部材としての冷却風流れ変更部材12を備える。
このように構成された、この発明の実施の形態3における電池冷却構造によれば、複数の冷却風通路122に流れる冷却風の流量にばらつきが生じることを抑え、各電池モジュール131を構成する電池セル130間の温度差を低減することができる。
特に本実施の形態では、組電池132が、吸気チャンバ123における冷却風の流れ方向の長さL1が、冷却風通路122における冷却風の流れ方向の長さL2に対し長い形状を有する。冷却風は、吸気チャンバ123を流れる間、組電池132や電池ケース112の外側から受熱するため、このような構成では、吸気チャンバ123の下流側から冷却風通路122に供給される冷却風の温度が、吸気チャンバ123の上流側から冷却風通路122に供給される冷却風の温度よりも高くなる傾向が顕著に生じる。この場合、この冷却風の温度差と、冷却風の流量の差とが相まって、吸気チャンバ123の上流側に配置された電池セル130の冷却効率と、下流側に配置された電池セル130の冷却効率との間に大きな差を生じさせる。これに対して、本実施の形態では、吸気チャンバ123に冷却風流れ変更部材12を設けることによって、冷却効率の差を効果的に解消することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における電池冷却構造が適用された電池パックを示す斜視図である。 図1中の電池パックを模式的に表わした平面図である。 図2中の2点鎖線IIIで囲まれた範囲を拡大して示す平面図である。 図2中の冷却風流れ変更部材の変形例を示す平面図である。 この発明の実施の形態2における電池冷却構造を示す電池パックの平面図である。 図5中の冷却風流れ変更部材の変形例を示す平面図であり、冷却風の流れ方向を変更させるモードを示す図である。 図5中の冷却風流れ変更部材の変形例を示す平面図であり、冷却風の流れ方向を変更させないモードを示す図である。 この発明の実施の形態3における電池冷却構造が適用された電池パックを示す斜視図である。 図8中のIX−IX線上に沿った電池パックの断面図である。
符号の説明
10,110 電池パック、12,71 冷却風流れ変更部材、26,122 冷却風通路、32,132 組電池、33,131 電池モジュール、34,123 吸気チャンバ、35,124 排気チャンバ、61 モータ、81 押し出し部材、82 フィルム、83 シリンダ。

Claims (14)

  1. 所定の方向に積層された複数の電池モジュールからなる組電池と、
    互いに隣り合う前記複数の電池モジュール間にそれぞれ形成され、冷媒が流れる複数の冷媒通路と、
    前記所定の方向に延びるとともに前記複数の冷媒通路に連通し、前記複数の冷媒通路に供給する冷媒が流れる冷媒吸入通路と、
    前記所定の方向に延びるとともに前記複数の冷媒通路に連通し、前記複数の冷媒通路から排出された冷媒が流れる冷媒排出通路とを備え、
    前記冷媒吸入通路および前記冷媒排出通路には、前記所定の方向に沿って互いに反対方向に冷媒が流れ、さらに、
    前記冷媒吸入通路に設けられ、前記冷媒吸入通路が前記複数の冷媒通路に連通する位置よりも前記冷媒吸入通路の冷媒流れの上流側に配置され、冷媒の流れ方向を前記組電池から遠ざかる側に変化させる冷媒流れ変更部材を備える、電池冷却構造。
  2. 前記冷媒流れ変更部材は、前記冷媒吸入通路を規定する壁面から突出する、請求項1に記載の電池冷却構造。
  3. 前記冷媒流れ変更部材は、前記壁面に対して、前記冷媒吸入通路に形成される冷媒流れの上流側から下流側に向かうに従って前記組電池から遠ざかる方向に傾斜する表面を有する、請求項2に記載の電池冷却構造。
  4. 前記冷媒流れ変更部材は、前記冷媒吸入通路に面する表面を有し、
    前記表面は、前記壁面から連なり、前記冷媒吸入通路に形成される冷媒流れの上流側から下流側に湾曲しながら延在する、請求項2に記載の電池冷却構造。
  5. 前記冷媒流れ変更部材は、前記冷媒吸入通路に形成される冷媒流れの上流側に面し、その冷媒流れの直交方向に延在する表面を有する、請求項2に記載の電池冷却構造。
  6. 前記冷媒流れ変更部材を駆動させ、冷媒の流れ方向を複数の方向に変化させる駆動部をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の電池冷却構造。
  7. 前記冷媒吸入通路は、前記冷媒吸入通路を規定する壁面から凹み、前記冷媒流れ変更部材が配設される凹部を有し、
    前記駆動部は、前記冷媒流れ変更部材を、前記壁面から突出する状態と前記凹部に収容される状態との間で駆動させる、請求項6に記載の電池冷却構造。
  8. 前記冷媒流れ変更部材は、前記冷媒吸入通路に面する表面を有し、
    前記駆動部により前記冷媒流れ変更部材が回動運動し、前記壁面と前記表面とがなす角度が変化する、請求項7に記載の電池冷却構造。
  9. 前記表面は、前記冷媒流れ変更部材が前記凹部に収容された状態で前記壁面と連続して延在する、請求項8に記載の電池冷却構造。
  10. 前記冷媒流れ変更部材は、前記凹部の開口を塞ぐ膜体と、前記駆動部によって駆動され、前記膜体を前記壁面から突出する形状に変形させる押し出し部材とを含む、請求項7に記載の電池冷却構造。
  11. 積層された複数の電池モジュールからなる組電池と、
    前記複数の電池モジュール間に形成され、冷媒が流れる複数の冷媒通路と、
    前記複数の冷媒通路に連通し、前記複数の冷媒通路に供給する冷媒が流れる冷媒吸入通路と、
    前記複数の冷媒通路に連通し、前記複数の冷媒通路から排出された冷媒が流れる冷媒排出通路とを備え、
    前記冷媒吸入通路における冷媒の流れ方向のベクトルと、前記冷媒排出通路における冷媒の流れ方向のベクトルとは、90°よりも大きく180°以下の角度をなし、
    前記複数の冷媒通路は、前記冷媒吸入通路における冷媒流れの上流側から下流側および前記冷媒排出通路における冷媒流れの下流側から上流側に向けて並び、さらに、
    前記冷媒吸入通路に設けられ、前記冷媒吸入通路が前記複数の冷媒通路に連通する位置よりも前記冷媒吸入通路の冷媒流れの上流側に配置され、冷媒の流れ方向を前記組電池から遠ざかる側に変化させる冷媒流れ変更部材を備える、電池冷却構造。
  12. 前記冷媒吸入通路における冷媒の流れ方向のベクトルと、前記冷媒排出通路における冷媒の流れ方向のベクトルとは、180°の角度をなし、
    前記複数の電池モジュールは、前記冷媒吸入通路および前記冷媒排出通路における冷媒の流れ方向に積層されている、請求項11に記載の電池冷却構造。
  13. 前記冷媒吸入通路における冷媒の流れ方向のベクトルと、前記冷媒排出通路における冷媒の流れ方向のベクトルとは、180°の角度をなし、
    前記複数の電池モジュールは、前記冷媒吸入通路および前記冷媒排出通路における冷媒の流れ方向の直交方向に積層されている、請求項11に記載の電池冷却構造。
  14. 前記組電池は、前記冷媒吸入通路における冷媒の流れ方向の長さが、前記複数の冷媒通路における冷媒の流れ方向の長さよりも大きくなる形状を有する、請求項11から13のいずれか1項に記載の電池冷却構造。
JP2006200600A 2006-02-15 2006-07-24 電池冷却構造 Expired - Fee Related JP4961876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006200600A JP4961876B2 (ja) 2006-02-15 2006-07-24 電池冷却構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006037986 2006-02-15
JP2006037986 2006-02-15
JP2006200600A JP4961876B2 (ja) 2006-02-15 2006-07-24 電池冷却構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007250515A JP2007250515A (ja) 2007-09-27
JP4961876B2 true JP4961876B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=38594559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006200600A Expired - Fee Related JP4961876B2 (ja) 2006-02-15 2006-07-24 電池冷却構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4961876B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2278640B1 (en) * 2008-06-11 2017-08-02 LG Chem, Ltd. A mehtod for cooling u-type battery pack for electric bicycles
JP2010272251A (ja) 2009-05-19 2010-12-02 Sanyo Electric Co Ltd バッテリシステム
JP5456371B2 (ja) * 2009-05-28 2014-03-26 三洋電機株式会社 車両用のバッテリシステム及びこのバッテリシステムを搭載する車両
JP5644086B2 (ja) 2009-10-29 2014-12-24 三洋電機株式会社 電池モジュール、電源装置及びそれを備える車両
JP5496604B2 (ja) 2009-10-30 2014-05-21 三洋電機株式会社 電源装置及びこれを備える車両
JP5450128B2 (ja) 2010-01-28 2014-03-26 三洋電機株式会社 電源装置及びこれを備える車両
JP5639835B2 (ja) * 2010-09-30 2014-12-10 株式会社リチウムエナジージャパン 電池パック及びこれを備えた電動車
JP5690108B2 (ja) * 2010-10-08 2015-03-25 日野自動車株式会社 電装収納箱の内部冷却構造
JP5288042B2 (ja) * 2010-11-01 2013-09-11 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置
KR101822603B1 (ko) * 2011-09-26 2018-01-29 에스케이이노베이션 주식회사 셀조립체 형태의 배터리 냉각보호용 프로텍터
JP5845354B2 (ja) 2011-09-29 2016-01-20 エルジー・ケム・リミテッド 新規な冷却構造を有する電池パック
JP5948860B2 (ja) * 2011-12-22 2016-07-06 株式会社Gsユアサ 電池パック
JP2013157182A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Denso Corp 電池温調装置
JP2014029797A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用バッテリー装置
RU2569935C1 (ru) 2012-08-02 2015-12-10 Ниссан Мотор Ко., Лтд. Аккумуляторный блок автоматически управляемого транспортного средства
JP5892119B2 (ja) * 2013-08-01 2016-03-23 株式会社デンソー 電池冷却装置
CN106450562B (zh) * 2015-08-07 2021-07-02 宝马股份公司 能量存储装置、电池装置、机动车和冷却剂流控制方法
JP2018107087A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 三菱自動車工業株式会社 バッテリーパックの冷却装置
JP2018163732A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 三菱自動車工業株式会社 バッテリーケース
CN109888437B (zh) * 2019-04-18 2024-03-29 吉林大学 一种电池包冷却加热系统
JP7108592B2 (ja) * 2019-12-23 2022-07-28 プライムアースEvエナジー株式会社 電池パック

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11329518A (ja) * 1998-05-21 1999-11-30 Toshiba Battery Co Ltd 電池装置
JP2000067934A (ja) * 1998-08-24 2000-03-03 Toyota Motor Corp バッテリ冷却装置
JP2003142166A (ja) * 2001-11-06 2003-05-16 Panasonic Ev Energy Co Ltd 電池の冷却制御方法及び装置
KR100658715B1 (ko) * 2004-10-28 2006-12-15 삼성에스디아이 주식회사 전지 모듈
US20060093901A1 (en) * 2004-10-28 2006-05-04 Gun-Goo Lee Secondary battery module and cooling apparatus for secondary battery module

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007250515A (ja) 2007-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4961876B2 (ja) 電池冷却構造
US10411316B2 (en) Battery pack for vehicle
US11444353B2 (en) Battery pack
KR101586197B1 (ko) 신규한 냉각구조를 가진 전지팩
JP7261998B2 (ja) 電池パック、及び統合電池パック
JP4839955B2 (ja) 電池パックおよび車両
JP4928057B2 (ja) 流体冷却式電池パックシステム
JP4739867B2 (ja) 組電池
JP5108618B2 (ja) 電池ホルダ
KR101475737B1 (ko) 신규한 공냉식 구조의 전지팩
US8227106B2 (en) Battery module having cooling means, and middle or large-sized battery pack containing the same
EP2187473A1 (en) Battery module, and battery box holding battery module and railway vehicle equipped with battery box
JP2007165200A (ja) 電池パック
JP2006324041A (ja) 電池パックおよび車両
JP2004047426A (ja) 組電池の冷却装置及び二次電池
JP2007172983A (ja) 電池パック
JP5285489B2 (ja) 組電池装置
JP2009004319A (ja) バッテリパック構造
KR20120099063A (ko) 전지 팩
US20140212721A1 (en) Cooling structure of electricity storage device
JP2009170259A (ja) 蓄電装置
KR20130102713A (ko) 신규한 공냉식 구조의 전지팩
JP2006179190A (ja) 車載用電池パック
WO2012147126A1 (ja) 電源装置
JP2007227030A (ja) 電池パック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120312

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees