JP2007224992A - ベルト式無段変速機の制御装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機の制御装置 Download PDF

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裕之 山口
Hiroyuki Nishizawa
博幸 西澤
Kunihiro Iwatsuki
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Abstract

【課題】ベルト滑りをより安定して防止することができるベルト式無段変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】プライマリ挟圧下限値演算回路59は、プライマリプーリと無端ベルト間の最大摩擦係数μpに基づいて、プライマリ圧力Pp不足によるベルト滑りを防ぐためのプライマリ挟圧下限値Pdpを設定する。セカンダリ挟圧下限値演算回路60は、セカンダリプーリと無端ベルト間の最大摩擦係数μsに基づいて、セカンダリ圧力Ps不足によるベルト滑りを防ぐためのセカンダリ挟圧下限値Pdsを設定する。そして、プライマリ圧力Pp及びセカンダリ圧力Psがそれぞれプライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pds以上となるように制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プライマリプーリ及びセカンダリプーリがベルトを挟圧するベルト式無段変速機の制御装置に関する。
この種のベルト式無段変速機の制御装置の関連技術が下記特許文献1に開示されている。特許文献1においては、プライマリプーリ及びセカンダリプーリのうち、ベルト掛かり径を増大させる方のプーリの推力Qhighを目標変速速度が得られるようにフィードフォワード制御し、ベルト掛かり径を減少させる方のプーリの推力Qlow(Qlow<Qhigh)をベルト滑りを抑えるように設定している。
その他にも、下記特許文献2によるベルト式無段変速機の制御装置が開示されている。
特開平11−315913号公報 特開2000−97321号公報
特許文献1においては、ベルト掛かり径を減少させる方のプーリの推力Qlowをベルト滑りを抑えるように設定している。しかし、ベルト滑り(マクロスリップ)を防止するためには、ベルト張力を所定値以上に保つ必要があるため、ベルト掛かり径を減少させる方のプーリの推力Qlowだけでなく、ベルト掛かり径を増大させる方のプーリの推力Qhighもベルト滑り限界値を持つ。図6は、セカンダリプーリへの供給圧力を基準としてベルト滑り限界における推力比を実験で調べた結果であり、ベルト滑り限界線より下側の領域はベルト滑り(マクロスリップ)が発生する領域となる。特許文献1においては、例えば減速比(変速比)γが1.0より小さい増速側でセカンダリプーリの推力をQlowに設定しても、プライマリプーリの推力Qhighが(ベルト滑り限界線に対応する推力比)×Qlowより小さいときは、ベルト滑り(マクロスリップ)が発生することになる。したがって、ベルト滑り(マクロスリップ)を安定して防止することが困難となる。
本発明は、ベルト滑り(マクロスリップ)をより安定して防止することができるベルト式無段変速機の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るベルト式無段変速機の制御装置は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係るベルト式無段変速機の制御装置は、プライマリプーリに供給されるプライマリ圧力によりプライマリプーリがベルトを挟圧し且つセカンダリプーリに供給されるセカンダリ圧力によりセカンダリプーリがベルトを挟圧するベルト式無段変速機の制御装置であって、プライマリ圧力不足によるベルト滑りを抑えるためのプライマリ圧力の下限値を設定するプライマリ挟圧下限値設定部と、セカンダリ圧力不足によるベルト滑りを抑えるためのセカンダリ圧力の下限値を設定するセカンダリ挟圧下限値設定部と、プライマリ圧力及びセカンダリ圧力がそれぞれプライマリ挟圧下限値設定部及びセカンダリ挟圧下限値設定部で設定された下限値以上となるように、プライマリ圧力及びセカンダリ圧力を制御する挟圧制御部と、を備えることを要旨とする。
本発明においては、プライマリ圧力不足によるベルト滑りを抑えるためのプライマリ圧力の下限値と、セカンダリ圧力不足によるベルト滑りを抑えるためのセカンダリ圧力の下限値とを各々独立して設定する。そして、プライマリ圧力及びセカンダリ圧力がそれぞれ設定された下限値以上となるように制御することで、ベルト張力をベルト滑り(マクロスリップ)が生じない所定値以上に安定して保つことができる。したがって、本発明によれば、ベルト滑り(マクロスリップ)をより安定して防止することができる。
本発明の一態様では、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を取得するプライマリ摩擦係数取得部を備え、プライマリ挟圧下限値設定部は、プライマリ摩擦係数取得部で取得されたプライマリプーリとベルト間の摩擦係数に基づいて、プライマリ圧力の下限値を設定することが好適である。こうすれば、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数の変化に適応してプライマリ圧力の下限値を適切に設定することができる。
本発明の一態様では、ベルト式無段変速機の変速比を取得する変速比取得部を備え、プライマリ摩擦係数取得部は、変速比取得部で取得された変速比に基づいて、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を演算することが好適である。こうすれば、変速比の変化に適応してプライマリプーリとベルト間の摩擦係数を精度よく演算することができる。
本発明の一態様では、プライマリプーリの回転速度を取得するプライマリ回転速度取得部を備え、プライマリ摩擦係数取得部は、プライマリ回転速度取得部で取得されたプライマリプーリの回転速度に基づいて、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を演算することが好適である。こうすれば、プライマリプーリの回転速度の変化に適応してプライマリプーリとベルト間の摩擦係数を精度よく演算することができる。
本発明の一態様では、プライマリプーリへの入力トルクを取得する入力トルク取得部を備え、プライマリ摩擦係数取得部は、入力トルク取得部で取得された入力トルクに基づいて、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を演算することが好適である。こうすれば、プライマリプーリへの入力トルクの変化に適応してプライマリプーリとベルト間の摩擦係数を精度よく演算することができる。
本発明の一態様では、プライマリプーリとベルト間に油膜を形成するために供給される作動油の温度を取得する油温取得部を備え、プライマリ摩擦係数取得部は、油温取得部で取得された作動油の温度に基づいて、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を演算することが好適である。こうすれば、作動油の温度の変化に適応してプライマリプーリとベルト間の摩擦係数を精度よく演算することができる。
本発明の一態様では、セカンダリプーリとベルト間の摩擦係数を取得するセカンダリ摩擦係数取得部を備え、セカンダリ挟圧下限値設定部は、セカンダリ摩擦係数取得部で取得されたセカンダリプーリとベルト間の摩擦係数に基づいて、セカンダリ圧力の下限値を設定することが好適である。こうすれば、セカンダリプーリとベルト間の摩擦係数の変化に適応してセカンダリ圧力の下限値を適切に設定することができる。
本発明の一態様では、ベルト式無段変速機の変速比を目標変速比に略一致させるためにプライマリプーリ及びセカンダリプーリにそれぞれ供給するプライマリ変速圧力及びセカンダリ変速圧力を演算する変速圧力演算部を備え、挟圧制御部は、変速圧力演算部で演算されたプライマリ変速圧力とプライマリ挟圧下限値設定部で設定された下限値とに基づいてプライマリ圧力を制御し、変速圧力演算部で演算されたセカンダリ変速圧力とセカンダリ挟圧下限値設定部で設定された下限値とに基づいてセカンダリ圧力を制御することが好適である。こうすれば、ベルト滑り(マクロスリップ)を防止しながら変速制御を適切に行うことができる。
本発明の一態様では、挟圧制御部は、プライマリ圧力が変速圧力演算部で演算されたプライマリ変速圧力とプライマリ挟圧下限値設定部で設定された下限値の和となるようにプライマリ圧力を制御し、セカンダリ圧力が変速圧力演算部で演算されたセカンダリ変速圧力とセカンダリ挟圧下限値設定部で設定された下限値の和となるようにセカンダリ圧力を制御することが好適である。
本発明の一態様では、挟圧制御部は、プライマリ圧力が変速圧力演算部で演算されたプライマリ変速圧力とプライマリ挟圧下限値設定部で設定された下限値の大きい方の値となるようにプライマリ圧力を制御し、セカンダリ圧力が変速圧力演算部で演算されたセカンダリ変速圧力とセカンダリ挟圧下限値設定部で設定された下限値の大きい方の値となるようにセカンダリ圧力を制御することが好適である。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る制御装置を含むベルト式無段変速機の駆動システムの概略構成を示す図である。ベルト式無段変速機(CVT)14は、入力軸26に連結されたプライマリプーリ30、出力軸36に連結されたセカンダリプーリ32、及びプライマリプーリ30とセカンダリプーリ32とに巻き掛けられた略V字型断面の無端ベルト34を備えている。入力軸26(プライマリプーリ30)はエンジン等の動力発生源(図示せず)に連結されており、入力軸26にはエンジンの発生する動力が伝達される。ベルト式無段変速機14は、入力軸26に伝達された動力を変速して出力軸36(セカンダリプーリ32)へ伝達する。出力軸36に伝達された動力は、出力軸36に連結された負荷(図示せず)へ出力されることで、例えば車両の駆動等の負荷の駆動に用いられる。
無端ベルト34は、平板状のエレメントを多数積層し、これをフープで締め付けて構成されている。プライマリプーリ30は、入力軸26方向に移動可能なプライマリ可動シーブ30aとプライマリ固定シーブ30bとで構成されている。同様に、セカンダリプーリ32は、出力軸36方向に移動可能なセカンダリ可動シーブ32aとセカンダリ固定シーブ32bとで構成されている。プライマリ可動シーブ30aには、プライマリプーリ油室30cに供給される作動油の圧力Pp(以下プライマリ圧力とする)によって入力軸26方向の推力が作用する。このプライマリ圧力Ppによって、プライマリプーリ30(プライマリ可動シーブ30a及びプライマリ固定シーブ30b)が無端ベルト34を挟圧する挟圧力(以下プライマリベルト挟圧力とする)を発生させることができる。同様に、セカンダリ可動シーブ32aには、セカンダリプーリ油室32cに供給される作動油の圧力Ps(以下セカンダリ圧力とする)によって出力軸36方向の推力が作用する。このセカンダリ圧力Psによって、セカンダリプーリ32(セカンダリ可動シーブ32a及びセカンダリ固定シーブ32b)が無端ベルト34を挟圧する挟圧力(以下セカンダリベルト挟圧力とする)を発生させることができる。プライマリ可動シーブ30a及びセカンダリ可動シーブ32aが軸方向に移動することにより、無端ベルト34がプライマリプーリ30及びセカンダリプーリ32に巻き掛かる部分の回転半径が変化する。これによって、ベルト式無段変速機14の変速比γ(=プライマリプーリ30の回転速度Nin/セカンダリプーリ32の回転速度Nout)が連続的に変化する。
ベルト式無段変速機14のプライマリプーリ油室30c及びセカンダリプーリ油室32cに供給される油圧(プライマリ圧力Pp及びセカンダリ圧力Ps)は、油圧制御装置40によって供給され、それらの油圧は電子制御装置42によって制御される。ここでの油圧制御装置40は、プライマリ圧力Ppを調整することでプライマリベルト挟圧力を調整するプライマリ圧力制御弁44と、セカンダリ圧力Psを調整することでセカンダリベルト挟圧力を調整するセカンダリ圧力制御弁46と、を備える。なお、油圧制御装置40が発生させる作動油の圧力は、プライマリプーリ油室30c及びセカンダリプーリ油室32cに供給される他に、プライマリプーリ30と無端ベルト34間及びセカンダリプーリ32と無端ベルト34間に油膜を形成するためにプライマリプーリ30及びセカンダリプーリ32にも供給される。
電子制御装置42は、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成することができ、処理プログラムを記憶したROMと、一時的にデータを記憶するRAMと、入出力ポートと、を備える。この電子制御装置42には、図示しない各センサにより検出されたスロットル開度Aを示す信号、エンジン回転速度Neを示す信号、プライマリプーリ回転速度(入力軸回転速度)Ninを示す信号、セカンダリプーリ回転速度(出力軸回転速度)Noutを示す信号、及び油圧制御装置40における作動油の温度Oilを示す信号等が入力ポートを介して入力されている。一方、電子制御装置42からは、プライマリ圧力Ppを制御するためのプライマリ制御指令信号Pc1V、及びセカンダリ圧力Psを制御するためのセカンダリ制御指令信号Pc2Vが出力ポートを介してプライマリ圧力制御弁44及びセカンダリ圧力制御弁46へそれぞれ出力されている。
本実施形態では、電子制御装置42は、プライマリ圧力Pp不足による無端ベルト34の滑り(マクロスリップ)を抑えるためのプライマリ圧力Ppの下限値Pdp(以下プライマリ挟圧下限値とする)と、セカンダリ圧力Ps不足による無端ベルト34の滑り(マクロスリップ)を抑えるためのセカンダリ圧力Psの下限値Pds(以下セカンダリ挟圧下限値とする)と、を独立して設定する。そして、電子制御装置42は、プライマリ圧力Pp及びセカンダリ圧力Psがそれぞれプライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pds以上となるように、プライマリ圧力Pp及びセカンダリ圧力Psを独立して制御する。以下、電子制御装置42がプライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pdsを設定するための構成例について、図2を用いて説明する。
プライマリ回転速度検出回路51は、プライマリプーリ30の回転速度を検出するセンサ(図示せず)からの信号を基にプライマリプーリ回転速度Ninを検出(取得)する。セカンダリ回転速度検出回路52は、セカンダリプーリ32の回転速度を検出するセンサ(図示せず)からの信号を基にセカンダリプーリ回転速度Noutを検出(取得)する。油温検出回路53は、油圧制御装置40における作動油の温度を検出するセンサ(図示せず)からの信号を基に、プライマリプーリ30と無端ベルト34間及びセカンダリプーリ32と無端ベルト34間に油膜を形成するために供給される作動油の温度Oilを検出(取得)する。
減速比演算回路54は、プライマリ回転速度検出回路51で検出されたプライマリプーリ回転速度Nin及びセカンダリ回転速度検出回路52で検出されたセカンダリプーリ回転速度Noutを基に、ベルト式無段変速機14の減速比(変速比)γを演算(取得)する。減速比(変速比)γは、γ=Nin/Noutにより算出される。プライマリ掛かり径演算回路55は、減速比演算回路54で演算された減速比γを基に、無端ベルト34のプライマリプーリ30への掛かり径Rp(以下プライマリ掛かり径とする)を演算(取得)する。
回転慣性トルク補償回路56は、プライマリ回転速度検出回路51で検出されたプライマリプーリ回転速度Ninを基に、プライマリプーリ30に伝達されるトルクTin_refを慣性トルク分補正することで、プライマリプーリ30への入力トルク(CVT入力トルク)Tinを演算(取得)する。プライマリプーリ30への入力トルクTinは、以下の(1)式で表される。
Tin=Tin_ref−I×dω/dt (1)
(1)式において、Iは、エンジンからプライマリプーリ30手前までの回転慣性であり、予め設定された値を用いる。ωは、プライマリプーリ30の回転角速度であり、ω=2×π×Nin/60で表される。dω/dtは、プライマリプーリ回転角速度ωの時間微分であり、例えばプライマリプーリ回転角速度ωの差分値の演算や微分関数を含むフィルタ処理等で算出することができる。また、ここでのプライマリプーリ30に伝達されるトルクTin_refについては、例えばエンジンが発生するトルクTeを用いることができ、エンジンが発生するトルクTeについては、例えば図示しないセンサにより検出されたスロットル開度A及びエンジン回転速度Neを基に推定(取得)することができる。
プライマリ摩擦係数(μ)参照回路57は、プライマリプーリ30と無端ベルト34間の摩擦係数を演算(取得)する。セカンダリ摩擦係数(μ)参照回路58は、セカンダリプーリ32と無端ベルト34間の摩擦係数を演算(取得)する。
ここで、減速比、プーリ回転速度(シーブ回転速度)、及び入力トルクに対するプーリ・ベルト間の摩擦係数の影響を調べた実験結果を図3A〜図3Cに示す。図3Aは、減速比γを変化させた場合におけるプライマリプーリ30と無端ベルト34間の最大摩擦係数μp(以下プライマリ最大摩擦係数とする)及びセカンダリプーリ32と無端ベルト34間の最大摩擦係数μs(以下セカンダリ最大摩擦係数とする)の特性を示す。図3Bは、プーリ回転速度Nin,Noutを変化させた場合におけるプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsの特性を示す。図3Cは、入力トルクTinを変化させた場合におけるプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsの特性を示す。さらに、図3Dに示すように、プーリ・ベルト間の摩擦係数(プライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μs)は、作動油温度Oilの変化に対しても変化する。本実施形態では、例えば図3A〜図3Dに示すような減速比γ、プーリ回転速度Nin,Nout、入力トルクTin、及び作動油温度Oilに対するプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsの関係を表す摩擦係数特性テーブルを予め求めて電子制御装置42に記憶しておく。
プライマリ摩擦係数参照回路57は、減速比演算回路54で演算された減速比(変速比)γ、プライマリ回転速度検出回路51で検出されたプライマリプーリ回転速度Nin、回転慣性トルク補償回路56で演算された入力トルクTin、及び油温検出回路53で検出された作動油温度Oilを基に、プライマリ最大摩擦係数μpを算出する。より具体的には、プライマリ摩擦係数参照回路57は、電子制御装置42に記憶された摩擦係数特性テーブルにおいて、減速比(変速比)γ、プライマリプーリ回転速度Nin、入力トルクTin、及び作動油温度Oilに対応するプライマリ最大摩擦係数μpを算出する。
セカンダリ摩擦係数参照回路58は、減速比演算回路54で演算された減速比(変速比)γ、セカンダリ回転速度検出回路52で検出されたセカンダリプーリ回転速度Nout、回転慣性トルク補償回路56で演算された入力トルクTin、及び油温検出回路53で検出された作動油温度Oilを基に、セカンダリ最大摩擦係数μsを算出する。より具体的には、セカンダリ摩擦係数参照回路58は、電子制御装置42に記憶された摩擦係数特性テーブルにおいて、減速比(変速比)γ、セカンダリプーリ回転速度Nout、入力トルクTin、及び作動油温度Oilに対応するセカンダリ最大摩擦係数μsを算出する。
プライマリプーリ30においては、無端ベルト34のエレメントがその積層方向(プーリ周方向)に圧縮されることでトルク伝達が行われる。一方、セカンダリプーリ32においては、無端ベルト34のエレメントの圧縮が解放されることでトルク伝達が行われる。そして、プーリ・ベルト間の最大摩擦係数は、小径側プーリでのベルト滑り速度の影響を受ける。その結果、図3Aに示すように、減速比γに対するプーリ・ベルト間の最大摩擦係数(プライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μs)の特性は、プライマリプーリ30とセカンダリプーリ32とで異なる。
また、図3Bに示すように、プーリ回転速度が増大するほど無端ベルト34のエレメント単体の滑り速度が増大してプーリ・ベルト間の最大摩擦係数(プライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μs)が減少する。その場合は、プライマリ摩擦係数参照回路57は、プライマリプーリ回転速度Ninの増大に対してプライマリ最大摩擦係数μpを減少させ、セカンダリ摩擦係数参照回路58は、セカンダリプーリ回転速度Noutの増大に対してセカンダリ最大摩擦係数μsを減少させる。
また、入力トルクTinが増大するとベルト挟圧力が増大して、プーリ弾性変形及び可動シーブのクリアランスによるプーリ傾斜が生じ、無端ベルト34のエレメントとプーリとの接触状態が悪化する。その結果、図3Cに示すように、入力トルクTinが増大するほどプーリ・ベルト間の最大摩擦係数(プライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μs)が減少する。そして、プライマリプーリ30はセカンダリプーリ32よりも常にベルト挟圧力が高い状態にあるため、図3Cに示すように、入力トルクTinの増大に対するプーリ・ベルト間の最大摩擦係数の減少割合は、プライマリプーリ30の方がセカンダリプーリ32よりも大きくなる。その場合は、プライマリ摩擦係数参照回路57は、入力トルクTinの増大に対してプライマリ最大摩擦係数μpを減少させ、セカンダリ摩擦係数参照回路58は、入力トルクTinの増大に対してセカンダリ最大摩擦係数μsを減少させる。さらに、プライマリ摩擦係数参照回路57は、入力トルクTinの増大に対するプライマリ最大摩擦係数μpの減少割合を、入力トルクTinの増大に対するセカンダリ最大摩擦係数μsの減少割合よりも大きくする。
また、図3Dに示すように、作動油温度Oilの増大に対して、プーリ・ベルト間の油膜厚さが薄くなって接触面積が増大し、プーリ・ベルト間の最大摩擦係数(プライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μs)が増大する傾向にある。ただし、作動油に含まれる添加剤は温度上昇に対して最大摩擦係数を下げる方向に働くため、作動油温度Oilに対するプーリ・ベルト間の最大摩擦係数(プライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μs)のより厳密な特性は、両者の兼ね合いにより決まる。
プライマリ挟圧下限値演算回路59は、プライマリ圧力Pp不足による(プライマリプーリ30と無端ベルト34間の滑りによる)ベルト滑り(マクロスリップ)を防ぐためのプライマリ圧力Ppの下限値(プライマリ挟圧下限値)Pdpを設定する。ここでは、プライマリ摩擦係数参照回路57で演算されたプライマリ最大摩擦係数μp、回転慣性トルク補償回路56で演算された入力トルクTin、及びプライマリ掛かり径演算回路55で演算されたプライマリ掛かり径Rpを基に、プライマリ挟圧下限値Pdpが演算される。より具体的には、プライマリ挟圧下限値Pdpは、以下の(2)式により演算される。
(2)式において、θは、プーリ傾き角(フランク角)であり、Apは、プライマリ可動シーブ30aがプライマリ圧力Ppを入力軸26方向(推力発生方向)に受ける受圧面積である。SFpは、プライマリ側の安全率であり、トルク伝達時及び急変速時にプライマリプーリ30にベルト滑りが発生しないように1.0より大きい値が設定される。Pp_cenは、プライマリプーリ30の遠心油圧であり、プライマリプーリ遠心油圧係数をk1とすると、Pp_cen=k1×Nin2で表される。
セカンダリ挟圧下限値演算回路60は、セカンダリ圧力Ps不足による(セカンダリプーリ32と無端ベルト34間の滑りによる)ベルト滑り(マクロスリップ)を防ぐためのセカンダリ圧力Psの下限値(セカンダリ挟圧下限値)Pdsを設定する。ここでは、セカンダリ摩擦係数参照回路58で演算されたセカンダリ最大摩擦係数μs、回転慣性トルク補償回路56で演算された入力トルクTin、及びプライマリ掛かり径演算回路55で演算されたプライマリ掛かり径Rpを基に、セカンダリ挟圧下限値Pdsが演算される。より具体的には、セカンダリ挟圧下限値Pdsは、以下の(3)式により演算される。
(3)式において、Asは、セカンダリ可動シーブ32aがセカンダリ圧力Psを出力軸36方向(推力発生方向)に受ける受圧面積である。SFsは、セカンダリ側の安全率であり、トルク伝達時及び急変速時にセカンダリプーリ32にベルト滑りが発生しないように1.0より大きい値が設定される。ここでは、セカンダリ側の安全率SFsをプライマリ側の安全率SFpと等しく設定してもよいし、セカンダリ側の安全率SFsをプライマリ側の安全率SFpと異ならせてもよい。Ps_cenは、セカンダリプーリ32の遠心油圧であり、セカンダリプーリ遠心油圧係数をk2とすると、Ps_cen=k2×Nout2で表される。
次に、電子制御装置42がプライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pdsを演算する処理の一例について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4のフローチャートによる処理は、所定時間おきに繰り返して実行される。
まずステップS101において、プライマリプーリ30に伝達されるトルク(エンジントルク)Tin_ref、プライマリプーリ回転速度Nin、セカンダリプーリ回転速度Nout、及び作動油温度Oilの読み込み処理が実行される。次にステップS102において、プライマリプーリ30への入力トルク(CVT入力トルク)Tin(=Tin_ref−I×dω/dt)が回転慣性トルク補償回路56により算出される。ステップS103では、ベルト式無段変速機14の減速比(変速比)γ(=Nin/Nout)が減速比演算回路54により算出される。次にステップS104では、減速比γを基にプライマリ掛かり径Rpがプライマリ掛かり径演算回路55により算出される。
ステップS105では、減速比γ、プライマリプーリ回転速度Nin、入力トルクTin、及び作動油温度Oilをパラメータとして摩擦係数特性テーブルを参照することで、プライマリ最大摩擦係数μpがプライマリ摩擦係数参照回路57により算出される。次にステップS106では、(2)式を用いてプライマリ挟圧下限値Pdpがプライマリ挟圧下限値演算回路59により算出される。ステップS107では、減速比γ、セカンダリプーリ回転速度Nout、入力トルクTin、及び作動油温度Oilをパラメータとして摩擦係数特性テーブルを参照することで、セカンダリ最大摩擦係数μsがセカンダリ摩擦係数参照回路58により算出される。次にステップS108では、(3)式を用いてセカンダリ挟圧下限値Pdsがセカンダリ挟圧下限値演算回路60により算出される。
次に、電子制御装置42がプライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pdsを基にプライマリ圧力Pp及びセカンダリ圧力Psを制御するための構成例について、図5を用いて説明する。ただし、図2と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図5に示す構成例では、電子制御装置42は、プライマリ圧力Ppを制御するプライマリ制御系70と、セカンダリ圧力Psを制御するセカンダリ制御系80と、を備える。
除算回路61は、減速比指令値(目標変速比)γ_refを減速比演算回路54からの減速比γで割った除算値γ_ref/γを出力する。対数演算回路62は、除算回路61からの除算値γ_ref/γの対数log(γ_ref/γ)を演算して出力する。これによって、減速比指令値(目標変速比)γ_refの対数log(γ_ref)と減速比検出値γの対数log(γ)との偏差(対数偏差)Δγが演算される。
プライマリ変速制御量演算回路63は、対数演算回路62からの対数偏差Δγを基に、対数偏差Δγを(0あるいはほぼ0に)減少させるためのプライマリ変速制御量Pp_Hを演算して出力する。ここでは、プライマリ変速制御量Pp_Hとして、例えば対数偏差ΔγをPIDやPIによりフィードバック補償したフィードバック制御量が算出される。プライマリ変速油圧演算回路64は、プライマリ変速制御量演算回路63からのプライマリ変速制御量Pp_Hを基に、減速比γを減速比指令値γ_refに一致(あるいはほぼ一致)させるためにプライマリプーリ油室30cに供給するプライマリ変速油圧Pphを演算して出力する。ここでは、プライマリ変速制御量Pp_Hに対するプライマリ変速油圧Pphの関係を表すプライマリ変速油圧特性テーブルを電子制御装置42に予め記憶しておき、プライマリ変速油圧演算回路64は、このプライマリ変速油圧特性テーブルにおいて、プライマリ変速制御量Pp_Hに対応するプライマリ変速油圧Pphを算出する。このプライマリ変速制御量演算回路63及びプライマリ変速油圧演算回路64により、減速比(変速比)γを減速比指令値(目標変速比)γ_refに一致(あるいはほぼ一致)させるためのプライマリ変速油圧(プライマリ変速圧力)Pphが演算される。なお、図5のプライマリ変速油圧演算回路64を表すブロック内には、プライマリ変速制御量Pp_Hが0以下の場合にプライマリ変速油圧Pphが0になり、プライマリ変速制御量Pp_Hが0から増大するのに対してプライマリ変速油圧Pphも0から増大するプライマリ変速油圧特性テーブルが示されている。そのため、プライマリ変速油圧Pphの最小値は0に設定される。
セカンダリ変速制御量演算回路73は、対数演算回路62からの対数偏差Δγを基に、対数偏差Δγを(0あるいはほぼ0に)減少させるためのセカンダリ変速制御量Ps_Hを演算して出力する。ここでは、セカンダリ変速制御量Ps_Hとして、例えば対数偏差ΔγをPIDやPIによりフィードバック補償したフィードバック制御量が算出される。セカンダリ変速油圧演算回路74は、セカンダリ変速制御量演算回路73からのセカンダリ変速制御量Ps_Hを基に、減速比γを減速比指令値γ_refに一致(あるいはほぼ一致)させるためにセカンダリプーリ油室32cに供給するセカンダリ変速油圧Pshを演算して出力する。ここでは、セカンダリ変速制御量Ps_Hに対するセカンダリ変速油圧Pshの関係を表すセカンダリ変速油圧特性テーブルを電子制御装置42に予め記憶しておき、セカンダリ変速油圧演算回路74は、このセカンダリ変速油圧特性テーブルにおいて、セカンダリ変速制御量Ps_Hに対応するセカンダリ変速油圧Pshを算出する。このセカンダリ変速制御量演算回路73及びセカンダリ変速油圧演算回路74により、減速比(変速比)γを減速比指令値(目標変速比)γ_refに一致(あるいはほぼ一致)させるためのセカンダリ変速油圧(セカンダリ変速圧力)Pshが演算される。なお、図5のセカンダリ変速油圧演算回路74を表すブロック内には、セカンダリ変速制御量Ps_Hが0以下の場合にセカンダリ変速油圧Pshが0になり、セカンダリ変速制御量Ps_Hが0から増大するのに対してセカンダリ変速油圧Pshも0から増大するセカンダリ変速油圧特性テーブルが示されている。そのため、セカンダリ変速油圧Pshの最小値は0に設定される。
図5に示す構成例では、プライマリ挟圧下限値演算回路59が、プライマリ遠心油圧演算回路65、プライマリ挟圧力演算回路66、及び減算回路67により構成されており、セカンダリ挟圧下限値演算回路60が、セカンダリ遠心油圧演算回路75、セカンダリ挟圧力演算回路76、及び減算回路77により構成されている。プライマリ遠心油圧演算回路65は、プライマリプーリ回転速度Ninを基に、プライマリプーリ30の遠心油圧Pp_cen(=k1×Nin2)を演算して出力する。プライマリ挟圧力演算回路66は、プライマリ摩擦係数参照回路57で演算されたプライマリ最大摩擦係数μp、回転慣性トルク補償回路56で演算された入力トルクTin、及びプライマリ掛かり径演算回路55で演算されたプライマリ掛かり径Rpを基に、プライマリベルト挟圧力Pbpを演算して出力する。減算回路67は、プライマリ挟圧下限値Pdpとして、プライマリ挟圧力演算回路66からのプライマリベルト挟圧力Pbpとプライマリ遠心油圧演算回路65からのプライマリプーリ30の遠心油圧Pp_cenとの差を演算して出力する。セカンダリ遠心油圧演算回路75は、セカンダリプーリ回転速度Noutを基に、セカンダリプーリ32の遠心油圧Ps_cen(=k2×Nout2)を演算して出力する。セカンダリ挟圧力演算回路76は、セカンダリ摩擦係数参照回路58で演算されたセカンダリ最大摩擦係数μs、回転慣性トルク補償回路56で演算された入力トルクTin、及びプライマリ掛かり径演算回路55で演算されたプライマリ掛かり径Rpを基に、セカンダリベルト挟圧力Pbsを演算して出力する。減算回路77は、セカンダリ挟圧下限値Pdsとして、セカンダリ挟圧力演算回路76からのセカンダリベルト挟圧力Pbsとセカンダリ遠心油圧演算回路75からのセカンダリプーリ32の遠心油圧Ps_cenとの差を演算して出力する。なお、プライマリベルト挟圧力Pbp及びセカンダリベルト挟圧力Pbsは、以下の(4)、(5)式によりそれぞれ演算される。
加算回路68は、目標プライマリ圧力Pc1として、プライマリ変速油圧演算回路64からのプライマリ変速油圧Pphとプライマリ挟圧下限値演算回路59(減算回路67)からのプライマリ挟圧下限値Pdpとの和を演算して出力する。プライマリ制御指令値演算回路69は、加算回路68からの目標プライマリ圧力Pc1を基に、プライマリ制御指令電圧Pc1Vを演算してプライマリ圧力制御弁44へ出力する。ここでは、目標プライマリ圧力Pc1に対するプライマリ制御指令電圧Pc1Vの関係を表すプライマリ制御指令値特性テーブルを電子制御装置42に予め記憶しておき、プライマリ制御指令値演算回路69は、このプライマリ制御指令値特性テーブルにおいて、目標プライマリ圧力Pc1に対応するプライマリ制御指令電圧Pc1Vを算出する。これによって、プライマリ圧力Ppが目標プライマリ圧力Pc1(プライマリ変速油圧Pphとプライマリ挟圧下限値Pdpの和)となるように制御される。
加算回路78は、目標セカンダリ圧力Pc2として、セカンダリ変速油圧演算回路74からのセカンダリ変速油圧Pshとセカンダリ挟圧下限値演算回路60(減算回路77)からのセカンダリ挟圧下限値Pdsとの和を演算して出力する。セカンダリ制御指令値演算回路79は、加算回路78からの目標セカンダリ圧力Pc2を基に、セカンダリ制御指令電圧Pc2Vを演算してセカンダリ圧力制御弁46へ出力する。ここでは、目標セカンダリ圧力Pc2に対するセカンダリ制御指令電圧Pc2Vの関係を表すセカンダリ制御指令値特性テーブルを電子制御装置42に予め記憶しておき、セカンダリ制御指令値演算回路79は、このセカンダリ制御指令値特性テーブルにおいて、目標セカンダリ圧力Pc2に対応するセカンダリ制御指令電圧Pc2Vを算出する。これによって、セカンダリ圧力Psが目標セカンダリ圧力Pc2(セカンダリ変速油圧Pshとセカンダリ挟圧下限値Pdsの和)となるように制御される。
以上のように、プライマリ変速油圧Pphとプライマリ挟圧下限値Pdpとの和が目標プライマリ圧力Pc1として設定されることで、プライマリ圧力Ppがプライマリ挟圧下限値Pdp以上となるように制御される。そして、セカンダリ変速油圧Pshとセカンダリ挟圧下限値Pdsとの和が目標セカンダリ圧力Pc2として設定されることで、セカンダリ圧力Psがセカンダリ挟圧下限値Pds以上となるように制御される。
なお、図5に示す構成例では、加算回路68の代わりに、プライマリ変速油圧Pphとプライマリ挟圧下限値Pdpのうちの大きい方の値を目標プライマリ圧力Pc1としてプライマリ制御指令値演算回路69へ出力する比較回路を設ける、つまりプライマリ圧力Ppがプライマリ変速油圧Pphとプライマリ挟圧下限値Pdpのうちの大きい方の値となるように制御することによっても、プライマリ圧力Ppがプライマリ挟圧下限値Pdp以上となるように制御することができる。同様に、加算回路78の代わりに、セカンダリ変速油圧Pshとセカンダリ挟圧下限値Pdsのうちの大きい方の値を目標セカンダリ圧力Pc2としてセカンダリ制御指令値演算回路79へ出力する比較回路を設ける、つまりセカンダリ圧力Psがセカンダリ変速油圧Pshとセカンダリ挟圧下限値Pdsのうちの大きい方の値となるように制御することによっても、セカンダリ圧力Psがセカンダリ挟圧下限値Pds以上となるように制御することができる。
以上説明した本実施形態では、プライマリ圧力Pp不足によるベルト滑り(マクロスリップ)を防止するためのプライマリ挟圧下限値Pdpと、セカンダリ圧力Ps不足によるベルト滑り(マクロスリップ)を防止するためのセカンダリ挟圧下限値Pdsとを各々独立して常時設定する。そして、プライマリ圧力Pp及びセカンダリ圧力Psがそれぞれプライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pds以上となるように制御することで、急変速中を含む様々な運転条件においてベルト張力を所定値以上に保つことができる。したがって、本実施形態によれば、急変速中を含む様々な運転条件においてベルト滑り(マクロスリップ)を防止することができ、ベルト滑りをより安定して防止することができる。
また、本実施形態では、減速比(変速比)γをパラメータに含む摩擦係数特性テーブルにおいて、与えられた減速比γに対応するプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsを演算することで、減速比γの変化に適応してプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsを精度よく演算することができる。
また、プーリ回転速度Nin,Noutをパラメータに含む摩擦係数特性テーブルにおいて、与えられたプーリ回転速度Nin,Noutに対応するプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsを演算することで、プーリ回転速度Nin,Noutの変化に適応してプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsを精度よく演算することができる。
また、入力トルクTinをパラメータに含む摩擦係数特性テーブルにおいて、与えられた入力トルクTinに対応するプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsを演算することで、入力トルクTinの変化に適応してプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsを精度よく演算することができる。
また、作動油温度Oilをパラメータに含む摩擦係数特性テーブルにおいて、与えられた作動油温度Oilに対応するプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsを演算することで、作動油温度Oilの変化に適応してプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsを精度よく演算することができる。
したがって、本実施形態では、プライマリ最大摩擦係数μpの変化に適応してプライマリ挟圧下限値Pdpを適切に設定することができるとともに、セカンダリ最大摩擦係数μsの変化に適応してセカンダリ挟圧下限値Pdsを適切に設定することができる。
なお、特許文献2には、以下のようにしてプライマリ圧及びセカンダリ圧を決定することが示されている。1)目標変速速度Vmを用いて必要なプライマリ圧変化量ΔPpを求める。2)入力トルクTinの伝達に必要なセカンダリ圧Psmを求め、減速比γ及び入力トルクTinをパラメータとして推力比テーブルを参照して、現時点の定常減速比維持に必要なプライマリ圧Ppdを求める。3)Pdp+ΔPpにより、目標変速速度Vmの達成に必要なプライマリ圧目標値Ppmを決定する。4)セカンダリ圧Psm及びプライマリ圧Ppmの組み合わせで目標変速速度Vmを達成するときのベルト滑り発生を、限界変速速度テーブルに基づき求める。5)4)でベルト滑りが発生すると判断された場合は、目標変速速度Vmでベルト滑りが発生しないセカンダリ圧Psmmを再計算し、さらにプライマリ圧Ppmmを決定する。ただし、特許文献2では、ベルト滑りに対して、セカンダリ側を主、プライマリ側を従の関係としている。そのため、目標変速速度Vmの達成に必要なプライマリ圧目標値Ppmでベルト滑りが発生すると判断された場合は、目標変速速度Vmでベルト滑りが発生しないセカンダリ圧Psmmを再計算し、セカンダリ圧Psmm基準でプライマリ圧Ppmmを再計算するという複雑な計算処理を行う必要がある。その結果、プライマリ圧及びセカンダリ圧の演算量の増大を招くことになる。
これに対して本実施形態では、プライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pdsを再計算を行うことなく設定することができ、プライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pdsの演算量を低減することができる。そして、減速比(変速比)γを減速比指令値(目標変速比)γ_refに一致(あるいはほぼ一致)させるためのプライマリ変速油圧Pphとプライマリ挟圧下限値Pdpとに基づいてプライマリ圧力Ppを制御し、減速比γを減速比指令値γ_refに一致(あるいはほぼ一致)させるためのセカンダリ変速油圧Pshとセカンダリ挟圧下限値Pdsとに基づいてセカンダリ圧力Psを制御することで、ベルト滑り(マクロスリップ)を防止しながら変速制御を適切に行うことができる。
また、プライマリプーリとセカンダリプーリの推力比は、減速比γ及び入力トルクTinの他に、プーリ回転速度の変化に対しても変化する。特許文献2では、プライマリ圧Ppdの演算に用いる推力比テーブルのパラメータにプーリ回転速度が含まれていないため、プーリ回転速度の変化に適応してプライマリ圧Ppdを演算することができず、ベルト滑りの判定精度の低下を招くことになる。これに対して本実施形態では、プライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsの演算に用いる摩擦係数特性テーブルのパラメータにプーリ回転速度Nin,Noutが含まれているため、プーリ回転速度Nin,Noutの変化に適応してプライマリ最大摩擦係数μp及びセカンダリ最大摩擦係数μsを精度よく演算することができ、ベルト滑り(マクロスリップ)を防止するためのプライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pdsを適切に設定することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
実施形態に係る制御装置を含むベルト式無段変速機の駆動システムの概略構成を示す図である。 電子制御装置の構成例を示す図である。 減速比γを変化させた場合におけるプライマリプーリと無端ベルト間の最大摩擦係数μp及びセカンダリプーリと無端ベルト間の最大摩擦係数μsの特性を示す図である。 プーリ回転速度Nin,Noutを変化させた場合におけるプライマリプーリと無端ベルト間の最大摩擦係数μp及びセカンダリプーリと無端ベルト間の最大摩擦係数μsの特性を示す図である。 入力トルクTinを変化させた場合におけるプライマリプーリと無端ベルト間の最大摩擦係数μp及びセカンダリプーリと無端ベルト間の最大摩擦係数μsの特性を示す図である。 作動油温度Oilを変化させた場合におけるプーリ・ベルト間の最大摩擦係数の特性を示す図である。 電子制御装置がプライマリ挟圧下限値Pdp及びセカンダリ挟圧下限値Pdsを演算する処理の一例を説明するフローチャートである。 電子制御装置の構成例を示す図である。 セカンダリプーリへの供給圧力を基準としてベルト滑り限界における推力比を実験で調べた結果を示す図である。
符号の説明
14 ベルト式無段変速機、30 プライマリプーリ、32 セカンダリプーリ、34 無端ベルト、40 油圧制御装置、42 電子制御装置、44 プライマリ圧力制御弁、46 セカンダリ圧力制御弁、51 プライマリ回転速度検出回路、52 セカンダリ回転速度検出回路、53 油温検出回路、54 減速比演算回路、55 プライマリ掛かり径演算回路、56 回転慣性トルク補償回路、57 プライマリ摩擦係数参照回路、58 セカンダリ摩擦係数参照回路、59 プライマリ挟圧下限値演算回路、60 セカンダリ挟圧下限値演算回路。

Claims (10)

  1. プライマリプーリに供給されるプライマリ圧力によりプライマリプーリがベルトを挟圧し且つセカンダリプーリに供給されるセカンダリ圧力によりセカンダリプーリがベルトを挟圧するベルト式無段変速機の制御装置であって、
    プライマリ圧力不足によるベルト滑りを抑えるためのプライマリ圧力の下限値を設定するプライマリ挟圧下限値設定部と、
    セカンダリ圧力不足によるベルト滑りを抑えるためのセカンダリ圧力の下限値を設定するセカンダリ挟圧下限値設定部と、
    プライマリ圧力及びセカンダリ圧力がそれぞれプライマリ挟圧下限値設定部及びセカンダリ挟圧下限値設定部で設定された下限値以上となるように、プライマリ圧力及びセカンダリ圧力を制御する挟圧制御部と、
    を備えることを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  2. 請求項1に記載のベルト式無段変速機の制御装置であって、
    プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を取得するプライマリ摩擦係数取得部を備え、
    プライマリ挟圧下限値設定部は、プライマリ摩擦係数取得部で取得されたプライマリプーリとベルト間の摩擦係数に基づいて、プライマリ圧力の下限値を設定することを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  3. 請求項2に記載のベルト式無段変速機の制御装置であって、
    ベルト式無段変速機の変速比を取得する変速比取得部を備え、
    プライマリ摩擦係数取得部は、変速比取得部で取得された変速比に基づいて、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を演算することを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  4. 請求項2または3に記載のベルト式無段変速機の制御装置であって、
    プライマリプーリの回転速度を取得するプライマリ回転速度取得部を備え、
    プライマリ摩擦係数取得部は、プライマリ回転速度取得部で取得されたプライマリプーリの回転速度に基づいて、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を演算することを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1に記載のベルト式無段変速機の制御装置であって、
    プライマリプーリへの入力トルクを取得する入力トルク取得部を備え、
    プライマリ摩擦係数取得部は、入力トルク取得部で取得された入力トルクに基づいて、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を演算することを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1に記載のベルト式無段変速機の制御装置であって、
    プライマリプーリとベルト間に油膜を形成するために供給される作動油の温度を取得する油温取得部を備え、
    プライマリ摩擦係数取得部は、油温取得部で取得された作動油の温度に基づいて、プライマリプーリとベルト間の摩擦係数を演算することを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載のベルト式無段変速機の制御装置であって、
    セカンダリプーリとベルト間の摩擦係数を取得するセカンダリ摩擦係数取得部を備え、
    セカンダリ挟圧下限値設定部は、セカンダリ摩擦係数取得部で取得されたセカンダリプーリとベルト間の摩擦係数に基づいて、セカンダリ圧力の下限値を設定することを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1に記載のベルト式無段変速機の制御装置であって、
    ベルト式無段変速機の変速比を目標変速比に略一致させるためにプライマリプーリ及びセカンダリプーリにそれぞれ供給するプライマリ変速圧力及びセカンダリ変速圧力を演算する変速圧力演算部を備え、
    挟圧制御部は、
    変速圧力演算部で演算されたプライマリ変速圧力とプライマリ挟圧下限値設定部で設定された下限値とに基づいてプライマリ圧力を制御し、
    変速圧力演算部で演算されたセカンダリ変速圧力とセカンダリ挟圧下限値設定部で設定された下限値とに基づいてセカンダリ圧力を制御することを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  9. 請求項8に記載のベルト式無段変速機の制御装置であって、
    挟圧制御部は、
    プライマリ圧力が変速圧力演算部で演算されたプライマリ変速圧力とプライマリ挟圧下限値設定部で設定された下限値の和となるようにプライマリ圧力を制御し、
    セカンダリ圧力が変速圧力演算部で演算されたセカンダリ変速圧力とセカンダリ挟圧下限値設定部で設定された下限値の和となるようにセカンダリ圧力を制御することを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  10. 請求項8に記載のベルト式無段変速機の制御装置であって、
    挟圧制御部は、
    プライマリ圧力が変速圧力演算部で演算されたプライマリ変速圧力とプライマリ挟圧下限値設定部で設定された下限値の大きい方の値となるようにプライマリ圧力を制御し、
    セカンダリ圧力が変速圧力演算部で演算されたセカンダリ変速圧力とセカンダリ挟圧下限値設定部で設定された下限値の大きい方の値となるようにセカンダリ圧力を制御することを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
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