JP4135653B2 - エンジントルク制御装置 - Google Patents

エンジントルク制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4135653B2
JP4135653B2 JP2004039703A JP2004039703A JP4135653B2 JP 4135653 B2 JP4135653 B2 JP 4135653B2 JP 2004039703 A JP2004039703 A JP 2004039703A JP 2004039703 A JP2004039703 A JP 2004039703A JP 4135653 B2 JP4135653 B2 JP 4135653B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
engine torque
engine
target engine
correction amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004039703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005232983A (ja
Inventor
綾一 大滝
正浩 入山
健司 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004039703A priority Critical patent/JP4135653B2/ja
Publication of JP2005232983A publication Critical patent/JP2005232983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4135653B2 publication Critical patent/JP4135653B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、エンジントルク制御装置に関する。
特許文献1では、車両用電磁パウダクラッチの制御方法において、車両の発進時に、スロットル開度から定められた目標ミート回転数と、実際のエンジン回転数との偏差を算出し、この偏差分、目標ミート回転数を補正して補正目標ミート回転数を設定し、この補正目標ミート回転数にエンジン回転数が合うように電磁パウダクラッチへの励磁電流を補正制御することが記載されている。
特開2000−110857号公報
しかしながら、エンジン回転数が補正目標ミート回転数に安定するようクラッチ締結トルクを補正するため、車速が上昇してもアクセルの踏み込みに対してエンジン回転数が停滞してしまう。このため、車速が上昇してもエンジン回転数が停滞することにより、ドライバーに違和感を与えるという問題があった。
本発明は、このような問題に着目してなされたもので、車速が上昇してもエンジン回転が停滞することによるドライバーへの違和感を防止することを目的とする。
そのため本発明では、変速機の入力側にクラッチを備えるエンジントルク制御装置において、車両の運転状態に基づいて目標エンジントルクを算出する目標エンジントルク算出手段と、エンジン回転数に基づいてクラッチの締結トルクを算出するクラッチ締結トルク算出手段と、クラッチ締結トルクに基づいて目標エンジントルクに対する補正量を算出し、クラッチ締結トルクの増加に応じて、トルク補正量を大きくするトルク補正量算出手段と、目標エンジントルクにトルク補正量を加算して補正後の目標エンジントルクを算出する補正後目標エンジントルク算出手段と、リミッタトルクと補正後目標エンジントルクとの小さい方のトルクを出力目標エンジントルクとして選択する出力目標エンジントルク選択手段と、出力目標エンジントルクに基づいてエンジントルクを制御するエンジントルク制御手段と、を備える。
本発明によれば、補正後の目標エンジントルクによりトルク制御が行われるため、エンジン回転の停滞を防止することができるという効果がある。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、車両の構成図である。
エンジン1には、エンジン1からの動力をダンパ2及び発進クラッチ3(湿式多板クラッチ)を介して無段変速機5に伝達するエンジン動力伝達軸4が接続されている。
無段変速機5は、プライマリプーリー6とセカンダリプーリー7と、これらのプーリー6,7に回巻されプライマリプーリー6の回転力をセカンダリプーリー7に伝達するベルト8と、プーリー6,7にそれぞれ設けられた油圧ピストン14とを含んで構成されている。
油圧ピストン14の制御によりプーリー比を変化させて変速比を無段階に制御可能である。
無段変速機5のセカンダリプーリー7には、エンジン1側からの動力を出力する出力軸9が接続されている。出力軸9からの動力は、ファイナルギア10、ディファレンシャル11及び駆動軸12を介してタイヤ13を駆動する。
また、無段変速機5のプライマリプーリー6には、この回転数Nt(タービン回転数)に応じた信号を出力するプライマリプーリー回転数センサ16が配設される一方、セカンダリプーリー7には、この回転数Nsに応じた信号を出力するセカンダリプーリー回転数センサ17が配設されている。
これらの出力信号がトランスミッション制御装置30(図には、「TCU」と示す)に入力される。
トランスミッション制御装置30は、プライマリプーリー回転数センサ16及びセカンダリプーリー回転数センサ17等からの出力信号に基づいて、プライマリプーリー回転数Nt、セカンダリプーリー回転数Ns及びクラッチ締結トルクTc等を算出する。これらの算出結果はエンジン制御装置40(図には、「ECU」と示す)に入力される。なお、トランスミッション制御装置30は、変速比変更信号を無段変速機5に出力して変速比を変更可能である。
エンジン制御装置40には、各種センサからの出力信号が入力される。
例えば、エンジン1の回転数Neに応じた信号を出力するエンジン回転数センサ15、車速Vspに応じた信号を出力する車速センサ18、アクセル開度に応じた信号を出力するアクセル開度センサ19などが設けられ、これらの信号がエンジン制御装置40に入力される。
エンジン制御装置40は、これらの信号に基づいてエンジン1の運転状態を検出し、スロットルアクチュエータに出力信号を送り、電制スロットル弁の開度を調整することでエンジントルクの制御を行う。なお、エンジン制御装置40にて算出したエンジン回転数Neは、トランスミッション制御装置30に入力される。
次に、図2の制御ブロック図を用いて説明する。
前述の通り、トランスミッション制御装置30は、プライマリプーリー回転数センサ16及びセカンダリプーリー回転数センサ17の入力信号と、エンジン制御装置40からのエンジン回転数Neに基づいて、プライマリプーリー回転数Nt、セカンダリプーリー回転数Ns及びクラッチ締結トルクTcをそれぞれ算出する。
ここで、クラッチ締結トルクTcは、エンジン回転数Neの2乗と、発進クラッチ3の容量係数(定数)との乗算により算出する(Tc=τNe2)。
エンジン制御装置40は、ドライバー目標エンジントルク算出手段41、トルク補正量算出手段42、補正後目標エンジントルク算出手段43、リミッタトルク算出手段44及び出力目標エンジントルク選択手段45から大別構成され、各種センサの入力信号等と、トランスミッション制御装置30による各値との入力によって出力目標エンジントルクを算出する。出力目標エンジントルクを算出した後は、スロットルアクチュエータに出力信号を送り、スロットル弁の開度を調整することでエンジントルクを制御する。
ドライバー目標エンジントルク算出手段41は、車両の運転状態に基づいて、具体的には目標駆動力算出マップに基づいて目標駆動力(ドライバー目標駆動力)を算出する。このマップは、車速及びアクセル開度から目標駆動力を算出するものであり、アクセル開度が大きく且つ車速が低い場合には目標駆動力が大きくなる傾向にあり、同じアクセル開度であっても車速が高い場合には、目標駆動力が小さくなる。
そして、ドライバー目標駆動力を算出した後は、この駆動力に、タイヤ有効半径からファイナルギア比を除算した値(タイヤ有効半径/ファイナルギア比)を乗算する。
そして、この値に、セカンダリプーリー回転数Nsからプライマリプーリー回転数Ntを除した値であるトランスミッションギア比(TMギア比=セカンダリプーリー回転数Ns/プライマリプーリー回転数Nt)を除算する。このようにして算出された値がドライバー目標エンジントルクに相当する。このドライバー目標エンジントルクは、トルク補正量算出手段42と補正後目標エンジントルク算出手段43とにそれぞれ入力される。
なお、ドライバー目標エンジントルク算出手段41は、目標駆動力にタイヤ有効半径からファイナルギア比を除算した値(タイヤ有効半径/ファイナルギア比)を乗算した値と、プライマリプーリー回転数Ntとセカンダリプーリー回転数Nsとの回転差(プライマリプーリー回転数Nt−セカンダリプーリー回転数Ns)とに基づいてドライバー目標エンジントルクを算出してもよい。
また、ドライバー目標エンジントルク算出手段41は、ドライバー目標エンジントルクではなく、他の一般的な目標エンジントルク、例えば、エンジン回転数Neとスロットル開度またはアクセル開度から目標エンジントルクを算出して、これを後述する補正対象とするようにしてもよい。
トルク補正量算出手段42は、クラッチ締結トルクTc及びドライバー目標エンジントルクに基づいて、ドライバー目標エンジントルクに対する補正量を算出する。
具体的には、トランスミッション制御装置30により算出されたクラッチ締結トルクTcをドライバー目標エンジントルクで除算したトルク比を算出する(トルク比=クラッチ締結トルクTc/ドライバー目標エンジントルク)。そして、トルク比の上限を1にした後、トルク補正率算出テーブルからトルク補正率を算出する。
なお、このトルク補正率算出テーブルの補正パターンを変更することでトルク補正率を変更可能である。
そして、トルク補正率とドライバー目標エンジントルクとの乗算によりトルク補正量を算出する(トルク補正量=ドライバー目標エンジントルク×トルク補正率)。
なお、所定時間におけるエンジン1の回転上昇の傾きであるdNe/dtを補正量としてもよい。
これにより、エンジン回転数Neの上昇のチューニングが可能になり、エンジン回転の停滞感を抑制すると共に、アクセルペダルの踏み込み量などに応じて自由にエンジン回転数を演出可能となる。
補正後目標エンジントルク算出手段43は、ドライバー目標エンジントルクとトルク補正量とに基づいて補正後の目標エンジントルクを算出する。具体的には、ドライバー目標エンジントルクとトルク補正量とを加算することにより補正後の目標エンジントルクを算出する。
なお、補正後目標エンジントルク算出手段43は、ドライバー目標エンジントルクとクラッチ締結トルクTcとの差に基づいて補正後の目標エンジントルクを算出するようにしもよい。
また、リミッタトルク算出手段44は、クラッチ締結トルクTcに基づいて、リミッタトルク算出テーブルを用いてリミッタトルクを算出する。このリミッタトルク算出テーブルは、クラッチ締結トルクTcに応じて算出され、クラッチ締結トルクTcが所定値以下まではリミッタトルクが低下する傾向にある一方、所定値を越えたらトルクリミットが上昇する傾向にある。
なお、リミッタトルク算出手段44は、クラッチ締結トルクTc及び無段変速機5の入力側回転数であるプライマリプーリー6の回転数Ntに基づいてリミッタトルクを算出するようにしてもよい。
出力目標エンジントルク選択手段45は、リミッタトルクと補正後の目標エンジントルクとを比較して小さい方のトルクを出力目標エンジントルクとして選択する。そして、出力目標エンジントルクに基づいてスロットルアクチュエータに出力信号を送り、スロットル弁の開度を調整することでエンジントルクを制御する。
次に、補正後の目標エンジントルクによるエンジン回転数の変化について図3を用いて説明する。図3は、時間に対する各パラメータを示しており、(イ)はトルク補正量、(ロ)は補正前後のエンジントルク、(ハ)はクラッチ締結トルクTc、(ニ)は補正前後のエンジン回転数Ne、(ホ)はアクセル開度である。なお、補正前のエンジントルク及び補正前のエンジン回転数Neについては、破線にて示している。
ここで、クラッチ締結時におけるエンジン回転数の時間変化dNe/dtは、次式に示す通り、現在のエンジントルクTe(ドライバー目標エンジントルク)からクラッチ締結トルクTcを引いた値を、エンジン1の回転慣性質量I(回転速度の単位がrpmの場合は、詳しくは、I[kgm2]×2π/60)で除算した値により算出する。
dNe/dt=1/I×(Te−Tc) ・・・(1)
この式は、クラッチ締結トルクTcが増加すると、dNe/dtは減少し、エンジン回転はアクセルペダルの踏み込みに対して停滞する現象が発生することを意味する。
従って、クラッチ締結トルクTcの増加によってクラッチ3側に伝達(吸収)されるトルクをエンジントルクで補えば、エンジン回転が停滞することなく、クラッチ3の締結が可能となることが判る。
ここで、従来においては、(ロ),(ハ),(ホ)に示す通り、アクセル開度が一定である場合の発進において、クラッチ締結トルクTcの上昇に比べ、エンジントルクの増加量は少ない((ロ)の補正前のエンジントルク)。この結果、(1)式より、エンジン回転の停滞が発生し((ニ)の補正前のエンジン回転数Ne)、ドライバーに違和感を与える場合がある。
そこで本発明では、(イ),(ハ)に示すクラッチ締結トルクTcに応じたトルク補正量を(ロ)に示す補正前のエンジントルクに加算することにより、補正後の目標エンジントルクを算出して、トルクを制御する。これにより、(ニ)に示す通り、トルク補正量の増加分がエンジン1の回転上昇に働き、エンジン回転の停滞感を抑制する。
次に、トルク補正量による車両加速度(G(ゲイン)プロフィール)の変化について図4を用いて説明する。図4は、時間に対する各パラメータを示しており、(イ)はアクセル開度、(ロ)はトルク比(=クラッチ締結トルクTc/目標エンジントルク)、(ハ)はトルク補正量、(ニ)はエンジン回転数Ne、(ホ)は車両加速度(ゲイン)である。
なお、図には、アクセル開度が一定である場合の発進において、トルク比に応じて、(ハ)〜(ホ)に示す通り、トルク補正前のエンジン回転数変化及び車両加速度については実線(この場合をαで示す)、トルク補正パターンaによる補正後のエンジン回転数変化及び車両加速度については破線(この場合をβで示す)、トルク補正パターンbによる補正後のエンジン回転数変化及び車両加速度については二点鎖線(この場合をγで示す)にて示している。
トルク補正前の場合αには、エンジン回転数Neが停滞する。そしてトルク補正を行う場合に比べてGプロフィールのピークが低くなる。
トルク補正パターンaによりトルク補正を行った場合βには、トルク比(クラッチ締結トルクTc/エンジン目標トルク)が小さい領域にてエンジントルク補正量を大きく設定することにより、(1)式より、発進初期のエンジン回転数の上昇が大きくなる。その結果、Gプロフィールは(ホ)のβに示す通り、トルクの立ち上がりも早くなる。そして、トルク補正前の場合αに比べ、Gプロフィールのピーク及びGプロフィールの立ち上がりまでの時間が短くなる。
トルク補正パターンbによりトルク補正を行った場合γには、トルク比が大きい領域にエンジントルク補正量を大きく設定することにより、発進初期は、トルク補正前のエンジン回転数Neと同様であるが、後半(Gプロフィールのピーク以降)にエンジン回転数Neの上昇が持続し、回転の停滞を抑制することができる。そして、後半にエンジン回転数Neを上昇させることにより高トルクを持続でき、後半の車両加速度の減少を少なくできる。
なお、トルク補正量算出手段42にて用いられるトルク補正率算出テーブルは、図5に示すように、トルク比に応じてトルク補正パターンa,bからトルク補正率を算出する。これが図4(ハ)に示すトルク補正率となる。従って、トルク補正パターンを変化させることで、トルク比に応じてエンジン1の停滞感抑制、車両加速度の特性の変更、トルク補正量の変更などを可能とする。
また、トルク補正量算出手段42にて用いられるトルク補正率算出テーブルは、路面傾斜角θ(路面の勾配)などの走行抵抗によって切り替えるまたは補正することで、走行抵抗が変化した場合でも安定した発進性能を得ることができるようにしてもよい。
次に、リミッタトルク算出手段44について説明する。
リミッタトルク算出手段44は、エンジン回転数Neの停滞感をなくすために目標エンジントルクの補正を行った場合、過剰にトルク増加補正を行ってしまうと、クラッチ締結トルクTcに対して補正後の目標エンジントルクが過大となり、エンジン1の空吹き感が発生することが考えられ、この空吹き感を、リミッタトルクを算出して設定することにより抑制する。
リミッタトルク算出手段44は、d(Ne−Nt)/dt(エンジン1と発進クラッチ3との差回転変化量)が所定値以下になるようにクラッチ締結トルクTcに対してエンジントルクリミッタを設定し、空吹き感を抑制する。
ここで、リミッタトルクの算出について以下に説明する。
前述の(1)式において、C1を定数とすると、次式のように表せる。
C1・I・dNe/dt=Te−Tc ・・・(2)
駆動力F[kgf]は、次式に示す通り、クラッチ締結トルクTc、ギア比ix及びファイナルギア比ifを乗算した値をタイヤ半径rで除算して算出する。
F=Tc・ix・if/r ・・・(3)
走行抵抗D[kgf]は、タイヤ13の転がり摩擦μ、車重M、路面傾斜角θ、定数C2及び車速Vspとして、次式にて算出する。
D=μM+Msinθ+C2・Vsp^2 ・・・(4)
また駆動力Fから走行抵抗Dを差し引いた値である加速抵抗F−D[kgf]は、パワートレインの慣性抵抗ΔM(重量変換後)、加速度α(=dVsp/dt)及び重力加速度gとして、次式にて算出する。
F−D=(M+ΔM)・α/g ・・・(5)
無段変速機5のプライマリ回転数Ntは、次式に示す通り、1000、車速Vsp及びギア比ixを乗算して、この値を1000回転毎における車速であるV1000にて除算することで算出する。
Nt=1000・Vsp・ix/V1000 ・・・(6)
ここで、(6)式を時間で微分した値は次式にて表せる。
dNt/dt=1000・ix/V1000・dVsp/dt=1000・ix/V1000・α ・・・(7)
(2)及び(7)式より、エンジン回転数Neと無段変速機5のプライマリ回転数Ntとの差を時間微分すると次式により表せる。
d(Ne−Nt)/dt=1/(C1・I)・(Te−Tc)−1000・ix/V1000・α ・・・(8)
そして、(2)、(3)及び(4)式を(8)式に代入すると次式にて表せる。
d(Ne−Nt)/dt=1/(C1・I)・Te−(1/(C1・I)+1000/V1000・g/(M+ΔM)・if/r)・Tc+1000/V1000・ix・g/(M+ΔM)・(μM+Msinθ+C2・Vsp^2) ・・・(9)
ここで、車速Vspをプライマリ回転数Nt(タービン回転数)に変形すると、次式にて表せる。
Vsp=Nt・V1000/1000/ix [km・h] ・・・(10)
従って、(9)式は、次式にて表せる。
d(Ne−Nt)/dt=1/(C1・I)・Te−(1/(C1・I)+1000/V1000・g/(M+ΔM)・if/r/60)・Tc+V1000/1000・ix・g/(M+ΔM)・C2・Nt^2/60+1000/V1000・ix・g/(M+ΔM)・(μM+Msinθ)/60 ・・・(11)
(11)式において、車両発進時の路面傾斜角θ及びギア比ixを一定として、係数K1〜K4にすると次式にて表せる。
d(Ne−Nt)/dt=K1・Te−K2・Tc+K3・Nt^2+K4 ・・・(12)
ここで、差回転を所定値C0とすると、d(Ne−Nt)/dt<C0となることから次の条件が成立する。
K1・Te−K2・Tc<C0−K3・Nt^2+K4 ・・・(13)
ここで、制御範囲を発進時の低車速に限ることを前提とし、空気抵抗K3・Nt^2は無視できるものとすると、(13)式は以下のように表せる。
Te<(K2・Tc+C0−K4)/K1 ・・・(14)
これにより、クラッチ締結トルクTcに対して許容差回転を決定することにより、リミッタトルクの値が算出可能となる。
なお、次式に示すように、(13)式のNtに実Ntを入力することによりクラッチ締結トルクリミットTe_Limitを関数からリアルタイムに求めてもよい。
Te_Limit=f(Tc,Nt) ・・・(15)
本実施形態によれば、無段変速機5の入力側にクラッチ3を備えるエンジントルク制御装置において、車両の運転状態(車速Vsp、アクセル開度)に基づいて目標エンジントルクを算出する目標エンジントルク算出手段41と、エンジン回転数Neに基づいてクラッチ3の締結トルクTcを算出するクラッチ締結トルク算出手段(トランスミッション制御装置30)と、クラッチ締結トルクTcに基づいて目標エンジントルクに対する補正量を算出するトルク補正量算出手段42と、目標エンジントルク及びトルク補正量に基づいて補正後の目標エンジントルクを算出する補正後目標エンジントルク算出手段43と、補正後の目標エンジントルクに基づいてエンジントルクを制御するエンジントルク制御手段(エンジン制御装置40)と、を備える。このため、クラッチ締結トルクTcに基づいて目標エンジントルクの制御を行うことにより、エンジン回転数Neの停滞を防止できる。
また本実施形態によれば、トルク補正量算出手段42は、クラッチ締結トルクTc及び目標エンジントルクに基づいてトルク補正量を算出する。このため、目標エンジントルク及びクラッチ締結トルクTcを考慮してエンジン1の停滞感抑制及び車両加速度(発進加速フィール)制御ができる。
また本実施形態によれば、トルク補正量算出手段42は、目標エンジントルクとクラッチ締結トルクTcとの比(クラッチ締結トルクTc/ドライバー目標トルク)に基づいてトルク補正量を算出する。このため、トルク比に応じた補正を行うことで、エンジン1の停滞感抑制及び車両加速度(Gの時間プロフィール)を自由にチューニングすることができる。
また本実施形態によれば、クラッチ締結トルクTcに基づいてリミッタトルクを算出するリミッタトルク算出手段44と、リミッタトルクと補正後目標エンジントルクとの小さい方のトルクを出力目標エンジントルクとして選択する出力目標エンジントルク選択手段45と、を備え、エンジントルク制御手段40は、出力目標エンジントルクに基づいてエンジントルクを制御する。このため、クラッチ締結トルクTcに対して過大なエンジントルクが発生した場合でも、リミッタトルクによるトルクの上限を設けることにより、エンジン1の吹け上がりを防止できる。
また本実施形態によれば、リミッタトルク算出手段45は、無段変速機5の入力側回転数Nt及びクラッチ締結トルクTcに基づいてリミッタトルクを算出する。このため、(12)式に示すように、d(Ne−Nt)/dtを所定値にコントロールできる。
車両の構成図 制御ブロック図 時間に対する各パラメータの変化を示す図 時間に対する各パラメータの変化を示す図 トルク補正率算出テーブル
符号の説明
1 エンジン
3 発進クラッチ
4 エンジン動力伝達軸
5 無段変速機
6 プライマリプーリー
7 セカンダリプーリー
8 ベルト
14 油圧ピストン
15 エンジン回転数センサ
16 プライマリプーリー回転数センサ
17 セカンダリプーリー回転数センサ
18 車速センサ
19 アクセル開度センサ
30 トランスミッション制御装置
40 エンジン制御装置
41 ドライバー目標エンジントルク算出手段
42 トルク補正量算出手段
43 補正後目標エンジントルク算出手段
44 リミッタトルク算出手段
45 出力目標エンジントルク選択手段

Claims (4)

  1. 変速機の入力側にクラッチを備えるエンジントルク制御装置において、
    車両の運転状態に基づいて目標エンジントルクを算出する目標エンジントルク算出手段と、
    エンジン回転数に基づいてクラッチの締結トルクを算出するクラッチ締結トルク算出手段と、
    前記クラッチ締結トルクに基づいて前記目標エンジントルクに対する補正量を算出し、前記クラッチ締結トルクの増加に応じて、前記トルク補正量を大きくするトルク補正量算出手段と、
    前記目標エンジントルクに前記トルク補正量を加算して補正後の目標エンジントルクを算出する補正後目標エンジントルク算出手段と、
    前記クラッチ締結トルクに基づいてリミッタトルクを算出するリミッタトルク算出手段と、
    前記リミッタトルクと前記補正後目標エンジントルクとの小さい方のトルクを出力目標エンジントルクとして選択する出力目標エンジントルク選択手段と、
    前記出力目標エンジントルクに基づいてエンジントルクを制御するエンジントルク制御手段と、を備えることを特徴とするエンジントルク制御装置。
  2. 前記トルク補正量算出手段は、前記クラッチ締結トルク及び前記目標エンジントルクに基づいてトルク補正量を算出することを特徴とする請求項1記載のエンジントルク制御装置。
  3. 前記トルク補正量算出手段は、前記目標エンジントルクと前記クラッチ締結トルクとの比に基づいて前記トルク補正量を算出することを特徴とする請求項2記載のエンジントルク制御装置。
  4. 前記リミッタトルク算出手段は、変速機の入力側回転数及び前記クラッチ締結トルクに基づいてリミッタトルクを算出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のエンジントルク制御装置。
JP2004039703A 2004-02-17 2004-02-17 エンジントルク制御装置 Expired - Fee Related JP4135653B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004039703A JP4135653B2 (ja) 2004-02-17 2004-02-17 エンジントルク制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004039703A JP4135653B2 (ja) 2004-02-17 2004-02-17 エンジントルク制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005232983A JP2005232983A (ja) 2005-09-02
JP4135653B2 true JP4135653B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=35016212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004039703A Expired - Fee Related JP4135653B2 (ja) 2004-02-17 2004-02-17 エンジントルク制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4135653B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5085289B2 (ja) * 2007-11-27 2012-11-28 日産自動車株式会社 変速機の制御装置
JP5551762B2 (ja) * 2010-02-23 2014-07-16 本田技研工業株式会社 発進クラッチ制御装置
JP6103208B2 (ja) * 2013-03-26 2017-03-29 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の出力制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005232983A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7027904B2 (en) Vehicle driving force control
EP0559342B1 (en) A method and an apparatus for controlling a car equipped with an automatic transmission having a lockup clutch
JP5388303B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP5187834B2 (ja) ハイブリッド車両のクラッチ伝達トルク制御装置
KR20010021225A (ko) 무단변속기를 구비한 차량의 제어장치
WO2006120838A1 (ja) 車両の駆動力制御装置
US9994224B2 (en) Shift control system for automatic transmission
JP2008239130A (ja) 車両の制御装置
JPH11511230A (ja) 無段変速機の変速比を制御するための装置
JP5373023B2 (ja) 車両用制御装置
JP5949640B2 (ja) 変速制御装置
US9586587B2 (en) Control system for vehicle
US10358138B2 (en) Control apparatus and control method for vehicle
JP4135653B2 (ja) エンジントルク制御装置
KR100694741B1 (ko) 자동차의 구동 유닛을 제어하기 위한 방법 및 장치
US20170158198A1 (en) Vehicle control apparatus
JP2005180643A (ja) トルク伝達系の制御装置
JP2527938B2 (ja) 車両用自動クラツチの制御装置
JP2004001761A (ja) 無段変速機を備えた車両の制御装置
JP3003757B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JPH11294573A (ja) 無段変速機を備えた車両の制御装置
JP2011089614A (ja) 車両用油圧制御装置
JP6308193B2 (ja) 車両の制御装置
JP2005343422A (ja) 駆動力制御装置
JP2006017147A (ja) 車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080324

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080513

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees