JP2007224842A - シリンダブロック製造方法、及びシリンダブロック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダブロック製造方法において、ウォータジャケット15の下端部近傍に対応するシリンダ外壁13の側面に、受圧突起10bを備えるシリンダブロック10と、受圧突起10bを押圧する押圧機構22があって、シリンダブロック10を固定し、シリンダブロック10の受圧突起10bを、押圧機構22が、ボア内周面14を縮径する方向に押圧した状態で、ボア内周面14をホーニング加工する。
【選択図】図5
Description
さらに、ボアの外筒と外壁の間に形成されるウォータジャケットに、クーラントを流すことで、ボア内壁を水冷している。
このように、燃焼ガスや、冷却水を流通させるために、シリンダブロックとシリンダヘッドの接合面には高い気密性が要求される。
そこで、シリンダブロックとシリンダヘッドは、間にガスケットを挟んで、数十kNにも及ぶ高い締結力で締め付けられている。
一般的にはピストンの形状は高精度加工が可能な円筒形状であり、したがってシリンダブロックのボア形状も円筒となる。
このピストンには、外周部にピストンリングが嵌め込まれており、ボア内壁と直接接触するのは、ピストンリングである。従って、ピストンは、ピストンリングを介してボア内壁と接触し、摺動する。
このピストンリングには、燃焼室からの燃焼ガスをシールし、摺動抵抗を軽減するためにクランクシャフト側から供給されるエンジンオイルをボア内壁に適度に保持するという2つの機能がある。
このため、ピストンリングはバネ性のある素材で作られ、ピストンリングの張力によって、ボア内壁とピストンとの間のシール性と摺動性のバランスをとっている。
従って、ボア内壁の内周とピストンの形状精度が悪いと、ピストンリングの張力を上げてシール性を上げる必要がある。
1つは、エンジンを稼働した際に、ボア内壁とピストンの備えるピストンリングの間に隙間を通って、燃焼室側からクランクシャフト側に燃焼ガスが、ボア内壁とピストンリングの隙間を通って漏れる点である。
もう1つは、摺動抵抗を軽減するためにクランクシャフト側から供給されるエンジンオイルは、ピストンリングによって必要最低限の薄さにシリンダ内壁に付くように管理されているが、ボア内壁とピストンリングの隙間が大きくなると、エンジンオイルの付着量が多くなり、結果、エンジンオイルが燃焼室側に漏れることになる点である。
この結果、燃焼ガスの漏れは、燃焼室での爆発力をピストンに伝達する力の低下に繋がり、エネルギーロスとなる。又、エンジンオイルが漏れることでエンジンオイルの消費量が上がり、燃焼室にエンジンオイルが多く入り込むと、混合気にエンジンオイルが混じり、燃焼効率が落ちるために燃費の低下にも繋がる。
ボア内壁の内周とピストンの真円度等の形状精度を高めることは、ピストンリングの張力を低く設定しても、ボア内壁とピストンとの間のシール性と摺動性のバランスをとることが可能となり、シール性を保ちつつ、摺動抵抗を低くすることができるので、燃費向上、性能向上に繋がる。
これは、エンジン稼働時には、ボア内壁をピストンが摺動し、往復運動をする。この時、ピストン周りで発生するフリクションロスは、エンジン全体で発生するフリクションロスの3分の1にも当たるといわれており、このフリクションロスを解決できれば劇的に高効率なエンジンが実現できるからである。
また、今後はエンジンの高出力化に伴ってさらに高い締結力を必要とされることが予想されるため、さらに影響が大きくなる可能性がある。
このシリンダブロックにシリンダヘッドを組み付ける時に発生する歪みの問題は、加工時と組み付け時、シリンダブロックの備えるシリンダの形状は異なってしまう点に原因があると言われている。さらにエンジン稼働時では、高熱にさらされるために熱の影響も考慮する必要性に迫られる。高熱によって材料が膨張し、歪みが増幅されると、摺動抵抗は更に顕著になる。従って、シリンダブロックにおいては組み付け時において、数μmオーダーの高い形状精度が要求される。
このダミーヘッドとは、ヘッドを組み付けた状態と同等の締結力を発生させるための治具の一種であり、シリンダブロックにシリンダヘッドと同様にボルトで締結して固定し、加工時に使用するものである。このダミーヘッドを組み付けることによって、シリンダヘッドを組み付けた状態と同等の歪みがシリンダブロックに発生し、その状態でボア内壁の加工を行うため、仕上げ後に、シリンダヘッドを組み付ければ、加工時にと同等の真円度等の形状精度が再現できることになる。
この方法は、レース用の車両をチューニングする際に良く用いられる手法であり、エンジンのバランス取りや、吸排気効率の向上等と共に重要なチューニング方法だと言われている。
しかし、ダミーヘッドをシリンダブロックに組み付ける手間や、加工後に取り外す手間等があり、工程を増やす必要があるためコストがかかり、市販車のエンジンにこの方法を採用することは難しい。
なお、ダミーヘッドを用い、シリンダブロックにダミーヘッドを組み付けて加工するシリンダブロックの加工方法に関しては、特許文献1、特許文献3、及び特許文献4に記載されている。
図10は、特許文献2のシリンダボアの加工方法の工程の一例を説明するブロック図である。
特許文献2に記載される方法によれば、F1でボーリング加工及びのホーニング加工を行い、シリンダブロックの有するシリンダボア内径を加工する。その後、B3でシリンダブロックにシリンダヘッドを固定し、B4でその状態の真円度を測定する。この真円度測定により、ボルトが存在する方向の半径が減少し、ボルトの中間方向の半径が増大するようにシリンダが歪むことが確認される。
このように、真円度測定のデータをフィードバックして加工することで、エンジンブロックがエンジンに組み込まれた際に、エンジンのシリンダボア内径の真円度を保つことが可能となる。
なお、同じ製法で造られる同じ型のシリンダブロックには、同様の歪みが発生するために、B3〜B5までの工程は1度行えば、省略が可能となる。したがって、F1及びF2の工程で同様の効果が得られる。
(1)ダミーヘッドを用いた加工では、コスト削減が難しい。
特許文献1、特許文献3及び特許文献4に示すような、ダミーヘッドを用いた加工は、シリンダヘッドに発生する歪みが、実際にシリンダヘッドを組み付けた状態に近くなる。
したがって、この状態でホーニング加工すれば精度良い加工が実現できるが、その一方でダミーヘッドの組み付け、取り外しという工程を必要とするので、加工工程を削減することは難しい。
ダミーヘッドは、シリンダヘッドと同じトルクでヘッドボルトによって取り付けられる必要がある。このため、自動化を進め、ヘッドボルトの代替品でダミーヘッドをシリンダブロックに自動機で締結するにしても、ダミーヘッドをシリンダブロックにセットする工程と、ヘッドボルトを締結、取り外しする工程は無くすことはできないのである。
また、ダミーヘッドとヘッドボルトが消耗するため、定期的にメンテナンスが必要となる。その結果、メンテナンスの人件費や設備維持費も余分に必要となる。
したがって、これらにかかるコストを削減できないため、ダミーヘッドを用いる場合はどうしてもコストが高くなってしまうという問題がある。
特許文献2に示すような、非円形形状に加工する方法では、非円形形状の加工精度と加工時間が問題となる。
一般的な加工において、円形形状の加工は比較的精度の出しやすい加工である。これは加工工具を回転させて加工すれば、精度の出た円形形状が加工できるからである。
しかし、加工工具によって非円形形状加工を実現するとなると、複雑な制御を行う必要があり、必要な形状となるまでにかなりの時間を要する可能性がある。
横軸は、中央線CLを中心に立体的に描かれたボア内周面14の歪みの大きさを表し、縦軸はシリンダヘッド側からの高さを示している。
このように歪みは、歪みピーク高さh1で最も大きくなり、ヘッドボルト締結穴に対応する位置に発生することが分かっている。
したがって、内側に変形する点は、ボルトが存在する方向の半径が減少するという特許文献2の結果と同じ傾向を示しているが、そのピークが発生する位置は、歪みピーク高さh1部分であり、つまり、シリンダボア外筒部11のクランクシャフト側に近い位置にある。
したがって、シリンダブロック10の生産コストは増大してしまう。
(1)ピストンが摺動するボア内壁と、前記ボア内壁を冷却するためのウォータジャケットと、前記ウォータジャケットを覆う外壁部を有するエンジンのシリンダブロックの、前記ボア内壁をホーニング加工するシリンダブロック製造方法において、前記ウォータジャケットの下端部近傍で前記外壁部に備えるヘッドボルト締結穴の位置に対応する前記外壁部の側面を押圧する、押圧機構があって、前記シリンダブロックを固定し、前記シリンダブロックを前記押圧機構が前記ボア内壁の内周を縮径する方向に押圧した状態で、前記ボア内壁をホーニング加工することを特徴とする。
(1)ウォータジャケットの下端部近傍で外壁部に備えるヘッドボルト締結穴の位置に対応するシリンダブロックの外壁部の側面を押圧する、押圧機構があって、シリンダブロックを固定し、シリンダブロックを押圧機構がボア内壁の内周を縮径する方向に押圧した状態で、ボア内壁をホーニング加工することを特徴とするので、ダミーヘッドを用いずに、製品としてエンジンに組み付けられたシリンダブロックの歪みを再現して、ボア内壁の加工を行い、組み付け後に高い形状精度を得られるシリンダブロック製造方法を実現できる。
まず、シリンダブロックのホーニング加工時に、押圧機構によって押圧する部位は、ウォータジャケットの下端部近傍であり、ヘッドボルト締結穴に対応する位置である。
これは、前述したように、図9に示すボア内周面14に最も大きな歪みが発生する場所が、アッパーデッキ面から歪みピーク高さh1の高さであり、ヘッドボルト締結穴に対応しているためである。
歪みピーク高さh1は、ボアの外筒と外壁部の接続部、すなわちウォータジャケットの下部近傍にあたる。
このボア内壁に発生した歪みは、ダミーヘッドをシリンダブロックに組み付けた場合と、同等の歪みである。
そして、シリンダブロックを、押圧機構によってボア内壁の内周を縮径する方向に押圧しながら、ホーニング加工することで、完成品と同じ歪み状態を再現しながらホーニング加工を行うこととなり、結果的に、ボア内壁は歪みに対応した非円形加工が可能となる。
したがって、シリンダブロックを、押圧機構によってボア内壁の内周を縮径する方向に押圧することで、ボア内壁を、シリンダブロックにシリンダヘッド組み付けた際に発生する歪みに対応した非円形形状に加工することが可能となる。
したがって、この方法を用いてホーニング加工した際に、真円度を高めておけば、シリンダヘッド組み付けた際に、高い真円度を実現することが可能となる。
シリンダブロックとシリンダヘッド組み付け時に発生するボア内壁の歪みは、前述したように図9に表された、シリンダヘッドが備えるヘッドボルト締結穴に対応し、ウォータジャケットの下端部近傍に発生する。
言い換えれば、歪む部分の頂点は、ボア内壁の内周の中心とヘッドボルト締結穴を結ぶ直線上に発生し、高さはウォータジャケットの下端部近傍である。
したがって、外壁部に設ける受圧部は、高さはウォータジャケットの下端部近傍で、ボア内壁の内周の中心とヘッドボルト締結穴を結ぶ直線上に設ければよいのだが、この位置を押圧機構で押圧した場合、ヘッドボルト締結穴があることによって、ボア内壁を変形させることになるうえ、シリンダブロックの長方形部分の対角を押すことになるので、外壁部の厚みも厚く、押圧するには条件的に不利である。
そこで、シリンダブロックの四隅に対として設けられる受圧部は、対になる一方の受圧部の中心を通過する中心線と、他方の受圧部の中心を通過する中心線の交点の位置が、シリンダボアの外側に存在するように設けられる。
このようにして与えられた歪みは、シリンダブロックにシリンダヘッドを組み付ける際に発生する歪みを再現するものであり、この歪みが発生した状態でホーニング加工を行えば、必要な非円形形状加工が可能となる。
その結果、シリンダブロックにシリンダヘッドを組み付けた際には、ボア内壁の内周の真円度は、ホーニング加工時の真円度が再現されたものとなり、エンジン稼働時のピストン周りの摺動抵抗を低減することができ、燃費の向上を図ることが可能である。
したがって、押圧したい部分が限定しやすくなり、鋳造段階で制作誤差が発生したり、ホーニング加工をするためシリンダブロックを固定した際、多少のずれが発生したりしたとしても、狙った場所を押圧することが可能となる。
そして、シリンダブロックのボア内壁の内周を縮径する方向に力を加えた状態で、ホーニング加工することで、組み付け時の歪みに対応した非円形形状加工が実現できる。
ホーニング加工時の真円度が、シリンダブロックにシリンダヘッド組み付け時に発生する歪みに対応した非円形形状加工によって、シリンダブロックにシリンダヘッドを組み付けた時のボア内壁の内周の真円度に反映されるため、エンジン稼働時にピストンの摺動抵抗を削減でき、燃費の向上を図ることが可能となる。
まず、本実施例の構成について説明する。
図1には、シリンダブロックの斜視図を示す。
本実施例のシリンダブロック10は、自動車等のエンジンに用いられる一般的なシリンダブロックであり、その構成も一般的なものとほほ同じである。
そこで、違いを明確にするために、一般的なエンジンのシリンダブロックと、同じ部分についてまず説明をする。
本実施例で説明に用いているシリンダブロックは、直列4気筒のレイアウトのシリンダブロック10である。本発明は他のレイアウトにも適用可能であるが、このレイアウトのエンジンが最も多いため、直列4気筒のレイアウトのエンジンについて説明を行う。さらに、近年は、エンジンも軽量化や放熱効果などを考慮してアルミニウム合金で作られるものが多く、本実施例のシリンダブロック10もアルミニウム合金で作られたものを想定している。ただし、鋳鉄製のエンジンブロックに対しても本発明を適用することは可能である。
シリンダブロック10には、図1に示すように、直列4気筒のエンジンであるため、シリンダボア外筒部11の内側に、ボア内周面14が4つ等間隔に直列に並べて設けられている。
また、シリンダボア外筒部11の外周にはウォータジャケット15が設けられており、その外周にシリンダ外壁13が設けられている。
この、アッパーデッキ面10aに設けられたウォータジャケット15の開口部は、全て繋がっており、オープンデッキタイプのシリンダブロック10となっているが、クローズドデッキタイプのシリンダブロック10であっても、本発明を適用は可能である。
また、アッパーデッキ面10aのウォータジャケット15の外側には、ヘッドボルト締結穴13aが示されている。このヘッドボルト締結穴13aはシリンダ外壁13に設けられおり、図示しないシリンダヘッドを組み付ける際に、ヘッドボルトを締結するために用いられる。
ヘッドボルト締結穴13aは、1気筒辺り4本設けられており、隣り合う気筒ではヘッドボルト締結穴13aを共有するため、4気筒で10カ所にヘッドボルト締結穴13aが設けられる。
本実施例のシリンダブロック10には、図1に示すように、その側面に受圧突起10bが設けられている。この受圧突起10bは、図3に示すようにシリンダブロック10の側面8カ所に設けられている。
図3は、アッパーデッキ面10aから見たシリンダブロック10の模式平面図である。
この受圧突起10bは、シリンダブロック10の四隅に対となって設けられており、対となるのは、隣り合う面に設けられた受圧突起10bのうち、近い場所にある受圧突起10bである。
受圧突起10bは、図1で示すように、シリンダ外壁13の側面に設けられており、所定の面積を持った平面が、突起状にシリンダ外壁13に配置されている。この突起状に設けられた受圧突起10bは、シリンダ外壁13から周りの突起物に干渉しない程度に、数mm程度突出していればよい。
このような受圧突起10bは、図3に示すようにシリンダブロック10の四隅に2つずつ、合計8カ所に設けられており、高さは、ウォータジャケット15の下部近傍に対応する位置となる。ただし、シリンダブロック10の仕様によって決定するため、この受圧突起10bの位置の詳細については効果作用の部分で後述する。
図2は、シリンダブロック10を加工する様子を示した立体斜視図である。
シリンダブロック10は、通常行われるように、鋳造が行われた後、基準面が設けられ、ピン穴等が加工される。また、エンジンの補器を取り付けるための穴加工等が行われ、ボア内周面14はホーニング加工される。
ボア内周面14内部を、図示しないピストンが摺動するため、鋳造後、ホーニング加工を行い、表面粗さや真円度等の形状精度を高める必要がある。前述した通り、この部分の摺動抵抗がエンジンのフリクションロスの3分の1にも当たるからである。
したがって、ピンで位置決めされた後、固定され、ホーニング加工を行うのが一般的であり、本実施例でもシリンダブロック10の鋳造後、ホーニング加工を必要とする。
シリンダブロック10は、図2に示される通り、ベース21にクランプ23で固定される。クランプ23での固定は、ホーニング加工時にブレ等を発生しない程度に、しっかりと固定される必要がある。
この押圧機構22は、油圧シリンダ等の機構を有した単純な機構で良い。ただし、複数種類のエンジンブロックを作るラインであれば、発生する押圧力は、数百kgから数t程度と、必要に応じて変えられる制御機構があることが望ましい。
この状態で、シリンダブロック10のアッパーデッキ面10a側から、ホーニング加工機に備えられたホーニングヘッド20の、砥石20aで、ボア内周面14を加工する。
シリンダブロック10は図示しない位置決めピン等で、クランプ23に位置決めされるので、ホーニングヘッド20によって、正確なピッチでボア内周面14がホーニング加工され、シリンダブロック10の仕上げ加工が行われる。
本実施例は、以上のような構成を示すので、以下のような作用効果を奏する。
図5に、押圧機構22によって押圧された際の、シリンダブロック10の断面模式図を示す。
シリンダブロック10をホーニング加工する際には、前述したように押圧機構22によって押圧が加えられている。図5に示すように、シリンダブロック10が、押圧機構22の有するロッド22aによって押圧する。この際、ロッド22aによって、受圧突起10bが押圧され、内側歪14aを発生する。
受圧突起10bは、シリンダブロック10のアッパーデッキ面10aから歪みピーク高さh1の位置に設けられ、内側歪14aも歪みピーク高さh1の位置に発生する。
この内側歪14aは、シリンダブロック10にシリンダヘッド19を組み付けた際に発生する歪みに対応している。
図6は、シリンダブロック10にシリンダヘッド19を、ガスケット18を挟んでヘッドボルト16にて締結した場合に、発生する内側への歪みStについての断面図モデルを示している。
このモデルに示されるように、ヘッドボルト16をヘッドボルト締結穴13aに規定トルクで締め混むと、上向きの力F1が発生する。シリンダブロック10にシリンダヘッド19を締結するトルクは数十kNにも達する。
そして、シリンダヘッド19を組み付けていることで、シリンダボア外筒部11のアッパーデッキ面10aに下向きの力F2を受けることになる。
上向きの力F1と下向きの力F2の力が発生することで、シリンダボア外筒部11とシリンダ外壁13の接続部17は、外側に引っ張られる力F3の力によって引っ張られることになる。
これは、内側への歪みStが、その発生のメカニズムによりヘッドボルト締結穴13aに対応する位置に発生するからである。
すなわち、本実施例では1気筒辺り4つのヘッドボルト締結穴13aを持っているため、1気筒辺り4カ所の内側への歪みStが発生することになる。
この原理については従来から用いられているダミーヘッドを組み付けての加工とほぼ同じである。
具体的には図3及び図4に示したような効果によるものである。
図3には前述で説明したように、シリンダブロック10のアッパーデッキ面10a側から見た平面図であり、周囲8カ所に受圧突起10bが設けられている様子が示されている。
また、押圧機構22に備えるロッド22aによって、受圧突起10bが押圧される様子も示している。
この部分を拡大したのが図4であり、図4には受圧突起10bがロッド22aに押圧されることで、発生する力の関係についても示している。
一方、第2側面36に設けられる受圧突起10bを押圧機構22に備えるロッド22aで押圧することで、第2押圧力Fyが発生する。
これらの力である、第1押圧力Fx、第2押圧力Fyは、それぞれ別の力としても作用するが、第1側面35の押圧中心から伸びる第1作用線L1と、第2側面36の押圧中心からのびる第2作用線L2は交差し、交点Pに合力Faを発生することになる。
この合力Faが、ボア内周面14の中心点と、ヘッドボルト締結穴13aの中心点を結ぶ対角線L3上に発生することで、シリンダブロック10にシリンダヘッド19を締め付けた際に発生する内側への歪みStを再現することが出来る。
本来ならば、一つの押圧機構22で内側への歪みStに対応する力を与えることが設備コスト的には望ましいが、対角線L3の方向から押圧しようとすると、シリンダブロック10の角部付近を押圧することになるので、形状的にシリンダ外壁13の剛性が高く、不利になる。
また、対角線L3の延長線上にはヘッドボルト締結穴13aがあるために、対角線L3上に押圧機構22を配置して押圧すると、ヘッドボルト締結穴13aの深さによっては、ヘッドボルト締結穴13aを変形する結果となり、適切な押圧力が発揮できない場合もある。
したがって、受圧突起10bが対で設けられ、第1押圧力Fx及び第2押圧力Fyを発生し、その合力Faが、ボア内周面14に内側歪14aを与える構成となる。
第1作用線L1と第2作用線L2の交点Pがボア内周面14の外側に来る必要がある。ボア内周面14の内側に交点が来る場合、直接第1押圧力Fx、第2押圧力Fyがボア内周面14の表面を押圧する力となるため、内側への歪みStを再現することが出来なくなってしまうからである。
また、ヘッドボルト締結穴13aが長い場合等、交点の位置が空間となるような配置では、同様に内側への歪みStの再現が出来なくなってしまう。
このような理由により受圧突起10bの位置に関しても、前述した場所を押圧機構22のロッド22aが押圧出来るように配慮が必要である。
本来、シリンダブロック10に受圧突起10bを設けなくとも、この発明は実施可能であるが、シリンダブロック10を、押圧機構22が備えるロッド22aで押圧する際、鋳造の精度で作るために若干はズレが生じる場合もある。
特に大量生産される場合には、ロットによっては型の消耗等の精度によってもずれる可能性が考えられ、このようにずれが発生した場合でも、受圧突起10bが突出した部位に平面を持つ状態で備えられることで、ロッド22aが受圧突起10bに当たる面積は減っても位置は所定の範囲内に収まることになる。
つまり、受圧突起10bの備える平面部分の範囲内で押圧されることになるのである。さらに、受圧突起10bが平面を持っていることで、押圧機構22のロッド22aの先端にも平面が設けられていれば、面に直角に力が働きやすくなるため、第1押圧力Fx及び第2押圧力Fyを期待する方向に発生しうるのである。
したがって、このようにシリンダブロック10に受圧突起10bを設けることで、たとえ、押圧する部分が若干ずれたとしても、必要な範囲でシリンダブロック10を押圧出来るというメリットがある。
図7に、ボア内周面14の歪みを示した図9のBB断面にあたるグラフを示している。
第1気筒歪み14aa及び第2気筒歪み14abは、図9のBB断面にあたる部分の歪みを示したもので、第1気筒歪み14aaは、エンジンのフロント側から数えて1番目の気筒の歪みの状態を示しており、第2気筒歪み14abはエンジンのフロント側から2番目の気筒の歪みの状態を示している。
基準線SLは、同じ歪みの大きさの値を結ぶ線であり、第1気筒歪み14aa及び第2気筒歪み14abが真円に対してどの程度歪んでいるかの目安として書き入れている。一目盛り5μmとしている。
図9のBB断面は、ヘッドボルト16によってシリンダヘッド19がシリンダブロック10に締結された場合に、ヘッドボルト締結穴13aに対応する位置に最も大きな歪みが発生する、歪みピーク高さh1の位置であり、内側歪14aが発生する位置でもある。
この内側歪14aは、第1気筒歪み14aaのエンジンフロント方向で最も大きくなる。それに比べ、第1気筒歪み14aaのエンジンフロント方向とは逆側は、あまり歪みが大きくなっていない。
また、第2気筒歪み14abについても、同様のことが言え、第1気筒歪み14aaのエンジンフロント方向とは逆側の歪み程度の大きさの歪みが、ヘッドボルト16に対応した部分に発生している程度である。
これは、第1気筒のエンジンフロント方向には隣接するボア内周面14が無いことに起因する。
この他、第3気筒及び第4気筒を調べた結果、第3気筒は第2気筒と、第4気筒は第1気筒とちょうど線対称の状態に歪みが発生することが分かっている。すなわち、第4気筒のクラッチ等を組み付ける側に、大きな内側歪14aが発生している。
解析の結果、第2気筒及び第3気筒は、このレベルの真円度を実現しており、問題となるのは、第1気筒のエンジンフロント方向側と、第4気筒のクラッチ組み付け側のヘッドボルト締結穴13aに対応する位置である。
つまり、シリンダブロック10の四隅に対応する位置のボア内周面14に、内側歪14aが発生していることが分かる。したがって、シリンダブロック10の四隅8箇所に受圧突起10bを設ければ、シリンダブロック10のシリンダヘッド19に組み付けた際に発生する内側歪14aを再現することが可能となる。
縦軸はボア真円度4次成分値を示しており、横軸はアッパーデッキ面10aからの距離を示している。
また、ヘッド組付歪み曲線30は、シリンダブロック10にシリンダヘッド19を組み付けた際にボア内周面14に発生する歪みの4次成分を示しており、押圧加工歪み曲線31はシリンダブロック10を押圧機構22によって押圧した場合にボア内周面14に発生する歪みの4次成分、加工後推定歪み曲線32は、ヘッド組付歪み曲線30と押圧加工歪み曲線31の差分を示している。
つまりこの結果は、シリンダブロック10をホーニング加工する際に、受圧突起10b部分に押圧機構22の備えるロッド22aで押圧することで、内側歪14aが再現できていることを示しており、このような加工の結果、加工後推定歪み曲線32に示すように、数μm程度にまで、歪みを軽減することが可能となる。
この結果、ホーニング加工は特許文献2に示したような特殊な非円形形状加工をする必要がなく、短時間で精度良い加工が可能となる。
また、特許文献1、特許文献3、及び特許文献4のようにダミーヘッドを用いる必要がなくなるため、加工コストを下げることができ、真円度等の形状精度を高めることが出来る点については、図8に示す通りである。
ピストン周りのフリクションロスを軽減できれば、エンジンの性能を落とさなくとも燃費向上を図ることが可能であり、排ガス規制にも対応することが可能である。これは、燃焼室に進入する潤滑油の量を最低限に抑えることで、エミッションを高めるほか、燃費が向上することで、排気ガスそのものの排出量を抑えることができるためである。
(1)ピストンが摺動するボア内周面14と、ボア内周面14を冷却するためのウォータジャケット15と、ウォータジャケット15を覆うシリンダ外壁13を有するエンジンのシリンダブロック10の、ボア内周面14をホーニング加工するシリンダブロック製造方法において、ウォータジャケット15の底部分15a近傍でシリンダ外壁13に備えるヘッドボルト締結穴13aの位置に対応するシリンダ外壁13の側面を押圧する、押圧機構22があって、シリンダブロック10を固定し、シリンダブロック10を押圧機構22がボア内周面14を縮径する方向に押圧した状態で、ボア内周面14をホーニング加工することを特徴とするので、ダミーヘッドを用いずに、製品としてエンジンに組み付けられたシリンダブロック10の歪みを再現して、ボア内周面14の加工を行い、組み付け後に高い形状精度を得られるシリンダブロック製造方法を実現できる。
まず、シリンダブロック10のホーニング加工時に、押圧機構22によって押圧する部位は、ウォータジャケット15の底部分15a近傍であり、ヘッドボルト締結穴13aに対応する位置である。
これは、前述したように、図9に示すボア内周面14に最も大きな歪みが発生する場所が、アッパーデッキ面10aから歪みピーク高さh1の高さであり、ヘッドボルト締結穴13aに対応しているためである。
歪みピーク高さh1は、シリンダボア外筒部11とシリンダ外壁13の接続部17、すなわちウォータジャケット15の底部分15a近傍にあたる。
このボア内周面14に発生した歪みは、ダミーヘッドをシリンダブロック10に組み付けた場合と、同等の歪みである。
そして、シリンダブロック10を、押圧機構22によってボア内周面14を縮径する方向に押圧しながら、ホーニング加工することで、完成品と同じ歪み状態を再現しながらホーニング加工を行うこととなり、結果的に、ボア内周面14は歪みに対応した非円形加工が可能となる。
したがって、シリンダブロック10を、押圧機構22によってボア内周面14を縮径する方向に押圧することで、ボア内周面14を、シリンダブロック10にシリンダヘッド19組み付けた際に発生する歪みに対応した非円形形状に加工することが可能となる。
したがって、この方法を用いてホーニング加工した際に、真円度を高めておけば、シリンダブロック10にシリンダヘッド19を組み付けた際に、高い真円度を実現することが可能となる。
この効果は、以下に説明する作用によって実現される。
シリンダブロック10とシリンダヘッド19組み付け時に発生するボア内周面14の歪みは、前述したように図9に表され、ヘッドボルト締結穴13aに対応し、ウォータジャケット15の下部近傍に発生する。
言い換えれば、歪む部分の頂点は、ボア内周面14の中心とヘッドボルト締結穴13aを結ぶ直線上に発生し、高さはウォータジャケット15の底部分15a近傍である。
そこで、シリンダブロック10の四隅に対として設けられる受圧突起10bは、対になる一方の受圧突起10bの中心を通過する第1作用線L1と、他方の受圧突起10bの中心を通過する第2作用線L2の交点の位置が、ボア内周面14の外側に存在するように設けられる。
このようにして与えられた内側への歪みは、シリンダブロック10にシリンダヘッド19を組み付ける際に発生する内側歪14aを再現するものであり、この歪みが発生した状態でホーニング加工を行えば、必要な非円形形状加工が可能となる。
その結果、シリンダブロック10にシリンダヘッド19を組み付けた際には、ボア内周面14の真円度は、ホーニング加工時の真円度が再現されたものとなり、エンジン稼働時のピストン周りの摺動抵抗を低減することができ、燃費の向上を図ることが可能である。
ホーニング加工時の真円度が、シリンダブロック10にシリンダヘッド19組み付け時に発生する歪みに対応した非円形形状加工によって、シリンダブロック10にシリンダヘッド19を組み付けた時のボア内周面14の真円度に反映されるため、エンジン稼働時にピストンの摺動抵抗を削減でき、燃費の向上を図ることが可能となる。
例えば、押圧機構22は簡単な油圧シリンダを採用しているが、油圧である必要はなく、サーボモータで駆動するような押圧機構でもかまわない。
また、本実施例ではシリンダライナは特に示していないが、シリンダライナレスのシリンダブロック10でも、シリンダライナを有するシリンダブロック10でもどちらでも適用可能である。
また、1気筒辺り4本のヘッドボルト締結穴13aを備えるシリンダブロック10の例を示したが、例えば1気筒辺り6本のヘッドボルト締結穴13aを備えていても、押圧機構22で押圧することで、単純に加圧できる位置、又は合力によって加圧できる位置に歪みが発生する場合には、これを応用することを妨げない。
この場合はシリンダブロック10の四隅に8カ所の受圧突起10bを設ける構成とはならない場合も考えられるが、要は問題となる程度の歪みに対応する位置をシリンダブロック10の外部から押圧しながらホーニング加工することで、ダミーヘッドを用いずに組み付け時のボア内周面14の真円度を確保することができれば良い。
また、本発明をV型エンジンや水平対向エンジンに適用することを妨げない。例えば、V6エンジンであれば、シリンダブロック10は2つの気筒列に分かれ、1つの気筒列に3気筒を有するエンジンのレイアウトとなる。この場合、左右両方の気筒列の四隅にそれぞれ受圧突起10bを設け、片側の気筒列に8カ所、両方で16カ所設ければ、同様の効果が得られる。
このことは、水平対向エンジンにも同様のことが言える。気筒列毎に四隅に受圧突起10bを8カ所、合計16カ所設ければ、同様の効果を得ることが期待できる。
もちろん、この他のレイアウトを持つエンジンであったとしても、本発明を適用することを妨げない。
10a アッパーデッキ面
10b 受圧突起
11 シリンダボア外筒部
13 シリンダ外壁
13a ヘッドボルト締結穴
14 ボア内周面
14a 内側最大歪
15 ウォータジャケット
16 ヘッドボルト
17 接続部
18 ガスケット
19 シリンダヘッド
20 ホーニングヘッド
20a 砥石
21 ベース
22 押圧機構
22a ロッド
23 クランプ
30 ヘッド組付歪み曲線
31 押圧加工歪み曲線
32 加工後推定歪み曲線
Claims (4)
- ピストンが摺動するボア内壁と、前記ボア内壁を冷却するためのウォータジャケットと、前記ウォータジャケットを覆う外壁部を有するエンジンのシリンダブロックの、前記ボア内壁をホーニング加工するシリンダブロック製造方法において、
前記ウォータジャケットの下端部近傍で前記外壁部に備えるヘッドボルト締結穴の位置に対応する前記外壁部の側面を押圧する、押圧機構があって、
前記シリンダブロックを固定し、前記シリンダブロックを前記押圧機構が前記ボア内壁の内周を縮径する方向に押圧した状態で、前記ボア内壁をホーニング加工することを特徴とするシリンダブロック製造方法。 - 請求項1に記載されるシリンダブロック製造方法において、
押圧力を受けるための受圧部が、前記シリンダブロックの四隅に対となって8カ所に設けられ、
対になる一方の前記受圧部を前記押圧機構が押圧する際に発生する第1押圧力の第1作用線と、他方の前記受圧部を前記押圧機構が押圧する際に発生する第2押圧力の第2作用線との交点の位置が、シリンダボアの外側に存在することを特徴とするシリンダブロック製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載されるシリンダブロック製造方法において、
前記ボア内壁をホーニング加工する際に、前記受圧部が押圧され、
完成品として前記シリンダブロックのアッパーデッキ面に、シリンダヘッドガスケットを挟んでシリンダヘッドをヘッドボルトで締結した際に、前記ボア内壁に発生する歪みと、同等の歪みを発生させることを特徴とするシリンダブロック製造方法。 - ピストンが摺動するボア内壁と、前記ボア内壁を冷却するためのウォータジャケットと、前記ウォータジャケットを覆う外壁部を有するエンジンのシリンダブロックにおいて、
前記ウォータジャケットの下端部近傍で、前記外壁部に備えるヘッドボルト締結穴の位置に対応する前記外壁部の側面に、平面を備えた受圧部が突起状に設けられ、
前記受圧部が、四隅に対となって8カ所に設けられることを特徴とするシリンダブロック。
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