JP2007224262A - 蛍光体粒子 - Google Patents

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【課題】より耐湿性が高く、貯蔵後の輝度低下を抑制することができる蛍光体を構成する蛍光体粒子を提供する。
【解決手段】式(1)で表される化合物に付活剤としてLn(ただしLnはCe、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Mnの1種以上である。)が含有されてなる粒子状の蛍光物質(A)および該粒子の表面に粒子として、または層状に載置されるSi含有化合物(B)からなる蛍光体粒子。
3M1O・mM2O・nM32(1)
(ただし式(1)中のM1はCa、Sr、Baの1種以上であり、M2はMgおよび/またはZnであり、M3はSiおよび/またはGeであり、mの値は0.9以上1.1以下の範囲であり、nの値は1.8以上2.2以下の範囲である。また、蛍光物質(A)とSi含有化合物(B)とは同一ではない。)
【選択図】なし

Description

本発明は、蛍光体粒子に関する。
蛍光体粒子は蛍光体を構成し、蛍光体は発光素子に用いられている。発光素子としては、蛍光体の励起源が電子線である電子線励起発光素子(例えば、ブラウン管、フィールドエミッションディスプレイ、表面電界ディスプレイ等)、蛍光体の励起源が紫外線である紫外線励起発光素子(例えば、液晶ディスプレイ用バックライト、3波長型蛍光ランプ、高負荷蛍光ランプ等)、蛍光体の励起源が真空紫外線である真空紫外線励起発光素子(例えば、プラズマディスプレイパネル、希ガスランプ等)、蛍光体の励起源が青色LEDの発する光または紫外LEDの発する光である白色LED等が挙げられる。
従来の蛍光体として、式Sr2.28Ba0.57Eu0.15MgSi28で表される真空紫外線励起発光素子用の蛍光体が特許文献1に具体的に記載されている。
特開2002−332481号公報
しかしながら従来の蛍光体は、その耐湿性が十分でないためか、該蛍光体の貯蔵後の発光輝度が、貯蔵前のそれに比べて大きく低下することがあった。本発明の目的は、より耐湿性が高く、貯蔵後の輝度低下を抑制することができる蛍光体を構成する蛍光体粒子を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記の蛍光体粒子および発光素子を提供するものである。
<1>式(1)で表される化合物に付活剤としてLn(ただしLnはCe、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびMnからなる群より選ばれる1種以上の元素である。)が含有されてなる粒子状の蛍光物質(A)および該粒子の表面に粒子として、または層状に載置されるSi含有化合物(B)からなる蛍光体粒子。
3M1O・mM2O・nM32 (1)
(ただし、式(1)中のM1はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上の元素であり、M2はMgおよび/またはZnであり、M3はSiおよび/またはGeであり、mの値は0.9以上1.1以下の範囲であり、nの値は1.8以上2.2以下の範囲である。また、蛍光物質(A)とSi含有化合物(B)とは同一ではない。)
<2>蛍光物質(A)が式(2)で表される蛍光物質(C)からなる前記の蛍光体粒子。
(Ba3-a-b-3xSraCabEu3x)MgSi28 (2)
(ただし、式中aの値は0以上3未満の範囲であり、bの値は0以上3未満の範囲であり、xの値は0.00016以上0.1以下の範囲であり、a+b+3x≦3である。)
<3>Si含有化合物(B)が、有機ケイ素化合物である前記いずれかに記載の蛍光体粒子。
<4>有機ケイ素化合物が、アルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも一種の官能基を有する有機ケイ素化合物である前記の蛍光体粒子。
<5>Si含有化合物(B)が、有機ケイ素化合物を焼成して得られる化合物である前記<1>または<2>記載の蛍光体粒子。
<6>有機ケイ素化合物が、アルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも一種の官能基を有する有機ケイ素化合物である前記の蛍光体粒子。
<7>Si含有化合物(B)が、SiCl4を焼成して得られる化合物である前記<1>または<2>記載の蛍光体粒子。
<8>式(2)で表される粒子状の蛍光物質(C)と、アルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する有機ケイ素化合物またはSiCl4とを含有する混合物を焼成して得られることを特徴とする蛍光体粒子。
(Ba3-a-b-3xSraCabEu3x)MgSi28 (2)
(ただし、式中aの値は0以上3未満の範囲であり、bの値は0以上3未満の範囲であり、xの値は0.00016以上0.1以下の範囲であり、a+b+3x≦3である。)
<9>焼成の温度が300℃以上1400℃以下の範囲の温度である前記<5>〜<8>のいずれかに記載の蛍光体粒子。
<10>前記のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする蛍光体ペースト。
<11>前記の蛍光体ペーストを基板に塗布後、熱処理することにより得られる蛍光体層。
<12>前記のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする真空紫外線励起発光素子。
<13>前記のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする紫外線励起発光素子。
<14>前記のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする電子線励起発光素子。
<15>前記のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする白色LED。
本発明の蛍光体粒子により構成される蛍光体は、より耐湿性にすぐれ、貯蔵後の輝度低下を抑制することができるため、本発明の蛍光体粒子は、プラズマディスプレイパネルおよび希ガスランプなどの真空紫外線励起発光素子用として好適に使用され、プラズマディスプレイパネル用として特に好適に使用される。また、本発明の蛍光体粒子は液晶ディスプレイ用バックライト等の紫外線励起発光素子用、フィールドエミッションディスプレイ等の電子線励起発光素子用、白色LED等の発光素子用にも適用できるため、工業的に極めて有用である。
以下に本発明について詳しく説明する。
本発明の蛍光体粒子は、式(1)で表される化合物に付活剤としてLn(ただしLnはCe、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびMnからなる群より選ばれる1種以上の元素である。)が含有されてなる粒子状の蛍光物質(A)および該粒子の表面に粒子として、または層状に載置されるSi含有化合物(B)からなることを特徴とする。
3M1O・mM2O・nM32 (1)
ただし、式(1)中のM1はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上の元素であり、M2はMgおよび/またはZnであり、M3はSiおよび/またはGeであり、mの値は0.9以上1.1以下の範囲であり、nの値は1.8以上2.2以下の範囲である。また、蛍光物質(A)とSi含有化合物(B)とは同一ではない。
また、本発明の蛍光体粒子により構成される蛍光体が高い輝度を示すので、式(1)においてmの値は、0.93以上1.08以下が好ましく、0.96以上1.05以下がより好ましい。
また、本発明の蛍光体粒子は、蛍光物質(A)が式(2)で示される蛍光物質(C)からなる場合が、本発明の蛍光体粒子により構成される蛍光体がより高い輝度を示すため好ましい。
(Ba3-a-b-3xSraCabEu3x)MgSi28 (2)
ただし、式中aの値は0以上3未満の範囲であり、bの値は0以上3未満の範囲であり、xの値は0.00016以上0.1以下の範囲であり、a+b+3x≦3である。
式(2)において、本発明の蛍光体粒子により構成される蛍光体が、さらにより高い輝度を示すので、xの値は、好ましくは0.00016以上0.05以下の範囲であり、より好ましくは0.0006以上0.03以下の範囲である。該蛍光体がさらにより高い輝度を示すので、aの値は0.1以上2.6以下の範囲であることが好ましく、より好ましくは、0.3以上2.5以下の範囲である。該蛍光体がさらにより高い輝度を示すので、bの値は0.03以上2.5以下の範囲であることが好ましく、より好ましくは、0.08以上2.0以下の範囲である。
また本発明は、粒子状の蛍光物質の平均粒径が、0.5μm以上20μm以下の範囲の平均粒径のときに好ましく適応できる。ここで平均粒径は、粒子状の蛍光物質の走査型電子顕微鏡写真から測定される値であり、該写真に撮影されている粒子から任意に100個抽出し、それぞれの粒子径を測定して得られる値の平均値である。
本発明において、Si含有化合物(B)が、粒子状の蛍光物質(A)の表面に、粒子として、または層状に載置されるとは、該化合物(B)が粒子状の蛍光物質(A)の表面に、粒子として、または層状に付着していることを示す。この付着は、(A)と(B)とが化学的に結合するものであってもよいし、物理的に吸着するものであってもよい。また(B)は(A)の表面の一部に付着していればよい。(B)は粒子として(A)の表面に付着していてもよいし、粒子として、または層状に(A)の表面を被覆していてもよい。(B)は(A)の表面の全部を被覆することが好ましい。(B)が粒子として、または層状に(A)の表面を被覆する際には、蛍光体の輝度を考慮して、被覆の厚みは、1nm〜100nmとすることが好ましく、さらに好ましくは5nm〜30nmである。
Si含有化合物(B)としては、SiO2、Mg2SiO4、MgSiO3等の酸化物、有機ケイ素化合物等が挙げられる。有機ケイ素化合物としては、アルキル基、アルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する有機ケイ素化合物が挙げられ、これらの中でもアルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する有機ケイ素化合物がより好ましい。アルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する有機ケイ素化合物としては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、n−オクチルトリメトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン等のアルコキシル基を有する有機ケイ素化合物、メチルジメトキシヒドロキシルシラン、メチルメトキシジヒドロキシルシラン等のアルコキシル基と水酸基を有する有機ケイ素化合物、トリメチルシラノール、トリエチルシラノール、トリプロピルシラノール等の水酸基を有する有機ケイ素化合物、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシロキサン基を有する有機ケイ素化合物が挙げられる。Si含有化合物(B)として、このような有機ケイ素化合物を用いることで、本発明の目的である蛍光体の耐湿性をより高めることができる。
本発明におけるSi含有化合物(B)は、上述の有機ケイ素化合物またはSiCl4を焼成して得られる化合物であってもよい。このときの焼成の温度としては、300℃以上1400℃以下の範囲が好ましく、300℃以上1200℃以下がより好ましい。焼成雰囲気としては、例えば、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気;空気、酸素、酸素含有窒素、酸素含有アルゴン等の酸化性雰囲気;水素を0.1から10体積%含有する水素含有窒素、水素を0.1から10体積%含有する水素含有アルゴン等の還元性雰囲気が挙げられ、焼成時間としては、0.1〜100時間である。
また、本発明におけるSi含有化合物(B)は、Siの一部をSi以外の金属元素で置換してもよい。このSi以外の金属元素としては、Ca、Sr、Ba、Mg、Ln(ただしLnはCe、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびMnからなる群より選ばれる1種以上の元素である。)が挙げられる。
次に、本発明の蛍光体粒子を製造する方法について説明する。
まず、本発明における粒子状の蛍光物質の製造方法について説明する。蛍光物質の製造方法としては、例えば、特開2002−332481号公報に開示されているような方法が使用できる。すなわち、金属化合物混合物であって、焼成により前記の蛍光物質になり得る混合物を焼成することにより製造することができる。具体的には、対応する金属元素を含有する化合物を所定の組成となるように秤量し混合した後に得られた金属化合物混合物を焼成することにより製造することができる。
前記の金属元素を含有する化合物としては、Ca、Sr、Ba、Mg、Zn、Si、Ge、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Mnの化合物で、酸化物を用いるか、または水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、シュウ酸塩など高温で分解および/または酸化して酸化物になりうるものを用いる。
前記の金属元素を含有する化合物の混合を行う方法としては、ボールミル、V型混合機、撹拌機等の通常工業的に用いられている装置を用いる方法により行うことができる。前記混合により得られる金属化合物混合物を、例えば、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気;空気、酸素、酸素含有窒素、酸素含有アルゴン等の酸化性雰囲気;水素を0.1から10体積%含有する水素含有窒素、水素を0.1から10体積%含有する水素含有アルゴン等の還元性雰囲気で焼成することにより、本発明における粒子状の蛍光物質を製造することができる。
さらに上記方法にて得られる粒子状の蛍光物質を、例えばボールミル、ジェットミル等を用いて粉砕することができる。また、洗浄、分級することができる。また、粒子状の蛍光物質により構成される蛍光体の輝度をさらに向上させるために、焼成を2回以上行うこともできる。
次に前記により得られる粒子状の蛍光物質を用いて、本発明の蛍光体粒子を製造する方法について説明する。
本発明の蛍光体粒子は、前記粒子状の蛍光物質と前記Si含有化合物(B)とを湿式または乾式で混合して製造することができる。湿式または乾式で混合して製造する方法としては、ボールミルにより混合する方法や例えば以下の方法を挙げることができる。
湿式で混合して製造する方法としては、粒子状の蛍光物質と化合物(B)と溶媒とを混合して得られる混合液を乾燥する方法が挙げられる。溶媒としては、水、有機溶媒が挙げられ、該溶媒は酸、アルカリを含有していてもよい。有機溶媒としては、エタノール、2−プロパノール、ブタノール、キシレン、トルエン等が挙げられる。混合としては、攪拌による混合、超音波振動による混合などが挙げられる。
また化合物(B)が溶媒に溶解するものであれば、化合物(B)を溶媒に溶解させて得られた溶液と粒子状の蛍光物質とを混合して混合液を得てもよい。
上記により得られる混合液を乾燥することにより、本発明の蛍光体粒子を得ることができる。乾燥方法としては、濾過、上澄み液除去、エバポレーション、スプレードライ、棚段式乾燥等、固体を回収できる方法であればよく、加熱を伴うものであってもよい。加熱の条件としては、60℃以上200℃以下の範囲の温度で0.1〜100時間の条件が挙げられる。
乾式で混合して製造する方法としては、例えば株式会社三井三池製作所製のヘンシェルミキサー、株式会社カワタ製のスーパーミキサー、株式会社マツボー製のレーディゲミキサー等の混合装置による方法が挙げられる。具体的には前記のような混合装置に、粒子状の蛍光物質を投入し、化合物(B)を蛍光物質に添加しながら混合する方法等により、本発明の蛍光体粒子を得ることができる。この添加は噴霧によるものであってもよいし、滴下によるものであってもよい。また、乾式で混合する方法により得られる蛍光体粒子について、湿式で混合する方法における乾燥と同様に、乾燥を行ってもよい。
混合における化合物(B)の使用量としては、耐湿性がさらに向上するため、粒子状の蛍光物質100重量部に対して、化合物(B)中に含まれるSiの重量が0.001重量部以上となるように使用することが好ましい。また、本発明の蛍光体粒子により構成される蛍光体の輝度が低くなる傾向があるため、該Siの重量が10重量部以下となるように使用することが好ましい。
また、粒子状の蛍光物質と有機ケイ素化合物またはSiCl4とを含有する混合物を焼成することによっても、本発明の蛍光体粒子を製造することができる。この場合、蛍光物質としては、上記の蛍光物質(C)を用いることが好ましい。さらに、この場合、有機ケイ素化合物およびSiCl4の中でも、有機ケイ素化合物を用いることが好ましく、有機ケイ素化合物として、アルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する有機ケイ素化合物を用いることがより好ましい。
このときの焼成の温度としては、300℃以上1400℃以下の範囲が好ましく、300℃以上1200℃以下がより好ましい。焼成雰囲気としては、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気、空気、酸素、酸素含有窒素、酸素含有アルゴン等の酸化性雰囲気、水素を0.1〜10体積%含有する窒素、水素を0.1〜10体積%含有するアルゴン等の還元性雰囲気が挙げられ、焼成時間としては0.1〜100時間である。
さらに上記方法にて得られる蛍光体粒子を、例えばボールミル、ジェットミル等を用いて粉砕することができ、洗浄、分級することもできる。また、得られる蛍光体粒子により構成される蛍光体の輝度をさらに向上させるために、焼成を2回以上行うこともできる。
また、上記により得られる本発明の蛍光体粒子と化合物(B)とをさらに混合してもよいし、この後、焼成してもよい。
次に、本発明の蛍光体粒子を有する蛍光体ペーストについて説明する。
本発明の蛍光体ペーストは、本発明の蛍光体粒子および有機物を主成分として含有し、該有機物としては、溶剤、バインダー等が挙げられる。本発明の蛍光体ペーストは、従来の発光素子の製造において使用されている蛍光体ペーストと同様に用いることができ、熱処理することにより蛍光体ペースト中の有機物を揮発、燃焼、分解等により除去し、本発明の蛍光体から実質的になる蛍光体層を得ることができる蛍光体ペーストである。
本発明の蛍光体ペーストは、例えば、特開平10−255671号公報に開示されているような公知の方法により製造することができ、例えば、本発明の蛍光体粒子とバインダーと溶剤とを、ボールミルや三本ロール等を用いて混合することにより、得ることができる。
前記バインダーとしては、セルロース系樹脂(エチルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、セルロースプロピオネート、ヒドロキシプロピルセルロース、ブチルセルロース、ベンジルセルロース、変性セルロースなど)、アクリル系樹脂(アクリル酸、メタクリル酸、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、フェノキシアクリレート、フェノキシメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレンアクリルアミド、メタアクリルアミド、アクリロニトリル、メタアクリロニトリルなどの単量体のうちの少なくとも1種の重合体)、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、プロピレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。
また前記溶剤としては、例えば1価アルコールのうち高沸点のもの;エチレングリコールやグリセリンに代表されるジオールやトリオールなどの多価アルコール;アルコールをエーテル化および/またはエステル化した化合物(エチレングリコールモノアルキルエーテル、エチレングリコールジアルキルエーテル、エチレングリコールアルキルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールジアルキルエーテル、プロピレングリコールアルキルアセテート)などが挙げられる。
前記のようにして得られた蛍光体ペーストを、基板に塗布後、熱処理して得られる蛍光体層は耐湿性に優れる。基板としては、材質はガラス、樹脂等が挙げられ、フレキシブルなものであってもよく、形状は板状のもの、容器状のものであってもよい。また、塗布の方法としては、スクリーン印刷法、インクジェット法等が挙げられる。また、熱処理の温度としては、通常、300℃〜600℃である。また、基板に塗布後、熱処理を行う前に、室温〜300℃の温度で乾燥を行ってもよい。
ここで、本発明の蛍光体粒子を有する真空紫外線励起発光素子の例としてプラズマディスプレイパネルを挙げてその製造方法について説明する。プラズマディスプレイパネルの製造方法としては例えば、特開平10−195428号公報に開示されているような公知の方法が使用できる。すなわち、本発明の蛍光体粒子が青色発光を示す場合は、緑色蛍光体粒子、赤色蛍光体粒子、本発明の青色蛍光体粒子により構成されるそれぞれの蛍光体を、例えば、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコールからなるバインダーおよび溶剤と混合して蛍光体ペーストを調製する。背面基板の内面の、隔壁で仕切られアドレス電極を備えたストライプ状の基板表面と隔壁面に、蛍光体ペーストをスクリーン印刷などの方法によって塗布し、300〜600℃の温度範囲で熱処理し、それぞれの蛍光体層を得る。これに、蛍光体層と直交する方向の透明電極およびバス電極を備え、内面に誘電体層と保護層を設けた表面ガラス基板を重ねて接着する。内部を排気して低圧のXeやNe等の希ガスを封入し、放電空間を形成させることにより、プラズマディスプレイパネルを製造することができる。
次に本発明の蛍光体粒子を有する電子線励起発光素子の例として、フィールドエミッションディスプレイを挙げてその製造方法について説明する。フィールドエミッションディスプレイの製造方法としては例えば、特開2002−138279号公報に開示されているような公知の方法が使用できる。すなわち、本発明の蛍光体粒子が青色発光を示す場合は、緑色蛍光体粒子、赤色蛍光体粒子、本発明の青色蛍光体粒子により構成されるそれぞれの蛍光体を、それぞれ、例えば、ポリビニルアルコール水溶液などに分散して蛍光体ペーストを調製する。その蛍光体ペーストをガラス基板上に塗布後、熱処理することにより蛍光体層を得てフェイスプレートとする。そのフェイスプレートと多数の電子放出素子を有するリアプレートとを支持枠を介して組立てるとともに、これらの間隙を真空排気しつつ気密封止するなど通常の工程を経て、フィールドエミッションディスプレイを製造することができる。
次に本発明の蛍光体粒子を有する白色LEDの製造方法について説明する。白色LEDの製造方法としては例えば、特開平5−152609号公報および特開平7−99345号公報等に開示されているような公知の方法が使用できる。すなわち本発明の蛍光体粒子を少なくとも含有する蛍光体を、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、シリコンゴムなどの透光性樹脂中に分散させ、その蛍光体を分散させた樹脂を青色LEDまたは紫外LEDを取り囲むように成形することにより、白色LEDを製造することができる。
次に本発明の蛍光体粒子を有する紫外線励起発光素子の例として、高負荷蛍光ランプ(ランプの管壁の単位面積当りの消費電力が大きな小型の蛍光ランプ)を挙げてその製造方法について説明する。高負荷蛍光ランプの製造方法としては例えば、特開平10−251636号公報に開示されているような公知の方法が使用できる。すなわち、本発明の蛍光体粒子が青色発光を示す場合は、緑色蛍光体粒子、赤色蛍光体粒子、本発明の青色蛍光体粒子により構成されるそれぞれの蛍光体を、例えば、ポリエチレンオキサイド水溶液などに分散して蛍光体ペーストを調製する。この蛍光体ペーストをガラス管内壁に塗布し、乾燥を行ったあと、300〜600℃の温度範囲で熱処理し、蛍光体層を得る。これに、フィラメントを装着したのち、排気など通常の工程を経て、低圧のAr、KrやNe等の希ガスおよび水銀を封入して口金を取り付けて放電空間を形成させることにより、高負荷蛍光ランプを製造することができる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
発光輝度の測定は蛍光体粒子により構成される蛍光体を真空槽内に設置し、6.7Pa(5×10-2torr)以下の真空に保持し、エキシマ146nmランプ(ウシオ電機株式会社製H0012型)を用いて真空紫外線を照射することで行った。また該蛍光体を、60℃湿度90%の恒温恒湿機内に静置後に前記と同様にして輝度の測定を行うことにより耐湿性の評価を行った。
粒子状の蛍光物質または蛍光体粒子の平均粒径を、走査型電子顕微鏡写真に撮影されている粒子から任意に100個抽出し、それぞれの粒子径を測定して得られる値の平均値を求める方法により算出した。
また粒子状の蛍光物質、または蛍光体粒子から構成される蛍光体のBET比表面積を、BET比表面積測定装置(島津製作所製のフローソーブ2300II)を用いて測定した。
また蛍光体粒子の表面付近の元素分布を、エネルギーフィルター電子顕微鏡(energy−filtering transmission electron microscopy;EF−TEM、日本電子株式会社製、JEM−2200FS)を用いて、電圧200kV、倍率20万倍の条件で、スペクトラムイメージング法により測定した。この元素分布により、Si含有物質の厚みを評価することができる。
実施例1
化合物(B)として3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製;KBM−403)を用い、エタノール30gにKBM−403を0.3g溶解し、得られた溶液に粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.65μmであり、BET比表面積は1.7m2/gである。)を2.5g添加した。その後、マグネチックスターラーで15分間攪拌し、吸引ろ過を行い、120℃で乾燥させて、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は98であった。
実施例2
化合物(B)としてシロキサン(信越化学工業株式会社製;KPN−3504)を用い、エタノール30gにKPN−3504を0.3g溶解し、得られた溶液に粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.65μmであり、BET比表面積は1.7m2/gである。)を2.5g添加した。その後、マグネチックスターラーで15分間攪拌し、吸引ろ過を行い、120℃で乾燥させて、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は96であった。
比較例1
エタノール30gに粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.65μmであり、BET比表面積は1.7m2/gである。)を2.5g添加した。その後、マグネチックスターラーで15分間攪拌し、吸引ろ過を行い、120℃で乾燥させて、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は39であった。
実施例3
化合物(B)としてエトキシシラン(純正化学工業株式会社製)を用い、エトキシシラン0.37gと25wt%アンモニア水2gとをエタノール50gに添加して溶解し、得られた溶液に粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.53μmであり、BET比表面積は2.1m2/gである。)を5g添加した。その後、マグネチックスターラーで15分間攪拌し、吸引ろ過を行い、120℃で乾燥させて、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体のBET比表面積は4.35m2/gであった。該蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は80であった。
比較例2
25wt%アンモニア水2gをエタノール50gに溶解し、粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.53μmであり、BET比表面積は2.1m2/gである。)を5g添加した。その後、マグネチックスターラーで15分間攪拌し、吸引ろ過を行い、120℃で乾燥させて、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体のBET比表面積は2.63m2/gであった。該蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの146nmの真空紫外線照射時の発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は59であった。
実施例4
化合物(B)として3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製;KBM−403)を用い、水23gにKBM−403を0.25g溶解し、得られた溶液に、粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.53μmであり、BET比表面積は2.1m2/gである。)を5g添加した。その後、マグネチックスターラーで15分間攪拌し、吸引ろ過を行い、120℃で乾燥させて、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は71であった。
比較例3
水23gに粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.53μmであり、BET比表面積は2.1m2/gである。)を5g添加した。その後、マグネチックスターラーで15分間攪拌し、吸引ろ過を行い、120℃で乾燥させて、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は59であった。
実施例5
化合物(B)としてシロキサン(信越化学工業株式会社製;KPN−3504)を用い、0.45gのKPN−3504と粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.65μmであり、BET比表面積は1.7m2/gである。)45gとをミキサー(株式会社石崎電気製作所製こなどんSCM−40A)で混合し、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は81であった。
比較例4
粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.65μmであり、BET比表面積は1.7m2/gである。)により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は45であった。
実施例6
化合物(B)としてシロキサン(信越化学工業株式会社製;KPN−3504)を用い、2.25gのKPN−3504と粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.65μmであり、BET比表面積は1.7m2/gである。)45gとをミキサー(株式会社石崎電気製作所製こなどんSCM−40A)で混合し、120℃で乾燥し、空気中において500℃で1時間焼成して、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は100であった。
比較例5
粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.65μmであり、BET比表面積は1.7m2/gである。)を空気中において500℃で1時間焼成して、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は86であった。
実施例7
化合物(B)として3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製;KBM−403)を用い、水20gに酢酸0.02gとKBM−403を0.3g溶解し、得られた溶液に、粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.96μmであり、BET比表面積は1.2m2/gである。)を3g添加した。その後、マグネチックスターラーで30分間攪拌し、吸引ろ過を行い、120℃で乾燥させ、さらに大気中で500℃で1時間焼成し蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に10時間静置した後の蛍光体の発光輝度は90であった。また該蛍光体粒子の表面付近の元素分布を図1に示す。図1において、領域Aは蛍光物質の領域を示し、領域BはSi含有化合物の領域を示し、図1より蛍光体粒子におけるSi含有化合物の厚みが10nm程度であることがわかる。
実施例8
化合物(B)としてメチルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング株式会社製;SZ6070)を用い、0.078gのSZ6070と粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.65μmであり、BET比表面積は1.7m2/gである。)15gとをボールミルで30分混合し、120℃で30分間乾燥し、空気中において500℃で1時間焼成して、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は100であった。
実施例9
化合物(B)としてメチルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング株式会社製;SZ6070)を用い、1.753gのSZ6070と粒子状の蛍光物質Ba0.495Sr2.5Eu0.005MgSi28(平均粒径は0.60μmであり、BET比表面積は1.75m2/gである。)420gとをボールミルで60分混合し、120℃で30分間乾燥した。得られた乾燥粉末について、さらに、1.753gのSZ6070の添加・ボールミル60分混合・120℃30分乾燥の操作を2回行った。その後、空気中において500℃で1時間焼成して、蛍光体粒子を得た。得られた蛍光体粒子により構成される蛍光体に146nmの真空紫外線を照射したところ青色発光を示し、そのときの発光輝度を100とすると、該蛍光体を恒温恒湿機内に17時間静置した後の蛍光体の発光輝度は100であった。
実施例7における蛍光体粒子の表面付近の元素分布を示す図。

Claims (15)

  1. 式(1)で表される化合物に付活剤としてLn(ただしLnはCe、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびMnからなる群より選ばれる1種以上の元素である。)が含有されてなる粒子状の蛍光物質(A)および該粒子の表面に粒子として、または層状に載置されるSi含有化合物(B)からなる蛍光体粒子。
    3M1O・mM2O・nM32 (1)
    (ただし、式(1)中のM1はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上の元素であり、M2はMgおよび/またはZnであり、M3はSiおよび/またはGeであり、mの値は0.9以上1.1以下の範囲であり、nの値は1.8以上2.2以下の範囲である。また、蛍光物質(A)とSi含有化合物(B)とは同一ではない。)
  2. 蛍光物質(A)が式(2)で表される蛍光物質(C)からなる請求項1記載の蛍光体粒子。
    (Ba3-a-b-3xSraCabEu3x)MgSi28 (2)
    (ただし、式中aの値は0以上3未満の範囲であり、bの値は0以上3未満の範囲であり、xの値は0.00016以上0.1以下の範囲であり、a+b+3x≦3である。)
  3. Si含有化合物(B)が、有機ケイ素化合物である請求項1または2記載の蛍光体粒子。
  4. 有機ケイ素化合物が、アルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも一種の官能基を有する有機ケイ素化合物である請求項3記載の蛍光体粒子。
  5. Si含有化合物(B)が、有機ケイ素化合物を焼成して得られる化合物である請求項1または2記載の蛍光体粒子。
  6. 有機ケイ素化合物が、アルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも一種の官能基を有する有機ケイ素化合物である請求項5記載の蛍光体粒子。
  7. Si含有化合物(B)が、SiCl4を焼成して得られる化合物である請求項1または2記載の蛍光体粒子。
  8. 式(2)で表される粒子状の蛍光物質(C)と、アルコキシル基、水酸基およびシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する有機ケイ素化合物またはSiCl4とを含有する混合物を焼成して得られることを特徴とする蛍光体粒子。
    (Ba3-a-b-3xSraCabEu3x)MgSi28 (2)
    (ただし、式中aの値は0以上3未満の範囲であり、bの値は0以上3未満の範囲であり、xの値は0.00016以上0.1以下の範囲であり、a+b+3x≦3である。)
  9. 焼成の温度が300℃以上1400℃以下の範囲の温度である請求項5〜8のいずれかに記載の蛍光体粒子。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする蛍光体ペースト。
  11. 請求項10記載の蛍光体ペーストを基板に塗布後、熱処理することにより得られる蛍光体層。
  12. 請求項1〜9のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする真空紫外線励起発光素子。
  13. 請求項1〜9のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする紫外線励起発光素子。
  14. 請求項1〜9のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする電子線励起発光素子。
  15. 請求項1〜9のいずれかに記載の蛍光体粒子を有することを特徴とする白色LED。
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