JP2007223926A - 内臓脂肪蓄積抑制剤 - Google Patents

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Yukiko Kunieda
由紀子 國枝
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Abstract

【課題】内臓脂肪蓄積抑制剤、あるいは内臓脂肪蓄積抑制用飲食品の提供。
【解決手段】チーズに含まれる成分を有効成分とする内臓脂肪蓄積抑制剤、あるいはチーズに含まれる有効成分を配合した内臓脂肪蓄積抑制用飲食品。チーズに含まれる有効成分によって内臓脂肪の蓄積を抑制する。
【選択図】なし

Description

本発明は、チーズに含まれる成分を有効成分とする内臓脂肪蓄積抑制剤、あるいはチーズに含まれる成分を配合した内臓脂肪蓄積抑制用飲食品に関する。本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤や内臓脂肪蓄積抑制用飲食品は、これを摂取することにより内臓脂肪の蓄積を抑制することができるので、血栓症、インスリン抵抗性、糖代謝異常、高血圧などのメタボリックシンドロームの治療及び予防に有用である。
近年、生活習慣の欧米化に伴い、生活習慣病である糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化症といった病態を呈する人口が増加している。特に、心血管疾患と脳血管疾患による死亡は死因の約3分の1を占めており、その数は年々増加していて、この対策が国民的な課題となっている。これら動脈硬化性疾患においては、高血圧、高脂血症、耐糖能障害などのリスクファクターが一個人に集積することで発症の危険度が著しく上昇することが知られており、このリスクファクターの集積した状態はメタボリックシンドロームと呼ばれ、広く認識されるようになってきた。
生体最大の分泌組織である脂肪組織は、種々の内分泌因子を産生し、生体における恒常性の維持に関わっている。しかしながら内臓脂肪の過剰な蓄積は、肥満者のみならず、非肥満者においても糖負荷時の血糖値や血清コレステロール値、トリグリセリド値と正相関し、糖尿病、高脂血症、高血圧などの疾患の極めて頻度の高い基礎病態であることが示されている。特に、プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター(PAI-1)、腫瘍壊死因子(TNF-α)、レプチンなどの内分泌因子は、内臓脂肪の蓄積に伴って分泌量が増加し、血栓症、インスリン抵抗性、糖代謝異常、高血圧などを引き起こすことが知られている。
従来、メタボリックシンドロームの個々の病態への対策としては薬物療法が行われているが、処方が必要なことや副作用を伴うことなどが問題となっている。さらに、一つの病態に対する治療を行っても、その他の病態がきっかけとなって重篤な病態へと発展することが分っており、これらの状態の上流に存在する脂肪細胞由来の内分泌因子の分泌バランスを整えることが必要となってくる。このような観点から、内臓脂肪の蓄積によって引き起こされるメタボリックシンドロームの治療には、内臓脂肪の蓄積を抑制することが最も効果的であり、薬物療法よりも運動療法や食事療法など日々の生活を見直すことが重要とされている。そこで、メタボリックシンドロームの予防のために、日常的に摂取でき、長期にわたって摂取しても安全性の高い、内臓脂肪の蓄積抑制に有効な飲食品が望まれている。
一方、チーズは高脂肪含有食品であるにも関わらず、血中トリグリセリド濃度の低下促進作用やコレステロール代謝の改善作用を有することが報告されている(特許文献1、特許文献2)。しかしながら、チーズの機能として、内臓脂肪の蓄積を抑制する作用については、何等知られていない。
特開2003−300890号公報 特開2003−144090号公報
本発明は、これを摂取することで内臓脂肪の蓄積抑制に有用であり、しかも、日常的な摂取が可能であるチーズに含まれる成分を有効成分とする内臓脂肪蓄積抑制剤、あるいは内臓脂肪蓄積抑制用飲食品を提供することを課題とする。
本発明者らは、日常的に摂取が可能である食品素材によって生体の種々の機能異常を予防や改善できないかという観点で、チーズに含まれる成分に着目し、その生理機能を確認してきたところ、内臓脂肪の蓄積を抑制する作用を見出した。そして、これらの生理機能を利用した内臓脂肪蓄積抑制剤、あるいは内臓脂肪蓄積抑制用飲食品を供することにより、内臓脂肪の蓄積を抑制することができることを見出し、本発明を完成するに至った。つまり、チーズに含まれる成分の内臓脂肪の蓄積を抑制する作用を利用し、チーズに含まれる成分を有効成分とする内臓脂肪蓄積抑制剤、あるいはチーズに含まれる成分を配合した内臓脂肪蓄積抑制用飲食品を提供することにより課題を解決することができた。
なお、チーズは古来より食されてきた食品であり、日常的に摂取しても安全性に問題は全く無いといえるものであるが、日本におけるチーズの消費量は1日当たり5〜6g程度と少ない。
本発明で使用することのできる成分は、通常食されているチーズ、例えば、ゴーダチーズ、チェダーチーズ、エメンタールチーズ、エダムチーズ、カマンベール、スチルトンチーズ、ブルーチーズなどのナチュラルチーズ、あるいはこれらのナチュラルチーズを原料として加工されたプロセスチーズなどに含まれるもので、これらのチーズ自体を使用することもできるし、チーズを溶媒に懸濁した後、脱脂、不溶性物質除去、タンパク質除去等を行った画分を使用することもできる。また、これらの画分を透析膜やゲル濾過、イオン交換等の各種クロマトグラフィーにより精製した画分を使用することもできる。なお、これらの画分については、濃縮や乾燥を行って使用することもできる。
本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤の剤形としては、チーズに安定剤、賦型剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、懸濁剤、コーティング剤、その他の任意の薬剤を混合した錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、シロップ剤等の製剤を例示することができる。また、内臓脂肪蓄積抑制用飲食品としては、チーズ自体や他の食品素材との混合物として、あるいはパン、スナック菓子、ケーキ、プリン、飲料、発酵乳、麺類、ソーセージ、各種粉乳や離乳食等にチーズを配合して調製することができる。
なお、本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤の投与量は、治療や予防の目的、症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜決定すればよいが、通常、チーズ自体では20〜200g程度を摂取できるようにすることが望ましい。
本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤や内臓脂肪蓄積抑制用飲食品は、これらを摂取することにより、内臓脂肪の過剰な蓄積を抑制し、血栓症、インスリン抵抗性、糖代謝異常、高血圧などのメタボリックシンドロームの治療及び予防に有効である。
本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤や内臓脂肪蓄積抑制用飲食品は、チーズに含まれる成分を有効成分とする。また、本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤や内臓脂肪蓄積抑制用飲食品は、チーズに含まれる内臓脂肪蓄積抑制作用を有する成分を配合する。そして、本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、シロップ剤等とし、また、内臓脂肪蓄積抑制用飲食品は、パン、スナック菓子、ケーキ、プリン、飲料、発酵乳、麺類、ソーセージ、各種粉乳や離乳食等とする。
なお、内臓脂肪蓄積抑制作用を発揮させるためには、成人の場合、1食当たり20〜200g程度のチーズに相当する有効成分を摂取するようにする。
以下に、実施例及び試験例を示し、本発明についてより詳細に説明するが、これらは単に例示するのみであり、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
(細菌熟成タイプのチーズの調製)
原料乳を加熱殺菌(75℃、15秒間)した後、30℃まで冷却し、0.01%塩化カルシウムを添加した。さらに、市販のチーズ製造用乳酸菌スターター(クリスチャン・ハンセン社)1.5%及び多糖産生乳酸菌のラクトバチルス・ヘルベチカス(L. helveticus)SBT2171(FERMP-14381)3%を添加し、さらにレンネット0.003%を添加して、乳を凝固させた。このようにして得られた凝乳をカッティングし、pHが6.2〜6.1となるまで撹拌してホエーを排出して、カード粒を得た。そして、このカード粒を型詰めして圧搾し、さらに加塩して、10℃で熟成させ、ゴーダチーズタイプの硬質ナチュラルチーズを調製した。この硬質ナチュラルチーズ(12ヶ月熟成)をミンチ器(GM‐DX、日本キャリア社製)を用いてミンチし、凍結乾燥を行った。その後、コーヒーミルにより微細化し、チーズ粉を得た。
[試験例1]
(内臓脂肪蓄積抑制作用の確認)
実施例1で得たチーズ粉を使用して、内臓脂肪蓄積抑制作用を確認した。動物実験はFischer系ラットを1群8匹とし、チーズ粉を配合した高脂肪飼料を投与した群(チーズ食群)、チーズ粉を配合した高脂肪飼料を投与せずコントロール飼料を投与した群(コントロール食群)として行った。コントロール飼料はチーズの成分分析の結果(表1参照)を元に、一般成分、主要ミネラル、ビタミンE(α―トコフェロール)の含有量をチーズ粉を配合した高脂肪飼料にそろえ、タンパク質源としてミルクカゼイン、脂質源としてバターオイルを用いた。チーズ粉を配合した高脂肪飼料では、タンパク質、脂質とも、チーズ成分のみでまかなった。
動物実験は、4週齢のフィッシャー系ラットを2群に分け、コントロール飼料、チーズ粉を配合した高脂肪飼料をそれぞれに与えた。そして、2群に分けてから8週目の時点でラットを解剖し、腸間膜、睾丸周囲、腎周囲、後腹壁のそれぞれにおける内臓脂肪蓄積量を測定した。
結果を表2に示す。これによるとコントロール食群の内臓脂肪蓄積量に対し、チーズ食群の内臓脂肪蓄積量は全体的に低い値を示すことがわかった。特に腸間膜脂肪においてはコントロール食群よりも有意に小さい値を示した。つまり、チーズを摂取することにより、内臓脂肪、特に腸間膜脂肪の蓄積が抑制されることが分った。
チーズに含まれる有効成分を配合する目的でゴーダチーズ0.5kg及びチェダーチーズ0.5kgを混合し、溶融塩のポリリン酸ナトリウム20g及び水110mlを加えてケトル乳化機(回転数120rpm)で回転させながら蒸気を吹き込み、85℃まで昇温して乳化した。そして、この乳化したチーズをカルトンに充填し、5℃で冷蔵保存して内臓脂肪蓄積抑制用プロセスチーズを得た。
牛乳200mlと粉寒天2.5gをよく混ぜ加熱し、寒天が溶けたら砂糖50gを加えて煮溶かし、軽く沸騰させた。さらに、チーズに含まれる有効成分を配合する目的でゴーダチーズ150gを1口大にちぎって加え、粗熱を取り、型に流し冷蔵庫で固め、内臓脂肪蓄積抑制用チーズ羊羹を得た。
チーズに含まれる有効成分を配合する目的でゴーダチーズ10kgをミートチョッパーで細断し、溶融塩(リン酸Naを1.2%、ポリリン酸Naを1%)、乳化剤(シュガーエステルを0.6%)と共に90℃の熱水5kgが入っている溶解タンク中に投入してpH6.2に調整した後、撹拌、蒸気吹き込みにより乳化液を調製した。この乳化液を均質してフイルターでろ過し、噴霧乾燥を行い、内臓脂肪蓄積抑制用粉末チーズを得た。
実施例4で得られた内臓脂肪蓄積抑制用粉末チーズ100gと、ビタミンC40g、グラニュー糖100g、コーンスターチと乳糖の等量混合物60gを混合し袋に詰め、内臓脂肪蓄積抑制用のスティック状栄養健康食品を100袋製造した。

Claims (6)

  1. チーズに含まれる成分を有効成分とする内臓脂肪蓄積抑制剤。
  2. チーズ自体を使用した請求項1記載の内臓脂肪蓄積抑制剤。
  3. 内臓脂肪が、腸間膜脂肪である請求項1又は2記載の内臓脂肪蓄積抑制剤。
  4. チーズに含まれる成分を配合した内臓脂肪蓄積抑制用飲食品。
  5. チーズ自体を配合した請求項4記載の内臓脂肪蓄積抑制用飲食品。
  6. 内臓脂肪が、腸間膜脂肪である請求項4又は5記載の内臓脂肪蓄積抑制用飲食品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020007284A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 雪印メグミルク株式会社 食後血糖値上昇抑制用組成物及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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