JP2007223358A - 舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法 - Google Patents

舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007223358A
JP2007223358A JP2006043809A JP2006043809A JP2007223358A JP 2007223358 A JP2007223358 A JP 2007223358A JP 2006043809 A JP2006043809 A JP 2006043809A JP 2006043809 A JP2006043809 A JP 2006043809A JP 2007223358 A JP2007223358 A JP 2007223358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
steam
pressure turbine
generator
main shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006043809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4801465B2 (ja
Inventor
Kazuyoshi Hiraoka
和芳 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006043809A priority Critical patent/JP4801465B2/ja
Publication of JP2007223358A publication Critical patent/JP2007223358A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4801465B2 publication Critical patent/JP4801465B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Turbines (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

【課題】 船速にかかわらず常時十分に発電でき、かつ、エネルギー効率に優れた舶用推進プラントを提供することを目的とする。
【解決手段】 ボイラからの蒸気によって回転させられる高圧タービン10と、高圧タービン10からの排気蒸気を加熱する再熱器15と、再熱器15によって加熱された蒸気によって回転させられる中圧タービン11及び低圧タービン12と、各タービン10,11,12の回転動力によって駆動させられるプロペラ7と、各タービン10,11,12の回転動力をプロペラ7に伝達する減速機5及び主軸20と、主軸20に接続され、各タービン10,11,12の回転動力を用いて発電する主軸発電機22とを備えた舶用推進プラント1において、高圧タービン10の排気蒸気から抽気した蒸気によって駆動される補助用の蒸気タービン発電機24a,24bが設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法に関するものである。
LNGC(Liquefied Natural Gas Carrier)として、蒸気タービンによる推進プラントを備えた蒸気タービン船が多用されている。このような蒸気タービン船の船内で消費される電力(船内動力)は、推進プラントに用いられる主タービンとは別に設けられた蒸気タービン発電機によって得られている。蒸気タービン発電機は、主タービンと比較すると、小型となるために一般に効率が悪い。また、LNGCの場合にはLNGを積み下ろすときのカーゴオペレーションの際に大きな電力を必要とするので、蒸気タービン発電機はこの電力に見合った定格発電負荷にて設計される。したがって、航海中の発電負荷は定格発電負荷に比べてかなり小さくなるので、航海中の運転領域では更に熱効率が悪化することになる。
このような蒸気タービン発電機を持つ蒸気プラントの欠点を解消するために、主軸発電機と蒸気タービン発電機との併用が提案されている(特許文献1参照)。
特公平2−9999号公報(第2欄7〜10行)
しかし、主軸発電機は、一般に高回転(例えば定格の70%以上)の場合にのみ有効に発電するという特性を有しており、船速が低下した場合には十分に発電できないという問題がある。また、蒸気タービン発電機では、前記の様に航海中は部分負荷での運転となる為にプラント効率が低下していた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、船速にかかわらず十分に発電でき、かつ、エネルギー効率に優れた舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる舶用推進プラントは、ボイラからの蒸気によって回転させられる高圧タービンと、該高圧タービンからの排気蒸気を加熱する再熱器と、該再熱器によって加熱された蒸気によって回転させられる低圧側タービンと、前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力によって駆動させられる推進器と、前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力を前記推進器に伝達する駆動伝達手段と、該駆動伝達手段に接続され、前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力を用いて発電する主軸発電機と、を備えた舶用推進プラントにおいて、前記高圧タービンの排気蒸気から抽気した蒸気によって駆動される補助用蒸気タービン発電機が設けられていることを特徴とする。
高圧タービンの排気蒸気からの抽気蒸気によって駆動される補助用蒸気タービン発電機を設けることとしたので、例えば船速が低下して主軸発電機による発電が十分にできない場合であっても、船内に十分な電力を供給することができる。
また、補助用蒸気タービン発電機は、高圧タービンの排気蒸気の抽気によって駆動されるので、高圧タービンを介さずにボイラからの蒸気を直接用いる場合に比べて、エネルギーを有効に利用することができる。また、ボイラからの蒸気の温度に比べて、高圧タービンの排気蒸気は低温とされるので、補助用蒸気タービン発電機の低負荷における連続運転を可能とすると共に、タービン排気側の構成材料等を高温仕様にする必要がない。これに対して、ボイラからの蒸気を直接使用すれば、タービンの排気温度が異常に上昇する事となりケーシングの歪等を発生させて、ローター振動を誘発するおそれがある。
航海中は主軸発電機によって発電を行い、その不足電力を補うものとして補助用蒸気タービン発電機を用いることとしたので、蒸気タービン発電機のみによって発電する場合に比べて、効率の悪い蒸気タービン発電機の分担する発電量を小さく抑えることができ、結果的にはプラント効率を向上できる。また、ボイラからの蒸気に比べて、圧力の低い抽気蒸気で補助用蒸気タービン発電機を運転することにより、高圧で部分負荷運転をする時の様な絞り運転が回避できるため、タービンの高効率点での運転が実現できる。また、抽気を行うことでプラント効率も向上できる。
なお、低圧側タービンは、1段に限らず、中圧タービン及び低圧タービンとした2段としてもよい。
さらに、本発明の舶用推進プラントでは、前記主軸発電機は、前記補助用蒸気タービン発電機の電力によって、電動機として駆動されることを特徴とする。
再熱器が故障により作動しなくなった場合のように、舶用推進プラントの出力が不足した場合には、補助用蒸気タービン発電機、又は別のディーゼル発電機によって得られた電力を用いて、主軸発電機を電動機として駆動することとした。電動機として用いられた主軸発電機によって推進器に伝わる動力を加勢させることにより、不足した出力を補うことができる。
このように不足した出力を補うことができるので、高圧タービン及び低圧側タービンを備えた主機である蒸気タービンの定格出力を不測の事態に備えて過大に設定する必要が無くなり、通常運航時には最も効率の高いポイントで運転できる。
さらに、前記駆動伝達手段は、減速機と、該減速機と前記推進器とを連結する主軸と、を備え、前記主軸発電機は、前記主軸に対して直列に、または、前記減速機に接続されるとともに前記主軸に対して並列に、設けられている。
また、本発明の船舶は、上記のいずれかの舶用推進プラントを備えている。
また、本発明の舶用推進プラントの制御方法は、ボイラからの蒸気によって回転させられる高圧タービンと、該高圧タービンからの排気蒸気を加熱する再熱器と、該再熱器によって加熱された蒸気によって回転させられる低圧側タービンと、前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力によって駆動させられる推進器と、前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力を前記推進器に伝達する駆動伝達手段と、該駆動伝達手段に接続され、前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力を用いて発電する主軸発電機と、を備えた舶用推進プラントの制御方法において、前記高圧タービンの排気蒸気から抽気した蒸気によって駆動される補助用蒸気タービン発電機を備え、前記主軸発電機の発電量が低下した場合に、前記補助用蒸気タービン発電機によって発電量が補われることを特徴とする。
高圧タービンの排気蒸気からの抽気蒸気によって駆動される補助用蒸気タービン発電機を設け、例えば船速が低下して主軸発電機による発電量が低下した場合に、補助用蒸気タービン発電機によって発電量を補うこととしたので、船内に十分な電力を供給することができる。
また、補助用蒸気タービン発電機は、高圧タービンの排気蒸気の抽気によって駆動されるので、高圧タービンを介さずにボイラからの蒸気を直接用いる場合に比べて、エネルギーを有効に利用することができる。また、ボイラからの蒸気の温度に比べて、高圧タービンの排気蒸気は低温とされるので、補助用蒸気タービン発電機の低負荷における連続運転を可能とすると共に、タービン排気側の構成材料等を高温仕様にする必要がない。これに対して、ボイラからの蒸気を直接使用すれば、タービンの排気温度が異常に上昇する事となりケーシングの歪等を発生させて、ローター振動を誘発するおそれがある。
航海中は主軸発電機によって発電を行い、その不足電力を補うものとして補助用蒸気タービン発電機を用いることとしたので、蒸気タービン発電機のみによって発電する場合に比べて、効率の悪い蒸気タービン発電機の分担する発電量を小さく抑えることができ、結果的にはプラント効率を向上できる。また、ボイラからの蒸気に比べて、圧力の低い抽気蒸気で補助用蒸気タービン発電機を運転することにより、高圧で部分負荷運転をする時の様な絞り運転が回避できるため、タービンの高効率点での運転が実現できる。また、抽気を行うことでプラント効率も向上できる。
なお、低圧側タービンは、1段に限らず、中圧タービン及び低圧タービンとした2段としてもよい。
さらに、本発明の舶用推進プラントの制御方法は、前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンによって得られる出力が低下した場合に、前記補助用蒸気タービン発電機の電力によって、前記主軸発電機を電動機として動作させ、前記推進器を駆動させることを特徴とする。
再熱器が故障により作動しなくなった場合のように、舶用推進プラントの出力が不足した場合には、補助用蒸気タービン発電機によって得られた電力を用いて、主軸発電機を電動機として動作させ、推進器を駆動することとした。これにより、不足した出力を補うことができる。
このように不足した出力を補うことができるので、高圧タービン及び低圧側タービンを備えた主機である蒸気タービンの定格出力を過大に設定する必要が無くなる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
高圧タービンの排気蒸気からの抽気蒸気によって駆動される補助用蒸気タービン発電機を設けることとしたので、船速が低下した場合であっても船内に十分な電力を供給することができる。
また、高圧タービンの排気蒸気の抽気によって駆動される補助用蒸気タービン発電機を採用したので、蒸気エネルギーを有効に利用することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかる舶用推進プラントの概略が示されている。
舶用推進プラント1は、例えばLNGC等の船舶の推進用に用いられる。この舶用推進プラントは、主機とされる蒸気タービン3と、減速機(駆動伝達手段)5と、プロペラ(推進器)7とを主として備えている。
蒸気タービン3は、舶用推進プラント1の主動力機として用いられ、高圧タービン10と、中圧タービン(低圧側タービン)11と、低圧タービン(低圧側タービン)12と、後進タービン13と、再熱器15とを備えている。したがって、蒸気タービン3は、再熱3圧式の蒸気タービンとされている。
高圧タービン10には、別途設けられたメインボイラ(図示せず)からの主蒸気(Main Steam)が供給され、これにより高圧タービン10が回転駆動される。
再熱器15は、高圧タービン10と中圧タービン11との間に配置され、高圧タービン10から排気された蒸気を加熱する。再熱器15にて加熱された蒸気は、中圧タービン11へと供給される。
中圧タービン11には、再熱器15にて加熱された再熱蒸気が供給され、これにより中圧タービン11は回転駆動される。中圧タービン11と高圧タービン10とは共通の第1軸17に設けられている。中圧タービン11の機能としては、低圧タービン12の一部と考えてよいが、配置上の制限と減速機に伝える負荷分担を平等にする目的で低圧タービン12側ではなく、高圧タービン10と同軸上に配備してある。
低圧タービン12には、中圧タービン11から排気された蒸気が供給され、これにより低圧タービン12が回転駆動される。低圧タービン12から排気された蒸気は、メインコンデンサ(M/C)へと送られ、凝縮させられる。
後進タービン13は、船舶が後進する際に用いられ、図示しないが、メインボイラからの蒸気が直接供給されるようになっている。後進タービン13と低圧タービン12とは共通の第2軸18に設けられている。
減速機5には、第1軸17および第2軸18が入力軸として接続されている。減速機5の出力側には、主軸(駆動伝達手段)20が接続されている。主軸20には、プロペラ7が接続され、主軸20によってプロペラ7が回転させられる。このプロペラ7の回転によって船舶の推進力が得られる。
主軸20には、直列に、主軸発電機22が設けられている。主軸発電機22は、主軸20の回転力によって発電する。航海中において主軸発電機22は、船舶における主たる発電機として用いられ、これによって得られた電力は、船内の動力として用いられる。
また、主軸発電機22は、電動機としても動作するようになっている。すなわち、後述する蒸気タービン発電機24a,24bから供給された電力により、電動機として主軸20を回転駆動できるようになっている。
高圧タービン10の排気側でかつ再熱器15の入口側には、抽気管23が接続されている。この抽気管23によって抽気された蒸気は、並列に設けられた2台の蒸気タービン発電機(補助用蒸気タービン発電機)24a,24bへと供給される。各蒸気タービン発電機24a,24bは、航海中の主たる発電機である主軸発電機22のバックアップ用として用いられる補助用発電機として使用されるが、荷役中は主軸発電機に代わり主たる発電機として使用される。各蒸気タービン発電機24a,24bにて発電された電力は、補助用の船内動力として用いられ、所定の場合には上述のように主軸発電機22の駆動用電源として用いられる。
また、メインボイラ(図示せず)から供給される主蒸気が、止め弁27を介して各蒸気タービン発電機24a,24bへと供給されるようになっている。この止め弁27は、通常時は閉とされており、主機である蒸気タービン3が低負荷となり、抽気圧力が補助用蒸気タービンを駆動できる圧力下限より低下したときに開けられ、主蒸気をメインボイラから各蒸気タービン発電機24a,24bへと直接蒸気を供給するようになっている。
上記構成の舶用推進プラント1は、以下のように動作する。
船舶の通常航行時には、メインボイラから供給される主蒸気によって蒸気タービン3が駆動され、この駆動力が減速機5を介して主軸20そしてプロペラ7へと伝達される。これにより、プロペラ7が回転することによって推進力が得られ、船舶が進行する。
この際に、主軸発電機22は主軸20から得られた回転動力によって発電し、船内へと電力を供給する。
一方、各蒸気タービン発電機24a,24bには、所定量の抽気蒸気が供給されており、最低負荷でアイドリング状態として回転しており、航海中の主たる発電機である主軸発電機22のバックアップとして備えている。
本実施形態では、蒸気タービン3が再熱3圧式とされているので、再熱器を有しない従来の2圧式の蒸気タービンに比べて高温高圧の主蒸気を用いることができ、高い熱効率にて運転される。
船舶が旋回する場合のように船速が遅くなり、主軸の回転数が低下した場合や主機である蒸気タービン3の出力が低下した場合には、主軸発電機22による発電が十分でなくなるため、各蒸気タービン発電機24a,24bにより電力が補われる。具体的には、主軸発電機22の発電量が低下してきた場合に、蒸気タービン発電機24a,24bへ供給する抽気蒸気量を増大させて主軸発電機からの負荷を蒸気タービン発電機の方へ負荷分担装置でシフトする事で必要な船内発電量を補うようにする。
何らかの理由により再熱器15が故障した場合には、主機である蒸気タービン3の最大出力が低下する。この場合には、蒸気タービン発電機24a,24b、または別途設けられたディーゼル発電機にて発電した電力を、主軸発電機22へと供給する。そして、主軸発電機22を電動機として主軸20に伝わる動力に加勢させ、不足した出力を補うようにする。この際に、船内で必要な動力(電力)も、前記の発電機によって補われる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
高圧タービン10の排気蒸気からの抽気蒸気によって駆動される蒸気タービン発電機24a,24bを設けることとしたので、船速が低下して主軸発電機22による発電が十分にできない場合であっても、船内に十分な電力を供給することができる。
また、蒸気タービン発電機24a,24bは、高圧タービン10の排気蒸気の抽気によって駆動されるので、高圧タービンを介さずにメインボイラからの主蒸気を止め弁27経由で直接用いる場合に比べて、エネルギーを有効に利用することができる。また、メインボイラからの蒸気の温度に比べて、高圧タービン10の排気蒸気は低温とされるので、補助用蒸気タービン発電機24a,24bの低負荷における連続運転を可能とすると共に、タービン排気側の構成材料等を高温仕様にする必要がない。
また、航海中は主軸発電機22によって発電を行い、その不足電力を補うものとして補助用蒸気タービン発電機24a,24bを用いることとしたので、蒸気タービン発電機のみによって発電する場合に比べて、効率の悪い補助用蒸気タービン発電機24a,24bの分担する発電量を小さく抑えることができ、結果的にはプラント効率を向上できる。また、ボイラからの蒸気に比べて、圧力の低い抽気蒸気で補助用蒸気タービン発電機24a,24bを運転することにより、高圧で部分負荷運転をする時の様な絞り運転が回避できる為、タービンの高効率点での運転が実現できる。又、抽気を行うことでプラント効率も向上できる。
また、再熱器15が何らかの故障により作動しなくなった場合のように、主機である蒸気タービン3の最大出力が低下した場合には、蒸気タービン発電機24a,24bまたは別途設けられたディーゼル発電機によって得られた電力を用いて、主軸発電機22を電動機として駆動することとした。電動機として用いられた主軸発電機22によって主軸20に伝わる動力に加勢させ、不足した推進力を補うことができる。このように不足した出力を補うことができるので、主機である蒸気タービン3の定格出力を過大に設定する必要が無くなる。
なお、本実施形態では、主軸発電機22を主軸20に対して直列に接続する構成としたが、図2に示すように、主軸20に対して並列に主軸発電機22を接続するようにしても良い。すなわち、主軸発電機22は、減速機5の出力側に接続された第3軸28に接続され、この第3軸28の回転力によって発電する。主軸発電機22の構成及び動作は図1に示した実施形態と同様なので、その他の説明は省略する。
また、本実施形態では、蒸気タービン発電機24a,24bを2台として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、蒸気タービン発電機は1台であっても良く、あるいは3台以上であっても良い。
また、船舶としてはLNGCを一例として示したが、蒸気タービン駆動による船舶であれば他の船舶にも適用することができ、例えばDME(ジメチルエーテル;dimethyl ether)船に適用することもできる。
本発明の1実施形態にかかる舶用推進プラントを示した概略図である。 図1の変形例を示した概略図である。
符号の説明
1 舶用推進プラント
3 蒸気タービン
5 減速機
7 プロペラ(推進器)
10 高圧タービン
11 中圧タービン(低圧側タービン)
12 低圧タービン(低圧側タービン)
15 再熱器
22 主軸発電機
24a,24b 蒸気タービン発電機(補助用蒸気タービン発電機)

Claims (6)

  1. ボイラからの蒸気によって回転させられる高圧タービンと、
    該高圧タービンからの排気蒸気を加熱する再熱器と、
    該再熱器によって加熱された蒸気によって回転させられる低圧側タービンと、
    前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力によって駆動させられる推進器と、
    前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力を前記推進器に伝達する駆動伝達手段と、
    該駆動伝達手段に接続され、前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力を用いて発電する主軸発電機と、
    を備えた舶用推進プラントにおいて、
    前記高圧タービンの排気蒸気から抽気した蒸気によって駆動される補助用蒸気タービン発電機が設けられていることを特徴とする舶用推進プラント。
  2. 前記主軸発電機は、前記補助用蒸気タービン発電機の電力によって、電動機として駆動されることを特徴とする請求項1記載の舶用推進プラント。
  3. 前記駆動伝達手段は、減速機と、該減速機と前記推進器とを連結する主軸と、を備え、
    前記主軸発電機は、前記主軸に対して直列に、または、前記減速機に接続されるとともに前記主軸に対して並列に、設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の舶用推進プラント。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載された舶用推進プラントを備えていることを特徴とする船舶。
  5. ボイラからの蒸気によって回転させられる高圧タービンと、
    該高圧タービンからの排気蒸気を加熱する再熱器と、
    該再熱器によって加熱された蒸気によって回転させられる低圧側タービンと、
    前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力によって駆動させられる推進器と、
    前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力を前記推進器に伝達する駆動伝達手段と、
    該駆動伝達手段に接続され、前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンの回転動力を用いて発電する主軸発電機と、
    を備えた舶用推進プラントの制御方法において、
    前記高圧タービンの排気蒸気から抽気した蒸気によって駆動される補助用蒸気タービン発電機を備え、
    前記主軸発電機の発電量が低下した場合に、前記補助用蒸気タービン発電機によって発電量が補われることを特徴とする舶用推進プラントの制御方法。
  6. 前記高圧タービンおよび前記低圧側タービンによって得られる出力が低下した場合に、前記補助用蒸気タービン発電機の電力によって、前記主軸発電機を電動機として動作させ、前記推進器を駆動させることを特徴とする請求項5記載の舶用推進プラントの制御方法。
JP2006043809A 2006-02-21 2006-02-21 舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法 Active JP4801465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006043809A JP4801465B2 (ja) 2006-02-21 2006-02-21 舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006043809A JP4801465B2 (ja) 2006-02-21 2006-02-21 舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007223358A true JP2007223358A (ja) 2007-09-06
JP4801465B2 JP4801465B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=38545577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006043809A Active JP4801465B2 (ja) 2006-02-21 2006-02-21 舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4801465B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011073647A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Kawasaki Heavy Ind Ltd 舶用推進プラント
JP2011089451A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Ihi Marine United Inc 給電システム及びその制御方法
JP2011137387A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蒸気タービンおよび蒸気タービンの運転方法
WO2012114892A1 (ja) * 2011-02-25 2012-08-30 三菱重工業株式会社 蒸気タービン駆動機、並びに、蒸気タービン駆動機を備えた船舶及びガス液化装置
JP2014113916A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 舶用推進システムおよびその運用方法
WO2015079748A1 (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 三菱重工業株式会社 廃熱回収システム、舶用推進システム、船舶及び廃熱回収方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS422243Y1 (ja) * 1965-10-11 1967-02-10
JPS57148600U (ja) * 1981-03-13 1982-09-18
JPH029999Y2 (ja) * 1981-08-06 1990-03-13
JPH1089015A (ja) * 1996-09-13 1998-04-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 舶用コンバインド推進機関

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS422243Y1 (ja) * 1965-10-11 1967-02-10
JPS57148600U (ja) * 1981-03-13 1982-09-18
JPH029999Y2 (ja) * 1981-08-06 1990-03-13
JPH1089015A (ja) * 1996-09-13 1998-04-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 舶用コンバインド推進機関

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011073647A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Kawasaki Heavy Ind Ltd 舶用推進プラント
JP2011089451A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Ihi Marine United Inc 給電システム及びその制御方法
JP2011137387A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蒸気タービンおよび蒸気タービンの運転方法
WO2012114892A1 (ja) * 2011-02-25 2012-08-30 三菱重工業株式会社 蒸気タービン駆動機、並びに、蒸気タービン駆動機を備えた船舶及びガス液化装置
JP2012176691A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蒸気タービン駆動機、並びに、蒸気タービン駆動機を備えた船舶及びガス液化装置
CN103380056A (zh) * 2011-02-25 2013-10-30 三菱重工业株式会社 蒸汽涡轮驱动机、以及具备蒸汽涡轮驱动机的船舶及气体液化装置
KR101624017B1 (ko) * 2011-02-25 2016-05-24 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 증기 터빈 구동기, 그리고, 증기 터빈 구동기를 구비한 선박 및 가스 액화 장치
JP2014113916A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 舶用推進システムおよびその運用方法
WO2015079748A1 (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 三菱重工業株式会社 廃熱回収システム、舶用推進システム、船舶及び廃熱回収方法
JP2015102067A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 三菱重工業株式会社 廃熱回収システム、舶用推進システム、船舶及び廃熱回収方法
CN105683551A (zh) * 2013-11-27 2016-06-15 三菱重工业株式会社 余热回收系统、船用推进系统、船舶及余热回收方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4801465B2 (ja) 2011-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4801465B2 (ja) 舶用推進プラントおよびこれを備えた船舶ならびに舶用推進プラントの制御方法
JP4563420B2 (ja) Lng運搬船の推進装置及び方法
JP5592752B2 (ja) 発電システム
US8981583B2 (en) Method for stabilization of the network frequency of an electrical power network
JP6220432B2 (ja) 電気蒸気供給システムのための方法およびシステム
WO2014073243A1 (ja) 船舶推進装置、船舶、及び船舶推進方法
JP2012092653A5 (ja)
JP2008207799A (ja) 船舶推進システム及びそれを作動させる方法
JP5030710B2 (ja) 蒸気タービン船
JP5762222B2 (ja) 蒸気タービン設備
US8884449B2 (en) Device for energy recovery for a large diesel engine
JP5818459B2 (ja) 蒸気タービン駆動機、並びに、蒸気タービン駆動機を備えた船舶及びガス液化装置
Ichiki et al. Development of super waste-heat recovery system for marine diesel engines
WO2012053112A1 (ja) 推進装置及びそれを備えた船舶
JP2010264867A (ja) 推進装置及びそれを備えた船舶
WO2016038727A1 (ja) 舶用熱供給システム
JP5612959B2 (ja) 船舶用の原動機システム
JP2013129406A (ja) 船舶の空気潤滑システム
JP5461101B2 (ja) 統合制御装置及びこれを備えた船舶
JP2016160868A (ja) 低温熱回収システム
JP6663213B2 (ja) 船舶用動力伝達装置
JP5513830B2 (ja) 舶用推進プラント
JPS5833593A (ja) 液化ガス運搬船の複合省エネルギ−型設備
KR20100018290A (ko) 선박추진 장치
WO2018154980A1 (ja) 舶用発電システム及び舶用発電システムの発電方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4801465

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350