JP2013129406A - 船舶の空気潤滑システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、廃棄されていた余剰エネルギーを回収利用して潤滑用の空気を水中に吹き出すことで空気潤滑による省エネ効果が一段と高まる船舶の空気潤滑システム、空気潤滑船、及び船舶の空気潤滑方法を提供することである。
【解決手段】船舶の空気潤滑システムは、蒸気発生部30と、蒸気タービン40と、コンプレッサ又はブロワ41と、空気吹出部42とを具備する。蒸気発生部30は、船舶のプロペラ5を駆動するエンジン6の排ガスから熱を回収して蒸気を生成する。蒸気タービン40は、その蒸気によって駆動される。コンプレッサ又はブロワ41は、蒸気タービン40によって駆動される。空気吹出部42は、コンプレッサ又はブロワ41が供給する潤滑用空気を船舶の船体1から水中に吹き出す。
【選択図】図1

Description

本発明は、船体の表面を気体で覆うことにより船体と水との間の抵抗を低減する技術に関する。
気体を水中に吹き出して船体の表面を覆うことにより船体と水との間の抵抗を低減する技術が知られている。気体を水中に吹き出すためのエネルギー源として、燃料を使用した船内発電による電力を使用することが大半である。省エネ効果を一段と高めるためには、廃棄されていた余剰エネルギーを回収利用して気体を水中に吹き出すことが有効である。
船内発電による電力を使用しないで気体を水中に吹き出す技術の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1によれば、船舶の主機間の排ガス又は主機間の過給機が生成した圧縮空気を水中に吹き出している。
廃棄されていた余剰エネルギーを回収利用して空気を水中に吹き出すことで空気潤滑による省エネ効果を一段と高める他の技術が必要とされる。
特開2010−23631号公報
本発明の目的は、廃棄されていた余剰エネルギーを回収利用して潤滑用の空気を水中に吹き出すことで空気潤滑による省エネ効果が一段と高まる船舶の空気潤滑システム、空気潤滑船、及び船舶の空気潤滑方法を提供することである。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の一の観点による船舶の空気潤滑システムは、船舶のプロペラ(5)を駆動するエンジン(6)の排ガスから熱を回収して蒸気を生成する蒸気発生部(30)と、前記蒸気によって駆動される蒸気タービン(40)と、前記蒸気タービンによって駆動されるコンプレッサ又はブロワ(41)と、前記コンプレッサ又はブロワが供給する潤滑用空気を前記船舶の船体(1)から水中に吹き出す空気吹出部(42)とを具備する。
上記船舶の空気潤滑システムは、前記コンプレッサ又はブロワを駆動する電動モータ(43)を更に具備する。
上記船舶の空気潤滑システムは、前記潤滑用空気を貯える空気リザーブタンク(56)と、前記空気リザーブタンクと前記空気吹出部とを接続する潤滑用空気供給ライン(57)と、前記排ガスのエネルギーを利用して圧縮空気を生成するターボチャージャー(10)と前記エンジンとを接続するエンジン用空気供給ライン(11)から分岐して前記空気リザーブタンクに接続される空気ライン(58)とを更に具備する。
本発明の他の観点による空気潤滑船は、船体(1)と、プロペラ(5)と、前記プロペラを駆動するエンジン(6)と、前記エンジンの排ガスから熱を回収して蒸気を生成する蒸気発生部(30)と、前記蒸気によって駆動される蒸気タービン(40)と、前記蒸気タービンによって駆動される第1のコンプレッサ又はブロワ(41)と、前記第1のコンプレッサ又はブロワが供給する潤滑用空気を前記船舶の船体(1)から水中に吹き出す第1の空気吹出部(42)とを具備する。
上記空気潤滑船は、前記排ガスから熱を回収して蒸気を生成する排ガスエコノマイザ(8)を更に具備する。
前記蒸気発生部は、前記排ガスから熱を回収する排ガスエコノマイザ(34)と、ボイラ(33)と、前記排ガスエコノマイザと前記ボイラとの間で流体状態の水を循環するポンプ(35)とを備える。上記空気潤滑船は、前記ボイラと前記蒸気タービンを接続するタービン用蒸気ライン(53)と、前記ボイラに接続された雑用蒸気ライン(54)とを更に具備する。
上記空気潤滑船は、電動モータ(46)によって駆動される第2のコンプレッサ又はブロワ(44)と、前記第2のコンプレッサ又はブロワが供給する潤滑用空気を前記船体から水中に吹き出す第2の空気吹出部(45)とを更に具備する。前記第1の空気吹出部は、前記エンジンより船首側に配置される。前記第2の空気吹出部は、前記第1の空気吹出部より船首側に配置される。
本発明の他の観点による船舶の空気潤滑方法は、船舶のプロペラ(5)を駆動するエンジン(6)の排ガスから熱を回収するステップと、前記熱を用いて蒸気を生成するステップと、前記蒸気によって蒸気タービン(40)を駆動するステップと、前記蒸気タービンによってコンプレッサ又はブロワ(41)を駆動するステップと、前記コンプレッサ又はブロワが供給する潤滑用空気を前記船舶の船体(1)から水中に吹き出すステップとを具備する。
本発明によれば、廃棄されていた余剰エネルギーを回収利用して潤滑用の空気を水中に吹き出すことで空気潤滑による省エネ効果が一段と高まる船舶の空気潤滑システム、空気潤滑船、及び船舶の空気潤滑方法が提供される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る空気潤滑船の概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る空気潤滑システムにおける蒸気タービンの回転数制御のための一の構成を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係る空気潤滑システムにおける蒸気タービンの回転数制御のための他の構成を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係る空気潤滑船の変形例の熱回収系を示すブロック図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る空気潤滑船の概略図である。 図6は、本発明の第3の実施形態に係る空気潤滑船の概略図である。
添付図面を参照して、本発明による船舶の空気潤滑システム、空気潤滑船、及び船舶の空気潤滑方法を実施するための形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る空気潤滑船を説明する。空気潤滑船は、船体1と、舵4と、プロペラ5と、エンジン6と、排ガス流路7Aと、空気潤滑システム20とを備える。舵4及びプロペラ5は、船体1の船尾3に設けられる。エンジン6はプロペラ5を駆動する。エンジン6は主機であっても補機であってもよい。エンジン6の排ガスは排ガス流路7Aを通って大気中に排出される。空気潤滑システム20は、蒸気発生部30と、蒸気タービン40と、コンプレッサ又はブロワ41と、空気吹出部42と、タービン用蒸気ライン51を備える。蒸気発生部30は、排ガス流路7Aに設けられたボイラ31を備える。タービン用蒸気ライン51は、ボイラ31から蒸気タービン40に蒸気が供給されるようにボイラ31と蒸気タービン40とを接続する。尚、蒸気タービン40からボイラ31に蒸気を戻すための戻りライン及び復水器は図示省略されている。蒸気タービン40とコンプレッサ又はブロワ41とは回転力の伝達が可能なように接続されている。例えば、蒸気タービン40の羽根車とコンプレッサ又はブロワ41の羽根車とが動力伝達シャフトを介して結合されている。空気吹出部42は、船体1の喫水線より下の部分に設けられる。空気吹出部42が船体1の船底に設けられる場合が図示されているが、空気吹出部42は船体1の船側に設けられてもよい。空気吹出部42は、船体1の船首2の近傍に設けられることが好ましい。
次に、本実施形態に係る船舶の空気潤滑方法を説明する。ボイラ31は、エンジン6の排ガスから熱を回収して蒸気を生成する。蒸気はタービン用蒸気ライン51により蒸気タービン40に供給される。蒸気タービン40は蒸気によって駆動される。コンプレッサ又はブロワ41は蒸気タービン40によって駆動される。コンプレッサ又はブロワ41は、空気を加圧して潤滑用空気を生成し、潤滑用空気を空気吹出部42に供給する。空気吹出部42は、潤滑用空気を水中に吹き出す。船体1の表面が潤滑用空気で覆われて船体1の摩擦抵抗が低減される。
本実施形態によれば、廃棄されていた排ガスの熱エネルギーを回収利用して潤滑用空気を水中に吹き出しているため、空気潤滑による省エネ効果が一段と高まる。また、エンジン6の排ガス自体を水中に吹き出す方法やエンジン6の過給機が生成した圧縮空気を水中に吹き出す方法では、エンジン6の動作への影響を考慮してエンジン6と空気潤滑システム20の統合的な制御を実施する必要があるが、本実施形態に係る空気潤滑方法によればその必要がない。本実施形態によれば、エンジン6の排ガスの流量を調整することなく、蒸気タービン40に供給される蒸気量を調整することで、蒸気タービン40の回転数を変動させ、空気吹出部42が水中に吹き出す空気量の制御をすることが可能である。そのため、エンジン6の動作に影響を及ぼさない。
図2を参照して、蒸気タービン40の回転数を制御するための一の構成を説明する。タービン用蒸気ライン51に蒸気を捨てるためのダンプバルブ61が設けられる。ダンプバルブ61の開度を操作することで蒸気タービン40に供給される蒸気量を調整する。これにより、蒸気タービン40の回転数が制御される。
図3を参照して、蒸気タービン40の回転数を制御するための他の構成を説明する。この例では、蒸気発生部30は、排ガス流路7Aに設けられたボイラ32を更に備える。タービン用蒸気ライン52は、ボイラ32から蒸気タービン40に蒸気が供給されるようにボイラ32と蒸気タービン40とを接続する。尚、蒸気タービン40からボイラ32に蒸気を戻すための戻りライン及び復水器は図示省略されている。ボイラ31及び32の両方を用いて蒸気を生成する動作とボイラ31及び32の一方を用いて蒸気を生成する動作とを切り替えることで蒸気タービン40に供給される蒸気量を調整する。これにより、蒸気タービン40の回転数が制御される。
更に、蒸気タービン40とコンプレッサ又はブロワ41との間にトランスミッション(不図示)を設け、トランスミッションを用いてコンプレッサ又はブロワ41の回転数を制御することで空気吹出部42が水中に吹き出す空気量の制御をしてもよい。
尚、空気潤滑システム20を、船内発電による電力を使用して空気を水中に吹き出す空気潤滑システムの補助として使用してもよい。この場合であっても、一定の省エネ効果が得られる。
図4を参照して、本実施形態に係る空気潤滑船の変形例を説明する。この変形例では、エンジン6の排ガスから熱を回収して蒸気を生成する排ガスエコノマイザ8が設けられている。エンジン6からの排ガスを分岐してボイラ31及び排ガスエコノマイザ8にそれぞれ供給することで、排ガスエコノマイザ8への影響を防ぐことができる。具体的には、排ガスエコノマイザ8を通る排ガス流路7Bとボイラ31を通る排ガス流路7Aとが並列関係を有するように構成する。排ガスエコノマイザ8で生成された蒸気は雑用蒸気ライン9によって蒸気が必要とされる場所に供給される。尚、排ガスエコノマイザ8を通る排ガス流路7Bとボイラ31を通る排ガス流路7Aとが直列関係を有するように構成してもよい。
(第2の実施形態)
図5を参照して、本発明の第2の実施形態に係る空気潤滑船を説明する。尚、第1の実施形態と共通する構成には共通する番号を付してその説明を省略する。空気潤滑船は、船体1と、舵4と、プロペラ5と、エンジン6と、排ガス流路7Aと、ターボチャージャー10と、エンジン用空気供給ライン11と、空気潤滑システム20とを備える。空気潤滑システム20は、蒸気発生部30と、蒸気タービン40と、コンプレッサ又はブロワ41と、空気吹出部42と、電動モータ43と、タービン用蒸気ライン53と、雑用蒸気ライン54と、ダンプバルブ55と、空気リザーブタンク56と、潤滑用空気供給ライン57と、空気ライン58と、抽気率調節バルブ62と、圧力センサ71と、制御盤72とを備える。舵4及びプロペラ5は、船体1の船尾3に設けられる。エンジン6はプロペラ5を駆動する。エンジン6は主機であっても補機であってもよい。エンジン6の排ガスは排ガス流路7Aを通って大気中に排出される。ターボチャージャー10は、排ガス流路7Aに設けられ、エンジン6の排ガスのエネルギーを利用して圧縮空気を生成する。エンジン用空気供給ライン11は、圧縮空気をエンジン6に供給するようにターボチャージャー10とエンジン6とを接続する。
蒸気発生部30は、ボイラ33と、排ガス流路7Aに設けられた排ガスエコノマイザ34と、ポンプ35とを備える。ポンプ35は、排ガスエコノマイザ34とボイラ35との間で流体状態の水を循環するように設けられている。タービン用蒸気ライン53は、ボイラ33から蒸気タービン40に蒸気が供給されるようにボイラ33と蒸気タービン40とを接続する。尚、蒸気タービン40からボイラ33に蒸気を戻すための戻りライン及び復水器は図示省略されている。雑用蒸気ライン54がボイラ33に接続されている。蒸気タービン40とコンプレッサ又はブロワ41とは回転力の伝達が可能なように接続されている。電動モータ43は、コンプレッサ又はブロワ41を駆動することが可能なようにコンプレッサ又はブロワ41に接続されている。電動モータ43は、燃料を使用した船内発電による電力を使用してコンプレッサ又はブロワ41を駆動する。コンプレッサ又はブロワ41は、空気の供給が可能なように空気リザーブタンク56に接続される。空気リザーブタンク56に圧力センサ71が設けられる。潤滑用空気供給ライン57は、空気リザーブタンク56と空気吹出部42とを接続する。空気ライン58は、エンジン用空気供給ライン11から分岐して空気リザーブタンク56に接続される。抽気率調節バルブ62は空気ライン58に設けられる。空気吹出部42は、船体1の喫水線より下の部分に設けられる。
次に、本実施形態に係る船舶の空気潤滑方法を説明する。排ガスエコノマイザ34は、排ガスから熱を回収する。ボイラ33は、排ガスから回収された熱を利用して蒸気を生成する。尚、ボイラ33は、燃料を使用する加熱装置を備えてもよい。蒸気はタービン用蒸気ライン53により蒸気タービン40に供給される。雑用蒸気ライン54は、ボイラ33が生成した蒸気を空気潤滑以外の用途に使用する場所に供給する。ダンプバルブ55は、余剰な蒸気を捨てるために用いられる。蒸気タービン40は蒸気によって駆動される。コンプレッサ又はブロワ41は蒸気タービン40によって駆動される。電動モータ43は、必要に応じてコンプレッサ又はブロワ41の駆動を補助する。コンプレッサ又はブロワ41は、空気を加圧して潤滑用空気を生成し、潤滑用空気を空気リザーブタンク56に供給する。空気ライン58は、ターボチャージャー10が生成する圧縮空気の一部を潤滑用空気として空気リザーブタンク56に供給する。圧力センサ71は、空気リザーブタンク56の圧力を検出する。制御盤72は、空気リザーブタンク56の圧力に基づいて抽気率調節バルブ62の開度を調節してエンジン用空気供給ライン11から空気リザーブタンク56に供給される圧縮空気の割合(抽気率)を制御する。空気リザーブタンク56は潤滑用空気を貯える。潤滑用空気供給ライン57は、潤滑用空気を空気リザーブタンク56から空気吹出部42に供給する。空気吹出部42は、潤滑用空気を水中に吹き出す。船体1の表面が潤滑用空気で覆われて船体1の摩擦抵抗が低減される。
本実施形態によれば、以下の効果が提供される。ボイラ33、排ガスエコノマイザ34、及びポンプ35により、蒸気タービン40を駆動するための蒸気と、他の用途のための蒸気とを効率的に生成することができる。電動モータ43により、蒸気タービン40だけではコンプレッサ又はブロワ41の駆動力が不足する場合でも必要な潤滑空気量を確保できる。空気ライン58によりターボチャージャー10が生成した圧縮空気を空気潤滑に利用できる。潤滑用空気が足りている場合、圧力センサ71、制御盤72、及び抽気率調節バルブ62により抽気率を絞ってエンジン6の燃費を上げることができる。
(第3の実施形態)
図6を参照して、本発明の第3の実施形態に係る空気潤滑船を説明する。本実施形態に係る空気潤滑船は、以下の説明を除いて第1の実施形態に係る空気潤滑船と同様である。本実施形態に係る空気潤滑システム20は、蒸気発生部30と、蒸気タービン40と、コンプレッサ又はブロワ41と、空気吹出部42と、タービン用蒸気ライン51に加えて、コンプレッサ又はブロワ44と、空気吹出部45と、電動モータ46とを備える。電動モータ46は、コンプレッサ又はブロワ44を駆動することが可能なようにコンプレッサ又はブロワ44に接続されている。空気吹出部45は、船体1の喫水線より下の部分に設けられる。空気吹出部45が船体1の船底に設けられる場合が図示されているが、空気吹出部45は船体1の船側に設けられてもよい。空気吹出部45は、船体1の船首2の近傍に設けられることが好ましい。空気吹出部42は、エンジン6より船首2側に配置される。空気吹出部45は、空気吹出部42より船首2側に配置される。
次に、本実施形態に係る船舶の空気潤滑方法を説明する。蒸気発生部30と、蒸気タービン40と、コンプレッサ又はブロワ41と、空気吹出部42と、タービン用蒸気ライン51の動作は第1の実施形態と同様である。電動モータ46は、燃料を使用した船内発電による電力を使用してコンプレッサ又はブロワ44を駆動する。コンプレッサ又はブロワ44は、空気を加圧して潤滑用空気を生成し、潤滑用空気を空気吹出部45に供給する。空気吹出部45は、潤滑用空気を水中に吹き出す。船体1の表面が潤滑用空気で覆われて船体1の摩擦抵抗が低減される。
本実施形態によれば、エンジン6の排ガスから回収された熱を利用して生成された潤滑用空気を水中に吹き出す空気吹出部42がエンジン6の近くに配置されるため、配管長を短くすることができる。
以上、実施の形態を参照して本発明による船舶の空気潤滑システム、空気潤滑船、及び船舶の空気潤滑方法を説明したが、本発明による船舶の空気潤滑システム、空気潤滑船、及び船舶の空気潤滑方法は上記実施形態に限定されない。上記実施形態に変更を加えたり上記実施形態どうしを組み合わせたりすることが可能である。
1…船体
2…船首
3…船尾
4…舵
5…プロペラ
6…エンジン
7A、7B…排ガス流路
8…排ガスエコノマイザ
9…雑用蒸気ライン
10…ターボチャージャー
11…エンジン用空気供給ライン
20…空気潤滑システム
30…蒸気発生部
31〜33…ボイラ
34…排ガスエコノマイザ
35…ポンプ
40…蒸気タービン
41、44…コンプレッサ又はブロワ
42、45…空気吹出部
43、46…電動モータ
51〜53…タービン用蒸気ライン
54…雑用蒸気ライン
55…ダンプバルブ
56…空気リザーブタンク
57…潤滑用空気供給ライン
58…空気ライン
61…ダンプバルブ
62…抽気率調節バルブ
71…圧力センサ
72…制御盤

Claims (8)

  1. 船舶のプロペラを駆動するエンジンの排ガスから熱を回収して蒸気を生成する蒸気発生部と、
    前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンによって駆動されるコンプレッサ又はブロワと、
    前記コンプレッサ又はブロワが供給する潤滑用空気を前記船舶の船体から水中に吹き出す空気吹出部と
    を具備する
    船舶の空気潤滑システム。
  2. 請求項1の船舶の空気潤滑システムであって、
    前記コンプレッサ又はブロワを駆動する電動モータを更に具備する
    船舶の空気潤滑システム。
  3. 請求項1又は2の船舶の空気潤滑システムであって、
    前記潤滑用空気を貯える空気リザーブタンクと、
    前記空気リザーブタンクと前記空気吹出部とを接続する潤滑用空気供給ラインと、
    前記排ガスのエネルギーを利用して圧縮空気を生成するターボチャージャーと前記エンジンとを接続するエンジン用空気供給ラインから分岐して前記空気リザーブタンクに接続される空気ラインと
    を更に具備する
    船舶の空気潤滑システム。
  4. 船体と、
    プロペラと、
    前記プロペラを駆動するエンジンと、
    前記エンジンの排ガスから熱を回収して蒸気を生成する蒸気発生部と、
    前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンによって駆動される第1のコンプレッサ又はブロワと、
    前記第1のコンプレッサ又はブロワが供給する潤滑用空気を前記船舶の船体から水中に吹き出す第1の空気吹出部と
    を具備する
    空気潤滑船。
  5. 請求項4の空気潤滑船であって、
    前記排ガスから熱を回収して蒸気を生成する排ガスエコノマイザを更に具備する
    空気潤滑船。
  6. 請求項4の空気潤滑船であって、
    前記蒸気発生部は、
    前記排ガスから熱を回収する排ガスエコノマイザと、
    ボイラと、
    前記排ガスエコノマイザと前記ボイラとの間で流体状態の水を循環するポンプと
    を備え、
    前記ボイラと前記蒸気タービンを接続するタービン用蒸気ラインと、
    前記ボイラに接続された雑用蒸気ラインと
    を更に具備する
    空気潤滑船。
  7. 請求項4乃至6のいずれかに記載の空気潤滑船であって、
    電動モータによって駆動される第2のコンプレッサ又はブロワと、
    前記第2のコンプレッサ又はブロワが供給する潤滑用空気を前記船体から水中に吹き出す第2の空気吹出部と
    を更に具備し、
    前記第1の空気吹出部は、前記エンジンより船首側に配置され、
    前記第2の空気吹出部は、前記第1の空気吹出部より船首側に配置される
    空気潤滑船。
  8. 船舶のプロペラを駆動するエンジンの排ガスから熱を回収するステップと、
    前記熱を用いて蒸気を生成するステップと、
    前記蒸気によって蒸気タービンを駆動するステップと、
    前記蒸気タービンによってコンプレッサ又はブロワを駆動するステップと、
    前記コンプレッサ又はブロワが供給する潤滑用空気を前記船舶の船体から水中に吹き出すステップと
    を具備する
    船舶の空気潤滑方法。
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