JP2007223344A - エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法 - Google Patents

エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発泡体成形時のエアバッグドアの変形を確実に抑制して、表皮に凹凸が生じるのを確実に防止すること。
【解決手段】可動型21の第1支持部材23の位置を調整してエアバッグドア3のドア部10と第1支持部材23との間のクリアランスを所定の量に保持しつつ、可動型21の第2支持部材24をエアバッグドア3の取付部11に当接させて、エアバッグドア3を支持してから、パネル本体2及びエアバッグドア3の表面に発泡樹脂を注入して発泡させて、発泡体4を成形する。
【選択図】図4

Description

本発明は、エアバッグの作動時に展開するエアバッグドアを一体的に備えたエアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法に関する。
計器類等が取り付けられる自動車用のインストルメントパネルとして、助手席用エアバッグを搭載したものが知られている。このようなインストルメントパネルは、一般的に、通常状態ではエアバッグが膨出するインストルメントパネルの開口部を閉止するとともに、エアバッグ作動時にはその膨張圧力により展開して開口部を開放するエアバッグドアを備えている。
例えば、特許文献1に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルは、パネル本体(インストルメントパネル芯材)と、このパネル本体に形成されたエアバッグ膨出用の開口部を閉止するエアバッグドア(エアバッグドア芯材)とを備えている。エアバッグドアは、パネル本体の開口部に取り付けられた平板状のドア部と、このドア部の外周部に一体形成され、エアバッグを収納するエアバッグケースが取り付けられる筒状の取付部を有する。また、パネル本体とエアバッグドアの表面にはウレタンフォーム等の発泡体と表皮が積層されており、パネル本体とエアバッグドアとが一体化されている。
このインストルメントパネルは以下のようにして製造される。まず、パネル本体の開口部にエアバッグドアのドア部を取り付けた後に、パネル本体及びエアバッグドアと表皮をそれぞれ成形型により支持する。そして、パネル本体及びエアバッグドアと表皮との間に発泡樹脂を注入して発泡させ、発泡体を成形する。
ところで、一般的に、パネル本体は、ABS樹脂やタルクを混合したポリプロピレン等の硬質樹脂が使用される。一方、エアバッグドアには、エアバッグの膨出性能を確保するために、熱可塑性ポリオレフィン系軟質樹脂(サーモプラスチックオレフィン(TPO)樹脂)等の、低温(−40℃程度)から高温(90℃程度)までの温度域において柔軟性が失われない軟質樹脂が主に使用されており、エアバッグドアの剛性はパネル本体と比べてかなり低くなっている。そのため、インストルメントパネルの製造段階において、パネル本体とエアバッグドアを成形型に取り付けたときの成形型との干渉や、エアバッグドアの表面に注入された発泡樹脂の発泡圧力により、エアバッグドアが変形して、表皮に凹凸が生じやすい。
そこで、特許文献1には、発泡樹脂注入時におけるエアバッグドアの変形を抑制可能な、エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法が開示されている。この製造方法においては、エアバッグドアを支持する成形型が可動型で、エアバッグドアのドア部の裏面との間のクリアランスを調整可能に構成されている。そして、このクリアランスを所定の量に保持した状態で、エアバッグドアの表面に発泡樹脂を注入して発泡させる。このように、エアバッグドアが適度なクリアランスを空けて可動型に支持されることから、発泡樹脂の発泡圧力や成形型との干渉に起因するドア部の変形が抑制され、表皮に生じる凹凸が小さくなる。
特開2004−231077号公報
前述した特許文献1に記載の製造方法では、発泡樹脂の注入時に、ドア部の中央部は可動型に支持されているものの、パネル本体に固定される部分であるドア部の外周部(取付部との連結部分)は可動型に支持されていない。そのため、発泡樹脂の発泡圧力によりドア部の外周部が変形して、この部分を覆う表皮に凹凸が生じやすくなっていた。
本発明の目的は、発泡樹脂注入時のエアバッグドアの変形を確実に抑制して、表皮に凹凸が生じてしまうのを確実に防止することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のエアバッグドア一体型インストルメントパネルは、エアバッグが膨出する開口部を有するパネル本体と、前記開口部を閉止するとともに前記エアバッグの作動時にはその膨張圧力により展開して前記開口部を開放するエアバッグドアと、前記パネル本体及び前記エアバッグドアの表面に連続的に積層された発泡体及び表皮を備えた、エアバッグドア一体型インストルメントパネルであって、前記エアバッグドアは、前記パネル本体よりも軟質な材料で形成されるとともに、前記パネル本体の前記開口部を塞ぐドア部と、前記エアバッグを収納するエアバッグケースが取り付けられる取付部とを有し、前記表皮の表面が、前記エアバッグドアのドア部と前記パネル本体との境界部分において、略面一の平滑な形状となっていることを特徴とするものである。
この構成によれば、エアバッグドアのドア部とパネル本体との境界部分において、表皮の表面が略面一の平滑な形状となっていることから、凹凸のない滑らかな表面形状を有するインストルメントパネルが得られる。
第2の発明のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法は、エアバッグが膨出する開口部を有するパネル本体と、前記開口部を閉止するとともに前記エアバッグの作動時にはその膨張圧力により展開して前記開口部を開放するエアバッグドアであって、前記パネル本体よりも軟質な材料で形成されるとともに、前記パネル本体の前記開口部を塞ぐドア部と、このドア部の外周部から延びて前記エアバッグを収納するエアバッグケースが取り付けられる取付部とを有するエアバッグドアと、前記パネル本体及び前記エアバッグドアの前記ドア部の表面に連続的に積層された発泡体及び表皮とを備えた、エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であって、前記パネル本体と前記エアバッグドアとを別々の成形型により支持する支持工程と、前記成形型により支持された前記パネル本体及び前記エアバッグドアの、前記成形型と反対側の面に発泡樹脂を注入する注入工程とを備え、前記支持工程において前記エアバッグドアを支持する成形型は、前記パネル本体を支持する成形型に対して移動可能な可動型であり、前記支持工程において、前記可動型の位置を調整して前記ドア部と前記可動型との間のクリアランスを所定の量に保持しつつ、前記可動型を前記取付部に当接させて、前記エアバッグドアを支持することを特徴とするものである。
この製造方法においては、まず、支持工程において、パネル本体とエアバッグドアとを別々の成形型により支持してから、注入工程において、パネル本体及びエアバッグドアの成形型と反対側の面に発泡樹脂を注入して発泡させ、エアバッグドア一体型インストルメントパネルを形成する。
ここで、エアバッグドアを支持する成形型は、パネル本体を支持する成形型に対して移動可能な可動型である。そして、支持工程において、ドア部と可動型との間のクリアランスを所定の値に保持しつつ、可動型を取付部に当接させて、エアバッグドアを支持する。そのため、発泡樹脂の注入時に、ドア部の表面をパネル本体とほぼ面一となる適切な位置に保持しつつ、パネル本体に取り付けられるドア部の外周部を、取付部を介して可動型で支持することができ、ドア部を覆う表皮に凹凸が生じるのを極力防止できる。
第3の発明のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法は、前記第2の発明において、前記可動型は、前記ドア部を支持する第1支持部と、前記取付部との当接方向に付勢されて前記第1支持部に対してその当接方向に移動可能で、前記取付部を支持する第2支持部を備え、前記支持工程において、前記第2支持部を前記取付部に当接させた後に、前記第2支持部を前記第1支持部に対して移動不能に固定することを特徴とするものである。
この製造方法によれば、第2支持部が取付部に当接した状態で、第2支持部を第1支持部に固定するため、エアバッグドアの取付部の寸法のばらつきが大きい場合でも、取付部に第2支持部が当接するため、取付部が確実に支持される。
次に、本発明の実施の形態について説明する。まず、図1〜図3を参照して、本実施形態のエアバッグ一体型インストルメントパネルの構造について説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る自動車用インストルメントパネル1は、インストルメントパネルの芯材であり、エアバッグ13が膨出する開口部2aを有するパネル本体2と、このパネル本体2の開口部2aを閉止するエアバッグドア3とを備えている。また、パネル本体2及びエアバッグドア3の表面には発泡体4と表皮5が連続的に積層されており、パネル本体2とエアバッグドア3とが一体化された構造となっている。
パネル本体2は、ABS樹脂やタルクを混合したポリプロピレン等の比較的硬質の樹脂で形成されている。また、このパネル本体2の助手席側部分(図1の左側部分)の前面部には、エアバッグ13の膨出用の開口部2aが形成されている。尚、開口部2aの縁には、パネル本体2の表面よりも内側の位置において張り出した張出部2bが、開口部2aの全周に亙って環状に形成されている。
図2、図3に示すように、エアバッグドア3は、パネル本体2の開口部2aを塞ぐ平板状のドア部10と、このドア部10の外周部から内側に延びて、エアバッグ13を収納するエアバッグケース15が取り付けられる筒状の取付部11とが、一体形成された構造を有する。そして、エアバッグケース15内のエアバッグ13が膨張したときに、その膨張圧力によってエアバッグドア3が外側へ展開し、開口部2aを開放するように構成されている。
また、このエアバッグドア3は、低温(−40℃程度)から高温(90℃程度)までの温度域にわたって柔軟性を確保するために、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂(TPO)エラストマー等の、パネル本体2よりも軟質の樹脂により形成されている。つまり、エアバッグ13の動作温度に関わらずエアバッグドア3には常にある程度の柔軟性が確保されており、エアバッグ13の作動時にその膨張圧力によってエアバッグドア3が確実に展開できるようになっている。さらに、エアバッグ13の作動時にその膨張圧力によりエアバッグドア3を確実に破断することができるように、ドア部10の中央部には局所的に剛性の低くなった開裂線部16(ティアーライン)が設けられている。そのため、エアバッグドア3の剛性はかなり低いものとなっている。
ドア部10の外周部は、パネル本体2の開口部2aに全周に亙って設けられた張出部2bに載置されており、このドア部10により開口部2aが塞がれている。また、パネル本体2とエアバッグドア3の表面に発泡樹脂を注入して発泡体4を形成するときの、発泡樹脂の漏れを防止するために、パネル本体2の張出部2bとドア部10の外周部との間には、ウレタン等の発泡樹脂からなるクッションテープ17が介装されている。そして、図2、図3に示すように、パネル本体2の表面と、クッションテープ17を介して張出部2bに載置されたドア部10の表面は、略面一となっている。
取付部11は、ドア部10の外周部の裏面(内面)からインストルメントパネルの内側へ筒状に延びている。この取付部11の筒長方向途中部の外面には環状に突出する爪部11aが形成されている。そして、この爪部11aとドア部10の外周部との間にパネル本体2の張出部2bが係合した構造となっており、エアバッグドア3の開口部2aからの抜けが防止されている。また、取付部11の端部にはエアバッグケース15が取り付けられており、取付部11とエアバッグケース15の内部に、エアバッグ13と、このエアバッグ13を膨張させるインフレータ14とが収納されている。
パネル本体2とエアバッグドア3のドア部10の表面には、ウレタンフォーム等の発泡体4が全面的に積層されている。さらに、この発泡体4の表面は、熱可塑性ウレタン(TPU)、熱可塑性オレフィン(TPO)、塩化ビニル(PVC)、あるいは、熱硬化性ウレタン(PUR)等からなる表皮5により覆われている。ここで、パネル本体2の表面とドア部10の表面は略面一となっているため、パネル本体2とドア部10の外周部との境界部分において表皮5には凹凸が生じておらず、略面一の平滑な形状となっている。
次に、インストルメントパネル1の製造方法について図4及び図5を参照して説明する。
まず、パネル本体2とエアバッグドア3を射出成形等により成形した後に、エアバッグドア3のドア部10を、ウレタン等の発泡樹脂からなるクッションテープ17を介してパネル本体2の張出部2bに取り付ける。
次に、パネル本体2とエアバッグドア3の表面に発泡体4を成形するが、その前に、図4に示すように、予め、パネル本体2とエアバッグドア3を成形型20,21により支持する(支持工程)。その際、エアバッグドア3を、パネル本体2を支持する成形型20に対して、エアバッグドア3に離接する方向(図4の上下方向)に相対移動可能な可動型21により支持する。さらに、この可動型21は、中央に配置されてドア部10を裏面(内面)側から支持する第1支持部材23(第1支持部)と、この第1支持部材23の外周に配置されて取付部11を支持する筒状の第2支持部材24とを備えている。
第1支持部材23はエアシリンダー等で構成される駆動部25とロッド26を介して接続されており、この駆動部25は制御部27からの指令に基づいて第1支持部材23を図4の上下方向に駆動する。また、第1支持部材23の表面(上面)はドア部10の裏面に対向する平面に形成されており、さらに、第1支持部材23の端部には、その表面とドア部10の裏面の面間距離d(クリアランス)を検出する検出部28が設けられている。この検出部28としては、例えば、リニアセンサ、静電容量近接センサ、変位センサなどを用いることができる。
検出部28で検出されたクリアランスdの値は制御部27に送られる。そして、検出されたクリアランスdに基づいて制御部27は駆動部25を制御して、クリアランスdが所定の値となる位置に第1支持部材23を移動させる。従って、第1支持部材23は、エアバッグドア3のドア部10の裏面との間のクリアランスdを所定の量に保持した状態で、ドア部10の中央部を支持する。
筒状の第2支持部材24は、型部材29により内側(図4の下側)から支持されている。この型部材29はロッド26の周囲においてこのロッド26に対して図4の上下方向に移動可能に配設されており、さらに、型部材29はバネ30により外方(取付部11に当接する方向)に付勢されている。従って、第2支持部材24は、型部材29を介してバネ30により外方へ付勢されて、第1支持部材23に対して相対移動し、取付部11の端部に確実に当接することになる。
さらに、第2支持部材24が取付部11に当接した状態で型部材29をロッド26に固定する。ここで、型部材29をロッド26に固定するロック機構として、例えば、図4に示すように、型部材29の側面に接触する2つの樹脂31をエアシリンダー等により両側から押圧することで、型部材29を挟み込んでロッド26に固定するものなどを採用できるが、ロック機構はこのような構成に限られるものではない。そして、このように型部材29をロッド26に固定することで、第2支持部材24が第1支持部材23に対して相対移動不能に固定されることになる。
以上のように可動型21によりエアバッグドア3を支持するとともに、図示しない成形型により表皮5を支持する。そして、図5に示すように、パネル本体2及びエアバッグドア3のドア部10の表面(可動型21と反対側の面)と、表皮5との間に、ウレタン等の発泡樹脂を注入して発泡させ(注入工程)、発泡体4を形成する。
このとき、発泡樹脂の発泡圧力がパネル本体2とエアバッグドア3のドア部10に作用するが、パネル本体2よりも剛性の低いエアバッグドア3は特に変形しやすい。しかし、前述したように、エアバッグドア3は可動型21により支持されており、さらに、可動型21の第1支持部材23とドア部10との間のクリアランスdは所定の量に保持されている。従って、発泡樹脂の発泡圧力や成形型との干渉に起因するドア部10の変形が抑制され、ドア部10の表面がパネル本体2とほぼ面一である状態が維持され、ドア部10を覆う表皮5に生じる凹凸が小さくなる。
また、パネル本体2に取り付けられるドア部10の外周部は第1支持部材23により支持されていない上に、この外周部とパネル本体2の張出部2bとの間には発泡樹脂からなるクッションテープが介装されていることから、エアバッグドア3が第1支持部材23のみで支持されている場合には、発泡圧力が作用したときにドア部10の外周部が特に変形しやすい。しかし、本実施形態では、エアバッグドア3の取付部11に可動型21の第2支持部材24が当接し、ドア部10の外周部は、取付部11を介して第2支持部材24により支持される。そのため、このドア部10の外周部における変形が効果的に抑制され、表皮5に生じる凹凸がさらに小さくなる。従って、パネル本体2とドア部10の境界部分における表皮5の形状を、略面一の平滑な形状にすることができるようになる。
尚、第2支持部材24は、バネ30により取付部11との当接方向に付勢されて第1支持部材23に対してその当接方向に移動可能である。そして、支持工程において、第2支持部材24を取付部11の下端に当接させた後に、第2支持部材24を第1支持部材23に対して移動不能に固定する。そのため、取付部11の長さのばらつきが大きい場合でも、取付部11が第2支持部材24により確実に支持されることになる。
次に、さらに具体的な実施例について説明する。まず、パネル本体2を、タルクを混合したポリプロピレン樹脂で成形し、一方、エアバッグドア3を、ポリプロピレン樹脂よりも軟質な樹脂であるTPO樹脂で成形した。
次に、可動型21の第1支持部材23をエアシリンダーにより移動させて、エアバッグドア3のドア部10とのクリアランスを0.3mmに調整した。また、エアバッグドア3の取付部11の内径は50φであり、この取付部11を線径2.5mmの比較的弱いバネ30により付勢された第2支持部材24で支持した。ここで、エアバッグドア3がパネル本体2に取り付けられた状態では、バネ30が5mm程度圧縮することになるように位置を調整した。尚、この実施例においては、5mm圧縮した状態でのバネ30の反発力は約200gfである。そして、このバネ30の圧縮量は、その反発力によりパネル本体2からエアバッグドア3が外れることがないように設定されている。
このように、バネ30に付勢された第2支持部材24を取付部11の下端に当接させた後に、第2支持部材24を支える型部材29を、その両側からエアシリンダーの先に取り付けられた樹脂31で挟み込んでロッド26に押しつけ、第2支持部材24を第1支持部材23に対して移動不能に固定した。
この状態で、パネル本体2及びエアバッグドア3のドア部10の表面にウレタンを注入して発泡させ、発泡体4を成形した。すると、目視、及び、手で触ることによって、ドア部10を覆う表皮5の表面状態を確認したところ、表皮5に凹凸が生じていなかった。特に、第2支持部材24により取付部11を介して支持されたドア部10の外周部(ドア部10とパネル本体2との境界部分)において表皮表面が略面一となり、平滑な面の製品を得ることができた。
尚、以上説明した実施形態では、第2支持部材24は、バネ30により取付部11との当接方向に付勢されて第1支持部材23に対してその当接方向に移動可能となっているが(図4参照)、取付部11の長さのばらつきが小さく、バネ30により付勢されなくても第2支持部材24が取付部11に確実に当接する場合などには、図6に示すように、第2支持部材24が第1支持部材23に一体的に設けられて、常に第1支持部材23と共に移動するように構成されていてもよい。
本実施形態に係るエアバッグドア一体型インストルメントパネルの斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 図2のエアバッグドア付近の拡大図である。 本実施形態に係るインストルメントパネルの製造工程の中の、エアバッグドアの支持工程を示す図である。 発泡樹脂の注入工程を示す図である。 変更形態に係るインストルメントパネルの製造工程の中の、エアバッグドアの支持工程を示す図である。
符号の説明
1 インストルメントパネル
2 パネル本体
2a 開口部
3 エアバッグドア
4 発泡体
5 表皮
10 ドア部
11 取付部
13 エアバッグ
15 エアバッグケース
20 成形型
21 可動型
23 第1支持部材
24 第2支持部材
30 バネ

Claims (3)

  1. エアバッグが膨出する開口部を有するパネル本体と、前記開口部を閉止するとともに前記エアバッグの作動時にはその膨張圧力により展開して前記開口部を開放するエアバッグドアと、前記パネル本体及び前記エアバッグドアの表面に連続的に積層された発泡体及び表皮を備えた、エアバッグドア一体型インストルメントパネルであって、
    前記エアバッグドアは、前記パネル本体よりも軟質な材料で形成されるとともに、前記パネル本体の前記開口部を塞ぐドア部と、前記エアバッグを収納するエアバッグケースが取り付けられる取付部とを有し、
    前記表皮の表面が、前記エアバッグドアのドア部と前記パネル本体との境界部分において、略面一の平滑な形状となっていることを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネル。
  2. エアバッグが膨出する開口部を有するパネル本体と、
    前記開口部を閉止するとともに前記エアバッグの作動時にはその膨張圧力により展開して前記開口部を開放するエアバッグドアであって、前記パネル本体よりも軟質な材料で形成されるとともに、前記パネル本体の前記開口部を塞ぐドア部と、このドア部の外周部から延びて前記エアバッグを収納するエアバッグケースが取り付けられる取付部とを有するエアバッグドアと、
    前記パネル本体及び前記エアバッグドアの前記ドア部の表面に連続的に積層された発泡体及び表皮とを備えた、エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であって、
    前記パネル本体と前記エアバッグドアとを別々の成形型により支持する支持工程と、
    前記成形型により支持された前記パネル本体及び前記エアバッグドアの、前記成形型と反対側の面に発泡樹脂を注入する注入工程とを備え、
    前記支持工程において前記エアバッグドアを支持する成形型は、前記パネル本体を支持する成形型に対して移動可能な可動型であり、
    前記支持工程において、前記可動型の位置を調整して前記ドア部と前記可動型との間のクリアランスを所定の量に保持しつつ、前記可動型を前記取付部に当接させて、前記エアバッグドアを支持することを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法。
  3. 前記可動型は、前記ドア部を支持する第1支持部と、前記取付部との当接方向に付勢されて前記第1支持部に対してその当接方向に移動可能で、前記取付部を支持する第2支持部を備え、
    前記支持工程において、前記第2支持部を前記取付部に当接させた後に、前記第2支持部を前記第1支持部に対して移動不能に固定することを特徴とする請求項2に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法。
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