JP2004231077A - エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに使用する成形型 - Google Patents
エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに使用する成形型 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】エアバッグドア一体型インストルメントパネルにおいて、自動車室内からエアバッグドアの凹凸を視認することのないエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに用いる成形型を提供する。
【解決手段】前記エアバッグドア芯材3と可動型7とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行うことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネル1の製造方法及びそれに使用する成形型である。
【選択図】 図2
【解決手段】前記エアバッグドア芯材3と可動型7とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行うことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネル1の製造方法及びそれに使用する成形型である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグが膨張する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして表皮を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに使用する成形型に関し、特に、自動車室内からエアバッグドアの凹凸を視認することのないエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに用いる成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の助手席にもエアバッグ装置が設けられるようになった。このエアバッグ装置は、エアバッグと当該エアバッグが収納されるエアバッグケースとからなり、助手席の前方のインストルメントパネルの裏側に取り付けられる。エアバッグ装置が設けられたインストルメントパネルのエアバッグは、エアバッグの為の展開開口部を有し、この開口部は平時には前記インストルメントパネルと同種の外観をもったエアバッグドアによって覆われている。そして、一旦衝突などによって車両が大きな衝撃を受けた時には、前記エアバッグケース内に収納されているエアバッグが作動して膨張し、このエアバッグドアを内側から押し広げて開口させる。
【0003】
従来、かかるエアバッグ一体成形インストルメントパネルは、エアバッグの膨出性能を確保する為に、エアバッグドアの芯材には鉄板や、熱可塑オレフィン樹脂製エラストマー等低温(−40°C〜−35°C)から高温(80°C〜90°C)でも柔軟性が失われない材料を使う。ところが、インストルメントパネルの芯材には通常ABS樹脂やポリプロピレン等の樹脂を適用する為、エアバッグ部の芯材がないインストルメントパネルの芯材に、エアバッグドア芯材を組み付ける構造をとる必要があった。
【0004】
又、エアバッグドア芯材は、エアバッグが膨出しないように開裂線部を比較的弱く又は、開裂線部が切れて作ってあり、芯材単体では剛性がない構造となっている。
【0005】
製品とするには、ウレタン発泡とする為に、発泡成形型に表皮と芯材をセットして、その間にウレタンを注入発泡して、表皮と芯材を一体化する。インストルメントパネル芯材にエアバッグドア芯材を組み付ける場合にも、組み付けによる位置ばらつきが発生してしまう。更に、エアバッグドア自体に剛性がない為、ウレタン発泡型に、予め組み合わせた芯材をセットする場合、エアバッグドア芯材と発泡成形型の合い(クリアランス)がばらつき、結果として、ウレタン発泡後にエアバッグドア部の凹凸が発生してしまう。
【0006】
具体的には、従来は、エアバッグドア側に爪を設け、インストルメントパネル芯材の開口にはめ込み、組み付けていた。そして、図4に示すようにインストルメントパネル芯材59とエアバッグドア芯材61との合わせ部分にはウレタン漏れ止めの為に、ウレタンテープ53を挟み込んでいた。
【0007】
この場合、芯材を組み付けた状態で、インストルメントパネル芯材59の基準位置に対する、エアバッグドア芯材の面差61は最大±1.5mmも発生していた。これは、ウレタン漏れ止めの為に挟み込んだウレタンテープ53や、エアバッグドア自体の成形時の変形の影響の為であった。
【0008】
この状態で、発泡型を固定して成形すると、表1に示すように面差に応じて製品表面に凹凸が発生してしまっていた。
近似の先行技術としては、特許文献1が挙げられる。
【0009】
【表1】
【0010】
【特許文献1】
特開2001−47946号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
理想的には、芯材と発泡成形型のクリアランスは0が好ましく、隙間が開く方向の場合には注入されたウレタンの発泡圧力によって芯材が押され、固化する。型から製品を取り出すと、芯材は元に戻ろうとする為表面は凸となる。逆に芯材と型が干渉する場合にはセットした時点で芯材が押し出され、発泡固化する為、型から取り出すと芯材は元に戻ろうとする為に表面凹となる。これは、芯材が組み付け構造で、位置のばらつきが発生してしまうことと、剛性がないにも関わらず、発泡成形型は固定されたままの為発生したものである。
【0012】
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、エアバッグドア一体インストルメントパネルにおいて、自動車室内からエアバッグドアの凹凸を視認することのないエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに用いる成形型を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決する為の手段】
係る目的を達成するため、本発明では請求項1は、エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして芯材を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持して発泡樹脂を該インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材上に注入する製造方法において、前記エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行うことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法である。
【0014】
請求項1に記載の発明によると、前記エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行うエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、発泡時にエアバッグドア芯材が変形することを防止し、エアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を安定してなくすことができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記クリアランスの量を検出手段を用いて検出し、その検出した量を制御手段を用いて制御した状態で発泡樹脂の注入を行う請求項1に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法である。
【0016】
請求項2に記載の発明によると、前記クリアランスの量を検出手段を用いて検出し、その検出した量を制御手段を用いて制御した状態で発泡樹脂の注入を行う請求項1に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、検出手段と制御手段とにより、前記クリアランスの量が一定に保たれ、より安定してエアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を無くすことができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記検出手段がセンサである請求項1又は2に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法にある。
【0018】
請求項3に記載の発明によると、前記検出手段がセンサである請求項1又は2に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、請求項2の作用に加えて発泡樹脂の注入時に前記クリアランスがより精度が高く保持することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして芯材を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持する成形型において、少なくともエアバッグドア芯材を支持する成形型を可動としたことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型である。
【0020】
請求項4に記載の発明によると、エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして芯材を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持する成形型において、少なくともエアバッグドア芯材を支持する成形型を可動としたことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを設けることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、前記エアバッグドアと成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行う請求項4に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型である。
【0022】
請求項5に記載の発明によると、前記エアバッグドアと成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行う請求項4に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、発泡時にエアバッグドア芯材が変形することを防止し、エアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を安定してなくすことができる。
【0023】
請求項6に記載の発明は、前記成形型がクリアランスの量を検出する検出手段を有する請求項4又は5に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型にある。
【0024】
請求項6に記載の発明によると、前記成形型がクリアランスの量を検出する検出手段を有する請求項4又は5に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、検出手段と制御手段とにより、前記クリアランスの量が一定に保たれ、より安定してエアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を無くすことができる。
【0025】
請求項7に記載の発明は、前記検出手段がセンサである請求項6に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型にある。
【0026】
請求項7に記載の発明によると、前記検出手段がセンサである請求項6に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、請求項6の作用に加えて発泡樹脂の注入時に前記クリアランスをより精度高く保持することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態例を説明する。図1はこの発明に係る自動車のインストルメントパネルの概略斜視図である。図1に示したように、この発明は、エアバッグドア一体型インストルメントパネル1の製造方法とそれに使用する成形型に係り、特にエアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するティアライン4を有するエアバッグドア10を一体に形成した芯材、発泡体、そして表皮を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに用いる成形型に係る。
【0028】
本発明の製造方法は、エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法で、成形型上にインストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持するのであるが、そのときにエアバッグドア芯材と成形型との間のクリアランスを一定にする。
【0029】
その為の手段としては、図2に示すように、上型と下型を有する成形型で、下型に表皮をセットし、上型に前もってエアバッグドア芯材3とインストルメントパネル芯材5とを組み合わせた後セットする。そして、エアバッグドア芯材3に位置する成形型を可動型7とする。芯材セット時には可動型7は後退した状態で、芯材をセットすると同時に可動型7が前進する。
【0030】
そして、図2及び図3に示すように、可動型7にはセンサ9を埋め込み、そのセンサ9によってエアバッグドア芯材3の裏面と可動型7との距離(以下クリアランス量)dを測定し、所定の距離になったら停止させる。
【0031】
前記センサ9としては、リニアセンサ、静電容量近接センサ、変位センサ 等が用いられるが、分解能、精度の点でリニアセンサを用いることが好ましい。
【0032】
上記センサ9で検出されたクリアランス量dが所定の範囲内となるようにCPUを通じて可動型7を可動する手段を制御する。
【0033】
このようにすることによって、可動型7とエアバッグ芯材3.とのクリアランス量dを一定に保つことができる。
【0034】
そして、エアバッグドア芯材3と前記可動型7のクリアランス量dを所定量に保った状態でエアバッグドア芯材3及びインストルメントパネル芯材5と表皮の間に発泡樹脂を注入する。そうすることによって、成形後発泡樹脂が硬化してもエアバッグドア芯材3とインストルメントパネル芯材5との表面間の面差が発生しないので、エアバッグドア一体型インストルメントパネル1に成形後、エアバッグドア10部分のみ浮き上がって見えるようなことはなくなる。
【0035】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
前もって成形した表皮を下型に、またインストルメントパネル芯材及びエアバッグドア芯材を上型に装着した。このとき、エアバッグドア芯材は熱可塑性オレフィン樹脂で、インストルメントパネル芯材の材質はタルクを混合したポリプロピレンであった。そして、エアバッグドア芯材はインストルメントパネル芯材に引っ掛けるようにして載置した。
【0036】
エアバッグドア芯材に位置する成形型は可動型とした。また、その可動型の内部にはリニアセンサを埋め込み、エアバッグドア芯材の裏面と可動型との距離を測定できるようにした。そして、芯材セット時には可動型は後退した状態で、セットと同時に可動型が前進するようにした。前進しながら、埋め込んだセンサでエアバッグドア芯材の裏面と可動型の距離を測定し、所定の距離になったら停止するようにした。可動型はサーボモータで可動させた。
このときセンサとしては、磁気リニアセンサを使用した。(サンタック社製MLS−103A)
【0037】
そして、クリアランスを変量させた実験を行い表2及び表3に示す結果を得た。その結果、エアバッグ芯材と可動型のクリアランスは±0.8mmならは製品外観の凹凸は許容範囲であり、±0.6mm以内ならばほとんど外観凹凸は判別できなかった。
【0038】
又、エアバッグドア芯材の表面がインストルメントパネル芯材の表面から突出する量が0.6mm以内であれば外観の凹凸は生じなかった。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明では、前記エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行うエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、発泡時にエアバッグドア芯材が変形することを防止し、エアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を安定してなくすことができるという効果が有る。
【0042】
請求項2に記載の発明では、前記クリアランスの量を検出手段を用いて検出し、その検出した量を制御手段を用いて制御した状態で発泡樹脂の注入を行う請求項1に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、検出手段と制御手段とにより、前記クリアランスの量が一定に保たれ、より安定してエアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を無くすことができるという効果が有る。
【0043】
請求項3に記載の発明によると、前記検出手段がセンサである請求項1又は2に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、請求項2の作用に加えて発泡樹脂の注入時に前記クリアランスがより精度が高く保持することができるという効果が有る。
【0044】
請求項4に記載の発明では、エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして芯材を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持する成形型において、少なくともエアバッグドア芯材を支持する成形型を可動としたことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを設けることができるという効果が有る。
【0045】
請求項5に記載の発明では、前記エアバッグドアと成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行う請求項4に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、発泡時にエアバッグドア芯材が変形することを防止し、エアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を安定してなくすことができるという効果が有る。
【0046】
請求項6に記載の発明では、前記成形型がクリアランスの量を検出する検出手段を有する請求項4又は5に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、検出手段と制御手段とにより、前記クリアランスの量が一定に保たれ、より安定してエアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を無くすことができるという効果が有る。
【0047】
請求項7に記載の発明では、前記検出手段がセンサである請求項6に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、請求項6の効果に加えて発泡樹脂の注入時に前記クリアランスをより精度高く保持することができるという効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す自動車のインストルメントパネルの概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態で、エアバッグドア芯材に位置する可動型が後退した状態を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態で、エアバッグドア芯材に位置する可動型が前進した状態を示す図である。
【図4】図1の断面を示した図である。
【図5】従来のエアバッグドア芯材とインストルメントパネル芯材とを固定型に設置した図である。
【符号の説明】
1 エアバッグドア一体型インストルメントパネル
3 エアバッグドア芯材
5 インストルメントパネル芯材
7 可動型
9 センサ
d 可動型とエアバッグドア芯材とのクリアランス量
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグが膨張する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして表皮を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに使用する成形型に関し、特に、自動車室内からエアバッグドアの凹凸を視認することのないエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに用いる成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の助手席にもエアバッグ装置が設けられるようになった。このエアバッグ装置は、エアバッグと当該エアバッグが収納されるエアバッグケースとからなり、助手席の前方のインストルメントパネルの裏側に取り付けられる。エアバッグ装置が設けられたインストルメントパネルのエアバッグは、エアバッグの為の展開開口部を有し、この開口部は平時には前記インストルメントパネルと同種の外観をもったエアバッグドアによって覆われている。そして、一旦衝突などによって車両が大きな衝撃を受けた時には、前記エアバッグケース内に収納されているエアバッグが作動して膨張し、このエアバッグドアを内側から押し広げて開口させる。
【0003】
従来、かかるエアバッグ一体成形インストルメントパネルは、エアバッグの膨出性能を確保する為に、エアバッグドアの芯材には鉄板や、熱可塑オレフィン樹脂製エラストマー等低温(−40°C〜−35°C)から高温(80°C〜90°C)でも柔軟性が失われない材料を使う。ところが、インストルメントパネルの芯材には通常ABS樹脂やポリプロピレン等の樹脂を適用する為、エアバッグ部の芯材がないインストルメントパネルの芯材に、エアバッグドア芯材を組み付ける構造をとる必要があった。
【0004】
又、エアバッグドア芯材は、エアバッグが膨出しないように開裂線部を比較的弱く又は、開裂線部が切れて作ってあり、芯材単体では剛性がない構造となっている。
【0005】
製品とするには、ウレタン発泡とする為に、発泡成形型に表皮と芯材をセットして、その間にウレタンを注入発泡して、表皮と芯材を一体化する。インストルメントパネル芯材にエアバッグドア芯材を組み付ける場合にも、組み付けによる位置ばらつきが発生してしまう。更に、エアバッグドア自体に剛性がない為、ウレタン発泡型に、予め組み合わせた芯材をセットする場合、エアバッグドア芯材と発泡成形型の合い(クリアランス)がばらつき、結果として、ウレタン発泡後にエアバッグドア部の凹凸が発生してしまう。
【0006】
具体的には、従来は、エアバッグドア側に爪を設け、インストルメントパネル芯材の開口にはめ込み、組み付けていた。そして、図4に示すようにインストルメントパネル芯材59とエアバッグドア芯材61との合わせ部分にはウレタン漏れ止めの為に、ウレタンテープ53を挟み込んでいた。
【0007】
この場合、芯材を組み付けた状態で、インストルメントパネル芯材59の基準位置に対する、エアバッグドア芯材の面差61は最大±1.5mmも発生していた。これは、ウレタン漏れ止めの為に挟み込んだウレタンテープ53や、エアバッグドア自体の成形時の変形の影響の為であった。
【0008】
この状態で、発泡型を固定して成形すると、表1に示すように面差に応じて製品表面に凹凸が発生してしまっていた。
近似の先行技術としては、特許文献1が挙げられる。
【0009】
【表1】
【0010】
【特許文献1】
特開2001−47946号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
理想的には、芯材と発泡成形型のクリアランスは0が好ましく、隙間が開く方向の場合には注入されたウレタンの発泡圧力によって芯材が押され、固化する。型から製品を取り出すと、芯材は元に戻ろうとする為表面は凸となる。逆に芯材と型が干渉する場合にはセットした時点で芯材が押し出され、発泡固化する為、型から取り出すと芯材は元に戻ろうとする為に表面凹となる。これは、芯材が組み付け構造で、位置のばらつきが発生してしまうことと、剛性がないにも関わらず、発泡成形型は固定されたままの為発生したものである。
【0012】
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、エアバッグドア一体インストルメントパネルにおいて、自動車室内からエアバッグドアの凹凸を視認することのないエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに用いる成形型を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決する為の手段】
係る目的を達成するため、本発明では請求項1は、エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして芯材を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持して発泡樹脂を該インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材上に注入する製造方法において、前記エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行うことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法である。
【0014】
請求項1に記載の発明によると、前記エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行うエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、発泡時にエアバッグドア芯材が変形することを防止し、エアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を安定してなくすことができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記クリアランスの量を検出手段を用いて検出し、その検出した量を制御手段を用いて制御した状態で発泡樹脂の注入を行う請求項1に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法である。
【0016】
請求項2に記載の発明によると、前記クリアランスの量を検出手段を用いて検出し、その検出した量を制御手段を用いて制御した状態で発泡樹脂の注入を行う請求項1に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、検出手段と制御手段とにより、前記クリアランスの量が一定に保たれ、より安定してエアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を無くすことができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記検出手段がセンサである請求項1又は2に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法にある。
【0018】
請求項3に記載の発明によると、前記検出手段がセンサである請求項1又は2に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、請求項2の作用に加えて発泡樹脂の注入時に前記クリアランスがより精度が高く保持することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして芯材を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持する成形型において、少なくともエアバッグドア芯材を支持する成形型を可動としたことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型である。
【0020】
請求項4に記載の発明によると、エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして芯材を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持する成形型において、少なくともエアバッグドア芯材を支持する成形型を可動としたことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを設けることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、前記エアバッグドアと成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行う請求項4に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型である。
【0022】
請求項5に記載の発明によると、前記エアバッグドアと成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行う請求項4に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、発泡時にエアバッグドア芯材が変形することを防止し、エアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を安定してなくすことができる。
【0023】
請求項6に記載の発明は、前記成形型がクリアランスの量を検出する検出手段を有する請求項4又は5に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型にある。
【0024】
請求項6に記載の発明によると、前記成形型がクリアランスの量を検出する検出手段を有する請求項4又は5に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、検出手段と制御手段とにより、前記クリアランスの量が一定に保たれ、より安定してエアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を無くすことができる。
【0025】
請求項7に記載の発明は、前記検出手段がセンサである請求項6に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型にある。
【0026】
請求項7に記載の発明によると、前記検出手段がセンサである請求項6に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、請求項6の作用に加えて発泡樹脂の注入時に前記クリアランスをより精度高く保持することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態例を説明する。図1はこの発明に係る自動車のインストルメントパネルの概略斜視図である。図1に示したように、この発明は、エアバッグドア一体型インストルメントパネル1の製造方法とそれに使用する成形型に係り、特にエアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するティアライン4を有するエアバッグドア10を一体に形成した芯材、発泡体、そして表皮を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法及びそれに用いる成形型に係る。
【0028】
本発明の製造方法は、エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法で、成形型上にインストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持するのであるが、そのときにエアバッグドア芯材と成形型との間のクリアランスを一定にする。
【0029】
その為の手段としては、図2に示すように、上型と下型を有する成形型で、下型に表皮をセットし、上型に前もってエアバッグドア芯材3とインストルメントパネル芯材5とを組み合わせた後セットする。そして、エアバッグドア芯材3に位置する成形型を可動型7とする。芯材セット時には可動型7は後退した状態で、芯材をセットすると同時に可動型7が前進する。
【0030】
そして、図2及び図3に示すように、可動型7にはセンサ9を埋め込み、そのセンサ9によってエアバッグドア芯材3の裏面と可動型7との距離(以下クリアランス量)dを測定し、所定の距離になったら停止させる。
【0031】
前記センサ9としては、リニアセンサ、静電容量近接センサ、変位センサ 等が用いられるが、分解能、精度の点でリニアセンサを用いることが好ましい。
【0032】
上記センサ9で検出されたクリアランス量dが所定の範囲内となるようにCPUを通じて可動型7を可動する手段を制御する。
【0033】
このようにすることによって、可動型7とエアバッグ芯材3.とのクリアランス量dを一定に保つことができる。
【0034】
そして、エアバッグドア芯材3と前記可動型7のクリアランス量dを所定量に保った状態でエアバッグドア芯材3及びインストルメントパネル芯材5と表皮の間に発泡樹脂を注入する。そうすることによって、成形後発泡樹脂が硬化してもエアバッグドア芯材3とインストルメントパネル芯材5との表面間の面差が発生しないので、エアバッグドア一体型インストルメントパネル1に成形後、エアバッグドア10部分のみ浮き上がって見えるようなことはなくなる。
【0035】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
前もって成形した表皮を下型に、またインストルメントパネル芯材及びエアバッグドア芯材を上型に装着した。このとき、エアバッグドア芯材は熱可塑性オレフィン樹脂で、インストルメントパネル芯材の材質はタルクを混合したポリプロピレンであった。そして、エアバッグドア芯材はインストルメントパネル芯材に引っ掛けるようにして載置した。
【0036】
エアバッグドア芯材に位置する成形型は可動型とした。また、その可動型の内部にはリニアセンサを埋め込み、エアバッグドア芯材の裏面と可動型との距離を測定できるようにした。そして、芯材セット時には可動型は後退した状態で、セットと同時に可動型が前進するようにした。前進しながら、埋め込んだセンサでエアバッグドア芯材の裏面と可動型の距離を測定し、所定の距離になったら停止するようにした。可動型はサーボモータで可動させた。
このときセンサとしては、磁気リニアセンサを使用した。(サンタック社製MLS−103A)
【0037】
そして、クリアランスを変量させた実験を行い表2及び表3に示す結果を得た。その結果、エアバッグ芯材と可動型のクリアランスは±0.8mmならは製品外観の凹凸は許容範囲であり、±0.6mm以内ならばほとんど外観凹凸は判別できなかった。
【0038】
又、エアバッグドア芯材の表面がインストルメントパネル芯材の表面から突出する量が0.6mm以内であれば外観の凹凸は生じなかった。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明では、前記エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行うエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、発泡時にエアバッグドア芯材が変形することを防止し、エアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を安定してなくすことができるという効果が有る。
【0042】
請求項2に記載の発明では、前記クリアランスの量を検出手段を用いて検出し、その検出した量を制御手段を用いて制御した状態で発泡樹脂の注入を行う請求項1に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、検出手段と制御手段とにより、前記クリアランスの量が一定に保たれ、より安定してエアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を無くすことができるという効果が有る。
【0043】
請求項3に記載の発明によると、前記検出手段がセンサである請求項1又は2に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であることから、請求項2の作用に加えて発泡樹脂の注入時に前記クリアランスがより精度が高く保持することができるという効果が有る。
【0044】
請求項4に記載の発明では、エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして芯材を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持する成形型において、少なくともエアバッグドア芯材を支持する成形型を可動としたことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、エアバッグドア芯材と成形型とのクリアランスを設けることができるという効果が有る。
【0045】
請求項5に記載の発明では、前記エアバッグドアと成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行う請求項4に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、発泡時にエアバッグドア芯材が変形することを防止し、エアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を安定してなくすことができるという効果が有る。
【0046】
請求項6に記載の発明では、前記成形型がクリアランスの量を検出する検出手段を有する請求項4又は5に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、検出手段と制御手段とにより、前記クリアランスの量が一定に保たれ、より安定してエアバッグドア一体型インストルメントパネル表面の凹凸を無くすことができるという効果が有る。
【0047】
請求項7に記載の発明では、前記検出手段がセンサである請求項6に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であることから、請求項6の効果に加えて発泡樹脂の注入時に前記クリアランスをより精度高く保持することができるという効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す自動車のインストルメントパネルの概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態で、エアバッグドア芯材に位置する可動型が後退した状態を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態で、エアバッグドア芯材に位置する可動型が前進した状態を示す図である。
【図4】図1の断面を示した図である。
【図5】従来のエアバッグドア芯材とインストルメントパネル芯材とを固定型に設置した図である。
【符号の説明】
1 エアバッグドア一体型インストルメントパネル
3 エアバッグドア芯材
5 インストルメントパネル芯材
7 可動型
9 センサ
d 可動型とエアバッグドア芯材とのクリアランス量
Claims (7)
- エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして表皮を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持して発泡樹脂を該インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材上に注入する製造方法において、成形型を可動型とし、前記エアバッグドア芯材と可動型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行うことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法。
- 前記クリアランスの量を検出手段を用いて検出し、その検出した量を制御手段を用いて制御した状態で発泡樹脂の注入を行う請求項1に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法。
- 前記検出手段がセンサである請求項1又は2に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法。
- エアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって展開するエアバッグドアを一体に形成した芯材、発泡体、そして表皮を積層してなる自動車用エアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型であって、インストルメントパネル芯材とエアバッグドア芯材を支持する成形型において、少なくともエアバッグドア芯材を支持する成形型を可動としたことを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型。
- 前記エアバッグドアと成形型とのクリアランスを所定の量に保持して発泡樹脂の注入を行う請求項4に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型。
- 前記成形型がクリアランスの量を検出する検出手段を有する請求項4又は5に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型。
- 前記検出手段がセンサである請求項6に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルの成形型。
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