JP2007221929A - 電気所構内保護機能付き回線選択継電装置および電気所構内保護機能付き回線選択継電システム - Google Patents

電気所構内保護機能付き回線選択継電装置および電気所構内保護機能付き回線選択継電システム Download PDF

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Abstract

【課題】第1の送電線または第2の送電線で発生する電気事故に対して選択的な遮断を可能にする回線選択継電装置および回線選択継電システムを提供する。
【解決手段】 平行2回線送電線または母線から得た検出電圧および平行2回線送電線から得た検出電流の検出データを基にして検出電圧と検出電流との位相を含む特性データを算出し、この特性データの表す方向が所定範囲内のときに回線事故と判別し、特性データの表す方向が所定範囲外のときには検出データを破棄する電気所構内保護機能付き回線選択継電装置において、破棄する検出データに含まれる平行2回線送電線の各検出電流を加えて和電流を算出し、この和電流が所定値を超えると、平行2回線送電線が接続されている母線の事故と判別する第4の検出手段15Eと、第4の検出手段15Eからの事故検出の通知を受け取ると、平行2回線送電線の遮断器に遮断命令を出す第3の命令手段15Hとを備える。
【選択図】 図3

Description

この発明は、電力系統の運用に用いられる電気所構内保護機能付き回線選択継電装置および電気所構内保護機能付き回線選択継電システムに関する。
電力系統には、平行2回線送電線で供給される電力を受電する平行2回線受電電気所がある。この平行2回線受電電気所では、2回線を形成する第1の送電線および第2の送電線が母線に接続され、さらに、母線には主変圧器や別に引き出された送電線が接続されている。平行2回線受電電気所は、保護継電装置として、第1の送電線に設置された第1の受電用遮断器と、第2の送電線に設置された第2の受電用遮断器と、主変圧器と母線との間に設置された交流遮断器や別に引き出された送電線と母線との間に設置された交流遮断器とを備える。そして、母線に発生する短絡事故または地絡事故(以下、「電気事故」という)と、主変圧器と交流遮断器との間に発生する電気事故とを区別して、2つの受電用遮断器と交流遮断器とを選択的に遮断する(特許文献1を参照)。
特開平5−137248号公報
平行2回線受電電気所の系統保護継電装置には、送電線の電気事故を除去する目的で、第1の送電線および第2の送電線の交流遮断器付近にそれぞれ設置されてある継電器用の変流器に流れる電流が減算されるように接続(以下、「差接続」という)された回路から電気入力の電気量および方向で第1の送電線または第2の送電線の電気事故判断をしている。
一方、平行2回線受変電気所の構内保護用保護継電装置には、平行2回線受電電気所の母線に発生する電気事故を除去する目的で、第1の送電線および第2の送電線の交流遮断器付近にそれぞれ設置されてある継電器用の変流器に流れる電流が加算されるように接続(以下、「和接続」という)された回路から電気入力量および方向で電気所構内の電気事故判定をしている。
特許文献1では、平行2回線受電電気所の母線に発生する電気事故と、主変圧器と交流遮断器との間に発生する電気事故とを区別したものである。2つの受電用遮断器と交流遮断器とを選択的に遮断するために、第1の送電線および第2の送電線にそれぞれ設置された継電器用の変流器を流れる電流が加算されるように和接続をしている。さらに、第1の送電線および第2の送電線の継電器用の変流器を流れる電流と、主変圧器に設置された継電器用の変流器を流れる電流とが減算されるように差接続をしている。これにより、母線に発生する電気事故と、主変圧器と交流遮断器との間に発生する電気事故とを区別するが、このために、第1の送電線および第2の送電線の継電器用の変流器と、主変圧器の継電器用の変流器との接続が複雑になる。さらに、変圧器を増設したり、また、同一の母線から引き出される送電線がある場合、さらに、回路および接続が複雑になる。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、回路および接続の複雑化を防ぐと共に第1の送電線または第2の送電線で発生する電気事故に対して選択的な遮断を可能にする電気所構内保護機能付き回線選択継電装置および電気所構内保護機能付き回線選択継電システムを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、平行2回線送電線から得た検出電圧または母線から得た検出電圧および平行2回線送電線から得た検出電流の検出データを基にして検出電圧と検出電流との位相を含む特性データを算出し、この特性データの表す方向が所定範囲内のときに送電線の回線事故と判別し、前記特性データの表す方向が所定範囲外のときには検出データを破棄する電気所構内保護機能付き回線選択継電装置において、前記破棄する検出データに含まれる前記平行2回線送電線の各検出電流を加えて和電流を算出し、この和電流が所定値を超えると、前記平行2回線送電線が接続されている母線の事故と判別する検出手段と、前記検出手段からの事故検出の通知を受け取ると、前記平行2回線送電線の遮断器に遮断命令を出す命令手段とを備えることを特徴とする電気所構内保護機能付き回線選択継電装置である。
請求項1の発明では、回線選択継電装置が破棄する予定の検出データを用いて、この検出データに含まれる平行2回線送電線の各検出電流を検出手段が加えて和電流を算出する。そして、この和電流が所定値を超えると、検出手段は平行2回線送電線が接続されている母線の事故と判別し、事故検出を命令手段に送る。命令手段は、事故検出の通知を受け取ると、平行2回線送電線の遮断器に遮断命令を出す。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電気所構内保護機能付き回線選択継電装置において、前記送電線が接続されている母線に変圧器が接続され、かつ、この変圧器の一次側に変圧器保護リレーが接続されているとき、前記検出手段は、前記変圧器保護リレーが動作していない場合に母線事故を判別したときに事故検出を通知することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の電気所構内保護機能付き回線選択継電装置において、前記送電線が接続されている母線から別の送電線に送電線保護リレーが設置されているときに、前記検出手段は、この別の送電線保護リレーが動作していない場合に母線事故を判別したときに事故検出を通知することを特徴とする。
請求項4の発明は、平行2回線送電線から得た検出電圧または母線から得た検出電圧および平行2回線送電線から得た検出電流の検出データを基にして検出電圧と検出電流との位相を含む特性データを算出し、この特性データの表す方向が所定範囲内のときに送電線の回線事故と判別し、前記特性データの表す方向が所定範囲外のときには検出データを破棄する回線選択継電器を備えた回線選択継電システムであって、前記回線選択継電器が破棄する検出データを引き出すインタフェースと、前記インタフェースからの検出データに含まれる前記平行2回線送電線の各検出電流を加えて和電流を算出し、この和電流が所定値を超えると、前記平行2回線送電線が接続されている母線の事故と判別して、前記平行2回線送電線の遮断器に遮断命令を出す構内保護部とを備えることを特徴とする電気所構内保護機能付き回線選択継電システムである。
請求項4の発明では、平行2回線送電線にはすでに回線選択継電器が設置されている。そして、この回線選択継電器からは、特性データの表す方向が所定範囲外のときに検出データが破棄されている。この状態のときに、インタフェースは、回線選択継電器が破棄する検出データを引き出す。構内保護部は、インタフェースからデータを受け取ると、破棄する検出データに含まれる平行2回線送電線の各検出電流を加えて和電流を算出する。そして、この和電流が所定値を超えると、構内保護部は、平行2回線送電線が接続されている母線の事故と判別して、平行2回線送電線の遮断器に遮断命令を出す。
請求項5の発明は、請求項4に記載の電気所構内保護機能付き回線選択継電システムにおいて、前記送電線が接続されている母線に変圧器が接続され、かつ、この変圧器の一次側に変圧器保護リレーが接続されているとき、前記構内保護部は、前記変圧器保護リレーが動作していない場合に母線事故を判別したときに遮断命令を出すことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4または5に記載の電気所構内保護機能付き回線選択継電システムにおいて、前記送電線が接続されている母線から別の送電線に送電線保護リレーが設置されているときに、前記構内保護部は、この別の送電線保護リレーが動作していない場合に母線事故を判別したときに遮断命令を出すことを特徴とする。
請求項1の発明により、従来の回線選択継電器を利用して構内保護を行うことが可能である。これにより、事故検出に母線事故を含むので選択的な遮断を可能にし、また、従来用いられている例えば回線選択用の送電線保護リレーの使用と、構内保護用のリレーの使用とを不要にして、保護リレーを統合することが可能であり、保護リレー統合に付随して継電器用変流器や制御ケーブルなどの削減を可能にし、接続の複雑化を防ぐことができる。
請求項2および請求項3の発明により、平行2回線送電線に接続されている母線から変圧器保護リレーや送電線保護リレーが引き出されているときに、これらの保護リレーの動作を確認した後で事故検出を通知するので、これらの保護リレーとの協調を可能にする。
請求項4の発明により、すでに平行2回線送電線に設置されている従来の回線選択継電器が破棄するデータを用いて構内保護を行うことが可能である。これにより、事故検出に母線事故を含むので選択的な遮断を可能にし、また、従来用いられている例えば回線選択用の保護リレーの使用と、構内保護用の保護リレーの使用とを不要にして、保護リレーを統合することが可能であり、保護リレー統合に付随して継電器用変流器や制御ケーブルなどの削減を可能にし、接続の複雑化を防ぐことができる。
請求項5および請求項6の発明により、平行2回線送電線に接続されている母線から変圧器保護リレーや送電線保護リレーが引き出されているときに、これらの保護リレーの動作を確認した後で構内保護部が遮断命令を出すので、これらの保護リレーとの協調を可能にする。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態による回線選択継電装置を図1に示す。図1の回線選択継電装置1は、ディジタル式の回線選択継電器を利用したものであり、回線選択継電器は、送電線1L、2Lの回線事故を判別して遮断命令を出し、また、1回線運転時には機能しないので後備保護機能を備える。送電線1L、2Lは、A端の母線1BとB端の母線2Bとの間に接続され、母線1Bには電源が接続され、母線2Bには負荷側の送電線101が接続されている。また、送電線1L、2Lは平行2回線送電線であり、通常、2つの送電線1L、2Lには等しい電流が流れている。
回線選択継電装置1は、図2に示すように、入力部11、12と、A/D変換部13、14と、処理部15と、記憶部16と、出力部17とを備えている。
入力部11は、送電線1Lに設置されている継電器用変流器CT1からの検出電流と、送電線1Lに設置されている電圧検出器VT1からの検出電圧とを、回線選択継電装置1での処理に適した値に変換する。同じく、入力部12は、送電線2Lに設置されている継電器用変流器CT2からの検出電流と、送電線2Lに設置されている電圧検出器VT2からの検出電圧とを、回線選択継電装置1での処理に適した値に変換する。電圧検出器VT1および電圧検出器VT2は、母線2Bの母線電圧を検出電圧としてもよい。A/D変換部13は、入力部11からのアナログの検出電流および検出電圧をサンプリングしてサンプリング値をディジタルに変換する。同じく、A/D変換部14は、入力部12からのアナログの検出電流および検出電圧をサンプリングしてサンプリング値をディジタルに変換する。これらのディジタルの検出電流と検出電圧とは送電線1L、2Lの状態を表す検出データである。
記憶部16は、送電線の回線事故や母線事故を検出するための処理を記憶し、処理部15は、記憶部16に記憶されている処理に従って、A/D変換部13、14からの検出電流および検出電圧の検出データを用いて電気事故を検出する。以下では、処理部15の処理を説明しながら、この実施の形態による回線選択継電装置1の動作も説明する。処理部15は、図3に示すように、検出電流データの反転手段15Aで表される機能と、第1の検出手段15B〜第4の検出手段15Eで表される機能と、第1の命令手段15F〜第3の命令手段15Hで表される機能とを持つ。なお、図3では、入力部11、12を省略している。
処理部15は、A/D変換部13から検出データを受け取ると、この検出データを第1の検出手段15B、第2の検出手段15C、および第4の検出手段15Eに送る。また、処理部15は、A/D変換部14から検出データを受け取ると、この検出データを第1の検出手段15B、第3の検出手段15D、および第4の検出手段15Eに送る。処理部15は、検出データを送る際に次のようにしている。
処理部15は、送電線1Lや送電線2Lの状態を表す特性データとして、検出データを基にして例えばインピーダンスを算出し、このインピーダンスの方向や大きさ、検出電流の大きさを基に送電線1L、2Lの動作確認をして、事故発生の有無を判定する。通常、送電線1Lと送電線2Lとには同じ電流が流れているが、例えば、図4(a)に示すように、送電線1Lに電気事故(以下、「1L事故」という。)が発生した場合に電気事故電流iが流れ、電気事故電流iが事故点P1に向いている方向を正(+)とする。1L事故のとき、回線選択継電器として感知すべきインピーダンスの領域は図4(b)に示す第1象限の領域であり、この領域が保護範囲(正動作領域)である。また、電気事故電流iが電気事故点P1に向かう方向以外は負であり、残りの第2象限から第4象限の領域はリレーとしては感知しない不動作領域である。
処理部15は、1L事故のとき、つまり、インピーダンスの領域が正動作領域であるとき、A/D変換部13およびA/D変換部14からの検出データを第1の検出手段15Bと第2の検出手段15Cとに送る。また、従来の回線選択継電器であれば、インピーダンスの領域が不動作領域であるとき、A/D変換部13およびA/D変換部14からの検出データを破棄していたが、この実施の形態ではこの不動作領域の検出データを構内保護で使用する。つまり、処理部15は不動作領域の検出データを第4の検出手段15Eに送る。
また、図5(a)に示すように送電線2Lに電気事故(以下、「2L事故」という。)が発生した場合、電気事故電流iが電気事故点P2に向いている方向を負(−)とすると、正動作領域は第3象限であり、残りの第1象限、第2象限、および第4象限は不動作領域である。処理部15はA/D変換部13およびA/D変換部14からの正動作領域の検出データを第1の検出手段15Bと第3の検出手段15Dとに送る。このとき、処理部15は、A/D変換部14からの検出データを反転手段15Aで反転して第1の検出手段15Bに送る。つまり、反転手段15Aは、例えば検出データに含まれる検出電流のプラスまたはマイナスの極性を反転する。従来の回線選択継電器であれば不動作領域のA/D変換部13およびA/D変換部14からの検出データを破棄していたが、この実施の形態ではこの不動作領域の検出データを構内保護で使用するので、処理部15は不動作領域の検出データを第4の検出手段15Eに送る。
第1の検出手段15Bは、送電線1L、2Lの主保護であり、送電線1L、2Lの回線事故を検出する。第1の検出手段15Bは1L事故を検出するために次のようにしている。第1の検出手段15Bは、先に述べた第1象限の正動作領域の検出データを受け取ると、この検出データに含まれる検出電流を基にして次の計算をする。第1の検出手段15Bには、A/D変換部13からの検出データに含まれ、かつ、送電線1Lに設置されている継電器用変流器CT1が検出する送電線1Lの検出電流I1Lと、A/D変換部14からの検出データに含まれ、かつ、送電線2Lに設置されている継電器用変流器CT2が検出する極性反転された検出電流I2Lとが加えられる。なお、検出電流I1Lは継電器用変流器CT1により検出される電流であり、検出電流I2Lは継電器用変流器CT2により検出される電流であり、送電線1Lおよび送電線2Lを流れる電流とは比例関係にあるが、図面では送電線1Lおよび送電線2Lを流れる電流を検出電流I1Lおよび検出電流I2Lと記載している。また、以下の計算でも検出電流I1Lが送電線1Lを流れる電流とし、検出電流I2Lが送電線2Lを流れる電流として扱っている。第1の検出手段15Bは、2つの検出電流を受け取ると、これらの電流により差電流Isubを算出する。このとき、第1の検出手段15Bに加えられる検出電流I2Lは極性反転をされているので、第1の検出手段15Bは2つの検出電流の加算により差電流Isubを算出する。差電流Isubを求める式は次のとおりである。
sub=I1L−I2L
この差電流Isubは先に述べた電気事故電流iに対応する。
この後、第1の検出手段15Bは、あらかじめ設定されているリレー整定値と差電流Isubとを比較する。1L事故の場合には差電流Isubつまり1L電気事故による電気事故電流iが電気事故点P1に向いていて正であるので、第1の検出手段15Bは、差電流Isubがリレー整定値を超過して正であれば送電線1Lの電気事故と判別する。第1の検出手段15Bは、1L電気事故を判別すると、第1の命令手段15Fに送電線1Lの事故検出を通知する。
また、第1の検出手段15Bは、先に述べた第3象限の正動作領域の検出データを受け取ると、同じようにして差電流Isubを算出し、あらかじめ設定されているリレー整定値と差電流Isubとを比較する。2L事故の場合には差電流Isubつまり2L事故による電気事故電流iが電気事故点P2に向いていて負であるので、第1の検出手段15Bは、差電流Isubがリレー整定値を超過して負であれば2L事故と判別する。第1の検出手段15Bは、2L事故を判別すると、第2の命令手段15Gに送電線1Lの電気事故検出を通知する。
このように、第1の検出手段15Bは図6に示すように、差電流Isubを基にして1L事故と2L事故とを検出する。なお、送電線が1回線停電するなど電気所が平行2回線で受電できない場合は、回線選択継電器機能は使用しない。
第2の検出手段15Cは、送電線1Lの後備保護であり、先に述べた第1象限の正動作領域の検出データから図6に示すように送電線1Lの電気事故を検出する。第2の検出手段15Cは、第1の検出手段15Bが動作していないときに送電線1Lの電気事故を判別すると、第1の命令手段15Fに送電線1Lの電気事故検出を通知する。同じく、第3の検出手段15Dは、送電線2Lの後備保護であり、先に述べた第3象限の正動作領域の検出データから図6に示すように送電線2Lの電気事故を判別する。第3の検出手段15Dは、第1の検出手段15Bが動作していないときに送電線2Lの電気事故を検出すると、第2の命令手段15Gに送電線2Lの電気事故検出を通知する。
第4の検出手段15Eは、B端の構内保護であり、B端の母線2Bの電気事故を判別する。このために、第4の検出手段15Eは、従来では破棄されていた不動作領域の検出データ、つまり、従来では1L事故の検出の際に破棄される不動作領域(第2象限、第3象限、第4象限)の検出データと、同じく従来では2L事故の検出の際に破棄される不動作領域(第1象限、第2象限、第4象限)の検出データとを用いる。そして、これらの不動作領域の検出データに含まれ、かつ、図7に示すように送電線1Lから事故点P3に向かう検出電流I1Lと、送電線2Lから事故点P3に向かう検出電流I2Lとから、2つの検出電流の和電流Iaddを算出する。このとき、第4の検出手段15Eに加えられる検出電流I2Lは極性反転をされていないので、第4の検出手段15Eは2つの検出電流の加算により和電流Iaddを算出する。和電流Iaddを求める式は次のとおりである。
add=I1L+I2L
この和電流Iaddは母線2Bの事故の際に流れる電気事故電流iに対応する。
この後、第4の検出手段15Eは、あらかじめ設定されているリレー整定値と和電流Iaddとを比較し、和電流Iaddが第1象限でありかつリレー整定値を超過すれば母線2B以降の事故と判別する。第4の検出手段15Eは、図6に示すように構内の母線事故を判別すると、第3の命令手段15Hに母線2Bの事故検出を通知する。
さらに、第4の検出手段15Eは、図8に示すように、例えば母線2Bに変圧器、送電線102が接続されている場合には、変圧器の一次側に設置されている変圧器保護リレー201が動作していないときに、また、送電線103に設置されている送電線保護リレー202が動作していないときに、第4の検出手段15Eは、母線事故を判別すると、第3の命令手段15Hに母線2Bの事故検出を通知する。つまり、この場合には、同一の母線2Bから引き出された送電線の保護リレーや変圧器の保護リレーに協調して第4の検出手段15Eが事故検出を通知する。
第1の命令手段15Fは、第1の検出手段15Bや第2の検出手段15Cから事故検出の通知を受け取ると、送電線1Lに設置されている遮断器(図示を省略)に遮断命令として遮断信号を送る。これにより、送電線1Lと母線2Bとの接続が切り離される。第2の命令手段15Gは、第1の検出手段15Bや第3の検出手段15Dから事故検出の通知を受けると、送電線2Lに設置されている遮断器(図示を省略)に遮断命令として遮断信号を送る。これにより、送電線2Lと母線2Bとの接続が切り離される。第3の命令手段15Hは、第4の検出手段15Eから事故検出の通知を受けると、送電線1Lに設置されている遮断器と送電線2Lに設置されている遮断器とに遮断命令として遮断信号を送る。これにより、送電線1Lおよび送電線2Lと母線2Bとの接続が切り離される。これらの遮断信号は出力部17を経由して各遮断器に送られる。出力部17は、遮断信号のレベルなどを調整する。
こうして、この実施の形態により、従来のディジタル式の回線選択継電器が破棄していたデータを利用することにより、構内保護を可能にする。これにより、1L事故および2L事故に加えて母線事故を事故検出に含むので、選択的な遮断を可能にし、さらに、この実施の形態により、保護リレーの統合が可能であり、保護リレー統合に付随して変流器や制御ケーブルなどの削減を可能にし、接続の複雑化を防ぐことができる。
従来では、例えば図9に示すように、短絡回線選択継電器(SS)211により回線選択を行う。短絡回線選択継電器211の継電器用変流器211Aと継電器用変流器211Bとは交さ接続され、交さ接続により送電線1Lからの検出電流I1Lと送電線2Lからの検出電流I2Lとの差電流が求められる。短絡回線選択継電器211は差電流の向きと大きさとから回線選択をする。しかし、継電器用変流器211Aと継電器用変流器211Bとの交さ接続をした場合、母線2Bの事故で流れる電流が短絡回線選択継電器211を流れないので、短絡回線選択継電器211は母線2Bの事故を検出することができない。そこで、従来では短絡回線選択継電器211とは別に過電流継電器(OCR)212を設置し、過電流継電器212により母線2Bの事故を判定する。つまり、過電流継電器212の継電器用変流器212Aと継電器用変流器212Bとが並列に接続され、送電線1Lからの検出電流I1Lと送電線2Lからの検出電流I2Lとの和電流が求められる。過電流継電器212は、和電流の大きさから母線2Bの事故を判別して構内保護を行う。
このように、従来では回線選択と構内保護とを行うために、短絡回線選択継電器211および過電流継電器212と、変流器211A、211Bおよび継電器用変流器212A、212Bが必要であったが、先に述べたように、この実施の形態により保護リレーの統合が可能であり、また、保護リレー統合に付随して継電器用変流器や制御ケーブルなどの削減を可能にする。
(実施の形態2)
この実施の形態による回線選択継電システムは、図10に示すように、既存の回線選択継電器2を用いている。図10の回線選択継電システムは、回線選択継電器2と、インタフェース3と、構内保護部4とを備えている。回線選択継電器2は、継電器用変流器2A、2Bと電圧検出器(図示を省略)とを備え、検出電流と検出電圧とを得ている。そして、回線選択継電器2は、検出電流と検出電圧とをディジタルに変換して検出データを生成する。つまり、回線選択継電器2は、図2に示す入力部11、12、およびA/D変換部13、14と、図3に示す処理部15の反転手段15A、第1の検出手段15B、第2の検出手段15C、第3の検出手段15D、第1の命令手段15F、および第2の命令手段15Gとをあらかじめ備えている。そして、1L事故および2L事故の検出と遮断命令の送出とを実施の形態1と同様に行う。
さらに、回線選択継電器2は、実施の形態1と同様の不動作領域の検出データ、つまり、1L事故の不動作領域(第2象限、第3象限、第4象限)の検出データと、2L事故の不動作領域(第1象限、第2象限、第4象限)の検出データとを破棄する。
インタフェース3は、既存の回線選択継電器2が破棄する不動作領域の検出データを引き出すものである。そして、インタフェース3は引き出した検出データを構内保護部4に出力する。
構内保護部4は、実施の形態1の処理部15が備える第4の検出手段15Eと第3の命令手段15Hとを備えている。そして、構内保護部4は、1L事故の不動作領域(第2象限、第3象限、第4象限)の検出データと、2L事故の不動作領域(第1象限、第2象限、第4象限)の検出データとをインタフェース3から受け取ると、実施の形態1と同様に母線2B以降の事故を検出して構内保護を行う。
以上、この発明の実施の形態1、2を詳述してきたが、具体的な構成は各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1では、母線2Bから引き出された送電線の保護リレーや変圧器の保護リレーと協調したが、協調は図8の接続形態に限られることはない。
実施の形態1による回線選択継電装置が適用される電力系統を示す図である。 図1の回線選択継電装置を示すブロック図である。 図2の処理部の機能を示す図である。 送電線の事故を説明する図であり、図4(a)は事故点に流れる電流を示す図であり、図4(b)は正動作領域および不動作領域を示す図である。 送電線の事故を説明する図であり、図5(a)は事故点に流れる電流を示す図であり、図5(b)は正動作領域および不動作領域を示す図である。 各検出手段により検出される事故を示す図である。 母線事故を説明する図である。 母線に対する接続を示す図である。 従来による回線選択方式を説明する図である。 実施の形態2による回線選択継電システムを示すブロック図である。
符号の説明
1 電気所構内保護機能付き回線選択継電装置
11、12 入力部
13、14 A/D変換部
15 処理部
15A 反転手段
15B 第1の検出手段
15C 第2の検出手段
15D 第3の検出手段
15E 第4の検出手段
15F 第1の命令手段
15G 第2の命令手段
15H 第3の命令手段
16 記憶部
17 出力部
2 回線選択継電器
2A、2B 変流器
3 インタフェース
4 構内保護部
1B、2B 母線
101〜103 送電線
201 変圧器保護リレー
202 送電線保護リレー
211 短絡回線選択継電器
211A、211B 変流器
212 過電流継電器
212A、212B 変流器
1L、2L 送電線
CT1、CT2 継電器用変流器
VT1、VT2 電圧検出器

Claims (6)

  1. 平行2回線送電線または母線から得た検出電圧および平行2回線送電線から得た検出電流の検出データを基にして検出電圧と検出電流との位相を含む特性データを算出し、この特性データの表す方向が所定範囲内のときに送電線の回線事故と判別し、前記特性データの表す方向が所定範囲外のときには検出データを破棄する電気所構内保護機能付き回線選択継電装置において、
    前記破棄する検出データに含まれる前記平行2回線送電線の各検出電流を加えて和電流を算出し、この和電流が所定値を超えると、前記平行2回線送電線が接続されている母線の事故と判別する検出手段と、
    前記検出手段からの事故検出の通知を受け取ると、前記平行2回線送電線の遮断器に遮断命令を出す命令手段と、
    を備えることを特徴とする電気所構内保護機能付き回線選択継電装置。
  2. 前記送電線が接続されている母線に変圧器が接続され、かつ、この変圧器の一次側に変圧器保護リレーが接続されているとき、前記検出手段は、前記変圧器保護リレーが動作していない場合に母線事故を判別したときに事故検出を通知することを特徴とする請求項1に記載の電気所構内保護機能付き回線選択継電装置。
  3. 前記送電線が接続されている母線から別の送電線に送電線保護リレーが設置されているときに、前記検出手段は、この別の送電線保護リレーが動作していない場合に母線事故を判別したときに事故検出を通知することを特徴とする請求項1または2に記載の電気所構内保護機能付き回線選択継電装置。
  4. 平行2回線送電線から得た検出電圧および平行2回線送電線から得た検出電流の検出データを基にして検出電圧と検出電流との位相を含む特性データを算出し、この特性データの表す方向が所定範囲内のときに送電線の回線事故と判別し、前記特性データの表す方向が所定範囲外のときには検出データを破棄する回線選択継電器を備えた回線選択継電システムであって、
    前記回線選択継電器が破棄する検出データを引き出すインタフェースと、
    前記インタフェースからの検出データに含まれる前記平行2回線送電線の各検出電流を加えて和電流を算出し、この和電流が所定値を超えると、前記平行2回線送電線が接続されている母線の事故と判別して、前記平行2回線送電線の遮断器に遮断命令を出す構内保護部と、
    を備えることを特徴とする電気所構内保護機能付き回線選択継電システム。
  5. 前記送電線が接続されている母線に変圧器が接続され、かつ、この変圧器の一次側に変圧器保護リレーが接続されているとき、前記構内保護部は、前記変圧器保護リレーが動作していない場合に母線事故を判別したときに遮断命令を出すことを特徴とする請求項4に記載の電気所構内保護機能付き回線選択継電システム。
  6. 前記送電線が接続されている母線から別の送電線に送電線保護リレーが設置されているときに、前記構内保護部は、この別の送電線保護リレーが動作していない場合に母線事故を判別したときに遮断命令を出すことを特徴とする請求項4または5に記載の電気所構内保護機能付き回線選択継電システム。

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