JP2007216229A - フッ素含有化合物を含む排ガスの処理装置 - Google Patents

フッ素含有化合物を含む排ガスの処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 フッ素含有化合物の分解率が高く、長時間有効で酸化性ガス、酸性ガス、COを同時に除去できる排ガスの処理装置を提供する。
【解決手段】 フッ素含有化合物を含む排ガスを排ガス処理装置へ導く導入経路と、排ガスから固形物を分離する処理装置1と、前記排ガスにH、O、HOのいずれか1種類又は複数の成分からなる分解補助ガスを導入する添加手段と、前記分解補助ガスを添加した排ガスを加熱分解する、加熱したγ−アルミナを充填した装置3と、該加熱分解した排ガスから酸性ガスを除去する処理装置5と、これらの装置を接続する排ガス経路と、前記装置5から排出された処理済み排ガスを排出する経路と、該排ガス排出経路に、空気エジェクター7を設けた排ガスの処理装置としたものであり、前記空気エジェクター7の前段に、水分を除去するガスドライアーを設けるのがよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フッ素含有化合物を含む排ガスの処理に係り、特に、半導体工業でC26、C38、CHF3、SF6、NF3のパーフルオロ化合物やフッ化炭化水素(PFC)により半導体製造装置の内面等をドライクリーニングする工程や、各種成膜をエッチングする際に排出されるPFCの他に,F2、Cl2、Br2等の酸化性ガス、HF、HCl、HBr、SiF4、SiCl4、SiBr4、COF2等の酸性ガスやCOを効率良く処理する装置に関する。
半導体工業においては、半導体製造工程の中で多種類の有害ガスが使用され、環境への汚染が懸念される。エッチング工程やCVD工程等からの排ガス中に含まれるPFCは、地球温暖化ガスとしてその除去システムの確立が急務とされている。
従来からPFCの除去方法として、種々の破壊技術や回収技術が提案されており、特に破壊技術のうち触媒加熱分解方式として、次の様な化合物、例えば、Pt触媒、ゼオライト系触媒、活性炭、活性アルミナ、アルカリ金属、アルカリ土類金属、金属酸化物などの使用が挙げられるが、いずれも有効な処理方法が見出されていない。
また、半導体製造工程から排出される排ガス中には、PFCばかりではなく、他にF2、Cl2、Br2等の酸化性ガス、HF、HCl、HBr、SiF4、SiCl4、SiBr4、COF2等の酸性ガスやCOが含まれるが、これら有害ガスを完全に効果的に処理する方法が確立されていない。
2、Cl2、Br2等の酸化性ガスは、湿式処理しようとした場合、水だけでは完全に処理することはできず、アルカリ剤や還元剤を使用する必要があり、管理や装置が複雑になる上にコストがかかる等の問題点があった。
COは、Cu、Mn系の酸化剤等で分解除去する必要があった。PFCについては、アルミナを除去剤として用いる処理方法(特開平10−286434)があり、これはC26に対して分子状酸素と接触させることを特徴としている。この方法では、C26の100%分解時の処理量は4.8L/Lと処理剤の寿命が短い上に、分解時に副生成物として発生するCOに関しては、何らの有効的な解決策を示しておらず、しかもPFC以外に共存する酸化性ガスや酸性ガスに対しても、これらを処理する手立てが開示されていない。
特開平10−286434号公報
本発明は、上記従来技術に鑑み、PFCの分解率が高く、長期間有効でしかも排ガス中に含まれる酸化性ガス、酸性ガスやCOを同時に有効に除去できるフッ素含有化合物を含む排ガスの処理方法及び装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明では、 フッ素含有化合物を含む排ガスを排ガス処理装置へ導く未処理排ガス導入経路と、排ガスから固形物を分離する固形物処理装置と、前記排ガスにH、O、HOのいずれか1種類又は複数の成分からなる分解補助ガスを導入する添加手段と、前記分解補助ガスを添加した排ガスを加熱分解する、加熱したγ−アルミナを充填した加熱分解装置と、該加熱分解した排ガスから酸性ガスを除去する酸性ガス処理装置と、これらの装置を接続する排ガス経路と、前記酸性ガス処理装置から排出された処理済み排ガスを排出する処理済排ガス排出経路と、該処理済排ガス排出経路に、空気エジェクターを設けたことを特徴とする排ガスの処理装置としたものである。
前記処理装置において、前記空気エジェクターの前段に、排ガス中の水分を除去するためのガスドライアーを設けることができる。
また、本発明では、 フッ素含有化合物を含む排ガスを排ガス処理装置へ導く未処理排ガス導入経路と、排ガスから固形物を分離する固形物処理装置と、前記排ガスにH、O、HOのいずれか1種類又は複数の成分からなる分解補助ガスを導入する添加手段と、前記分解補助ガスを添加した排ガスを加熱分解する、加熱したγ−アルミナを充填した加熱分解装置と、該加熱分解した排ガスから酸性ガスを除去する酸性ガス処理装置と、これらの装置を接続する排ガス経路と、前記酸性ガス処理装置から排出された処理済み排ガスを排出する処理済排ガス排出経路と、前記未処理排ガス導入経路と処理済排ガス排出経路とを結ぶバイパスバルブが設けられたバイパス経路と、前記酸性ガス処理装置で使用した水を前記固形物処理装置へ供給して再利用する再利用水経路とを有することを特徴とするフッ素含有化合物を含む排ガスの処理装置としたものである。
前記処理装置において、再利用水経路には、前記加熱分解装置へ水を供給する再利用水分岐管を設けることができ、また、前記処理済排ガス排出経路に、処理済排ガスの濃度を検知するためのガス分析装置を設けることができる。
本発明によれば、半導体製造工程から排出されるPFC、酸化性ガス、酸性ガスやCOを含む有害かつ地球温暖化を促進させる排ガスを高い分解率で長時間処理が行える効果がある。
本発明では、フッ素含有化合物を含む排ガスを、先ず水スクラバー等の固形物処理装置に通す。その出口ガスを、600℃〜900℃のγ−アルミナを充填した加熱分解装置に、分解補助ガスとしてH2、O2、H2Oのいずれか1種類又は複数の成分を添加して、PFC、酸化性ガスやCOを酸性ガスとCO2に完全分解する。発生する酸性ガスは、最終段で水スクラバー等の酸性ガス処理装置で除去するフッ素含有化合物を含む排ガスの処理装置としたものである。
また、本発明では、排ガスが通過する装置内の圧力を空気エジェクターで調整する機能を持ち、処理ガスの排出濃度を管理するためのFT−IR分析装置を組み込むことができる。
次に、本発明を詳細に説明する。
PFC、酸化性ガス、酸性ガスやCOを含む排ガスを、先ず水スクラバー等の固形物処理装置に通す。ここでは、排ガスに含まれる固形物(SiO2等)や後段の加熱分解装置内で固形化するおそれのあるSi化合物(SiF4、SiCl4、SiBr4等)を除去する。固形物処理装置を通さず、直接加熱分解装置に上記排ガスを導入すると、装置内で目詰まりや閉塞をおこす要因になり、排ガスがγ−アルミナの充填層を流れなくなるおそれがある。また、γ−アルミナの性能を低下させるおそれがある。前段の固形物処理装置に通すことで、固形物やSi化合物を含む酸性ガスは除去されるものの、F2、Cl2、Br2等の酸化性ガスの一部とPFC、COは全量排出される。
この排ガスを、600℃〜900℃に加熱したγ−アルミナに接触させて分解処理する際に、分解補助ガスとしてH2、O2、H2Oのいずれか1種類又は複数の成分を添加することで、次の反応式にしたがい、これらは酸性ガスとCOに分解される。
CF4+2H2+O2 →CO2+4HF
CF4+2H2O →CO2+4HF
2+H2 →2HF
2F2+2H2O →4HF+O2
2CO+O2 →2CO2
すなわち、PFCはH2とO2又はH2Oとの反応によりCO2とHFに分解される。F2等の酸化性ガスはH2又はH2Oとの反応によりHFの酸性ガスに分解される。また、COはCO2に酸化される。
2、O2、H2Oの添加量は、PFCについては、PFC中のF原子がHFになるのに必要なモル数以上のH2ないしH2Oと、C原子がCO2になるのに必要なモル数以上のO2とを加え、好ましくは上述のO2の最小値に1モル加えたモル数以上のO2を導入する。酸化性ガスについては、酸化性ガス中のハロゲン原子(X)が酸性ガス(HX)になるのに必要なモル数以上のH2を導入する。
加熱分解槽からの排ガス中には、酸性ガス(HX)とCO2のみ存在し、後処理で水スクラバー等で処理することで、酸性ガスは完全に除去される。
本発明で使用されるアルミナは、均質な細孔分布を持たないγ体の結晶構造であればよい。
形状は特に限定するものではないが、球状が取り扱い上好ましい。γ−アルミナの粒度は、排ガス通ガス時に通気抵抗が上昇しない範囲であれば、接触面積を大きくとるために細かい方がよく、0.8mm〜2.6mmが好ましい。通ガス時のγ−アルミナの温度は、600℃〜900℃の範囲でよい。
前段の固形物処理装置や後段の酸性ガス処理装置は、充填塔やスプレー塔が好ましく、散水できる構造であればよい。加熱分解装置には、H2、O2、H2Oのいずれか1種類又は複数の成分を導入できる構造を有しておればよい。
図1に、本発明の排ガス処理装置のフロー概略図を示す。
図1において、1は固形物処理装置、2はγ−アルミナ充填層、3は加熱分解装置、4は洗浄水循環ポンプ、5は酸性ガス処理装置、6はFT−IR分析装置、7は空気エジェクター、8はバイパスバルブである。
PFC、酸化性ガス、酸性ガス、COを含んだ排ガス9は、未処理排ガス導入経路を通り、先ずスプレー塔である固形物処理装置1に通ガスし、ここで固形物やSi化合物を除去する。その後、γ−アルミナ2を充填した加熱分解装置3に通ガスし、H2、O2、H2Oを導入して、ここでPFC、酸化性ガス、COを酸性ガスとCO2に分解する。さらに、後段のスプレー塔である酸性ガス処理装置5で酸性ガスを除去し、処理済排ガス排出経路から処理ガス10を排出する。
また、処理済排ガス排出経路には、これらの処理装置内の圧力を調整するために、空気エジェクター7を設け、処理ガスの管理のためFT−IR分析装置6を組み込んだ装置とする。
スプレー塔に用いる水は、まず酸性ガス処理装置5のスプレー塔に水11を導入して用い、この使用済の水を再利用水経路の洗浄水循環ポンプ4により、固形物処理装置1のスプレーに用いた後に、排水12として排出される。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれに限定されない。
実施例1
径25mmの石英製カラムを用い、これに層高100mmとなるようにγ−アルミナを充填した。γ−アルミナは水澤化学製の市販品を用い(ネオビードGB−08)、粒径は0.8mmとした。これをセラミック電気管状炉に装着し、処理剤層を800℃に加熱した。
ここにN2ガスで希釈したCF4の他に、添加ガスとしてH2やO2を、それぞれ、CF4のF原子量に対してH原子量が等原子比以上となるH2量とし、O2は導入するH2量の等モル以上になるようにこれらの総ガス流量408sccmで、流入濃度はそれぞれCF4 1%、H2 3.0%、O2 5.7%に調製した。
処理性能をみるため、出口ガスを適宜分析し、CF4の除去率が98%以下に下がった時点で通ガスを停止し、それまでの通ガス量からCF4の処理量を求めた。CF4等の分析は、質量検出器付ガスクロマトグラフ装置によった。
その結果、通ガスを開始して920min後に、除去率が98%に下がり、この時点でのCF4の通ガス量から処理量を求めると77L/Lとなった。この間のCOの排出濃度は、常時許容濃度(25ppm)以下であった。
比較例1
実施例1と同じ試験装置を用い、γ−アルミナや充填量、温度は同じとした。総ガス流量は408sccmで、N2希釈のCF4の他にSiF4を混合し、他に添加ガスとしてH2やO2を、それぞれ、CF4やSiF4の総F原子量に対してH原子量が等原子比以上となるH2量とし、O2は導入するH2量の等モル以上になるように、流入濃度はそれぞれCF4 0.95%、SiF4 0.97%、H2 5.3%、O2 6.0%に調製した。
その結果、通ガスを開始して510min後に、CF4の除去率が98%以下に下がり、この時の処理量は40L/Lと、CF4単独通ガス時に比ベてCF4/SiF4混合通ガス時では、処理量が約半分に低下し、また、この間COは常時許容濃度以下であった。
実施例2
実施例1と同じ試験装置を用しγ−アルミナや充填量、温度は同じとした。総ガス流量は408sccmで、N2希釈のCF4の他にF2を混合し、他に添加ガスとしてH2やO2を、それぞれ、CF4やF2の総F原子量に対してH原子量が等原子比以上となるH2量とし、O2は導入するH2量の等モル以上になるように、流入濃度は、それぞれCF4 0.92%、F2 1.1%、H2 5.0%、O2 6.0%に調製した。
その結果、通ガスを開始して25hr後に、CF4の除去率が98%以下となり、この時の処理量は115L/Lと、CF4単独通ガス時に比べて、CF4/F2混合通ガス時では、処理量が1.51倍増えていた。また、この間COやF2は常時許容濃度以下(F2の許容濃度は1ppm)であり、F2はHFに分解されていた。
参考例1
実施例1と同じ試験装置で、γ−アルミナや充填量、温度は同じとした。総ガス流量は408sccmで、N2希釈のCOの他に、O2をCOがCO2になるのに必要なモル数以上になるように、流入濃度はそれぞれCO 1.4%、O2
5.7%に調製した。その結果30minの通ガスの間COは常時検出限界以下(2ppm)に処理され、全量CO2に酸化されていた。
比較例2
実施例1と同じ試験装置で、γ−アルミナや充填量、温度は同じとした。総ガス流量は408sccmで、N2希釈のCOの他に、H2Oを流量比でCOの22倍に相当する量の0.090ml/min導入し、流入濃度はCO 1.3%に調製した。
その結果、15minの通ガスでCOが1000ppmリークした。COはH2Oの添加だけでは、許容濃度以下(25ppm)に処理できなかった。
参考例2
実施例1と同じ試験装置で、γ−アルミナや充填量、温度は同じとした。総ガス流量は408sccmで、N2希釈のCOの他に、H2Oを流量比でCOの18倍に相当する量の0.090ml/min導入し、O2をCOがCO2になるのに必要なモル数以上になるように、流入濃度はそれぞれCO 1.5%、O2 3.4%に調製した。
その結果、通適ガス3hr後においてCOは検出限界以下(2ppm)に処理されていた。COはO2を添加することで、CO2に酸化された。
実施例3
実施例1と同じ試験装置で、γ−アルミナや充填量は同じで、温度を700℃にした。総ガス流量は408sccmで、N2希釈のCF4の他に、H2Oを流量比でCF4の14倍に相当する量の0.040ml/min導入し、O2はCF4のC原子がCO2になるのに必要なモル数以上を加え、流量濃度としてそれぞれCF4 0.89%、O2 3.0%に調製した。
その結果、通ガス23hr後においてCF4の除去率が98%に低下し、この時の処理量は110L/Lと、H2、O2添加時のCF4処理量の1.4倍に増えていた。この間COは常時許容濃度以下に処理されていた。
比較例3
湿式での酸化性ガスや酸性ガスの処理効果をみるため、水洗浄塔(210mmφ×430mmh/ラシヒリング充填高さ170mm)に総排ガス量60L/min、散水量3.5L/minを導入し、流入濃度としてそれぞれF2 1100ppm、SiF4 1600ppm、Cl2 5100ppmに調製した。
水洗浄槽出口でF2 11ppm、SiF4 <1ppm、Cl2 3300ppmが検出され、SiF4は処理されるものの、F2、Cl2が除去しきれずリークした。
実施例4
固形物処理装置として水洗浄塔(210mmφ×430mmh/ラシヒリング充填高さ170mm)を用い、加熱分解装置として予熱室と充填室を設け、酸性ガス処理装置として前と同じ水洗浄塔を使用した。酸性ガス処理装置の出口ガスをモニターするため、FT−IR分析装置(MATTSON製Infinitγ6000)を設置し、装置内の圧力を調整するため空気エジェクター(大東製作所製 空気エゼクター)を備えた。固形物処理装置や酸性ガス処理装置に洗浄水をそれぞれ2L/min、4L/min通水した。加熱分解装置に空気10L/minと純水2.4ml/minを導入した。これの充填室にγ−アルミナ(水澤化学製/ネオビードGB−08)を15L入れた。
FT−IR分析装置の前段に排ガス中の水分を除去するためのガスドライアー(PERMAPURE製 MD−70−72P)を加えた。空気エジェクターに空気30L/minを導入し、装置内の圧力を−0.5KPaの負圧に保った。総流量60L/minでN2べースにCF4、SiF4、F2、COがそれぞれ0.5%、0.3%、0.3%、0.3%の濃度になる様に調製した。これを固形物処理装置に通した後に、水とO2を加えながら触媒層を700℃に加温した加熱分解装置に通した。さらに酸性ガス処理装置に通ガスし、処理後のガスをFT−IRで連続的に測定した。その結果、10時間通ガスした時点で、CO2のみ6900ppm検出され、CF4、SiF4、HF、COはすべて1ppm以下に処理されていた。F2は別にイオンクロマトグラフで分析したが、不検出であった。
実施例5
実施例4と同じ処理装置や処理条件の下で、CF4の替わりにC26を導入し、総流量60L/minでN2べースにC26、SiF4、F2、COがそれぞれ0.5%、0.3%、0.3%、0.3%の濃度になる様に調製した。これを同処理装置に通ガスし、酸性ガス処理装置の処理ガスをFT−IRで連続的に測定した。その結果として、10時間通ガスしたところで、CO2のみ11000ppm検出され、C26、SiF4、HF、COはすべて1ppm以下に処理できていた。F2は同様にイオンクロマトグラフで分析したが検出されなかった。
本発明の排ガス処理装置のフロー概略図。
符号の説明
1:固形物処理装置、2:γ−アルミナ充填層、3:加熱分解装置、4:洗浄水循環ポンプ、5:酸性ガス処理装置、6:FT−IR分析装置、7:空気エジェクター、8:バイパスバルブ

Claims (5)

  1. フッ素含有化合物を含む排ガスを排ガス処理装置へ導く未処理排ガス導入経路と、排ガスから固形物を分離する固形物処理装置と、前記排ガスにH、O、HOのいずれか1種類又は複数の成分からなる分解補助ガスを導入する添加手段と、前記分解補助ガスを添加した排ガスを加熱分解する、加熱したγ−アルミナを充填した加熱分解装置と、該加熱分解した排ガスから酸性ガスを除去する酸性ガス処理装置と、これらの装置を接続する排ガス経路と、前記酸性ガス処理装置から排出された処理済み排ガスを排出する処理済排ガス排出経路と、該処理済排ガス排出経路に、空気エジェクターを設けたことを特徴とする排ガスの処理装置。
  2. 前記空気エジェクターの前段に、排ガス中の水分を除去するためのガスドライアーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の排ガスの処理装置。
  3. フッ素含有化合物を含む排ガスを排ガス処理装置へ導く未処理排ガス導入経路と、排ガスから固形物を分離する固形物処理装置と、前記排ガスにH、O、HOのいずれか1種類又は複数の成分からなる分解補助ガスを導入する添加手段と、前記分解補助ガスを添加した排ガスを加熱分解する、加熱したγ−アルミナを充填した加熱分解装置と、該加熱分解した排ガスから酸性ガスを除去する酸性ガス処理装置と、これらの装置を接続する排ガス経路と、前記酸性ガス処理装置から排出された処理済み排ガスを排出する処理済排ガス排出経路と、前記未処理排ガス導入経路と処理済排ガス排出経路とを結ぶ、バイパスバルブが設けられたバイパス経路と、前記酸性ガス処理装置で使用した水を前記固形物処理装置へ供給して再利用する再利用水経路とを有することを特徴とするフッ素含有化合物を含む排ガスの処理装置。
  4. 前記再利用水経路には、前記加熱分解装置へ水を供給する再利用水分岐管が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の排ガスの処理装置。
  5. 前記処理済排ガス排出経路に、処理済排ガスの濃度を検知するためのガス分析装置を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の排ガスの処理装置。
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