JPH11156156A - ハロゲン系ガスの処理方法、処理装置および反応処理装置並びに半導体装置 - Google Patents

ハロゲン系ガスの処理方法、処理装置および反応処理装置並びに半導体装置

Info

Publication number
JPH11156156A
JPH11156156A JP9326511A JP32651197A JPH11156156A JP H11156156 A JPH11156156 A JP H11156156A JP 9326511 A JP9326511 A JP 9326511A JP 32651197 A JP32651197 A JP 32651197A JP H11156156 A JPH11156156 A JP H11156156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
halogen
discharge
based gas
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9326511A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Mori
義明 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP9326511A priority Critical patent/JPH11156156A/ja
Publication of JPH11156156A publication Critical patent/JPH11156156A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン系ガスを効率よく安価に処理できる
ようにする。 【解決手段】 放電部14の放電電極18、20間に
は、ガス排出源12から大気圧の四フッ化炭素ガスとと
もに水蒸気発生器24から水蒸気が供給されるようにな
っている。高周波電源22により電極18、20間に高
周波電圧を印加すると、四フッ化炭素ガスが分解されて
水蒸気と反応し、フッ化水素ガスと二酸化炭素ガスとが
生成される。これらのガスは、放電部14の排出側に設
けたバブリング器26に導かれ、フッ化水素が水28に
溶解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン系ガスの
処理方法に係り、特に半導体工場などの排気ガス中に含
まれる四フッ化炭素ガスなどのフルオロカーボン類やフ
ッ化硫黄、フッ化窒素などの処理に好適なハロゲン系ガ
スの処理方法および処理装置並びに反応処理装置、半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスや液晶デバイスあるいは
マイクロマシンなどの製造には、微細加工技術が不可欠
である。そして、微細加工技術の手段としては、高精度
の加工をすることができる気体プラズマによる加工方法
が主流となりつつある。この気体プラズマによる加工
は、いわゆるドライエッチングと称されるもので、四フ
ッ化炭素ガス(CF4)などのフルオロカーボン類や六
フッ化硫黄ガス(SF6)、三フッ化窒素ガス(NF3
等のハロゲン系ガスを半導体基板等の被処理部材ととも
に真空装置中に導入し、ハロゲン系ガスをプラズマ化し
て分解し、分解したガスの一部を被処理材と反応させ、
反応生成物をガスとして排出することにより、被処理部
材に所定のパターンを形成する技術である。
【0003】例えば、半導体装置の製造工程におけるシ
リコンウエハのエッチング処理の場合、エッチングガス
として一般に四フッ化炭素ガスまたは六フッ化硫黄ガス
等のフッ素系のガスが用いられている。エッチングガス
として四フッ化炭素ガスを使用した場合、真空装置内に
おける気体放電により四フッ化炭素ガスによるプラズマ
が発生してラジカルなフッ素が解離し、解離したフッ素
がシリコンと反応して四フッ化ケイ素(SiF4)が生
成されて蒸発することにより、シリコンがエッチングさ
れる。そして、エッチングによって生成した四フッ化ケ
イ素ガスは、エッチングに使用した四フッ化炭素ガスと
ともに除害装置を通過する際に除去される。この除害装
置は、人体に有害な四フッ化ケイ素ガスを除去するもの
で、人体に無害な四フッ化炭素ガスは除害装置を通過
し、大気中に放出されている。
【0004】ところで、プラズマの中では四フッ化炭素
ガスの解離と再結合とが繰り返されており、瞬間的に見
た場合、四フッ化炭素ガスの解離率は1/10000以
下である。しかも、シリコンと反応してエッチングに寄
与するのは、解離した中の一部である。このため、エッ
チング装置から排出されるガスは、ほとんど(約99
%)が四フッ化炭素ガスであり、エッチングにより生じ
た四フッ化ケイ素、二酸化炭素(CO2)や、不純物を
反応したガスは僅かである。このため、半導体工場など
では、多量のハロゲン系ガスが大気中に放出されている
ことになる。
【0005】ところで、四フッ化炭素は、オゾン層を破
壊する原因物質であるばかりでなく、地球温暖化物質で
もある。また、非常に安定な物質であって、数万年の寿
命を有している。そして、多くのハロゲン系ガスは地球
温暖化物質となっている。このため、半導体工場などか
らの排気ガスからハロゲン系ガスを除去する研究が進め
られている。
【0006】従来、ハロゲン系ガスを除去する場合、次
のような方法が採られている。
【0007】(イ)図16に示したように、真空容器内
に酸化ケイ素(SiO2)からなる放電電極100、1
02を配設し、これらの電極100、102間に四フッ
化炭素ガスなどのハロゲン系ガスを導入するとともに、
放電電極100、102間に高周波電圧を印加してハロ
ゲン系ガスによる気体放電104を発生させ、プラズマ
を生成してハロゲン系ガスを分解するとともに、分解し
たフッ素を酸化ケイ素と反応させて四フッ化ケイ素(S
iF4)にする方法。
【0008】(ロ)ハロゲン系ガスを高温に加熱して分
解し、分解ガスとシリコンとを反応させる方法。
【0009】(ハ)上記のプラズマによる分解と加熱分
解とを組み合わせた方法、すなわち放電電極またはハロ
ゲン系ガスを加熱するとともに、真空プラズマを発生さ
せる方法。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(イ)の
プラズマによる分解は、効率が悪いために非常なコスト
高となるところから、実用化されていないのが現状であ
る。すなわち、放電104を発生させることにより、解
離したフッ素を生成することができるが、解離したフッ
素が酸化ケイ素と反応するのは電極近傍のものだけであ
り、大部分は再び炭素と結合して四フッ化炭素などを形
成する。
【0011】また、(ロ)の加熱分解による方法は、高
い分解効率を得ることができるが、設備が高額となる
上、電気や水などを大量に消費するため、ランニングコ
ストが高いといった欠点がある。そして、(ハ)によっ
てもハロゲン系ガスの処理コストを低減させることは困
難である。このため、ハロゲン系ガスを効率よく安価に
除去できる技術の開発が強く望まれている。
【0012】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、ハロゲン系ガスを効率よく安価
に処理できるようにすることを目的としている。
【0013】また、本発明は、簡易な設備によりハロゲ
ン系ガスを容易に分解できるようにすることを目的とし
ている。
【0014】さらに、本発明は、地球温暖化物質の排出
を避けることができるようにすることを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るハロゲン系ガスの処理方法は、ハロ
ゲン系ガスと、水素ガスまたは水素原子を含むハロゲン
化物以外の化合物の気体とを混合し、この混合ガスを放
電部を通過させてハロゲン化水素を生成したのち、ハロ
ゲン化水素を捕集することを特徴としている。
【0016】このように構成した本発明は、四フッ化炭
素ガスや六フッ化硫黄ガスなどのハロゲン系ガスが放電
部において活性化されて活性なハロゲンが遊離し、これ
がハロゲン系ガスとともに放電部に導入された水素ガス
または水素を含む化合物の水素と結合し、ハロゲン化水
素が生成される。このため、遊離したハロゲンが再び炭
素や硫黄などと再結合するのを防ぐことができ、高効率
でハロゲン系ガスの分解とハロゲン化水素を生成するこ
とができる。しかも、ハロゲン化水素の生成は、放電領
域のほぼ全域において行なわれるため、ハロゲン化ガス
の分解を高速で行なうことができる。従って、生成され
たハロゲン化水素を吸着や凝縮、溶媒に溶解させるなど
して捕集することにより、効率よく安価に分解処理する
ことができる。
【0017】放電部における放電は、大気圧またはその
近傍の圧力下にあるハロゲン系ガスと、水素ガスまたは
水素を含む化合物の気体との混合ガスを介して行なう気
体放電が望ましい。このように大気圧下における気体放
電によるハロゲン系ガスの分解を行なうと、真空装置な
どを必要とせず、処理設備を簡易にできて設備費が安価
となるばかりでなく、ランニングコストの低減を図るこ
とができる。
【0018】また、混合ガスには、アルゴンガスやヘリ
ウムガスなどの希ガスを添加するとよい。希ガスは、小
さなエネルギーで容易に電離するため、希ガスを添加す
ることにより、分解しにくいハロゲン系ガスであっても
容易に分離させることができる。すなわち、希ガスを添
加すると、電離した希ガスがハロゲン系ガスと衝突して
これにエネルギーを与え、ハロゲン系ガスを分解して自
らは基底状態に戻る、いわゆるペニング効果が生じるた
め、ハロゲン系ガスを分解するのに必要な電圧を下げる
ことができる。
【0019】さらに、混合ガスには、紫外線を照射する
とよい。紫外線を照射すると、紫外線のエネルギーによ
りハロゲン系ガスが電離したり、電離しやすい状態にな
るばかりでなく、放電電極に紫外線が当たると電極の温
度が上昇して電子の放出量が増大し、ハロゲン系ガスに
衝突する電子数が増大してハロゲン系ガスの分解をより
容易に行なうことができる。そして、放電部の電極を加
熱すると、電極から熱電子が放出され、ハロゲン系ガス
に衝突する電子数が多くなってハロゲン系ガスを容易に
分解できるようになる。
【0020】また、本発明によるハロゲン系ガスの処理
方法は、ハロゲン系ガスと、水素ガスまたは水素原子を
含むハロゲン化物以外の化合物の気体とを混合し、この
混合ガスを加熱してハロゲン化水素を生成したのち、ハ
ロゲン化水素を捕集することを特徴としている。
【0021】このように構成した本発明は、加熱分解さ
れたハロゲンが水素ガスまたは水素を含む化合物中の水
素と結合してハロゲン化水素を生成し、ハロゲンの炭素
や硫黄との再結合が防止されるため、高効率でハロゲン
系ガスの分解とハロゲン化水素の生成を行なうことがで
き、ハロゲン系ガスの分解処理を高効率で安価に行なう
ことができる。
【0022】ハロゲン系ガスに混合する水素を含む化合
物の気体は、水蒸気であってよい。
【0023】このように水蒸気を使用すると、低コスト
の処理が可能なばかりでなく、混合するガスに対する引
火や有毒性への配慮をする必要がなく、設備の簡素化、
費用の低減が図れる。また、混合ガスには、酸素ガスを
添加してもよい。酸素ガスを添加すると、酸素によるい
わゆるハロゲンの引き抜き効果や、トラップ効果によっ
てハロゲン系ガスを形成している炭素や硫黄と酸素が結
合し、ハロゲン系ガスの分解をより容易、迅速に行なう
ことができる。そして、酸素の添加量は、体積比でハロ
ゲン系ガスの量に対して5〜20%にする。酸素の添加
量が5%より少ないと、酸素による引き抜き効果やトラ
ップ効果が充分に得られない。また、20%より多くな
ると、引き抜き効果やトラップ効果が飽和するため、反
応に寄与しない無駄な酸素が多くなる。
【0024】上記のハロゲンケイガスの処理方法を実施
するための処理装置は、ハロゲン系ガスの排出源に接続
され、前記ハロゲン系ガスが導入される放電部と、この
放電部に水素ガスまたは水素を含んだハロゲン化物以外
の化合物の気体を供給する反応物供給部と、前記放電部
における放電により生成したフッ化水素を捕獲する生成
物捕集部とを有することを特徴としている。
【0025】そして、装置の簡素化とランニングコスト
の低減を図るため、放電部は大気圧放電を発生させるよ
うにする。また、放電部と生成物捕集部とを交互に、か
つ直列に接続することにより、各放電部において生成し
たフッ化水素をその都度除去でき、ハロゲン系ガスの分
解効率を高めることができる。さらに、放電部と生成物
捕集部とを接続するガス流路を蛇行させると、装置をコ
ンパクトにすることができる。そして、ハロゲン系ガス
の分解を容易にするため、放電部に、ハロゲン系ガスに
紫外線を照射する紫外線源や放電電極を加熱する加熱源
を設けたり、混合ガスに希ガスを添加する希ガス供給部
を接続することができる。また、ハロゲン系ガスの分解
を促進するために、放電電極をシリコンや酸化シリコン
によって形成したり、放電部に酸素ガスを供給する酸素
供給部を設けることができる。
【0026】また、本発明に係るハロゲン系ガスの処理
装置は、ハロゲン系ガスの排出源に接続され、前記ハロ
ゲン系ガスが導入される反応室と、この反応室に水素ガ
スまたは水素を含んだハロゲン化物以外の化合物の気体
を供給する反応物供給部と、前記反応室内のガスを加熱
してフッ化水素を生成させる加熱部と、前記反応室にお
いて生成されたフッ化水素を捕獲する生成物捕集部とを
有することを特徴としている。この場合においても、反
応室に酸素ガスを供給する酸素供給部を設けることがで
きる。
【0027】そして、いずれの処理装置においても、反
応物供給部を水蒸気発生器によって構成することができ
る。さらに、生成物捕集部は、フッ化水素ガスを水中に
通すバブリング器であってよい。
【0028】また、本発明に係る反応処理装置は、チャ
ンバ内に被処理材を配置するとともにハロゲン系ガスを
導入し、ハロゲン系ガスを介して放電させて活性種を生
成して前記被処理材と反応させる反応処理装置であっ
て、前記チャンバの排気側に請求項10ないし23のい
ずれかに記載したハロゲン系ガスの処理装置が設けてあ
ることを特徴としている。これにより、地球温暖化物質
であるハロゲン系ガスを用いてエッチングなどの反応処
理をしたとしても、ハロゲン系ガスの排出を避けること
ができる。また、反応処理を行なうチャンバを複数設
け、これらのチャンバを配管を介してハロゲン系ガス処
理装置に接続することにより、複数の場所で発生したハ
ロゲン系ガスの処理を1箇所に集中して行なうことがで
き、管理などが容易となる。そして、このエッチング装
置を用いてメモリなどの半導体装置を製作することによ
り、地球温暖化物質の排出を伴わずに半導体装置の製造
が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係るハロゲン系ガスの処
理方法、処理装置およびエッチング装置並びに半導体装
置の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説
明する。
【0030】図1は、本発明の第1実施の形態に係るハ
ロゲン系ガスの処理装置の説明図である。
【0031】図1において、ガス処理装置10は、ハロ
ゲン系ガス(この実施形態においては四フッ化炭素ガ
ス)を排出するドライエッチング装置などのガス排出源
12に接続した放電部14を備えている。放電部14
は、チャンバ16内に放電電極18、20が対向配置し
てあって、これらの電極18、20が高周波電源22に
接続してある。また、放電部14は、処理ガス導入側に
反応物供給部である水蒸気発生器24が接続してあり、
大気圧またはその近傍の圧力下にある四フッ化炭素ガス
とともに、水素を含む化合物の気体である水蒸気(H2
O)を放電電極18、20間に導入できるようになって
いる。そして、放電部14の排出側は、生成物捕集部と
なっているバブリング器26に接続してあって、バブリ
ング器26内の冷い水28中に放電部14から排出され
たガスを放出できるようにしてある。
【0032】このように構成した第1実施の形態に係る
ガス処理装置10の作用は、次のとおりである。
【0033】高周波電源22により例えば周波数13.
56MHzの高周波電圧を放電部14の放電電極18、
20間に印加するとともに、これらの電極18、20間
にガス排出源12から排出された四フッ化炭素ガス(C
4)と、水蒸気発生器24からの水蒸気とを供給し、
四フッ化炭素ガスと水蒸気との混合ガスを介して大気圧
下における気体放電を発生させる。なお、チャンバ16
内は、水蒸気の凝縮を防止するとともに、四フッ化炭素
ガスの分解を促進するため、100℃以上に保持するこ
とが望ましい。
【0034】これにより、四フッ化炭素ガスは、放電電
極18、20から放出された電子(e)により、
【0035】
【化1】CF4+e→CF3+F+e のように分解し、活性なフッ素(F)を生ずる。そし
て、解離したフッ素は、水蒸気と次のごとく反応してフ
ッ化水素を生ずる。
【0036】
【化2】CF3+F+2H2O→CF3+HF+H3O+O あるいは、
【0037】
【化3】 CF3+F+2H2O→CF3+HF+H2O+OH また、いわゆるOによるFの引き抜き効果により、
【0038】
【化4】 CF3+HF+H3O+O→COF2+2HF+H2O となってさらにフッ化水素ガスが増加し、さらにOによ
るCのトラップ効果により、
【0039】
【化5】COF2+2HF+H2O→CO2+4HF となる。
【0040】すなわち、放電ガス中に水が含まれること
により、四フッ化炭素から解離したフッ素が水と反応し
てフッ素と炭素(C)との再結合が防止され、フッ化水
素を効率よく生成することができる。しかも、上記の反
応は、放電部14における放電電極18、20間の全体
にわたって行なわれるため、四フッ化炭素を高効率で容
易、迅速に分解することができる。また、大気圧放電で
あるため、真空放電よりガスの密度が大きいため、容易
に反応が生じるとともに活性なガスの存在時間が長くな
り、大きな反応速度を得ることができる。そして、大気
圧下における放電によって四フッ化炭素ガスを分解する
ことができるため、真空容器や真空ポンプなどの高価な
装置を必要とせず、また高温に加熱する必要もないた
め、簡易な設備によりランニングコストも安く、安価に
四フッ化炭素ガスを分解することができる。
【0041】上記のごとくして放電部14において生成
されたフッ化水素ガスと二酸化炭素ガスとは、バブリン
グ器26の水28中に放出される。水28中にバブリン
グされたガスは、フッ化水素が水28に溶解されて捕集
され、二酸化炭素ガスのみが通過する。これを大気中に
放出したり、活性炭などを有する吸着装置に送って捕集
する。
【0042】なお、前記実施の形態においては、四フッ
化炭素ガスに水蒸気のみを添加した場合について説明し
たが、放電部14に酸素ガスボンベなどの酸素供給部を
接続し、水蒸気とともに酸素ガス(O2)を添加し、酸
素によるフッ素の引き抜き効果、炭素のトラップ効果を
高めてもよい。酸素ガスの添加量は、体積比で四フッ化
炭素ガスの量に対して5〜20%が望ましい。5%より
少ないと、酸素ガスによるフッ素の引き抜き効果、炭素
のトラップ効果をあまり得られない。また、酸素ガスの
添加量が20%を超えると、酸素ガスを加えたことによ
る効果が飽和してくる。
【0043】また、前記実施の形態においては、四フッ
化炭素ガスとともに水蒸気を放電部14に供給する場合
について説明したが、水蒸気に代えて水素ガス(H2
を供給するようにしてもよいし、メチルアルコールやエ
チルアルコールなどのアルコール類や、メタンやエタ
ン、さらにはアセトンやベンゼン、ヘキサンなどのフッ
化物以外の酸素を含む化合物を供給するようにしてもよ
い。また、水素ガスや水素を含む化合物とともに酸素ガ
スを供給するようにしてもよい。特に、酸素を含まない
水素ガスやメタンなどの炭化水素とともに酸素ガスを添
加するれば、酸素によるフッ素の引き抜き効果、炭素の
トラップ効果が得られてより効率的に四フッ化炭素の分
解が可能であるとともに、分解した炭素が放電部14の
チャンバ16内に堆積するのを防ぐことができる。
【0044】そして、上記の各種のガスに加えてヘリウ
ムガスやアルゴンガスなどの希ガスを添加してもよい。
希ガスは、低いエネルギーで容易に放電するため、放電
しにくいハロゲン系ガスであっても放電させることがで
きる、ハロゲン系ガスの分解処理を容易に行なうことが
できる。さらに、放電電極18、20をケイ素(Si)
や酸化ケイ素(SiO2)によって形成すると、解離し
たフッ素が電極を構成しているケイ素と反応して揮発性
の四フッ化ケイ素を生成するため、四フッ化炭素の分解
処理をより効率よく行なうことができる。また、前記実
施の形態においては、大気圧下による気体放電である場
合について説明したが、減圧(真空)下における気体放
電であってもよい。そして、前記実施の形態において
は、四フッ化炭素ガスを分解処理する場合について説明
したが、六フッ化硫黄ガスなど他のハロゲン系ガスも同
様に分解処理することができる。
【0045】図2は、第2実施の形態に係るハロゲン系
ガスの処理装置の説明図である。この第2実施の形態に
係るガス処理装置30は、放電部14の排出側に接続し
た生成物捕集部を、第1実施形態のバブリング器28に
代えて吸着器32にしたものであって、湿式によらず乾
式でフッ化水素ガスの処理をするようにあいたものであ
る。この第2実施の形態においても、前記と同様の効果
を得ることができる。
【0046】なお、フッ化水素は、沸点が約19.5℃
であるところから、放電部14から排出されたガスを冷
却してフッ化水素を凝縮させて捕集するようにしてもよ
い。
【0047】図3は、放電部への水蒸気の供給方法の他
の実施形態を示したものである。この実施の形態は、放
電部14にガスの流れの方向に沿って複数の供給孔を形
成し、これらの供給孔から水蒸気発生器24で発生させ
た水蒸気を供給するようにしたものである。
【0048】図4は、さらに他の水蒸気の供給方法を示
したものである。この実施形態においては、高周波電源
22に接続した下側の放電電極20が水によって形成し
てある。すなわち、放電電極20は、水槽34内に水3
6が入れてあり、この水36の中に高周波電源22に接
続した白金などのフッ化水素酸に侵されない金属板38
が配置してある。
【0049】このように形成した本実施の形態において
は、水36から立ち上る水蒸気40と四フッ化炭素ガス
から解離したフッ素とが反応してフッ化水素が生成さ
れ、水槽34内の水36に溶解し、水36がフッ化水素
酸になる。そして、フッ化水素酸の濃度が所定の濃度に
達したならば、水36を交換する。このように構成する
ことにより、バブリング器などの捕集装置を省略するこ
とができる。なを、水槽34に常時水を供給して水36
が常に入れ替わるようにしてもよい。
【0050】図5は、第3実施の形態に係るガス処理装
置の説明図である。図5において、本図に図示しないガ
ス排出源12から排出された四フッ化炭素ガスは、管路
42によりバブリング器44内の水46中に放出される
ようになっている。また、バブリング器44には、水4
6の上方に開口している第1処理管路48が接続してあ
って、水蒸気を含んだ四フッ化炭素ガスを水52が貯溜
してある捕集水槽50に導くようにしてある。
【0051】第1処理管路48は、途中に放電部を構成
している放電電極54、56が設けてあって、内部を流
れる四フッ化炭素ガスに高周波電圧を印加して分解でき
るようにしてある。また、第1処理管路48の先端部
は、捕集水槽50の水中において上向きに開口してい
る。そして、第1処理管路48の先端開口の上部には、
第2処理管路58の一端に設けたスカート状の気体捕集
器60が配置してあって、第1処理管路48から放出さ
れて水蒸気を含んだ四フッ化炭素ガスを第2処理管路5
8に導けるようにしてある。
【0052】第2処理管路58は、第1処理管路48と
同様に、先端が捕集水槽50の水中において上向きに開
口しているとともに、中間部に放電部である放電電極6
2、64が設けてあって、内部を通る四フッ化炭素ガス
を分解できるようにしてある。また、第2処理管路58
から放出されたガスは、第3処理管路66に設けた気体
捕集器68に捕集され、第3処理管路66に流入するよ
うになっている。そして、第3処理管路66は、第2処
理管路58と同様に構成してある。以下、同様の処理管
路が必要な数だけ設けてある。
【0053】このように構成した第3実施の形態におい
ては、各処理管路48、58、66、……に設けた放電
電極54、56間、62、64間、……に高周波電圧を
印加して各処理管路を流れる四フッ化炭素ガスを分解し
て水蒸気と反応させ、フッ化水素ガスを生成する。そし
て、各処理管路48、58、66、……において生成さ
れたフッ化水素ガスは、捕集水槽50内の水52中に放
出されると水52に溶解し、水52をフッ化水素酸にす
る。また、下流側の処理管路に導入される際に水蒸気が
補充され、次の放電部におけるフッ化水素の生成を容易
にする。
【0054】この実施の形態においては、複数の放電部
と複数のフッ化水素の捕集部とを交互に、かつ直列に接
続したような構成となっているため、四フッ化炭素ガス
の分解効率をさらに高めることができる。すなわち、反
応生成物であるフッ化水素ガスを除去しない場合、処理
管路の下流側に行くほど処理管路を流れる処理ガス中の
フッ化水素ガスの濃度が上昇し、放電による反応を阻害
するため、図6の破線に示したように分解効率が低下
し、完全に分解することが困難となる。これに対して第
3実施の形態のように各放電部により生成したフッ化水
素ガスをその都度除去するようにすると、フッ化水素ガ
スによる反応の阻害を防止できるため、図6の実線に示
したように、四フッ化炭素ガスの完全な分解が容易に可
能となる。
【0055】図7は、第3実施の形態の変形例を示した
ものである。この変形例においては、放電電極54、5
6を設けた第1処理管路48が第1バブリング器26a
に接続してあって、第1バブリング器26aの水28中
に処理したガスを放出するようになて入る。そして、第
1バブリング器26aと第2バブリング器26bとは、
第2処理管路58によって接続しあって、第1バブリン
グ器26aを通過して第2処理管路58内で処理された
ガスを第2バブリング器26bの水28中に放出するよ
うになっている。以下、同様にして必要な数だけ処理管
路とバブリング器とが交互に、かつ直列に接続してあ
る。このため、第3実施の形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0056】図8は、第4実施の形態を示す斜視図であ
る。この第4実施形態においては、図8(1)に示した
ように、複数のガス流路70a〜70eが平行に配設し
てある。また、各ガス流路70a〜70eの端部には、
捕集部72a〜72dが設けてある。そして、捕集部7
2(70a〜70e)は、図8(2)に示したように、
バブリング器を構成していて、上流側のガス流路の末端
部が水中に開口しており、下流側のガス流路の始端部が
水の上方に開口している。さらに、各ガス流路70a〜
70eの上下部には、各ガス流路を横断するように放電
電極74、76が設けてあって、各ガス流路を流れる四
フッ化炭素ガスを放電により分解し、水蒸気と反応させ
てフッ化水素ガスを生成できるようにしてある。この第
4実施形態においても第3実施形態と同様の効果を得る
ことができる。しかも、ガス流路が蛇行して配設してい
るため、装置をコンパクトにすることができる。
【0057】図9〜図12は、放電部の他の実施形態を
示したものである。図9に示した放電部80は、平行配
置した一対の絶縁板82、84の対向面のそれぞれに放
電電極86a、86bと、放電電極88a、88bとが
適宜の間隔をおいて配設してある。そして、放電電極8
6a、86bが高周波電源90に接続してあり、放電電
極88a、88bが高周波電源92に接続してあって、
斜線に示した放電領域94、96において沿面放電を生
ずるようになっている。このように形成した実施の形態
においては、放電しずらい四フッ化炭素ガスや六フッ化
硫黄ガスなどであっても、電極86a、86b間または
電極88a、88b間に1kV程度の電圧を印加するこ
とにより、容易に沿面放電を発生させることができ、ハ
ロゲン系ガスの分解をすることができる。
【0058】なお、図9においては、一対の絶縁板8
2、84を平行配置した場合について説明したが、絶縁
体を円筒状に形成し、一対のリング状電極を適宜の間隔
をおいて配置して沿面放電を発生させてもよい。
【0059】図10に示した実施形態は、一対の金属電
極110、112が高周波電源114に接続してある。
また、各金属電極110、112の対向面には、誘電体
116、118が取り付けてあって、誘電体116、1
18間にコロナ放電120を発生させるようにしてあ
る。そして、処理ガスをコロナ放電内を通すことにより
分解し、フッ化水素を生成する。
【0060】図11の実施形態は、放電電極18、20
の背面にヒータ(加熱源)122、124が設けてあ
り、放電電極18、20を加熱できるようにしてある。
このように構成して放電電極18、20を加熱すれば、
放電電極18、20から熱電子が放出されるため、四フ
ッ化炭素ガスに衝突する電子数が多くなり、四フッ化炭
素ガスの分解をより容易に、かつ迅速に行なうことがで
きる。なお、加熱源は、ヒータ122、124に代えて
赤外線ランプなどであってもよい。
【0061】図12に示した実施の形態は、放電電極1
8、20の側方に紫外線ランプ(紫外線源)126が設
けてあって、放電電極18、20間の処理ガスに紫外線
128を照射できるようにしてある。このように、処理
ガスに紫外線128を照射すると、紫外線128のエネ
ルギーによって四フッ化炭素ガスの一部が分解するた
め、放電しにくい四フッ化炭素ガスの放電が容易となっ
て分解処理を容易に行なうことができる。また、紫外線
128が放電電極18、20に当たると、放電電極1
8、20が加熱されるため、熱電子が放出され、四フッ
化炭素ガスの分解が促進される。
【0062】図13は、第5実施の形態を示したもので
ある。この実施の形態は、四フッ化炭素ガスと水蒸気と
の混合ガスが導入される反応炉(反応室)130を備え
ている。反応炉130には、混合ガスを所定の温度に加
熱するための加熱部であるヒータ132が設けてあっ
て、四フッ化炭素ガスを加熱分解できるようになってい
る。
【0063】このように構成した第5実施の形態におい
ては、反応室130に導入された四フッ化炭素ガスと水
蒸気とは、四フッ化炭素ガスと水蒸気とが反応する温度
以上に加熱される。これにより、四フッ化炭素ガスと水
蒸気とが反応してフッ化水素ガスと二酸化炭素ガスとが
生成される。そして、生成されたフッ化水素ガスは、バ
ブリング器26などによって捕集される。この実施の形
態においても、反応炉130の内部全体において反応が
行なわれるため、効率よく四フッ化炭素ガスを分解する
ことができる。
【0064】なお、この実施の形態においても、水蒸気
に代えて水素ガスやアルコール類などを添加してもよい
し、これらの気体に加えて酸素ガスを添加してもよい。
さらに、反応炉130内の混合ガスに紫外線を照射した
り、反応炉13の内壁をケイ素または酸化ケイ素によっ
て構成することにより、分解効率をより高めることがで
きる。
【0065】図14は、第6実施の形態に係る反応処理
装置の概略構成図である。
【0066】図14において、反応処理装置140は、
真空容器(チャンバ)内に放電電極が配設された反応処
理部であるエッチング部142を有しており、このエッ
チング部142にシリコン半導体基板(図示せず)が配
置されるとともに、反応ガスである四フッ化炭素ガスが
導入されるようになっている。そして、エッチング部1
42には、真空ポンプ144が接続してあって、エッチ
ング部142の内部を所定の圧力に減圧できるようにし
てある。
【0067】真空ポンプ144の吐出側には、反応処理
によって生じた四フッ化ケイ素を捕集するSiF4除去
装置146が接続してあって、真空ポンプ144から排
出されたガスから四フッ化ケイ素を除去できるようにし
てある。また、SiF4除去装置146の出側には、図
1に示した放電部14が設けてあり、SiF4除去装置
を通過したガスが放電部14に流入するようにしてあ
る。この放電部14には、ガス流入側に水蒸気発生器2
4が接続してあるとともに、ガス流出側に図1に示した
バブリング器26が接続してある。
【0068】このように構成した第6実施の形態に係る
反応処理装置140は、エッチング部142を真空ポン
プ144によって所定の圧力に減圧するとともに、エッ
チング部142に四フッ化炭素ガスを導入して放電し、
放電により生じたフッ素の活性種によりシリコン半導体
基板のエッチングを行なう。エッチングに寄与しなかっ
た四フッ化炭素ガスは、エッチングにより生じた四フッ
化ケイ素ガスとともに真空ポンプ144により吸引さ
れ、SiF4除去装置146に送られる。そして、Si
4除去装置146を通過した四フッ化炭素ガスは、蒸
気発生器24からの水蒸気とともに放電部14に導入さ
れ、前記したように水蒸気と反応してフッ化水素と二酸
化炭素とになってバブリング器26に送られる。
【0069】このように実施の形態に係る反応処理装置
140においては、四フッ化炭素を分解するようになっ
ているため、オゾン層の破壊や地球を温暖化させる物質
の排出を避けることができる。また、この反応処理装置
140によってメモリや液晶表示装置の駆動回路などの
半導体装置を製作することにより、地球温暖化物質の排
出を伴わずに半導体装置の製造が可能となる。
【0070】図15は、第7実施の形態に係る反応処理
装置の説明図である。この実施形態に係る反応処理装置
150は、複数の反応処理部152a〜152nが設け
てある。これらの反応処理部152a〜152nは、ハ
ロゲン系ガスを導入して減圧下または大気圧下で放電さ
せ、半導体基板などの被処理材をエッチングなどの反応
処理をするチャンバを有しており、配管154を介して
前記したようなハロゲン系ガス分解処理装置156に接
続してある。そして、各反応処理部152a〜152n
から排出されたガスは、ハロゲン系ガス分解処理装置1
56に導入され、ハロゲン系ガスを分解して除去するよ
うになっている。
【0071】このように構成した第7実施の形態におい
ては、第6実施の形態と同様の効果が得られるととも
に、複数箇所から排出されたハロゲン系ガスを配管15
4によって1つのハロゲン系ガス処理装置156に集め
て分解処理するようになっているため、管理が容易とな
る。
【0072】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、四フッ化炭素ガスや六フッ化硫黄ガスなどのハロゲ
ン系ガスが放電部において活性化されて活性なハロゲン
が遊離し、これがハロゲン系ガスとともに放電部に導入
された水素ガスまたは水素を含む化合物の水素と結合
し、ハロゲン化水素が生成される。このため、遊離した
ハロゲンが再び炭素や硫黄などと再結合するのを防ぐこ
とができ、高効率でハロゲン系ガスの分解とハロゲン化
水素を生成することができる。しかも、ハロゲン化水素
の生成は、放電領域のほぼ全域において行なわれるた
め、ハロゲン化ガスの分解を高速で行なうことができ
る。従って、生成されたハロゲン化水素を吸着や凝縮、
溶媒に溶解させるなどして捕集することにより、効率よ
く安価に分解処理することができる。
【0073】また、本発明によれば、ハロゲン系ガスと
水素ガスまたは水素を含む化合物の気体との混合ガスを
加熱することにより、加熱分解されたハロゲンが水素ガ
スまたは水素を含む化合物中の水素と結合してハロゲン
化水素を生成し、ハロゲンの炭素や硫黄との再結合が防
止されるため、高効率でハロゲン系ガスの分解とハロゲ
ン化水素の生成を行なうことができ、ハロゲン系ガスの
分解処理を高効率で安価に行なうことができる。
【0074】そして、本発明の反応処理装置によれば、
ハロゲン系ガスを分解するようになっているため、オゾ
ン層の破壊や地球を温暖化させる物質の排出を避けるこ
とができ、地球温暖化物質の排出を伴わずに半導体装置
の製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るハロゲン系ガス
の処理装置の説明図である。
【図2】本発明の第2実施の形態に係るハロゲン系ガス
の処理装置の説明図である。
【図3】放電部への水蒸気の供給方法の他の実施形態を
示す図である。
【図4】放電部への水蒸気の供給方法のさらに他の実施
形態を示す図である。
【図5】第3実施の形態に係るガス処理装置の説明図で
ある。
【図6】放電回数と四フッ化炭素ガスの分解率との関係
を示す図である。
【図7】第3実施の形態の変形例を示す図である。
【図8】第4実施の形態を示す斜視図である。
【図9】放電部の他の実施形態を示す図である。
【図10】放電部の他の実施形態を示す図である。
【図11】放電部の他の実施形態を示す図である。
【図12】放電部の他の実施形態を示す図である。
【図13】第5実施の形態を示す図である。
【図14】第6実施の形態に係る反応処理装置の概略構
成図である。
【図15】第7実施の形態の説明図である。
【図16】従来のハロゲン系ガスの処理方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
10、30 ガス処理装置 12 ガス排出源 14 放電部 22 高周波電源 24 反応物供給部(水蒸気発生器) 26 生成物捕集部(バブリング器) 28 水 32 反応物捕集部(吸着器) 36 水 50 捕集水槽 54、56 放電電極 62、64 放電電極 70a〜70e ガス流路 72a〜72d 捕集部 122、124 加熱源(ヒータ) 126 紫外線源(紫外線ランプ) 130 反応室(反応炉) 132 加熱源(ヒータ) 140 反応処理装置 142 反応処理部(エッチング部) 150 反応処理装置 152a〜152n 反応処理部 154 配管 156 ハロゲン系ガス分解処理装置

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン系ガスと、水素ガスまたは水素
    原子を含むハロゲン化物以外の化合物の気体とを混合
    し、この混合ガスを放電部を通過させてハロゲン化水素
    を生成したのち、ハロゲン化水素を捕集することを特徴
    とするハロゲン系ガスの処理方法。
  2. 【請求項2】 前記放電部は、大気圧またはその近傍の
    圧力下にある前記混合ガスを介して行なう気体放電であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン系ガスの
    処理方法。
  3. 【請求項3】 前記混合ガスに希ガスを添加して気体放
    電を発生させることを特徴とする請求項2に記載のハロ
    ゲン系ガスの処理方法。
  4. 【請求項4】 前記気体放電は、前記混合ガスに紫外線
    を照射しつつ行なうことを特徴とする請求項2または3
    に記載のハロゲン系ガスの処理方法。
  5. 【請求項5】 前記気体放電は、放電電極を加熱して行
    なうことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記
    載のハロゲン系ガスの処理方法。
  6. 【請求項6】 ハロゲン系ガスと、水素ガスまたは水素
    原子を含むハロゲン化物以外の化合物の気体とを混合
    し、この混合ガスを加熱してハロゲン化水素を生成した
    のち、ハロゲン化水素を捕集することを特徴とするハロ
    ゲン系ガスの処理方法。
  7. 【請求項7】 前記水素を含む化合物の気体は、水蒸気
    であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
    記載のハロゲン系ガスの処理方法。
  8. 【請求項8】 前記混合ガスに酸素ガスを添加すること
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のハロ
    ゲン系ガスの処理方法。
  9. 【請求項9】 前記酸素ガスの添加量は、体積比で前記
    ハロゲン系ガスの量に対して5〜20%であることを特
    徴とする請求項8に記載のハロゲン系ガスの処理方法。
  10. 【請求項10】 ハロゲン系ガスの排出源に接続され、
    前記ハロゲン系ガスが導入される放電部と、この放電部
    に水素ガスまたは水素を含んだハロゲン化物以外の化合
    物の気体を供給する反応物供給部と、前記放電部におけ
    る放電により生成したフッ化水素を捕獲する生成物捕集
    部とを有することを特徴とするハロゲン系ガスの処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記放電部は、大気圧またはその近傍
    の圧力下にある前記ハロゲン系ガスと、水素ガスまたは
    水素を含んだハロゲン化物以外の化合物の気体との混合
    ガスを介して気体放電を発生することを特徴とする請求
    項10に記載のハロゲン系ガスの処理装置。
  12. 【請求項12】 前記放電部と前記生成物捕集部とは複
    数設けられ、これらがガス流路を介して交互に、かつ直
    列に接続してあることを特徴とする請求項10または1
    1に記載のハロゲン系ガスの処理装置。
  13. 【請求項13】 前記ガス流路は、蛇行させてあること
    を特徴とする請求項12に記載のハロゲン系ガスの処理
    装置。
  14. 【請求項14】 前記放電部は、導入された前記ハロゲ
    ン系ガスに紫外線を照射する紫外線源を有していること
    を特徴とする請求項11ないし13のいずれかに記載の
    ハロゲン系ガスの処理装置。
  15. 【請求項15】 前記放電部は、放電電極を加熱する加
    熱源を有していることを特徴とする請求項11ないし1
    3のいずれかに記載のハロゲン系ガスの処理装置。
  16. 【請求項16】 前記放電部には、放電部に希ガスを供
    給する希ガス供給部が接続してあることを特徴とする請
    求項11ないし15のいずれかに記載のハロゲン系ガス
    の処理装置。
  17. 【請求項17】 前記放電部は、少なくとも放電電極の
    面がシリコンまたは酸化シリコンからなることを特徴と
    する請求項10ないし16のいずれかに記載のハロゲン
    系ガスの処理装置。
  18. 【請求項18】 前記放電部は、放電電極が上下に対向
    配置され、下側の放電電極が水からなることを特徴とす
    る請求項11ないし16のいずれかに記載のハロゲン系
    ガスの処理装置。
  19. 【請求項19】 前記放電部には、放電部に酸素ガスを
    供給する酸素供給部が接続してあることを特徴とする請
    求項10ないし18のいずれかに記載のハロゲン系ガス
    の処理装置。
  20. 【請求項20】 ハロゲン系ガスの排出源に接続され、
    前記ハロゲン系ガスが導入される反応室と、この反応室
    に水素ガスまたは水素を含んだハロゲン化物以外の化合
    物の気体を供給する反応物供給部と、前記反応室内のガ
    スを加熱してフッ化水素を生成させる加熱部と、前記反
    応室において生成されたフッ化水素を捕獲する生成物捕
    集部とを有することを特徴とするハロゲン系ガスの処理
    装置。
  21. 【請求項21】 前記反応室には、反応室に酸素ガスを
    供給する酸素供給部が接続してあることを特徴とする請
    求項20に記載のハロゲン系ガスの処理装置。
  22. 【請求項22】 前記反応物供給部は、前記放電部に水
    蒸気を供給する水蒸気発生器でることを特徴とする請求
    項10ないし21いずれかに記載のハロゲン系ガスの処
    理装置。
  23. 【請求項23】 前記生成物捕集部は、前記フッ化水素
    を含んだガスを水中に放出するバブリング器であること
    を特徴とする請求項10ないし22のいずれかに記載の
    ハロゲン系ガスの処理装置。
  24. 【請求項24】 チャンバ内に被処理材を配置するとと
    もにハロゲン系ガスを導入し、ハロゲン系ガスを介して
    放電させて活性種を生成して前記被処理材と反応させる
    反応処理装置であって、前記チャンバの排気側に請求項
    10ないし23のいずれかに記載したハロゲン系ガスの
    処理装置が設けてあることを特徴とする反応処理装置。
  25. 【請求項25】 前記被処理材と前記活性種とを反応さ
    せる前記チャンバが複数設けてあるとともに、各チャン
    バと前記ハロゲン系ガスの処理装置とを配管を介して接
    続したことを特徴とする請求項24に記載の反応処理装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項24または25に記載の反応処
    理装置を用いてエッチング工程がなされていることを特
    徴とする半導体装置。
JP9326511A 1997-11-27 1997-11-27 ハロゲン系ガスの処理方法、処理装置および反応処理装置並びに半導体装置 Withdrawn JPH11156156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9326511A JPH11156156A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 ハロゲン系ガスの処理方法、処理装置および反応処理装置並びに半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9326511A JPH11156156A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 ハロゲン系ガスの処理方法、処理装置および反応処理装置並びに半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11156156A true JPH11156156A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18188653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9326511A Withdrawn JPH11156156A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 ハロゲン系ガスの処理方法、処理装置および反応処理装置並びに半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11156156A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001091896A1 (fr) * 2000-05-29 2001-12-06 Three Tec Co., Ltd. Appareil de traitement d'objets et dispositif a plasma dote de cet appareil
JP2002153729A (ja) * 2000-11-17 2002-05-28 Mitsubishi Electric Corp ハロゲン含有ガス処理方法及び処理装置
JP2002282651A (ja) * 2001-03-28 2002-10-02 Mitsubishi Electric Corp ハロゲン含有排ガス処理方法及び装置
JP2004174391A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Central Res Inst Of Electric Power Ind 排ガスからフッ素成分を選択的に除去する方法
FR2888519A1 (fr) * 2005-07-12 2007-01-19 Air Liquide Procede de traitement, par plasma, d'effluents gazeux
WO2007007003A3 (fr) * 2005-07-12 2007-05-03 Air Liquide Procede de traitement par plasma d'effluents gazeux
JP2007216229A (ja) * 2007-06-01 2007-08-30 Ebara Corp フッ素含有化合物を含む排ガスの処理装置
EP1955757A2 (en) 2007-02-08 2008-08-13 Clean Technology Co., Ltd. Exhaust gas treating system
JP2010058118A (ja) * 2009-12-07 2010-03-18 Mitsubishi Electric Corp ハロゲン含有ガスの処理装置
JP2014005196A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Air Products And Chemicals Inc 三フッ化窒素から汚染物質を除去するための方法と装置
US20180337510A1 (en) * 2017-05-17 2018-11-22 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Excimer laser oscillation device having gas recycle function

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100755241B1 (ko) 2000-05-29 2007-09-04 가부시키가이샤 아도테쿠 프라즈마 테쿠노로지 피처리물처리장치 및 그것을 사용한 플라즈마설비
JP4796733B2 (ja) * 2000-05-29 2011-10-19 株式会社アドテック プラズマ テクノロジー ガス分解装置およびそれを用いたプラズマ設備
WO2001091896A1 (fr) * 2000-05-29 2001-12-06 Three Tec Co., Ltd. Appareil de traitement d'objets et dispositif a plasma dote de cet appareil
US7378062B2 (en) 2000-05-29 2008-05-27 Three Tec Co., Ltd. Object processing apparatus and plasma facility comprising the same
JP2002153729A (ja) * 2000-11-17 2002-05-28 Mitsubishi Electric Corp ハロゲン含有ガス処理方法及び処理装置
JP4558176B2 (ja) * 2000-11-17 2010-10-06 三菱電機株式会社 ハロゲン含有ガス処理方法及び処理装置
JP4558233B2 (ja) * 2001-03-28 2010-10-06 三菱電機株式会社 ハロゲン含有排ガス処理装置
JP2002282651A (ja) * 2001-03-28 2002-10-02 Mitsubishi Electric Corp ハロゲン含有排ガス処理方法及び装置
JP4518460B2 (ja) * 2002-11-27 2010-08-04 財団法人電力中央研究所 排ガスからフッ素成分を選択的に回収する方法
JP2004174391A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Central Res Inst Of Electric Power Ind 排ガスからフッ素成分を選択的に除去する方法
WO2007007003A3 (fr) * 2005-07-12 2007-05-03 Air Liquide Procede de traitement par plasma d'effluents gazeux
FR2888519A1 (fr) * 2005-07-12 2007-01-19 Air Liquide Procede de traitement, par plasma, d'effluents gazeux
EP1955757A2 (en) 2007-02-08 2008-08-13 Clean Technology Co., Ltd. Exhaust gas treating system
JP2007216229A (ja) * 2007-06-01 2007-08-30 Ebara Corp フッ素含有化合物を含む排ガスの処理装置
JP2010058118A (ja) * 2009-12-07 2010-03-18 Mitsubishi Electric Corp ハロゲン含有ガスの処理装置
JP2014005196A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Air Products And Chemicals Inc 三フッ化窒素から汚染物質を除去するための方法と装置
US20180337510A1 (en) * 2017-05-17 2018-11-22 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Excimer laser oscillation device having gas recycle function
JP2018195713A (ja) * 2017-05-17 2018-12-06 日本エア・リキード株式会社 ガスリサイクル機能を有するエキシマレーザ発振装置
CN108939868A (zh) * 2017-05-17 2018-12-07 乔治洛德方法研究和开发液化空气有限公司 具有气体回收功能的准分子激光振荡装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2985762B2 (ja) 排気ガスの処理方法及び処理装置
JP4414004B2 (ja) 過フッ素化ガスおよびハイドロフルオロカーボンの処理方法および装置
JP4796733B2 (ja) ガス分解装置およびそれを用いたプラズマ設備
KR101107855B1 (ko) 플루오로화합물-함유 가스 스트림의 처리 방법 및 장치
US6170668B1 (en) Apparatus for extraction of contaminants from a gas
JP4447469B2 (ja) プラズマ発生装置、オゾン発生装置、基板処理装置、及び半導体デバイスの製造方法
KR100787019B1 (ko) 하향 플라즈마를 이용한 유전체 에칭의 향상된 레지스트스트립
US6888040B1 (en) Method and apparatus for abatement of reaction products from a vacuum processing chamber
KR100658374B1 (ko) 반도체 세정 폐가스 제거를 위한 플라즈마 스크러버
JPH11156156A (ja) ハロゲン系ガスの処理方法、処理装置および反応処理装置並びに半導体装置
JP2003210940A (ja) 誘電体バリア放電装置およびモジュール
JPH11218318A (ja) 排ガス処理設備
JP3217034B2 (ja) 過弗化物の処理方法及びその処理装置
JP2004160312A (ja) Pfcガス分解システム及びガス分解方法
JP3704965B2 (ja) ドライエッチング方法及び装置
JPH0226804A (ja) 酸素原子発生方法および装置
JP2002273169A5 (ja)
KR20030004527A (ko) 건식 세정/에싱 방법 및 장치
JP4558176B2 (ja) ハロゲン含有ガス処理方法及び処理装置
KR100578356B1 (ko) 저온 플라스마를 이용한 과플루오르화 화합물 함유 배가스처리 방법 및 그 장치
JP2012129239A (ja) エッチング装置及び方法
JP3487150B2 (ja) ドライエッチング方法および装置
JPH06100301A (ja) オゾン発生装置
TW202429014A (zh) 排氣處理裝置
KR20240047306A (ko) 배기 가스 처리 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201