JP2007214064A - 固体高分子型燃料電池用高分子電解質膜、膜−電極接合体及び燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】α−炭素原子に結合した水素原子が非置換であるか炭素数1〜4のアルキル基で置換され、かつ、芳香環に直接結合した水素原子の少なくとも1つが炭素数1〜8のアルキル基で置換された芳香族ビニル系化合物単位を繰返し単位として有する重合体ブロック(A)及び柔軟な重合体ブロック(B)を構成成分とし、重合体ブロック(A)にイオン伝導性基を有するブロック共重合体を含有することを特徴とする固体高分子型燃料電池用高分子電解質膜、並びに膜−電極接合体及び固体高分子型燃料電池。
Description
特許文献1、特許文献2に記載されている、エンジニアリングプラスチック系高分子電解質膜は、パーフルオロカーボンスルホン酸系高分子電解質膜と異なり、イオンチャンネルを形成しにくいため、メタノール透過性を低減することが可能である。しかしながら、膜の電気抵抗が高い傾向にあるという欠点を有しており、またイオン基導入量を高くして膜の電気抵抗を小さくすると膨潤しやすくなる傾向にある。また、電極との接合不良がおきやすいという欠点も知られている。したがって、エンジニアリングプラスチック系高分子電解質膜は直接型メタノール燃料電池に使用する電解質膜として十分な性能を発現できていないのが現状である。
すなわち本発明は、α−炭素原子に結合した水素原子が非置換であるか炭素数1〜4のアルキル基で置換され、かつ、芳香環に直接結合した水素原子の少なくとも1つが炭素数1〜8のアルキル基で置換された芳香族ビニル系化合物単位を繰返し単位として有する重合体ブロック(A)及び柔軟な重合体ブロック(B)を構成成分とし、重合体ブロック(A)にイオン伝導性基を有するブロック共重合体を含有することを特徴とする固体高分子型燃料電池用高分子電解質膜に関する。
本発明はまた、上記電解質膜を用いた膜−電極接合体及び燃料電池に関する。
本発明の高分子電解質膜を構成するブロック共重合体は、α−炭素原子に結合した水素原子が非置換であるか炭素数1〜4のアルキル基で置換され、かつ、芳香環に直接結合した水素原子の少なくとも1つが炭素数1〜8のアルキル基で置換された芳香族ビニル系化合物単位(以下、該芳香族ビニル系化合物を芳香族ビニル系化合物(a)、該芳香族ビニル系化合物単位を芳香族ビニル系化合物(a)単位という場合がある)を繰返し単位として有し、かつ、少なくとも1つのイオン伝導性基を有する重合体ブロック(A)を構成成分とする。
重合体ブロック(A)は芳香族ビニル系化合物単位(a)以外に他の芳香族ビニル系化合物単位を含んでいてもよい。他の芳香族ビニル系化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、α−メチルビニルナフタレン、ビニルアントラセン、ビニルピレン等が挙げられる。
2種以上の芳香族ビニル系化合物(a)を共重合させる場合や芳香族ビニル系化合物(a)と他の芳香族ビニル系化合物とを共重合させる場合の形態はランダム共重合でもブロック共重合でもグラフト共重合でもテーパード共重合でもよい。
重合体ブロック(A)又は(B)を構成する単量体の種類、分子量等によって、重合体ブロック(A)又は(B)の製造法は、ラジカル重合法、アニオン重合法、カチオン重合法、配位重合法等から適宜選択されるが、工業的な容易さから、ラジカル重合法、アニオン重合あるいはカチオン重合法が好ましく選択される。特に、分子量、分子量分布、重合体の構造、フレキシブルな成分からなる重合体ブロック(B)又は(A)との結合の容易さ等からいわゆるリビング重合法が好ましく、具体的にはリビングラジカル重合法あるいはリビングアニオン重合法、リビングカチオン重合法が好ましい。
(1)シクロヘキサン溶媒中でアニオン重合開始剤を用いて、20〜100℃の温度条件下で、p−メチルスチレン等のα−炭素が3級炭素である芳香族ビニル系化合物を重合し、その後共役ジエンを重合させた後、p−メチルスチレン等のα−炭素が3級炭素である芳香族ビニル系化合物を逐次重合させA−B−A型ブロック共重合体を得る方法、
(2)シクロヘキサン溶媒中でアニオン重合開始剤を用いて、20〜100℃の温度条件下でp−メチルスチレン等のα−炭素が3級炭素である芳香族ビニル系化合物を重合し、その後共役ジエンを重合させた後、安息香酸フェニル等のカップリング剤を添加してA−B−A型ブロック共重合体を得る方法、
などの公知の方法を採用/応用することができる。
(3)非極性溶媒中有機リチウム化合物を開始剤として用い、0.1〜10質量%の濃度の極性化合物の存在下、−30℃〜30℃の温度にて、5〜50質量%の濃度のα−メチルスチレンを重合させ、得られるリビングポリマーに共役ジエンを重合させた後、安息香酸フェニル等のカップリング剤を添加して、A−B−A型ブロック共重合体を得る方法、
(4)非極性溶媒中有機リチウム化合物を開始剤として用い、0.1〜10質量%の濃度の極性化合物の存在下、−30℃〜30℃の温度にて、5〜50質量%の濃度のα−メチルスチレンを重合させ、得られるリビングポリマーに共役ジエンを重合させ、得られるα−メチルスチレン重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロックからなるブロック共重合体のリビングポリマーに重合体ブロック(C)を構成する単量体を重合させてA−B−C型ブロック共重合体を得る方法、
などの公知の方法に準じて製造することができる。上記ブロック共重合体の具体的製造方法中、(3)の方法がより一層好ましい。
(5)ハロゲン系/炭化水素系混合溶媒中、−78℃で、2官能性ハロゲン化開始剤を用いて、ルイス酸の存在下、イソブテンをカチオン重合させた後、スチレンを重合させ、A−B−A型ブロック共重合体を得る方法(Makromol.Chem.,Macromol.Symp.32,119(1990))などのスチレンを用いた公知の方法に準じて製造することができる。
(6)ハロゲン系/炭化水素系混合溶媒中、−78℃で、2官能性ハロゲン化開始剤を用いて、ルイス酸の存在下、イソブテンをカチオン重合させた後、ジフェニルエチレンを付加させ、さらにルイス酸を後添加後、α−メチルスチレンを重合させ、A−B−A型ブロック共重合体を得る方法(Macromolecules,(1995),28,4893−4898)
などの公知の方法に準じて製造することができる。
まず、得られたブロック共重合体にスルホン酸基を導入する方法について述べる。スルホン化は、公知のスルホン化の方法で行える。このような方法としては、ブロック共重合体の有機溶媒溶液や縣濁液を調製し、スルホン化剤を添加し混合する方法やブロック共重合体に直接ガス状のスルホン化剤を添加する方法等が例示される。
イオン伝導性基を有する単量体としては、芳香族系ビニル化合物にイオン伝導性基が結合した単量体が好ましい。具体的には、o、mもしくはp−アルキルスチレンスルホン酸、α−アルキル−o、mもしくはp−アルキル−スチレンスルホン酸、スチレンスルホン酸、α−アルキル−スチレンスルホン酸、o、mもしくはp−アルキルスチレンホスホン酸、α−アルキル−o、mもしくはp−アルキル−スチレンホスホン酸、スチレンホスホン酸、α−アルキル−スチレンホスホン酸等が挙げられる。
イオン伝導性を含有する単量体としては、さらに、イオン伝導性基が結合した(メタ)アクリル系単量体も用いることができる。具体的には、メタクリル酸、アクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸等が挙げられる。
また、得られた電解質膜層の上に、新たに、同じもしくは異なるブロック共重合体溶液を塗布して乾燥することにより積層化させてもよい。また、上記のようにして得られた、同じもしくは異なる電解質膜同士を熱ロール成形等で圧着させて積層化させてもよい。
し、基材フィルムを剥離することで電解質膜と触媒層との接合体を得、それぞれの触媒層にホットプレスによりガス拡散層を圧着する方法がある。これらの方法においては、イオン伝導性基をNaなどの金属との塩にした状態で行い、接合後の酸処理によってプロトン型に戻す処理を行ってもよい。
本発明の高分子電解質膜を用いた燃料電池は、経済的で、環境に優しく、高いイオン伝導度と優れたメタノールバリア性を兼ね備えており、固体高分子型燃料電池、特に直接型メタノール燃料電池として優れた発電性能を発現することができる。
ポリ(p−メチルスチレン)(重合体ブロック(A))と水添ポリブタジエン(重合体ブロック(B))とからなるブロック共重合体の製造
重合体ブロック(A)を合成する際に、芳香族ビニル系化合物(a)として、p−メチルスチレンを用い、重合体ブロック(B)を合成する際にブタジエンを用いて、既報の方法(特開2005−281373号公報)と同様の方法で、ポリ(p−メチルスチレン)−b−ポリブタジエン−b−ポリ(p−メチルスチレン)(以下、pmSBpmSと略記する)を合成した。得られたpmSBpmSの数平均分子量は78000であり、1H−NMR測定から求めた1,4−結合量は58.5%、p−メチルスチレン単位の含有量は30質量%であった。
ポリ(スチレン/4−tert−ブチルスチレン)(重合体ブロック(A))と水添ポリイソプレン(重合体ブロック(B))とからなるブロック共重合体の製造
重合体ブロック(A)を合成する際に、芳香族ビニル系化合物(a)として4−tert−ブチルスチレン及び他の芳香族ビニル系化合物としてスチレンを質量比が50/50になるように混合して用い、重合体ブロック(B)を合成する際にイソプレンを用いて、既報の方法(特開2005−281373号公報)と同様の方法で、ポリ(スチレン/4−tert−ブチルスチレン)−b−ポリイソプレン−b−ポリ(スチレン/4−tert−ブチルスチレン)(以下(S/tBS)I(S/tBS)と略記する)を合成した。得られた(S/tBS)I(S/tBS)の数平均分子量は51800であり、1H−NMR測定から求めた1,4−結合量は94.0%、スチレン単位の含有量は15.6質量%、4−tert−ブチルスチレン単位の含有量は15.6質量%であった。
合成した(S/tBS)I(S/tBS)を用いて、水素添加反応を9時間行ったことを除いて参考例1と同様にして、水素添加率99.9%のポリ(スチレン/4−tert−ブチルスチレン)−b−水添ポリイソプレン−b−ポリ(スチレン/4−tert−ブチルスチレン)トリブロック共重合体(以下(S/tBS)EP(S/tBS)と略記する)を得た。
(1)スルホン化pmSEBpmSの合成
参考例1で得られたブロック共重合体(pmSEBpmS)51gを、攪拌機付きのガラス製反応容器中にて1時間真空乾燥し、ついで窒素置換した後、塩化メチレン658mlを加え、35℃にて2時間攪拌して溶解させた。溶解後、塩化メチレン18.9ml中、0℃にて無水酢酸9.40mlと硫酸4.20mlとを反応させて得られたスルホン化試薬を、5分かけて徐々に滴下した。35℃にて6時間攪拌後、2Lの蒸留水の中に攪拌しながら重合体溶液を注ぎ、重合体を凝固析出させた。析出した固形分を90℃の蒸留水で30分間洗浄し、ついでろ過した。この洗浄及びろ過の操作を洗浄水のpHに変化がなくなるまで繰り返し、最後にろ集した重合体を真空乾燥してスルホン化pmSEBpmSを得た。得られたスルホン化pmSEBpmSのp−メチルスチレン単位のベンゼン環のスルホン化率は1H−NMR分析から29mol%であった。
(2)燃料電池用電解質膜の作製
(1)で得られたスルホン化pmSEBpmSの5質量%のTHF溶液を調製し、ポリテトラフルオロエチレンシート上に約1000μmの厚みでキャストし、室温で十分乾燥させたのち、十分真空乾燥させることで、厚さ52μmの膜を得た。
(1)スルホン化(S/tBS)EP(S/tBS)の合成
参考例2で得られたブロック共重合体((S/tBS)EP(S/tBS))30gを、攪拌機付きのガラス製反応容器中にて1時間真空乾燥し、ついで窒素置換した後、塩化メチレン30mlを加え、35℃にて2時間攪拌して溶解させた。溶解後、塩化メチレン11.1ml中、0℃にて無水酢酸5.53mlと硫酸2.47mlとを反応させて得られたスルホン化試薬を、5分かけて徐々に滴下した。35℃にて6時間攪拌後、1Lの蒸留水の中に攪拌しながら重合体溶液を注ぎ、重合体を凝固析出させた。析出した固形分を90℃の蒸留水で30分間洗浄し、ついでろ過した。この洗浄及びろ過の操作を洗浄水のpHに変化がなくなるまで繰り返し、最後にろ集した重合体を真空乾燥してスルホン化(S/tBS)EP(S/tBS)を得た。得られたスルホン化(S/tBS)EP(S/tBS)のベンゼン環のスルホン化率は1H−NMR分析から31.0mol%であった。
(2)燃料電池用電解質膜の作製
(1)で得られたスルホン化(S/tBS)EP(S/tBS)の23質量%のトルエン/イソブチルアルコール(質量比8/2)溶液を調製し、離形処理済みPETフィルム[(株)東洋紡製「東洋紡エステルフィルムK1504」]上に約450μmの厚みでコートし、室温で十分乾燥させたのち、十分真空乾燥させることで、厚さ49μmの膜を得た。
(1)スルホン化SEBSの合成
塩化メチレン34.2ml中、0℃にて無水酢酸17.1mlと硫酸7.64mlとを反応させてスルホン化試薬を調製した。一方、SEBS(スチレン−(エチレン−ブチレン)−スチレン)ブロック共重合体[(株)クラレ製「セプトン8007」]100gを、攪拌機付きのガラス製反応容器中にて1時間真空乾燥し、ついで窒素置換した後、塩化メチレン1000mlを加え、35℃にて4時間攪拌して溶解させた。溶解後、スルホン化試薬を5分かけて徐々に滴下した。35℃にて5時間攪拌後、2Lの蒸留水の中に攪拌しながら重合体溶液を注ぎ、重合体を凝固析出させた。析出した固形分は、90℃の蒸留水で30分間洗浄し、ついでろ過した。この洗浄及びろ過の操作を洗浄水のpHに変化がなくなるまで繰り返し、最後にろ集した重合体を真空乾燥してスルホン化SEBSを得た。得られたスルホン化SEBSのスチレン単位のベンゼン環のスルホン化率は1H−NMR分析から29.0mol%であった。
(2)燃料電池用電解質膜の作製
(1)で得られたスルホン化SEBSの5質量%のTHF溶液を調製し、ポリテトラフルオロエチレンシート上に約1000μmの厚みでキャストし、室温で十分乾燥させたのち、十分真空乾燥させることで、厚さ52μmの膜を得た。
(2)燃料電池用電解質膜の作製
比較例1の(1)で得られたスルホン化SEBSの18質量%のトルエン/イソブチルアルコール(質量比8/2)溶液を調製し、離形処理済みPETフィルム[(株)東洋紡製「東洋紡エステルフィルムK1504」] 上に約550μmの厚みでコートし、室温で十分乾燥させたのち、十分真空乾燥させることで、厚さ50μmの膜を得た。
パーフルオロカーボンスルホン酸系高分子電解質膜
パーフルオロカーボンスルホン酸系高分子電解質膜として、DuPont社ナフィオンフィルム(Nafion117)を選択した。
以下の1)〜3)の試験において試料としては各実施例又は比較例で得られたスルホン化ブロック共重合体から調製した膜又はナフィオン膜を使用した。
1)イオン交換容量の測定
試料を密閉できるガラス容器中に秤量(a(g))し、そこに過剰量の塩化ナトリウム飽和水溶液を添加して一晩攪拌した。系内に発生した塩化水素を、フェノールフタレイン液を指示薬とし、0.01NのNaOH標準水溶液(力価f)にて滴定(b(ml))した。イオン交換容量は、次式により求めた。
イオン交換容量=(0.01×b×f)/a
1cm×4cmの試料を一対の白金電極で挟み、開放系セルに装着した。測定セルを温度60℃、相対湿度90%に調節した恒温恒湿器内に設置し、交流インピーダンス法により膜の電気抵抗を測定した。
メタノール透過速度は、電解質膜をH型セルに挟み込み、セルの片側に55mlの10M(モル/リットル)のメタノール水溶液を、他方のセルに55mlの純水を注入し、25℃で攪拌しながら、電解質膜を通って純水中に拡散してくるメタノール量をガスクロマトグラフィーを用いて測定することで算出した(電解質膜の面積は、4.5cm2)。
実施例1及び2並びに比較例1及び2で作製した膜、及び比較例3のナフィオン膜の膜の電気抵抗及び10M−MeOH水溶液のメタノール透過速度を測定した結果を表1に示す。
また、実施例1及び2と比較例3との比較から、本発明の高分子電解質膜は、燃料電池用の電解質膜の代表例であるナフィオン膜に比べ、膜の電気抵抗もメタノール透過性も大幅に低下していることが明らかとなった。
したがって、本発明の高分子電解質膜は固体高分子型燃料電池用分子電解質膜として、特に直接型メタノール燃料電池用高分子電解質膜として、非常に有用であるといえる。
Claims (10)
- α−炭素原子に結合した水素原子が非置換であるか炭素数1〜4のアルキル基で置換され、かつ、芳香環に直接結合した水素原子の少なくとも1つが炭素数1〜8のアルキル基で置換された芳香族ビニル系化合物単位を繰返し単位として有する重合体ブロック(A)及び柔軟な重合体ブロック(B)を構成成分とし、重合体ブロック(A)にイオン伝導性基を有するブロック共重合体を含有することを特徴とする固体高分子型燃料電池用高分子電解質膜。
- 重合体ブロック(A)に占める該芳香族ビニル系化合物単位の割合が10質量%以上である請求項1記載の電解質膜。
- 重合体ブロック(A)と重合体ブロック(B)との質量比が95:5〜5:95である請求項請求項1又は2記載の電解質膜。
- フレキシブルな重合体ブロック(B)が炭素数2〜8のアルケン単位、炭素数5〜8のシクロアルケン単位、炭素数7〜10のビニルシクロアルケン単位、炭素数4〜8の共役ジエン単位及び炭素数5〜8の共役シクロアルカジエン単位、並びに炭素−炭素二重結合の一部もしくは全部が水素添加された炭素数7〜10のビニルシクロアルケン単位、炭素数4〜8の共役ジエン単位及び炭素数5〜8の共役シクロアルカジエン単位よりなる群から選ばれる少なくとも1種の繰返し単位からなる重合体ブロックである請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解質膜。
- フレキシブルな重合体ブロック(B)が炭素数2〜8のアルケン単位、炭素数4〜8の共役ジエン単位及び炭素−炭素二重結合の一部もしくは全部が水素添加された炭素数4〜8の共役ジエン単位から選ばれる少なくとも1種の繰返し単位からなる重合体ブロックである請求項4記載の電解質膜。
- 該芳香族ビニル系化合物単位がp−メチルスチレン単位又は4−tert−ブチルスチレン単位であり、フレキシブルな重合体ブロック(B)が炭素数4〜8の共役ジエン単位及び炭素−炭素二重結合の一部もしくは全部が水素添加された炭素数4〜8の共役ジエン単位から選ばれる少なくとも1種の繰返し単位からなる重合体ブロックである請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解質膜。
- イオン伝導性基が−SO3M基、−PO3HM(式中、Mは水素原子、アンモニウムイオン又はアルカリ金属イオンを表す)で表される基である請求項1〜6のいずれか1項に記載の電解質膜。
- イオン交換容量が、0.30meq/g以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の電解質膜。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電解質膜を使用した膜−電極接合体。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電解質層膜を使用した固体高分子型燃料電池。
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