JP2007213466A - 仮想ストレージシステム及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化してなる仮想ストレージシステムにおいて、各ストレージシステムが有する機能が異なる場合であってもホスト計算機からのコマンドを適切に処理する。
【解決手段】仮想ストレージシステム(100)は、複数のストレージシステム(20)と、複数のストレージシステム(20)を論理的に一つの記憶資源に仮想化しその記憶資源をホスト計算機(51)に提供する仮想化装置(52)とを備える。何れかのストレージシステム(20)がホスト計算機(51)からコマンドを受信すると、そのストレージシステム(20)は、コマンドに対応する機能を自身が有してない場合に、コマンドに対応する機能を有するストレージシステム(20)を検索し、コマンドに対応する機能を有するストレージシステム(20)にコマンドを転送する。
【選択図】図1

Description

本発明は複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源として仮想化してなる仮想ストレージシステム及びその制御方法に関する。
ストレージ分野では、ネットワーク上に分散する複数のコンピューティングリソースをあたかも一つのコンピューティングリソースであるかのように運用し、処理性能や耐障害性の向上を図る「ストレージグリッド(広域広帯域共有ファイルシステム)」が注目されている。ストレージグリッドの運用方法として、複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源として仮想化する方法が知られている。
ボリュームを仮想化する技術として、第一のストレージシステムの外部に存在する第二のストレージシステムの論理ユニットを第一のストレージシステム内で管理する技術が知られている(特開平7−210439号公報、特開2001−318833号公報、特開2003−8821号公報参照)。
特開平7−210439号公報 特開2001−318833号公報 特開2003−8821号公報
ストレージグリッドにおいては、論理的に一つの記憶資源を構成する複数のストレージシステムのうち機能Bを有するストレージシステムがホスト計算機から機能Bの処理要求を受信すると、そのストレージシステムは機能Bの処理要求を認識し、処理することができる。
しかし、ストレージグリッドによって論理的に一つの記憶資源に仮想化されたそれぞれのストレージシステムは、必ずしも機能を共通にするとは限らない。例えば、ストレージグリッドを構成する複数のストレージシステムのうち一部のストレージシステムのみが機能Aを有している場合がある。ホスト計算機は、複数のストレージシステムをあたかも一つの記憶資源であるかのように認識しているので、機能Aを有していないストレージシステムに機能Aの処理要求を送信してしまうことがある。このようなケースでは、コマンドエラーがホスト計算機に返送されてしまい、機能Aの処理要求が適切に処理されない。
そこで、本発明は、複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化してなる仮想ストレージシステムにおいて、各ストレージシステムが有する機能が異なる場合であっても、ホスト計算機からのコマンドを適切に処理することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の仮想ストレージシステムは、複数のストレージシステムと、複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化しその記憶資源をホスト計算機に提供する仮想化層とを備える仮想ストレージシステムであって、ホスト計算機から発行されるコマンド、コマンドに対応する機能、及び機能を有するストレージシステムの対応関係を記憶する記憶手段と、コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを複数のストレージシステムの中から検索する検索手段と、コマンドに対応する機能を有するストレージシステムにコマンドを転送する転送手段と、を備える。
本発明によれば、複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化してなる仮想ストレージシステムにおいて、各ストレージシステムが有する機能が異なる場合であっても、ホスト計算機からのコマンドを適切に処理できる。
図1は本実施形態に係る仮想ストレージシステム100のシステム構成を示す。仮想ストレージシステム100は、複数のストレージシステム20A,20B,20Cと、外部ストレージシステム70を備える。
それぞれのストレージシステム20A,20B,20Cには、一つ以上のホスト計算機51が接続されている。仮想化プログラム63を有するホスト計算機51は、SAN(Storage Area Network)41を介してそれぞれのストレージシステム20A,20B,20Cに接続しており、仮想化プログラム63の機能により複数のストレージシステム20A,20B,20Cを論理的に一つの記憶資源(以下、仮想ストレージシステム100と称する。)として認識する。
仮想化プログラム63を有しない他のホスト計算機51は、SAN42、仮想化装置52、及びSAN41を介してそれぞれのストレージシステム20A,20B,20Cに接続しており、仮想化装置52内の仮想化プログラム63の機能により複数のストレージシステム20A,20B,20Cを一つの仮想ストレージシステム100として認識する。
上述の構成により、ホスト計算機51は、複数のストレージシステム20A,20B,20Cにより提供される記憶領域を論理的な一つの仮想ストレージシステム100として認識し、仮想ストレージシステム100にアクセスすることができる。
仮想化装置52は、複数のストレージシステム20A,20B,20Cのそれぞれが提供する記憶領域を論理的な一つの記憶領域に仮想化する。仮想化装置52は、例えば、仮想化スイッチ、インテリジェントスイッチ、又は仮想化専用装置などである。尚、仮想ストレージシステム100、及び仮想化装置52を含んで構成されるシステムをストレージネットワークシステムと称する。
ホスト計算機51は、アプリケーションプログラム60、及び交替パスソフトウェア61を有する。
アプリケーションプログラム60は、例えば、データベース管理ソフトウェア、Webアプリケーションソフトエア、ストリーミングアプリケーションソフトウェア、Eビジネスアプリケーションソフトウェアなどの業務プログラムである。
交替パスソフトウェア61は、ホスト計算機51と仮想ストレージシステム100内の論理デバイスとの間の論理パスを管理し、マルチパス制御を実行する。マルチパス制御とは、複数の論理パスの中からどの論理パスを使用して論理デバイスにアクセスするのかを制御することをいう。交替パスソフトウェア61は、マルチパス管理プログラム(図示せず)、筺体間マルチパスプログラム(図示せず)、優先制御プログラム(図示せず)、及び同一デバイス対応テーブル62を有する。
マルチパス管理プログラムは、交替パスソフトウェア61全体の管理及び制御を行う。
筺体間マルチパスプログラムは、複数のストレージシステム20を経由して、外部ストレージシステム70内の論理デバイス701に接続する複数の論理パスをマルチパスとして認識する。
優先制御プログラムは、同一の論理デバイスに接続する複数の論理パスのそれぞれの使用率に基づいて、複数の論理パスの中から優先的に使用する論理パスを選択する。
同一デバイス対応テーブル62は、異なる論理パスが同一の論理デバイスに接続しているネットワーク環境下において、論理パスと論理デバイスとの対応関係を示す。
交替パスソフトウェア61は、必ずしもホスト計算機51内に格納される必要はなく、仮想化装置52内に格納されていてもよい。
以下の説明においては、ストレージシステム20A,20B,20Cを特に区別しないときには、ストレージシステム20と記す。
ストレージシステム20は、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ22、ディスクインターフェース制御部23、ディスクユニット24、FC(Fiber Channel)インターフェース制御部25,26、及びLAN(Local Area Network)インターフェース制御部27,28を備える。
CPU21は、メモリ22に格納されている各種プログラム又はモジュールを実行することにより、ストレージシステム20における各種制御処理を実行する。メモリ22は、内部記憶装置と称されるものであり、各種モジュール等を記憶する不揮発性メモリと、CPU21の演算処理結果を一時的に保持する揮発性メモリとを含む。
CPU21は、ディスクインターフェース制御部23を介してディスクユニット24に接続されている。ディスクインターフェース制御部23は、CPU21から出力される論理アドレスをLBA(Logical Block Address)に変換し、CPU21による論理デバイスへのアクセスを可能とする。
ディスクユニット24は、RAID(Redundant Arrays of Independent Inexpensive Disks)構成された複数のディスクドライブ240を有する。
ディスクドライブ240は、FC(Fibre Channel)ディスクドライブ、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)ディスクドライブ、PATA(Parallel Advanced Technology Attachment)ディスクドライブ、FATA(Fibre Attached Technology Adapted)ディスクドライブ、SAS(Serial Attached SCSI)ディスクドライブ或いはSCSI(Small Computer System Interface)ディスクドライブ等の物理デバイスである。物理デバイスとは、実記憶領域を有する実デバイスである。
論理デバイス242は、実記憶領域を有しない仮想的なデバイスであり、データを記憶する実体的な記憶領域は、外部ストレージシステム70内の論理デバイス701に存在する。即ち、ストレージシステム20は、外部ストレージシステム70の論理デバイス701を自己の内部デバイスとして取り込み、これを論理ユニットとしてホスト計算機51に提供している。ホスト計算機51がUNIX(登録商標)系のシステムである場合には、論理ユニットは、デバイスファイル(Device File)に対応付けられる。ホスト計算機51がWindows(登録商標)系のシステムである場合には、論理ユニットは、ドライブレター(ドライブ名)に対応付けられる。論理ユニットには、LUN(Logical Unit Number)がアサインされる。外部ストレージシステム70の論理デバイス701があたかもストレージシステム20の内部デバイスであるかのように仮想化する方法の詳細については、特開2005−107645号公報に開示されている。
コマンドデバイス243は、ホスト計算機51とストレージシステム20との間でコマンドやステータスを受け渡すための専用の論理ユニットである。ホスト計算機51からストレージシステム20に送信されるコマンドは、コマンドデバイス243に書き込まれる。ストレージシステム20は、コマンドデバイス243に書き込まれたコマンドに対応する処理を実行し、その実行結果をステータスとしてコマンドデバイス243に書き込む。コマンドデバイス243を用いたコマンド管理の詳細については、後述する。
ディスクインターフェース制御部23は、複数のディスクドライブ240をRAID方式に規定されるRAIDレベル(例えば、0,1,5)で制御することができる。RAID方式においては、複数のディスクドライブ240が一つのRAIDグループとして管理される。RAIDグループは、例えば、4つのディスクドライブ240を一組としてグループ化することにより(3D+1P)、或いは、8つのディスクドライブ240を一組としてグループ化することにより(7D+1P)、構成される。即ち、複数のディスクドライブ240のそれぞれが提供する記憶領域が集合して一つのRAIDグループが構成される。RAIDグループ上には、ホスト計算機51からのアクセス単位である複数の論理デバイス241が定義される。ホスト計算機51が認識する論理的な記憶領域である論理ユニットには、一つ以上の論理デバイス241がマッピングされる。ホスト計算機51は、LUNとLBAとを指定することにより、論理デバイス241にアクセスできる。
尚、ストレージシステム20は、外部ストレージシステム70に接続することにより、外部ストレージシステム70の記憶領域をホスト計算機51に提供できるならば、必ずしもディスクユニット24とディスクインターフェース制御部23とを備えている必要はない。
FCインターフェース制御部25は、ストレージシステム20と外部ストレージシステム70との間のSAN43を通じてのコマンドやデータの転送を制御する。FCインターフェース制御部26は、ストレージシステム20とホスト計算機51との間のSAN41を通じてのコマンドやデータの転送を制御する。SAN41,43を介するデータ通信プロトコルは、ファイバチャネルプロトコルやiSCSIプロトコルなどである。尚、SAN43は必須ではなく、FCインターフェース制御部25と外部ストレージシステム70とが光ファイバケーブルなどで直接接続されていてもよい。
LANインターフェース制御部27は、管理ネットワーク40を介して管理サーバ50に接続する。管理ネットワーク40は、イーサネット(登録商標)ケーブルなどで構成されるLANである。管理ネットワーク40におけるデータ通信プロトコルは、TCP/IPである。管理サーバ50は、仮想ストレージシステム100内の論理ユニットの作成、ホスト計算機51への論理ユニットの割り当て、ホスト計算機51と仮想ストレージシステム100との間のアクセスパスの設定(LUNマスキングやゾーニングなど)などを管理する。
外部ストレージシステム70は、RAID構成された一つ以上のディスクドライブ700を有する。ディスクドライブ700は、FC(Fibre Channel)ディスクドライブ、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)ディスクドライブ、PATA(Parallel Advanced Technology Attachment)ディスクドライブ、FATA(Fibre Attached Technology Adapted)ディスクドライブ、SAS(Serial Attached SCSI)ディスクドライブ或いはSCSI(Small Computer System Interface)ディスクドライブ等のストレージデバイスである。複数のディスクドライブ700上には、論理デバイス701が形成されている。
尚、外部ストレージシステム70は、ストレージシステム20とは異なる機種であってもよく、或いはストレージシステム20と同一の機種であってもよい。
ストレージシステム20は、ホスト計算機51からアクセス要求を受信すると、そのアクセス要求が自己の内部デバイスとしての論理デバイス241へのアクセス要求であるのか或いは外部デバイスとしての論理デバイス701へのアクセス要求であるのかを判定し、論理デバイス701へのアクセス要求であるならば、論理デバイス242と論理デバイス701との間のアドレス変換等を行って、論理デバイス701へのアクセス要求を外部ストレージシステム70に送信する。
サービスプロセッサ81は、ストレージシステム20の構成情報(後述するデバイス情報テーブル106、構成情報108を含む。)の設定や、稼働情報の取得などを行うコンピュータ端末である。サービスプロセッサ81は、ストレージシステム20内のLANインターフェース制御部28に接続される。各ストレージシステム20に接続する各サービスプロセッサ81は、一つのマスタサービスプロセッサ82に接続される。マスタサービスプロセッサ82は、各サービスプロセッサ81から収集した情報(ストレージシステム20の構成情報、稼働情報など)を一元管理する。尚、複数のサービスプロセッサ81のうちの一つがマスタサービスプロセッサとして機能してもよく、或いは各ストレージシステム20がマスタサービスプロセッサ82に直接接続されていてもよい。
尚、仮想ストレージシステム100は、各ストレージシステム20間で構成情報を送受信することにより、各ストレージシステム20間におけるコマンド転送やボリュームマイグレーションを実行できる範囲を示している。各ストレージシステム20に外部ストレージシステム70が接続されている場合には、仮想ストレージシステム100の範囲は、複数のストレージシステム20と外部ストレージシステム70とを含む。各ストレージシステム20に外部ストレージシステム70が接続されていない場合には、仮想ストレージシステム100の範囲は、複数のストレージシステム20を含み、外部ストレージシステム70を含まない。
各ストレージシステム20は、例えば、RAID構成された複数のディスクドライブ240を備えるディスクアレイシステムとして構成することもできるし、或いは各ストレージストレージシステム20自体がSCSIターゲットになる仮想化スイッチとして構成することもできる。ストレージシステム20は、記憶制御装置と別称することもできる。
管理ネットワーク40は、一つ以上のホスト計算機51に接続している。また、管理ネットワーク40には、一つ以上のクライアント計算機30が接続されている。各クライアント計算機51は、管理ネットワーク40を介してホスト計算機51に接続し、アプリケーションプログラム60を介して仮想ストレージシステム100にデータ入出力を要求できる。
図2は同一デバイス対応テーブル62を示す。同一デバイス対応テーブル62は、「パス番号」、「ストレージシステム識別子」、「LUN」、及び「デバイス識別子」をそれぞれ対応付けて格納する。
「パス番号」は、論理パスの番号を示す。
「ストレージシステム識別子」は、仮想ストレージシステム100内でストレージシステム20又は外部ストレージシステム70を一意に識別するための情報を示す。
「LUN」は、ストレージシステム20又は外部ストレージシステム70内の論理ユニットの番号を示す。
「デバイス識別子」は、仮想ストレージシステム100内で論理デバイス241,242,701を一意に識別するための情報を示す。
パス番号0,2,3の三つの論理パスは、異なるストレージシステム20を経由するものではあるが、同一の論理デバイスに接続することを示している。同一の論理デバイスであっても、ストレージシステム20毎にLUNが異なるのは、ホストストレージドメインを採用しているためである。
尚、同一デバイス対応テーブル62は、複数のストレージシステム20を一つの仮想ストレージシステム100に仮想化する仮想化層(図1に示す例では、ホスト計算機51又は仮想化装置52)に保持されている。
図3はメモリ22内に格納されている各種プログラム及びテーブルを示す。メモリ22には、オペレーティングシステム101、機能登録プログラム102、機能−装置対応認識プログラム103、コマンド−機能対応テーブル104、機能−装置対応テーブル105、デバイス情報テーブル106、障害情報107、及び構成情報108が格納されている。
コマンド−機能対応テーブル104は、ホスト計算機51から発行されるコマンドとそのコマンドに対応する機能との対応関係を保持する。ホスト計算機51が仮想ストレージシステム100に要求する「機能」の具体例として、例えば、スナップショット、レプリケーション、リモートコピーなどがある。
機能登録プログラム102は、コマンドと機能との対応関係をコマンド−機能対応テーブル104に登録する。
機能−装置対応テーブル105は、ホスト計算機51が要求する機能と、その機能を有するストレージシステム20との対応関係を保持する。
機能−装置対応認識プログラム103は、ストレージシステム20と機能との対応関係を機能−装置対応テーブル105に登録する。
デバイス情報テーブル106は、論理デバイスの属性を保持する。
障害情報107は、各ストレージシステム20の障害情報を保持する。
構成情報108は、外部ストレージシステム70内の論理デバイス701と各ストレージシステム20内の論理デバイス242との対応関係を示すマッピング情報である。外部デバイスを内部デバイスにマッピングするためのマッピング情報の詳細については、特開2005−107645号公報に開示されている。
尚、後述するコマンド管理では、ホスト計算機51から発行されたコマンドがどの機能に対応するのか、その機能を有するストレージシステム20がどれであるのかを検索することができ、検索されたストレージシステム20にそのコマンドを転送できることが可能であるならば、仮想ストレージシステム100は、必ずしも上述のテーブル形式でコマンド、機能、ストレージシステム20の対応関係を保持している必要はない。例えば、リスト構造又はその他の形式でコマンド、機能、ストレージシステム20の対応関係を保持してもよい。
図4はコマンド−機能対応テーブル104を示す。コマンド−機能対応テーブル104は、ホスト計算機51から仮想ストレージシステム100へ発行されるコマンドと、そのコマンドに対応する機能との対応関係を保持する。例えば、コマンドC001は、仮想ストレージシステム100に機能Aを要求するためのものである。
図5は機能−装置対応テーブル105を示す。機能−装置対応テーブル105は、ホスト計算機51が要求する機能と、その機能を有するストレージシステム20との対応関係を保持する。例えば、ストレージシステム20Aは、機能Bを有している。
例えば、図6に示すように、仮想ストレージシステム100がストレージシステム20Aとストレージシステム20Bとから構成される場合、機能−装置対応テーブル105には、ストレージシステム20Aと機能B、ストレージシステム20Bと機能Bとがそれぞれ対応付けられて登録され、コマンド−機能対応テーブル104には、コマンドC004と機能Bとが対応付けられて登録される。プログラムP4は、機能Bを実現するためのものである。図7に示すように、仮想ストレージシステム100にストレージシステム20Cが新規に追加されると、機能−装置対応テーブル105には、ストレージシステム20Cと機能Aが対応付けられて追加登録され、コマンド−機能対応テーブル104には、コマンドC001,C002,C003と機能Aとが対応付けられて追加登録される。プログラムP3は、機能Aを実現するためのものである。
仮想ストレージシステム100がコマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を保持する仕方として、以下の(1)〜(6)のバリエーションが考えられる。
(1)ストレージシステム20内のメモリ22と、管理サーバ50とがそれぞれコマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を保持する。
(2)管理サーバ50がコマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を保持する。
(3)ホスト計算機51がコマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を保持する。
(4)複数のストレージシステム20を一つの仮想ストレージシステム100に仮想化する仮想化層がコマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を保持する。
(5)サービスプロセッサ81又はマスタサービスプロセッサ82がコマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を保持する。
(6)コマンドデバイス243がコマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を保持する。
図8はデバイス情報テーブル106を示す。デバイス情報テーブル106は、論理デバイスの属性を保持するためのものであり、ストレージシステム20内のメモリ22に格納される。デバイス情報テーブル106は、「デバイス番号」、「ステータスフラグ」、及び「外部デバイスフラグ」をそれぞれ対応付けて格納する。
「デバイス番号」は、ストレージシステム20内で論理デバイス241,242を一意に識別するための情報である。
「ステータスフラグ」は、ストレージシステム20内の論理デバイス241,242を使用している状態にあるか、或いは使用していない状態(空き状態)にあるかを示す。図中の"ON"は、論理デバイス241,242が使用されている状態にあることを示す。
「外部デバイスフラグ」は、ストレージシステム20内の論理デバイス242が外部デバイス(論理デバイス701)として使用されている状態にあるか否かを示す。図中の"ON"は、論理デバイス242が外部デバイスとして使用されていることを示す。"OFF"は、論理デバイス241が内部デバイスとして使用されていることを示す。外部デバイスフラグのデフォルト値は、"OFF"であり、ストレージシステム20内の論理デバイス242が外部ストレージシステム70内の論理デバイス701にマッピングされると、"OFF"が"ON"に変更される。
図9は障害情報107を示す。障害情報107は、各ストレージシステム20が正常に機能しているか、或いは障害が生じているかを示す情報である。本実施形態では、ストレージシステム20がホスト計算機51からのコマンドを受信できない状態にある場合に、ストレージシステム20に障害が生じているものと判定する例を示すが、予め設定された障害レベルに基づいて、ストレージシステム20に障害が生じているか否かを判定してもよい。障害判定に用いられる障害レベルは、ユーザが入力したものでもよく、或いはユーザに提示された複数の障害レベルの中からユーザが選択した障害レベルであってもよい。各ストレージシステム20のメモリ22と、管理サーバ50は、障害情報107を保持する。
ストレージシステム20が実行する一般的なコマンド処理について、図10を参照しながら説明する。
ストレージシステム20は、ホスト計算機51からコマンドを受信すると(S101)、アクセス要求を受ける論理デバイスが外部デバイス(論理デバイス701)であるか否かを、デバイス情報テーブル106を参照して判定する(S102)。
アクセス要求を受ける論理デバイスが内部デバイス(論理デバイス241)であるならば(S102;NO)、ストレージシステム20は、通常の動作により内部デバイスにアクセスする(S103)。
アクセス要求を受ける論理デバイスが外部デバイス(論理デバイス701)であるならば(S102;YES)、ストレージシステム20は、外部デバイスにアクセスするためのコマンドを外部ストレージシステム70に送信する(S104)。
次に、仮想ストレージシステム100が実行するコマンド管理について、図11を参照しながら説明する。ここでは、ホスト計算機51からコマンドを受信したストレージシステム20がそのコマンドに対応する機能を有してない場合に、その機能を有するストレージシステム20を検索し、検索したストレージシステム20にコマンドを転送する例を示す。
尚、図11の説明では、以下の(1)〜(2)を前提とする。
(1)各ストレージシステム20と、管理サーバ50とがそれぞれコマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を保持している。
(2)機能Bを有するストレージシステム20A,20Bからなる仮想ストレージシステム100に、機能Aを有するストレージシステム20Cを新規に追加する。
仮想ストレージシステム100にストレージシステム20Cを追加する処理を行う(S201)。即ち、SAN41にストレージシステム20Cを接続し、ホスト計算機51及び仮想化装置52からストレージシステム20Cを認識するための処理(例えば、ストレージシステム20Cのストレージシステム識別子の認識、ストレージシステム20C内の論理ユニットのLUNの認識、その論理ユニットに接続する論理パスのパス番号の認識など)を行う。ストレージシステム20Cが外部ストレージシステム70の論理デバイス701を共有する場合には、ストレージシステム20CをSAN43に接続すればよい。
次に、管理サーバ50は、仮想ストレージシステム100にストレージシステム20Cが新規に追加されたことを認識するとともに、ストレージシステム20CがプログラムP3を有していることを認識し、自身が管理するコマンド−機能対応テーブル104に機能Aを追加登録するとともに、自身が管理する機能−装置対応テーブル105にストレージシステム20Cを追加登録する(S202)。
ストレージシステム20Cが機能Aに対応するプログラムP3を有しているという情報は、ユーザからの管理サーバ50への入力により取得してもよく、或いはプログラムP3に対応するプログラム(プログラムP3にコマンドを送るプログラム)をホスト計算機51にインストールする際に、そのプログラムから取得してもよい。
次に、管理サーバ50は、ストレージシステム20Cが有するプログラムP3が仮想ストレージシステム100に新規に追加されたことをそれぞれのストレージシステム20A,20Bに通知する(S203)。新規機能が追加されたことをストレージシステム20A,20Bに通知する方法としては、管理サーバ50からそれぞれのストレージシステム20A,20Bに個別に通知する方法でもよく、或いは管理サーバ50が特定のストレージシステム20に通知し、特定のストレージシステム20が他のストレージシステム20に通知する方法でもよい。
次に、それぞれのストレージシステム20A,20Bは、自身のメモリ22内に保持されている機能−装置対応テーブル105にストレージシステム20Cと機能Aとを対応付けて追加登録し、コマンド−機能対応テーブル104にコマンドC001,C002,C003と機能Aとを対応付けて追加登録する(S204)。
次に、管理サーバ50は、仮想ストレージシステム100内に既に存在する機能(プログラム)、その機能に対応するコマンド、及びその機能を有するストレージシステム20との対応関係をストレージシステム20Cに通知する(S205)。
次に、ストレージシステム20Cは、管理サーバ50から通知された情報(仮想ストレージシステム100内に既に存在するプログラム(機能)とそのプログラムを有するストレージシステム20との対応関係)を基に、自身のメモリ22内に保持されている機能−装置対応テーブル105にストレージシステム20A,20Bと機能Bとを対応付けて追加登録し、コマンド−機能対応テーブル104にコマンドC004と機能Bとを対応付けて追加登録する(S206)。
次に、ホスト計算機51は、仮想ストレージシステム100にプログラムP3に対応するコマンドC001を送信する(S207)。ホスト計算機51は、個々のストレージシステム20A,20B,20Cを認識した上でコマンドC001を送信しているのではないので、ストレージシステム20A,20B,20Cのうち何れがコマンドを受信するかはケースバイケースである。ここでは、ストレージシステム20AがコマンドC001を受信した場合を想定して説明を続ける。
次に、ストレージシステム20Aは、コマンドC001を受信すると、自身のメモリ22内に保持されているコマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を参照し、コマンドC001がどのプログラムに対応するものであるのか、そのプログラムを有するストレージシステム20はどれかを検索する(S208)。
尚、仮に、ストレージシステム20CがコマンドC001を受信したならば、ストレージシステム20Cは、後述するステップS210,S212を実施する。
次に、ストレージシステム20Aは、SAN43を介して、コマンドC001をストレージシステム20Cに転送する(S209)。このとき、コマンドC001が処理するべき実データがストレージシステム20Aに存在する場合は、ストレージシステム20Aは、ストレージシステム20Cに実データを送信する。実データの送信は、一度にまとめて行ってもよく、或いは複数回に分けて部分的に送信してもよい。コマンドC001が処理するべき実データが外部ストレージシステム70の論理デバイス701に存在する場合は、論理デバイス701の制御担当をストレージシステム20Aからストレージシステム20Cに変更する。
尚、ストレージシステム20Aは、コマンド転送の履歴情報として、コマンドと転送先のストレージシステム20とを対応付けた情報を保持しておき、ホスト計算機50から新たにコマンドを受信したときに、その履歴情報を参照して、他のストレージシステム20にコマンドを転送してもよい。
次に、ストレージシステム20Aは、正常にコマンドを受信したことをホスト計算機51に報告する(S210)。
次に、ストレージシステム20Cは、コマンドC001の処理が完了した段階で、ストレージシステム20Aに完了報告をする(S211)。
ストレージシステム20Cから完了報告を受信したストレージシステム20Aは、コマンドC001の処理が完了したことをホスト計算機51に報告する(S212)。
尚、図11に示したコマンド管理の他の方法として、例えば、ステップS201,S202,S205,S206の順に実施し、プログラムP3とストレージシステム20Cが新規に追加されたことをストレージシステム20Cがストレージシステム20A,20Bに通知し、その後、ステップS204を実施してから、S207〜S212を順に実施する方法がある。
次に、仮想ストレージシステム100が実行する他のコマンド管理について、図12を参照しながら説明する。ここでは、ホスト計算機51からコマンドを受信したストレージシステム20がそのコマンドに対応する機能を有してない場合に、その機能を有するストレージシステム20がどれであるかを管理サーバ50に問い合わせる。問い合わせを受けた管理サーバ50は、そのコマンドに対応する機能を有するストレージシステム20を検索し、問い合わせ先のストレージシステム20に通知する。管理サーバ50から通知を受けたストレージシステム20は、そのコマンドに対応する機能を有するストレージシステム20にコマンドを転送する。
尚、図12の説明では、以下の(1)〜(2)を前提とする。
(1)管理サーバ50は、コマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を保持する必要があるが、各ストレージシステム20は、コマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を保持する必要はない。
(2)機能Bを有するストレージシステム20A,20Bからなる仮想ストレージシステム100に、機能Aを有するストレージシステム20Cを新規に追加する。
仮想ストレージシステム100にストレージシステム20Cを追加する処理を行う(S301)。即ち、SAN41にストレージシステム20Cを接続し、ホスト計算機51及び仮想化装置52からストレージシステム20Cを認識するための処理(例えば、ストレージシステム20Cのストレージシステム識別子の認識、ストレージシステム20C内の論理ユニットのLUNの認識、その論理ユニットに接続する論理パスのパス番号の認識など)を行う。ストレージシステム20Cが外部ストレージシステム70の論理デバイス701を共有する場合には、ストレージシステム20CをSAN43に接続すればよい。
次に、管理サーバ50は、仮想ストレージシステム100にストレージシステム20Cが新規に追加されたことを認識するとともに、ストレージシステム20CがプログラムP3を有していることを認識し、自身が管理するコマンド−機能対応テーブル104に機能Aを追加登録するとともに、自身が管理する機能−装置対応テーブル105にストレージシステム20Cを追加登録する(S302)。
次に、ホスト計算機51は、仮想ストレージシステム100にプログラムP3に対応するコマンドC001を送信する(S303)。ホスト計算機51は、個々のストレージシステム20A,20B,20Cを認識した上でコマンドC001を送信しているのではないので、ストレージシステム20A,20B,20Cのうち何れがコマンドを受信するかはケースバイケースである。ここでは、ストレージシステム20AがコマンドC001を受信した場合を想定して説明を続ける。
次に、ストレージシステム20Aは、コマンドC001を受信すると、コマンドC001を実行できる機能Aを自身が有しているか否かを判定する。本実施形態では、ストレージシステム20Aは、コマンドC001を実行できる機能Aを有してないので、コマンドC001を実行できる機能Aを有しているストレージシステム20がどれであるかを管理サーバ50に問い合せる(S304)。
尚、仮に、ストレージシステム20AがコマンドC001を実行できる機能Aを有しているならば、ストレージシステム20Aは、後述するステップS307,S309を実行する。
問い合せを受けた管理サーバ50は、自身が管理するコマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を参照し、コマンドC001を実行できる機能Aを有しているストレージシステム20Cを検索する(S305)。
次に、管理サーバ50は、コマンドC001を実行できる機能Aを有しているストレージシステム20がストレージシステム20Cであることをストレージシステム20Aに通知する(S306)。
次に、ストレージシステム20Aは、コマンドC001をストレージシステム20Cに転送する(S307)。このとき、コマンドC001が処理するべき実データがストレージシステム20Aに存在する場合は、ストレージシステム20Aは、ストレージシステム20Cに実データを送信する。実データの送信は、一度にまとめて行ってもよく、或いは複数回に分けて部分的に送信してもよい。コマンドC001が処理するべき実データが外部ストレージシステム70の論理デバイス701に存在する場合は、論理デバイス701の制御担当をストレージシステム20Aからストレージシステム20Cに変更する。
次に、ストレージシステム20Aは、正常にコマンドを受信したことをホスト計算機51に報告する(S308)。
次に、ストレージシステム20Cは、コマンドC001の処理が完了した段階で、ストレージシステム20Aに完了報告をする(S309)。
ストレージシステム20Cから完了報告を受信したストレージシステム20Aは、コマンドC001の処理が完了したことをホスト計算機51に報告する(S310)。
尚、図1のネットワーク構成は、ホスト計算機51から各ストレージシステム20へコマンドを発行するためのネットワーク(SAN41,42)と、管理サーバ50が各ストレージシステム20との間で管理情報を送受信するためのネットワーク(管理ネットワーク40)とが異なるアウトバンド方式となっているが、本実施形態は、インバウンド方式にも適用できる。例えば、管理サーバ50がSAN41経由で各ストレージシステム20との間で管理情報を送受信するように構成すれば、インバンド方式となる。
次に、ホスト計算機51が実行するコマンド管理について、図13を参照しながら説明する。ここでは、ホスト計算機51は、交替パスソフトウェア61、コマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を保持しており、コマンドに対応する機能を有するストレージシステム20と、ホスト計算機51からストレージシステム20の管理下にある論理デバイスへ接続する論理パスとを把握している。
ホスト計算機51は、コマンドを発行する際に、コマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を参照することにより、そのコマンドに対応する機能を有しているストレージシステム20がどれであるのかを検索する(S401)。
次に、ホスト計算機51は、検索したストレージシステム20の配下にある論理デバイスの中から論理パスを介してホスト計算機51に接続する論理デバイスを選択し、コマンドを発行する(S402)。これにより、ホスト計算機51は、コマドに対応する機能を有するストレージシステム20にコマンドを直接発行できる。
尚、ホスト計算機51は、全てのストレージシステム20の配下にある論理デバイスに予め論理パスを張っておき、コマンドに対応する機能を有するストレージシステム20の配下にある論理デバイスに接続する論理パスを交替パスソフトウェア61により選択し、コマンドを発行してもよい。
次に、仮想化装置52が実行するコマンド管理について、図14を参照しながら説明する。ここでは、仮想化装置52は、交替パスソフトウェア61、コマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を保持しており、コマンドに対応する機能を有するストレージシステム20と、仮想化装置52からストレージシステム20の管理下にある論理デバイスへ接続する論理パスとを把握している。
仮想化装置52は、ホスト計算機51からコマンドを受信すると、コマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を参照することにより、そのコマンドに対応する機能を有しているストレージシステム20がどれであるのかを検索する(S501)。
次に、仮想化装置52は、検索したストレージシステム20の配下にある論理デバイスの中から論理パスを介して仮想化装置52に接続する論理デバイスを選択し、コマンドを転送する(S502)。これにより、仮想化装置52は、コマドに対応する機能を有するストレージシステム20にコマンドを転送できる。
尚、仮想化装置52は、全てのストレージシステム20の配下にある論理デバイスに予め論理パスを張っておき、コマンドに対応する機能を有するストレージシステム20の配下にある論理デバイスに接続する論理パスを交替パスソフトウェア61により選択し、コマンドを転送してもよい。
図14に示したコマンド管理は、複数のストレージシステム20を一つの仮想ストレージシステム100に仮想化する仮想化層においても実行できる。
次に、マスタサービスプロセッサ82が実行するコマンド管理について、図15を参照しながら説明する。ここでは、ホスト計算機51からコマンドを受信したストレージシステム20がそのコマンドに対応する機能を有してない場合に、その機能を有するストレージシステム20がどれであるかをマスタサービスプロセッサ82に問い合わせる。問い合わせを受けたマスタサービスプロセッサ82は、そのコマンドに対応する機能を有するストレージシステム20を検索し、問い合わせ先のストレージシステム20に通知する。マスタサービスプロセッサ82から通知を受けたストレージシステム20は、そのコマンドに対応する機能を有するストレージシステム20にコマンドを転送する。
尚、図15の説明では、以下の(1)〜(2)を前提とする。
(1)マスタサービスプロセッサ82は、コマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を保持する必要があるが、各ストレージシステム20は、コマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を保持する必要はない。
(2)機能Bを有するストレージシステム20A,20Bからなる仮想ストレージシステム100に、機能Aを有するストレージシステム20Cを新規に追加する。
仮想ストレージシステム100にストレージシステム20Cを追加する処理を行う(S601)。即ち、SAN41にストレージシステム20Cを接続し、ホスト計算機51及び仮想化装置52からストレージシステム20Cを認識するための処理(例えば、ストレージシステム20Cのストレージシステム識別子の認識、ストレージシステム20C内の論理ユニットのLUNの認識、その論理ユニットに接続する論理パスのパス番号の認識など)を行う。ストレージシステム20Cが外部ストレージシステム70の論理デバイス701を共有する場合には、ストレージシステム20CをSAN43に接続すればよい。
次に、マスタサービスプロセッサ82は、仮想ストレージシステム100にストレージシステム20Cが新規に追加されたことを認識するとともに、ストレージシステム20CがプログラムP3を有していることを認識し、自身が管理するコマンド−機能対応テーブル104に機能Aを追加登録するとともに、自身が管理する機能−装置対応テーブル105にストレージシステム20Cを追加登録する(S602)。
次に、ホスト計算機51は、仮想ストレージシステム100にプログラムP3に対応するコマンドC001を送信する(S603)。ホスト計算機51は、個々のストレージシステム20A,20B,20Cを認識した上でコマンドC001を送信しているのではないので、ストレージシステム20A,20B,20Cのうち何れがコマンドを受信するかはケースバイケースである。ここでは、ストレージシステム20AがコマンドC001を受信した場合を想定して説明を続ける。
次に、ストレージシステム20Aは、コマンドC001を受信すると、コマンドC001を実行できる機能Aを自身が有しているか否かを判定する。本実施形態では、ストレージシステム20Aは、コマンドC001を実行できる機能Aを有してないので、コマンドC001を実行できる機能Aを有しているストレージシステム20がどれであるかをマスタサービスプロセッサ82に問い合せる(S604)。
尚、仮に、ストレージシステム20AがコマンドC001を実行できる機能Aを有しているならば、ストレージシステム20Aは、後述するステップS307,S309を実行する。
問い合せを受けたマスタサービスプロセッサ82は、自身が管理するコマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を参照し、コマンドC001を実行できる機能Aを有しているストレージシステム20Cを検索する(S605)。
次に、マスタサービスプロセッサ82は、コマンドC001を実行できる機能Aを有しているストレージシステム20がストレージシステム20Cであることをストレージシステム20Aに通知する(S606)。
次に、ストレージシステム20Aは、コマンドC001をストレージシステム20Cに転送する(S607)。このとき、コマンドC001が処理するべき実データがストレージシステム20Aに存在する場合は、ストレージシステム20Aは、ストレージシステム20Cに実データを送信する。実データの送信は、一度にまとめて行ってもよく、或いは複数回に分けて部分的に送信してもよい。コマンドC001が処理するべき実データが外部ストレージシステム70の論理デバイス701に存在する場合は、論理デバイス701の制御担当をストレージシステム20Aからストレージシステム20Cに変更する。
次に、ストレージシステム20Aは、正常にコマンドを受信したことをホスト計算機51に報告する(S608)。
次に、ストレージシステム20Cは、コマンドC001の処理が完了した段階で、ストレージシステム20Aに完了報告をする(S609)。
ストレージシステム20Cから完了報告を受信したストレージシステム20Aは、コマンドC001の処理が完了したことをホスト計算機51に報告する(S610)。
尚、上述の説明では、マスタサービスプロセッサ82がコマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を保持し、コマンド管理する例を示したが、サービスプロセッサ81がコマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を保持し、コマンド管理してもよい。サービスプロセッサ81は、それぞれのストレージシステム20に接続されているので、自身がコマンドに対応する機能を有しているストレージシステム20であるか否かを判定することはできても、他のストレージシステム20がコマンドに対応する機能を有しているストレージシステム20であるか否かを判定することはできない。これに対し、マスタサービスプロセッサ82は、全てのストレージシステム20の機能を管理できるため、どのストレージシステム20がコマンドに対応する機能を有しているストレージシステム20であるか否かを判定できる。
次に、コマンドデバイス243を用いたコマンド管理について、図16を参照しながら説明する。各ストレージシステム20のメモリ22又はコマンドデバイス243には、コマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105が格納されているものとする。
ホスト計算機51は、ストレージシステム20Aのコマンドデバイス243にコマンドC001を書き込む(S701)。
ストレージシステム20AのCPU21は、コマンドデバイス243にコマンドC001が書き込まれたことを検出すると、メモリ22又はコマンドデバイス243に格納されているコマンド−機能対応テーブル104、及び機能−装置対応テーブル105を参照して、コマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20Cを検索する(S702)。
検索の結果、コマンドC001に対応する機能Aが自身の機能ではなく、他のストレージシステム20Cの機能であると判定された場合、ストレージシステム20Aは、ホスト計算機51にコマンドC001を返送することなく、コマンド処理の延長で、ストレージシステム20Cのコマンドデバイス243にコマンドC001を転送する(S703)。
尚、ストレージシステム20Aのコマンドデバイス243が受けたコマンドをストレージシステム20Cに転送する場合、コマンドデバイス243が受けた方式でストレージシステム20Cのコマンドデバイス243に転送する。この場合、ストレージシステム20Cのコマンドデバイス243をストレージシステム20Aが検知する方法がある。若しくは、ストレージシステム20Cにコマンドデバイス243がない場合には、ストレージシステム20Cが認識できる形式にコマンド形式を変換してからストレージシステム20Aからストレージシステム20Cにコマンドを転送してもよい。
次に、ホスト計算機51がコマンドを再発行することによりコマンド管理を行う処理について、図17を参照しながら説明する。ストレージシステム20Aは、ホスト計算機51からコマンドを受信すると、コマンドに対応する機能を有するストレージシステム20を検索する(図11:S208)。そして、ストレージシステム20Aは、ホスト計算機51にコマンドの再発行を要求するとともに、コマンドに対応する機能を有するストレージシステム20がどれであるかをホスト計算機51に通知する。コマンド再発行要求を受けたホスト計算機51は、コマンドに対応する機能を有するストレージシステムにコマンドを再発行する。
ホスト計算機51は、ストレージシステム20AにコマンドC001を発行する(S801)。
次に、ストレージシステム20Aは、自身が管理するコマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を参照し、コマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20Cを検索する(S802)。
ストレージシステム20Aは、ホスト計算機51にコマンドC001の再発行を要求するとともに、コマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20がストレージシステム20Cであることをホスト計算機51に通知する(S803)。
ホスト計算機51は、ストレージシステム20Aからコマンド再発行要求とコマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20がストレージシステム20Cであることの通知を受ける(S804)。
次に、ホスト計算機51は、ストレージシステム20CにコマンドC001を再発行する(S805)。このとき、コマンドC001が処理するべき実データがストレージシステム20Aに存在する場合は、ストレージシステム20Aは、ストレージシステム20Cに実データを送信する。実データの送信は、一度にまとめて行ってもよく、或いは複数回に分けて部分的に送信してもよい。コマンドC001が処理するべき実データが外部ストレージシステム70の論理デバイス701に存在する場合は、論理デバイス701の制御担当をストレージシステム20Aからストレージシステム20Cに変更する。
尚、上述の説明では、ホスト計算機51が発行したコマンドに対応する機能を有するストレージシステム20がどれであるかをストレージシステム20Aが検索する例を示したが、管理サーバ50又はマスタサービスプロセッサ82が検索し、ホスト計算機51にコマンド再発行要求と検索結果を通知してもよい。
また、図17の処理では、必ずしもコマンド再発行要求は必須ではない。ホスト計算機51は、コマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20がストレージシステム20Cであることの通知をストレージシステム20Aから受けた段階で、ストレージシステム20CにコマンドC001を再発行してもよい。
尚、図11乃至図17に示した各処理において、ホスト計算機51が発行したコマンドに対応する機能を有するストレージシステム20が複数存在する場合には、稼働率(ビジー率)の低いストレージシステム20、業務に関連のあるストレージシステム20、又は前回選択しなかったストレージシステム20などにコマンド転送するのが好適である。
また、上述の説明では、コマンドに対応する機能が一つのストレージシステム20で実現される場合を想定したが、コマンドに対応する機能が二つ以上のストレージシステム20で実現される場合にも本実施形態を適用できる。例えば、リモートコピーを実行するには、ローカルサイト(コピー元)のストレージシステム20と、リモートサイト(コピー先)のストレージシステム20とがリモートコピー機能を搭載している必要がある。例えば、リモートコピー機能を有しないストレージシステム20Cがリモートコピー要求を受けた場合に、ストレージシステム20Cがリモートコピー機能を有するストレージシステム20A,20Bを検索し、ストレージシステム20Cからストレージシステム20A,20Bにリモートコピーコマンドを転送して、ストレージシステム20Aとストレージシステム20Bとの間でリモートコピーを実行してもよい。
次に、図11乃至図16の方法でコマンドを転送する際に障害が生じたときの処理について、図18を参照しながら説明する。ここでは、ストレージシステム20Cに障害が生じ、ストレージシステム20Cから管理サーバ50に障害の報告が通知された直後に(つまり、ホスト計算機51もストレージシステム20Aもストレージシステム20Cの障害を認識していないときに)、ホスト計算機51がストレージシステム20AにコマンドC001を発行した場合を例に説明する。
ストレージシステム20Cに障害が発生すると、ストレージシステム20Cは、管理サーバ50に障害報告を行う(S901)。
次に、ホスト計算機51は、ストレージシステム20Cの障害を認識する前に、コマンドC001をストレージシステム20Aに発行する(S902)。
次に、ストレージシステム20Aは、自身が管理するコマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を参照し、コマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20Cを検索する(S903)。
次に、ストレージシステム20Aは、コマンドC001をストレージシステム20Aに転送する(S904)。
ところが、ストレージシステム20Cは障害中であるので、ストレージシステム20Cからストレージシステム20Aにエラーが返送される(S905)。
ストレージシステム20Aは、ストレージシステム20Cからエラー報告を受けることにより、ストレージシステム20Cが障害中であることを認識し、障害情報107のストレージシステム20Cの"ステータス"を"障害"に更新する(S906)。
ストレージシステム20Aは、コマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20が他に存在しているならば(S907;YES)、ステップS903の処理に戻る。
一方、コマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20が他に存在しないならば(S907;NO)、ストレージシステム20Aは、ホスト計算機51にエラーを報告する(S908)。
次に、ストレージシステム20Aは、管理サーバ51にストレージシステム20Cの障害を報告する(S909)。管理サーバ51は、ストレージシステム20Aからの障害報告を受けると、自身が管理する障害情報107のストレージシステム20Cの"ステータス"を"障害"に更新する。
次に、図11乃至図16の方法でコマンドを転送する際に障害が生じたときの他の処理について、図19を参照しながら説明する。ここでは、ストレージシステム20Cに障害が生じ、ストレージシステム20Cから管理サーバ50に障害の報告が通知され、更に管理サーバ51から各ストレージシステム20に障害の報告が通知された後に(つまり、各ストレージシステム20がストレージシステム20Cの障害を認識しているときに)、ホスト計算機51がストレージシステム20AにコマンドC001を発行した場合を例に説明する。
ストレージシステム20Cに障害が発生すると、ストレージシステム20Cは、管理サーバ50に障害報告を行う(S1001)。
次に、管理サーバ50は、仮想ストレージシステム100内の全てのストレージシステム20にストレージシステム20Cの障害を通知する(S1002)。
各ストレージシステム20は、管理サーバ50からの通知により、ストレージシステム20Cが障害中であることを認識し、障害情報107のストレージシステム20Cの"ステータス"を"障害"に更新する(S1003)。
次に、ホスト計算機51は、ストレージシステム20Cの障害を認識する前に、コマンドC001をストレージシステム20Aに発行する(S1004)。
次に、ストレージシステム20Aは、自身が管理するコマンド−機能対応テーブル104及び機能−装置対応テーブル105を参照して、コマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20Cを検索し、更に障害情報107を参照して、ストレージシステム20Cが障害中であることを認識する(S1005)。
ストレージシステム20Aは、ホスト計算機51にエラーを報告する(S1006)。
尚、ステップS1005において、コマンドC001に対応する機能Aを有するストレージシステム20が複数存在する場合には、ストレージシステム20Aは、正常に動作しているストレージシステム20にコマンドC001を転送してもよい。
次に、仮想ストレージシステム100内の負荷分散について、図20を参照しながら説明する。ここでは、仮想ストレージシステム100内の複数のストレージシステム20のうちストレージシステム20Cの負荷が大きい場合を例示する。
管理サーバ50は、仮想ストレージシステム100内の各ストレージシステム20から負荷情報を取得し、ストレージシステム20Cに負荷が集中していることを認識する(S1101)。負荷情報として、各ストレージシステム20のリソース稼働率、占有率などがある。
次に、管理サーバ50は、ストレージシステム20Cに負荷が集中していることをストレージシステム20Cに通知する(S1102)。
次に、ストレージシステム20Cは、移行候補の論理デバイスとして、ストレージシステム20Cにのみ実装されているプログラムP3を使用していない論理デバイス(以下、移行候補論理デバイスと称する。)を選択する(S1103)。ストレージシステム20Cにのみ実装されているプログラムP3を使用していない論理デバイスを移行候補論理デバイスとして選択するのは、ストレージシステム20Cにのみ実装されているプログラムP3への負荷が大きい場合、プログラムP3を使用する論理デバイスを移行候補論理デバイスとして選択しても、負荷分散にならないためである。
次に、ストレージシステム20Cは、移行候補論理デバイスを移行することを管理サーバ50に通知する(S1104)。
次に、管理サーバ50は、各ストレージシステム20のリソース稼働率などを参照し、移行候補論理デバイスの移行先ストレージシステム20を決定する(S1105)。ここでは、移行先ストレージシステム20として、ストレージシステム20Aが選択された場合を例示する。
次に、管理サーバ50は、ストレージシステム20Cに移行先のストレージシステム20Aを指定した上で、移行候補論理デバイスの移行指示を送信する(S1106)。
次に、ストレージシステム20Cは、管理サーバ50からの指示に従い、移行候補論理デバイスを移行先ストレージシステム20Aに移行する(S1107)。
尚、移行先ストレージシステム20をどのストレージシステム20にするかは、サービスプロセッサ81経由でシステム管理者がストレージシステム20Cに入力してもよく、或いはホスト計算機51がストレージシステム20Cに指示を与えてもよい。
次に、仮想ストレージシステム100を構成する複数のストレージシステム20の性能差を考慮したコマンド処理について、図21乃至図22を参照しながら説明する。仮想ストレージシステム100を構成する複数のストレージシステム20に性能差がある場合には、高性能ストレージシステムに多くのI/O要求を処理してもらうことにより、仮想ストレージシステム100全体の処理性能を向上させることができる。
図21はスペック情報109を示す。スペック情報109は、各ストレージシステム20A,20B,20Cのプロセッサ性能、ポート性能、キャッシュ容量などを含む。スペック情報109は、各ストレージシステム20のメモリ22、管理サーバ50、マスタサービスプロセッサ82、又はサービスプロセッサ81などに格納される。
次に、複数のストレージシステム20の性能差を考慮したコマンド処理について、図22を参照しながら説明する。ここでは、各ストレージシステム20がスペック情報109を保持している場合を例示する。
ストレージシステム20Aは、ホスト計算機51からコマンドを受信すると(S1201)、スペック情報109を参照し、仮想ストレージシステム100の中から高性能ストレージシステムを検索する(S1202)。ここでは、ストレージシステム20Cが高性能ストレージシステムである場合を例示する。
ストレージシステム20Aは、ストレージシステム20Cにホスト計算機51からのコマンドを転送する(S1203)。高性能ストレージシステムに多くのコマンドを処理してもらうことで、仮想ストレージシステム100全体の処理性能を向上させることが可能となる。例えば、通常のホストアクセスについては、高性能ストレージシステム20Cにできるだけ多く処理させる一方、コーピーなどのI/O処理については、その他のストレージシステム20A(高性能であることを要しない。)に処理させるのが好適である。
高性能ストレージシステム20Cと、その他のストレージシステム20Aとのそれぞれにどの程度、I/O要求を処理してもらうかは、高性能ストレージシステム20Cとその他のストレージシステム20Aとの性能差から割り出した比率などで決定するのが好適である。例えば、高性能ストレージシステム20Cのキャッシュ容量がその他のストレージシステム20Aのキャッシュ容量の2倍であるならば、高性能ストレージシステム20CのI/O処理数をその他のストレージシステム20AのI/O処理数の2倍程度にする。
次に、仮想ストレージシステム100を構成する複数のストレージシステム20の稼働率差を考慮したコマンド処理について、図23乃至図24を参照しながら説明する。仮想ストレージシステム100を構成する複数のストレージシステム20に稼働率差がある場合には、低稼働率ストレージシステム20に多くのI/O要求を処理してもらうことにより、仮想ストレージシステム100全体の処理性能を向上させることができる。
図23は稼働率情報110を示す。稼働率情報110は、各ストレージシステム20A,20B,20Cの稼働率(CPU22のプロセッサ使用率、CPU22の単位時間あたりにおけるI/O処理回数(IOPS)、インターフェース制御部26の単位時間あたりのデータ転送量(転送レート)、ストレージシステム20がホスト計算機51からI/Oリクエストを受信して応答するまでの時間(応答時間)など)を含む。稼働率情報110は、各ストレージシステム20のメモリ22、管理サーバ50、マスタサービスプロセッサ82、又はサービスプロセッサ81などに格納される。
次に、複数のストレージシステム20の稼働率差を考慮したコマンド処理について、図24を参照しながら説明する。ここでは、各ストレージシステム20が稼働率情報110を保持している場合を例示する。
ストレージシステム20Aは、ホスト計算機51からコマンドを受信すると(S1301)、稼働率情報110を参照し、仮想ストレージシステム100の中から低稼働率ストレージシステム20を検索する(S1302)。ここでは、ストレージシステム20Cの稼働率が低い場合を例示する。
ストレージシステム20Aは、ストレージシステム20Cにホスト計算機51からのコマンドを転送する(S1303)。低稼働率ストレージシステム20Cに多くのコマンドを処理してもらうことで、仮想ストレージシステム100全体の処理性能を向上させることが可能となる。例えば、通常のホストアクセスについては、低稼働率ストレージシステム20Cにできるだけ多く処理させる一方、コーピーなどのI/O処理については、その他のストレージシステム20A(低稼働率であることを要しない。)に処理させるのが好適である。
低稼働率ストレージシステム20Cと、その他のストレージシステム20Aとのそれぞれにどの程度、I/O要求を処理してもらうかは、低稼働率ストレージシステム20Cとその他のストレージシステム20Aとの稼働率差から割り出した比率などで決定するのが好適である。例えば、ストレージシステム20Cの稼働率がその他のストレージシステム20Aの稼働率の1/2であるならば、ストレージシステム20CのI/O処理数をその他のストレージシステム20AのI/O処理数の2倍程度にする。
尚、ストレージシステム20の性能差を考慮したコマンド処理(図22)又はストレージシステム20の稼働率差を考慮したコマンド処理(図24)を実施する上で、仮に、ストレージシステム20Aが処理すべきI/O要求をストレージシステム20Cが処理するならば、実データを格納する論理デバイスをストレージシステム20Aからストレージシステム20Cに移行し、ホスト計算機51からストレージシステム20Cへ直接I/O要求を発行すればよい。仮に実データが外部ストレージシステム70に格納されている場合には、外部ストレージシステム70の制御担当をストレージシステム20Aからストレージシステム20Cに切り替えればよい。
また、「高性能ストレージシステムを検索する主体」又は「低稼働率ストレージシステムを検索する主体」は、各ストレージシステム20に限らず、例えば、管理サーバ50、サービスプロセッサ81、マスタサービスプロセッサ82、ホスト計算機51、又は仮想化装置52でもよい。即ち、ホスト計算機51からコマンドを受信したストレージシステム20Aがストレージシステム20Cにコマンドを転送する際の処理手順は、上述した図11乃至図20の処理において、「コマンドに対応する機能を有するストレージシステムの検索」を「高性能ストレージシステムの検索」又は「低稼働率ストレージシステムの検索」に置き換えた方式に準じることもできる。
図25は仮想ストレージシステム101のシステム構成を示す。図1に示した符号と同一符号の装置等は同一の装置等を示すものとして、詳細な説明を省略する。仮想ストレージシステム101は、複数のストレージシステム20A,20B,20Cを一つのストレージシステム101に仮想化したものである。図1に示した仮想ストレージシステム100と異なる点は、仮想ストレージシステム101は、外部ストレージシステム70を有しないことである。即ち、各ストレージシステム20は、実データを格納する実デバイスを有する。仮想ストレージシステム101においても、上述したコマンド管理や障害処理などの処理(図11乃至図22に示した処理)を行うことができる。
本実施形態によれば、複数のストレージシステム20を論理的に一つの記憶資源に仮想化してなる仮想ストレージシステム100,101において、各ストレージシステム20が有する機能が異なる場合であっても、ホスト計算機51からのコマンドを適切に処理できる。また、ストレージシステム20として、新旧の機種が混在し、各ストレージシステム20の機能が異なるような場合でも、仮想ストレージシステム100,101全体として、各ストレージシステム20の機能を共有できる。
本実施形態に係る仮想ストレージシステムのシステム構成図である。 同一デバイス対応テーブルの説明図である。 ストレージシステムのメモリ内に格納されている各種プログラム及びテーブルの説明図である。 コマンド−機能対応テーブルの説明図である。 機能−装置対応テーブルの説明図である。 ストレージシステムが有する機能の説明図である。 ストレージシステムが有する機能の説明図である。 デバイス情報テーブルの説明図である。 障害情報の説明図である。 一般的なコマンド処理を示すフローチャートである。 仮想ストレージシステムが実行するコマンド管理を示すフローチャートである。 仮想ストレージシステムが実行する他のコマンド管理を示すフローチャートである。 ホスト計算機が実行するコマンド管理を示すフローチャートである。 仮想化装置が実行するコマンド管理を示すフローチャートである。 マスタサービスプロセッサが実行するコマンド管理を示すフローチャートである。 コマンドデバイスを用いたコマンド管理を示すフローチャートである。 ホスト計算機がコマンドを再発行することによりコマンド管理を行う処理を示すフローチャートである。 コマンドを転送する際に障害が生じたときの処理を示すフローチャートである。 コマンドを転送する際に障害が生じたときの他の処理を示すフローチャートである。 仮想ストレージシステムの負荷分散処理を示すフローチャートである。 スペック情報の説明図である。 各ストレージシステムの性能差を考慮したコマンド処理を示すフローチャートである。 稼働率情報の説明図である。 各ストレージシステムの稼働率を考慮したコマンド処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る仮想ストレージシステムのシステム構成図である。
符号の説明
20…ストレージシステム 51…ホスト計算機 52…仮想化装置 70…外部ストレージシステム 100…ストレージシステム 104…コマンド−機能対応テーブル 105…機能−装置対応テーブル 107…障害情報

Claims (20)

  1. 複数のストレージシステムと、前記複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化し前記記憶資源をホスト計算機に提供する仮想化層とを備える仮想ストレージシステムであって、
    前記ホスト計算機から発行されるコマンド、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係を記憶する記憶手段と、
    前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを前記複数のストレージシステムの中から検索する検索手段と、
    前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに前記コマンドを転送する転送手段と、
    を備える仮想ストレージシステム。
  2. 複数のストレージシステムと、前記複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化し前記記憶資源をホスト計算機に提供する仮想化層とを備える仮想ストレージシステムであって、
    各ストレージシステムは、
    前記ホスト計算機から発行されるコマンド、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係を記憶する記憶手段と、
    前記ホスト計算機から受信したコマンドに対応する機能を自身が有してない場合に、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを前記複数のストレージシステムの中から検索する検索手段と、
    前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに前記コマンドを転送する転送手段と、
    を備える仮想ストレージシステム。
  3. 複数のストレージシステムと、前記複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化し前記記憶資源をホスト計算機に提供する仮想化層と、前記複数のストレージシステムを管理する管理装置とを備える仮想ストレージシステムであって、
    各ストレージシステムは、
    前記ホスト計算機から受信したコマンドに対応する機能を自身が有してない場合に、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムがどれであるのかを前記管理装置に問い合せる手段と、
    前記問い合わせに対する返答を受信し、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに前記コマンドを転送する転送手段と、
    を備え、
    前記管理装置は、
    前記ホスト計算機から発行されるコマンド、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係を記憶する記憶手段と、
    前記問い合わせに応答して、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを前記複数のストレージシステムの中から検索し、検索結果を返答する検索手段と、
    を備える仮想ストレージシステム。
  4. 複数のストレージシステムと、ホスト計算機と、前記複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化し前記記憶資源を前記ホスト計算機に提供する仮想化層とを備える仮想ストレージシステムであって、
    前記ホスト計算機は、
    前記ホスト計算機から発行されるコマンド、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係を記憶する記憶手段と、
    前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを前記複数のストレージシステムの中から検索する検索手段と、
    前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに前記コマンドを発行する手段と、
    を備える仮想ストレージシステム。
  5. 複数のストレージシステムと、前記複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化し前記記憶資源をホスト計算機に提供する仮想化層とを備える仮想ストレージシステムであって、
    前記仮想化層は、
    前記ホスト計算機から発行されるコマンド、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係を記憶する記憶手段と、
    前記ホスト計算機から発行されるコマンドを受信し、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを前記複数のストレージシステムの中から検索する検索手段と、
    前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに前記コマンドを転送する転送手段と、
    を備える仮想ストレージシステム。
  6. 複数のストレージシステムと、ホスト計算機と、前記複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化し前記記憶資源を前記ホスト計算機に提供する仮想化層とを備える仮想ストレージシステムであって、
    各ストレージシステムは、
    前記ホスト計算機から発行されるコマンド、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係を記憶する記憶手段と、
    前記ホスト計算機から受信したコマンドに対応する機能を自身が有してない場合に、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを前記複数のストレージシステムの中から検索する検索手段と、
    前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに前記コマンドを再発行することを前記ホスト計算機に指示する手段と、
    を備える仮想ストレージシステム。
  7. 請求項2に記載の仮想ストレージシステムであって、前記記憶手段は、コマンドデバイスである、仮想ストレージシステム。
  8. 請求項2に記載の仮想ストレージシステムであって、前記記憶手段は、各ストレージシステムの障害情報を記憶しており、前記検索手段は、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに障害が生じているときには、前記コマンドに対応する機能を有する他のストレージシステムを検索する、仮想ストレージシステム。
  9. 請求項8に記載の仮想ストレージシステムであって、各ストレージシステムは、前記コマンドに対応する機能を有する他のストレージシステムが存在しなときには、前記ホスト計算機にエラーを報告する手段を更に備える、仮想ストレージシステム。
  10. 請求項1に記載の仮想ストレージシステムであって、
    各ストレージシステムの負荷が略均等になるように、各ストレージシステム間で論理デバイスを移動させる手段を更に備える、仮想ストレージシステム。
  11. 請求項1に記載の仮想ストレージシステムであって、各ストレージシステムが管理する実データを格納する外部ストレージシステムを更に備える、仮想ストレージシステム。
  12. 複数のストレージシステムと、前記複数のストレージシステムを論理的に一つの記憶資源に仮想化し前記記憶資源をホスト計算機に提供する仮想化層とを備える仮想ストレージシステムであって、
    各ストレージシステムのスペック情報を記憶する記憶手段と、
    前記複数のストレージシステムの中からスペックの高いストレージシステムを検索する検索手段と、
    前記ホスト計算機から発行されたコマンドを前記スペックの高いストレージシステムに転送する手段と、
    を備える仮想ストレージシステム。
  13. 論理的に一つの記憶資源に仮想化されてなる複数のストレージシステムのうち何れかのストレージシステムがホスト計算機からコマンドを受信するステップと、
    前記ホスト計算機から受信したコマンドに対応する機能を自身が有してない場合に、前記コマンド、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係に基づいて、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを前記複数のストレージシステムの中から検索するステップと、
    前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに前記コマンドを転送するステップと、
    を備える仮想ストレージシステムの制御方法。
  14. 論理的に一つの記憶資源に仮想化されてなる複数のストレージシステムのうち何れかのストレージシステムがホスト計算機からコマンドを受信するステップと、
    前記ホスト計算機から受信したコマンドに対応する機能を自身が有してない場合に、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムがどれであるのかを管理装置に問い合せるステップと、
    前記管理装置が前記問い合せに応答して、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係に基づいて、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを前記複数のストレージシステムの中から検索するステップと、
    前記ストレージシステムが前記問い合わせに対する返答を受信し、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに前記コマンドを転送するステップと、
    を備える仮想ストレージシステムの制御方法。
  15. 論理的に一つの記憶資源に仮想化されてなる複数のストレージシステムのうち何れのストレージシステムがコマンドに対応する機能を有しているかを、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係に基づいて検索するステップと、
    前記コマンドに対応している機能を有しているストレージシステムにコマンドを発行するステップと、
    を備える仮想ストレージシステムの制御方法。
  16. ホスト計算機から発行されるコマンドを受信するステップと、
    論理的に一つの記憶資源に仮想化されてなる複数のストレージシステムのうち何れのストレージシステムが前記コマンドに対応する機能を有しているかを、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係に基づいて検索するステップと、
    前記コマンドに対応している機能を有しているストレージシステムにコマンドを転送するステップと、
    を備える仮想ストレージシステムの制御方法。
  17. 論理的に一つの記憶資源に仮想化されてなる複数のストレージシステムのうち何れかのストレージシステムがホスト計算機からコマンドを受信するステップと、
    前記ホスト計算機から受信したコマンドに対応する機能を自身が有してない場合に、前記コマンド、前記コマンドに対応する機能、及び前記機能を有するストレージシステムの対応関係に基づいて、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムを前記複数のストレージシステムの中から検索するステップと、
    前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに前記コマンドの再発行を前記ホスト計算機に指示するステップと、
    を備える仮想ストレージシステムの制御方法。
  18. 請求項13に記載の仮想ストレージシステムの制御方法であって、前記コマンドに対応する機能を有するストレージシステムに障害が生じているときには、前記コマンドに対応する機能を有する他のストレージシステムを検索するステップを更に備える、仮想ストレージシステムの制御方法。
  19. 請求項18に記載の仮想ストレージシステムの制御方法であって、前記コマンドに対応する機能を有する他のストレージシステムが存在しなときには、前記ホスト計算機にエラーを報告するステップを更に備える、仮想ストレージシステムの制御方法。
  20. 請求項13に記載の仮想ストレージシステムの制御方法であって、各ストレージシステムの負荷が略均等になるように、各ストレージシステム間で論理デバイスを移動させるステップを更に備える、仮想ストレージシステムの制御方法。

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