JP2001318833A - ボリューム複製機能を有する記憶装置サブシステム、および、それを用いたコンピュータシステム - Google Patents

ボリューム複製機能を有する記憶装置サブシステム、および、それを用いたコンピュータシステム

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JP2001318833A
JP2001318833A JP2000142238A JP2000142238A JP2001318833A JP 2001318833 A JP2001318833 A JP 2001318833A JP 2000142238 A JP2000142238 A JP 2000142238A JP 2000142238 A JP2000142238 A JP 2000142238A JP 2001318833 A JP2001318833 A JP 2001318833A
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Haruaki Watanabe
治明 渡辺
Hiroharu Arai
弘治 荒井
Kenji Yamakami
憲司 山神
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボリューム複製機能を有する記憶装置サブシス
テムにおいて、効率良くボリュームを使用しできるよう
にし、ホスト側でのボリュームの管理やホスト間でのボ
リューム利用の調整を不要とする。 【解決手段】前記ホストから複製作成の指示を受領した
ときに、複製を格納するボリュームを選択できるように
する。また、ホストに複製に使用できるボリュームを報
告し、ホスト側で選択させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボリューム複製機
能を有する記憶装置サブシステムに係り、同一記憶装置
サブシステム内で、ホストを介在せずにボリュームの複
製を作成する機能を有する記憶装置サブシステムであっ
て、ボリューム複製時の複製先のボリューム選択に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アプリケーションやデータベースなどを
長時間にわたって停止することなく、無矛盾な整合性の
取れたデータをバックアップする技術として、記憶装置
サブシステム内にボリューム内データの複製を作成し
て、その複製先からバックアップする技術が知られてい
る。この方法の利点は、もとのボリュームから複製し
て、それをバックアップの対象とするためオンラインを
停止する必要がなく、バックアップデータの整合性など
も維持しやすいということにある。
【0003】以下では、図25を参照しながらボリュー
ム複製技術について説明する。図25は、ボリューム複
製技術の概要を示す図である。
【0004】このボリューム複製技術を使用する場合、
ユーザは、次の手順をとって、無矛盾な整合性の取れた
データをバックアップする。
【0005】(ステップ1)バックアップしたいデータ
を格納するボリューム(このボリュームを「正ボリュー
ム」と呼ぶ)と、データの複製を格納するボリューム
(このボリュームを「副ボリューム」と呼ぶ)を指定
し、記憶装置サブシステムに対して、複製の作成を指示
する。正ボリュームと副ボリュームの組を「ペア」と呼
び、複製を生成することを「ペア形成」と呼ぶ。
【0006】(ステップ2)ペア形成の指示を受けた記
憶装置サブシステムは、正ボリュームからデータを読み
出して複製を作成し、副ボリュームに格納する(これを
「形成コピー」と呼ぶ)。また、ホストが正ボリューム
に対して書き込みを行った場合、記憶装置サブシステム
は、正ボリュームへの書き込みデータを副ボリュームに
対しても書き込む(これを「更新コピー」と呼ぶ)。
【0007】(ステップ3)上記ステップ2の形成コピ
ーが完了し、かつ、アプリケーションの終了やデータベ
ースの終了などのようなバックアップを取得するのに適
した時刻に達したとき、「ペア分割」要求を記憶装置サ
ブシステムに発行する。「ペア分割」要求を受領する
と、記憶装置サブシステムは、更新コピーを停止する。
この後、正ボリュームに対して書き込みを行っても副ボ
リュームへは反映されないので、副ボリュームは「ペア
分割」要求を受領した時点のデータに凍結される。
【0008】(ステップ4)副ボリューム内のデータ
を、磁気テープ(MT)などにバックアップする。もち
ろん、この間であっても、アプリケーションやデータベ
ースを動作させて、正ボリューム内のデータを参照/更
新できる。
【0009】(ステップ5)バックアップが完了した
ら、「ペア解除」要求を記憶装置サブシステムに発行す
る。「ペア解除」要求を受領すると、記憶装置サブシス
テムは正ボリュームと副ボリュームのペアの関係を解除
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で説明し
たボリューム複製技術を使用してバックアップをおこな
ような運用をする場合に、ユーザデータを格納するボリ
ューム毎に副ボリュームとなるボリュームをあらかじめ
割り当てておくのが最も簡単なボリューム管理方法であ
る。しかし、この方法では、副ボリューム用として記憶
装置サブシステム内の半分のボリュームを割り当てる必
要があり、ボリュームの使用効率が悪いという問題点が
ある。
【0011】ボリュームを効率良く使用するために、1
個以上のボリュームを副ボリューム用に準備しておき、
副ボリュームが必要になった時に適当に選択して利用す
るという方法がある。この方法を用いるためには、ホス
トは、準備していたボリュームの内、どれを使っている
のかなどのボリューム利用情報を管理する必要がある。
【0012】現在、複数のホストが1台の記憶装置サブ
システムに接続する接続形態が一般的になっている。こ
の接続形態の場合、複数のホストがネットワークなどを
利用して前記ボリューム利用情報を共有し、ボリューム
利用を動的に調整する仕組みが必要となり、OS(オペ
レーティングシステム)にそのような仕組みをもたせな
ければならず、管理が複雑になると言う問題点があっ
た。さらに、前記複数のホスト上では、異なるOSが動
作していることも多く、利用者は、それぞれのOSに対
応した仕組みを準備する必要があり、煩雑になるという
問題点があった。
【0013】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、従来の技術で説明したボリ
ューム複製技術を使用してバックアップをおこなうよう
な運用をする場合に、効率良くボリュームを使用できる
機能を提供することにある。
【0014】さらに、本発明の目的は、上記ボリューム
複製技術を使用する際に、ホスト側でのボリュームの管
理やホスト間でのボリューム利用の調整が不要となる機
能を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のボリューム複製機能を有する記憶装置サブ
システムに係る発明の構成は、ホストに接続され、その
補助記憶装置として運用され、入出力の論理的な管理単
位としてボリュームとしてホストからアクセスされる記
憶装置サブシステムにおいて、前記ボリュームの複製を
おこなう機能を有し、前記ホストから複製作成の指示を
受領したときに、複製を格納するボリュームを選択する
機能を有するようにしたものである。
【0016】より詳しくは、上記ボリューム複製機能を
有する記憶装置サブシステムにおいて、前記ボリューム
を選択するときに、ホストが指定する複製元のボリュー
ムと同じ容量のボリュームを選択するようにしたもので
ある。
【0017】また詳しくは、上記ボリューム複製機能を
有する記憶装置サブシステムにおいて、前記ボリューム
を選択するときに、ホストが指定する複製元のボリュー
ムの容量以上のボリュームを選択するようにしたもので
ある。
【0018】さらに詳しくは、上記ボリューム複製機能
を有する記憶装置サブシステムにおいて、前記ボリュー
ムに、そのボリュームを複製に使用する予定であるとい
う属性をもたせ、前記ホストから属性変更の指示をおこ
なうことにより、ボリュームに複製に使用する予定のボ
リュームを変更可能なようにしたものである。
【0019】上記目的を達成するために、本発明のボリ
ューム複製機能を有する記憶装置サブシステムを用いた
コンピュータシステムに係る発明の構成は、ホストと、
そのホストに接続され、その補助記憶装置として運用さ
れ、入出力の論理的な管理単位としてボリュームとして
ホストからアクセスされる記憶装置サブシステムとから
なるコンピュータシステムにおいて、この記憶装置サブ
システムは、前記ボリュームの複製をおこなう機能を有
し、前記ホストから要求があったときに、複製を格納す
るのに使用できる一つ以上のボリュームをホストに報告
し、前記ホストは、報告を受けた複製を格納するのに使
用できる一つ以上のボリュームから、複製を格納するボ
リュームを選択して、前記記憶装置サブシステムに、複
製の指示を与える機能を有するようにしたものである。
【0020】上記目的を達成するために、本発明のボリ
ューム複製機能を有する記憶装置サブシステムに係る発
明の別の構成は、上記記憶装置サブシステムにおいて、
さらに、前記記憶装置サブシステムは、データを格納す
る記憶領域を物理領域に分割してアクセスする手段と、
前記論理的な管理単位としてのボリュームと、前記物理
的な管理単位としての物理領域と対応付けをする手段と
を有し、前記ホストから複製作成の指示を受領して複製
を格納するボリュームを選択したときに、複製元のボリ
ュームの容量に基づいて、複製先のボリュームの容量を
調整して、複製先のボリュームの物理領域の割当てを変
更するようにしたものである。
【0021】上記記憶装置サブシステムの構成により、
ボリューム複製技術を使用するときに、予め副ボリュー
ムとして予約しておいたボリューム群を副ボリュームと
して使用し、複製が不要になったら前記ボリューム群に
戻して、ボリュームを使いまわすことができる。これに
より、記憶装置サブシステム内のボリュームの有効利用
が図れる。
【0022】さらに、上記記憶装置サブシステムの構成
により、ペアを形成する時に記憶装置サブシステム側で
副ボリュームを自動選択し、ホスト側でのボリュームの
管理を不要にする。特に、複数のホストを1台の記憶装
置サブシステムに接続し、それぞれのホストでボリュー
ム複製技術を使用する場合、従来では、ネットワーク等
を使ってホスト間で必要であったボリュームの調整が不
要になる。
【0023】さらに、上記コンピュータシステムの構成
により、ペアを形成する時に記憶装置サブシステムに副
ボリュームとして使用可能なボリュームを報告させるこ
とができるので、ホスト側でのボリュームの管理を不要
にする。特に、複数のホストを1台の記憶装置サブシス
テムに接続し、それぞれのホストでボリューム複製技術
を使用する場合、従来では、ネットワーク等を使ってホ
スト間で必要であったボリュームの調整が不要になる。
【0024】また、上記記憶装置サブシステムの構成に
より、正ボリュームと複製先の副ボリュームの容量に乖
離が合った場合には、ボリューム容量を等しくなるよう
に割当てを調整することによって記憶領域の有効利用を
図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る各実施形態
を、図1ないし図20を用いて説明する。 〔実施形態1〕以下、本発明に係る第一の実施形態を、
図1ないし図11を用いて説明する。 (I)システム構成 先ず、図1を用いて本実施形態に係るコンピュータシス
テムのシステム構成について説明する。図1は、本発明
の第一の実施形態に係るシステム構成を示すブロック図
である。
【0026】本システムは、ホスト100と記憶装置サ
ブシステムであるディスクサブシステム101とから構
成されている。
【0027】ホスト100は、CPUにより、OS(オ
ペレーティングシステム)やアプリケーションを実行さ
せるコンピュータであり、このOSには、入出力装置や
補助記憶装置を制御するモジュールも含まれている。
【0028】ディスクサブシステム101は、ホストか
らの指令を受けて、補助記憶装置である磁気ディスクに
データやプログラムを書き込み、読み出すための装置で
ある。このディスクサブシステム101は、図1に示さ
れる様にホストインタフェース102、制御プロセッサ
107、制御メモリ111、ボリューム113、ボリュ
ーム1ボリュームアクセス機構112により構成されて
いる。
【0029】ホストインタフェース102は、ホスト1
00との情報のやり取りなどを中継するインタフェース
を司る部分である。制御プロセッサ107は、図1に示
される様なさまざまな処理(ペア形成処理103、ペア
解除処理104、ボリューム属性変更処理105、ペア
状態報告処理106など)を実行するためのプロセッサ
である。すなわち、本発明のディスクサブシステム10
1は、かなりのインテリジェンシイを有しておりホスト
と独立に動作することが可能である。制御メモリ111
は、この制御プロセッサ107が処理を実行するために
必要な制御情報(ボリューム情報108、ペア情報10
9など)を格納するためのメモリである。
【0030】ボリューム113は、データを格納するた
めの磁気ディスクを論理的な管理単位として呼んだもの
であり、一つのボリュームの中に複数の物理的な磁気デ
ィスクが格納されても良いし、逆に、複数の磁気ディス
クを一つのボリュームとしても良い。ボリューム113
には、各々を識別するための識別子として、ボリューム
番号がついていて、これによりホスト100とディスク
サブシステム101にからアクセスされる。ボリューム
アクセス機構112は、このボリューム113をアクセ
スするための機構であり、制御プロセッサ107の指示
により動作する。
【0031】(II)データ構造 次に、図2ないし図6を用いて本実施形態に係るシステ
ムに用いられデータ構造について説明する。図2は、第
一の実施形態のボリューム情報を示す模式図である。図
3は、ペア情報を示す模式図である。図4は、ペア形成
コマンドのパラメータを示す模式図である。図5は、ペ
ア解除コマンドのパラメータを示す模式図である。図6
は、ボリューム属性変更コマンドのパラメータを示す模
式図である。
【0032】図2に示されるボリューム情報は、各ボリ
ューム113に関する情報を格納したものであり、ディ
スクサブシステム101の制御メモリ111に保持され
る。このボリューム情報108は、ボリューム番号20
0、容量201、属性202、ペア有無フラグ203か
ら構成される。
【0033】ボリューム番号200は、ボリューム11
3を識別するための識別子である。容量201は、対応
するボリューム113が格納できるデータ量を示してい
る。属性202は、そのボリューム113がユーザデー
タを格納するために使用するものか、副ボリュームとし
て使用するものかを示す情報で、「通常ボリューム」あ
るいは「副ボリューム」のどちらかの値を取る。属性2
02が「通常ボリューム」のときは、当該ボリューム1
13はユーザデータを格納するために使用するものであ
ることを示している。属性202が「副ボリューム」の
ときは、当該ボリューム113は副ボリュームとして使
用中、あるいは、使用する予定のボリューム113であ
ることを示している。ペア有無フラグ203は、そのボ
リューム113がペア形成をおこなっているか否かを示
すフラグであり、「ペア形成中」あるいは「ペア形成
無」のいずれかの値をとる。ペア有無フラグ203が、
「ペア形成中」のとき、当該ボリューム113はペアを
形成していることを示しており、ペア有無フラグ203
が「ペア形成無」のときには、当該ボリューム113は
ペアを形成していないことを示している。
【0034】図2に例としてあげた各レコードの値は、
次のことを示している。
【0035】(1)ボリューム番号が0であるボリュー
ム113は、容量が1000MBで、ユーザデータを格
納するために使用しており、ペアを形成している。
【0036】(2)ボリューム番号が1であるボリュー
ム113は、容量が1500MBで、副ボリュームとし
て使用する予定にある。ペアは形成していない。
【0037】図3に示されるペア情報109は、ボリュ
ームのペアを管理するための情報であり、正ボリューム
番号300、副ボリューム番号302、コピーポインタ
303、ペア状態304から構成されている。
【0038】正ボリューム番号300は、当該ペアの正
ボリュームのボリューム番号を示しており、副ボリュー
ム番号301は、当該ペアの副ボリュームのボリューム
番号を示している。コピーポインタ302は、形成コピ
ーの進捗具合を示す情報であり、0%から100%の百
分率で示される。すなわち、コピーが始まった状態で
は、0%であり、コピーが終った状態で、100%にな
る。
【0039】ペア状態303は、ペアをホスト100や
ディスクサブシステム101から制御するための用いる
情報であり、以下の四種類を定義する(図25も参照の
こと)。
【0040】1.(シンプレックス状態) ペアを形成していない状態。
【0041】2.(デュープレックス−ペンデング状
態) ペア形成がされ、形成コピーと更新コピーの両者がおこ
なわれているか、おこなわれる可能性がある状態。
【0042】3.(デュープレックス状態) ペア形成がされ、形成コピーは終了して、更新コピーの
みがおこなわれているか、おこなわれる可能性がある状
態。
【0043】4.(スプリット状態) ペア分割からペア解除までの状態。
【0044】ここで、デュープレックス−ペンデング状
態では、形成コピーの途中なのでホスト100は、ペア
分割の指令を出すことができず、デュープレックス状態
でペア分割の指令を出すことができるようになることに
注意しておく。
【0045】次に、ホスト100からディスクサブシス
テム101から指令を与えるために送られるコマンドに
ついて説明する。
【0046】ペア形成コマンドは、ボリュームのペア形
成をおこなうときにホスト100がディスクサブシステ
ム101に対して発行するコマンドである。ディスクサ
ブシステム101は、このコマンドを受領して、副ボリ
ュームとなるボリューム113を選択して、指定された
正ボリュームとペアを形成する。この処理の詳細は、後
で処理フローを用いて説明する。
【0047】図4に示されるペア形成コマンドのパラメ
ータは、正ボリューム番号400と副ボリューム条件4
01から構成される。正ボリューム番号400は、ペア
の正ボリュームとなるボリューム番号である。副ボリュ
ーム条件401は、副ボリュームとなるボリューム11
3の条件を示し、「同容量」あるいは「条件なし」のい
ずれかの値をとる。正ボリューム番号400で指定する
ボリューム113と同じ容量のボリューム113を副ボ
リュームとすることを指定するときには、ホスト100
は、副ボリューム条件401に「同容量」を設定してコ
マンドを発行する。正ボリューム番号400で指定する
ボリューム113と同じか、あるいは、大きい容量のボ
リューム113を副ボリュームとすることを指定すると
きには、ホスト100は、副ボリューム条件401に
「条件なし」を設定して、コマンドを発行する。
【0048】このペア形成コマンドのパラメータには、
副ボリューム番号が含まれておらず、ペアを形成すると
きに、どの副ボリュームを選択するかは、ディスクサブ
システム101がおこなうことに注意しておく。
【0049】次に、ペア解除コマンドは、ペアが形成さ
れているボリュームに対して、ペアを解除するときに、
ホスト100がディスクサブシステム101に対して発
行するコマンドである。
【0050】ディスクサブシステム101が、このコマ
ンドを受領すると、ペア形成されているペアが切り離さ
れ、ペアの解除がおこなわれる。この処理の詳細は、後
で処理フローを用いて説明する。
【0051】図5に示されるペア解除コマンドのパラメ
ータは、正ボリューム番号500、副ボリューム番号5
01、ペア解除後状態502から構成されている。正ボ
リューム番号500は、正ボリュームのボリューム番号
を示しており、副ボリューム番号501は、副ボリュー
ムのボリューム番号を示している。この正ボリューム番
号500と副ボリューム番号501によって解除すべき
ペアが特定される。この内で副ボリューム番号501
は、ディスクサブシステム101の報告により知ること
ができる。
【0052】ペア解除後状態502は、ペアを解除した
あとの副ボリュームの属性を指定するものであり、「通
常ボリューム」あるいは「副ボリューム」の値をとる。
「副ボリューム」を指定されたときには、そのボリュー
ムは副ボリュームとして使われることを示しており、そ
れ以外のユーザデータの保持などに使われるときには、
「通常ボリューム」が指定される。
【0053】次に、ボリューム属性変更コマンドは、ボ
リューム113の属性(通常ボリュームまたは副ボリュ
ーム)を変更するときに、ホスト100がディスクサブ
システム101に対して発行するコマンドである。この
コマンドは、副ボリュームの割り当てが大きすぎて、ユ
ーザデータを格納するボリュームが不足するという事態
が生じたとき、また、その逆の事態が生じたときなどに
発行される。
【0054】ディスクサブシステム101が、このコマ
ンドを受領すると、ボリューム113の属性をそのパラ
メタに従って変更する。この処理の詳細は、後で処理フ
ローを用いて説明する。
【0055】図6に示されるボリューム属性変更コマン
ドのパラメータは、ボリューム番号600と変更後属性
601から構成される。ボリューム番号600は、属性
を変更する対象のボリューム113のボリューム番号を
示している。変更後属性601は、設定する属性を示し
ており、「通常ボリューム」あるいは「副ボリューム」
のいずれかの値を取る。
【0056】(III)システムの動作 次に、図7ないし図11を用いて本実施形態に係るシス
テムの動作について説明する。図7は、本発明の第一の
実施形態において、ホスト100とディスクサブシステ
ム101間でやりとりされるコマンドシーケンスを示す
図である。図8は、本発明の第一の実施形態において、
ペア形成コマンドが発行されたときのディスクサブシス
テム101の処理を示すフローチャートである。図9
は、本発明の第一の実施形態において、ペア解除コマン
ドが発行されたときのディスクサブシステム101の処
理を示すフローチャートである。図10は、本発明の第
一の実施形態において、属性変更コマンドが発行された
ときのディスクサブシステム101の処理を示すフロー
チャートである。図11は、本発明の第一の実施形態に
おいて、ペア状態報告要求コマンドが発行されたときの
ディスクサブシステム101の処理を示すフローチャー
トである。
【0057】先ず、図7を用いてホスト100とディス
クサブシステム101でやり取りされるコマンドシーケ
ンスを説明し、システムとしての動作の概要を明らかす
る。
【0058】バックアップのスケジュールの時間になっ
たり、オペレータが端末から手動でバックアップコマン
ドを入力したときなど、バックアップのためにペア形成
をおこなう必要があるため、ホスト100は、ディスク
サブシステム101に対して、ペア形成コマンドを発行
する(sq01)。
【0059】次に、ホスト100は、正ボリューム番号
を指定して、ベア状態報告要求コマンドを発行する(s
q02)。そして、ディスクサブシステム101は、こ
のコマンドを受けて、ペア状態報告レポートを送信する
(sq03)。これは、図3で示されたペア情報と同じ
ものである。このペア状態報告レポートで、副ボリュー
ム番号が返ってくるので、ホスト側でそれを記憶してお
く。これは、ペア解除をおこなうときに、パラメタで指
定するためである。
【0060】その後、ホスト100から、定期的にペア
状態報告要求コマンドを発行する(sq04)。これ
は、ホスト100がペア解除をするタイミングを知るた
めである。すなわち、ディスクサブシステム101から
のペア状態報告レポートのペア状態が既に説明した「デ
ュープレックス−ペンデング状態」のときには、ホスト
100は、ペア解除コマンドを発行せず、ディスクサブ
システム101からのペア状態報告レポートのペア状態
が「デュープレックス状態」のときに(sq05)、ペ
ア解除コマンドを発行するようにする。
【0061】ホスト100がペア解除コマンドを発行で
きるようになったときには、既にデスクサブシステム1
01から受け取った副ボリューム番号をパラメタに指定
して、ペア解除コマンドを発行する(sq06)。
【0062】また、ユーザデータを格納する必要が生じ
て、通常ボリューム属性を持つボリュームが不足するよ
うになったときには、ホスト100は、ディスクサブシ
ステム101に対して、副ボリューム属性を持つボリュ
ームを通常ボリューム属性を持つようにするため、属性
変更コマンドを発行する(sq10)。
【0063】逆に、バックアップをおこなうために、ペ
ア形成のための副ボリューム属性を持つボリュームが不
足するようになったときには、ホスト100は、ディス
クサブシステム101に対して、通常ボリューム属性を
持つボリュームを副ボリューム属性を持つようにするた
め、属性変更コマンドを発行する(sq11)。
【0064】次に、ディスクサブシステム101の個々
の処理について説明する。
【0065】先ず、図8のフローチャートを追いなが
ら、ホスト100がディスクサブシステム101に、ペ
ア形成コマンドを発行したときのディスクサブシステム
101の処理について説明する。
【0066】ディスクサブシステム101の制御プロセ
ッサ107は、ホストインタフェース102を介して、
ホスト100からペア形成コマンドを受領すると、ペア
形成処理103を開始する。
【0067】先ず、制御プロセッサ107は、正ボリュ
ームと同じ容量で、未使用の副ボリュームがあるかを検
索する(S700)。すなわち、ホスト100から受領
したペア形成コマンドのパラメータの正ボリューム番号
400とボリューム情報108から、正ボリュームとな
るボリューム113の容量201を算出する。次に、算
出した容量201と同じ値の容量201をもち、かつ、
属性202が「副ボリューム」で、かつ、ペア形成有無
フラグ203が「ペア形成無」となっているボリューム
113を探し出す。
【0068】そして、この探索の結果、前記条件に該当
するボリューム113が見つからない場合には、S70
1に進み、見つかった場合には、その内のどれか1個を
選択して、S704に進む。
【0069】この条件に該当するボリューム113が見
つかった場合には、ボリューム情報109と、ペア情報
109を更新して(S704)、形成コピーを実行する
(S705)。このとき、S704でボリューム情報1
09を更新するときには、見つけた副ボリュームのレコ
ードのペア形成フラグ203を、「ペア形成中」に書き
換える。また、ペア情報109のエントリを新しく生成
し、正ボリューム番号300、副ボリューム番号301
に該当のボリューム番号を入れ、かつ、コピーポインタ
を0に初期化し、ペア状態を「デュプレックス−ペンデ
ング状態」にする。
【0070】前記条件に該当するボリューム113が見
つからない場合には、「正ボリュームと副ボリュームは
同じ容量であること」をホスト100が指定したか否か
をチェックして、次におこなう処理を決定する(S70
1)。すなわち、ホスト100から受領したペア形成コ
マンドのパラメータの副ボリューム条件401を調べ、
副ボリューム条件401が「同容量」の場合、S703
に進み、副ボリューム条件401が「同容量」でない場
合、S702に進むことにする。
【0071】ホスト100が指定した副ボリューム条件
401が「同容量」の場合には、該当する副ボリューム
が存在しないことになるので、それをホスト100に通
知する(S703)。
【0072】副ボリューム条件401が「同容量」でな
い場合には、正ボリュームよりも大きい容量の副ボリュ
ームを使っても良いので、そのようなボリュームを、制
御メモリ111の中のボリューム情報から探し出す(S
702)。見つからなかった場合には、それをホスト1
00に通知する(S703)。
【0073】見つかった場合には、上と同様に、ボリュ
ーム情報109と、ペア情報109を更新して(S70
4)、形成コピーを実行する(S705)。
【0074】次に、図9によりホスト100がディスク
サブシステム101に、ペア解除コマンドを発行したと
きのディスクサブシステム101の処理について説明す
る。
【0075】ディスクサブシステム101の制御プロセ
ッサ107は、ホストインタフェース102を介して、
ホスト100からペア解除コマンドを受領すると、ペア
解除処理103を開始する。
【0076】先ず、ペア解除コマンドパラメータのペア
解除後状態502の値により次に実行する処理を決定す
る(S800)。ペア解除後状態502が「副ボリュー
ム」の場合には、S802に進み、ペア解除後状態50
2が「副ボリューム」でない場合には、S801に進む
ようにする。
【0077】ペア解除コマンドのペア解除後状態502
が、「副ボリューム」の場合には、パラメータの正ボリ
ューム番号500と副ボリューム番号501で特定され
るペア情報109(正ボリューム番号500と正ボリュ
ーム番号301が同じ値で、かつ、副ボリューム番号5
01と副ボリューム番号302が同じ値であるようなペ
ア情報109)を検索する。そして、検索したペア情報
109のエリアを削除することにより、当該ペア情報1
09の使用中状態を解除する。それと同時に、ボリュー
ム情報108の副ボリュームに対応するペア有無フラグ
203に、「ペア形成無」を設定する(S802)。属
性202は、そのままである。
【0078】ペア解除コマンドのペア解除後状態502
が、「副ボリューム」でない場合には(すなわち、「通
常ボリューム」のときには)、パラメータの正ボリュー
ム番号500と副ボリューム番号501で特定されるペ
ア情報109を検索する。そして、検索したペア情報1
09のエリアを削除することにより、当該ペア情報10
9の使用中状態を解除する。それと同時に、ボリューム
情報108の副ボリュームに対応するペア有無フラグ2
03に、「ペア形成無」を設定して、かつ、属性202
に「通常ボリューム」を設定して、処理を終了する(S
801)。
【0079】次に、図10によりホスト100がディス
クサブシステム101に、属性変更コマンドを発行した
ときのディスクサブシステム101の処理について説明
する。
【0080】制御プロセッサ107は、ホストインタフ
ェース102を介して、ホスト100からボリューム属
性変更コマンドを受領すると、ボリューム属性変更処理
105を開始する。
【0081】先ず、属性変更コマンドのパラメータのボ
リューム番号600に対応するボリューム情報108の
ペア有無フラグ203を参照して、そのボリューム11
3が「ペア形成中」か否かを調べる。ペア有無フラグ2
03が「ペア形成中」の場合には、S901に進み、ペ
ア有無フラグ203が「ペア形成中」でない場合には、
S902に進むことになる。
【0082】ペア有無フラグ203が「ペア形成中」の
場合には、指定されたボリューム113の属性を変更で
きないので、その旨をホスト100に通知して、処理を
終了する(S901)。
【0083】ペア有無フラグ203が「ペア形成中」で
ない場合には(すなわち、「ペア形成無」のときに
は)、属性変更コマンドのパラメータの変更後属性10
1指定された属性に従って、ボリューム情報108の属
性202を書き換える(S902)。
【0084】最後に、図11によりペア状態報告処理1
06について説明する。
【0085】ホスト100は、ペア状態報告コマンドの
パラメータとして、正ボリュームのボリューム番号をデ
ィスクサブシステム101に渡すことにする。
【0086】制御プロセッサ107は、ホストインタフ
ェース102を介して、ホスト100からペア状態報告
コマンドを受領すると、ペア状態報告処理106を開始
する。
【0087】制御プロセッサ107は、すべてのペア情
報109を参照し、パラメータとして受領した正ボリュ
ームのボリューム番号と正ボリューム番号301が同じ
値であるペア情報109を検索する。そして、検索した
ペア情報109に格納されている副ボリューム番号30
2、コピーポインタ303、ペア状態304をホスト1
00に報告して、処理を終了する(S1000)。
【0088】(IV)変形例 以上が、第一の実施形態であるが、以下、若干の変形例
について簡単に説明する。
【0089】第一の実施形態では、ペア形成コマンドの
パラメータに、副ボリュームとするボリューム113の
条件がついていたが、この値はなくても良い。この場
合、ペア形成処理103では、先ず、正ボリュームとし
て指定されたボリューム113と同じ容量の未使用の副
ボリュームを探し、見つかった場合にはそのボリューム
113とペアを形成し、同じ容量のものが見つからなか
った場合には、より大きい容量の未使用の副ボリューム
を探して、ペアを形成するようにする。
【0090】また、第一の実施形態では、ボリューム1
13の属性202をホスト100からのコマンドで変更
するが、ディスクサブシステム1102を操作するため
の操作端末120から変更しても良い。この場合には、
制御プロセッサ107は、操作端末インタフェース12
1を介して、操作端末120から、上記で示したボリュ
ーム属性変更コマンドと同様のコマンドおよびパラメー
タを受領して、ボリューム属性変更処理105を開始す
る。
【0091】さらに、第一の実施形態では、ペア解除コ
マンドのパラメータに、副ボリュームとして使用してい
たボリューム113の、ペアを解除した後の属性202
がついているが、この値はなくとも良い。この場合、デ
ィスクサブシステム101は、副ボリュームとして使用
していたボリューム113の、ペアを解除した後の属性
202をどのようにするかを予め定めておき、常に「副
ボリューム」あるいは「通常ボリューム」とすることに
なる。
【0092】〔実施形態2〕以下、本発明に係る第二の
実施形態を、図12ないし図20を用いて説明する。 (I)システム構成 先ず、図12を用いて本実施形態に係るコンピュータシ
ステムのシステム構成について説明する。図12は、本
発明の第二の実施形態に係るシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【0093】第二の実施形態のシステムでも、ホストと
ディスクサブシステムとから構成されていることは、第
一の実施形態の場合と同様である。このシステムが、第
一の実施形態と異なっていることは、第一の実施形態の
システムが副ボリュームを選択するに際して、ディスク
サブシステム側で選んだのに対して、このシステムで
は、ディスクサブシステム側から副ボリュームに使用で
きるボリュームを報告し、ホストで選択することであ
る。
【0094】そのため、ホスト1100は、副ボリュー
ム選択処理1101を実行するようになっている。
【0095】ディスクサブシステム1102で、第一の
実施形態と異なっているのは、制御メモリの中にペア情
報を保持しないこと、制御プロセッサの処理として、ペ
ア状態報告処理がなくなって、副ボリューム報告処理1
107が付け加わっている。このような構成になるの
は、本実施形態では、ペア状態の管理は、ディスクサブ
システム1102側ではなく、ホスト1100側でおこ
なおうとするためである。
【0096】(II)データ構造 次に、図13を用いて本実施形態に係るシステムに用い
られデータ構造について説明する。図13は、第二の実
施形態のボリューム情報を示す模式図である。
【0097】図13に示される第二の実施形態のボリュ
ーム情報は、第一の実施形態と構成がやや異なってお
り、ボリューム番号1200、属性1201、使用中フ
ラグ1202から構成されている。
【0098】ボリューム番号1200が、ボリュームを
識別するための識別子であること、属性1201が、
「通常ボリューム」、「副ボリューム」の値を設定する
ことは、第一の実施形態と同様である。
【0099】使用中フラグ1202は、第一の実施形態
に示したペア有無フラグ203とは、異なったものであ
る。このように表現が異なるのは、第二の実施形態のデ
ィスクサブシステム1102は、ペア情報を管理しない
という考え方によるものである。この使用中フラグ12
02は、対応するボリューム113が副ボリュームとし
て使用しているかどうかを示すフラグであり、「無
効」、「使用中」、あるいは、「未使用」のいずれかの
値を取る。対象となるボリューム113が「通常ボリュ
ーム」のとき、使用中フラグ1202は「無効」という
値を取る。これは、「通常ボリューム」属性を持ってい
るときには、副ボリュームとして割り当てられることは
ないという意味である。対象となるボリューム113が
「副ボリューム」であって、かつ、ペアを形成している
場合には、使用中フラグ1202は「使用中」という値
を取る。対象となるボリューム113が「副ボリュー
ム」で、かつ、ペアを形成していない場合には、使用中
フラグ1202は「未使用」という値を取る。
【0100】(III)システムの動作 次に、図14ないし図20を用いて本実施形態に係るシ
ステムの動作について説明する。図14は、本発明の第
二の実施形態において、ホスト1100とディスクサブ
システム1102間でやりとりされるコマンドシーケン
スを示す図である。図15は、本発明の第二の実施形態
において、ペア形成コマンドが発行されたときのディス
クサブシステム1102の処理を示すフローチャートで
ある。図16は、本発明の第二の実施形態において、ペ
ア解除コマンドが発行されたときのディスクサブシステ
ム1102の処理を示すフローチャートである。図17
は、本発明の第二の実施形態において、属性変更コマン
ドが発行されたときのディスクサブシステム1102の
処理を示すフローチャートである。図18は、本発明の
第二の実施形態において、ホスト1101の副ボリュー
ム選択処理を示すフローチャートである。図19は、本
発明の第二の実施形態において、副ボリューム報告要求
コマンドが発行されたときのディスクサブシステム11
02の副ボリューム報告処理を示すフローチャートであ
る。図20は、ホスト1100に表示される未使用副ボ
リュームリストを示す模式図である。
【0101】先ず、図14を用いてホスト1100とデ
ィスクサブシステム1102でやり取りされるコマンド
シーケンスを説明し、システムとしての動作の概要を明
らかする。
【0102】第二の実施形態では、ペア形成をおこなう
必要が生じたときには、ホスト1100は、未使用の副
ボリューム番号を知る必要があるため、ディスクサブシ
ステム1102に対して、先ず、副ボリューム報告要求
コマンドを発行する(sq20)。
【0103】これを受け、ディスクサブシステム110
2は、副ボリューム報告レポートにより、未使用の副ボ
リュームを報告する(sq21)。
【0104】ホスト1100は、報告を受けた未使用の
副ボリューム番号から一つ使用可能なものを選択し、こ
れを保持しておく。この選択の仕方は、オペレータが画
面上から選択するようにしても良いし、プログラムで自
動的に選択されるようにしても良い。
【0105】そして、選択した副ボリューム番号をバラ
メタとして、ディスクサブシステム1102に対して、
ペア形成コマンドを発行する(sq01)。
【0106】それ以降の処理は、第一の実施形態と同じ
である。すなわち、定期的にペア状態報告要求コマンド
を発行し(sq23)。ペア状態報告要求レポートが
「デュープレックス状態」のときに(sq24)、保持
している副ボリューム番号をパラメータとして、ペア解
除コマンドを発行する(sq25)。また、属性変更コ
マンドを発行する契機についても第一の実施形態と同様
である(sq30,sq31)。
【0107】次に、ディスクサブシステム1102とホ
スト1101の個々の処理について説明する。
【0108】先ず、図15により、ホスト1100がデ
ィスクサブシステム1102に、ペア形成コマンドを発
行したときのディスクサブシステム1102の処理につ
いて説明する。
【0109】制御プロセッサ1104は、ホストインタ
フェース102を介して、ホスト1101からペア形成
コマンドを受領すると、ペア形成処理1104を開始す
る。
【0110】発行されるペア形成コマンドのパラメータ
は、ペアの正ボリュームとして使用する正ボリューム番
号と、ペアの副ボリュームとして使用する副ボリューム
番号である。これは、図4に示した第一の実施形態のも
のと同様である。
【0111】先ず、制御プロセッサは、ボリューム情報
1108を更新する(S1300)。すなわち、ペア形
成コマンドのパラメータとして受領した副ボリューム番
号に対応するレコードの使用中フラグ1202に「使用
中」を設定する。
【0112】そして、ペア形成コマンドのパラメータと
して受領したボリューム番号に対応する正ボリュームと
副ボリューム間でペアを形成して、形成コピーを実施す
る。
【0113】次に、図16により、ペア解除処理110
5について説明する。
【0114】制御プロセッサ107は、ホストインタフ
ェース102を介して、ホスト1100からペア解除コ
マンドを受領すると、ペア解除処理1105を開始す
る。
【0115】発行されるペア解除コマンドは、ペアの正
ボリュームとして使用されている正ボリューム番号と、
ペアの副ボリュームとして使用されている副ボリューム
番号である。これは、図5に示した第一の実施形態のも
のと比べると、ペア解除後状態502がないことが異な
っている。
【0116】制御プロセッサは、このコマンドを受ける
と、ペア解除コマンドのパラメータとして受領した副ボ
リューム番号に対応するレコードの使用中フラグ120
2に「未使用」を設定する(S1300)。
【0117】次に、図16を追いながらホスト1100
がディスクサブシステム1102に、属性変更コマンド
を発行したときのディスクサブシステム1102の処理
について説明する。
【0118】制御プロセッサ1106は、ホストインタ
フェース102を介して、ホスト1100からボリュー
ム属性変更コマンドを受領すると、ボリューム属性変更
処理1106を開始する。
【0119】発行されるボリューム属性変更コマンドの
パラメータは、属性を変更する対象のボリューム113
のボリューム番号と、変更後の属性の値(通常ボリュー
ム、副ボリューム)である。これは、図6に示される第
一の実施形態のものと同様である。
【0120】先ず、制御プロセッサ1106は、ボリュ
ーム属性変更コマンドのパラメータを参照して、「通常
ボリューム」に変更するのか、「副ボリューム」に変更
するのかを判定する(S1500)。
【0121】「通常ボリューム」に変更する場合には、
S1502に進み、「副ボリューム」に変更する場合に
は、S1501に進む。
【0122】「副ボリューム」に変更する場合には、ボ
リューム情報1108を更新する(S1501)。すな
わち、ボリューム属性変更コマンドのパラメータのボリ
ューム番号に対応する属性1201に「副ボリューム」
を設定する。設定を完了すると、ボリューム属性変更処
理は終了である。
【0123】「通常ボリューム」に変更する場合には、
指定されたボリュームが使用中か否かをチェックする
(S1502)。これはすでに、副ボリュームとして使
用しているボリューム113の属性を変更を拒否するた
めである。具体的には、ボリューム情報1108を参照
して、パラメータのボリューム番号に対応する使用中フ
ラグ1202が「使用中」になっているか否かを調べ
る。
【0124】使用中フラグ1202が「使用中」になっ
ている場合には、属性を変更することができないので、
その旨をホスト1100に通知する(S1504)。
【0125】使用中フラグ1202が「使用中」でない
場合には、ボリューム情報1108を更新する(S15
03)。すなわち、パラメータのボリューム番号に対応
する属性1201に「副ボリューム」を設定し、使用中
フラグ1202に「未使用」を設定する。設定が完了し
たら、ボリューム属性変更処理1106は終了である。
【0126】さて、本実施形態では、副ボリュームの選
択は、ホスト1100側でおこなうというのが基本的な
考え方であった。以下の処理は、それに関連するもので
ある。
【0127】先ず、図18により、ホスト1100側で
副ボリュームを選択するための処理を説明する。
【0128】本実施形態では、ホスト1100は、新規
にペアを形成するとき、データの複製を格納する副ボリ
ュームを決定しなければならない。そのため、どのボリ
ューム113を副ボリュームとして使用できるかを知る
ために、ディスクサブシステム1102に対して、副ボ
リューム報告要求を発行する(S1800)。
【0129】副ボリューム報告要求を受領したディスク
サブシステム1102は、副ボリューム報告レポートと
して、副ボリュームとして使用可能なボリューム11
3、すなわち、未使用の副ボリューム番号をホスト11
00に通知する。
【0130】ホスト1100では、その内から一つ副ボ
リュームとしてベアを形成する副ボリューム番号を選択
する(S1801)。この選択は、ホスト1100のコ
ンソールに図20に示されるような未使用副ボリューム
番号として表示して、オペレータに選ばさせるようにし
ても良いし、プログラムで自動的に選択するようにして
も良い。
【0131】次に、図19により、ホスト1100がデ
ィスクサブシステム1102に、副ボリューム報告要求
コマンドを発行したときのディスクサブシステム110
2の処理について説明する。
【0132】ディスクサブシステム1102側で、副ボ
リューム報告要求コマンドを受領すると、ボリューム情
報1108を参照して、使用中フラグ1202が「未使
用」になっているレコードのボリューム番号をリスト構
造に編集して、ホスト1100に通知する(S170
0)。
【0133】〔実施形態3〕以下、本発明に係る第三の
実施形態を、図21ないし図24を用いて説明する。こ
の第三の実施形態は、第一の実施形態を副ボリュームの
割当てという観点から改良したものである。第一の実施
形態では、ホストからの要求にしたがって、ディスクサ
プシステムがペアを形成する副ボリュームを選択すると
き、正ボリュームと同容量か、より大きな容量を選択す
ることにした。同容量の副ボリュームを選択できる場合
には良いが、より大きな容量の副ボリュームを選択した
場合には、副ボリュームとして選択されたボリュームの
記憶領域のうち、正ボリュームの容量以上の部分は使用
されないことになるので、記憶装置サブシステムが持つ
記憶領域にむだが生じることになる。第三の実施の形態
は、この点を改良して、正ボリュームと同じ容量のボリ
ュームを作成し、副ボリュームとして使用する方法に関
するものである。
【0134】(I)システム構成 先ず、図21を用いて本実施形態に係るコンピュータシ
ステムのシステム構成について説明する。図21は、本
発明の第三の実施形態に係るシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【0135】本実施形態のシステムでも、第一の実施形
態のシステムと同様に、ホスト100とディスクサブシ
ステム101によって構成されている。ディスクサブシ
ステム101の構成要素であるホストインターフェイス
102、制御プロセッサ107、制御メモリ111は、
第一の実施形態とほぼ同様のものであるが、制御プロセ
ッサの実行する処理であるペア形成処理1900のアル
ゴリズムが異なることと、制御メモリの中にあるボリュ
ーム情報1901の内容が異なること、また未割当領域
情報1902が定義されていることが第一の実施形態と
の違いである。、ここで、本実施形態の記憶階層のモデ
ルについて説明する。
【0136】第一の実施形態では、「ボリューム」をデ
ータを管理するための磁気ディスクを論理的な管理単位
として説明した。本実施形態でも、この論理的な管理単
位としての「ボリューム」を用いることは同様である
が、このボリュームをさらに分割して、論理的な管理単
位として「論理領域」という概念を用いることにする。
さらに、これらの論理的な概念の下位層にある、より物
理的な概念としての記憶領域の管理単位として、「物理
ボリューム」とそれをさらに分割した「物理領域」を定
義することにする。通常、このようなレイヤで記憶領域
を管理するときには、ホストのOSの記憶管理モジュー
ルで論理的な記憶領域を用いて指令をおこない、記憶装
置やディスクサブシステム側でそれを物理的な領域に解
釈しなおしてアクセスするのが一般的である。
【0137】本実施形態でも、そのような方法を想定
し、ボリュームアクセス機構1904からアクセスする
ときに、最終的な物理ボリュームの物理領域としてアク
セスすることにする。ボリューム情報1901は、論理
的な領域と物理的な領域の対応を持つことにする。
【0138】(II)データ構造 次に、図22および図23を用いて本実施形態に係るシ
ステムに用いられデータ構造について説明する。図22
は、第三の実施形態のボリューム情報を示す模式図であ
る。図23は、未割当領域情報を示す模式図である。
【0139】第三の実施形態のボリューム情報1901
は、ボリューム番号2004、容量201、属性20
2、ペア有無フラグ203、物理領域情報2000から
構成されている。なお、図22では一つのボリューム番
号のボリューム情報のみ示している。
【0140】ボリューム番号1200が、ボリュームを
識別するための識別子であること、容量201、属性2
02、ペア有無フラグ203の役割は、第一の実施形態
と同様である。
【0141】本実施形態で重要なのは、物理領域情報2
000であり、これは、このボリューム番号2004を
有する論理的な「ボリューム」に属する論理領域の構成
と、その論理領域がどのような物理ボリューム番号20
02を有する物理ボリュームの物理領域に対応している
かを示している。
【0142】この図の例では、このボリュームは、論理
領域番号2001が、0、1、…の論理領域を有し、論
理領域番号0の論理領域は、物理ボリューム番号2の物
理ボリュームにおける物理領域番号4の物理領域に対応
していることを示している。すなわち、ホスト100か
ら論理領域番号0の領域からデータを読み出せと指令が
きたときには、ディスクサブシステム101では、この
物理領域情報2000の情報に従い、物理ボリュームに
おける物理領域番号4の物理領域にアクセスに行き、そ
こからデータ読み出しの操作をおこなうことになる。
【0143】なお、論理領域を複数の物理領域から構成
されるようにすることも可能であるが、本実施形態では
簡単のため、論理領域と物理領域は同容量であるものと
して、一つの論理領域に一つの物理領域が対応するもの
として説明することにする。
【0144】物理領域の中で実際に使われていないも
の、すなわち、ボリュームに割り当てられていないもの
は、未割当領域情報1902に置かれて管理される。未
割当領域情報1902は、物理ボリューム番号2100
と物理領域番号2101とから構成される。この図の例
では、第一エントリでは、物理ボリューム番号10の物
理ボリュームにおける物理領域番号100の物理領域
が、どのボリュームにも割り当てられていないことを示
している。
【0145】(III)システムの動作 次に、図24を用いて本実施形態に係るシステムの動作
について説明する。図24は、本発明の第三の実施形態
において、ペア形成コマンドが発行されたときのディス
クサブシステム101の処理を示すフローチャートであ
る。
【0146】ここでの説明では、この実施形態で特徴的
な、ペア形成処理についてのみ説明することにする。
【0147】ディスクサブシステム101の制御プロセ
ッサ107は、ホストインタフェース102を介して、
ホスト100からペア形成コマンドを受領すると、ペア
形成処理103を開始する。ペア形成コマンドは、実施
形態1の図2で示したものと同様である。
【0148】先ず、制御プロセッサ107は、正ボリュ
ームと同じ容量で、未使用の副ボリュームがあるかを検
索する(S2200)。すなわち、実施形態1と同様に
ホスト100から受領したペア形成コマンドのパラメー
タの正ボリューム番号400とボリューム情報108か
ら、正ボリュームとなるボリューム113の容量201
を算出して、次に、算出した容量201と同じ値の容量
201をもち、かつ、属性202が「副ボリューム」
で、かつ、ペア形成有無フラグ203が「ペア形成無」
となっているボリューム113を探し出す。
【0149】そして、この探索の結果、前記条件に該当
するボリューム113が見つからない場合には、S22
01に進み、見つかった場合には、その内のどれか1個
を選択して、S2204に進む。
【0150】この条件に該当するボリューム113が見
つかった場合には、実施形態1と同様に、ボリューム情
報109と、ペア情報109を更新して(S220
4)、形成コピーを実行する(S2205)。
【0151】前記条件に該当するボリューム見つからな
い場合には、正ボリュームと副ボリューム容量の大小に
したがって、次におこなう処理を決定する(S220
1)。
【0152】すなわち、ディスクサブシステム1102
は、図22のボリューム情報1902を参照して、属性
202が「副ボリューム」、ペア有無フラグ203が
「ペア形成無」で、容量201が正ボリュームとして定
義されたボリュームの容量201よりも大きな容量を持
つボリューム113があるか否かを調べる。
【0153】そのようなボリューム113がある場合に
は、S2203に行き、そのようなボリューム113が
ない場合、には、S2202に行く。
【0154】正ボリュームとして定義されたボリューム
の容量より、大きな容量の副ボリュームが見つからなか
ったときには(S2202)、ボリューム情報1901
を調べて、属性202が「副ボリューム」、ペア有無フ
ラグ203が「ペア形成無」の適当な副ボリュームを選
択する。次に、その選択したボリュームと正ボリューム
として定義されているボリュームの容量の差、すなわ
ち、どれだけの物理領域の容量が足りないかを計算す
る。そして、足りない領域の物理領域の容量に相当する
物理領域を、未割当領域情報1902より検索し、その
エントリを削除して、選択した副ボリュームの物理領域
情報2000のエントリに追加する。これにより、正ボ
リュームの容量と副ボリュームとして使用するボリュー
ムの容量が等しくなり、コピーがおこなえるようにな
る。
【0155】正ボリュームとして定義されたボリューム
の容量より、大きな容量の副ボリュームが見つかったと
きには(S2203)、そのボリュームを選択する。次
に、その選択したボリュームと正ボリュームとして定義
されているボリュームの容量の差、すなわち、どれだけ
の物理領域の容量が選択したボリュームの方が多いかを
計算する。そして、選択したボリュームの物理領域情報
2000の内で、多い分にあたる物理領域のエントリ、
そのエントリを削除して、未割当領域情報1902にそ
れに相当する物理ボリューム番号2100と物理領域2
101のエントリを追加する。すなわち、選択した副ボ
リュームの不要な領域を解放する。これにより、正ボリ
ュームと副ボリュームの容量が等しくなって、ディスク
領域の有効利用を図ることができる。
【0156】それ以降のボリューム情報、ペア情報の更
新(S2204)と、形成コピーの実行(S2205)
は、どちらの場合も同様になされる。
【0157】
【発明の効果】本発明によれば、従来の技術で説明した
ボリューム複製技術を使用してバックアップをおこなう
ような運用をする場合に、効率良くボリュームを使用で
きる機能を提供することができる。
【0158】さらに、本発明によれば、上記ボリューム
複製技術を使用する際に、ホスト側でのボリュームの管
理やホスト間でのボリューム利用の調整が不要となる機
能を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るシステム構成を
示すブロック図である。
【図2】第一の実施形態のボリューム情報を示す模式図
である。
【図3】ペア情報を示す模式図である。
【図4】ペア形成コマンドのパラメータを示す模式図で
ある。
【図5】ペア解除コマンドのパラメータを示す模式図で
ある。
【図6】ボリューム属性変更コマンドのパラメータを示
す模式図である。
【図7】本発明の第一の実施形態において、ホスト10
0とディスクサブシステム101間でやりとりされるコ
マンドシーケンスを示す図である。
【図8】本発明の第一の実施形態において、ペア形成コ
マンドが発行されたときのディスクサブシステム101
の処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第一の実施形態において、ペア解除コ
マンドが発行されたときのディスクサブシステム101
の処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第一の実施形態において、属性変更
コマンドが発行されたときのディスクサブシステム10
1の処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第一の実施形態において、ペア状態
報告要求コマンドが発行されたときのディスクサブシス
テム101の処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第二の実施形態に係るシステム構成
を示すブロック図である。
【図13】第二の実施形態のボリューム情報を示す模式
図である。
【図14】本発明の第二の実施形態において、ホスト1
100とディスクサブシステム1102間でやりとりさ
れるコマンドシーケンスを示す図である。
【図15】本発明の第二の実施形態において、ペア形成
コマンドが発行されたときのディスクサブシステム11
02の処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第二の実施形態において、ペア解除
コマンドが発行されたときのディスクサブシステム11
02の処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第二の実施形態において、属性変更
コマンドが発行されたときのディスクサブシステム11
02の処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第二の実施形態において、ホスト1
101の副ボリューム選択処理を示すフローチャートで
ある。
【図19】本発明の第二の実施形態において、副ボリュ
ーム報告要求コマンドが発行されたときのディスクサブ
システム1102の副ボリューム報告処理を示すフロー
チャートである。
【図20】ホスト1100に表示される未使用副ボリュ
ームリストを示す模式図である。
【図21】本発明の第三の実施形態に係るシステム構成
を示すブロック図である。
【図22】第三の実施形態のボリューム情報を示す模式
図である。
【図23】未割当領域情報を示す模式図である。
【図24】本発明の第三の実施形態において、ペア形成
コマンドが発行されたときのディスクサブシステム10
1の処理を示すフローチャートである。
【図25】ボリューム複製技術の概要を示す図である。
【符号の説明】
100…ホスト 101…ディスクサブシステム 102…ホストインタフェース 103…ペア形成処理 104…ペア解除処理 105…ボリューム属性変更処理 106…ペア状態報告処理 107…制御プロセッサ 108…ボリューム情報 109…ペア情報 111…制御メモリ 112…ボリュームアクセス機構 113…ボリューム 1100…ホスト 1101…副ボリューム選択処理 1102…ディスクサブシステム 1104…ペア形成処理 1105…ペア解除処理 1106…ボリューム属性変更処理 1107…副ボリューム報告処理 1108…ボリューム情報 1900…ペア形成処理 1901…ボリューム情報処理 1902…未割当領域情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山神 憲司 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5B018 GA04 HA04 MA12 QA20 5B065 BA01 EA02 EA35 ZA01 5B082 DE05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストに接続され、その補助記憶装置と
    して運用され、入出力の論理的な管理単位としてボリュ
    ームとしてホストからアクセスされる記憶装置サブシス
    テムにおいて、 前記ボリュームの複製をおこなう機能を有し、 前記ホストから複製作成の指示を受領したときに、複製
    を格納するボリュームを選択する機能を有することを特
    徴とするボリューム複製機能を有する記憶装置サブシス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記ボリュームを選択するときに、ホス
    トが指定する複製元のボリュームと同じ容量のボリュー
    ムを選択することを特徴とする請求項1記載のボリュー
    ム複製機能を有する記憶装置サブシステム。
  3. 【請求項3】 前記ボリュームを選択するときに、ホス
    トが指定する複製元のボリュームの容量以上のボリュー
    ムを選択することを特徴とする請求項1記載のボリュー
    ム複製機能を有する記憶装置サブシステム。
  4. 【請求項4】 前記ボリュームに、そのボリュームを複
    製に使用する予定であるという属性をもたせ、 前記ホストから属性変更の指示をおこなうことにより、
    ボリュームに複製に使用する予定のボリュームを変更可
    能なことを特徴とする請求項1記載のボリューム複製機
    能を有する記憶装置サブシステム。
  5. 【請求項5】 ホストと、そのホストに接続され、その
    補助記憶装置として運用され、入出力の論理的な管理単
    位としてボリュームとしてホストからアクセスされる記
    憶装置サブシステムとからなるコンピュータシステムに
    おいて、 この記憶装置サブシステムは、前記ボリュームの複製を
    おこなう機能を有し、 前記ホストから要求があったときに、複製を格納するの
    に使用できる一つ以上のボリュームをホストに報告し、 前記ホストは、報告を受けた複製を格納するのに使用で
    きる一つ以上のボリュームから、複製を格納するボリュ
    ームを選択して、前記記憶装置サブシステムに、複製の
    指示を与える機能を有することを特徴とするコンピュー
    タシステム。
  6. 【請求項6】 さらに、前記記憶装置サブシステムは、
    データを格納する記憶領域を物理領域に分割してアクセ
    スする手段と、 前記論理的な管理単位としてのボリュームと、前記物理
    的な管理単位としての物理領域と対応付けをする手段と
    を有し、 前記ホストから複製作成の指示を受領して複製を格納す
    るボリュームを選択したときに、 複製元のボリュームの容量に基づいて、複製先のボリュ
    ームの容量を調整して、複製先のボリュームの物理領域
    の割当てを変更することを特徴とする請求項1記載のボ
    リューム複製機能を有する記憶装置サブシステム。
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